JP2019170319A - チーズ類製品の製造方法及びチーズ類製品 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、溶融塩、塩、風味物質を含有するパスタフィラータ様チーズ及びその製造方法の発明が開示されている。特許文献1に記載された発明は、溶融塩、塩、風味物質をカードに添加して加熱混練することで、パスタフィラータチーズのような物性のチーズ類に食材の香味を付与している。
そこで、本発明は、植物由来の食材の香味をより良好に発揮できるチーズ類製品の製造方法及びチーズ類製品の提供を目的とする。
[1]香味を有する植物素材の分散液に、チーズ類の塊体を浸漬する浸漬工程を有する、チーズ類製品の製造方法。
[2]前記浸漬工程は、前記分散液に前記チーズ類の塊体を1日間以上浸漬する、[1]に記載のチーズ類製品の製造方法。
[3]前記浸漬工程は、前記チーズ類の塊体と前記分散液とを容器包装に充填する操作を含む、[1]又は[2]に記載のチーズ類製品の製造方法。
[4]前記香味を有する植物素材は、香草である、[1]〜[3]のいずれかに記載のチーズ類製品の製造方法。
[5]前記香草は、バジル、パクチー、ミント、オレガノ、レモングラス及びローズマリーからなる群から選択される1種以上の香草である、[4]に記載のチーズ類製品の製造方法。
[6]前記チーズ類は、ナチュラルチーズ又はプロセスチーズである、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。
[7]前記チーズ類は、モッツァレラチーズである、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。
[8]前記分散液は塩化ナトリウム及び塩化カルシウムを含有し、
前記分散液中の塩化ナトリウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.6〜1.7質量%であり、前記分散液中の塩化カルシウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.06〜0.75質量%である、[1]〜[7]のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。
前記チーズ類の塊体には、前記植物素材に由来する香味が付与されている、チーズ類製品。
[10]前記分散液は塩化ナトリウム及び塩化カルシウムを含有し、
前記分散液中の塩化ナトリウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.6〜1.7質量%であり、
前記分散液中の塩化カルシウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.06〜0.75質量%である、[9]に記載のチーズ類製品。
以下、本発明のチーズ類製品の製造方法について、実施形態を示して説明する。
本明細書において、チーズ塊に「植物素材に由来する香味が付与」されるとは、香味液から取り出したチーズ類製品を喫食した際に、口腔内に植物素材の香味を感じる程度に、香味が付着し又は浸透することをいう。
チーズ塊の質量は、特に限定されず、チーズ類製品の設計等を勘案して適宜決定される。例えば、チーズ塊は、1〜300g/個が好ましく、3〜120g/個がより好ましい。チーズ塊の質量が上記範囲内であれば、植物素材に由来する香味のさらなる向上を図れる。
チーズ塊の水分含量は、チーズ塊100質量%に対して、40〜70質量%が好ましく、50〜65質量%がより好ましい。水分含量が上記下限値以上であれば物性のさらなる向上を図れる。
なお、チーズ塊は、植物素材を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。
例えば、ナチュラルチーズのチーズ塊の製造方法は、以下のとおりである。牛乳等の原料乳を任意の温度で加熱して、殺菌する。殺菌した原料乳にスターターを加えて酸性にする。酸性にした原料乳に凝乳酵素を加えて、カードを得る。
カードからホエイを排出してチーズを得る。カードからホエイを絞り出す方法は、カードの細切(カッティング)、撹拌(ステアリング)、加熱(クッキング)及び温度保持(ホールディング)、ホエイ排出、堆積、切断(ミリング)、加塩、撹拌及び堆積(メローイング)、型詰め及び圧搾(プレス)等である。得られたチーズを所望の大きさに分割し、ナチュラルチーズのチーズ塊とする。
加熱乳化処理における撹拌条件は、例えば、回転数100〜1500rpmとされる。
加熱乳化処理における加熱温度は、例えば、70℃以上が好ましく、80〜90℃がより好ましい。
加熱乳化工程で得られた乳化物を任意の大きさに成形し、冷却してプロセスチーズのチーズ塊とする。また、あるいは、乳化物をブロック又は平板状に成形し、冷却し、次いで、任意の大きさに切断して、プロセスチーズのチーズ塊とする。
香味液は、香味を有する植物素材の分散液である。香味液は、植物素材と植物素材を分散させる液体(以下、「分散媒」と記載する。)とを少なくとも含む。分散液は、植物素材が分散している液体、植物素材の一部又は全部が溶解している液体のいずれでもよい。
分散媒は、チーズ類製品の香味を損なわないものであればよい。分散媒は、例えば、水、エタノール、植物油又はこれらの混合物を用いることが可能である。特に、分散媒として、水を用いることが好ましい。
分散媒として水を用いる場合、香味液中の水の含有量は、85質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。
植物素材としては、固形の植物体そのもの及び固形の植物体の切断物、粉砕物等の全部又は一部が好ましい。このような植物素材は、植物の色調や外観を良好に保ちながらチーズ塊に香味を付与しやすい。
香草としては、例えば、バジル、パクチー、ミント、オレガノ、レモングラス、ローズマリー等が挙げられる。
香辛料としては、コショウ、ガーリック、唐辛子等が挙げられる。
果物としては、オレンジ、レモン等の柑橘類、ブルーベリー、クランベリー等が挙げられる。
野菜としては、イチゴ、トマト等が挙げられる。
生鮮物を植物素材として用いると、チーズ類製品にさらに良好な香味を付与できる。
ナチュラルチーズの製造過程で、ナチュラルチーズ内に植物素材を混在させるには、例えば、カードに植物素材を加え、これを加熱しつつ混練する方法がある。植物素材を加熱すると、植物素材の香味や色調が損なわれやすい。本発明は、植物素材を加熱することなく、チーズ塊に植物素材の香味を付与できる。このため、チーズ塊には、植物素材の香味が良好に付与される。加えて、植物素材の生鮮物を用いた場合でも、植物素材の色調は損なわれにくい。
なお、オイル漬け品を配合した場合、香味液中の植物素材の含有量は、オイルを除いた量で換算する。
香味液中の塩化ナトリウムの含有量は、香味液100質量%に対して0.6〜1.7質量%が好ましく、1.0〜1.4質量%がより好ましく、1.0〜1.2質量%がさらに好ましい。塩化ナトリウムの含有量が上記下限値以上であれば、チーズ塊の塩味を高めやすい。塩化ナトリウムの含有量が上記上限値以下であれば、塩味が強くなりすぎない。
カルシウム塩としては、例えば、塩化カルシウム、乳酸カルシウム等が挙げられる。中でも、カルシウム塩としては、塩化カルシウムが好ましい。
香味液中のカルシウム塩の含有量は、香味液100質量%に対して0.06〜0.75質量%が好ましく、0.26〜0.75質量%がより好ましく、0.40〜0.50質量%がさらに好ましい。カルシウム塩の含有量が上記下限値以上であれば、浸漬工程において、チーズ塊の表面にぬめりが生じることをより良好に防止できる。カルシウム塩の含有量が上記上限値以下であれば、カルシウム塩由来の異味(えぐみ)を感じにくくできる。本発明においては、香味液が植物素材を含有するため、香味液中のカルシウム塩の含有量を高めても、異味を感じにくい。このため、香味液中のカルシウム塩の含有量を高めて、チーズ塊の変形をより良好に防止できる。
なお、カルシウム塩が塩化カルシウムの場合、香味液中の塩化カルシウムの含有量は、塩化カルシウム二水和物での換算量である。
香味液中の増粘剤の含有量は、香味液に求める粘度や増粘剤の種類等を勘案して決定される。香味液中の増粘剤の含有量は、香味液100質量%に対して、0.01〜3.0質量%が好ましく、0.05〜1.0質量%がより好ましい。増粘剤の含有量が上記範囲内であれば、香味液を所望する粘度に調整しやすい。
香味液の粘度は、下記測定条件で測定される値である。
<測定条件>
・測定機器:B型粘度計。
・ローター:No.3。
・回転数:62.5rpm。
・測定温度:10℃。
・読み取り:ローターの回転が安定した時点。
香味液のpHは、4.5〜9.0が好ましく、5.0〜7.0がより好ましい。pHが上記範囲内であれば物性がより良好である。
浸漬時間の上限は、特に限定されないが、通常、2カ月以内である。
容器包装には、浸漬工程を経たチーズ塊のみを充填してもよいし、チーズ塊と香味液とを充填してもよい。
チーズ塊のみを取り出し、容器包装に充填する場合には、香味液から取り出したチーズ塊を水等で洗浄してもよいし、洗浄しなくてもよいが、洗浄しないことが好ましい。チーズ塊を水等で洗浄しなければ、植物素材に由来する香味が損なわれにくい。
チーズ塊と香味液とを共に容器包装に充填する場合には、容器包装内で、チーズ塊全体が香味液に浸かるように、チーズ塊の充填量と香味液の充填量とを調整することが好ましい。容器入りチーズ類製品におけるチーズ塊/香味液比は、例えば、0.5〜50が好ましく、0.5〜20がより好ましい。
本実施形態のチーズ類製品は、植物素材の香味が付与されているため、喫食時に植物素材の香味をより良好に発揮できる。
本実施形態のチーズ類製品は、そのまま喫食できるが、他にも、トースト、サラダ、パスタ、肉料理、魚料理等に好ましく用いられる。
<チーズ塊>
・モッツァレラチーズ:下記の製造方法で製造したもの。
<チーズ塊の製造方法>
原料乳として100Lの全乳を用い、これをプレート式熱交換機にて、HTST法で75℃15秒の加熱処理条件で殺菌した。殺菌した原料乳を40℃に冷却した。冷却した原料乳に、バルクスターター(クリスチャンハンセン社製)を所定量(原料乳100質量%に対して2質量%)添加し、混合し、1時間発酵させた。
発酵後、発酵液にレンネット(クリスチャンハンセン社製、カーフレンネットStandard Plus)を10g添加し、混合し、30分間静置してカードを形成した。
得られたカードを2.0cm四方の立方体にカッティングした。その後、ホエイ排出を行った。
レンネット添加からホエイの全量排出までを4時間で行った。カッティングしたカードを1時間撹拌し、その後静置した。
ホエイ排出後、カードを40℃に保温しながら堆積し、pHを5.3にした。
得られたカードを、1cm四方の立方体にカットしてから、85℃のお湯30Lを加え、延伸を行った。延伸はカードの温度が60℃に達するまで行った。
モールドを用いて、延伸工程の後のカードを5g/1個の球形に成形し、これを15℃の冷水に投入して冷却し、チーズ塊を得た。
・バジルオイル:菜種油100質量部に対して、生鮮バジル(1〜3mm角に細断されたもの)100質量部が浸漬されたもの。キューピー株式会社製、バジルペースト。
・ウェランガム:三栄源エフ・エフ・アイ社製。
・塩化ナトリウム
・塩化カルシウム
バジルオイル7g(バジル葉換算で3.5g含有)、塩化ナトリウム1.1g、塩化カルシウム0.45g及びウェランガム0.1gを水91.35gに分散して、香味液(植物素材の含有量:バジル葉換算で3.5質量%)を調製した。香味液の粘度は20mPa・sであった。45gの香味液と8個のチーズ塊とをプラスチック製袋体(内容量200mL)に充填した。袋体を封止し、5℃にて12日間保存して、容器入りチーズ類製品を得た(以上、浸漬工程及び包装工程)。得られた容器入りチーズ類製品を開封し、内容物(チーズ類製品)を取り出した。取り出したチーズ類製品について、香味と色調とを評価し、その結果を表1に示す。
原料乳として100Lの全乳を用い、これをプレート式熱交換機にて、HTST法で75℃15秒の加熱処理条件で殺菌した。殺菌した原料乳を40℃に冷却してから、バルクスターター(クリスチャンハンセン社製)を所定量(原料乳100質量%に対して2質量%)添加し、混合し、1時間発酵させた。
発酵後、発酵液にレンネット(クリスチャンハンセン社製、カーフレンネットStandard Plus)を10g添加し、混合し、30分間静置してカードを形成した。
得られたカードを2.0cm四方の立方体にカッティングした。その後、ホエイ排出を行った。
レンネット添加からホエイの全量排出までを4時間で行った。カッティングしたカードを1時間撹拌し、その後静置した。
ホエイ排出後、カードを40℃に保温しながら堆積し、pHを5.3にした。
得られたカードを、1cm四方の立方体にカットしてから、85℃のお湯30Lとバジルオイル2.1kg(バジル葉換算で1.05kg含有、キューピー株式会社製、バジルペースト)を加え、延伸を行った。延伸はカードの温度が60℃に達するまで行った。
延伸工程の後のカードを、モールドを用いて5g/1個の球形に成形し、これを15℃の冷水に投入して冷却し、チーズ類製品を得た。
得られたチーズ類製品について、香味と色調とを評価し、その結果を表1に示す。
<香味>
選任パネラー8名が各例のチーズ類製品を喫食し、下記の評価スコアに従って数値化した。数値が大きい方がバジルの香味が強く、好ましい香味であることを意味する。パネラー8名の評価スコアの平均値を表1中に記載した。
[評価スコア]
好ましくない 1・2・3・4・5 好ましい
選任パネラー8名が各例のチーズ類製品を目視で観察し、下記の評価スコアに従って数値化した。数値が大きい方がバジルの葉の存在感があり、バジルの葉の色調が鮮やかで好ましい色調であることを意味する。パネラー8名の評価スコアの平均値を表1中に記載した。
[評価スコア]
好ましくない 1・2・3・4・5 好ましい
一方、試験例1−2は、チーズ類の内部、表面の全体に細かくバジルの葉が練り込まれており、バジルの香味が弱かった。加えて、バジルの葉は茶色に変色していた。試験例1−2の香味の評価は、1.8であった。試験例1−2の色調の評価は、1.3であった。
このように、チーズ塊を香味液に浸漬した試験例1−1は、延伸工程にて植物素材を添加した試験例1−2と比して、香味及び色調に優れていた。
浸漬時間を表2に示す期間とした以外は、試験例1−1と同様にしてチーズ類製品を得た。
各例チーズ類製品について、試験例1−1と同様にして、香味及び色調を評価した。
浸漬時間が30分間である試験例1−1は、香味の評価が3.0、色調の評価が4.3であった。
これらの結果から、浸漬時間を1日間以上、特に3日間以上にすることで、植物素材に由来する香味及び色調のさらなる向上を図れることが分かった。また、得られたチーズ類製品は、30日間の間、常に優れた香味及び色調を安定して保っていた。
表3の列に示す塩化カルシウム含有量(二水和物換算)と、表3の行に示す塩化ナトリウム含有量との組み合わせの香味液(植物素材の含有量:バジル葉換算で3.5質量%)を用いた以外は、試験例1−1と同様にして、各例のチーズ類製品を得た。
得られたチーズ類製品について、風味及び物性を評価し、その結果を表3に示す。
<風味>
選任パネラーが各例のチーズ類製品を喫食し、下記評価基準に従って評価した。
[評価基準]
塩化カルシウム由来の異味が感じられず、チーズの風味が良好である。・・・○
塩化カルシウム由来の異味がやや感じられるが、チーズの風味を許容できる。・・・△
塩化カルシウム由来の異味が感じられ、チーズの風味が不良である。・・・×
選任パネラーが各例のチーズ類製品を目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。
[評価基準]
変形がなく、表面がしっかりしている。・・・○
表面がややふやけている。・・・△
変形が認められ、表面がふやけている。軟弱である。ぬめりがある。・・・×
このように、香味液中の塩化カルシウム及び塩化ナトリウムの含有量が上記範囲内であれば、チーズ塊の風味と物性を保ちながら、植物素材の香味をチーズ類製品に付与できることが判った。
香味液中のバジルオイルの含有量(バジル葉換算)を表4に示す含有量とした以外は、試験例1−1と同様にして、チーズ類製品を得た。なお、試験例4−2は、試験例1−1と同じである。
各例のチーズ類製品について、下記評価基準に従い、香味及び外観を評価した。その結果を表4に示す。
バジルの香味が強く、好ましい香味である。・・・○
バジルの香味がやや弱いが、許容できる香味である。・・・△
バジルの香味が弱く、好ましくない香味である。・・・×
バジル葉の存在感があり、バジルの葉の色調が鮮やかで好ましい外観である。・・・○
バジル葉の存在感とバジルの葉の色調がやや弱いが、許容できる外観である。・・・△
バジル葉の存在感がなく、あまり好ましくない外観である。・・・×
バジル葉の含有量が2.5質量%の香味液を用いた試験例4−1は、香味が「○」であったものの、バジル葉の含有量が少ないためバジル葉の存在感があまりなく、外観の評価は「×」であった。
以上より、バジル葉換算で3.5〜5.0質量%のバジルを含む香味液を用いることで、香味及び外観がさらに良好なチーズ製品を得られることが判った。
Claims (10)
- 香味を有する植物素材の分散液に、チーズ類の塊体を浸漬する浸漬工程を有する、チーズ類製品の製造方法。
- 前記浸漬工程は、前記分散液に前記チーズ類の塊体を1日間以上浸漬する、請求項1に記載のチーズ類製品の製造方法。
- 前記浸漬工程は、前記チーズ類の塊体と前記分散液とを容器包装に充填する操作を含む、請求項1又は2に記載のチーズ類製品の製造方法。
- 前記香味を有する植物素材は、香草である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。
- 前記香草は、バジル、パクチー、ミント、オレガノ、レモングラス及びローズマリーからなる群から選択される1種以上の香草である、請求項4に記載のチーズ類製品の製造方法。
- 前記チーズ類は、ナチュラルチーズ又はプロセスチーズである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。
- 前記チーズ類は、モッツァレラチーズである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。
- 前記分散液は塩化ナトリウム及び塩化カルシウムを含有し、
前記分散液中の塩化ナトリウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.6〜1.7質量%であり、
前記分散液中の塩化カルシウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.06〜0.75質量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のチーズ類製品の製造方法。 - 香味を有する植物素材の分散液とチーズ類の塊体とが共に容器包装に収容されてなり、
前記チーズ類の塊体には、前記植物素材に由来する香味が付与されている、チーズ類製品。 - 前記分散液は塩化ナトリウム及び塩化カルシウムを含有し、
前記分散液中の塩化ナトリウムの含有量は前記分散液100質量%に対し0.6〜1.7質量%であり、
前記分散液中の塩化カルシウムの含有量は、前記分散液100質量%に対し0.06〜0.75質量%である、請求項9に記載のチーズ類製品。
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