JP2019182509A - 無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル - Google Patents

無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル Download PDF

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Abstract

【課題】無菌充填機において無菌エア吹き付けの効果を向上させる。【解決手段】無菌充填機で使用する無菌エア吹き付けノズルをその先端の中央部に中央開口を設け、当該中央開口の周囲に当該中央開口の開口面積よりも小さな開口面積である周辺開口を設ける形状とする。【選択図】図5

Description

本発明は、プリフォームを加熱し、加熱されたプリフォームを容器に成形し、成形された容器を殺菌し、殺菌された容器に殺菌された飲料等の内容物を充填し、内容物が充填された容器を殺菌された蓋材により密封する無菌充填機の容器殺菌において、容器の殺菌に用いる無菌エアを容器に吹き付ける無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルに関する。
従来、プリフォームを加熱し、加熱されたプリフォームを容器に成形し、成形された容器を殺菌し、殺菌された容器に殺菌された飲料等の内容物を充填し、内容物が充填された容器を殺菌された蓋材により密封する無菌充填機において、容器の殺菌は成形された容器に殺菌剤のガスを吹き付け、その後加熱された無菌エアを吹き付けることより行われている(特許文献1、2、3)。
容器の殺菌は、殺菌剤が吹き付けられるときに行われるが、その後の加熱無菌エアの吹き付けにより殺菌剤が活性化することで殺菌が完了する。したがって、殺菌剤の吹き付け量及び殺菌剤吹き付け温度は殺菌効果を左右する要素であるが、無菌エアの吹き付け方法、無菌エアの吹き付け量、無菌エアの温度及び無菌エアの吹き付け時間も殺菌効果を決定する要素である。
殺菌効果に関係する無菌エアを容器に吹き付ける条件のなかで、無菌エアの温度及び無菌エアの吹き付け時間は、供給する無菌エアの温度及び吹き付け時間を調節することで容易に変更できる。また、無菌エアの吹き付け量も供給量の調節により変更できる。しかし、無菌エアの吹き付け方法は一旦装置を作製すると容易に変更することができない。通常、無菌エアの容器内面への吹き付けはノズルによって行われる。ノズルの形状及び動作により無菌エアの吹き付け方法は決定される。特許文献1(第1図S12、第4図S22)、特許文献2(図2)及び特許文献3(図1、図2)において、いずれも無菌エア吹き付けノズルの先端は円筒状であり、開口形は円形である。円筒状ノズルは容器の口部から容器内に無菌エアを吹き付ける、或いは容器の口部から円筒状ノズルを容器内に挿入して容器内に無菌エアを吹き付ける。
容器への殺菌剤吹き付け後、無菌エアの容器への吹き付けは、殺菌効果を向上させるための殺菌剤の活性化、残留する殺菌剤の除去及び容器内の異物除去という目的がある。無菌エアの吹き付けは、これらの目的をバランス良く最大限に達成することが求められる。殺菌剤吹き付け後に無菌エアを容器に吹き付けるノズルの先端開口形状は円形であるが、容器内の異物除去を目的としたノズルとして、円筒状ノズルの先端や側面に開口を設けるノズルが提案されている(特許文献4)。
国際公開第2003/022689号報 特開2010−1078号公報 国際公開第2012/046555号報 特開2012−170852号公報
プリフォームを加熱し、加熱されたプリフォームを容器に成形し、成形された容器を殺菌し、殺菌された容器に殺菌された飲料等の内容物を充填し、内容物が充填された容器を殺菌された蓋材により密封する無菌充填機において、容器を殺菌する際に容器に殺菌剤を吹き付け、容器表面に残存する殺菌剤に無菌エアを吹き付けて、吹き付けられる無菌エアにより殺菌剤を活性化することによる容器表面の殺菌、容器表面に残存する殺菌剤の除去及び容器内部の異物の排除を行う。
容器の殺菌、殺菌剤の除去及び異物の排除は、内容物が充填される容器の内部について、外部よりも高いレベルが求められる。容器内部への無菌エアの吹き付けが、これら3つの目的の達成度に大きく影響する。とりわけ、容器内部に無菌エアを吹き付けるノズルの形状が影響すると考えられる。しかし、従来、容器内部に無菌エアを吹き付けるノズルの先端開口形状は円形であった。ノズル先端の開口径が無菌エアの供給量との兼ね合いで、容器内部に流入して流出する無菌エアの流速を決定し、比較的に高速であることが容器表面に残存する殺菌剤の除去及び容器内部の異物の排除にとって効果的であることが議論されていた程度であった。
先端の開口形状が円形である円筒状無菌エア吹き付けノズルにより得られる容器の殺菌、殺菌剤の除去及び異物の排除の効果は十分として無菌充填機は運転されている。しかし、容器への無菌エアの吹き付けによる、より高いレベルの効果が求められる。
本発明は、上記のような無菌エア吹き付けノズルに求められる容器の殺菌、殺菌剤の除去及び異物の排除という容器への無菌エア吹き付けの目的をより高いレベルで達成することができる無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを提供するものである。
本願発明に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルは、容器の内面に殺菌剤を吹き付け、殺菌剤が吹き付けられた容器内面に無菌エアを吹き付けるノズルであって、ノズル先端の中央部に中央開口があり、当該中央開口の周囲に当該中央開口の開口面積よりも小さな開口面積である周辺開口が設けられることを特徴とする。
また、本願発明に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルは、前記中央開口が円形であり、前記中央開口を中心として等距離に円形の前記周辺開口が4以上設けられると好適である。
また、本願発明に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルは、前記中央開口が円形であり、前記中央開口を中心として等距離に円弧状の前記周辺開口としてのスリットが設けられると好適である。
また、本願発明に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルは、前記中央開口の開口面積が、前記周辺開口の開口面積の合計よりも大きいと好適である。
容器を殺菌する際に容器に殺菌剤を吹き付け、殺菌剤が残存する容器内面に無菌エアを吹き付けることにより、吹き付けられる無菌エアにより活性化する残存殺菌剤による容器表面の殺菌、容器表面に残存する殺菌剤の除去及び容器内部の異物の排除を行う。本願発明による無菌エア吹き付けノズルにより、殺菌剤が吹き付けられた容器に無菌エアを吹き付けることで、従来の先端開口形状が円形であるノズルにより無菌エアを吹き付ける場合に比べ、格段に殺菌効果を向上させることができる。容器表面に残存する殺菌剤の除去及び容器内部の異物の排除については、従来の円筒状ノズルに比べ遜色ない。したがって、本願発明の無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備えることにより、無菌充填機の殺菌能力を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備える無菌充填機の一例の概略を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備える無菌充填機の一例におけるプリフォーム供給工程(A)、プリフォーム加熱工程(B)、ブロー工程(C)及びボトル取り出し工程(D)を示す。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備える無菌充填機の一例における殺菌剤ガス吹き付け工程(E−1、E−2)、無菌エア吹き付け工程(F−1、F−2)、充填工程(G)及び密封工程(H)を示す。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備える無菌充填機の一例における殺菌剤ガス生成器を示す。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルの先端開口の一例を示す。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルの先端開口の一例を示す。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルの先端開口の一例を示す。 本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルの先端開口の一例を示す。
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
図1に本発明の実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備える無菌充填機の一例の概略を示す。容器としてのボトルを殺菌する無菌充填機であり、プリフォームの供給から加熱部、成形部、検査部、ボトル殺菌部、無菌エア吹き付け部、充填部、密封部及び排出部からなる無菌充填機の概要を図1により説明し、各部の詳細を図2、図3により説明する。さらに本願発明に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルについて図5、図6、図7及び図8により説明する。本実施形態による無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルにより、殺菌剤が吹き付けられた容器に無菌エアを吹き付けることで、従来に比べ格段に殺菌効果を向上させることができる。
(実施の形態の概要)
図1に示すように、本実施の形態に係る無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルを備える無菌充填機は、プリフォーム1を供給するプリフォーム供給装置4、プリフォーム1をボトル2に成形する温度に加熱する加熱部6、加熱されたプリフォーム1をボトル2に成形する成形部16、成形されたボトル2を殺菌するボトル殺菌部30、殺菌されたボトル2に無菌エアを吹き付ける無菌エア吹き付け部34、無菌エアが吹き付けられたボトル2に殺菌された内容物を充填する充填部39、密封部材であるキャップ3を殺菌するキャップ殺菌部52、内容物が充填されたボトル2を殺菌されたキャップ3により密封する密封部44、密封されたボトル2を排出コンベヤ50に載置する排出部47及び排出コンベヤ50によりボトル2を非無菌ゾーンに排出する出口部51を備える。
加熱部6は加熱部チャンバー12、成形部16は成形部チャンバー17、ボトル殺菌部30はボトル殺菌部チャンバー33、無菌エア吹き付け部34は無菌エア吹き付け部チャンバー36、充填部39は充填部チャンバー41、密封部44は密封部チャンバー46、排出部47は排出部チャンバー49及び出口部51は出口部チャンバー53により各々遮蔽されている。ボトル殺菌部30で発生する殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物が成形部16に流入しないように、成形部16とボトル殺菌部30の間には雰囲気遮断チャンバー27が設けられている。ボトル殺菌部30で発生する殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物は、雰囲気遮断チャンバー27が排気されることで、成形部16に流入することはない。ここで、加熱部6と成形部16は単一のチャンバーにより遮蔽されても構わない。また、キャップ殺菌部52と密封部44も単一のチャンバーにより遮蔽されても構わない。さらに、密封部44と排出部47も単一のチャンバーにより遮蔽されても構わない。
無菌充填機の稼働中には、ボトル殺菌部チャンバー33、無菌エア吹き付け部チャンバー36、充填部チャンバー41、密封部チャンバー46、排出部チャンバー49及び出口部チャンバー53は、除菌フィルタにより無菌化された無菌エアが供給され、各チャンバー内の圧力を陽圧にすることで、無菌充填機の無菌性が維持される。陽圧にする圧力は、充填部チャンバー41内が最も高く、無菌エア吹き付け部チャンバー36、ボトル殺菌部チャンバー33と上流に行くほど低く設定される。また、充填部チャンバー41から密封部チャンバー46、排出部チャンバー49、出口部チャンバー53と下流に行くにほどチャンバー内を陽圧にする圧力は低く設定される。雰囲気遮断チャンバー27は排気されることで、雰囲気遮断チャンバー27内の圧力は、大気圧とほぼ同一に保持される。例えば、充填部チャンバー41内の圧力を20Pa〜40Paとすると、他のチャンバー内の圧力は充填部チャンバー41内の圧力よりも低い。
本願発明の無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル38は、殺菌剤が吹き付けられたボトル2に無菌エア吹き付け部34で無菌エアを吹き付けるために使用される。
(実施の形態の詳細)
まず、図2(A)に示すプリフォーム1が、図1に示すプリフォーム供給装置4から、プリフォーム供給コンベヤ5により所望の速度で連続的に加熱部6に搬送される。
プリフォーム1は試験管状の有底筒状体であり、図2(D)に示したボトル2と同様な口部1aがその成形当初に付与される。この口部1aにはプリフォーム1の成形と同時に雄ネジが形成される。また、プリフォーム1には口部1aの下部に搬送のためのサポートリング1bが形成される。プリフォーム1又はボトル2はこのサポートリング1bを介してグリッパ22により把持され、無菌充填機内を走行する。プリフォーム1は射出成形、圧縮成形等によって成形される。プリフォーム1の材質はポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなり、これらの樹脂単体又は混合物であっても構わないし、リサイクルされた熱可塑性樹脂を含んでも構わない。また、バリア性を付与するために、エチレン−ビニルアルコール共重合体、メタキシリレンジアミンのような芳香族アミンをモノマーとするポリアミド等の熱可塑性樹脂を層として、又は混合物として含んでも構わない。
加熱部6に供給されたプリフォーム1は、一定ピッチで多数のグリッパ22が設けられたホイール7、8により搬送され、加熱部搬送ホイール9に達する。ここで、図2(B)のようにグリッパ22から解放され、プリフォーム1の口部1aにスピンドル19が挿入されて搬送される。
プリフォーム1は、図2(B)に示すように、赤外線ヒータ14又はその他の加熱手段によって、後のブロー成形に適した温度まで加熱される。この温度は90℃から130℃であると好適である。
なお、プリフォーム1の口部1aの温度は、変形等を防止するため70℃以下の温度に抑えられる。
プリフォーム1は図2(B)に示すように、口部1aにスピンドル19が挿入され、赤外線ヒータ14により加熱され、回転しながら無端チェーン13により搬送される。スピンドル19は無端チェーン13に一定間隔で設けられている。無端チェーン13はプーリ10及び11により回転する。スピンドル19に代えてマンドレルをプリフォーム1に挿入することにより、プリフォーム1を倒立状態で回転させつつ搬送することも可能である。
加熱されたプリフォーム1は、スピンドル19から解放され、グリッパ22に把持されて、ホイール15を経て、成形部16の成形ホイール18に搬送される。成形ホイール18に備えられた金型20により、図2(C)に示すように、プリフォーム1はボトル2にブロー成形される。金型20及びブローノズル21は、成形ホイール18の回りに複数個配置され、成形ホイール18の回転とともに成形ホイール18の周りを一定速度で旋回する。加熱されたプリフォーム1が到来すると、金型20はプリフォーム1を挟み込む。続いてブローノズル21がプリフォーム1に接合され、図示しない延伸ロッドがブローノズル21に設けられた孔に導かれ、プリフォーム1内に挿入されることによりプリフォーム1は縦延伸される。同時にブローノズル21からプリフォーム1内に空気等の気体が吹きこまれ横延伸されることにより、金型20内でボトル2が成形される。成形されたボトル2は、図2(D)に示すように、金型20から取り出され、検査ホイール23に設けられたグリッパ22によりサポートリング1bを把持され、検査ホイール23に受け渡される。
成形されたボトル2は、検査ホイール23の周辺に備えられた検査機材24により、ボトル温度、ボトル胴部、サポートリング、ボトル口部天面、ボトル底部等が検査され、異常と判断された場合は、図示しない排出装置により、無菌充填機の外部に排出される。ボトルの検査は成形部チャンバー17内で行われるが、検査部として別個のチャンバーにより遮蔽しても構わない。
ボトル温度検査は、ボトル2の表面温度を検査して、ボトル2の良否を判断する。温度センサは、例えば赤外線放射温度計(赤外線放射カメラ)であるが、他の温度計を使用することも可能である。ボトル成形時の余熱がボトル2に残存することが、ボトル2を適正に殺菌するために必要である。温度センサにより検出される温度は50℃以上であることが好ましい。
また、ボトル胴部、サポートリング、ボトル口部天面、ボトル底部はカメラにより撮像され、各箇所の状態が検査される。撮像された画像は画像処理装置により処理され、傷、異物、変形、変色等の異常の存否について判断される。許容範囲を超えたボトル2は異常と判断される。
検査機材24による検査により異常と判断されなかったボトル2は、ボトル殺菌部30で発生する殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物が成形部16に流入しないように、成形部16とボトル殺菌部30の間に設けられた雰囲気遮断チャンバー27内のホイール25、26を経て、ボトル殺菌部30に搬送される。
ボトル殺菌部30に搬送されたボトル2は、ホイール28において殺菌される。ボトル2を殺菌するためのボトル2への殺菌剤ガス吹き付け工程を図3(E−1)に示す。ボトル2に殺菌剤のガスを吹き付けるため、殺菌剤ガス吹き付けノズル31が設けられる。殺菌剤ガス吹き付けノズル31は、その先端のノズル孔が直下を走行するボトル2の口部1aの開口に正対し得るように固定される。また、必要に応じて殺菌剤ガス吹き付けノズル31の下方にボトル2の走行路に沿って、図3(E−1)に示すように殺菌剤ガス吹き付けトンネル32が設けられる。殺菌剤ガス吹き付けノズル31は一本であっても複数本であっても構わない。ボトル2に吹き付けられた殺菌剤のガスがボトル2の内部に流入し、ボトル2の内面を殺菌する。このとき、ボトル2が殺菌剤ガス吹き付けトンネル32内を走行することで、殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物が、ボトル2の外面にも流れて、ボトル2の外面が殺菌される。
また、図3(E−2)に示すように、殺菌剤ガス吹き付けノズル31をボトル2の搬送に追従させ、殺菌剤吹き付けノズル31をボトル2の内部に挿入して、殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物をボトル2の内面に直接吹き付けても構わない。ボトル2から溢れた出た殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物は、殺菌剤ガス吹き付けノズル31を囲繞して設けた案内部材31aに衝突し、ボトル2の外面に流れボトル2の外面に接触する。案内部材31aにはノズル31と同軸のフランジ部とフランジ部から外周に突出する環状壁部が設けられている。
殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物は、図4に示す殺菌剤ガス生成器55によりガス化される殺菌剤又はガス化された殺菌剤が凝結したミスト又はこれらの混合物である。殺菌剤ガス生成器55は、殺菌剤を滴状にして供給する二流体スプレーノズルである殺菌剤供給部56と、この殺菌剤供給部56から供給された殺菌剤を分解温度以下に加熱して気化させる気化部57とを備える。殺菌剤供給部56は、殺菌剤供給路56a及び圧縮空気供給路56bからそれぞれ殺菌剤と圧縮空気を導入して殺菌剤を気化部57内に噴霧するようになっている。気化部57は、内外壁間にヒータ57aを挟み込んだパイプであり、このパイプ内に吹き込まれた殺菌剤を加熱し気化させる。気化した殺菌剤のガスは殺菌剤ガス吹き付けノズル31から気化部57外に噴出する。ヒータ57aに換えて誘電加熱により気化部57を加熱しても構わない。
殺菌剤供給部56の運転条件としては、例えば圧縮空気の圧力は0.05MPa〜0.6MPaの範囲で調整される。また、殺菌剤は重力落下であっても圧力を加えられても構わないし、供給量は自由に設定することができ、例えば殺菌剤は殺菌剤供給路56aに、1g/min.〜100g/min.の範囲で供給される。また、気化部57の内表面は140℃から450℃に加熱されることで噴霧された殺菌剤が気化する。
殺菌剤のガスは、図3(E)に示すように殺菌剤ガス吹き付けノズル31からボトル2に吹き付けられる。殺菌剤のガス若しくはミスト又はこれらの混合物の吹き付け量は任意であるが、吹き付け量は、殺菌剤ガス生成器55に供給される殺菌剤の量と吹き付け時間により決まる。殺菌剤ガス生成器55は複数備えても構わない。吹き付け量はボトル2の大きさによっても変動する。
殺菌剤は少なくとも過酸化水素を含有することが好ましい。その含有量は0.5質量%〜65質量%の範囲が適当である。0.5質量%未満では殺菌力が不足する場合があり、65質量%を超えると安全上、扱いが困難となる。また、さらに好適なのは0.5質量%〜40質量%であり、40質量%以下では扱いがより容易であり、低濃度となるために殺菌後のボトル2への殺菌剤の残留量を低減できる。
殺菌剤を過酸化水素水とした場合、過酸化水素水のガスの吹き付け量は以下の通りとなる。殺菌剤ガス吹き付けノズル31からボトル2の内面に吹き付けられる過酸化水素水のガスにより、ボトル2の内面に付着する過酸化水素の量は、過酸化水素を35質量%含む過酸化水素水の量として、30μL/ボトル〜150μL/ボトルが好ましく、より好ましくは50μL/ボトル〜100μL/ボトルである。また、ボトル2に吹き付けられる過酸化水素水のガスの過酸化水素濃度は、2mg/L〜20mg/Lが好ましく、より好ましくは5mg/L〜10mg/Lである。
また、殺菌剤は水を含んでなるが、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、ブチルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、アセチルアセトンなどのケトン類、グリコールエーテル類等の1種又は2種以上を含んでも構わない。
さらに、殺菌剤は過酢酸、酢酸等の有機酸、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素化合物、オゾン等の殺菌効果を有する化合物、陽イオン界面活性剤、非イオン系界面活性剤、リン酸化合物等の添加剤を含んでも構わない。
ボトル殺菌部30で殺菌されたボトル2は図1に示すように、ホイール29を経て、無菌エア吹き付け部34に搬送される。ボトル2は、図1に示す無菌エア吹き付けホイール35において、図3(F−1)に示すように無菌エア吹き付けノズル38により正立状態のボトル2に無菌エアが吹き付けられる。無菌エアは常温でも構わないが、加熱されることが好ましい。無菌エアの温度は40℃〜170℃が好ましい。40℃未満では加熱による殺菌剤の分解が不十分で加熱による殺菌効果の向上が期待できない。170℃を超えると、ボトル2は変形するおそれがある。
搬送されるボトル2に追従する無菌エア吹き付けノズル38は、その先端のノズル面が直下を走行するボトル2の口部1aの開口に正対し得るように向けられ、ボトル2の口部1aに向けて無菌エアを吹き付ける。また、図3(F−2)に示すようにボトル2を倒立状態にして無菌エアをボトル2内に吹き付けても構わない。この場合、異物の排除には正立状態よりも効果的である。さらに、異物を排除するためには、倒立させたボトル2の口部1aの近傍を吸引することが好ましい。
無菌エア吹き付けノズル38に供給される無菌エアは、ブロワや圧縮エア発生装置によるエアを除菌フィルタに通したものである。吹き付けられる無菌エアの量は、ボトル1本当たり2.5L〜125Lが好ましい。2.5L未満では、殺菌効果が小さく残存殺菌剤の除去が不十分である。また125Lを超えると、無菌エアの吹き付けが長くなり、生産性が劣る。
無菌エアのボトル2への吹き付けは、グリッパ22により把持され無菌エア吹き付けホイール35の外周を一定速度で搬送されるボトル2に対して追従して移動する無菌エア吹き付けノズル38により行われる。
無菌エア吹き付けノズル38の本体は筒状であり、その断面は円形、多角形等どのような形状でも構わない。ノズルの先端はノズルの軸に対して垂直な平面であって、平面の中央部に中央開口60があり、当該中央開口の周囲に当該中央開口の開口面積よりも小さな開口面積である周辺開口61が設けられる。周辺開口61は中央開口60の中心点から等距離の周辺に設けられる。無菌エア吹き付けノズル38からボトル2の口部1aの略中央に無菌エア吹き付けノズル38の中央開口60が位置し、周辺開口61がボトル2の口部1a内の中心から周辺に位置するように固定されて、無菌エア吹き付けノズル38から無菌エアがボトル2の口部1aからボトル2の内部に吹き付けられる。
図5、図6及び図7に示すように、無菌エア吹き付けノズル38の先端面の中央開口60が円形であり、中央開口60を中心として等距離に円形の前記周辺開口61が設けられる。例えば、図5に示すように、中央開口60は5mmφで、中央開口60の中心点から9mmの位置に2mmφの周辺開口61が中央開口60の中心点に対して90°の等角度に4個設けられる。通常の飲料用ボトルの口部内径は28mmφである、中央開口60及び周辺開口61から吹き出される無菌エアはボトル2の口部1aからボトル2の内部に吹き付けることができる。
図6のように、中央開口60は6mmφで、中央開口60の中心点から9mmの位置に1mmφの周辺開口61が中央開口60の中心点に対して45°の等角度に8個設けられる。
図7のように、中央開口60は5mmφで、中央開口60の中心点から9mmの位置に1mmφの周辺開口61が中央開口60の中心点に対して30°の等角度に12個設けられる。
図5、図6及び図7における中央開口60の径、周辺開口61の径、周辺開口61の中央開口60中心からの位置及び周辺開口61の数は任意である。但し、周辺開口61の径は中央開口60の径よりも小さく、周辺開口61は無菌エアを吹き付けるボトル2の口部1aの内径内に位置しなければならない。
従来のように、開口が単一の円形である円筒状ノズルにより無菌エアをボトル2の内部に吹き付けると、吹き付けられた無菌エアはボトル2の底部に到達し、ボトル2の側面に沿ってボトル2の口部1aから排出される。本願発明の無菌エア吹き付けノズル38により無菌エアをボトル2の内部に吹き付けると、中央開口60から吹き付けられた無菌エアはボトル2の底部に到達し、ボトル2の側面に沿ってボトル2の口部1aからボトル2の外部に出ようとするが、周辺開口61から吹き付けられボトル2の側面側を流れる無菌エアと衝突し、ボトル2の側面では無菌エアの滞留が生じていると推定される。ボトル2の側面及び口部1aの内面近傍で生じる無菌エアの滞留が無菌エアのよる殺菌効果の向上に寄与していると推定される。したがって、周辺開口61から吹き付けられる無菌エアの流量は中央開口60から吹き付けられボトル底部に到達してボトル側面側を底部から反転して流れる無菌エアの流量よりも多いとすると、吹き付けられる無菌エアのボトル内部での滞留が生じて、残存する殺菌剤を排出し、ボトル2の内部に異物を排除することを阻害することとなる。よって、無菌エア吹き付けノズル38の先端平面に設けられる周辺開口61の径は中央開口60の径よりも小さくなければならない。
また、本願発明に係る無菌エア吹き付けノズル38の先端平面は、図8に示すように中央開口60が円形であり、中央開口60を中心として等距離に周辺開口61としての円弧状スリットが設けられても構わない。図8では、6mmφの中央開口60の中心から9mmの円周上に幅0.4mmの略90°の円弧状スリットである周辺開口61を4個を一定間隔で設ける。
前述のように、ボトル2の内部に吹き付けられる無菌エアはボトル2の内部から排除されなければならない。よって、ボトル2の内部で排除を妨げる無菌エアの吹き付けられる無菌エアの滞留が生じることのないように、無菌エア吹き付けノズル38の先端平面に設けられる中央開口60の開口面積が、中央開口60の周辺に設けられる周辺開口61の開口面積の合計よりも大きいことが望ましい。
無菌エア吹き付け部34で無菌エアが吹き付けられたボトル2は図1に示すように、ホイール37を経て、充填部39に搬送される。充填部39では、図1に示す充填ホイール40にて、図3(G)に示す充填工程のように、充填ノズル42によりボトル2に内容物が充填される。内容物はあらかじめ殺菌されており、ボトル2と同期的に走行する充填ノズル42により、ボトル2内に一定量の飲料等の内容物が充填される。
内容物が充填されたボトル2は、図1に示すホイール43を経て密封部44に搬送される。密封部44に設けられた密封ホイール45では、図3(H)に示す密封工程のように、キャップ殺菌部52により殺菌された密封部材であるキャップ3が、殺菌キャップ搬送路54によりキャップ供給ホイール58及びキャップ受け取りホイール59を経て、密封ホイール45に供給され、図示しないキャッパーにより、ボトル2の口部1aに巻き締められ、ボトル2は密封される。
密封されたボトル2は、密封ホイール45のグリッパ22から排出部47の排出ホイール48のグリッパ22に受け渡される。排出ホイール48に受け渡されたボトル2は排出コンベヤ50に載置される。排出コンベヤ50に載置されたボトル2は出口部チャンバー53内から無菌充填機の外部に排出される。
ボトル殺菌部チャンバー33、無菌エア吹き付け部チャンバー36、充填部チャンバー41、密封部チャンバー46、排出部チャンバー49及び出口部チャンバー53内は無菌充填機の稼働前に殺菌される。
無菌充填機の運転開始前に、ボトル殺菌部チャンバー33、無菌エア吹き付け部チャンバー36、充填部チャンバー41、密封部チャンバー46、排出部チャンバー49及び出口部チャンバー53内は殺菌される。各チャンバー内には、一流体スプレーまたは殺菌剤を圧縮エアと混合して噴霧する二流体スプレーが殺菌剤吹き付けノズルとして設けられる。殺菌剤吹き付けノズルは、殺菌剤を殺菌が必要な各チャンバー内の全域に付着するように吹き付ける。吹き付けられた殺菌剤により、各チャンバー内が殺菌される。殺菌剤吹き付けノズルは各チャンバー内の全域に殺菌剤が付着するように配置される。殺菌剤が吹き付けられた後に各チャンバー内には常温又は加熱された無菌エアが吹き付けられ、各チャンバー内に残存する殺菌剤を活性化させ、さらに排除する。無菌エアの吹き付け前に無菌水を各チャンバー内に吹き付けることにより殺菌剤を排除しても構わない。
ボトル殺菌部チャンバー33、無菌エア吹き付け部チャンバー36、充填部チャンバー41、密封部チャンバー46、排出部チャンバー49及び出口部チャンバー53内には、殺菌された後に、除菌フィルタにより無菌化された無菌エアが供給され、各チャンバーの内部が陽圧に保持される。各チャンバー内が無菌エアにより陽圧に保持されることにより、ボトル殺菌部チャンバー33より下流の無菌充填機内の無菌性が維持される。各チャンバー内を陽圧に保持する圧力は、充填部チャンバー41内が最も高く、無菌エア吹き付け部チャンバー36、ボトル殺菌部チャンバー33と上流ほど低く設定される。雰囲気遮断チャンバー27は排気されることで、その内部は大気圧とほぼ同一の圧力に保持される。
以下、本発明を実施例により説明する。
(操作方法)
口部内径28mmφの500ml容量のPETボトル2の内部に、Bacillus atrophaeus 菌を2.3×104cfu、2.3×105cfu及び2.3×106cfu付着させた。その後、図4に示す殺菌剤ガス生成器55により過酸化水素を35質量%含む過酸化水素水をガス化させ、得られた殺菌剤ガスをボトル2の内部に吹き付けた。ガス化条件は、気化部57の温度が300℃、過酸化水素水の供給量が50g/min.であった。
殺菌剤ガスが吹き付けられたボトル2の内部に、95℃の無菌エアを250L/min.の流量で、各実施例及び比較例のノズルにより2秒間吹き付けた。無菌エア吹き付けノズル38の先端はボトル2の口部から4mm離した。
実施例1は中央開口60が6mmφで、中央開口60の中心点から9mmの位置に2mmφの周辺開口61を中央開口60の中心点に対して90°の等角度に4個設けた。実施例2は中央開口60が5mmφで、中央開口60の中心点から9mmの位置に1mmφの周辺開口61が中央開口60の中心点に対して45°の等角度に8個設けた。実施例3は中央開口60が5mmφで、中央開口60の中心点から9mmの位置に1mmφの周辺開口61を中央開口60の中心点に対して30°の等角度に12個設けた。また、比較例1は7mmφの開口のみの円筒状無菌エア吹き付けノズルであった。比較例2はノズル先端平面の13mmφの円周上に2mmφの開口を12個設けた。
(殺菌効果測定)
無菌エア吹き付け後のボトル2にSCD培地50mlを充填後密封し、35℃で7日間保存し、培地の混濁度合により殺菌されているか否かを判断した。この結果により殺菌効果をLRV=log(付着菌数)/(生残存菌数)で表した。
(残留過酸化水素量測定)
無菌エア吹き付け後のボトル2に無菌水を充填し、直ちに無菌水中の過酸化水素量を測定した。
(実施例及び比較例の結果)
表1に、実施例及び比較例の、殺菌効果(LRV)及び残留過酸化水素量(ppm)を示す。
Figure 2019182509
上記の実施例によれば、殺菌剤ガス吹き付け後のボトル内に本願発明に係る無菌エア吹き付けノズル38により無菌エアを吹き付けることで、比較例1のような従来の円筒状ノズル、また比較例2のように中央開口がなく周辺開口のみの無菌エア吹き付けノズルに比べ、殺菌効果は良好であり、残留過酸化水素量についても比較例1に比べ遜色ないという結果が得られた。
1…プリフォーム
2…ボトル
3…キャップ
30…ボトル殺菌部
34…無菌エア吹き付け部
36…無菌エア吹き付け部チャンバー
38…無菌エア吹き付けノズル
60…中央開口
61…周辺開口

Claims (4)

  1. 容器の内面に殺菌剤を吹き付け、殺菌剤が吹き付けられた容器内面に無菌エアを吹き付けるノズルであって、
    ノズル先端の中央部に中央開口があり、当該中央開口の周囲に当該中央開口の開口面積よりも小さな開口面積である周辺開口が設けられることを特徴とする無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル。
  2. 請求項1に記載の無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルにおいて、
    前記中央開口が円形であり、前記中央開口を中心として等距離に円形の前記周辺開口が4以上設けられることを特徴とする無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル。
  3. 請求項1に記載の無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルにおいて、
    前記中央開口が円形であり、前記中央開口を中心として等距離に円弧状の前記周辺開口としてのスリットが設けられることを特徴とする無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無菌充填機用無菌エア吹き付けノズルにおいて、
    前記中央開口の開口面積が、前記周辺開口の開口面積の合計よりも大きいことを特徴とする無菌充填機用無菌エア吹き付けノズル。
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