JP2019186884A - 画像読取装置の出力画像生成方法および画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置の出力画像生成方法および画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な黒基準データを用いてシェーディング補正を行い、高画質な出力画像を得る。【解決手段】画像読取装置1の制御部70は、第1の時点で、光源31を消灯した状態で第1黒基準データを取得して基準データ記憶領域41に記憶し、第1の時点よりも後の第2の時点で、光源31を消灯した状態第2黒基準データを取得して基準データ記憶領域41に記憶する。制御部70は、第1の時点と第2の時点との間で、光源31を点灯した状態で原稿を読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずにスキャンデータ記憶領域42に記憶する。シェーディング補正部51は、スキャンデータ記憶領域42に記憶されたスキャンデータに対し、第1黒基準データおよび第2黒基準データを用いてシェーディング補正を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、スキャンデータにシェーディング補正を行って出力画像を生成する画像読取装置の出力画像生成方法および画像読取装置に関する。
特許文献1には、画像読取部のドリフトによるオフセット電圧値の変動を規定するドリフトカーブを予め記憶しておき、当該ドリフトカーブに基づいて原稿を読み取った時点のオフセット電圧値を推定して黒基準データを補正し、補正後の黒基準データを用いて、原稿を読み取ったスキャンデータのシェーディング補正を行う画像読取装置が開示されている。
特開2001−028666号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、黒基準データの算出精度が十分とは言えず、改良の余地があった。
本発明の画像読取装置の出力画像生成方法は、第1の時点で、光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第1黒基準データを記憶部に記憶する第1取得工程と、第1の時点よりも後の第2の時点で、光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第2黒基準データを記憶部に記憶する第2取得工程と、第1の時点と第2の時点との間で、光源を点灯した状態で原稿を読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずに記憶部に記憶する第1スキャン工程と、第2の時点の後、スキャンデータに対し、第1黒基準データおよび第2黒基準データを用いたシェーディング補正を含む画像処理を行い、出力画像を生成する生成工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の画像読取装置は、第1の時点で、光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第1黒基準データを記憶部に記憶する第1取得部と、第1の時点よりも後の第2の時点で、光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第2黒基準データを記憶部に記憶する第2取得部と、第1の時点と第2の時点との間で、光源を点灯した状態で原稿を読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずに記憶部に記憶する第1スキャン部と、第2の時点の後、スキャンデータに対し、第1黒基準データおよび第2黒基準データを用いたシェーディング補正を含む画像処理を行い、出力画像を生成する生成部と、を備えたことを特徴とする。
画像読取装置の搬送経路周りの構成を示す図である。 画像読取装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態に係る、基準データの取得タイミングおよびスキャンデータの取得期間を示す図である。 第1黒基準データの取得値および第1白基準データの取得値の一例を示すグラフである。 スキャンデータの取得値および黒基準データの算出値の一例を示すグラフである。 第2黒基準データの取得値の一例を示すグラフである。 第1実施形態に係る、読取処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る、読取処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1に係る、基準データの取得タイミングおよびスキャンデータの取得期間を示す図である。 変形例2に係る、基準データの取得タイミングおよびスキャンデータの取得期間を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る画像読取装置の出力画像生成方法および画像読取装置について、添付図面に基づいて説明する。本実施形態では、画像読取装置として、原稿を搬送しながらスキャニングするシートフィードスキャナーを例示する。
図1は、画像読取装置1の搬送経路周りの構成を示す図である。画像読取装置1には、原稿Sが搬送される搬送経路5が形成されている。本実施形態において、原稿Sは、長尺状の媒体(以下、「長尺紙」と称する)であるものとする。搬送経路5には、一対の上流側搬送ローラー11と、紙検出部20と、画像読取部30と、一対の下流側搬送ローラー12と、が配置されている。また、搬送経路5の画像読取部30が臨む位置には、光透過性を有するプラテンガラス61と、白基準データを取得するための白基準板62と、が対向して配置されている。
上流側搬送ローラー11は、画像読取部30よりも原稿Sの搬送方向における上流側、すなわち画像読取部30より−Y側に配置されている。また、下流側搬送ローラー12は、画像読取部30よりも原稿Sの搬送方向における下流側、すなわち画像読取部30より+Y側に配置されている。これら上流側搬送ローラー11および下流側搬送ローラー12は、原稿Sを搬送経路5に沿って+Y方向に搬送する。
紙検出部20は、原稿センサー21と、紙送りセンサー22と、を含む。原稿センサー21は、紙送りセンサー22よりも−Y側に配置されている。なお、原稿センサー21は、原稿Sが搬送経路5に導入されたことを検出するためのセンサーである。また、紙送りセンサー22は、原稿Sが頭出し位置まで搬送されたことを検出するためのセンサーである。つまり、紙送りセンサー22の検出位置が頭出し位置となる。
画像読取部30は、光源31と、レンズアレイ32と、イメージセンサー33と、を含む。光源31から出射された光は、プラテンガラス61を透過して、白基準板62またはプラテンガラス61上を通過する原稿Sに照射される。白基準板62または原稿Sから反射された光は、レンズアレイ32を介してイメージセンサー33に入射される。
図2は、画像読取装置1の制御系を示すブロック図である。画像読取装置1は、搬送部10と、紙検出部20と、画像読取部30と、記憶部40と、画像処理部50と、出力部60と、制御部70と、を含む。なお、制御部70は、本発明の「第1取得部」、「第2取得部」および「第1スキャン部」の一例である。また、画像処理部50および制御部70は、「生成部」の一例である。
搬送部10は、上流側搬送ローラー11と、下流側搬送ローラー12と、搬送モーター13と、を含む。上流側搬送ローラー11および下流側搬送ローラー12は、それぞれ駆動ローラーおよび従動ローラーから成る。搬送モーター13は、上流側搬送ローラー11および下流側搬送ローラー12の駆動ローラーを駆動する。なお、2つの搬送モーター13を設け、上流側搬送ローラー11と、下流側搬送ローラー12と、を個別に駆動してもよい。
紙検出部20は、原稿センサー21と、紙送りセンサー22と、を含む。原稿センサー21および紙送りセンサー22は、例えば発光素子と受光素子から成る光学センサーであり、発光素子の光を搬送経路5に出射し、その反射光を受光素子で受光することより原稿Sの有無を検出する。また、制御部70は、紙検出部20の検出結果に基づいて、搬送経路5上における原稿Sの位置を判定する。例えば、制御部70は、原稿センサー21の検出結果が「原稿なし」から「原稿あり」に変化したとき、原稿Sが搬送経路5に導入されたと判定する。また、紙送りセンサー22の検出結果が「原稿なし」から「原稿あり」に変化したとき、制御部70は、原稿Sが頭出し位置まで搬送されたと判定する。
画像読取部30は、光源31と、レンズアレイ32と、イメージセンサー33と、A/D変換部34と、を含む。光源31は、例えば、赤色LED、緑色LEDおよび青色LEDから成り、3色の光を順に切り替えながら照射する。レンズアレイ32は、例えば、ロッドレンズアレイであり、原稿Sの搬送方向と交差する方向、すなわちX方向(図1参照)に配列された複数のレンズによる正立等倍像を重ね合わせて連続像を形成する。イメージセンサー33は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサーまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサーであり、X方向に並んだ複数のセンサーチップから成る。各センサーチップは、光電変換素子を含む。光電変換素子の受光量は電荷として蓄積され、その電荷がアナログ信号として出力される。A/D変換部34は、イメージセンサー33から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
記憶部40は、基準データ記憶領域41と、スキャンデータ記憶領域42と、を含む。記憶部40としては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)が用いられる。なお、基準データ記憶領域41およびスキャンデータ記憶領域42は、本発明の「記憶部」の一例である。
基準データ記憶領域41は、シェーディング補正の基準値となる基準データを記憶する。基準データとしては、黒基準データおよび白基準データを記憶する。また、基準データ記憶領域41は、基準データが記憶されるとき、それまで記憶されていた基準データに上書きされる構成となっている。制御部70は、光源31を点灯して白基準板62を照射し、その反射光をイメージセンサー33で受光することにより白基準データを取得する。また、制御部70は、光源31を消灯した状態のイメージセンサー33の受光結果を黒基準データとして取得する。なお、黒基準データおよび白基準データは、X方向に並んだ全センサーチップの読取結果を示すものであることが望ましいが、精度よりも速度を重視するのであれば、光電変換素子を間引いて一部の光電変換素子の読取結果とすることも可能である。
一方、スキャンデータ記憶領域42は、原稿Sを読み取ったスキャンデータを記憶する。スキャンデータ記憶領域42は、スキャンデータが記憶されるとき、それまで記憶されていたスキャンデータに上書きされる構成となっている。制御部70は、光源31を点灯した状態で搬送中の原稿Sを読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずにスキャンデータ記憶領域42に記憶する。
画像処理部50は、スキャンデータに対して各種画像処理を行い、出力画像を生成するものであり、シェーディング補正部51を含む。画像処理部50としては、例えば、画像処理専用のASIC(Application Specific Integrated Circuit)が用いられる。もちろん汎用のCPUを用いたり、CPUとASICとが協働したりするようにしてもよい。シェーディング補正部51は、イメージセンサー33の各センサーチップの感度のばらつきを解消するため、シェーディング補正を行う。各センサーチップの出力は温度に依存するため、画像読取装置1の周辺温度の変化や、画像読取装置1の電源ON後の自己発熱などにより、各センサーチップの出力レベルが変化する。特に、暗時出力の変化、すなわち黒レベルの変化は、階調補正で黒側の階調を引き延ばすことが多いため、出力画像に影響を及ぼしやすい。そのため、本実施形態のシェーディング補正部51は、原稿Sの読み取り結果であるスキャンデータに対し、スキャンデータの取得前に取得した黒基準データと、スキャンデータの取得後に取得した黒基準データと、を用いたシェーディング補正を行う。詳細については、後述する。なお、画像処理部50は、シェーディング補正部51によるシェーディング補正の後、ガンマ補正やライン間補正やスキュー補正など、シェーディング補正以外の画像処理も行う。
出力部60は、画像処理部50により画像処理が行われた出力画像をホスト装置100に出力する。出力画像は、シェーディング補正部51によりシェーディング補正を行った画像単位で出力される。ホスト装置100としては、例えば、PC(Personal Computer)が用いられる。
なお、出力部60は、表示手段に出力画像を出力して表示させてもよい。また、出力部60は、印刷手段に出力画像を出力して印刷をさせてもよいし、通信手段または保存手段に出力画像を出力してもよい。必要に応じて、出力画像を画像ファイルの形式に整えて出力しても良い。
制御部70は、上記の各部と接続され、各部を制御する。制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)により構成される。
上記の構成により、制御部70は、原稿Sの搬送および読み取りを開始する前に、黒基準データおよび白基準データを取得し、基準データ記憶領域41に記憶させる。このとき取得した黒基準データおよび白基準データを、以下、第1黒基準データおよび第1白基準データと称する。また、制御部70は、原稿Sの搬送および読み取りを開始し、原稿Sを読み取った各画素列のスキャンデータを、随時、スキャンデータ記憶領域42に記憶させる。制御部70は、原稿Sの搬送および読み取り開始後、一定時間が経過した時点で原稿Sの搬送および読み取りを一時停止して黒基準データを取得し、基準データ記憶領域41に記憶させる。このとき取得した黒基準データを、以下、第2黒基準データと称する。なお、白基準データは、本実施形態では、第1白基準データ以外は取得しないものとする。
一方、画像処理部50内のシェーディング補正部51は、基準データ記憶領域41に記憶されている第1黒基準データおよび第2黒基準データに基づき、その間の黒基準データを算出する。具体的には、第1黒基準データと第2黒基準データの間を線形補間することにより、スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する。シェーディング補正部51は、算出した黒基準データを用いて、取得したスキャンデータに対しシェーディング補正を行う。
図3は、基準データの取得タイミングおよびスキャンデータの取得期間を示す図である。制御部70は、第1取得時t1に、第1基準データとして第1黒基準データおよび第1白基準データを取得し、その直後に、原稿Sの搬送および読み取りを開始する。制御部70は、原稿Sの搬送および読み取りの開始後、時間ΔT0(ΔT0≒t2−t1)が経過した第2取得時t2に、原稿Sの搬送および読み取りを一時停止する。制御部70は、この時間ΔT0の間、スキャンデータを取得する。このとき取得した時間ΔT0分のスキャンデータを、以下、第1スキャンデータと称する。また、制御部70は、第2取得時t2に、原稿Sの搬送および読み取りを停止した状態で、第2基準データとして第2黒基準データを取得する。
制御部70は、第2基準データの取得後、原稿Sの搬送および読み取りを再開し、時間ΔT0分のスキャンデータを取得した後、第3取得時t3に、原稿Sの搬送および読み取りを一時停止する。このとき取得した時間ΔT0分のスキャンデータを、以下第2スキャンデータと称する。また、制御部70は、第3取得時t3に、原稿Sの搬送および読み取りを停止した状態で、第3基準データとして第3黒基準データを取得する。以降、制御部70は、原稿Sの読み取りが終了するまで、これら基準データおよびスキャンデータの取得を繰り返す。
なお、第1取得時t1と第2取得時t2との間で読み取られた第1スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する場合、第1取得時t1および第2取得時t2が、それぞれ本発明の「第1の時点」および「第2の時点」に相当する。一方、第2取得時t2と第3取得時t3との間で読み取られた第2スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する場合は、第2取得時t2および第3取得時t3が、それぞれ本発明の「第1の時点」および「第2の時点」に相当する。つまり、本発明の「第1の時点」は、本実施形態の第1取得時t1に限定されるものではなく、第(N−1)取得時であればよい。ここで、NはN≧2となる整数である。また、本発明の「第2の時点」は、本実施形態の第2取得時t2に限定されるものではなく、第N取得時であればよい。つまり、本発明の「第1の時点」および「第2の時点」は、黒基準データの算出対象となるスキャンデータの取得前の時点と、スキャンデータの取得後の時点と、を指すものである。
図4ないし図6は、基準データの取得値および算出値、並びにスキャンデータの取得値の一例を示すグラフである。これらのグラフにおいて、縦軸は信号レベル、横軸はX座標を示す。図4は、第1黒基準データの取得値である「Bs[1][x]」と、第1白基準データの取得値である「Ws[1][x]」と、を示す。ここで、「x」は、X方向に並んだ複数のセンサーチップの画素番号を表す。一方、図5は、スキャンデータの取得値である「i[y][x]」と、黒基準データの算出値である「b[y][x]」と、を示す。ここで、「y」は、+Y方向への原稿Sの搬送によって読み取られる画素列を表す。さらに、図6は、第2黒基準データの取得値である「Bs[2][x]」を示す。
図4および図6から分かるように、黒基準データの取得値は変動する。この黒基準データの変動による出力画像への影響を解消するため、シェーディング補正部51は、シェーディング補正で用いる黒基準データとして、スキャンデータの取得期間前後における黒基準データの取得値に基づいて算出した黒基準データを用いる。
ここで、シェーディング補正の計算式について説明する。スキャンデータの出力値である「Out[y][x]」は、次の式(1)により算出される。なお、「Out[y][x]」は、1で規格化した値とする。
Figure 2019186884
式(1)に示すように、スキャンデータの出力値は、スキャンデータの取得値から黒基準データを指し引いた値を、白基準データから黒基準データを指し引いた値で除算することにより算出可能である。
上記のとおり、本実施形態では、白基準データから黒基準データを指し引いた値のレベルは変動しないものと仮定してスキャンデータの出力値を算出するため、白基準データから黒基準データを指し引いた値「w[y][x]−b[y][x]」は定数となる。したがって、スキャンデータの出力値は、次の式(2)により算出される。
Figure 2019186884
一方、第1スキャンデータの取得期間における黒基準データ「b[y][x]」は、第1黒基準データの取得値である「Bs[1][x]」と、第2黒基準データの取得値である「Bs[2][x]」とを用いた線形補間により算出する。つまり、第1スキャンデータ取得期間における黒基準データは、次の式(3)により算出される。なお、「n」は、時間ΔT0の間に取得されるスキャンデータの画素列数を示す。
Figure 2019186884
図7は、画像読取装置1による読取処理の流れを示すフローチャートである。画像読取装置1は、ユーザー指示にしたがって読取処理を開始する。ユーザー指示は、画像読取装置1に設けられた不図示の操作パネル、または、ホスト装置100を用いて行われる。画像読取装置1は、読取処理を開始すると、初期処理を行う(S01)。初期処理には、紙送りセンサー22の検出結果から原稿Sが頭出し位置まで搬送されたか否かを判定する処理が含まれる。画像読取装置1は、原稿Sが頭出し位置まで搬送されていないと判定した場合、原稿センサー21の検出結果から原稿Sが搬送経路5に導入されたか否かを判定する。画像読取装置1は、原稿Sが搬送経路5に導入されていないと判定した場合、エラー通知を行い、原稿Sが搬送経路5に導入されていると判定した場合、原稿Sを頭出し位置まで搬送する。また、初期化処理として光源31の点灯時間の設定も行う。
画像読取装置1は、以上の初期処理を終了すると、光源31を消灯して第1黒基準データを取得し、取得した第1黒基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S02)。その直後、画像読取装置1は、光源31を点灯して第1白基準データを取得し、取得した第1白基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S03)。これらS02,S03は、本発明の「第1取得工程」の一例である。
その後、画像読取装置1は、原稿Sの搬送および読み取りを開始する(S04)。画像読取装置1は、原稿Sの読み取りに伴ってスキャンデータを取得し、取得したスキャンデータをスキャンデータ記憶領域42に記憶する(S05)。このS05は、本発明の「第1スキャン工程」の一例である。画像読取装置1は、原稿Sの搬送および読み取り開始から時間ΔT0が経過したか否かを判定し(S06)、経過していないと判定した場合は(S06:No)、S04に戻る。
また、画像読取装置1は、原稿Sの搬送および読み取り開始から時間ΔT0が経過したと判定した場合は(S06:Yes)、原稿Sの搬送および読み取りを一時停止し(S07)、光源31を消灯して第N黒基準データを取得し、取得した第N黒基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S08)。ここで、Nは、N≧2となる整数である。S08は、本発明の「第2取得工程」の一例である。
画像読取装置1は、基準データ記憶領域41に記憶されている第N黒基準データおよび第(N−1)黒基準データを用いて、上記の式(3)に基づき、第(N−1)スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する(S09)。このS09は、本発明の「算出工程」の一例である。画像読取装置1は、算出した黒基準データを用いて、上記の式(2)に基づくシェーディング補正を行い、さらにシェーディング補正以外の画像処理を行って、出力画像を生成する(S10)。このS10は、本発明の「生成工程」の一例である。
画像読取装置1は、生成した出力画像をホスト装置100に出力し(S11)、原稿Sの読み取りが終了したか否かを判定する(S12)。画像読取装置1は、原稿センサー21の検出結果が「原稿あり」から「原稿なし」に変化したとき、原稿Sの読み取りが終了したと判定する。画像読取装置1は、原稿Sの読み取りが終了したと判定した場合(S12:Yes)、読取処理を終了し、原稿Sの読み取りが終了していないと判定した場合(S12:No)、S04に戻る。
以上説明したとおり、本実施形態に係る画像読取装置1は、第1取得時t1と第2取得時t2との間で取得した時間ΔT0分の第1スキャンデータに対し、第1取得時t1および第2取得時t2に取得した黒基準データを用いて、第1スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出し、算出した黒基準データを用いてシェーディング補正を行う。このように、算出した黒基準データを用いることにより、第1取得時t1と第2取得時t2との間で黒基準データの信号レベルに変化が生じた場合でも、その変化を吸収することができ、出力画像への影響を小さくすることができる。
特に、原稿Sが長尺紙の場合、読取時間が長くなるほど出力画像への影響が大きくなるが、本実施形態に係る画像読取装置1は、定期的に黒基準データを読み取り、原稿Sを読み取った時点の黒基準データを、その直前および直後に取得した黒基準データに基づいて算出する構成であるため、読取時間が長くなっても、出力画像への影響を最小限に留めることができる。
また、画像読取装置1は、基準データを取得する際、原稿Sの搬送を一時停止するため、原稿Sを搬送しながら基準データを取得している間の画像データが欠落することも無い。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、第N基準データとして黒基準データのみを取得したが、本実施形態では、黒基準データおよび白基準データを取得する。また、第1実施形態では、原稿Sとして長尺紙を用いたが、本実施形態では、単票紙を用いる。つまり、本実施形態の画像読取装置1は、積層された単票紙を1枚ずつ繰り出しながら、各単票紙を連続して搬送する。このとき、画像読取装置1は、単票紙と単票紙との間に所定の間隙が生じるように繰り出し間隔を決定する。また、第1実施形態では、搬送部10による原稿Sの搬送を一時停止させて黒基準データを取得したが、本実施形態では、搬送停止することなく、画像読取部30の読取位置が、単票紙と単票紙との間に位置している間に基準データを取得する。
以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
まず、本実施形態に係るシェーディング補正の計算式について説明する。第1スキャンデータの出力値である「Out[y][x]」は、上記の式(1)により算出される。但し、本実施形態では、黒基準データのレベル変動だけでなく白基準データのレベル変動も考慮するため、白基準データの算出値である「w[y][x]」は、次の式(4)により算出される。ここで、「Ws[2][x]」は、第2白基準データの取得値、すなわち画像読取部30の読取位置が、単票紙の1頁目と2頁目との間に位置している間に取得された白基準データの取得値を示す。
Figure 2019186884
一方、黒基準データの算出値である「b[y][x]」は、上記の式(3)により算出される。
図8は、第2実施形態に係る、読取処理の流れを示すフローチャートである。画像読取装置1は、ユーザー指示にしたがって読取処理を開始し、初期処理を行う(S21)。画像読取装置1は、初期処理の終了後、光源31を消灯して第1黒基準データを取得し、取得した第1黒基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S22)。その直後、画像読取装置1は、光源31を点灯して第1白基準データを取得し、取得した第1白基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S23)。つまり、画像読取装置1は、第1黒基準データと第1白基準データとを略同時点で取得する。これらS22,S23は、本発明の「第1取得工程」の一例である。
その後、画像読取装置1は、原稿Sの搬送および読み取りを開始する(S24)。画像読取装置1は、原稿Sの読み取りに伴ってスキャンデータを取得し、取得したスキャンデータをスキャンデータ記憶領域42に記憶する(S25)。このS25は、本発明の「第1スキャン工程」の一例である。画像読取装置1は、単票紙である原稿Sの1頁分の読み取りが終了したか否かを判定し(S26)、1頁分の読み取りが終了していないと判定した場合は(S26:No)、S24に戻る。なお、画像読取装置1は、紙送りセンサー22の検出結果が「原稿あり」から「原稿なし」に変化したことに基づいて、1頁分の読み取りが終了したと判定する。詳しくは、画像読取装置1は、紙送りセンサー22の位置からスキャン位置までの距離として記憶している長さを原稿Sの搬送速度で割ることで、この距離を原稿Sが進む時間を経過するのに要する時間を算出し、紙送りセンサー22の検出結果が「原稿あり」から「原稿なし」に変化してから、この算出した時間を経過することで1頁分の読み取りが終了したと判定する。
画像読取装置1は、原稿Sの1頁分の読み取りが終了したと判定した場合(S26:Yes)、光源31を消灯して第N黒基準データを取得し、取得した第N黒基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S27)。その直後、画像読取装置1は、光源31を点灯して第N白基準データを取得し、取得した第N白基準データを基準データ記憶領域41に記憶する(S28)。つまり、画像読取装置1は、第N黒基準データと第N白基準データとを略同時点で取得する。ここで、Nは、N≧2となる整数である。また、S27,S28は、本発明の「第2取得工程」の一例である。
画像読取装置1は、基準データ記憶領域41に記憶されている第N黒基準データ、第N白基準データ、第(N−1)黒基準データおよび第(N−1)白基準データを用いて、上記の式(3)および式(4)に基づき、スキャンデータの取得期間における黒基準データおよび白基準データを算出する(S29)。このS29は、本発明の「算出工程」の一例である。画像読取装置1は、算出した黒基準データおよび白基準データを用いて、上記の式(1)に基づくシェーディング補正を行い、さらにシェーディング補正以外の画像処理を行って、出力画像を生成する(S30)。このS30は、本発明の「生成工程」の一例である。
画像読取装置1は、生成した出力画像をホスト装置100に出力し(S31)、原稿Sの全頁の読み取りが終了したか否かを判定する(S32)。画像読取装置1は、原稿センサー21が「原稿なし」を検出した状態が所定時間継続したとき、設定頁分の原稿Sの読み取りを終了したとき、または、繰り出す原稿Sが無くなったとき、原稿Sの全頁の読み取りが終了したと判定する。画像読取装置1は、原稿Sの全頁の読み取りが終了したと判定した場合(S32:Yes)、読取処理を終了し、原稿Sの全頁の読み取りが終了していないと判定した場合(S32:No)、S24に戻る。
以上説明したとおり、本実施形態に係る画像読取装置1は、黒基準データだけではなく、白基準データを用いてシェーディング補正を行うため、白基準データから黒基準データを指し引いた値に変化が生じた場合でも、シェーディング補正によりその変化を吸収することができる。なお、白基準データの信号レベルの変化は、イメージセンサー33の各センサーチップの出力レベルの変化だけでなく、光源31の単位時間当たりの照射量の変化も原因となる。したがって、本実施形態のように、原稿Sをスキャンしている途中に白基準データを取得できるのであれば、定期的に白基準データを読み取り、スキャンデータの取得期間における白基準データを、その直前および直後に取得した白基準データに基づいて算出することで、イメージセンサー33の出力レベルの変化や、光源31の単位時間当たりの照射量の変化を起因とした出力画像への影響を最小限に留めることができる。
以上、2つの実施形態を示したが、これらの実施形態によらず、以下の変形例を適宜組み合わせて採用可能である。
[変形例1]
上記の第1実施形態において制御部70は、基準データを一定時間ΔT0ごとに取得したが、必ずしも一定時間ごとに取得しなくてもよい。例えば、第1基準データを取得する第1取得時t1と、第2基準データを取得する第2取得時t2と、の間隔を、第2基準データを取得する第2取得時t2と、第3基準データを取得する第3取得時t3と、の間隔より短くしてもよい。
図9は、本変形例に係る、基準データの取得タイミングおよびスキャンデータの取得期間を示す図である。制御部70は、第1取得時t1に、第1基準データを取得し、その直後に、原稿Sの搬送および読み取りを開始する。制御部70は、原稿Sの搬送および読み取りの開始後、時間ΔT1が経過した第2取得時t2に、原稿Sの搬送および読み取りを一時停止し、第2基準データを取得する。制御部70は、この時間ΔT1の間、第1スキャンデータを取得する。制御部70は、第2取得時t2から、時間ΔT1よりも長い時間ΔT2が経過した第3取得時t3に、原稿Sの搬送および読み取りを一時停止し、第3基準データを取得する。この工程は、本発明の「第3取得工程」の一例である。なお、本発明の「第3の時点」は、この第3取得時t3に限定されるものではなく、第(N+1)取得時であればよい。制御部70は、この時間ΔT2の間、第2スキャンデータを取得する。この工程は、本発明の「第2スキャン工程」の一例である。さらに、制御部70は、第3取得時t3から、時間ΔT2よりも長い時間ΔT3が経過した第4取得時t4に、原稿Sの搬送および読み取りを一時停止し、第4基準データを取得する。制御部70は、この時間ΔT3の間、第3スキャンデータを取得する。
このように、本変形例では、基準データの取得間隔を徐々に長くしていく。これは、原稿Sの読み取り開始後、センサーチップの温度の変化が徐々に小さくなっていき、これに伴い、黒基準データの信号レベルの変化も減っていくと考えられるためである。つまり、基準データの取得間隔を徐々に長くしていくことで、基準データの取得に伴うタクトタイムの増加を少なくしつつ、黒基準データの信号レベルの変化に伴う出力画像への影響を効率的に抑えることができる。
なお、さらなる変形例として、第2実施形態においても、基準データを非定期的に取得してもよい。例えば、1頁目の読み取り終了時に第2基準データを取得し、3頁目の読み取り終了時に第3基準データを取得し、6頁目の読み取り終了時に第3基準データを取得するなど、基準データの取得間隔を徐々に長くしてもよい。なお、基準データの取得間隔を徐々に長くしていく場合、基準データの取得間隔の上限値は、スキャンデータ記憶領域42の記憶容量に応じて決定すればよい。
また、どちらの実施形態にしても、基準データの取得間隔を徐々に長くしていくうちに、センサーチップの温度が一定になることで、基準データに誤差を超える変化がなくなると、それ以上基準データを取得することなく、基準データは一定であるとみなしてシェーディング補正を行うようにしてもよい。
[変形例2]
上記の第1実施形態において制御部70は、各スキャンデータの取得前に基準データを取得したが、各スキャンデータの取得前後に基準データを取得してもよい。本変形例では、原稿Sの搬送および読み取りを停止する時間が、基準データの取得に要する時間よりも長いことを前提とする。図10は、本変形例に係る、基準データの取得タイミングおよびスキャンデータの取得期間を示す図である。制御部70は、第1基準データと、第1基準データの取得後、時間ΔT0経過後に取得した第2基準データと、を用いて、この間に取得した第1スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する。また、制御部70は、原稿Sの搬送および読み取りを停止した状態で、第2スキャンデータの取得直前に第2´基準データを取得する。その後、制御部70は、第2´基準データと、第2´基準データの取得後、時間ΔT0経過後に取得した第3基準データと、を用いて、この間に取得した第2スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する。
このように、本変形例では、スキャンデータの取得期間直前に基準データを取得するため、原稿Sの搬送および読み取りを停止している間における基準データの変化を無視することができ、ひいては、スキャンデータの取得期間における黒基準データをより正確に算出することができる。特に、原稿Sの搬送および読み取りを停止している時間が長い場合、本変形例の適用は効果的である。なお、第2基準データの取得時から第2´基準データの取得時まで、光源31は消灯状態のままでもよいし、各基準データの取得時に一時的に消灯させてもよい。
なお、さらなる変形例として、本変形例を第2実施形態に適用してもよい。この場合、第2基準データの取得および第2´基準データの両方を、画像読取部30の読取位置が、単票紙と単票紙との間に位置している間に取得すればよい。
[変形例3]
上記の第1実施形態において画像読取部30は、搬送中の原稿Sを読み取ったが、必ずしも搬送中の原稿Sを読み取らなくてもよい。例えば、2次元センサーにより、一定長さ分の原稿Sの読取を一括して行うことが可能なスキャナーを用いる場合であって、原稿Sが長尺紙の場合、一定長さだけ原稿Sを搬送して搬送を停止し、搬送を停止した状態で一定長さ分の原稿Sを読み取った後、再び一定長さだけ原稿Sを搬送して搬送を停止する、といったように、搬送停止中に原稿Sを読み取ってもよい。また、原稿Sが単票紙の場合、2次元センサーで読取可能な所定頁ずつ、原稿Sの搬送と停止を繰り返せばよい。
また、さらなる変形例として、イメージセンサー33を走査して原稿台に載置された原稿Sを読み取るフラットベッドタイプのスキャナーに本実施形態の画像読取装置1を適用してもよい。この場合、イメージセンサー33の走査中に一時停止して基準データを取得すればよい。
[変形例4]
上記の各実施形態においてシェーディング補正部51は、スキャンデータの取得前に取得した最後の基準データと、スキャンデータの取得後に取得した最初の基準データと、を用いて、スキャンデータの取得期間中における黒基準データを算出したが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、第1基準データと第3基準データを用いて第2スキャンデータの黒基準データを算出したり、第1基準データと第4基準データを用いて第3スキャンデータの黒基準データを算出したりしてもよい。
[変形例5]
上記の各実施形態においてシェーディング補正部51は、線形補間により黒基準データを算出したが、線形補間以外のアルゴリズムを用いて、黒基準データを算出してもよい。例えば、3つ以上の基準データを用いて多項式補間を行ってもよいし、画像読取装置1内に、黒基準データの変動を規定した変動データを記憶しておき、スキャンデータの取得前後に取得した基準データと、予め記憶しておいた変動データと、に基づいて、スキャンデータの取得期間中における黒基準データを算出してもよい。
[変形例6]
上記の各実施形態において制御部70は、基準データとして黒基準データと白基準データを取得する場合、黒基準データの取得後、白基準データを取得したが、白基準データの取得後、黒基準データを取得してもよい。いずれにしても、黒基準データを取得している時間と白基準データを取得している時間とをまとめて同じ時点で行っているとなるように、本願における「時点」の語を解釈してよい。
[変形例7]
上記の各実施形態において制御部70は、第N基準データを取得および記憶した後、スキャンデータの取得期間における基準データを算出して出力画像を生成し、生成した出力画像をホスト装置100に送信した後、原稿Sの搬送および読み取りを再開したが(図7のS08以降、図8のS27以降参照)、黒基準データの算出、出力画像の生成およびホスト装置100への出力(図7のS09〜S11、図8のS29〜S31参照)と、原稿Sの搬送および読み取り等(図7のS04,S05、図8のS24,S25等参照)と、を並行処理してもよい。
[変形例8]
上記の第1実施形態において制御部70は、一定時間ΔT0ごとに基準データを取得したが、一定量のスキャンデータ読み取り終了ごとに基準データを取得してもよい。また、制御部70は、Y方向における所定の画素列数の読み取り終了ごとに基準データを取得してもよい。つまり、基準データの取得間隔は、時間だけでなく、データ量や画素列数によって規定してもよい。
[変形例9]
また、基準データの取得間隔は、各種読取設定値に応じて変化させてもよい。読取設定値としては、読取解像度、カラー/白黒モード、濃度設定、コントラスト設定などの設定値が考えられる。また、原稿Sの種類や大きさに応じて、基準データの取得間隔を変化させてもよい。特にスキャンデータのデータ量に影響する読取設定値に応じて基準データの取得間隔を変化させることで、スキャンデータがスキャンデータ記憶領域42からあふれないようにすることが望ましい。さらに、画像読取装置1の周辺温度に応じて、基準データの取得間隔を変化させてもよい。
[変形例10]
上記の各実施形態において制御部70は、光源31を消灯した状態で黒基準データを取得したが、イメージセンサー33に光源31からの照射光が入射しない状態で、すなわちイメージセンサー33への光の入射を遮った状態で黒基準データを取得してもよい。
[変形例11]
上記の各実施形態において画像処理部50は、シェーディング補正、ガンマ補正およびライン間補正などの画像処理を行うものとしたが、これらシェーディング補正、ガンマ補正およびライン間補正をホスト装置100側で行ってもよい。シェーディング補正をホスト装置100側で行う場合、スキャンデータ及び取得した基準データをホスト装置100が取得することが考えられる。この場合、ホスト装置100は画像読取装置の一部とみなすことができ、画像処理は各データを取得するごとに行ってもよいし、全てのデータが揃ってから行ってもよい。
[変形例12]
上記の各実施形態において画像読取部30は、光源31の色を切り替えながらイメージセンサー33により画像を読み取る光源色切り替え方式を用いたが、イメージセンサー33上にカラーフィルターを配置して白色の光源で画像を読み取るカラーセンサー方式など、他の読取方式を用いてもよい。
[変形例13]
上記の各実施形態では、ホスト装置100に画像を出力するスキャナー機能のみを備えた画像読取装置1を例示したが、印刷出力を行うプリント機能やFAX出力を行うファクシミリ機能やファイルを外部メモリに出力する外部メモリ機能や表示出力を行うディスプレーなどを備えた複合機に、本発明の画像読取装置を適用してもよい。
[その他の変形例]
上記の各実施形態および変形例に示した画像読取装置1の各処理を実行する方法、画像読取装置1の各処理を実行するためのプログラム、またそのプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1…画像読取装置、10…搬送部、11…上流側搬送ローラー、12…下流側搬送ローラー、13…搬送モーター、20…紙検出部、21…原稿センサー、22…紙送りセンサー、30…画像読取部、31…光源、32…レンズアレイ、33…イメージセンサー、34…A/D変換部、40…記憶部、41…基準データ記憶領域、42…スキャンデータ記憶領域、50…画像処理部、51…シェーディング補正部、60…出力部、70…制御部、100…ホスト装置

Claims (7)

  1. 第1の時点で、光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第1黒基準データを記憶部に記憶する第1取得工程と、
    前記第1の時点よりも後の第2の時点で、前記光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第2黒基準データを記憶部に記憶する第2取得工程と、
    前記第1の時点と前記第2の時点との間で、前記光源を点灯した状態で原稿を読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずに記憶部に記憶する第1スキャン工程と、
    前記第2の時点の後、前記スキャンデータに対し、前記第1黒基準データおよび前記第2黒基準データを用いたシェーディング補正を含む画像処理を行い、出力画像を生成する生成工程と、を備えたことを特徴とする画像読取装置の出力画像生成方法。
  2. 前記第2の時点の後、前記第1黒基準データおよび前記第2黒基準データを用いて、前記スキャンデータの取得期間における黒基準データを算出する算出工程を備え、
    前記生成工程において、前記スキャンデータに対し、前記スキャンデータの取得期間における黒基準データを用いた前記シェーディング補正を含む画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置の出力画像生成方法。
  3. 前記第1スキャン工程において、搬送中の前記原稿を読み取り、
    前記第1取得工程において、前記原稿の搬送を停止した状態、且つ、前記光源を消灯した状態で、前記第1黒基準データを取得し、
    前記第2取得工程において、前記原稿の搬送を停止した状態、且つ、前記光源を消灯した状態で、前記第2黒基準データを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置の出力画像生成方法。
  4. 前記第2の時点よりも後の第3の時点で、前記光源を消灯した状態で取得した第3黒基準データを記憶部に記憶する第3取得工程と、
    前記第2の時点と前記第3の時点との間で、前記光源を点灯した状態で搬送中の前記原稿を読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずに記憶部に記憶する第2スキャン工程と、を備え、
    前記生成工程において、前記第3の時点の後、前記第2の時点と前記第3の時点との間で読み取った前記スキャンデータに対し、前記第2黒基準データおよび前記第3黒基準データを用いたシェーディング補正を含む画像処理を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像読取装置の出力画像生成方法。
  5. 前記第1の時点と前記第2の時点との間隔は、前記第2の時点と前記第3の時点との隔間よりも短いことを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置の出力画像生成方法。
  6. 前記第1取得工程において、前記第1の時点で、前記光源を点灯した状態で取得した第1白基準データを記憶部に記憶し、
    前記第2取得工程において、前記第2の時点で、前記光源を点灯した状態で取得した第2白基準データを記憶部に記憶し、
    前記生成工程において、前記第1の時点と前記第2の時点との間で読み取った前記スキャンデータに対し、前記第1黒基準データ、前記第1白基準データ、前記第2黒基準データおよび前記第2白基準データを用いたシェーディング補正を含む画像処理を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像読取装置の出力画像生成方法。
  7. 第1の時点で、光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第1黒基準データを記憶部に記憶する第1取得部と、
    前記第1の時点よりも後の第2の時点で、前記光源を消灯した状態で取得した黒基準データである第2黒基準データを記憶部に記憶する第2取得部と、
    前記第1の時点と前記第2の時点との間で、前記光源を点灯した状態で原稿を読み取ったスキャンデータを、シェーディング補正を行わずに記憶部に記憶する第1スキャン部と、
    前記第2の時点の後、前記スキャンデータに対し、前記第1黒基準データおよび前記第2黒基準データを用いたシェーディング補正を含む画像処理を行い、出力画像を生成する生成部と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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