JP2019170200A - 緑茶飲料、透明容器詰め飲料、及び透明容器詰め飲料の陳列方法 - Google Patents

緑茶飲料、透明容器詰め飲料、及び透明容器詰め飲料の陳列方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、光劣化が抑制された、透明度が高い緑茶飲料を提供することである。【解決手段】本発明は、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満であり、ブドウ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及びビタミンEからなる群から選択される1以上を含む、緑茶飲料に係る発明を提供する。さらに、本発明は、緑茶飲料を含む透明容器詰め飲料や、特定の照射条件下における透明容器詰め飲料の陳列方法に係る発明も提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、緑茶飲料、透明容器詰め飲料、及び透明容器詰め飲料の陳列方法に関する。
緑茶葉からの抽出物を含む飲料(以下、「緑茶飲料」という。)は、その風味や止渇性等により、消費者に幅広く受け入れられている飲料の一つである。
他方で、緑茶飲料においては、飲料中の成分が光によって変化し、香味の低下や変色がもたらされ得るという問題がある。
このような問題を解決するために、例えば、特許文献1では、単位体積あたりのタンニン量に対するグリセロ糖脂質量の比率を調整することが提案されている。
特開2017−74014号公報
ところで、本発明者らは、より多様化した消費者のニーズに応えるべく、透明度が高い緑茶飲料について種々検討した。しかし、このような飲料において光劣化を抑制する方法については未だ報告がなされていない。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、光劣化が抑制された、透明度が高い緑茶飲料を提供することを目的とする。
本発明者らは、透明度が高い緑茶飲料において、ブドウ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及びビタミンEからなる群から選択される1以上を配合することによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満であり、
ブドウ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及びビタミンEからなる群から選択される1以上を含む、緑茶飲料。
(2) (1)に記載の緑茶飲料を含む、透明容器詰め飲料。
(3) (1)又は(2)に記載の透明容器詰め飲料を、4℃以上100℃以下で、積算照度100000lx/hr以上の可視光線を照射して陳列する、透明容器詰め飲料の陳列方法。
(4) (1)又は(2)に記載の透明容器詰め飲料を、4℃以上100℃以下で、積算照度1.0mW/cm・h以上の紫外線を照射して陳列する、透明容器詰め飲料の陳列方法。
本発明によれば、光劣化が抑制された、透明度が高い緑茶飲料を提供することができる。
緑茶飲料に対する光照射試験の結果(官能評価)を示す図である。 緑茶飲料に対する光照射試験の結果(ΔEの測定)を示す図である。 緑茶飲料に対する光照射試験の結果(官能評価)を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
<緑茶飲料>
本発明の緑茶飲料は、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満であり、ブドウ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及びビタミンEからなる群から選択される1以上を含む。本発明者らは、ブドウ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及びビタミンEからなる群から選択される1以上(以下、これらの成分をあわせて「本発明の光劣化抑制成分」ともいう。)を配合することで、所定の透明度を有する緑茶飲料において光劣化を抑制できることを見出した。
本発明の光劣化抑制成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上を組み合わせて用いる場合、各成分の配合量が後述する配合量の範囲内であればよい。以下、各成分等について詳述する。
(ブドウ種子抽出物)
ブドウ種子抽出物としては、任意の種類のブドウ(Vitis spp.)種子から抽出したエキスを用いることができる。
ブドウの品種としてはリースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、サンテミリオン、シャルドネ、ミラトルガウ、甲州、カベルネ、マルベック、シラー、マスカットベリーA、メルロー等が挙げられる。
ブドウ種子抽出物は、例えば、乾燥したブドウ種子を50〜120℃、好ましくは70〜100℃の溶媒(水、アルコール(エチルアルコール等)、又はアルコール水溶液等)を用いて抽出することで得ることができる。抽出される種子は、未加工のものであってもよく、加工されたもの(粉砕物等)であってもよい。
ブドウ種子抽出物は、特許第3457618号に記載された方法によって得られたものでもよい。
ブドウ種子抽出物は市販品であってもよく、例えば、商品名「グラヴィノール」(キッコーマンバイオケミファ株式会社製)や、商品名「ロイコセレクト」(インデナジャパン株式会社製)が挙げられる。
本発明の緑茶飲料に配合されるブドウ種子抽出物の量は特に限定されないが、本発明の効果を充分に奏することができるという観点から、下限は、緑茶飲料に対して、好ましくは0.01g/L以上、より好ましくは0.05g/L以上、さらに好ましくは0.10g/L以上であってもよい。ブドウ種子抽出物の配合量は過度でなくとも本発明の効果が奏されるため、上限は、緑茶飲料に対して、好ましくは1.0g/L以下、より好ましくは0.5g/L以下、さらに好ましくは0.3g/L以下であってもよい。
本発明の緑茶飲料中のブドウ種子抽出物には、プロアントシアニジンが含まれていることが好ましい。本発明におけるプロアントシアニジンとは、フラバン−3−オール及び/又はフラバン−3,4−ジオールを構成単位とする重合度が2以上の縮重合体からなる化合物群をいう。プロアントシアニジンとしては、PB1、PB3、PB6等の2量体及びプロシアニジンC2(C−C−C)の3量体等が知られている。プロアントシアニジン量は特に限定されないが、下限は、好ましくは0.01g/L以上であり、上限は、好ましくは1.0g/L以下である。
(ヤマモモ抽出物)
ヤマモモ抽出物としては、ヤマモモ(Myrica rubra)の任意の部位(果実、樹皮、葉等)又は全体からの抽出物を用いることができる。
ヤマモモ抽出物は、例えば、溶媒(水、アルコール(エチルアルコール等)、アルコール水溶液等)で抽出して得ることができる。抽出されるヤマモモは、未加工のものであってもよく、加工されたもの(粉砕物等)であってもよい。
ヤマモモ抽出物は、特開平5−156249に記載された方法によって得られたものでもよい。この方法により得られたヤマモモ抽出物はフラボノール配糖体であるミリシトリン(ミリセチン−3−O−ラムノシド)の給源となる。また、このヤマモモ抽出物は、そのまま使用しても、糖転移酵素処理等してから使用してもよい。
ヤマモモ抽出物は市販品であってもよく、例えば、商品名「サンメリン」(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)が挙げられる。
本発明の緑茶飲料に配合されるヤマモモ抽出物の量は特に限定されないが、本発明の効果を充分に奏することができるという観点から、下限は、緑茶飲料に対して、好ましくは0.1g/L以上、より好ましくは0.5g/L以上であってもよい。ヤマモモ抽出物の配合量は過度でなくとも本発明の効果が奏されるため、上限は、緑茶飲料に対して、好ましくは10g/L以下、より好ましくは5g/L以下であってもよい。
(ビタミンE)
ビタミンEは、脂溶性ビタミンの1種であり、トコフェロールとも呼ばれる化合物である。本発明においては、ビタミンEとしてα−トコフェロールを好ましく使用できる。
本発明の緑茶飲料に配合されるビタミンEの量は特に限定されないが、本発明の効果を充分に奏することができるという観点から、下限は、緑茶飲料に対して、好ましくは0.005g/L以上、より好ましくは0.010g/L以上、さらに好ましくは0.050g/L以上であってもよい。ビタミンEの配合量は過度でなくとも本発明の効果が奏されるため、上限は、緑茶飲料に対して、好ましくは0.5g/L以下、より好ましくは0.2g/L以下、さらに好ましくは0.1g/L以下であってもよい。特に、ビタミンEを緑茶飲料に配合すると、沈殿を生じ得るため、沈殿物の発生を抑制する観点からは、緑茶飲料に対して、好ましくは0.1g/L以下とすることが好ましい。
本発明の緑茶飲料中のビタミンEの含有量は、高速液体クロマトグラフによって特定できる。例えば、試料をアルカリ(水酸化カリウム)で加熱けん化を行うことにより不純物の除去を行い、不けん化物をヘキサン−酢酸エチル混液で抽出し順相の高速液体クロマトグラフで測定する。
ビタミンEを緑茶飲料に配合すると、沈殿を生じ得る。そのため、緑茶飲料の外観性を高める観点からは、本発明の光劣化抑制成分としてブドウ種子抽出物及び/又はヤマモモ抽出物を用いることが好ましい。
(緑茶抽出物)
本発明の緑茶飲料には、任意の緑茶葉からの緑茶抽出物(不発酵茶)や、その濃縮物等を配合できる。茶葉としては、Camellia属(C.sinensis、C.assamica、やぶきた種等)が挙げられる。茶葉の採取時期は特に限定されず、緑茶抽出物は、一番茶、二番茶、及び三番茶や、これらの混合物等からの抽出物のいずれであってもよい。茶葉の部位も特に限定されず、緑茶抽出物は、葉や茎、これらの混合物等からの抽出物のいずれであってもよい。本発明の効果が得られやすいという観点から、本発明の緑茶飲料には、茎茶が含まれていることが好ましい。
緑茶抽出物を得る方法としては、下記の吸光度を満たす抽出物を得ることができれば特に限定されず、溶媒(水等)を用いた通常の緑茶抽出方法(ドリップ抽出、カラム抽出等)を採用することができる。
(緑茶飲料の吸光度)
本発明の緑茶飲料は、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満である。本発明の緑茶飲料は、色が極淡く、ほぼ透明でありながら、本発明の光劣化抑制成分を含むため、光劣化が抑制されている。上記吸光度の上限値は、好ましくは0.8以下、より好ましくは0.5以下である。
本発明の緑茶飲料の420nmにおける吸光度は、分光光度計(分光光度計オートシッパ U−5100型(日立ハイテクノロジーズ株式会社製)等)によって特定する。
本発明の緑茶飲料の420nmにおける吸光度は、茶葉の抽出温度や抽出時間を調整することで上記の値に調整できる。一般的には、抽出温度が低いほど、又は、抽出時間が短いほど、吸光度を上記の値に調整しやすい。また、加熱殺菌条件を調整することによっても、吸光度を上記の値に調整できる。一般的には、殺菌温度が低いほど、又は、殺菌時間が短いほど、吸光度を上記の値に調整しやすい。なお、加熱殺菌処理を実施しない場合には濾過処理等を単独で行うことで吸光度を上記の値に調整できる。低温等での緩やかな条件で殺菌処理を実施する場合には、加熱殺菌処理と濾過処理とを併せて実施することで吸光度を上記の値に調整できる。
(その他の成分)
本発明の緑茶飲料には、本発明の効果を阻害しない範囲で、飲料等に通常配合される成分が含まれていてもよい。配合される成分の種類や量は、得ようとする効果や、剤型に応じて適宜設定できる。このような成分としては、抗酸化剤(L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸等)、pH調整剤(重曹等)等が挙げられる。
また、本発明の緑茶飲料には、茶葉由来の任意の成分が含まれていてもよい。
(緑茶飲料の性質)
本発明の緑茶飲料は、光(太陽光、並びに、蛍光灯及びLEDからの光等)が照射されても、光劣化が抑制される。本発明における「光劣化」とは、光を原因とする成分変化の結果生じる香味の低下や変色(褐変等)を意味する。香味の低下の有無は官能評価によって特定される。変色は、実施例に示した方法でΔEを算出することで評価される。
<緑茶飲料の製造方法>
本発明の緑茶飲料は、上記の成分を適宜調整することで得られる。成分や原料の配合割合や混合順序等は特に限定されない。本発明の効果が得られやすいという観点から、使用する茶葉に、かぶせ茶の一番茶及び二番茶、並びに、茎茶の一番茶及び二番茶のうちいずれか2以上を適宜ブレンドしたものが含まれることが好ましい。
得られた本発明の緑茶飲料は、容器に充填してもよく、容器に充填する前又は後に、適宜加熱殺菌処理や濾過除菌をしてもよい。
本発明の緑茶飲料を充填する容器の種類としては特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(PETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、ガラス瓶等の密封容器が挙げられる。本発明の効果が特に奏されやすいという観点から、本発明の緑茶飲料を充填する容器は透明容器であることが好ましい。
加熱殺菌処理の方法は特に限定されず、超高温瞬間殺菌(UHT殺菌)、プレート式殺菌、チューブラー式殺菌、レトルト殺菌、バッチ殺菌、オートクレーブ殺菌等が挙げられる。
<透明容器詰め飲料及びその陳列方法>
本発明の緑茶飲料を充填する容器として透明なもの(PETボトル等)を用いることで、本発明の緑茶飲料を含む透明容器詰め飲料(以下、「本発明の透明容器詰め飲料」ともいう。)を得ることができる。
通常、透明容器に充填された緑茶飲料は、光に暴露されやすく、したがって、光劣化を生じやすい。しかし、本発明の透明容器詰め飲料においては、本発明の光劣化抑制成分が配合されているため、光劣化が抑制される。
例えば、店舗や家庭の棚等に陳列された本発明の透明容器詰め飲料に対し、4℃以上100℃以下で、積算照度100000lx/hr以上の可視光線を照射しても、光劣化を好ましく抑制できる。光の照射量は、4℃以上100℃以下で、積算照度2000000lx/hr以下であってもよい。また、4℃以上100℃以下で、積算照度1.0mW/cm・h以上の紫外線を照射しても光劣化を好ましく抑制できる。光の照射量は、4℃以上100℃以下で、積算照度2.0mW/cm・h以下であってもよい。
本発明の透明容器詰め飲料の陳列方法としては、本発明の透明容器詰め飲料における任意の部位に光を照射できる方法であれば特に限定されず、棚等に本発明の透明容器詰め飲料を1本のみ置いてもよいし、複数本を並べて置いてもよい。光源は、任意のものであってよく、例えば、白熱電球、蛍光灯、LED照明等が挙げられる。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<緑茶飲料の作製>
表1に示される各処方に基づき、以下の条件で茶原料の抽出を行い、緑茶飲料を作製した。なお、表1中の各成分は、最終溶液(緑茶飲料)あたりの量として示しており、単位は「g/L」である。
(茶原料)
茶原料として、かぶせ茶の一番茶、二番茶及び三番茶、茎茶、並びに、煎茶の二番茶を適宜ブレンドしたものを用いた。
(添加剤)
L−アスコルビン酸ナトリウム(VCNa)
ビタミンC(VC)
重曹
ブドウ種子抽出物:商品名「グラヴィノール−T」、キッコーマンバイオケミファ株式会社製、プロアントシアニジン29%以上含有
(1)抽出液の作製
抽出条件:茶原料を30倍量の湯に入れ、一定時間の撹拌と停止を、合計6分〜8分にわたって繰り返した。なお、抽出温度は、比較例9は70℃に設定し、それ以外は40℃に設定した。
(2)緑茶飲料の調合
得られた各抽出液に、VCNa、VC溶解液(純水中、30℃)、及びブドウ種子抽出物を添加し、各成分の濃度が表1に示される値となるように純水でメスアップし、緑茶飲料を得た。
(3)茶飲料の殺菌充填
各緑茶飲料を殺菌し、PETボトルにアセプティック充填した。殺菌方法は、加熱殺菌処理及び濾過除菌の併用、又は超高温瞬間殺菌(UHT殺菌)のいずれかの方法を用いた。各緑茶飲料について、用いた殺菌方法は、表1の「殺菌方法」の項に示した。
<緑茶飲料の評価−1>
各緑茶飲料について、以下の方法で吸光度の測定及び光照射試験を行った。
(吸光度の測定)
分光光度計オートシッパ U−5100型(日立ハイテクノロジーズ株式会社製)を用いて、各茶飲料の、420nmにおける吸光度(A420)を測定した。その結果を表1の「A420」の項に示す。
(光照射試験−1)
PETボトルに充填した各緑茶飲料を、回転試料テーブル(商品名「EYELA LST−7型」、東京理化器械株式会社製)に載せて回転させつつ、光照射試験機(商品名「EYELA LST−300型」、東京理化器械株式会社製)を用いて、下記の条件で光照射を行った。
[光源]
東芝40ワットFL40S・BL 捕虫器用蛍光ランプ ケミカルランプ、NEC ブラックライトFL40SBL(40ワット)等
[光照射試験機の設定条件]
温度:60℃
Light Set:12000Lx
積算照度:20〜30万Lx・hr
UV:約0.07mW
UV 積算照度:1.5mW/cm・h
時間:24時間
(官能評価)
上記光照射試験後の各緑茶飲料を、専門パネル(5名)による官能評価に供した。具体的には、各緑茶飲料の香味の強さを、光照射をしていないものを7点として相対評価して点数化し、その平均値を算出した。なお、数値が高いほど香味が強いことを意味する(最低点:1点、最高点:7点)。その結果を図1に示す。
[色調色差の評価]
色差計(商品名「SE6000」、日本電色工業社製)を用いて、上記光照射試験前後の各緑茶飲料各溶液の反射の色調を測定し、それぞれの色調をL*×a*×b*の空間座標で表した。次いで、光照射前の緑茶飲料の色調と、光照射後の緑茶飲料の色調との差(色差ΔE)を算出した。なお、ΔEの数値が低いほど緑茶飲料の経時的な変色が抑制されていることを意味する。その結果を図2に示す。
(光照射試験−2)
PETボトルに充填した各緑茶飲料を、回転試料テーブル(商品名「EYELA LST−7型」、東京理化器械株式会社製)に載せて回転させつつ、光照射試験機(商品名「EYELA LST−300型」、東京理化器械株式会社製)を用いて、下記の条件で光照射を行った。この試験により、緑茶飲料を店舗等の室内で保存した場合の緑茶飲料の変化をシミュレーションすることができる。
[光源]
蛍光灯(商品名「三波長型蛍光ランプ 40W型 ラピッドスタート形 白昼色 FLR40SEX−N/M/36AS10」、日立アプライアンス株式会社製)
[光照射試験機の設定条件]
温度:20℃
湿度調節:設定なし
照度調節:10000Lx
積算照度:500000Lx/hr
時間:24時間
保存後、[光照射試験−1]と同様の方法で官能評価を行った。その結果を図3に示す。
Figure 2019170200
図1は、[光照射試験−1]の官能評価の結果を示す。
図1の比較例7と実施例1との比較、及び、比較例8と実施例2との比較から理解されるとおり、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満である緑茶飲料に対してブドウ種子抽出物を添加すると、香味の低下を抑制することができた。
他方、比較例1と比較例2〜4との比較、及び、比較例5と比較例6との比較から理解されるとおり、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満ではない緑茶飲料に対してブドウ種子抽出物を添加しても、香味の低下を抑制できず、むしろ香味がさらに低下した。
図2は、[光照射試験−1]のΔEの測定結果を示す。
図2の比較例7と実施例1との比較、及び、比較例8と実施例2との比較から理解されるとおり、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満である緑茶飲料に対してブドウ種子抽出物を添加すると、ΔEの値が低くなり、緑茶飲料の変色を抑制することができた。
他方、比較例1と比較例2〜4との比較、及び、比較例5と比較例6との比較から理解されるとおり、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満ではない緑茶飲料に対してブドウ種子抽出物を添加しても、ΔEがほぼ変化せず、緑茶飲料の変色に対して影響が認められなかった。
図3は、[光照射試験−2]の官能評価の結果を示す。
図3の比較例7と実施例1との比較、及び、比較例8と実施例2との比較から理解されるとおり、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満である緑茶飲料に対してブドウ種子抽出物を添加すると、香味の低下を抑制することができた。
他方、比較例1と比較例2〜4との比較、及び、比較例5と比較例6との比較から理解されるとおり、420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満ではない緑茶飲料に対してブドウ種子抽出物を添加しても、香味の低下を充分に抑制できず、むしろ香味がさらに低下する傾向も認められた。
<緑茶飲料の評価−2>
上記比較例7の緑茶飲料に対して、ビタミンE又はヤマモモ抽出物を添加し、光照射試験を行った。具体的には、表2に示される各処方に基づき、上記<緑茶飲料の作製>と同様の方法で緑茶飲料を作製し、上記<緑茶飲料の評価−1>と同様の試験を行った。なお、表2中の各成分は、最終溶液(緑茶飲料)あたりの量として示しており、単位は「g/L」である。その結果を表3に示す。
(添加剤)
ビタミンE
ヤマモモ抽出物:商品名「サンメリンY−AF」、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製
Figure 2019170200
Figure 2019170200
表3に示されるとおり、緑茶飲料に対して、ビタミンE又はヤマモモ抽出物を添加すると、香味の低下を抑制し、緑茶飲料の変色を抑制することができた。
なお、緑茶飲料に対してビタミンEを添加すると、保存中に沈殿が少々認められた。

Claims (4)

  1. 420nmにおける吸光度が0.2以上1.0未満であり、
    ブドウ種子抽出物、ヤマモモ抽出物及びビタミンEからなる群から選択される1以上を含む、緑茶飲料。
  2. 請求項1に記載の緑茶飲料を含む、透明容器詰め飲料。
  3. 請求項1又は2に記載の透明容器詰め飲料を、4℃以上100℃以下で、積算照度100000lx/hr以上の可視光線を照射して陳列する、透明容器詰め飲料の陳列方法。
  4. 請求項1又は2に記載の透明容器詰め飲料を、4℃以上100℃以下で、積算照度1.0mW/cm・h以上の紫外線を照射して陳列する、透明容器詰め飲料の陳列方法。
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