JP2019187747A - 遊技機用演出装置及びこれを用いた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者自らの操作により大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、期待感を煽ることで興趣向上を図った遊技機用演出装置を提供する。【解決手段】所定の遊技条件によりアタッカー23の球通路23cへ入球した遊技球は球停留部材24bにより振分装置28の球流入口24aで停留させられる。そして、遊技者の演出ボタン11の操作を待って、遊技球を導く球停留部材24bの停留状態を解除して遊技球を振分装置28へ流下させ、振分装置28の振分動作を制御することで内部抽選結果に従って遊技球が特別入賞口29aと一般入賞口29bのいずれかに振り分けられる。【選択図】図6

Description

本開示は、遊技機用演出装置及びこれを備えた遊技機に関する。
パチンコ機などの遊技機は、球受け皿に貯留された遊技球を球発射装置の発射位置へ誘導し、前枠又は内枠に設けた発射ハンドルの操作により球発射装置を作動させて遊技盤の遊技領域に向かって遊技球を発射させる。遊技盤には、図柄表示装置や風車、チャッカー、賞球が払い出される普通入賞口や図柄表示装置で抽選が開始される始動入賞口、大当たりが発生した場合に開口するアタッカー(大入賞口)などの役物が設けられている。
始動入賞口に遊技球が入賞すると、図柄表示装置が変動して抽選を行い、抽選結果を表示部に表示するようになっている。大当たりが発生すると開放遊技が開始され、アタッカー(大入賞口)が開口して入球に応じた賞球の払い出しが行われる。確率変動状態を生じる確変機であれば、確変当たりか非確変当たりかの抽選が行われ、確変当たりとなれば、アタッカーの開放遊技が連続して行われる。遊技者は、アタッカーへ遊技球を入球させるように発射操作を行う。アタッカーに所定数の遊技球が入球するか或いは所定時間が経過すると、開放遊技が終了する。
確変機の場合、誘導通路を流下する遊技球を誘導シャッターの動作位置により特典通路(確率変動口)若しくは非特典通路への切り替えを行う遊技機が知られている(特許文献1:特開2016−202408号公報参照)。
また、大入賞口より誘導通路を流下する振分装置の振分床部材の動作位置により遊技球を特定領域(確率変動口)と非特定領域により振り分ける遊技機が知られている(特許文献2:特開2013−158394号公報参照)。
特開2016−202408号公報 特開2013−158394号公報
上述した特許文献1及び2に開示された遊技機は、大当たり発生遊技中に、大入賞口に入賞した遊技球が、確率変動口へ入球するか否かを決める誘導シャッター(振分床部材)の動作は、制御プログラムにより制御されているため、遊技者は、抽選結果を待って誘導シャッター(振分床部材)の動きを見守ることしかできなかった。しかも確率変動口への入球の可否が短時間で判明するため、確率変動状態において遊技者が自ら関与する機会がないため、連続開放遊技への期待感を煽ることができない。
以下に述べるいくつかの実施形態に適用される開示は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、遊技者自らの操作により大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、期待感を煽ることで興趣向上を図った遊技機用演出装置を提供し、それを備えて飽きのこない斬新な演出が行える遊技機を提供することにある。
以下に述べるいくつかの実施形態に関する開示は、少なくとも次の構成を備える。
所定の遊技条件に応じて遊技者に有利な入賞状態と不利な入賞状態とで視覚的に演出表示する遊技機用演出装置であって、遊技盤の一部に配置され、前記遊技条件に応じて開閉し入賞口への遊技球の入球を許容する可変入賞装置と、前記入賞口へ入球した遊技球を特別入賞口と一般入賞口のいずれかに振り分ける振分手段と、前記振分手段に遊技球を導く球流入口に設けられ、遊技球の流下を阻止若しくは許容する球停留手段と、遊技者の操作を待って前記球停留手段の停留状態を解除し前記振分手段への遊技球の流下を許容する操作部と、停留状態を解除された遊技球を内部抽選結果に従って前記特別入賞口と前記一般入賞口のいずれかに振り分けるように前記振分手段の振分動作を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記遊技機用演出装置を用いれば、所定の遊技条件により可変入賞装置の入賞口へ入球した遊技球は球停留手段により振分手段の球流入口で停留させられる。そして、遊技者の操作部の操作を待って、遊技球を導く球停留手段の停留状態を解除して遊技球を振分手段へ流下させ、振分手段の振分動作を制御することで内部抽選結果に従って遊技球が特別入賞口と一般入賞口のいずれかに振り分けられる。
このように、所定の遊技条件に応じて遊技者が自ら操作部を操作して遊技球を振分手段へ誘導可能に視覚的に演出することで、遊技者自らが大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、特別入賞への期待感を煽ることで興趣向上を図ることができる。
前記可変入賞装置の前記入賞口の下流側に前記球流入口が設けられ、前記球流入口には前記振分手段へ入球する遊技球を1個のみ停留させる停留部を備えることが好ましい。
これにより、球流入口に振分手段に入球する遊技球を1個のみ停留させるので、遊技機の内部抽選結果を反映させて遊技球を特別入賞口か一般入賞口のいずれかに振り分ける演出をすることができる。
前記球停留手段は、前記操作部の操作若しくは所定時間の経過に伴って停留を解除して遊技球を前記振分手段へ入球させることが好ましい。
これにより、遊技者自ら操作部を操作した場合のみならず遊技者が操作部を操作しない場合にも停留を解除して遊技球を振分手段へ入球させることで、保留球がある場合に次の遊技球の抽選動作に移行することができる。
前記振分手段は、遊技球を受け入れる受入れ凹部を外周面部に複数箇所備え定速回転する第一回転体と、前記第一回転体より遊技球を受け渡され抽選結果に従って特別入賞口又は一般入賞口へ誘導する第二回転体とを備え、前記第二回転体は前記第一回転体と同期を取って回転駆動され、前記操作部の操作を待って前記第二回転体の回転速度を加速又は減速制御して遊技球を前記特別入賞口又は前記一般入賞口へ誘導するようにしてもよい。
これにより、制御部は、遊技者による操作部の操作が内部抽選結果との齟齬が生じないように第二回転体の回転速度を加速又は減速制御して遊技球を特別入賞口又は一般入賞口へ振り分けるので、遊技者自ら内部抽選の結果に関与したような満足感と特別入賞への期待感を高揚させる演出を行うことができる。
具体的には、前記第二回転体の外周面部には特別入賞ゾーンと一般入賞ゾーンが交互に前記受入れ凹部と同数形成され、前記第一回転体の受入れ凹部と前記第二回転体の特別入賞ゾーンと一般入賞ゾーンの仕切り部が受け渡し位置で対向するように配置されており、前記制御部は、内部抽選結果に応じて前記第一回転体と同期を取って回転していた前記第二回転体の回転速度を加速又は減速することで、前記受け渡し位置において遊技球を前記受入れ凹部から前記特別入賞ゾーン又は前記一般入賞ゾーンに振分制御するようにしてもよい。
これにより、受け渡し位置において、第一回転体の受入れ凹部からと第二回転体の特別入賞ゾーン又は一般入賞ゾーンへ内部抽選の結果に応じて遊技球を確実に振分制御することができる。
上述したいずれかの遊技機用演出装置を備え、所定の始動条件に応じて図柄表示装置において遊技者による前記操作部の操作を促して演出表示を行う遊技機においては、遊技者に飽きのこない斬新な演出を行うことができる。
上述した遊技機用演出装置及び遊技機を用いれば、遊技者自らの操作により大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、期待感を煽ることで興趣向上を図った遊技機用演出装置を提供することができ、遊技者に飽きのこない斬新な演出を行う遊技機を提供することができる。
パチンコ機の正面図である。 遊技機用演出装置の前面側斜視図である。 (A)は可変入賞装置の閉状態を示す前面側斜視図であり、(B)は可変入賞装置の開状態を示す前面側斜視図である。 (A)は図3の可変入賞装置の閉状態を平面視した説明図であり、(B)は図3の可変入賞装置の開状態を平面視した説明図である。 図3の可変入賞装置の分解斜視図である。 図2の遊技機用演出装置の遊技盤に平行な鉛直方向断面図である。 図2の遊技機用演出装置の遊技盤に垂直な鉛直方向断面図である。 図7の遊技機用演出装置において特別入賞口へ流下する遊技球を示す説明図である。 図7の遊技機用演出装置において一般入賞口へ流下する遊技球を示す説明図である。 図2の遊技機用演出装置の前面側分解斜視図である。 遊技機用演出装置の制御系を示すブロック構成図である。 遊技機用演出装置の制御動作を示すフローチャートである。 (A)〜(C)は遊技機用演出装置の振分手段の当たり動作例を示す動作説明図である。 (D)〜(F)は遊技機用演出装置の振分手段のはずれ動作例を示す動作説明図である。
以下、発明を実施するための一実施形態について添付図面に基づいて詳細に説明する。図1を参照して本実施形態に係る遊技機用演出装置及び遊技機の概略構成について説明する。本実施例としては、遊技機の一例としてパチンコ機について説明するものとする。
先ずパチンコ機1の概略構成について説明すると、図1においてパチンコ機1の外形をなす矩形状の外枠2の側部に対して内枠ヒンジ3a,3bにより内枠(図示せず)が開閉可能に取り付けられ、該内枠の側部に対して前枠ヒンジ4a,4bにより前面枠5が開閉可能に取り付けられている。また、前面枠5にはシリンダ錠5aが設けられている。図示しないキーを鍵穴に挿入して回転操作することでシリンダ錠5aの開錠施錠が行われる。シリンダ錠5aはキーを差し込んで一方向へ回転させると外枠2と内枠の施錠が開錠され、他方向へ回転させると前面枠5と内枠の施錠が開錠するようになっている。
前面枠5の中央部には遊技者が遊技盤6をガラス板等の透明板を介して視認できる窓部7が設けられている。該窓部7の上方には装飾ランプ8などが設けられている。また、窓部7の下方には、貸球や賞球を貯留し図示しない球発射装置へ球を誘導する球受け皿9が設けられている。球受け皿9の前面部右側には、図示しない球発射装置を作動及び遊技球の発射力を調整するための発射ハンドル10が設けられている。
また、球受け皿9の前面部左側には、大当たり抽選を行っている途中で遊技者が操作する演出ボタン11(操作部)が設けられている。演出ボタン11の背後には、演出ボタンスイッチ11aが設けられている。また、球受け皿9の前面部中央部には、球受け皿9に貯留した遊技球を皿底部に設けられた開閉孔を開口させてドル箱等に排出する球抜きボタン12が設けられている。
遊技盤6の盤面上にガイドレール13等によって略円形に形成される遊技領域内は、センター役物14として図柄表示装置15(液晶表示装置)が設けられている。図柄表示装置15の下縁部には、後述する始動口に入球した遊技球の保留数を表示する保留球表示装置16が点灯可能に設けられている。
図柄表示装置15の周囲には釘17a、スルーチャッカー17b、第一始動口18及び第一始動口センサ19、第二始動口20及び第二始動口センサ21、風車22、アタッカー23(可変入賞装置)及び保留球演出装置24が各々設けられている。アタッカー23と保留球演出装置24(遊技機用演出装置25)は、遊技盤6の前面に台板26に位置合わせされて上下に連なるように一体として組み付けられる。遊技球が第一始動口18若しくは第二始動口20に入球すると、図柄表示装置15にて図柄等が変動して大当たり抽選が開始されるようになっている。また、図柄表示装置15に例えば「7,7,7」が表示されると「大当たり」となりアタッカー23が所定時間若しくは所定数の遊技球が入球するまで開口するようになっている。第一始動口18若しくは第二始動口20に複数の遊技球が入球すると、第一始動口センサ19若しくは第二始動口センサ21は入球した遊技球の数をカウントして保留球数を保留表示装置16に点灯表示する。また、遊技領域の最下端にはアウト球(第一始動口18、第二始動口20,アタッカー23に入賞しなかった遊技球)を回収するアウト口27が設けられている。
次に、遊技機用演出装置25の一例について、図2乃至図13を参照して説明する。
遊技機用演出装置25は、図1の遊技盤6の中央部に設けられる第一始動口18若しくは第二始動口20への遊技球の入賞にともなう始動条件に応じて遊技者に有利な入賞状態と不利な入賞状態とで視覚的に演出表示を行なう。
先ず、アタッカー23の構成例について図2乃至図5を参照して説明する。
アタッカー23は、「大当たり」の発生にともなって所定時間若しくは所定数の遊技球を入賞口23cへの入球を許容する。
図2において、アタッカー23は、遊技盤6に取り付けられる台板26の貫孔26aにケース本体23aが位置決めされて組み付けられる。ケース本体23aの上面には、入球開口23zを開閉する開閉部材23kが前後にスライド可能に設けられている。ケース本体23aの前面側には遊技盤6上を流下し入球開口23zから流入する遊技球を受けて誘導する球誘導路23bが設けられている。球誘導路23bの一端側には入賞口23cが設けられており、球誘導路23bは入賞口23cに向かって下傾している。ケース本体23aの後面側には、入球開口23zを開閉する開閉部材23kの駆動伝達機構が設けられている。以下に、駆動伝達機構の構成について説明する。
図5に示すように、ケース本体23aの下部に下ケース体23dを重ね合わせてねじ23eにより一体に組み付けられる。ケース本体23aのねじ孔23a1と下ケース体23dのボス孔23d4を重ねあわせた状態でねじ23eをねじ篏合することで一体に組み付けられる。ソレノイド収納部23d1には、開閉ソレノイド23f(駆動源)と第一伝達部材23gが収納される。第一伝達部材23gは上下一対の回転軸部23g1が、ケース本体23aの軸孔23a2と下ケース体23d(ソレノイド収納部23d1)の軸孔23d3に各々嵌め込まれて正逆回転可能に支持される。第一伝達部材23gは、開閉ソレノイド23fのプランジャ(作動棒)23f1の先端部と連繋している。また、第一伝達部材23gには、ケース本体23a側に向かって切欠き23yから臨むように作用部23g2が延設されている。また、下ケース体23dのセンサ収納部23d2には、入賞口センサ23h(誘導型近接センサ)が設けられている。入賞口センサ23hには球通路となる貫通孔が設けられており、入賞口23cを通過する遊技球の数をカウントする。
ケース本体23aの後面側には、回転軸23iを中心に第二伝達部材23jが正逆回転可能に支持されている。第二伝達部材23jは湾曲したアーム形状の中途部に設けられた回転軸孔23j1に回転軸23iを挿通して組み付けられる。
第二伝達部材23jの一端にはU字状に切欠かれた被作用部23j2が設けられ、他端には長孔状の作用孔23j3が設けられている。被作用部23j2には、第一伝達部材23gの作用部23g2が遊挿される。
開閉部材23kはケース本体23aの両側部に対向して設けられた断面L字状レール部23mにスライド可能に支持されている。開閉部材23kは両側面部をレール部23mにガイドかつ支持されながらケース本体23aにスライド可能に組み付けられる。開閉部材23kの底面側には作用軸23k1が突設されている。作用軸23k1は第二伝達部材23jの作用孔23j3に嵌め込まれる。
通常の遊技状態では、図3(A)(図4(A)一点鎖線)に示すように開閉部材23kは、球誘導路23bの上面側を覆う閉鎖位置(ケース本体23a手前側)に保持されている。従って、遊技盤6を流下する遊技球はアタッカー23に流入することは無い。このとき、開閉ソレノイド23f(図5参照)が作動する前の第一伝達部材23gは、図4(A)の破線に示すように下ケース体23dの内壁面に沿った位置に保持されている。
開閉ソレノイド23f(図5参照)が作動すると、図4(B)の破線に示すように、プランジャ(作動棒)23f1の先端部を引き込む。このときプランジャ23f1と連繋している第一伝達部材23gを回転軸部23g1回りに時計回り方向へ回転させる。また、第一伝達部材23gの作用部23g2が被作用部23j2と連繋しているため、第二伝達部材23jを回転軸23iを中心に時計回り方向へ回転させる。これにより、第二伝達部材23jの作用孔23j3に嵌め込まれた作用軸23k1を通じて開閉部材23kを、図3(A)に示す球誘導路23bの上方の入球開口23zを閉鎖する閉鎖位置(図4(A)参照)から図3Bに示す球誘導路23bの上方の入球開口23zを開放する開放位置(ケース本体23a奥側)へスライドさせる(図4(B)参照)。これにより、遊技盤6を流下する遊技球を入球開口23zから球誘導路23bに受け止めて入賞口23cへ誘導して、保留球演出装置24へ導くことができる。
次に保留球演出装置24の構成について説明する。
図6において、アタッカー23の入賞口23cの下流側に、振分装置28(振分手段)に対する球流入口24aが設けられている。球流入口24aには振分装置28へ入球する遊技球を1個停留させる平板状の球停留部材24b(球停留手段)を備えている。球停留部材24bの一端側側面には一対の係止突起24b1が突設されている。また、球停留部材24bには振分装置28への遊技球の流下を止める停留リブ24b3が起立して設けられている。この停留リブ24b3によりアタッカー23に入賞した最初の遊技球が停留される。球停留部材24bは、停留ソレノイド24dにより図7の左右方向(遊技盤6の前後方向)にスライド可能に設けられている。
図6に示すように、停留ソレノイド24dは筐体状のソレノイドカバー24e内に収納されている。図10に示すように、ソレノイドカバー24eの開口縁部と後述する裏樋28nの凹溝28n1に軸部24f2が囲まれてリンク材24fが回動可能に支持されている(図2参照)。リンク材24fの先端には球停留部材24bの係止突起24b1に係合する一対の係止凹部24f1が形成され、他端には球停留ソレノイド24dと係合する係止突起24f3が形成されている。ソレノイドカバー24eは、樋カバー28pに設けられたカバー支持部28rに一体に組み付けられる(図10参照)。
図7に示すように、球停留部材24bの一対の係止突起24b1は、リンク材24fの一対の係止凹部24f1と各々係止している。また球停留部材24bの底部にはガイド突起24b2が突設されており、ソレノイドカバー24eの上面に設けられたガイド溝24e1に挿入されている(図7参照)。ソレノイド24dのプランジャ(作動棒)24d1の先端には、リンク材24fの係止突起24f3が連繋している。球停留部材24bは、常時停留リブ24b3が球流入口24aに位置し、停留部24cに遊技球を停留させる位置にある。遊技者が演出ボタン11を操作するとソレノイド24dが略リアルタイムで作動する。ソレノイド24dが作動すると、図7の鎖線に示すようにプランジャ24d1が引き込まれ、リンク材24fが時計回り方向に回転することで球停留部材24bを図7の左端側から右端側に向かってガイド溝24e1に沿ってスライドさせる。これにより、停留リブ24b3により停留部24cに停留させた遊技球を振分装置28に流下させることができる。
このように、遊技球をアタッカー23の入賞口23cから振分装置28の球流入口24a(停留部24c)へ遊技球(入賞球)を流下させて球停留部材24bで一旦停留させることで、遊技者の抽選への参加を促し、遊技者自らの操作により大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、期待感を煽ることができる。
球停留部材24bは、遊技者による演出ボタン11(図1参照)の操作若しくは所定時間の経過に伴って遊技球の停留を解除して、遊技球を振分装置28へ入球させるようになっている。これにより、遊技者自ら演出ボタン11を操作した場合のみならず遊技者が演出ボタン11を操作しない場合にも停留を解除して遊技球を振分装置28へ入球させることで、遊技球の抽選動作を視覚的に楽しむことができる。
次に振分装置28の構成について説明する。図2に示すように、振分装置28は、遊技盤6に取り付けられる台板26の貫孔26bにユニットカバー28a及びレンズユニット28b(図10参照)が重ね合わせて位置決めされて組み付けられる。レンズユニット28bの後面側には、レンズユニット28bの開口に臨むように第一回転体28c及び第二回転体28dが各々設けられている。
図6に示すように、第一回転体28cは、回転体の外周面に遊技球を受け入れる受入れ凹部28c1が所定間隔で複数箇所(例えば90度ずつ4箇所)に設けられ、受入れ凹部28c1と受入れ凹部28c1の間は円弧状の外周面が形成され、球流入口24aから流入する遊技球を、受入れ凹部28c1に受け入れるまで受け止めるようにしている。第一回転体28cは、第一モータ28e(図8参照)のモータ軸28e1に固着されて定速で回転駆動される。第二回転体28dは、第一回転体28cの受け入れ凹部28c1に収容された遊技球を球受け渡し位置Qで受け渡され、抽選結果に従って下流側に設けられた特別入賞口29a又は一般入賞口29bへ誘導する。第二回転体28dは、外周面部に特別入賞ゾーン(当たりゾーン)28d1と一般入賞ゾーン(外れゾーン)28d2が仕切部を介して交互に受入れ凹部28c1と同数(実施例では4箇所)形成されている。具体的には、回転板部の前面に十字状に交差して設けられた仕切り板28d3(仕切り部)により径方向に90度ごとに仕切られ、紙面に垂直方向に球保持部(壁部)を有している。そして、一般入賞ゾーン(外れゾーン)28d2の後壁に通過孔28d5が開設されており、後述する第二通路30b(一般入賞用球通路)に遊技球を導くようにしている。第二回転体28dは、第二モータ28f(図8参照)のモータ軸28f1に固着されて受入れ凹部28c1の回転位置と同期を取って回転駆動される。図6において、第一回転体28cは正面視で反時計回り方向(CCW方向)へ回転駆動され、第二回転体28dは、正面視で時計回り方向(CW方向)に回転駆動される。第一モータ28e及び第二モータ28fは、回転位置制御に優れるステッピングモータが好適に用いられる。第一モータ28e及び第二モータ28fは減速機と一体に組み付けられており、これらはユニットベース28iの背面側に一体に組み付けられる(図8、図10参照)。
また、図6において、第一回転体28cの周囲には、当該第一回転体28cの原点位置を検出する第一原点検知スイッチ28g1(第一フォトセンサ)が設けられている。また、第二回転体28dの周囲には、当該第二回転体28dの原点位置を検出する第二原点検知スイッチ28g2(第二フォトセンサ)が設けられている。具体的には、第一回転体28cの原点位置の検出は、第一回転体28cの板状部後面に設けられた検知片28c2を検知することで検出され、第二回転体28dの原点位置の検出は、第二回転体28dの板状鍔部に設けられた切欠き凹部28d4を検知することで検出される(図10参照)。第一原点検知スイッチ28g1及び第二原点検知スイッチ28g2は、ベース板28hに組み付けられ、ユニットベース28iの前面側に組み付けられる(図10参照)。ベース板28hには、LED基板28jや受入れ球検出センサ(誘導型近接センサ)28kも一体に組み付けられる(図10参照)。
LED基板28jには複数のLED(発光ダイオード)が搭載されており、第一回転体28cや第二回転体28dに光照射してレンズユニット28bを介して装飾表示する。また、受入れ球検出センサ28kは、図6に示すように第一回転体28cの球受け入れ位置Pの近傍に配置されて、受け入れ凹部28c1に遊技球が正常に受け入れられたか否かを検出する。球停留ソレノイド24dが作用した後に、球受け入れ位置Pの上流側に設けられた入賞口センサ23hが遊技球を検出しているにもかかわらず、受入れ球検出センサ28kが遊技球を検出できない場合には、球詰まりの発生若しくは不正行為が発生した可能性があるため、装飾ランプ8(図1参照)若しくはスピーカ等で報知するようになっている。
また、図8に示すように、第二回転体28dの直下には特別入賞口29aを介して特別入賞ゾーン(当たりゾーン)28d1と接続する第一通路30a(特別入賞用球通路)が設けられている。特別入賞ゾーン28d1と第一通路30aは、レンズユニット28bの切欠き部28b1(図10参照)を通して連通するようになっている。第一通路30aの上流側に位置する特別入賞口29aは、当たり球検出センサ31a(誘導型近接センサ)が設けられており、当たり球の通過を検出する。
また、図9に示すように、第二回転体28dの背後には一般入賞ゾーン(外れゾーン:貫通孔)28d2と接続する第二通路30b(一般入賞用球通路)が設けられている。一般入賞ゾーン28d2と第二通路30bは、ユニットベース28iの切欠き部28i1(図10参照)を通じて連通するようになっている。第二通路30bの下流側は一般入賞口29bと連通しており、一般入賞口29bには外れ球検出センサ31b(誘導型近接センサ)が設けられており、外れ球の通過を検出する。当たり球検出センサ31a及び外れ球検出センサ31bは、センサカバー28mに並んで保持されている。センサカバー28mは、ユニットベース28iの下端部に一体に組み付けられる(図10参照)。
また、図7に示すように、ユニットベース28iの背面側には裏樋28n及び樋カバー28p(図10参照)が一体に組み付けられ、球流入口24aと連通する入賞球誘導路28q(図7参照)が形成される。裏樋28nの上面には、アタッカー23と連通する通路口28n2が開設されている。入賞球誘導路28qは、球流入口24aが球停留部材24b(停留リブ24b3)で閉鎖され、停留部24cに遊技球が停留した状態で、後続の遊技球を排出させるための球通路である。停留部24cに遊技球が停留した状態でアタッカー23の球誘導路23bから後続の遊技球が入賞口23cに流下しても、停留した遊技球がガイドとなって、停留球にはじかれて入賞球誘導路28qに流出するため、球流入口24a(振分装置28)へ進入することはない。
ここで、遊技機用演出装置25の組み付け構成例について図10を参照して説明する。ユニットベース28iの前面側には、ベース板28h(LED基板28j、第一原点検知スイッチ28g1、第二原点検知スイッチ28g2、受入れ球検出センサ28kを含む)が組み付けられ、第一回転体28c、第二回転体28dが組み付けられる。また、ユニットベース28iの後面側には、第一モータ28e、第二モータ28fが第一回転体28c、第二回転体28dに対応して各々回転可能に組み付けられ、停留ソレノイド24dと球停留部材24bがリンク材24fに連結されたソレノイドカバー24eが組み付けられ、更にはソレノイドカバー24eをカバー支持部28rに重ねて裏樋28n及び樋カバー28pが一体に組み付けられる(図2参照)。
上述したユニットベース28iは、台板26の後面側から貫孔26bに一体に組み付けられ、台板26の前面側よりレンズユニット28b及びユニットカバー28aが重ねて装着されて一体に組み付けられる。
また、アタッカー23は、台板26の後面側から貫孔26aに一体に組み付けられる。アタッカー23は、ケース本体23aの球誘導路23bが前面側に露出して装着される(図2参照)。アタッカー23の下ケース体23d(入賞口23c)とユニットベース28i(樋カバー28p及び裏樋28n)とは、台板26の貫孔26a,26bに位置決めすることで、アタッカー23の入賞口23cと裏樋28nの通路口28n2とが互いに連通するように組み付けられる。
次に遊技機用演出装置25の制御系について、図11に示すブロック構成図を参照して説明する。尚、パチンコ機1本体の制御系については省略するものとし、演出装置の制御に関連するものを中心に説明する。
主制御基板32は、パチンコ機1の背面側に設けられ、遊技動作を統括制御する。主制御基板32は、CPU(Central Processing Unit)と、予め定められた制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)と、生成された処理情報の一時記憶および記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory)等が実装されており、CPUがROMに格納された各種プログラムやデータをRAMに読み出して実行することにより、遊技動作を統括制御する。
副制御基板33は、主制御基板32からの指令により図柄表示装置15の動作を制御する画像処理や、保留球表示装置16への点等表示、更には装飾ランプ8の点灯表示やスピーカの効果音の出力等を制御する。尚、主制御基板32には図示しない球払出装置の払い出し動作を制御する払出制御基板、球発射装置の動作を制御する発射制御基板、パチンコ機1に電源を供給する電源基板などが電気的に接続されて設けられている。
主制御基板32には、第一始動口センサ19、第二始動口センサ21から遊技球が第一始動口18、第二始動口20へ入賞した旨の入力信号が入力される。複数の遊技球が入力した場合には、主制御基板32は副制御基板33へその旨を出力し、副制御基板33は保留球表示装置16を点灯させる。保留球の数は例えば4個或いは8個などのように設定される。
また、主制御基板32には、演出ボタン11が押された場合に演出ボタンスイッチ11aの入力信号、アタッカー23に入球した遊技球を検出する入賞口センサ23hの入力信号、第一回転体28cの原点位置を検出する第一原点検知スイッチ28g1及び第二回転体28dの原点位置を検出する第二原点検知スイッチ28g2からの検出信号、当たり球検出センサ31a及び外れ球検出センサ31bからの検出信号が各々入力する。
また、主制御基板32からは、開閉部材23kを開閉させる開閉ソレノイド23f、球停留部材24bをスライドさせる球停留ソレノイド24dへ動作信号が出力され、第一モータ28e、第二モータ28fへ図示しないモータドライバを通じて回転駆動信号が出力される。
ここで、遊技機用演出装置25の演出制御動作について図12のフローチャートに基づき図13の演出装置の状態図を参照しながら説明する。
図1において、遊技者が発射ハンドル10を操作して遊技球を遊技盤6に向かって発射し遊技を開始する。遊技球は遊技領域を流下して第一始動口18若しくは第二始動口20に入球すると、主制御基板32は副制御基板33に指令を出して図柄表示装置15により大当たり抽選を画面上開始するように指示する。尚、第一始動口18若しくは第二始動口20に複数の遊技球が入賞すると、主制御基板32は副制御基板33に指令を出して保留球表示装置16に保留した球数分を点灯表示させる。
大当たり抽選の結果、大当たりが発生すると、アタッカー23の入球開口23zが開口する。このとき、主制御基板32は、開閉ソレノイド23fを動作させて開閉部材23kを閉鎖位置(図3(A)参照)から開放位置(図3(B)参照)へ移動させる。遊技者は図1に示す発射ハンドル10を操作してアタッカー23に向かって右打ちを開始する。アタッカー23は、遊技球が所定数入球するか所定時間開放してから閉鎖する。
開閉部材23kが開放位置にあるとき、ケース本体23aの球誘導路23bに受け止められた遊技球は入賞口23cへ誘導される。そして、入賞口センサ23hを通過して保留演出装置24の球流入口24aに流下する。球停留部材24bは停留位置にあるため遊技球は1個だけ停留部24cに停留させられ、その他の遊技球は入賞球誘導路28q(図7参照)を通じて裏樋28nに排出される。主制御基板32は、入賞口センサ23hがONか否かを判定し、遊技球が停留するまで待つ(ステップS1)。
次いで、振分装置28の第一回転体28c及び第二回転体28dが原点位置に戻るまで待つ。即ち、第一原点検知スイッチ28g1及び第二原点検知スイッチ28g2がともに原点位置が否かを判定する(ステップS2)。第一回転体28c及び第二回転体28dは、パチンコ機1の電源投入時から所定速度で同期を取って回転している。本実施例では第一回転体28cと第二回転体28dの回転速度が1:2の割合で定速回転している。よって、電源投入時は第一回転体28c及び第二回転体28dの双方の原点位置を確認する必要があるが、遊技動作中は第一回転体28cのみの原点位置を確認すれば足りる。
第一回転体28cが原点位置にあることが検出されると、主制御基板32は所定時間だけ、操作受付時間のカウントを開始する。このカウント時間は、任意であるが、例えば主制御基板32に備えたタイマーにより5秒間実行する(ステップS3)。
同時に、主制御基板32は、副制御基板33を通じて図柄表示装置15の画面に遊技者に対して演出ボタン11を操作する(押す)ように促す表示を行う(ステップS4)。
遊技者が、所定時間内に演出ボタン11を押した場合(ステップS5)或いは操作受付時間が経過した場合(ステップS6)に、主制御基板32は、球停留ソレノイド24dを動作させて球停留部材24bをスライドさせて停留していた遊技球を振分装置28に導いて第一回転体28cのいずれかの受け入れ凹部28c1に受け入れる(ステップS7)。このとき、振分装置28に導かれた遊技球は、第一回転体28cの回転位置によって、すぐに受け入れ凹部28c1に受け入れられるか、一旦第一回転体28cの円弧面外周で受け止められ、次の受け入れ凹部28c1に受け入れられるまで待機することになる。
次いで、主制御基板32は内部抽選の結果を判定し(ステップS8)、当たりであればステップS9に進行して当たり回転動作を開始し、外れであればステップS10に進行して外れ回転動作を開始する。
先ず、ステップS9の当たり回転動作例について図13(A)〜(C)を参照して説明する。第一回転体28cは4msで反時計回り方向に定速回転し、第二回転体28dは8msで時計回り方向に同期をとって回転している。また、第一回転体28cの外周面に90度ごとに形成された受け入れ凹部28c1を反時計回り方向の回転に沿ってX、X´、Y、Y´として説明する。同様に第二回転体28dの仕切り板28d3に仕切られ対向する特別入賞ゾーン28d1をH、H´、対向する一般入賞ゾーン28d2をF、F´として説明する。また、遊技球が球停留部材24bに停められ停留部24cに停留した位置から第一回転体28cに転がり落ちる位置を球受入れ位置P、第一回転体28cから第二回転体28dの特別入賞ゾーン28d1又は一般入賞ゾーン28d2に遊技球を受け渡す位置を球受け渡し位置Qとして説明する。
また、第一回転体28c及び第二回転体28dが原点位置にあるとき、図13(A)及び図14(D)に示すように、受け渡し位置Qにおいて第一回転体28の受け入れ凹部28c1と第二回転体28dの回転板部の前面に十字状に交差して設けられた仕切り板28d3(仕切部)が対向した位置にある。したがって、いずれかの受入れ凹部28c1に保持した遊技球を第二回転体28dの特別入賞ゾーン28d1又は一般入賞ゾーン28d2に受け渡すためには、第二回転体28dを回転駆動する第二モータ28fの回転速度を初期回転速度に対して加減速制御する必要がある。
図13(A)は、第一回転体28c及び第二回転体28dが原点位置にある場合を示す。原点位置は、当たり回転動作と同様に球流入口24a直近の受入れ凹部Xが球受入れ位置Pより手前側にシフトした位置(下降位置)となる。また、球受け渡し位置Qでは、受入れ凹部Yに仕切り板28d3が対向した状態(即ち遊技球を受け渡せない状態)にある。
図13(B)は、遊技者が演出ボタン11の操作表示の指示に従い演出ボタン11を押して球停留部材24bが開放された状態を示す。第一回転体28cは、原点位置から所定角度(例えば20°前後)反時計回り方向に回転すると、球受入れ位置Pにおいて球停留部材24bから流下した遊技球を受け入れ凹部28c1(受入れ凹部X)に受け入れて反時計回り方向に定速回転する。第二回転体28dは、内部抽選の結果により時計回り方向に初期回転速度8msから9msで回転速度を速めて回転する。
図13(C)は、第一回転体28cが球受入れ位置Pから球受け渡し位置Qへ反時計回り方向に所定角度(概ね240°前後)回転した状態を示す。このとき、第二回転体28dは、第一回転体28cの倍以上の回転速度で回転する。このため、第二回転体28dは、第一回転体28cの球受入れ位置Pからの回転角度(概ね240°)の倍である所定角度(概ね480°)以上の範囲で回転する。このとき、第一回転体28cの受入れ凹部Xに保持した遊技球は、球受け渡し位置Qにおいて第二回転体28dの特別入賞ゾーンHと対向し、特別入賞ゾーンHに遊技球が受け渡される。
尚、操作者が所定時間(概ね5秒間)内に演出ボタン11を操作するタイミングにより、球受入れ位置Pにおいて例えば第一回転体28cの受入れ凹部Y等に遊技球を受け入れて第二回転体28dに受け渡す場合もある。この場合には、第一回転体28c及び第二回転体28dの回転角度が増えるが同様の動作となる。
振分装置28において、第一回転体28cから第二回転体28dの特別入賞ゾーン(当たりゾーン)28d1に遊技球を受け渡されると、図8に示すように遊技球は特別入賞ゾーン28d1と接続する第一通路30aに流下する。このとき遊技球が特別入賞口29aに設けられた当たり球検出センサ31aに検出されたか否かを判断し(ステップS11)、当たり球検出センサ31aが当たり球を検出すると、ステップS1に戻って特別入賞口29aに入賞した特典である次回アタッカー23が連続開放するまで待機する。
次に、ステップS10の外れ回転動作例について図14(D)〜(F)を参照して説明する。図14(D)は、第一回転体28c及び第二回転体28dが原点位置にある場合を示す。原点位置は、球流入口24a直近の受入れ凹部Xが球受入れ位置Pより手前側にシフトした位置となる。また、受け渡し位置Qでは、受入れ凹部Yに仕切り板28d3が対向した状態(即ち遊技球を受け渡せない状態)にある。
図14(E)は、遊技者が演出ボタン11の操作表示の指示に従い演出ボタン11を押して球停留部材24bが開放された状態を示す。第一回転体28cは、原点位置から所定角度(例えば20°前後)反時計回り方向に回転すると、球受入れ位置Pにおいて球停留部材24bから流下した遊技球を受け入れ凹部28c1(受入れ凹部X)に受け入れて反時計回り方向に定速回転する。このとき、第二回転体28dは、内部抽選の結果により時計回り方向に初期回転速度8msに対して例えば7.5msのように第二モータ28fの回転速度を遅くして回転する。
図14(F)は、第一回転体28cが球受入れ位置Pから球受け渡し位置Qへ反時計回り方向に所定角度(概ね240°前後)回転した状態を示す。このとき、第二回転体28dは、第一回転体28cの倍以下の回転速度で回転する。このため、第二回転体28dは、第一回転体28cの球受入れ位置Pからの回転角度(概ね240°)の倍である所定角度(概ね480°)以下の範囲で回転する。このため、第一回転体28cの受入れ凹部Xに保持した遊技球は、第二回転体28dの受け渡し位置Qで対向する一般入賞ゾーンFへ受け渡される。
尚、操作者が所定時間(概ね5秒間)内に演出ボタン11を操作するタイミングにより、例えば第一回転体28cの受入れ凹部Y等に、球受入れ位置Pで遊技球を受け入れて第二回転体28dに受け渡す場合も回転角度が増えるが同様である。
振分装置28において、第一回転体28cから第二回転体28dの一般入賞ゾーン(外れゾーン)28d2に遊技球を受け渡されると、図9に示すように遊技球は一般入賞ゾーン28d2と接続する第二通路30bに流下する。このとき遊技球が一般入賞口29bに設けられた外れ球検出センサ31bに検出されたか否かを判断し(ステップS12)、ステップS1に戻ってアタッカー23の開放動作を終了する。外れの場合には、次回の大当たり抽選結果を待ってステップS1以降の動作を繰り返すことになる。
以上説明したように、遊技機用演出装置25を用いれば、所定の遊技条件によりアタッカー23の入賞口23cへ入球した遊技球は球停留部材24bにより振分装置28の球流入口24aからの流出を阻止され、停留部24cで停留させられる。そして、遊技者の演出ボタン11の操作に従って、球停留部材24bの球停留状態を解除して遊技球を振分装置28へ流下させ、振分装置28の振分動作を制御することで抽選結果に従って遊技球が特別入賞ゾーン28d1と一般入賞ゾーン28d2のいずれかに振り分けられる。
このように、所定の始動条件に応じて遊技者が自ら演出ボタン11を操作して略リアルタイムに遊技球を振分装置28へ誘導することで、遊技者に有利な特別入賞状態と不利な一般入賞状態との振分抽選を視覚的に演出表示し、遊技者自らが大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、期待感を煽ることで興趣向上を図ることができる。なお、演出ボタン11を操作したときに、第一回転体28cの回転位置によっては受入れ凹部28c1に遊技球を受け入れるタイミングがずれ、第一回転体28cの円弧面外周で跳ねた遊技球が球受入れ位置Pを通過しつつある受入れ凹部28c1に入ろうとして球噛み等の不具合が発生するおそれがある。このような遊技球を受入れ凹部28c1に受け入れるタイミングのずれを避けて確実に受入れ凹部28c1に受け入れるようにするため、演出ボタン11の操作から僅かな時間(例えば0.2〜0.3秒)ずらして保留球演出装置24の球停留ソレノイド24dを作動させるように制御してもよい。遊技者は、演出ボタン11を操作すると僅かなタイムラグを経て球停留ソレノイド24dが作動するが、遊技者にとっては僅かな時間であるため、自身でリアルタイムに操作した感覚を損なうことはない。
また、遊技球をアタッカー23の入賞口23cから振分装置28の球流入口24aへ流下させて停留部24cで一旦停留させることで、遊技者の抽選への参加を促し、遊技者自らが大当たりか否かの抽選決定に関与したかの感覚が得られ、期待感を煽ることができる。
また、球流入口24aには振分装置28へ入球する遊技球を停留させる球停留部材24bを備えているので、停留部24cに確実に遊技球を1個停留することができ、内部抽選結果を反映させて遊技球を特別入賞か一般入賞のいずれかに振り分ける演出をすることができる。
球停留部材24bは、演出ボタン11の操作若しくは所定時間の経過に伴って停留状態を解除して遊技球を振分装置28へ入球させるので、遊技者自ら演出ボタン11を操作した場合のみならず遊技者が演出ボタン11を操作しない場合にも停留状態を解除して遊技球を振分装置28へ入球させることで、保留球がある場合に次の遊技球の抽選動作に移行することができる。
振分装置28は、遊技球を受け入れる受入れ凹部28c1を外周部に複数箇所備え定速回転する第一回転体28cと、第一回転体28cより遊技球を受け渡され抽選結果に従って特別入賞ゾーン28d1又は一般入賞ゾーン28d2へ誘導する第二回転体28dとを備え、第二回転体28dは受入れ凹部28c1の位置と同期を取って回転し、演出ボタン11の操作に応じて第二回転体28dの回転速度を加減速制御して遊技球を第一通路30a(特別入賞用球通路)又は第二通路30b(一般入賞用球通路)へ誘導する。
これにより、演出ボタン11の操作と内部抽選結果との齟齬が生じないように遊技球を第一通路30a又は第二通路30bへ振り分けて誘導するので、遊技者自ら内部抽選の結果に関与したような満足感と期待感を高揚させる演出を行うことができる。また、受け渡し位置Qにおいて、第一回転体28cの受入れ凹部28c1からと第二回転体28dの特別入賞ゾーン28d1又は一般入賞ゾーン28d2へ内部抽選の結果に応じて遊技球を確実に振分制御することができる。
上述したいずれかの遊技機用演出装置25を備え、所定の始動条件に応じて演出表示を行うパチンコ機1においては、遊技者に飽きのこない斬新な演出を行うことができる。
パチンコ機1として大当たり後の抽選で確率変動するタイプについて説明したが、ラウンド毎に抽選を行い、特別入賞口29aに入賞した特典として次のラウンドに進めるようにして、遊技者の興趣を高めるようにしてもよい。また、遊技機用演出装置25はこの機種に限定されるものではない。例えば、二種羽根物タイプのパチンコ機において、遊技球が羽根の開放回数を決定する始動口に入賞して羽根が開放し、開放した羽根から入賞した時点で内部抽選を開始して、遊技者に演出ボタン11を押すように促すようにしてもよい。
また、遊技機の一例としてパチンコ機について説明したが、他に例えば雀球遊技機やアレンジボール遊技機などの遊技球を使用する弾球遊技機やコイン等を使用するスロットマシンなどに適用してもよい。
1 パチンコ機 2 外枠 3a,3b 内枠ヒンジ 4a,4b 前枠ヒンジ 5 前面枠 5a シリンダ錠 6 遊技盤 7 窓部 8 装飾ランプ 9 球受け皿 10 発射ハンドル 11 演出ボタン(操作部) 12 球抜きボタン 13 ガイドレール 14 センター役物 15 図柄表示装置 16 保留球表示装置 17a 釘 17b スルーチャッカー 18 第一始動口 19 第一始動口センサ 20 第二始動口 21 第二始動口センサ 22 風車 23 アタッカー 23a ケース本体 23b 球誘導路 23c 入賞口 23d 下ケース体 23d1 ソレノイド収納部 23d2 センサ収納部 23e ねじ 23f 開閉ソレノイド 23f1 プランジャ 23g 第一伝達部材 23g1 回転軸部 23g2 作用部 23h 入賞口センサ 23i 回転軸 23j 第二伝達部材 23j1 回転軸孔 23j2 被作用部 23j3 作用孔 23k 開閉部材 23k1 作用軸 23m レール部 23y 切欠き 23z 入球開口 24 保留球演出装置 24a 球流入口 24b 球停留部材 24b1 係止突起 24b2 ガイド突起 24b3 停留リブ 24c 停留部 24d 球停留ソレノイド 24d1 プランジャ 24e ソレノイドカバー 24e1 ガイド溝 24f リンク材 24f1 係止凹部 24f2 軸部 24f3 係止突起 25 遊技機用演出装置 26 台板 26a,26b 貫孔 27 アウト口 28 振分装置 28a ユニットカバー 28b レンズユニット 28b1,28i1 切欠き部 28c 第一回転体 28c1 受入れ凹部 28c2 検知片 28d 第二回転体 28d1 特別入賞ゾーン 28d2 一般入賞ゾーン 28d3 仕切り板 28d4 切欠き凹部 28d5 通過孔 28e 第一モータ 28e1,28f1 モータ軸 28f 第二モータ 28g1 第一原点検知スイッチ 28g2 第二原点検知スイッチ 28h ベース板 28i ユニットベース 28j LED基板 28k 受入れ球検出センサ 28m センサカバー 28n 裏樋 28n1 凹溝 28n2 通路口 28p 樋カバー 28q 入賞球誘導路 28r カバー支持部 29a 特別入賞口 29b 一般入賞口 30a 第一通路(特別入賞用球通路) 30b 第二通路(一般入賞用球通路) 31a 当たり球検出センサ 31b 外れ球検出センサ 32 主制御基板 33 副制御基板

Claims (6)

  1. 所定の遊技条件に応じて遊技者に有利な入賞状態と不利な入賞状態とで視覚的に演出表示する遊技機用演出装置であって、
    遊技盤の一部に配置され、前記遊技条件に応じて開閉し入賞口への遊技球の入球を許容する可変入賞装置と、
    前記入賞口へ入球した遊技球を特別入賞口と一般入賞口のいずれかに振り分ける振分手段と、
    前記振分手段に遊技球を導く球流入口に設けられ、遊技球の流下を阻止若しくは許容する球停留手段と、
    遊技者の操作を待って前記球停留手段の停留状態を解除し前記振分手段への遊技球の流下を許容する操作部と、
    停留状態を解除された遊技球を内部抽選結果に従って前記特別入賞口と前記一般入賞口のいずれかに振り分けるように前記振分手段の振分動作を制御する制御部と、を備えた遊技機用演出装置。
  2. 前記可変入賞装置の前記入賞口の下流側に前記球流入口が設けられ、前記球流入口には前記振分手段へ入球する遊技球を1個のみ停留させる停留部を備える請求項1記載の遊技機用演出装置。
  3. 前記球停留手段は、前記操作部の操作若しくは所定時間の経過に伴って停留状態を解除して遊技球を前記振分手段へ入球させる請求項1又は請求項2記載の遊技機用演出装置。
  4. 前記振分手段は、遊技球を受け入れる受入れ凹部を外周面部に複数箇所備え定速回転する第一回転体と、前記第一回転体より遊技球を受け渡され内部抽選結果に従って前記特別入賞口又は前記一般入賞口へ誘導する第二回転体とを備え、前記第二回転体は前記第一回転体と同期を取って回転駆動され、前記操作部の操作を待って前記第二回転体の回転速度を加速又は減速制御して遊技球を前記特別入賞口又は前記一般入賞口へ誘導する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機用演出装置。
  5. 前記第二回転体の外周面部には特別入賞ゾーンと一般入賞ゾーンが交互に前記受入れ凹部と同数形成され、前記第一回転体の受入れ凹部と前記第二回転体の特別入賞ゾーンと一般入賞ゾーンの仕切り部が受け渡し位置で対向するように配置されており、前記制御部は、内部抽選結果に応じて前記第一回転体と同期を取って回転していた前記第二回転体の回転速度を加速又は減速することで、前記受け渡し位置において遊技球を前記受入れ凹部から前記特別入賞ゾーン又は前記一般入賞ゾーンに振分制御する請求項4記載の遊技機用演出装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機用演出装置を備え、所定の始動条件に応じて図柄表示装置において遊技者による前記操作部の操作を促して演出表示を行う遊技機。
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