JP2019194953A - 電極製造装置 - Google Patents

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真也 浅井
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Abstract

【課題】搬送時における電極のラップを抑制できる電極製造装置を提供する。【解決手段】電極20Aと電極20Bとは、X軸方向に互いにずれた状態で切断部21から送出される。また、搬送部31は、切断部21からの送出速度よりも速い搬送速度で電極20A,20Bを搬送する。一方の電極20と他方の電極20との間のX軸方向における離間距離が大きくなることで、搬送部31は、Y軸方向から見て互いに重ならない状態で電極20A,20Bを搬送する。従って、電極20A,20Bは、搬送部31で搬送されている間に、互いにラップすることが抑制される。【選択図】図4

Description

本発明は、電極製造装置に関する。
従来、電極を製造する電極製造装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この電極製造装置は、シート部材を切断して送出することで、送出方向と直交する方向に二列に配列された電極を形成している。電極製造装置は、二列に配列されていた電極を一列に配列し直して、下流側へ搬送している。
特開2014−137944号公報
ここで、特許文献1の電極製造装置のように、電極を二列の状態で送出する装置において、電極を二列としたままで下流側へ搬送した場合は、次のような問題が生じる。すなわち、二列に並べられた電極が、搬送方向と直交する方法に隣り合う状態のままで搬送される場合、搬送装置の状態等によって隣り合う電極同士が、互いにラップしてしまう可能性がある。このような状態は、電極の搬送や処理等に問題が生じる。
本発明は、搬送時における電極のラップを抑制できる電極製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電極製造装置は、金属箔の少なくとも片面に活物質層を有する電極を製造する電極製造装置であって、シート部材を切断して第1の方向へ送出することで、第1の方向と直交する第2の方向に配列された第1の電極及び第2の電極を少なくとも一組形成する切断部と、第1の電極及び第2の電極を第1の方向へ搬送する搬送部と、を有し、第1の電極と第2の電極とは、第1の方向に互いにずれた状態で切断部から送出され、搬送部は、切断部からの送出速度よりも速い搬送速度で第1の電極及び第2の電極を搬送し、第2の方向から見て互いに重ならない状態で第1の電極及び第2の電極を搬送する。
この電極製造装置では、第1の電極と第2の電極とは、第1の方向に互いにずれた状態で切断部から送出される。また、搬送部は、切断部からの送出速度よりも速い搬送速度で第1の電極及び第2の電極を搬送する。このように、第1の電極と第2の電極とが第1の方向に互いにずれた状態である場合、第1の電極が搬送部に到達するタイミングと、第2の電極が搬送部に到達するタイミングとが、異なるものとなる。すなわち、第1の電極及び第2の電極の一方の電極が送出速度で移動するのに対し、他方の電極は、先に搬送部に到達して、送出速度よりも速い搬送速度で移動する。これにより、一方の電極と他方の電極との間の第1の方向における離間距離が大きくなる。当該離間距離が大きくなることで、搬送部は、第2の方向から見て互いに重ならない状態で第1の電極及び第2の電極を搬送する。従って、第1の電極及び第2の電極は、搬送部で搬送されている間に、互いにラップすることが抑制される。以上により、搬送時における電極のラップを抑制できる電極製造装置を提供することができる。
電極製造装置において、搬送部は、第1の電極及び第2の電極を吸着して搬送する搬送コンベアによって構成されてよい。この場合、搬送部は、第1の電極及び第2の電極を吸着した状態で搬送できるため、第1の電極及び第2の電極が搬送部に移し替えられた際の位置のバラツキを低減することができる。
電極製造装置において、切断部は、シート部材を切断する刃部を有するローラを備えてよい。この場合、切断部は、第1の方向に互いにずれた状態の第1の電極及び第2の電極を連続的に形成することができる。
電極製造装置において、切断部と搬送部との間に支持部が設けられ、第1の電極及び第2の電極は、切断部より支持部上に送出された後に、搬送コンベアに吸着される構成とされていてもよい。第1の電極及び第2の電極は、切断部より、一旦、支持部上に送出されることで、切断部の送出速度と搬送部の搬送速度との速度差に起因するテンションの影響を抑制できる。
電極製造装置において、支持部は、上面にて第1の電極及び第2の電極を支持し、搬送部の下面が第1の電極及び第2の電極を吸着する吸着面であり、支持部と吸着面は一部にてラップする構成とされていてもよい。支持部が電極を支持する面と、搬送部の吸着面を上下に対向させ、ラップさせることで、搬送部と切断部を近づけ、装置全体を小型化できる。
電極製造装置において、切断部は、第1の電極及び第2の電極を第1の方向における寸法の半分のピッチで互いにずれた状態で、第1の電極及び第2の電極を送出し、搬送部は、送出速度の二倍以上の搬送速度で第1の電極及び第2の電極を搬送してよい。この場合、搬送部は、第1の方向における第1の電極の縁部と第2の電極の縁部とが同位置に配置された状態で、第1の電極及び第2の電極を搬送することができる。このように、搬送部が、第1の電極及び第2の電極を第1の方向において隙間無く搬送することができる。このため、搬送部の搬送効率を向上できる。
本発明によれば、搬送時における電極のラップを抑制できる電極製造装置を提供することができる。
一実施形態に係る電極製造装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。 図1のII−II線断面図である。 電極製造装置の構造を示す概略側面図である。 電極製造装置の一部を示す概略平面図である。 電極製造装置の一部を示す概略平面図である。 図5に示すVI−VI線断面図である。 比較例に係る電極製造装置での電極の挙動を示す概念図である。 変形例に係る電極製造装置において切断部から送出される電極の配置を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る電極製造装置を適用して製造される電極を用いた蓄電装置の内部を示す断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1及び図2において、蓄電装置1は、積層型の電極組立体を有するリチウムイオン二次電池である。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。また、電極組立体3の積層方向において、電極組立体3のガタツキを低減するために、電極組立体3とケース2との間の隙間に、数枚のスペーサが配置されている。スペーサの枚数は、電極組立体3の厚みに応じて適宜調整される。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。
正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、この箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。タブ14bは、箔本体部14aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。そして、タブ14bは、セパレータ10を突き抜けている。複数の正極8より延びる複数のタブ14bは、集箔された状態で導電部材12に接続(溶接)され、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、この箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは、箔本体部16aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、シート部材を切断することでセパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、積層体を形成する。この積層体を加圧することでセパレータ付き正極11及び負極9を密着させた後、セパレータ付き正極11及び負極9をテープ等で固定することで電極組立体3を得る。そして、セパレータ付き正極11のタブ14bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ16bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。本実施形態は、この製造工程の始めの正極8又は負極9の製作に関わる。まず、帯状の金属箔に活物質合剤を塗工後乾燥させ、帯状の金属箔の両面に活物質層前駆体を備えたシート部材30を製作する(図3参照)。このシート部材30を切断することで、正極8又は負極9を製作する。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態に係る電極製造装置100について説明する。図3は、電極製造装置100の構成を示す概略側面図である。電極製造装置100は、金属箔の少なくとも片面に活物質層を有する電極20を製造する装置である。なお、電極製造装置100が製造する電極20は正極8及び負極9のいずれであってもよい。
図3に示すように、電極製造装置100は、搬送方向における上流側から順に、シート部材供給部19と、切断部21と、搬送部31と、分岐後の搬送部33A,33Bと、を備える。なお、図3においては、理解のためにシート部材30及び電極20の厚みを増した状態で記載している。また、搬送部31で搬送される電極20も一部省略している。
シート部材供給部19は、電極20の基材となる帯状のシート部材30を切断部21へ供給する。シート部材供給部19は、供給ローラ24と、ニップローラ26と、ガイドローラ25,27と、を備える。供給ローラ24は、シート部材30のロールを回転させることによってシート部材30を送り出す。ニップローラ26は、シート部材30を切断部21へ送り出す。ガイドローラ25は、供給ローラ24とニップローラ26との間でシート部材30をガイドする。ガイドローラ27は、ニップローラ26と切断部21との間でシート部材30をガイドする。なお、シート部材30として、活物質層長手方向に連続的に形成された連続塗工型のシート部材が採用される。シート部材30は、電極20A,20Bの活物質層20gとなる塗工領域30bと、未塗工部となる未塗工領域30aと、を備える(図8参照)。
切断部21は、例えば、一対のローラを備えたロータリーダイカット方式の切断装置として構成されている。帯状のシート部材30は、当該シート部材30の長手方向に、切断部21の一対のローラ21A,21B間を通過するように搬送される。ローラ21Aにはシート部材30を所望の形状に切断する刃部61(図4参照)が形成されている。刃部61の詳細な構成は図4を参照して後述する。従って、一対のローラ21A,21Bは、シート部材30を挟み込んで、当該シート部材30を切断する。切断部21は、帯状のシート部材30を切断することで、電極20を形成する。切断部21は、シート部材30を切断し、当該シート部材30の長手方向、すなわちローラ21A,21Bの回転軸が延びる方向と直交する送出方向へ送出することで、電極20を形成する。
切断部21は、送出方向と直交する方向に配列された電極20A及び電極20Bを形成する。すなわち、切断部21は、帯状のシート部材30から、短手方向に二枚分の電極20を切り出す、いわゆる「二条取り」の切断を行う。切断部21は、帯状のシート部材30を短手方向において電極20の二枚分の大きさ及び形状に切断して二列に分ける。また、切断部21は、シート部材30の各列を長手方向において電極20の一枚分のピッチ毎に切断する。切断部21で切断された電極20は、搬送部31に受け渡されて、当該搬送部31で搬送される。切断部21と搬送部31との間には、電極20を下側で支持する支持部28が設けられている。切断部21側から送り出された電極20は、支持部28で下方側から支持され、搬送部31に移し替えられる。なお、支持部28は、その一端をローラ21Bに接する平板状の部材である。支持部28の搬送方向の長さは、少なくとも電極20A,20Bより長い。そして、電極20A,20Bは、支持部28に送出され、その上流側の端部が切断部21より送出されると同時、またはわずかに早く吸引ボックス53の一端に到る。すなわち、電極20A,20Bは、切断部21より支持部28上に送出された後に、搬送部31を構成する搬送コンベアに吸着される。支持部28は、上面にて電極20A,20Bを支持し、搬送部31の下面が電極20A,20Bを吸着する吸着面であり、支持部28と吸着面は一部にてラップする構成となる。
なお、水平方向における一の方向に対して「X軸」を設定し、水平方向においてX軸と直交する方向に対して「Y軸」を設定する。シート部材30が送られる方向がX軸方向に対応し、シート部材30の送り方向における上流側がX軸方向の負側に対応する。X軸方向と直交する方向がY軸方向に対応し、当該Y軸方向の一方がY軸方向の正側に対応する。以降の説明においては、「X軸」、「Y軸」を用いて説明を行う場合がある。X軸方向が請求項における「第1の方向」に該当し、Y軸方向が請求項における「第2の方向」に該当する。
ここで、図4を参照して、電極20について説明する。図4に示すように、電極20は、短手方向に互いに対向する縁部20a,20bと、長手方向に対向する縁部20c,20dと、を備える矩形状の形状を有する。縁部20a,20bと縁部20c,20dとは互いに直交する。電極20の縁部20a側には金属箔が露出する活物質層20gの未塗工部が形成される。未塗工部は、縁部20aから突出するタブ20fである。なお、電極20の形状については、短手方向と長手方向が逆であってもよい。また、本実施形態では、タブ20fのみが未塗工部となっているが、縁部20a付近も未塗工部となっていてよい。
切断部21から送出された直後の状態では、電極20AがY軸方向の負側に並ぶように配置され、電極20BがY軸方向の正側に並ぶように配置される。電極20Bは、タブ20fがY軸方向の正側へ突出する姿勢である。また、電極20Aは、タブ20fがY軸方向の負側へ突出する姿勢である。なお、切断直後の電極20A,20Bの状態の詳細については、後述する。
図5及び図6を参照して、搬送部31及び搬送部33A,33Bの構成について説明する。図5は、電極製造装置100の一部を示す概略平面図である。図6は、図5に示すVI−VI線断面図である。なお、理解を容易とするため、図5では、搬送部31の一部を仮想線で示している。図6では、搬送部33A,33Bの搬送ローラ33a及びその支持構造は、断面図とせずに当該搬送ローラ33aがX軸に対して傾斜していないと仮定した場合の構成を示す概略側面図としている。
図5及び図6に示すように、搬送部31は、切断部21から送出された電極20A,20BをX軸方向へ搬送する。搬送部31は、切断部21から送出された電極20A及び電極20Bを搬送部33A,33Bへ分岐させる。搬送部31は、下面で電極20A,20Bを吸着した状態で搬送する吸着コンベア(搬送コンベア)によって構成される。搬送部31は、電極20A,20Bを二列に配列されたままの状態でX軸方向へ搬送するように、X軸方向へ延びる。
搬送部31は、搬送方向における一部において、搬送部33Aと重なっている。すなわち、搬送部31の下方に搬送部33Aの一部が配置される。搬送部33Aは、搬送部31の幅方向(Y軸方向)の縁部のうち、電極20Aが配置される側のY軸方向の負側の縁部31aまで延びている。搬送部31は、切断部21から搬送した電極20Aを搬送部33Aの位置で落下させることで、当該搬送部33Aに電極20Aを移し替える。搬送部31は、搬送方向における一部であって、搬送部33Aと搬送方向において異なる位置において、搬送部33Bと重なっている。すなわち、搬送部31の下方に搬送部33Bの一部が配置される。搬送部33Bは、搬送部31の幅方向(Y軸方向)の縁部のうち、電極20Bが配置される側のY軸方向の正側の縁部31bまで延びている。搬送部31は、切断部21から搬送した電極20Bを搬送部33Bの位置で落下させることで、当該搬送部33Bに電極20Bを移し替える。
図6に示すように、搬送部31は、搬送方向(X軸方向)における両端側に配置される少なくとも一対のローラ51と、当該ローラ51に架け渡される無端のベルト52と、を備えている。ベルト52は、一対のローラ51の上端部側に架け渡される架渡し部分52aと、一対のローラ51の下端部側に架け渡される架渡し部分52bと、を有する。搬送部31は、ベルト52の下端側の架渡し部分52bの下面31dに、電極20A,20Bを吸着させる。ベルト52は、ローラ51の回転駆動に伴って循環する。ローラ51は、ベルト52の下端側の架渡し部分52bが搬送方向へ移動するように駆動する。これにより、ベルト52の下面31dに吸着された電極20A,20Bは、ベルト52の下端側の架渡し部分52bの移動に伴って、搬送方向(X軸方向の正側)へ搬送される。また、搬送部31は、幅方向において、電極20Aが配置される側(Y軸方向の負側)に縁部31aを有し、電極20Bが配置される側(Y軸方向の正側)に縁部31bを有する(図5参照)。
ここで、搬送部31は、ベルト52の上端側の架渡し部分52aと下端側の架渡し部分52bとの間に、吸引ボックス53を備える。吸引ボックス53は、下面側に開口53aを備える。吸引ボックス53は、別途外部に配置された真空ポンプ又はブロワと管路で接続されることで、開口よりエアを吸引する。一方、ベルト52には、略全面にわたって複数の貫通孔が形成されている。従って、搬送部31の下面31dは、吸引ボックス53によるエアの吸引により、複数の貫通孔を介して吸着力を発生する。搬送部31は、少なくとも電極20A,20Bが通過し得る箇所に対して設けられる。
図5に示すように、搬送部31は、電極20Aを搬送する搬送部60A、及び電極20Bを搬送する搬送部60Bを有する。搬送部60Aは、電極20Aを下面側で吸着して搬送する搬送部31の一部によって構成される。搬送部60Bは、電極20Bを下面側で吸着して搬送する搬送部31の一部によって構成される。具体的には、搬送部60Aは、搬送部31において、幅方向の中心位置よりも縁部31a側(Y軸方向の負側)の領域によって構成される。搬送部60Bは、搬送部31において、幅方向の中心位置よりも縁部31b側(Y軸方向の正側)の領域によって構成される。なお、搬送部60A,60Bは、一つの搬送部31の一部の領域によって構成されているが、互いに独立した二つの吸着コンベアによって構成されていてよい。
搬送部33Aは、搬送部31から受け取った電極20Aを搬送する。搬送部33Aは、搬送部31からY軸方向の正側へ向かって延びる。搬送部33Aでは、電極20Aは、Y軸方向の負側へタブ20fが突出した状態で搬送される。搬送部33Aは、搬送方向と直交する方向に対する電極20Aの位置決めを行う。搬送部33Aは、X軸方向の電極20Aの位置決めを行った後、Y軸方向の正側へ電極20Aを搬送する。本実施形態では、搬送部33Aは、複数の搬送ローラ33aと、規制部33bと、を備える。複数の搬送ローラ33aは、当該搬送ローラ33aの傾斜によって、電極20AをY軸方向の正側へ搬送しながら、X軸方向の負側へ寄せる。規制部33bは、複数の搬送ローラ33aのX軸方向の負側において上方へ立ち上がるコンベアによって構成されている。これにより、規制部33bは、電極20AのX軸方向への移動を規制しながら、Y軸方向の正側へ搬送する。ただし、搬送部33Aは、搬送ローラ33a及び規制部33bによる位置決め機構を備えていなくともよく、吸着コンベアや通常のコンベアなどで電極20Aを受け取ってもよい。
搬送部33Bは、搬送部31から受け取った電極20Bを搬送する。搬送部33Bは、搬送部31からY軸方向の負側へ向かって延びる。搬送部33Bでは、電極20Bは、Y軸方向の正側へタブ20fが突出した状態で搬送される。搬送部33Bは、搬送方向と直交する方向に対する電極20Bの位置決めを行う。搬送部33Bは、X軸方向の電極20Bの位置決めを行った後、Y軸方向の負側へ電極20Bを搬送する。本実施形態では、搬送部33Bは、複数の搬送ローラ33aと、規制部33bと、を備える。複数の搬送ローラ33aは、当該搬送ローラ33aの傾斜によって、電極20BをY軸方向の負側へ搬送しながら、X軸方向の負側へ寄せる。規制部33bは、複数の搬送ローラ33aのX軸方向の負側において上方へ立ち上がるコンベアによって構成されている。これにより、規制部33bは、電極20BのX軸方向への移動を規制しながら、Y軸方向の負側へ搬送する。ただし、搬送部33Bは、搬送ローラ33a及び規制部33bによる位置決め機構を備えていなくともよく、吸着コンベアや通常のコンベアなどで電極20Bを受け取ってもよい。
搬送部31は、搬送部60Aで搬送される電極20Aを、搬送部33Aにて落下させるための機構、及び搬送部60Bで搬送される電極20Aを、搬送部33Bにて落下させるための機構を有する。当該機構は、どのような構成が採用されてもよいが、非吸着部56の構造が採用されてよい。搬送部31は、上下方向から見て搬送部33Aと重なる部分の一部、及び搬送部33Bと重なる部分の一部に、電極20A,20Bの吸着が抑制又は停止された非吸着部56を有する。非吸着部56は、吸着面である下面31dの吸着力が他の部分に比して低い、又は吸着力が発生していない領域である。非吸着部56は、例えば、当該非吸着部56に対応する位置において、吸引ボックス53の開口53aを遮断部材57(図6参照)で塞ぐ事によって構成されてよい。吸引ボックス53の開口53aが遮断部材57で塞がれることで、当該塞がれた部分では、吸引ボックス53によるエアの吸引が行われない。従って、当該部分における下面31dでは、吸引ボックス53の吸引に伴う吸着力が発生しない。
次に、図4を参照して、切断部21及び搬送部31での電極20A,20Bの挙動について説明する。なお、図4では、電極20A,20Bを表すために搬送部31を省略している。ただし、図4には、吸引ボックス53の開口53aの位置を仮想線で示している。吸引ボックス53の開口53aは、搬送部31による電極20A,20Bに対する吸着力が発生する箇所である。開口53aのX軸方向の負側の端部の位置にラインSLを設定する。この場合、電極20A,20Bは、X軸方向の正側の縁部20cがラインSLに達したときに、搬送部31に吸着され、当該搬送部31の搬送速度での移動を開始する。すなわち、電極20A,20Bは、切断部21とラインSLとの間では、切断部21からの送出速度で移動する。電極20A,20Bは、ラインSLよりもX軸方向の正側の領域では、搬送部31の搬送速度で移動する。
切断部21は、電極20Aと電極20Bとが、X軸方向に互いにずれるようにシート部材30(図1参照)を切断する。これにより、電極20Aと電極20Bとは、X軸方向に互いにずれた状態で切断部21から送出される。切断部21は、電極20A及び電極20BをX軸方向における寸法Lの半分のピッチ(すなわちL/2のピッチ)で互いにずれた状態で、電極20A及び電極20Bを送出する。
切断部21から送出された直後の状態では、電極20A,20Bの縁部20dは、一枚上流側(X軸方向の負側)の電極20A,20Bの縁部20cと略同位置に配置される。電極20Aの縁部20d,20cは、電極20Bの長手方向(X軸方向)の中央位置とX軸方向において同位置に配置される。電極20Bの縁部20d,20cは、電極20Aの長手方向(X軸方向)の中央位置とX軸方向において同位置に配置される。電極20Aの縁部20bは、電極20Bの縁部20bと略同位置に配置される。
切断部21のローラ21Aは、電極20A,20Bが上記配置となるようにシート部材30(図3参照)を切断するための刃部61を有する。刃部61は、ローラ21Aの外周面から径方向へ突出する。刃部61は、刃61a〜61gを備える。刃61aは、電極20A,20Bの縁部20bを形成する。刃61bは、電極20Aの縁部20aを形成する。刃61cは、電極20Bの縁部20aを形成する。刃61dは、電極20Aの縁部20c,20dを形成する。刃61eは、電極20Bの縁部20c,20dを形成する。刃61fは、電極20Aのタブ20fを形成する。刃61gは、電極20Bのタブ20fを形成する。刃61a,61b,61cは、ローラ21Aの外周面において、周方向に延びる。刃61d,61e、61f,61gは、ローラ21Aの外周面において、軸線方向に延びる。
搬送部31は、切断部21からの送出速度よりも速い搬送速度で電極20A及び電極20Bを搬送する。また、搬送部31は、Y軸方向から見て互いに重ならない状態で電極20A及び電極20Bを搬送する。Y軸方向から見て互いに重ならない状態とは、電極20AのY軸方向に隣り合う位置には、当該電極20Aの縁部20cと縁部20dとの間の全領域において、電極20Bが存在していない状態である。この状態では、搬送方向であるX軸方向に隣り合う電極20Aと電極20Aとが互いに隙間を空けて離間しており、当該隙間に対応する位置に、電極20Bが配置される。また、搬送方向に隣り合う電極20Bと電極20Bとが互いに隙間を空けて離間しており、当該隙間に対応する位置に、電極20Aが配置される。
図4に示すように、電極20Aの縁部20cと電極20Bの縁部20dとが、X軸方向において同位置となる場合は、上述の「互いに重ならない状態」に該当する。電極20Aの縁部20dと電極20Bの縁部20cとが、X軸方向において同位置となる場合は、上述の「互いに重ならない状態」に該当する。なお、搬送部31への吸着力の調整の関係などにより、誤差の範囲で電極20Aの縁部20d付近と電極20Bの縁部20c付近が僅かに重なる場合、及び電極20Aの縁部20c付近と電極20Bの縁部20d付近が僅かに重なる場合は、上述の「互いに重ならない状態」に該当する。その他、電極20Aの縁部20cと電極20Bの縁部20dとが、X軸方向において離間する場合、及び電極20Aの縁部20dと電極20Bの縁部20cとが、X軸方向において離間する場合は、上述の「互いに重ならない状態」に該当する。
上述の様に、本実施形態では、搬送部31の上流側では、電極20A及び電極20Bは、X軸方向における寸法Lの半分のピッチ(すなわちL/2のピッチ)で互いにずれている。従って、搬送部31は、送出速度(=V)の二倍の搬送速度(=2V)で電極20A及び電極20Bを搬送する。これにより、搬送部31においては、電極20Aの縁部20cと電極20Bの縁部20dとが、X軸方向において同位置となり、且つ、電極20Aの縁部20dと電極20Bの縁部20cとが、X軸方向において同位置となる。
例えば、図4においてハッチングが付されている電極20A及び電極20Bを参照して、送出速度と搬送速度の関係について説明する。図4に示す状態では、電極20Aの縁部20cは、ラインSLの位置に配置されている。電極20Bの縁部20cは、ラインSLから下流側へ寸法Lの半分(=L/2)だけ離間している。電極20Bは、図4に示す状態から、送出速度(=V)にて移動し、縁部20cがラインSLに到達したとする。このとき、電極20Bは、「L/2」の分の距離だけ移動したことになる。一方、電極20Aは、図4に示す状態から、送出速度の二倍の搬送速度(=2V)にて移動する。従って、電極20Bが「L/2」の分だけ移動する間に、電極20Aは、電極20Aの一枚分の寸法である「L」の分の距離だけ移動する。従って、電極20Aの縁部20cは、下流側に隣り合う電極20Aの縁部20dの位置に設定された到達ラインRLの位置まで到達する。そして、電極20Aの縁部20dは、ラインSLの位置まで達するため、当該電極20Aの縁部20dと、電極20Bの縁部20cとは、ラインSLの位置にて、互いに同位置に配置される。
なお、搬送部31は、送出速度の二倍以上の搬送速度で電極20A及び電極20Bを搬送することで、上述の「互いに重ならない状態」とすることができる。送出速度の二倍より大きい搬送速度で電極20A及び電極20Bを搬送させた場合、電極20Aの縁部20cと電極20Bの縁部20dとが、X軸方向において離間し、電極20Aの縁部20dと電極20Bの縁部20cとが、X軸方向において離間する。
なお、搬送部31の搬送速度を設定する場合、搬送部31のローラ51の回転速度が、所望の搬送速度に対応する値に設定される。切断部21からの送出速度を設定する場合、各ローラ24,26、及び切断部21のローラ21Aの回転速度が、所望の送出速度に対応する値に設定される。搬送速度及び送出速度は、それぞれ一定の速度に設定される。ただし、何れか一方の速度が変更された場合、他方の速度もそれに対応するように変更される。
次に、本実施形態に係る電極製造装置100の作用・効果について説明する。
まず、図7を参照して、比較例に係る電極製造装置について説明する。この電極製造装置では、図7(a)に示すように、二列に並べられた電極20A,20Bが、搬送方向と直交する方法に隣り合う状態のままで搬送される。この場合、図7(b)に示すように、コンベアのベルトの癖などの影響によって、電極20A,20Bの縁部が盛り上がる場合がある。そして、図7(c)に示すように、隣り合う電極20A,20B同士が、互いにラップしてしまう可能性がある。なお、ここでいうベルトの癖とは、ベルト表面の皺、湾曲など、幅方向の緩やかな高低差を生じる凹凸である。また、ベルトの癖に限らず、電極の切断部21から搬送部31の乗り継ぎの際、電極に生じるわずかな回転によっても、生じうる。このような状態で電極20A,20Bの搬送を続けると、下流側で各列の電極20A,20Bを分岐させた時に、電極20A,20Bの姿勢が乱れる等の問題が生じる。その他、電極20A,20B同士が、互いにラップする場合、クリーナで電極20A,20Bの異物を除去する際や、検査を良好に行うことが出来ない等の問題が生じる。
これに対し、本実施形態に係る電極製造装置100では、電極20Aと電極20Bとは、X軸方向に互いにずれた状態で切断部21から送出される。また、搬送部31は、切断部21からの送出速度よりも速い搬送速度で電極20A,20Bを搬送する。このように、電極20Aと電極20BとがX軸方向に互いにずれた状態である場合、電極20Aが搬送部31に到達するタイミング(図4のラインSLに到達するタイミング)と、電極20Bが搬送部31に到達するタイミングとが、異なるものとなる。すなわち、電極20A,20Bの一方の電極20が送出速度で移動するのに対し、他方の電極20は、先に搬送部31に到達して、送出速度よりも速い搬送速度で移動する。これにより、一方の電極20と他方の電極20との間のX軸方向における離間距離が大きくなる。当該離間距離が大きくなることで、搬送部31は、Y軸方向から見て互いに重ならない状態で電極20A,20Bを搬送する。従って、電極20A,20Bは、搬送部31で搬送されている間に、互いにラップすることが抑制される。従って、搬送部31の下流側において、互いのラップに起因して、乗り継ぎ時に各電極20A,20Bの姿勢が乱れることが抑制される。以上により、搬送時における電極20A,20Bの姿勢の乱れが生じることを抑制できる電極製造装置100を提供することができる。
電極製造装置100において、搬送部31は、電極20A,20Bを吸着して搬送する搬送コンベアによって構成されている。この場合、搬送部31は、電極20A,20Bを吸着した状態で搬送できるため、電極20A,20Bが搬送部31に移し替えられた際の位置のバラツキを低減することができる。
電極製造装置100において、切断部21は、シート部材30を切断する刃部61を有するローラ21Aを備える。この場合、切断部21は、X軸方向に互いにずれた状態の電極20A,20Bを連続的に形成することができる。
電極製造装置100において、切断部21は、電極20A,20BをX軸方向における寸法(=L)の半分のピッチ(=L/2)で互いにずれた状態で、電極20A,20Bを送出し、搬送部31は、送出速度の二倍の搬送速度で電極20A,20Bを搬送する。この場合、搬送部31は、X軸方向における電極20Aの縁部20c,20dと電極20Bの縁部20d,20cとが同位置に配置された状態で、電極20A,20Bを搬送することができる。このように、搬送部31が、電極20A,20BをX軸方向において隙間無く搬送することができる。このため、搬送部31の搬送効率を向上できる。
電極製造装置100において、切断部21と搬送部31との間に支持部28が設けられ、電極20A,20Bは、切断部21より支持部28上に送出された後に、搬送部31を構成する搬送コンベアに吸着される構成とされている。電極20A,20Bは、切断部21より、一旦、支持部28上に送出されることで、切断部21の送出速度と搬送部31の搬送速度との速度差に起因するテンションの影響を抑制できる。電極20A,20Bは、切断部21と搬送部31との間を支持部28によって、支持される。支持部28は、その上流端がローラ21Bに接しており、電極20A,20Bが搬送部31に吸着されることなく下方に潜り込んでしまうことを防止できる。
電極製造装置100において、支持部28は、上面にて電極20A,20Bを支持し、搬送部31の下面が電極20A,20Bを吸着する吸着面であり、支持部28と吸着面は一部にてラップする構成とされていている。支持部28が電極20A,20Bを支持する面と、搬送部31の吸着面を上下に対向させ、ラップさせることで、搬送部31と切断部21を近づけ、装置全体を小型化できる。すなわち、電極20A,20Bは、支持部28の上面に支持されるとともに、搬送部31の下面に吸着され、搬送される。支持部28と搬送部31とが、上下方向にラップしていることで、電極製造装置100の全長を短く押さえることが出来る。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、電極製造装置の各構成要素のレイアウトは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。
例えば、電極製造装置100は、搬送部31による電極20A,20Bの搬送時に、電極20A,20Bの表面清掃や外観検査を行うものであってもよい。この場合も、電極20A,20Bのラップを抑制されていることにより、検査不良や処理不良(清掃不足)を回避することができる。
また、切断部21から送出された電極20A,20Bの配置は、上述の実施形態に限定されない。例えば,図8に示すように、切断部は、搬送方向に隣り合う電極20Aと電極20Aとの間、及び電極20Bと電極20Bとの間に端材60が発生するようにして、シート部材30を切断してよい。この場合、電極20Aと電極20Aとの間、及び電極20Bと電極20Bとの間に隙間GPが形成される。この場合、隙間GPが形成される分、電極20Aの縁部20c,20dと、電極20Bの縁部20d,20cとの間の寸法を「L/2」よりも小さくすることができる。従って、搬送速度が送出速度の二倍より小さくても、搬送部31での電極20A,20Bの配置を図4に示すような状態とすることができる。なお、端材60を形成することなく、電極20Aの縁部20c,20dと、電極20Bの縁部20d,20cとの間を「L/2」以外の寸法でずらしてもよい。この場合、搬送速度を送出速度の二倍以上とすればよい。
また、上述の実施形態では、分岐後に電極20A,20Bのタブ14bが、搬送方向の上流側を向くように搬送しているが、これとは逆に、電極20A,20Bのタブ14bが下流側を向くに分岐及び搬送してもよい。
なお、上述の実施形態及び変形例では、シート部材から短手方向に二枚分の電極を形成する「二条取り」の装置を例示した。これに代えて、電極製造装置が、シート部材から短手方向に三枚以上の電極を形成する構成であってもよい。
また、切断部21は電極20を形成できる限り、ロータリーダイカット方式以外の構造を有していてもよい。例えば、切断部21は、レーザーカット方式で電極をカットしてもよい。
また、搬送部31は、吸着コンベアでなくともよく、上面に電極20A,20Bを配置する通常のコンベアであってもよい。
20,20A,20B…電極、21…切断部、21A…ローラ、31…搬送部、61…刃部、100…電極製造装置。

Claims (6)

  1. 金属箔の少なくとも片面に活物質層を有する電極を製造する電極製造装置であって、
    シート部材を切断して第1の方向へ送出することで、前記第1の方向と直交する第2の方向に配列された第1の電極及び第2の電極を少なくとも一組形成する切断部と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極を前記第1の方向へ搬送する搬送部と、を有し、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記第1の方向に互いにずれた状態で前記切断部から送出され、
    前記搬送部は、前記切断部からの送出速度よりも速い搬送速度で前記第1の電極及び前記第2の電極を搬送し、前記第2の方向から見て互いに重ならない状態で前記第1の電極及び前記第2の電極を搬送する、電極製造装置。
  2. 前記搬送部は、前記第1の電極及び前記第2の電極を吸着して搬送する搬送コンベアによって構成される、請求項1に記載の電極製造装置。
  3. 前記切断部は、前記シート部材を切断する刃部を有するローラを備える、請求項1又は2に記載の電極製造装置。
  4. 前記切断部と前記搬送部との間に支持部が設けられ、
    前記第1の電極及び前記第2の電極は、前記切断部より前記支持部上に送出された後に、前記搬送コンベアに吸着される請求項2に記載の電極製造装置。
  5. 前記支持部は、上面にて前記第1の電極及び前記第2の電極を支持し、前記搬送部の下面が前記第1の電極及び前記第2の電極を吸着する吸着面であり、前記支持部と前記吸着面は一部にてラップしている請求項4に記載の電極製造装置。
  6. 前記切断部は、前記第1の電極及び前記第2の電極を前記第1の方向における寸法の半分のピッチで互いにずれた状態で、前記第1の電極及び前記第2の電極を送出し、
    前記搬送部は、前記送出速度の二倍以上の前記搬送速度で前記第1の電極及び前記第2の電極を搬送する、請求項1〜5の何れか一項に記載の電極製造装置。
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