JP2019172161A - 内装部材とその取付機構および取付方法 - Google Patents

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優樹 菅
Yuki Suga
優樹 菅
貴範 野澤
Takanori Nozawa
貴範 野澤
慎介 江藤
Shinsuke Eto
慎介 江藤
杉山 孝浩
Takahiro Sugiyama
孝浩 杉山
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Abstract

【課題】内装部材を取り付けるための締結部をカバーによって覆い隠す構成において、内装部材の小型化を阻害することがない内装部材の取付機構を提供する。【解決手段】車体パネル(ボデーパネル)2に内装部材(プルハンドル)1を取り付けるための内装部材1の取付機構であって、内装部材1はカバー6を有し、カバー6は、内装部材1の車体パネル2への締結部(ねじ頭)3aを覆う位置と、締結部3aを露出させる位置との間でスライド可能である。【選択図】図3

Description

本発明は車両等の内装部材とその取付機構および取付方法に関する。
車体パネルには様々な内装部材が取り付けられており、例えば車体パネル(ボデーパネル)には、ドアトリムが組み付けられるとともに、ドアトリムのアームレストに設けられた内装部材であるプルハンドルが取り付けられている。すなわち、特許文献1〜4に示されているように、上部が開口した中空の容器であるプルハンドルは、ドアトリムとは別に形成された後に、ドアトリムと接合させられ、かつ締結部材(例えばねじ)によってボデーパネルに締付けられるのが一般的である。
図15に示すように、中空の容器であるプルハンドル1がねじ3によってボデーパネル2に取り付けられる構成では、ねじ3のねじ頭3aが露出していると美観を損ねるため、ねじ頭3aを覆い隠すカバー5が取り付けられる。ボデーパネル2の側面にプルハンドル1がねじ止めされる場合は、プルハンドル1のボデーパネル2に接する側面の内側にカバー5が配置される。通常、カバー5は、係合爪5bがプルハンドル1の側面の係合部(図示せず)に係合することによって固定される。例えば、プルハンドル1をボデーパネル2にねじ止めした後に、カバー5の下部に設けられた凸部5aをプルハンドル1の底面に設けられた差し込み口に挿入した状態で、この凸部5aを中心としてカバー5を回動させてプルハンドル1の側面に近づけ、カバー5に設けられた係合爪5bをプルハンドル1の側面の係合部に係合させる。こうしてカバー5がプルハンドル1に取り付けられて、プルハンドル1内にねじ頭3aが露出しないように覆い隠す。なお、カバー5に係合凹部が設けられ、プルハンドル1に係合爪が設けられた構成であってもよい。図15では、ドアトリムは図示省略されている。
特開2015−96399号公報 特開2011−42327号公報 特許6187398号公報 特許5313631号公報
前述した構成では、ボデーパネル2にねじ止めされたプルハンドル1にカバー5を取り付けるために、カバー5の下部の凸部5aをプルハンドル1の底面の差し込み口に挿入した状態で凸部5aを中心としてカバー5を回動させる。従って、作業者がカバー5を把持して凸部5aを差し込み口に挿入する時点では係合爪5bがプルハンドル1の側面に干渉せず、その後にカバー5の係合爪5bがプルハンドル1の側面の係合部に係合するまでカバー5が回動できるように、プルハンドル1の内部には大きなスペースが必要である。すなわち、カバー5の取り付け作業のために、プルハンドル1はある程度大きくなければならず、プルハンドル1の小型化の妨げになる。特にプルハンドル1の開口部が大きいことが望ましく、かつカバー5の大きな移動範囲を確保するためにはカバー5の開口部の形状が円形や楕円形ではなく四角形であることが望ましい。プルハンドル1が大きいと、プルハンドル1が設けられるドアトリムのアームレストが大型化し、アームレストは乗員の身体との間にある程度大きな間隔を保つ必要があるため、車両全体の大型化を引き起こす。このように、プルハンドル1をボデーパネル2に取り付けるための締結部材(ねじ3)を覆い隠すためのカバー5により、プルハンドル1および車両全体の小型化が困難になる。
あるいは、プルハンドル1の設置位置を変更して、アームレストと乗員の身体との間の大きな間隔を保ちつつ、大きなプルハンドル1を設けることも考えられる。しかし、その場合には、使用者にとって使いにくい位置にプルハンドル1が配置されることになり好ましくない。
そこで本発明の目的は、内装部材を取り付けるための締結部をカバーによって覆い隠す構成において、内装部材の小型化を阻害することがない内装部材とその取付機構および取付方法を提供することにある。
本発明の特徴は、車体パネルに内装部材を取り付けるための内装部材の取付機構において、内装部材はカバーを有し、カバーは、内装部材の車体パネルへの締結部を覆う位置と、締結部を露出させる位置との間でスライド可能であるところにある。
本発明の他の特徴は、車体パネルに取り付けるための締結部材が配置される孔と、孔を覆う位置と孔を露出させる位置との間でスライド可能なカバーと、を有する内装部材にある。
本発明のもう1つの特徴は、締結部材を用いて内装部材を車体パネルに取り付ける内装部材の取付方法において、内装部材に、締結部材が配置される孔を覆う位置と孔を露出させる位置との間でスライド可能なカバーを取り付けておき、カバーを、孔を露出させる位置に配置した状態で、孔を通過させた締結部材によって内装部材を車体パネルに固定し、締結部材によって内装部材を車体パネルに固定した後に、カバーをスライドさせて孔を覆う位置に配置するところにある。
本発明の内装部材の取付機構によると、内装部材を取り付けるための締結部をカバーによって覆い隠す構成において、内装部材の小型化を阻害することがない。
本発明の内装部材の取付機構を含む車両の内部の一部を示す分解斜視図である。 図1に示す内装部材の取付機構の要部の、カバーが締結部を覆っている状態の斜視図および正面図である。 図1に示す内装部材の取付機構の図2に示す状態の、孔を通る位置で切断した断面図である。 図1に示す内装部材の取付機構の要部の、カバーが締結部を覆っていない状態の斜視図および正面図である。 図1に示す内装部材の取付機構の図4に示す状態の、孔を通る位置で切断した断面図である。 図1に示す内装部材の取付機構のプルハンドル基部の斜視図および正面図である。 図1に示す内装部材の取付機構の車内側壁部材の斜視図である。 図1に示す内装部材の取付機構のカバーの、様々な方向から見た背面斜視図である。 図1に示す内装部材の取付機構の図2に示す状態の、摺動突起を通る位置で切断した断面図である。 図1に示す内装部材の取付機構の図2に示す状態の、ガイド凸部を通る位置で切断した断面図である。 図1に示す内装部材の取付機構の図2に示す状態の、係合爪を通る位置で切断した断面図である。 図1に示す内装部材の取付機構のプルハンドル基部へのカバーの取付工程を模式的に示す分解斜視図である。 図1に示す内装部材の取付機構のプルハンドル基部と車内側壁部材との接合工程を模式的に示す分解斜視図である。 図1に示す内装部材の取付機構のカバーの係合爪の係合解除工程を模式的に示す断面図である。 従来の内装部材の取付機構のカバーの取付工程を順番に模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1には、本発明の内装部材の取付機構の一実施形態を含む車両(例えば自動車)の内部の一部を示している。本実施形態では、ボデーパネル(車体パネル)2(図3,5参照)に組み付けられたドアトリム13のアームレスト13aに、内装部材の1種であるプルハンドル1が取り付けられている。プルハンドル1は、上方に向かって開口した凹部であって、言い換えると一端(上端)が開口した中空の容器である。通常、このプルハンドル1は、ドアトリム13とは別部材として形成された後に、ドアトリム13に接合させられるとともに、締結部材(例えばねじ)によってボデーパネル2に取り付けられる。図2(a)は、この内装部材(プルハンドル1)のボデーパネル2への取付機構の要部の斜視図であり、図2(b)はその正面図であり、図3はそのプルハンドル1の一部(後述する壁部材1B)を省略し、後述する孔4を通る位置で切断した断面図である。図4(a)も、この内装部材(プルハンドル1)のボデーパネル2への取付機構の要部の斜視図であり、図4(b)はその正面図であり、図5はそのプルハンドル1の壁部材1Bを省略し、孔4を通る位置で切断した断面図である。図2,3は、後述するカバー6が締結部を覆っている状態を示し、図4,5は、カバー6が締結部を覆っていない状態を示している。図2〜5ではドアトリム13は図示省略されている。
本実施形態のプルハンドル1は、基部(プルハンドル基部)1Aと壁部材(車内側壁部材)1Bとが接合された構成である。図3,5に示すねじ3は、プルハンドル1の内側から、プルハンドル基部1Aのボデーパネル2に接する側の側面に設けられた孔4を貫通して、外側に向かって延び、ドアトリム13の開口部(図示せず)を通ってボデーパネルの側面にねじ込まれる。それにより、プルハンドル1がボデーパネル2に固定される。図示しないドライバーを用いてねじ3を回転させる作業を容易にするために、ねじ3はプルハンドル1の側面およびボデーパネル2の側面に対して直交する方向ではなく、斜め下向きに延びている。そして、締結部、すなわちプルハンドル1をボデーパネル2に固定するねじ3のねじ頭3aを覆い隠すように、カバー6が設けられている。本実施形態のカバー6はプルハンドル1に予め取り付けられており、スライド可能である。従って、プルハンドル1を、図1に示すドアトリム13のアームレスト13aに配置し、図4,5に示すようにカバー6を開いた状態で、ねじ3によってプルハンドル1をボデーパネル2に固定した後に、カバー6をスライドさせて図2,3に示すようにねじ頭3a(締結部)を覆い隠すことができる。この構成によると、プルハンドル1に予めカバー6が取り付けられているため、ボデーパネル2に固定されたプルハンドル1に対してカバー6を後から取り付ける必要が無く、プルハンドル1の取付作業が容易であるとともに作業スペースが小さくて済む。その結果、プルハンドル1の小型化が可能になり、アームレスト13aを含む車両全体の小型化に寄与する。そして、カバー6はスライドすることによって開閉可能であるため、予めカバー6が取り付けられているプルハンドル1をねじ3によってボデーパネル2に固定することが支障なく容易に可能である。
このような本実施形態の内装部材(プルハンドル1)の取付機構について、より詳細に説明する。図6(a)はプルハンドル基部1Aの斜視図であり、図6(b)はその正面図である。図7は車内側壁部材1Bの斜視図である。図8(a)はカバー6の背面斜視図であり、図8(b)はカバー6を異なる方向から見た背面斜視図である。前述したように本実施形態のプルハンドル1は、2つの部材、すなわちボデーパネル2に取り付けられるプルハンドル基部1A(図6参照)と、プルハンドルハンドル基部1Aに取り付けられる車内側壁部材1B(図7参照)とを含む。プルハンドル基部1Aは、中空の容器状のプルハンドル1の底面と、ボデーパネル2に接する側の側面とを構成している。車内側壁部材1Bは、図示しないねじによってプルハンドル基部1Aに接合され、プルハンドル基部1Aの側面部分と繋がることによってプルハンドル1の側面を構成する。すなわち、車内側壁部材1Bをプルハンドル基部1Aにねじ止めすることによって、一端(上端)が開口した中空の容器状のプルハンドル1(図1,3,5参照)が構成される。
プルハンドル基部1Aのボデーパネル2に接する側面には、ボデーパネル2に固定するための締結部材であるねじ3を挿通させる孔4が設けられているとともに、この孔4を塞ぐことができるカバー6(図8参照)がスライド可能に取り付けられている。図6に示すプルハンドル基部1Aの側面には、カバー6が取り付けられる部分、すなわち孔4の周辺に、摺動溝7と、ガイド凹部8と、係合部(係合片)9が設けられている。そして、図8に示すカバー6の、プルハンドル基部1Aの側面に面する部分に、摺動溝7内に進入して摺動可能な摺動突起10と、ガイド凹部内に緩やかに嵌合するガイド凸部11と、係合片9と係合可能な係合爪12とが設けられている。従って、図9の断面図に示すようにカバー6の摺動突起10がプルハンドル基部1Aの側面の摺動溝7に進入することで、カバー6はプルハンドル基部1Aにスライド可能に取り付けられる。図10の断面図に示すように、ガイド凸部11とガイド凹部8は、カバー6のプルハンドル基部1Aへの取り付け開始時に緩やかに嵌合することによって、大まかな位置合わせを行う機能を果たす。また、図11の断面図に示すように、係合片9と係合爪12は、カバー6がプルハンドル基部1Aに取り付けられた状態で、例えば衝撃や振動等によって意図せずにカバー6が開閉することを防ぐようにカバー6を一時的にスライド不能に固定するために用いられる。係合片9および係合爪12は摺動突起10および摺動溝7よりも上方に設けられており、摺動突起10が摺動溝7内に進入した状態のままで係合片9と係合爪12の係合を解除することができる。そうすることでカバー6はプルハンドル基部1Aに対してスライド可能に保持される。カバー6は、図2〜3,9〜11に示すように締結部(ねじ頭3aが位置する部分)を覆い隠す位置と、図4,5に示すように締結部を露出させる位置との間でスライド可能である。
次に、本実施形態のプルハンドル1の取付方法について説明する。まず、プルハンドル1を組み立てるために、図6に示すプルハンドル基部1Aと、図7に示す車内側壁部材1Bと、図8に示すカバー6とをそれぞれ別々に形成する。そして、図12に模式的に示すように、プルハンドル基部1Aにカバー6を取り付ける。具体的には、図10に示すように、カバー6のガイド凸部11をプルハンドル基部1Aのガイド凹部8内に緩やかに嵌合させて大まかな位置合わせを行って、図9に示すように摺動突起10を摺動溝7内に進入させる。この時点では係合爪12を係合片9に係合させず、カバー6をプルハンドル基部1Aに対して上下方向にスライド可能な状態に保持しておく。この時、図4,5に示すようにプルハンドル1のカバー6を開いて(下降させて)孔4を露出させた状態にしておく。それから、図13に模式的に示すように、図示しないねじ等によって車内側壁部材1Bをプルハンドル基部1Aに接合して固定する。こうして、ドアトリム13(図1参照)とは別体であるプルハンドル1を構成する。
続いてこのプルハンドル1をドアトリム13に取り付ける。まず、図1に模式的に示すように、プルハンドル基部1Aとカバー6と車内側壁部材1Bとからなるプルハンドル1を、ドアトリム13のアームレスト13aの所定の位置(開口部を有する凹部内)に配置する。この位置は、使用者にとって使いやすいプルハンドル1の位置である。そして、図示しないねじ等によってプルハンドル1をドアトリム13に固定する。また、図示しないクリップ等によってドアトリム13をボデーパネル2に取り付ける。プルハンドル1はドアトリム13の凹部内に嵌め込まれており、プルハンドル1の孔4はドアトリム13の開口部(図示せず)を通してボデーパネル2の側面と対向する。そこで、締結部材であるねじ3を、プルハンドル1の内側からプルハンドル基部1Aの側面の孔4とドアトリム13の開口部とを挿通させ、図示しないドライバーによってねじ3を回転させてボデーパネル2の側面にねじ込み、プルハンドル1をボデーパネル2に固定する。それから、図2,3に示すようにプルハンドル1のカバー6を閉じて(上昇させて)孔4およびねじ頭3をカバー6で覆い隠す。そして、図11に模式的に示すように、係合片9と係合爪12とを係合させて、カバー6をスライド不能に固定する。こうして、プルハンドル1およびドアトリム13のボデーパネル2への取り付けが完了する。なお、図9〜11ではボデーパネル2およびドアトリム13は図示省略している。
仮に、何らかの事情でカバーを再度開く(下降させる)場合には、カバー6とプルハンドル基部1Aとの間に図示しない治具(リムーバー)を差し込んで、カバー6の係合爪12をプルハンドル基部1Aの係合片9から引き離すように変位させる。具体的には、係合爪12と係合片9のいずれか一方または両方は弾性変形可能である。例えば、カバー6は合成樹脂等の弾性材料からなり、係合片9は片持ち梁状の部材である。図14に示す例では、2点鎖線で示すように、リムーバーによって係合片9が破損することなく弾性変形して、係合爪12との係合が解除される。これにより、カバー6の一時的な固定が解除される。この時、係合爪12および係合片9よりも下方(リムーバーの差し込み位置から遠い位置)にある摺動突起10は摺動溝7内に挿入されたままであるので、カバー6は摺動溝7に沿って上下方向にスライド可能である。こうして、カバー6をスライドさせて開く(下降させる)ことによって、図4,5に示すように締結部(ねじ頭3a)を露出させることができ、ドライバーを用いてねじ3を緩めてボデーパネル2からプルハンドル1を取り外すことが可能になる。なお、図14ではボデーパネル2およびドアトリム13は図示省略している。
以上説明したように、本実施形態によると、締結部(ねじ頭3a)を覆い隠すカバー6が、プルハンドル1をドアトリム13やボデーパネル2に取り付ける前、かつ車内側壁部1Bとプルハンドル基部1Aとを接合する前に、プルハンドル基部1Aに予め取り付けられている。従って、カバー6の取付作業が非常に容易であるとともに、プルハンドル1の内部に、カバー6の取付のための大きな作業スペースを有する必要が無い。従って、プルハンドル1の小型化が可能であり、特にプルハンドル1の開口部の大きさや形状を自由に設定できる。このことは、車両全体の小型化に寄与するとともに、意匠性の向上につながる。また、小型化可能なプルハンドル1は、その設置位置の制約が小さく、使用者にとって便利な位置にプルハンドル1を設置することができる。
カバー6はプルハンドル1に対してスライド可能であるため、通常はカバー6によって締結部(ねじ頭3a)を覆い隠して美観を損ねないようにすることができる。そして、必要に応じて、カバー6をスライドさせて締結部3aを露出させて、締結状態を解除してプルハンドル1およびドアトリム13を取り外すなどの作業を行うことが可能である。このような作業を行う場合に、カバー6はスライドさせるだけで、プルハンドル1から完全に取り外してしまうわけではないので、カバー6を紛失するおそれはない。
以上説明した実施形態では、プルハンドル1の側面に孔4を設けて、締結部材(ねじ3)を、この孔4とドアトリム13の開口部(図示せず)とを通過させて斜め下方においてボデーパネル2に締結させているが、この構成に限定されるわけではない。例えば、プルハンドル1の底面に孔を設けて、締結部材(ねじ3)を、この孔とドアトリム13の開口部とを通過させてその下方においてボデーパネル2に締結させる構成にすることもできる。また、プルハンドル1は、必ずしも2部材(プルハンドル基部1Aと壁部材1B)が互いに接合して構成されるものでなくてもよく、単一の部材からなる上端開口の容器であってもよい。
カバー6のスライド方向は上下方向に限られず、左右方向等であってもよい。前述した実施形態では、カバー6に摺動突起10とガイド凸部11と係合爪12が設けられ、プルハンドル基部1Aに摺動溝7とガイド凹部8と係合片9が設けられているが、これに限定されるわけではない。すなわち、摺動突起10と摺動溝7のいずれか一方がプルハンドル基部1Aに設けられて、他方がカバー6に設けられていればよい。同様に、ガイド凸部11とガイド凹部8のいずれか一方がプルハンドル基部1Aに設けられて他方がカバー6に設けられていればよく、係合爪12と係合片9のいずれか一方がプルハンドル基部1Aに設けられて他方がカバー6に設けられていればよい。さらに、ガイド凸部11およびガイド凹部8や係合爪12および係合片9は、省略することも可能である。
本発明は、ドアトリム13に接合されるとともにボデーパネル2に取り付けられるプルハンドル1に限られず、締結部材によって車体パネルに取り付けられる様々な内装部材(例えば小物入れなど)に応用できる。締結部材はねじ3に限らずリベットやスナップボタン等であってもよい。
1 プルハンドル(内装部材)
1A プルハンドル基部(基部)
1B 車内側壁部材(壁部材)
2 ボデーパネル(車体パネル)
3 ねじ(締結部材)
3a ねじ頭(締結部)
4 孔
5,6 カバー
7 摺動溝
8 ガイド凹部
9 係合片(係合部)
10 摺動突起
11 ガイド凸部
12 係合爪
13 ドアトリム
13a アームレスト

Claims (14)

  1. 車体パネルに内装部材を取り付けるための内装部材の取付機構であって、
    前記内装部材はカバーを有し、前記カバーは、前記内装部材の前記車体パネルへの締結部を覆う位置と、前記締結部を露出させる位置との間でスライド可能であることを特徴とする内装部材の取付機構。
  2. 前記内装部材はプルハンドルである、請求項1に記載の内装部材の取付機構。
  3. 前記締結部は、前記内装部材を前記車体パネルに固定するためのねじのねじ頭である、請求項1または2に記載の内装部材の取付機構。
  4. 前記内装部材は、前記締結部を含む基部と、前記基部に接合される壁部材とを含み、前記カバーは前記基部に取り付けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の内装部材の取付機構。
  5. 前記カバーと前記内装部材のいずれか一方に摺動溝が設けられ、他方に前記摺動溝に挿入される摺動突起が設けられており、前記カバーは前記摺動溝に沿ってスライド可能である、請求項1から4のいずれか1項に記載の内装部材の取付機構。
  6. 前記カバーと前記内装部材のいずれか一方に係合爪が設けられ、他方に係合部が設けられており、前記係合爪と前記係合部は互いに係合することによって、前記カバーを一時的にスライド不能に固定することができる、請求項5に記載の内装部材の取付機構。
  7. 前記係合爪と前記係合部のいずれか一方または両方は弾性変形可能であり、弾性変形させられることによって前記係合爪と前記係合部の係合が解除され得る、請求項6に記載の内装部材の取付機構。
  8. 前記係合爪と前記係合部は、前記摺動突起の前記摺動溝内への挿入状態を維持したまま、係合解除され得る、請求項7に記載の内装部材の取付機構。
  9. 前記締結部は前記内装部材の側面に位置しており、前記カバーは上下方向にスライド可能である、請求項1から8のいずれか1項に記載の内装部材の取付機構。
  10. 車体パネルに取り付けるための締結部材が配置される孔と、前記孔を覆う位置と前記孔を露出させる位置との間でスライド可能なカバーと、を有することを特徴とする内装部材。
  11. 前記内装部材はプルハンドルである、請求項10に記載の内装部材。
  12. 前記内装部材は、前記カバーがスライド可能に取り付けられている基部と、前記基部に接合される壁部材とを含む、請求項10または11に記載の内装部材。
  13. 締結部材を用いて内装部材を車体パネルに取り付ける内装部材の取付方法であって、
    前記内装部材に、前記締結部材が配置される孔を覆う位置と前記孔を露出させる位置との間でスライド可能なカバーを予め取り付けておき、
    前記カバーを、前記孔を露出させる位置に配置した状態で、前記孔を通過させた前記締結部材によって前記内装部材を前記車体パネルに固定し、
    前記締結部材によって前記内装部材を前記車体パネルに固定した後に、前記カバーをスライドさせて前記孔を覆う位置に配置することを特徴とする内装部材の取付方法。
  14. 前記内装部材はプルハンドルである、請求項13に記載の内装部材の取付方法。
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