JP2019193353A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータのステータ対向面における磁気特性の低下を抑制しつつ、バイパス部材に流れる短絡磁束量を増加させることができる回転電機を提供すること。【解決手段】回転電機1において、ロータ200は、永久磁石283を有し、ロータ200の径方向におけるステータ100との対向面に形成される複数の磁極部250と、複数の磁極部250のうち一の磁極部250と他の磁極部250との間で、ロータ200の軸方向における端部側を通して磁束を通過させるバイパス路260と、を備える。複数の磁極部250は、それぞれ周方向に並び、かつ、周方向に隣り合う他の磁極部250と極性が異なるように配置されている。バイパス路260は、N極の磁極部250の軸方向端部側に配置される第1のバイパス部材261と、S極の磁極部250の軸方向端部側に配置され、第1のバイパス部材261に接続される第2のバイパス部材262とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両の駆動源に用いる駆動モータは、車両の走行状態によって動作点が異なる。例えば、車両の発進時は高トルク領域の動作点を用い、車両の低速走行時は低トルク領域の動作点を用い、車両の高速走行時は高速領域の動作点が用いられる。
車両の駆動モータとして、IPMモータ(Interior Permanent Magnet motor)や、SPMモータ(Surface Permanent Magnet motor)のように、永久磁石を備えるPMモータ(Permanent Magnet motor)を用いた場合、ロータが回転したとき、永久磁石の磁束が電機子コイルに鎖交することで電機子コイルに誘起電圧が発生する。
電機子コイルに発生する誘起電圧は、ロータの回転速度が高いほど大きくなる。この誘起電圧が電機子コイルに通電するインバータの電源電圧を超えると、インバータが故障するおそれがある。このため、駆動モータの誘起電圧がインバータの電源電圧を超えないよう、モータの回転速度を制限する必要がある。このため、永久磁石の磁束に起因する誘起電圧がモータの動作点を制約する要因の一つとなっている。
従来の回転電機として特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、回転子が形成する1つの磁極から他の磁極へ永久磁石103の漏れ磁束をバイパスさせるバイパス路106を設けることにより、モータ回転時に生じる誘起電圧を低減している。
特開2017−17783号公報
ところで、特許文献1において、バイパス路106には永久磁石の漏れ磁束と電機子磁束の両方が流れるため、電機子コイルに通電する負荷時(特に高負荷時)にバイパス部材が磁気飽和してしまい、永久磁石の磁束を隣接する磁束に短絡させることができず、誘起電圧を低減できないという問題がある。このような問題に対し、バイパス路106における磁路の断面積を大きくして、バイパス路に流れる最大磁束量を増やす手法を用いることが考えられる。
しかしながら、この手法を特許文献1に適用した場合、ステータと対向するロータの対向面の磁気特性が変わり、モータ全体としての出力が低下してしまうおそれがある。具体的には、バイパス路106がq軸を跨いで配置されているため、バイパスの寸法を大きくするとq軸の磁気抵抗が低下して突極比が小さくなり、リラクタンストルクが低下してしまう。
さらに、バイパス路106が一つの永久磁石103のN極とS極との間で磁束が短絡することを防止するためのフラックスバリア104、105により形成されているため、バイパス路106の寸法を大きくすると、フラックスバリアが小さくなる、または、フラックスバリアの位置が変化して、一つの永久磁石のN極とS極との間で短絡する磁束量が増えて、マグネットトルクが低下してしまうおそれがある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、ロータのステータ対向面における磁気特性の低下を抑制しつつ、バイパス部材に流れる短絡磁束量を増加させることができる回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、電機子コイルを備えるステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータと、を有し、前記ロータは、永久磁石を有し、前記ロータの径方向における前記ステータとの対向面に形成される複数の磁極部と、複数の前記磁極部のうち一の前記磁極部と他の前記磁極部との間で、前記ロータの軸方向における端部側を通して磁束を通過させるバイパス路と、を有し、前記複数の磁極部は、それぞれ周方向に並び、かつ、周方向に隣り合う他の磁極部と極性が異なるように配置され、前記バイパス路は、第1の極性を有する前記磁極部の前記軸方向における端部側に配置される第1のバイパス部材と、第2の極性を有する前記磁極部の前記軸方向における端部側に配置される第2のバイパス部材と、を有し、前記第1のバイパス部材と前記第2のバイパス部材とが接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、ロータのステータ対向面における磁気特性の低下を抑制しつつ、バイパス部材に流れる短絡磁束量を増加させることができる回転電機を提供することができる。
図1は、本発明の一実施例に係る回転電機の一部断面斜視図である。 図2は、本発明の一実施例に係る回転電機のロータの一部断面斜視図である。 図3は、本発明の一実施例に係る回転電機における誘導コイルおよび界磁コイルと整流回路との結線図である。 図4は、本発明の一実施例に係る回転電機のステータの斜視図である。 図5は、本発明の一実施例に係る回転電機のロータが有するアキシャルギャップロータの斜視図である。 図6は、本発明の一実施例に係る回転電機のロータが有するラジアルギャップロータの斜視図である。 図7は、本発明の一実施例に係る回転電機のロータが有するラジアルギャップロータのロータコアを示す斜視図である。 図8は、本発明の一実施例に係る回転電機のロータが有するラジアルギャップロータのバイパス路を示す斜視図である。 図9は、本発明の一実施例に係る回転電機の、ロータの極低速度回転時における持続密度分布および磁束ベクトルを示す模式図である。 図10は、本発明の一実施例に係る回転電機の、ロータの中速度以上の回転時における持続密度分布および磁束ベクトルを示す模式図である。 図11は、本発明の一実施例に係る回転電機の、ロータのバイパス路の変形例を示す一部断面斜視図である。
本発明の一実施の形態に係る回転電機は、電機子コイルを備えるステータと、ステータに対して相対的に回転可能なロータと、を有し、ロータは、永久磁石を有し、ロータの径方向におけるステータとの対向面に形成される複数の磁極部と、複数の磁極部のうち一の磁極部と他の磁極部との間で、ロータの軸方向における端部側を通して磁束を通過させるバイパス路と、を有し、複数の磁極部は、それぞれ周方向に並び、かつ、周方向に隣り合う他の磁極部と極性が異なるように配置され、バイパス路は、第1の極性を有する磁極部の軸方向における端部側に配置される第1のバイパス部材と、第2の極性を有する磁極部の軸方向における端部側に配置される第2のバイパス部材と、を有し、第1のバイパス部材と第2のバイパス部材とが接続されていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る回転電機は、ロータのステータ対向面における磁気特性の低下を抑制しつつ、バイパス部材に流れる短絡磁束量を増加させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。図1から図11は本発明の一実施例に係る回転電機を説明する図である。
図1に示すように、回転電機1は、通電により磁束を発生させるU相、V相、W相の三相の電機子コイル110を有するステータ100と、ステータ100で発生した磁束の通過により回転するロータ200と、を備えている。ロータ200は、ステータ100に対して所定の大きさのギャップを介して相対的に回転可能に、図示しない回転軸に支持されている。
(ステータ)
図1、図4において、ステータ100は、高透磁率の磁性材料からなる環状のステータコア120と、このステータコア120に巻き回された電機子コイル110とを備えている。ステータ100は、ステータコア120の外周面に設けられた非磁性体からなる図示しない連結片を介して図示しないハウジングに磁気的に遮断された状態で固定されている。これにより、例えば漏れ磁束の発生等が抑制される。
ステータコア120は、円環状のステータヨーク121と、このステータヨーク121から軸方向の両側と径方向の内面側とに突出したステータティース122とを備えている。ステータティース122は、ステータヨーク121に周方向に所定の間隔で複数形成されている。周方向に隣り合うステータティース122の間には、溝状の空間であるスロット125が形成されている。
ここで、軸方向とは、ロータ200の回転中心軸20が延伸する方向を示す。径方向とは、ロータ200の回転中心軸20が延伸する方向と直交する方向であり、回転中心軸20を中心として放射方向に示される。径方向の内方側とは、径方向においてロータ200の回転中心軸20に近い側を示し、径方向の外方側とは、径方向においてロータ200の回転中心軸20から遠い側を示す。周方向とは、ロータ200の回転中心軸20を中心とする円周方向を示す。
この回転電機1では磁路が3次元的に発生するため、ステータコア120の材料は、軟磁性複合材料であるSMC(Soft Magnetic Composite)を用いるのが望ましい。SMCは、絶縁処理が施された微細な鉄粉を圧縮して固めて成形した圧粉磁心材である。
電機子コイル110は、ステータコア120の周方向において隣り合うステータティース122の間に形成されたスロット125にトロイダル巻されている。U相、V相、W相の各電機子コイル110は、集中巻によりスロット125に巻き回されている。トロイダル巻とは、ステータコア120の環の内側と外側を交互に通るよう周回させて、ステータコア120に電機子コイル110の巻線を巻き回す方法である。
電機子コイル110は、断面が長方形の平角線からなり、エッジワイズ巻によるトロイダル巻の状態で、スロット125に巻回されている。エッジワイズ巻とは、スロット125に対して、平角線の短辺を回転電機1の径方向の内側と外側に対向させて、平角線を縦に巻き回す方法である。
ステータティース122は、ステータコア120の軸方向の一方側及び他方側の側面部122aと、ステータコア120の径方向の内面部122bとを有している。ステータティース122の側面部122aには、後述する第1のロータティース212が軸方向に対向するようになっている。ステータティース122の内面部122bには、後述する第2のロータティース282が径方向に対向するようになっている。
ステータ100は、電機子コイル110に三相交流が供給されることで、周方向に回転する基本波回転磁界が発生する。この基本波回転磁束によって発生する磁束(以下、この磁束を「主磁束」という)は、ロータ200に鎖交するようになっている。これにより、ステータ100は、ロータ200を回転させることができる。
具体的には、電機子コイル110は、ステータティース122の周方向における両隣に配置されており、この一対の電機子コイル110は、一方の電機子コイル110から発生する磁束と、他方の電機子コイル110から発生する磁束とで、磁束の方向が周方向において反対方向となるように、その巻方向及び通電方向が設定されている。
これにより、例えば一方の電機子コイル110がV+相で、他方の電機子コイル110がV−相の場合、この一対の電機子コイル110から発生する磁束は、一対の電機子コイル110によって挟まれるステータティース122に向かい、ステータティース122においてぶつかり合うように発生する。そして、ステータティース122で発生した磁束は、ステータコア120の周方向と直交する側の方向に向きを変え、ステータティース122からロータ200に向かう。
そして、ロータ200に向かった磁束の一部は、後述する第1のロータコア210及び第2のロータコア280を通過した後、W+相とW−相の一対の電機子コイル110によって挟まれたステータティース122に向かう。また、ロータ200に向かった磁束の一部は、後述する第1のロータコア210及び第2のロータコア280を通過した後、U+相とU−相の一対の電機子コイル110によって挟まれたステータティース122に向かう。
このように、ステータティース122とロータ200とが対向する面では、電機子コイル110で発生した磁束の磁気回路が構成される。回転電機1は、ステータティース122とロータ200とが対向する面をトルク発生面としてロータ200を回転させる。
また、ステータ100は、上述の通り、電機子コイル110がトロイダル巻で、かつ集中巻されている。このため、電機子コイル110に三相交流を供給してロータ200を回転させると、ステータ100には、回転磁界の他に、ロータ200の回転と非同期かつロータ200の回転方向と逆方向に回転する高調波回転磁界が発生し、空間高調波が発生する。この空間高調波は、静止座標系においては第2次空間高調波(回転座標系における第3次時間高調波)と呼ばれる。また、電機子コイル110に供給する三相交流に高調波電流が重畳している場合、空間高調波とは別の時間高調波も発生する。したがって、ステータ100で発生する磁束には、電機子磁束に高調波成分が重畳されていることとなる。
(ロータ)
図1、図2および図5から図8において、ロータ200は、軸方向においてステータ100を挟むようにして配置された一対のアキシャルギャップロータ200A、200Bと、ステータコア120の径方向の内方側に配置されたラジアルギャップロータ200Cとを含んで構成されている。
一対のアキシャルギャップロータ200A、200Bとラジアルギャップロータ200Cとは、回転中心軸20に配置された図示しない回転軸に対して一体回転可能に固定されている。一対のアキシャルギャップロータ200A、200Bとラジアルギャップロータ200Cとは、一体化されていてもよい。
図1、図2および図5において、一対のアキシャルギャップロータ200A、200Bのそれぞれは、環状の第1のロータコア210と、誘導コイル220とを備えている。第1のロータコア210は、非磁性材料からなる円環状の第1のロータヨーク211と、このロータヨーク211に保持され、高透磁率の磁性材料からなり軸方向のステータ100側に向けて突出した突極部としての複数の第1のロータティース212とを備えている。
第1のロータティース212は、第1のロータヨーク211の周方向に沿って所定の間隔をおいて複数形成されている。
複数の第1のロータティース212が非磁性体のロータヨーク211により保持されているため、複数の第1のロータティース212は互いに磁気的に独立している。また、複数の第1のロータティース212は、ロータヨーク211を介して、あるいは、非磁性体による固定部材によりラジアルギャップロータ200Cにより保持されているため、第1のロータティース212とラジアルギャップロータ200Cとの間も磁気的に独立している。
第1のロータティース212は、ステータコア120の軸方向の両面側、すなわちステータコア120の軸方向の一方側及び他方側で、ステータティース122の側面部122aに対向している。
第1のロータティース212には、誘導コイル220が複数の層(本実施例では2層)をなして巻かれている。誘導コイル220は、ステータ100と軸方向に対面する位置に配置されている。
このように、ロータ200は突極部としての第1のロータティース212を複数有しており、それぞれの第1のロータティース212は、ステータ100と軸方向に対面した状態で、ロータヨーク211により保持されている。誘導コイル220は、絶縁材料で被覆した巻線からなる。誘導コイル220は、ステータ100側で発生した磁束に重畳された高調波成分が誘導コイル220に鎖交することによって、ファラデーの法則に従い誘導コイル220に誘起電圧が発生し、誘導コイル220に誘導電流が流れるようになっている。
具体的には、三相交流が電機子コイル110に供給されてロータ200が回転すると、ステータ100側で発生した磁束のうち高調波成分の磁束が誘導コイル220に鎖交する。これにより、誘導コイル220に、誘起電圧が誘起され、誘導コイル220に誘導電流が流れる。
なお、ステータ側で発生する磁束のうち電機子磁束成分も誘導コイル220に鎖交するが、電機子磁束成分が誘導コイル220に鎖交しても誘導電流は流れない。なぜならば、電機子磁束を発生させる基本波回転磁界とロータ200とが同期して回転しているため、ファラデーの法則に従い、電機子磁束に誘起電圧が誘起されないからである。言い換えれば、誘導コイル220に対して電機子磁束は相対的に静止しており、誘導コイル220に鎖交する電機子磁束量は変化せず、誘導コイル220に誘導電流が流れないからである。
本実施例において、誘導コイル220は、その配置箇所と巻層の違いにより異なる符号を付して、誘導コイル221、222、223、224、225、226、227、228に区別して説明する。誘導コイル221〜228は、それらの配置箇所および巻方向が異なっている。なお、これらの誘導コイル221〜228を区別しない場合に、これらの総称として誘導コイル220という。
アキシャルギャップロータ200Aにおいて、一の第1のロータティース212の基部側に1層の誘導コイル221が配置されており、その第1のロータティース212の先端部側に1層の誘導コイル222が配置されている。
また、アキシャルギャップロータ200Aにおいて、一の第1のロータティース212に周方向に隣り合う他の第1のロータティース212の基部側に1層の誘導コイル223が配置されており、その第1のロータティース212の先端部側に1層の誘導コイル224が配置されている。
一方、アキシャルギャップロータ200Bにおいて、誘導コイル222、223と周方向に同位置で、一の第1のロータティース212の基部側に1層の誘導コイル226が配置されており、その第1のロータティース212の先端部側に1層の誘導コイル225が配置されている。
また、アキシャルギャップロータ200Bにおいて、一の第1のロータティース212に周方向に隣り合う他の第1のロータティース212の基部側に1層の誘導コイル227が配置されており、その第1のロータティース212の先端部側に1層の誘導コイル228が配置されている。
各誘導コイル221〜228の巻方向は、図2にドットマークおよびクロスマークで示す方向となっている。
図1、図2、図6、図7および図8において、ラジアルギャップロータ200Cは、高透磁率の磁性材料からなり回転軸に対して一体回転可能に固定された第2のロータコア280と、複数の磁極部250と、複数の永久磁石283と、バイパス路260と、界磁コイル230とを有する。
第2のロータコア280は、筒状の第2のロータヨーク281と、この第2のロータヨーク281から径方向の外方に向けて突出した第2のロータティース282とを備えている。第2のロータティース282は、第2のロータヨーク281の周方向に沿って所定の間隔(本実施例では45°)をおいて複数(本実施例では8個)形成されている。第2のロータコア280は電磁鋼板からなる。
第2のロータティース282は、ステータコア120の径方向の内面側において、ステータティース122の内面部122bと対向するようになっている。なお、第2のロータコア280は、第2のロータティース282の基部における周方向の両側に、空気層からなるフラックスバリア210Aを有している。フラックスバリア210Aは、その部位における磁束の通過を防止するように機能する。
磁極部250は、SMCのような軸方向および径方向に磁束を通過可能な磁性材料からなり、ロータ200の径方向における対向面(本実施例では外周面)に形成されている。磁極部250は、各第2のロータティース282の間に配置されている。ラジアルギャップロータ200Cは、8つの磁極部250を備えている。
磁極部250は永久磁石283を有しており、この永久磁石283は、第2のロータティース282の周方向の側面に保持されている。永久磁石283は、例えばネオジウム磁石(Nd−Fe−B磁石)で構成されている。永久磁石283は、磁極部250毎に、その磁極部250を挟んで周方向に互いに対向するように一対設けられている。一対の永久磁石283の同一の極性の磁極面が周方向に互いに対向している。
複数の磁極部250は、それぞれ周方向に並び、かつ、周方向に隣り合う他の磁極部250と極性が異なるように配置されている。本実施例においては、一対の永久磁石283が磁極部250を挟んで周方向に互いにN極を向くように配置されている磁極部250が、N極の極性を持つ磁極部250となる。その一方、一対の永久磁石283が磁極部250を挟んで周方向に互いにS極を向くように配置されている磁極部250が、S極の極性を持つ磁極部250となる。つまり、永久磁石283の磁束による磁化方向によって磁極部250の極性を決めている。なお、本実施例では、一対の永久磁石283の磁極部250が周方向に向くように配置しているが、これに限定されず、例えば、永久磁石283の磁極部250を径方向、つまりステータ100と対向する方向に向くように配置してもよい。
バイパス路260は、第1のバイパス部材261、第2のバイパス部材262および第3のバイパス部材263を有している。バイパス路260は、複数の磁極部250のうち一の磁極部250と他の磁極部250との間で、ロータ200の軸方向における端部側を通して磁束を通過させるようになっている。
バイパス路260は、第1の極性としてのN極を有する磁極部250の軸方向における端部側に配置される複数の第1のバイパス部材261と、第2の極性としてのS極を有する磁極部250の軸方向における端部側に配置される複数の第2のバイパス部材262と、を有している。そして、第1のバイパス部材261と第2のバイパス部材262とが接続されている。
バイパス路260は、複数の第1のバイパス部材261と複数の第2のバイパス部材262とを接続する1つの第3のバイパス部材263を有している。すなわち、複数の第1のバイパス部材261と、複数の第2のバイパス部材262とが一つの第3のバイパス部材263によって接続されている。第1のバイパス部材261は、軸方向におけるロータ200の一端部側に設けられ、第2のバイパス部材262は、軸方向におけるロータ200の他端部側に設けられている。
そして、第3のバイパス部材263は、径方向において磁極部250を挟んでステータ100と反対側に配置されている。
このように、磁極部250およびバイパス路260は、軸方向に対向するクローポール形に構成されている。
界磁コイル230は、第3のバイパス部材263を周回するように設けられている。界磁コイル230は、誘導コイル220で発生した誘導電流が、後述する整流回路30(図3参照)により整流されて供給されることにより磁界を発生させるようになっている。
このため、界磁コイル230に通電を行うことにより、バイパス路260に流れる短絡磁束量が変化する。具体的には、界磁コイル230を、短絡磁束量が増加する方向(本実施例では回転電機1を上から見て時計回り)に巻くことによって、短絡磁束量を増加でき、短絡磁束量が減少する方向(本実施例では回転電機1を上から見て反時計回り)に巻くことによって、短絡磁束量を減らすことができる。
なお、界磁コイル230の通電方法は、誘導コイル220から整流回路30を介して誘導電流を流す方法に限定されない。例えば、ロータ200の回転軸に図示しないスリップリングを設け、このスリップリングを介して外部電源から界磁コイル230に電力を供給するようにしてもよい。この場合、アキシャルギャップロータ200A、200Bは、必ずしも設けなくても良い。
バイパス路260には、磁気抵抗部260A、260Bが設けられており、これらの磁気抵抗部260A、260Bは、空隙(空気層)あるいは非磁性体で形成され、バイパス路260に流れる短絡磁束量を調整するための磁束調整部として機能する。磁気抵抗部260Aは、磁極部250と第1のバイパス部材261との間に形成されており、磁極部250と第1のバイパス部材261との間の磁気抵抗を調整している。磁気抵抗部260Bは、第3のバイパス部材263における軸方向の中間位置に形成されており、第3のバイパス部材263における軸方向の磁気抵抗を調整している。
本実施例では、磁極部250と第1のバイパス部材261とは、これらの間に所定のギャップ幅の磁気抵抗部260Aが形成された状態で、樹脂等からなる保持具により保持されている。また、第3のバイパス部材263は、軸方向の一方側と他方側とに分割された分割構造となっており、一方側と他方側との間に磁気抵抗部260Bが形成された状態で、樹脂等からなる保持具により保持されている。
このように、回転電機1は、ステータティース122に、2つの側面部122aと、1つの内面部122bを設けることで、三面のエアギャップを利用可能な回転電機として構成されている。ステータ100とロータ200のスロットコンビネーショは、ロータ:ステータ=2:3になるように突極数が設定されている。
(整流回路)
回転電機1は、図3に示す整流回路30を備えている。この整流回路30は、整流回路30は、整流素子としてのダイオードD1、D2と、誘導コイル221〜228と、界磁コイル230とを、中性点クランプ形整流回路として結線した閉回路として構成されている。整流回路30は、誘導コイル220で発生した誘導電流を整流して界磁コイル230に供給する。
整流回路30において、誘導コイル221、222、225および226と、ダイオードD1とが直列に接続されており、誘導コイル223、224、227および228と、ダイオードD2とが直列に接続されている。
整流回路30において、2つの誘導コイル220で発生した交流の誘導電流は、ダイオードD1、D2により直流に整流される。ダイオードD1、D2による整流後の直流は、直列接続されている界磁コイル230に界磁電流として供給される。界磁コイル230は、直流の界磁電流が供給されることにより誘導磁束を発生させる。
このように、ロータ200は、整流素子としてのダイオードD1、D2と、ステータ100と軸方向に対面する位置に配置され、ダイオードD1、D2を介して界磁コイル230と接続される誘導コイル220と、を有する。
なお、ロータ200の軸方向における端部側を通して、一の磁極部250と他の磁極部250との間で磁束を通過させるバイパス路260に代えて、図11に示すように、ロータ200の軸方向における端部側を通して、一の磁極部250(図8参照)と他の磁極部250との間で磁束を通過させるバイパス路270を備えるようにしてもよい。なお、図11ではバイパス路270は、1つしか表示していないが、実際にはバイパス路270は4つあり、残りの三つのバイパス路270は省略している。これらのバイパス路270は、非磁性部材を介してアキシャルギャップロータ200A、200Bないしラジアルギャップロータ200Cによって保持されている。
このバイパス路270は、第1のバイパス部材271、第2のバイパス部材272および第3のバイパス部材273を備えており、これら第1のバイパス部材271、第2のバイパス部材272および第3のバイパス部材273は、それぞれ前述の第1のバイパス部材261、第2のバイパス部材262および第3のバイパス部材263と同様に機能する。
詳しくは、図11において、一の磁極部250の軸方向における一端部側に第1のバイパス部材271が配置されている。また、一の磁極部250と周方向に隣り合う他の磁極部250の軸方向における一端部側に第2のバイパス部材272が配置されている。
そして、ロータ200の軸方向における一端部側に第3のバイパス部材273が配置されており、第3のバイパス部材273は、第1のバイパス部材271と第2のバイパス部材272と接続している。そして、バイパス路270は、第1のバイパス部材271から第2のバイパス部材272に、第3のバイパス部材273によって磁束を通過させるようになっている。第3のバイパス部材273には、その軸方向の厚みを薄くすることによって、磁気抵抗部273Aが形成されている。なお、バイパス路270は、ロータ200の軸方向における一端部だけでなく両端部に設けられていてもよい。
また、本実施例では、回転電機1がインナーロータ形の構成を有しているが、回転電機1をアウターロータ形の構成としてもよい。回転電機1がアウターロータ形であっても本発明は成立する。また、本実施例では、ステータ100に回転磁界を発生させるために電機子コイル110に三相交流を供給しているが、電機子コイル110に四相、五相または二相の交流を供給してもよい。電機子コイル110に四相、五相または二相の交流を供給する場合でも本発明は成立する。
さらに、アキシャルギャップロータ200A、200Bとラジアルギャップロータ200Cとを入れ替えてもよい。アキシャルギャップロータ200A、200Bとラジアルギャップロータ200Cとを入れ替えた構成とした場合でも、本発明は成立する。
(ロータ極低速回転時)
本実施例に係る回転電機1においてロータ200の回転速度が極低速度のときは、ステータ100に高調波成分の磁束が発生していないか、あるいは発生していても微量である。このため、誘導コイル220に発生する誘導起電力が低く、また、誘導電流は誘導コイル220自身の導体抵抗によってジュール損として消費され、界磁コイル230に界磁電流が流れない。
このため、図9に示すように、バイパス路260における第3のバイパス部材263で、軸方向の磁束が発生しない。したがって、永久磁石283の磁束は、他の磁束によって打ち消されることなく、ステータ100に鎖交し、マグネットトルクの発生に寄与することができる。
(ロータ中速度以上回転時)
一方、本実施例に係る回転電機1においてロータ200の回転速度が中速度以上のときは、ステータ100に高調波成分の磁束が多く発生する。その高調波成分の磁束の磁束量は、ロータ200の回転速度が上昇するにつれて増加する。
このため、アキシャルギャップロータ200A、200Bの誘導コイル220において誘導起電圧が誘起され、この誘導起電圧が誘導コイル220の導体抵抗による電圧降下量よりも大きくなる。そして、誘導起電力による誘導電流が、整流回路30によって整流され、直流電流として界磁コイル230に供給される。
界磁コイル230に電流が供給されることにより、図10に示すように、バイパス路260における第3のバイパス部材263で、軸方向の磁束が発生する。本実施例では、この軸方向の磁束が第1のバイパス部材261および第2のバイパス部材262を介して磁極部250に流れる永久磁石283の磁束が磁極と反転するように、界磁コイル230の巻き方向が設定されている。
このため、ロータ200内で磁束の打ち消し合いが発生し、界磁コイル230で発生した磁束により永久磁石283の磁束が打ち消される。この結果、ステータ100に鎖交する永久磁石283の磁束量を低減でき、回転速度の増加とともにパッシブに可変界磁を行うことができる。
以上のように、本実施例の回転電機1において、ロータ200は、永久磁石283を有し、ロータ200の径方向におけるステータ100との対向面に形成される複数の磁極部250と、複数の磁極部250のうち一の磁極部250と他の磁極部250との間で、ロータ200の軸方向における端部側を通して磁束を通過させるバイパス路260と、を備える。また、複数の磁極部250は、それぞれ周方向に並び、かつ、周方向に隣り合う他の磁極部250と極性が異なるように配置されている。
また、バイパス路260は、第1の極性であるN極を有する磁極部250の軸方向における端部側に配置される第1のバイパス部材261と、第2の極性であるS極を有する磁極部250の軸方向における端部側に配置される第2のバイパス部材262と、を有している。そして、第1のバイパス部材261と第2のバイパス部材262とが接続されている。
このように本実施例の回転電機1によれば、ロータ200の軸方向における端部側を通して、一の磁極部250と他の磁極部250との間で、図8に矢印Aで示すように、ロータ200の軸方向における端部側を通して磁束を通過させるように、バイパス路260を設けたので、バイパス路260の形状または寸法を変えた場合でも、トルク発生面となるロータ200の径方向における磁気特性が変わることがない。
これにより、バイパス路260の設計自由度を高めることができるため、バイパス路260の寸法を大きくでき、バイパス路260の形状を最適化して短絡磁束量を増やすことができる。
この結果、ロータのステータ対向面における磁気特性の低下を抑制しつつ、バイパス部材に流れる短絡磁束量を増加させることができる。
また、本実施例の回転電機1において、バイパス路260は、第1のバイパス部材261と第2のバイパス部材262とを接続する第3のバイパス部材263を有しており、第1のバイパス部材261は、軸方向におけるロータ200の一端部側に設けられ、第2のバイパス部材262は、軸方向におけるロータ200の他端部側に設けられている。そして、第3のバイパス部材263は、径方向において磁極部250を挟んでステータ100と反対側に配置されている。
これにより、バイパス路260を3次元構造に形成できるので、バイパス路260の磁気抵抗を調整しやすくでき、回転電機1に所望のトルク特性を与えることができる。
また、本実施例の回転電機1において、ロータ200は、バイパス路260に設けられる界磁コイル230を有する。
これにより、界磁コイル230に通電することで、バイパス路260に流れる短絡磁束量を変化させることができる。具体的には、界磁コイル230を、短絡磁束量が増加する方向(平面視で時計回り)に巻くことによって、短絡磁束量を増加でき、短絡磁束量が減少する方向(平面視で反時計回り)に巻くことによって、短絡磁束量を減らすことができる。
また、ロータ200とステータ100との間のトルク発生面であるロータ200の外周面に界磁コイル230を巻く必要がないので、界磁コイル230の配置や巻き数の設計自由度を向上させることができる。
また、第3のバイパス部材263を設けることによりバイパス路260の長さが長くなるため、界磁コイル230の巻き数を増やすことができ、界磁コイル230から発生する磁束量を増やすことができる。
また、本実施例の回転電機1において、第1のバイパス部材261および第2のバイパス部材262はそれぞれ複数設けられており、複数の第1のバイパス部材261と、複数の第2のバイパス部材262とが一つの第3のバイパス部材263によって接続されている。そして、第3のバイパス部材263に界磁コイル230が巻かれている。
これにより、複数の第1のバイパス部材261および第2のバイパス部材262のそれぞれに界磁コイル230を巻く必要がなくなり、第1のバイパス部材261および第2のバイパス部材262を界磁する界磁コイルを、第3のバイパス部材263に配置した一つのコイルで共有できるので、コストを抑制でき、生産性を向上できる。
また、本実施例の回転電機1において、ロータ200は、整流素子としてのダイオードD1、D2と、ステータ100と軸方向に対面する位置に配置され、ダイオードD1、D2を介して界磁コイル230と接続される誘導コイル220と、を有する。
これにより、誘導コイル220に鎖交する空間高調波を利用して界磁コイル230を自励することができるので、界磁コイル230に外部から通電する必要がない。また、ロータ200の回転速度が速いほど空間高調波が多く発生するため、ロータ200の回転速度に比例して誘導コイル220に流れる誘導電流量を増やすことができる。
したがって、ロータ200の回転速度に比例してバイパス路260を通過する磁束量を増加させることができ、ロータ200の回転速度の増加に伴うマグネットトルクの減少を抑制できる。
また、本実施例の回転電機1において、ロータ200は、ステータ100と軸方向に対面し、非磁性体により保持される複数の突極部としての第1のロータティース212を有し、第1のロータティース212に誘導コイル220が設けられている。
これにより、誘導コイル220と界磁コイル230とを磁気的に分離でき、誘導コイル220に誘導電流が流れることにより生ずる磁束と、界磁コイル230に誘導電流が流れることにより生ずる磁束とが干渉しにくくなる。このため、誘導コイル220から効率的に誘導電流を発生でき、かつ、界磁コイル230から発生する磁束を効率的に可変界磁に利用できる。
また、本実施例の回転電機1において、バイパス路260には、磁気抵抗部260A、260Bが設けられている。
これにより、ロータ200の低速回転時は、バイパス路260を介してロータ200内で短絡する永久磁石283の磁束量を減らすことができ、ロータ200の低速回転時におけるマグネットトルク、すなわちモータ出力を向上することができる。
また、本実施例の回転電機1において、永久磁石283は、磁極部250毎に、その磁極部250を挟んで周方向に互いに対向するように一対設けられており、一対の永久磁石283の同一の極性の磁極面が周方向に互いに対向している。
これにより、磁気抵抗が高い永久磁石283をロータ200のd軸(図6参照)上に配置することを回避できるため、ロータ200の突極比を大きくしてリラクタンストルクを向上できる。
また、バイパス路160の第1のバイパス部材161と対面する磁極部250の軸方向の面(いわゆるアキシャル面)の面積を大きくでき、バイパス路160を通過する磁束量を大きくすることができる。これにより、ロータ200の高回転時に、バイパス路160を通過する磁束量を大きくでき、可変界磁の幅を拡大できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 回転電機
100 ステータ
103 永久磁石
106 バイパス路
110 電機子コイル
200 ロータ
212 第1のロータティース(突極部)
220〜228 誘導コイル
230 界磁コイル
250 磁極部
260,270 バイパス路
260A,260B 磁気抵抗部
261,271 バイパス部材
262,272 バイパス部材
263,273 バイパス部材
283 永久磁石
D1,D2 ダイオード(整流素子)

Claims (8)

  1. 電機子コイルを備えるステータと、
    前記ステータに対して相対的に回転可能なロータと、を有し、
    前記ロータは、
    永久磁石を有し、前記ロータの径方向における前記ステータとの対向面に形成される複数の磁極部と、
    複数の前記磁極部のうち一の前記磁極部と他の前記磁極部との間で、前記ロータの軸方向における端部側を通して磁束を通過させるバイパス路と、を有し、
    前記複数の磁極部は、それぞれ周方向に並び、かつ、周方向に隣り合う他の磁極部と極性が異なるように配置され、
    前記バイパス路は、
    第1の極性を有する前記磁極部の前記軸方向における端部側に配置される第1のバイパス部材と、
    第2の極性を有する前記磁極部の前記軸方向における端部側に配置される第2のバイパス部材と、を有し、
    前記第1のバイパス部材と前記第2のバイパス部材とが接続されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記バイパス路は、前記第1のバイパス部材と前記第2のバイパス部材とを接続する第3のバイパス部材を有し、
    前記第1のバイパス部材は、前記軸方向における前記ロータの一端部側に設けられ、
    前記第2のバイパス部材は、前記軸方向における前記ロータの他端部側に設けられ、
    前記第3のバイパス部材は、前記径方向において前記磁極部を挟んで前記ステータと反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ロータは、前記バイパス路に設けられる界磁コイルを有することを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第1のバイパス部材および第2のバイパス部材はそれぞれ複数設けられ、
    複数の前記第1のバイパス部材と、複数の前記第2のバイパス部材とが一つの前記第3のバイパス部材によって接続されており、
    前記第3のバイパス部材に前記界磁コイルが巻かれていることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記ロータは、
    整流素子と、前記ステータと前記軸方向に対面する位置に配置され、前記整流素子を介して前記界磁コイルと接続される誘導コイルと、を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記ロータは、前記ステータと前記軸方向に対面し、非磁性体により保持される複数の突極部を有し、
    前記突極部に前記誘導コイルが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記バイパス路には、磁気抵抗部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の回転電機。
  8. 前記永久磁石は、前記磁極部毎に、該磁極部を挟んで周方向に互いに対向するように一対設けられており、
    一対の前記永久磁石の同一の極性の磁極面が周方向に互いに対向していることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の回転電機。
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