JP2019173334A - 乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネル - Google Patents

乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネル Download PDF

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【課題】施工性に優れた乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネルを提供すること。【解決手段】床梁30の左右に相互に隙間Gを置いて配設されている先張り乾式床パネル10と、隙間Gに配設されている塞ぎ乾式床パネル20と、を有する乾式床構造100であって、先張り乾式床パネル10は、デッキプレート5と、デッキプレート5の上にある硬質断熱材7と、硬質断熱材7の上にある床面材8とを有し、塞ぎ乾式床パネル20は、デッキプレート5と、デッキプレート5の上にある硬質断熱材7と、硬質断熱材7の上にある床面材8とを有し、塞ぎ乾式床パネル20の床面材8の広幅面には複数の吊り治具用孔8aが開設されており、少なくとも吊り治具用孔8aに対応する下方位置には、軟質断熱材9が配設されている。【選択図】図10

Description

本発明は、乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネルに関する。
建物の床には、モルタルやコンクリート等を充填して床を施工する湿式床工法と、これらの充填材を使用せずに床面材や根太等のみから床を施工する乾式床工法がある。従来の乾式床工法として、床荷重を受ける一対の床梁と連結材、及びブレース材からなる第1の床フレームと、ブレース材を一対の斜辺とする三角形状の第2の床フレームと、を桁梁方向に交互に配置して取付け、床フレームの位置決め穴に桁梁と大梁側の位置決めピンを挿通するように設置してボルト接合する、床の構成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−295828号公報
しかしながら、特許文献1に記載の床の構成方法は、構成が全く異なる2種類の床フレームを交互に配置して乾式床を施工することから、床フレームの製作に手間と時間を要すると共に床構造が複雑になり、施工に手間がかかる可能性がある。
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、施工性に優れた乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネルを提供することを目的としている。
前記目的を達成すべく、本発明による乾式床構造の一態様は、
床梁の左右に相互に隙間を置いて配設されている先張り乾式床パネルと、該床梁の上の該隙間に配設されている塞ぎ乾式床パネルと、を有する乾式床構造であって、
前記先張り乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
前記塞ぎ乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
前記塞ぎ乾式床パネルの有する前記床面材の広幅面には複数の吊り治具用孔が開設されており、少なくとも該吊り治具用孔に対応する下方位置には、軟質断熱材が配設されていることを特徴とする。
本態様によれば、床梁に対して相互に隙間を有して先行して設置される左右の先張り乾式床パネルの間に塞ぎ乾式床パネルが配設された乾式床構造に関し、後施工される塞ぎ乾式床パネルが床面材の広幅面(上面)に吊り治具用孔を有するとともに、床面材の下方の吊り治具用孔に対応する位置に軟質断熱材が配設されていることにより、施工後に吊り治具を取り外した際に、吊り治具用孔に対する処置を不要にできる。例えば、クレーン等の重機にて塞ぎ乾式床パネルを吊持して左右の先張り乾式床パネルの間の隙間に吊り下げる施工方法において、塞ぎ乾式床パネルの例えば左右の側面に吊り治具が係合される係合部を設ける処置が考えられる。このように塞ぎ乾式床パネルの側面への処置では、重機で吊り下ろし、先行設置されている左右の先張り乾式床パネルに干渉しないように塞ぎ乾式床パネルを吊り下ろすことを要するため、吊り下ろし後の後施工を必須とする係合部が必要になり得る。
これに対して、本態様の乾式床構造では、塞ぎ乾式床パネルの上方に位置する床面材の広幅面(上面)に吊り治具用孔を有していること、吊り治具用孔に対応する床面材の下方に配設される断熱材が軟質断熱材であることにより、吊り治具用孔に吊り治具を挿通させた際に、軟質断熱材が適度に変形して床面材に対する吊り治具の係合を阻害しない。しかしながら、塞ぎ乾式床パネルにおける床面材の下方位置には、ほぼ全域に亘って硬質断熱材が配設され、例えば吊り治具用孔に対応する位置にのみ軟質断熱材が配設される。平面視矩形の塞ぎ乾式床パネルにおいて、床面材の4つの隅角部近傍にそれぞれ吊り治具用孔が開設されている場合を例示すると、この4つの吊り治具用孔を含むその周囲の領域にのみ軟質断熱材を配設することができる。また、4つの吊り治具用孔を左右で1組として合計2組の吊り治具用孔とした上で、各組の2つの吊り治具用孔に亘る帯状の軟質断熱材を計2条配設することができる。前者の形態としては、床面材と略同形状及び略同面積の矩形ブロック状の硬質断熱材のうち、床面材に開設されている4箇所の吊り治具用孔(例えば丸孔)に対応する位置に、軟質断熱材が配設される形態が挙げられる。一方、後者の形態としては、例えば、2本の細長の矩形ブロック状(帯状)の軟質断熱材と、複数の矩形ブロック状の硬質断熱材を接着等することにより、全体として床面材と略同形状及び略同面積の断熱材が配設される形態が挙げられる。
先張り乾式床パネルは床面材の下方の全域に亘って硬質断熱材を有し、塞ぎ乾式床パネルは床面材のほぼ全域に亘って硬質断熱材を有することにより、乾式床構造の剛性を高めることができる。また、塞ぎ乾式床パネルは、床面材に開設されている吊り治具用孔の下方にも軟質断熱材が配設されることにより、全域に亘って断熱材を有し、従って断熱性能の低い部位を有さない塞ぎ乾式床パネルが形成される。
床面材の表面に開設されている吊り治具用孔は、塞ぎ乾式床パネルの設置後は、何等の後施工も不要であるが、例えば塞ぎ用のキャップ等を取付けてもよい。
また、本発明による乾式床構造の他の態様において、前記デッキプレートは、一方の端部に雌キーを有し、他方の端部に雄キーを有しており、隣接する前記デッキプレート同士の前記雄キーに前記雌キーが係合して該デッキプレート同士の接続が行われるように構成されており、
前記床梁の左右にある前記先張り乾式床パネルのいずれか一方は、前記隙間に臨む端部にハット形状プレートを有し、
前記塞ぎ乾式床パネルの有する前記デッキプレートの両端部において、左右いずれか一方の前記先張り乾式床パネルのハット形状プレートに対応する端部には前記雄キーが配設され、左右いずれか他方の前記先張り乾式床パネルの前記雄キーに対応する端部には前記雌キーが配設されていることを特徴とする。
本態様によれば、隙間を有して左右に配設されている先張り乾式床パネルのそれぞれのデッキプレートに対して、隙間に配設される塞ぎ乾式床パネルの有するデッキプレートの端部を設置困難な状態で干渉させることなく、デッキプレートの端部同士を係合させながら設置することが可能になる。ここで、ハット形状プレートとは、例えばデッキプレートと同素材のプレートであって、両端がフラットなΩ状を呈し、デッキプレートのように雄キーも雌キーも有していないプレートである。デッキプレートにおいては、雄キーに対して雌キーを上方から嵌め込んで係合させることは可能である一方、雌キーに対して雄キーを上方から嵌め込んで係合させることは困難であることに加えて、雌キーに対して雄キーが干渉する結果、2つのデッキプレートの上端を同じレベルに揃えて配設することができなくなる。本態様によれば、先張り乾式床パネルの有するハット形状プレートの端部のフラットキーに対して、後施工される塞ぎ乾式床パネルの有するデッキプレートの端部の例えば雄キーが上方から落とし込まれることにより、双方が干渉することなく、先張り乾式床パネルと塞ぎ乾式床パネルを同じレベルとなるように塞ぎ乾式床パネルを設置することが可能になる。
また、本発明による乾式床構造の他の態様において、前記先張り乾式床パネルでは、前記硬質断熱材と前記床面材よりも前記デッキプレートが側方に張出しており、
前記塞ぎ乾式床パネルでは、前記デッキプレートよりも前記硬質断熱材と前記床面材が側方に張出しており、
前記塞ぎ乾式床パネルの有する前記硬質断熱材と前記床面材の端部が、前記先張り乾式床パネルの有する前記デッキプレートの上に載置されていることを特徴とする。
本態様によれば、床梁の左右に配設されている先張り乾式床パネルの間の隙間に対して、重機にて吊持され、吊り下ろされた塞ぎ乾式床パネルを、先張り乾式床パネルの構成部材と干渉させることなく設置することができる。
また、本発明による乾式床構造の他の態様は、前記硬質断熱材が樹脂系フォーム断熱材からなり、前記軟質断熱材がグラスウールもしくはロックウールからなる繊維系断熱材からなることを特徴とする。
本態様によれば、樹脂系フォーム断熱材と繊維系断熱材により硬質断熱材と軟質断熱材を形成することによって、共に断熱性に優れ、変形性を有する軟質断熱材と、パネルに剛性を付与できる硬質断熱材とを形成することができる。樹脂系フォーム断熱材としては、フェノール樹脂やウレタン樹脂等のフォーム材を適用できる。
また、本発明による乾式床構造の施工方法の一態様は、
床梁の左右に相互に隙間を置いて先張り乾式床パネルを設置する、先張り乾式床パネル設置工程と、
前記床梁の上の前記隙間に塞ぎ乾式床パネルを設置して該隙間を塞ぐ、塞ぎ乾式床パネル設置工程と、を有し、
前記先張り乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
前記塞ぎ乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
前記塞ぎ乾式床パネルの前記床面材の広幅面には複数の吊り治具用孔が開設され、少なくとも該吊り治具用孔に対応する下方位置には、軟質断熱材が配設されており、
前記塞ぎ乾式床パネル設置工程では、前記吊り治具用孔に吊り治具を係止し、該吊り治具に繋がるワイヤーを介して重機で前記塞ぎ乾式床パネルを吊り下ろして設置し、該吊り治具用孔から吊り治具を外すことにより乾式床構造を施工することを特徴とする。
本態様によれば、床梁の左右に先行して配設されている先張り乾式床パネルの間の隙間に対して、重機にて吊持され、吊り下ろされた塞ぎ乾式床パネルを設置するに当たり、塞ぎ乾式床パネルの広幅面(上面)に複数の小面積の吊り治具用孔が開設され、ここに吊り治具が挿通されることにより、吊り下ろしの際に吊り治具等が先張り乾式床パネルに干渉することがない。また、吊り下ろし後に吊り治具用孔を後施工することを不要にできる。従って、良好な施工性を有する施工方法となる。
また、本発明による乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルの一態様は、
床梁の左右に相互に隙間を置いて配設されている先張り乾式床パネルと、該床梁の上の該隙間に配設されている塞ぎ乾式床パネルと、を有する、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルであって、
前記塞ぎ乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
前記塞ぎ乾式床パネルの前記床面材の広幅面には複数の吊り治具用孔が開設されており、少なくとも該吊り治具用孔に対応する下方位置には、軟質断熱材が配設されていることを特徴とする。
本態様によれば、後施工される塞ぎ乾式床パネルが床面材の広幅面(上面)に吊り治具用孔を有するとともに、床面材の下方の吊り治具用孔に対応する位置に軟質断熱材が配設されていることにより、施工後に吊り治具を取り外した際に、吊り治具用孔に対する処置を不要にできる。さらに、吊り治具用孔に吊り治具を挿通した際に、軟質断熱材が適度に変形することにより、吊り治具の吊り治具用孔への挿通と床面材への係合が断熱材によって阻害される恐れはない。
また、本発明による乾式床構造を形成する先張り乾式床パネルの一態様は、
床梁の左右に相互に隙間を置いて配設されている先張り乾式床パネルと、該床梁の上の該隙間に配設されている塞ぎ乾式床パネルと、を有する、乾式床構造を形成する先張り乾式床パネルであって、
デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、前記デッキプレートの有する波形の稜線方向に延びる複数の桟部材と、該桟部材同士を繋ぐ水平ブレースと、を有していることを特徴とする。
本態様によれば、複数の桟部材と、桟部材同士を繋ぐ水平ブレースとによって補強されることにより、特に水平剛性の高い先張り乾式床パネルが形成される。そして、水平剛性の高い先張り乾式床パネルを有することにより、同様に水平剛性の高い乾式床構造が形成される。
以上の説明から理解できるように、本発明の乾式床構造とその施工方法によれば、施工性に優れた乾式床構造とその施工方法を提供することができる。
実施形態に係る先張り乾式床パネルの下段構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は図1(a)のb方向矢視図である。 先張り乾式床パネルの下方の中段構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は図2(a)のb方向矢視図である。 (a)はデッキプレートの雄キーに対してデッキプレートの雌キーが係合する状態を説明した斜視図であり、(b)はハット形状プレートの斜視図である。 先張り乾式床パネルの上方の中段構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は図4(a)のb方向矢視図である。 先張り乾式床パネルの上段構成を示すと共に先張り乾式床パネルを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は図5(a)のb方向矢視図である。 実施形態に係る塞ぎ乾式床パネルの下段構成及び中段構成を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は図6(a)のb方向矢視図である。 塞ぎ乾式床パネルの上段構成を示すと共に塞ぎ乾式床パネルを示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は図7(a)のb方向矢視図である。 実施形態に係る乾式床構造の施工方法を説明する工程図である。 図8に続いて乾式床構造の施工方法を説明する工程図である。 図9に続いて乾式床構造の施工方法を説明する工程図であって、実施形態に係る乾式床構造を共に示す図である。
以下、実施形態に係る乾式床構造とその施工方法、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルと先張り乾式床パネルについて添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[実施形態に係る先張り乾式床パネル、塞ぎ乾式床パネル、乾式床構造とその施工方法]
<先張り乾式床パネル>
はじめに、図1乃至図5を参照して、実施形態に係る先張り乾式床パネルについて説明する。ここで、図1は、実施形態に係る先張り乾式床パネルの下段構成を示す図であり、図2は、先張り乾式床パネルの下方の中段構成を示す図である。また、図3(a)はデッキプレートの雄キーに対してデッキプレートの雌キーが係合する状態を説明した斜視図であり、図3(b)はハット形状プレートの斜視図である。また、図4は、先張り乾式床パネルの上方の中段構成を示す図であり、図5は、先張り乾式床パネルの上段構成を示すと共に先張り乾式床パネルを示す図である。
図1乃至図5に示すように、図示例の先張り乾式床パネル10は4段構成を有している。以下、下段構成、下方の中段構成、上方の中段構成、上段構成の順に説明する。まず、図1に示すように、先張り乾式床パネル10の下段には、4本の桟部材1が間隔を置いて並設されている。桟部材1は例えば角形鋼管から形成され、桟部材1の両端部には接続金具2が溶接等により接続されている。
接続金具2は、図1(b)に示すように、載置材21と、閉塞材22、被吊り材23とを有する。載置材21は、桟部材1の下面に溶接され、桟部材1の端部から側方に張出している。閉塞材22は、桟部材1の端部を閉塞するようにして載置材21から立設し、桟部材1と載置材21の双方に溶接等により接続されている。被吊り材23は、閉塞材22と直交する態様で載置材21から立設し、載置材21と閉塞材22の双方に溶接等により接続されている。
隣接する2つの桟部材1において、交差する態様で各載置材21に対して2本の水平ブレース3がボルト・ナット等により接続されていることにより、下段構成が形成される。なお、桟部材1の本数、桟部材1同士の間隔等は、施工される乾式床構造の大きさにより適宜設定され、図示例の形態に限定されるものではない。
図2に示すように、桟部材1と水平ブレース3とを有する下段構成の上に、複数枚のデッキプレート5が相互に端部のキー同士を係合させた姿勢で載置され、さらに、右端には、デッキプレート5と同素材のハット形状プレート6が配設されている。複数枚のデッキプレート5が相互に係合すると共に右端にハット形状プレート6が配設されていることにより、図2(b)に示すような稜線方向の形状が波形であり、図2(a)に示すように下段構成をほぼカバーする下方の中段構成が形成される。デッキプレート5やハット形状プレート6は、桟部材1に対してそれぞれの適所がビス等により固定される。
ここで、図3(a)を参照して、2つのデッキプレート5の係合態様について説明する。図3(a)に示すように、デッキプレート5は、長手方向に直交する断面形状が、左右の平坦部と、これら平坦部からテーパー状に上るテーパー側面と、平坦な天井面とを有し、図において右側の平坦部の側端には雌キー5aが設けられており、図において左側の平坦部の側端には雄キー5bが設けられている。図3(a)に示すように、一方のデッキプレート5の雄キー5bに対して、上方から他方のデッキプレート5の雌キー5aをX1方向に下ろしてきた際には、雄キー5bに雌キー5aが良好に嵌まり込み、相互に係合する。一方、図示を省略するが、逆に、一方のデッキプレート5の雌キー5aに対して、上方から他方のデッキプレート5の雄キー5bを下してきた際には、雌キー5aに雄キー5bが嵌まり込まないことから、相互に係合させることができない。そして、係合できないばかりでなく、相互に干渉してしまうことにより、上端を同じレベルにして2つのデッキプレート5を配設することができなくなる。従って、2つのデッキプレート5同士を端部のキー同士で係合させる場合には、雄キー5bに対して上方から雌キー5aを下してきて係合させることを前提として、雌キー5aと雄キー5bとの間に既定の左右関係が存在する。すなわち、図示例のように、右側に位置する雄キー5bに対して上方から下りてきた雌キー5aが係合して左側に位置する。
このように、雌キー5aと雄キー5bの係合に際して、雌キー5aと雄キー5bとの間に既定の左右関係が存在することから、本実施形態では、図3(b)に示すハット形状プレート6をデッキプレート5の一方の側端に並設させることにより、後述する先張り乾式床パネル10と塞ぎ乾式床パネル20の良好な組み付けを実現させることとした。
図3(b)に示すように、ハット形状プレート6は、左右にフラットキー6aを有するハット形状のプレートである。デッキプレート5の有する雌キー5aや雄キー5bと異なり、フラットキー6aは文字通り平坦であることから、このフラットキー6aの上に、雌キー5aと雄キー5bのいずれを下してきた場合であっても、相互に係合はしないものの、デッキプレート5とハット形状プレート6の双方の上端レベルを同じレベルにして配設することができる。必ずしも端部同士で係合しなくても、良好に配設された状態で、例えば、フラットキー6aと雄キー5bの重ね合せ部を下方の桟部材1に対してビス留め等することにより、双方を接続することができる。
図2に戻り、先張り乾式床パネル10を形成する下方の中段構成においては、複数枚のデッキプレート5同士が、一方の雄キー5bに対して他方の雌キー5aが上方から嵌め込まれることにより係合され、さらに、右端のデッキプレート5に対してはその側方にハット形状プレート6が配設されることにより、下方の中段構成が形成される。
次に、図4に示すように、複数枚のデッキプレート5とハット形状プレート6の上に、複数枚の硬質断熱材7を敷設することにより、先張り乾式床パネル10の上方の中段構成が形成される。図示例では、3枚の広幅面積の硬質断熱材7と、端部の残り幅調整用の狭幅面積の硬質断熱材7が配設されているが、硬質断熱材7の形状は数は適宜設定される。
硬質断熱材7は、比較的剛性があり、硬い断熱材である。硬質断熱材7として、フェノールフォーム、硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム等の樹脂系フォーム断熱材が適用される。この「フォーム材」には、ウレタンフォームに代表される連続気泡構造体と、ポリエチレンフォームに代表される独立気泡構造体が含まれる。
そして、図5に示すように、複数枚の合板等から形成される床面材8を硬質断熱材7の上に敷設することにより、先張り乾式床パネル10の上段構成が形成されるとともに、4段構成の先張り乾式床パネル10が形成される。例えば、床面材8の適所において、床面材8と硬質断熱材7を貫通するようにして、ビス等で下段の桟部材1に対して床面材8及び硬質断熱材7を取り付けることができる。
また、図5に示すように、先張り乾式床パネル10では、硬質断熱材7と床面材8よりもデッキプレート5及びハット形状プレート6が側方に張出している。
図示する先張り乾式床パネル10は、予め工場にて製作されたプレキャストパネルを現場搬送し、現場にて床梁上に速やかに設置してもよいし、例えば、床面材8以外を工場にて組み付けたものを現場搬送し、現場にて床面材8をビス等で留め付けた後、床梁上に設置してもよい。
<塞ぎ乾式床パネル>
次に、図6及び図7を参照して、実施形態に係る塞ぎ乾式床パネルについて説明する。ここで、図6は、実施形態に係る塞ぎ乾式床パネルの下段構成及び中段構成を示す図であり、図7は、塞ぎ乾式床パネルの上段構成を示すと共に塞ぎ乾式床パネルを示す図である。
図6に示すように、塞ぎ乾式床パネル20の下段構成においては、複数枚のデッキプレート5を相互に係合させた上に、複数枚の硬質断熱材7を敷設すると共に、硬質断熱材7の間に狭幅で帯状の2枚の軟質断熱材9を敷設する。2枚の軟質断熱材9は、図7に示す床面材8に開設される吊り治具用孔8aに対応する位置に配設されている。
図6に戻り、軟質断熱材9には、ロックウールやグラスウールといった繊維系断熱材が適用される。繊維系断熱材は樹脂系フォーム断熱材に比べて剛性が低く、変形性能に優れている。
図6に示す硬質断熱材7と軟質断熱材9の上に、図7に示すように複数枚の床面材8を敷設し、床面材8の適所において、床面材8と硬質断熱材7を貫通するようにしてデッキプレート5に対してビス留めすることにより、塞ぎ乾式床パネル20が形成される。
図7に示すように、塞ぎ乾式床パネル20には、平面視矩形の塞ぎ乾式床パネル20の短手方向に並んだ2つで1組の吊り治具用孔8aが長手方向の両端側に計2組設けられている。そして、各組の吊り治具用孔8aに亘る範囲において、床面材8の下方に帯状の軟質断熱材9が配設されている。以下で説明する乾式床構造の施工方法で詳説するが、吊り治具用孔8aに吊り治具が挿通された際に、仮に吊り治具用孔8aの下方に硬質断熱材7が配設されていると、硬質断熱材7が硬すぎて吊り治具をスムーズに挿通させて床面材8に係止させることができない。そこで、吊り治具用孔8aに対応する下方位置には、軟質断熱材9を配設している。
尚、図示例の軟質断熱材9は、並んだ2つの吊り治具用孔8aに亘る帯状の形態であるが、図示例以外の形態の軟質断熱材が適用されてもよい。例えば、吊り治具用孔8aの直下のみ軟質断熱材が配設される形態であってもよい。この形態では、硬質断熱材7のうち、吊り治具用孔8aに対応する位置に例えば丸孔が開設され、この丸孔に軟質断熱材が詰め込まれる。
図7に示すように、塞ぎ乾式床パネル20では、デッキプレート5よりも硬質断熱材7(及び軟質断熱材9)と床面材8が側方に張出している。
<乾式床構造とその施工方法>
次に、図8乃至図10を参照して、実施形態に係る乾式床構造とその施工方法について説明する。ここで、図8乃至図10は順に、実施形態に係る乾式床構造の施工方法を説明する工程図であり、図10はさらに実施形態に係る乾式床構造を示す図である。尚、図9は、軟質断熱材9が配設されている箇所で切断した断面図を示している。
まず、図8に示すように、例えばコンクリート製でプレキャスト製のべた基礎Kの上にH形鋼等の形鋼材からなる床梁30が敷設され、基礎Kに固定される。なお、基礎Kの形態は、べた基礎の他、布基礎等であってもよいし、プレキャスト製でなくて現場打設された基礎であってもよい。例えば外形が平面視矩形の建物の場合、実際には、外形に沿う方向に大梁が敷設され、対向する大梁と大梁の間に小梁が配設されることにより、床梁が形成されるが、図8乃至図10では、これらをまとめて床梁30とし、その一部を取り出して施工方法を説明することにする。
実施形態に係る施工方法では、まず、図8に示すように、間隔を置いて敷設された床梁30の左右に、床梁30の直上に隙間Gを有する態様で先張り乾式床パネル10を設置する。図8では、左右の床梁30の側方に既に先張り乾式床パネル10が設置され、左右の床梁30の間に先張り乾式床パネル10が設置される状態を示しているが、例えば建物の左右いずれか一方の端から順に先張り乾式床パネル10が設置されてもよい。
床梁30を形成するH形鋼において、ウエブの途中位置には鋼製で水平方向に延設する被載置プレート31がウエブに対して溶接にて接続されており、被載置プレート31の上下が、ウエブ及び上下のフランジに溶接されている鋼製の補強リブ33、32にて補強されている。先張り乾式床パネル10の有する被吊り材23に開設されている治具用孔23aに吊り治具Jが係合され、吊り治具JにワイヤーWが接続されている。例えば、図5に示す先張り乾式床パネル10において、左右上下の4箇所の被吊り材23に対して吊り治具Jが係合され、各吊り治具Jに接続されているワイヤーWが図8に示す態様で纏められ、不図示のクレーン等の重機によって吊持され、床梁30に対してX2方向に吊り下ろされる。この際、先張り乾式床パネル10の有する載置材21が床梁30から側方に張出す被載置プレート31の上に載置される。そして、載置材21が被載置プレート31の上に載置された状態において、双方のボルト孔21a、31aが連通する。連通したボルト孔21a、31aにボルトを挿通し、ナット締めすることにより、ボルト・ナット34にて双方を接続する。以上が、先張り乾式床パネル設置工程である。
次に、図9に示すように、塞ぎ乾式床パネル20の有する床面材8に開設されている4箇所の吊り治具用孔8a(図7参照)に吊り治具Jを挿通して係合させ、各吊り治具Jに接続されているワイヤーWを1本に纏め、不図示のクレーン等の重機により、隣接する先張り乾式床パネル10の間の隙間Gに吊り下ろす。尚、図9は、2箇所の隙間Gに同時に2つの塞ぎ乾式床パネル20をX2方向に吊り下ろしている状態を示しているが、各隙間Gに対して塞ぎ乾式床パネル20を順次吊り下ろしていく方法であってもよいことは勿論である。
図9に示すように、床面材8に開設されている吊り治具用孔8aの下方にある断熱材が軟質断熱材9であることから、吊り治具用孔8aに吊り治具Jを挿通した際に、軟質断熱材9は適度にδ方向に変形して、吊り治具Jの挿通及び床面材8への係合を阻害しない。
さらに、図9からも明らかなように、先張り乾式床パネル10は、硬質断熱材7と床面材8よりもデッキプレート5及びハット形状プレート6が側方の隙間G側に張出しており、塞ぎ乾式床パネル20は、デッキプレート5よりも硬質断熱材7(及び軟質断熱材9)と床面材8が側方の隙間G側に張出している。そのため、塞ぎ乾式床パネル20を隙間Gに吊り下ろした際に、左右の先張り乾式床パネル10のハット形状プレート6とデッキプレート5の上端に、塞ぎ乾式床パネル20の硬質断熱材7(及び軟質断熱材9)をスムーズに載置することができる。
また、図3でも説明したように、塞ぎ乾式床パネル20の有する右端のデッキプレート5の右側端部のキーは雌キー5aであり、左側のデッキプレート5の左側端部のキーは雄キー5bである。これに対し、隙間Gの右側にある先張り乾式床パネル10の有する左端のデッキプレート5の左側端部のキーは雄キー5bであることから、塞ぎ乾式床パネル20をX2方向に吊り下ろしてきた際に、下方に位置する雄キー5bに対して、上方から雌キー5aがX3方向に下りてきてスムーズに嵌まり込み、相互に係合される。同時に、塞ぎ乾式床パネル20をX2方向に吊り下ろしてきた際に、下方に位置するフラットキー6aに対して、上方から雄キー5bがX4方向に下りてきて、相互に干渉することなくフラットキー6aの上に載置される。従って、左右の先張り乾式床パネル10の間の隙間Gに塞ぎ乾式床パネル20を吊り下ろした際に、それらの有する床面材8を同じレベルに設置することができる。以上が、塞ぎ乾式床パネル設置工程である。
建物の床を形成する各床梁30に対して、先張り乾式床パネル設置工程を実行した後、先張り乾式床パネル設置工程にて形成されている先張り乾式床パネル10間の隙間Gに対して、塞ぎ乾式床パネル設置工程を実行して塞ぎ乾式床パネル20を設置する。
このようにして左右の先張り乾式床パネル10の間の隙間Gに対して塞ぎ乾式床パネル20を設置することにより、図10に示すように、床梁30の左右にある先張り乾式床パネル10と、左右の先張り乾式床パネル10の間に配設された塞ぎ乾式床パネル20とを有する乾式床構造100が形成される。図10からも明らかなように、先張り乾式床パネル10の側方への張出し部の上に塞ぎ乾式床パネル20の側方への張出し部が載置されることにより、左右の先張り乾式床パネル10と塞ぎ乾式床パネル20の有するそれぞれの床面材8が同じレベルに揃えられる。
図10は、水平に広がる先張り乾式床パネル10の床面材8と塞ぎ乾式床パネル20の床面材8の上に、フローリング材40としてブロックカーペット等のカーペットが敷設された状態を示している。このように、床面材8の上にフローリング材40を敷設することにより、塞ぎ乾式床パネル20の床面材8の有する吊り治具用孔8aは室内側から見えない状態となる。また、図示例のように乾式床構造100が完成した状態において、吊り治具用孔8aに対して必ずしも塞ぎ処置を行う必要はないが、樹脂キャップ等を嵌めて閉塞処置を行ってもよい。
図示する乾式床構造100とその施工方法によれば、塞ぎ乾式床パネル20を設置する際に適用される吊り治具用孔8aが床面材8の広幅面の複数箇所に開設されていること、及び、この吊り治具用孔8aに対応する下方位置に軟質断熱材9が配設されていることにより、塞ぎ乾式床パネル20を設置した後の後施工が不要になり、良好な施工性の下で、乾式床構造100を施工することが可能になる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に対し、その他の構成要素が組み合わされるなどした他の実施形態であってもよく、また、本発明はここで示した構成に何等限定されるものではない。この点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1:桟部材、2:接続金具、21:載置材、22:閉塞材、23:被吊り材、3:水平ブレース、5:デッキプレート、5a:雌キー、5b:雄キー、6:ハット形状プレート、6a:フラットキー、7:硬質断熱材(断熱材)、8:床面材、8a:吊り治具用孔、9:軟質断熱材(断熱材)、10:先張り乾式床パネル、20:塞ぎ乾式床パネル、30:床梁、31:被載置プレート、32、33:補強リブ、34:ボルト・ナット、40:カーペット(フローリング材)、100:乾式床構造、G:隙間、J:吊り治具、W:ワイヤー

Claims (7)

  1. 床梁の左右に相互に隙間を置いて配設されている先張り乾式床パネルと、該床梁の上の該隙間に配設されている塞ぎ乾式床パネルと、を有する乾式床構造であって、
    前記先張り乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
    前記塞ぎ乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
    前記塞ぎ乾式床パネルの有する前記床面材の広幅面には複数の吊り治具用孔が開設されており、少なくとも該吊り治具用孔に対応する下方位置には、軟質断熱材が配設されていることを特徴とする、乾式床構造。
  2. 前記デッキプレートは、一方の端部に雌キーを有し、他方の端部に雄キーを有しており、隣接する前記デッキプレート同士の前記雄キーに前記雌キーが係合して該デッキプレート同士の接続が行われるように構成されており、
    前記床梁の左右にある前記先張り乾式床パネルのいずれか一方は、前記隙間に臨む端部にハット形状プレートを有し、
    前記塞ぎ乾式床パネルの有する前記デッキプレートの両端部において、左右いずれか一方の前記先張り乾式床パネルのハット形状プレートに対応する端部には前記雄キーが配設され、左右いずれか他方の前記先張り乾式床パネルの前記雄キーに対応する端部には前記雌キーが配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の乾式床構造。
  3. 前記先張り乾式床パネルでは、前記硬質断熱材と前記床面材よりも前記デッキプレートが側方に張出しており、
    前記塞ぎ乾式床パネルでは、前記デッキプレートよりも前記硬質断熱材と前記床面材が側方に張出しており、
    前記塞ぎ乾式床パネルの有する前記硬質断熱材と前記床面材の端部が、前記先張り乾式床パネルの有する前記デッキプレートの上に載置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の乾式床構造。
  4. 前記硬質断熱材が樹脂系フォーム断熱材からなり、前記軟質断熱材がグラスウールもしくはロックウールからなる繊維系断熱材からなることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乾式床構造。
  5. 床梁の左右に相互に隙間を置いて先張り乾式床パネルを設置する、先張り乾式床パネル設置工程と、
    前記床梁の上の前記隙間に塞ぎ乾式床パネルを設置して該隙間を塞ぐ、塞ぎ乾式床パネル設置工程と、を有し、
    前記先張り乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
    前記塞ぎ乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
    前記塞ぎ乾式床パネルの前記床面材の広幅面には複数の吊り治具用孔が開設され、少なくとも該吊り治具用孔に対応する下方位置には、軟質断熱材が配設されており、
    前記塞ぎ乾式床パネル設置工程では、前記吊り治具用孔に吊り治具を係止し、該吊り治具に繋がるワイヤーを介して重機で前記塞ぎ乾式床パネルを吊り下ろして設置し、該吊り治具用孔から吊り治具を外すことにより乾式床構造を施工することを特徴とする、乾式床構造の施工方法。
  6. 床梁の左右に相互に隙間を置いて配設されている先張り乾式床パネルと、該床梁の上の該隙間に配設されている塞ぎ乾式床パネルと、を有する、乾式床構造を形成する塞ぎ乾式床パネルであって、
    前記塞ぎ乾式床パネルは、デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、を有し、
    前記塞ぎ乾式床パネルの前記床面材の広幅面には複数の吊り治具用孔が開設されており、少なくとも該吊り治具用孔に対応する下方位置には、軟質断熱材が配設されていることを特徴とする、乾式床構造を形成する乾式床構造。
  7. 床梁の左右に相互に隙間を置いて配設されている先張り乾式床パネルと、該床梁の上の該隙間に配設されている塞ぎ乾式床パネルと、を有する、乾式床構造を形成する先張り乾式床パネルであって、
    デッキプレートと、該デッキプレートの上にある硬質断熱材と、該硬質断熱材の上にある床面材と、前記デッキプレートの有する波形の稜線方向に延びる複数の桟部材と、該桟部材同士を繋ぐ水平ブレースと、を有していることを特徴とする、乾式床構造を形成する先張り乾式床パネル。
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