JP2019172293A - 包装箱,テーブル及びシート材 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装箱の活用性を高める。【解決手段】基本状態で六面体をなす包装箱1は、基本状態で四角筒状をなす側板2A,天板2B及び底板2Cと、これらにそれぞれ連接された内フラップ3A,第一外フラップ3B及び第二外フラップ3Cとを備えている。また、包装箱1は、底板2C及び第二外フラップ3Cにおいて直線状に延びる底罫線5と、内フラップ3Aにおいて斜めに延びる天罫線6と、保持手段7とを備えている。基本状態から変形された変形状態では、天板2Bが側板2Aの上側に配置され、底板2Cが天板2Bの下方に配置される。また、底罫線5が天板2Bに向けて凸に折り曲げられるとともに、天罫線6が折り曲げられて天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に沿って配置される。保持手段7は、変形状態で底罫線5の折れ角度を保持するとともに、天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に対する天罫線6の位置を保持する。【選択図】図5

Description

本発明は、基本状態で六面体をなす包装箱,この包装箱が変形されてなるテーブル及びこの包装箱に組立可能なシート材に関する。
従来、物品を包装するための包装箱に、物品を包装する以外の機能を付加することが検討されている。例えば、包装箱(角箱)の上に天板を固定することで、包装箱をテーブルの脚部(天板の支持台)として機能させる構造が提案されている(特許文献1参照)。この構造によれば、包装箱をテーブルの一部として活用することができる。
特開2002−293386号公報
しかしながら、前述した構造では、包装箱が天板と組み合わされてテーブルが構成されることから、包装箱単体をテーブルとして機能させることができない。よって、前述した構造には、包装箱の活用性を高めるうえで改善の余地がある。
本件は、前述したような課題に鑑みて創案されたものであり、包装箱の活用性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する包装箱は、四角筒状をなす四つの矩形状のパネルと、夫々の前記パネルの両側に連接された八つのフラップとを備え、物品を包装する基本状態で六面体をなす。四つの前記パネルは、互いに対向する二つの側板と、前記基本状態から変形された変形状態で前記側板の上側に配置される天板と、前記変形状態で前記天板の下方に配置される底板とで構成される。八つの前記フラップは、前記天板に連接された二つの第一外フラップと、前記底板に連接され、前記基本状態で前記第一外フラップと共に対向する二面をなす二つの第二外フラップと、前記側板の夫々に連接され、前記基本状態で前記第一外フラップ及び前記第二外フラップの内側に重なって配置される四つの内フラップとで構成される。本包装箱は、前記底板及び前記第二外フラップに設けられ、二つの前記側板の中間位置で直線状に延び、前記変形状態で前記天板に向けて凸に折り曲げられる底罫線と、前記内フラップに設けられ、前記側板との境界線における前記天板側の端部から前記底板側へ向かって斜めに直線状に延び、前記変形状態で折り曲げられて前記天板と前記第一外フラップとの境界線に沿って配置される天罫線と、前記変形状態で、前記底罫線の折れ角度を保持するとともに、前記天板と前記第一外フラップとの境界線に対する前記天罫線の位置を保持する保持手段と、を備えたことを特徴としている。
(2)前記保持手段が、前記第一外フラップの夫々に形成された一対のフラップ状の舌片と、前記内フラップの夫々に形成され、前記変形状態で前記舌片が差し込まれた状態に係止される孔部とを有することが好ましい。
(3)前記舌片が、前記第一外フラップの平面視で台形状をなし、前記台形状の上底を軸にして揺動自在であり、前記孔部が、前記天罫線に対して垂直に延びるとともに相互間の距離が前記台形状の下底よりも短い二辺をもつ矩形状であることが好ましい。
(4)本包装箱が中芯を有する段ボールシートで形成され、前記側板における前記中芯の各フルートが前記変形状態で上下方向に延在することが好ましい。
(5)ここで開示するテーブルは、前記包装箱が前記変形状態とされて構成され、前記保持手段により、二つの前記側板が下方へいくほど互いに近づく姿勢に保持されていることを特徴としている。
(6)ここで開示するシート材は、前記包装箱に組立可能であって、前記パネルが横方向に連接され、前記第一外フラップが前記天板の縦方向の両側に連接され、前記第二外フラップが前記底板の前記縦方向の両側に連接され、前記内フラップが夫々の前記側板の前記縦方向の両側に連接され、前記底罫線が前記底板及び二つの前記第二外フラップにわたって前記縦方向に沿って延び、前記天罫線が前記縦方向に対して傾斜して延びていることを特徴としている。なお、前記横方向及び前記縦方向は、前記シート材の延在面に沿う方向であって、互いに直交する。
開示の包装箱,テーブル及びシート材によれば、包装箱をテーブルとして機能させることができる。よって、包装箱の活用性を高めることができる。
実施形態に係る包装箱の基本状態を示す斜視図である。 図1の包装箱を第一外フラップ及び第二外フラップ側から見た図である。 図2から第一外フラップ及び第二外フラップを省略した図である。 図1の包装箱を底罫線及び天罫線で折り曲げた状態を示す図であり、第一外フラップを省略して示している。 図1の包装箱の変形状態を示す図(実施形態に係るテーブルの側面図)である。 図1の包装箱の展開図(実施形態に係るシートの平面図)である。
以下、図面を参照して、実施形態としての包装箱,テーブル及びシート材について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1−1.包装箱]
図1に示すように、本実施形態に係る包装箱1は、物品を包装する基本状態(すなわち、箱の状態)で六面体をなす。本実施形態では、いわゆる0201形式(いわゆるA式)の包装箱1を例示する。包装箱1は、四角筒状をなす四つの矩形状のパネル2と、各パネル2の両側に連接された八つの矩形状のフラップ3とを備えている。以下、包装箱1において、四つのパネル2で囲まれる空間に向かう側を「内側」とし、この反対側を「外側」とする。
各パネル2は、基本状態では、上下方向(鉛直方向)に沿って配置され、包装箱1の側面をなす。一方、フラップ3は、基本状態では、上下方向と直交する水平方向に沿って配置され、包装箱1の天面及び底面をなす。本実施形態に係る包装箱1は、中芯4を有する段ボールシートで形成されている。包装箱1が基本状態である場合、中芯4のフルート4aの延在方向は上下方向である。すなわち、基本状態の各パネル2では、フルート4aが上下のフラップ3を接続する方向に延びている。
四つのパネル2は、互いに対向する二つの第一パネル2A,2Aと、各第一パネル2Aに対して垂直に設けられた二つの第二パネル2B,2Cとで構成される。八つのフラップ3は、第一パネル2Aに連接された四つの内フラップ3Aと、第二パネル2B,2Cにそれぞれ連接された外フラップ3B,3Cとで構成される。
外フラップ3B,3Cは、基本状態では先端を突き合わせて配置される。外フラップ3B,3Cのうち、基本状態でパネル2の上側に配置される外フラップ3B,3Cは包装箱1の天面をなし、基本状態でパネル2の下側に配置される二つの外フラップ3B,3Cは包装箱1の底面をなす。すなわち、基本状態において、外フラップ3B,3Cは対向する二面をなす。内フラップ3Aは、基本状態で外フラップ3B,3Cの内側に重なって配置される。
包装箱1は、基本状態から図5に示す変形状態に変形可能である。包装箱1は、変形状態である場合にテーブル1′を構成する。変形状態では、各第一パネル2Aが上下方向に沿うように配置され、テーブル1′の脚部として機能する。このため、以下の説明では、第一パネル2Aを「側板2A」ともいう。
また、変形状態では、一方の第二パネル2Bが各側板2Aの上側に配置されるとともに、他方の第二パネル2Cが一方の第二パネル2Bの下方に配置される。このため、以下の説明では、一方の第二パネル2Bを「天板2B」ともいい、他方の第二パネル2Cを「底板2C」ともいう。さらに、外フラップ3B,3Cのうち、天板2Bに連接された外フラップ3Bを「第一外フラップ3B」ともいい、底板2Cに連接された外フラップ3Cを「第二外フラップ3C」ともいう。
包装箱1は、テーブル1′を構成するための要素として、底罫線5と天罫線6と保持手段7とを備えている。底罫線5及び天罫線6は、包装箱1が基本状態から変形状態に変更されるときに折り曲げられる線であって、折り曲げ動作を案内する機能をもつ。一方、保持手段7は、変形状態において、底罫線5及び天罫線6の各折り曲げ状態を保持し、テーブル1′の形状を保持する機能をもつ。
図1に示すように、底罫線5は、底板2C及びこの両側の第二外フラップ3Cにわたって設けられ、二つの側板2Aの中間位置で直線状に延びている。すなわち、底罫線5は、二つの側板2Aからの各距離が等しくなる位置に設けられている。底罫線5は、具体的には、底板2C及び第二外フラップ3Cの各内面(内側を向く面)に形成された溝(スジ押し)である。本実施形態の底罫線5は、中芯4のフルート4aと平行に延在する。底罫線5は、変形状態で天板2Bに向けて凸に折り曲げられる。
天罫線6は、各内フラップ3Aにおいて斜めに設けられる。より詳細には、天罫線6は、側板2Aと内フラップ3Aとの境界線B1における天板2B側の端部から、底板2C側へ向かって斜めに直線状に延びている。本実施形態の天罫線6は、具体的には、内フラップ3Aの各内面(内側を向く面)に形成されたリード罫(溝と切れ込みとが交互に配置されたもの)である。天罫線6は、変形状態で折り曲げられ、天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に沿って配置される。以下、内フラップ3Aのうち、天罫線6よりも天板2B側の直角三角形状の部位3dを折込片3dともいう。折込片3dは、変形状態において、内フラップ3Aが天罫線6で折り曲げられることにより、天板2Bの内側に重ねられる。
図1及び図5に示すように、保持手段7は、変形状態において、底罫線5の折れ角度を保持するとともに、天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に対する天罫線6の位置を保持する。本実施形態の保持手段7は、各第一外フラップ3Bに形成された一対の舌片7Bと、各内フラップ3Aに形成された孔部7Aとを有する。
図2は、基本状態の包装箱1を外フラップ3B,3Cの外側から見た図(図1の包装箱1の上面図または下面図)である。図2に示すように、舌片7Bは、第一外フラップ3Bに形成されたフラップ状の部位であって、内フラップ3Aと重なる領域に設けられる。本実施形態の各舌片7Bは、第一外フラップ3Bの先端(天板2Bから最も離隔した端部)に設けられた二つの切れ込み7cで形成されている。
二つの切れ込み7cは、何れも直線状であり、天板2Bから離隔するほど相互間の距離が長くなる末広がり形状とされている。すなわち、舌片7Bは、第一外フラップ3Bの平面視で、各切れ込み7cを脚として台形状をなす。この台形状では、上底7dの寸法L1よりも下底7eの寸法L2が長くされる(L1<L2)。舌片7Bは、台形状の上底7dを軸にして揺動自在である。舌片7Bは、変形状態において、孔部7Aに差し込まれたうえで上底7dに沿う線で内側に折り曲げられることにより、孔部7Aに差し込まれた状態に係止される。
図3は、図2から外フラップ3B,3Cを省略した(言い換えると、図2中の外フラップ3B,3Cを透視した)図である。図3に示すように、各孔部7Aは矩形状に形成される。より詳細には、各孔部7Aは、天罫線6に対して垂直に延びる二つの第一辺(二辺)7fと、天罫線6と平行に延びる二つの第二辺7gとで囲まれた矩形状をなす。
本実施形態では、二つの第一辺7f間の距離が、舌片7Bがなす台形状の下底7eよりも短くされている。言い換えると、各第二辺7gの寸法L3は、舌片7Bがなす台形状の下底7eの寸法L2よりも短くされている(L3<L2)。なお、各第二辺7gの寸法L3は、例えば、舌片7Bがなす台形状の上底7dの寸法L1と等しくされる(L3=L1)。
以下、図4及び図5を参照して、包装箱1を基本状態から変形状態に変更する手順について説明する。図4は、包装箱1において底罫線5及び天罫線6を何れも折り曲げた状態を示している。なお、図4では、内フラップ3Aを見やすくするために、第一外フラップ3Bを省略している。
まず、内フラップ3A及び外フラップ3B,3Cが何れも展開される。次に、図4に示すように、第二外フラップ3Cが内側に折り込まれて底板2Cの内側(図4中の上側)に重なって配置された後、底板2C及び第二外フラップ3Cが天板2Bへ向けて底罫線5で折り曲げられる。すなわち、底罫線5は、天板2Cに向けて凸に折り曲げられる。これにより、底板2C及び第二外フラップ3Cは、二つの側板2Aの間で天板2Bに向けて突出したV字状に変形する。
続いて、各内フラップ3Aが天罫線6で折り曲げられ、折込片3dが天板2Bの内側に重なって配置される。より具体的には、各内フラップ3Aが天罫線6で直角に折り曲げられた後、折込片3dが天板2Bに対して内側から押し当てられる。このとき、天罫線6は、天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に沿って配置される。
これに伴い、内フラップ3Aは、底板2C側が内側に傾いた姿勢に変更される。この結果、孔部7Aは、第一辺7fが天板2Bと垂直に延び、第二辺7gが天板2Bと平行に延びた姿勢となる。また、天板2Bに対する内フラップ3Aの姿勢が定まることにより、底板2C及び第二外フラップ3Cの姿勢も定まる。言い換えると、天罫線6が天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に沿って配置されることで、底罫線5の折れ角度が定まる。
以上のように底罫線5及び天罫線6の折り曲げが完了したら、保持手段7により底罫線5及び天罫線6の各折り曲げ状態が保持される。具体的には、図5に示すように、各第一外フラップ3Bが、天板2Bとの境界線B2で折り曲げられて二つの内フラップ3Aの外側に重なって配置され、各舌片7Bが、孔部7Aに対して外側から押し込まれたうえで上底7dに沿う線で折り曲げられて孔部7Aに係止される。これにより、各第一外フラップ3Bに対して二つの内フラップ3Aが固定(保持)される。また、各内フラップ3Aの姿勢が保持されることで、底罫線5の折れ角度が固定(保持)される。
包装箱1は、このように基本状態から変形状態に変更されることによりテーブル1′に変形する。テーブル1′(すなわち変形状態の包装箱1)は、天板2Bが底板2Cの上方で略水平となる姿勢で使用される。テーブル1′では、保持手段7により、二つの側部2Aが下方へいくほど互いに近づく姿勢に保持される。言い換えると、テーブル1′では、二つの側部2Aが上下方向に対して傾いた姿勢に保持される。
[1−2.シート材]
図6は、包装箱1に組立可能なシート材10の平面図(包装箱1の展開図)である。本実施形態のシート材10は、段ボールシートで形成されている。シート材10は、前述した四つのパネル2及び八つのフラップ3と、底罫線5及び天罫線6と、保持手段7とを備えている。
シート材10では、四つのパネル2が横方向D1に連接される。本実施形態では、四つのパネル2が、横方向D1の一側から他側(図6中の左側から右側)へ向けて、天板2B,一方の側板2A,底板2C,他方の側板2Aの順に配置されている場合を例示する。なお、天板2Bには、シート材10が包装箱1に組み立てられるときに、天板2Bと他方の側板2Aとを互いに連結させるための貼合片11が連接されている。貼合片11は、天板2Bから一方の側板2Aと離隔する方向に突設される。
フラップ3は、各パネル2の縦方向D2の両側に連接される。詳細には、内フラップ3Aが各側板2Aの縦方向D2の両側に連接され、第一外フラップ3Bが天板2Bの縦方向D2の両側に連接され、第二外フラップ3Cが底板2Cの縦方向D2の両側に連接される。なお、ここでいう縦方向D2とは、シート材10の延在面に沿う方向のうち、横方向D1と直交する方向である。
底罫線5は、底板2C及び第二外フラップ3Cにおける横方向D1の中間位置において、底板2C及び第二外フラップ3Cにわたって縦方向D2に沿って延びている。天罫線6は、各内フラップ3Aにおいて、縦方向D2に対して傾斜して延びている。より具体的には、天罫線6は、側板2Aと内フラップ3Aとの境界線B1の端部のうち、底板2Cと逆側(包装箱1では天板2B側)の端部から底板2C側へ向かって斜めに直線状に延びている。なお、シート材10における中芯4のフルート4aの延在方向は、縦方向D2である。
[2.作用,効果]
(1)包装箱1は、変形状態で天板2Bに向けて凸に折り曲げられる底罫線5と、変形状態で折り曲げられて天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に沿って配置される天罫線6とを備えている。また、包装箱1は、変形状態において、底罫線5の折れ角度を保持するとともに天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に対する天罫線6の位置を保持する保持手段7を備えている。このため、図5に示すように包装箱1を変形状態とすることで、包装箱1をテーブル1′として機能させることができる。よって、包装箱1の活用性を高めることができる。
変形状態では、各側板2Aが上下方向に対して傾斜して設けられることから、天板2B上に置かれた物体(図示略)により天板2Bに圧縮荷重CLが付与された場合に、側板2Aに座屈を生じにくくすることができる。言い換えると、変形状態において、重力の作用方向に対して側板2Aを傾斜させて配置することで、天板2B上に物体が置かれた場合に、側板2Aの座屈の発生を抑制することができる。したがって、包装箱1によれば、テーブル1′としての剛性及び強度を確保することができる。
変形状態では、底板2C及び第二外フラップ3Cが底罫線5で折り曲げられることにより弾性変形する。このため、二つの側板2Aの下端部は、底板2C及び第二外フラップ3Cが元の形状に戻ろうとする(折り曲げが解消されるように伸びようとする)弾性力Fによって、互いに離隔する方向に付勢される。一方、変形状態では、二つの側板2Aが下方へいくほど互いに近づく姿勢とされるため、天板2B上に物体が置かれた場合に、前述した圧縮荷重CLによって、二つの側板2Aにはその下端部同士を互いに近づける方向のモーメントMが作用する。
このように、変形状態では、天板2B上に物体が置かれた場合に、圧縮荷重CLによって側板2Aに生じるモーメントMに対し、底罫線5で折り曲げられた底板2C及び第二外フラップ3Cの弾性力Fが対抗(反発)するように作用する。このため、天板2B上に物体が置かれた場合に、テーブル1′の変形を抑制することができる。したがって、テーブル1′の形状を安定させることができる。
(2)保持手段7が、各第一外フラップ3Bに形成された一対のフラップ状の舌片7Bと、各内フラップ3Aに形成されて変形状態で舌片7Bが差し込まれた状態に係止される孔部7Aとを有する。このため、舌片7Bを孔部7Aに対して外側から差し込んで係止させるだけで、包装箱1を変形状態に保持することができる。このように、舌片7B及び孔部7Aで保持手段7を構成すれば、第一外フラップ3Bに切れ込み7cを入れるとともに内フラップ3Aに孔部7Aを設けるだけで済むことから、保持手段7を簡素な構造とすることができる。
(3)図2及び図3に示すように、舌片7Bが台形状であるとともに孔部7Aが矩形状であって、孔部7Aのなす矩形状の第一辺7f間の距離が舌片7Bのなす台形状の下底7eよりも短いため、舌片7Bを孔部7Aに差し込まれた状態に係止されやすくすることができる。すなわち、舌片7Bは、孔部7Aに差し込まれた状態では、孔部7Aから抜け出る方向に移動したとしても、第一辺7fに対応する部位に引っ掛かるため、舌片7Bを孔部7Aから抜けにくくすることができる。
また、孔部7Aがなす矩形状の二つの第一辺7fを天罫線6に対して垂直に設けることで、孔部7Aを天罫線6に応じて傾斜させることができる。このため、図4及び図5に示すように、天罫線6が折り曲げられて天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に沿って配置された場合に、孔部7Aがなす矩形状の第二辺7gを舌片7Bがなす台形状の上底7dと平行に配置することができる。これにより、舌片7Bを孔部7Aに差し込みやすくすることができるとともに、舌片7Bを上底7dに沿う線で折り曲げやすくすることができる。よって、包装箱1をより簡単にテーブル1′に変形させることができる。
(4)包装箱1が中芯4を有する段ボールシートで形成され、底罫線5が中芯4の各フルート4aと平行に延在するため、底板2C及び第二外フラップ3Cを底罫線5で折り曲げやすくすることができる。よって、包装箱1をより簡単にテーブル1′に変形させることができる。
(5)テーブル1′は包装箱1が変形状態とされて構成されるため、テーブル1′によっても、前述した作用,効果を得ることができる。また、テーブル1′では、保持手段7により、二つの側板2Aが下方へいくほど互いに近づく姿勢に保持されている。このため、前述したように、底罫線5で折り曲げられた底板2C及び第二外フラップ3Cの弾性力Fを、圧縮荷重CLによって側板2Aに生じるモーメントMに対抗させることができる。これにより、天板2B上に物体が置かれた場合に、テーブル1′の変形を抑制することができる。したがって、テーブル1′の形状を安定させることができる。
(6)シート材10は包装箱1に組立可能であるため、シート材10によっても、前述した作用,効果を得ることができる。また、シート材10では、パネル2が横方向D1に連接されるとともに、フラップ3がパネル2の縦方向D2の両側に連接される。このため、底罫線5を底板2C及び第二外フラップ3Cにわたって縦方向D2に沿って延ばすことができるとともに、天罫線6を側板2Aの両側の内フラップ3Aに対称に設けることができる。よって、底罫線5及び天罫線6の加工を容易にすることができる。
[3.変形例]
包装箱1は、ラップアラウンド形式とされてもよい。また、中芯4の各フルート4aは、包装箱1の側板2Aにおいて、変形状態で上下方向に延在してもよい。言い換えると、中芯4の各フルート4aの延在方向は、シート材10において横方向D1であってもよい。このように中芯4の向きを設定すれば、包装箱1が変形状態である場合に、圧縮荷重CLに対する側板2Aの剛性を高めることができる。よって、テーブル1′の形状をより安定させることができる。
前述した保持手段7の構成は一例であって、舌片7B及び孔部7Aの各形状及び各配置は前述したものに限定されない。孔部7Aは、舌片7Bが差し込まれた状態に係止されるものであればよく、例えばフラップ状に形成されてもよい。また、保持手段7は、舌片7B及び孔部7A以外の要素(例えばテープ)を用いて構成されてもよい。
底罫線5及び天罫線6は、折り曲げ動作を案内する構造とされればよく、前述した溝やリード罫に限定されない。底罫線5は、底板2C及び第二外フラップ3Cの各外面(外側を向く面)に形成されてもよい。同様に、天罫線6は、各内フラップ3Aの外面(外側を向く面)に形成されてもよい。底罫線5を底板2Cの外面に形成すれば、底板2Cを底罫線5で天板2Bに向けて凸に更に折り曲げやすくすることができる。このため、包装箱1をより簡単にテーブル1′に変形させることができる。
基本状態で天罫線6が天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線B2に対してなす角度(天罫線6の傾斜角度)は、小さすぎると側板2Aの座屈を抑えられなくなり、大きすぎると前述したモーメントMの増大を招く。このため、天罫線6の傾斜角度は、包装箱1の寸法に応じて、側板2Aの座屈を抑制しつつモーメントMの増大を抑えられるような大きさに適宜設定されればよい。
底罫線5及び天罫線6の各折り曲げを実施する順序は特に限定されない。前述した順序とは反対に、天罫線6の折り曲げを実施した後に底罫線5の折り曲げを実施してもよい。あるいは、底罫線5及び天罫線6の各折り曲げを同時に実施してもよい。
包装箱1,テーブル1′及びシート材10は何れも、シート状の部材で形成されればよく、その材料は段ボールシートに限定されない。
1 包装箱
1′ テーブル
2 パネル
2A 側板(第一パネル)
2B 天板(第二パネル)
2C 底板(第二パネル)
3 フラップ
3A 内フラップ
3B 第一外フラップ(外フラップ)
3C 第二外フラップ(外フラップ)
3d 折込片
4 中芯
4a フルート
5 底罫線
6 天罫線
7 保持手段
7A 孔部
7B 舌片
7c 切れ込み
7d 上底
7e 下底
7f 第一辺(二辺)
7g 第二辺
10 シート材
11 貼合片
B1 側板2Aと内フラップ3Aとの境界線
B2 天板2Bと第一外フラップ3Bとの境界線
CL 圧縮荷重
F 弾性力
D1 横方向
D2 縦方向
L1 上底7dの寸法
L2 下底7eの寸法
L3 第二辺7gの寸法
M モーメント

Claims (6)

  1. 四角筒状をなす四つの矩形状のパネルと、夫々の前記パネルの両側に連接された八つのフラップとを備え、物品を包装する基本状態で六面体をなす包装箱であって、
    四つの前記パネルが、互いに対向する二つの側板と、前記基本状態から変形された変形状態で前記側板の上側に配置される天板と、前記変形状態で前記天板の下方に配置される底板とで構成され、
    八つの前記フラップが、前記天板に連接された二つの第一外フラップと、前記底板に連接され、前記基本状態で前記第一外フラップと共に対向する二面をなす二つの第二外フラップと、前記側板の夫々に連接され、前記基本状態で前記第一外フラップ及び前記第二外フラップの内側に重なって配置される四つの内フラップとで構成され、
    前記底板及び前記第二外フラップに設けられ、二つの前記側板の中間位置で直線状に延び、前記変形状態で前記天板に向けて凸に折り曲げられる底罫線と、
    前記内フラップに設けられ、前記側板との境界線における前記天板側の端部から前記底板側へ向かって斜めに直線状に延び、前記変形状態で折り曲げられて前記天板と前記第一外フラップとの境界線に沿って配置される天罫線と、
    前記変形状態で、前記底罫線の折れ角度を保持するとともに、前記天板と前記第一外フラップとの境界線に対する前記天罫線の位置を保持する保持手段と、を備えた
    ことを特徴とする包装箱。
  2. 前記保持手段が、前記第一外フラップの夫々に形成された一対のフラップ状の舌片と、前記内フラップの夫々に形成され、前記変形状態で前記舌片が差し込まれた状態に係止される孔部とを有する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記舌片が、前記第一外フラップの平面視で台形状をなし、前記台形状の上底を軸にして揺動自在であり、
    前記孔部が、前記天罫線に対して垂直に延びるとともに相互間の距離が前記台形状の下底よりも短い二辺をもつ矩形状である
    ことを特徴とする、請求項2に記載の包装箱。
  4. 中芯を有する段ボールシートで形成され、前記側板における前記中芯の各フルートが前記変形状態で上下方向に延在する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の包装箱。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の包装箱が前記変形状態とされて構成され、
    前記保持手段により、二つの前記側板が下方へいくほど互いに近づく姿勢に保持されている
    ことを特徴とするテーブル。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載の包装箱に組立可能であって、
    前記パネルが、横方向に連接され、
    前記第一外フラップが、前記天板の縦方向の両側に連接され、
    前記第二外フラップが、前記底板の前記縦方向の両側に連接され、
    前記内フラップが、夫々の前記側板の前記縦方向の両側に連接され、
    前記底罫線が、前記底板及び二つの前記第二外フラップにわたって前記縦方向に沿って延び、
    前記天罫線が、前記縦方向に対して傾斜して延びている
    ことを特徴とするシート材。
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