JP2019176062A - 半導体装置および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトの安定性を高めることが可能な半導体装置および、この半導体装置を用いた表示装置を提供する。【解決手段】所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、前記基板上の前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域に設けられた第1配線と、少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、前記第1領域では、前記第1配線と前記基板との間に設けられるとともに、前記第2領域では、前記第1配線に接する半導体膜と、前記半導体膜よりも、前記基板に近い位置に設けられ、前記第3領域で前記第1配線に接する第2配線と、前記第1領域の前記第1配線と前記半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、少なくとも前記第1領域の前記半導体膜に接して設けられ、前記第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層とを備えた半導体装置。【選択図】図2

Description

本技術は、例えば薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)と保持容量とを接続するためのコンタクト部を有する半導体装置、この半導体装置を用いた表示装置および電子機器に関する。
近年、アクティブマトリクス駆動方式のディスプレイの大画面化および高速駆動化に伴い、酸化物半導体膜をチャネルに用いた薄膜トランジスタの開発が活発に行われている(例えば、特許文献1)。例えば、表示装置等を駆動するための半導体装置には、このような薄膜トランジスタとともに、保持容量が設けられ、薄膜トランジスタと保持容量とが電気的に接続される。
特開2015−108731号公報
半導体装置では、このようなコンタクト(接続)の安定性を高めることが望まれている。
コンタクトの安定性を高めることが可能な半導体装置および、この半導体装置を用いた表示装置を提供することが望ましい。
本技術の一実施の形態に係る半導体装置は、所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、基板上の第1領域、第2領域および第3領域に設けられた第1配線と、少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、第1領域では、第1配線と基板との間に設けられるとともに、第2領域では、第1配線に接する半導体膜と、半導体膜よりも、基板に近い位置に設けられ、第3領域で第1配線に接する第2配線と、第1領域の第1配線と半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、少なくとも第1領域の半導体膜に接して設けられ、第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層とを備えたものである。
本技術の一実施の形態に係る表示装置は、表示素子および表示素子を駆動する半導体装置を備え、半導体装置は、所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、基板上の第1領域、第2領域および第3領域に設けられた第1配線と、少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、第1領域では、第1配線と基板との間に設けられるとともに、第2領域では、第1配線に接する半導体膜と、半導体膜よりも、基板に近い位置に設けられ、第3領域で第1配線に接する第2配線と、第1領域の第1配線と半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、少なくとも第1領域の半導体膜に接して設けられ、第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層とを含むものである。
本技術の一実施の形態に係る半導体装置および表示装置では、第2領域および第3領域の第1配線を介して、半導体膜と第2配線とのコンタクトが形成される。ここで、第1領域の半導体膜に接して半導体補助層が設けられているので、仮に、半導体膜の低抵抗領域から第1領域へのキャリアの拡散(キャリアの染み出し)が十分でない場合にも、第1領域を介した電気的な接続が維持される。
本技術の一実施の形態に係る半導体装置および表示装置によれば、第1領域の半導体膜に接して半導体補助層を設けるようにしたので、第1領域を介した電気的な接続を安定して維持することができる。よって、コンタクトの安定性を高めることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本技術の一実施の形態に係る半導体装置の概略構成を表す断面模式図である。 (A)は図1に示したコンタクト部の構成を表す平面図、(B)はその断面図である。 (A)は図2に示したコンタクト部の他の構成を表す平面図、(B)はその断面図である。 図1に示した半導体装置の製造の一工程を表す断面模式図である。 図4Aに続く工程を表す断面模式図である。 図4Bに続く工程を表す断面模式図である。 図4Cに続く工程を表す断面模式図である。 図4Dに続く工程を表す断面模式図である。 図4Eに続く工程を表す断面模式図である。 図5Aに続く工程を表す断面模式図である。 比較例に係る半導体装置の概略構成を表す断面模式図である。 図6に示した半導体装置の製造の一工程を表す断面模式図である。 図7Aに続く工程を表す断面模式図である。 図7Bに続く工程を表す断面模式図である。 (A)は図7A〜7Cを経て形成されたコンタクト部の構成を表す平面図、(B)はその断面図である。 図2に示したコンタクト部のコンタクト抵抗を表す図である。 図1に示した半導体装置を適用した表示装置の機能構成を表すブロック図である。 図1に示した半導体装置を適用した撮像装置の構成を表すブロック図である。 電子機器の構成を表すブロック図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(第1領域の半導体膜に接する半導体補助層を有する半導体装置の例)
2.適用例1(表示装置および撮像装置の例)
3.適用例2(電子機器の例)
<実施の形態>
[構成]
図1は、本技術の一実施の形態に係る半導体装置(半導体装置1)の断面構成を模式的に表したものである。半導体装置1は、例えば表示装置および撮像装置(後述の図10の表示装置2Aおよび図11の撮像装置2B)等の駆動回路に用いられるものである。この半導体装置1には、トップゲート型の薄膜トランジスタ(トランジスタTr)および保持容量(保持容量Cs)が設けられ、トランジスタTrと保持容量Csとはコンタクト部10により電気的に接続されている。
トランジスタTrは、基板11上に、UC(Under Coat)膜12および第1絶縁膜14を介して半導体膜15、第2絶縁膜16およびゲート電極17をこの順に有している。半導体膜15(後述の低抵抗領域15b)にはソース・ドレイン電極21が電気的に接続されている。
保持容量Csは、基板11上に、UC膜12を介して下部電極13(第2配線)および上部電極15Cを有しており、下部電極13と上部電極15Cとの間には第1絶縁膜14が設けられている。コンタクト部10には、ゲート配線17Wが設けられており、このゲート配線17W(第1配線)を介して、半導体膜15と下部電極13とが電気的に接続されている。半導体装置1は、ゲート電極17およびゲート配線17W上に、金属酸化膜18および層間絶縁膜19をこの順に有している。ソース・ドレイン電極21は、層間絶縁膜19上に設けられており、層間絶縁膜19および金属酸化膜18を貫通する貫通孔を介して半導体膜15に接続されている。
半導体膜15のうち、ゲート電極17と対向する領域は、トランジスタTrのチャネル領域15aであり、このチャネル領域15aに隣接してチャネル領域15aよりも電気抵抗の低い低抵抗領域15bが設けられている。
基板11は、例えば、ガラス,石英およびシリコンなどから構成されている。あるいは、基板11は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート),PI(ポリイミド),PC(ポリカーボネート)またはPEN(ポリエチレンナフタレート)などの樹脂材料から構成されていてもよい。この他にも、ステンレス鋼(SUS)などの金属板に絶縁材料を成膜したものを基板11に用いることもできる。
UC膜12は、基板11から、上層に例えばナトリウムイオン等の物質が移動するのを防ぐためのものであり、窒化シリコン(SiN)膜および酸化シリコン(SiO)膜等の絶縁材料により構成されている。例えば、UC膜12では、基板11に近い位置から順にUC膜12AおよびUC膜12Bがこの順に積層されていてもよい。例えば、UC膜12Aは窒化シリコン(SiN)膜、UC膜12Bは酸化シリコン(SiO)膜により構成されている。UC膜12は、基板11全面にわたって設けられている。
(保持容量Cs)
下部電極13は、UC膜12上の選択的な領域に設けられている。下部電極13の一部は、上部電極15Cから露出してコンタクト部10に延在している。下部電極13は、例えば、モリブデン(Mo),タングステン(W),アルミニウム(Al),銅(Cu),銀(Ag)およびチタン(Ti)等の金属を含んで構成されている。下部電極13は、合金により構成されていてもよく、複数の金属膜を含む積層膜により構成されていてもよい。下部電極13は、金属以外の導電性材料により構成されていてもよい。
第1絶縁膜14は、下部電極13と上部電極15Cとの間に介在している。この第1絶縁膜14は、例えばシリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)、酸窒化シリコン(SiON)および酸化アルミニウム膜(AlO)等の無機絶縁膜により構成されている。
上部電極15Cは、第1絶縁膜14を間にして下部電極13に対向している。後述するように、この上部電極15Cは、例えば半導体膜15と同一工程で形成されるものであり、半導体膜15と同一の構成材料を含むとともに、半導体膜15の低抵抗領域15bと同一の厚みを有している。上部電極15Cには、例えば低抵抗化された酸化物半導体材料を用いることができる。
(トランジスタTr)
半導体膜15は、第1絶縁膜14上の選択的な領域に設けられている。半導体膜15は、例えば、インジウム(In),ガリウム(Ga),亜鉛(Zn),スズ(Sn),チタン(Ti)およびニオブ(Nb)のうちの少なくとも1種の元素の酸化物を主成分として含む酸化物半導体から構成されている。具体的には、半導体膜15に酸化インジウムスズ亜鉛(ITZO),酸化インジウムガリウム亜鉛(IGZO:InGaZnO),酸化亜鉛(ZnO),酸化インジウム亜鉛(IZO),酸化インジウムガリウム(IGO),酸化インジウムスズ(ITO)および酸化インジウム(InO)等を用いることができる。半導体膜15は、アモルファスシリコン,微結晶シリコン,多結晶シリコンまたは有機半導体等の他の半導体材料を用いて構成するようにしてもよい。半導体膜15の厚みは、例えば10nm〜300nmであり、60nm以下であることが好ましい。半導体膜15の厚みを薄くすることにより、半導体中に含まれる欠陥の絶対量が減少し、しきい値電圧の負シフトが抑えられる。したがって、オンオフ比の高い、優れたトランジスタ特性を実現することができる。また、半導体膜15の成膜に要する時間が短縮されるので、生産性を向上させることができる。
半導体膜15の低抵抗領域15bは、チャネル領域15aの両側に設けられている。一方の低抵抗領域15bには、ソース・ドレイン電極21が接続されている。他方の低抵抗領域15bは、コンタクト部10に延在し、ゲート配線17Wを介して保持容量Csの下部電極13に接続されている。
半導体膜15とゲート電極17との間に設けられた第2絶縁膜16は、ゲート絶縁膜として機能するものである。この第2絶縁膜16は、平面視でゲート電極17と同一形状を有している。即ち、トランジスタTrは、セルフアライン構造を有する薄膜トランジスタである。第2絶縁膜16は、例えばシリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)、シリコン窒化酸化膜(SiON)および酸化アルミニウム膜(AlO)のうちの1種よりなる単層膜、またはそれらのうちの2種以上よりなる積層膜により構成されている。
第2絶縁膜16上のゲート電極17は、印加されるゲート電圧(Vg)によってチャネル領域15a中のキャリア密度を制御すると共に、電位を供給する配線としての機能を有するものである。このゲート電極17の構成材料は、例えば、チタン(Ti),タングステン(W),タンタル(Ta),アルミニウム(Al),モリブデン(Mo),銀(Ag),ネオジウム(Nd)および銅(Cu)のうちの1種を含む単体および合金が挙げられる。あるいは、それらのうちの少なくとも1種を含む化合物および2種以上を含む積層膜であってもよい。また、例えばITO等の透明導電膜が用いられても構わない。
金属酸化膜18は、例えば基板11の全面に設けられ、ゲート電極17およびゲート配線17Wを覆うとともに、半導体膜15の低抵抗領域15bに接している。この金属酸化膜18としては、例えば、酸化アルミニウム(Al23)膜を用いることができる。このような低抵抗領域15bに接する金属酸化膜18を設けることにより、低抵抗領域15bの電気抵抗を安定して維持することができる。
層間絶縁膜19は、例えば基板11の全面に設けられている。層間絶縁膜19は、例えば、金属酸化膜18に近い位置から順に、層間絶縁膜19A,層間絶縁膜19Bおよび層間絶縁膜19Cがこの順に積層された積層膜により構成されている。層間絶縁膜19Aには、例えば酸化シリコン(SiO)膜を用いることができる。層間絶縁膜19Aには、窒化シリコン(SiN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜等を用いるようにしてもよい。層間絶縁膜19Bには、例えば酸化アルミニウム(AlO)膜を用いることができる。層間絶縁膜19Cには、例えば感光性を有する樹脂膜を用いることができる。具体的には、層間絶縁膜19Cは、例えばポリイミド樹脂膜により構成されている。層間絶縁膜19Cには、ノボラック樹脂またはアクリル樹脂等を用いるようにしてもよい。
ソース・ドレイン電極21は、トランジスタTrのソースまたはドレインとして機能するものであり、例えば、上記ゲート電極17の構成材料として列挙したものと同様の金属または透明導電膜を含んで構成されている。このソース・ドレイン電極21としては、電気伝導性の良い材料が選択されることが望ましい。ソース・ドレイン電極21は、例えば、厚み50nmのTi、厚み500nmのAlSiおよび厚み50nmのTiがこの順に積層された構造を有している。
(コンタクト部10)
図2を用いてコンタクト部10の構成を説明する。図2(A)はコンタクト部10の平面構成、図2(B)はコンタクト部10の断面構成をそれぞれ表している。コンタクト部10には、配線の延在方向(トランジスタTrおよび保持容量Csの配列方向、図2ではX方向)に沿って、トランジスタTrに近い位置から順に、第1領域10−1、第2領域10−2および第3領域10−3が互いに隣接して設けられている。第2領域10−2および第3領域10−3に接続孔Hが設けられている。第2領域10−2で半導体膜15とゲート配線17Wとが接し、第3領域10−3で下部電極13とゲート配線17Wとが接している。図2では、UC膜12の図示を省略している。
第1領域10−1は、基板11上に、UC膜12、第1絶縁膜14、半導体補助層22、半導体膜15、第2絶縁膜16およびゲート配線17Wがこの順に設けられた領域である。即ち、第1領域10−1では、半導体膜15が第2絶縁膜16に覆われている。詳細は後述するが、本実施の形態では、このような第1領域10−1を設けることにより、半導体膜15よりも上の層を形成する際の半導体膜15への影響を抑え、コンタクトの安定性を高めることができる。
第1領域10−1では、半導体膜15上に第2絶縁膜16およびゲート配線17Wが設けられており、トランジスタに類似した特性を示すようにも思えるが、この第1領域10−1の半導体膜15は、導体として機能するようになっている。これは、半導体膜15の少なくとも一部に低抵抗領域15bが設けられており、この低抵抗領域15bの高濃度キャリアが第1領域10−1に拡散するためである。例えば、半導体膜15は、第1領域10−1に隣接する両側の領域(トランジスタTr側の領域および第2領域10−2)が低抵抗領域15bとなっている。半導体膜15は、コンタクト部10のうち、第1領域10−1および第2領域10−2に設けられている。
本実施の形態では、この第1領域10−1の半導体膜15に接して、半導体補助層22が設けられている。この半導体補助層22は、第1領域10−1を介したトランジスタTrと保持容量Csとの電気的な接続を補助するものである。具体的には、半導体補助層22は、例えば、半導体膜15に対してキャリア供与性を有しており、第1領域10−1の半導体膜15にキャリアを供給するようになっている。これにより、第1領域10−1の半導体膜15の導電性を高めることができる。あるいは、半導体補助層22は、導電性を有していてもよい。これにより、第1領域10−1では、この半導体補助層22が導体として機能し、半導体補助層22を介して電流が流れるようになる。
半導体補助層22は、例えば、金属または低抵抗化された酸化物半導体等を含んでいる。具体的には、半導体補助層22として、AlSi(アルミニウムシリコン合金),アルミニウム(Al),IZOまたはITO等を用いることができる。半導体補助層22を構成する酸化物半導体材料は、半導体膜15を構成する酸化物半導体材料と異なる材料を含み、あるいは、異なる組成を有している。ウェットエッチング可能な材料を用いて半導体補助層22を構成することにより、半導体補助層22を形成する際の第1絶縁膜14への影響を抑えることが可能となる。半導体補助層22の厚みは、例えば5nm〜25nm程度である。このようなキャリア供与性または導電性を有する半導体補助層22を設けることにより、仮に、半導体膜15の低抵抗領域15bから第1領域10−1へのキャリアの拡散(キャリアの染み出し)が十分でない場合にも、第1領域10−1を介した電気的な接続が維持される。
半導体補助層22は、例えば、第1絶縁膜14と半導体膜15との間に設けられ、半導体膜15の下面(基板11側の面)に接している。半導体補助層22は、第1領域10−1よりも広い領域にわたって設けられていることが好ましい。半導体補助層22は、例えば、第1領域10−1から、第1領域10−1に隣接する両側の領域(トランジスタTr側の領域および第2領域10−2)に拡幅して設けられている。半導体補助層22は、より広い領域にわたって設けるようにしてもよく、半導体補助層22が、例えば、チャネル領域15a以外の全ての領域の半導体膜15に接して設けられていてもよい。
半導体膜15の上面に接する第2絶縁膜16は、コンタクト部10のうち、第1領域10−1のみに設けられている。換言すれば、この第2絶縁膜16が設けられた領域が第1領域10−1である。第1領域10−1の第2絶縁膜16は、トランジスタTrの第2絶縁膜16と同一工程で形成されるものである。即ち、トランジスタTrの第2絶縁膜16(ゲート絶縁膜)と同一材料により構成され、同一の厚みを有している。
ゲート配線17Wは、コンタクト部10の第1領域10−1、第2領域10−2および第3領域10−3にわたって設けられており、第1領域10−1のゲート配線17Wの端面は、第2絶縁膜16の端面と、平面視で同じ位置に設けられている。ゲート配線17Wは、トランジスタTrのゲート電極17と同一工程で形成されるものである。即ち、トランジスタTrのゲート電極17と同一材料により構成され、同一の厚みを有している。
第2領域10−2は、基板11上に、UC膜12、第1絶縁膜14、半導体膜15およびゲート配線17Wがこの順に設けられた領域である。即ち、第2領域10−2では、第2絶縁膜16に設けられた接続孔Hにより、半導体膜15の上面にゲート配線17Wが接している。第2領域10−2の半導体膜15の下面に接して半導体補助層22が設けられていてもよい。
第3領域10−3は、基板11上に、UC膜12、下部電極13およびゲート配線17Wがこの順に設けられた領域である。即ち、第3領域10−3では、第1絶縁膜14および第2絶縁膜16に設けられた接続孔Hにより、下部電極13とゲート配線17Wとが接している。下部電極13は、例えば第3領域10−3から第2領域10−2の一部に延在しているが、第2領域10−2では、下部電極13と半導体膜15との間に第1絶縁膜14が設けられている。
下部電極13、半導体膜15およびゲート配線17Wの幅(Y方向の大きさ、配線幅W10)は、例えば5μm以下である。配線幅W10は、電流の流れに直交する方向の下部電極13、半導体膜15およびゲート配線17Wの大きさを表す。接続孔Hの幅(Y方向の大きさ、幅WH)は、例えば3μmである。接続孔Hの長さ(X方向の大きさ、長さL2+3)は、例えば4μmである。幅WHは、電流の流れに直交する方向の接続孔Hの大きさ、長さL2+3は、電流の流れに平行な方向の接続孔Hの大きさをそれぞれ表す。
図3に示したように、接続孔Hの幅WHが、配線幅W10よりも大きくなっていてもよい。後述するように、半導体装置1では、コンタクト部10において半導体膜15の膜減りが抑えられるので、接続孔Hの幅WHが、配線幅W10よりも大きくなっていても、安定的に半導体膜15と下部電極13とを接続することができる。したがって、本技術は、小さい配線幅W10を有する高精細な半導体装置に好適に用いることができる。
例えば、コンタクト部10以外の領域にもゲート配線17Wが設けられていてもよい。このゲート配線17Wと第1絶縁膜14との間には、平面視でゲート配線17Wと同一形状の第2絶縁膜16が設けられている。
[製造方法]
上記のような半導体装置1は、例えば次のようにして製造することができる(図4A〜図5B)。
まず、図4Aに示したように、基板11上に、UC膜12、下部電極13および第1絶縁膜14をこの順に形成する。具体的には、例えば以下のようにして形成する。まず、基板11の全面にUC膜12を形成する。UC膜12は、例えば、基板11上に、厚み50nmの窒化シリコン(SiN)膜および厚み100nmの酸化シリコン(SiO)をこの順にCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて成膜することにより形成する。次いで、このUC膜12上に、例えばスパッタ法を用いてチタン(Ti)膜を成膜し、このチタン膜をフォトリソグラフィおよびドライエッチングを用いて所定の形状にパターニングする。これにより、下部電極13が形成される。続いて、下部電極13を覆うようにして、基板11の全面に、厚み100nmの酸化シリコン(SiO)を、CVD法を用いて成膜し、第1絶縁膜14を形成する。
第1絶縁膜14を形成した後、図4Bに示したように、半導体補助層22を形成する。半導体補助層22は、例えば、以下のようにして形成する。まず、例えば、スパッタ法を用いてAlSiを第1絶縁膜14上の全面に成膜した後、これをフォトリソグラフィおよびウェットエッチングを用いて所定の形状にパターニングする。これにより、第1絶縁膜14上の選択的な領域(第1領域10−1を含む領域)に、半導体補助層22が形成される。半導体補助層22を形成する際には、ウェットエッチングを用いることが好ましい。ウェットエッチングを用いることにより、半導体補助層22の下層の第1絶縁膜14への影響を抑えることができる。
次に、図4Cに示したように、半導体膜15および第2絶縁膜16をこの順に形成する。具体的には、例えば以下のようにして形成する。まず、基板11の全面に、例えば酸化物半導体材料を例えばスパッタ法等により成膜した後、この酸化物半導体材料を例えばフォトリソグラフィおよびウェットエッチングを用いて、所定の形状にパターニングする。次いで、レジストを剥離し、アニールを行う。これにより、半導体補助層22上および第1絶縁膜14上に半導体膜15を形成する。その後、半導体膜15を覆うように、基板11の全面に、例えばCVD法を用いて厚み200nmの酸化シリコン(SiO)を成膜する。これにより、第2絶縁膜16が形成される。
第2絶縁膜16を形成した後、図4Dに示したように、第2領域10−2および第3領域10−3の第2絶縁膜16と、第3領域10−3の第1絶縁膜14とを選択的に除去し、接続孔Hを形成する。接続孔Hは、例えばフォトリソグラフィおよびドライエッチングを用いて形成する。このとき、第2領域10−2の半導体膜15がドライエッチングに晒され、第2領域10−2に低抵抗領域15bが形成される。
接続孔Hを形成した後、基板11の全面に例えば金属材料からなる導電膜17Aを成膜する。続いて、この導電膜17A上に所定のパターンを有するフォトレジストPr1,Pr2,Pr3を形成する(図4E)。フォトレジストPr1は、トランジスタTrのゲート電極17および第2絶縁膜16を形成するためのものである。フォトレジストPr2は、コンタクト部10のゲート配線17Wおよび第2絶縁膜16(第1領域10−1)を形成するためのものである。フォトレジストPr3は、コンタクト部10以外の領域のゲート配線17Wおよび第2絶縁膜16を形成するためのものである。
このフォトレジストPr1,Pr2,Pr3を用いて、導電膜17Aおよび第2絶縁膜16のパターニングを連続して行う(図5A,図5B)。図5Aに示したように、まず、導電膜17Aを、ドライエッチングを用いてパターニングし、ゲート電極17およびゲート配線17Wを形成する。本実施の形態では、このとき、第1領域10−1の半導体膜15が第2絶縁膜16により覆われているので、半導体膜15がドライエッチングに晒されない。したがって、第1領域10−1の半導体膜15は膜減りせず、所定の厚みで存在する。ゲート電極17およびゲート配線17Wを形成した後、続けて第2絶縁膜16のパターニングを行う。これにより、平面視でゲート電極17と同一形状の第2絶縁膜16と、第1領域10−1の第2絶縁膜16と、平面視でゲート配線17Wと同一形状の第2絶縁膜16とが形成される。このとき、半導体膜15の第2絶縁膜16から露出した領域が、ドライエッチングにより低抵抗化され、トランジスタTrの低抵抗領域15bおよび保持容量Csの上部電極15Cが形成される。
この後、基板11の全面に、金属酸化膜18および層間絶縁膜19を形成する。具体的には、例えば以下のようにして形成する。まず、例えば、スパッタ法を用いて、厚み10nmの酸化アルミニウム(AlO)膜、厚み100nmの酸化シリコン(SiO)膜および厚み50nmの酸化アルミニウム膜をこの順に成膜する。これにより、金属酸化膜18および層間絶縁膜19A,19Bが形成される。この後、フォトリソグラフィおよびドライエッチングを用いて、層間絶縁膜19A,19Bに貫通孔を形成する。この貫通孔は、ソース・ドレイン電極21を半導体膜15に接続するためのものである。続いて、層間絶縁膜19B上に、例えば、ポリイミドを成膜した後、フォトリソグライ、アニール処理およびドライエッチングを行う。これにより層間絶縁膜19Cが形成される。この層間絶縁膜19Cおよび金属酸化膜18には、ドライエッチングにより貫通孔が形成されている。この貫通孔は、層間絶縁膜19A,19Bの貫通孔に連通している。最後に、層間絶縁膜19上に、ソース・ドレイン電極21を形成することにより、図1に示した半導体装置1が完成する。
半導体装置1の製造では、半導体材料を成膜した後の全ての工程を400℃以下で行うことが好ましい。これにより、半導体膜15の酸素欠損、水素拡散または稼働イオンによって引き起こされる特性の低下を抑えることができる。
[作用、効果]
本実施の形態の半導体装置1では、ゲート電極17に閾値電圧以上のオン電圧が印加されると、半導体膜15のチャネル領域15aが活性化される。これにより、一対の低抵抗領域15b間に電流が流れる。これに応じて、コンタクト部10では、ゲート配線17Wを介して、半導体膜15から下部電極13に電流が流れ保持容量Csに電荷が保持される。
本実施の形態の半導体装置1では、コンタクト部10に、半導体膜15上に第2絶縁膜16を有する第1領域10−1が設けられているので、半導体膜15よりも上層を形成する際の半導体膜15への影響が抑えられる。以下、これについて比較例を用いて説明する。
図6は、比較例にかかる半導体装置(半導体装置101)の模式的な断面構成を表したものである。この半導体装置101のコンタクト部(コンタクト部100)は、隣接して第2領域(第2領域100−2)と第3領域(第3領域100−3)とを有している。第2領域100−2ではゲート配線17Wと半導体膜15とが接し、第3領域100−3ではゲート配線17Wと下部電極13とが接している。第2領域100−2とゲート電極17との間の領域では、半導体膜15上の第2絶縁膜16が除去されている。即ち、コンタクト部100には第1領域(例えば図2の第1領域10−1)が設けられていない。
このような半導体装置101は、例えば以下のようにして形成する(図7A〜図7C)。
まず、半導体装置1で説明したのと同様にして、基板11上にUC膜12、下部電極13、第1絶縁膜14、半導体膜15、第2絶縁膜16および導電膜17Aを形成する。
次いで、導電膜17A上に、所定のパターンを有するフォトレジストPr1,Pr102,Pr103を形成する(図7A)。フォトレジストPr102は、コンタクト部102のゲート配線17Wを形成するためのものである。このフォトレジストPr1,Pr102,Pr103を用いて、導電膜17Aおよび第2絶縁膜16のパターニングを行う(図7B,図7C)。
導電膜17Aのエッチングを行う際に、第1領域の設けられていない半導体装置101では、図7Bに示したように、第2領域100−2に隣接する領域(第3領域100−3と反対側に隣接する領域)の半導体膜15が第2絶縁膜16から露出する(露出領域15d)。この露出領域15dの半導体膜15は、第2絶縁膜16に保護されず、エッチングに晒される。
図8は、このようにして形成されたコンタクト部100近傍の構成を表している。図8(A)は、コンタクト部100と露出領域15dの平面構成、図8(B)はその断面構成をそれぞれ表している。このように、露出領域15dの半導体膜15は、膜減りし、消失するおそれがある。露出領域15dの半導体膜15が膜減り、あるいは消失すると、この露出領域15dを避けて電流が流れるので、半導体膜15の抵抗が上昇し、半導体膜15と下部電極13との接続が不安定になる。
これに対し、半導体装置1ではコンタクト部10に、第1領域10−1が設けられているので、半導体膜15に露出領域(例えば、図8の露出領域15d)が形成されず、半導体膜15は第2絶縁膜16に保護される。これにより、半導体膜15の膜減りや消失が抑えられ、半導体膜15の面内均一性が維持される。ひいては、電気的に安定して半導体膜15と下部電極13とが接続される。したがって、薄い半導体膜15により、優れたトランジスタ特性および高い生産性を実現するとともに、半導体膜15と下部電極13とを電気的に安定して接続することができる。
また、半導体装置1では、第1領域10−1の半導体膜15に接して半導体補助層22が設けられているので、第1領域10−1を介した電気的な接続を、より安定して維持することができる。以下、この作用効果について説明する。
上述のように、第1領域10−1では、半導体膜15上に第2絶縁膜16およびゲート配線17Wが積層されている。この第1領域10−1は、トランジスタに類似した特性を示すように思えるが、隣接する低抵抗領域15bから第1領域10−1に高濃度キャリアが拡散するので、第1領域10−1の半導体膜15も、導電体として機能するようになっている。
つまり、第1領域10−1の半導体膜15の導電性は、低抵抗領域15bからの高濃度キャリアの拡散に依存しており、キャリアの拡散が不十分な場合、半導体膜15が導電体として十分に機能しなくなるおそれがある。例えば、半導体膜15の膜質を高めると、半導体装置1の信頼性を向上させることが可能となるが、キャリアの拡散が十分になされなくなるおそれがある。
ここで、本実施の形態の半導体装置1では、第1領域10−1の半導体膜15に接して半導体補助層22が設けられている。この半導体補助層22は、第1領域10−1を介した電気的な接続を補助するものである。例えば、半導体補助層22は、第1領域10−1の半導体膜15にキャリアを供給して半導体膜15の導電性を高める。あるいは、半導体補助層22は、第1領域10−1の導体として機能する。したがって、仮に、半導体膜15の低抵抗領域15bから第1領域10−1へのキャリアの拡散が十分でない場合にも、第1領域10−1を介した、トランジスタTrと保持容量Csとの電気的な接続が維持される。
図9は、第1領域10−1に半導体補助層22を有する半導体装置1のコンタクト抵抗を表したものである。図9では、このコンタクト抵抗と、半導体補助層22を有しない反半導体装置のコンタクト抵抗とを比較して表している。第1領域10−1に半導体補助層22を設けることにより、コンタクト抵抗が1.0×103Ω/個よりも低くなることが確認できた。また、半導体補助層22の厚みを大きくすることにより、コンタクト抵抗のばらつきを抑えることができる。
更に、第1領域10−1のX方向の長さL1が大きい場合であっても、第1領域10−1に半導体補助層22を設けることにより、第1領域10−1を介した電気的な接続が維持される。したがって、第1領域10−1に半導体補助層22を設けることにより、設計の自由度を高めることができる。
以上説明したように本実施の形態では、第1領域10−1のゲート配線17Wと半導体膜15との間に第2絶縁膜16を設けるようにしたので、半導体膜15の膜減り等を抑え、半導体膜15と下部電極13とを安定的に接続することができる。よって、コンタクト部10の安定性を高めることができる。
また、第1領域10−1の半導体膜15に接して半導体補助層22を設けるようにしたので、第1領域10−1を介したトランジスタTrと保持容量Csとの電気的な接続を安定して維持することができる。よって、コンタクト部10の安定性をより高めることができる。
<適用例1:表示装置および撮像装置>
上記実施の形態において説明した半導体装置1は、例えば表示装置(後述の図10の表示装置2A)および撮像装置(後述の図11の撮像装置2B)等の駆動回路に用いることができる。
図10は、表示装置2Aの機能ブロック構成を示したものである。表示装置2Aは、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、映像として表示するものであり、上述した有機ELディスプレイの他にも、例えば液晶ディスプレイなどにも適用される。表示装置2Aは、例えばタイミング制御部31と、信号処理部32と、駆動部33と、表示画素部34とを備えている。
タイミング制御部31は、各種のタイミング信号(制御信号)を生成するタイミングジェネレータを有しており、これらの各種のタイミング信号を基に、信号処理部32等の駆動制御を行うものである。信号処理部32は、例えば、外部から入力されたデジタルの映像信号に対して所定の補正を行い、それにより得られた映像信号を駆動部33に出力するものである。駆動部33は、例えば走査線駆動回路および信号線駆動回路などを含んで構成され、各種制御線を介して表示画素部34の各画素を駆動するものである。表示画素部34は、例えば有機EL素子または液晶表示素子等の表示素子と、表示素子を画素毎に駆動するための画素回路とを含んで構成されている。これらのうち、例えば、駆動部33または表示画素部34の一部を構成する各種回路に、上述の半導体装置が用いられる。
図11は、撮像装置2Bの機能ブロック構成を示したものである。撮像装置2Bは、例えば画像を電気信号として取得する固体撮像装置であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから構成されている。撮像装置2Bは、例えばタイミング制御部35と、駆動部36と、撮像画素部37と、信号処理部38とを備えている。
タイミング制御部35は、各種のタイミング信号(制御信号)を生成するタイミングジェネレータを有しており、これらの各種のタイミング信号を基に、駆動部36の駆動制御を行うものである。駆動部36は、例えば行選択回路、AD変換回路および水平転送走査回路などを含んで構成され、各種制御線を介して撮像画素部37の各画素から信号を読み出す駆動を行うものである。撮像画素部37は、例えばフォトダイオードなどの撮像素子(光電変換素子)と、信号読み出しのための画素回路とを含んで構成されている。信号処理部38は、撮像画素部37から得られた信号に対して様々な信号処理を施すものである。これらのうち、例えば、駆動部36または撮像画素部37の一部を構成する各種回路に、上述の半導体装置が用いられる。
<適用例1:電子機器>
上記表示装置2Aおよび撮像装置2B等は、様々なタイプの電子機器に用いることができる。図12に、電子機器3の機能ブロック構成を示す。電子機器3としては、例えばテレビジョン装置、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット型PC、携帯電話機、デジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ等が挙げられる。
電子機器3は、例えば上述の表示装置2A(または撮像装置2B)と、インターフェース部40とを有している。インターフェース部40は、外部から各種の信号および電源等が入力される入力部である。このインターフェース部40は、また、例えばタッチパネル、キーボードまたは操作ボタン等のユーザインターフェースを含んでいてもよい。
以上、実施の形態および適用例を挙げて説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等に記載した各層の材料および厚みは列挙したものに限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよい。
また、上記実施の形態等では、コンタクト部10が、トランジスタTrと保持容量Csとを接続する場合を例に挙げて説明したが、コンタクト部10は、その他の素子間に適用させることも可能である。
また、上記実施の形態等では、半導体補助層22が半導体膜15の下面に接する場合について説明したが、半導体補助層22は半導体膜15の上面に接していてもよい。
上記実施の形態等において説明した効果は一例であり、本開示の効果は、他の効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
尚、本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、
前記基板上の前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域に設けられた第1配線と、
少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、前記第1領域では、前記第1配線と前記基板との間に設けられるとともに、前記第2領域では、前記第1配線に接する半導体膜と、
前記半導体膜よりも、前記基板に近い位置に設けられ、前記第3領域で前記第1配線に接する第2配線と、
前記第1領域の前記第1配線と前記半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、
少なくとも前記第1領域の前記半導体膜に接して設けられ、前記第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層と
を備えた半導体装置。
(2)
前記半導体補助層は、前記半導体膜に対してキャリア供与性を有する
前記(1)に記載の半導体装置。
(3)
前記半導体補助層は導電性を有する
前記(1)に記載の半導体装置。
(4)
前記半導体補助層は、金属または酸化物半導体を含む
前記(1)ないし(3)のうちいずれか1つに記載の半導体装置。
(5)
前記半導体補助層は、前記半導体膜と前記基板との間に設けられている
前記(1)ないし(4)のうちいずれか1つに記載の半導体装置。
(6)
更に、トランジスタを有し、
前記半導体膜には、前記トランジスタのチャネル領域が設けられている
前記(1)ないし(5)のうちいずれか1つに記載の半導体装置。
(7)
前記トランジスタは、前記基板上に、前記半導体膜、ゲート絶縁膜およびゲート電極をこの順に有している
前記(6)に記載の半導体装置。
(8)
前記ゲート絶縁膜は、前記絶縁膜と同一の構成材料を含むとともに、前記絶縁膜と同一の厚みを有し、
前記ゲート電極は、前記第1配線と同一の構成材料を含むとともに、前記第1配線と同一の厚みを有する
前記(7)に記載の半導体装置。
(9)
更に、保持容量を有し、
前記第2配線は、前記保持容量の一方の電極を構成する
前記(1)ないし(8)のうちいずれか1つに記載の半導体装置。
(10)
前記半導体膜は酸化物半導体材料を含む
前記(1)ないし(9)のうちいずれか1つに記載の半導体装置。
(11)
前記半導体膜は、前記第1領域に隣接する領域に前記低抵抗領域を有している
前記(1)ないし(10)のうちいずれか1つに記載の半導体装置。
(12)
表示素子および前記表示素子を駆動する半導体装置を備え、
前記半導体装置は、
所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、
前記基板上の前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域に設けられた第1配線と、
少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、前記第1領域では、前記第1配線と前記基板との間に設けられるとともに、前記第2領域では、前記第1配線に接する半導体膜と、
前記半導体膜よりも、前記基板に近い位置に設けられ、前記第3領域で前記第1配線に接する第2配線と、
前記第1領域の前記第1配線と前記半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、
少なくとも前記第1領域の前記半導体膜に接して設けられ、前記第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層とを含む
表示装置。
1…半導体装置、Tr…トランジスタ、Cs…保持容量、10…コンタクト部、10−1…第1領域、10−2…第2領域、10−3…第3領域、11…基板、12,12A,12B…UC膜、13…下部電極、14…第1絶縁膜、15…半導体膜、15a…チャネル領域、15b…低抵抗領域、15C…上部電極、16…第2絶縁膜、17…ゲート電極、17W…ゲート配線、18…金属酸化膜、19,19A,19B,19C…層間絶縁膜、21…ソース・ドレイン電極、22…半導体補助層、2A…表示装置、2B…撮像装置、3…電子機器、31,35…タイミング制御部、32,38…信号処理部、33,36…駆動部、34…表示画素部、37…撮像画素部、40…インターフェース部。
半導体装置1の製造では、半導体材料を成膜した後の全ての工程を400℃以下で行うことが好ましい。これにより、半導体膜15の酸素欠損、水素拡散または可動イオンによって引き起こされる特性の低下を抑えることができる。
次いで、導電膜17A上に、所定のパターンを有するフォトレジストPr1,Pr102,Pr103を形成する(図7A)。フォトレジストPr102は、コンタクト部100のゲート配線17Wを形成するためのものである。このフォトレジストPr1,Pr102,Pr103を用いて、導電膜17Aおよび第2絶縁膜16のパターニングを行う(図7B,図7C)。
図9は、第1領域10−1に半導体補助層22を有する半導体装置1のコンタクト抵抗を表したものである。図9では、このコンタクト抵抗と、半導体補助層22を有しない半導体装置のコンタクト抵抗とを比較して表している。第1領域10−1に半導体補助層22を設けることにより、コンタクト抵抗が1.0×103Ω/個よりも低くなることが確認できた。また、半導体補助層22の厚みを大きくすることにより、コンタクト抵抗のばらつきを抑えることができる。

Claims (12)

  1. 所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、
    前記基板上の前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域に設けられた第1配線と、
    少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、前記第1領域では、前記第1配線と前記基板との間に設けられるとともに、前記第2領域では、前記第1配線に接する半導体膜と、
    前記半導体膜よりも、前記基板に近い位置に設けられ、前記第3領域で前記第1配線に接する第2配線と、
    前記第1領域の前記第1配線と前記半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、
    少なくとも前記第1領域の前記半導体膜に接して設けられ、前記第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層と
    を備えた半導体装置。
  2. 前記半導体補助層は、前記半導体膜に対してキャリア供与性を有する
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体補助層は導電性を有する
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体補助層は、金属または酸化物半導体を含む
    請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体補助層は、前記半導体膜と前記基板との間に設けられている
    請求項1に記載の半導体装置。
  6. 更に、トランジスタを有し、
    前記半導体膜には、前記トランジスタのチャネル領域が設けられている
    請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記トランジスタは、前記基板上に、前記半導体膜、ゲート絶縁膜およびゲート電極をこの順に有している
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記ゲート絶縁膜は、前記絶縁膜と同一の構成材料を含むとともに、前記絶縁膜と同一の厚みを有し、
    前記ゲート電極は、前記第1配線と同一の構成材料を含むとともに、前記第1配線と同一の厚みを有する
    請求項7に記載の半導体装置。
  9. 更に、保持容量を有し、
    前記第2配線は、前記保持容量の一方の電極を構成する
    請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体膜は酸化物半導体材料を含む
    請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記半導体膜は、前記第1領域に隣接する領域に前記低抵抗領域を有している
    請求項1に記載の半導体装置。
  12. 表示素子および前記表示素子を駆動する半導体装置を備え、
    前記半導体装置は、
    所定の方向に沿って、第1領域、第2領域および第3領域がこの順に隣接して設けられた基板と、
    前記基板上の前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域に設けられた第1配線と、
    少なくとも一部に低抵抗領域を有し、かつ、前記第1領域では、前記第1配線と前記基板との間に設けられるとともに、前記第2領域では、前記第1配線に接する半導体膜と、
    前記半導体膜よりも、前記基板に近い位置に設けられ、前記第3領域で前記第1配線に接する第2配線と、
    前記第1領域の前記第1配線と前記半導体膜との間に設けられた絶縁膜と、
    少なくとも前記第1領域の前記半導体膜に接して設けられ、前記第1領域を介した電気的な接続を補助する半導体補助層とを含む
    表示装置。
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