JP2019177670A - シール型熱転写受像シート - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本開示の実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100の概略断面図である。
本実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100を構成する離型部10については、その構造や材質等について特に限定されることはなく、従来のシール型熱転写受像シートにおいて用いられている離型部を適宜選択して用いることができ、例えば、図1に示すように、離型基材11と離型層12とが積層された積層構造とすることもできる。
本実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100のシール部50を構成する粘着層51の成分については特に限定されることはなく、一般的な成分を適宜選択して用いることができる。具体的には、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ゴム、アイオノマー樹脂などを例示できる。
本実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100のシール部50を構成する紙基材52の材質は、紙であればよく、その種類は特に限定されない。例えば、離型部10を構成する紙材料と同様、クラフト紙、和紙、上質紙、コート紙、レジンコート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙などを採用できる。中でも、紙基材52の材質としてクラフト紙や和紙、コート紙を採用することにより、シール型熱転写受像シート100に「和紙感」を付与できる。特にクラフト紙や和紙を採用することが好ましい。
本実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100のシール部50を構成する表面樹脂層53の材質は、受容層54側から紙基材52を透視可能とする必要があることから、透明性を有する樹脂である必要がある。具体的には、透明ポリエチレンテレフタレートや透明ポリプロピレンなどを例示できる。
本実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100のシール部50を構成する受容層54は、表面樹脂層53と同様、当該受容層54側から紙基材52を透視可能とする必要があることから、透明性を有する受容層であることが必要である。このような受容層54の成分としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマー若しくはセルロースジアセテート等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂等の溶剤系の樹脂などを例示できる。また、これらの材料は1種を単独で使用してもよく、2種以上を組合せて使用してもよい。
本実施形態にかかるシール型熱転写受像シート100のシール部50は、前記の通り、粘着層51、紙基材52、表面樹脂層53および受容層54を必須の構成とするが、これら以外の層が積層されていてもよい。
離型部を構成する離型基材として樹脂フィルム(2)を用い、その一方の面上に、下記組成の離型層用塗工液を、乾燥時の厚さが0.25μmとなるように塗布・乾燥し、離型基材に離型層が設けられた離型部を得た。
・付加重合剤シリコーン(KS847H 信越化学工業(株)) 100部
・トルエン 200部
・多官能ポリオール(タケラック(登録商標)A−969−V 三井化学(株))30部
・イソシアネート(タケネート(登録商標)A−5 三井化学(株)) 10部
・酢酸エチル 60部
・多官能ポリオール(タケラック(登録商標)A−969−V 三井化学(株))30部
・イソシアネート(タケネート(登録商標)A−5 三井化学(株)) 10部
・酢酸エチル 60部
・ポリエステル(固形分:25%) 40部
(バイロナール(登録商標)MD−1480 東洋紡(株))
・充填材(ラポナイトJS ウイルパー・エリス(株)) 9部
・界面活性剤(ダイノール604 信越化学工業(株)) 0.08部
・イソプロピルアルコール 60部
・水 120部
・アクリル共重合体(SKダイン1251 綜研化学(株)) 15部
・硬化剤(L−45 綜研化学(株)) 0.33部
・硬化剤(E−AX 綜研化学(株)) 0.1部
・酢酸エチル 16.14部
実施例1における離型基材、紙基材、表面樹脂層および裏面樹脂層のそれぞれを以下の表3の通りに変更し、その他の条件などはすべて実施例1と同様することで、実施例2〜14および比較例1〜3のシール型熱転写受像シートを得た。
・ポリウレタン(N−5199 日本ポリウレタン工業(株)) 14部
・酸化チタン(TCA−888 堺化学工業(株)) 28部
・トルエン 13部
・メチルエチルケトン 34部
・イソプロピルアルコール 11部
各実施例および比較例のシール型熱転写受像シートを、その受容層側から目視し、以下の評価基準に基づいて和紙感評価を行った。
・和紙感評価の評価基準
A:高い和紙感がある
B:和紙感がある
NG:和紙感がない
各実施例および比較例のシール型熱転写受像シートを、昇華型熱転写プリンタDS620(大日本印刷(株))、および当該プリンタの純正熱転写シートと組合せてグレーベタ画像(128/255階調画像)を印画し、以下の評価基準に基づいて印画評価を行った。
・印画評価の評価基準
○:印画物に影響なし
×:印画物にざらつきが目立つ
各実施例および比較例のシール型熱転写受像シートを、昇華型熱転写プリンタDS620(大日本印刷(株))、および当該プリンタの純正熱転写シートと組合せて50枚印画を行い、印画物にレジズレが発生しているかを目視で確認し、以下の評価基準に基づいて搬送性評価を行った。なお、レジズレとは、搬送性不足による印画位置ズレであり、YパネルやMパネル印画後の受像シートが正規位置まで搬送されず、画像にズレが生じており、印画品質が著しく劣化している状態を意味する。また、レジズレの発生がないことは、搬送性が良好であることを意味する。
・搬送性評価の評価基準
A:印画物にレジズレ発生なし
B:ごくわずかのレジズレは発生しているが、印画物には支障のないレベル
NG:印画物にレジズレが発生
各実施例および比較例のシール型熱転写受像シートを剪刀にて切断し、以下の評価基準に基づいて切断適性評価を行った。
・切断適性の評価基準
A:抵抗なくまっすぐに切断することができた
B:多少の抵抗はあるが、問題なくまっすぐに切断することができた
NG:多少の抵抗があり、まっすぐに切断することができなかった
各実施例および比較例のシール型熱転写受像シートを、昇華型熱転写プリンタDS620(大日本印刷(株))、および当該プリンタの純正熱転写シートと組合せて2000枚印画を行い、以下の評価基準に基づいて粘着剤付着評価を行った。
・粘着剤付着評価の評価基準
A:プリンタのペーパーガイドアンダーに粘着剤がついておらず、2000枚正常に印画ができるレベル
B:プリンタのペーパーガイドアンダーに粘着剤が付着するが、2000枚正常に印画ができるレベル
NG:プリンタのペーパーガイドアンダーに粘着剤が大量に付着し、2000枚印画するまでにプリンタの動作不良が発生するレベル
10・・・離型部
50・・・シール部
51・・・粘着層
52・・・紙基材
53・・・表面樹脂層
54・・・受容層
55・・・裏面樹脂層
56・・・接着層
Claims (5)
- シール部が離型部から剥離可能に設けられているシール型熱転写受像シートであって、
前記シール部は、前記離型部側から、少なくとも、粘着層、紙基材、表面樹脂層、および受容層がこの順で積層されてなる積層構造を呈しており、
前記受容層側から前記紙基材が透視可能である、ことを特徴とするシール型熱転写受像シート。 - 前記シール部は、前記粘着層と前記紙基材の間に裏面樹脂層が積層されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記離型部が透明樹脂のみにより構成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記シール型熱転写受像シート全体の厚さが250μm以下である、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のシール型熱転写受像シート。
- 前記離型部の厚さが70μm以上である、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のシール型熱転写受像シート。
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2018
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