JP2019177658A - 樹脂成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネルゲートを形成するための専用の金型を設けることなく、且つ、装置を大幅に改造することなく、トンネルゲートを形成することが可能とする。【解決手段】樹脂成形装置10では、傾斜コア28の一部と、第2成形型14の第2成形面20とによって、トンネルゲート46を成形する。トンネルゲート46は、第1成形型12と第2成形型14とを型締めしたときに形成されるキャビティ22に接続されており、樹脂供給機構40から供給される樹脂材料42をキャビティ22に供給する。【選択図】図10

Description

本発明は、第1成形型と第2成形型とによって形成されるキャビティに樹脂材料を供給することで、樹脂成形品を成形する樹脂成形装置に関する。
特許文献1には、第1成形型と、第2成形型と、第2成形型の成形面側に配置された傾斜コアとを備える樹脂成形装置が開示されている。この場合、第1成形型と第2成形型とによって形成されるキャビティに樹脂材料を供給することで、樹脂成形品が成形され、傾斜コアによって樹脂成形品のアンダーカット部が成形される。
一方、従来より、樹脂材料をキャビティに供給するためのゲートは、一般に、傾斜コアの配置位置に関係なく、樹脂成形品の表面(外観面)の目立たない部分、例えば、PL(パーティングライン)を成形する箇所に設けられる。この場合、成形後の樹脂成形品に対して、カッターによるゲートカットや、サンダーによる端面処理等の後処理によって、樹脂成形品からゲートを切り離す作業が行われる。そのため、表面を成形する箇所にゲートを設けると、後処理の工数が増え、手間がかかる。
そこで、後処理を必要としない方法として、表面を成形する箇所とは異なる箇所、例えば、樹脂成形品の裏面を成形する箇所にトンネルゲート(サブマリンゲート)を設けることで、後処理の工数の削減を図ることが行われている(特許文献2参照)。
特許第5172157号公報 特開2015−168176号公報
しかしながら、トンネルゲートを設ける場合、樹脂成形品を成形するために必要な金型(第1成形型、第2成形型、傾斜コア)に加え、トンネルゲートを形成するためのスライドコア等の追加の金型が必要となる。この結果、樹脂成形装置がコストアップする可能性がある。
そこで、本発明は、トンネルゲートを形成するための専用の金型を設けることなく、且つ、装置を大幅に改造することなく、トンネルゲートを形成することが可能な樹脂成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1成形面(16)を有する第1成形型(12)と、前記第1成形面(16)と共にキャビティ(22)を形成する第2成形面(20)を有する第2成形型(14)と、前記第1成形型(12)及び前記第2成形型(14)のうち、少なくとも一方を他方に接離させる型駆動機構(18)と、前記第2成形型(14)の前記第2成形面(20)側に配置される傾斜コア(28)と、前記傾斜コア(28)に連結された傾斜ピン(36)と、前記傾斜ピン(36)を該傾斜ピン(36)の軸方向に移動させることで、前記傾斜コア(28)を前記第2成形型(14)に接離させる傾斜ピン駆動機構(38)と、前記キャビティ(22)に樹脂材料(42)を供給する樹脂供給機構(40)とを備え、前記キャビティ(22)への前記樹脂材料(42)の供給により樹脂成形品(26)を成形すると共に、前記傾斜コア(28)により前記樹脂成形品(26)にアンダーカット部(50)を成形する樹脂成形装置(10)であって、以下の特徴を有する。
第1の特徴;前記傾斜コア(28)の一部と前記第2成形面(20)とによって、前記キャビティ(22)に接続され、前記樹脂供給機構(40)から供給される前記樹脂材料(42)を前記キャビティ(22)に供給するトンネルゲート(46)が形成される。
第2の特徴;前記第2成形面(20)、又は、前記第1成形面(16)及び前記第2成形面(20)によって前記樹脂供給機構(40)と前記トンネルゲート(46)とを接続するランナ(48)が形成される。前記トンネルゲート(46)は、前記ランナ(48)に接続されたランナ接続部(46a)と、前記ランナ接続部(46a)と前記キャビティ(22)とを接続するゲート部(46b)とから構成される。前記傾斜コア(28)は、前記第2成形面(20)と協働して前記ランナ接続部(46a)を成形するランナ接続形状成形部(28c)と、前記第2成形面(20)と協働して前記ゲート部(46b)を成形するゲート形状成形部(28d)と、前記アンダーカット部(50)を成形するアンダーカット形状成形部(28e)とを備える。
第3の特徴;前記ゲート部(46b)は、前記アンダーカット部(50)に接続されている。
本発明の第1の特徴によれば、樹脂成形品のアンダーカット部を成形するための既存の傾斜コアを利用して、トンネルゲートを成形する。このように、既存の傾斜コアにトンネルゲートを成形する構造を追加することで、トンネルゲートを成形するための専用の金型や、該金型の駆動装置が不要となる。この結果、樹脂成形装置を大幅に改造することなく、且つ、金型を含めた樹脂成形装置のコストを大幅にアップすることなく、トンネルゲートを成形することができる。また、樹脂成形品の後処理の工数を削減することも可能となる。
本発明の第2の特徴によれば、1つの傾斜コアによって樹脂成形品のアンダーカット部とトンネルゲートとを成形するので、樹脂成形装置の大幅な改造が不要となる。これにより、樹脂成形装置のコストアップをさらに抑制することができる。
本発明の第3の特徴によれば、アンダーカット部は、一般に、樹脂成形品の裏面に形成されるので、ゲート部をアンダーカット部に接続することで、樹脂成形品の後処理の負担を軽減することができる。
本実施形態に係る樹脂成形装置の概略構成図である。 図1の傾斜コア周辺の拡大側面図である。 図2の傾斜コア周辺の拡大底面図である。 図1の傾斜コアの斜視図である。 図1の第2成形型から第1成形型を退避させた状態を図示した樹脂成形装置の概略構成図である。 図5での傾斜コア周辺の拡大側面図である。 図6の傾斜コア周辺の拡大底面図である。 傾斜コアの第1変形例を示す拡大側面図である。 図8の傾斜コア周辺の拡大底面図である。 傾斜コアの第2変形例を示す拡大側面図である。 図10の傾斜コア周辺の拡大底面図である。 傾斜コアの第3変形例を示す拡大側面図である。 図12の傾斜コア周辺の拡大底面図である。 具体例に係る傾斜コア周辺の拡大斜視図である。 図14の樹脂成形品のアンダーカット部から傾斜コアを離間した状態を示す拡大斜視図である。 図15のアンダーカット部からトンネルゲートを切り離した状態を示す拡大斜視図である。
本発明に係る樹脂成形装置について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[樹脂成形装置10の概略構成]
図1は、本実施形態に係る樹脂成形装置10の概略構成図である。樹脂成形装置10は、後述する樹脂成形品26を成形するための成形装置であって、例えば、二輪車のカウルやシュラウド等を成形可能である。
樹脂成形装置10は、上型としての第1成形型12と、下型としての第2成形型14とを備える。第1成形型12は、底面が第1成形面16であり、型駆動機構18の駆動によって、第2成形型14に対して上下方向(Z方向)に移動(接離)可能な可動型である。第2成形型14は、上面が第1成形面16に対向する第2成形面20を有する固定型である。従って、型駆動機構18の駆動によって、第1成形型12と第2成形型14とを型締めした際、第1成形面16と第2成形面20との隙間にキャビティ22が形成される。
第2成形型14の第2成形面20において、キャビティ22を形成する部分には、下方(Z2方向)に窪んだ窪み部24が設けられている。窪み部24には、樹脂成形品26のアンダーカット部を成形するための金型である傾斜コア28が配置されている。傾斜コア28の具体的形状については後述する。
第2成形型14は、中空状の支持テーブル30上に配置されている。第2成形型14及び支持テーブル30には、キャビティ22に連通するように斜め方向に貫通する挿通孔32、34がそれぞれ形成されている。挿通孔32、34には、一端部が傾斜コア28の底部に連結された傾斜ピン36が挿通している。支持テーブル30の中空部分に延びる傾斜ピン36の他端部は、該中空部分に設けられた傾斜ピン駆動機構38に連結されている。
第1成形型12の上部には、樹脂供給機構40が配置されている。樹脂供給機構40は、樹脂成形品26を成形するための樹脂材料42を供給するノズル44を有する。
そして、樹脂成形装置10では、傾斜コア28の一部と第2成形面20とによって、キャビティ22に接続されるトンネルゲート46が成形される。また、トンネルゲート46と樹脂供給機構40のノズル44との間には、図1の側面視で略L字状のランナ48が成形されている。すなわち、ランナ48は、第1成形型12のノズル44の箇所から下方向に貫通し、屈曲して第1成形面16と第2成形面20との隙間をトンネルゲート46に向かって延びる形状を有する。つまり、第1成形型12、第1成形面16及び第2成形面20によってランナ48が形成される。
従って、第1成形型12と第2成形型14とを型締めした状態で、樹脂供給機構40のノズル44からランナ48に、溶融した樹脂材料42を供給すると、供給された樹脂材料42は、ランナ48及びトンネルゲート46を介してキャビティ22に流れ込む。これにより、キャビティ22及び傾斜コア28の形状に応じた樹脂成形品26を成形することができる。なお、樹脂成形装置10では、Z1方向側が表面となると共に、Z2方向側が裏面となるように、樹脂成形品26が成形される。
[傾斜コア28及びトンネルゲート46の構成]
ここで、図2〜図4を参照しながら傾斜コア28、及び、トンネルゲート46について説明する。なお、図2〜図4では、説明の便宜上、第1成形型12及び第2成形型14や、傾斜コア28におけるアンダーカット部の成形部分(アンダーカット形状成形部)の図示を省略している。また、図4では、上下反転させて傾斜コア28及びトンネルゲート46を図示している。
図2は、図1の樹脂成形装置10における傾斜コア28及びトンネルゲート46の箇所を拡大した側面図である。また、図3は、図2の傾斜コア28及びトンネルゲート46を下方(Z2方向側)から見た底面図である。さらに、図4は、傾斜コア28及びトンネルゲート46の斜視図である。
トンネルゲート46は、X方向に延び、ランナ48に接続されるランナ接続部46aと、ランナ接続部46aとキャビティ22(図1参照)とを接続するゲート部46bとから構成される。ゲート部46bは、ランナ接続部46aのX1方向の端部からY1方向に延び、Z1方向に屈曲して延びる略L字状に形成されている。また、ゲート部46bにおけるキャビティ22との連結部分(ゲート部46bの先端部分)は、樹脂成形品26の成形後、トンネルゲート46及びランナ48に残存する樹脂材料42を、樹脂成形品26から容易に切り離すことができるように、鋭角状に形成されている。
このようなトンネルゲート46の形状を実現するため、傾斜コア28は、下記のような形状を有する。傾斜コア28は、傾斜ピン36の一端部に連結し、Z1方向からZ2方向に向かって縮径する山形状(台形状)の傾斜コア本体部28aを有する。傾斜コア本体部28aのX2方向側は、段差部28bとして形成されている。段差部28bには、X2方向に向かって延び、第2成形面20と協働してランナ接続部46aを成形するブロック状(矩形状)のランナ接続形状成形部28cが設けられている。また、段差部28bと、ランナ接続形状成形部28cのY1方向の側面部とで、第2成形面20と協働してゲート部46bを成形するゲート形状成形部28dが構成される。この場合、段差部28bのZ1方向側の部分の一部が傾斜形状を有することで、ゲート部46bの樹脂成形品26に接続する先端部分を鋭角状に形成することができる。
なお、第2成形型14の第2成形面20(図1参照)は、傾斜コア28の形状、及び、トンネルゲート46の形状に合わせた表面形状を有することは勿論である。
[樹脂成形装置10の動作]
以上のように構成される本実施形態に係る樹脂成形装置10の動作について、図1〜図7を参照しながら説明する。
先ず、第2成形型14に対して第1成形型12が上方(Z1方向)に退避している状態で、傾斜ピン駆動機構38を図1に示す支持テーブル30の下側部分に移動させる。これにより、傾斜ピン36は、該傾斜ピン36の軸方向に沿って斜め下方に移動し、傾斜ピン36に連結された傾斜コア28は、第2成形型14の窪み部24に嵌まり込む。この結果、傾斜コア28の一部(ランナ接続形状成形部28c及びゲート形状成形部28d)によってトンネルゲート46が成形される。また、第2成形面20には、ランナ48の一部が既に成形されているので、トンネルゲート46の成形によって、ランナ48と、トンネルゲート46のランナ接続部46aとが接続される。
次に、型駆動機構18を駆動させ、第2成形型14に向かって第1成形型12をZ2方向に移動させる。これにより、第1成形型12と第2成形型14とが型締めされ、第1成形面16と第2成形面20との間にキャビティ22が形成される。その後、樹脂供給機構40のノズル44をランナ48に連結させる。
この状態で樹脂供給機構40のノズル44からランナ48に、溶融した樹脂材料42(以下、溶融樹脂42ともいう。)を供給する。溶融樹脂42は、ランナ48からトンネルゲート46のランナ接続部46a及びゲート部46bを介してキャビティ22に流れ込む。その後、キャビティ22への溶融樹脂42の供給(充填)が完了して所定時間経過すると、キャビティ22内の溶融樹脂42が冷却固化される。
その後、型駆動機構18を駆動させ、第1成形型12をZ1方向に移動させることで、第1成形型12と第2成形型14との型開きを行う。次に、支持テーブル30の中空部分内で、傾斜ピン駆動機構38を支持テーブル30の下側部分からZ1方向に移動させる。これにより、傾斜ピン36は、挿通孔32、34に沿って、傾斜ピン36の軸方向に移動するので、傾斜ピン36に連結された傾斜コア28は、窪み部24から離間して斜め上方に移動する。
この場合、図5〜図7に示すように、キャビティ22内で冷却固化した樹脂材料42(以下、第1樹脂材料42aともいう。)と、該第1樹脂材料42aに連結され且つトンネルゲート46及びランナ48に残存する樹脂材料42(以下、第2樹脂材料42bともいう。)とは、傾斜コア28によって下方から支持された状態で、第2成形面20から離間し、Z1方向に上昇する。前述のように、傾斜コア28は、斜め上方に移動するので、第1樹脂材料42a及び第2樹脂材料42bにおける傾斜ピン36との接触箇所は、Z1方向への上昇に伴ってX1方向に変位する。
このように第1樹脂材料42a及び第2樹脂材料42bがZ1方向に上昇した状態で、樹脂成形装置10から第1樹脂材料42a及び第2樹脂材料42bを取り出し、その後、第1樹脂材料42aから第2樹脂材料42bを切り離すことにより、第1樹脂材料42aが樹脂成形品26となる。
[傾斜コア28の変形例]
本実施形態に係る樹脂成形装置10において、傾斜コア28は、図1〜図7に示す構成に限定されることはなく、図8〜図13に示す構成(第1〜第3変形例)であってもよい。
図8及び図9の第1変形例では、樹脂成形品26の裏面(Z2方向側の面)にアンダーカット部50を成形するアンダーカット形状成形部28eが、略台形状の傾斜コア28に設けられている点で、図1〜図7の例とは異なる。この場合、傾斜コア28の一部に段差部28bを形成し、この段差部28bを、図8の側面視で、略L字状のアンダーカット部50を成形するアンダーカット形状成形部28eとすればよい。また、第1変形例では、傾斜コア28の異なる箇所にトンネルゲート46とアンダーカット部50とがそれぞれ成形される。
図10及び図11の第2変形例では、トンネルゲート46とアンダーカット部50とが接続されるように、アンダーカット形状成形部28eが略台形状の傾斜コア28に設けられる点で、図1〜図7の例と図8及び図9の第1変形例とは異なる。この場合、アンダーカット部50の先端部分と、ゲート部46bの先端部分(鋭角部分)とが接続されるように、ゲート部46bとアンダーカット形状成形部28eとが連設して傾斜コア28に設けられている。
図12及び図13の第3変形例では、図8〜図11の第1変形例及び第2変形例と比較して、トンネルゲート46とアンダーカット部50とが異なる箇所に成形されるように、アンダーカット形状成形部28eがZ方向に延びる略台形状の傾斜コア28に設けられる点で異なる。この場合、傾斜コア28の傾斜部分にスリットを形成し、該スリットを、図12の側面視で、略I字状のアンダーカット部50を成形するアンダーカット形状成形部28eとすればよい。
[傾斜コア28及びトンネルゲート46の具体例]
次に、図14〜図16を参照して、二輪車のカウルやシュラウド等の樹脂成形品26を成形するための傾斜コア28及びトンネルゲート46の具体的構成を説明する。
図14〜図16の具体例は、トンネルゲート46のゲート部46bと、アンダーカット部50とが接続された状態で樹脂成形品26が成形される場合を図示したものである。図14〜図16では、上下反転させて傾斜コア28及びトンネルゲート46等を図示すると共に、第2成形型14の図示を省略している。
この具体例において、傾斜コア28は、図1〜図13の傾斜コア28と同様に、台形状の傾斜コア本体部28aと、傾斜コア本体部28aのX2方向側に形成された段差部28bと、段差部28bからX2方向に向かって延びる矩形状のランナ接続形状成形部28cと、段差部28bのY2方向側の部分に形成されたゲート形状成形部28dと、段差部28bと連設するように傾斜コア本体部28aからX2方向に延びるアンダーカット形状成形部28eとから構成される。この場合、アンダーカット形状成形部28eとゲート形状成形部28d(段差部28b)との間には、樹脂成形品26の裏面にアンダーカット部50を成形するための切欠部28fが形成されている。また、この具体例では、図1〜図13の例と比較して、ゲート部46bの成形方向が異なることに留意する。
従って、図1の樹脂成形装置10に図14の傾斜コア28を組み込み、トンネルゲート46を成形した状態でキャビティ22に溶融樹脂42を供給した後、溶融樹脂42を冷却固化させると、図14に示すアンダーカット部50を有する第1樹脂材料42aが成形される。この場合、トンネルゲート46及びランナ48に残存する第2樹脂材料42bは、図14及び図15のように、アンダーカット部50に連結された状態となる。
そして、第1成形型12と第2成形型14との型開きを行った後、傾斜ピン36(図1及び図5参照)を該傾斜ピン36の軸方向に移動させ、傾斜コア28を斜め上方に移動させる。これにより、傾斜コア28がX1方向に移動し、アンダーカット部50から傾斜コア28がX1方向に離間する。次に、樹脂成形装置10から第1樹脂材料42a及び第2樹脂材料42bを取り出し、その後、図16のように、第1樹脂材料42aのアンダーカット部50から第2樹脂材料42bを切り離すことで、第1樹脂材料42aが樹脂成形品26となる。
[本実施形態の変形例]
上記の説明では、第1成形型12を上型とし、第2成形型14を下型としているが、第1成形型12を下型とし、第2成形型14を上型とすることも可能である。また、上記の説明では、第1成形型12及び第2成形型14が上下に開く樹脂成形装置10について説明したが、左右に開く樹脂成形装置に適用することも可能である。さらに、上記の説明では、第1成形型12を可動型とし、第2成形型14を固定型としているが、樹脂成形装置10は、少なくとも一方の金型を他方の金型に接離させることができればよい。従って、第1成形型12を固定型とし、第2成形型14を可動型としてもよいし、第1成形型12及び第2成形型14の双方を可動型としてもよい。さらにまた、上記の説明では、第1成形型12の上部に樹脂供給機構40を配置するが、第1成形型12及び第2成形型14の側方に樹脂供給機構40を配置してもよい。この場合も、第2成形面20によって、又は、第1成形面16及び第2成形面20によって、第1成形面16と第2成形面20との隙間が、ランナ48として成形される。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係る樹脂成形装置10では、傾斜コア28の一部と第2成形面20とによって、キャビティ22に接続され且つ樹脂供給機構40から供給される樹脂材料42をキャビティ22に供給するトンネルゲート46が成形される。
すなわち、樹脂成形品26のアンダーカット部50を成形するための既存の傾斜コア28を利用して、トンネルゲート46を成形する。このように、既存の傾斜コア28にトンネルゲート46を成形する構造を追加することで、トンネルゲート46を成形するための専用の金型や、該金型の駆動装置が不要となる。この結果、樹脂成形装置10を大幅に改造することなく、且つ、金型を含めた樹脂成形装置10のコストを大幅にアップすることなく、トンネルゲート46を成形することができる。また、樹脂成形品26の後処理の工数を削減することも可能となる。
また、第2成形面20、又は、第1成形面16及び第2成形面20によって樹脂供給機構40とトンネルゲート46とを接続するランナ48が形成され、トンネルゲート46は、ランナ48に接続されたランナ接続部46aと、ランナ接続部46aとキャビティ22とを接続するゲート部46bとから構成される。傾斜コア28は、第2成形面20と協働してランナ接続部46aを成形するランナ接続形状成形部28cと、第2成形面20と協働してゲート部46bを成形するゲート形状成形部28dと、アンダーカット部50を成形するアンダーカット形状成形部28eとを備える。
これにより、1つの傾斜コア28によって樹脂成形品26のアンダーカット部50とトンネルゲート46とを成形することができるので、樹脂成形装置10の大幅な改造が不要となる。これにより、樹脂成形装置10のコストアップを抑制することができる。
また、アンダーカット部50は、一般に、樹脂成形品26の裏面に成形されるので、ゲート部46bをアンダーカット部50に接続することで、樹脂成形品26の後処理の負担を軽減することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態の記載範囲に限定されることはない。上記の実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは、当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。
10…樹脂成形装置 12…第1成形型
14…第2成形型 16…第1成形面
18…型駆動機構 20…第2成形面
22…キャビティ 26…樹脂成形品
28…傾斜コア 28c…ランナ接続形状成形部
28d…ゲート形状成形部 28e…アンダーカット形状成形部
36…傾斜ピン 38…傾斜ピン駆動機構
40…樹脂供給機構 42…樹脂材料
46…トンネルゲート 46a…ランナ接続部
46b…ゲート部 48…ランナ
50…アンダーカット部

Claims (3)

  1. 第1成形面(16)を有する第1成形型(12)と、
    前記第1成形面(16)と共にキャビティ(22)を形成する第2成形面(20)を有する第2成形型(14)と、
    前記第1成形型(12)及び前記第2成形型(14)のうち、少なくとも一方を他方に接離させる型駆動機構(18)と、
    前記第2成形型(14)の前記第2成形面(20)側に配置される傾斜コア(28)と、
    前記傾斜コア(28)に連結された傾斜ピン(36)と、
    前記傾斜ピン(36)を該傾斜ピン(36)の軸方向に移動させることで、前記傾斜コア(28)を前記第2成形型(14)に接離させる傾斜ピン駆動機構(38)と、
    前記キャビティ(22)に樹脂材料(42)を供給する樹脂供給機構(40)と、
    を備え、
    前記キャビティ(22)への前記樹脂材料(42)の供給により樹脂成形品(26)を成形すると共に、前記傾斜コア(28)により前記樹脂成形品(26)にアンダーカット部(50)を成形する樹脂成形装置(10)において、
    前記傾斜コア(28)の一部と前記第2成形面(20)とによって、前記キャビティ(22)に接続され、前記樹脂供給機構(40)から供給される前記樹脂材料(42)を前記キャビティ(22)に供給するトンネルゲート(46)が形成されることを特徴とする樹脂成形装置(10)。
  2. 請求項1記載の樹脂成形装置(10)において、
    前記第2成形面(20)、又は、前記第1成形面(16)及び前記第2成形面(20)によって前記樹脂供給機構(40)と前記トンネルゲート(46)とを接続するランナ(48)が形成され、
    前記トンネルゲート(46)は、前記ランナ(48)に接続されたランナ接続部(46a)と、前記ランナ接続部(46a)と前記キャビティ(22)とを接続するゲート部(46b)とから構成され、
    前記傾斜コア(28)は、前記第2成形面(20)と協働して前記ランナ接続部(46a)を成形するランナ接続形状成形部(28c)と、前記第2成形面(20)と協働して前記ゲート部(46b)を成形するゲート形状成形部(28d)と、前記アンダーカット部(50)を成形するアンダーカット形状成形部(28e)とを備えることを特徴とする樹脂成形装置(10)。
  3. 請求項2記載の樹脂成形装置(10)において、
    前記ゲート部(46b)は、前記アンダーカット部(50)に接続されていることを特徴とする樹脂成形装置(10)。
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