JP2001028666A - 画像読み取り装置およびその制御方法ならびにその記録媒体 - Google Patents
画像読み取り装置およびその制御方法ならびにその記録媒体Info
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- JP2001028666A JP2001028666A JP11197539A JP19753999A JP2001028666A JP 2001028666 A JP2001028666 A JP 2001028666A JP 11197539 A JP11197539 A JP 11197539A JP 19753999 A JP19753999 A JP 19753999A JP 2001028666 A JP2001028666 A JP 2001028666A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホスト装置に画像データを提供する画像読み
取り装置およびその制御方法において、前記の画像読み
取り装置に備える読み取り部の温度上昇に伴なうドリフ
トによる黒色基準の変動を補正した画像データの生成を
行なう画像読み取り装置およびその制御方法を提供す
る。 【解決手段】 画像読み取り装置に前記の読み取り部の
ドリフトによるオフセット電圧の挙動を規定するドリフ
トカーブをあらかじめ装備し、前記のドリフトカーブに
そって読み取り時点でのオフセット電圧値を推定して黒
色基準値を補正する。
取り装置およびその制御方法において、前記の画像読み
取り装置に備える読み取り部の温度上昇に伴なうドリフ
トによる黒色基準の変動を補正した画像データの生成を
行なう画像読み取り装置およびその制御方法を提供す
る。 【解決手段】 画像読み取り装置に前記の読み取り部の
ドリフトによるオフセット電圧の挙動を規定するドリフ
トカーブをあらかじめ装備し、前記のドリフトカーブに
そって読み取り時点でのオフセット電圧値を推定して黒
色基準値を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホスト装置に画
像データを提供する画像読み取り装置が読み取りの対象
とする原稿を読み取る際に設定する黒色基準に適用する
オフセット電圧値を生成する機構と、前記のオフセット
電圧値を読み取り部の温度上昇によって発生する温度ド
リフトにあわせて補正する制御方法または前記の読み取
りの対象とする原稿を読み取った画像データを前記の読
み取り部の温度ドリフトに応じて補正する制御方法とに
関するものであり、さらに前記のオフセット電圧値を補
正する制御または画像データを補正する制御を実現する
制御プログラムを格納する記録媒体に関するものであ
る。
像データを提供する画像読み取り装置が読み取りの対象
とする原稿を読み取る際に設定する黒色基準に適用する
オフセット電圧値を生成する機構と、前記のオフセット
電圧値を読み取り部の温度上昇によって発生する温度ド
リフトにあわせて補正する制御方法または前記の読み取
りの対象とする原稿を読み取った画像データを前記の読
み取り部の温度ドリフトに応じて補正する制御方法とに
関するものであり、さらに前記のオフセット電圧値を補
正する制御または画像データを補正する制御を実現する
制御プログラムを格納する記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ここで、この発明にかかる以下に示す用
語のここで適用する定義と、その技術的な背景とを述べ
て、その包含する概念を明確にする。
語のここで適用する定義と、その技術的な背景とを述べ
て、その包含する概念を明確にする。
【0003】本スキャンとは、当該画像読み取り装置が
ホスト装置に提供する画像データを採取するための読み
取り動作である。したがって通常は本スキャンによって
得た画像データはそのままホスト装置のアプリケーショ
ンプログラムに渡される。
ホスト装置に提供する画像データを採取するための読み
取り動作である。したがって通常は本スキャンによって
得た画像データはそのままホスト装置のアプリケーショ
ンプログラムに渡される。
【0004】プレスキャンとは、当該画像読み取り装置
が行なう事前読み取り動作であり、当該プレスキャンに
よって得たプレスキャン画像を基に、本スキャンで行な
う読み取り画像枠の位置や画像サイズおよびその他のパ
ラメータを設定する。
が行なう事前読み取り動作であり、当該プレスキャンに
よって得たプレスキャン画像を基に、本スキャンで行な
う読み取り画像枠の位置や画像サイズおよびその他のパ
ラメータを設定する。
【0005】黒色基準とは、画像読み取り装置が読み取
る画像データにおける黒色の基準値すなわち遮光時にお
ける出力値である。すなわち前記の黒色基準の値が、当
該読み取り装置に装備する個々の読み取り画素より出力
する最小出力値を規定するものである。
る画像データにおける黒色の基準値すなわち遮光時にお
ける出力値である。すなわち前記の黒色基準の値が、当
該読み取り装置に装備する個々の読み取り画素より出力
する最小出力値を規定するものである。
【0006】前記の黒色基準と、別途に定める白色基準
とを個々の読み取り画素の読み取り出力値に適用して規
定することによって、前記の個々の読み取り画素に存在
する出力特性の不均一性を正規化し、当該画像読み取り
装置の提供する画像データの均一性を保証することがで
きる。
とを個々の読み取り画素の読み取り出力値に適用して規
定することによって、前記の個々の読み取り画素に存在
する出力特性の不均一性を正規化し、当該画像読み取り
装置の提供する画像データの均一性を保証することがで
きる。
【0007】原理的には、前記の黒色基準は個々の読み
取り画素に到来する入射光がゼロであり、その読み取り
出力値がゼロのレベルをもって黒色基準を構成する。し
かし実際には個々の読み取り画素に到来する入射光がゼ
ロであっても暗電流の存在によってその読み取り出力値
がゼロになることがない。
取り画素に到来する入射光がゼロであり、その読み取り
出力値がゼロのレベルをもって黒色基準を構成する。し
かし実際には個々の読み取り画素に到来する入射光がゼ
ロであっても暗電流の存在によってその読み取り出力値
がゼロになることがない。
【0008】したがって画像情報の厳密な階調を読み取
る必要のある画像読み取り装置では、たとえば光源ラン
プを消灯するか、あるいはまた入射光を遮断して前記の
個々の読み取り画素に入射光が到来しない状態をつくり
だし、前記の個々の読み取り画素が出力する読み取り出
力値をもってオフセット電圧値とし、前記のオフセット
電圧値をもって当該画像読み取り装置の黒色基準と規定
する。
る必要のある画像読み取り装置では、たとえば光源ラン
プを消灯するか、あるいはまた入射光を遮断して前記の
個々の読み取り画素に入射光が到来しない状態をつくり
だし、前記の個々の読み取り画素が出力する読み取り出
力値をもってオフセット電圧値とし、前記のオフセット
電圧値をもって当該画像読み取り装置の黒色基準と規定
する。
【0009】ドリフトとは、ここではオフセット電圧値
としての出力レベルの時間的な変動をいう。前記の黒色
基準を構成するオフセット電圧値は入射光がゼロの状態
における個々の画素が出力する出力値なので、原稿を照
射する光源ランプの光量の変化とは無関係な値である。
しかし前記の読み取り部を構成する素子や周辺に配置さ
れる電子部品等の発熱により電源投入後の時間の経過に
伴って熱量が蓄積されて、読み取り部の環境温度が上昇
する。さらに前記の読み取り部の環境温度の上昇に伴っ
て、前記の読み取り画素の暗電圧のレベルが変動する。
としての出力レベルの時間的な変動をいう。前記の黒色
基準を構成するオフセット電圧値は入射光がゼロの状態
における個々の画素が出力する出力値なので、原稿を照
射する光源ランプの光量の変化とは無関係な値である。
しかし前記の読み取り部を構成する素子や周辺に配置さ
れる電子部品等の発熱により電源投入後の時間の経過に
伴って熱量が蓄積されて、読み取り部の環境温度が上昇
する。さらに前記の読み取り部の環境温度の上昇に伴っ
て、前記の読み取り画素の暗電圧のレベルが変動する。
【0010】したがって、前記の読み取り部の環境温度
が飽和の状態に達するとその温度上昇が鈍化し、ドリフ
ト量は小さくなる。
が飽和の状態に達するとその温度上昇が鈍化し、ドリフ
ト量は小さくなる。
【0011】また前記のドリフトは読み取り部およびそ
の周辺の部材と素子等の特性に依存するものなので、同
一種の部材をもって構成した機種の装置は相互に類似し
たドリフトの挙動を示す。これより、特定の機種の装置
においてその読み取り部のドリフトは通電時間とオフセ
ット電圧値との関係は、特定の曲線に沿って推移する。
の周辺の部材と素子等の特性に依存するものなので、同
一種の部材をもって構成した機種の装置は相互に類似し
たドリフトの挙動を示す。これより、特定の機種の装置
においてその読み取り部のドリフトは通電時間とオフセ
ット電圧値との関係は、特定の曲線に沿って推移する。
【0012】前記の通電時間とオフセット電圧値レベル
との関係を示す装置固有の曲線を、ここではドリフトカ
ーブという。
との関係を示す装置固有の曲線を、ここではドリフトカ
ーブという。
【0013】なお前記のドリフトによる暗電圧の変動に
おいて、個別の画素の呈する出力値は相互の関係を保持
しながら変動する。
おいて、個別の画素の呈する出力値は相互の関係を保持
しながら変動する。
【0014】ドリフトポイントとは、ここでは前記のド
リフトカーブ上での特定のポイントを指し、たとえば特
定時刻のドリフトポイントを指定すれば前記のドリフト
カーブ上で対応するオフセット電圧値レベルを推定する
ことができる。また逆に特定のオフセット電圧値レベル
を指定すれば前記のドリフトカーブ上で対応する時刻を
推定することができる。
リフトカーブ上での特定のポイントを指し、たとえば特
定時刻のドリフトポイントを指定すれば前記のドリフト
カーブ上で対応するオフセット電圧値レベルを推定する
ことができる。また逆に特定のオフセット電圧値レベル
を指定すれば前記のドリフトカーブ上で対応する時刻を
推定することができる。
【0015】熱雑音とは、素子の自己発熱等で励起され
た電子によって発生するノイズ信号である。前記の熱雑
音は微少なレベルのノイズ信号であるが、現実には黒色
基準を構成するオフセット電圧値としての出力値は主と
して暗電流による微少な出力値なので、前記の熱雑音も
前記のオフセット電圧値に影響を与えるレベルのノイズ
信号となる。
た電子によって発生するノイズ信号である。前記の熱雑
音は微少なレベルのノイズ信号であるが、現実には黒色
基準を構成するオフセット電圧値としての出力値は主と
して暗電流による微少な出力値なので、前記の熱雑音も
前記のオフセット電圧値に影響を与えるレベルのノイズ
信号となる。
【0016】また前記の熱雑音は温度の上昇に伴って増
大する。したがって前記の現象より、前記の熱雑音が増
大すれば同一時間帯に黒基準を読み取った複数個数の読
み取り出力値の標準偏差値が大きくなる。
大する。したがって前記の現象より、前記の熱雑音が増
大すれば同一時間帯に黒基準を読み取った複数個数の読
み取り出力値の標準偏差値が大きくなる。
【0017】なお、前記の熱雑音はランダムノイズであ
り、スライスレベルの設定などによる回路的な手法では
除去が困難なものである。
り、スライスレベルの設定などによる回路的な手法では
除去が困難なものである。
【0018】前記の熱雑音による影響を回避して正確な
オフセット電圧値を設定する効果的な手法として、発熱
部分を強制的に冷却するという手法があげられる。
オフセット電圧値を設定する効果的な手法として、発熱
部分を強制的に冷却するという手法があげられる。
【0019】しかし当然のことながら、前記のごとく強
制冷却によって装置あるいはその特定部分を一定の温度
に保つことは装置自体の機構を複雑なものとし、さらに
装置の大型化を避けることができない。さらにまた部品
点数の増大等により、装置の生産コストを引き上げる要
素にもなる。
制冷却によって装置あるいはその特定部分を一定の温度
に保つことは装置自体の機構を複雑なものとし、さらに
装置の大型化を避けることができない。さらにまた部品
点数の増大等により、装置の生産コストを引き上げる要
素にもなる。
【0020】前記の熱雑音による影響を回避して正確な
オフセット電圧値を設定する別の手法として、画像読み
取り動作時のみに前記の読み取り部に電源を供給して、
前記の読み取り部の温度上昇を抑制するという手法が考
えられた。
オフセット電圧値を設定する別の手法として、画像読み
取り動作時のみに前記の読み取り部に電源を供給して、
前記の読み取り部の温度上昇を抑制するという手法が考
えられた。
【0021】しかし電源を投入した直後の読み取り部に
おける黒基準読み取り出力値には前記のドリフトによる
変動が顕著に現われる。
おける黒基準読み取り出力値には前記のドリフトによる
変動が顕著に現われる。
【0022】したがって、前記のごとく画像読み取り動
作時のみに読み取り部に電源を供給する方式を採用した
画像読み取り装置では熱雑音による影響を回避すること
が可能となるが、ドリフトによる出力レベルの変動を回
避することが困難となる。
作時のみに読み取り部に電源を供給する方式を採用した
画像読み取り装置では熱雑音による影響を回避すること
が可能となるが、ドリフトによる出力レベルの変動を回
避することが困難となる。
【0023】遮光画素部とは、読み取り部に備えるCC
Dの両端に位置する遮光用の障壁を有する画素によって
構成された画素部分である。当然のことながら前記の遮
光画素部には光の到来がないので、その出力値は常に暗
電圧のみによって構成される。
Dの両端に位置する遮光用の障壁を有する画素によって
構成された画素部分である。当然のことながら前記の遮
光画素部には光の到来がないので、その出力値は常に暗
電圧のみによって構成される。
【0024】また受光画素部とは、前記のCCDにおい
て前記の遮光画素部以外の画素部分で、画像の読み取り
に供する光の到来を受入れて画像読み取り出力値を出力
する画素部分である。
て前記の遮光画素部以外の画素部分で、画像の読み取り
に供する光の到来を受入れて画像読み取り出力値を出力
する画素部分である。
【0025】たとえば2値データにより構成する画像の
読み取りにおいては、前記の遮光画素部より得られる出
力値を黒色基準として適用して、前記の受光画素部より
得られる出力値を律することができる。しかし精密な階
調を有する画像の、特にカラー画像を読み取る場合に
は、前記の遮光画素部の出力値より得られる黒色基準の
みでは、前記の受光画素部の個々の画素間に存在する暗
電流の固体差を吸収するシェーディング補正を行なうこ
とができない。したがって精密な画像読み取りを行なう
画像読み取り装置において、通常は前記の遮光画素部よ
り出力する出力値を冗長信号の一部として処理し、黒色
基準として適用することはない。
読み取りにおいては、前記の遮光画素部より得られる出
力値を黒色基準として適用して、前記の受光画素部より
得られる出力値を律することができる。しかし精密な階
調を有する画像の、特にカラー画像を読み取る場合に
は、前記の遮光画素部の出力値より得られる黒色基準の
みでは、前記の受光画素部の個々の画素間に存在する暗
電流の固体差を吸収するシェーディング補正を行なうこ
とができない。したがって精密な画像読み取りを行なう
画像読み取り装置において、通常は前記の遮光画素部よ
り出力する出力値を冗長信号の一部として処理し、黒色
基準として適用することはない。
【0026】図23に基づいて、当該画像読み取り装置
の読み取り部が黒基準を読み取って得られるオフセット
電圧値のドリフトカーブを説明する。前記のドリフトカ
ーブは、適用するCCD素子の特性や後段の回路構成に
よって異なり、たとえば図23(a)に示すごとく通電
時間の伸長により温度が上昇すればオフセット電圧値が
低下する装置の場合と、図23(b)に示すごとく通電
時間の伸長により温度が上昇すればオフセット電圧値が
上昇する装置の場合とがある。
の読み取り部が黒基準を読み取って得られるオフセット
電圧値のドリフトカーブを説明する。前記のドリフトカ
ーブは、適用するCCD素子の特性や後段の回路構成に
よって異なり、たとえば図23(a)に示すごとく通電
時間の伸長により温度が上昇すればオフセット電圧値が
低下する装置の場合と、図23(b)に示すごとく通電
時間の伸長により温度が上昇すればオフセット電圧値が
上昇する装置の場合とがある。
【0027】図23(a)に示すごとく温度の上昇に応
じてオフセット電圧値が低下する場合では、たとえば時
刻taにおいて獲得したオフセット電圧値vaに基づい
て黒色基準を設定し、時刻tbにおいて画像読み取りを
終了すれば、画像読み取り終了時には実質の画像読み取
り信号のゼロポイントはvbに低下している。
じてオフセット電圧値が低下する場合では、たとえば時
刻taにおいて獲得したオフセット電圧値vaに基づい
て黒色基準を設定し、時刻tbにおいて画像読み取りを
終了すれば、画像読み取り終了時には実質の画像読み取
り信号のゼロポイントはvbに低下している。
【0028】このことは前記の画像読み取り装置が原稿
を読みとってホスト装置に提供する画像データは、画像
読み取り動作の進展につれてそのゼロポイントのレベル
が低下していることを意味している。したがって読み取
り所要時間を多く必要とする読み取りの場合、前記の画
像データの後部では特に暗い画像部分が黒くつぶれて判
読困難な画像データになる危険性を有している。
を読みとってホスト装置に提供する画像データは、画像
読み取り動作の進展につれてそのゼロポイントのレベル
が低下していることを意味している。したがって読み取
り所要時間を多く必要とする読み取りの場合、前記の画
像データの後部では特に暗い画像部分が黒くつぶれて判
読困難な画像データになる危険性を有している。
【0029】図23(b)に示すごとく温度の上昇に応
じてオフセット電圧値が上昇する場合では、たとえば時
刻tcにおいて獲得したオフセット電圧値vcに基づい
て黒色基準を設定し、時刻tdにおいて画像読み取りを
終了すれば、画像読み取り終了時には実質の画像読み取
り信号のゼロポイントはvdに上昇している。
じてオフセット電圧値が上昇する場合では、たとえば時
刻tcにおいて獲得したオフセット電圧値vcに基づい
て黒色基準を設定し、時刻tdにおいて画像読み取りを
終了すれば、画像読み取り終了時には実質の画像読み取
り信号のゼロポイントはvdに上昇している。
【0030】このことは前記の画像読み取り装置が原稿
を読みとってホスト装置に提供する画像データは、画像
読み取り動作の進展につれてそのゼロポイントのレベル
が上昇していることを意味している。したがって読み取
り所要時間を多く必要とする読み取りの場合、前記の画
像データの後部では特に暗い画像部分が白く飛んだ画像
データになる危険性を有している。
を読みとってホスト装置に提供する画像データは、画像
読み取り動作の進展につれてそのゼロポイントのレベル
が上昇していることを意味している。したがって読み取
り所要時間を多く必要とする読み取りの場合、前記の画
像データの後部では特に暗い画像部分が白く飛んだ画像
データになる危険性を有している。
【0031】図24に基づいて、前記の読み取り部に発
生する熱雑音と温度との関係を説明する。すなわち図2
4(a)に示すごとく黒基準の読み取り出力値は時刻の
推移とともにドリフトカーブに沿って変動するが、同時
に前記の読み取り出力値は熱雑音によってその頻度分布
を変化させる。したがって図24(b)に示すごとくそ
れぞれの読み取り時刻において前記の黒基準の読み取り
出力値の標準偏差値は特定の曲線に沿って推移すること
がわかる。
生する熱雑音と温度との関係を説明する。すなわち図2
4(a)に示すごとく黒基準の読み取り出力値は時刻の
推移とともにドリフトカーブに沿って変動するが、同時
に前記の読み取り出力値は熱雑音によってその頻度分布
を変化させる。したがって図24(b)に示すごとくそ
れぞれの読み取り時刻において前記の黒基準の読み取り
出力値の標準偏差値は特定の曲線に沿って推移すること
がわかる。
【0032】図25に基づいて、前記の読み取り部に備
えるCCDの構造を説明する。既に述べたごとく前記の
CCDは受光画素部Aを挟んでその両端部分に遮光画素
部Bを配する。したがって前記の受光画素部からAは画
像読み取り動作において読み取りの対象とする原稿を照
射した読み取り光に応じて画像読み取り出力値を出力す
るが、前記の遮光画素部Bからは暗電流による出力値を
出力するのみである。また当然のことながら読み取り部
全体で温度上昇があるので、前記の受光画素部Aおよび
遮光画素部Bはともに同じ温度値によるドリフト量を示
している。
えるCCDの構造を説明する。既に述べたごとく前記の
CCDは受光画素部Aを挟んでその両端部分に遮光画素
部Bを配する。したがって前記の受光画素部からAは画
像読み取り動作において読み取りの対象とする原稿を照
射した読み取り光に応じて画像読み取り出力値を出力す
るが、前記の遮光画素部Bからは暗電流による出力値を
出力するのみである。また当然のことながら読み取り部
全体で温度上昇があるので、前記の受光画素部Aおよび
遮光画素部Bはともに同じ温度値によるドリフト量を示
している。
【0033】図26ないし図30に基づいて、従来の技
術を適用した画像読み取り装置およびその制御方法を説
明する。
術を適用した画像読み取り装置およびその制御方法を説
明する。
【0034】図26は、従来の技術を適用した画像読み
取り装置の構成を示したものである。すなわち画像読み
取り装置71に内蔵する読み取り部72は、黒基準を読
み取った黒基準読み取り出力値82をオフセット電圧生
成部73に転送する。前記のオフセット電圧生成部73
は、前記の黒基準読み取り出力値82をもとに個別の受
光画素にかかるオフセット電圧データ83を生成する。
取り装置の構成を示したものである。すなわち画像読み
取り装置71に内蔵する読み取り部72は、黒基準を読
み取った黒基準読み取り出力値82をオフセット電圧生
成部73に転送する。前記のオフセット電圧生成部73
は、前記の黒基準読み取り出力値82をもとに個別の受
光画素にかかるオフセット電圧データ83を生成する。
【0035】また前記の読み取り部72は、読み取りの
対象とする原稿を読み取った画像読み取り出力値81を
画像データ生成部74に転送する。
対象とする原稿を読み取った画像読み取り出力値81を
画像データ生成部74に転送する。
【0036】前記の画像データ生成部74では、CDS
回路74aにおいて転送を受けた前記の画像読み取り出
力値81から冗長信号部分等の不要部分を分離し、前記
のオフセット電圧データ83を用いて信号の体裁を整
え、増幅器74bに転送して前記の信号を所定のレベル
に増幅し、AD変換器74cにおいてアナログ信号から
ディジタルデータに変換して画像データ84を生成す
る。
回路74aにおいて転送を受けた前記の画像読み取り出
力値81から冗長信号部分等の不要部分を分離し、前記
のオフセット電圧データ83を用いて信号の体裁を整
え、増幅器74bに転送して前記の信号を所定のレベル
に増幅し、AD変換器74cにおいてアナログ信号から
ディジタルデータに変換して画像データ84を生成す
る。
【0037】図26ないし図30に基づいて、従来の技
術を適用した画像読み取り装置およびその制御方法を説
明する。
術を適用した画像読み取り装置およびその制御方法を説
明する。
【0038】図26は、従来の技術を適用した画像読み
取り装置の代表的な構成を示したものである。すなわち
画像読み取り装置71は読み取り部72を内蔵し、前記
の読み取り部72が白基準の領域を読み取った白基準読
み取り出力値81を処理して個々の画素ごとの平均値を
算出する処理部73と、前記の読み取り部72が黒基準
を読み取った黒基準読み取り出力値82を処理して個々
の画素ごとの平均値を算出する処理部74とを備える。
取り装置の代表的な構成を示したものである。すなわち
画像読み取り装置71は読み取り部72を内蔵し、前記
の読み取り部72が白基準の領域を読み取った白基準読
み取り出力値81を処理して個々の画素ごとの平均値を
算出する処理部73と、前記の読み取り部72が黒基準
を読み取った黒基準読み取り出力値82を処理して個々
の画素ごとの平均値を算出する処理部74とを備える。
【0039】前記の画像読み取り装置71に備える画像
データ生成部75は、それぞれの画像信号より冗長信号
等の不要部分を分離して信号の体裁を整えるCDS回路
75aと、前記の画像信号を所定のレベルに増幅する増
幅器75bと、前記のアナログ信号からなる画像信号を
ディジタルデータに変換するAD変換器75cとを持っ
ている。
データ生成部75は、それぞれの画像信号より冗長信号
等の不要部分を分離して信号の体裁を整えるCDS回路
75aと、前記の画像信号を所定のレベルに増幅する増
幅器75bと、前記のアナログ信号からなる画像信号を
ディジタルデータに変換するAD変換器75cとを持っ
ている。
【0040】さらに白色基準84を格納する白色基準メ
モリ76と黒色基準85を格納する黒色基準メモリ77
とは、それぞれシェーディング補正部78に前記の白色
基準84および黒色基準85のデータを提供する。前記
のシェーディング補正部78は、前記の白色基準84お
よび黒色基準85のデータを用いて前記の読み取り部7
2が原稿を読み取った画像読み取り出力値83を前記の
画像データ生成部75で処理した画像データのシェーデ
ィング補正を実行するものである。
モリ76と黒色基準85を格納する黒色基準メモリ77
とは、それぞれシェーディング補正部78に前記の白色
基準84および黒色基準85のデータを提供する。前記
のシェーディング補正部78は、前記の白色基準84お
よび黒色基準85のデータを用いて前記の読み取り部7
2が原稿を読み取った画像読み取り出力値83を前記の
画像データ生成部75で処理した画像データのシェーデ
ィング補正を実行するものである。
【0041】図27ないし図30に基づいて、従来の技
術を適用した画像読み取り装置の制御方法を説明する。
図27は制御の説明に必要な要素の配置を示したブロッ
ク図であり、図28ないし図30は制御の手順を示した
フローチャートである。
術を適用した画像読み取り装置の制御方法を説明する。
図27は制御の説明に必要な要素の配置を示したブロッ
ク図であり、図28ないし図30は制御の手順を示した
フローチャートである。
【0042】図27に示すブロック図に基づいて、要素
の配置を説明する。画像読み取り装置B06に内蔵する
読み取り部B60は、読み取った読み取り出力値を演算
制御部B61に転送する。
の配置を説明する。画像読み取り装置B06に内蔵する
読み取り部B60は、読み取った読み取り出力値を演算
制御部B61に転送する。
【0043】前記の演算制御部B61は、読み取りの対
象とする原稿の読み取りに先立って生成した白色基準の
データを格納する白色基準部B62と黒色基準のデータ
を格納する黒色基準部B63と持ち、前記の演算制御部
B61に備える画像データ生成部にはそれぞれの画像信
号より冗長信号等の不要部分を分離して信号の体裁を整
えるCDS回路75aと、前記の画像信号を所定のレベ
ルに増幅する増幅器75bと、前記のアナログ信号から
なる画像信号をディジタルデータに変換するAD変換器
75cとを持つ。
象とする原稿の読み取りに先立って生成した白色基準の
データを格納する白色基準部B62と黒色基準のデータ
を格納する黒色基準部B63と持ち、前記の演算制御部
B61に備える画像データ生成部にはそれぞれの画像信
号より冗長信号等の不要部分を分離して信号の体裁を整
えるCDS回路75aと、前記の画像信号を所定のレベ
ルに増幅する増幅器75bと、前記のアナログ信号から
なる画像信号をディジタルデータに変換するAD変換器
75cとを持つ。
【0044】さらに前記の画像読み取り装置B06の制
御の手順は制御プログラムB66に格納される。
御の手順は制御プログラムB66に格納される。
【0045】当該画像読み取り装置B06に接続するホ
スト装置B02はドライバプログラムB21を備え、前
記の画像読み取り装置B06への画像読み取り指示およ
び前記の画像読み取り装置B06が提供する画像データ
を受信する。
スト装置B02はドライバプログラムB21を備え、前
記の画像読み取り装置B06への画像読み取り指示およ
び前記の画像読み取り装置B06が提供する画像データ
を受信する。
【0046】図28に示したフローチャートに基づい
て、当該画像読み取り装置がホスト装置の指示にしたが
って読み取りの対象とする原稿を読み取り、その画像デ
ータを前記のホスト装置に提供する手順を説明する。各
ステップの説明に引用する符号は、図27による。
て、当該画像読み取り装置がホスト装置の指示にしたが
って読み取りの対象とする原稿を読み取り、その画像デ
ータを前記のホスト装置に提供する手順を説明する。各
ステップの説明に引用する符号は、図27による。
【0047】ステップS601で画像読み取り装置B0
6は読み取りの対象とする原稿のプレスキャン読み取り
を実行し、ステップS602に進んで前記のプレスキャ
ン読み取りで生成したプレスキャンデータをホスト装置
B02に転送する。
6は読み取りの対象とする原稿のプレスキャン読み取り
を実行し、ステップS602に進んで前記のプレスキャ
ン読み取りで生成したプレスキャンデータをホスト装置
B02に転送する。
【0048】ステップS603で、前記の画像読み取り
装置B06は前記のホスト装置B02より本スキャン読
み取りの指示を受信する。なお前記の本スキャン読み取
りの指示には、前記のホスト装置が前記のプレスキャン
データに基づいて設定した本スキャン読み取りの仕様を
指定するパラメータを含んだものである。
装置B06は前記のホスト装置B02より本スキャン読
み取りの指示を受信する。なお前記の本スキャン読み取
りの指示には、前記のホスト装置が前記のプレスキャン
データに基づいて設定した本スキャン読み取りの仕様を
指定するパラメータを含んだものである。
【0049】ステップS604で、前記の画像読み取り
装置B06は白色基準データおよび黒色基準データを生
成する。前記のステップS604における白色基準デー
タおよび黒色基準データを生成する手順の詳細は、図2
9による。
装置B06は白色基準データおよび黒色基準データを生
成する。前記のステップS604における白色基準デー
タおよび黒色基準データを生成する手順の詳細は、図2
9による。
【0050】図29に基づいて、前記のステップS60
4で実行する白色基準データおよび黒色基準データを生
成する手順の詳細を説明する。
4で実行する白色基準データおよび黒色基準データを生
成する手順の詳細を説明する。
【0051】ステップS611で読み取り部B60は白
基準領域を読み取り、ステップS612に進んで前記の
読み取り部B60が読み取った白基準読み取り出力値を
演算制御部B61に転送し、ステップS613に進んで
前記の白基準読み取り出力値において各画素ごとの平均
値を算出する。
基準領域を読み取り、ステップS612に進んで前記の
読み取り部B60が読み取った白基準読み取り出力値を
演算制御部B61に転送し、ステップS613に進んで
前記の白基準読み取り出力値において各画素ごとの平均
値を算出する。
【0052】ステップS614で、前記の各画素ごとの
平均値を算出した白基準読み取り出力値を画像データ生
成部B64において白色基準データに変換する。
平均値を算出した白基準読み取り出力値を画像データ生
成部B64において白色基準データに変換する。
【0053】ステップS615で、前記の白色基準デー
タを白色基準部B62に転送して格納する。
タを白色基準部B62に転送して格納する。
【0054】ステップS616で読み取り部B60はあ
らかじめ定める回数をもって繰り返して黒基準を読み取
り、ステップS617に進んで前記の読み取り部B60
が読み取った黒基準読み取り出力値を演算制御部B61
に転送し、ステップS618に進んで前記の黒基準読み
取り出力値の各画素ごとの平均値を算出する。
らかじめ定める回数をもって繰り返して黒基準を読み取
り、ステップS617に進んで前記の読み取り部B60
が読み取った黒基準読み取り出力値を演算制御部B61
に転送し、ステップS618に進んで前記の黒基準読み
取り出力値の各画素ごとの平均値を算出する。
【0055】ステップS619で、前記の各画素ごとの
平均値を算出した黒基準読み取り出力値を画像データ生
成部B64において黒色基準データに変換する。
平均値を算出した黒基準読み取り出力値を画像データ生
成部B64において黒色基準データに変換する。
【0056】ステップS620で、前記の黒色基準デー
タを黒色基準部B63に転送して格納する。
タを黒色基準部B63に転送して格納する。
【0057】図28に戻って、手順の説明を続行する。
ステップS605で当該画像読み取り装置B06は読み
取りの対象とする原稿の本スキャンの読み取りを実行
し、ステップS606に進んで画像データを生成する。
ステップS605で当該画像読み取り装置B06は読み
取りの対象とする原稿の本スキャンの読み取りを実行
し、ステップS606に進んで画像データを生成する。
【0058】前記のステップS606における画像デー
タを生成する手順の詳細は、図30による。
タを生成する手順の詳細は、図30による。
【0059】図30に基づいて、前記のステップS60
6で実行する画像データを生成する手順の詳細を説明す
る。
6で実行する画像データを生成する手順の詳細を説明す
る。
【0060】ステップS631で、読み取り部B60の
読み取った画像読み取り出力値を演算制御部B61に転
送する。
読み取った画像読み取り出力値を演算制御部B61に転
送する。
【0061】ステップS632で前記の演算制御部B6
に備える画像データ生成部B64のCDS回路B64a
において前記の画像読み取り出力値より不要信号部分を
取り除き、ステップS633に進んで増幅器B64bに
おいて信号レベルを増幅し、ステップS634に進んで
AD変換器B64cにおいてアナログ信号からディジタ
ルデータに変換する。
に備える画像データ生成部B64のCDS回路B64a
において前記の画像読み取り出力値より不要信号部分を
取り除き、ステップS633に進んで増幅器B64bに
おいて信号レベルを増幅し、ステップS634に進んで
AD変換器B64cにおいてアナログ信号からディジタ
ルデータに変換する。
【0062】ステップS635で、前記の白色基準部B
62より引き出した白色基準データと黒色基準部B63
より引き出した黒色基準データとを用いて、前記のディ
ジタルデータにシェーディング補正を施す。
62より引き出した白色基準データと黒色基準部B63
より引き出した黒色基準データとを用いて、前記のディ
ジタルデータにシェーディング補正を施す。
【0063】ステップS636で、前記のシェーディン
グ補正を施したディジタルデータをもって画像データを
構成させる。
グ補正を施したディジタルデータをもって画像データを
構成させる。
【0064】再び図28に戻って手順の説明を続行す
る。ステップS607で画像データをホスト装置B02
に転送して、当該手順を終了する。
る。ステップS607で画像データをホスト装置B02
に転送して、当該手順を終了する。
【0065】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術による画像読み取り装置およびその制御方法では、
次に述べるような問題点がある。
技術による画像読み取り装置およびその制御方法では、
次に述べるような問題点がある。
【0066】黒色基準に適用するオフセット電圧データ
は微少なレベルの暗時出力の信号より構成するため、C
CD自身の発熱やその周辺回路の発熱による熱雑音の影
響を受け易い。
は微少なレベルの暗時出力の信号より構成するため、C
CD自身の発熱やその周辺回路の発熱による熱雑音の影
響を受け易い。
【0067】前記の熱雑音の影響を抑制する方策とし
て、たとえば強制冷却により温度上昇を抑止するという
手段がある。
て、たとえば強制冷却により温度上昇を抑止するという
手段がある。
【0068】しかし前記のごとく強制冷却による手段で
は、冷却という付加的な機能に余分なエネルギーを必要
としたり、前記の冷却機構のために装置が大型化するこ
と、あるいは当該装置の生産コストを上昇させるなどの
要因が付随するので、適用が困難である。
は、冷却という付加的な機能に余分なエネルギーを必要
としたり、前記の冷却機構のために装置が大型化するこ
と、あるいは当該装置の生産コストを上昇させるなどの
要因が付随するので、適用が困難である。
【0069】前記の熱雑音の影響を抑制する別の方策と
して、読み取り動作時のみに当該画像読み取り装置の読
み取り部に通電するという手段がある。
して、読み取り動作時のみに当該画像読み取り装置の読
み取り部に通電するという手段がある。
【0070】前記のごとく読み取り動作時のみに通電す
るという手段を用いた場合は前記の例に述べたような冷
却機構のごとき余分な機構を組み込むこともなく生産コ
ストの上昇を抑えることが可能である。しかし前記の読
み取り部では特に電源供給開始時のオフセット電圧のド
リフトによる変動が大きく、読み取り動作中に黒色基準
にズレを生じて画像データの品質を低下させる要因とな
る。
るという手段を用いた場合は前記の例に述べたような冷
却機構のごとき余分な機構を組み込むこともなく生産コ
ストの上昇を抑えることが可能である。しかし前記の読
み取り部では特に電源供給開始時のオフセット電圧のド
リフトによる変動が大きく、読み取り動作中に黒色基準
にズレを生じて画像データの品質を低下させる要因とな
る。
【0071】これより、熱雑音による影響を抑制するた
めに、読み取り動作時のみに読み取り部に通電するとい
う手段を取った場合でも、読み取り部におけるオフセッ
ト電圧値のドリフトを補正して、良質な画像データを生
成する画像読み取り装置およびその制御方法を実現する
ことを、この発明が解決しようとする課題とする。
めに、読み取り動作時のみに読み取り部に通電するとい
う手段を取った場合でも、読み取り部におけるオフセッ
ト電圧値のドリフトを補正して、良質な画像データを生
成する画像読み取り装置およびその制御方法を実現する
ことを、この発明が解決しようとする課題とする。
【0072】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次に示す手段を取った。
ために、この発明では次に示す手段を取った。
【0073】1)画像読み取り装置において、読み取り
部の温度上昇によるドリフトを規定するドリフトカーブ
を持ったオフセット補正値生成手段を備える。
部の温度上昇によるドリフトを規定するドリフトカーブ
を持ったオフセット補正値生成手段を備える。
【0074】2)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、読み取り部が黒基準を読み取ってオフセット電
圧値を生成する際に、前記の読み取り部が黒基準を読み
取った黒基準読み取り出力値をあらかじめ備えるドリフ
トカーブと照合して前記の読み取り部の温度を推定し、
前記の読み取り部が原稿を読み取る際に前記のオフセッ
ト電圧値に適用する補正値を生成する。
おいて、読み取り部が黒基準を読み取ってオフセット電
圧値を生成する際に、前記の読み取り部が黒基準を読み
取った黒基準読み取り出力値をあらかじめ備えるドリフ
トカーブと照合して前記の読み取り部の温度を推定し、
前記の読み取り部が原稿を読み取る際に前記のオフセッ
ト電圧値に適用する補正値を生成する。
【0075】これらの手段を取ることにより、当該画像
読み取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値を
生成する際の読み取り部におけるドリフト量を推定する
という作用と、読み取りの対象とする原稿を読み取って
画像データを生成する際の前記の読み取り部におけるド
リフト量を予測するという作用と、さらには前記の予測
したドリフト量をもとに前記のオフセット電圧値を補正
するという作用とを得る。
読み取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値を
生成する際の読み取り部におけるドリフト量を推定する
という作用と、読み取りの対象とする原稿を読み取って
画像データを生成する際の前記の読み取り部におけるド
リフト量を予測するという作用と、さらには前記の予測
したドリフト量をもとに前記のオフセット電圧値を補正
するという作用とを得る。
【0076】3)前記の黒色基準に適用するオフセット
電圧値を生成する際の読み取り部のドリフト量を推定す
る手順と、読み取りの対象とする原稿を読みとって画像
データを生成する際の読み取り部のドリフト量をあらか
じめ定めるドリフトカーブに基づいて予測する手順と、
前記のオフセット電圧値を前記の予測したドリフト量に
基づいて補正する補正値を生成する手順とを、当該画像
読み取り装置の制御プログラムの一部としてコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に格納する。
電圧値を生成する際の読み取り部のドリフト量を推定す
る手順と、読み取りの対象とする原稿を読みとって画像
データを生成する際の読み取り部のドリフト量をあらか
じめ定めるドリフトカーブに基づいて予測する手順と、
前記のオフセット電圧値を前記の予測したドリフト量に
基づいて補正する補正値を生成する手順とを、当該画像
読み取り装置の制御プログラムの一部としてコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に格納する。
【0077】この手段を取ることにより、当該画像読み
取り装置は読み取り部の温度上昇によるドリフトを補正
したオフセット電圧値を黒色基準に適用する手順を装備
するという作用を得る。
取り装置は読み取り部の温度上昇によるドリフトを補正
したオフセット電圧値を黒色基準に適用する手順を装備
するという作用を得る。
【0078】4)画像読み取り装置において、読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より得られる読み取り出
力値を使用して受光画素部が原稿を読み取った読み取り
出力値を補正するドリフト補正部を、画像データ生成部
に設ける。
部に備えるCCDの遮光画素部より得られる読み取り出
力値を使用して受光画素部が原稿を読み取った読み取り
出力値を補正するドリフト補正部を、画像データ生成部
に設ける。
【0079】5)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、読み取りの対象とする原稿を読み取り部が読み
取った画像読み取り出力値から遮光画素部の読み取り出
力部分を抽出して、黒色基準のデータを補正する補正値
を生成する。
おいて、読み取りの対象とする原稿を読み取り部が読み
取った画像読み取り出力値から遮光画素部の読み取り出
力部分を抽出して、黒色基準のデータを補正する補正値
を生成する。
【0080】これらの手段を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読み取りの対象とする原稿を読み取り部
が読み取った画像読み取り出力値より前記の読み取り部
の温度によるドリフト成分を抽出するという作用と、前
記の画像読み取り出力値のドリフトを補正するという作
用を得る。
読み取り装置は読み取りの対象とする原稿を読み取り部
が読み取った画像読み取り出力値より前記の読み取り部
の温度によるドリフト成分を抽出するという作用と、前
記の画像読み取り出力値のドリフトを補正するという作
用を得る。
【0081】6)前記の読み取り部が読み取りの対象と
する原稿を読み取った画像読み取り出力値より遮光画素
部の読み取った読み取り出力値を抽出する手順と、前記
の遮光画素部の読み取った出力値をもとに受光画素部の
読み取った画像読み取り出力値を補正する手順とを、当
該画像読み取り装置の制御プログラムの一部としてコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に格納する。
する原稿を読み取った画像読み取り出力値より遮光画素
部の読み取った読み取り出力値を抽出する手順と、前記
の遮光画素部の読み取った出力値をもとに受光画素部の
読み取った画像読み取り出力値を補正する手順とを、当
該画像読み取り装置の制御プログラムの一部としてコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に格納する。
【0082】この手段を取ることにより、当該画像読み
取り装置は読み取り部の温度上昇によるドリフトを補正
した画像データを生成する手順を装備するという作用を
得る。
取り装置は読み取り部の温度上昇によるドリフトを補正
した画像データを生成する手順を装備するという作用を
得る。
【0083】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示すような形態
を取る。
を取る。
【0084】1)ホスト装置に接続し、画像データを提
供する画像読み取り装置において、読み取り部の温度上
昇に伴なうドリフトによる黒基準読み取り出力値の変動
を補正するドリフト成分補正値を生成して前記のドリフ
ト成分補正値をオフセット電圧生成部に提供するオフセ
ット補正値生成部を備え、さらに前記のオフセット補正
値生成部は、前記の読み取り部の温度が上昇することに
よって発生する温度ドリフトをあらかじめ規定するドリ
フトカーブを備える。
供する画像読み取り装置において、読み取り部の温度上
昇に伴なうドリフトによる黒基準読み取り出力値の変動
を補正するドリフト成分補正値を生成して前記のドリフ
ト成分補正値をオフセット電圧生成部に提供するオフセ
ット補正値生成部を備え、さらに前記のオフセット補正
値生成部は、前記の読み取り部の温度が上昇することに
よって発生する温度ドリフトをあらかじめ規定するドリ
フトカーブを備える。
【0085】この形態を取ることにより、当該画像読み
取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値の読み
取り部の温度上昇に伴なうドリフトを推定する機構を備
えるという作用を得る。
取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値の読み
取り部の温度上昇に伴なうドリフトを推定する機構を備
えるという作用を得る。
【0086】2)ホスト装置に接続し、画像データを提
供する画像読み取り装置において、画像の読み取りに際
して、読み取り部の有する遮光画素部の読み取った読み
取り出力値を用いて前記の読み取り部の温度上昇に伴な
う温度ドリフトによる画像データの変動を補正する、ド
リフト補正部を、画像データ生成部に備える。
供する画像読み取り装置において、画像の読み取りに際
して、読み取り部の有する遮光画素部の読み取った読み
取り出力値を用いて前記の読み取り部の温度上昇に伴な
う温度ドリフトによる画像データの変動を補正する、ド
リフト補正部を、画像データ生成部に備える。
【0087】3)前記の画像読み取り装置において、前
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、アナ
ログ信号である遮光画素部画像信号よりドリフト補正信
号を生成する平均化回路と、前記のドリフト補正信号
を、後続の走査線にかかる遮光画素部画像信号より新た
に生成するドリフト補正信号が到来するまで保持するS
&H回路と、前記のドリフト補正信号を用いて受光画素
部画像信号を補正して補正画像信号を生成する差動回路
とを備える。
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、アナ
ログ信号である遮光画素部画像信号よりドリフト補正信
号を生成する平均化回路と、前記のドリフト補正信号
を、後続の走査線にかかる遮光画素部画像信号より新た
に生成するドリフト補正信号が到来するまで保持するS
&H回路と、前記のドリフト補正信号を用いて受光画素
部画像信号を補正して補正画像信号を生成する差動回路
とを備える。
【0088】4)前記の画像読み取り装置において、前
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、ディ
ジタルデータに変換された遮光画素部画像データよりド
リフト補正データを生成する平均化回路と、前記のドリ
フト補正データを、後続の走査線による新たなドリフト
補正データが到来するまで保持するラッチ回路と、前記
のドリフト補正データを用いて受光画素部画像データの
補正を行なって補正画像データを生成する加減算回路と
を備える。
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、ディ
ジタルデータに変換された遮光画素部画像データよりド
リフト補正データを生成する平均化回路と、前記のドリ
フト補正データを、後続の走査線による新たなドリフト
補正データが到来するまで保持するラッチ回路と、前記
のドリフト補正データを用いて受光画素部画像データの
補正を行なって補正画像データを生成する加減算回路と
を備える。
【0089】これらの形態を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読み取りの対象とする原稿を読み取った
画像データに含まれる読み取り部のドリフト成分を補正
して補正画像データを生成する機構を備えるという作用
を得る。
読み取り装置は読み取りの対象とする原稿を読み取った
画像データに含まれる読み取り部のドリフト成分を補正
して補正画像データを生成する機構を備えるという作用
を得る。
【0090】5)ホスト装置に接続し、画像データを提
供する画像読み取り装置の制御方法において、画像デー
タ生成の黒色基準メモリに適用するオフセット電圧デー
タを生成する際に、前記の画像読み取り装置に内蔵する
読み取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値を前記
の読み取り部の通電による温度上昇による温度ドリフト
をあらかじめ規定するドリフトカーブと照合し、前記の
画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿を読み取
る際に前記の読み取り部が到達する温度値を推定して、
前記の黒色基準に適用するオフセット電圧データの補正
を実行する。
供する画像読み取り装置の制御方法において、画像デー
タ生成の黒色基準メモリに適用するオフセット電圧デー
タを生成する際に、前記の画像読み取り装置に内蔵する
読み取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値を前記
の読み取り部の通電による温度上昇による温度ドリフト
をあらかじめ規定するドリフトカーブと照合し、前記の
画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿を読み取
る際に前記の読み取り部が到達する温度値を推定して、
前記の黒色基準に適用するオフセット電圧データの補正
を実行する。
【0091】6)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、あらかじめ定める時間間隔をもって前記の読み
取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値の変動量を
前記のドリフトカーブと照合して、前記の読み取り部が
到達した温度を推定する。
おいて、あらかじめ定める時間間隔をもって前記の読み
取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値の変動量を
前記のドリフトカーブと照合して、前記の読み取り部が
到達した温度を推定する。
【0092】7)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より算出する標準偏差値を前記のドリフトカー
ブと照合して、前記の読み取り部が到達した温度を推定
する。
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より算出する標準偏差値を前記のドリフトカー
ブと照合して、前記の読み取り部が到達した温度を推定
する。
【0093】8)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より前記の読み取り部が到達した温度を推定す
るとともに、前記の読み取り装置に内蔵するタイマーを
作動させ、以降の読み取り動作時までの時間を積算して
監視し、前記の読み取り部の温度を前記のドリフトカー
ブに基づいて推定する。
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より前記の読み取り部が到達した温度を推定す
るとともに、前記の読み取り装置に内蔵するタイマーを
作動させ、以降の読み取り動作時までの時間を積算して
監視し、前記の読み取り部の温度を前記のドリフトカー
ブに基づいて推定する。
【0094】これらの形態を取ることにより、当該画像
読み取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値を
生成する際に読み取り部の温度によるドリフト量を推定
するという作用を得る。
読み取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値を
生成する際に読み取り部の温度によるドリフト量を推定
するという作用を得る。
【0095】9)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とす
る原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取り
所要時間をもとに、読み取りにおける黒色基準に適用す
るオフセット電圧値を補正する補正量を設定する。
おいて、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とす
る原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取り
所要時間をもとに、読み取りにおける黒色基準に適用す
るオフセット電圧値を補正する補正量を設定する。
【0096】10)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測した、黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正す
る補正量を設定する。
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測した、黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正す
る補正量を設定する。
【0097】11)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測して、その温度変化量の中央値を黒色基準に適用する
オフセット電圧値を補正する補正量として設定する。
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測して、その温度変化量の中央値を黒色基準に適用する
オフセット電圧値を補正する補正量として設定する。
【0098】12)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出し、さらに前記の読
み取り所要時間を、あらかじめ定める基準に基づいて分
割して、前記の個々の分割した個別の読み取り時間帯に
おいて前記の読み取り部が達する温度を前記のドリフト
カーブに基づいて予測して、前記の個別の読み取り時間
帯において黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正
する個別の補正量を設定する。
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出し、さらに前記の読
み取り所要時間を、あらかじめ定める基準に基づいて分
割して、前記の個々の分割した個別の読み取り時間帯に
おいて前記の読み取り部が達する温度を前記のドリフト
カーブに基づいて予測して、前記の個別の読み取り時間
帯において黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正
する個別の補正量を設定する。
【0099】これらの形態を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読取りの対象とする原稿を読取る時間帯
に応じたドリフト量を補正した黒色基準を生成するとい
う作用を得る。
読み取り装置は読取りの対象とする原稿を読取る時間帯
に応じたドリフト量を補正した黒色基準を生成するとい
う作用を得る。
【0100】13)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部があらかじめ定める時間間隔をもって黒基準を読み取
り、その読み取り出力値を順次記憶し、前記の読み取り
部の温度上昇に伴って発生する温度ドリフトと前記の読
み取り部に印加する通電時間との関係を示すドリフトカ
ーブを構成するドリフトデータを生成する。
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部があらかじめ定める時間間隔をもって黒基準を読み取
り、その読み取り出力値を順次記憶し、前記の読み取り
部の温度上昇に伴って発生する温度ドリフトと前記の読
み取り部に印加する通電時間との関係を示すドリフトカ
ーブを構成するドリフトデータを生成する。
【0101】この形態を取ることにより、当該画像読み
取り装置はドリフト補正に使用する前記の画像読取り装
置に固有のドリフトカーブを生成するという作用を得
る。
取り装置はドリフト補正に使用する前記の画像読取り装
置に固有のドリフトカーブを生成するという作用を得
る。
【0102】14)ホスト装置に接続し、画像データを
提供する画像読み取り装置の制御方法において、前記の
画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備えるCCD
の遮光画素部より出力される読み取り出力値を用いて、
走査線ごとの補正値を生成する。
提供する画像読み取り装置の制御方法において、前記の
画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備えるCCD
の遮光画素部より出力される読み取り出力値を用いて、
走査線ごとの補正値を生成する。
【0103】15)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値を用いて、受光画素部より
出力されるアナログ信号よりなる読み取り出力値を走査
線ごとに補正する補正値を生成する。
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値を用いて、受光画素部より
出力されるアナログ信号よりなる読み取り出力値を走査
線ごとに補正する補正値を生成する。
【0104】16)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデ
ータを用いて、受光画素部より出力されるアナログ信号
よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデータ
を走査線ごとに補正する補正データを生成する。
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデ
ータを用いて、受光画素部より出力されるアナログ信号
よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデータ
を走査線ごとに補正する補正データを生成する。
【0105】これらの形態を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読取り部に備えるCCDの遮光画素部よ
り得る出力値を用いてドリフト成分を補正した補正画像
データを生成するという作用を得る。
読み取り装置は読取り部に備えるCCDの遮光画素部よ
り得る出力値を用いてドリフト成分を補正した補正画像
データを生成するという作用を得る。
【0106】17)ホスト装置に接続し、画像データを
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、画像読み取りの黒色
基準に適用するオフセット電圧データを生成する際に、
前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部が黒基準
を読み取った読み取り出力値を、前記の読み取り部の温
度上昇による温度ドリフトをあらかじめ規定するドリフ
トカーブと照合して、読み取りの対象とする原稿を読み
取る際に前記の読み取り部が到達する温度を推定する手
順と、前記の推定した読み取り部の温度値に基づいて、
オフセット電圧値を補正する手順とを実行させる制御プ
ログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納
する。
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、画像読み取りの黒色
基準に適用するオフセット電圧データを生成する際に、
前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部が黒基準
を読み取った読み取り出力値を、前記の読み取り部の温
度上昇による温度ドリフトをあらかじめ規定するドリフ
トカーブと照合して、読み取りの対象とする原稿を読み
取る際に前記の読み取り部が到達する温度を推定する手
順と、前記の推定した読み取り部の温度値に基づいて、
オフセット電圧値を補正する手順とを実行させる制御プ
ログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納
する。
【0107】この形態を取ることにより、当該画像読み
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、読取り部の温
度上昇によるドリフト成分を補正して前記のドリフトに
よる影響を抑止した黒色基準を適用する手順を装備する
という作用を得る。
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、読取り部の温
度上昇によるドリフト成分を補正して前記のドリフトに
よる影響を抑止した黒色基準を適用する手順を装備する
という作用を得る。
【0108】18)ホスト装置に接続し、画像データを
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、前記の画像読み取り
装置に内蔵する読み取り部に備えるCCDの遮光画素部
より出力される読み取り出力値を抽出する手順と、前記
の遮光画素部より出力される出力値を用いて当該画像デ
ータの走査線ごとの補正値を生成する手順とを実行させ
る制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に格納する。
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、前記の画像読み取り
装置に内蔵する読み取り部に備えるCCDの遮光画素部
より出力される読み取り出力値を抽出する手順と、前記
の遮光画素部より出力される出力値を用いて当該画像デ
ータの走査線ごとの補正値を生成する手順とを実行させ
る制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に格納する。
【0109】この形態を取ることにより、当該画像読み
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、個々の走査線
ごとに読取り部の温度上昇によるドリフト成分を補正し
て前記のドリフトによる影響を抑止した補正画像データ
を生成する手順を装備するという作用を得る。
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、個々の走査線
ごとに読取り部の温度上昇によるドリフト成分を補正し
て前記のドリフトによる影響を抑止した補正画像データ
を生成する手順を装備するという作用を得る。
【0110】
【実施例】この発明による代表的な実施例を、図1ない
し図22に基づいて説明する。
し図22に基づいて説明する。
【0111】図1は、この発明による代表的なひとつの
実施例として、画像データのゼロポイントを規定する黒
色基準に適用するオフセット電圧データを生成する際
に、読み取り部の温度上昇によるドリフトの影響を補正
する機構を有した画像読取り装置の概念的な構成を示し
たものである。
実施例として、画像データのゼロポイントを規定する黒
色基準に適用するオフセット電圧データを生成する際
に、読み取り部の温度上昇によるドリフトの影響を補正
する機構を有した画像読取り装置の概念的な構成を示し
たものである。
【0112】画像読取り装置1は読取り部2を備え、さ
らに前記の読取り部2が黒基準を読み取った黒基準読み
取り出力値7をもとにドリフト成分補正値9を生成して
オフセット電圧生成部3に提供するオフセット補正値生
成部4を持つ。
らに前記の読取り部2が黒基準を読み取った黒基準読み
取り出力値7をもとにドリフト成分補正値9を生成して
オフセット電圧生成部3に提供するオフセット補正値生
成部4を持つ。
【0113】前記のオフセット補正値生成部4はドリフ
トカーブ5を備え、前記の読取り部2が黒基準を読み取
った黒基準読み取り出力値7とドリフトカーブ5とを前
記の比較照合して、前記の黒基準読み取り出力値7が前
記のドリフトカーブ5における位置を検出し、前記の読
み取り部が原稿を読み取る時刻にあわせたドリフト量を
前記のドリフトカーブに沿って推定してドリフト成分補
正値9を生成する。
トカーブ5を備え、前記の読取り部2が黒基準を読み取
った黒基準読み取り出力値7とドリフトカーブ5とを前
記の比較照合して、前記の黒基準読み取り出力値7が前
記のドリフトカーブ5における位置を検出し、前記の読
み取り部が原稿を読み取る時刻にあわせたドリフト量を
前記のドリフトカーブに沿って推定してドリフト成分補
正値9を生成する。
【0114】前記のドリフトカーブ5は読み取り部に搭
載するCCDおよびその後段の回路を構成する素子等の
特性を総合したものより事前の評価試験に基づいて設定
したものであり、前記の読み取り部2が出力する暗時出
力レベルの通電時間に応じて変動する変動量を規定する
ものである。
載するCCDおよびその後段の回路を構成する素子等の
特性を総合したものより事前の評価試験に基づいて設定
したものであり、前記の読み取り部2が出力する暗時出
力レベルの通電時間に応じて変動する変動量を規定する
ものである。
【0115】したがって前記のオフセット補正値生成部
4では、前記の黒基準読み取り出力値7より算出したオ
フセット電圧値レベルをもって前記のドリフトカーブ5
でのドリフトポイントを特定すれば前記の読み取り部で
の通電時間が求められ、次いで当初に黒基準を読み取っ
た時刻からの経過時間を参照することによって以降の読
み取り動作におけるドリフトポイントの特定が可能とな
る。
4では、前記の黒基準読み取り出力値7より算出したオ
フセット電圧値レベルをもって前記のドリフトカーブ5
でのドリフトポイントを特定すれば前記の読み取り部で
の通電時間が求められ、次いで当初に黒基準を読み取っ
た時刻からの経過時間を参照することによって以降の読
み取り動作におけるドリフトポイントの特定が可能とな
る。
【0116】図2は、この発明による代表的な別のひと
つの実施例として、読み取り部が出力する画像読み取り
出力信号より遮光画素部の出力信号部分を抽出して、画
像データ生成の際にドリフト成分を補正する機構を有し
た画像読取り装置の概念的な構成を示したものである。
つの実施例として、読み取り部が出力する画像読み取り
出力信号より遮光画素部の出力信号部分を抽出して、画
像データ生成の際にドリフト成分を補正する機構を有し
た画像読取り装置の概念的な構成を示したものである。
【0117】画像読取り装置11は読取り部12を備
え、さらに前記の読取り部12が読み取りの対象とする
原稿を読み取った画像読み取り出力値16をもとにドリ
フト成分を補正した補正画像データ17を生成する画像
データ生成部13を持つ。
え、さらに前記の読取り部12が読み取りの対象とする
原稿を読み取った画像読み取り出力値16をもとにドリ
フト成分を補正した補正画像データ17を生成する画像
データ生成部13を持つ。
【0118】前記の画像データ生成部13は、前記の読
取り部12が提供する画像読み取り出力値16より遮光
画素部12bの読み取った出力値の成分を抽出して受光
画素部12aの読み取った出力値成分におけるドリフト
成分の補正を実行するドリフト補正部14を備える。
取り部12が提供する画像読み取り出力値16より遮光
画素部12bの読み取った出力値の成分を抽出して受光
画素部12aの読み取った出力値成分におけるドリフト
成分の補正を実行するドリフト補正部14を備える。
【0119】図3は、前記の図2に示した画像読取り装
置11の画像データ生成部13のひとつの実施例とし
て、読み取り部12より転送を受けた画像読み取り出力
値を構成するアナログ信号にドリフト成分の補正を行な
う概念的な機構の詳細を示したものである。
置11の画像データ生成部13のひとつの実施例とし
て、読み取り部12より転送を受けた画像読み取り出力
値を構成するアナログ信号にドリフト成分の補正を行な
う概念的な機構の詳細を示したものである。
【0120】前記の図3に示す画像データ生成部13a
およびドリフト補正部14aは、それぞれ前記の図2に
示した画像データ生成部13およびドリフト補正部14
のひとつの実施例を示すものである。
およびドリフト補正部14aは、それぞれ前記の図2に
示した画像データ生成部13およびドリフト補正部14
のひとつの実施例を示すものである。
【0121】すなわち画像データ生成部13aに備える
CDS回路21は画像読み取り出力値16から冗長信号
部分等の不要部分を分離し、別途備える基準電圧値を用
いて信号の体裁を整え、受光画素部画像信号31と遮光
画素部画像信号32とに分割してドリフト補正部14a
に転送する。
CDS回路21は画像読み取り出力値16から冗長信号
部分等の不要部分を分離し、別途備える基準電圧値を用
いて信号の体裁を整え、受光画素部画像信号31と遮光
画素部画像信号32とに分割してドリフト補正部14a
に転送する。
【0122】前記のドリフト補正部14aには、前記の
遮光画素部信号32の平均値を算出してドリフト補正信
号33を生成する平均化回路22と、前記のドリフト補
正信号33を受け取って新たなドリフト補正信号33が
到来するまで保持するS&H回路23(サンプルホール
ド回路)と、前記の受光画素部画像信号31に前記のド
リフト補正信号33をもって補正を行なう差動回路24
を備え、前記の読み取り部12の温度上昇によるドリフ
ト成分を走査線ごとに補正した補正画像信号34を生成
する。
遮光画素部信号32の平均値を算出してドリフト補正信
号33を生成する平均化回路22と、前記のドリフト補
正信号33を受け取って新たなドリフト補正信号33が
到来するまで保持するS&H回路23(サンプルホール
ド回路)と、前記の受光画素部画像信号31に前記のド
リフト補正信号33をもって補正を行なう差動回路24
を備え、前記の読み取り部12の温度上昇によるドリフ
ト成分を走査線ごとに補正した補正画像信号34を生成
する。
【0123】前記のドリフト補正部14aが生成する補
正画像信号は増幅器25において所定の信号レベルにま
で増幅され、AD変換器26においてアナログ信号から
ディジタルデータに変換されて補正画像データ17を生
成する。
正画像信号は増幅器25において所定の信号レベルにま
で増幅され、AD変換器26においてアナログ信号から
ディジタルデータに変換されて補正画像データ17を生
成する。
【0124】図4は、前記の図2に示した画像読取り装
置11の画像データ生成部13の別のひとつの実施例と
して、読み取り部12より転送を受けた画像読み取り出
力値を構成するアナログ信号をディジタルデータに変換
した後でドリフト成分の補正を行なう概念的な機構の詳
細を示したものである。
置11の画像データ生成部13の別のひとつの実施例と
して、読み取り部12より転送を受けた画像読み取り出
力値を構成するアナログ信号をディジタルデータに変換
した後でドリフト成分の補正を行なう概念的な機構の詳
細を示したものである。
【0125】前記の図4に示す画像データ生成部13b
およびドリフト補正部14bは、それぞれ前記の図2に
示した画像データ生成部13およびドリフト補正部14
のひとつの実施例を示すものである。
およびドリフト補正部14bは、それぞれ前記の図2に
示した画像データ生成部13およびドリフト補正部14
のひとつの実施例を示すものである。
【0126】すなわち画像データ生成部13bに備える
CDS回路41は画像読み取り出力値16から冗長信号
部分等の不要部分を分離し、別途備える基準電圧値を用
いて信号の体裁を整え、増幅器42において所定の信号
レベルにまで増幅され、AD変換器43においてアナロ
グ信号からディジタルデータに変換され、受光画素部画
像データ51と遮光画素部画像データ52とに分割して
ドリフト補正部14bに転送する。
CDS回路41は画像読み取り出力値16から冗長信号
部分等の不要部分を分離し、別途備える基準電圧値を用
いて信号の体裁を整え、増幅器42において所定の信号
レベルにまで増幅され、AD変換器43においてアナロ
グ信号からディジタルデータに変換され、受光画素部画
像データ51と遮光画素部画像データ52とに分割して
ドリフト補正部14bに転送する。
【0127】前記のドリフト補正部14bには、前記の
遮光画素部画像データ52の平均値を算出してドリフト
補正データ53を生成する平均化回路44と、前記のド
リフト補正データ53を受け取って新たなドリフト補正
データ53が到来するまで保持するラッチ回路45と、
前記の受光画素部画像データ51に前記のドリフト補正
データ53をもって補正を行なう加減算回路46を備
え、前記の読み取り部12の温度上昇によるドリフト成
分を走査線ごとに補正した補正画像データ17を生成す
る。
遮光画素部画像データ52の平均値を算出してドリフト
補正データ53を生成する平均化回路44と、前記のド
リフト補正データ53を受け取って新たなドリフト補正
データ53が到来するまで保持するラッチ回路45と、
前記の受光画素部画像データ51に前記のドリフト補正
データ53をもって補正を行なう加減算回路46を備
え、前記の読み取り部12の温度上昇によるドリフト成
分を走査線ごとに補正した補正画像データ17を生成す
る。
【0128】図5ないし図16に基づいて、この発明に
よる画像読み取り装置の制御方法の代表的なひとつの実
施例として、画像データのゼロポイントを規定する黒色
基準に適用するオフセット電圧データを生成する際に読
み取り部の温度上昇によるドリフトの影響を補正する制
御方法を説明する。
よる画像読み取り装置の制御方法の代表的なひとつの実
施例として、画像データのゼロポイントを規定する黒色
基準に適用するオフセット電圧データを生成する際に読
み取り部の温度上昇によるドリフトの影響を補正する制
御方法を説明する。
【0129】図5は、制御の説明に必要な要素の配置を
示したブロック図であり、図6ないし図12は制御の流
れを示したフローチャートであり、図13ないし図16
は個々の主要な動作を説明する補助図である。
示したブロック図であり、図6ないし図12は制御の流
れを示したフローチャートであり、図13ないし図16
は個々の主要な動作を説明する補助図である。
【0130】図5に示すブロック図に基づいて、制御の
説明に必要な要素を説明する。画像読み取り装置B01
に内蔵する読み取り部B10は、読み取り出力値を演算
制御部B11に転送する。
説明に必要な要素を説明する。画像読み取り装置B01
に内蔵する読み取り部B10は、読み取り出力値を演算
制御部B11に転送する。
【0131】前記の演算制御部B11はあらかじめ設定
した当該画像読み取り装置B01に固有の特性であるド
リフトカーブB12を持つ。前記のドリフトカーブB1
2は、前記の読み取り部B10に電源を投入してからの
経過時間値と、前記の経過時間値に対応する読み取り部
B10の出力するオフセット電圧値とによるデータテー
ブルを構成している。
した当該画像読み取り装置B01に固有の特性であるド
リフトカーブB12を持つ。前記のドリフトカーブB1
2は、前記の読み取り部B10に電源を投入してからの
経過時間値と、前記の経過時間値に対応する読み取り部
B10の出力するオフセット電圧値とによるデータテー
ブルを構成している。
【0132】また前記の演算制御部B11はオフセット
電圧値を設定するオフセット電圧設定部B13を備え、
前記のオフセット電圧設定部B13が設定するオフセッ
ト電圧値を黒色基準部B14に格納する。
電圧値を設定するオフセット電圧設定部B13を備え、
前記のオフセット電圧設定部B13が設定するオフセッ
ト電圧値を黒色基準部B14に格納する。
【0133】なお前記の演算制御部B11は内部タイマ
を備え、指定した時刻からの経過時間を計測する。
を備え、指定した時刻からの経過時間を計測する。
【0134】さらに当該画像読み取り装置B01の制御
の手順は制御プログラムB16の指示による。前記の制
御プログラムB16はコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に格納された形態を持っており、たとえば当該画像
読み取り装置B01に接続するホスト装置B02を経由
して当該画像読み取り装置B01に装備される。
の手順は制御プログラムB16の指示による。前記の制
御プログラムB16はコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に格納された形態を持っており、たとえば当該画像
読み取り装置B01に接続するホスト装置B02を経由
して当該画像読み取り装置B01に装備される。
【0135】図6に示すフローチャートに基づいて、当
該画像読み取り装置B01の制御の手順を説明する。各
ステップの説明に引用する符号は、図5による。
該画像読み取り装置B01の制御の手順を説明する。各
ステップの説明に引用する符号は、図5による。
【0136】ステップS001で画像読み取り装置B0
1は読み取りの対象とする原稿のプレスキャン読み取り
を実行し、ステップS002に進んで前記のプレスキャ
ン読み取りで獲得したプレスキャンデータをホスト装置
B02に転送する。
1は読み取りの対象とする原稿のプレスキャン読み取り
を実行し、ステップS002に進んで前記のプレスキャ
ン読み取りで獲得したプレスキャンデータをホスト装置
B02に転送する。
【0137】ステップS003で、前記の画像読み取り
装置B01はホスト装置B02より読み取りの指示を受
信する。なお前記の読み取り指示には、前記のホスト装
置B02が前記のプレスキャンデータに基づいて設定し
た画像読み取り領域および解像度に関するパラメータを
含んでおり、当該画像読み取り装置が本スキャン読み取
り出読み取りに要する所要時間が算出可能なものであ
る。
装置B01はホスト装置B02より読み取りの指示を受
信する。なお前記の読み取り指示には、前記のホスト装
置B02が前記のプレスキャンデータに基づいて設定し
た画像読み取り領域および解像度に関するパラメータを
含んでおり、当該画像読み取り装置が本スキャン読み取
り出読み取りに要する所要時間が算出可能なものであ
る。
【0138】ステップS004で、黒色基準を生成する
フローの主要部分を構成する要素のひとつであるドリフ
トポイントを推定するフローを実行する。前記のドリフ
トポイントを推定するフローの詳細は、図7または図8
による。
フローの主要部分を構成する要素のひとつであるドリフ
トポイントを推定するフローを実行する。前記のドリフ
トポイントを推定するフローの詳細は、図7または図8
による。
【0139】図7に基づいて、この発明の代表的なひと
つの実施例によるドリフトポイントを推定するフローを
説明する。
つの実施例によるドリフトポイントを推定するフローを
説明する。
【0140】ステップS011で演算制御部B11は内
部タイマB15の作動状況を確認し、前記の内部タイマ
B15がOFFであれば、ステップS021に進んで前
記の内部タイマB15をONとして時間計測をスタート
させる。
部タイマB15の作動状況を確認し、前記の内部タイマ
B15がOFFであれば、ステップS021に進んで前
記の内部タイマB15をONとして時間計測をスタート
させる。
【0141】ステップS022で読み取り部B10が黒
基準をあらかじめ定める個数にあわせて読み取り、ステ
ップS023に進んで出力値の平均値を算出する。
基準をあらかじめ定める個数にあわせて読み取り、ステ
ップS023に進んで出力値の平均値を算出する。
【0142】ステップS024であらかじめ定める時間
間隔の経過を確認して、ステップS025に進んで前記
のステップS022と同様の手順で再度黒基準を読み取
り、さらにステップS026に進んで前記のステップS
023と同様の手順で出力値の平均値を算出する。
間隔の経過を確認して、ステップS025に進んで前記
のステップS022と同様の手順で再度黒基準を読み取
り、さらにステップS026に進んで前記のステップS
023と同様の手順で出力値の平均値を算出する。
【0143】ステップS027で、前記のステップS0
23およびステップS026で算出した受光画素部の出
力値の全平均値の差分値を算出する。
23およびステップS026で算出した受光画素部の出
力値の全平均値の差分値を算出する。
【0144】ステップS013に進んでドリフトカーブ
B12を参照して前記の受光画素部の出力値の全平均値
の差分値のなす勾配値に一致するポイントを検索し、ス
テップS014に進んで前記のドリフトカーブB12か
ら前記のステップS022またはステップS026で黒
基準を読み取った時刻に相当するドリフトポイントを推
定する。
B12を参照して前記の受光画素部の出力値の全平均値
の差分値のなす勾配値に一致するポイントを検索し、ス
テップS014に進んで前記のドリフトカーブB12か
ら前記のステップS022またはステップS026で黒
基準を読み取った時刻に相当するドリフトポイントを推
定する。
【0145】なお前記のステップS011で内部タイマ
B015がONであることが確認できた場合は、ステッ
プS012に進んでその時間値を読み取り前回の読み取
り動作からの経過時間を算出して、ステップS013に
進んで前記のドリフトカーブB12を参照し、ステップ
S014に進んで前記のドリフトカーブB12から今回
の指定時刻におけるドリフトポイントを推定する。
B015がONであることが確認できた場合は、ステッ
プS012に進んでその時間値を読み取り前回の読み取
り動作からの経過時間を算出して、ステップS013に
進んで前記のドリフトカーブB12を参照し、ステップ
S014に進んで前記のドリフトカーブB12から今回
の指定時刻におけるドリフトポイントを推定する。
【0146】図13(a)に基づいて、前記の図7に示
した手順の中で実行するドリフトポイント推定の手順の
詳細を説明する。
した手順の中で実行するドリフトポイント推定の手順の
詳細を説明する。
【0147】すなわち図13(a)に示すごとく、前記
の図7のステップS023で算出した平均値をv1と
し、ステップS026で算出した平均値をv2とし、そ
の差分値をV0とする。またステップS024で確認し
た規定時間をT0とする。
の図7のステップS023で算出した平均値をv1と
し、ステップS026で算出した平均値をv2とし、そ
の差分値をV0とする。またステップS024で確認し
た規定時間をT0とする。
【0148】これより、前記の受光画素部の出力値の全
平均値の差分値のなす勾配値は線分A0−B0のなす勾
配値であり、その値は(V0/T0)で示される。
平均値の差分値のなす勾配値は線分A0−B0のなす勾
配値であり、その値は(V0/T0)で示される。
【0149】次いでドリフトカーブ上において前記の勾
配値(V0/T0)と一致する箇所を検索する。この
際、たとえば前記の時間間隔T0を30秒に設定する
と、前記のドリフトカーブ上において前記の30秒とい
う時間間隔における変化率はほぼ直線に近似できるの
で、ここで説明する勾配値の重ね合せが可能である。
配値(V0/T0)と一致する箇所を検索する。この
際、たとえば前記の時間間隔T0を30秒に設定する
と、前記のドリフトカーブ上において前記の30秒とい
う時間間隔における変化率はほぼ直線に近似できるの
で、ここで説明する勾配値の重ね合せが可能である。
【0150】また当然のことながら前記の平均値v1お
よびv2は常に確率論的なあいまいさを含んだ値であ
り、サンプル個数を2個にしてその勾配値を検索の手段
にすることによって求める値をより真値に接近させるこ
とができる。
よびv2は常に確率論的なあいまいさを含んだ値であ
り、サンプル個数を2個にしてその勾配値を検索の手段
にすることによって求める値をより真値に接近させるこ
とができる。
【0151】前記の手順によって前記のドリフトカーブ
上におけるAポイントまたはBポイントが推定され、時
間値t1またはt2が推定される。
上におけるAポイントまたはBポイントが推定され、時
間値t1またはt2が推定される。
【0152】図8に基づいて、この発明の代表的な別の
ひとつの実施例によるドリフトポイントを推定するフロ
ーを説明する。
ひとつの実施例によるドリフトポイントを推定するフロ
ーを説明する。
【0153】ステップS031で演算制御部B11は内
部タイマB15の作動状況を確認し、前記の内部タイマ
B15がOFFであれば、ステップS041に進んで前
記の内部タイマB15をONとして時間計測をスタート
させる。
部タイマB15の作動状況を確認し、前記の内部タイマ
B15がOFFであれば、ステップS041に進んで前
記の内部タイマB15をONとして時間計測をスタート
させる。
【0154】ステップS042で読み取り部B10が黒
基準をあらかじめ定める個数にあわせて読み取り、ステ
ップS043に進んでその受光画素部の出力値の標準偏
差値を算出する。
基準をあらかじめ定める個数にあわせて読み取り、ステ
ップS043に進んでその受光画素部の出力値の標準偏
差値を算出する。
【0155】ステップS033に進んでドリフトカーブ
B12およびその補助データである標準偏差カーブを参
照して前記のステップS043で算出した標準偏差値を
もとに検索し、ステップS034に進んで前記のステッ
プS042で黒基準を読み取った時刻に相当するドリフ
トポイントを推定する。
B12およびその補助データである標準偏差カーブを参
照して前記のステップS043で算出した標準偏差値を
もとに検索し、ステップS034に進んで前記のステッ
プS042で黒基準を読み取った時刻に相当するドリフ
トポイントを推定する。
【0156】なお前記のステップS031で内部タイマ
B015がONであることが確認できた場合は、ステッ
プS032に進んでその時間値を読み取り前回の読み取
り動作からの経過時間を算出して、ステップS033に
進んで前記のドリフトカーブB12を参照し、ステップ
S034に進んで前記のドリフトカーブB12から今回
の指定時刻におけるドリフトポイントを推定する。
B015がONであることが確認できた場合は、ステッ
プS032に進んでその時間値を読み取り前回の読み取
り動作からの経過時間を算出して、ステップS033に
進んで前記のドリフトカーブB12を参照し、ステップ
S034に進んで前記のドリフトカーブB12から今回
の指定時刻におけるドリフトポイントを推定する。
【0157】図13(b)に基づいて、前記の図8に示
した手順の中で実行するドリフトポイント推定の手順の
詳細を説明する。
した手順の中で実行するドリフトポイント推定の手順の
詳細を説明する。
【0158】すなわち図13(b)に示すごとく、前記
の図8のステップS043で算出した標準偏差値σ1を
事前に相関関係を測定した標準偏差値カーブに合わせる
と温度値θ1に対応することができる。前記の温度値θ
1は、既に図23に基づいて説明したごとくドリフトカ
ーブ上のオフセット電圧値に対応することができるの
で、特定のポイントにおける標準偏差値は対応するドリ
フトポイントを推定することができ、その対応する時間
値を推定することができる。
の図8のステップS043で算出した標準偏差値σ1を
事前に相関関係を測定した標準偏差値カーブに合わせる
と温度値θ1に対応することができる。前記の温度値θ
1は、既に図23に基づいて説明したごとくドリフトカ
ーブ上のオフセット電圧値に対応することができるの
で、特定のポイントにおける標準偏差値は対応するドリ
フトポイントを推定することができ、その対応する時間
値を推定することができる。
【0159】図6に戻って、画像読み取り装置B01の
制御の手順の説明を継続する。
制御の手順の説明を継続する。
【0160】ステップS005で、黒色基準を生成する
フローの主要部分を構成する要素のひとつであるオフセ
ット電圧データを生成するフローを実行する。前記のオ
フセット電圧データを生成するフローの詳細は、図9、
図10または図11による。
フローの主要部分を構成する要素のひとつであるオフセ
ット電圧データを生成するフローを実行する。前記のオ
フセット電圧データを生成するフローの詳細は、図9、
図10または図11による。
【0161】図9に基づいて、この発明の代表的なひと
つの実施例によるオフセット電圧データを生成するフロ
ーを説明する。
つの実施例によるオフセット電圧データを生成するフロ
ーを説明する。
【0162】ステップS051で、オフセット電圧設定
部B13は当初のオフセット電圧データを生成する。
部B13は当初のオフセット電圧データを生成する。
【0163】前記の当初のオフセット電圧データ生成に
供する黒基準読み取りの出力値は、前記の図6における
ステップS004に示す手順に図7に基づくフローを適
用した場合で内部タイマB15のOFFが確認されたと
きは前記のステップS022またはステップS025に
おいて実行した黒基準読み取りの出力値を適用する。ま
た内部タイマB15のONが確認されたときは先回の読
み取り動作時に適用されたオフセット電圧データを適用
する。
供する黒基準読み取りの出力値は、前記の図6における
ステップS004に示す手順に図7に基づくフローを適
用した場合で内部タイマB15のOFFが確認されたと
きは前記のステップS022またはステップS025に
おいて実行した黒基準読み取りの出力値を適用する。ま
た内部タイマB15のONが確認されたときは先回の読
み取り動作時に適用されたオフセット電圧データを適用
する。
【0164】さらに前記の図6におけるステップS00
4に示す手順に図8に基づくフローを適用した場合で内
部タイマB15のOFFが確認されたときは前記のステ
ップS042において実行した黒基準読み取りの出力値
を適用する。また内部タイマB15のONが確認された
ときは先回の読み取り動作時に適用されたオフセット電
圧データを適用する。
4に示す手順に図8に基づくフローを適用した場合で内
部タイマB15のOFFが確認されたときは前記のステ
ップS042において実行した黒基準読み取りの出力値
を適用する。また内部タイマB15のONが確認された
ときは先回の読み取り動作時に適用されたオフセット電
圧データを適用する。
【0165】ステップS052で、演算制御部B11は
読み取り所要時間を予測する。前記の読み取り所要時間
の予測は、前記のステップS003においてホスト装置
からの読み取り指示に含まれる読み取り領域等のパラメ
ータに基づいて算出する。
読み取り所要時間を予測する。前記の読み取り所要時間
の予測は、前記のステップS003においてホスト装置
からの読み取り指示に含まれる読み取り領域等のパラメ
ータに基づいて算出する。
【0166】ステップS053で、画像読み取り開始時
刻と前記の読み取り所要時間の予測値から画像読み取り
終了時刻を算出する。
刻と前記の読み取り所要時間の予測値から画像読み取り
終了時刻を算出する。
【0167】ステップS054でドリフトカーブB12
を参照し、ステップS055に進んで画像読み取り開始
時刻と画像読み取り終了時刻とのドリフトポイントを推
定する。
を参照し、ステップS055に進んで画像読み取り開始
時刻と画像読み取り終了時刻とのドリフトポイントを推
定する。
【0168】ステップS056で、画像読み取り開始時
刻のドリフトポイントと画像読み取り終了時刻のドリフ
トポイントとのそれぞれのオフセット電圧値の差分値を
算出し、前記の当初のオフセット電圧値に適用する補正
値とする。
刻のドリフトポイントと画像読み取り終了時刻のドリフ
トポイントとのそれぞれのオフセット電圧値の差分値を
算出し、前記の当初のオフセット電圧値に適用する補正
値とする。
【0169】ステップS057で前記の当初のオフセッ
ト電圧値に前記の補正値を適用して補正を行ない、今回
の画像読み取りにおいて黒色基準に適用する補正電圧デ
ータを生成する。
ト電圧値に前記の補正値を適用して補正を行ない、今回
の画像読み取りにおいて黒色基準に適用する補正電圧デ
ータを生成する。
【0170】図14に基づいて、前記の図9に示した手
順の中で実行するオフセット電圧データ生成の手順の詳
細を説明する。
順の中で実行するオフセット電圧データ生成の手順の詳
細を説明する。
【0171】すなわち図14に示すごとく、前記の図9
のステップS052で算出した画像読み取り所要時間を
Trとすると、前記の画像読み取り所要時間Trによっ
て生じるオフセット電圧値の変動量はH1なる量になっ
て現われる。
のステップS052で算出した画像読み取り所要時間を
Trとすると、前記の画像読み取り所要時間Trによっ
て生じるオフセット電圧値の変動量はH1なる量になっ
て現われる。
【0172】したがって画像読み取りに際して、前もっ
てその黒色基準に適用するオフセット電圧値を読み取り
終了時刻のドリフトポイントに合わせておくことができ
る。
てその黒色基準に適用するオフセット電圧値を読み取り
終了時刻のドリフトポイントに合わせておくことができ
る。
【0173】これより、前記の図9に示す実施例に基づ
くフローを実行することにより、当該画像読み取り装置
は今回の画像読み取り動作の読み取り終了時点に到達す
ると予測した時刻のドリフトポイントにおけるオフセッ
ト電圧値を推定して黒色基準に適用することができる。
くフローを実行することにより、当該画像読み取り装置
は今回の画像読み取り動作の読み取り終了時点に到達す
ると予測した時刻のドリフトポイントにおけるオフセッ
ト電圧値を推定して黒色基準に適用することができる。
【0174】したがって、たとえば当該画像読み取り装
置がオフセット電圧値において熱雑音による影響を回避
するために画像読み取り時のみに読み取り部への通電を
行なう場合でも、ドリフトによるオフセット電圧値の変
動を抑止する方策となる。
置がオフセット電圧値において熱雑音による影響を回避
するために画像読み取り時のみに読み取り部への通電を
行なう場合でも、ドリフトによるオフセット電圧値の変
動を抑止する方策となる。
【0175】図10に基づいて、この発明の代表的な別
のひとつの実施例によるオフセット電圧データを生成す
るフローを説明する。
のひとつの実施例によるオフセット電圧データを生成す
るフローを説明する。
【0176】ステップS061で、オフセット電圧設定
部B13は当初のオフセット電圧データを生成する。
部B13は当初のオフセット電圧データを生成する。
【0177】前記の当初のオフセット電圧データ生成に
供する黒基準読み取りの出力値は、前記の図6における
ステップS004に示す手順に図7に基づくフローを適
用した場合で内部タイマB15のOFFが確認されたと
きは前記のステップS022またはステップS025に
おいて実行した黒基準読み取りの出力値を適用する。ま
た内部タイマB15のONが確認されたときは先回の読
み取り動作時に適用されたオフセット電圧データを適用
する。
供する黒基準読み取りの出力値は、前記の図6における
ステップS004に示す手順に図7に基づくフローを適
用した場合で内部タイマB15のOFFが確認されたと
きは前記のステップS022またはステップS025に
おいて実行した黒基準読み取りの出力値を適用する。ま
た内部タイマB15のONが確認されたときは先回の読
み取り動作時に適用されたオフセット電圧データを適用
する。
【0178】さらに前記の図6におけるステップS00
4に示す手順に図8に基づくフローを適用した場合で内
部タイマB15のOFFが確認されたときは前記のステ
ップS042において実行した黒基準読み取りの出力値
を適用する。また内部タイマB15のONが確認された
ときは先回の読み取り動作時に適用されたオフセット電
圧データを適用する。
4に示す手順に図8に基づくフローを適用した場合で内
部タイマB15のOFFが確認されたときは前記のステ
ップS042において実行した黒基準読み取りの出力値
を適用する。また内部タイマB15のONが確認された
ときは先回の読み取り動作時に適用されたオフセット電
圧データを適用する。
【0179】ステップS062で、演算制御部B11は
読み取り所要時間を予測する。前記の読み取り所要時間
の予測は、前記のステップS003においてホスト装置
からの読み取り指示に含まれる読み取り領域等のパラメ
ータに基づいて算出する。
読み取り所要時間を予測する。前記の読み取り所要時間
の予測は、前記のステップS003においてホスト装置
からの読み取り指示に含まれる読み取り領域等のパラメ
ータに基づいて算出する。
【0180】ステップS063で、画像読み取り開始時
刻と前記の読み取り所要時間の予測値から画像読み取り
終了時刻を算出する。
刻と前記の読み取り所要時間の予測値から画像読み取り
終了時刻を算出する。
【0181】ステップS064でドリフトカーブB12
を参照し、ステップS065に進んで前記のドリフトカ
ーブから画像読み取り開始時刻と画像読み取り終了時刻
のドリフトポイントを推定する。
を参照し、ステップS065に進んで前記のドリフトカ
ーブから画像読み取り開始時刻と画像読み取り終了時刻
のドリフトポイントを推定する。
【0182】ステップS066で、ドリフト中央値を推
定する。
定する。
【0183】ステップS067で、画像読み取り開始時
刻のドリフトポイントと画像読み取り終了時刻のドリフ
トポイントとのオフセット電圧値の中央値を算出し、前
記の当初のオフセット電圧値に適用する補正値とする。
刻のドリフトポイントと画像読み取り終了時刻のドリフ
トポイントとのオフセット電圧値の中央値を算出し、前
記の当初のオフセット電圧値に適用する補正値とする。
【0184】ステップS068で前記の当初のオフセッ
ト電圧値に前記の補正値を適用して補正を行ない、今回
の画像読み取りにおいて黒色基準に適用する補正電圧デ
ータを生成する。
ト電圧値に前記の補正値を適用して補正を行ない、今回
の画像読み取りにおいて黒色基準に適用する補正電圧デ
ータを生成する。
【0185】図15に基づいて、前記の図10に示した
手順の中で実行するオフセット電圧データ生成の手順の
詳細を説明する。
手順の中で実行するオフセット電圧データ生成の手順の
詳細を説明する。
【0186】すなわち図15に示すごとく、前記の図1
0のステップS062で算出した画像読み取り所要時間
をTrとすると、ドリフトカーブにそって読み取り開始
時刻t3におけるオフセット電圧値v3は、前記の画像
読み取り所要時間Tr後の画像読み取り終了時刻t4に
おいてオフセット電圧値はv4となる。これより前記の
オフセット電圧v3とv4との中央値v5をもって当該
画像読み取りに適用するオフセット電圧値とする。すな
わち前記のオフセット電圧v3より差分H2を補正する
ことによって前記の中央値v5なるオフセット電圧値を
設定することができる。
0のステップS062で算出した画像読み取り所要時間
をTrとすると、ドリフトカーブにそって読み取り開始
時刻t3におけるオフセット電圧値v3は、前記の画像
読み取り所要時間Tr後の画像読み取り終了時刻t4に
おいてオフセット電圧値はv4となる。これより前記の
オフセット電圧v3とv4との中央値v5をもって当該
画像読み取りに適用するオフセット電圧値とする。すな
わち前記のオフセット電圧v3より差分H2を補正する
ことによって前記の中央値v5なるオフセット電圧値を
設定することができる。
【0187】したがって画像読み取りに際して、前もっ
てその黒色基準に適用するオフセット電圧値をドリフト
ポイントの中央値に合わせておくことができる。
てその黒色基準に適用するオフセット電圧値をドリフト
ポイントの中央値に合わせておくことができる。
【0188】これより、前記の図10に示す実施例に基
づくフローを実行することにより、当該画像読み取り装
置は今回の画像読み取り動作おいて予測されるドリフト
の中央値のオフセット電圧値を推定して黒色基準に適用
することができる。
づくフローを実行することにより、当該画像読み取り装
置は今回の画像読み取り動作おいて予測されるドリフト
の中央値のオフセット電圧値を推定して黒色基準に適用
することができる。
【0189】したがって、たとえば当該画像読み取り装
置がオフセット電圧値において熱雑音による影響を回避
するために画像読み取り時のみに読み取り部への通電を
行なう場合でも、ドリフトによるオフセット電圧値の変
動を抑止する方策となる。
置がオフセット電圧値において熱雑音による影響を回避
するために画像読み取り時のみに読み取り部への通電を
行なう場合でも、ドリフトによるオフセット電圧値の変
動を抑止する方策となる。
【0190】図11に基づいて、この発明の代表的な別
のひとつの実施例によるオフセット電圧データを生成す
るフローを説明する。
のひとつの実施例によるオフセット電圧データを生成す
るフローを説明する。
【0191】ステップS071で、オフセット電圧設定
部B13は当初のオフセット電圧データを生成する。
部B13は当初のオフセット電圧データを生成する。
【0192】前記の当初のオフセット電圧データ生成に
供する黒基準読み取りの出力値は、前記の図6における
ステップS004に示す手順に図7に基づくフローを適
用した場合で内部タイマB15のOFFが確認されたと
きは前記のステップS022またはステップS025に
おいて実行した黒基準読み取りの出力値を適用する。ま
た内部タイマB15のONが確認されたときは先回の読
み取り動作時に適用されたオフセット電圧データを適用
する。
供する黒基準読み取りの出力値は、前記の図6における
ステップS004に示す手順に図7に基づくフローを適
用した場合で内部タイマB15のOFFが確認されたと
きは前記のステップS022またはステップS025に
おいて実行した黒基準読み取りの出力値を適用する。ま
た内部タイマB15のONが確認されたときは先回の読
み取り動作時に適用されたオフセット電圧データを適用
する。
【0193】さらに前記の図6におけるステップS00
4に示す手順に図8に基づくフローを適用した場合で内
部タイマB15のOFFが確認されたときは前記のステ
ップS042において実行した黒基準読み取りの出力値
を適用する。また内部タイマB15のONが確認された
ときは先回の読み取り動作時に適用されたオフセット電
圧データを適用する。
4に示す手順に図8に基づくフローを適用した場合で内
部タイマB15のOFFが確認されたときは前記のステ
ップS042において実行した黒基準読み取りの出力値
を適用する。また内部タイマB15のONが確認された
ときは先回の読み取り動作時に適用されたオフセット電
圧データを適用する。
【0194】ステップS072で、演算制御部B11は
読み取り所要時間を予測する。前記の読み取り所要時間
の予測は、前記のステップS003においてホスト装置
からの読み取り指示に含まれる読み取り領域等のパラメ
ータに基づいて算出する。
読み取り所要時間を予測する。前記の読み取り所要時間
の予測は、前記のステップS003においてホスト装置
からの読み取り指示に含まれる読み取り領域等のパラメ
ータに基づいて算出する。
【0195】ステップS073で、画像読み取り開始時
刻と前記の読み取り所要時間の予測値から画像読み取り
終了時刻を算出する。
刻と前記の読み取り所要時間の予測値から画像読み取り
終了時刻を算出する。
【0196】ステップS074で、画像読み取りの所要
時間をあらかじめ定める基準にしたがって分割する。
時間をあらかじめ定める基準にしたがって分割する。
【0197】ステップS075で前記の分割した個々の
時間に対応する時刻を設定し、ステップS076に進ん
でドリフトカーブB12を参照し、ステップS077で
個々の分割時刻におけるドリフトポイントを推定する。
時間に対応する時刻を設定し、ステップS076に進ん
でドリフトカーブB12を参照し、ステップS077で
個々の分割時刻におけるドリフトポイントを推定する。
【0198】ステップS078で、隣接する個々の分割
時刻のオフセット電圧値の差分値を算出し、前記の当初
のオフセット電圧値に順次適用する補正値とする。
時刻のオフセット電圧値の差分値を算出し、前記の当初
のオフセット電圧値に順次適用する補正値とする。
【0199】ステップS079で前記の当初のオフセッ
ト電圧値に前記の補正値を適用して補正を行ない、今回
の画像読み取りにおいて黒色基準に適用する個々の分割
時刻の補正電圧データを生成する。
ト電圧値に前記の補正値を適用して補正を行ない、今回
の画像読み取りにおいて黒色基準に適用する個々の分割
時刻の補正電圧データを生成する。
【0200】図16に基づいて、前記の図11に示した
手順の中で実行するオフセット電圧データ生成の手順の
詳細を説明する。なおここでは画像読み取りの所要時間
を3分割した例をもって説明する。
手順の中で実行するオフセット電圧データ生成の手順の
詳細を説明する。なおここでは画像読み取りの所要時間
を3分割した例をもって説明する。
【0201】すなわち図16に示すごとく、前記の図1
1のステップS072で算出した画像読み取り所要時間
をTrとする。前記の画像読み取り所要時間Trを3分
割し、読み取り開始時刻をt6とし、第1に到達する分
割時刻をt7、第2に到達する分割時刻をt8、読み取
り終了時刻をt9とする。
1のステップS072で算出した画像読み取り所要時間
をTrとする。前記の画像読み取り所要時間Trを3分
割し、読み取り開始時刻をt6とし、第1に到達する分
割時刻をt7、第2に到達する分割時刻をt8、読み取
り終了時刻をt9とする。
【0202】読み取り開始時刻t6および第1の分割時
刻t7におけるドリフトポイントを求め、そのオフセッ
ト電圧値の差分値をH3とし、同様に順次第1の到達時
刻t7から第2の到達時刻t8にいたるオフセット電圧
値の差分値をH4とし、第2の到達時刻t8から読み取
り終了時刻t9にいたるオフセット電圧値の差分値をH
5とする。
刻t7におけるドリフトポイントを求め、そのオフセッ
ト電圧値の差分値をH3とし、同様に順次第1の到達時
刻t7から第2の到達時刻t8にいたるオフセット電圧
値の差分値をH4とし、第2の到達時刻t8から読み取
り終了時刻t9にいたるオフセット電圧値の差分値をH
5とする。
【0203】さらに読み取り開始時刻t6から第1の到
達時刻t7にいたる読み取り時間帯に対しては補正値と
してH3を適用し、次いで前記の第1の到達時刻t7か
ら第2の到達時刻t8にいたる読み取り時間帯に対して
は補正値としてH3+H4を適用し、さらに前記の第2
の到達時刻t8から読み取り終了時刻にいたる読み取り
時間帯に対しては補正値としてH3+H4+H5を適用
し、それぞれ当初のオフセット電圧データに対して補正
を行なう。
達時刻t7にいたる読み取り時間帯に対しては補正値と
してH3を適用し、次いで前記の第1の到達時刻t7か
ら第2の到達時刻t8にいたる読み取り時間帯に対して
は補正値としてH3+H4を適用し、さらに前記の第2
の到達時刻t8から読み取り終了時刻にいたる読み取り
時間帯に対しては補正値としてH3+H4+H5を適用
し、それぞれ当初のオフセット電圧データに対して補正
を行なう。
【0204】したがって画像読み取りに際して、前もっ
てその黒色基準に適用するオフセット電圧値を段階的に
適用するドリフトポイントに合わせておくことができ
る。
てその黒色基準に適用するオフセット電圧値を段階的に
適用するドリフトポイントに合わせておくことができ
る。
【0205】これより、前記の図11に示す実施例に基
づくフローを実行することにより、当該画像読み取り装
置は今回の画像読み取り動作の読み取りにおいて段階的
に設定した時刻のドリフトポイントにおけるオフセット
電圧値を推定して黒色基準に適用することができる。
づくフローを実行することにより、当該画像読み取り装
置は今回の画像読み取り動作の読み取りにおいて段階的
に設定した時刻のドリフトポイントにおけるオフセット
電圧値を推定して黒色基準に適用することができる。
【0206】したがって、たとえば当該画像読み取り装
置がオフセット電圧値において熱雑音による影響を回避
するために画像読み取り時のみに読み取り部への通電を
行なう場合でも、ドリフトによるオフセット電圧値の変
動を抑止する方策となる。
置がオフセット電圧値において熱雑音による影響を回避
するために画像読み取り時のみに読み取り部への通電を
行なう場合でも、ドリフトによるオフセット電圧値の変
動を抑止する方策となる。
【0207】再び図6に戻って、画像読み取り装置B0
1の制御の手順の説明を継続する。
1の制御の手順の説明を継続する。
【0208】ステップS006で、読み取り部B10は
読み取りの対象とする原稿をホスト装置B02が指示す
る仕様にしたがって読み取る。
読み取りの対象とする原稿をホスト装置B02が指示す
る仕様にしたがって読み取る。
【0209】ステップS007で、前記の読み取り部B
10が読み取った読み取り出力値をもとに画像データを
生成する。前記の画像データの生成において、前記のス
テップS005で補正を施して生成したオフセット電圧
データを黒色基準として適用する。
10が読み取った読み取り出力値をもとに画像データを
生成する。前記の画像データの生成において、前記のス
テップS005で補正を施して生成したオフセット電圧
データを黒色基準として適用する。
【0210】ステップS008で、前記の画像データを
ホスト装置B02に転送して制御フローを終了する。
ホスト装置B02に転送して制御フローを終了する。
【0211】図12に示すフローチャートに基づいて、
当該画像読み取り装置B01においてドリフトカーブを
生成するキャリブレーションモードの制御の手順を説明
する。各ステップの説明に引用する符号は、図5によ
る。
当該画像読み取り装置B01においてドリフトカーブを
生成するキャリブレーションモードの制御の手順を説明
する。各ステップの説明に引用する符号は、図5によ
る。
【0212】ステップS081で画像読み取り装置B0
1はキャリブレーションモードの指定を行なう。前記の
キャリブレーションモードの指定はホスト装置B02に
よるか、あるいはまた当該画像読み取り装置B01に備
える操作パネル等から指示してもよい。
1はキャリブレーションモードの指定を行なう。前記の
キャリブレーションモードの指定はホスト装置B02に
よるか、あるいはまた当該画像読み取り装置B01に備
える操作パネル等から指示してもよい。
【0213】ステップS082で、ドリフトカーブB1
2のデータを構成する時間間隔を、あらかじめ定める基
準にしたがって設定する。
2のデータを構成する時間間隔を、あらかじめ定める基
準にしたがって設定する。
【0214】ステップS083で読み取り部B10が黒
基準を規定のサンプル回数にしたがって読み取り、ステ
ップS084に進んで前記の黒基準を読み取った読み取
り出力値の全平均値を算出し、次いでその標準偏差値を
算出する。
基準を規定のサンプル回数にしたがって読み取り、ステ
ップS084に進んで前記の黒基準を読み取った読み取
り出力値の全平均値を算出し、次いでその標準偏差値を
算出する。
【0215】ステップS085で、前記の標準偏差値を
あらかじめ定める基準値と比較照合してその大小関係を
調査する。
あらかじめ定める基準値と比較照合してその大小関係を
調査する。
【0216】この措置は前記の読み取り部B10の温度
を調査するためのものであり、前記の読み取り部B10
の温度が十分に低ければ、生成されるドリフトカーブも
また低温域からのデータを装備できる。したがってたと
えば読み取り部に供給する電源を読み取り時のみに限定
する制御方法を適用しても、対応する温度領域でのドリ
フトカーブが準備できるので、既に述べたごとくこの発
明の実施例で述べたドリフトカーブが有効となる。
を調査するためのものであり、前記の読み取り部B10
の温度が十分に低ければ、生成されるドリフトカーブも
また低温域からのデータを装備できる。したがってたと
えば読み取り部に供給する電源を読み取り時のみに限定
する制御方法を適用しても、対応する温度領域でのドリ
フトカーブが準備できるので、既に述べたごとくこの発
明の実施例で述べたドリフトカーブが有効となる。
【0217】また逆に前記の読み取り部B10の温度が
十分に低くなければ、生成されるドリフトカーブも特に
低温域でのデータが欠落したものとなる。したがってた
とえば読み取り部に供給する電源を読み取り時のみに限
定する制御方法を適用した場合に、対応する温度領域で
のドリフトカーブが準備されないので、既に述べたごと
くこの発明の実施例で述べたドリフトカーブが意味をな
さなくなる。
十分に低くなければ、生成されるドリフトカーブも特に
低温域でのデータが欠落したものとなる。したがってた
とえば読み取り部に供給する電源を読み取り時のみに限
定する制御方法を適用した場合に、対応する温度領域で
のドリフトカーブが準備されないので、既に述べたごと
くこの発明の実施例で述べたドリフトカーブが意味をな
さなくなる。
【0218】前記のステップS085で述べたごとく黒
基準を読み取った読み取り出力値より算出した標準偏差
値が規定値より小さければ、既に図13(b)で述べた
ごとく前記の読み取り出力値を出力した時点での読み取
り部B10の温度は前記の規定値の示す温度値より低い
ことを示唆している。
基準を読み取った読み取り出力値より算出した標準偏差
値が規定値より小さければ、既に図13(b)で述べた
ごとく前記の読み取り出力値を出力した時点での読み取
り部B10の温度は前記の規定値の示す温度値より低い
ことを示唆している。
【0219】ステップS086で前記の標準偏差値が前
記の基準値より小さければ、ステップS087に進んで
実用に耐える温度領域を持ったドリフトカーブを生成す
ることが可能であり当該キャリブレーションモードによ
る動作の実行が可能と判定する。
記の基準値より小さければ、ステップS087に進んで
実用に耐える温度領域を持ったドリフトカーブを生成す
ることが可能であり当該キャリブレーションモードによ
る動作の実行が可能と判定する。
【0220】ステップS088で既に前記のステップS
082で設定した規定の時間間隔の経過を確認して、ス
テップS089に進んで読み取り部B10が再度黒基準
を読み取り、ステップS090に進んで前記の黒基準を
読み取った読み取り出力値の全平均値を算出する。
082で設定した規定の時間間隔の経過を確認して、ス
テップS089に進んで読み取り部B10が再度黒基準
を読み取り、ステップS090に進んで前記の黒基準を
読み取った読み取り出力値の全平均値を算出する。
【0221】ステップS091で規定の時刻値に達して
いなければ、ステップS088に戻って規定の時間間隔
の経過を確認する。
いなければ、ステップS088に戻って規定の時間間隔
の経過を確認する。
【0222】前記のステップS091で規定の時刻値に
達したとき、ステップS092に進んでドリフトカーブ
のデータを形成させ、さらにステップS093に進んで
ドリフトカーブのデータを既に装備するドリフトカーブ
B12と入れ替えて、今回生成したドリフトカーブのデ
ータを格納する。
達したとき、ステップS092に進んでドリフトカーブ
のデータを形成させ、さらにステップS093に進んで
ドリフトカーブのデータを既に装備するドリフトカーブ
B12と入れ替えて、今回生成したドリフトカーブのデ
ータを格納する。
【0223】なお前記のステップS086で前記の標準
偏差値が既定値より小さくなかった場合は、ステップS
095に進んで読み取り部B10の温度値が規定値より
高く、当該キャリブレーションモードによる動作の実行
が不可能であると判定して、ステップS096に進んで
実行不可を表示し、さらにステップS097に進んで当
該キャリブレーションモードによる動作を中止する。
偏差値が既定値より小さくなかった場合は、ステップS
095に進んで読み取り部B10の温度値が規定値より
高く、当該キャリブレーションモードによる動作の実行
が不可能であると判定して、ステップS096に進んで
実行不可を表示し、さらにステップS097に進んで当
該キャリブレーションモードによる動作を中止する。
【0224】図17ないし図22に基づいて、この発明
による画像読み取り装置の制御方法の代表的な別のひと
つの実施例として、読み取り部のCCDに備える遮光画
素部の出力値をもとに前記の読み取り部のドリフト成分
を検出し、画像データを生成する際に前記のドリフト成
分を補正する制御方法を説明する。
による画像読み取り装置の制御方法の代表的な別のひと
つの実施例として、読み取り部のCCDに備える遮光画
素部の出力値をもとに前記の読み取り部のドリフト成分
を検出し、画像データを生成する際に前記のドリフト成
分を補正する制御方法を説明する。
【0225】図17、図19および図21は、制御の説
明に必要な要素の配置を示したブロック図であり、図1
8、図20および図22は制御の流れを示したフローチ
ャートである。
明に必要な要素の配置を示したブロック図であり、図1
8、図20および図22は制御の流れを示したフローチ
ャートである。
【0226】図17に示すブロック図に基づいて、制御
の説明に必要な要素を説明する。画像読み取り装置B0
3に内蔵する読み取り部B30は読み取りの対象とする
画像領域を読み取る受光画素部B30aと照射光の到来
を遮断した遮光画素部B30bとにより縫製するCCD
を持ち、前記の受光画素部B30aおよび遮光画素部B
30bの出力する読み取り出力値を演算制御部B31に
転送する。
の説明に必要な要素を説明する。画像読み取り装置B0
3に内蔵する読み取り部B30は読み取りの対象とする
画像領域を読み取る受光画素部B30aと照射光の到来
を遮断した遮光画素部B30bとにより縫製するCCD
を持ち、前記の受光画素部B30aおよび遮光画素部B
30bの出力する読み取り出力値を演算制御部B31に
転送する。
【0227】前記の演算制御部B31は画像データ生成
部B33を備え、前記の画像データ生成部B33にドリ
フト補正部B34を持つ。なお前記の画像データ生成部
B33およびドリフト補正部B34の詳細については後
述する
部B33を備え、前記の画像データ生成部B33にドリ
フト補正部B34を持つ。なお前記の画像データ生成部
B33およびドリフト補正部B34の詳細については後
述する
【0228】さらに当該画像読み取り装置B03の制御
の手順は制御プログラムB36の指示による。前記の制
御プログラムB36はコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に格納された形態を持っており、たとえば当該画像
読み取り装置B03に接続するホスト装置B02を経由
して当該画像読み取り装置B03に装備される。
の手順は制御プログラムB36の指示による。前記の制
御プログラムB36はコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に格納された形態を持っており、たとえば当該画像
読み取り装置B03に接続するホスト装置B02を経由
して当該画像読み取り装置B03に装備される。
【0229】図18に示すフローチャートに基づいて、
当該画像読み取り装置B03の制御の手順を説明する。
各ステップの説明に引用する符号は、図17による。
当該画像読み取り装置B03の制御の手順を説明する。
各ステップの説明に引用する符号は、図17による。
【0230】ステップS101で画像読み取り装置B0
3は読み取りの対象とする原稿のプレスキャン読み取り
を実行し、ステップS102に進んで前記のプレスキャ
ン読み取りで獲得したプレスキャンデータをホスト装置
B02に転送する。
3は読み取りの対象とする原稿のプレスキャン読み取り
を実行し、ステップS102に進んで前記のプレスキャ
ン読み取りで獲得したプレスキャンデータをホスト装置
B02に転送する。
【0231】ステップS103で、前記の画像読み取り
装置B03はホスト装置B02より読み取りの指示を受
信する。なお前記の読み取り指示には、前記のホスト装
置B02が前記のプレスキャンデータに基づいて設定し
た画像読み取り領域等のパラメータを含んだものであ
る。
装置B03はホスト装置B02より読み取りの指示を受
信する。なお前記の読み取り指示には、前記のホスト装
置B02が前記のプレスキャンデータに基づいて設定し
た画像読み取り領域等のパラメータを含んだものであ
る。
【0232】ステップS104で、黒色基準を生成す
る。前記の黒色基準の生成は読み取り部B30が黒基準
をあらかじめ定める規定の回数のサンプル数を読み取
り、個々の画素ごとの平均値を算出して、前記の黒色基
準に適用するオフセット電圧値とする。
る。前記の黒色基準の生成は読み取り部B30が黒基準
をあらかじめ定める規定の回数のサンプル数を読み取
り、個々の画素ごとの平均値を算出して、前記の黒色基
準に適用するオフセット電圧値とする。
【0233】ステップS105で、読み取りの対象とす
る原稿を読み取り部B30が読み取る。
る原稿を読み取り部B30が読み取る。
【0234】ステップS106で、当該画像読み取り装
置B03はホスト装置B02に提供する画像データを生
成する。前記の画像データを生成するフローの詳細は、
図19ないし図22に基づいて説明する。
置B03はホスト装置B02に提供する画像データを生
成する。前記の画像データを生成するフローの詳細は、
図19ないし図22に基づいて説明する。
【0235】図19および図20に基づいて、この発明
の代表的なひとつの実施例による読み取り部の温度上昇
に起因するドリフトを補正した画像データを生成するフ
ローを説明する。
の代表的なひとつの実施例による読み取り部の温度上昇
に起因するドリフトを補正した画像データを生成するフ
ローを説明する。
【0236】図19は、前記の図17における画像デー
タ生成部B33およびドリフト補正部B34の詳細を示
したブロック図であり、図20は前記の図18のステッ
プS106における制御の詳細な流れを示したフローチ
ャートである。
タ生成部B33およびドリフト補正部B34の詳細を示
したブロック図であり、図20は前記の図18のステッ
プS106における制御の詳細な流れを示したフローチ
ャートである。
【0237】図19に示すブロック図に基づいて、制御
の説明に必要な要素を説明する。
の説明に必要な要素を説明する。
【0238】画像データ生成部B33aに備える画像信
号生成部B43aは、読み取り部B30が転送した読み
取り出力値より制御信号等の冗長部分をCDS回路によ
って除去し、さらに別途備える黒色基準等に基づいて出
力値を整えてシェーディング補正を施した画像信号を生
成する。
号生成部B43aは、読み取り部B30が転送した読み
取り出力値より制御信号等の冗長部分をCDS回路によ
って除去し、さらに別途備える黒色基準等に基づいて出
力値を整えてシェーディング補正を施した画像信号を生
成する。
【0239】ドリフト補正部B34aは、前記の画像信
号生成部B43aの生成した画像信号より遮光画素部B
30bの読み取った信号部分を受けてドリフト成分の補
正信号を生成する補正信号生成部B44aと、前記の画
像信号生成部B43aの生成した画像信号より受光画素
部B30aの読み取った信号部分を受けて前記の補正信
号生成部B44aの生成するドリフト成分の補正信号に
より補正を施す補正部B44bとを備える。
号生成部B43aの生成した画像信号より遮光画素部B
30bの読み取った信号部分を受けてドリフト成分の補
正信号を生成する補正信号生成部B44aと、前記の画
像信号生成部B43aの生成した画像信号より受光画素
部B30aの読み取った信号部分を受けて前記の補正信
号生成部B44aの生成するドリフト成分の補正信号に
より補正を施す補正部B44bとを備える。
【0240】また前記の画像データ生成部B33aは、
前記のドリフト補正部B34aにおいて補正を施した画
像信号を所定のレベルに増幅した後でアナログ信号から
ディジタルデータに変換するAD変換部B43bを持
つ。
前記のドリフト補正部B34aにおいて補正を施した画
像信号を所定のレベルに増幅した後でアナログ信号から
ディジタルデータに変換するAD変換部B43bを持
つ。
【0241】なお前記の図19に示した画像データ生成
部B33aおよびドリフト補正部B34aの代表的な実
施例として、図3に示した機構がある。
部B33aおよびドリフト補正部B34aの代表的な実
施例として、図3に示した機構がある。
【0242】図20に示すフローチャートに基づいて、
画像データを生成する動作のフローを説明する。各ステ
ップの説明に引用する符号は図17および図19によ
る。
画像データを生成する動作のフローを説明する。各ステ
ップの説明に引用する符号は図17および図19によ
る。
【0243】ステップS111で画像信号生成部B43
aは読み取り部B30より転送を受けた画像読み取り出
力値より画像信号を生成し、ステップS112に進んで
前記の画像信号より遮光画素部B30bによる信号部分
を分離してドリフト補正部B34aにある補正信号生成
部B44aに転送する。
aは読み取り部B30より転送を受けた画像読み取り出
力値より画像信号を生成し、ステップS112に進んで
前記の画像信号より遮光画素部B30bによる信号部分
を分離してドリフト補正部B34aにある補正信号生成
部B44aに転送する。
【0244】ステップS113で補正信号生成部B44
aは前記の遮光画素部B30bによる信号部分の平均値
を算出し、前記の平均値を補正部B44bに転送する。
aは前記の遮光画素部B30bによる信号部分の平均値
を算出し、前記の平均値を補正部B44bに転送する。
【0245】前記の遮光画素部B30bによる信号部分
の平均値は、隣接する受光画素部B30aによる信号部
分と同等の温度上昇値によるドリフトの影響を受けた出
力値なので、画像読み取り光の影響を受けない黒色基準
のドリフトによる出力変動を示している。
の平均値は、隣接する受光画素部B30aによる信号部
分と同等の温度上昇値によるドリフトの影響を受けた出
力値なので、画像読み取り光の影響を受けない黒色基準
のドリフトによる出力変動を示している。
【0246】ステップS114で補正部B44bは前記
の遮光画素部B30bによる信号部分の平均値を補正信
号として固定する。なお前記の遮光画素部B30bによ
る信号部分は、常に受光画素部B30aによる信号部分
とともに1個の走査線による読み取り出力値から抽出す
るものなので、前記の補正信号はそれぞれ個別の走査線
による画像信号において発生する。したがって前記の補
正信号は対応する走査線にかかる画像信号の補正が終了
するまで固定して、後続の走査線にかかる画像信号にか
かる補正信号が到来すれば新規の補正信号に置き換え
る。
の遮光画素部B30bによる信号部分の平均値を補正信
号として固定する。なお前記の遮光画素部B30bによ
る信号部分は、常に受光画素部B30aによる信号部分
とともに1個の走査線による読み取り出力値から抽出す
るものなので、前記の補正信号はそれぞれ個別の走査線
による画像信号において発生する。したがって前記の補
正信号は対応する走査線にかかる画像信号の補正が終了
するまで固定して、後続の走査線にかかる画像信号にか
かる補正信号が到来すれば新規の補正信号に置き換え
る。
【0247】ステップS115で、受光画素部B30a
による信号部分を構成する個々の受光画素の出力値より
生成した画像信号より前記の平均値を減算して補正画像
信号とし、AD変換部B43bに転送する。
による信号部分を構成する個々の受光画素の出力値より
生成した画像信号より前記の平均値を減算して補正画像
信号とし、AD変換部B43bに転送する。
【0248】ステップS116で、前記のAD変換部B
43bは転送を受けた補正画像信号を所定のレベルに増
幅し、アナログ信号からディジタルデータに変換して読
み取り部B30のドリフトによる変動を補正した補正画
像データを生成する。
43bは転送を受けた補正画像信号を所定のレベルに増
幅し、アナログ信号からディジタルデータに変換して読
み取り部B30のドリフトによる変動を補正した補正画
像データを生成する。
【0249】図21および図22に基づいて、この発明
の代表的な別のひとつの実施例による読み取り部の温度
上昇に起因するドリフトを補正した画像データを生成す
るフローを説明する。
の代表的な別のひとつの実施例による読み取り部の温度
上昇に起因するドリフトを補正した画像データを生成す
るフローを説明する。
【0250】図21は、前記の図17における画像デー
タ生成部B33およびドリフト補正部B34の詳細を示
したブロック図であり、図22は前記の図18のステッ
プS106における制御の詳細な流れを示したフローチ
ャートである。
タ生成部B33およびドリフト補正部B34の詳細を示
したブロック図であり、図22は前記の図18のステッ
プS106における制御の詳細な流れを示したフローチ
ャートである。
【0251】図21に示すブロック図に基づいて、制御
の説明に必要な要素を説明する。
の説明に必要な要素を説明する。
【0252】画像データ生成部B33bに備える画像信
号生成部B43cは、読み取り部B30が転送した読み
取り出力値より制御信号等の冗長部分を除去し、さらに
別途備える黒色基準等に基づいて出力値を整えて画像信
号を生成する。
号生成部B43cは、読み取り部B30が転送した読み
取り出力値より制御信号等の冗長部分を除去し、さらに
別途備える黒色基準等に基づいて出力値を整えて画像信
号を生成する。
【0253】またAD変換部B43dは、前記の画像信
号を所定のレベルに増幅した後でアナログ信号からディ
ジタルデータに変換する。
号を所定のレベルに増幅した後でアナログ信号からディ
ジタルデータに変換する。
【0254】ドリフト補正部B34bは、前記のAD変
換部B43dで変換した画像データより遮光画素部B3
0bの読み取ったデータ部分を受けてドリフト成分の補
正データを生成する補正データ生成部B44cと、前記
のAD変換部B43dが変換した画像データより受光画
素部B30aの読み取ったデータ部分を受けて前記の補
正データ生成部B44cの生成するドリフト成分の補正
データにより補正を施す補正部B44dとを備える。
換部B43dで変換した画像データより遮光画素部B3
0bの読み取ったデータ部分を受けてドリフト成分の補
正データを生成する補正データ生成部B44cと、前記
のAD変換部B43dが変換した画像データより受光画
素部B30aの読み取ったデータ部分を受けて前記の補
正データ生成部B44cの生成するドリフト成分の補正
データにより補正を施す補正部B44dとを備える。
【0255】なお前記の図21に示した画像データ生成
部B33bおよびドリフト補正部B34bの代表的な実
施例として、図4に示した機構がある。
部B33bおよびドリフト補正部B34bの代表的な実
施例として、図4に示した機構がある。
【0256】図22に示すフローチャートに基づいて、
画像データを生成する動作のフローを説明する。各ステ
ップの説明に引用する符号は図17および図21によ
る。
画像データを生成する動作のフローを説明する。各ステ
ップの説明に引用する符号は図17および図21によ
る。
【0257】ステップS121で画像信号生成部B43
cは読み取り部B30より転送を受けた画像読み取り出
力値より画像信号を生成し、ステップS112に進んで
前記の画像信号を画像信号AD変換部B43dに転送す
る。
cは読み取り部B30より転送を受けた画像読み取り出
力値より画像信号を生成し、ステップS112に進んで
前記の画像信号を画像信号AD変換部B43dに転送す
る。
【0258】ステップS122で、前記のAD変換部B
43dは転送を受けた画像信号を所定のレベルに増幅
し、さらにアナログ信号からディジタルデータに変換し
て画像データとする。
43dは転送を受けた画像信号を所定のレベルに増幅
し、さらにアナログ信号からディジタルデータに変換し
て画像データとする。
【0259】ステップS123で、前記の画像データよ
り遮光画素部B30bによるデータ部分を分離して、ド
リフト補正部B34bにある補正データ生成部B44c
に転送する。
り遮光画素部B30bによるデータ部分を分離して、ド
リフト補正部B34bにある補正データ生成部B44c
に転送する。
【0260】ステップS124で補正データ生成部B4
4cは前記の遮光画素部B30bによるデータ部分の平
均値を算出し、前記の平均値を補正部B44dに転送す
る。
4cは前記の遮光画素部B30bによるデータ部分の平
均値を算出し、前記の平均値を補正部B44dに転送す
る。
【0261】前記の遮光画素部B30bによるデータ部
分の平均値は、隣接する受光画素部B30aによるデー
タ部分と同等の温度上昇値によるドリフトの影響を受け
た出力値より得たデータなので、画像読み取り光の影響
を受けない黒色基準のドリフトによる出力変動を示して
いる。
分の平均値は、隣接する受光画素部B30aによるデー
タ部分と同等の温度上昇値によるドリフトの影響を受け
た出力値より得たデータなので、画像読み取り光の影響
を受けない黒色基準のドリフトによる出力変動を示して
いる。
【0262】ステップS125で補正部B44dは前記
の遮光画素部B30bによるデータ部分の平均値を補正
データとして固定する。なお前記の遮光画素部B30b
によるデータ部分は、常に受光画素部B30aによるデ
ータ部分とともに1個の走査線による読み取り出力値か
ら抽出するものなので、前記の補正データはそれぞれ個
別の走査線による画像データにおいて発生する。したが
って前記の補正データは対応する走査線にかかる画像デ
ータの補正が終了するまで固定して、後続の走査線にか
かる画像データにかかる補正データが到来すれば新規の
補正データに置き換える。
の遮光画素部B30bによるデータ部分の平均値を補正
データとして固定する。なお前記の遮光画素部B30b
によるデータ部分は、常に受光画素部B30aによるデ
ータ部分とともに1個の走査線による読み取り出力値か
ら抽出するものなので、前記の補正データはそれぞれ個
別の走査線による画像データにおいて発生する。したが
って前記の補正データは対応する走査線にかかる画像デ
ータの補正が終了するまで固定して、後続の走査線にか
かる画像データにかかる補正データが到来すれば新規の
補正データに置き換える。
【0263】ステップS126で、受光画素部B30a
によるデータ部分を構成する個々の受光画素の出力値よ
り生成した画像データより前記の平均値を減算して補正
画像データを生成する。
によるデータ部分を構成する個々の受光画素の出力値よ
り生成した画像データより前記の平均値を減算して補正
画像データを生成する。
【0264】図18に戻って、当該画像読み取り装置B
03の制御手順の説明を継続する。ステップS107
で、補正画像データをホスト装置B02に転送して、制
御の手順を終了する。
03の制御手順の説明を継続する。ステップS107
で、補正画像データをホスト装置B02に転送して、制
御の手順を終了する。
【0265】
【発明の効果】この発明により、以下に示すような効果
が期待できる。
が期待できる。
【0266】1)ホスト装置に接続し、画像データを提
供する画像読み取り装置において、読み取り部の温度上
昇に伴なうドリフトによる黒基準読み取り出力値の変動
を補正するドリフト成分補正値を生成して前記のドリフ
ト成分補正値をオフセット電圧生成部に提供するオフセ
ット補正値生成部を備え、さらに前記のオフセット補正
値生成部は、前記の読み取り部の温度が上昇することに
よって発生する温度ドリフトをあらかじめ規定するドリ
フトカーブを備える。
供する画像読み取り装置において、読み取り部の温度上
昇に伴なうドリフトによる黒基準読み取り出力値の変動
を補正するドリフト成分補正値を生成して前記のドリフ
ト成分補正値をオフセット電圧生成部に提供するオフセ
ット補正値生成部を備え、さらに前記のオフセット補正
値生成部は、前記の読み取り部の温度が上昇することに
よって発生する温度ドリフトをあらかじめ規定するドリ
フトカーブを備える。
【0267】この手段を取ることにより、当該画像読み
取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値の読み
取り部の温度上昇に伴なうドリフトを推定する機構を備
えるという効果を得る。
取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値の読み
取り部の温度上昇に伴なうドリフトを推定する機構を備
えるという効果を得る。
【0268】2)ホスト装置に接続し、画像データを提
供する画像読み取り装置において、画像の読み取りに際
して、読み取り部の有する遮光画素部の読み取った読み
取り出力値を用いて前記の読み取り部の温度上昇に伴な
う温度ドリフトによる画像データの変動を補正する、ド
リフト補正部を、画像データ生成部に備える。
供する画像読み取り装置において、画像の読み取りに際
して、読み取り部の有する遮光画素部の読み取った読み
取り出力値を用いて前記の読み取り部の温度上昇に伴な
う温度ドリフトによる画像データの変動を補正する、ド
リフト補正部を、画像データ生成部に備える。
【0269】3)前記の画像読み取り装置において、前
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、アナ
ログ信号である遮光画素部画像信号よりドリフト補正信
号を生成する平均化回路と、前記のドリフト補正信号
を、後続の走査線にかかる遮光画素部画像信号より新た
に生成するドリフト補正信号が到来するまで保持するS
&H回路と、前記のドリフト補正信号を用いて受光画素
部画像信号を補正して補正画像信号を生成する差動回路
とを備える。
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、アナ
ログ信号である遮光画素部画像信号よりドリフト補正信
号を生成する平均化回路と、前記のドリフト補正信号
を、後続の走査線にかかる遮光画素部画像信号より新た
に生成するドリフト補正信号が到来するまで保持するS
&H回路と、前記のドリフト補正信号を用いて受光画素
部画像信号を補正して補正画像信号を生成する差動回路
とを備える。
【0270】4)前記の画像読み取り装置において、前
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、ディ
ジタルデータに変換された遮光画素部画像データよりド
リフト補正データを生成する平均化回路と、前記のドリ
フト補正データを、後続の走査線による新たなドリフト
補正データが到来するまで保持するラッチ回路と、前記
のドリフト補正データを用いて受光画素部画像データの
補正を行なって補正画像データを生成する加減算回路と
を備える。
記の画像データ生成部に備えるドリフト補正部は、ディ
ジタルデータに変換された遮光画素部画像データよりド
リフト補正データを生成する平均化回路と、前記のドリ
フト補正データを、後続の走査線による新たなドリフト
補正データが到来するまで保持するラッチ回路と、前記
のドリフト補正データを用いて受光画素部画像データの
補正を行なって補正画像データを生成する加減算回路と
を備える。
【0271】これらの手段を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読み取りの対象とする原稿を読み取った
画像データに含まれる読み取り部のドリフト成分を走査
線ごとに個別に補正して読み取り部の温度上昇によるド
リフトを補正した補正画像データを生成する機構を備え
るという効果を得る。
読み取り装置は読み取りの対象とする原稿を読み取った
画像データに含まれる読み取り部のドリフト成分を走査
線ごとに個別に補正して読み取り部の温度上昇によるド
リフトを補正した補正画像データを生成する機構を備え
るという効果を得る。
【0272】5)ホスト装置に接続し、画像データを提
供する画像読み取り装置の制御方法において、画像デー
タ生成の黒色基準に適用するオフセット電圧データを生
成する際に、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取
り部が黒基準を読み取った読み取り出力値を前記の読み
取り部の通電による温度上昇による温度ドリフトをあら
かじめ規定するドリフトカーブと照合し、前記の画像読
み取り装置が読み取りの対象とする原稿を読み取る際に
前記の読み取り部が到達する温度値を推定して、前記の
黒色基準に適用するオフセット電圧データの補正を実行
する。
供する画像読み取り装置の制御方法において、画像デー
タ生成の黒色基準に適用するオフセット電圧データを生
成する際に、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取
り部が黒基準を読み取った読み取り出力値を前記の読み
取り部の通電による温度上昇による温度ドリフトをあら
かじめ規定するドリフトカーブと照合し、前記の画像読
み取り装置が読み取りの対象とする原稿を読み取る際に
前記の読み取り部が到達する温度値を推定して、前記の
黒色基準に適用するオフセット電圧データの補正を実行
する。
【0273】6)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、あらかじめ定める時間間隔をもって前記の読み
取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値の変動量を
前記のドリフトカーブと照合して、前記の読み取り部が
到達した温度を推定する。
おいて、あらかじめ定める時間間隔をもって前記の読み
取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値の変動量を
前記のドリフトカーブと照合して、前記の読み取り部が
到達した温度を推定する。
【0274】7)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より算出する標準偏差値を前記のドリフトカー
ブと照合して、前記の読み取り部が到達した温度を推定
する。
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より算出する標準偏差値を前記のドリフトカー
ブと照合して、前記の読み取り部が到達した温度を推定
する。
【0275】8)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より前記の読み取り部が到達した温度を推定す
るとともに、前記の読み取り装置に内蔵するタイマーを
作動させ、以降の読み取り動作時における前記の読み取
り部の温度を前記のドリフトカーブに基づいて推定す
る。
おいて、前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取
り出力値より前記の読み取り部が到達した温度を推定す
るとともに、前記の読み取り装置に内蔵するタイマーを
作動させ、以降の読み取り動作時における前記の読み取
り部の温度を前記のドリフトカーブに基づいて推定す
る。
【0276】これらの手段を取ることにより、当該画像
読み取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値を
生成する際に読み取り部の温度によるドリフト量を推定
するので、前記のドリフトによる読み取り出力値の変動
を補正する基盤を設定するという効果を得る。
読み取り装置は黒色基準に適用するオフセット電圧値を
生成する際に読み取り部の温度によるドリフト量を推定
するので、前記のドリフトによる読み取り出力値の変動
を補正する基盤を設定するという効果を得る。
【0277】9)前記の画像読み取り装置の制御方法に
おいて、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とす
る原稿の読み取り所要時間を予測して、前記の読み取り
所要時間をもとに、読み取りにおける黒色基準に適用す
るオフセット電圧値を補正する補正量を設定する。
おいて、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とす
る原稿の読み取り所要時間を予測して、前記の読み取り
所要時間をもとに、読み取りにおける黒色基準に適用す
るオフセット電圧値を補正する補正量を設定する。
【0278】10)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を予測して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測して、黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正す
る補正量を設定する。
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を予測して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測して、黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正す
る補正量を設定する。
【0279】11)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測して、その温度変化量の中央値を黒色基準に適用する
オフセット電圧値を補正する補正量として設定する。
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出して、前記の読み取
り所要時間をもとに、読み取り終了時刻において読み取
り部の達する温度を前記のドリフトカーブに基づいて予
測して、その温度変化量の中央値を黒色基準に適用する
オフセット電圧値を補正する補正量として設定する。
【0280】12)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出し、さらに前記の読
み取り所要時間を、あらかじめ定める基準に基づいて分
割して、前記の個々の分割した個別の読み取り時間帯に
おいて前記の読み取り部が達する温度を前記のドリフト
カーブに基づいて予測して、前記の個別の読み取り時間
帯において黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正
する個別の補正量を設定する。
において、前記の画像読み取り装置が読み取りの対象と
する原稿の読み取り所要時間を算出し、さらに前記の読
み取り所要時間を、あらかじめ定める基準に基づいて分
割して、前記の個々の分割した個別の読み取り時間帯に
おいて前記の読み取り部が達する温度を前記のドリフト
カーブに基づいて予測して、前記の個別の読み取り時間
帯において黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正
する個別の補正量を設定する。
【0281】これらの手段を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読取りの対象とする原稿を読取る時間帯
に応じたドリフト量を補正した黒色基準を生成するとい
う効果を得る。
読み取り装置は読取りの対象とする原稿を読取る時間帯
に応じたドリフト量を補正した黒色基準を生成するとい
う効果を得る。
【0282】13)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部があらかじめ定める時間間隔をもって黒基準を読み取
り、その読み取り出力値を順次記憶し、前記の読み取り
部の温度上昇に伴って発生する温度ドリフトと前記の読
み取り部に印加する通電時間との関係を示すドリフトカ
ーブを構成するドリフトデータを生成する。
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部があらかじめ定める時間間隔をもって黒基準を読み取
り、その読み取り出力値を順次記憶し、前記の読み取り
部の温度上昇に伴って発生する温度ドリフトと前記の読
み取り部に印加する通電時間との関係を示すドリフトカ
ーブを構成するドリフトデータを生成する。
【0283】この手段を取ることにより、当該画像読み
取り装置はドリフト補正に使用する前記の画像読取り装
置に固有のドリフトカーブの生成または更新を行なうと
いう効果を得る。
取り装置はドリフト補正に使用する前記の画像読取り装
置に固有のドリフトカーブの生成または更新を行なうと
いう効果を得る。
【0284】14)ホスト装置に接続し、画像データを
提供する画像読み取り装置の制御方法において、前記の
画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備えるCCD
の遮光画素部より出力される読み取り出力値を用いて、
走査線ごとの補正値を生成する。
提供する画像読み取り装置の制御方法において、前記の
画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備えるCCD
の遮光画素部より出力される読み取り出力値を用いて、
走査線ごとの補正値を生成する。
【0285】15)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値を用いて、受光画素部より
出力されるアナログ信号よりなる読み取り出力値を走査
線ごとに補正する補正値を生成する。
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値を用いて、受光画素部より
出力されるアナログ信号よりなる読み取り出力値を走査
線ごとに補正する補正値を生成する。
【0286】16)前記の画像読み取り装置の制御方法
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデ
ータを用いて、受光画素部より出力されるアナログ信号
よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデータ
を走査線ごとに補正する補正データを生成する。
において、前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り
部に備えるCCDの遮光画素部より出力されるアナログ
信号よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデ
ータを用いて、受光画素部より出力されるアナログ信号
よりなる読み取り出力値より変換したディジタルデータ
を走査線ごとに補正する補正データを生成する。
【0287】これらの手段を取ることにより、当該画像
読み取り装置は読取り部に備えるCCDの遮光画素部よ
り得る出力値を用いてドリフト成分を補正した補正画像
データを生成するので、常に読み取りの走査線に応じた
ドリフトの補正を実行し、ドリフトの影響を抑止した良
好な画像データを提供するという効果を得る。
読み取り装置は読取り部に備えるCCDの遮光画素部よ
り得る出力値を用いてドリフト成分を補正した補正画像
データを生成するので、常に読み取りの走査線に応じた
ドリフトの補正を実行し、ドリフトの影響を抑止した良
好な画像データを提供するという効果を得る。
【0288】17)ホスト装置に接続し、画像データを
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、画像読み取りの黒色
基準に適用するオフセット電圧データを生成する際に、
前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部が黒基準
を読み取った読み取り出力値を、前記の読み取り部の温
度上昇による温度ドリフトをあらかじめ規定するドリフ
トカーブと照合して、読み取りの対象とする原稿を読み
取る際に前記の読み取り部が到達する温度を推定する手
順と、前記の推定した読み取り部の温度値に基づいて、
オフセット電圧値を補正する手順とを実行させる制御プ
ログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納
する。
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、画像読み取りの黒色
基準に適用するオフセット電圧データを生成する際に、
前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部が黒基準
を読み取った読み取り出力値を、前記の読み取り部の温
度上昇による温度ドリフトをあらかじめ規定するドリフ
トカーブと照合して、読み取りの対象とする原稿を読み
取る際に前記の読み取り部が到達する温度を推定する手
順と、前記の推定した読み取り部の温度値に基づいて、
オフセット電圧値を補正する手順とを実行させる制御プ
ログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納
する。
【0289】この手段を取ることにより、当該画像読み
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、読取り部の温
度上昇によるドリフト成分を補正して前記のドリフトに
よる影響を抑止した黒色基準を適用する手順を装備する
という効果を得る。
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、読取り部の温
度上昇によるドリフト成分を補正して前記のドリフトに
よる影響を抑止した黒色基準を適用する手順を装備する
という効果を得る。
【0290】18)ホスト装置に接続し、画像データを
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、前記の画像読み取り
装置に内蔵する読み取り部に備えるCCDの遮光画素部
より出力される読み取り出力値を抽出する手順と、前記
の遮光画素部より出力される出力値を用いて当該画像デ
ータの走査線ごとの補正値を生成する手順とを実行させ
る制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に格納する。
提供する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログ
ラムを格納する記録媒体において、前記の画像読み取り
装置に内蔵する読み取り部に備えるCCDの遮光画素部
より出力される読み取り出力値を抽出する手順と、前記
の遮光画素部より出力される出力値を用いて当該画像デ
ータの走査線ごとの補正値を生成する手順とを実行させ
る制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に格納する。
【0291】この手段を取ることにより、当該画像読み
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、個々の走査線
ごとに読取り部の温度上昇によるドリフト成分を補正し
て前記のドリフトによる影響を抑止した補正画像データ
を生成する手順を装備するという効果を得る。
取り装置は読取りの対象とする原稿を読取った読取り出
力値をもとに画像データを生成する際に、個々の走査線
ごとに読取り部の温度上昇によるドリフト成分を補正し
て前記のドリフトによる影響を抑止した補正画像データ
を生成する手順を装備するという効果を得る。
【図1】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置の説明図
装置の説明図
【図2】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置の説明図
装置の説明図
【図3】この発明の代表的な実施例による画像データの
補正機構の説明図
補正機構の説明図
【図4】この発明の代表的な実施例による画像データの
補正機構の説明図
補正機構の説明図
【図5】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置におけるブロック図
装置におけるブロック図
【図6】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置のフローチャート
装置のフローチャート
【図7】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置のフローチャート
装置のフローチャート
【図8】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置のフローチャート
装置のフローチャート
【図9】この発明の代表的な実施例による画像読み取り
装置のフローチャート
装置のフローチャート
【図10】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置のフローチャート
り装置のフローチャート
【図11】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置のフローチャート
り装置のフローチャート
【図12】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置のフローチャート
り装置のフローチャート
【図13】この発明の代表的な実施例によるドリフトポ
イント設定動作の説明図
イント設定動作の説明図
【図14】この発明の代表的な実施例によるドリフトポ
イント設定動作の説明図
イント設定動作の説明図
【図15】この発明の代表的な実施例によるドリフトポ
イント設定動作の説明図
イント設定動作の説明図
【図16】この発明の代表的な実施例によるドリフトポ
イント設定動作の説明図
イント設定動作の説明図
【図17】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置におけるブロック図
り装置におけるブロック図
【図18】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置のフローチャート
り装置のフローチャート
【図19】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置におけるブロック図
り装置におけるブロック図
【図20】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置のフローチャート
り装置のフローチャート
【図21】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置におけるブロック図
り装置におけるブロック図
【図22】この発明の代表的な実施例による画像読み取
り装置のフローチャート
り装置のフローチャート
【図23】画像読み取り装置のドリフトカーブの説明図
【図24】画像読み取り装置のドリフトカーブの説明図
【図25】画像読み取り装置の遮光画素部と受光画素部
の説明図
の説明図
【図26】従来の技術を適用した画像読み取り装置の説
明図
明図
【図27】従来の技術を適用した画像読み取り装置にお
けるブロック図
けるブロック図
【図28】従来の技術を適用した画像読み取り装置のフ
ローチャート
ローチャート
【図29】従来の技術を適用した画像読み取り装置のフ
ローチャート
ローチャート
【図30】従来の技術を適用した画像読み取り装置のフ
ローチャート
ローチャート
1、11:画像読み取り装置 2、12:読み取り部 3:オフセット電圧生成部 4:オフセット補正値生成部 5:オフセットカーブ 7:黒基準読み取り出力値 8:オフセット電圧データ 9:ドリフト成分補正値 12a:受光画素部 12b:遮光画素部 13、13a:画像データ生成部 14、14a:ドリフト補正部 16:画像読み取り出力値 17:補正画像データ 21、41:CDS回路 22、44:平均化回路 23:S&H回路 24:差動回路 25、42:増幅器 26、43:AD変換器 31:受光画素部画像信号 32:遮光画素部画像信号 33:ドリフト補正信号 34:補正画像信号 45:ラッチ回路 46:加減算回路 51:受光画素部画像データ 52:遮光画素部画像データ 53:ドリフト補正データ
Claims (18)
- 【請求項1】ホスト装置に接続し、画像データを提供す
る画像読み取り装置において、 読み取り部(2)の温度上昇に伴なうドリフトによる黒
基準読み取り出力値(7)の変動を補正するドリフト成
分補正値(9)を生成して前記のドリフト成分補正値
(9)をオフセット電圧生成部(3)に提供するオフセ
ット補正値生成部(4)を備え、 さらに前記のオフセット補正値生成部(4)は、前記の
読み取り部(2)の温度が上昇することによって発生す
る温度ドリフトをあらかじめ規定するドリフトカーブ
(5)を備えることを特徴とする、 画像読み取り装置。 - 【請求項2】ホスト装置に接続し、画像データを提供す
る画像読み取り装置において、 画像の読み取りに際して、読み取り部(12)の有する
遮光画素部(12b)の読み取った読み取り出力値を用
いて前記の読み取り部(12)の温度上昇に伴なう温度
ドリフトによる画像データの変動を補正する、ドリフト
補正部(14)を、画像データ生成部(13)に備える
ことを特徴とする、 画像読み取り装置。 - 【請求項3】前記の画像読み取り装置において、 前記の画像データ生成部(13)に備えるドリフト補正
部(14)は、アナログ信号である遮光画素部画像信号
(32)よりドリフト補正信号(33)を生成する平均
化回路と、 前記のドリフト補正信号(33)を、後続の走査線にか
かる遮光画素部画像信号(32)より新たに生成するド
リフト補正信号(33)が到来するまで保持するS&H
回路(23)と、 前記のドリフト補正信号(33)を用いて受光画素部画
像信号(31)を補正して補正画像信号(34)を生成
する差動回路(24)とを有することを特徴とする、請
求項2に記載の、画像読み取り装置。 - 【請求項4】前記の画像読み取り装置において、 前記の画像データ生成部(13)に備えるドリフト補正
部(14)は、ディジタルデータに変換された遮光画素
部画像データ(52)よりドリフト補正データ(53)
を生成する平均化回路(44)と、 前記のドリフト補正データ(53)を、後続の走査線に
よる新たなドリフト補正データ(53)が到来するまで
保持するラッチ回路(45)と、 前記のドリフト補正データ(53)を用いて受光画素部
画像データ(51)の補正を行なって補正画像データ
(17)を生成する加減算回路(46)とを有すること
を特徴とする、 請求項2に記載の、画像読み取り装置。 - 【請求項5】ホスト装置に接続し、画像データを提供す
る画像読み取り装置の制御方法において、 画像データ生成の黒色基準に適用するオフセット電圧デ
ータを生成する際に、前記の画像読み取り装置に内蔵す
る読み取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値を前
記の読み取り部の通電による温度上昇による温度ドリフ
トをあらかじめ測定して規定するドリフトカーブと照合
し、 前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿を
読み取る際に前記の読み取り部が到達する温度値を推定
して、 前記の黒色基準に適用するオフセット電圧データの補正
を実行することを特徴とする、 画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項6】前記の画像読み取り装置の制御方法におい
て、 あらかじめ定める時間間隔をもって前記の読み取り部が
黒基準を読み取った読み取り出力値の変動量を前記のド
リフトカーブと照合して、前記の読み取り部が到達した
温度を推定することを特徴とする、 請求項5に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項7】前記の画像読み取り装置の制御方法におい
て、 前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値
より算出する標準偏差値を前記のドリフトカーブ測定時
の温度と偏差との対応する関係と照合して、前記の読み
取り部が到達した温度を推定することを特徴とする、 請求項5に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項8】前記の画像読み取り装置の制御方法におい
て、 前記の読み取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値
より前記の読み取り部が到達した温度を推定するととも
に、前記の読み取り装置に内蔵するタイマーを作動さ
せ、以降の読み取り動作時における前記の読み取り部の
温度を前記のドリフトカーブに基づいて推定することを
特徴とする、 請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の、画像
読み取り装置の制御方法。 - 【請求項9】前記の画像読み取り装置の制御方法におい
て、 前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿の
読み取り所要時間を算出して、 前記の読み取り所要時間をもとに、読み取りにおける黒
色基準に適用するオフセット電圧値を補正する補正量を
設定することを特徴とする、 請求項5に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項10】前記の画像読み取り装置の制御方法にお
いて、 前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿の
読み取り所要時間を算出して、 前記の読み取り所要時間をもとに、読み取り終了時刻に
おいて読み取り部の達する温度を前記のドリフトカーブ
に基づいて予測して、黒色基準に適用するオフセット電
圧値を補正する補正量を設定することを特徴とする、 請求項9に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項11】前記の画像読み取り装置の制御方法にお
いて、 前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿の
読み取り所要時間を算出して、 前記の読み取り所要時間をもとに、読み取り終了時刻に
おいて読み取り部の達する温度を前記のドリフトカーブ
に基づいて予測して、その温度変化量の中央値を黒色基
準に適用するオフセット電圧値を補正する補正量として
設定することを特徴とする、 請求項9に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項12】前記の画像読み取り装置の制御方法にお
いて、 前記の画像読み取り装置が読み取りの対象とする原稿の
読み取り所要時間を算出し、さらに前記の読み取り所要
時間を、あらかじめ定める基準に基づいて分割して、 前記の個々の分割した個別の読み取り時間帯において前
記の読み取り部が達する温度を前記のドリフトカーブに
基づいて予測して、前記の個別の読み取り時間帯におい
て黒色基準に適用するオフセット電圧値を補正する個別
の補正量を設定することを特徴とする、 請求項9に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項13】前記の画像読み取り装置の制御方法にお
いて、 前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部があらか
じめ定める時間間隔をもって黒基準を読み取り、その読
み取り出力値を順次記憶し、 前記の読み取り部の温度上昇に伴って発生する温度ドリ
フトと前記の読み取り部に印加する通電時間との関係を
示すドリフトカーブを構成するドリフトデータを生成す
ることを特徴とする、 請求項5に記載の、画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項14】ホスト装置に接続し、画像データを提供
する画像読み取り装置の制御方法において、 前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備える
CCDの遮光画素部より出力される読み取り出力値を用
いて、走査線ごとの補正値を生成することを特徴とす
る、 画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項15】前記の画像読み取り装置の制御方法にお
いて、 前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備える
CCDの遮光画素部より出力されるアナログ信号よりな
る読み取り出力値を用いて、受光画素部より出力される
アナログ信号よりなる読み取り出力値を走査線ごとに補
正する補正値を生成することを特徴とする、 請求項14に記載の画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項16】前記の画像読み取り装置の制御方法にお
いて、 前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備える
CCDの遮光画素部より出力されるアナログ信号よりな
る読み取り出力値より変換したディジタルデータを用い
て、受光画素部より出力されるアナログ信号よりなる読
み取り出力値より変換したディジタルデータを走査線ご
とに補正する補正データを生成することを特徴とする、 請求項14に記載の画像読み取り装置の制御方法。 - 【請求項17】ホスト装置に接続し、画像データを提供
する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログラム
を格納する記録媒体において、 画像読み取りの黒色基準に適用するオフセット電圧デー
タを生成する際に、前記の画像読み取り装置に内蔵する
読み取り部が黒基準を読み取った読み取り出力値を、前
記の読み取り部の温度上昇による温度ドリフトをあらか
じめ規定するドリフトカーブと照合して、読み取りの対
象とする原稿を読み取る際に前記の読み取り部が到達す
る温度を推定する手順と、 前記の推定した読み取り部の温度値に基づいて、オフセ
ット電圧値を補正する手順とを実行させる制御プログラ
ムを格納したことを特徴とする、 コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項18】ホスト装置に接続し、画像データを提供
する画像読み取り装置の制御を実現する制御プログラム
を格納する記録媒体において、 前記の画像読み取り装置に内蔵する読み取り部に備える
CCDの遮光画素部より出力される読み取り出力値を抽
出する手順と、 前記の遮光画素部より出力される出力値を用いて当該画
像データの走査線ごとの補正値を生成する手順とを実行
させる制御プログラムを格納したことを特徴とする、 コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197539A JP2001028666A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 画像読み取り装置およびその制御方法ならびにその記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197539A JP2001028666A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 画像読み取り装置およびその制御方法ならびにその記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028666A true JP2001028666A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=16376168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11197539A Pending JP2001028666A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 画像読み取り装置およびその制御方法ならびにその記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001028666A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007124144A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Ricoh Co Ltd | デジタル撮像装置,画像読み取り装置および画像形成装置 |
US7391533B2 (en) | 2001-10-17 | 2008-06-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing method, image processing apparatus and strage medium |
JP2008288685A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Fujifilm Corp | 画像処理装置、方法及びプログラム |
EP3557856A1 (en) | 2018-04-17 | 2019-10-23 | Seiko Epson Corporation | Output image generating method of an image reading device, and an image reading device |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197539A patent/JP2001028666A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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