JP2019184861A - 光コネクタ清掃工具及び光コネクタの清掃方法 - Google Patents

光コネクタ清掃工具及び光コネクタの清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる光コネクタ清掃工具を提供する。【解決手段】工具本体と、前記工具本体と相対移動可能に設けられ、工具本体から延び出た延出部とを有する光コネクタ清掃工具10であって、延出部は、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を光コネクタ90に押し付けるヘッド60を備え、工具本体と延出部との相対移動によって、ヘッドに清掃体を搬送し、ヘッドに清掃体を搬送した後に、清掃体を光コネクタに接触可能にすることを特徴とする光コネクタ清掃工具である。【選択図】図2

Description

本発明は、光コネクタ清掃工具及び光コネクタの清掃方法に関する。
光コネクタの接続は、フェルール端面において光ファイバの端部同士が突き合わされることで実現される。このとき、接続端面に汚れが付着していると、光コネクタの接続の際に接続端面が破損する原因や、伝送損失が増大する原因となることがある。このため、光コネクタ清掃工具を用いて接続端面を清掃することが行われている。
このような光コネクタ清掃工具として、例えば、特許文献1には、粘着力のあるテープが掛け回されるヘッドを有する光コネクタ清掃工具が開示されている。テープが接続端面に接触し、ヘッドによりテープが接続端面側に押し付けられ、テープが接続端面に付着した異物を吸着することで、接続端面を清掃することができる。また、特許文献1では、テープが一方向に巻き取られることで、テープがヘッド上を一方向に搬送される。これにより、異物を吸着したテープが再度接続端面に接触することや、粘着面の粘着力の低下を抑制することができる。
特開2014−081445号公報
特許文献1に開示の光コネクタ清掃工具では、テープを接続端面に接触させ、ヘッドによりテープを接続端面側に押し付ける動作と、異物を吸着した使用済みのテープを搬送して下流側に送り出す動作とを、それぞれ個別に行わなければならなかった。例えば、光コネクタの清掃作業において、巻取リールを手動で回転させることで使用済みのテープを下流側に送り出し、未使用のテープをヘッド上に搬送する作業と、ヘッド上に搬送されたテープを接続端面に押し付ける作業とを、一つの動作で一連に行うことができなかった。このため、清掃作業全体の作業効率の低下が問題となっていた。
本発明は、テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる光コネクタ清掃工具を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、工具本体と、前記工具本体と相対移動可能に設けられ、前記工具本体から延び出た延出部とを有する光コネクタ清掃工具であって、前記延出部は、テープ状の粘着体で形成された清掃体を光コネクタに押し付けるヘッドを備え、前記工具本体と前記延出部との相対移動によって、前記ヘッドに前記清掃体を搬送し、前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記清掃体を前記光コネクタに接触可能にすることを特徴とする光コネクタ清掃工具である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
図1は、光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の全体斜視図である。 図2A〜図2Dは、光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)による光コネクタ90の清掃の様子を示す図である。 図3Aは、光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の清掃動作の説明図である。図3Bは、通常状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の側面図である。図3Cは、搬送状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の側面図である。図3Dは、接触状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の側面図である。 図4は、通常状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の内部を示す図である。 図5Aは、搬送状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の内部を示す図である。図5Bは、接触状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の内部を示す図である。 図6Aは、通常状態の光コネクタ清掃工具10(第2実施形態)の内部を示す図である。図6Bは、搬送状態の光コネクタ清掃工具10(第2実施形態)の内部を示す図である。図6Cは、接触状態の光コネクタ清掃工具10(第2実施形態)の内部を示す図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
工具本体と、前記工具本体と相対移動可能に設けられ、前記工具本体から延び出た延出部とを有する光コネクタ清掃工具であって、前記延出部は、テープ状の粘着体で形成された清掃体を光コネクタに押し付けるヘッドを備え、前記工具本体と前記延出部との相対移動によって、前記ヘッドに前記清掃体を搬送し、前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記清掃体を前記光コネクタに接触可能にすることを特徴とする光コネクタ清掃工具が明らかとなる。このような光コネクタ清掃工具によれば、テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
前記延出部は、阻止部を備え、前記ヘッドに前記清掃体を搬送する間、前記清掃体が前記光コネクタに接触することを前記阻止部が妨げ、前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記阻止部による妨げが解除され、前記清掃体が前記光コネクタに接触可能になることが望ましい。これにより、清掃体が光コネクタに接触したままヘッドに清掃体が搬送されることを抑制することができる。
前記阻止部と前記ヘッドとは相対移動可能であり、前記阻止部と前記ヘッドとの相対移動によって、前記清掃体が前記光コネクタに接触することを前記阻止部が妨げる状態から、前記阻止部による妨げが解除され、前記清掃体が前記光コネクタに接触可能になることが望ましい。これにより、阻止部とヘッドとの相対移動という一つの動作で、清掃体が光コネクタに接触することを阻止部が妨げる状態を解除することができる。
前記ヘッドに前記清掃体を搬送する間、前記阻止部の端面は、前記ヘッドの端面よりも前記光コネクタ側に突出していることが望ましい。これにより、清掃体が光コネクタに接触したままヘッドに清掃体が搬送されることを抑制することができる。
前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記阻止部と前記ヘッドとの位置関係が変化することで前記ヘッドの端面が前記光コネクタ側に露出することが望ましい。これにより、阻止部とヘッドとの相対移動という一つの動作で、清掃体が光コネクタに接触可能になることができる。
前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記阻止部が前記ヘッドに対して後退することで前記ヘッドの端面が前記光コネクタ側に露出することが望ましい。これにより、阻止部とヘッドとの相対移動という一つの動作で、清掃体が光コネクタに接触可能になることができる。
前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記ヘッドが前記阻止部に対して前進することで前記ヘッドの端面が前記光コネクタ側に露出することが望ましい。これにより、阻止部とヘッドとの相対移動という一つの動作で、清掃体が光コネクタに接触可能になることができる。
前記工具本体と前記延出部との間に設けられ、前記工具本体と前記延出部との位置関係を復元させる第1スプリングと、前記阻止部に対して前記光コネクタとは反対側に設けられ、前記阻止部と前記ヘッドとの位置関係を復元させる第2スプリングとをさらに有することが望ましい。これにより、工具本体と延出部との位置関係や、阻止部とヘッドとの位置関係を容易に復元させることができる。
前記清掃体の前記ヘッドへの搬送が完了した時点の第1スプリングの荷重は、前記清掃体が前記光コネクタに接触可能になる時点の第2スプリングの荷重よりも小さいことが望ましい。これにより、工具本体と延出部との相対移動という一つの動作で、清掃体が光コネクタに接触することを阻止部が妨げる状態を解除することができる。
工具本体と、前記工具本体と相対移動可能に設けられ、前記工具本体から延び出た延出部とを有する光コネクタ清掃工具による光コネクタの清掃方法であって、前記延出部は、テープ状の粘着体で形成された清掃体を光コネクタに押し付けるヘッドを備え、前記工具本体と前記延出部との相対移動によって、前記ヘッドに前記清掃体を搬送すること、前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記清掃体を前記光コネクタに接触可能にすることを特徴とする光コネクタの清掃方法が明らかとなる。このような光コネクタの清掃方法によれば、テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
===第1実施形態===
<光コネクタ清掃工具の概要>
・全体構成
図1は、光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の全体斜視図である。図2A〜図2Dは、光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)による光コネクタ90の清掃の様子を示す図である。
以下の説明では、図に示すように各方向を定義する。すなわち、工具本体20から延出部40が延び出る方向を「前後方向」とし、工具本体20から見て延出部40の側を「前」とし、逆側を「後」とする。工具本体20の中にある巻取リール30(図1及び図2A〜図2Dでは不図示、後述する図4を参照)の回転軸(巻取リール支持軸23)の軸方向を「左右方向」とし、前から見たときの右手側を「右」とし、逆側(左手側)を「左」とする。また、「前後方向」及び「左右方向」と直交する方向を「上下方向」とし、光コネクタが接続する光アダプタのキー溝に挿入される突部(キー51A)のある側を「上」とし、逆側を「下」とする。また、清掃体1の送り方向(図2Bを参照)に従って「上流」と「下流」という用語が用いられることがある。
光コネクタ清掃工具10は、光コネクタの接続端面であるフェルール端面、及びフェルールに保持された光ファイバの端部を清掃するための工具である。なお、以下の説明では、光コネクタ清掃工具を、単に「清掃工具」と呼ぶことがある。
清掃工具10は、カバー11(前カバー11A及び後カバー11B)と、工具本体20と、延出部40とを有する。
カバー11は、工具本体20と、延出部40の一部(後側部分)とを収容する部材である。図1に示すように、前カバー11Aの前側に設けられた開口から延出部40の一部(前側部分)が延び出ており、カバー11の外部に露出している。清掃工具10を用いて光コネクタを清掃するとき、作業者はカバー11越しに工具本体20を保持する。なお、図1に示すように、カバー11は、前カバー11Aと、後カバー11Bとで形成されている。但し、カバー11は、前カバー11Aと、後カバー11Bとが一体的に形成されていても良い。また、清掃工具10は、カバー11を有していなくても良い。この場合、清掃工具10を用いて光コネクタを清掃するとき、作業者は工具本体20を直接保持することになる。
工具本体20は、延出部40(後述するヘッド60の押圧面)に清掃体1を搬送する送り機構(後述)を収容する部材である。前述したように、工具本体20は、カバー11に収容されている。なお、工具本体20の詳細な構成については後述する。
延出部40は、工具本体20に対して前後方向に移動可能な部材である。前述したように、延出部40の後側部分は、カバー11に収容されており、延出部40の前側部分が前カバー11Aの前側に設けられた開口から延び出ており、カバー11の外部に露出している。延出部40は、筒体41と、阻止部50と、ヘッド60(図1では不図示、図2A〜図2D及び後述する図4を参照)とを有する。
筒体41は、ヘッド60、及びヘッド60が接続されるヘッド支持部70(後述)を内部に収容する部位である。筒体41の前側は、阻止部50を前後方向に移動可能に保持している。また、筒体41の後側は、工具本体20のハウジング21(後述)に対して前後方向に移動可能に保持されている。
阻止部50は、ヘッド60の前側の端部を覆う部位である。阻止部50の後側は、筒体41に対して前後方向に移動可能に保持されている。阻止部50は、先端部51と、胴体部52と、肩部53とを有する。先端部51は、光コネクタの清掃時に光アダプタのコネクタ収容穴に挿入される部位である。胴体部52は、先端部51の外周面から外側に突出した部位である。なお、胴体部52の外周は、光アダプタのコネクタ収容穴の内周よりも大きく形成されている。肩部53は、先端部51と胴体部52とを接続する部位である。光コネクタの清掃時に先端部51が光アダプタのコネクタ収容穴に挿入され、阻止部50を光コネクタ側に移動させると、光アダプタのコネクタ収容穴の縁に肩部53が突き当たり、阻止部50がこれ以上前側(光コネクタ側)に進めないようになっている。
ヘッド60(図1では不図示、図2A〜図2D及び後述する図4を参照)は、清掃体1を光コネクタに押し付ける部材である。ヘッド60は、筒体41及び阻止部50の内部に収容されている。なお、図1に示す状態(後述する通常状態)の清掃工具10では、ヘッド60は、阻止部50(先端部51)の前側の端面に対して後方に引っ込んでいる。ヘッド60の前側の端部には、光コネクタに清掃体1を押し当てるための押圧面(図2A〜図2Dを参照)が設けられている。そして、ヘッド60の押圧面には、送り機構(後述)から供給された清掃体1が掛け回されている。なお、ヘッド60の押圧面に掛け回された清掃体1は、送り機構(後述)に巻き取られている。
・ヘッド60への清掃体1の搬送
本実施形態の清掃工具10で使用される清掃体1は、光コネクタのフェルール端面を清掃するための部材である。本実施形態で使用される清掃体1は、光コネクタのフェルール端面上の異物を吸着させるための粘着体として形成されている。なお、清掃体1を形成する粘着体は自粘着性を有する。ここで、自粘着性とは、清掃体1の他の部材に対する接着強度が清掃体1の切断強度に比べて小さく、他の部材に接着させた清掃体1を引き剥がしても、清掃体1を形成する素材の相手側の部材への転移が生じないようになっていることを指す。本実施形態では、図2Aに示すように、清掃体1においてフェルール端面91と対向する端面が接触面1Aとなっている。この接触面1Aをフェルール端面91に接触させることによって、フェルール端面91上の異物を粘着面に吸着させて、フェルール端面91上の異物を除去する。また、清掃体1は、フェルール端面に接触させて引き剥がしたときに清掃体1の一部がフェルール端面91に転移が生じないようになっている。
清掃体1を形成する粘着体は、異物を付着させるため、シリコーン系粘着剤からなる粘着性を有する部材からなる。この粘着体は、例えば主剤に粘着剤を混入させて構成されても良く、主剤としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン又はモノマーを含む共重合体等を用いることができ、主剤に混入させる粘着剤としては、例えば天然ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム等の合成ゴム、ポリ塩化ビニルと可塑剤との混合物等を用いることができる。
また、図2A〜図2Dに示すように、本実施形態の清掃工具10で使用される清掃体1は、テープ状に形成されている。テープ状に形成された清掃体1は、ヘッド60に掛け回されている。そして、図2Bに示すように、ヘッド60には未使用の清掃体1を接触面1Aの上流側から供給し、使用済みの清掃体1を接触面1Aの下流側へ送り出すことが可能である。以下の説明では、接触面1Aのフェルール端面91への接触と、接触面1Aのフェルール端面91からの引き剥がしとを一回以上行った接触面1Aを「使用済み」の清掃体と呼ぶことがある。また、接触面1Aのフェルール端面91への接触と、接触面1Aのフェルール端面91からの引き剥がしとを一回も行っていない接触面1Aを「未使用」の清掃体と呼ぶことがある。未使用の清掃体1にて清掃を行い、使用済みの清掃体1となった場合、接触面1Aへの異物の吸着により、接触面1Aの粘着力が低下していることがある。この場合、未使用の清掃体1を接触面1Aの上流側から供給し、使用済みの清掃体1を接触面1Aの下流側へ送り出す必要がある。また、未使用の清掃体1が接触面1Aの上流側から供給されること、又は、使用済みの清掃体1が接触面1Aの下流側へ送り出されることを、併せて清掃体1の「搬送」と呼ぶことがある。また、清掃体1の搬送する方向を「搬送方向」と呼ぶことがある。
さらに、本実施形態の清掃工具10で使用される清掃体1は、一方の面が自粘着性を有する粘着体で形成された粘着面で形成され、他方の面が粘着性を有さない非粘着面で形成されている。図2A〜図2Dに示す清掃体1では、外側(光コネクタ90に接触する側)の面が粘着面で形成され、内側(ヘッド60に接触する側)の面が非粘着面で形成されている。このため、ヘッド60に接触する側の面が非粘着面で形成されていることにより、清掃体1がヘッド60に粘着せずに、図2Bに示すようにヘッド60に沿って移動することができる。
図2A〜図2Dでは、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を使用した本実施形態の清掃工具10を用いて、光コネクタ90のフェルール端面91を清掃する様子を示している。ここで、清掃対象となる光コネクタ90のフェルールは、レンズ結合型のフェルールである。レンズ結合型のフェルールは、光ファイバの端部に光を入出射させるレンズを使用することにより、光ファイバの端部同士を物理的に接触させずに光接続することができるフェルールである。図2A〜図2Dに示すように、レンズ結合型のフェルールのフェルール端面91にはレンズが配置されている。したがって、フェルール端面91は、平面のみで形成されておらず、レンズが配置されている部分は凸部が形成されていることになる。このような凸部を有するフェルール端面の場合、清掃布や清掃糸で拭き取る場合と比べて、粘着体を押し付ける方がフェルール端面全体を適切に清掃することができる。この点、本実施形態の清掃工具10は、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を使用しているので、レンズ部分を含めたフェルール端面91全体に清掃体1を接触させることが容易となる。但し、光コネクタ90のフェルールは、レンズ結合型のフェルールでなくても良い。
図2Aは、光コネクタ90のフェルール端面91を清掃する前の様子を示している。図2Aに示すように、接触面1Aには異物が吸着している。すなわち、使用済みの清掃体1となっている。したがって、このまま接触面1Aをフェルール端面91に接触させると、粘着力が低下した接触面1Aでフェルール端面91に接触させることになるので、異物の吸着を適切に行うことができないおそれがある。また、このまま接触面1Aをフェルール端面91に接触させると、接触面1A上に吸着した異物が再度フェルール端面91に付着してしまうおそれがある。このため、工具本体20の送り機構(後述)により未使用の清掃体1を接触面1Aの上流側から供給し、使用済みの清掃体1を接触面1Aの下流側へ送り出す必要がある。
図2Bは、ヘッド60に清掃体1を搬送した後の様子を示している。ヘッド60に清掃体1を搬送することで、未使用の清掃体1が接触面1Aの上流側から供給され、使用済みの清掃体1が接触面1Aの下流側へ送り出されている。これにより、未使用の清掃体1で形成された接触面1Aをフェルール端面91に接触させることができる。
図2Cは、接触面1Aをフェルール端面91に接触させた時の様子を示している。フェルール端面91上の異物は、清掃体1の自粘着性により、清掃体1側に吸着される。そして、図2Dは、フェルール端面91から接触面1Aを引き剥がした時の様子を示している。清掃体1の自粘着性により、清掃体1を形成する粘着体がフェルール端面91へ転移することを抑制することができる。そして、フェルール端面91上の異物は、接触面1A側に吸着されている。
本実施形態では、清掃体1を搬送することでヘッド60に未使用の清掃体1を供給し、使用済みの清掃体1をヘッド60から送り出す動作(図2B参照)の後に、清掃体1をフェルール端面91に接触させる動作(図2C参照)が行われている。仮に、清掃体1をフェルール端面91に接触した状態で清掃体1を搬送しようとすると、清掃体1がフェルール端面91に貼り付いて清掃体1を円滑に搬送することができないことがある。また、清掃体1が異物に接触したまま清掃体1を搬送することで、清掃体1が異物から剪断力を受け、清掃体1を形成する粘着体が小片にちぎれてしまうおそれもある。この小片にちぎれた清掃体1がフェルール端面91上に残滓として付着してしまい、伝送損失の増大を引き起こす原因となることもある。
このため、本実施形態では、ヘッド60へ清掃体1を搬送することが完了した(図2B参照)後に、清掃体1をフェルール端面91に接触させている(図2C参照)。これにより、清掃体1を円滑に搬送すると共に、清掃体1を形成する粘着体が小片にちぎれてしまうことを抑制することができる。
・清掃動作
図3Aは、光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の清掃動作の説明図である。図3Bは、通常状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の側面図である。図3Cは、搬送状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の側面図である。図3Dは、接触状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の側面図である。
図3Aに示すように、本実施形態の清掃工具10を用いた清掃動作では、延出部40の先端(阻止部50の先端部51)を光アダプタ95のコネクタ収容穴に挿入し、光アダプタ95内の光コネクタ90(フェルール端面91)に対して、ヘッド60に掛け回された清掃体1を押し付ける。また、前述したように、本実施形態の清掃工具10では、延出部40は、工具本体20に対して前後方向に移動可能となっている。実際の清掃動作では、図3Aに示すように、工具本体20が延出部40に対して前後方向に移動する。但し、清掃工具10の構造や動作の説明を簡便化するために、図3B〜図3Dに示すように、延出部40を工具本体20に対して前後方向に移動させて説明をすることがある。以下の説明では、このような工具本体20と延出部40との移動のことを「工具本体20と延出部40との相対移動」と呼ぶことがある。
本実施形態の清掃工具10では、後述する図3B〜図3Dに示すように、工具本体20と延出部40との相対移動によって、ヘッド60に清掃体1を搬送する動作(前述した図2B)と、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、清掃体1を光コネクタ90のフェルール端面91に接触可能にする動作(前述した図2C参照)とを一連に行うことができる。
図3Bに示すように、工具本体20に対して延出部40が後方向に移動していない状態を「通常状態」と呼ぶことがある。なお、工具本体20に対して延出部40が後方向に移動した後、延出部40が工具本体20に対して前側に移動して元の位置に戻った状態も「通常状態」となる。図3Bに示す通常状態の清掃工具10では、ヘッド60の前側の端面(押圧面)は、阻止部50(先端部51)の前側の端面に対して後方に引っ込んでいる。ヘッド60から見ると、阻止部50の端面は、ヘッド60の端面よりも前側(光コネクタ側90側)に突出している。したがって、ヘッド60に掛け回された清掃体1の接触面1Aは阻止部50から露出していない。このため、通常状態の清掃工具10では阻止部50の先端部51を光アダプタ95のコネクタ収容穴に挿入しても、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げている状態となっている。
本実施形態では、工具本体20と延出部40との相対移動によって、送り機構(後述)が作動し、ヘッド60に清掃体1が搬送される。つまり、工具本体20に対して延出部40が後方向に移動することで、未使用の清掃体1が接触面1Aの上流側から供給され、使用済みの清掃体1が接触面1Aの下流側へ送り出される(前述した図2参照)。ここで、図3Cに示すように、工具本体20に対して延出部40が後方向に移動した状態を「搬送状態」と呼ぶことがある。なお、搬送状態の清掃工具10では、図3Cに示すように、延出部40の全体が工具本体20に対して後方向に移動する。したがって、延出部40における阻止部50と、筒体41やヘッド60との位置関係は変わらない。このため、ヘッド60の前側の端面(押圧面)は、阻止部50(先端部51)の前側の端面に対して後方に引っ込んだままである。阻止部50から見ると、阻止部50の前側の端面は、ヘッド60の前側の端面よりも前側(光コネクタ側90側)に突出したままである。したがって、ヘッド60に掛け回された清掃体1の接触面1Aは阻止部50から露出していない。このため、搬送状態の清掃工具10でも、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げている状態となっている。
また、本実施形態では、工具本体20に対して延出部40が後方向に所定量移動した段階で、送り機構(後述)によるヘッド60への清掃体1の搬送が完了する。ここからさらに工具本体20に対して延出部40が後方向に移動することで、延出部40の阻止部50が筒体41に対して後方向に移動し、清掃体1がフェルール端面に接触可能な状態となる。ヘッド60から見ると、阻止部50がヘッド60に対して後退し、ヘッド60の端面が前側(光コネクタ側90側)に露出することで、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することが可能になる。このため、図3Dに示すように延出部40の阻止部50が筒体41に対して後方向に移動した状態を「接触状態」と呼ぶことがある。接触状態の清掃工具10では、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げる状態が解除され、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触可能になる。なお、接触状態の清掃工具10では、ヘッド60によりフェルール端面91に清掃体1が押し付けられる(前述した図2C参照)。
図3B〜図3Dに示す一連の清掃動作では、作業者は、工具本体20を光コネクタ90側に向かって移動させている(プッシュ動作)。これにより、清掃工具10は、図3Bの通常状態から図3Cの搬送状態になる。搬送状態の後、作業者は、工具本体20を光コネクタ90側に向かってさらに移動させる(プッシュ動作)と、清掃工具10は、図3Cの搬送状態から図3Dの接触状態になる。さらに、フェルール端面91に清掃体1の接触面1Aを押し付けた後、作業者は、フェルール端面91から清掃体1の接触面1Aを引き剥がし清掃工具10を取り出すために、工具本体20を後側に移動させる(プル動作)。これにより、清掃工具10は、図3Dの接触状態から図3Bの通常状態に戻る。
このように、作業者は、1回の清掃動作の中で、プッシュ動作とプル動作とを行うことになる。プッシュ動作では、工具本体20が延出部40に対して前側に移動することになる(工具本体20側から見れば、延出部40が工具本体20に近づくように移動することになる)。プル動作では、工具本体20が延出部40に対して後側に移動することになる工具本体20側から見れば、延出部40が工具本体20から離れるように移動することになる)。このように、作業者の行うプッシュ動作及びプル動作によって、工具本体20と延出部40とが前後方向に相対移動する。本実施形態の清掃工具10は、工具本体20と延出部40との間の相対移動を利用して、清掃体1の搬送と、清掃体1の搬送の後の清掃体1のフェルール端面91への接触を行っている。言い換えれば、工具本体20と延出部40との相対移動という一つの動作で、ヘッド60に清掃体1を搬送することと、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に清掃体1をフェルール端面91に接触可能にさせることができる。これにより、テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
<光コネクタ清掃工具内部の詳細構成>
図4は、通常状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の内部を示す図である。
図4に示すように、本実施形態の清掃工具10は、カバー11、工具本体20及び延出部40に加えて、延出部用スプリング80をさらに有する。延出部用スプリング80は、工具本体20と延出部40との位置関係を復元させるための弾性部材である。延出部用スプリング80は、工具本体20と、延出部40との間に配置されている。具体的には、延出部用スプリング80の前端部は延出部40の筒体41に設けられた延出部用スプリング受け部42に保持されており、延出部用スプリング80の後端部は工具本体20のハウジング21(後述)に設けられた延出部用スプリング受け部22に保持されている。光コネクタの清掃時に延出部40が工具本体20に対して後側に移動すると、延出部用スプリング80が圧縮変形する。圧縮変形した延出部用スプリング80が復元すると、延出部40が工具本体20に対して前側に移動して元の位置に戻ることになる。清掃工具10が延出部用スプリング80をさらに有することにより、延出部40が工具本体20に対して移動した後に、容易に元の位置に戻ることができる。
また、図4に示すように、本実施形態の清掃工具10では、工具本体20は、ハウジング21と、巻取リール30と、供給リール35とを有する。
ハウジング21は、巻取リール30及び供給リール35を収容する部材である。また、ハウジング21は、ラック71が形成された延出部40のヘッド支持部70(後述)の後側部分を前後方向に移動可能に保持する部材でもある。ハウジング21は、筒体41を前後方向に移動可能に保持する部材でもある。ハウジング21には、延出部用スプリング受け部22が設けられている。延出部用スプリング受け部22は、ハウジング21の前側に設けられており、延出部用スプリング80の一端(後端部)と接触している。さらに、ハウジング21には、巻取リール30を回転可能に支持する巻取リール支持軸23と、供給リール35を回転可能に支持する供給リール支持軸24とが設けられている。巻取リール支持軸23及び供給リール支持軸24は、ハウジング21において、巻取リール支持軸23が前側、供給リール支持軸24が後側に設けられているが、巻取リール支持軸23が後側、供給リール支持軸24が前側に設けられていても良い。また、巻取リール支持軸23及び供給リール支持軸24は、それ以外の配置で設けられていても良い。
巻取リール30は、使用済みの清掃体1を巻き取って回収するリールである。なお、巻取リール30には、巻取リール30に回転運動を伝達するピニオン30Aが取り付けられている。ピニオン30Aは、延出部40のヘッド支持部70に設けられたラック71(後述)と共にラックアンドピニオン機構を構成する円形歯車である。ラック71がピニオン30Aに対して前後方向に相対的に移動する際に、ピニオン30Aがラック71から回転力を受けることによって、ピニオン30Aが取り付けられている巻取リール30も回転する。また、供給リール35は、未使用の清掃体1を供給するリールである供給リール35には、未使用の清掃体1が巻き回されている。
また、図4に示すように、本実施形態の清掃工具10では、延出部40は、阻止部用スプリング55と、ヘッド用スプリング65と、ヘッド支持部70とをさらに有する。
阻止部用スプリング55は、延出部40において、筒体41と阻止部50との位置関係を復元させるための弾性部材である。阻止部用スプリング55は、筒体41と、阻止部50との間に配置されている。具体的には、阻止部用スプリング55の前端部は阻止部50の胴体部52に設けられた阻止部用スプリング受け部54に保持されており、阻止部用スプリング55の後端部は延出部40の筒体41に設けられた阻止部用スプリング受け部43に保持されている。光コネクタの清掃時に阻止部50が筒体41に対して後側に移動すると、阻止部用スプリング55が圧縮変形する。圧縮変形した阻止部用スプリング55が復元すると、阻止部50が筒体41に対して前側に移動して元の位置に戻ることになる。清掃工具10が阻止部用スプリング55をさらに有することにより、阻止部50が筒体41に対して移動した後に、容易に元の位置に戻ることができる。
ヘッド用スプリング65は、ヘッド60を前側に押圧するための弾性部材である。ヘッド用スプリング65は、ヘッド60と、ヘッド支持部70との間に配置されている。光コネクタの清掃時にヘッド用スプリング65が弾性変形することにより、所定の押圧力でヘッド60に掛け回された清掃体1を光コネクタに押し付けることができる。但し、延出部40は、ヘッド用スプリング65を有していなくても良い。
ヘッド支持部70は、清掃体1を光コネクタに押し付けたときにヘッド60が後退できるようにヘッド60を支持する部位である。また、ヘッド支持部70の前側は、ヘッド60が前後方向に移動可能に接続している。また、前述したように、ヘッド支持部70の後側部分は、ハウジング21に前後方向に移動可能に保持されている。そして、ヘッド支持部70は、ハウジング21から前側に延び出るように設けられている。また、ヘッド支持部70は、筒体41及び阻止部50の内部に収容されている。なお、前述のヘッド用スプリング65が設けられていない場合、ヘッド支持部70は、ヘッド60と一体的に形成されていても良い。なお、ヘッド支持部70の後側には、ラック71が設けられている。ラック71は、工具本体20のピニオン30Aと共にラックアンドピニオン機構を構成する部位である。ラック71がピニオン30Aに対して前後方向に相対的に移動することによって、巻取リール支持軸23回りにピニオン30Aに回転力を付与する。
ヘッド支持部70の後側に設けられたラック71と、巻取リール30に取り付けられたピニオン30Aとで構成されるラックアンドピニオン機構と、巻取リール30と、供給リール35とは、送り機構を構成する。送り機構は、清掃時の工具本体20と延出部40との前後方向の相対移動を利用して、未使用の清掃体1を接触面1Aの上流側から供給し、使用済みの清掃体1を接触面1Aの下流側へ送り出す。但し、送り機構は、他の方法でヘッド60に清掃体1を搬送しても良い。
<光コネクタの清掃時における光コネクタ清掃工具内部の動作>
図5Aは、搬送状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の内部を示す図である。図5Bは、接触状態の光コネクタ清掃工具10(第1実施形態)の内部を示す図である。
前述した図4に示す通常状態の清掃工具10では、阻止部50前側の端面は、ヘッド60の前側の端面よりも前側(光コネクタ側90側)に突出している。したがって、ヘッド60に掛け回された清掃体1の接触面1Aは阻止部50から露出していない。このため、通常状態の清掃工具10では阻止部50の先端部51を光アダプタ95のコネクタ収容穴に挿入しても、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げている状態となっている。
本実施形態の清掃工具10を用いて光コネクタ90を清掃するとき、作業者は、まずカバー11越しに工具本体20を保持し、延出部40の阻止部50(先端部51)を光コネクタ90が接続された光アダプタ95のコネクタ収容穴に挿入する。このとき、先端部51に形成されたキー51Aが、光アダプタ95の内部に形成されたキー溝に挿入される。これにより、清掃体1を光コネクタ90のフェルール端面91に精度良く対向させることができる。
阻止部50(先端部51)が光アダプタ95のコネクタ収容穴に挿入された後、作業者が清掃工具10を光コネクタ90側に向かってさらに移動させると、光アダプタ95のコネクタ収容穴に挿入された阻止部50(肩部53)が、光アダプタ95のコネクタ収容穴の縁に当接する。なお、肩部53が光アダプタ95のコネクタ収容穴の縁に当接するのではなく、阻止部50の先端部51が光アダプタ95のコネクタ収容穴の奥に突き当たってもよい。この状態のまま、作業者が清掃工具10を光コネクタ90側に向かってさらに移動させると、阻止部50が、当接する光アダプタ95から後方に力を受けることになる。なお、阻止部50が後方に力を受けると、阻止部用スプリング55や、筒体41を介して延出部用スプリング80も圧縮方向に力を受けることになる。
ここで、本実施形態では、阻止部用スプリング55が圧縮方向に力を付与された場合、延出部用スプリング80と比べてより大きく反発するように形成されている。言い換えれば、延出部用スプリング80は、阻止部用スプリング55と比べてより圧縮しやすくなるように形成されている。このため、図5Aに示すように、阻止部50が、後方(阻止部用スプリング55及び延出部用スプリング80の圧縮方向)に力を受けたときに、延出部用スプリング80がより大きく圧縮することになる。これにより、工具本体20に対して延出部40の全体が後方向に移動することで、ラック71が設けられたヘッド支持部70も(ピニオン30Aに対して)後方向に移動する。そうすると、前述したラックアンドピニオン機構によって、工具本体20に対する延出部40の相対移動(直線運動)が、ピニオン30Aを介した巻取リール30の巻取方向の回転運動に変換される。これにより、巻取リール30が回転し、清掃体1が巻取リール30に巻き取られる。巻取リール30が巻き取った清掃体1の距離の分だけ、供給リール35から清掃体1が供給される。すなわち、ラックアンドピニオン機構が構成する送り機構により、未使用の清掃体1が接触面1Aの上流側から供給され、使用済みの清掃体1が接触面1Aの下流側へ送り出される。すなわち、前述した図3Cに示すように、工具本体20と延出部40との相対移動によって、送り機構が作動し、ヘッド60に清掃体1が搬送される、搬送状態の清掃工具10となる。
すなわち、延出部用スプリング80が阻止部用スプリング55と比べてより圧縮しやすくなるように形成されていることによって、延出部40の阻止部50が筒体41に対して後方向に移動するよりも、先に工具本体20に対して延出部40の全体が後方向に移動する。このため、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げている状態のまま、ヘッド60に清掃体1が搬送される。
また、本実施形態では、工具本体20に対して延出部40が後方向に所定量移動した段階で、工具本体20の送り機構によるヘッド60への清掃体1の搬送が完了する。具体的には、ハウジング21に対して後方向に移動可能に保持された筒体41が、ハウジング21に対する突き当たりまで移動することによって、ラック71がピニオン30Aに対して移動が制限され、工具本体20の送り機構によるヘッド60への清掃体1の搬送が完了する。また、延出部用スプリング80が密着長まで圧縮し、これ以上圧縮できなくなることによって、ラック71がピニオン30Aに対して移動が制限され、工具本体20の送り機構によるヘッド60への清掃体1の搬送が完了する。これらにより、工具本体20に対する延出部40の移動量が所定量に達し、工具本体20の送り機構によるヘッド60への清掃体1の搬送が完了する。搬送が完了した後は、工具本体20に対して延出部40が移動しても、ヘッド60へ清掃体1は搬送されない、また、搬送が完了した後は、延出部用スプリング80はこれ以上圧縮しない。
なお、図5Aに示す搬送状態の清掃工具10では、前述した図3Cに示すように、延出部40の全体が工具本体20に対して後方向に移動することで、延出部40における阻止部50と、筒体41やヘッド60との位置関係は変わらない。このため、ヘッド60の前側の端面(押圧面)は、阻止部50(先端部51)の前側の端面に対して後方に引っ込んだままである。阻止部50から見ると、阻止部50の前側の端面は、ヘッド60の前側の端面よりも前側(光コネクタ側90側)に突出したままである。したがって、ヘッド60に掛け回された清掃体1の接触面1Aは阻止部50から露出していない。このため、搬送状態の清掃工具10でも、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げている状態となっている。
前述の図5Aに示す搬送状態から、清掃工具10を光コネクタ90側に向かってさらに移動させると、阻止部50が後方に力を受け、阻止部用スプリング55が圧縮方向に力を受ける。そうすると、阻止部用スプリング55が圧縮することにより、延出部40の阻止部50が筒体41に対して後方向に移動する。ヘッド60から見ると、ヘッド60の前側端面が、阻止部50の前側の端面よりも前側(光コネクタ側90側)に突出することになる。これにより、ヘッド60の前側の端面が阻止部50の前側の端面から出っ張る。したがって、清掃体1の接触面1Aは阻止部50から露出することになる。すなわち、前述した図3Dに示すように、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触することを阻止部50が妨げる状態が解除され、清掃体1が光コネクタ90のフェルール端面91に接触可能になる、接触状態の清掃工具10となる。
前述したように、図4に示す通常状態から、清掃工具10を光コネクタ90側に向かって移動させると、図5Aに示す搬送状態となる。そして、図5Aに示す搬送状態から、清掃工具10を光コネクタ90側に向かってさらに移動させると、図5Bに示す接触状態となる。本実施形態の清掃工具10では、通常状態から搬送状態となり、さらに接触状態となるまで、阻止部50が、当接する光アダプタ95から後方に力を受けている。通常状態から搬送状態までは、阻止部用スプリング55及び延出部用スプリング80は、両方とも圧縮力を受けていることになる。しかし、清掃体1のヘッド60への搬送が完了した時点で、延出部用スプリング80の圧縮も完了する。このため、清掃体1のヘッド60への搬送が完了した時点から接触状態に達するまでは、阻止部用スプリング55のみが引き続き圧縮力を受けることになる。このため、清掃体1のヘッド60への搬送が完了した時点の延出部用スプリング80の荷重は、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になる時点の阻止部用スプリング55の荷重よりも小さくなる。
===第2実施形態===
図6Aは、通常状態の光コネクタ清掃工具10(第2実施形態)の内部を示す図である。図6Bは、搬送状態の光コネクタ清掃工具10(第2実施形態)の内部を示す図である。図6Cは、接触状態の光コネクタ清掃工具10(第2実施形態)の内部を示す図である。
図6A〜図6Cに示す第2実施形態の清掃工具10では、ラック71がハウジング21に取り付けられ、巻取リール30に取り付けられたピニオン30Aと、巻取リール30と、供給リール35とが前後方向に移動することで、工具本体20に対する延出部40の相対移動(直線運動)が、ピニオン30Aを介した巻取リール30の巻取方向の回転運動に変換される。なお、第2実施形態の清掃工具10においても、工具本体20と延出部40との相対移動という一つの動作で、ヘッド60に清掃体1を搬送することと、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に清掃体1をフェルール端面91に接触可能にさせることができる。これにより、テープ状の粘着体で形成された清掃体を使って光コネクタを清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
したがって、第2実施形態の光コネクタ清掃工具10においても、工具本体20と延出部40との相対移動によって、ヘッド60に清掃体1を搬送し(図6B参照)、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、清掃体1を光コネクタ90に接触可能にする(図6C参照)。これにより、第2実施形態においても、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を使って光コネクタ90を清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。また、第2実施形態の光コネクタ清掃工具10においても、ヘッド60に清掃体1を搬送する間、清掃体1が光コネクタ90に接触することを阻止部50が妨げ(図6B参照)、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、阻止部50による妨げが解除され、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になる(図6C参照)。これにより、上記実施形態では、清掃体1が光コネクタ90に接触したままヘッド60に清掃体1が搬送されることを抑制することができる。
===その他の実施形態===
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図3及び図5に示すように、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、阻止部50がヘッド60に対して後退することでヘッド60の端面が光コネクタ90側に露出した(図3D及び図5B参照)。しかし、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、ヘッド60が阻止部50に対して前進することでヘッド60の端面が光コネクタ90側に露出してもよい。これにより、阻止部50とヘッド60との相対移動という一つの動作で、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になることができる。
===小括===
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10は、図2及び図3に示すように、工具本体20と、工具本体20と相対移動可能に設けられ、工具本体20から延び出た延出部40とを有する光コネクタ清掃工具である。そして、上記実施形態では、延出部40は、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を光コネクタ90に押し付けるヘッド60を備え、工具本体20と延出部40との相対移動によって、ヘッド60に清掃体1を搬送し(図2B及び図3C参照)、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、清掃体1を光コネクタ90に接触可能にする(図2C及び図3D参照)。これにより、上記実施形態では、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を使って光コネクタ90を清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図2及び図3に示すように、延出部40は、阻止部50を備え、ヘッド60に清掃体1を搬送する間、清掃体1が光コネクタ90に接触することを阻止部50が妨げ(図2B及び図3C参照)、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、阻止部50による妨げが解除され、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になる(図2C及び図3D参照)。これにより、上記実施形態では、清掃体1が光コネクタ90に接触したままヘッド60に清掃体1が搬送されることを抑制することができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図3、図5及び図6に示すように、阻止部50とヘッド60とは相対移動可能であり、阻止部50とヘッド60との相対移動によって、清掃体1が光コネクタ90に接触することを阻止部50が妨げる状態から(図3C、図5A及び図6B参照)、阻止部50による妨げが解除され、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になる(図3D、図5B及び図6C参照)。これにより、上記実施形態では、阻止部50とヘッド60との相対移動という一つの動作で、清掃体1が光コネクタ90に接触することを阻止部50が妨げる状態を解除することができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図3、図5及び図6に示すように、ヘッド60に清掃体1を搬送する間、阻止部50の端面は、ヘッド60の端面よりも光コネクタ90側に突出している(図3C、図5A及び図6B参照)。これにより、上記実施形態では、清掃体1が光コネクタ90に接触したままヘッド60に清掃体1が搬送されることを抑制することができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図3、図5及び図6に示すように、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、阻止部50とヘッド60との位置関係が変化することでヘッド60の端面が光コネクタ90側に露出する(図3D、図5B及び図6C参照)。これにより、上記実施形態では、阻止部50とヘッド60との相対移動という一つの動作で、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になることができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図3、図5及び図6に示すように、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、阻止部50がヘッド60に対して後退することでヘッド60の端面が光コネクタ90側に露出する(図3D、図5B及び図6C参照)。これにより、上記実施形態では、阻止部50とヘッド60との相対移動という一つの動作で、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になることができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、ヘッド60が阻止部50に対して前進することでヘッド60の端面が光コネクタ90側に露出する。これにより、上記実施形態では、阻止部50とヘッド60との相対移動という一つの動作で、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になることができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、図4及び図6に示すように、工具本体20と延出部40との間に設けられ、工具本体20と延出部40との位置関係を復元させる延出部用スプリング80(第1スプリング)と、阻止部50に対して光コネクタ90とは反対側に設けられ、阻止部50とヘッド60との位置関係を復元させる阻止部用スプリング55(第2スプリング)とをさらに有する。これにより、上記実施形態では、工具本体20と延出部40との位置関係や、阻止部50とヘッド60との位置関係を容易に復元させることができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10では、清掃体1のヘッド60への搬送が完了した時点の延出部用スプリング80(第1スプリング)の荷重は、清掃体1が光コネクタ90に接触可能になる時点の阻止部用スプリング55(第2スプリング)の荷重よりも小さい。これにより、上記実施形態では、工具本体20と延出部40の相対移動という一つの動作で、清掃体1が光コネクタ90に接触することを阻止部50が妨げる状態を解除することができる。
上記実施形態の光コネクタ清掃工具10は、図2及び図3に示すように、工具本体20と、工具本体20と相対移動可能に設けられ、工具本体20から延び出た延出部40とを有する光コネクタ清掃工具による光コネクタの清掃方法である。そして、上記実施形態では、延出部40は、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を光コネクタ90に押し付けるヘッド60を備え、工具本体20と延出部40との相対移動によって、ヘッド60に清掃体1を搬送し(図2B及び図3C参照)、ヘッド60に清掃体1を搬送した後に、清掃体1を光コネクタ90に接触可能にする(図2C及び図3D参照)。これにより、上記実施形態では、テープ状の粘着体で形成された清掃体1を使って光コネクタ90を清掃する際に、効率的に清掃作業を行うことができる。
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 清掃体、1A 接触面、10 光コネクタ清掃工具、
11 カバー、11A 前カバー、11B 後カバー、
20 工具本体、21 ハウジング、22 延出部用スプリング受け部、
23 巻取リール支持軸、24 供給リール支持軸、
30 巻取リール(送り機構)、
30A ピニオン(送り機構)(ラックアンドピニオン機構)、
35 供給リール(送り機構)、40 延出部、41 筒体、
42 延出部用スプリング受け部、43 阻止部用スプリング受け部、
50 阻止部、51 先端部、51A キー、52 胴体部、53 肩部、
54 阻止部用スプリング受け部、55 阻止部用スプリング、60 ヘッド、
65 ヘッド用スプリング、70 ヘッド支持部、
71 ラック(送り機構)(ラックアンドピニオン機構)、
80 延出部用スプリング、90 光コネクタ、91 フェルール端面、
95 光アダプタ

Claims (10)

  1. 工具本体と、
    前記工具本体と相対移動可能に設けられ、前記工具本体から延び出た延出部と
    を有する光コネクタ清掃工具であって、
    前記延出部は、テープ状の粘着体で形成された清掃体を光コネクタに押し付けるヘッドを備え、
    前記工具本体と前記延出部との相対移動によって、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送し、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記清掃体を前記光コネクタに接触可能にする
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  2. 請求項1に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記延出部は、阻止部を備え、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送する間、前記清掃体が前記光コネクタに接触することを前記阻止部が妨げ、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記阻止部による妨げが解除され、前記清掃体が前記光コネクタに接触可能になる
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  3. 請求項2に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記阻止部と前記ヘッドとは相対移動可能であり、
    前記阻止部と前記ヘッドとの相対移動によって、
    前記清掃体が前記光コネクタに接触することを前記阻止部が妨げる状態から、
    前記阻止部による妨げが解除され、前記清掃体が前記光コネクタに接触可能になる
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  4. 請求項3に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送する間、前記阻止部の端面は、前記ヘッドの端面よりも前記光コネクタ側に突出している
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  5. 請求項4に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記阻止部と前記ヘッドとの位置関係が変化することで前記ヘッドの端面が前記光コネクタ側に露出する
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  6. 請求項5に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記阻止部が前記ヘッドに対して後退することで前記ヘッドの端面が前記光コネクタ側に露出する
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  7. 請求項5に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記ヘッドが前記阻止部に対して前進することで前記ヘッドの端面が前記光コネクタ側に露出する
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  8. 請求項5〜7のいずれかに記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記工具本体と前記延出部との間に設けられ、前記工具本体と前記延出部との位置関係を復元させる第1スプリングと、
    前記阻止部に対して前記光コネクタとは反対側に設けられ、前記阻止部と前記ヘッドとの位置関係を復元させる第2スプリングと
    をさらに有する
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  9. 請求項8に記載の光コネクタ清掃工具であって、
    前記清掃体の前記ヘッドへの搬送が完了した時点の第1スプリングの荷重は、前記清掃体が前記光コネクタに接触可能になる時点の第2スプリングの荷重よりも小さい
    ことを特徴とする光コネクタ清掃工具。
  10. 工具本体と、前記工具本体と相対移動可能に設けられ、前記工具本体から延び出た延出部とを有する光コネクタ清掃工具による光コネクタの清掃方法であって、
    前記延出部は、テープ状の粘着体で形成された清掃体を光コネクタに押し付けるヘッドを備え、
    前記工具本体と前記延出部との相対移動によって、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送すること、
    前記ヘッドに前記清掃体を搬送した後に、前記清掃体を前記光コネクタに接触可能にすること
    を特徴とする光コネクタの清掃方法。
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