JP2019190119A - 雪庇予防材 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な設置現場で使用する場合であっても雪庇を予防する効果を確保しやすい雪庇予防材を提供する。【解決手段】斜面1に設置される雪崩予防柵10の先端部10aに取付けられる雪庇予防材20であって、先端部20aよりも斜面下方側に雪庇を案内する雪庇案内面21aが形成された雪庇案内手段21と、雪庇案内手段21に固定され、先端部10aに取付けられる角度調整手段30と、を備え、角度調整手段30により、鉛直方向に対する雪庇案内面21aの角度が変化するように雪庇案内手段21の雪崩予防柵10への取付け角度を調整可能である。【選択図】図7

Description

本発明は、雪崩予防柵に取付けられる雪庇予防材に関する。
従来、降雪地における自然斜面および法面に、雪崩が発生するのを予防する雪崩予防柵が設置されることがある。しかし、雪崩予防柵上に降り積もった雪が、大きく成長した雪庇となることがある。この大きく成長した雪庇が、自重によって一度に下方に落下する恐れがある。
これを予防するための手段として、例えば特許文献1には、先端部に雪庇予防材が取り付けられた雪崩予防柵が記載されている。雪崩予防柵に雪庇予防材を取り付けることで、雪崩予防柵上に雪庇が形成されにくくなるので、大きく成長した雪庇が道路に転落して歩行者や通行車両に衝突する危険を未然に予防できる。
実用新案登録第3134480号公報
本発明者は、従来の雪庇予防材を使用する場合、雪崩予防柵を設置する現場が異なると雪庇予防の効果に違いが生じることに気づいた。例えば、ある現場の法面に設置された雪崩予防柵に雪庇予防材を取り付けたときには雪庇が形成されにくいが、別の現場の法面に設置された雪崩予防柵に取り付けた場合、同じような降雪状況下で同じ雪庇予防材を使用していても雪庇の形成を予防しにくいことがあった。このように、従来の雪庇予防材は、雪崩予防柵の設置現場によって効果を確保できないおそれがある。
そこで、この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、様々な設置現場で使用する場合であっても雪庇を予防する効果を確保しやすい雪庇予防材を提供することを目的とする。
本発明の雪庇予防材は、斜面に設置される雪崩予防柵の先端部に取付けられる雪庇予防材であって、前記先端部よりも斜面下方側に雪庇を案内する雪庇案内面が形成された雪庇案内手段と、前記雪庇案内手段に固定され、前記先端部に取付けられる角度調整手段と、を備え、前記角度調整手段により、鉛直方向に対する前記雪庇案内面の角度が変化するように前記雪庇案内手段の前記雪崩予防柵への取付け角度を調整可能である。
雪崩予防柵は斜面に対して所定の角度で設置される。このため、斜面の勾配や凹凸等の状態に応じて雪崩予防柵の傾きも異なることになる。一方、雪庇予防材は、雪庇案内面によって雪庇を斜面下方側に案内することで、自重による雪庇の落下を起こしやすくする。したがって、鉛直方向に対する雪庇案内面の角度を、雪庇を案内しやすい適切な傾きとすることで、雪庇を予防する効果を適切に確保できる。ところが、従来技術によると、雪崩予防柵に対する雪庇予防材の取付け角度は固定である。このため、上記の通り設置現場によって雪崩予防柵の傾きが異なることにより、雪崩予防柵に取付けられる雪庇予防材の雪庇案内面の傾きが異なったものとなる。したがって、設置現場によって雪庇予防材の効果に差が生じることになる。
これに対し、本発明によれば、角度調整手段により、雪庇案内手段の雪崩予防柵への取付け角度を調整可能である。これにより、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面を雪崩予防柵に対して所望の角度とすることができる。したがって、様々な設置現場で使用する場合であっても、角度調整手段により、雪庇案内面を適切な傾きに近づけることができる。これにより、雪庇を予防する効果を確保しやすい。
本発明において、前記雪崩予防柵の先端部は、長手方向に延びる第1梁材と、前記第1梁材より前記斜面の近くに並設された第2梁材とを有し、前記角度調整手段は、前記第2梁材に取り付けられる取付け部及び前記第1梁材に取り付けられる支持部を備え、前記取付け部は、前記第2梁材に取付けられる取付側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記取付側締結部より前記第1梁材の近くに形成された取付側角度調整孔とを有しており、前記支持部は、前記雪庇案内手段に固定され、前記第1梁材に回動可能に取付けられる支持側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記支持側締結部が前記回動の方向に関する位置を変えても、前記取付側角度調整孔と少なくともいずれかが重複するように形成された1又は複数の支持側角度調整孔とを有していることが好ましい。
この発明では、取付け部は、第2梁材に取付けられる取付側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記取付側締結部より前記第1梁材の近くに形成された取付側角度調整孔とを有する。支持部は雪庇案内手段に固定され、前記第1梁材に回動可能に取付けられる支持側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記支持側締結部が前記回動の方向に関する位置を変えても、前記取付側角度調整孔と少なくともいずれかが重複するように形成された1又は複数の支持側角度調整孔とを有する。これにより、雪崩予防柵に取付けられた状態で、互いに重複した取付側角度調整孔と支持側角度調整孔にピンやボルト等の固定部材を差し込み固定することで、取付け部と、支持部すなわち雪庇案内面の相対的な位置関係を決定できる。また、回動の方向に関する支持側締結部の位置を変えつつ、支持側角度調整孔と取付側角度調整孔とを重複させてピンやボルト等の固定部材を差し込むことで、角度調整手段による、雪庇案内手段の雪崩予防柵への取付け角度を調整可能となる。これにより、鉛直方向に対する雪庇案内面の角度を、雪庇を案内しやすい適切な傾きに近づけることで、雪庇を予防する効果を適切に確保しやすくなる。
本発明の雪庇予防材において、前記取付側角度調整孔が、取付側第1角度調整孔を含む1以上の円形孔で構成され、前記支持側角度調整孔が、支持側第1角度調整孔と、前記支持側第1角度調整孔より前記雪庇案内面の近くに形成された支持側第2角度調整孔とを含む複数の円形孔で構成され、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記雪庇案内面が第1傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第1角度調整孔と前記支持側第1角度調整孔とが重複し、前記雪庇案内面が第2傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第1角度調整孔と前記支持側第2角度調整孔とが重複しても良い。
この発明では、支持側第2角度調整孔が支持側第1角度調整孔より雪庇案内面の近くに形成されている。したがって、取付側第1角度調整孔と支持側第1角度調整孔とが互いに重複した第1傾斜姿勢にあるときと、取付側第1角度調整孔と支持側第2角度調整孔とが互いに重複した第2傾斜姿勢にあるときとの間で、雪庇案内面の鉛直方向に対する傾斜が異なる。したがって、第1傾斜姿勢と第2傾斜姿勢のいずれかを選択することで、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面を雪崩予防柵に対して所望の角度に近づけることができる。
本発明の雪庇予防材において、前記取付側角度調整孔が、取付側第1角度調整孔と、前記取付側第1角度調整孔より前記雪庇案内面の近くに形成された取付側第2角度調整孔とを含む複数の円形孔で構成され、前記支持側角度調整孔が、支持側第1角度調整孔を含む1以上の円形孔で構成され、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記雪庇案内面が第1傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第1角度調整孔と前記支持側第1角度調整孔とが重複し、前記雪庇案内面が第3傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第2角度調整孔と前記支持側第1角度調整孔とが重複しても良い。
この発明では、取付側第2角度調整孔が取付側第1角度調整孔より雪庇案内面の近くに形成されている。したがって、取付側第1角度調整孔と支持側第1角度調整孔とが互いに重複した第1傾斜姿勢にあるときと、取付側第2角度調整孔と支持側第1角度調整孔とが互いに重複した第3傾斜姿勢にあるときとの間で、雪庇案内面の鉛直方向に対する傾斜が異なる。したがって、第1傾斜姿勢と第3傾斜姿勢のいずれかを選択することで、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面を雪崩予防柵に対して所望の角度に近づけることができる。
本発明の雪庇予防材において、前記取付側角度調整孔および前記支持側角度調整孔の少なくともいずれか一方が、重複して設けられた複数の円形孔を繋げることで形成された重複孔で構成され、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記重複孔に挿入された角度調整ボルトが、前記複数の前記円形孔のいずれかに嵌合して固定されても良い。
この発明では、重複孔に挿入された角度調整ボルトが、複数の円形孔のいずれかに嵌合して固定される。これにより、取付側角度調整孔と支持側角度調整孔とを重ねた状態で、重なった円形孔のいずれかに角度調整ボルトが嵌合して固定されることで、支持部と取付け部を固定できる。また、取付側角度調整孔と支持側角度調整孔との重ね方を調整することで、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面を雪崩予防柵に対して所望の角度に近づけることができる。
本発明の雪庇予防材において、前記雪崩予防柵の前記第1梁材は円形断面であり、前記支持側締結部は、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記第1梁材の表面に摺接する断面U字型のボルトを有していることが好ましい。
この発明では、支持側締結部が、雪崩予防柵に取付けられた状態で第1梁材の表面に摺接する断面U字型のボルトを有しているので、支持部すなわち雪庇案内面を第1梁材に回動可能に取付けることができる。
本発明の雪庇予防材において、前記雪崩予防柵の前記第2梁材は円形断面であり、前記取付側締結部は、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記第2梁材の表面に摺接する断面U字型のボルトを有していることが好ましい。
この発明では、取付側締結部が、雪崩予防柵に取付けられた状態で第2梁材の表面に摺接する断面U字型のボルトを有しているので、取付け部を第2梁材に回動可能に取付けることができる。
本発明の実施形態に係る雪庇予防材を雪崩防止柵に取付けた状態を示す斜視図である。 雪庇案内板を内側から見た正面図である。 図2のA−A線断面図である。 支持部を側方から見た側面図である。 支持部を内側から見た正面図である。 取付け部が内外方向に沿った状態を側方から見た側面図である。 雪崩防止柵に取付けられ第1傾斜姿勢にある雪庇予防材を示す側面図である。 雪崩防止柵に取付けられ第2傾斜姿勢にある雪庇予防材を示す側面図である。 雪崩防止柵に取付けられ第3傾斜姿勢にある雪庇予防材を示す側面図である。 雪庇を予防する角度で取付けられた雪庇予防材を示す側面図である。 変形例に係る重複孔が形成された支持部を側方から見た側面図である。 変形例に係る重複孔が形成された取付け部を側方から見た側面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の雪庇予防材20は、法面および自然斜面などの斜面1に設置される雪崩予防柵10の先端部10aに取付けられる。斜面1は鉛直方向(図中、上下方向)に対し、傾斜して形成されている。雪崩予防柵10は、H型鋼からなる支柱12と、支柱12と直交するように架設された梁材15とを有する。支柱12の斜面側の基端部が、斜面1に固定されたワイヤー13で支持されることにより、支柱12は斜面1に対して略垂直の状態で設置される。梁材15は、長手方向である水平方向に延びる円形断面の鋼材からなり、雪崩予防柵10の先端に配置された第1梁材15aと、第1梁材15aより斜面1の近くに並設された第2梁材15bとを有する。
雪庇予防材20は、雪庇案内面21aが形成された雪庇案内手段である雪庇案内板21と、雪庇案内板21に固定され、雪崩予防柵10の先端部10aに取付けられる角度調整手段である角度調整機構30とを備えている。雪崩予防柵10に取付けられた状態で、雪庇案内面21aは、雪崩予防柵10の先端部10aよりも斜面下方側に雪庇を案内する。ここで、斜面下方とは、斜面1に沿って下っていく方向、つまり、斜面1に沿った斜め下方に対応する。この雪庇予防材20では、角度調整機構30により、鉛直方向に対する雪庇案内面21aの角度が変化するように雪庇案内板21の雪崩予防柵10への取付け角度を調整可能である。
図2および図3に示すように、雪庇案内板21は、長手方向(図2中、左右方向)に延びる横長の金属板であり、図中下側に形成された矩形状の第1案内板23と、第1案内板23の上縁から斜め上方(図3中、内側上方)に延びる矩形状の第2案内板24とを有する。ここで図3中、外側とは、斜面1に沿って下っていく方向の水平方向成分に対応する。また内側とは、斜面1に沿って上っていく方向の水平方向成分に対応する。第1案内板23と第2案内板24とは、屈曲部25を介して所定の角度をなして一体的に形成されている。本実施形態では、所定の角度として135°を採用しているが、これに限定されない。第1案内板23の外面が第1平面23aを構成し、第2案内板24の外面が第2平面24aを構成し、第1平面23aと第2平面24aとを合わせて雪庇案内面21aと称する。なお、一実施例によると、雪庇案内板21は、第1平面23aが鉛直方向に沿うように配置された状態が雪庇予防の効果を最も発揮できる状態であることが確認されている。また、第1平面23aを鉛直方向に沿わせることができない場合、第1平面23aが斜め下方に向くと共に、できるだけ鉛直方向に近い方向に沿うように雪庇案内板21が配置されることが好ましい。
雪庇案内板21の内側には、第2案内板24の上端部にねじ止めされた上側被接続部26と、第1案内板23の下端部にねじ止めされた下側被接続部27と、ブラインドリベットと接着剤とにより屈曲部25に貼り付けられた補強板28とが取り付けられている。上側被接続部26は、第2案内板24の長手方向全体にわたって延びる断面略L字型の金属板であり、後述する支持部31に接続される。下側被接続部27は、第1案内板23の長手方向全体にわたって延びる断面略L字型の金属板であり、後述する支持部31に接続される。補強板28は、雪庇案内板21の長手方向全体にわたって屈曲部25の内側に沿って延び、屈曲部25の内面を補強する。
角度調整機構30は、雪庇案内板21の内面を支持する支持部31と、支持部31に連結される取付け部50とを備えている。
図4および図5に示すように、支持部31は、屈曲部25を含む雪庇案内板21の内面に沿った形状の外縁32を有する金属製の板状体である。支持部31は、外縁32を含む枠状の支持本体34と、支持本体34と一体に形成され、外縁32から離れる方向(図4中、内方)に延びる基部40とを有する。
支持本体34には、外縁32の上端から支持本体34と直交する方向(図5中、右方)に延びる上側接続部35と、外縁32の下端から支持本体34と直交する方向(上側接続部35と同じ方向)に延びる下側接続部36とが形成されている。雪庇案内板21が支持部31に固定された状態で、上側接続部35は雪庇案内板21の上側被接続部26にボルト37a(図7参照)を介して固定され、下側接続部36は雪庇案内板21の下側被接続部27にボルト37b(同図参照)を介して固定される。
基部40は、第1梁材15aに回動可能に取り付けられる支持側締結部41と、支持側締結部41の近傍に形成された5つの支持側角度調整孔45とを有する。支持側締結部41は、基部40の上縁から基部40と直交する方向(図5中、右方)に延びる矩形状の締結板42と、締結板42に形成された2つの孔43に両端部が締結される断面U字型のUボルト44とから構成されている。支持部31を雪崩予防柵10に取付ける際、支持部31から分離されたUボルト44の内側に第1梁材15aを嵌め込み、Uボルト44の両端部を締結板42に締結する。支持部31が第1梁材15aに取付けられた状態で、Uボルト44は、その内側に配置された第1梁材15aの表面に摺接するので、支持部31は第1梁材15aの中心回りに回動可能となる。
支持部31が第1梁材15aに取付けられた状態において、5つの支持側角度調整孔45のそれぞれの中心は、第1梁材15aの同心円上に位置する。5つの支持側角度調整孔45は、同状態において、第1梁材15aの中心回りの時計方向に順に形成された支持側角度調整孔45aから支持側角度調整孔45eで構成されている。隣合う支持側角度調整孔45(45a〜45e)は、第1梁材15aの中心回りに同じ角度間隔で形成されている。
図6に示すように、取付け部50は、長手方向(図6中、内外方向)に延びる略矩形の金属板状であり、一端部(図中、内側端部)に設けられた取付側締結部51と、他端部(図中、外側端部)に形成された3つの取付側角度調整孔55とを有する。取付側締結部51は、一端部の上縁から取付け部50と直交する方向(図6中、手前側)に延びる矩形状の締結板52と、締結板52に形成された2つの孔53に両端部が締結される断面U字型のUボルト54とから構成されている。取付け部50を雪崩予防柵10に取付ける際、取付け部50から分離されたUボルト54の内側に第2梁材15bを嵌め込み、Uボルト54の両端部を締結板52に締結する。取付け部50が第2梁材15bに取付けられた状態で、Uボルト54は、その内側に配置された第2梁材15bの表面に摺接するので、取付け部50は第2梁材15bの中心回りに回動可能となる。
3つの取付側角度調整孔55は、取付け部50の一端部から他端部に向かって順に形成された取付側角度調整孔55aから取付側角度調整孔55cで構成されている。取付け部50が雪崩予防柵10に取付けられた状態において、3つの取付側角度調整孔55のそれぞれの中心は、第1梁材15aの同心円上に位置する(図7参照)。このとき、隣り合う取付側角度調整孔55の角度間隔は、隣り合う支持側角度調整孔45の角度間隔と比べて2倍である。また、取付け部50が雪崩予防柵10に取付けられた状態において、3つの取付側角度調整孔55は取付側締結部51より第1梁材15aの近くに形成されている。
次に、本実施形態の雪庇予防材20を雪崩予防柵10に取付ける手順について説明する。
まず、分離された雪庇案内板21と支持部31と取付け部50の中で、雪庇案内板21を支持部31に固定する。具体的には、図7に示すように、上側被接続部26と下側被接続部27との間の雪庇案内板21の内面と、支持部31の外縁32とを一致させる。また、下側被接続部27と支持部31の下側接続部36とをボルト37bを介して固定し、同様に上側被接続部26と支持部31の上側接続部35とをボルト37aを介して固定する。
更に、支持部31から分離されたUボルト44の内側に第1梁材15aを嵌め込み、Uボルト44の両端部を締結板42に締結する。同様に、取付け部50から分離されたUボルト54の内側に第2梁材15bを嵌め込み、Uボルト54の両端部を締結板52に締結する。これにより、支持部31および雪庇案内板21と、取付け部50とが別体として雪崩予防柵10に回動可能に取付けられる。
この後、雪庇案内板21の第1案内板23が垂直方向(図7中、上下方向)に近づくように雪庇案内板21を第1梁材15aの中心回りに回動して起立させる。また、取付け部50を第2梁材15bの中心回りに回動させて、取付け部50の取付側角度調整孔55aを支持部31の支持側角度調整孔45aに重複させ、取付け部50の取付側角度調整孔55bを支持部31の支持側角度調整孔45cに重複させる。そして、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45aとに角度調整ボルト58を差し込むと共に、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45cとに角度調整ボルト58を差し込む。これにより、雪庇案内面21aを適切な傾き(第1平面23aが鉛直方向に沿う傾き)に近づけることができ、かつ雪庇案内板21を雪崩予防柵10に固定できる。支持部31と取付け部50とが図7に示すように互いに固定された状態の雪庇予防材20の姿勢を第1傾斜姿勢と称する。この第1傾斜姿勢では、取付側角度調整孔55aが取付側第1角度調整孔を構成し、支持側角度調整孔45aが支持側第1角度調整孔を構成する。
一方、図8に示すように、雪崩予防柵10が設置される斜面1の水平方向に対する角度が、図7の場合と比べて小さいことがある。このとき、雪崩予防柵10は、図7の場合と比べて水平方向に対して大きな角度で斜面1に設置される。このため、雪庇予防材20を第1傾斜姿勢とすると、雪庇案内面21aの鉛直方向に対する角度が適切とならない場合がある。
本実施形態の雪庇予防材20では、支持部31と取付け部50とにより、雪庇案内面21aの鉛直方向に対する角度が適切となるように調整できる。第1傾斜姿勢では、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45aとに角度調整ボルト58を差し込むと共に、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45cとに角度調整ボルト58を差し込んだ。これに対し、図8に示す第2傾斜姿勢の雪庇予防材20では、第1案内板23が垂直方向(図8中、上下方向)に近づくように雪庇案内板21を第1梁材15aの中心回りに回動して起立させたとき、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45cとが重複し、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45eとが重複する。したがって、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45cとに角度調整ボルト58を差し込むと共に、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45eとに角度調整ボルト58を差し込む。これにより、雪庇案内面21aを適切な傾きに近づけることができる。この第2傾斜姿勢では、取付側角度調整孔55aが取付側第1角度調整孔を構成し、支持側角度調整孔45cが支持側第2角度調整孔を構成する。
他方、図9に示すように、雪崩予防柵10が設置される斜面1の水平方向に対する角度が、図7の場合と比べて大きいことがある。このとき、雪崩予防柵10は、図7の場合と比べて水平方向に対して小さな角度で斜面1に設置される。このため、雪庇予防材20を第1傾斜姿勢とすると、雪庇案内面21aの鉛直方向に対する角度が適切とならない場合がある。
このため、支持部31と取付け部50とにより、雪庇案内面21aの鉛直方向に対する角度が適切となるように調整する。前述した通り、第1傾斜姿勢では、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45aとに角度調整ボルト58を差し込むと共に、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45cとに角度調整ボルト58を差し込んだ。これに対し、図9に示す第3傾斜姿勢の雪庇予防材20では、第1案内板23が垂直方向(図9中、上下方向)に近づくように雪庇案内板21を第1梁材15a中心の回りに回動して起立させたとき、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45aとが重複し、取付側角度調整孔55cと支持側角度調整孔45cとが重複する。したがって、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45aとに角度調整ボルト58を差し込むと共に、取付側角度調整孔55cと支持側角度調整孔45cとに角度調整ボルト58を差し込む。これにより、雪庇案内面21aを適切な傾きに近づけることができる。この第3傾斜姿勢では、取付側角度調整孔55bが取付側第2角度調整孔を構成し、支持側角度調整孔45aが支持側第1角度調整孔を構成する。
以上から、雪崩予防柵10に取付けられた状態で、支持側締結部41が回動の方向に関する位置を変えても、支持側角度調整孔45の中で2つの孔は取付側角度調整孔55の中で2つの孔と重複するように形成されている。これにより、図10に示すように、雪崩予防柵10の先端部に取付けられた雪庇予防材20(雪庇案内板21)を適切な傾きに近づけることができ、雪庇を予防する効果を確保しやすい。
[本実施形態の雪庇予防材の特徴]
本実施形態の雪庇予防材20には以下の特徴がある。
本実施形態の雪庇予防材20では、角度調整機構30により、雪庇案内板21の雪崩予防柵10への取付け角度を調整可能である。これにより、斜面1の状態や勾配に応じて雪庇案内面21aを雪崩予防柵10に対して所望の角度とすることができる。したがって、様々な設置現場で使用する場合であっても、角度調整機構30により、雪庇案内面21aを適切な傾きに近づけることができる。これにより、雪庇を予防する効果を確保しやすい。
本実施形態の雪庇予防材20では、取付け部50は、第2梁材15bに取付けられる取付側締結部51と、雪崩予防柵10に取付けられた状態で取付側締結部51より第1梁材15aの近くに形成された取付側角度調整孔55とを有する。支持部31は雪庇案内板21に固定され、第1梁材15aに回動可能に取付けられる支持側締結部41と、雪崩予防柵10に取付けられた状態で、支持側締結部41が回動の方向に関する位置を変えても、取付側角度調整孔55と少なくともいずれかが重複するように形成された複数の支持側角度調整孔45を有する。これにより、雪崩予防柵10に取付けられた状態で、互いに重複した取付側角度調整孔55と支持側角度調整孔45に角度調整ボルト58を差し込み固定することで、取付け部50と、支持部31すなわち雪庇案内面21aの相対的な位置関係を決定できる。また、回動の方向に関する支持側締結部41の位置を変えつつ、支持側角度調整孔45と取付側角度調整孔55とを重複させて角度調整ボルト58を差し込むことで、角度調整機構30による、雪庇案内板21の雪崩予防柵10への取付け角度を調整可能となる。これにより、鉛直方向に対する雪庇案内面21aの角度を、雪庇を案内しやすい適切な傾きに近づけることで、雪庇を予防する効果を適切に確保しやすくなる。
本実施形態の雪庇予防材20では、支持側角度調整孔45cが支持側角度調整孔45aより雪庇案内面21の近くに形成されている。したがって、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45aとが互いに重複した第1傾斜姿勢にあるときと、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45cとが互いに重複した第2傾斜姿勢にあるときとの間で、雪庇案内面21の鉛直方向に対する傾斜が異なる。したがって、第1傾斜姿勢と第2傾斜姿勢のいずれかを選択することで、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面を雪崩予防柵に対して所望の角度に近づけることができる。
本実施形態の雪庇予防材20では、取付側角度調整孔55bが取付側角度調整孔55aより雪庇案内面21の近くに形成されている。したがって、取付側角度調整孔55aと支持側角度調整孔45aとが互いに重複した第1傾斜姿勢にあるときと、取付側角度調整孔55bと支持側角度調整孔45aとが互いに重複した第3傾斜姿勢にあるときとの間で、雪庇案内面21の鉛直方向に対する傾斜が異なる。したがって、第1傾斜姿勢と第3傾斜姿勢のいずれかを選択することで、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面を雪崩予防柵に対して所望の角度に近づけることができる。
本実施形態の雪庇予防材20では、支持側締結部41が、雪崩予防柵10に取付けられた状態で第1梁材15aの表面に摺接する断面U字型のUボルト44を有するので、支持部31すなわち雪庇案内面21aを第1梁材15aに回動可能に取付けることができる。
本実施形態の雪庇予防材20では、取付側締結部51が、雪崩予防柵10に取付けられた状態で第2梁材15bの表面に摺接する断面U字型のUボルト54を有するので、取付け部50を第2梁材15bに回動可能に取付けることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
前記実施形態では、支持側角度調整孔45が、支持側角度調整孔45a〜支持側角度調整孔45eの5つの孔で構成され、かつ取付側角度調整孔55が、取付側角度調整孔55a〜取付側角度調整孔55cの3つの孔で構成された。しかし、これに限定されないのは勿論である。以下、変形例1,2について説明する。
<変形例1>
角度調整孔に関して、取付側角度調整孔55が、取付側角度調整孔55aから取付側角度調整孔55cの中で任意の1つの孔から構成され、支持側角度調整孔45が、支持側角度調整孔45aから支持側角度調整孔45eの中で任意の複数の孔で構成されても良い。これにより、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例2>
角度調整孔に関して、取付側角度調整孔55が、取付側角度調整孔55aから取付側角度調整孔55cの中で任意の複数の孔から構成され、支持側角度調整孔45が、支持側角度調整孔45aから支持側角度調整孔45eの中で任意の1つの孔で構成されても良い。これにより、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
前記実施形態では、雪庇予防材20が雪崩予防柵10に取付けられた状態において、5つの支持側角度調整孔45および3つの取付側角度調整孔55のそれぞれの孔の中心は、第1梁材15aの同心円上に位置した。しかしこれに限定されず、雪庇予防材20の雪崩予防柵10に対する角度を調整できる限り、角度調整孔の配置構造は特に限定されない。
前記実施形態では、5つの支持側角度調整孔45および3つの取付側角度調整孔55が形成された。しかし、角度調整孔の数はこれに限定されず、複数の支持側角度調整孔45および複数の取付側角度調整孔55が形成されていれば、同様の効果を得ることができる。なお、支持側角度調整孔45および取付側角度調整孔55のいずれか一方が、1つの角度調整孔で構成され、他方が複数の角度調整孔で構成される態様は変形例1,2で示した通りである。
前記実施形態では、取付側角度調整孔55と支持側角度調整孔45とを円形孔から構成した。しかし、取付側角度調整孔と支持側角度調整孔45との少なくともいずれか一方を、直線状または曲線状に延びる長孔から構成しても良い。これにより、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、長孔の一態様として重複孔45fが形成された変形例に係る支持部31’を示す側面図であり、図12は、長孔の一態様として重複孔55dが形成された変形例に係る取付け部50’を示す側面図である。重複孔45fと重複孔55dとは、重複して設けられた複数の円形孔を繋げることで形成されている。支持部31と取付け部50との代わりに支持部31’と取付け部50’とが雪崩予防柵10に取付けられた状態で、重複孔45fと重複孔55dとは、第1梁材15aの中心周りに円弧状に延びている。
支持部31を’支持部31の代わりに第1梁材15aに取付け、取付け部50’を取付け部50の代わりに第2梁材15bに取付けた状態で、重複孔45fの円形孔と重複孔55dの円形孔を重ね合わせ、重なり合った円形孔に角度調整ボルト58を嵌合して固定することで、支持部31’と取付け部50’を固定できる。また、重複孔45fの円形孔と重複孔55dの円形孔の重ね方を調整することで、斜面の状態や勾配に応じて雪庇案内面21aを雪崩予防柵10に対して所望の角度に近づけることができる。また、上述の実施形態と比べて円形孔の間隔が小さいので、角度調整を細かく行うことができる。なお、支持部31’と取付け部50’の両者を支持部31及び取付け部50の両者の代わりに用いても良いが、支持部31’及び取付け部50’のいずれか一方のみを支持部31及び取付け部50の一方の代わりに用いても同様の効果を得ることができる。
前記実施形態では、矩形板からなる雪庇案内板21を採用したが、これに限定されない。長手方向に直交する断面が湾曲状の雪庇案内板を採用しても良いし、矩形板ではなく直方体形状の雪庇案内手段を採用しても良い。
前記実施形態では、2本の角度調整ボルト58で支持部31と取付け部50とを固定したが、1本の角度調整ボルトで両者を固定しても良いし、3本以上の角度調整ボルトで両者を固定しても良い。
1 斜面
10 雪崩予防柵
10a 先端部
15a 第1梁材
15b 第2梁材
20 雪庇予防材
21 雪庇案内板(雪庇案内手段)
21a 雪庇案内面
23a 第1平面
24a 第2平面
30 角度調整機構(角度調整手段)
31 支持部
41 支持側締結部
44 Uボルト
45(45a〜45f) 支持側角度調整孔
50 取付け部
51 取付側締結部
54 Uボルト
55(55a〜55d) 取付側角度調整孔
58 角度調整ボルト
本発明の雪庇予防材は、斜面に設置される雪崩予防柵の先端部に取付けられる雪庇予防材であって、前記先端部よりも斜面下方側に雪庇を案内する雪庇案内面が形成された雪庇案内手段と、前記雪庇案内手段に固定され、前記先端部に取付けられる角度調整手段と、を備え、前記雪崩予防柵の先端部は、長手方向に延びる第1梁材と、前記第1梁材より前記斜面の近くに並設された第2梁材とを有し、前記角度調整手段は、前記第2梁材に取り付けられる取付け部及び前記第1梁材に取り付けられる支持部を備え、前記取付け部は、前記第2梁材に取付けられる取付側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記取付側締結部より前記第1梁材の近くに形成された取付側角度調整孔とを有しており、前記支持部は、前記雪庇案内手段に固定され、前記第1梁材に回動可能に取付けられる支持側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記支持側締結部が前記回動の方向に関する位置を変えても、前記取付側角度調整孔と少なくともいずれかが重複するように形成された1又は複数の支持側角度調整孔とを有しており、前記角度調整手段により、鉛直方向に対する前記雪庇案内面の角度が変化するように前記雪庇案内手段の前記雪崩予防柵への取付け角度を調整可能である。
また、取付け部は、第2梁材に取付けられる取付側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記取付側締結部より前記第1梁材の近くに形成された取付側角度調整孔とを有する。支持部は雪庇案内手段に固定され、前記第1梁材に回動可能に取付けられる支持側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記支持側締結部が前記回動の方向に関する位置を変えても、前記取付側角度調整孔と少なくともいずれかが重複するように形成された1又は複数の支持側角度調整孔とを有する。これにより、雪崩予防柵に取付けられた状態で、互いに重複した取付側角度調整孔と支持側角度調整孔にピンやボルト等の固定部材を差し込み固定することで、取付け部と、支持部すなわち雪庇案内面の相対的な位置関係を決定できる。また、回動の方向に関する支持側締結部の位置を変えつつ、支持側角度調整孔と取付側角度調整孔とを重複させてピンやボルト等の固定部材を差し込むことで、角度調整手段による、雪庇案内手段の雪崩予防柵への取付け角度を調整可能となる。これにより、鉛直方向に対する雪庇案内面の角度を、雪庇を案内しやすい適切な傾きに近づけることで、雪庇を予防する効果を適切に確保しやすくなる。

Claims (7)

  1. 斜面に設置される雪崩予防柵の先端部に取付けられる雪庇予防材であって、
    前記先端部よりも斜面下方側に雪庇を案内する雪庇案内面が形成された雪庇案内手段と、
    前記雪庇案内手段に固定され、前記先端部に取付けられる角度調整手段と、
    を備え、
    前記角度調整手段により、鉛直方向に対する前記雪庇案内面の角度が変化するように前記雪庇案内手段の前記雪崩予防柵への取付け角度を調整可能であることを特徴とする雪庇予防材。
  2. 前記雪崩予防柵の先端部は、長手方向に延びる第1梁材と、前記第1梁材より前記斜面の近くに並設された第2梁材とを有し、
    前記角度調整手段は、前記第2梁材に取り付けられる取付け部及び前記第1梁材に取り付けられる支持部を備え、
    前記取付け部は、前記第2梁材に取付けられる取付側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記取付側締結部より前記第1梁材の近くに形成された取付側角度調整孔とを有しており、
    前記支持部は、前記雪庇案内手段に固定され、前記第1梁材に回動可能に取付けられる支持側締結部と、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記支持側締結部が前記回動の方向に関する位置を変えても、前記取付側角度調整孔と少なくともいずれかが重複するように形成された1又は複数の支持側角度調整孔とを有している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の雪庇予防材。
  3. 前記取付側角度調整孔が、取付側第1角度調整孔を含む1以上の円形孔で構成され、
    前記支持側角度調整孔が、支持側第1角度調整孔と、前記支持側第1角度調整孔より前記雪庇案内面の近くに形成された支持側第2角度調整孔とを含む複数の円形孔で構成され、
    前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、
    前記雪庇案内面が第1傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第1角度調整孔と前記支持側第1角度調整孔とが重複し、
    前記雪庇案内面が第2傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第1角度調整孔と前記支持側第2角度調整孔とが重複することを特徴とする請求項2に記載の雪庇予防材。
  4. 前記取付側角度調整孔が、取付側第1角度調整孔と、前記取付側第1角度調整孔より前記雪庇案内面の近くに形成された取付側第2角度調整孔とを含む複数の円形孔で構成され、
    前記支持側角度調整孔が、支持側第1角度調整孔を含む1以上の円形孔で構成され、
    前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、
    前記雪庇案内面が第1傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第1角度調整孔と前記支持側第1角度調整孔とが重複し、
    前記雪庇案内面が第3傾斜姿勢にあるとき、前記取付側第2角度調整孔と前記支持側第1角度調整孔とが重複することを特徴とする請求項2又は3に記載の雪庇予防材。
  5. 前記取付側角度調整孔および前記支持側角度調整孔の少なくともいずれか一方が、重複して設けられた複数の円形孔を繋げることで形成された重複孔で構成され、
    前記雪崩予防柵に取付けられた状態で、前記重複孔に挿入された角度調整ボルトが、前記複数の前記円形孔のいずれかに嵌合して固定されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の雪庇予防材。
  6. 前記雪崩予防柵の前記第1梁材は円形断面であり、
    前記支持側締結部は、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記第1梁材の表面に摺接する断面U字型のボルトを有していることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の雪庇予防材。
  7. 前記雪崩予防柵の前記第2梁材は円形断面であり、
    前記取付側締結部は、前記雪崩予防柵に取付けられた状態で前記第2梁材の表面に摺接する断面U字型のボルトを有していることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の雪庇予防材。
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