JP2019188736A - インク容器及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク容器の意図しない再利用による不具合の発生を抑制することができるインク容器及びインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】所定のインク受容部(30)に対してインクを供給するためのインク容器(1)には、インク受容部に供給されるインクが流出する供給口(3a)と、収容されているインクのインク情報に係る識別標識(5)と、が設けられており、識別標識は、インク容器が供給口からインク受容部に対してインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、インク受容部に設けられた処理手段(332)により読取不能な状態に処理される態様で設けられている。【選択図】図9

Description

本発明は、インク容器及びインクジェット記録装置に関する。
従来、記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置では、インク容器からインクを供給するインク供給方法が広く用いられている。このインク容器にバーコード等の識別標識を設け、識別標識の読取結果からインク容器内のインクに係るインク情報(例えば、色や使用期限など)を取得可能にする技術がある(例えば、特許文献1、2)。この技術によれば、インク容器の識別標識から取得されたインク情報に基づいて、不適切なインクが供給される不具合の発生を未然に防止したり、インク供給の履歴を容易に管理したりすることができる。
特開2013−39732号公報 特開2002−52738号公報
しかしながら、使用済のインク容器が意図しない経路で再利用されてインクが再充填されると、収容されているインクと、識別標識から取得されるインク情報とが一致しない問題が生じ得る。この結果、識別標識から取得された誤ったインク情報に基づいて、不適切なインクが供給されたり、インク供給の履歴管理に過誤が生じたりする場合がある。
このように、上記従来の技術では、インク容器の意図しない再利用による不具合が発生し得るという課題がある。
この発明の目的は、インク容器の意図しない再利用による不具合の発生を抑制することができるインク容器及びインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のインク容器の発明は、
インク受容部に対してインクを供給するためのインク容器であって、
当該インク容器には、
前記インク受容部に供給されるインクが流出する供給口と、
収容されているインクのインク情報に係る識別標識と、
が設けられており、
前記識別標識は、当該インク容器が前記供給口から前記インク受容部に対してインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、前記インク受容部に設けられた処理手段により読取不能な状態に処理される態様で設けられている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインク容器において、
前記供給口は、表面に前記識別標識が設けられたシート状の封止部材によって封止されており、
当該インク容器は、前記処理手段により前記封止部材が破られることで前記供給可能状態とされ、
前記識別標識は、前記処理手段により前記封止部材が破られることで損壊する位置に設けられている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインク容器において、
前記識別標識は、前記封止部材のうち、前記処理手段により破られることで開口部が形成される範囲の内部から外部に亘って設けられている。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のインク容器において、
前記封止部材は、前記識別標識の形成範囲のうち前記処理手段により破られる部分の少なくとも一部における強度が、前記識別標識の形成範囲の他の部分における強度より低い。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載のインク容器において、
前記識別標識は、当該インク容器に収容されているインクに溶解しない材料からなる。
請求項6に記載の発明は、請求項2から5のいずれか一項に記載のインク容器において、
前記識別標識は、当該インク容器に収容されているインクと同一の色で設けられている。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のインク容器において、
前記インク情報は、インクの色、量、製造日、使用期限及び製造番号のうち少なくとも一つを含む。
また、上記目的を達成するため、請求項8に記載のインクジェット記録装置の発明は、
インク容器からインクが供給されるインク受容部と、
前記インク受容部に供給されたインクにより画像を記録する記録手段と、
を備え、
前記インク容器には、
前記インク受容部に供給されるインクが流出する供給口と、
収容されているインクのインク情報に係る識別標識と、
が設けられており、
前記インク受容部には、前記インク容器が前記供給口から当該インク受容部に対してインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、前記識別標識を読取不能な状態に処理する処理手段が設けられている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のインクジェット記録装置において、
前記供給口は、表面に前記識別標識が設けられたシート状の封止部材によって封止されており、
前記処理手段は、前記封止部材を破ることで、前記インク容器を前記供給可能状態とするとともに前記識別標識を損壊させる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理手段は、前記インク受容部におけるインクの流入口をなす管状の部材であり、当該管状の部材には、前記封止部材が破られた前記供給口からインクが流入する。
請求項11に記載の発明は、請求項8から10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記識別標識を読み取る読取手段を備える。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク受容部を、前記インク容器から前記インク受容部へのインク供給が阻止される第1状態と、当該インク供給が可能な第2状態との間で切り替える切替手段と、
前記読取手段による前記識別標識の読取結果から取得された前記インク情報に基づいて、前記インク容器に収容されているインクが、前記インク受容部に収容されるインクに適合する適合インクであるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により、前記インク容器に収容されているインクが前記適合インクであると判別された場合に、前記切替手段により前記第1状態から前記第2状態への切り替えを行わせる切替制御手段と、
を備える。
本発明に従うと、インク容器の意図しない再利用による不具合の発生を抑制することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 ヘッドユニットの内部構成を示す図である。 インクジェット記録装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 インク容器の構成を示す図である。 封止部材及び識別標識の構成を示す図である。 インクタンクユニットの構成を示す図である。 ピニオンギア及び回転軸のロック状態及びアンロック状態を説明する図である。 インク供給処理の手順を示すフローチャートである。 インク供給動作を説明する図である。 変形例に係るインク容器及びインクタンクユニットの一部の構成を示す図である。
以下、本発明のインク容器及びインクジェット記録装置に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置100の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置100は、搬送部10と、ヘッドユニット20(記録手段)と、インクタンクユニット30(インク受容部)などを備える。
搬送部10は、搬送ベルト101、駆動ローラー102及び従動ローラー103などを備える。駆動ローラー102は、図示しない搬送モーターの駆動によって回転軸を中心に回転する。搬送ベルト101は、駆動ローラー102及び従動ローラー103(以下では、まとめて搬送ローラーとも記す)により内側が支持された輪状のベルトであり、駆動ローラー102が回転動作するのに従って搬送ローラーの周りを周回移動する。従動ローラー103は、搬送ベルト101の周回移動に伴って回転軸を中心に回転する。インクジェット記録装置100は、搬送ベルト101の載置面上に記録媒体Mが載置された状態で、駆動ローラー102の回転速度に応じた速度で搬送ベルト101が周回移動することで記録媒体Mを搬送ベルト101の周回移動方向(図1のY方向。以下、搬送方向とも記す。)に搬送する搬送動作を行う。
記録媒体Mは、一定の寸法に裁断された枚葉紙とすることができる。なお、記録媒体Mは、記録媒体Mが巻き取られたロール(記録媒体巻出部)から巻き出されて搬送ベルト101上に供給されるロール紙としても良い。記録媒体Mは、図示略の給紙装置により搬送ベルト101上に供給され、ヘッドユニット20からインクが吐出されて画像が記録された後に搬送ベルト101から所定の排紙部に排出される。記録媒体Mとしては、普通紙や塗工紙といった紙のほか、布帛又はシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
ヘッドユニット20は、搬送部10により搬送される記録媒体Mに対して画像データに基づいて適切なタイミングでインクを吐出して画像を記録する。本実施形態のインクジェット記録装置100では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクにそれぞれ対応する4つのヘッドユニット20が記録媒体Mの搬送方向上流側からY,M,C,Kの色の順に所定の間隔で並ぶように配列されている。なお、ヘッドユニット20の数は3つ以下又は5つ以上であってもよい。
図2は、ヘッドユニット20の内部構成を示す図であり、ヘッドユニット20を搬送ベルト101側から見た場合の概略図である。
ヘッドユニット20は、インクを吐出する複数の記録素子が各々設けられた複数の記録ヘッド21を有する。記録素子は、それぞれ、インクを貯留する圧力室(チャネル)と、圧力室の壁面に設けられた圧電素子と、圧電素子に電圧を印加して電界を生じさせるための電極と、圧力室に連通し圧力室内のインクを吐出するノズル211とを有する。記録素子の電極に、圧電素子を変形動作させる駆動波形の電圧信号が印加されると、この電圧信号に応じて圧力室が変形して圧力室内の圧力が変化し、当該圧力の変化に応じて圧力室に連通するノズル211からインクが吐出される。
各記録ヘッド21における複数のノズル211は、搬送方向に交差する方向(ここでは、搬送方向と直交する幅方向、すなわちX方向)に沿って2列に配列されて2つのノズル列を構成している。2つのノズル列は、幅方向についてノズル211の配置間隔の2分の1だけ互いにずれた状態で配置されている。
ヘッドユニット20では、6つの記録ヘッド21におけるノズル211の幅方向についての配置範囲が連続するように、6つの記録ヘッド21が千鳥格子状に配列されている。このような記録ヘッド21の配置により、ヘッドユニット20に含まれるノズル211の幅方向についての配置範囲が、搬送ベルト101により搬送される記録媒体Mのうち画像が形成可能な領域の幅方向の幅(記録可能幅)をカバーするようになっている。ヘッドユニット20は、画像の記録時には位置が固定されて用いられ、記録媒体Mの搬送に応じて搬送方向の異なる位置に所定の間隔で順次インクを吐出していくことで、シングルパス方式で画像を記録する。
また、ヘッドユニット20には、記録ヘッド21に供給されるインクを貯留する図示しないサブタンクが設けられている。
インクタンクユニット30は、インクを貯留するメインタンク331(図6)を有し、メインタンク331に貯留されたインクを、インク流路301を介してヘッドユニット20のサブタンクに供給する。インクタンクユニット30は、4つのヘッドユニット20に対して一つずつ設けられている。インクタンクユニット30は、インク容器1を所定の態様で取り付けることで、インク容器1からメインタンク331にインクを供給することができるようになっている。インク容器1からメインタンク331へのインクの供給方法については、後に詳述する。
図3は、インクジェット記録装置100の主要な機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置100は、制御部40(判別手段、切替制御手段)と、記録ヘッド21及びヘッド制御部22を有するヘッドユニット20と、検出部313、バーコードリーダー324(読取手段)及びロック状態切替部34(切替手段)を有するインクタンクユニット30と、搬送制御部51と、操作表示部52と、入出力インターフェース53と、バス54などを備える。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)、RAM42(Random Access Memory)、ROM43(Read Only Memory)及び記憶部44を有する。
CPU41は、ROM43に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM42に記憶させ、当該プログラムを実行して各種演算処理を行う。また、CPU41は、インクジェット記録装置100の全体動作を統括制御する。
RAM42は、CPU41に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。RAM42は、不揮発性メモリーを含んでいてもよい。
ROM43は、CPU41により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM43に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられてもよい。
記憶部44には、入出力インターフェース53を介して外部装置2から入力された記録対象の画像の画像データや、後述するインクデータ及びインク供給履歴データなどが記憶される。記憶部44としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが併用されてもよい。
ヘッド制御部22は、制御部40からの制御信号に応じた適切なタイミングで、記録ヘッド21に設けられた図示しないヘッド駆動部に対して各種制御信号や画像データを出力することで、記録ヘッド21のノズル211からインクを吐出させる。
インクタンクユニット30が有する検出部313、バーコードリーダー324及びロック状態切替部34は、インク容器1からインクタンクユニット30へのインク供給を行う場合に動作する構成要素であり、詳細は後述する。
搬送制御部51は、制御部40から供給される制御信号に基づいて、駆動ローラー102に取り付けられた搬送モーターの動作を制御して駆動ローラー102を回転させ、記録媒体Mを所定の速度で搬送させる。
操作表示部52は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置と、操作キーや、表示装置の画面に重ねられて配置されたタッチパネルといった入力装置とを備える。操作表示部52は、表示装置において各種情報を表示させ、また入力装置に対するユーザーの入力操作を操作信号に変換して制御部40に出力する。
入出力インターフェース53は、外部装置2と制御部40との間のデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース53は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースのいずれか又はこれらの組み合わせで構成される。
バス54は、制御部40と他の構成との間で信号の送受信を行うための経路である。
外部装置2は、インクジェット記録装置100の外部に設けられたパーソナルコンピューターなどであり、入出力インターフェース53を介してプリントジョブ及び画像データ等を制御部40に供給する。
次に、インク容器1及びインクタンクユニット30の詳細な構成と、インク容器1からインクタンクユニット30にインクを供給するインク供給動作について説明する。
図4は、インク容器1の構成を示す図である。
インク容器1は、インクが収容されるインク収容部2と、インクタンクユニット30に供給されるインクが流出する供給口3a(図5(c))が設けられた供給部3と、供給部3を保護し、インクの供給時に取り外されるキャップ6などを備える。
インク収容部2は、樹脂などにより構成された柔軟性を有するパックである。インク収容部2の材質は、特には限られないが、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)、ナイロン、LLDPE(リニアポリエチレン)といった樹脂層やアルミニウムなどの金属薄膜層を複数積層させたものとすることができる。本実施形態では、インク収容部2として容量が5リットル程度のものが用いられている。
なお、インク収容部2としては、柔軟性を有するパックに代えて、形状が固定されたボトルやドラムが用いられても良い。また、インク収容部2の容量は、用途に応じて適宜変更することができる。
供給部3は、インク収容部2に連通する貫通孔が設けられた円筒状の部材であり、例えば樹脂製のものを用いることができる。
供給部3のうち、上記貫通孔の開口部(供給口3a)が設けられた円形の面は、封止部材4によって封止されており、これによりインク収容部2内のインクが外部に流出しないようになっている。封止部材4は、インクを通さないシート状の部材であり、例えば各種の樹脂層や金属薄膜層を有するものを用いることができる。封止部材4は、後述するインク供給管332(図6)によって突き破ることができる強度で設けられている。インク容器1からインクタンクユニット30にインクを供給する場合には、インク供給管332によって封止部材4が破られ、これによって供給口3aからインク供給管332及びメインタンク331にインクが供給されるようになっている。
また、封止部材4の表面には、インク容器1に収容されているインクのインク情報に係る識別標識5が設けられている。本実施形態では、識別標識5の読取結果(例えば、照合用コード)を、記憶部44に記憶されているインクデータ(例えば、照合用コードごとにインク情報が記憶されたデータ)と照合することで、インク容器1に収容されているインクに係るインク情報を取得することができるようになっている。あるいは、識別標識5は、その読取結果に、必要なインク情報がそのまま含まれるように構成されていても良い。
ここで、インク情報には、インクの色、量、製造日、使用期限及び製造番号のうち少なくとも一つが含まれる。このうち製造番号は、数字のみから構成されたものに限られず、文字や記号などによる符号が含まれているものであっても良い。
本実施形態では、識別標識5としてQRコード(登録商標)といった二次元バーコードが用いられている。また、識別標識5は、インク容器1に収容されているインクに溶解しない材料で形成されている。また、識別標識5は、インク容器1に収容されているインクと同一の色で設けられている。
このように、封止部材4に識別標識5を設けることで、封止部材4がインク供給管332によって突き破られるときに、識別標識5を損壊させて読取不能な状態とすることができる。これにより、一度インクタンクユニット30に対するインク供給がなされた使用済のインク容器1における識別標識5が、再度読み取られることのないようにすることができる。
本実施形態のインク供給管332は、識別標識5を読取不能な状態に処理する処理手段を構成する。
図5は、封止部材4及び識別標識5の構成を示す図である。このうち図5(a)は、封止部材4及び識別標識5を上面側(インク収容部2側とは反対側)から見た平面図である。また、図5(b)は、封止部材4のうち識別標識5の下地を示す図である。また、図5(c)は、封止部材4による封止がなされていない状態の供給部3及びその供給口3aを示す図である。
図5(a)に示されるように、円形に設けられた封止部材4の一部に、矩形の識別標識5が印刷されている。識別標識5の4つの角部のうち3箇所には、当該識別標識5の向きを判別するための位置検出パターン5aが形成されている。
また、図5(a)には、封止部材4がインク供給管332により破られることで形成される封止部材4の開口部4aの位置が併せて示されている。開口部4aは、図5(c)に示される供給口3aと対応する円形状に形成される。識別標識5は、この開口部4aが形成される範囲の内部から外部に亘って設けられている。より詳しくは、識別標識5は、開口部4aの縁を通る位置に3つの位置検出パターン5aが配置されるように設けられている。これにより、封止部材4がインク供給管332に突き破られて開口部4aが形成されたときに、識別標識5のうち、読み取りのために必須の構成要素である位置検出パターン5aを損壊させることができるため、確実に識別標識5の再読取を防ぐことができる。
また、封止部材4は、識別標識5の形成範囲のうちインク供給管332により破られる部分の少なくとも一部における強度が、識別標識5の形成範囲の他の部分における強度より低くなっている。具体的には、図5(b)に示されるように、封止部材4のうち識別標識5の3つの位置検出パターン5aに対応する部分に、十字状の強度低下部4bが設けられている。強度低下部4bは、必要なインクの封止強度が保たれる範囲内で、封止部材4の厚さを低減させて封止部材4の強度を意図的に低下させている部分である。封止部材4がインク供給管332に突き破られたときには、強度低下部4bが優先的に破られるため、識別標識5のうち、読み取りに必須である位置検出パターン5aを確実に損壊させることができる。
図6は、インクタンクユニット30の構成を示す図である。
インクタンクユニット30は、インク容器1が設置される容器設置部31と、インク容器1の識別標識5を読み取るための識別標識読取部32と、インク容器1から供給されたインクを貯留するインク貯留部33などを備える。
容器設置部31は、容器設置台311と、容器設置台311が固定され鉛直方向に延びるラックギア312と、容器設置台311の下面(−Z方向側の面)に設けられた検出部313とを有する。
容器設置台311は、平板状の部材であり、インク容器1の供給部3が挿通される貫通孔311aが設けられている。容器設置台311では、貫通孔311aに供給部3が挿通された状態でインク容器1が設置される。容器設置台311は、人の手により鉛直方向にラックギア312とともに移動させることができるようになっている。
検出部313は、後述するように識別標識読取部32の支持板323が跳ね上げられたときに、支持板323との接触を検出して検出信号を制御部40に出力する。
識別標識読取部32は、ラックギア312に噛み合うピニオンギア321と、ピニオンギア321の回転に連動して回転する回転軸322と、回転軸322に固定された支持板323と、支持板323の板面に設けられたバーコードリーダー324とを有する。
ピニオンギア321の回転軸322側の側面、及び回転軸322のピニオンギア321側の側面には、それぞれ環状に歯(ギア)が配列されており、図7(a)に示されるように、これらの歯が互いに噛み合うようになっている。この噛み合いにより、ピニオンギア321の回転に連動して回転軸322が回転する。
また、図7(b)に示されるように、ピニオンギア321は、当該ピニオンギア321が固定されている固定軸321aを−X方向側にスライドさせることで、回転軸322に対して−X方向側に移動可能となっており、これにより回転軸322との噛み合いを外すことができるようになっている。以下では、図7(a)のようにピニオンギア321及び回転軸322の側面の歯が噛み合っている状態をロック状態(第1状態)と記し、図7(b)のようにピニオンギア321及び回転軸322の側面の歯の噛み合いが外れた状態をアンロック状態(第2状態)と記す。
アンロック状態では、ピニオンギア321がラックギア312に対して−X方向側にずれることで、ピニオンギア321とラックギア312との噛み合いも外れるようになっている。
第1状態と第2状態との切り替えは、ロック状態切替部34(図3)が有するアクチュエーターにより固定軸321aをX方向に沿ってスライド移動させることで行われる。
バーコードリーダー324は、CMOSセンサー等の撮像素子と、当該撮像素子による撮像結果から二次元バーコードを検出して当該二次元バーコードのデコード結果を制御部40に出力する処理部とを有する。なお、撮像素子による撮像結果をそのまま制御部40に出力して、制御部40において二次元バーコードの検出及びデコードを行っても良い。
インク貯留部33は、メインタンク331と、メインタンク331の上面に接続され、メインタンク331に連通する管状の部材であるインク供給管332と、メインタンク331及びインク供給管332を収容する筐体333とを有する。
メインタンク331は、インク容器1より大容量のもの(例えば、数十リットル程度のもの)が用いられる。
インク供給管332は、メインタンク331へのインクの流入口を構成する。また、インク供給管332は、インク容器1の封止部材4を突き破ることができるように、先端が鋭角に切り落とされている。
次に、インク容器1からインクタンクユニット30にインクを供給するインク供給動作について説明する。
図8は、インク供給動作を実行するためのインク供給処理の手順を示すフローチャートである。
図9は、インク供給動作を説明する図であり、インク容器1及びインクタンクユニット30のY方向に垂直な面での断面図である。
インク供給動作が開始されると、制御部40は、ロック状態切替部34のアクチュエーターを動作させて、ピニオンギア321及び回転軸322をロック状態とする(ステップS101)。この処理は、図9(a)に示されるように、識別標識読取部32の支持板323が、回転軸322から鉛直下方(−Z方向)に垂下した状態で行われる。
次に、インクジェット記録装置100の操作者は、容器設置台311の貫通孔311aにインク容器1の供給部3が挿通した状態で(すなわち、貫通孔311aから識別標識5が下方に露出した状態で)、容器設置台311に対してインク容器1を設置し、この状態で容器設置台311を下方に移動させる(ステップS102)。このとき、図9(b)に示されるように、容器設置台311とともにラックギア312が下方に移動するのに伴って、ピニオンギア321が時計回りに回転し、支持板323が容器設置台311の直下まで跳ね上げられる。これにより、貫通孔311aから下方に露出している識別標識5と対向する位置にバーコードリーダー324が配置される。また、この配置となったときに、検出部313が支持板323に接触し、検出部313から制御部40に検出信号が出力される。
制御部40は、検出部313からの検出信号を受信すると、バーコードリーダー324に制御信号を出力して、バーコードリーダー324により識別標識5(二次元バーコード)を読み取らせる。また、制御部40は、バーコードリーダー324から取得した読取結果と、記憶部44に記憶されているインクデータとを照合して、インク容器1内のインクに係るインク情報を取得する(ステップS103)。
制御部40は、取得したインク情報に基づいて、インク容器1内のインクが、インクタンクユニット30に収容されるインクに適合する適合インクであるか否かを判別する(ステップS104)。ここでは、制御部40は、インク情報に示されるインクの色と、インクタンクユニット30に対応するインクの色とが同一である場合に適合インクであると判別する。なお、インクの色に加えて、インクの量、製造日、使用期限及び製造番号などがさらに所定条件を満たす場合に適合インクであると判別されるようにしても良い。
インク容器1内のインクが適合インクではないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、制御部40は、操作表示部52により所定のエラー表示を行わせて(ステップS109)、インク供給処理を終了させる。
インク容器1内のインクが適合インクであると判別された場合には(ステップS104で“YES”)、制御部40は、ロック状態切替部34のアクチュエーターを動作させて、ピニオンギア321及び回転軸322をアンロック状態とする(ステップS105)。これにより、ピニオンギア321及び回転軸322の側面の歯の噛み合いが外れて、支持板323が鉛直下方に倒れる(図9(c))。また、ピニオンギア321とラックギア312との噛み合いが外れることで、容器設置台311をさらに下方に押し下げることができるようになる。
この状態で、操作者は、容器設置台311を下方に移動させる。これにより、図9(c)に示されるように、貫通孔311aから下方に露出している封止部材4に対してインク供給管332が接触し、インク供給管332によって封止部材4が破られ、識別標識5が損壊される(ステップS106)。また、インク供給管332により封止部材4が破られることで、開口部4aが形成され、供給口3aからメインタンク331にインクを供給可能な供給可能状態とされる。インク容器1が供給可能状態とされると、供給部3の供給口3a及び封止部材4の開口部4aからインク供給管332を介してメインタンク331にインクが供給される。
制御部40は、ステップS103で取得されたインク情報に基づいて、記憶部44に記憶されているインク供給履歴データを更新する(ステップS107)。
インク容器1からメインタンク331へのインク供給の完了後、操作者によりインク容器1が取り外されて(ステップS108)、インク供給処理が終了する。
(変形例)
続いて上記実施形態の変形例について説明する。本変形例は、識別標識5の位置、及び識別標識5を読取不能な状態とするための処理が上記実施形態と異なる。以下では、上記実施形態との相違点について説明する。
図10は、本変形例に係るインク容器1及びインクタンクユニット30の一部の構成を示す図である。
本変形例のインク容器1では、インク収容部2の側面に識別標識5が設けられており、封止部材4には識別標識が設けられていない。
また、インクタンクユニット30には、識別標識5を擦過して判読不能な状態となるように損壊させる突起部35aを有する処理部35(処理手段)が設けられている。この処理部35は、インク容器1が容器設置台311とともに押し下げられて、封止部材4がインク供給管332により破られたときに(すなわち、インク容器1が上述の供給可能状態とされたときに)、識別標識5に当接して識別標識5を損壊させるような位置に設けられている。
このような構成によっても、一度インクタンクユニット30に対するインク供給がなされた使用済のインク容器1における識別標識5が、再度読み取られることのないようにすることができる。
なお、図10では、識別標識読取部32の記載が省略されている。本変形例では、インク容器1が図10の位置まで降下する前のいずれかのタイミングで、識別標識5を側方から読取可能な位置に識別標識読取部32が設けられる。
以上のように、本実施形態に係るインク容器1は、インクタンクユニット30に対してインクを供給するためのインク容器1であって、当該インク容器1には、インクタンクユニット30に供給されるインクが流出する供給口3aと、収容されているインクのインク情報に係る識別標識5と、が設けられており、識別標識5は、インク容器1が供給口3aからインクタンクユニット30にインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、インクタンクユニット30に設けられた処理手段としてのインク供給管332により読取不能な状態に処理される態様で設けられている。
このような構成によれば、インクタンクユニット30に対するインク供給がなされた使用済のインク容器1に設けられている識別標識5が読取不能な状態に処理されるため、当該使用済のインク容器1において識別標識5が読み取られることのないようにすることができる。これにより、使用済のインク容器1が意図しない経路で再利用されてインクが再充填されたとしても、当該インク容器1の識別標識5が読み取れないことで、当該インク容器1内のインクが適正でない可能性があると判別することができる。よって、使用済のインク容器1の意図しない再利用により、不適切なインクが供給されたり、インク供給の履歴管理に過誤が生じたりするインク管理上の不具合の発生を抑制することができる。
また、供給口3aは、表面に識別標識5が設けられたシート状の封止部材4によって封止されており、インク容器1は、インク供給管332により封止部材4が破られることで供給可能状態とされ、識別標識5は、インク供給管332により封止部材4が破られることで損壊する位置に設けられている。このような構成によれば、インクの供給のために封止部材4が破られたときに、識別標識5が必ず損壊するため、使用済のインク容器1の識別標識5を確実に読取不能な状態にすることができる。
また、識別標識5は、封止部材4のうち、インク供給管332により破られることで開口部4aが形成される範囲の内部から外部に亘って設けられている。これにより、封止部材4が破られたときに、識別標識5を分断させることができる。よって、使用済のインク容器1の識別標識5をより確実に読取不能な状態にすることができる。
また、封止部材4は、識別標識5の形成範囲のうちインク供給管332により破られる部分の少なくとも一部における強度が、識別標識5の形成範囲の他の部分における強度より低くなっている。これにより、識別標識5の所望の部分、例えば読み取りに必須な位置検出パターン5aをより確実に損壊させることができる。
また、識別標識5を、インク容器1に収容されているインクに溶解しない材料で形成することで、封止部材4が破られた後に識別標識5がインク容器1内のインクに接触した場合に、インクの組成に影響を与えないようにすることができる。
また、識別標識5を、インク容器1に収容されているインクと同一の色で設けることで、封止部材4が破られた後に識別標識5がインク容器1内のインクに接触した場合に、識別標識5が同色のインクで塗り潰されることとなるため、識別標識5をより判読しにくくすることができる。
また、インク情報は、インクの色、量、製造日、使用期限及び製造番号のうち少なくとも一つを含むものとすることができる。
また、上記実施形態のインクジェット記録装置100は、上記のインク容器1からインクが供給されるインクタンクユニット30と、インクタンクユニット30に供給されたインクにより画像を記録するヘッドユニット20と、を備え、インクタンクユニット30には、インク容器1が供給口3aからインクタンクユニット30にインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、識別標識5を読取不能な状態に処理する処理手段としてのインク供給管332が設けられている。このような構成によれば、使用済のインク容器1の意図しない再利用により、不適切なインクが供給されたり、インク供給の履歴管理に過誤が生じたりするインク管理上の不具合の発生を抑制することができる。
また、供給口3aは、表面に識別標識5が設けられたシート状の封止部材4によって封止されており、処理手段としてのインク供給管332は、封止部材4を破ることで、インク容器1を供給可能状態とするとともに識別標識5を損壊させる。このような構成によれば、インクの供給のために封止部材4が破られたときに、識別標識5が必ず損壊するため、使用済のインク容器1の識別標識5を確実に読取不能な状態にすることができる。
また、インク供給管332は、インクタンクユニット30におけるインクの流入口をなす管状の部材であり、当該インク供給管332には、封止部材4が破られた供給口3aからインクが流入する。このような構成によれば、インク供給管332によって封止部材4を突き破る簡易な工程により、識別標識5を損壊させることができるとともに、インク供給のための流路を確保することができる。
また、インクジェット記録装置100は、識別標識5を読み取るバーコードリーダー324を備えるので、インクジェット記録装置100において識別標識5を読み取ってインク情報を取得することができる。
また、インクジェット記録装置100は、インクタンクユニット30を、インク容器1からインクタンクユニット30へのインク供給が阻止されるロック状態と、当該インク供給が可能なアンロック状態との間で切り替えるロック状態切替部34と、制御部40と、を備え、制御部40は、バーコードリーダー324による識別標識5の読取結果から取得されたインク情報に基づいて、インク容器1に収容されているインクが、インクタンクユニット30に収容されるインクに適合する適合インクであるか否かを判別し(判別手段)、インク容器1に収容されているインクが適合インクであると判別された場合に、ロック状態切替部34によりロック状態からアンロック状態への切り替えを行わせる(切替制御手段)。これにより、インクタンクユニット30に収容されるインクに適合しないインク、例えば当該インクタンクユニット30とは色が異なるインクが供給される不具合の発生を確実に抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態及び変形例に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態及び変形例では、識別標識5として二次元バーコードを用いる例を挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではない、識別標識5は、一次元の帯状のバーコードであっても良いし、文字、数字、記号又はこれらの組み合わせなどからなる所定の参照用コードが記載されたものであっても良い。あるいは、特定のインク情報(例えば、インクの色)そのものが記載されたものとしても良い。また、識別標識5は、RFIDなどの電磁的な方法で情報を読み取ることが可能なものであっても良い。
また、上記実施形態では、識別標識5が、封止部材4のうちインク供給管332により開口部4aが形成される範囲の内部から外部に亘って設けられている例を挙げて説明したが、これに限られず、開口部4aが形成される範囲内に設けられていても良い。
また、封止部材4の強度低下部4bの形成位置や、強度を低下させるための態様は、上記実施形態のものに限られず、識別標識5の内容や材質に応じて適宜変更することができる。
また、識別標識5は、当該識別標識5の形成対象部材(上記実施形態の封止部材4や、変形例のインク収容部2)に印刷することで形成されたものに限られず、識別標識5が形成されたシール等の部材を上記形成対象部材に貼り付ける態様で設けられていても良い。また、識別標識5は、形成対象部材自体を処理(例えば、刻印)することで設けられたものであっても良い。
また、識別標識5を読取不能な状態に処理する方法は、上記実施形態及び変形例に記載したものに限られない。例えば、識別標識5と同一の色のインクなどで識別標識5を塗り潰すことで読取不能な状態としても良い。また、電磁的な方法で読み取られる識別標識5に対して、レーザー光線等で所定の配線を焼き切ることで識別標識5を読取不能な状態としても良い。
また、切替手段として、ピニオンギア321を移動させることでピニオンギア321及び回転軸322のロック状態とアンロック状態とを切り替えるロック状態切替部34を例に挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではなく、切替手段は、インク容器1からインクタンクユニット30へのインク供給が阻止される第1状態と、当該インク供給が可能な第2状態との間の切り替えを行うことが可能な任意の機構とすることができる。例えば、封止部材4をインク供給管332から保護する保護部材を備えた機構であって、識別標識5の読取結果からインクが適合インクであると判別された場合に保護部材を撤去させる機構を切替手段としても良い。
また、上記実施形態及び変形例では、容器設置台311を人の手により移動させる例を用いて説明したが、容器設置台311を鉛直方向に移動させる駆動部を設けて、制御部40による制御下で当該駆動部により容器設置台311を自動的に移動させるようにしても良い。
また、検出部313は、接触を検知する方式のものに限られず、光学式のセンサーなどを用いても良い。光学式のセンサーを用いた検出部313は、例えば、発光部と、当該発光部からの光を検出する受光部とを有し、支持板323が跳ね上げられたことによる受光部への光の入射状態の変化により支持板323の位置を検出するものとすることができる。
また、上記実施形態及び変形例では、インク容器1の供給部3を下に向けて、インク供給管332により封止部材4が突き破られるようにインク容器1を降下させることでインク容器1を供給可能状態とする例を用いて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、インク容器1の供給部3に対し、インク供給管が設けられたアタッチメントを取り付け、これによりインク供給管で封止部材4を突き破ることでインク容器1を供給可能状態としても良い。この場合のインクの供給方法は、特には限られないが、例えばポンプ等によりインク容器1からインク供給管にインクを送出する方法を用いることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
1 インク容器
2 インク収容部
3 供給部
3a 供給口
4 封止部材
4a 開口部
4b 強度低下部
5 識別標識
5a 位置検出パターン
6 キャップ
10 搬送部
20 ヘッドユニット
21 記録ヘッド
30 インクタンクユニット
31 容器設置部
311 容器設置台
312 ラックギア
313 検出部
32 識別標識読取部
321 ピニオンギア
321a 固定軸
322 回転軸
323 支持板
324 バーコードリーダー
33 インク貯留部
331 メインタンク
332 インク供給管
333 筐体
34 ロック状態切替部
35 処理部
40 制御部
100 インクジェット記録装置
M 記録媒体

Claims (12)

  1. インク受容部に対してインクを供給するためのインク容器であって、
    当該インク容器には、
    前記インク受容部に供給されるインクが流出する供給口と、
    収容されているインクのインク情報に係る識別標識と、
    が設けられており、
    前記識別標識は、当該インク容器が前記供給口から前記インク受容部に対してインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、前記インク受容部に設けられた処理手段により読取不能な状態に処理される態様で設けられているインク容器。
  2. 前記供給口は、表面に前記識別標識が設けられたシート状の封止部材によって封止されており、
    当該インク容器は、前記処理手段により前記封止部材が破られることで前記供給可能状態とされ、
    前記識別標識は、前記処理手段により前記封止部材が破られることで損壊する位置に設けられている請求項1に記載のインク容器。
  3. 前記識別標識は、前記封止部材のうち、前記処理手段により破られることで開口部が形成される範囲の内部から外部に亘って設けられている請求項2に記載のインク容器。
  4. 前記封止部材は、前記識別標識の形成範囲のうち前記処理手段により破られる部分の少なくとも一部における強度が、前記識別標識の形成範囲の他の部分における強度より低い請求項2又は3に記載のインク容器。
  5. 前記識別標識は、当該インク容器に収容されているインクに溶解しない材料からなる請求項2から4のいずれか一項に記載のインク容器。
  6. 前記識別標識は、当該インク容器に収容されているインクと同一の色で設けられている請求項2から5のいずれか一項に記載のインク容器。
  7. 前記インク情報は、インクの色、量、製造日、使用期限及び製造番号のうち少なくとも一つを含む請求項1から6のいずれか一項に記載のインク容器。
  8. インク容器からインクが供給されるインク受容部と、
    前記インク受容部に供給されたインクにより画像を記録する記録手段と、
    を備え、
    前記インク容器には、
    前記インク受容部に供給されるインクが流出する供給口と、
    収容されているインクのインク情報に係る識別標識と、
    が設けられており、
    前記インク受容部には、前記インク容器が前記供給口から当該インク受容部に対してインクを供給可能な供給可能状態とされたときに、前記識別標識を読取不能な状態に処理する処理手段が設けられているインクジェット記録装置。
  9. 前記供給口は、表面に前記識別標識が設けられたシート状の封止部材によって封止されており、
    前記処理手段は、前記封止部材を破ることで、前記インク容器を前記供給可能状態とするとともに前記識別標識を損壊させる請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記処理手段は、前記インク受容部におけるインクの流入口をなす管状の部材であり、当該管状の部材には、前記封止部材が破られた前記供給口からインクが流入する請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記識別標識を読み取る読取手段を備える請求項8から10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記インク受容部を、前記インク容器から前記インク受容部へのインク供給が阻止される第1状態と、当該インク供給が可能な第2状態との間で切り替える切替手段と、
    前記読取手段による前記識別標識の読取結果から取得された前記インク情報に基づいて、前記インク容器に収容されているインクが、前記インク受容部に収容されるインクに適合する適合インクであるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により、前記インク容器に収容されているインクが前記適合インクであると判別された場合に、前記切替手段により前記第1状態から前記第2状態への切り替えを行わせる切替制御手段と、
    を備える請求項11に記載のインクジェット記録装置。
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