JP2019170877A - グリル - Google Patents

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Abstract

【課題】調理中に調理容器から水蒸気が放出される水物調理であっても、バーナの燃焼不良状態を生じる虞のない水物調理を良好に行えるようにする。【解決手段】バーナを燃焼させて調理容器の加熱を開始した状態において、温度センサによって検知される調理容器の温度が設定判定温度、例えば、1℃上昇するのに要する時間が第1設定判定時間、例えば、20秒を超える状態となって、第2設定判定時間、例えば、加熱開始から360秒が経過したときには、バーナの燃焼を停止する一方、第2設定判定時間が経過する迄は、バーナの燃焼を維持する。【選択図】図6

Description

本発明は、グリルに関する。
グリルによる調理には、被調理物と共に多量の水を調理容器に入れて調理する、いわゆる水物調理、例えば炊飯などがある。
このような多量の水を使用する水物調理では、調理の途中で多量の水蒸気が調理容器から放出され、グリルの上バーナが燃焼不良状態となる虞がある。
このため、かかる上バーナの燃焼不良状態を回避するようにしたグリルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−54927号公報
上記特許文献1では、調理容器の温度を検出する温度センサの検出温度に基づいて、調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が設定判定時間以上となる温度平衡状態であると判定したときには、上バーナの燃焼を停止させるようにしている。
このため、調理容器から水蒸気を放出する水物調理ではあるものの、上バーナが燃焼不良状態となる程の多量の水蒸気を放出しないような水物調理であっても、温度平衡状態と判定されると、上バーナの燃焼が停止され、良好な調理が行えない場合がある。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、調理容器から水蒸気が放出される水物調理であっても、バーナの燃焼不良状態を生じる虞のない水物調理を良好に行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では次のように構成している。
(1)本発明に係るグリルは、調理容器を加熱する上部バーナ及び下部バーナと、前記調理容器の温度を検知する温度センサと、前記上部バーナ及び前記下部バーナの両バーナを制御する運転制御部とを備え、
前記運転制御部は、前記両バーナを燃焼させて前記調理容器の加熱を開始した状態において、前記温度センサによって検知される前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過したときには、前記上部バーナの燃焼を停止する一方、前記第2設定判定時間が経過する迄は、前記上部バーナの燃焼を継続する。
本発明によると、調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超えても、上部バーナの燃焼を停止させるのではなく、第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過する迄は、上部バーナの燃焼を停止させることなく、加熱を継続するので、調理容器から水蒸気を放出するために、上記特許文献1では、途中で上部バーナの燃焼が停止されて良好な調理ができなかった水物調理を良好に行うことがきる。
一方、調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過したときには、前記上部バーナの燃焼を停止するので、多量の水蒸気が調理容器から放出される水物調理では、上部バーナが燃焼不良状態となるのを回避することができる。
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記運転制御部は、前記両バーナによる前記調理容器の加熱開始初期において、前記温度センサによって検知される前記調理容器の温度の上昇勾配を求めて、求めた温度の上昇勾配に基づいて、前記第1設定判定時間及び前記第2設定判定時間を定める。
この実施態様によると、加熱開始初期における温度上昇勾配に基づいて、調理容器内の水を含む被調理物のおおよその量を判定し、それに応じて、適切な第1,第2設定判定時間を定めることが可能となる。これによって、調理容器内の水を含む被調理物の量に応じて、適切な設定判定時間を定めて水物調理を行うことができる。
(3)本発明の一実施態様では、前記運転制御部は、前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超えない場合、または、前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、前記第2設定判定時間が経過する迄は、前記調理容器の温度が、予め定めた設定温度に達したか否かを判定し、前記設定温度に達したときには、前記調理容器の温度が、前記設定温度になるように、前記両バーナの燃焼を制御する。
この実施態様によると、調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超えない場合、または、調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過する迄、すなわち、両バーナの燃焼を継続している場合に、調理容器の温度が、予め定めた設定温度に達したときには、調理容器の温度が設定温度になるように、両バーナによる加熱を制御する、いわゆる温調調理に移行し、良好な自動調理を行うことが可能となる。
(4)本発明の好ましい実施態様では、前記運転制御部によって制御される報知部を備え、前記運転制御部は、前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過して、前記上部バーナの燃焼を停止したときには、前記報知部を制御して、前記調理容器内の水分量が過剰である旨を報知する。
この実施態様によると、調理容器内の水分量が過剰であるために、上部バーナの燃焼が停止したことを使用者に報知するので、使用者は、調理容器内の被調理物を適正に調整して、水物調理を再開することができる。
このように、本発明によれば、調理中に調理容器から多量の水蒸気が放出されて上部バーナが燃焼不良状態となるのを回避することができる一方、調理容器から水蒸気が放出されても、上部バーナが燃焼不良状態となる虞のない水物調理を、良好に行うことが可能となる。
図1は本発明の一実施形態に係るガスコンロの全体斜視図である。 図2は図1のグリルの概略構成を示す縦断正面図である。 図3はグリルパンの斜視図である。 図4はグリル関連の制御構成を示すブロック図である。 図5はグリル用設定操作部の操作面を示す図である。 図6は動作説明に供するフローチャートである。 図7は加熱に伴う調理容器の温度変化を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、ガスコンロに備えられたグリルに適用して、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ビルトイン型に構成されたガスコンロ1の上面左右には、それぞれ火力の異なった周知構造の2つコンロ部2が設置されている。このガスコンロ1の左右中央部位には、前方から開閉可能なグリル3が設けられ、かつ、ガスコンロ1の上面奥部には、グリル3で発生した燃焼ガスを排出する排気口4が設けられている。
なお、本実施形態は、グリル3にのみ特徴を備えるものであるので、以下の説明では、コンロ部2に関する説明は省略する。
図2に、前記グリル3を縦断した概略正面図が示されている。このグリル3は、ガスコンロ1の本体内の中央部に設けられるグリル庫5、このグリル庫5に前後にスライド出退可能に組み込まれた支持枠6、庫内上部に配備された上部バーナ7、及び、庫内下部に配備された下部バーナ8等を備えている。グリル庫5の前端開口は、図1に示すように、格納された支持枠6の前端壁に係合するグリル扉6aによって閉塞されるようになっている。
なお、詳細には図示されていないが、前記支持枠6は、上下に開放された中抜き構造となっている。この支持枠6に、調理容器としてのグリルパン(グリル皿)10を位置決め載置してグリル庫5に挿入することで、グリルパン10の上面及び下面が全面的に上部バーナ7及び下部バーナ8に臨むようになっている。
下部バーナ8は、コンロ部2のバーナと同様な円形バーナが用いられ、その中央には、熱電対を利用した温度センサ11が、下方にスライド後退変位可能、かつ、上方にスライド復帰付勢して配備されている。この温度センサ11が、グリル庫内に装填されたグリルパン10の底面に弾性押圧されて、加熱に伴うグリルパン10の温度変化が検知されるようになっている。
図3(a),(b)に示すように、グリルパン10として、底面が平坦なプレートパン10(A)と、底面が波型に形成された波型プレートパン10(B)とを、食材の種類や調理メニューに応じて選択して使用することができる。
図4に、グリル3に関連する制御構成を示すブロック図が示されている。マイクロコンピュータ等によって構成される運転制御部15には、グリルパン(調理容器)10の温度を検知する前記温度センサ11、グリル用設定操作部16、前記上部バーナ7及び下部バーナ8へのガス供給元を開閉する元ガス弁17、上部バーナ用ガス量調整弁18、下部バーナ用ガス量調整弁19、上部バーナ7での点火と着火確認を行う点火プラグ20と着火センサ21、下部バーナ8での点火と着火確認を行う点火プラグ22と着火センサ23、及び、各種の報知を電子音やモニターランプ表示、等で行う報知装置24が接続されている。
運転制御部15は、グリル用設定操作部16での調理メニュー等の設定情報と調理容器用の温度センサ11からの検知温度に基づいて、上部バーナ7及び下部バーナ8の作動を制御する。
なお、グリル用設定操作部16は、図1の仮想線で示すように、コンロ前面の右側に、前方への倒し込みによって突出して、操作面が露出されるよう装備されている。
図5は、グリル用設定操作部6の操作面を示す図である。
グリル用設定操作部16は、オートメニューを選択するオートメニュー選択スイッチ25、調理モードを選択する調理モード選択スイッチ26、火加減を設定する火力調節スイッチ27、グリルバーナに対する点火及び消火を指令する点消火スイッチ28、及び、タイマー調理を設定する時間設定スイッチ29を備えている。
オートメニュー選択スイッチ25は、押し操作によって、「オートメニュー」の調理メニューとして、「トースト」、「鶏もも焼き」、「ホイル焼き」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」の調理メニューを順次切換えて選択できるように構成されている。
運転制御部15は、オートメニュー選択スイッチ25で選択された複数の調理メニューの夫々について、予め設定されている加熱調理用情報に基づいて、上部バーナ7及び下部バーナ8の火力を自動的に調節しながら、加熱調理を行い、且つ、加熱調理が終了すると、上部バーナ7及び下部バーナ8を自動的に消火する全自動加熱調理を実行するように構成されている。
調理モード選択スイッチ26は、押し操作によって、「調理モード」の調理メニューとして、「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」、「煮る」、「蒸す」、及び、「パン」の調理メニューを順次切換えて選択できるように構成されている。
運転制御部15は、調理モード選択スイッチ26によって選択された複数の調理メニューの夫々について、予め設定されている加熱調理用情報に基づいて、上部バーナ7及び下部バーナ8の火力を自動的に調節しながら、加熱調理を行うように構成されている。
なお、「調理モード」においては、加熱調理を停止する際には、点消火スイッチ28を操作して、上部バーナ7及び下部バーナ8を消火させることになる。
火力調節スイッチ27は、グリルバーナの火力(火加減)を、「強」、「中」、「弱」の3段階に切換えるものである。
時間設定スイッチ29は、加熱調理時間を設定するものであって、その設定された加熱調理時間が表示部30に表示される。
運転制御部15は、時間設定スイッチ29によって加熱調理時間が設定された後に、点消火スイッチ28でグリルバーナが点火された場合や、点消火スイッチ28でグリルバーナが点火された直後に、時間設定スイッチ29によって加熱調理時間が設定された場合において、加熱調理時間が経過すると、グリルバーナを自動的に消火する「タイマー調理」を実行するように構成されている。
ちなみに、調理モードの「煮る」、「蒸す」、「パン」の調理メニューは、蓋付の調理鍋を用いて行う調理メニューであり、オートメニューや調理モードにおけるその他の調理メニューは、上記のグリルパン10を用いて行う調理メニューである。
調理モードの「煮る」、「蒸す」が、調理鍋に多量の水を貯留するため、調理鍋に収容された被調理物から放出される水蒸気の量が上部バーナ7の燃焼不良状態を引き起こす虞がある水物調理に相当する。
この実施形態では、蓋付の調理鍋に収容された被調理物から放出される多量の水蒸気が上部バーナ7の燃焼不良状態を引き起こすのを回避する一方、グリルパン10から水蒸気が放出されるものの、水蒸気の量が少量であるために、上部バーナ7の燃焼不良状態が生じる虞のない水物調理を良好に行えるように、温度センサ11の検知温度に基づいて、次のような水物判定処理を実行するようにしている。
図6は、水物判定処理の一例を示すフローチャートである。
この実施形態の水物判定処理では、先ず、上部バーナ7及び下部バーナ8による燃焼を開始すると共に、水物判定時間を計測するタイマをスタートする(ステップS1)。次に、加熱開始初期における調理容器の温度上昇勾配を求める。具体的には、温度上昇勾配を、調理容器の温度が、第1検知温度、例えば、80℃に到達した時点から、第2検知温度、例えば、90℃に到達する時点までの経過時間として計測する(ステップS2)。
このステップS2で計測した温度上昇の経過時間に基づいて、開始された調理が、予め複数、この例では三つに区分した温度上昇勾配のいずれの温度上昇勾配に属する調理であるかを判定し、判定結果に基づいて、その後の処理を異ならせている。
具体的には、計測した温度上昇の経過時間が、例えば、10秒以下であるときには、調理容器から放出される水蒸気の量が少ない水物調理以外の調理、例えば、焼き物やフライ等の焼き物調理であると判定して水物判定処理を終了する(ステップS3)。
計測した温度上昇の経過時間が、例えば、10秒を超えて20秒未満であるときには、調理容器から放出される水蒸気の量は少ないが、食材負荷(食材の量)が多い水物調理以外の調理、例えば、ローストビーフやハンバーグ等の焼き物調理、あるいは、食材負荷が少なく、調理容器から放出される水蒸気の量がやや多い水物調理、例えば、鮭のちゃんちゃん焼き等の水物調理であると判定して、ステップS4に移る。
計測した温度上昇の経過時間が、20秒以上のときには、食材負荷が多く、調理容器から放出される水蒸気の量がやや多い水物調理、例えば、麻婆豆腐等のレトルト食品の調理や醤油等の調味料等の量が多い水物調理であると判定して、ステップS10に移る。
図7は、温度上昇の経過時間の計測に基づいて判定される調理例の温度変化を示す図であり、縦軸は調理容器の温度を、横軸は時間をそれぞれ示している。
この図7において、ラインL1は、温度上昇の経過時間が10秒以下である、焼き物やフライ等の焼き物調理の例を示している。ラインL2は、温度上昇の経過時間が、10秒を超えて20秒未満であるローストビーフやハンバーグ等の焼き物調理の例を示しており、ラインL3は、温度上昇の経過時間が、10秒を超えて20秒未満である鮭のちゃんちゃん焼き等の水物調理の例を示している。ラインL4は、温度上昇の経過時間が、20秒以上である麻婆豆腐等のレトルト食品の調理や醤油等の調味料等の量が多い水物調理の例を示している。
この図7においては、調理容器の温度が、80℃に到達した時点から90℃に到達する時点までの温度上昇の経過時間が、10秒及び20秒にそれぞれ対応する温度上昇勾配を示す第1,第2境界ラインBL1,BL2を併せて示している。
温度上昇の経過時間が10秒以下であるラインL1は、第1境界ラインBL1よりも温度上昇の勾配が急であり、温度上昇の経過時間が、10秒を超えて20秒未満であるラインL2,L3は、温度上昇の勾配が、第1境界ラインBL1と第2境界ラインBL2との間にあり、温度上昇の経過時間が、20秒以上であるラインL4は、第2境界ラインBL2よりも温度上昇の勾配が緩やかである。
温度上昇の経過時間が10秒以下であるラインL1で示される焼き物やフライ等の焼き物調理では、調理容器から水蒸気を殆ど放出することなく、調理容器の温度が急速に上昇するので、図6に示されるように、水物判定処理を終了し(ステップS3)、従来と同様の焼き物調理の制御に移行する。
温度上昇の経過時間が10秒を超えて20秒未満であるときには、ステップS4に移る。ステップS4では、調理容器の温度が、設定判定温度上昇するのに要する時間、例えば、1℃上昇するのに要する時間の監視をスタートし、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が、第1設定判定時間、例えば、20秒を超えるか否かを判断する(ステップS5)。
ステップS5で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が、20秒を超えないときには、ステップS8に移る。ステップS8では、調理容器の温度を設定温度に維持するようにバーナによる加熱を制御する温調調理に移行するために、予め定めた設定温度、例えば、130℃に達した否かを判断する。
ステップS5で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超えたときには、上記ステップS1で水物判定処理を開始してから第2設定判定時間、例えば、360秒を超えたか否かを判断する(ステップS6)。
ステップS6において、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超えて、360秒を経過していないときには、ステップS8に移り、360秒を経過したときには、ステップS7に移る。
この実施形態では、第2設定判定時間を、加熱開始時点からの経過時間としているが、例えば、1℃上昇するのに要する時間の監視をスタートした時点からの経過時間としてもよく、あるいは、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超えた時点からの経過時間としてもよい。
ステップS8では、調理容器の温度が、130℃に達したか否かを判断し、達していないときには、ステップS5に戻り、130℃に達したときには、水物判定処理を終了し、調理容器の温度が130℃になるようにバーナによる加熱を制御する従来と同様の温調調理に移行する。
温度上昇の経過時間が10秒を超えて20秒未満である図7に示されるラインL2,L3の内、ローストビーフやハンバーグ等の焼き物調理の例を示すラインL2では、上記ステップS5で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超えることなく、130℃に到達し、温調調理が開始される。
また、鮭のちゃんちゃん焼き等の水物調理の例を示すラインL3では、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超えて温度上昇が緩やかとなるが、上記ステップS6で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超える状態が、360秒を超えることなく130℃に到達し、温調調理が開始される。
上記ステップS6で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超える状態が、360秒を超えるときには、調理容器からの多量の水蒸気を放出して上部バーナ7が燃焼不良状態になる虞があるエラーであるとして、上部バーナ7及び下部バーナ8を消火する(ステップS7)。
この実施形態では、図示していないが、運転制御部15は、上部バーナ7及び下部バーナ8を消火したときには、報知装置24を作動させて、調理容器に収容されている被調理物の水分量が過剰である旨を、例えば、音声等で報知するようにしている。
バーナ7,8の燃焼が停止したことを知った使用者は、調理容器内の水分量等を適正に調整して、水物調理を再開することができる。
温度上昇の経過時間が20秒以上であるときには、ステップS10に移る。ステップS10では、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間の監視をスタートし、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が、第1設定判定時間、例えば、30秒を超えるか否かを判断する(ステップS11)。
ステップS11で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が、30秒を超えないときには、ステップS14に移り、温調調理に移行するための設定温度である130℃に達した否かを判断する。
ステップS11で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が30秒を超えたときには、上記ステップS1で水物判定処理を開始してから第2設定判定時間、例えば、600秒を超えたか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS14では、調理容器の温度が、130℃に達したか否かを判断し、達していないときには、ステップS11に戻り、130℃に達したときには、水物判定処理を終了し、調理容器の温度が130℃になるようにバーナによる加熱を制御する温調調理に移行する。
温度上昇の経過時間が20秒以上である図7に示されるラインL4、すなわち、麻婆豆腐等のレトルト食品の調理や醤油等の調味料等の量が多い水物調理では、上記ステップS11で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が30秒を超えて温度上昇が緩やかとなるが、上記ステップS12で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が30秒を超える状態が、600秒を超えることなく130℃に到達し、温調調理が開始される。
上記ステップS12で、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が30秒を超える状態が、600秒を超えるときには、調理容器からの多量の水蒸気を放出して上部バーナ7が燃焼不良状態になる虞があるエラーであるとして、上部バーナ7及び下部バーナ8を消火する(ステップS13)。
以上のように本実施形態では、調理容器の温度が、設定判定温度である1℃上昇するのに要する時間が、第1設定判定時間である、20秒あるいは30秒を超えて、温度上昇が緩やかとなって温度平衡と判定される状態となっても、上部バーナ7の燃焼を停止させるのではなく、第1設定判定時間よりも長い第2設定判定時間である、360秒あるいは600秒が経過する迄は、両バーナ7,8の燃焼を継続するので、上記特許文献1では、途中で上部バーナの燃焼が停止されて良好な調理ができなかった水物調理、例えば、鮭のちゃんちゃん焼き等の水物調理、あるいは、麻婆豆腐等のレトルト食品の調理や醤油等の調味料等の量が多い水物調理を良好に行うことがきる。
一方、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が、20秒あるいは30秒を超える状態となって、加熱開始から360秒あるいは600秒が経過したときには、上部バーナ7及び下部バーナ8の燃焼を停止するので、多量の水蒸気が調理容器から放出される水物調理、例えば、蓋付の調理鍋を用いた炊飯調理等では、上部バーナ7が燃焼不良状態となるのを回避することができる。
また、この実施形態では、加熱開始初期における調理容器の温度の上昇勾配に基づいて、調理の種類を判定して、それに応じた第1,第2設定判定時間を定めるので、より正確な水物判定を行うことができる。
上記実施形態では、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が20秒を超える状態が、360秒を超えるとき、あるいは、調理容器の温度が1℃上昇するのに要する時間が30秒を超える状態が、600秒を超えるときには、上部バーナ7及び下部バーナ8の両バーナ7,8を共に消火したが、水蒸気によって燃焼不良状態となる虞のある上部バーナ7のみを消火して調理を継続してもよい。
なお、調理鍋に収容された被調理物から放出される水蒸気の量が上部バーナ7の燃焼不良状態を引き起こす虞があるとは、調理鍋に収容された被調理物から放出される水蒸気の量が上部バーナ7の燃焼に悪影響を与える可能性があることが予測されることを意味するものであり、被調理物から放出される水蒸気の量が、正確に、上部バーナ7の燃焼不良状態を引き起こす程度に多量であることを意味するものではない。
上記実施形態の水物判定処理は、一例であり、加熱開始初期における温度上昇の経過時間の境界値、設定判定温度、設定判定時間の数やその値も上記水物判定処理に限るものではない。
3 グリル
7 上部バーナ
8 下部バーナ
10 調理容器(グリルパン)
11 温度センサ
15 運転制御部
16 グリル用設定操作部
24 報知装置(報知部)

Claims (4)

  1. 調理容器を加熱する上部バーナ及び下部バーナと、前記調理容器の温度を検知する温度センサと、前記上部バーナ及び前記下部バーナの両バーナを制御する運転制御部とを備え、
    前記運転制御部は、前記両バーナを燃焼させて前記調理容器の加熱を開始した状態において、前記温度センサによって検知される前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過したときには、前記上部バーナの燃焼を停止する一方、前記第2設定判定時間が経過する迄は、前記上部バーナの燃焼を継続する、
    ことを特徴とするグリル。
  2. 前記運転制御部は、前記両バーナによる前記調理容器の加熱開始初期において、前記温度センサによって検知される前記調理容器の温度の上昇勾配を求めて、求めた温度の上昇勾配に基づいて、前記第1設定判定時間及び前記第2設定判定時間を定める、
    請求項2に記載のグリル。
  3. 前記運転制御部は、前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超えない場合、または、前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、前記第2設定判定時間が経過する迄は、前記調理容器の温度が、予め定めた設定温度に達したか否かを判定し、前記設定温度に達したときには、前記調理容器の温度が、前記設定温度になるように、前記両バーナの燃焼を制御する。
  4. 前記運転制御部によって制御される報知部を備え、
    前記運転制御部は、前記調理容器の温度が設定判定温度上昇するのに要する時間が第1設定判定時間を超える状態となって、第2設定判定時間が経過して、前記上部バーナの燃焼を停止したときには、前記報知部を制御して、前記調理容器内の水分量が過剰である旨を報知する、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載のグリル。
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