JP2019186398A - ウエーハの加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、ピックアップ工程においてデバイスを破損させることなく、確実にピックアップできるウエーハの加工を実施ことができる加工装置を提供することにある。【解決手段】本発明のウエーハの加工方法によれば、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容すると共に、ダイシングテープでウエーハとフレームとを貼着し一体ユニットを形成する一体ユニット形成工程と、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、デバイスをダイシングテープからピックアップするピックアップ工程と、を少なくとも含み、該分割工程と該ピックアップ工程との間に一体ユニットを水中に浸漬し超音波を付与してデバイスのピックアップを促進する超音波付与工程を実施するウエーハの加工方法が提供される。【選択図】図4
Description
本発明は、ピックアップ工程においてデバイスを確実にピックアップできるウエーハの加工方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ウエーハを収容する開口を有するフレームに収容されると共に粘着性を有するダイシングテープによってフレームと貼着されて一体ユニットとされ、ダイシング装置によって個々のデバイスに分割される。
ダイシング装置によって個々に分割されたデバイスは、ダイシングテープからピックアップされて携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ウエーハを個々のデバイスに分割するダイシング装置としては、切削ブレードを回転可能に備え、ウエーハ上に形成された分割予定ラインを切断するタイプのもの(例えば、特許文献1を参照。)、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射してアブレーション加工によって分割予定ラインに溝を形成するタイプのもの(例えば、特許文献2を参照。)、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインの内部に改質層を形成するタイプのもの(例えば、特許文献3を参照。)ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに位置付けて照射し分割予定ラインに細孔と細孔を囲繞する非晶質とからなるシールドトンネルを形成するタイプのもの(例えば、特許文献4を参照。)等が存在する。
上記のいずれのタイプのダイシング装置においても、分割されたデバイスは、ダイシングテープからピックアップされて、次工程に搬送されて配線基板等に配設される。しかし、近年、ダイシング装置において個々のデバイスに分割されるウエーハの厚みが、70μm、50μmと、年々薄化してきており、上記のダイシング装置によって個々のデバイスに分割する分割工程を実施した後、ダイシングテープからデバイスを剥離してピックアップする際に、ダイシングテープの粘着層がデバイスの外周に付着したまま離れず、デバイスが損傷する、という問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、ピックアップ工程においてデバイスを損傷させることなく、確実にピックアップできるウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容すると共に、ダイシングテープでウエーハとフレームとを貼着し一体ユニットを形成する一体ユニット形成工程と、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、デバイスをダイシングテープからピックアップするピックアップ工程と、を少なくとも含み、該分割工程と該ピックアップ工程との間に一体ユニットを水中に浸漬し超音波を付与してデバイスのピックアップを促進する超音波付与工程を実施するウエーハの加工方法が提供される。
好ましくは、該超音波付与工程において付与される超音波の周波数は、20〜40kHzであり、50〜70秒間付与される。
本発明のウエーハの加工方法は、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容すると共に、ダイシングテープでウエーハとフレームとを貼着し一体ユニットを形成する一体ユニット形成工程と、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、デバイスをダイシングテープからピックアップするピックアップ工程と、を少なくとも含み、該分割工程と該ピックアップ工程との間に一体ユニットを水中に浸漬し超音波を付与してデバイスのピックアップを促進する超音波付与工程を実施することから、超音波によって発生するキャビテーション、及び振動によって、デバイスの外周がダイシングテープから僅かに剥がれ、さらに、剥がれた箇所に水が進入することによりピックアップされやすい状態にされ、ピックアップ工程においてデバイスが損傷するという問題が解消し、確実にデバイスをピックアップすることができる。
以下、本発明に基づき実施されるウエーハの加工方法の実施例について添付図面を参照して、詳細に説明する。
本実施例のウエーハの加工方法は、少なくとも、一体ユニット形成工程、分割工程、超音波付与工程、及びピックアップ工程を含んで構成される。以下、順を追って説明する。
(一体ユニット形成工程)
図1を参照しながら、本実施例の一体ユニット形成工程について説明する。図1に示すように、本実施例のウエーハの加工方法を実施するに際し、まず、複数のデバイス14が分割予定ライン12によって区画され表面に形成されたウエーハ10を用意し、ウエーハ10を収容する開口を有する環状のフレームFにウエーハ10を収容すると共に、ダイシングテープTにウエーハ10の裏面10b側、及びフレームFを貼着し、ウエーハ10、ダイシングテープT、及びフレームFを一体とした一体ユニット2を形成する。以上により、一体ユニット形成工程が完了する。
図1を参照しながら、本実施例の一体ユニット形成工程について説明する。図1に示すように、本実施例のウエーハの加工方法を実施するに際し、まず、複数のデバイス14が分割予定ライン12によって区画され表面に形成されたウエーハ10を用意し、ウエーハ10を収容する開口を有する環状のフレームFにウエーハ10を収容すると共に、ダイシングテープTにウエーハ10の裏面10b側、及びフレームFを貼着し、ウエーハ10、ダイシングテープT、及びフレームFを一体とした一体ユニット2を形成する。以上により、一体ユニット形成工程が完了する。
(分割工程)
上記した一体ユニット形成工程が完了し、一体ユニット2を用意したならば、ウエーハ10を個々のデバイス14に分割する分割工程を実施する。以下に、図2、又は図3を参照しながら分割工程について説明する。
上記した一体ユニット形成工程が完了し、一体ユニット2を用意したならば、ウエーハ10を個々のデバイス14に分割する分割工程を実施する。以下に、図2、又は図3を参照しながら分割工程について説明する。
図2(a)に示すように、分割工程は、たとえば、スピンドルユニット31を備えた切削装置30(装置全体の図示は省略する。)により実行される。スピンドルユニット31は、回転スピンドル32の先端部に固定された切削ブレード33を保持するスピンドルハウジング34を備えている。所定の厚さ(例えば、70μm)で形成された切削加工前のウエーハ10の表面10a側は、直交する複数の分割予定ライン12により複数の領域に区画されており、区画された各領域にデバイス14が形成されている。回転スピンドル32と共に高速回転させられる切削ブレード33を、切削装置30の保持テーブル(図示は省略する。)に吸引保持されたウエーハ10に対して下降させて切り込ませ、該保持テーブルを切削ブレード33に対して矢印Xで示す加工送り方向に移動させることで、図2(a)のA−A断面図を示す図2(b)に示されるように、分割予定ライン12に沿ってウエーハ10を完全に分割する深さで、所定の溝幅(例えば、30μm)の分離溝100を形成する。なお、図2(b)は、説明の都合上、分離溝100を強調して記載したものであり、実際の寸法(30〜50μm)に従ったものではない。
切削装置30は、切削ブレード33の切削方向に沿った矢印Xで示す加工送り方向、該加工送り方向と直交する割り出し送り方向、切削ブレード33をウエーハ10に向けて上下動させる切り出し方向、いずれに対しても予め記憶されたプログラムに従って制御可能に構成されており、ウエーハ10の分割予定ライン12上のすべてに上記と同様な分離溝100を形成し、該分割工程が完了する。
本発明における分割工程は、上記した切削装置30を用いてウエーハ10を分割する方法に限定されず、たとえば、図3に示すレーザー加工装置40を用いてもよい。より具体的には、レーザー加工装置40(装置全体の図示は省略する。)のレーザー光線照射手段42により、ウエーハ10を分割予定ライン12に沿ってウエーハ10に対して吸収性を有する波長のレーザー光線LBを照射しアブレーション加工を実施して、ウエーハ10を分割する所定の溝幅(例えば、30μm)の分離溝110を形成し、個々のデバイス14に分割してもよい。なお、本発明の分割工程を実施するためのレーザー加工装置は、上記したアブレーション加工を実施するレーザー加工装置40に限定されず、ウエーハ10に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインの内部に改質層を形成するタイプのレーザー加工装置、又は、ウエーハ10に対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに位置付けて照射し分割予定ラインに細孔と細孔を囲繞する非晶質とからなるシールドトンネルを形成するタイプのレーザー加工装置であってもよい。さらに、本発明の分割工程は、切削ブレードによって切削することのみによってウエーハ10を分割予定ラインに沿って完全に分割すること、レーザー光線の照射することのみによってウエーハ10を分割予定ライン12に沿って完全に分割することに限定されず、切削ブレードによる切削、又はレーザー光線の照射の後に、外力を付加することによってウエーハ10を個々のデバイス14に分割する場合をも含む。
(超音波付与工程)
本実施例では、上記した分割工程と、後述するピックアップ工程との間に、一体ユニット2を水中に浸漬し超音波を付与してデバイスのピックアップを促進する超音波付与工程を実施する。図4を参照しながら、超音波付与工程について、より具体的に説明する。
本実施例では、上記した分割工程と、後述するピックアップ工程との間に、一体ユニット2を水中に浸漬し超音波を付与してデバイスのピックアップを促進する超音波付与工程を実施する。図4を参照しながら、超音波付与工程について、より具体的に説明する。
図4に示すように、分割工程を実施することにより一体ユニット2のウエーハ10を個々のデバイス14に分割したならば、この一体ユニット2のフレームFを図示しない搬送手段によって保持し、超音波付与装置50に搬送する。超音波付与装置50は、水Wが貯留された超音波付与漕52、及び超音波付与漕52内の底部に設置される円盤形状の超音波発振器60を含む。超音波付与装置50に搬送された一体ユニット2は、超音波付与漕52の水W中に浸漬されて、超音波発振器60の上面に位置付けられる。
図5に示す一部拡大図を参照しながら、超音波付与工程の作用について説明する。ウエーハ10がダイシングテープTと共に水W中に浸漬され、超音波発振器60の上面に位置付けられたならば、出力500Wの超音波発振器60を作動させて周波数が20〜40kHzの超音波を発し、50〜70秒間程度、超音波付与漕52内の水Wを介してウエーハ10及びダイシングテープTに超音波の振動を付与する。このように水Wに超音波振動を付与することにより、水Wに超音波が伝播し、振動加速度、直進流に加え、キャビテーションが発生する。このキャビテーションの作用、すなわち、断続的に気泡が発生し消滅する作用により、図中Hで示すように、分割工程によって分割されたデバイス14の外周がダイシングテープTから僅かに剥がれ始め、この剥離箇所Hへの水Wの進入が許容される。そして、この剥離箇所Hに進入した水W中のキャビテーションの作用により剥離がさらに進行し、後述するピックアップ工程によってピックアップする際に、剥離が促進される状態となる。なお、超音波をウエーハ10及びダイシングテープTに付与する時間は、デバイス14の外周がダイシングテープTから剥がれるが、デバイス14がダイシングテープTから完全には離脱しない程度の範囲で設定される。このように、ダイシングテープTに保持された個々のデバイス14は、後述するピックアップ工程において剥離しやすい状態となり、超音波付与工程が完了する。
(ピックアップ工程)
超音波付与工程が完了したならば、超音波付与漕52から一体ユニット2を取り出し、乾燥工程等を経て、図6に示すピックアップ工程を実施するピックアップ装置70に搬送される。図6、及び図7を参照しながら、より具体的に説明する。
超音波付与工程が完了したならば、超音波付与漕52から一体ユニット2を取り出し、乾燥工程等を経て、図6に示すピックアップ工程を実施するピックアップ装置70に搬送される。図6、及び図7を参照しながら、より具体的に説明する。
図6に示すピックアップ装置70は、一体ユニット2のフレームFを保持するフレーム保持手段71と、フレーム保持手段71に保持されたフレームFに装着されているダイシングテープTを拡張するテープ拡張手段72と、を備えている。フレーム保持手段71は、環状のフレーム保持部材711と、フレーム保持部材711の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ73とを備えている。フレーム保持部材711の上面は環状のフレームFを載置するように平坦面711aが形成されており、この平坦面711a上に環状のフレームFが載置される。そして、該平坦面711a上に載置されるフレームFは、クランプ73によってフレーム保持部材711に固定される。このように構成されたフレーム保持手段71は、テープ拡張手段72によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段72は、上記環状のフレーム保持部材711の内側に配設される拡張ドラム721を具備している。この拡張ドラム721は、環状のフレームFの内径より小さく環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着されるウエーハ10の外径より大きい内径を有している。また、拡張ドラム721は、下端に支持フランジ722を備えている。図示の実施例におけるテープ拡張手段72は、上記のフレーム保持部材711を上下方向に進退可能な支持手段74を備えている。この支持手段74は、支持フランジ722上に配設された複数のエアシリンダ74aからなっており、エアシリンダ74aの作用によって進退するピストンロッド74bがフレーム保持部材711の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ74aからなる支持手段74は、図7に実線で示すように、フレーム保持部材711を、平坦面711aが拡張ドラム721の上端と略同一高さとなる基準位置と、点線で示す拡張ドラム721の上端より所定量下方の拡張位置との間で上下方向に移動させる。拡張ドラム721の内部には、押上手段76が配設される。押上手段76は、エアシリンダ76aと、エアシリンダ76aによって進退されるプッシュロッド76bからなり、図示しない移動手段により、拡張ドラム721内のXY方向の任意の座標位置に位置付けることが可能に構成される。そして、図7に示すように、ピックアップ装置70には、ウエーハ10から個々に分割されたデバイス14を吸着してピックアップし、次工程、又は図示しない回収トレーへ搬送するためのピックアップコレット75が備えられている。
ピックアップ装置70は概ね上記したとおりの構成を備え、ピックアップ装置70により実施されるピックアップ工程について説明する。
図7に示すように、分割工程、超音波付与工程を終えたウエーハ10から個々のデバイス14をピックアップする際には、複数のエアシリンダ74aからなる支持手段74を作動して、フレーム保持部材711を下げ、拡張ドラム721の上端が、図7に点線で示すようにフレーム保持部材711よりも所定量上方となる拡張位置にする。フレーム保持部材711が拡張位置に位置付けられることにより、ダイシングテープTに貼着され保持されたウエーハ10には、放射状に引張力が作用して、個々のデバイス14間に間隔が形成される。次いで、図示しない制御手段により、ピックアップコレット75、及び押上手段76を移動して、ピックアップ対象となるデバイス14の上下に位置付ける。そして、押上手段76のプッシュロッド76bを伸長しデバイス14を下方から押し上げると共に、ピックアップコレット75を作動して、デバイス14をピックアップコレット75の先端部で吸着してダイシングテープTから剥離しピックアップし、図示しない回収トレーまたは次工程(例えば、ダイボンディング工程)に搬送する。図示しない制御手段に記憶された制御プログラムによって、ウエーハ10に形成されたデバイス14の全てを、このピックアップ装置70によってピックアップすることでピックアップ工程が完了する。
図7に示すように、分割工程、超音波付与工程を終えたウエーハ10から個々のデバイス14をピックアップする際には、複数のエアシリンダ74aからなる支持手段74を作動して、フレーム保持部材711を下げ、拡張ドラム721の上端が、図7に点線で示すようにフレーム保持部材711よりも所定量上方となる拡張位置にする。フレーム保持部材711が拡張位置に位置付けられることにより、ダイシングテープTに貼着され保持されたウエーハ10には、放射状に引張力が作用して、個々のデバイス14間に間隔が形成される。次いで、図示しない制御手段により、ピックアップコレット75、及び押上手段76を移動して、ピックアップ対象となるデバイス14の上下に位置付ける。そして、押上手段76のプッシュロッド76bを伸長しデバイス14を下方から押し上げると共に、ピックアップコレット75を作動して、デバイス14をピックアップコレット75の先端部で吸着してダイシングテープTから剥離しピックアップし、図示しない回収トレーまたは次工程(例えば、ダイボンディング工程)に搬送する。図示しない制御手段に記憶された制御プログラムによって、ウエーハ10に形成されたデバイス14の全てを、このピックアップ装置70によってピックアップすることでピックアップ工程が完了する。
本実施例では、このピックアップ工程が実施される前に、超音波付与工程が実施されている。これにより、デバイス14の外周がダイシングテープTから剥がされており、ピックアップする際には、既に剥離しやすい状態とされている。よって、ピックアップコレット75によって吸着する際に、デバイス14がダイシングテープTから容易に剥離されて、損傷する等の問題が生じることが防止され、確実にピックアップすることができる。
上記した実施例では、超音波発振器60を作動させて周波数が20〜40kHzの超音波を発し、50〜70秒間程度、超音波付与漕52内の水Wを介してウエーハ10及びダイシングテープTに超音波振動を付与したが、本発明はこれに限定されるものではない。ダイシング装置によって実施される分割工程の分割方法によっては、ダイシングテープTからデバイス14が剥離される際の剥離しやすさが異なるため、分割工程の分割方法に応じて適宜調整される。その際の超音波発振器60によって発振される周波数、及び超音波を付与する時間は、ダイシングテープTに保持されたデバイス14の外周が僅かに剥がれ、中央部分はダイシングテープTに貼着された状態が残るように調整される。
また、ダイシングテープTが紫外線の照射によって粘着力が低下するUVテープである場合は、分割工程の実施後、超音波付与工程を実施する前に紫外線を照射する紫外線照射工程を実施することが好ましい。これにより、デバイス14を損傷させることなく、より確実にダイシングテープTからピックアップすることができる。
2:一体ユニット
10:ウエーハ
12:分割予定ライン
14:デバイス
30:切削装置
31:スピンドルユニット
32:回転スピンドル
33:切削ブレード
34:スピンドルハウジング
40:レーザー加工装置
42:レーザー光線照射手段
50:超音波付与装置
52:超音波付与漕
60:超音波発振器
70:ピックアップ装置
71:フレーム保持手段
711:フレーム保持部材
72:テープ拡張手段
721:拡張ドラム
73:クランプ
74:支持手段
75:ピックアップコレット
76:押上手段
100:分割溝
T:ダイシングテープ
F:フレーム
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50:超音波付与装置
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75:ピックアップコレット
76:押上手段
100:分割溝
T:ダイシングテープ
F:フレーム
Claims (2)
- 複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容すると共に、ダイシングテープでウエーハとフレームとを貼着し一体ユニットを形成する一体ユニット形成工程と、
ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、
デバイスをダイシングテープからピックアップするピックアップ工程と、
を少なくとも含み、
該分割工程と該ピックアップ工程との間に一体ユニットを水中に浸漬し超音波を付与してデバイスのピックアップを促進する超音波付与工程を実施するウエーハの加工方法。 - 該超音波付与工程において付与される超音波の周波数は20〜40kHzであり、50〜70秒間付与される請求項1に記載のウエーハの加工方法。
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