JP2019187292A - 収穫機 - Google Patents

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大嗣 井上
Hirotsugu Inoue
大嗣 井上
吉一 森園
Yoshikazu Morizono
吉一 森園
義貴 丸山
Yoshitaka Maruyama
義貴 丸山
健太 村上
Kenta Murakami
健太 村上
千仁 守山
Kazuhito Moriyama
千仁 守山
賢佑 秋元
Kensuke Akimoto
賢佑 秋元
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Abstract

【課題】上部が開放された箱状の回収部を備えた収穫機において、作物が搬送部の終端部から回収部に投入された際の作物の損傷を抑える。【解決手段】搬送部3の終端部3aが回収部5の上部42aに入り込むように、回収部5を横倒れ姿勢に持ち上げる上昇位置E1と、搬送部3の終端部3aの下側に回収部5の上部42aが位置するように、回収部5を起立させる下降位置E6とに亘って、回収部5を昇降操作する。回収部5が下降位置E6に位置することを検出する位置センサーと、搬送部3の終端部3aの近傍に作物Aが存在することを検出する作物センサー37とにより、回収部5が満杯であることを報知する。【選択図】図3

Description

本発明は、圃場の玉ねぎやジャガイモ、人参や大根等の作物を、走行しながら収穫して機体の回収部に貯留していく収穫機に関する。
収穫機の一例である人参収穫機では、特許文献1に開示されているように、収穫部により圃場の人参(作物に相当)を引き抜き(収穫し)、人参を搬送部により搬送して、搬送部の終端部から回収袋(回収部に相当)に投入するように構成されたものがある。
前述のような人参収穫機において、例えば回収袋が空の状態のように、搬送部の終端部と回収袋の底部とが上下方向に離れていると、人参が搬送部の終端部から投入された際、搬送部の終端部と回収袋の底部との落差の大きさにより、人参が回収袋の底部に衝突して損傷する可能性がある。
これにより、特許文献1では、回収袋が空の状態の場合、搬送部の終端部を下降させ、回収袋を押し潰した状態として、搬送部の終端部と回収袋の底部との落差を小さなものにしている(特許文献1の図11(a)参照)。
収穫作業の進行により、人参が回収袋に投人されていくと、これに伴って搬送部の終端部を、回収袋と一緒に上昇させていく(特許文献1の図11(b)参照)。
特開2016−136894号公報
特許文献1では、作物の回収部として、可撓性の回収袋が使用されている。このような回収袋に対して、金属製等の箱状の回収部を備えた収穫機がある。
このような回収部としては、例えば、金属製のフレームにより枠組みが構成されて、枠組みの底部や横側部に板材や金網が取り付けられ、作物が投入される上部が開放されたものがあり、回収袋に比べて大きな容量を得ることができる。
前述のような箱状の回収部の場合、特許文献1にように、回収部を押し潰した状態として、搬送部の終端部と回収部の底部との落差を小さなものにすることはできないので、作物が搬送部の終端部から回収部に投入された際の作物の損傷を抑えるという面で改善の余地がある。
本発明は、上部が開放された箱状の回収部を備えた収穫機において、作物が搬送部の終端部から回収部に投入された際の作物の損傷を抑えることを目的としている。
本発明の収穫機は、
圃場の作物を収穫する収穫部と、上部が開放された箱状の回収部と、前記回収部を昇降操作する昇降機構と、
前記収穫部により収穫された作物を搬送して、終端部から前記回収部の上部に作物を投入する搬送部とが備えられ、
前記昇降機構は、
前記搬送部の終端部が前記回収部の上部に入り込むように、前記回収部を横倒れ姿勢に持ち上げる上昇位置と、
前記搬送部の終端部の下側に前記回収部の上部が位置し、前記回収部の底部が前記回収部の上部の下側に位置するように、前記回収部を起立させる下降位置とに亘って、前記回収部を昇降操作し、
前記回収部が前記下降位置に位置することを検出する位置センサーと、前記搬送部の終端部の近傍に作物が存在することを検出する作物センサーとが備えられ、
前記位置センサーの検出と、前記作物センサーの検出とに基づいて、前記回収部が満杯であることを報知する報知部が備えられている。
本発明によると、例えば回収部が空の場合、回収部を上昇位置に上昇操作しておけばよい。上昇位置において、回収部は、回収部の上部が横に向いた横倒れ姿勢であり、搬送部の終端部が回収部の上部に入り込んでいる。
この状態において、搬送部の終端部の下側に、回収部の底部ではなく横側部が位置しており、搬送部の終端部と回収部の横側部との落差は小さなものとなっている。
これにより、作物が搬送部の終端部から回収部に投入されると、作物は回収部の横側部に落下するのであり、搬送部の終端部と回収部の横側部との落差が小さいことによって、作物が搬送部の終端部から回収部に投入された際の作物の損傷を抑えることができる。
この場合、作物が回収部の横側部に落下すると、作物は回収部の横側部から回収部の底部側に転がっていくことが多いので、作物が搬送部の終端部の下側に滞留することなく回収部に投入されていく。
収穫作業の進行により作物が回収部に投入されていくと、これに伴って回収部を下降位置側に下降操作していけばよい。
この場合、搬送部の終端部からの落差が小さなものに抑えられた状態で、搬送部の終端部が回収部の上部から抜き出されながら、回収部が上昇位置での横倒れ姿勢から、回収部の上部が上側に向く起立した姿勢となっていくのであり、この間の回収部の姿勢の変化によって、作物が回収部の隅々に入り込んでいく。
回収部が満杯に近くなった場合、回収部を下降位置に操作すると、搬送部の終端部の下側に回収部の上部が位置して、回収部が起立した姿勢となるので、作物が搬送部の終端部から、こぼれ落ちることなく回収部に投入されるのであり、回収部を無理なく満杯にすることができる。
回収部が満杯になると、作物を回収部から他の運搬車等に移して、回収部を空の状態とし、回収部を上昇位置に上昇操作して、収穫作業を再開すればよい。
以上のように、本発明によると、上部が開放された箱状の回収部を備えた収穫機において、作物が搬送部の終端部から回収部に投入された際の作物の損傷を抑えて、作物のこぼれ落ちを避けながら、回収部を無理なく満杯にすることができて、収穫機の作業性能を向上させることができる。
前述のように回収部が満杯になったことを検出する場合、本発明によると、回収部が下降位置に位置することを検出する位置センサーと、搬送部の終端部の近傍に作物が存在することを検出する作物センサーとが備えられている。
本発明によると、回収部が下降位置に位置した状態で、回収部に投入されて積み上げられた作物が、搬送部の終端部の近傍に達すれば、回収部が充分に満杯であると判断されるのであり、報知部により回収部が満杯であることが報知されるので、作物を回収部から他の運搬車等に移して、回収部を空の状態とすればよい。
これにより、回収部が満杯であるか否かを、作業者が常に目視しなくてもよいようになって、作業者の負担を軽減することができる。
作物を回収部から他の運搬車等に移す作業が遅れることによる不具合、例えば満杯の回収部に作物が投入されて、作物が回収部からこぼれ落ちるような状態を避けながら、回収部を満杯にすることができるようになり、収穫機の作業性能を向上させることができる。
本発明において、
前記報知部が、警報音を発し、且つ、警報を表示すると好適である。
本発明によると、報知部により警報音が発せられ、警報の表示が行われるので、曇天や夕暮れ時のように薄暗い状態では、作業者は例えば警報音を聞くことによって回収部の満杯を認識することができるのであり、騒音の多い状態では、作業者は例えば警報の表示を目視することによって回収部の満杯を認識することができる。
これによって、回収部が満杯になったことを見過ごすことが少なくなり、作物を回収部から他の運搬車等に移す作業を、遅れることなく行うことができるようになって、収穫機の作業性能を向上させることができる。
収穫機の右側面図である。 機体の後部の回収部の付近を示す分解右側面図である。 機体の後部の回収部の付近において、容器支持部及び回収容器が上昇位置に位置し、分散部が作用位置に位置している状態を示す右側面図である。 機体の後部の回収部の付近において、容器支持部及び回収容器が下降位置に位置し、分散部が非作用位置に位置している状態を示す右側面図である。 機体の後部の回収部の付近において、容器支持部を示す背面図である。 機体の後部の回収部の付近において、容器支持部を昇降操作する構造及び分散部を示す背面図である。 分散部及び分散部を移動操作する構造を示す平面図である。 分散部及び分散部を移動操作する構造を斜め下側から視た分解斜視図である。 案内カバーが第1位置に位置した状態での支持構造を示す右側面図である。 案内カバーが第2位置に位置した状態での支持構造を示す右側面図である。 制御装置と各部の連係状態を示す図である。 収穫作業の開始時の作業の流れを示す右側面図である。 収穫作業の開始時の作業の流れを示す右側面図である。 収穫作業の前半の流れを示す右側面図である。 収穫作業の中半の流れを示す右側面図である。 収穫作業の後半の流れを示す右側面図である。 収穫作業の後半の流れを示す右側面図である。 回収容器の入れ換え作業の流れを示す右側面図である。 回収容器の入れ換え作業の流れを示す右側面図である。 回収容器の入れ換え作業の流れを示す右側面図である。 発明の実施の第4別形態において、分散部及び分散部を移動操作する構造を示す平面図である。
図1〜図21に、収穫機の一例である玉ねぎ用の収穫機が示されている。
玉ねぎA(作物に相当)の収穫においては、掘り取り機(図示せず)により、圃場Gに埋まっている玉ねぎAを掘り出して、玉ねぎAを掘り出した位置に置き、この後、玉ねぎAを圃場Gに数日間置いて乾燥させる。本発明の収穫機は、乾燥の終了後、圃場Gに置かれた玉ねぎAを拾い上げて収穫するものである。
図1〜図21において、Fは「前方向」を示し、Bは「後方向」を示し、Uは「上方向」を示し、Dは「下方向」を示している。Rは「右方向」を示し、Lは「左方向」を示している。
(収穫機の全体構成)
図1に示すように、右及び左のクローラ型式の走行装置1により、機体10が支持されており、機体10の前部に収穫部2が支持され、収穫部2の後側に搬送部3及び分散部4が機体10に支持されて、機体10の後部に回収部5が支持されている。
機体10の右の前部に、運転部6が備えられており、搬送部3の右及び左の横側に、作業デッキ7が備えられている。
機体10の前進に伴って、圃場Gの玉ねぎAが収穫部2により拾い上げられ、玉ねぎAが収穫部2により上側に持ち上げられて、搬送部3に受け渡される。玉ねぎAは、搬送部3により後側に搬送されて、搬送部3の終端部3aから分散部4を介して、回収部5に投入されて回収される。
運転部6の運転者に加えて、右及び左の作業デッキ7に補助作業者が立っている。補助作業者は、搬送部3を搬送される玉ねぎAから不良の玉ねぎAを取り出したり、搬送部3において玉ねぎAの滞留等が発生したりすると、玉ねぎAの滞留等に対処する。
(収穫部の構成)
図1に示すように、収穫部2において、拾い上げ装置8と、掻き込み装置9とが備えられている。
拾い上げ装置8は、機体10の前部に上下方向に沿って連結されており、拾い上げ装置8の下端部は圃場Gに略接する位置に配置され、拾い上げ装置8の上端部は搬送部3の始端部の上側に配置されている。
拾い上げ装置8において、機体10の左右幅に近い左右幅を備えた幅広の無端の回転体11が、拾い上げ装置8の下端部と上端部とに亘って架設されており、多数の拾い上げ部材12が回転体11に連結されている。
回転体11が図1の反時計方向に回転駆動されることにより、拾い上げ装置8の下端部において、圃場Gの玉ねぎAが、拾い上げ部材12により拾い上げられ、回転体11に沿って上側に持ち上げられて、拾い上げ装置8の上端部から搬送部3の始端部に受け渡される。
掻き込み装置9は、拾い上げ装置8の下端部の左右方向の軸芯P1周りに上下に揺動自在に支持されており、掻き込み装置9を揺動操作する油圧シリンダ13が、拾い上げ装置8と掻き込み装置9とに亘って接続されている。
掻き込み装置9において、拾い上げ装置8の左右幅と略同じ左右間隔を置いて右及び左の回転チェーン14が配置され、ゴム板製の多数の掻き込み部材15が右及び左の回転チェーン14に亘って接続されており、右及び左の回転チェーン14の前側の位置に、右及び左の接地輪16が支持されている。
圃場Gにおいて、玉ねぎAが置かれている部分(畝)の右側及び左側に接地輪16を位置させた状態で、機体10を前進させるのであり、回転チェーン14が図1の時計方向に回転駆動される。
これにより、圃場Gの玉ねぎAに対して、掻き込み部材15が圃場Gの上側から接触しながら、玉ねぎAを後側(拾い上げ装置8側)に扱き込むのであり、拾い上げ装置8(拾い上げ部材12)の下端部からの玉ねぎAの拾い上げが補助される。
(搬送部の構成)
図1に示すように、搬送部3に、前側の第1搬送装置17と、後側の第2搬送装置18とが備えられている。
第1搬送装置17は、拾い上げ装置8の左右幅と略同じ左右幅を備えて、拾い上げ装置8の上端部の下側に配置されており、側面視で斜め前上向きに配置されている。
第2搬送装置18は、第1搬送装置17及び拾い上げ装置8の左右幅と略同じ左右幅を備えて、第1搬送装置17の後側に配置されており、側面視で斜め後上向きに配置されている。第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)が、側面視で軸芯P8(後述の(容器支持部の昇降操作構造)及び図2,3,4参照)よりも後側に突出している。
正面視でアーチ状(チャンネル状)のフレーム19が備えられており、第2搬送装置18の右の横側部にフレーム19の右脚部が連結され、第2搬送装置18の左の横側部にフレーム19の左脚部が連結されている。
拾い上げ装置8により圃場Gの玉ねぎAが拾い上げられ上側に持ち上げられて、玉ねぎAが拾い上げ装置8の上端部から第1搬送装置17(搬送部3の始端部)に受け渡される(前述の(収穫部の構成)参照)。
玉ねぎAは第1搬送装置17によって後側に搬送され、第2搬送装置18に受け渡されて、第2搬送装置18により後側に搬送される。
右及び左の作業デッキ7に立つ補助作業者は、第2搬送装置18(搬送部3)を搬送される玉ねぎAから不良の玉ねぎAを取り出したり、第2搬送装置18(搬送部3)において玉ねぎAの滞留等が発生したりすると、玉ねぎAの滞留等に対処する。この場合、補助作業者はフレーム19を持つことにより、身体を安定させることができる。
玉ねぎAは、第2搬送装置18によって後側に搬送され、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から落下して分散部4に当たり、分散部4から回収部5に投入されて回収される。
(機体の後部におけるフレーム構造)
図2,3,4,6に示すように、右及び左の走行装置1を支持する右及び左のトラックフレーム20が備えられており、トラックフレーム20の後部に亘って左右方向に、フレーム21が連結されている。
フレーム21の左右中央部に、フレーム22が連結されて斜め後上向きに延出されており、フレーム22の上部に左右方向に沿ってフレーム23が連結されている。フレーム23の右及び左の端部に、右及び左の支持フレーム24が連結されて斜め後上向きに延出されている。
機体10の前部の上部に連結された右及び左のフレーム25が後側に延出されており、フレーム25が支持フレーム24の上部に連結されている。機体10の前部の下部に連結された右及び左のフレーム26が斜め後上向きに延出されており、フレーム26が支持フレーム24とフレーム25との連結部分に連結されている。
フレーム25に作業デッキ7が支持されており、作業デッキ7と支持フレーム24とに亘って、フレーム27が連結されている。
フレーム25の後部及び前後中間部に、左右方向に亘ってフレーム28,29が連結されており、平板を平面視でチャンネル状に折り曲げた支持部材30がフレーム29に連結されている。支持フレーム24の上部に亘って、支持軸31が連結されている。
(分散部の構成)
図2,3,4,6に示すように、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の下側に、分散部4が備えられている。分散部4は、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の下側の作用位置B1(図3参照)、及び、作用位置B1から離れた非作用位置B2(図4参照)に亘って移動操作される。
図3に示すように、分散部4は、作用位置B1において、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から出た玉ねぎAを分散させて、玉ねぎAが回収部5の各部に均等に投入されるようにする。
図6,7,8に示すように、分散部4は、平板部32、案内部33、平板部32の下面部に連結されたフレーム34,35及び連結部36が備えられている、平板部32は、平板が折り曲げられて形成されており、中央部32a、右及び左の横側部32b、後側部32cを備えている。
図3に示すように、分散部4が作用位置B1に位置した状態で、平板部32の中央部32aが斜め後下向きとなり、平板部32の右及び左の横側部32bが斜め右下向き及び斜め左下向きとなり、平板部32の後側部32cが斜め前下向きとなる。
図7に示すように、案内部33は、断面が半円状のゴム材により細長形状に形成されており、平板部32の中央部32a、右及び左の横側部32bの上面に取り付けられて、前後方向に対して後広がり状に斜めに配置されている。
フレーム34は、板材を平面視でチャンネル状に折り曲げて形成されており、平板部32の下面の前部に連結されている。細長い板材のフレーム35が、平板部32の下面の前後中央付近を左右方向に沿って連結されている。平板状の右及び左の連結部36が、平板部32の下面の後部に前後方向に沿って連結されている。
フレーム34の右部及び左部にブラケット34aが連結されており、フレーム34の右及び左のブラケット34aに、右及び左の作物センサー37が取り付けられている。作物センサー37にアーム状の接触部37aが備えられており、作物センサー37が平板部32の下側に位置し、接触部37aが平板部32から後側に突出する状態となっている。図3に示すように、分散部4が作用位置B1に位置した状態において、作物センサー37の接触部37aが側面視で斜め後下向きに延出された状態となる。
(分散部の支持構造及び移動操作構造)
図2,6,7,8に示すように、板材が折り曲げられて箱状に形成された連結部38が備えられており、連結部38の前部に支持軸38aが左右方向に沿って連結されて、支持軸38aの右及び左の端部に、右及び左のアーム38bが連結されて前側に延出されている。連結部38に2組の連結孔38c,38dが開口されており、分散部4の連結部36が、連結部38の連結孔38cにボルト連結されている。
フレーム29に連結されたブラケット29aの左右方向の軸芯P2周りに、右及び左の操作アーム39が揺動自在に支持されており、操作アーム39の上端部が、連結部38のアーム38bの前端部に、左右方向の軸芯P3周りに揺動自在に接続されている。フレーム28に連結されたブラケット28aと、操作アーム39の下部39aとに亘って、復動型の油圧シリンダ40が接続されている。
支持部材30の左右方向の軸芯P4周りに、右及び左の操作アーム41が揺動自在に支持されており、操作アーム41の上端部が、連結部38の支持軸38aに、左右方向の軸芯P5周りに揺動自在に接続されている。
図3及び図8に示す状態は、油圧シリンダ40が収縮作動し、操作アーム39,41が後側に揺動操作された状態であり、分散部4が第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の下側の作用位置B1に位置している状態である。
作用位置B1において、分散部4の後端部(作物センサー37)が、平面視及び側面視で第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)、及び軸芯P8(後述の(容器支持部の昇降操作構造)参照)よりも後側に突出している。分散部4及び連結部38が、平面視で第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)と部分的に重複している。
図3及び図8に示す状態において、操作アーム39,41の上端部により、分散部4及び連結部38が側面視で前後の2点で支持された状態となっており、分散部4が作用位置B1で固定されている。分散部4の連結部36を、連結部38の連結孔38dにボルト連結しておくと、作用位置B1での分散部4の位置を図3に示す位置よりも少し後側に設定することができる。
図3に示す状態から、油圧シリンダ40を伸長作動させると、図2及び図4に示すように、操作アーム39,41が前側に揺動操作されるのであり、分散部4及び連結部38が第2搬送装置18(搬送部3)の下側に沿って前側に移動して、非作用位置B2に移動操作される。
非作用位置B2は、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から、第2搬送装置18の中央側(搬送部3の中央側)に離れ、且つ、第2搬送装置18(搬送部3)の下側の位置である。非作用位置B2において、分散部4及び連結部38は、平面視で第2搬送装置18(搬送部3)と重複している。
非作用位置B2において、分散部4の後端部(作物センサー37)が、平面視及び側面視で軸芯P8(後述の(容器支持部の昇降操作構造)参照)の直上に位置している。
(回収部における容器支持部の構成)
図2,4,5に示すように、回収部5は、上部42aが開放された箱状の回収容器42(図3及び図12参照)を支持する容器支持部43が備えられている。
右及び左のフレーム44が備えられて、フレーム44の上下中間部に亘って、フレーム45,46が連結され、フレーム44の上部に亘って、丸パイプ状の支持フレーム48が連結されて、枠体が形成されている。
左右方向に沿ったフレーム49が備えられており、フレーム49の左右中央部にブラケット49aが連結されて、丸パイプ状の支持フレーム50がブラケット49aに連結されている。フレーム44の下端部の左右方向の軸芯P6周りに、支持フレーム50及びフレーム49が揺動自在に支持されており、フレーム45に連結されたブラケット45aと、フレーム49のブラケット49aとに亘って、単動型の油圧シリンダ51が接続されている。
フレーム49の左右中央側の部分に、フォーク状の右及び左の支持アーム52が連結されて後側に延出されている。フレーム49の右及び左の端部に、断面L字状(アングル材状)の右及び左の支持アーム53が連結されて後側に延出されている。
フレーム44に、平面視でL字状(アングル材状)の右及び左の保持アーム54が連結されている。フレーム44の上端部に亘って、支持フレーム55が左右方向に連結されており、ゴム板製のカバー56が支持フレーム55に連結されている。
油圧シリンダ51を伸縮作動させることにより、支持フレーム50及びフレーム49をフレーム44の軸芯P6周りに揺動操作することができるのであり、支持アーム52,53(容器支持部43)を支持位置C1(図11参照)及び離脱位置C2(図11参照)に移動操作することができる。
(回収容器の構成)
図3及び図12に示すように、回収容器42は、金属製のフレームにより箱状の枠組みが形成されて、枠組みの底部42bや横側部42cに板材や金網が取り付けられており、上部42aが開放されている。
回収容器42を、容器支持部43(支持アーム52,53)に後側から設置することができるのであり、容器支持部43(支持アーム52,53)から後側に抜き出すことができる。回収容器42を容器支持部43(支持アーム52,53)に設置した状態で、後述するように、玉ねぎAが回収容器42の上部42aから投入される。
(容器支持部に備えられる案内カバーの構成)
図2,5,9,10に示すように、フレーム44の上端部に、丸パイプ状の支持フレーム57が連結されて、右及び左の横外側に延出されており、支持フレーム57の右及び左の外端部に、右及び左の案内板58が連結されている。
正面視でアーチ状(チャンネル状)のフレーム59が備えられており、フレーム59の右の横側部59bに右の支持部材60が連結され、フレーム59の左の横側部59bに左の支持部材60が連結されている。
フレーム59の上側部59a、右及び左の横側部59bに、案内カバー61が取り付けられており、案内カバー61の間に開口部62が形成されている。案内カバー61は、合成繊維の布や合成樹脂のビニールシート等のように、可撓性を備えたシート状である。
支持フレーム57の端部の左右方向の軸芯P7周りに、支持部材60が揺動自在に支持されている。案内カバー61及びフレーム59は、支持部材60が案内板58のストッパー部58aに当たって止まる第1位置D1(図9参照)と、支持部材60の下部60aが案内板58のストッパー部58aに当たって止まる第2位置D2(図10参照)とに亘って揺動自在であり、支持部材60のピン70bと案内板58のピン58bとに亘って、トグルバネ63が接続されている。
図2及び図9に示すように、第1位置D1において、案内カバー61及びフレーム59が、側面視で容器支持部43のフレーム44と略一直線状に並ぶ状態となる。
図3及び図10に示すように、第2位置D2において、案内カバー61及びフレーム59が、側面視で容器支持部43の支持アーム52,53と略平行な状態となる。
(容器支持部の昇降操作構造)
図2,4,5,6に示すように、機体10の支持軸31が、容器支持部43の支持フレーム48に挿入されて、機体10の支持軸31の左右方向の軸芯P8周りに、容器支持部43が上下に揺動自在に支持されている。
容器支持部43のフレーム44,45に亘って、右及び左のブラケット44aが連結され、機体10のフレーム23に右及び左のブラケット23aが連結されている。容器支持部43のブラケット44aと、機体10のブラケット23aとに亘って、単動型の右及び左の油圧シリンダ64(昇降機構に相当)が接続されている。
図3に示すように、油圧シリンダ64を伸縮作動させることによって、容器支持部43を、上昇位置E1、及び下降位置E6に亘って昇降操作することができる。
図11に示すように、位置センサー65が、機体10の左の支持フレーム24とフレーム25との連結部分に取り付けられている。位置センサー65はポテンショメータ型式であり、前後方向に揺動自在な検出アーム65aが備えられている。
容器支持部43のフレーム44にピン44bが横向きに連結されており、位置センサー65の検出アーム65aと、容器支持部43のピン44bとに亘って、連係リンク66が接続されている。
容器支持部43が昇降操作されることに伴って、連係リンク66を介して位置センサー65の検出アーム65aが揺動操作されるのであり、上昇位置E1と下降位置E6との間において、位置センサー65により容器支持部43の位置が検出される。
(容器支持部の昇降操作の制御系の構成)
図11に示すように、制御装置67が機体10に備えられており、作物センサー37の検出信号が制御装置67に入力され、位置センサー65の検出値が制御装置67に入力されている。
油圧シリンダ40,51,64に作動油を給排操作して、油圧シリンダ40,51,64を伸縮作動させる電磁操作型式の制御弁72,73,74が備えられている。
制御弁72を操作する移動操作部75、制御弁73を操作する離脱操作部76及び制御弁74を操作する昇降操作部77、満杯検出部78が、ソフトウェアとして、制御装置67に備えられている。
手動レバー型式の昇降スイッチ68が、運転部6の後部(右の作業デッキ7の前部)に備えられており、昇降スイッチ68の操作信号が制御装置67に入力されている。
昇降スイッチ68は停止位置、上昇位置及び下降位置に操作自在で、停止位置に付勢されており、昇降スイッチ68を上昇位置(下降位置)に操作すると、昇降操作部77により制御弁74が操作されて、油圧シリンダ64が伸縮作動する。
離脱スイッチ69及び自動降下スイッチ79が、運転部6の後部(右の作業デッキ7の前部)に備えられており、離脱スイッチ69及び自動降下スイッチ79の操作信号が制御装置67に入力されている。
運転部6の運転者及び右の作業デッキ7の補助作業者の両者が、昇降スイッチ68、離脱スイッチ69及び自動降下スイッチ79を操作することができる。
警報ブザー70(報知部に相当)が運転部6及び作業デッキ7の両方に備えられ、警報ランプ71(報知部に相当)が運転部6のメータパネル(図示せず)に備えられている。
昇降スイッチ68、離脱スイッチ69及び自動降下スイッチ79の操作信号、作物センサー37及び位置センサー65の検出信号に基づいて、以下の(収穫作業の開始時の作業の流れ)〜(回収容器の入れ換え作業の流れ)に記載のように、制御装置67の移動操作部75、離脱操作部76、昇降操作部77及び満杯検出部78により、制御弁72,73,74が操作されて、油圧シリンダ40,51,64が伸縮作動する。
(収穫作業の開始時の作業の流れ)
図12に示すように、機体10の停止状態において、容器支持部43が下降位置E6に位置し、支持アーム52,53(容器支持部43)が支持位置C1に位置し、分散部4が非作用位置B2に位置し、案内カバー61及びフレーム59が第1位置D1に位置した状態で、別の作業車(図示せず)により、空の回収容器42を容器支持部43(支持アーム52,53)に後側から設置する。
第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)が、側面視で軸芯P8よりも後側に突出して、案内カバー61の開口部62(図5参照)に入り込んでおり、回収容器42の上部42aの上側に位置している。
図12に示す状態で、昇降スイッチ68を上昇位置に操作して、図13に示すように、油圧シリンダ64を伸長作動させて、容器支持部43を上昇操作する。これと同時に油圧シリンダ40が収縮作動して、分散部4が非作用位置B2から案内カバー61の開口部62(図5参照)を通って、作用位置B1に自動的に移動操作される。
容器支持部43が上昇位置E1に達すると、昇降スイッチ68を停止位置に操作して、油圧シリンダ64を停止させる。分散部4が作用位置B1に達すると、油圧シリンダ40が自動的に停止する。
図13に示すように、容器支持部43が下降位置E6から上昇操作されると、これに伴って案内カバー61及びフレーム59が前側に倒れようとするのであるが、案内カバー61及びフレーム59がフレーム19に当たることにより、案内カバー61及びフレーム59が第1位置D1(図9参照)から第2位置D2(図10参照)に操作される。
図13に示すように、容器支持部43が上昇位置E1に位置した状態で、回収容器42は、回収容器42の上部42aが前(横)に向いた横倒れ姿勢となるのであり、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)及び分散部4が、回収容器42の上部42aに入り込み、回収容器42の内部に入り込んでいる。
(収穫作業の前半の流れ)
前項(収穫作業の開始時の作業の流れ)に記載のようにして、容器支持部43が上昇位置E1に位置した状態で、収穫作業を開始する。この場合、自動降下スイッチ79をON位置に操作しておく。
図3及び図14に示すように、容器支持部43が上昇位置E1に位置した状態で、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)及び分散部4の下側に、回収容器42の底部42bではなく横側部42cが位置しており、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)及び分散部4と、回収容器42の横側部42cとの落差は小さなものとなっている。
玉ねぎAが第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から回収容器42に投入されると、玉ねぎAは回収容器42の横側部42cに落下するのであり、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)及び分散部4と、回収容器42の横側部42cとの落差が小さいことによって、玉ねぎAが第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から回収容器42に投入された際の玉ねぎAの損傷を抑えることができる。
第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から出た玉ねぎAが、分散部4に当たることによって、分散部4により分散されながら回収容器42に投入されるので、玉ねぎAが回収容器42の一部分に偏ることなく、回収容器42の各部に均等に投入され易くなるのであり、玉ねぎAが回収容器42の隅々に無理なく入り込んでいく。
玉ねぎAが回収容器42の横側部42cに落下すると、玉ねぎAは回収容器42の横側部42cから回収容器42の底部42b側に転がっていくことが多いので、玉ねぎAが第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の下側に滞留することなく回収容器42に投入されていく。
(収穫作業の中半の流れ)
収穫作業の進行に伴って、回収容器42に玉ねぎAが積み上げられていくのであり、玉ねぎAは作物センサー37の位置に達する。
回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが、作物センサー37の接触部37aを下側から押し上げるのであり、作物センサー37の接触部37aが下側から押し上げられた状態が、設定時間(例えば数秒)に亘って維持されると、作物センサー37が玉ねぎAを検出する状態となる。
右及び左の作物センサー37の少なくとも一方の作物センサー37により、回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが検出されると、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の近傍(分散部4の近傍)に、玉ねぎAが存在すると判断される。
玉ねぎAが分散部4により分散されながら回収容器42に投入される際、玉ねぎAは平面視で分散部4の後側や、分散部4の右及び左の横側に集まり易く、分散部4の直下部分(平面視で分散部4と重複する部分)に、玉ねぎAは集まり難い状態となっている。
分散部4において、作物センサー37の接触部37aが分散部4(平板部32)から後側に突出する点、及び 分散部4が作用位置B1に位置した状態で、作物センサー37の接触部37aが側面視で斜め後下向きに延出される点により、回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが、作物センサー37の接触部37aにより適切に検出される。
玉ねぎAが分散部4により分散されながら回収容器42に投入される際、玉ねぎAが作物センサー37の接触部37aに接触することがある。
この場合、玉ねぎAが作物センサー37の接触部37aに上側から接触することによって、作物センサー37の接触部37aが押し下げられるのであり、玉ねぎAが作物センサー37の接触部37aに接触する時間が短いことによって、作物センサー37の接触部37aが押し下げられた状態に保持されない。
これにより、玉ねぎAが分散部4により分散されながら回収容器42に投入される際、玉ねぎAが作物センサー37の接触部37aに接触しても、作物センサー37により玉ねぎAが検出される状態とはならず、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の近傍(分散部4の近傍)に、玉ねぎAが存在するとは判断されない。
図3,11,14,15に示すように、自動降下スイッチ79がON位置に操作されていると、上昇位置E1と下降位置E6との間に、複数個の中間位置E2,E3,E4,E5が設定されている。
回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが作物センサー37により検出されると、図15に示すように、油圧シリンダ64が収縮作動して、容器支持部43が上昇位置E1から下降操作され、容器支持部43が中間位置E2に達すると、位置センサー65の検出値に基づいて油圧シリンダ64が停止する。
容器支持部43が中間位置E2に下降操作されることにより、回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが、作物センサー37から下側に離れる。
容器支持部43が中間位置E2に位置した状態において、収穫作業の進行に伴って、回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが作物センサー37により検出されると、油圧シリンダ64が収縮作動して、容器支持部43が中間位置E2から下降操作され、容器支持部43が中間位置E3に達すると、位置センサー65の検出値に基づいて油圧シリンダ64が停止する。
容器支持部43が中間位置E3に下降操作されることにより、回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが、作物センサー37から下側に離れる。
(収穫作業の後半の流れ)
前項の(収穫作業の中半の流れ)に記載の操作が繰り返されることにより、容器支持部43は、上昇位置E1から中間位置E2、中間位置E2から中間位置E3、中間位置E3から中間位置E4、中間位置E4から中間位置E5、中間位置E5から下降位置E6に段階的に自動的に下降操作される。
自動降下スイッチ79がON位置に操作されていると、前述のような容器支持部43の自動的な下降操作が行われるのであり、自動降下スイッチ79がOFF位置に操作されていると、前述のような容器支持部43の自動的な下降操作は行われない。
自動降下スイッチ79がOFF位置に操作されている場合、運転者又は補助作業者が昇降スイッチ68を下降位置及び停止位置に操作することにより、上昇位置E1から下降位置E6までにおいて、容器支持部43を任意の位置に下降させ停止させることができる。
図14,15,16に示すように、容器支持部43が上昇位置E1から、中間位置E2〜E5を通って下降位置E6に下降操作されることにより、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)及び分散部4が、回収容器42の上部42aから次第に引き抜かれる状態となる。
これに伴って回収容器42が上昇位置E1での横倒れ姿勢から、回収容器42の上部42aが上側に向く起立した姿勢となっていくのであり、この間の回収容器42の姿勢の変化によって、玉ねぎAが回収容器42の隅々に入り込んでいく。
第2位置D2の案内カバー61及びフレーム59が容器支持部43と一緒に下降操作されていくのであり、案内カバー61が回収容器42の上部42aの周囲に位置している。これにより、回収容器42の上部42aからの玉ねぎAのこぼれ落ちが、案内カバー61によって防止される。
図16に示すように、容器支持部43が下降位置E6に位置した状態において、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)及び分散部4の下側に、回収容器42の上部42aが位置し、回収容器42の底部42bが回収容器42の上部42aの下側に位置するように、回収容器42が起立する状態となる。
容器支持部43が下降位置E6に位置した状態において、分散部4(連結部38)が回収容器42の上部42aの前端部の下側に位置し、操作アーム39,41が回収容器42の上部42aの前端部の前側に位置しており、操作アーム39,41と回収容器42の上部42aの前端部とが互いに接触することはない。
これにより、玉ねぎAが第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から、こぼれ落ちることなく回収容器42に投入されるのであり、回収容器42を無理なく満杯にすることができる。
位置センサー65により容器支持部43が下降位置E6に位置することが検出された状態において、回収容器42に積み上げられた玉ねぎAが作物センサー37により検出されると、満杯検出部78により回収容器42が充分に満杯であると判断されるのであり、警報ブザー70が作動して、警報ランプ71が点灯する。
警報ブザー70が作動し、警報ランプ71が点灯してから、所定時間(例えば数秒)が経過すると、警報ブザー70が停止して、警報ランプ71が消灯する。
警報ブザー70が停止して、警報ランプ71が消灯すると、図4及び図17に示すように、油圧シリンダ40が伸長作動し、分散部4が作用位置B1から案内カバー61の開口部62(図5参照)を通って、非作用位置B2に自動的に移動操作される。
図4及び図17に示す状態の後、収穫作業を少しだけ続行することにより、分散部4が非作用位置B2に位置した状態で、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)から、玉ねぎAを回収容器42の隅々に入れることができる。この後、収穫作業を中断する。
(回収容器の入れ換え作業の流れ)
前項の(収穫作業の後半の流れ)に記載のように、回収容器42が満杯となり、機体10を停止させて収穫作業を中断すると、図18に示すように、機体10を少し後進させて停止させるのであり、補助作業者は、案内カバー61及びフレーム59を第1位置D1(図9参照)に操作する。
図18に示すように、回収容器42の底部42bの前後長が、支持アーム52,53の前後長よりも少し長いものに設定されて、回収容器42の底部42bの後端部が、支持アーム52,53の後端部よりも後側に突出している。
前述の状態で離脱スイッチ69が操作されると、図19に示すように、油圧シリンダ51が収縮作動して、支持アーム52,53(容器支持部43)が離脱位置C2に操作される。これにより、回収容器42が後傾姿勢となり、回収容器42の底部42bの後端部が圃場Gに接地する。
図19に示す状態で機体10を前進させると、図20に示すように、回収容器42の底部42bの後端部と圃場Gとの接地による抵抗により、支持アーム52,53(容器支持部43)が回収容器42の底部42bから前側に引き抜かれる状態(回収容器42が支持アーム52,53(容器支持部43)から後側に抜き出される状態)となるのであり、満杯の回収容器42が容器支持部43から取り外されて圃場Gに置かれる。
図20に示すように、満杯の回収容器42が容器支持部43から取り外されると、油圧シリンダ51が自動的に伸長作動し、支持アーム52,53(容器支持部43)が支持位置C1に操作されて、図12に示す状態に戻る。
図12に示すように、別の作業車(図示せず)により、空の回収容器42を容器支持部43(支持アーム52,53)に後側から設置し、圃場Gに置かれた満杯の回収容器42を回収するのであり、前項の(収穫作業の開始時の作業の流れ)に記載のように、図12に示す状態から収穫作業を再開する。
(発明の実施の第1別形態)
容器支持部43において、フレーム44の下端部に、支持フレーム50及びフレーム49を上下スライド自在に支持して、油圧シリンダ51により、支持フレーム50及びフレーム49、支持アーム52,53を、支持位置C1及び離脱位置C2に亘って、平行に昇降操作するように構成してもよい。
このように構成すると、支持アーム52,53(容器支持部43)が離脱位置C2に操作されると、回収容器42は下降位置E6での姿勢を維持しながら後傾姿勢となることなく下降操作されて、回収容器42の底部42bの全体が圃場Gに接地する。
この後、機体10を前進させることにより、回収容器42の姿勢を変化させることなく(回収容器42の姿勢変化に基づく玉ねぎAのこぼれ落ちを生じさせることなく)、支持アーム52,53(容器支持部43)を回収容器42の底部42bから前側に引き抜くことができる(回収容器42を支持アーム52,53(容器支持部43)から後側に抜き出すことができる)。
(発明の実施の第2別形態)
回収容器42を備えずに、回収容器42に相当する形状を備えたものを、容器支持部43に連結して、回収部5を構成してもよい。
このように構成すると、回収部5が満杯になった場合、回収部5を後側に向けて横倒れ姿勢に操作することにより、玉ねぎAを回収部5から出して他の運搬車(図示せず)に移すように構成すればよい。回収部5の玉ねぎAを他の運搬車(図示せず)に移す別のコンベア型式の搬送装置(図示せず)を備えてもよい。
(発明の実施の第3別形態)
上昇位置E1と下降位置E6との間の中間位置E2〜E5を、図3及び図11に示す状態よりも多く設定してもよく、図3及び図11に示す状態よりも少なく設定してもよい。
上昇位置E1と下降位置E6との間の複数個の中間位置E2〜E5を廃止して、容器支持部43(回収部5)を、上昇位置E1から下降位置E6に向けて、少しずつ連続的に下降操作するように構成してもよい。
(発明の実施の第4別形態)
分散部4において、図7に示すゴム材による案内部33を廃止して、図21に示すように、金属製の丸パイプの外面にゴム材を被覆した案内部33を、平板部32の右及び左の横側部32bの上面に、前後方向に対して後広がり状に斜めに取り付けてもよい。
(発明の実施の第5別形態)
分散部4を廃止してもよい。
この構造によると、作物センサー37を、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)に取り付けて、第2搬送装置18の終端部(搬送部3の終端部3a)の少し下側の位置に配置すればよい。
(発明の実施の第6別形態)
警報ブザー70だけを備えて、警報ランプ71を廃止してもよい。逆に警報ランプ71だけを備えて、警報ブザー70を廃止してもよい。
図13に示す状態において、容器支持部43が上昇位置E1に上昇操作されたこと、及び分散部4が作用位置B1に移動操作されたことが、警報装置(報知部に相当)(図示せず)により音声(警報音)によって報知されるように構成してもよい。
図16に示す状態において、回収容器42が満杯であることが、警報装置により音声(警報音)によって報知されるように構成してもよい。
本発明は、玉ねぎAの収穫機ばかりではなく、圃場Gのジャガイモ、人参や大根等の作物を、走行しながら収穫して機体10の回収部5に貯留していく収穫機にも適用できる。
本発明は、圃場Gから掘り出されて圃場Gに数日間置かれた作物を回収する収穫機ばかりではなく、圃場Gから作物を掘り出して、作物を圃場Gに置かずに、そのまま回収部5に貯留していく収穫機にも適用できる。
2 収穫部
3 搬送部
3a 終端部
5 回収部
37 作物センサー
42a 上部
42b 底部
64 油圧シリンダ(昇降機構)
65 位置センサー
70 警報ブザー(報知部)
71 警報ランプ(報知部)
A 玉ねぎ(作物)
E1 上昇位置
E6 下降位置
G 圃場

Claims (2)

  1. 圃場の作物を収穫する収穫部と、上部が開放された箱状の回収部と、前記回収部を昇降操作する昇降機構と、
    前記収穫部により収穫された作物を搬送して、終端部から前記回収部の上部に作物を投入する搬送部とが備えられ、
    前記昇降機構は、
    前記搬送部の終端部が前記回収部の上部に入り込むように、前記回収部を横倒れ姿勢に持ち上げる上昇位置と、
    前記搬送部の終端部の下側に前記回収部の上部が位置し、前記回収部の底部が前記回収部の上部の下側に位置するように、前記回収部を起立させる下降位置とに亘って、前記回収部を昇降操作し、
    前記回収部が前記下降位置に位置することを検出する位置センサーと、前記搬送部の終端部の近傍に作物が存在することを検出する作物センサーとが備えられ、
    前記位置センサーの検出と、前記作物センサーの検出とに基づいて、前記回収部が満杯であることを報知する報知部が備えられている収穫機。
  2. 前記報知部が、警報音を発し、且つ、警報を表示する請求項1に記載の収穫機。
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