JP2013078929A - 成形装置、成形品の成形方法及び成形品 - Google Patents

成形装置、成形品の成形方法及び成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止する。
【解決手段】 所定の位置に固定されたキャビ型と、キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、コア型にキャビ型とコア型の離接方向へ移動自在に支持されると共にキャビティーに充填された溶融樹脂が固化されて成形される成形品に成形孔を形成するコアピンと、キャビ型に離接方向へ移動自在に支持され中心軸がコアピンの中心軸に一致されコアピンとともに成形孔を形成するキャビピンとを備え、キャビティーに溶融樹脂が充填されたときに溶融樹脂の固化前にコアピン又はキャビピンの少なくとも一方が移動されて溶融樹脂に押し付けられ溶融樹脂の一部が圧縮され、コアピンとキャビピンの移動により圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにした。
【選択図】 図1

Description

本技術は成形装置、成形品の成形方法及び成形品についての技術分野に関する。詳しくは、固化前にコアピン又はキャビピンの少なくとも一方が移動されて圧縮された溶融樹脂の一部を切断して成形孔を形成し製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止する技術分野に関する。
固定型として機能するキャビ型と可動型として機能するコア型とによって構成された射出成形用金型を有し、キャビ型にコア型が突き合わされて形成されたキャビティー(空間)に溶融樹脂が充填されて成形品を成形する成形装置がある。
このような成形装置の射出成形用金型において、キャビティーの形状によっては充填された溶融樹脂が冷却されて固化されたときに大きなウエルドラインが生じるおそれがある。例えば、一方の金型に突部が設けられている場合には、突部の周囲を回り込んで溶融樹脂が流動されるため、異なる方向から流動された溶融樹脂が重ね合わされた部分にウエルドラインが生じ易くなってしまう。ウエルドラインは溶融樹脂が重ね合わされる突部の周辺に溶融樹脂から発生するガスや空気が存在することにより大きなものとなってしまう。
ウエルドラインは射出成形用金型を介して溶融樹脂に加えられる熱量を大きくすることにより発生が抑制される。
そこで、従来の成形装置には、射出成形用金型におけるキャビティーの周囲に複数の流路を形成し、キャビティーに溶融樹脂が充填されるときに、複数の流路に加熱媒体を供給して射出成形用金型を介して溶融樹脂を加熱するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−82267号公報
ところが、特許文献1に記載された成形装置にあっては、射出成形用金型のキャビティーに溶融樹脂が充填されるときに、複数の流路に加熱媒体を供給して急加熱を行うための大掛かりな加熱装置が必要となり、設備投資のコストが高く、成形品の製造コストが高くなると言う問題がある。
そこで、本技術成形装置、成形品の成形方法及び成形品は、上記した問題点を克服し、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することを課題とする。
第1に、成形装置は、上記した課題を解決するために、所定の位置に固定されたキャビ型と、前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂が固化されて成形される成形品に成形孔を形成するコアピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記成形孔を形成するキャビピンとを備え、前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンの移動により前記圧縮された溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるようにしたものである。
従って、成形装置にあっては、キャビティーへの溶融樹脂の充填が行われた後にコアピンとキャビピンによって溶融樹脂の圧縮及び切断が行われて成形品に成形孔が形成される。
第2に、上記した成形装置においては、前記コア型に前記キャビティーの一部を構成し前記溶融樹脂が充填される充填用凹部が形成され、前記キャビピンの先端部に前記成形孔が形成されたときに残存する切断片を保持する保持凹部が形成され、前記コア型が前記キャビ型から離型されたときに、前記成形品が前記充填用凹部に残留して前記コア型に貼り付き、前記切断片が前記保持凹部に残留して前記キャビピンに貼り付くようにすることが望ましい。
コア型がキャビ型から離型されたときに、成形品が充填用凹部に残留してコア型に貼り付き、切断片が保持凹部に残留してキャビピンに貼り付くようにすることにより、成形品と切断片がそれぞれ別の部材であるコア型とキャビピンから取り出される。
第3に、上記した成形装置においては、前記成形孔が形成されたときに残存する切断片の前記キャビピンからの取出を行う吸着器と、前記吸着器による前記切断片の吸着時に吸着器の吸着圧を測定する測定器とを設け、前記測定器による吸着圧の測定値が一定以上になったときに前記コア型と前記キャビ型の型締めを行うようにすることが望ましい。
測定器による吸着圧の測定値が一定以上になったときにコア型とキャビ型の型締めを行うようにすることにより、キャビピンに切断片が残存している状態においてコア型とキャビ型の型締めが行われない。
第4に、上記した成形装置においては、前記コアピンに摺動自在に係合されて前記コアピンを移動させるコアピン用カム部を有すると共に前記コア型に所定の方向へ移動自在に支持された第1のスライダーと、前記キャビピンに摺動自在に係合されて前記キャビピンを移動させるキャビピン用カム部を有すると共に前記キャビ型に所定の方向へ移動自在に支持されるた第2のスライダーとを設けることが望ましい。
コアピンに摺動自在に係合されてコアピンを移動させるコアピン用カム部を有する第1のスライダーと、キャビピンに摺動自在に係合されてキャビピンを移動させるキャビピン用カム部を有する第2のスライダーとを設けることにより、第1のスライダーと第2のスライダーの動作によりコアピンとキャビピンがそれぞれ移動される。
第5に、上記した成形装置においては、前記コアピンを前記第1のスライダーのコアピン用カム部に接する方向へ付勢する第1の付勢バネと、前記キャビピンを前記第2のスライダーのキャビピン用カム部に接する方向へ付勢する第2の付勢バネとを設けることが望ましい。
コアピンをコアピン用カム部に接する方向へ付勢する第1の付勢バネと、キャビピンをキャビピン用カム部に接する方向へ付勢する第2の付勢バネとを設けることにより、コアピンが第1の付勢バネの付勢力によってコアピン用カム部に押し付けられ、キャビピンが第2の付勢バネの付勢力によってキャビピン用カム部に押し付けられる。
第6に、上記した成形装置においては、前記コアピンの先端部における外周部に前記キャビピン側へ突出された刃先を形成することが望ましい。
コアピンの先端部における外周部にキャビピン側へ突出された刃先を形成することにより、成形品に成形孔が形成されたときの切断面の良好な状態が確保される。
第7に、上記した成形装置においては、前記キャビピンの先端部における外周部に前記コアピン側へ突出された刃部を形成することが望ましい。
キャビピンの先端部における外周部にコアピン側へ突出された刃部を形成することにより、成形品に成形孔が形成されたときの切断面の良好な状態が確保される。
第8に、上記した成形装置においては、前記キャビティーに充填される溶融樹脂の冷却速度を抑制するヒーターを設けることが望ましい。
キャビティーに充填される溶融樹脂の冷却速度を抑制するヒーターを設けることにより、キャビティーに充填された溶融樹脂の冷却速度が抑制され、溶融樹脂の固化までの時間が長くなる。
第9に、上記した成形装置においては、前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにすることが望ましい。
溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるときに切断ピンによってゲートとキャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにすることにより、成形品をゲートに充填され固化された溶融樹脂から切り離す後工程が不要になる。
第10に、上記した成形装置においては、前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、前記第1のスライダーに前記切断ピンに摺動自在に係合されて前記切断ピンを移動させる切断ピン用カム部を設け、前記第2のスライダーに前記受けピンに摺動自在に係合されて前記受けピンを移動させる受けピン用カム部を設け、前記第1のスライダーの移動により前記コアピンと前記切断ピンが同時に移動可能とされ、前記第2のスライダーの移動により前記キャビピンと前記受けピンが同時に移動可能とされ、前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにすることが望ましい。
第1のスライダーの移動によりコアピンと切断ピンが同時に移動可能とされ、第2のスライダーの移動によりキャビピンと受けピンが同時に移動可能とされることにより、第1のスライダーと第2のスライダーの二つのスライダーでコアピンと切断ピンとキャビピンと受けピンの四つのピンが移動される。
第11に、上記した成形装置においては、前記圧縮されて切断された溶融樹脂が切断片として形成され、前記切断片が前記コアピンと前記キャビピンの移動によって前記成形孔に挿入されて前記成形孔において保持されるようにすることが望ましい。
切断片がコアピンとキャビピンの移動によって成形孔に挿入されて成形孔において保持されるようにすることにより、キャビピン又はコアピンに切断片を保持する部分を形成する必要がない。
第12に、上記した成形装置においては、前記成形孔において保持された前記切断片が前記成形品とともに前記キャビティーから取り出されるようにすることが望ましい。
成形孔において保持された切断片が成形品とともにキャビティーから取り出されるようにすることにより、一工程によって成形品と切断片がキャビティーから取り出される。
第13に、上記した成形装置においては、前記離接方向に延びる筒状に形成されると共に軸方向における一端部に前記離接方向に対して傾斜され前記成形品に傾斜面を形成する傾斜面形成部が形成された固定スリーブが設けられ、前記固定スリーブは前記傾斜面形成部が前記キャビティーに位置された状態で前記コア型又は前記キャビ型の内部において固定され、前記コアピン又は前記キャビピンが前記固定スリーブに挿入された状態で前記固定スリーブに摺動自在に支持されることが望ましい。
固定スリーブは傾斜面形成部がキャビティーに位置された状態でコア型又はキャビ型の内部において固定され、コアピン又はキャビピンが固定スリーブに挿入された状態で固定スリーブに摺動自在に支持されることにより、固定スリーブによって成形品に傾斜面が形成されると共にコアピンとキャビピンによって成形品に成形孔が形成される。
別の成形装置は、上記した課題を解決するために、所定の位置に固定されたキャビ型と、前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂の一部を圧縮して樹脂圧縮部として形成するコアピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記樹脂圧縮部を形成するキャビピンと、前記離接方向に移動可能とされ前記樹脂圧縮部を切断して成形品に成形孔を形成するパンチとを備え、前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて前記樹脂圧縮部が形成され、前記パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて前記成形孔が形成されるようにしたものである。
従って、別の成形装置にあっては、キャビティーへの溶融樹脂の充填が行われた後にコアピンとキャビピンによって溶融樹脂の圧縮及び切断が行われて成形品に成形孔が形成される。
第15に、上記した別の成形装置においては、前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方に摺動自在に係合されて前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を移動させるカム部を有すると共に前記コア型又は前記キャビ型の少なくとも一方に所定の方向へ移動自在に支持されたスライダーを設けることが望ましい。
コアピン又はキャビピンの少なくとも一方に摺動自在に係合されてコアピン又はキャビピンの少なくとも一方を移動させるスライダーを設けることにより、スライダーの動作によりコアピン又はキャビピンの少なくとも一方が移動される。
第16に、上記した別の成形装置においては、前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を前記スライダーのカム部に接する方向へ付勢する付勢バネを設けることが望ましい。
コアピン又はキャビピンの少なくとも一方をスライダーのカム部に接する方向へ付勢する付勢バネを設けることにより、コアピンが又はキャビピンの少なくとも一方が付勢バネの付勢力によってカム部に押し付けられる。
成形品の成形方法は、上記した課題を解決するために、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられて前記溶融樹脂の一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにしたものである。
従って、成形品の成形方法にあっては、キャビティーへの溶融樹脂の充填が行われた後にコアピンとキャビピンによって溶融樹脂の圧縮及び切断が行われて成形孔が形成される。
成形品は、上記した課題を解決するために、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられて一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにしたものである。
従って、成形品にあっては、キャビティーへの溶融樹脂の充填が行われた後にコアピンとキャビピンによって溶融樹脂の圧縮及び切断が行われて成形孔が形成される。
別の成形品の成形方法は、上記した課題を解決するために、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形品に成形孔が形成されるようにしたものである。
従って、別の成形品の成形方法にあっては、キャビティーへの溶融樹脂の充填が行われた後にコアピンとキャビピンによって溶融樹脂の圧縮及び切断が行われて成形孔が形成される。
別の成形品は、上記した課題を解決するために、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられ一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形孔が形成されるようにしたものである。
従って、別の成形品にあっては、キャビティーへの溶融樹脂の充填が行われた後にコアピンとキャビピンによって溶融樹脂の圧縮及び切断が行われて成形孔が形成される。
本技術成形装置は、所定の位置に固定されたキャビ型と、前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂が固化されて成形される成形品に成形孔を形成するコアピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記成形孔を形成するキャビピンとを備え、前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンの移動により前記圧縮された溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるようにしている。
従って、キャビティーへの溶融樹脂の充填後に成形孔が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
請求項2に記載した技術にあっては、前記コア型に前記キャビティーの一部を構成し前記溶融樹脂が充填される充填用凹部が形成され、前記キャビピンの先端部に前記成形孔が形成されたときに残存する切断片を保持する保持凹部が形成され、前記コア型が前記キャビ型から離型されたときに、前記成形品が前記充填用凹部に残留して前記コア型に貼り付き、前記切断片が前記保持凹部に残留して前記キャビピンに貼り付くようにしている。
従って、成形品と切断片をそれぞれ別の部材であるコア型とキャビピンから取り出すため、成形品と切断片の取出を同時に行うことが可能であり、成形品の成形作業における作業時間の短縮化を図ることができる。
請求項3に記載した技術にあっては、前記成形孔が形成されたときに残存する切断片の前記キャビピンからの取出を行う吸着器と、前記吸着器による前記切断片の吸着時に吸着器の吸着圧を測定する測定器とを設け、前記測定器による吸着圧の測定値が一定以上になったときに前記コア型と前記キャビ型の型締めを行うようにしている。
従って、キャビピンに切断片が残存している状態においてコア型とキャビ型の型締めが行われることがなく、コア型とキャビ型による切断片の挟み込みを防止することができる。
請求項4に記載した技術にあっては、前記コアピンに摺動自在に係合されて前記コアピンを移動させるコアピン用カム部を有すると共に前記コア型に所定の方向へ移動自在に支持された第1のスライダーと、前記キャビピンに摺動自在に係合されて前記キャビピンを移動させるキャビピン用カム部を有すると共に前記キャビ型に所定の方向へ移動自在に支持されるた第2のスライダーとを設けている。
従って、簡素な機構により確実にコアピンとキャビピンを移動させることができ、成形装置の機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項5に記載した技術にあっては、前記コアピンを前記第1のスライダーのコアピン用カム部に接する方向へ付勢する第1の付勢バネと、前記キャビピンを前記第2のスライダーのキャビピン用カム部に接する方向へ付勢する第2の付勢バネとを設けている。
従って、コアピンとキャビピンのコア型とキャビ型に対する高い位置精度を確保することができ、成形品の成形作業におけるコアピンとキャビピンの動作の信頼性の向上を図ることができる。
請求項6に記載した技術にあっては、前記コアピンの先端部における外周部に前記キャビピン側へ突出された刃先を形成している。
従って、刃先によって成形品に成形孔が形成されたときの切断面の良好な状態が確保され、成形孔の加工精度の向上を図ることができる。
請求項7に記載した技術にあっては、前記キャビピンの先端部における外周部に前記コアピン側へ突出された刃部を形成している。
従って、刃部によって成形品に成形孔が形成されたときの切断面の一層良好な状態が確保され、成形孔の一層の加工精度の向上を図ることができる。
請求項8に記載した技術にあっては、前記キャビティーに充填される溶融樹脂の冷却速度を抑制するヒーターを設けている。
従って、溶融樹脂の固化までの時間を長くすることが可能であり、固化前の最適な状態で溶融樹脂の一部を圧縮することができると共に固化前の最適な状態で溶融樹脂の一部を切断して成形孔を形成することができ、成形孔の加工精度の向上を図ることができる。
請求項9に記載した技術にあっては、前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにしている。
従って、成形品をゲートに充填され固化された溶融樹脂から切り離す後工程が不要となり、成形品の成形作業における作業効率の向上及び作業時間の短縮化を図ることができる。
請求項10に記載した技術にあっては、前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、前記第1のスライダーに前記切断ピンに摺動自在に係合されて前記切断ピンを移動させる切断ピン用カム部を設け、前記第2のスライダーに前記受けピンに摺動自在に係合されて前記受けピンを移動させる受けピン用カム部を設け、前記第1のスライダーの移動により前記コアピンと前記切断ピンが同時に移動可能とされ、前記第2のスライダーの移動により前記キャビピンと前記受けピンが同時に移動可能とされ、前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにしている。
従って、第1のスライダーと第2のスライダーの二つのスライダーでコアピンと切断ピンとキャビピンと受けピンの四つのピンが移動されるため、機構の簡素化による製造コストの低減を図ることができると共に成形品の成形作業における作業効率の向上及び作業時間の短縮化を図ることができる。
請求項11に記載した技術にあっては、前記圧縮されて切断された溶融樹脂が切断片として形成され、前記切断片が前記コアピンと前記キャビピンの移動によって前記成形孔に挿入されて前記成形孔において保持されるようにしている。
従って、キャビピン又はコアピンに切断片を保持する部分を形成する必要がなく、その分、キャビピン又はコアピンの形状が簡素化され、キャビピン又はコアピンの加工を容易に行うことができる。
請求項12に記載した技術にあっては、前記成形孔において保持された前記切断片が前記成形品とともに前記キャビティーから取り出されるようにしている。
従って、一工程によって成形品と切断片がキャビティーから取り出され、成形品の製造時間の短縮化を図ることができる。
請求項13に記載した技術にあっては、前記離接方向に延びる筒状に形成されると共に軸方向における一端部に前記離接方向に対して傾斜され前記成形品に傾斜面を形成する傾斜面形成部が形成された固定スリーブが設けられ、前記固定スリーブは前記傾斜面形成部が前記キャビティーに位置された状態で前記コア型又は前記キャビ型の内部において固定され、前記コアピン又は前記キャビピンが前記固定スリーブに挿入された状態で前記固定スリーブに摺動自在に支持されている。
従って、成形品への傾斜面の形成を容易に行うことができると共に大きさの自由度の高い傾斜面を成形品に形成することができる。
別の本技術成形装置は、所定の位置に固定されたキャビ型と、前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂の一部を圧縮して樹脂圧縮部として形成するコアピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記樹脂圧縮部を形成するキャビピンと、前記離接方向に移動可能とされ前記樹脂圧縮部を切断して成形品に成形孔を形成するパンチとを備え、前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて前記樹脂圧縮部が形成され、前記パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて前記成形孔が形成されるようにしている。
従って、キャビティーへの溶融樹脂の充填後に成形孔が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
請求項15に記載した技術にあっては、前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方に摺動自在に係合されて前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を移動させるカム部を有すると共に前記コア型又は前記キャビ型の少なくとも一方に所定の方向へ移動自在に支持されたスライダーを設けている。
従って、簡素な機構により確実にコアピン又はキャビピンの少なくとも一方を移動させることができ、成形装置の機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項16に記載した技術にあっては、前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を前記スライダーのカム部に接する方向へ付勢する付勢バネを設けている。
従って、コアピン又はキャビピンの少なくとも一方に対する高い位置精度を確保することができ、成形品の成形作業におけるコアピン又はキャビピンの少なくとも一方の動作の信頼性の向上を図ることができる。
本技術成形品の成形方法は、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられて前記溶融樹脂の一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにしている。
従って、キャビティーへの溶融樹脂の充填後に成形孔が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
本技術成形品は、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられて一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにしている。
従って、キャビティーへの溶融樹脂の充填後に成形孔が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
別の本技術成形品の成形方法は、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形品に成形孔が形成されるようにしている。
従って、キャビティーへの溶融樹脂の充填後に成形孔が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
別の本技術成形品は、所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられ一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形孔が形成されるようにしている。
従って、キャビティーへの溶融樹脂の充填後に成形孔が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
以下に、本技術の実施の形態を添付図面に従って説明する。
以下の説明においては、射出成形用金型の固定型(キャビ型)と可動型(コア型)が離接される方向を上下方向として上下前後左右の方向を示す。
尚、以下に示す上下前後左右の方向は、説明の便宜上示すものであり、本技術はこれらの方向に限定して適用されることはない。
[成形装置の構成]
成形装置1は、射出成形用金型2と第1のスライダー3と第2のスライダー4を有している(図1参照)。
射出成形用金型2は、上下方向において離接可能なコア型5とキャビ型6によって構成され、コア型5はキャビ型6の上方において上下に移動される可動型であり、キャビ型6は固定型である。
コア型5はベース部7とベース部7の下面に固定された成形部8とベース部7の下面に固定された固定部9と成形部8に形成された上下に延びる孔に挿通されて固定された挿通部10とを有している。
成形部8の一方の側部には固定部9の下側に側方に開口されたスライド用凹部8aが形成されている。
成形部8には上下に貫通されたピン支持孔11が形成され、ピン支持孔11は上側に位置する大径部11aと大径部11aの下側に位置する小径部11bとから成る。ピン支持孔11は上側の開口がスライド用凹部8aに連通されている。
成形部8には後述するスプルー、ランナー又はゲートを構成するための複数の孔や凹部が形成されている。
成形部8にはヒーター12、12、・・・と温度調整器13、13がそれぞれ埋め込まれている。温度調節器13、13はヒーター12、12、・・・の温度を監視してコア型5の温度を調節する機能を有する。
成形部8には下方に開口された浅い充填用凹部8bが形成されている。充填用凹部8bにはピン支持孔11の下側の開口が連通されている。
コア型5には図示しないイジェクターピンが上下方向へ移動自在に支持されている。
キャビ型6はベース部14とベース部14の上面に固定された成形部15とを有している。
成形部15の下端部にはベース部14の上側に側方に開口されたスライド用凹部15aが形成されている。
成形部15には上下に貫通されたピン支持孔16が形成され、ピン支持孔16は下側に位置する大径部16aと大径部16aの上側に位置する小径部16bとから成る。ピン支持孔16は下側の開口がスライド用凹部15aに連通されている。ピン支持孔16はコア型5に形成されたピン支持孔11の真下に位置されている。
成形部15にはスプルー、ランナー又はゲートを構成するための複数の孔や凹部が形成されている。
成形部15にはヒーター17、17、・・・と温度調整器18、18が埋め込まれている。温度調節器18、18はヒーター17、17、・・・の温度を監視してキャビ型6の温度を調節する機能を有する。
キャビ型5の上方に位置するコア型6が下方へ移動されてコア型5がキャビ型6に突き合わされて型締めされると、射出成形用金型2にスプルー19、ランナー20及びゲート21が形成され、コア型5の充填用凹部8aとキャビ型6の成形部15の上面とによってキャビティー22が形成される。ランナー20は曲線状に形成されている。ランナー20を曲線状に形成することにより、キャビティー22に充填される後述する溶融樹脂の流速が低下され、流速が高いときに成形品に発生し易いフローマーク(流れ模様)の発生を防止することが可能とされている。
第1のスライダー3はコア型5のスライド用凹部8aに左右方向へ移動自在に支持されている。第1のスライダー3は、例えば、図示しないシリンダーに支持されたピストンに連結され、ピストンが図示しないモーターの駆動力によって動作されることにより左右方向へ移動される。
第1のスライダー3には下方に開口されたコアピン用カム部23が形成されている。コアピン用カム部23は上側に位置する面が右方へ行くに従って下方へ変位するように傾斜されたカム面24として形成されている。
第2のスライダー4はキャビ型6のスライド用凹部15aに左右方向へ移動自在に支持されている。第2のスライダー4は、例えば、図示しないシリンダーに支持されたピストンに連結され、ピストンが図示しないモーターの駆動力によって動作されることにより左右方向へ移動される。
第2のスライダー4には上方に開口されたキャビピン用カム部25が形成されている。キャビピン用カム部25は下側に位置する面がカム面26として形成され、カム面26は上方を向く非作用部26aと左方へ行くに従って下方へ変位するように傾斜された作用部26bとから成る。
コア型5のピン支持孔11にはコアピン27が上下方向へ移動自在に支持されている。コアピン27は上側に位置する大径軸部28と下側に位置し大径軸部28より外径が小さい小径軸部29とから成り、大径軸部28の上端部が第1のスライダー3のコアピン用カム部23に挿入されている。
大径軸部28の上面はコアピン用カム部23のカム面24が摺動されるカム摺動面28aとして形成されている。
小径軸部29の下端部における外周部には下方へ突出された刃先29aが形成されている(図2参照)。
ピン支持孔11の大径部11aには第1の付勢バネ30が配置され(図1参照)、第1の付勢バネ30としては、例えば、圧縮コイルバネが用いられている。第1の付勢バネ30は、ピン支持孔11の大径部11aと小径部11bの間に形成された上方を向く段差面11cと、コアピン27の大径軸部28と小径軸部29の間に形成された下方を向く段差面27aとの間で圧縮された状態で配置されている。従って、コアピン27には第1の付勢バネ30によって上方への付勢力が付与され、コアピン27のカム摺動面28aがコアピン用カム部23のカム面24に押し付けられる。
キャビ型6のピン支持孔16にはキャビピン31が上下方向へ移動自在に支持されている。キャビピン31は中心軸がコアピン27の中心軸に一致されている。キャビピン31は下側に位置する大径軸部32と上側に位置し大径軸部32より外径が小さい小径軸部33とから成り、大径軸部32の下端部が第2のスライダー4のキャビピン用カム部25に挿入されている。
大径軸部32の下面はキャビピン用カム部25のカム面26が摺動されるカム摺動面32aとして形成されている。
小径軸部33の上端部における外周部には上方へ突出された刃部33aが形成されている(図2参照)。刃部33aはコアピン27に形成された刃先29aの真下に位置されている。
小径軸部33の刃部33aの外側の部分は外周へ行くに従って下方へ変位するように傾斜された面形成部33bとして形成されている。面形成部33bは射出成形用金型2によって成形される後述する成形品にC面(傾斜面)201aを形成するための部分である。
小径軸部33の上面には外周部を除く部分に上方に開口された保持凹部33cが形成されている。
ピン支持孔16の大径部16aには第2の付勢バネ34が配置され(図1参照)、第2の付勢バネ34としては、例えば、圧縮コイルバネが用いられている。第2の付勢バネ34は、ピン支持孔16の大径部16aと小径部16bの間に形成された下方を向く段差面16cと、キャビピン31の大径軸部32と小径軸部33の間に形成された上方を向く段差面31aとの間で圧縮された状態で配置されている。従って、キャビピン31には第2の付勢バネ34によって下方への付勢力が付与され、キャビピン31のカム摺動面32aがキャビピン用カム部25のカム面26に押し付けられる。
[成形装置の動作]
以下に、成形装置1の動作について説明する(図2乃至図11参照)。
先ず、キャビティー22に溶融樹脂100が充填される前の各部の初期状態について説明する(図2及び図3参照)。
初期状態において、第1のスライダー3は右方の移動端に保持されており、コアピン27が上方の移動端に保持されている(図3参照)。このときコアピン27は刃先29aがピン支持孔11から下方へ突出されている(図2参照)。
初期状態において、第2のスライダー4は左方の移動端に保持されており、キャビピン31が上方の移動端に保持されている(図3参照)。このときキャビピン31はカム摺動面32aがキャビピン用カム部25におけるカム面26の非作用部26aに接した状態とされ、刃部33a及び面形成部32bがピン支持孔16から上方へ突出されている(図2参照)。
初期状態においてコア型5が下方へ移動されてキャビ型6に突き当てられて型締めされると、上記したように、スプルー19、ランナー20、ゲート21及びキャビティー22が形成される(図4参照)。
コア型5がキャビ型6に突き当てられて型締めされスプルー19、ランナー20、ゲート21及びキャビティー22が形成されると、図示しない樹脂保存タンクからスプルー19、ランナー20及びゲート21を介してキャビティー22に溶融樹脂100が充填される(図4及び図5参照)。このときヒーター12、12、・・・、16、16、・・・に対して通電が行われ、温度調節器13、13、18、18によってヒーター12、12、・・・、16、16、・・・の温度が監視され、コア型5及びキャビ型6の温度調節が行われる。
キャビティー22に溶融樹脂100が充填されると、溶融樹脂100が固化される前に第1のスライダー3が左方へ移動され所定の位置で停止される(図6参照)。第1のスライダー3が左方へ移動されると、カム面24がコアピン27のカム摺動面28aに摺動されてコアピン27が下方へ移動される(図7参照)。従って、溶融樹脂100の一部100aが圧縮されて溶融樹脂100に上方に開口された成形凹部100bが形成される。
下方へ移動されたコアピン27は刃先29aがキャビピン31の刃部33aに近接した位置で停止される。
続いて、溶融樹脂100の固化が進行した固化の直前の状態において、第1のスライダー3が再び左方へ移動されると共に第2のスライダー4が右方へ移動される(図8参照)。第1のスライダー3が左方へ移動されると、カム面24がコアピン27のカム摺動面28aに摺動されコアピン27が下方へ移動され、第2のスライダー4が右方へ移動されると、カム面26の非作用部26aと作用部26bが順にキャビピン31のカム摺動面32aに摺動されキャビピン31が下方へ移動される(図9参照)。従って、溶融樹脂100の一部100aが切断されて成形孔201が形成される。
尚、キャビティー22に溶融樹脂100が充填されたときには、上記したように、ヒーター12、12、・・・、17、17、・・・に通電が行われ、充填された溶融樹脂100の冷却速度が抑制される。
従って、溶融樹脂100の固化までの時間を長くすることが可能であり、固化前の最適な状態で溶融樹脂100の一部100aを圧縮することができると共に固化前の最適な状態で溶融樹脂100の一部100aを切断して成形孔201を形成することができ、成形孔201の加工精度の向上を図ることができる。
溶融樹脂100の切断された部分はコアピン27とキャビピン31の間において保持され、切断片101として形成される。
溶融樹脂100が固化されると、コア型5が上方へ移動されてコア型5とキャビ型6が離型されると共に第1のスライダー3と第2のスライダー4が初期状態の位置まで移動されコアピン27とキャビピン31が初期状態の位置まで上方へ移動される(図10参照)。
このときコア型5に充填用凹部8bが形成されているため溶融樹脂100は切断片101以外の部分がコア型5に貼り付き、キャビピン31に保持凹部33cが形成されているため切断片101はキャビピン31に貼り付く(図10及び図11参照)。
コア型5とキャビ型6が離型された状態においては、溶融樹脂100が固化されて成形体300が成形されている。成形体300は、製品として用いられ成形孔201を有する成形品200と、スプルー19、ランナー20及びゲート21に残存した溶融樹脂100が固化された樹脂固化品400とが一体に形成されて成る(図10及び図12参照)。
成形体300はコア型5に支持されたイジェクターピンに押し出されてコア型5から取り出され、取り出された後に樹脂固化品400と成形品200がカッター等によって切り離されて成形品200が成形される。成形品200には成形孔201が形成され、成形孔201にはキャビピン31の面形成部33bによってC面201aが形成されている(図11及び図12参照)。
一方、切断片101は図示しない吸着器によって吸着されキャビピン31から取り出される。このとき吸着器の吸着圧が図示しない測定器によって測定されており、測定器による吸着圧の測定値が一定以上であったときに吸着器による切断片101の吸着動作が行われたとしてコア型5とキャビ型6の型締めが行われる。
従って、測定器による吸着圧の測定値が一定未満のときには、吸着器によるキャビピン31に対する吸着動作が適性に行われていない可能性が高いため、コア型5とキャビ型6の型締めが行われないようにされている。
このように成形装置1にあっては、切断片101を吸着する吸着器の吸着圧の測定値が一定以上にされたときにコア型5とキャビ型6の型締めを行っているため、キャビピン31に切断片101が残存している状態においてコア型5とキャビ型6の型締めが行われることがなく、コア型5とキャビ型6による切断片101の挟み込みを防止することができる。
また、成形装置1にあっては、コア型5に充填用凹部8bが形成され、キャビピン31に切断片101を保持する保持凹部33cが形成され、コア型5とキャビ型6が離型されたときに、成形品200が充填用凹部8bに残留してコア型5に貼り付き、切断片101が保持凹部33cに残留してキャビピン31に貼り付くようにしている。
従って、成形品200(成形体300)と切断片101をそれぞれ別の部材であるコア型5とキャビピン31から取り出すため、成形品200と切断片101の取出を同時に行うことが可能であり、成形品200の成形作業における作業時間の短縮化を図ることができる。
さらに、成形装置1にあっては、コアピン用カム部23を有する第1のスライダー3とキャビピン用カム部25を有する第2のスライダー4とを設け、第1のスライダー3と第2のスライダー4の動作によりコアピン27とキャビピン31をそれぞれ必要な方向へ移動させて成形品200に成形孔201を形成するようにしている。
従って、簡素な機構により確実にコアピン27とキャビピン31を移動させることができ、成形装置1の機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
さらにまた、コアピン27を第1のスライダー3のコアピン用カム部23に接する方向へ付勢する第1の付勢バネ30と、キャビピン31を第2のスライダー4のキャビピン用カム部25に接する方向へ付勢する第2の付勢バネ34とを設けている。
従って、コアピン27とキャビピン31のコア型5とキャビ型6に対する高い位置精度を確保することができ、成形品200の成形作業におけるコアピン27とキャビピン31の動作の信頼性の向上を図ることができる。
尚、成形装置1にあっては、コアピン27の先端部における外周部にキャビピン31側へ突出された刃先29aを形成している。
従って、刃先29aによって成形品200に成形孔201が形成されたときの切断面の良好な状態が確保され、成形孔201の加工精度の向上を図ることができる。
また、キャビピン31の先端部における外周部にコアピン27側へ突出された刃部33aを形成している。
従って、刃部33aによって成形品200に成形孔201が形成されたときの切断面の一層良好な状態が確保され、成形孔201の一層の加工精度の向上を図ることができる。
上記には、切断片101がキャビピン31に貼り付いてキャビピン31から取り出される例を示したが、以下のように、切断片101が成形孔201において保持された後に取り出されるようにすることも可能である(図13及び図14参照)。
尚、切断片101が成形孔201において保持される場合に用いられるキャビピン31Aには、切断片101を保持する保持凹部33cが形成されていない。
上記のように、コアピン27とキャビピン31Aが下方へ移動されて切断片101が形成されると(図9参照)、その後、コアピン27とキャビピン31Aが上方へ移動され、切断片101が成形孔201に挿入される(図13参照)。このとき切断片101は外周面が溶融樹脂100に接し溶融樹脂100に極めて小さな面積で接合されて一体化される。
次に、コアピン27が上方へ移動されると共にキャビピン31Aが下方へ移動され、コアピン27とキャビピン31Aがそれぞれ切断片101から上下に離隔されて切断片101が成形孔201において保持される(図14参照)。
続いて、コア型5が上方へ移動されてコア型5とキャビ型6が離型され、溶融樹脂100は切断片101を保持した状態でコア型5に貼り付いて成形体300として成形される。成形体300はコア型5に支持されたイジェクターピンに押し出されてコア型5から取り出される。このとき切断片101は、イジェクターピンによる成形体300の取出と同時に、例えば、コア型に支持された図示しない取出ピンに押し出されて成形孔201から取り出される。また、切断片101はイジェクターピンによる成形体300の取出後に、図示しない取出治具等によって成形孔201から取り出されてもよい。
上記のように、切断片101がコアピン27とキャビピン31Aの移動によって成形孔201に挿入されて成形孔201において保持されるようにすることにより、キャビピン31A又はコアピン27に切断片101を保持する保持凹部を形成する必要がなく、その分、キャビピン31A又はコアピン27の形状が簡素化され、キャビピン31A又はコアピン27の加工を容易に行うことができる。
また、成形孔201において保持された切断片101を成形体300とともにキャビティー22から取り出すことにより、イジェクターピンによる成形体300の取出と同時に、切断片101を成形孔201から取り出すことが可能になる。従って、一工程によって成形体300と切断片101がキャビティー22から取り出され、成形品200の製造時間の短縮化を図ることができる。
さらに、成形孔201において保持された切断片101を成形品300とともに取り出すことにより、イジェクターピンによる成形体300の取出後に切断片101を成形孔201から取り出すことも可能である。従って、切断片101の成形体300からの取出を行う吸着器や取出ピン等が不要になり、取出治具によってコストの低減を図った上で切断片101を容易に取り出すことができる。また、射出成形用金型2から成形体300を取り出した後に切断片101を成形孔201から取り出すため、切断片101の射出成形用金型2の内部への落下を防止することができる。
尚、上記には、コアピン27が下方へ移動され溶融樹脂100の一部が圧縮されて成形孔201が形成される例を示したが、逆に、以下のように、キャビピン31Bが上方へ移動され溶融樹脂100の一部100aが圧縮されて成形孔201が形成されるようにすることも可能である(図15乃至図17参照)。
キャビピン31Bには、成形品200にC面(傾斜面)201aを形成するための面形成部33bが形成されていない。
キャビティー22に溶融樹脂100が充填されると(図5参照)、溶融樹脂100が固化される前にキャビピン31Bが上方へ移動されて溶融樹脂100の一部100aが圧縮される。続いて、コアピン27とキャビピン31Bが上方へ移動され溶融樹脂100の一部100aが切断されて成形孔201が形成される(図15参照)。切断された溶融樹脂100の一部100aは切断片101として形成される。
その後、コアピン27とキャビピン31Bが下方へ移動され、切断片101が成形孔201に挿入される(図16参照)。このとき切断片101は外周面が溶融樹脂100に接し溶融樹脂100に極めて小さな面積で接合されて一体化される。
次に、コアピン27が上方へ移動されると共にキャビピン31Bが下方へ移動され、コアピン27とキャビピン31Bがそれぞれ切断片101から上下に離隔されて切断片101が成形孔201において保持される(図17参照)。
続いて、コア型5が上方へ移動されてコア型5とキャビ型6が離型され、溶融樹脂100は切断片101を保持した状態でコア型5に貼り付いて成形体300として成形される。成形体300はコア型5に支持されたイジェクターピンに押し出されてコア型5から取り出される。このとき切断片101は、イジェクターピンによる成形体300の取出と同時に、例えば、コア型に支持された図示しない取出ピンに押し出されて成形孔201から取り出される。また、切断片101はイジェクターピンによる成形体300の取出後に、図示しない取出治具等によって押圧されて成形孔201から取り出されてもよい。
上記のように、切断片101がコアピン27とキャビピン31Bの移動によって成形孔201に挿入されて成形孔201において保持されるようにすることにより、キャビピン31B又はコアピン27に切断片101を保持する保持凹部を形成する必要がなく、その分、キャビピン31B又はコアピン27の形状が簡素化され、キャビピン31B又はコアピン27の加工を容易に行うことができる。
また、成形孔201において保持された切断片101を成形品300とともにキャビティー22から取り出すことにより、イジェクターピンによる成形体300の取出と同時に、切断片101を成形孔201から取り出すことが可能になる。従って、一工程によって成形品300と切断片101がキャビティー22から取り出され、成形品200の製造時間の短縮化を図ることができる。
さらに、成形孔201において保持された切断片101を成形体300とともに取り出すことにより、イジェクターピンによる成形体300の取出後に切断片101を成形孔201から取り出すことも可能である。従って、切断片101の成形体300からの取出を行う吸着器や取出ピン等が不要になり、取出治具によってコストの低減を図った上で切断片101を容易に取り出すことができる。また、射出成形用金型2から成形体300を取り出した後に切断片101を成形孔201から取り出すため、切断片101の射出成形用金型2の内部への落下を防止することができる。
また、成形品200へのC面201aの形成を、以下のように、固定スリーブ43を用いて行うことも可能である(図18乃至図20参照)。固定スリーブ43を用いる場合は、面積の大きなC面201aを形成するときに特に有効である。
固定スリーブ43は略円筒状に形成され、例えば、キャビ型6に固定されて配置されている(図18参照)。固定スリーブ43の軸方向における上端部は傾斜面形成部44として設けられ、外面が下方へ行くに従って外方へ変位するように傾斜された形成面44aとして形成されている。
固定スリーブ43は傾斜面形成部44がキャビティー22に位置されている。
固定スリーブ43にはキャビピン31Bが挿入されて固定スリーブ43に摺動自在に支持されている。キャビピン31Bは、初期状態において上端が固定スリーブ43の上端に一致された状態で位置されている。
キャビティー22に溶融樹脂100が充填されると、溶融樹脂100が固化される前にコアピン27が下方へ移動され、コアピン27は刃先29aがキャビピン31Bの刃部33aに近接した位置で停止される(図19参照)。
続いて、溶融樹脂100の固化が進行した固化の直前の状態において、コアピン27とキャビピン31Bが下方へ移動され、溶融樹脂100の一部100aが切断されて成形孔201が形成される(図20参照)。
続いて、コア型5が上方へ移動されてコア型5とキャビ型6が離型され、溶融樹脂100はコア型5に貼り付いて成形体300として成形される。成形体300には固定スリーブ43の傾斜面形成部44によってC面201aが形成されている。
尚、固定スリーブ43を用いた場合にも、上記と同様に、成形孔201において切断片101が保持されるようにすることも可能である。
また、上記には、固定スリーブ43がキャビ型6に固定されて配置された例を示したが、逆に、固定スリーブがコア型5に固定されて配置され、固定スリーブにコアピン27が摺動自在に支持される構成にすることも可能である。
上記のように、傾斜面形成部44が設けられた固定スリーブ43を用いることにより、成形品300への傾斜面(C面)の形成を容易に行うことができると共に大きさの自由度の高い傾斜面を成形品300に形成することができる。
[第1の変形例]
以下に、成形装置の第1の変形例について説明する(図21乃至図26参照)。
尚、以下に示す第1の変形例に係る成形装置は、上記した成形装置1と比較して、コアピン及びキャビピンに加えて切断ピンと受けピンが設けられていることのみが相違する。従って、第1の変形例に係る成形装置については、成形装置1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については成形装置1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
第1の変形例に係る成形装置1Xは、射出成形用金型2Xと第1のスライダー3Xと第2のスライダー4Xを有している(図21参照)。
射出成形用金型2Xは、上下方向において離接可能なコア型5Xとキャビ型6Xによって構成され、コア型5Xはキャビ型6Xの上方において上下に移動される可動型であり、キャビ型6Xは固定型である。
コア型5Xはベース部7と成形部8Xと固定部9と挿通部10を有している。
成形部8Xにはスライド用凹部8aと充填用凹部8bとピン支持孔11が形成されている。成形部8Xにはピン支持孔11の側方に上下に延びるピン配置孔35が形成されている。
キャビ型6Xはベース部14と成形部15Xを有している。
成形部15Xにはスライド用凹部15aとピン支持孔16が形成されている。成形部15Xにはピン支持孔16の側方に上下に延びるピン配置孔36が形成されている。
第1のスライダー3Xはコア型5Xのスライド用凹部8aに左右方向へ移動自在に支持されている。第1のスライダー3Xにはコアピン用カム部23と下方に開口された移動用凹部37が形成されている。第1のスライダー3Xには切断ピン用カム部38が設けられている。
第2のスライダー4Xはキャビ型6Xのスライド用凹部15aに左右方向へ移動自在に支持されている。第2のスライダー4Xにはキャビピン用カム部25と上方に開口された移動用凹部39が形成されている。第2のスライダー4Xには受けピン用カム部40が設けられている。
コア型5Xのピン配置孔35には切断ピン41が上下方向へ移動自在に支持されている。切断ピン41は下端部における一方の側縁がカッター41aとして設けられ、上端部が第1のスライダー3Xの移動用凹部37に挿入されると共に切断ピン用カム部38に摺動自在に係合されている。従って、切断ピン41は第1のスライダー3Xが左右方向へ移動されることにより切断ピン用カム部38との係合位置が変化されて上下方向へ移動される。
キャビ型6Xのピン配置孔36には受けピン42が上下方向へ移動自在に支持されている。受けピン42は中心軸が切断ピン41の中心軸に一致されている。受けピン42は上面が受け面42aとして形成され、下端部が第2のスライダー4Xの移動用凹部39に挿入されると共に受けピン用カム部40に摺動自在に係合されている。従って、受けピン42は第2のスライダー4Xが左右方向へ移動されることにより受けピン用カム部41との係合位置が変化されて上下方向へ移動される。
以下に、成形装置1Xの動作について説明する(図22乃至図26参照)。
初期状態において、第1のスライダー3Xは右方の移動端に保持されており、コアピン27及び切断ピン41がともに上方の移動端に保持されている(図22参照)。このとき切断ピン41はカッター41aがゲート21とキャビティー22の境界面に位置されている。
初期状態において、第2のスライダー4Xは左方の移動端に保持されており、キャビピン31及び受けピン42がともに上方の移動端に保持されている。このとき受けピン42の受け面42aはゲート21の下端に位置されている。
初期状態においてコア型5Xが下方へ移動されてキャビ型6に突き当てられて型締めされると、樹脂保存タンクからスプルー19、ランナー20及びゲート21を介してキャビティー22に溶融樹脂100が充填される(図23参照)。このときヒーター12、12、・・・、16、16、・・・に対して通電が行われ、温度調節器13、13、18、18によってヒーター12、12、・・・、16、16、・・・の温度が監視され、コア型5X及びキャビ型6Xの温度調節が行われる。
キャビティー22に溶融樹脂100が充填されると、溶融樹脂100が固化される前に第1のスライダー3Xが左方へ移動され所定の位置で停止される(図24参照)。第1のスライダー3Xが左方へ移動されると、コアピン27が下方へ移動されて溶融樹脂100の一部100aが圧縮される。このとき同時に切断ピン用カム部38の切断ピン41との係合位置が変化されて切断ピン41が下方へ移動され、カッター41aによって溶融樹脂100のゲート21とキャビティー22の境界面に位置された部分の一部が切断される。
続いて、溶融樹脂100の固化が進行した固化の直前の状態において、第1のスライダー3Xが再び左方へ移動されると共に第2のスライダー4Xが右方へ移動される(図25参照)。第1のスライダー3Xが左方へ移動され第2のスライダー4Xが右方へ移動されると、コアピン27とキャビピン31が下方へ移動され溶融樹脂100の一部100aが切断されて成形孔201が形成される。
このとき同時に切断ピン用カム部38の切断ピン41との係合位置が変化されて切断ピン41が下方へ移動され、受けピン用カム部40の受けピン42との係合位置が変化されて受けピン42が下方へ移動され、カッター41aによって溶融樹脂100のゲート21とキャビティー22の境界面に位置された部分が切断される。
尚、キャビティー22に溶融樹脂100が充填されたときには、上記したように、ヒーター12、12、・・・、17、17、・・・に通電が行われ、充填された溶融樹脂100の冷却速度が抑制される。
従って、溶融樹脂100の固化までの時間を長くすることが可能であり、固化前の最適な状態で溶融樹脂100の一部100aを圧縮することができると共に固化前の最適な状態で溶融樹脂100の一部100aを切断して成形孔201を形成することができ、成形孔201の加工精度の向上を図ることができる。
また、溶融樹脂100の固化までの時間を長くすることが可能であり、固化前の最適な状態で溶融樹脂100のゲート21とキャビティー22の境界面に位置された部分を切断することができ、切断面の加工精度の向上を図ることができる。
溶融樹脂100が固化されると、コア型5Xが上方へ移動されてコア型5Xとキャビ型6Xが離型されると共に第1のスライダー3Xと第2のスライダー4Xが初期状態の位置まで移動されコアピン27とキャビピン31と切断ピン41と受けピン42が初期状態の位置まで上方へ移動される(図26参照)。
コア型5Xとキャビ型6Xが離型された状態においては、溶融樹脂100が固化されて成形体300Xが成形されている。成形体300Xは、製品として用いられ成形孔201を有する成形品200と、スプルー19、ランナー20及びゲート21に残存した溶融樹脂100が固化された樹脂固化品400とが別体で形成されている。
このときコア型5Xに充填用凹部8bが形成されているため成形品200はコア型5Xに貼り付き、キャビピン31に保持凹部33cが形成されているため切断片101はキャビピン31に貼り付く。また、樹脂固化品400はコア型5X又はキャビ型6Xに貼り付く。
成形品200はコア型5Xに支持されたイジェクターピンに押し出されてコア型5Xから取り出される。樹脂固化体400はイジェクターピンに押し出され又は吸着器によって吸着されてコア型5X又はキャビ型6Xから取り出される。切断片101は吸着器によって吸着されキャビピン31から取り出される。
このとき吸着器の吸着圧が測定器によって測定されており、測定器による吸着圧の測定値が一定以上であったときに吸着器による切断片101の吸着動作が行われたとしてコア型5Xとキャビ型6Xの型締めが行われる。
従って、コア型5Xとキャビ型6Xによる切断片101の挟み込みを防止することができ、また、樹脂固化品400が吸着器によって吸着される場合に、コア型5Xとキャビ型6Xによる樹脂固化品400の挟み込みを防止することができる。
また、成形装置1Xにあっては、コア型5Xに充填用凹部8bが形成され、キャビピン31に切断片101を保持する保持凹部33cが形成され、コア型5Xとキャビ型6Xが離型されたときに、成形品200が充填用凹部8bに残留してコア型5Xに貼り付き、切断片101が保持凹部33cに残留してキャビピン31に貼り付くようにしている。
従って、成形品200と切断片101をそれぞれ別の部材であるコア型5Xとキャビピン31から取り出すため、成形品200と切断片101の取出を同時に行うことが可能であり、成形品200の成形作業における作業時間の短縮化を図ることができる。
さらに、成形装置1Xにあっては、コアピン用カム部23を有する第1のスライダー3Xとキャビピン用カム部25を有する第2のスライダー4Xとを設け、第1のスライダー3Xと第2のスライダー4Xの動作によりコアピン27とキャビピン31をそれぞれ必要な方向へ移動させて成形品200に成形孔201を形成するようにしている。
従って、簡素な機構により確実にコアピン27とキャビピン31を移動させることができ、成形装置1Xの機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
さらにまた、コアピン27を第1のスライダー3Xのコアピン用カム部23に接する方向へ付勢する第1の付勢バネ30と、キャビピン31を第2のスライダー4Xのキャビピン用カム部25に接する方向へ付勢する第2の付勢バネ34とを設けている。
従って、コアピン27とキャビピン31のコア型5Xとキャビ型6Xに対する高い位置精度を確保することができ、成形品200の成形作業におけるコアピン27とキャビピン31の動作の信頼性の向上を図ることができる。
尚、成形装置1Xにあっては、コアピン27の先端部における外周部にキャビピン31側へ突出された刃先29aを形成している。
従って、刃先29aによって成形品200に成形孔201が形成されたときの切断面の良好な状態が確保され、成形孔201の加工精度の向上を図ることができる。
また、キャビピン31の先端部における外周部にコアピン27側へ突出された刃部33aを形成している。
従って、刃部33aによって成形品200に成形孔201が形成されたときの切断面の一層良好な状態が確保され、成形孔201の一層の加工精度の向上を図ることができる。
さらに、成形装置1Xにあっては、切断ピン41と受けピン42を設け、溶融樹脂100が切断されて成形孔201が形成されるときにゲート21とキャビティーの22の境界面で溶融樹脂100を切断し、成形品200と樹脂固化品400を分離するようにしている。
従って、成形品200をゲート21に充填され固化された溶融樹脂100から切り離す後工程が不要となり、成形品200の成形作業における作業効率の向上及び作業時間の短縮化を図ることができる。
また、第1のスライダー3Xの移動によってコアピン27と切断ピン41が上下方向へ移動され、第2のスライダー4Xの移動によってキャビピン31と受けピン42が上下方向へ移動される。
従って、第1のスライダー3Xと第2のスライダー4Xの二つのスライダーでコアピン27と切断ピン41とキャビピン31と受けピン42の四つのピンが移動されるため、機構の簡素化による製造コストの低減を図ることができると共に成形品200の成形作業における作業効率の向上及び作業時間の短縮化を図ることができる。
[第2の変形例]
以下に、成形装置の第2の変形例について説明する(図27乃至図43参照)。
尚、以下に示す第2の変形例に係る成形装置は、上記した成形装置1と比較して、キャビピンの形状が異なること及び成形孔の成形方法が異なることのみが相違する。従って、第2の変形例に係る成形装置については、成形装置1と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については成形装置1における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
成形装置1Yは、射出成形用金型2と第1のスライダー3と第2のスライダー4を有している(図27参照)。尚、成形装置1Yにおいては、コアピン27が固定されていたもよく、この場合には第1のスライダー3及び第1の付勢バネ30が設けられていなくてもよい。
キャビ型6のピン支持孔16にはキャビピン31Yが上下方向へ移動自在に支持されている。キャビピン31Yは中心軸がコアピン27の中心軸に一致されている。
キャビピン31Yは下側に位置する大径軸部32と上側に位置し大径軸部32より外径が小さい小径軸部33Yとから成り、大径軸部32の下端部が第2のスライダー4のキャビピン用カム部25に挿入されている。
小径軸部33Yの外径はコアピン27の小径軸部29の外径と同じにされている(図28参照)。小径軸部33Yの上端部における外周部には上方へ突出された刃部33dが形成されている。刃部33dはコアピン27に形成された刃先29aの真下に位置されている。
以下に、成形装置1Yの動作について説明する(図28乃至図39参照)。
初期状態において、第1のスライダー3は右方の移動端に保持されており、コアピン27が上方の移動端に保持され、コアピン27は刃先29aがピン支持孔11から下方へ突出されている(図28参照)。
初期状態において、第2のスライダー4は右方の移動端に保持されており、キャビピン31Yが下方の移動端に保持され、キャビピン31Yは刃部33dがピン支持孔16から上方へ突出されている。
初期状態においてコア型5が下方へ移動されてキャビ型6に突き当てられて型締めされると、スプルー19、ランナー20、ゲート21及びキャビティー22が形成される(図29参照)。
コア型5がキャビ型6に突き当てられて型締めされスプルー19、ランナー20、ゲート21及びキャビティー22が形成されると、図示しない樹脂保存タンクからスプルー19、ランナー20及びゲート21を介してキャビティー22に溶融樹脂100が充填される(図29及び図30参照)。このときヒーター12、12、・・・、16、16、・・・に対して通電が行われ、温度調節器13、13、18、18によってヒーター12、12、・・・、16、16、・・・の温度が監視され、コア型5及びキャビ型6の温度調節が行われる。
キャビティー22に溶融樹脂100が充填されると、溶融樹脂100が固化される前に第2のスライダー4が左方へ移動され煙面26の非作用部26aにキャビピン31Yのカム摺動面32aが係合される位置で停止される(図31参照)。第2のスライダー4が左方へ移動されると、カム面26がキャビピン31Yのカム摺動面32aに摺動されてキャビピン31Yが上方へ移動される(図32参照)。従って、溶融樹脂100の一部が圧縮されて樹脂圧縮部100cとして形成され、溶融樹脂100に下方に開口された成形凹部100dが形成される。
上方へ移動されたキャビピン31Yの刃部33dはコアピン27の刃先29aに近付いた位置で停止される。このときキャビピン31Yの刃部33dの先端とコアピン27の刃先29aの先端との距離は、例えば、0.3mm〜0.5mmにされている。
続いて、溶融樹脂100が固化された状態において、第2のスライダー4が右方へ移動される(図33参照)。第2のスライダー4が右方へ移動されると、カム面26がキャビピン31Yのカム摺動面32aに摺動されキャビピン31Yが初期状態の位置まで下方へ移動される(図34参照)。
尚、キャビティー22に溶融樹脂100が充填されたときには、上記したように、ヒーター12、12、・・・、17、17、・・・に通電が行われ、充填された溶融樹脂100の冷却速度が抑制される。
従って、溶融樹脂100の固化までの時間を長くすることが可能であり、固化前の最適な状態で溶融樹脂100の一部を樹脂圧縮部100cとして形成することができる。
次に、コア型5が上方へ移動されてコア型5とキャビ型6が離型される(図35参照)。
このときコア型5に充填用凹部8bが形成されているため溶融樹脂100はコア型5に貼り付く(図35及び図36参照)。
コア型5とキャビ型6が離型された状態においては、溶融樹脂100が固化されて成形体500が成形されている。成形体500は、製品として用いられる成形品200として設けられる部分と、樹脂圧縮部100cと、スプルー19、ランナー20及びゲート21に残存した溶融樹脂100が固化された樹脂固化品400とが一体に形成されて成る(図37参照)。
成形体500はコア型5に支持されたイジェクターピンに押し出されてコア型5から取り出される。成形体500がコア型5から取り出されると、成形体500は切断装置の受け台600に装着される。
成形体500の樹脂圧縮部100cには、キャビピン31Yの刃部33dとコアピン27の刃先29aとによって成形品200として設けられる部分との連続部分に切込部100e、100eが形成されている(図38参照)。
成形体500が切断装置の受け台600に装着されると、切断装置に設けられたパンチ700によって樹脂圧縮部100cがプレスによって切断されて成形孔201が形成される(図39参照)。このとき同時に樹脂固化品400が切断装置に設けられたカッター等によって切り離されて成形孔201を有する成形品200が成形される。
このように成形装置1Yにあっては、パンチ700による樹脂圧縮部100cの切断と樹脂固化品400の切り離しとが同時に行われるため、成形孔201を形成しても成形品200の成形時間が長くなることがなく、成形品200の成形時間の短縮化を図ることができる。
成形体500の切断された部分である樹脂圧縮部100cは切断片101とされる。
パンチ700によって樹脂圧縮部100cがプレスによって切断されるときには、樹脂圧縮部100cの成形品200として設けられる部分との連続部分に切込部100e、100eが形成されているため、切断が容易に行われると共に滑らかな切断面(破断面)が形成される。
成形装置1Yにあっては、キャビピン用カム部25を有する第2のスライダー4を設け、第2のスライダー4の動作によりキャビピン31Yを必要な方向へ移動させて成形品200に成形孔201を形成するようにしている。
従って、簡素な機構により確実にキャビピン31Yを移動させることができ、成形装置1Yの機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
尚、上記には、第2の変形例において、コアピン27を固定しキャビピン31Yを移動させて成形品200を成形する例を示したが、逆に、キャビピン31Yを固定しコアピン27を移動させることにより成形品200を成形することも可能である。また、コアピン27とキャビピン31Yをそれぞれ所定量ずつ移動させることにより成形品200を成形することも可能である。
さらに、コアピン27を第1のスライダー3のコアピン用カム部23に接する方向へ付勢する第1の付勢バネ30と、キャビピン31Yを第2のスライダー4のキャビピン用カム部25に接する方向へ付勢する第2の付勢バネ34とを設けている。
従って、コアピン27とキャビピン31Yのコア型5とキャビ型6に対する高い位置精度を確保することができ、成形品200の成形作業におけるコアピン27とキャビピン31Yの動作の信頼性の向上を図ることができる。
尚、成形装置1Yにあっては、コアピン27の先端部における外周部にキャビピン31Y側へ突出された刃先29aを形成している。
従って、刃先29aによって成形品200に成形孔201が形成されたときの切断面の良好な状態が確保され、成形孔201の加工精度の向上を図ることができる。
また、キャビピン31Yの先端部における外周部にコアピン27側へ突出された刃部33dを形成している。
従って、刃部33dによって成形品200に成形孔201が形成されたときの切断面の一層良好な状態が確保され、成形孔201の一層の加工精度の向上を図ることができる。
尚、成形装置1Yにおいては、キャビピン31Yに代えて成形品200にC面201aを形成するための面形成部33bを有する成形装置1において示したキャビピン31を用いることも可能である(図40乃至図43参照)。但し、この場合のキャビピン31には保持凹部33cが形成されていなくてもよい。
キャビピン31を用いる場合には、キャビティー22に溶融樹脂100が充填された状態(図40参照)において、先ず、コアピン27をキャビピン31に近付く方向へ移動させて樹脂圧縮部100cを形成する(図41参照)。
次に、コアピン27をキャビピン31から離隔する方向へ移動させた後に、コア型5とキャビ型6を離型してイジェクトピンによって成形体500を取り出し(図42参照)、パンチ700によって樹脂圧縮部100cをプレスによって切断すると共に樹脂固化品400を切り離すことにより成形品200を成形する(図43参照)。
このように成形品200を成形することにより、キャビピン31の面形成部33bによって成形孔201にC面201aが形成される。
尚、コアピンを面形成部を有する形状に形成し、コアピンの面形成部によって成形孔201にC面を形成することも可能である。
[まとめ]
以上に記載した通り、成形装置1、1Xにあっては、溶融樹脂100の固化前にコアピン27又はキャビピン31の少なくとも一方が移動されて溶融樹脂100に押し付けられて溶融樹脂100の一部100aが圧縮され、コアピン27とキャビピン31の移動により圧縮された溶融樹脂100の一部100aが切断されて成形孔201が形成される。
従って、キャビティー22への溶融樹脂100の充填後に成形孔201が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
また、成形装置1Yにあっては、溶融樹脂100の固化前にコアピン27又はキャビピン31Yの少なくとも一方が移動されて溶融樹脂100に押し付けられ溶融樹脂100の一部が圧縮されて樹脂圧縮部100cが形成され、パンチ700によって樹脂圧縮部100cが切断されて成形孔201が形成される。
従って、キャビティー22への溶融樹脂100の充填後に成形孔201が形成されるため、ウエルドラインの発生を防止する急加熱を行う大掛かりな加熱装置等の必要がなく、製造コストの高騰を来たすことなくウエルドラインの発生を防止することができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成とすることができる。
(1)所定の位置に固定されたキャビ型と、前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂が固化されて成形される成形品に成形孔を形成するコアピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記成形孔を形成するキャビピンとを備え、前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンの移動により前記圧縮された溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるようにした成形装置。
(2)前記コア型に前記キャビティーの一部を構成し前記溶融樹脂が充填される充填用凹部が形成され、前記キャビピンの先端部に前記成形孔が形成されたときに残存する切断片を保持する保持凹部が形成され、前記コア型が前記キャビ型から離型されたときに、前記成形品が前記充填用凹部に残留して前記コア型に貼り付き、前記切断片が前記保持凹部に残留して前記キャビピンに貼り付くようにした前記(1)に記載の成形装置。
(3)前記成形孔が形成されたときに残存する切断片の前記キャビピンからの取出を行う吸着器と、前記吸着器による前記切断片の吸着時に吸着器の吸着圧を測定する測定器とを設け、前記測定器による吸着圧の測定値が一定以上になったときに前記コア型と前記キャビ型の型締めを行うようにした前記(2)に記載の成形装置。
(4)前記コアピンに摺動自在に係合されて前記コアピンを移動させるコアピン用カム部を有すると共に前記コア型に所定の方向へ移動自在に支持された第1のスライダーと、前記キャビピンに摺動自在に係合されて前記キャビピンを移動させるキャビピン用カム部を有すると共に前記キャビ型に所定の方向へ移動自在に支持されるた第2のスライダーとを設けた前記(1)から前記(3)の何れかに記載の成形装置。
(5)前記コアピンを前記第1のスライダーのコアピン用カム部に接する方向へ付勢する第1の付勢バネと、前記キャビピンを前記第2のスライダーのキャビピン用カム部に接する方向へ付勢する第2の付勢バネとを設けた前記(4)に記載の成形装置。
(6)前記コアピンの先端部における外周部に前記キャビピン側へ突出された刃先を形成した前記(1)から前記(5)の何れかに記載の成形装置。
(7)前記キャビピンの先端部における外周部に前記コアピン側へ突出された刃部を形成した前記(6)に記載の成形装置。
(8)前記キャビティーに充填される溶融樹脂の冷却速度を抑制するヒーターを設けた前記(1)から前記(7)の何れかに記載の成形装置。
(9)前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにした前記(1)から前記(8)の何れかに記載の成形装置。
(10)前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、前記第1のスライダーに前記切断ピンに摺動自在に係合されて前記切断ピンを移動させる切断ピン用カム部を設け、前記第2のスライダーに前記受けピンに摺動自在に係合されて前記受けピンを移動させる受けピン用カム部を設け、前記第1のスライダーの移動により前記コアピンと前記切断ピンが同時に移動可能とされ、前記第2のスライダーの移動により前記キャビピンと前記受けピンが同時に移動可能とされ、前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにした前記(1)から前記(9)の何れかに記載の成形装置。
(11)前記圧縮されて切断された溶融樹脂が切断片として形成され、前記切断片が前記コアピンと前記キャビピンの移動によって前記成形孔に挿入されて前記成形孔において保持されるようにした前記(1)から前記(10)の何れかに記載の成形装置。
(12)前記成形孔において保持された前記切断片が前記成形品とともに前記キャビティーから取り出されるようにした前記(11)に記載の成形装置。
(13)前記離接方向に延びる筒状に形成されると共に軸方向における一端部に前記離接方向に対して傾斜され前記成形品に傾斜面を形成する傾斜面形成部が形成された固定スリーブが設けられ、前記固定スリーブは前記傾斜面形成部が前記キャビティーに位置された状態で前記コア型又は前記キャビ型の内部において固定され、前記コアピン又は前記キャビピンが前記固定スリーブに挿入された状態で前記固定スリーブに摺動自在に支持された前記(1)から前記(12)の何れかに記載の成形装置。
(14)所定の位置に固定されたキャビ型と、前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂の一部を圧縮して樹脂圧縮部として形成するコアピンと、前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記樹脂圧縮部を形成するキャビピンと、前記離接方向に移動可能とされ前記樹脂圧縮部を切断して成形品に成形孔を形成するパンチとを備え、前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて前記樹脂圧縮部が形成され、前記パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて前記成形孔が形成されるようにした成形装置。
(15)前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方に摺動自在に係合されて前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を移動させるカム部を有すると共に前記コア型又は前記キャビ型の少なくとも一方に所定の方向へ移動自在に支持されたスライダーを設けた前記(14)に記載の成形装置。
(16)前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を前記スライダーのカム部に接する方向へ付勢する付勢バネを設けた前記(15)に記載の成形装置。
(17)所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられて前記溶融樹脂の一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにした成形品の成形方法。
(18)所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられて一部が圧縮され、前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにした成形品。
(19)所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形品に成形孔が形成されるようにした成形品の成形方法。
(20)所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられ一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形孔が形成されるようにした成形品。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図43と共に本技術の実施の形態を示すものであり、本図は、成形装置を示す断面図である。 成形装置の一部を示す拡大断面図である。 図4乃至図12と共に成形装置の動作を示すものであり、本図は、コア型とキャビ型が型締めされる前の状態を示す断面図である。 コア型とキャビ型が型締めされキャビティーに溶融樹脂が充填された状態を示す断面図である。 キャビティーに溶融樹脂が充填されたときのコアピンとキャビピンの位置を示す拡大断面図である。 第1のスライダーが移動された状態を示す断面図である。 コアピンが移動されて溶融樹脂の一部が圧縮された状態を示す拡大断面図である。 第1のスライダーがさらに移動され第2のスライダーが移動された状態を示す断面図である。 コアピンがさらに移動されキャビピンが移動されて溶融樹脂の一部が切断された状態を示す拡大断面図である。 コア型とキャビ型が離型された状態を示す断面図である。 コア型とキャビ型が離型された状態を示す拡大断面図である。 成形体を示す拡大斜視図である。 図14と共に切断片が成形孔に保持されるときの動作を示すものであり、本図は、コアピンとキャビピンが移動されて切断片が成形孔に挿入された状態を示す拡大断面図である。 コアピンとキャビピンが移動されて切断片が成形孔に保持された状態を示す拡大断面図である。 図16及び図17と共にキャビピンが移動されて溶融樹脂の一部が圧縮され切断片が成形孔に保持されるときの動作を示すものであり、本図は、コアピンとキャビピンが移動されて切断片が形成された状態を示す拡大断面図である。 コアピンとキャビピンが移動されて切断片が成形孔に挿入された状態を示す拡大断面図である。 コアピンとキャビピンが移動されて切断片が成形孔に保持された状態を示す拡大断面図である。 図19及び図20と共に固定スリーブが用いられたときの動作を示すものであり、本図は、コアピンとキャビピンが移動される前の状態を示す拡大断面図である。 コアピンが移動されて溶融樹脂の一部が圧縮された状態を示す拡大断面図である。 コアピンとキャビピンが移動されて切断片が形成された状態を示す拡大断面図である。 図22乃至図26と共に第1の変形例に係る成形装置を示すものであり、本図は、断面図である。 図23乃至図26と共に第1の変形例に係る成形装置の動作を示すものであり、本図は、コア型とキャビ型が型締めされる前の状態を示す拡大断面図である。 コア型とキャビ型が型締めされキャビティーに溶融樹脂が充填された状態を示す拡大断面図である。 第1のスライダーが移動されてコアピン及び切断ピンが移動され溶融樹脂の各一部が圧縮された状態を示す拡大断面図である。 第1のスライダーがさらに移動され第2のスライダーが移動されコアピン及び切断ピンがさらに移動されキャビピン及び受けピンが移動されて溶融樹脂の各一部が切断された状態を示す拡大断面図である。 コア型とキャビ型が離型された状態を示す断面図である。 図28乃至図43と共に第2の変形例に係る成形装置を示すものであり、本図は、断面図である。 図29乃至図39と共に第2の変形例に係る成形装置の動作を示すものであり、本図は、コア型とキャビ型が型締めされる前の状態を示す拡大断面図である。 コア型とキャビ型が型締めされキャビティーに溶融樹脂が充填された状態を示す断面図である。 キャビティーに溶融樹脂が充填されたときのコアピンとキャビピンの位置を示す拡大断面図である。 第2のスライダーが移動された状態を示す断面図である。 キャビピンが移動されて溶融樹脂の一部が圧縮された状態を示す拡大断面図である。 キャビピンが移動されて元の位置に戻った状態を示す断面図である。 キャビピンが移動されて元の位置に戻った状態を示す拡大断面図である。 コア型とキャビ型が離型された状態を示す断面図である。 コア型とキャビ型が離型された状態を示す拡大断面図である。 成形体を示す拡大斜視図である。 成形体が切断装置の受け台に装着された状態を示す拡大断面図である。 樹脂圧縮部がパンチによって切断されて成形品が成形された状態を示す拡大断面図である。 図41乃至図43と共に成形孔にC面を形成する例を示すものであり、本図は、キャビティーに溶融樹脂が充填されたときのコアピンとキャビピンの位置を示す拡大断面図である。 コアピンが移動されて溶融樹脂の一部が圧縮された状態を示す拡大断面図である。 コア型とキャビ型が離型され成形体が取り出された状態を示す拡大断面図である。 樹脂圧縮部がパンチによって切断されて成形品が成形された状態を示す拡大断面図である。
1…成形装置、3…第1のスライダー、4…第2のスライダー、5…コア型、6…キャビ型、8b…充填用凹部、12…ヒーター、17…ヒーター、21…ゲート、22…キャビティー、23…コアピン用カム部、25…キャビピン用カム部、27…コアピン、29a…刃先、30…第1の付勢バネ、31…キャビピン、33a…刃部、33c…保持凹部、34…第2の付勢バネ、100…溶融樹脂、100a…一部、101…切断片、200…成形品、201…成形孔、31X…キャビピン、31B…キャビピン、43…固定スリーブ、44…傾斜面形成部、1X…成形装置、3X…第1のスライダー、4X…第2のスライダー、5X…コア型、6X…キャビ型、38…切断ピン用カム部、40…受けピン用カム部、41…切断ピン、42…受けピン、1Y…成形装置、31Y…キャビピン、33d…刃部、100c…樹脂圧縮部、700…パンチ

Claims (20)

  1. 所定の位置に固定されたキャビ型と、
    前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、
    前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂が固化されて成形される成形品に成形孔を形成するコアピンと、
    前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記成形孔を形成するキャビピンとを備え、
    前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮され、
    前記コアピンと前記キャビピンの移動により前記圧縮された溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるようにした
    成形装置。
  2. 前記コア型に前記キャビティーの一部を構成し前記溶融樹脂が充填される充填用凹部が形成され、
    前記キャビピンの先端部に前記成形孔が形成されたときに残存する切断片を保持する保持凹部が形成され、
    前記コア型が前記キャビ型から離型されたときに、前記成形品が前記充填用凹部に残留して前記コア型に貼り付き、前記切断片が前記保持凹部に残留して前記キャビピンに貼り付くようにした
    請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記成形孔が形成されたときに残存する切断片の前記キャビピンからの取出を行う吸着器と、
    前記吸着器による前記切断片の吸着時に吸着器の吸着圧を測定する測定器とを設け、
    前記測定器による吸着圧の測定値が一定以上になったときに前記コア型と前記キャビ型の型締めを行うようにした
    請求項2に記載の成形装置。
  4. 前記コアピンに摺動自在に係合されて前記コアピンを移動させるコアピン用カム部を有すると共に前記コア型に所定の方向へ移動自在に支持された第1のスライダーと、
    前記キャビピンに摺動自在に係合されて前記キャビピンを移動させるキャビピン用カム部を有すると共に前記キャビ型に所定の方向へ移動自在に支持されるた第2のスライダーとを設けた
    請求項1に記載の成形装置。
  5. 前記コアピンを前記第1のスライダーのコアピン用カム部に接する方向へ付勢する第1の付勢バネと、
    前記キャビピンを前記第2のスライダーのキャビピン用カム部に接する方向へ付勢する第2の付勢バネとを設けた
    請求項4に記載の成形装置。
  6. 前記コアピンの先端部における外周部に前記キャビピン側へ突出された刃先を形成した
    請求項1に記載の成形装置。
  7. 前記キャビピンの先端部における外周部に前記コアピン側へ突出された刃部を形成した
    請求項6に記載の成形装置。
  8. 前記キャビティーに充填される溶融樹脂の冷却速度を抑制するヒーターを設けた
    請求項1に記載の成形装置。
  9. 前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、
    前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、
    前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにした
    請求項1に記載の成形装置。
  10. 前記コア型に前記離接方向へ移動自在に支持され前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂を切断する切断ピンと、
    前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記切断ピンの中心軸に一致された受けピンとを設け、
    前記第1のスライダーに前記切断ピンに摺動自在に係合されて前記切断ピンを移動させる切断ピン用カム部を設け、
    前記第2のスライダーに前記受けピンに摺動自在に係合されて前記受けピンを移動させる受けピン用カム部を設け、
    前記第1のスライダーの移動により前記コアピンと前記切断ピンが同時に移動可能とされ、
    前記第2のスライダーの移動により前記キャビピンと前記受けピンが同時に移動可能とされ、
    前記溶融樹脂が切断されて前記成形孔が形成されるときに前記切断ピンによって前記ゲートと前記キャビティーの境界面で溶融樹脂が切断されるようにした
    請求項1に記載の成形装置。
  11. 前記圧縮されて切断された溶融樹脂が切断片として形成され、
    前記切断片が前記コアピンと前記キャビピンの移動によって前記成形孔に挿入されて前記成形孔において保持されるようにした
    請求項1に記載の成形装置。
  12. 前記成形孔において保持された前記切断片が前記成形品とともに前記キャビティーから取り出されるようにした
    請求項11に記載の成形装置。
  13. 前記離接方向に延びる筒状に形成されると共に軸方向における一端部に前記離接方向に対して傾斜され前記成形品に傾斜面を形成する傾斜面形成部が形成された固定スリーブが設けられ、
    前記固定スリーブは前記傾斜面形成部が前記キャビティーに位置された状態で前記コア型又は前記キャビ型の内部において固定され、
    前記コアピン又は前記キャビピンが前記固定スリーブに挿入された状態で前記固定スリーブに摺動自在に支持された
    請求項1に記載の成形装置。
  14. 所定の位置に固定されたキャビ型と、
    前記キャビ型に突き合わされて型締めされることによりゲートを介して溶融樹脂が充填されるキャビティーを形成するコア型と、
    前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されると共に前記キャビティーに充填された前記溶融樹脂の一部を圧縮して樹脂圧縮部として形成するコアピンと、
    前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致され前記コアピンとともに前記樹脂圧縮部を形成するキャビピンと、
    前記離接方向に移動可能とされ前記樹脂圧縮部を切断して成形品に成形孔を形成するパンチとを備え、
    前記キャビティーに前記溶融樹脂が充填されたときに前記溶融樹脂の固化前に前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方が移動されて前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて前記樹脂圧縮部が形成され、
    前記パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて前記成形孔が形成されるようにした
    成形装置。
  15. 前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方に摺動自在に係合されて前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を移動させるカム部を有すると共に前記コア型又は前記キャビ型の少なくとも一方に所定の方向へ移動自在に支持されたスライダーを設けた
    請求項14に記載の成形装置。
  16. 前記コアピン又は前記キャビピンの少なくとも一方を前記スライダーのカム部に接する方向へ付勢する付勢バネを設けた
    請求項15に記載の成形装置。
  17. 所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、
    前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、
    前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられて前記溶融樹脂の一部が圧縮され、
    前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにした
    成形品の成形方法。
  18. 所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられて一部が圧縮され、
    前記コアピンと前記キャビピンが移動され前記圧縮された溶融樹脂が切断されて成形孔が形成されるようにした
    成形品。
  19. 所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによりキャビティーが形成され、
    前記キャビティーにゲートを介して溶融樹脂が充填され、
    前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前の前記溶融樹脂に押し付けられ前記溶融樹脂の一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、
    パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形品に成形孔が形成されるようにした
    成形品の成形方法。
  20. 所定の位置に固定されたキャビ型と前記キャビ型に突き合わされて型締めされるコア型とによって形成されたキャビティーにゲートを介して充填された溶融樹脂に、前記コア型に前記キャビ型と前記コア型の離接方向へ移動自在に支持されたコアピン又は前記キャビ型に前記離接方向へ移動自在に支持され中心軸が前記コアピンの中心軸に一致されたキャビピンの少なくとも一方が固化前に押し付けられ一部が圧縮されて樹脂圧縮部が形成され、
    パンチによって前記樹脂圧縮部が切断されて成形孔が形成されるようにした
    成形品。
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