JP2019179309A - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】並列処理を行う複数のコア間の通信における遅延を抑制する技術を提供する。【解決手段】車両制御システム2のECU302は、複数のコア401と、共有メモリ405とを有している。送信側のコア401−1は、コア間通信でデータを送信するとき、共有メモリ405に設けられた複数のバッファ部901にそれぞれ格納されている通信系統毎に管理されるカウンタ値により定まるバッファ部901に、該データと書き込み順序に応じて更新されたカウンタ値とを書き込む。受信側のコア401−2は、コア間通信でデータを受信するとき、複数のバッファ部901にそれぞれ格納されているカウンタ値により定まる、通信系統毎の最も新しいデータが格納されているバッファ部901からデータを読み出す。【選択図】図5

Description

本発明は、複数のコアにより並列処理を行う処理装置のコア間通信の技術に関する。
自動車等の車両の各部の制御を行う車両制御装置に用いられる処理装置として、複数のコアにより並列処理を行うマルチコアマイコンの活用が進んでいる。マルチコアマイコンでは、複数のコアにおいてそれぞれ実行される複数のソフトウェアが同じデータを共有したり、複数のソフトウェアの間でデータを同期させたりすることが求められる。データの共有や同期を実現するために、複数のコア間で相互に通信を行うことが必要となる。複数のコア間の通信をコア間通信という。
マルチコアマイコンでは、並列動作する複数のコアが、各コアの扱うデータを相互に共有したり同期したりしながら動作することにより、全体として1つのコアで動作するのと同等の一貫した制御が可能となる。
コア間通信の例として、複数のコアが共有するメモリ領域(共有メモリ領域)を設けておき、データを提供する側のコアが共有メモリ領域にデータを格納し、そのデータを利用する側のコアがその共有メモリ領域を参照してデータを取得するといった処理が行われる。複数のコアがそれぞれ独自のタイミングで共有メモリ領域にデータを書き込んだり、その共有メモリ領域のデータを読み出したりする場合、複数のコアによる同じ共有メモリ領域への同時アクセスが起こることがある。同時アクセスにはデータ競合の問題がある。データ競合によって、共有メモリ領域上のデータを破損したり、意図するタイミングとは異なるタイミングで書き込まれたデータを取得して車両の制御に使用したりしてしまう可能性がある。同一のコア内で複数のソフトウェアが動作するのであれば、各ソフトウェアは割込み禁止機能を用いて、意図しないタイミングでデータが書き換えられるのを防止することができる。しかし、割り込み禁止は複数のコアにわたって機能しない。
コア間でのデータ競合を避けるために同時アクセスを禁止する排他処理のひとつとしてスピンロックというアルゴリズムがある。スピンロックは、アクセス許可を得たことを示すフラグを用意し、各コアは、ある共有メモリ領域にアクセスする前に、その共有メモリ領域のフラグを取得する(ロック取得という)。ロック取得したコアは、対象の共有メモリ領域に対するデータの書き込み処理、あるいは、当該共有メモリ領域からのデータの読み出しの処理を実行する。そして、その処理を終えた後に共有メモリ領域のフラグを解放する(ロック解放という)。ロック取得ができなかったコアはロック取得ができるまでループ処理により待機する。このスピンロックのアルゴリズムを用いれば、あるコアが共有メモリ領域にアクセスしている最中に他のコアがその共有メモリにアクセスするというデータ競合を回避することができる。しかし、スピンロックのアルゴリズムを用いると、コアは、ロック取得ができないときにロック取得ができるまでループ処理で待機するので、その間は、当該共有メモリ領域にアクセスすることができない。そのため、そのコアにおける車両制御が遅れてしまうという問題がある。
特許文献1には、共有メモリにFIFO(First In First Out)を設け、複数のクライアントプロセスがそれぞれを識別する識別子をデータとともにFIFOに書き込み、FIFOの読み出し側では読み出した識別子に応じてデータを振り分ける技術が開示されている。
特開2007−052668号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、FIFOの書き込み側においても、読み出し側においても、複数のコアが同時にアクセスすることはできない。そのため、FIFOへの多数のアクセス要求が集中して発生した場合に処理の遅延が発生するおそれがある。
本発明の目的は、並列処理を行う複数のコア間の通信における遅延を抑制する技術を提供することである。
本発明の一態様による処理装置は、複数のコアが並列処理を実行し、前記複数のコアにより、それぞれ別個の通信として区別される複数の通信系統のコア間通信を行う処理装置であって、前記複数のコアが同時にアクセス可能であり、前記コア間通信に利用可能な複数のバッファ部が設けられる共有メモリと、前記共有メモリを介するコア間通信において前記バッファ部にデータを書き込む送信コアと、前記コア間通信において前記バッファ部からデータを読み出す受信コアと、を有し、前記送信コアは、前記コア間通信でデータを送信するとき、前記複数のバッファ部にそれぞれ格納されている前記通信系統毎に管理されるカウンタ値により定まる前記バッファ部に、該データと書き込み順序に応じて更新されたカウンタ値とを書き込み、前記受信コアは、前記コア間通信でデータを受信するとき、前記複数のバッファ部にそれぞれ格納されている前記カウンタ値により定まる、前記通信系統毎の最も新しいデータが格納されているバッファ部からデータを読み出す。
上記問題に対して、本発明は共有メモリにバッファ部を設け、カウントアップによりデータを書き込むバッファ部とデータを読み出すバッファとを切り替えることで解決する。
データを書き込む送信コアは、バッファ部に格納されたカウンタ値を基に、古いデータが格納されているバッファ部にデータを上書きし、データを読み出す受信コアは、カウンタ値を基に最も新しいデータが格納されているバッファ部からデータを読み出す。このようにカウンタ値を用いることで、FIFOの読み出し待ちやスピンロックのような通信待機が発生しない。
また、通信識別子を用いることで、複数の通信系統においてバッファ部を共有することが可能となる。
本発明によれば、通信待機による制御の遅延が無くなる。また、複数の通信系統においてバッファ部を共有することで、バッファ部として必要なメモリ量を削減することができる。
実施例1における車両システムの構成を表した図である。 実施例1における車両制御システムの構成を表した図である。 実施例1におけるECUのH/W構成を表した図である。 実施例1におけるECUの機能モジュール構成を表した図である。 実施例1における各コアとコア間通信用のバッファ部の関係を表した図である。 実施例2における各コアとコア間通信用のバッファ部の関係を表した図である。 実施例3における各コアとコア間通信用のバッファ部の関係を表した図である。 実施例4における各コアとコア間通信用のバッファ部の関係を表した図である。 通信識別情報の一例を示す図である。 実施例5における各コアとコア間通信用のバッファ部の関係を表した図である。
以下、本発明の実施例について説明する。ここでは本発明を適用する好適例である車両システムについて説明している。しかし、本発明がこれら実施例に限定されることはなく、車両システム以外への適用を妨げるものではない。
以下に、第1の実施例について、図1〜図5を参照して説明する。
<車両システムの構成>
図1は本実施例の車両制御システムを有する車両システム構成例を示している。
図1に示すように、自動車に搭載される車両システム1は、車両制御システム2と、通信装置3と、他の車両制御システム4と、駆動装置5と、認識装置6と、出力装置7と、入力装置8と、通知装置9と、を有している。
車両制御システム2は、車載ネットワークおよび複数の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit等)を有している。車両制御システム2は、通信装置3、他の車両制御システム4、駆動装置5、認識装置6、出力装置7、入力装置8および通知装置9と接続され、それぞれと制御信号や各種情報の送受信を行う。車両制御システム2の構成については後述する。
通信装置3は、車両制御システム2と車両システム1の外部との間の通信に用いられる。通信装置3は、車両システム1の外部と無線通信を行い、インフラや他車の情報を取得したり、自車に関する情報を外部に送信したりする。無線通信として、例えば移動体通信や公衆無線LAN通信、車両間通信等が用いられる。また、通信装置3は、診断端子(OBD:On−board diagnostics)やEthernet端子、外部記録媒体(例えばUSBメモリ、SDカード、等)を接続する端子などを有し、これら端子に外部装置が接続されて有線通信を行う。「Ethernet」は登録商標である。
他の車両制御システム4は、例えば上記車両制御システム2と同一または異なる通信プロトコルを用いた車載ネットワークおよび電子制御ユニット等により構成される。
駆動装置5は、車両制御システム2の制御に従い、車両運動を制御する機械および電気装置(例えばエンジン、トランスミッション、ホイール、ブレーキ、操舵装置等)の駆動を行うアクチュエータ等である。
認識装置6は、外界から入力される情報を取得し、外界認識情報を生成する。認識装置6は、例えばカメラ、レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging、または、Laser Imaging Detection and Ranging)、超音波センサなどの外界センサ、および、車両システム1の状態(運動状態、位置情報、等)を認識する力学系センサ(加速度、車軸回転数、GPS:Global Positioning System)等である。
出力装置7は、車両制御システム2から送出されるデータを受信し、メッセージ情報(例えば映像、音)など必要な情報を表示または出力する。出力装置7は、例えば液晶ディスプレイ、警告灯、スピーカ等である。
入力装置8は、ユーザによる操作に応じた入力信号を生成する。入力装置8は、入力信号を車両制御システム2に送信する。入力装置8は、例えばステアリング、ペダル、ボタン、レバー、タッチパネル等である。
通知装置9は、外部に対して車両の状態等を通知する。通知装置9は、例えばランプ、LED、スピーカ等である。
<車両制御システムの構成>
図2は、車両制御システム2のハードウェアの構成例を示している。
図2に示すように、車両制御システム2は、ネットワークリンク301と、複数の電子制御ユニット302と、ゲートウェイ303と、を有している。
ネットワークリンク301は、車載ネットワークであって、複数の電子制御ユニット302およびゲートウェイ303を接続する。ネットワークリンク301は、例えばCAN(Controller Area Network)やCANFD(CAN with Flexible Data−rate)、Ethernet等で構成される。
電子制御ユニット302(以下単に「ECU302」という)は、ネットワークリンク301に接続される。複数のECU302のうちの一部のECU302は、駆動装置5や認識装置6等が接続されており、ネットワークリンク301から受信したデータに基づいて駆動装置5に制御信号を出力したり、認識装置6から取得した認識情報をネットワークリンク301に出力したりする。また、他の一部のECU302は、ゲートウェイ機能を有しており、他のネットワークリンクNL(専用線含む)に接続されている。ECU302の構成については後述する。
ゲートウェイ303(以下、単に「GW303」という)は、ネットワークリンク301と他のネットワークリンクNLとを相互に接続し、一方のネットワークリンクから他方のネットワークリンクに、必要に応じてプロトコル変換して、データを中継する。GW303は、電子制御ユニットとして機能してもよい。
図2には、接続形態(ネットワークトポロジ)の一例として、2つのネットワークリンクに複数のECU302が接続されているバス型の構成を示している。これ以外にも、複数のECU302が直接GW303に接続されるスター型や、複数のECU302がリング状に接続されているリング型、それぞれの型が混在し複数のネットワークにより構成される混在型、等であってもよい。
<電子制御ユニット(ECU)の構成>
図3は、ECU302の構成例を示している。なお、GW303も同様の構成を有している。
ECU302は、処理装置としての複数のコア401と、複数のローカルメモリ402と、タイマ403と、ROM404と、共有メモリ405と、通信部406と、外部メモリ407と、内部バス408と、を有している。
コア401は、演算素子およびレジスタやキャッシュ等の記憶素子を有するCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより構成される。本実施例において、コア401はN個(401−1〜401−N、Nは2以上の自然数)設けられている。複数のコア401は並列処理を実行し、複数のコア401により、それぞれ別個の通信として区別される複数の通信系統のコア間通信を行う。
ローカルメモリ402は、RAM(Random Access Memory)で構成されており、揮発性のデータを格納する。本実施例において、それぞれのコア401(401−1〜401−N)に対応して、ローカルメモリ402はN個(402−1〜402−N)設けられている。各ローカルメモリ402は、対応するコア401のみアクセス可能である。
タイマ403は、計時機能を有しており、時間に係る各種制御において用いられる。
ROM404は、ソフトウェアおよび不揮発性のデータを格納する。
共有メモリ405は、RAM(Random Access Memory)で構成されており、揮発性のデータを格納する。共有メモリ405は、内部バス408に接続されており、複数のコア401が同時にアクセス可能である。共有メモリ405には、コア間通信に利用可能な複数のバッファ部901が設けられる。共有メモリ405の構成については後述する。
通信部406は、ECU302の外部との入出力インターフェースである。通信部406は、ネットワークリンク301に接続されている。また、通信部406は、駆動装置5や認識装置6等が接続されており、これらとの間で制御信号や認識情報等の送受信を行う。
外部メモリ407は、電源遮断後もデータを保持可能な不揮発性の記憶装置で構成されている。外部メモリ407は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)やSSD(SolidStateDrive)やHDD(HardDiscDrive)等である。
内部バス408は、複数のコア401、タイマ403、ROM404、共有メモリ405および通信部406および外部メモリ407が接続されており、内部バス408を用いてECU302内部での通信が行われる。複数のコア401は、内部バス408を介して共有メモリ405にアクセスする。
本実施例において、ECU302の複数のコア401、複数のローカルメモリ402、タイマ403、ROM404、共有メモリ405、通信部406および内部バス408は、1つの車両制御用のマルチコアマイコンで構成されている。マルチコアマイコンは、ECU302を構成することにより車両の状態および制御指示に基づいて車両を制御する。小さい遅延で複数の制御を並行して行うことが要求される車両制御用のマルチコアマイコンにおいて複数の通信系統によるコア間通信を並行して行い、遅延を抑制することができる。マルチコアマイコンを採用することで、ECU302をコンパクトに構成することができる。または、ECU302は、CPUや各種メモリ、タイマモジュール、通信モジュールなどの別個の集積回路等を組み合わせて構成されていてもよい。
<機能モジュールの構成>
図4は、コア401の動作によって実現される機能モジュールの構成例を示している。
図4に示すように、コア401は、制御部501と、通信管理部502と、時間管理部503と、データテーブル504と、バッファ505と、して機能する。
制御部501は、通信部406から取得したデータの解析や、機能モジュール全体の制御を司る。
通信管理部502は、通信部406の動作および状態を管理し、内部バス408を介して通信部406に指示を行う。
時間管理部503は、タイマ403を管理し、時間に関する情報取得や制御を行う。
データテーブル504は、車両制御に必要な情報を保持する。
バッファ505は、一時的にデータを格納する。
図4に示す機能モジュールは、コア401上の動作概念を示したものである。コア401は、動作時に必要な情報はROM404および共有メモリ405から適宜読み出しを行い、またはROM404および共有メモリ405に適宜書き込みを行い動作する。また、コア401は、ローカルメモリ402を一時的なデータ格納場所として利用する。
<共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントの構成>
図5は、共有メモリ405および各コア401がマルチコア用ソフトウェアを実行することにより実現されるソフトウェアコンポーネントの構成例を示している。
図5においては、2つのコア401が共有メモリ405を介してデータ通信(コア間通信)を行う。すなわち、送信側のコア401−1(送信コア)が、共有メモリ405を介するコア間通信において後述するバッファ部901にデータを書き込み、受信側のコア401−2(受信コア)が、該コア間通信においてバッファ部901からデータを読み出す。このようなコア間通信には、それぞれ別個の通信として区別される複数の通信系統がある。通信系統は、例えば、コア間通信で送受信されるデータの種別毎に設けることができる。データの種別は、自動車の車両制御の例では、アクセルの踏み込み量、ブレーキの踏み込み量、ハンドルの操作量などであり、車両制御の制御項目とも言える。データの種別毎、すなわち制御項目毎に通信系統が設けられる。
まず、共有メモリ405の構成について説明する。
共有メモリ405には、コア間通信においてデータの送受信に用いられる複数のバッファ部901(901−1、901−2、・・・、901−K、Kは2以上の自然数)が設けられている。
共有メモリ405の各バッファ部901は、データ部911と、カウンタ部912とを有している。
データ部911は、コア間で共有または同期するために送受信されるデータ(以下、単に「送受信データ」という)が格納される領域である。データ部911は、各種データ型(Int型、Long型、Float型、Char型、Boolean型、・・・)又は配列や構造体、ポインタ型の送受信データが格納される。
カウンタ部912は、データ部911に格納されている送受信データの新旧の順序関係を表すカウンタ値が格納される領域である。カウンタ部912には、例えば、順序を示す数字(1,2,3,4、・・・)が各種データ型(Int型、Long型、Float型、Char型、Boolean型、・・・)で格納される。カウンタ値は、順序関係を表すものであればよく、文字列(例えば、first、second、third、・・・)等で順序関係を表現してもかまわない。
複数のバッファ部901は、連続した番地に並べて配置されていてもよい。または、不連続な番地に配置され、それぞれの前後の接続関係を示すポインタ型のデータを用いたリスト構造で接続されていてもよい。後述する第2の実施例〜第5の実施例においても同様である。
本実施例において、複数のバッファ部901は、複数の通信系統毎に設けられている。例えば、アクセルの踏み込み量に関するデータを送受信する通信系統、ブレーキの踏み込み量に関するデータを送受信する通信系統、ハンドルの操作量に関するデータを送受信する通信系統など、送受信データの種別毎に複数のバッファ部901が設けられている。後述する第2の実施例および第3の実施例においても同様に、複数の通信系統毎(すなわち、送受信データの種別毎)に複数のバッファ部901が設けられている。
次に、ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
複数のコア401の制御部501は、ROM404に格納されているマルチコア用ソフトウェアを実行することによりソフトウェアコンポーネント601(以下、単に「SWC601」という)として機能する。それぞれのコア401(401−1〜401−N)に対応して、SWC601はN個(601−1〜601−N)設けられている。SWC601は、例えば周期的(1ms毎、2ms毎、10ms毎・・・)または、イベント(スイッチON/OFF、IGN ON/OFF、・・・)に応じて処理を開始する。
コア間通信の送受信データの送信側となるコア401−1のSWC601−1は、コア間通信で送受信データを送信するとき、複数のバッファ部901にそれぞれ格納されている通信系統毎に管理されるカウンタ値により定まるバッファ部901に、送受信データと書き込み順序に応じて更新されたカウンタ値とを書き込む。SWC601−1は、書き込みバッファ決定部701と、データ書き込み部702と、を有している。
書き込みバッファ決定部701は、複数のバッファ部901の中から送受信データを書き込む対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、書き込みバッファ決定部701は、送受信データに係る通信系統に用いられる複数のバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そのあと、書き込みバッファ決定部701は、書き込み指示703として、選択したバッファ部901をデータ書き込み部702に通知する。
データ書き込み部702は、送受信データとしての書き込みデータ904を、書き込み指示703に示されるバッファ部901のデータ部911に書き込むとともに、当該バッファ部901のカウンタ部912に最も新しいカウンタ値を書き込む。
コア間通信の送受信データの受信側となるコア401−2のSWC601−2は、コア間通信で送受信データを受信するとき、複数のバッファ部901にそれぞれ格納されている通信系統毎に管理されるカウンタ値により定まる、通信系統毎の最も新しい送受信データが格納されているバッファ部901から送受信データを読み出す。SWC601−2は、読み出しバッファ決定部801と、データ読み出し部802と、を有している。
読み出しバッファ決定部801は、複数のバッファ部901の中から送受信データを読み出す対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、読み出しバッファ決定部801は、送受信データに係る通信系統に用いられる複数のバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そのあと、読み出しバッファ決定部801は、読み出し指示803として、選択したバッファ部901をデータ読み出し部802に通知する。
データ読み出し部802は、送受信データとしての読み出しデータ905を、読み出し指示803に示されるバッファ部901のデータ部911から読み出す。
このように、並列動作する異なるコア401−1(SWC601−1)およびコア401−2(SWC601−2)が、共有メモリ405の複数のバッファ部901を介することで、同じデータを共有することが可能となる。
本実施例によれば、複数のコア401間で共有すべきデータについて、送信側のコア401−1は、共有メモリ405に設けられた最も古い送受信データが格納されているバッファ部901にアクセスし、受信側のコア401−2は、最も新しい送受信データが格納されているバッファ部901にアクセスする。そのため、送信側のコア401−1による書き込みと受信側のコア401−2による読み出しとが同時に行われたとしても、それぞれが異なる領域にアクセスするため、処理をロックせずともデータの競合を起こさずにコア間通信が可能となる。
したがって、カウンタ値を用いることで、従来技術のようなFIFOの読み出し待ちやスピンロックのような通信待機が発生しないので、制御の遅延を抑制できる。
次に、第2の実施例について説明する。
第2の実施例において第1の実施例と異なる点は、バッファ部901の使用状態を示すステータス値を用いることで、万が一、送信側のコア401のデータ書き込み部702と受信側のコア401のデータ読み出し部802とが同時に同じバッファ部にアクセスしたとしても、データの競合を回避できる点である。
第2の実施例において、車両システム、車両制御システム、電子制御ユニットおよび機能モジュールについては、上述した第1の実施例と同じであるので、説明は省略する。
以下に、第2の実施例における共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントについて、図6を参照して説明する。
<共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントの構成>
図6は、共有メモリ405および各コア401がマルチコア用ソフトウェアを実行することにより実現されるソフトウェアコンポーネントの構成例を示している。
図6においては、2つのコア401が共有メモリ405を介してデータ通信(コア間通信)を行う。すなわち、送信側のコア401−1が、共有メモリ405を介するコア間通信においてバッファ部901にデータを書き込み、受信側のコア401−2が、該コア間通信においてバッファ部901からデータを読み出す。
詳細には、共有メモリ405のバッファ部901が、使用中または未使用を示すステータス値を格納する。送信側のコア401は、未使用のステータス値が格納されているバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が格納されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901にデータを書き込む前に使用中のステータス値を格納し、該バッファ部901に前記データを書き込んだ後に未使用のステータス値を格納する。受信側のコア401は、未使用のステータス値が格納されているバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が格納されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901からデータを読み出す前に使用中のステータス値を格納し、該バッファ部901からデータを読み込んだ後に未使用のステータスを格納する。
まず、共有メモリ405の構成について説明する。
共有メモリ405には、コア間通信においてデータの送受信に用いられる複数のバッファ部901(901−1、901−2、・・・、901−K、Kは2以上の自然数)が設けられている。
共有メモリ405の各バッファ部901は、データ部911と、カウンタ部912と、ステータス部913と、を有している。
データ部911およびカウンタ部912は、第1の実施例と同じ構成である。
ステータス部913は、バッファ部901の使用状態を示すステータス値が格納される。ステータス値として格納される値には、バッファ部901が未使用であることを示す値と、バッファ部901が使用中であることを示す値と、が少なくとも含まれている。ステータス値は、未使用および使用中を表すことができるように、少なくとも2つの値を表現できるデータ型(Int型、Long型、Float型、Char型、Boolean型、・・・)で実装する。本実施例において、未使用を示すステータス値以外の値は、使用中を示すものとしている。
次に、ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
送信側のコア401−1のSWC601−1は、書き込みバッファ決定部701と、データ書き込み部702と、を有している。
書き込みバッファ決定部701は、未使用のステータス値が格納されている複数のバッファ部901の中から送受信データを書き込む対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、書き込みバッファ決定部701は、送受信データに係る通信系統に用いられる複数のバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。次に、選択したバッファ部901のステータス部913を参照してステータス値を確認する。ステータス値が未使用であるとき、書き込みバッファ決定部701は、書き込み指示703として、選択したバッファ部901をデータ書き込み部702に通知する。または、ステータス値が使用中(未使用以外の値)であるとき、選択中のバッファ部901のカウンタ値よりも次に古いバッファ部901を選択して再度ステータス部913を確認する。この動作をステータス値が未使用となるまで繰り返したのち、書き込み指示703を通知する。
データ書き込み部702は、書き込み指示703に示されるバッファ部901のステータス部913に使用中のステータス値を書き込む。次に、送受信データとしての書き込みデータ904を、書き込み指示703に示されるバッファ部901のデータ部911に書き込むとともに、当該バッファ部901のカウンタ部912に最も新しいカウンタ値を書き込む。そして、書き込み指示703に示されるバッファ部901のステータス部913に未使用のステータス値を書き込む。
受信側のコア401−2のSWC601−2は、読み出しバッファ決定部801と、データ読み出し部802と、を有している。
読み出しバッファ決定部801は、未使用のステータス値が格納されている複数のバッファ部901の中から送受信データを読み出す対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、読み出しバッファ決定部801は、送受信データに係る通信系統に用いられる複数のバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。次に、選択したバッファ部901のステータス部913を参照してステータス値を確認する。ステータス値が未使用であるとき、読み出しバッファ決定部801は、読み出し指示803として、選択したバッファ部901をデータ読み出し部802に通知する。または、ステータス値が使用中(未使用以外の値)であるとき、選択中のバッファ部901のカウンタ値よりも次に古いバッファ部901を選択して再度ステータス部913を確認する。この動作をステータス値が未使用となるまで繰り返したのち、読み出し指示803を通知する。
データ読み出し部802は、読み出し指示803に示されるバッファ部901のステータス部913に使用中のステータス値を書き込む。次に、送受信データとしての読み出しデータ905を、読み出し指示803に示されるバッファ部901のデータ部911から読み出す。そして、読み出し指示803に示されるバッファ部901のステータス部913に未使用のステータス値を書き込む。
本実施例によれば、共有メモリ405上のバッファ部901へのアクセスにおいて、バッファ部901に格納されているステータス値を用いて使用中のバッファ部へのアクセスを回避する排他処理を行う。そのため、例えば、1つのコア401におけるマルチタスク処理や複数のコア401における並列処理において1つの通信系統に係る複数のバッファ部901を使用する場合など、1つのバッファ部に対して一のタスクや一のコアがアクセスしている途中で他のタスクや他のコアがアクセスすることを抑制できる。
次に、第3の実施例について説明する。
第3の実施例において第1の実施例と異なる点は、メモリ故障判定部704を備えることで、メモリの一部が故障して使えなくなったバッファ部901が存在しても、そのバッファ部901を除外して通信を継続可能な点である。
第3の実施例において、車両システム、車両制御システム、電子制御ユニットおよび機能モジュールについては、上述した第1の実施例と同じであるので、説明は省略する。
以下に、第3の実施例における共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントについて、図7を参照して説明する。
<共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントの構成>
図7は、共有メモリ405および各コア401がマルチコア用ソフトウェアを実行することにより実現されるソフトウェアコンポーネントの構成例を示している。
図7においては、2つのコア401が共有メモリ405を介してデータ通信(コア間通信)を行う。すなわち、送信側のコア401−1が、共有メモリ405を介するコア間通信においてバッファ部901にデータを書き込み、受信側のコア401−2が、該コア間通信においてバッファ部901からデータを読み出す。
詳細には、送信側のコア401−1は、バッファ部901の故障の有無を確認し、故障のないバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901に前記データおよび最も新しいカウンタ値を書き込む。受信側のコア401−2は、バッファ部901の故障の有無を確認し、故障のないバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が格納されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901からデータを読み出す。
共有メモリ405は、第1の実施例と同じ構成である。
次に、ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
送信側のコア401−1のSWC601−1は、書き込みバッファ決定部701と、データ書き込み部702と、メモリ故障判定部704と、を有している。
メモリ故障判定部704は、故障検知機能によって、バッファ部901が故障していることを検知する。故障検知機能として、例えば、ECC(Error Check and Correct memory)回路やBIST(Built−in Self Test)回路を用いて、メモリ故障を検知することができる。メモリ故障判定部704はこれらメモリ故障の検知に用いられる故障監視情報908を共有メモリ405から受信する。メモリ故障判定部704は、メモリ故障を検知すると、故障したバッファ部901を示す故障バッファ情報705を、書き込みバッファ決定部701に通知する。
書き込みバッファ決定部701は、故障バッファ情報705に示される故障したバッファ部901を除外した複数のバッファ部901の中から送受信データを書き込む対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、書き込みバッファ決定部701は、送受信データに係る通信系統に用いられる複数のバッファ部901の中から故障バッファ情報705に示される故障したバッファ部901を除外する。残りのバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、バッファ情報907を収集した複数のバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そのあと、書き込みバッファ決定部701は、書き込み指示703として、選択したバッファ部901をデータ書き込み部702に通知する。
データ書き込み部702は、送受信データとしての書き込みデータ904を、書き込み指示703に示されるバッファ部901のデータ部911に書き込むとともに、当該バッファ部901のカウンタ部912に最も新しいカウンタ値を書き込む。
受信側のコア401−2のSWC601−2は、読み出しバッファ決定部801と、データ読み出し部802と、メモリ故障判定部804と、を有している。
メモリ故障判定部804は、故障検知機能によって、バッファ部901が故障していることを検知する。故障検知機能として、例えば、ECC(Error Check and Correct memory)回路やBIST(Built−in Self Test)回路を用いて、メモリ故障を検知することができる。メモリ故障判定部804はこれらメモリ故障の検知に用いられる故障監視情報908を共有メモリ405から受信する。メモリ故障判定部804は、メモリ故障を検知すると、故障したバッファ部901を示す故障バッファ情報805を、読み出しバッファ決定部801に通知する。
読み出しバッファ決定部801は、故障バッファ情報805に示される故障したバッファ部901を除外した複数のバッファ部901の中から送受信データを読み出す対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、読み出しバッファ決定部801は、送受信データに係る通信系統に用いられる複数のバッファ部901中から故障バッファ情報805に示される故障したバッファ部901を除外する。残りのバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、バッファ情報907を収集した複数のバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そのあと、読み出しバッファ決定部801は、読み出し指示803として、選択したバッファ部901をデータ読み出し部802に通知する。
データ読み出し部802は、送受信データとしての読み出しデータ905を、読み出し指示803に示されるバッファ部901のデータ部911から読み出す。
本実施例によれば、故障により一部のバッファ部901が利用不可能になったとしても、通信を止めることなく、故障のないバッファ部901を使ったコア間通信が可能となる。
次に、第4の実施例について説明する。
第4の実施例において第1の実施例と異なる点は、バッファ部901に通信系統を識別する通信識別子を格納することで、複数の通信系統毎に複数のバッファ部を設ける必要がなくなり、より少ないバッファ部を用いて待ち時間のないコア間通信が実現可能な点である。
第4の実施例において、車両システム、車両制御システム、電子制御ユニットおよび機能モジュールについては、上述した第1の実施例と同じであるので、説明は省略する。
以下に、第4の実施例における共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントについて、図8および図9を参照して説明する。
<共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントの構成>
図8は、共有メモリ405および各コア401がマルチコア用ソフトウェアを実行することにより実現されるソフトウェアコンポーネントの構成例を示している。
図8においては、4つのコア401が共有メモリ405を介してデータ通信(コア間通信)を行う。すなわち、送信側のコア401−1が、共有メモリ405を介するコア間通信においてバッファ部901にデータを書き込み、受信側のコア401−2が、該コア間通信においてバッファ部901からデータを読み出す。また、送信側のコア401−3が、共有メモリ405を介するコア間通信においてバッファ部901にデータを書き込み、受信側のコア401−4が、該コア間通信においてバッファ部901からデータを読み出す。
詳細には、バッファ部901は、通信系統を一意に識別する通信識別子を格納する。コア401−1とコア401−2とのコア間通信には一の通信識別子を用い、コア401−3とコア401−4とのコア間通信には上記一の通信識別子とは異なる他の通信識別子を用いる。
送信側のコア401−1は、コア401−2とコア間通信でデータを送信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子(例えば、通信識別子A)が格納されているバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901にデータと、該通信系統における最も新しいカウンタ値と、該通信系統の通信識別子Aと、を書き込む。受信側のコア401−2は、コア401−1とコア間通信でデータを受信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子Aが格納されているバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部からデータを読み出す。
また、送信側のコア401−3は、401−4とコア間通信でデータを送信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子(例えば、通信識別子B)が格納されているバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901にデータと、該通信系統における最も新しいカウンタ値と、該通信系統の通信識別子Bと、を書き込む。受信側のコア401−4は、コア401−3とコア間通信でデータを受信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子Bが格納されているバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部からデータを読み出す。
各コア401は、通信識別情報1001を有している。図9に、通信識別情報1001(1001−1、1001−2、1001−3、・・・)が格納されたテーブルの一例を示す。各コア401は、コア間通信の送受信データについて、通信識別情報1001を参照して、送受信データに係る通信系統において用いられる通信識別子やデータ型を取得する。
通信識別情報1001は、通信識別子1002と、送信者名1003と、受信者名1004と、データ型1005と、ラベル名1006と、を有している。通信識別情報1001は、通信識別情報1001は、これら以外の情報を含んでいてもよい。
通信識別子1002は、数字や文字、記号またはこれらの組み合わせで表されるデータであり、通信系統を一意に識別する値が設定される。送信者名1003は、数字や文字、記号またはこれらの組み合わせで表されるデータであり、送信側のSWC601等を示す。受信者名1004は、数字や文字、記号またはこれらの組み合わせで表されるデータであり、受信側のSWC601等を示す。データ型1005は、通信識別子1002で識別される通信系統において送受信される送受信データのデータ型を示す。データ型1005は、各種データ型(Int型、Long型、Float型、Char型、Boolean型、・・・)又は配列や構造体、ポインタ型等、ソフトウェアの変数を宣言可能なデータ型を表す値が設定される。ラベル名1006は、数字や文字、記号またはこれらの組み合わせで表されるデータであり、通信識別情報1001に関連する情報を付加する。ラベル名1006は、本実施例では、例えば、アクセルの踏み込み量、ブレーキの踏み込み量、ハンドルの操作量等を表し、通信識別子1002と一対一で対応する。各通信識別情報1001は、異なる通信識別子では、一意な組み合わせである必要があり、通信識別子1002が異なるが、他の情報が同じとなる通信識別情報が存在してはならない。
各コア401は、例えば、アクセルの踏み込み量に関するデータをコア間通信で送受信する場合、アクセル踏み込み量に係るラベル名1006を含む通信識別情報1001をテーブルから抽出し、抽出した通信識別情報1001が有する通信識別子1002およびデータ型1005を用いてデータを送受信する。
次に、共有メモリ405の構成について説明する。
共有メモリ405には、コア間通信においてデータの送受信に用いられる複数のバッファ部901(901−1、901−2、・・・、901−K、Kは2以上の自然数)が設けられている。これら複数のバッファ部901は、複数の通信系統において共用される。
共有メモリ405の各バッファ部901は、データ部911と、カウンタ部912と、識別部914と、を有している。
データ部911およびカウンタ部912は、第1の実施例と同じ構成である。
識別部914は、上述した通信識別子が格納される。
次に、ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
送信側のコア401−1のSWC601−1およびコア401−3のSWC601−3は、書き込みバッファ決定部701と、データ書き込み部702と、を有している。
書き込みバッファ決定部701は、送受信データに係る通信系統を識別する通信識別子が識別部914に格納されている複数のバッファ部901の中から送受信データを書き込む対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、書き込みバッファ決定部701は、送受信データに係る通信系統を識別する通信識別子が識別部914に格納されている複数のバッファ部901を抽出する。抽出したバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そのあと、書き込みバッファ決定部701は、書き込み指示703として、選択したバッファ部901をデータ書き込み部702に通知する。
データ書き込み部702は、送受信データとしての書き込みデータ904を、書き込み指示703に示されるバッファ部901のデータ部911に書き込むとともに、当該バッファ部901のカウンタ部912に最も新しいカウンタ値を書き込む。
受信側のコア401−2のSWC601−2およびコア401−4のSWC601−4は、読み出しバッファ決定部801と、データ読み出し部802と、を有している。
読み出しバッファ決定部801は、送受信データに係る通信系統を識別する通信識別子が識別部914に格納されている複数のバッファ部901の中から送受信データを読み出す対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、読み出しバッファ決定部801は、送受信データに係る通信系統を識別する通信識別子が識別部914に格納されている複数のバッファ部901を抽出する。抽出したバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そのあと、読み出しバッファ決定部801は、読み出し指示803として、選択したバッファ部901をデータ読み出し部802に通知する。
データ読み出し部802は、送受信データとしての読み出しデータ905を、読み出し指示803に示されるバッファ部901のデータ部911から読み出す。
本実施例によれば、通信系統を通信識別子で識別し、通信識別子をバッファ部にデータとともに書き込むので、バッファ部から通信識別子を取得することにより、そのバッファ部のデータがどの通信系統のデータかを容易に知得することができる。通信識別子を用いることで、複数の通信系統で同じバッファ部が活用可能となり、より少ないバッファ部(メモリ領域)を用いて通信待機のないコア間通信が可能となる。
次に、第5の実施例について説明する。
第5の実施例において第1の実施例と異なる点は、書き込み制御部を設けることで、複数のデータ書き込み部が同時に書き込むことを回避できる点である。
第5の実施例において、車両システム、車両制御システム、電子制御ユニットおよび機能モジュールについては、上述した第1の実施例と同じであるので、説明は省略する。
以下に、第5の実施例における共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントについて、図10を参照して説明する。
<共有メモリおよびソフトウェアコンポーネントの構成>
図10は、共有メモリ405および各コア401がマルチコア用ソフトウェアを実行することにより実現されるソフトウェアコンポーネントの構成例を示している。
図10においては、3つのコア401が共有メモリ405を介してデータ通信(コア間通信)を行う。すなわち、送信側のコア401−1が、共有メモリ405を介するコア間通信においてバッファ部901にデータを書き込み、受信側のコア401−2およびコア401−4が、該コア間通信においてバッファ部901からデータを読み出す。
詳細には、送信側のコア401−1はマルチタスク処理を実行しており、2つのソフトウェアコンポーネント(SWC)601−1−1、601−1−2が動作している。2つのSWC601−1−1、601−1−2は同一の通信系統のコア間通信をコア401−2、401−4との間で行っている。
送信側のSWC601−1−1、SWC601−1−2は、コア間通信でデータを送信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子が格納されているバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部901にデータと、該通信系統における最も新しいカウンタ値と、該通信系統の通信識別子と、を書き込む。受信側のコア401−2、401−4は、コア401−1とコア間通信でデータを受信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子が格納されているバッファ部901の中から最も新しいカウンタ値が設定されているバッファ部901を選択し、該バッファ部からデータを読み出す。
そして、送信側のコア401−1が、SWC601−1−1およびSWC601−1−2のマルチタスク処理において一の通信系統に係るバッファ部901へのデータの書き込みが複数発生した場合に、同時に書き込むことがないように競合制御する。
共有メモリ405は、第4の実施例と同じ構成である。
送信側のコア401−1は、SWC601−1−1およびSWC601−1−2と、書き込み制御部1101を有している。
書き込み制御部1101は、SWC601−1−1のデータ書き込み部702とSWC601−1−2のデータ書き込み部702とが、一の通信系統に係る送受信データを同時に共有メモリ405のバッファ部901に書き込むことがないよう制御(競合制御)するために、書き込み許可を各データ書き込み部702への排他的に送信する。書き込み制御部1101は、あらかじめ決められたタイミングで、SWC601−1−1およびSWC601−1−2の書き込みバッファ決定部701に対して、書き込み許可1102を送信する。本実施例において、書き込み制御部1101は、1つのコア401−1にて動作する2つのSWC601−1−1、SWC601−1−2の競合制御をするものであるが、これ以外にも、異なるコア401のSWC601のデータ書き込み部702の競合制御をするものであってもよい。
次に、ソフトウェアコンポーネントについて説明する。
送信側のコア401−1のSWC601−1−1およびSWC601−1−2は、書き込みバッファ決定部701と、データ書き込み部702と、を有している。
書き込みバッファ決定部701は、書き込み制御部1101から書き込み許可1102を受信すると、送受信データに係る通信系統を識別する通信識別子が識別部914に格納されている複数のバッファ部901の中から送受信データを書き込む対象となる1つのバッファ部901を決定する。本実施例では、書き込みバッファ決定部701は、書き込み制御部1101から書き込み許可1102を受信すると、送受信データに係る通信系統を識別する通信識別子が識別部914に格納されている複数のバッファ部901を抽出し、抽出したバッファ部901のそれぞれのカウンタ部912に格納されたカウンタ値をバッファ情報907として収集する。そして、該複数のバッファ部901の中から最も古いカウンタ値が格納されたカウンタ部912を持つバッファ部901を選択する。そして、書き込みバッファ決定部701は、書き込み指示703として、選択したバッファ部901をデータ書き込み部702に通知する。
データ書き込み部702は、送受信データとしての書き込みデータ904を、書き込み指示703に示されるバッファ部901のデータ部911に書き込むとともに、当該バッファ部901のカウンタ部912に最も新しいカウンタ値を書き込む。
受信側のコア401−2およびコア401−4は、第4の実施例のコア401−2と同じ構成を有している。
本実施例によれば、書き込み制御部を設けることで、複数のデータ書き込み部が同時に同じバッファ部にデータを書き込むことを抑制することができる。
本技術分野の通常の知識を有する者には、本開示のその他の実装がここに開示された本開示の明細書及び実施形態の考察から明らかになる。記述された実施形態の多様な態様及び/又はコンポーネントは、単独又は如何なる組み合わせでも使用することが出来る。明細書と具体例は典型的なものに過ぎず、本開示の範囲と着想は特許請求の範囲で示される。
1…車両システム、2…車両制御システム、3…通信装置、4…他の車両制御システム、5…駆動装置、6…認識装置、7…出力装置、8…入力装置、9…通知装置、301…ネットワークリンク、302…ECU、303…GW、401…コア、402…ローカルメモリ、403…タイマ、404…ROM、405…共有メモリ、406…通信部、407…外部メモリ、408…内部バス、501…制御部、502…通信管理部、503…時間管理部、504…データテーブル、505…バッファ、601…SWC、701…書き込みバッファ決定部、702…データ書き込み部、703…書き込み指示、704…メモリ故障判定部、705…故障バッファ情報、801…読み出しバッファ決定部、802…データ読み出し部、803…読み出し指示、804…メモリ故障判定部、805…故障バッファ情報、901…バッファ部、904…書き込みデータ、905…読み出しデータ、907…バッファ情報、908…故障監視情報、911…データ部、912…カウンタ部、913…ステータス部、914…識別部、1001…通信識別情報、1002…通信識別子、1003…送信者名、1004…受信者名、1005…データ型、1006…ラベル名、1101…書き込み制御部、1102…書き込み許可、NL…他のネットワークリンク

Claims (7)

  1. 複数のコアが並列処理を実行し、前記複数のコアにより、それぞれ別個の通信として区別される複数の通信系統のコア間通信を行う処理装置であって、
    前記複数のコアが同時にアクセス可能であり、前記コア間通信に利用可能な複数のバッファ部が設けられる共有メモリと、
    前記共有メモリを介するコア間通信において前記バッファ部にデータを書き込む送信コアと、
    前記コア間通信において前記バッファ部からデータを読み出す受信コアと、を有し、
    前記送信コアは、前記コア間通信でデータを送信するとき、前記複数のバッファ部にそれぞれ格納されている前記通信系統毎に管理されるカウンタ値により定まる前記バッファ部に、該データと書き込み順序に応じて更新されたカウンタ値とを書き込み、
    前記受信コアは、前記コア間通信でデータを受信するとき、前記複数のバッファ部にそれぞれ格納されている前記カウンタ値により定まる、前記通信系統毎の最も新しいデータが格納されているバッファ部からデータを読み出す、
    処理装置。
  2. 前記バッファ部は、使用中または未使用を示すステータス値を格納し、
    前記送信コアは、未使用のステータス値が格納されている前記バッファ部の中から最も古いカウンタ値が格納されている前記バッファ部を選択し、該バッファ部に前記データを書き込む前に使用中のステータス値を格納し、該バッファ部に前記データを書き込んだ後に未使用のステータス値を格納し、
    前記受信コアは、未使用のステータス値が格納されている前記バッファ部の中から最も新しいカウンタ値が格納されているバッファ部を選択し、該バッファ部から前記データを読み出す前に使用中のステータス値を格納し、該バッファ部から前記データを読み込んだ後に未使用のステータスを格納する、
    請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記送信コアは、前記バッファ部の故障の有無を確認し、故障のない前記バッファ部の中から最も古いカウンタ値が設定されている前記バッファ部を選択し、該バッファ部に前記データおよび最も新しいカウンタ値を書き込み、
    前記受信コアは、前記バッファ部の故障の有無を確認し、故障のない前記バッファ部の中から最も新しいカウンタ値が格納されている前記バッファ部を選択し、該バッファ部から前記データを読み出す、
    請求項1に記載の処理装置。
  4. 前記バッファ部は、前記通信系統を一意に識別する通信識別子を格納し、
    前記送信コアは、前記コア間通信でデータを送信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子が格納されている前記バッファ部の中から最も古いカウンタ値が設定されているバッファ部を選択し、該バッファ部に前記データと、該通信系統における最も新しいカウンタ値と、該通信系統の通信識別子と、を書き込み、
    前記受信コアは、前記コア間通信でデータを受信するとき、該コア間通信に係る通信系統の通信識別子が格納されている前記バッファ部の中から最も新しいカウンタ値が設定されている前記バッファ部を選択し、該バッファ部からデータを読み出す、
    請求項1に記載の処理装置。
  5. 前記送信コアが、該送信コアのマルチタスク処理または他の送信コアとの並列処理において一の通信系統に係る前記バッファ部へのデータの書き込みが複数発生した場合に、同時に書き込むことがないように競合制御する書き込み制御部を有している、
    請求項1に記載の処理装置。
  6. 前記送信コアは、前記通信系統のバッファ部の中で最も古いカウンタ値が格納されているバッファ部に前記データと最も新しいカウンタ値を書き込み、
    前記受信コアは、前記通信系統のバッファ部の中で最も新しいカウンタ値が格納されているバッファ部からデータを読み出す、
    請求項1に記載の処理装置。
  7. 車両に搭載され、前記車両の状態および制御指示に基づいて前記車両を制御する車両制御用マルチコアマイコンである、請求項1に記載の処理装置。

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