JP2019182480A - 物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法 - Google Patents

物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019182480A
JP2019182480A JP2018075120A JP2018075120A JP2019182480A JP 2019182480 A JP2019182480 A JP 2019182480A JP 2018075120 A JP2018075120 A JP 2018075120A JP 2018075120 A JP2018075120 A JP 2018075120A JP 2019182480 A JP2019182480 A JP 2019182480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
partition member
posture
container
partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018075120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7155587B2 (ja
Inventor
神内 直寛
Naohiro Jinnai
直寛 神内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2018075120A priority Critical patent/JP7155587B2/ja
Publication of JP2019182480A publication Critical patent/JP2019182480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7155587B2 publication Critical patent/JP7155587B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】容器に収容された物品が所望の位置にて保持できなくなることを回避できるようにすること。【解決手段】本発明の姿勢矯正構造は、製品番重(T)の底部(Ta)近傍であって、収容された複数のおにぎり(W)それぞれの厚み方向両側に配設され、複数のおにぎりを所定の収容位置に位置付け可能な仕切部材(20)と、仕切部材を製品番重の底部から上方に移動可能な移動機構(30)とを備えている。製品番重に収容されたおにぎりが起立姿勢から傾いても、仕切部材を上方に移動することで仕切部材がおにぎりに対して滑り上がって傾きを解消し、起立姿勢に矯正することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、容器に収容された物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法に関する。
種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示される搬送装置が提案されている。特許文献1の搬送装置では、搬送対象となる物品をおにぎりとしており、所定数のおにぎりを整列してから、整列したおにぎりを吸着ユニットで吸着保持して箱詰めしている。
ここで、このような物品(おにぎり)の搬送では、配送センターにて製品番重等の容器に前後及び左右方向に整列した状態で物品を収容し、その後、製品番重内の物品を各店舗に搬出すべく、出荷番重等の他の容器に所望個数の物品を詰め込む場合がある。
おにぎりを製品番重に収容するにあたり、おにぎりを起立状態とする場合が多くなる。この場合、複数のおにぎりの厚み方向を左右方向に向けた状態で製品番重内に左右に並べ、更には、各おにぎりが左右方向で隣り合うおにぎり或いは内壁に対し、若干の隙間をあけた状態で整列される。
特開2011−251702号公報
製品番重へのおにぎりの収容は、配送センター等でのスペースの都合上、機械化、自動化が困難であり、作業者による人手に依存することが多くなっている。人手での作業性を考慮し、左右方向で隣り合うおにぎりの間に隙間を設けると、製品番重に収容されたおにぎりに位置ずれや傾きが発生し易くなる。このような状態で、製品番重内のおにぎりを搬送用のロボット等によって保持しようとすると、該ロボットで保持可能な範囲からおにぎりが外れてしまうこととなる。その結果、おにぎりを保持できずに搬送個数の不足を生じたり、製品番重に意図しないおにぎりの残存が発生する、という問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、容器に収容された物品を所望の位置にて保持できなくなることを回避することができる物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の物品の姿勢矯正構造は、厚みを備えて起立姿勢で容器に収容された物品を該容器外に搬出するため、該起立姿勢に物品を矯正可能な姿勢矯正構造であって、前記容器の底部近傍であって、収容された複数の物品それぞれの厚み方向両側に配設され、該複数の物品を所定の収容位置に位置付け可能な仕切部材と、前記仕切部材を前記容器の底部から上方に移動可能な移動機構とを備えていることを特徴とする。
また、本発明における一態様の搬送装置は、姿勢矯正構造によって矯正された物品を保持及び搬送可能な保持装置をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明における一態様の搬送方法は、容器内に物品を配置する配置工程と、容器内に配置された物品の姿勢を前記姿勢矯正構造によって矯正する矯正工程と、姿勢を矯正された物品を容器内から保持及び搬送する搬送工程とを含むことを特徴とする。
このような構成によれば、容器内における仕切部材の内側に物品を配置することで、人手による作業によっても、容器内で物品が位置ずれしないように整列させることができる。しかも、物品が起立姿勢から傾いても、仕切部材を上方に移動することで仕切部材が物品に対して滑り上がるようになって傾きを解消して起立姿勢に矯正することができる。これにより、保持装置等で容器から物品を搬送するときに、保持装置で保持可能な範囲に物品を安定して配置可能となり、物品を保持不能になることを回避して搬送個数不足や搬送漏れによる物品の残存をなくすことができる。
本発明によれば、容器内の物品を仕切部材で位置付けてから仕切部材を上方に移動することで、傾いた物品を起立姿勢に矯正でき、容器に収容された物品を所望の位置にて保持できなくなることを回避することができる。
第1の実施の形態に係る姿勢矯正構造が適用された搬送装置を一部断面視した概略正面図である。 上記搬送装置の部分概略平面図である。 従来構造に係る搬送装置の不具合を説明するための図である。 従来構造に係る搬送装置の不具合を説明するための図である。 上記姿勢矯正構造による姿勢矯正の説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 上記搬送装置による搬送の流れの説明図である。 第2の実施の形態に係る姿勢矯正構造が適用された搬送装置の部分概略断面図である。 保持部材を上方に移動した状態を示す図9と同様の断面図である。 図11Aは第3の実施の形態に係る姿勢矯正構造が適用された搬送装置の図1と同様の正面図、図11Bは、図11Aの部分拡大図である。 図12Aは第3の実施の形態での姿勢矯正の説明図であり、図12Bは、図12Aの部分拡大図である。 第3の実施の形態の搬送装置による搬送の説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略している。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、以下の各実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、実施の形態に係る姿勢矯正構造が適用された搬送装置を一部断面視した概略正面図、図2は、上記搬送装置の部分概略平面図である。図1及び図2に示すように、搬送装置1は、製品番重(容器)Tに収容されたおにぎり(物品)Wを他の容器となる出荷番重(図示省略)に搬送するよう構成される。製品番重Tは、平面視で外周形状が方形状をなす底部Taと、底部Taの四辺となる外周側から起立する側壁Tbとを備え、上方を開放する箱状に形成されている。底部Taは、多数の開口Tc(図2では不図示)を備えて形成され、板状体に万遍なく開口Tcを形成した構成や、複数の開口Tcが形成されるよう格子状とした構成が例示できる。
ここで、本実施の形態の搬送対象となるおにぎりWは、所定形状のおにぎりを左右方向から見て方形の袋部材によって包装したものであり、袋部材の一辺となる上端側が尖るように形成される。製品番重Tにて、おにぎりWは、前後及び左右の直交する二方向に沿ってマトリクス状に整列した状態で収容され、本実施の形態では左右、前後に5個ずつ並んで配置されている。言い換えると、製品番重Tには、n(nは自然数)個(本実施の形態では5個)のおにぎりWがその厚み方向に列をなして複数列(本実施の形態では5列)収容されている。このように複数列収容された各おにぎりWの厚み方向は左右方向に向くようになる。各おにぎりWは、袋部材の尖った部分を上向きとした起立姿勢とされる。
搬送装置1は、製品番重Tに収容されたおにぎりWを搬出するための保持装置10(図2では不図示)を備えている。保持装置10は、製品番重Tで左右に並ぶおにぎりWの個数に応じて5体設けられた保持機構11と、これら保持機構11を上方から連結して支持する支持フレーム12とを備えている。保持装置10は、不図示の多関節アーム等のロボットアームや2軸或いは3軸の移動機構等に支持フレーム12が取り付けられ、それらの駆動によって保持機構11で保持したおにぎりWを製品番重Tの外部に搬出可能となる。
5体の保持機構11は、概略同一の構成を備えて左右方向に等間隔で並んで設けられている。5体の保持機構11は、把持部14と、把持部14を上下動可能に支持する駆動部15と、を備えている。
把持部14は、支持軸17を中心として揺動可能な一対の把持体18を備え、各把持体18の先端が開閉しておにぎりWの上端側を把持可能に設けられる。
駆動部15は、上下方向の全体長さが可変するエアシリンダ等によって構成され、上端側が支持フレーム12に連結され、下端側で把持部14の支持軸17を支持している。従って、駆動部15を駆動することによって、支持フレーム12に対し把持部14を相対的に上下動可能となっている。
搬送装置1は、おにぎりWの姿勢矯正構造として仕切部材20及び移動機構30を備えている。
仕切部材20は、製品番重Tの底部Taの近傍に配設される。仕切部材20は、平面視で格子状に形成されており、該格子によって前後及び左右に並んで形成される開口がおにぎりWの収容空間21とされる。収容空間21は、平面視でおにぎりWの外形より若干大きい開口形状に形成されている。製品番重T内に仕切部材20を配置してから複数のおにぎりWを収容空間21に1個ずつ収容されるよう人手によって詰め込むことで、各おにぎりWを図2に示す前後左右に5個ずつで等間隔となる収容位置に大まかに位置付け可能となる。
仕切部材20において、前後方向に直線状に延在する部分が第1仕切体(仕切体)23として形成され、左右方向に直線状に延在する部分が第2仕切体24として形成される。第1仕切体23は、製品番重Tに収容されて仕切部材20で位置付けるおにぎりWの厚み方向両側に位置している。言い換えると、第1仕切体23は、左右方向に隣り合うおにぎりW或いは製品番重T1の側壁Tb内面の間に配設されている。第2仕切体24は、製品番重Tに収容されたおにぎりWの前後両側に位置している。
仕切部材20は、製品番重Tの底部Ta側に配置された状態で、上端の高さ位置がおにぎりWの上端よりも低くなるように形成される(図1参照)。仕切部材20の上下高さは、おにぎりWの形状や変形し易さ等によって変わるが、目安として好ましくは、仕切部材20の上下高さがおにぎりWの上下高さの約半分以下に設定される。また、仕切部材20は、後述のように上方に移動されておにぎりWを起立姿勢に矯正した状態でも、その上端の高さ位置がおにぎりWの上端よりも低くなるように形成される(図5参照)。
移動機構30は、出力軸31を上下方向に移動可能なエアシリンダ等の直動機構によって構成され、製品番重Tが載置される図示省略した基台等に設置される。移動機構30の出力軸31は、製品番重Tの底部Taにおける開口Tcを通じて配設され、出力軸31の上端部が仕切部材20の下面に接触可能となっている。従って、移動機構30の駆動によって出力軸31を上昇させることで、仕切部材20を製品番重Tの底部Taから上方に移動させることが可能となる(図5参照)。なお、図1では、仕切部材20が出力軸31の上端面に載置され、製品番重Tの底部Taから若干離れた状態を図示したが、仕切部材20が底部Ta上に載置(接触)され、仕切部材20の下面から出力軸31の上端面が離れていてもよい。
図2に示すように、移動機構30は、平面視で製品番重Tにおける前後左右のコーナーより中央寄りとなる4箇所に配設され、出力軸31が第1仕切体23と第2仕切体24との交差位置に当接するよう設けられている。なお、移動機構30の設置数やレイアウトは、特に限定されるものでなく適宜変更してもよい。
ここで、従来構造での製品番重からおにぎりの搬出について、図3及び図4を参照して以下に説明する。図3及び図4は、従来構造に係る搬送装置の不具合を説明するための図である。図3及び図4の従来構造は、上記実施の形態の仕切部材20及び移動機構30を省略した構成となる。従来構造では、図3に示すように、人手によりおにぎりWを製品番重Tに収容すると、仕切部材20がないので、おにぎりWの位置精度が低かったり、おにぎりWが起立姿勢から傾いた状態になったりし易くなる。
この状態で、図4に示すように、保持装置10でおにぎりWを保持しようとすると、1体の保持機構11で保持可能な範囲に2個のおにぎりWが配置される場合がある(図4中符号A1参照)。また、保持機構11で保持可能な範囲におにぎりWがなくなる場合もある(図4中符号A2参照)。このように、従来構造では、おにぎりWの保持不良が生じるという問題がある。
これに対し、上記実施の形態の仕切部材20及び移動機構30を設けることで、以下に述べるように、おにぎりWの姿勢を矯正でき、従来構造の問題を解消することができる。
図1、図5ないし図8を参照して上記実施の形態の搬送装置による搬送方法を説明する。図5ないし図8は、上記搬送装置による搬送の流れの説明図であり、図5は、上記姿勢矯正構造によるおにぎりの姿勢矯正の説明図である。先ず、配置工程を実施する。配置工程は、図1に示すように、製品番重Tの底部Ta側に仕切部材20を配置し、仕切部材20の各収容空間21内におにぎりWを人手により収容する。かかる収容にて、おにぎりWが仕切部材20で仕切られて整列した状態となるので、おにぎりWの位置ずれや倒れが大きく発生することが回避できる。但し、おにぎりWに対して収容空間21をある程度大きく形成しないと、人手による詰め込みの作業性に影響があり、図示するようなおにぎりWの傾きが残存する場合がある。
そこで、矯正工程を実施する。矯正工程は、図5に示すように、移動機構30を駆動して製品番重Tの底部Taから仕切部材20を上方に移動する。これにより、おにぎりWが起立姿勢から傾いても、仕切部材20の第1仕切体23がおにぎりWに対して滑り上がるようになり、図5の矢印で示すようにおにぎりWを変位しておにぎりWを起立姿勢に矯正することができる。そして、上方で待機する各保持機構11の開放した一対の把持体18の左右方向中間直下位置に、おにぎりWの上端側の尖った部分を配置することができる。
図5のようにおにぎりWを起立姿勢に矯正後、搬送工程を実施する。搬送工程は、図6に示すように、各保持機構11の駆動部15を駆動して把持体18を下降し、把持体18の間におにぎりWの上端側を挿入する。そして、図7に示すように、把持体18を閉塞することで把持体18の先端側でおにぎりWの上端側を把持(保持)する。その後、図8に示すように、駆動部15を駆動して把持体18を上昇することで、おにぎりWが製品番重Tの外部となる上方位置に搬出される。そして、保持装置10を不図示の移動機構等によって移動することで、所定の搬送位置におにぎりWが搬送される。
このような第1の実施の形態によれば、製品番重Tの底部Taに仕切部材20を配設したので、各収容空間21内におにぎりWを人手によって収容でき、その収容位置が大きくずれることを防止することができる。しかも、かかる収容にておにぎりWが傾いても、仕切部材20の上昇移動によっておにぎりWを起立姿勢に矯正することができる。これにより、把持体18による把持の前に、おにぎりWの位置を対応する把持体18で把持可能な範囲に補正でき、把持可能な範囲に複数のおにぎりWが配置されたり、おにぎりWが存在しなかったりすることが回避できる。この結果、おにぎりWの把持不良が発生することを抑制でき、搬送個数不足や搬送漏れによるおにぎりWの残存をなくし、搬送ラインの信頼性を向上することができる。
次に、本発明の前記以外の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、説明する実施の形態より前に記載された実施の形態と同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる場合があり、説明を省略若しくは簡略にする場合がある。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図9及び図10を参照して説明する。図9は、第2の実施の形態に係る姿勢矯正構造が適用された搬送装置の部分概略断面図である。図9に示すように、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、仕切部材20に連結部40を設けた構成としている。
連結部40は、鉛直部41と、横行部42とを備えて形成されている。鉛直部41は、製品番重Tの側壁Tbの内面に沿って位置して上下方向に延在し、下端側が仕切部材20の外周側上面に連結されている。横行部42は、鉛直部41の上端に連結されて製品番重Tの側壁Tbより外方に突出し、連結部40の上端側を形成している。
第2の実施の形態において、移動機構30は、出力軸31の上端部が連結部40における横行部42の下面に接触可能に配設されている。従って、移動機構30は、出力軸31を上昇させることで連結部40を上昇させ、ひいては、連結部40を介して仕切部材20を製品番重Tの底部Taから上方に移動させることが可能となる(図10参照)。
このような第2の実施の形態によれば、製品番重Tの底部Taに開口Tc(図1参照)が形成されていない場合でも、移動機構30によって仕切部材20を上方に移動でき、第1の実施の形態と同様の作用、効果を奏することができる。なお、図9及び図10では、連結部40を仕切部材20の左右両側に形成したが、これに代えて、或いは、これに加えて仕切部材20の前後両側(図の紙面直交方向両側)に形成してもよい。また、連結部40は、仕切部材20の四辺となる外周全領域に設けてもよいが、少なくとも、移動機構30による力が加わる箇所に部分的に形成されていればよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について図11ないし図13を参照して説明する。図11Aは第3の実施の形態に係る姿勢矯正構造が適用された搬送装置の図1と同様の正面図、図11Bは、図11Aの部分拡大図である。図11A及び図11Bに示すように、第3の実施の形態では、第1の実施の形態に対し、仕切部材20の第1仕切体(仕切体)23に突出部50を設けた構成としている。
突出部50は、おにぎりWの厚み方向(左右方向)両側に位置する第1仕切体23それぞれに形成されている。図11Bに示すように、突出部50は、第1仕切体23の下部からおにぎりW側に突出するように形成されている。突出部50の上面は傾斜面51とされ、傾斜面51は、下方に向かうに従っておにぎりWに接近する方向に傾斜している。左右の突出部50の先端間の距離は、おにぎりWにおける袋部材で包装されたおにぎり本体の左右幅より大きく形成される。
おにぎりWにおいては、袋部材に意図しない外力等が加わり上端側が尖らずに凹むように潰れ変形する場合がある(図11B参照)。この状態では、おにぎりWの上端位置が低くなり、保持装置10において把持体18を下降したときに、把持体18の間におにぎりWの上端側を挿入できなくなり、把持不良が発生するおそれがある。
第3の実施の形態においては、図12Aに示すように、製品番重Tの底部Taから仕切部材20を上方に移動すると、第1の実施の形態と同様にしておにぎりWを起立姿勢に矯正する。この姿勢矯正と同時に、突出部50がおにぎりWの袋部材に対し滑りながら上方に移動するようになる。このとき、おにぎりWにて袋部材の上部が潰されたために膨らんだ左右の側面(図11B参照)を、図12Bに示すように、左右の突出部50によってしごき上げ、相互に接近する方向に押圧することができる。これにより、袋部材内の空気が上方に移動し、上端側が尖った形状に復元することとなる。
このようにおにぎりWの形状が復元することで、図13に示すように、把持体18を下降してから把持体18の間におにぎりWの上端側を挿入可能となり、把持体18の先端側でおにぎりWの上端側を把持できるようになる。
このような第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に仕切部材20の上昇でおにぎりWを起立姿勢に矯正しつつ、突出部50がおにぎりWの側面をしごき上げて袋部材の変形も矯正することができる。これにより、おにぎりWの把持不良が発生をより良く抑制することができ、おにぎりWの搬送の信頼性をより向上させることができる。
また、突出部50に傾斜面51を形成したので、おにぎりWの側面と突出部50の上面(傾斜面51)とのなす角度を小さくでき、突出部50をおにぎりWの側面に滑らせるときの抵抗を抑制することができる。しかも、傾斜面51が形成されることで、仕切部材20の収容空間21に人手によっておにぎりWを詰め込むときに、おにぎりWを左右の第1仕切体23の中間に案内することができる。
上記にて、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記各実施の形態を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。従って、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
また、上記各実施の形態では、把持する物品をおにぎりWとしたが、仕切部材20を介して容器(製品番重T)に収容できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、上述した形状以外の袋等で包装されたおにぎりとする他、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品や三次元形状を有する完成品或いは部品としたり、箱やトレイによって梱包されたものとしてもよい。
また、容器として製品番重Tを用いた場合を説明したが、これに限られるものでなく、収容する物品等に応じて種々の容器を用いることができる。更に、仕切部材20で姿勢矯正する物品(おにぎり)の個数は、左右方向又は前後方向に一列にする等、少なくとも1個あればよい。
また、保持装置10としては、上記のようにおにぎりWを挟持する構成の他、おにぎりWの外周面を吸着して保持する吸着パッドとしてもよい。吸着パッドは負圧発生装置に連通して負圧を生じさせ、おにぎりWの外面を真空吸着することで物品を保持可能となる。
また、第3の実施の形態における突出部50は、種々の設計変更が可能である。例としては、おにぎりWの厚み方向両側に位置する第1仕切体23のうちの何れか一方に設けてもよい。更に、突出部50は、第1仕切体23におけるおにぎりWに相対する面全体を下方に向かうに従っておにぎりWに接近する傾斜面としてもよい。また、突出部50は、第1仕切体23の面に回転可能に装着されるローラとしたり、おにぎりWの厚み方向に変位可能な構成としたりすることが例示できる。
また、図1に示すように、仕切部材20の上端の高さ位置をおにぎりWの上端よりも低くしたが、おにぎりWの厚み方向両側の第1仕切体23のうち少なくとも一方について、おにぎりWの上端より低く形成すればよい。例えば、一方の第1仕切体23の高さをおにぎりWの上端より高く形成することで、おにぎりWの倒れる方向を高く形成した第1仕切体23の反対側にすることができ、その倒れ方向を限定することができる。
1 搬送装置
10 保持装置
20 仕切部材
23 第1仕切体(仕切体)
30 移動機構
40 連結部
50 突出部
51 傾斜面
T 製品番重(容器)
Ta 底部
Tb 側壁
Tc 開口
W おにぎり(物品)

Claims (9)

  1. 厚みを備えて起立姿勢で容器に収容された物品を該容器外に搬出するため、該起立姿勢に物品を矯正可能な姿勢矯正構造であって、
    前記容器の底部近傍であって、収容された複数の物品それぞれの厚み方向両側に配設され、該複数の物品を所定の収容位置に位置付け可能な仕切部材と、
    前記仕切部材を前記容器の底部から上方に移動可能な移動機構とを備えていることを特徴とする物品の姿勢矯正構造。
  2. 前記仕切部材が前記容器の底部近傍に配設された状態で、物品の上端に対して前記仕切部材の上端が低い位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載の物品の姿勢矯正構造。
  3. 前記移動機構は、前記容器の底部に形成された開口を通じて前記仕切部材を移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品の姿勢矯正構造。
  4. 前記仕切部材に下端側が連結されて前記容器の側壁内面に沿って位置し、上端側が前記側壁の外方に突出する連結部を備え、
    前記移動機構は、前記連結部を介して前記仕切部材を上方に移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の物品の姿勢矯正構造。
  5. 前記仕切部材は、位置付ける物品の厚み方向両側に位置する仕切体と、
    前記仕切体の下部から物品側に突出する突出部とを備え、
    前記突出部は、前記仕切部材を上方に移動するときに、物品の外面を滑って移動可能なことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の物品の姿勢矯正構造。
  6. 前記突出部は、下方に向かうに従って物品に接近する傾斜面を備えていることを特徴とする請求項5に記載の物品の姿勢矯正構造。
  7. 前記仕切部材は、位置付ける物品の厚み方向両側に位置する仕切体を備え、
    前記仕切体は、下方に向かうに従って物品に接近する領域を有し、該領域は前記仕切部材を上方に移動するときに、物品の外面を滑って移動可能なことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の物品の姿勢矯正構造。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の姿勢矯正構造と、
    該姿勢矯正構造によって矯正された物品を保持及び搬送可能な保持装置とを備えたことを特徴とする搬送装置。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の姿勢矯正構造を用いた搬送方法であって、
    前記容器内に物品を配置する配置工程と、
    前記容器内に配置された物品の姿勢を前記姿勢矯正構造によって矯正する矯正工程と、
    該矯正工程にて姿勢を矯正された物品を前記容器内から保持及び搬送する搬送工程とを含む、ことを特徴とする搬送方法。
JP2018075120A 2018-04-10 2018-04-10 物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法 Active JP7155587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018075120A JP7155587B2 (ja) 2018-04-10 2018-04-10 物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018075120A JP7155587B2 (ja) 2018-04-10 2018-04-10 物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019182480A true JP2019182480A (ja) 2019-10-24
JP7155587B2 JP7155587B2 (ja) 2022-10-19

Family

ID=68339298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018075120A Active JP7155587B2 (ja) 2018-04-10 2018-04-10 物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7155587B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153017A (ja) * 1985-12-24 1987-07-08 Q P Corp 壜類の整列取出し装置
JPH0444929A (ja) * 1990-06-05 1992-02-14 Eisai Co Ltd 包装物の搬送方法におけるローダー及びアンローダー
JPH06115620A (ja) * 1992-10-08 1994-04-26 Canon Inc 物品搬送用通箱と物品搬送用通箱を用いた物品供給方法
JPH06293313A (ja) * 1993-04-01 1994-10-21 Fuchigawa Honten:Kk 割箸包装装置における整列装置
EP0704374A1 (fr) * 1993-07-08 1996-04-03 Etablissements Cazas Machine de mise en caisse
JPH11193126A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Sanko Kikai Kk スティック状シール袋の自動整列装置
JPH11334862A (ja) * 1998-05-20 1999-12-07 Gunze Ltd 物品整列装置
JP2005170408A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Lion Corp 歯ブラシの整列方法
JP2008056327A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nichirei Foods:Kk 整列具、整列方法、容器内収容方法および整列装置並びに収容装置
JP2014076831A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Mita Machine Co Ltd 収納装置
JP2016100413A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 リンテック株式会社 整列装置および整列方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62153017A (ja) * 1985-12-24 1987-07-08 Q P Corp 壜類の整列取出し装置
JPH0444929A (ja) * 1990-06-05 1992-02-14 Eisai Co Ltd 包装物の搬送方法におけるローダー及びアンローダー
JPH06115620A (ja) * 1992-10-08 1994-04-26 Canon Inc 物品搬送用通箱と物品搬送用通箱を用いた物品供給方法
JPH06293313A (ja) * 1993-04-01 1994-10-21 Fuchigawa Honten:Kk 割箸包装装置における整列装置
EP0704374A1 (fr) * 1993-07-08 1996-04-03 Etablissements Cazas Machine de mise en caisse
JPH11193126A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Sanko Kikai Kk スティック状シール袋の自動整列装置
JPH11334862A (ja) * 1998-05-20 1999-12-07 Gunze Ltd 物品整列装置
JP2005170408A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Lion Corp 歯ブラシの整列方法
JP2008056327A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nichirei Foods:Kk 整列具、整列方法、容器内収容方法および整列装置並びに収容装置
JP2014076831A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Mita Machine Co Ltd 収納装置
JP2016100413A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 リンテック株式会社 整列装置および整列方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7155587B2 (ja) 2022-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6561085B2 (ja) 食品の保持装置及びその運転方法
JP6285141B2 (ja) カートンの取扱設備及び取扱方法
US20120230809A1 (en) Gripping head for a robot or manipulator of a cartoning machine
KR102400594B1 (ko) 공급 장치 및 이를 구비하는 로봇 시스템
TW201906698A (zh) 機器人系統及包裝系統
JP2023162340A (ja) 卵パックの移載装置
JP2016043945A (ja) 包装体整列搬送装置
JP6228766B2 (ja) 集積装置
JP7075645B2 (ja) 移載装置
JP2023126681A (ja) 物品移載設備
JP2019182480A (ja) 物品の姿勢矯正構造、搬送装置および搬送方法
WO2018105690A1 (ja) 食品の保持装置
KR20200057224A (ko) 박스 포장 장치
JP2019142539A (ja) 箱詰め装置
JP7266855B2 (ja) 箱詰め装置
JP4880307B2 (ja) 箱詰め装置
JP6614579B2 (ja) 包装装置
JP7349700B2 (ja) 移送装置および移送方法
JP7449556B2 (ja) 吸着搬送装置
JP7228875B2 (ja) 移載システム
JP2019196219A (ja) 移載システム
JP5819804B2 (ja) 箱詰機における製函装置
JP7193800B2 (ja) 容器供給装置
JP2021042060A (ja) 搬送装置
JP2019085210A (ja) 搬送装置及び搬送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7155587

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150