JP2019169675A - セラミック回路基板、パッケージおよび電子装置 - Google Patents

セラミック回路基板、パッケージおよび電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 信頼性に優れたセラミック回路基板等を提供すること。【解決手段】 セラミック基板1と、該セラミック基板1の表面に接合されており、電子部品が搭載される搭載金属回路板2aおよび端子金属回路板2bを含む金属回路板2と、前記搭載金属回路板2aを取り囲んで前記セラミック基板1の表面に接合されており、蓋体が接合される金属枠体3と、を備えており、該金属枠体3は、前記セラミック基板1に接合されている平板枠状の第1枠部3aと、前記蓋体が接合される平板枠状の第2枠部3bと、前記第1枠部3aと前記第2枠部3bとを接続している筒状の第3枠部3cと、を有しているセラミック回路基板。【選択図】 図1

Description

本発明は、蓋体が接合される金属枠体を有するセラミック回路基板、パッケージおよび電子装置に関するものである。
近年、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の発光素子をはじめ
とする電子部品は、高出力化に伴い発熱量が大きくなっている。発光装置からの熱を放熱するために、セラミック基板の表面に銅等の金属材料からなる金属回路板を接合したセラミック回路基板にLED素子を搭載した発光装置がある(例えば、特許文献1を参照。)
搭載された電子部品を封止するために、金属枠体を備えているセラミック回路基板が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。電子部品が搭載される金属回路板を囲むように金属枠体がセラミック基板上に接合されており、金属枠体を蓋体で塞ぐことで電子部品が気密封止される。
搭載される電子部品が上記のような発光素子等の光半導体素子である場合に、光を透過しつつ良好な気密封止を行なうための蓋体として、金属枠部材に透光性の窓部材(透光性部材)を接合した蓋体がある(例えば、特許文献3を参照。)。例えば、セラミック回路基板の金属枠体に蓋体の金属枠部材をシーム溶接で接合することで気密封止することができる。
特開2009−212367号公報 特開2007−258298号公報 特開2005−93675号公報
しかしながら、セラミック回路基板においては、セラミック基板と金属回路板との間の熱膨張差があり、金属回路板の面積および体積はセラミック基板の上下面で同一ではないため、セラミック回路基板はわずかではあるが反りを有するものである。この反りにより、蓋体が接合される金属枠体の上面もまた反っており、平坦ではない。このような金属枠体に蓋体の金属枠部材を押し当ててシーム溶接をすると、金属枠部材はこの押し当てでは変形し難い金属枠体の上面に沿って変形してしまうものであった。蓋体の金属枠部材が変形すると、金属枠部材と透光性部材との接合部に応力が加わるだけでなく、透光性部材にも応力が加わってしまう。この応力によって透光性部材にひずみが発生するので、光学特性に影響を与えてしまう場合があった。光学特性を向上させるために透光性部材に反射防止膜やフィルタ等の光学膜を設けている場合には、光学膜も歪んでしまい、所定の光学特性が得られ難くなりやすいものであった。
本発明の1つの態様のセラミック回路基板は、セラミック基板と、該セラミック基板の表面に接合されており、電子部品が搭載される搭載金属板および端子金属板を含む金属回路板と、前記搭載金属板を取り囲んで前記セラミック基板の表面に接合されており、蓋体が接合される金属枠体とを備えており、該金属枠体は、前記セラミック基板に接合されている平板枠状の第1枠部と、前記蓋体が接合される平板枠状の第2枠部と、前記第1枠部と前記第2枠部とを接続している筒状の第3枠部と、を有している。
本発明の1つの態様のパッケージは、上記構成のセラミック回路基板と、該セラミック回路基板の前記金属枠体の前記第2枠部に接合されている蓋体と、を備え、該蓋体は、前記金属枠体に接合される、窓部を有する板状の金属枠部材および前記窓部を塞いで前記金属枠部材に接合された透光性部材を有している。
本発明の1つの態様の電子装置は、上記構成のパッケージと、前記セラミック回路基板の前記金属板上に搭載された電子部品と、を備えている。
本発明の実施形態のセラミック回路基板によれば、金属枠体が変形しやすく、接合される蓋体が変形し難いので、気密封止性および光学特性に優れた電子装置を得ることができる。
本発明の実施形態のパッケージによれば、上記構成のセラミック回路基板を備えていることから、気密封止性および光学特性に優れた電子装置を得ることができる。
本発明の実施形態の電子装置によれば、上記構成のパッケージを備えていることから、気密封止性および光学特性に優れたものとなる。
(a)および(b)はセラミック回路基板の実施形態の一例を示す斜視図である。 図1に示すセラミック回路基板を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 セラミック回路基板の他の一例を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 セラミック回路基板の他の一例を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 セラミック回路基板の他の一例を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 セラミック回路基板の他の一例を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 セラミック回路基板の他の一例を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 セラミック回路基板の他の一例を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である。 (a)および(b)は、セラミック回路基板の他の一例を示す断面図である。 パッケージおよび電子装置の実施形態の一例を示す斜視図である。 図10のパッケージおよび電子装置を示し、(a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図である。
本発明の実施形態のセラミック回路基板および電子装置について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における上下の区別は便宜的なものであり、実際にセラミック回路基板および電子装置等が使用される際の上下を限定するものではない。
図1(a)および図1(b)はセラミック回路基板10の実施形態の一例を示す、異なる方向からの斜視図である。図2は図1に示すセラミック回路基板10を示し、図2(a)
は上面図であり、図2(b)は図2(a)のB−B線における断面図、図2(c)は下面図である。図3〜図8はセラミック回路基板10の他の一例を示し、それぞれの図面の(
a)は上面図であり、(b)は(a)のB−B線における断面図、(c)は下面図である
。図9(a)および図9(b)は、セラミック回路基板10の他の一例を示す断面図である。図10はパッケージ40および電子装置100の実施形態の一例を示す斜視図である。図11は図10のパッケージ40および電子装置100を示し、図11(a)は上面図であり、図11(b)は図11(a)のB−B線における断面図である。
セラミック回路基板10は、図1〜図8に示す例のように、セラミック基板1と、セラミック基板1の表面(第1面1a)に接合されており、電子部品20が搭載される搭載金属回路板2aおよび端子金属回路板2bを含む金属回路板2と、搭載金属回路板2aを取り囲んでセラミック基板1の表面に接合されており、蓋体30が接合される金属枠体3と、を備えている。そして、金属枠体3は、セラミック基板1に接合されている平板枠状の第1枠部3aと、蓋体30が接合される平板枠状の第2枠部3bと、第1枠部3aと第2枠部3bとを接続している筒状の第3枠部3cと、を有している。
このようなセラミック回路基板10によれば、金属枠体3が変形しやすく、接合される蓋体30が変形し難いので、気密封止性および光学特性に優れたパッケージ40および電子装置100を得ることができる。金属枠体3は平板枠状の第1枠部3aと、平板枠状の第2枠部3bと、第1枠部3aと第2枠部3bとを接続している筒状の第3枠部3cとの3つの部分で構成されており、いずれの部分も従来の金属枠体と比較すると薄くて変形しやすいものである。第1枠部3aはセラミック基板1に接合されて固定されているのでほとんど変形しないが、第2枠部3bおよび第3枠部3cは変形する。例えば、蓋体30を枠体3に押し当てて接合する際には、筒状の第3枠部3cは外側あるいは内側に湾曲するように変形し、平板状の第2枠部3bは外側あるいは内側に傾斜するように変形する。
また、図1〜図8に示す例のように、金属枠体3の第1枠部3aと第2枠部3bとは、平面視で重なる部分を有しているセラミック回路基板10とすることができる。セラミック基板1上において、金属枠体3の内側には搭載金属回路板2aがあり、金属枠体3の外側には端子金属回路板2bがある。平面視における金属枠体3の内側から外側までの幅Wが大きいと、セラミック回路基板10が大きくなってしまう。金属枠体3の第1枠部3aと第2枠部3bとが平面視で重なっていない場合には、金属枠体3の内側から外側までの幅Wは、第1枠部3aの幅、第2枠部3bの幅および第3枠部3cの幅を加えた幅となる。第1枠部3aと第2枠部3bとが重なる部分を有していると、金属枠体3の内側から外側までの幅Wが小さくなるので、セラミック回路基板10を小型化することができる。
図4に示す例のセラミック回路基板10における金属枠体3では、第1枠部3aと第2枠部3bとは、これらを接続している第3枠部3cの幅の分だけ平面視で重なっている。この例における金属枠体3の内側から外側までの幅Wは、第1枠部3aの内周から第2枠部3bの外周までの長さである。これに対して、図1〜図3および図5〜図7に示す例のセラミック回路基板10においては、第1枠部3aと第2枠部3bとは外寸および内寸が同じで平面視の位置も同じであるので、第1枠部3aと第2枠部3bとは互いに全面が重なっている。この例における金属枠体3の内側から外側までの幅Wは、第1枠部3aおよび第2枠部3bの幅に等しい。また、図8に示す例のセラミック回路基板10においては、第1枠部3aの外寸は第2枠部3bの外寸より小さく、第1枠部3aの内寸は第2枠部3bの内寸より大きく、第1枠部3aは第2枠部3bの幅内に位置しており、第1枠部材3aは第2枠部3bと全面が重なっている。この例における金属枠体3の内側から外側までの幅Wは、第2枠部3bの幅に等しい。
図1〜図3および図5〜図8に示す例のように、第1枠部3aと第2枠部3bのうちの
一方は、他方と全面が重なっているセラミック回路基板10とすることができる。このような構成であると、上記したように金属枠体3の内側から外側までの幅Wは、第1枠部3aまたは第2枠部3bの幅と同じになり、より小さくなるので、セラミック回路基板10がより小型化する。
このとき、図1〜図3および図5〜図7に示す例のように、第1枠部3aの幅と第2枠部3bの幅とが同じであるセラミック回路基板10とすることができる。上記のように第1枠部3aの幅と第2枠部3bとが全面が重なるようにして小型化したとき、第1枠部3aの幅および第2枠部3bの幅を最も大きくすることができるので、第1枠部3aのセラミック基板1との接合面積および第2枠部3bの蓋体30との接合面積を大きくすることができる。また、第1枠部3aの第3枠部3cからはみ出した部分の長さも大きくすることができるので、第1枠部3aの変形性が高いものとなる。よって、気密封止性および光学特性がさらに優れたパッケージ40および電子装置100を得ることができる。また、図1〜図3に示す例のように、第1枠部3aと第2枠部3bとが内端同士あるいは外端同士で第3枠部3cにより接続されている、言い換えれば金属枠体3の断面形状がコの字型(C字型)の場合には、金属枠体3の上下の区別がなくなるので、セラミック回路基板10を作製する際に有利である。
図7および図8に示す例のセラミック回路基板10では、第3枠部3cは第1枠部3aおよび第2枠部3bのそれぞれの幅の中央部に接続されており、縦断面形状はI字(H字)型のようになっている。図1および図2に示す例のセラミック回路基板10では、第3枠部3cは第1枠部3aおよび第2枠部3bのそれぞれの内端に接続されている。図3に示す例のセラミック回路基板10では、第3枠部3cは第1枠部3aおよび第2枠部3bのそれぞれの外端に接続されている。そのため、図1〜図3に示す例の金属枠体3の断面形状はコの字型(C字型)となっている。図4に示す例のセラミック回路基板10では、第3枠部3cは第1枠部3aの外端に、第2枠部3bの内端に接続されている。そのため、図4に示す例の金属枠体3の断面形状はクランク型となっている。第3枠部3cが第1枠部3aの内端に、第2枠部3bの外端に接続された、図4に示す例とは逆向きのクランク型とすることもできる。図5に示す例のセラミック回路基板10では、第3枠部3cは第1枠部3aの外端に、第2枠部3bの内端に接続されている。図6に示す例のセラミック回路基板10では、第3枠部3cは第1枠部3aの内端に、第2枠部3bの外端に接続されている。そのため、図5および図6に示す例の金属枠体3の断面形状は乙字型(Z字型)となっている。
図1〜図6に示す例のように、第3枠部3cが、第1枠部3aおよび第2枠部3bの内端または外端に接続されているセラミック回路基板10とすることができる。図7および図8に示す例のような、第3枠部3cが第1枠部3aおよび第2枠部3bのそれぞれの幅の中央部に接続されている場合には、第2枠部3bの幅が図1〜図6に示す例の第2枠部3bの幅と同じ場合であると、第3枠部3cとの接続部から第2枠部3bがはみ出る長さが短くなるので第2枠部3bが変形し難いものとなる。また、図1〜図6に示す例の第2枠部3bと同じだけはみ出させると、第2枠部3bの幅が約2倍になるので、金属枠体3およびセラミック回路基板10が大型化してしまう。これに対して、第3枠部3cが、第1枠部3aおよび第2枠部3bの内端または外端に接続されていると、第2枠部3bが変形しやすく小型の金属枠体3となるので、気密封止性および光学特性に優れた小型のパッケージ40および電子装置100を得ることができる回路基板10となる。
図1〜図3に示す例の金属枠体3の断面形状は、いずれもコの字型(C字型)となっているが、図1および図2に示す例と図3に示す例とでは、その向きが異なっている。図1および図2に示す例の金属枠体3は、第3枠部3cが第2枠部3bの内端に接続されており、図3に示す例の金属枠体3は、第3枠部3cが第2枠部3bの外端に接続されている
。また、図5に示す例および図6に示す例の金属枠体3の断面形状は、いずれも乙字型(Z字型)となっているが、図5に示す例と図6に示す例とでは、その向きが異なっている。図5に示す例の金属枠体3は、第3枠部3cが第2枠部3bの内端に接続されており、図6に示す例の金属枠体3は、第3枠部3cが第2枠部3bの外端に接続されている。第2枠部3bの変形は、第3枠部3が接続されている端部を中心として回転するような変形となる。
図9(a)および図9(b)に示す例のように、セラミック回路基板10はわずかではあるが反りを有するものである。この反りにより、蓋体30が接合される金属枠体3の上面もまた反っており、平坦ではない。セラミック回路基板10の反りの向きによって、金属枠体3に蓋体30の金属枠部材31を押し当ててシーム溶接をする際の、金属枠体3の変形のし易さが変わる。金属枠体3の変形のうち第2枠部3bの変形は、上述したように、第3枠部3が接続されている端部を中心として回転するような変形であり、第3枠部3cが接続されていない端部側が変形する。このような変形をさせるためには、蓋体30を第2枠部3bの第3枠部3cが接続されていない端部に押し当てることで容易に行なうことができる。
そのため、図9(a)に示す例のようにセラミック回路基板10が、金属枠体3が接合
されている第1面1a(上面)側に凸に反っている場合には、第2枠部3bの外端に第3枠部3cが接続されているセラミック回路基板10とすることができる。一方、図9(b)に示す例のようにセラミック回路基板10が、金属枠体3が接合されている第1面1a(上面)とは反対側の第2面1b(下面)側に凸に反っている場合には、第2枠部3bの内端に第3枠部3cが接続されているセラミック回路基板10とすることができる。このようにすることで、第2枠部3bの第3枠部3cが接続されていない端部は、第3枠部3cが接続されている端部より上方に突出した状態となり、回路基板10の上方から蓋体30を押し当てて第2枠部3bを変形させやすくなる。また、第2枠部3bの変形と同時か、この変形の後に第3枠部3cが変形することとなる。図9は金属枠体3の断面形状がコの字型(C字型)の例であるが、金属枠体3の断面形状が乙字型(Z字型)の例の場合も同様である。また、金属枠体3の断面形状がクランク型も同様である。セラミック回路基板10の反りは、セラミック基板1の第1面1aにおける、金属回路板2および金属枠体3が接合されず露出している部分で、表面粗さ計や3次元測定器等を用いて測定することができる。
セラミック回路基板10の反りは、セラミック基板1の第1面1aと第2面との間における、金属回路板2等の面積、厚みおよび形状等による、主に体積の違いで変わる。例えばアルミナからなるセラミック基板1の熱膨張係数より銅からなる金属回路板2等の熱膨張係数の方が大きいので、金属回路板2が多く接合されている側が凹となる反りになり易い。このようなセラミック回路基板10の反りが小さい方が、蓋体30を金属枠体3に接合する際の、金属枠体3の変形を小さくすることができ、蓋体30の変形はより小さくなる。そのため、反りを小さくするために、セラミック基板1の第1面1aと第2面1bとで金属回路板2の体積の差が小さいセラミック回路基板10、あるいは金属回路板2以外の金属板を接合したセラミック回路基板10とすることができる。
図1および図2に示す例の回路基板100では、セラミック基板1の第1面1aには9つの搭載金属板2aおよび6つの端子金属板2bが接合されているのに対して、セラミック基板1の第2面1bには6つの配線金属板2cが接合されている。セラミック基板1の第1面1aに接合されている金属回路板2の体積の方が第2面1bに接合されている金属回路板2の体積より大きいので、図9(b)に示す例のように、セラミック回路基板10の反りは、第2面1b(下面)側に凸の反りとなりやすくなる。なお、図1および図2に示す例のセラミック回路基板10においては、図10および図11に示す例のように、搭
載金属板2aのうち中央の3つにはそれぞれ電子部品20が搭載され、外側の6つの搭載金属板2aと電子部品20の電極とが電気的に接続される。外側の搭載金属板2aと端子金属板2bとは、セラミック基板1の貫通孔内に配置されている貫通金属柱2dおよびセラミック基板1の第2面1bに接合されている配線金属板2cを介して電気的に接続されている。これにより、電子部品20は金属枠体3の外側にある端子金属板2bと電気的に接続されている。
図3に示す例のセラミック回路基板10では、セラミック基板1の第1面1aに接合されている金属回路板2(搭載金属板2aおよび端子金属板2b)は同じであるのに対して、セラミック基板1の第2面1bには6つの配線金属板2cに加えて金属放熱板5が接合されている。金属放熱板5は、第1面1aの中央部に配列されて接合されている3つの搭載金属板2aのそれぞれに対向するように配列されている。搭載金属板2aに搭載された電子部品20で発生した熱は、搭載金属板2a、セラミック基板1および金属放熱板5を介して外部へ放出される。図1および図2に示す例に比較して、セラミック基板1の第1面1aに接合されている金属回路板2の体積と第2面1bに接合されている金属回路板2の体積との差が小さいので、セラミック回路基板10の反りが小さくなる。金属枠体3の熱膨張係数がセラミック基板1の熱膨張係数より大きければ、セラミック回路基板10の反りは、第2面1b(下面)側に凸の反りとなりやすくなる。
図4に示す例のセラミック回路基板10では、図1〜図3に示す例に比較して、セラミック基板1が小さくなっており、セラミック基板1の第1面1aに端子金属板2bが接合されていない。セラミック基板1の第2面1bにおける図1〜図3に示す例の配線金属板2cの位置に端子金属板2bが接合され、セラミック基板1から端子金属板2bの端部が突出している。また、図3に示す例では3つの金属放熱板5が接合されているのに対して、第1面1aの中央部の3つの搭載金属板2aに対向する大きさの1つの金属放熱板5が接合されている。この金属放熱板5は3つの搭載金属板2aの外縁を結んだものより大きいので、電子部品20で発生する熱はセラミック基板1の面方向にも拡散しながら金属放熱板5に伝わるので、放熱性がより高いものとなる。この例では、セラミック基板1の第1面1aに接合されている金属回路板2の体積の方が第2面1bに接合されている金属回路板2の体積より小さいので、金属枠体3の熱膨張係数がセラミック基板1の熱膨張係数と同等であれば、図9(a)に示す例のように、セラミック回路基板10の反りは、第1面1a(上面)側に凸の反りとなりやすくなる。
図5に示す例のセラミック回路基板10では、図3に示す例に比較して大きい金属放熱板5が接合されている。金属放熱板5は、第1面1aの中央部の3つの搭載金属板2aに対向する大きさの部分とさらに金属枠体3の一部と対向する部分を有するH字型である。金属放熱板5がより大きいので放熱性もより高いものとなる。また、金属枠体3の熱膨張係数がセラミック基板1の熱膨張係数より大きい場合でも、セラミック回路基板10の反りはより小さいものとなる。
図6に示す例のセラミック回路基板10では、図3に示す例に対して、セラミック基板1の第2面1bだけでなく第1面1aにも金属放熱板5が接合されている。第1面1aに接合されている金属放熱板5は、搭載金属板2aおよび端子金属板2bを取り囲むような形状で、これにより第1面1aの大部分に金属板が接合されている。このときの金属枠体3は放熱板5の上に接合されており、放熱板5を介してセラミック基板1に接合されている。第2面1bの金属放熱板5は配線金属板2cを取り囲むような形状であり、金属放熱板5と配線金属板2cとで第2面1bのほぼ全面が覆われている。
図7および図8に示す例のセラミック回路基板10では、図6に示す例と同様にセラミック基板1の第1面1aに金属放熱板5が接合されている。図7(a)および図8(a)
に示すように、金属放熱板5は端子金属板2bの間にも配置されてより大きいものとなっており、これにより第1面1aのほぼ全面に金属板が接合されている。図8に示す例の金属放熱板5は、図6に示す例の金属放熱板5と同様に1つの大きなものであり、回路導体2との間にクリアランスを設けるような貫通孔や切り欠きを有するものである。図7に示す例の金属放熱板5は、金属枠体3の内側と外側の2つに分かれている。この2つの間には金属枠体3が接合されている枠状の金属板(枠状金属板7)が接合されている。
図7および図8に示す例のセラミック回路基板10においても、図6に示す例と同様の金属放熱板5がセラミック基板1の第2面1bに接合されている。そして、図7(b)および図8(b)に示すように、第2面1bの配線金属板2cおよび金属放熱板5(の下方)にさらに放熱部材が接合されている。この放熱部材は、セラミック放熱板6の上面に、セラミック基板1の第2面1bに接合されている配線金属板2cおよび金属放熱板5と同様の形状の金属放熱板5が接合され、セラミック放熱板6の下面にはセラミック放熱板6より一回り小さい金属放熱板5が接合されているものである。図7(c)および図8(c)に示すように、セラミック回路基板10の下面に露出しているのはセラミック放熱板6および金属放熱板5である。配線金属板2cの外側(下側)に絶縁体であるセラミック放熱板6が存在しているので、セラミック回路基板10を、金属等の導電性の表面を有する外部の放熱部材に、はんだやろう材等の金属接合材で接続することができる。
パッケージ40は、図10および図11に示す例のように、上記セラミック回路基板10と、セラミック回路基板10の金属枠体3の第2枠部3bに接合されている蓋体30と、を備える。蓋体30は、金属枠体3に接合される、窓部を有する板状の金属枠部材31および窓部を塞いで金属枠部材31に接合された透光性部材33を有している。このようなパッケージに40よれば、上記構成のセラミック回路基板10を備えていることから、気密封止性および光学特性に優れた電子装置100を得ることができる。
このとき、蓋体30が、金属枠部材31と透光性部材33との間に、セラミック枠部材32を備えているパッケージ40とすることができる。比較的剛性の高いセラミック枠部材32を備えているので、透光性部材33の歪みがより小さくなり、光学特性がより優れた電子装置100を得ることができるパッケージ40となる。
電子装置100は、上記構成のパッケージ40と、セラミック回路基板10の金属回路板2(搭載金属回路板2a)上に搭載された電子部品20と、を備えている。このような電子装置100によれば、上記構成のパッケージ40を備えていることから、気密封止性および光学特性に優れたものとなる。
セラミック基板1は、セラミック焼結体からなり、金属回路板2等を固定して支持するための基体部分である。また、セラミック基板1は、セラミック基板1の表面に接合された複数の金属回路板2の間を互いに電気的に絶縁させるための絶縁部材としても機能する。また、セラミック基板1の上下面間で熱を伝導する伝熱部材としても機能する。セラミック基板1の大きさは電子装置100の用途等に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、厚みが0.25mm〜1.0mmで、平面視の大きさは1辺の長さが10mm〜200mmの矩形状とすることができる。
セラミック基板1のセラミックス焼結体としては、公知の材料を用いることができ、例えば、アルミナ(Al)焼結体、窒化アルミニウム(AlN)焼結体および窒化ケイ素(Si)焼結体などを用いることができる。セラミック基板1は、公知の製造方法によって製造することができ、例えば、アルミナなどの原料粉末に焼結助剤を添加し、基板状に成形したのち、焼成することで製造することができる。
金属回路板2は、例えば銅または銅合金、あるいはアルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属材料によって形成されている。電気伝導および熱伝導の点では99%以上の純銅を用いるとよく、さらに、金属回路板2における酸素の含有量が少ない方が、ボンディングワイヤ21と金属回路板2との接合強度の向上に関して有利である。金属回路板2の大きさおよび形状もまた、電子装置100の用途等に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、厚みは0.1mm〜1.0mmとすることができる。
図1〜図3および図5〜図11に示す例のセラミック回路基板10においては、セラミック基板1の上面(第1面1a)の中央部に接合された搭載金属板2a、この搭載金属板2aを挟むように配置されて接合された一対の端子金属板2bおよびセラミック基板1の下面に接合された配線金属板2cを備えている。搭載金属板2aは、電子部品20が搭載される金属板と電子部品20の電極と接続される金属板とを含んでいる。上述したように、搭載金属板2a(電子部品20の電極と接続される金属板)と端子金属板2bとは、配線金属板2cで電気的に接続されている。搭載金属板2aと配線金属板2c、および配線金属板2cと端子金属板2bは、セラミック基板1の貫通孔内に配置されている貫通金属柱2dを介して電気的に接続されている。これにより、金属枠体3の内側にある電子部品20と金属枠体3の外側にある端子金属板2bとが電気的に接続されており、端子金属板2と外部回路とを接続することで電子部品20と外部回路とが電気的に接続される。図4に示す例のセラミック回路基板10では、金属回路板2は配線金属板2cを備えておらず、搭載金属板2a(電子部品20の電極と接続される金属板)とセラミック基板1の第2面1bに接合され、セラミック基板1から端部が突出している端子金属板2bとが、セラミック基板1の貫通孔内に配置されている貫通金属柱2dを介して電気的に接続されている。金属回路板2の数、形状、配置等はこの例に限られるものではない。
金属回路板2は、セラミック基板1の第1面1aまたは第2面1bにろう材4を介して接合されている。ろう材4は、金属回路板2が銅または銅合金からなる場合であれば、例えばチタン、ハフニウムおよびジルコニウムのうち少なくとも1種の活性金属材料を含む、銀−銅(Ag−Cu)系の活性ろう材を用いることができる。Ag−Cu系ろう材としては、例えばB−Ag8(JIS Z 3261−1985)を用いることができる。金属回路板2がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる場合であれば、アルミニウムろうを用いることができる。
あらかじめ打ち抜き加工やエッチング加工によって所定形状に加工した金属板をセラミック基板1に接合してもよいし、セラミック基板1と同等の大きさの金属板を接合した後にエッチング等で所定形状の金属回路板2としてもよい。以下、銅からなる金属回路板2をエッチングで形成する例について説明する。
まず、セラミック基板1の上にろう材ペーストを、金属回路板2の形状に塗布する。ろう材ペーストは、上記ろう材4(活性ろう材)となる粉末に溶剤やバインダー等を加えて混錬することで作製することができる。次に、ろう材ペーストの上にセラミック基板1と同等の大きさの銅からなる金属板を載置して、例えば、真空状態で830℃程度の加熱処理をすることによって金属板をセラミック基板1に接合する。次に、金属板の上面にエッチングマスクを形成する。エッチングマスクは、フィルム状のレジスト材を金属板の上面に貼り付ける、あるいは液状のレジスト材を金属板の上面に塗布するなどして、フォトリソ法によって金属回路板2に対応する部分以外を除去して形成することができる。液状の樹脂を金属回路板2の形状に印刷してエッチングマスクを形成することもできる。次に、金属板のエッチングマスクで覆われていない部分をエッチングによって除去し、所定形状の金属回路板2を形成する。そして、エッチングマスクを除去することでセラミック回路基板10となる。
金属放熱板5は、金属回路板2と同様の金属で同様にして形成することができる。
図7および図8に示す例のような放熱部材を備える場合は、セラミック基板1と同様のセラミック放熱板6の上面および下面に金属放熱板5を接合して放熱部材を作製し、上面の金属放熱板5とセラミック基板1の下面(第2面1b)の金属回路板2および放熱板5とをろう材4で接合することで作製することができる。この金属回路板2等とセラミック放熱板6の放熱板5とを接合するろう材4は、活性金属を含まないろう材、はんだ等を用いることができる。
金属枠体3は、搭載金属板2aを取り囲む大きさの枠状である。金属枠体3は、セラミック基板1に接合されている平板枠状の第1枠部3aと、蓋体30が接合される平板枠状の第2枠部3bと、第1枠部3aと第2枠部3bとを接続している筒状の第3枠部3cと、を有しており、これらは一体となっている。金属枠体3の大きさおよび形状は電子装置100の用途等に応じて適宜設定されるものである。例えば、第1枠部3aおよび第2枠部3bは、内寸が5mm〜100mmの矩形状、外寸が7mm〜120mmの矩形状で、厚みは0.1mm〜2.0mmとすることができる。第3枠部3cは厚みが0.1mm〜2.0mmで外寸が5.1mm〜120mmの矩形状で高さが1mm〜20mmとすることができる。
金属枠体3は、金属回路板2と同様の金属で形成してもよいし、他の金属であってもよい。金属枠体3は金属回路板2と比較して大きいので、セラミック基板1との熱膨張係数の差がより小さい、例えば、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の比較的低熱膨張の金属を用いることができる。金属枠体3の断面形状は上述したような形状とすることができるが、このような金属枠体3は、例えば、金属板を打ち抜き加工して作製した金属枠を切削加工するなどして作製することができる。例えばプレス加工で第1枠部3aと第3枠部3cとを一体的に作製した後に打ち抜き加工で作製した第2枠部3bを溶接、ろう接等で接続して作製することができる。または、プレス加工で第2枠部3bと第3枠部3cとを一体的に作製した後に打ち抜き加工で作製した第1枠部3aを溶接、ろう接等で接続して作製することができる。あるいは、第1枠部3a、第2枠部3bおよび第3枠部3cをそれぞれ別々に打ち抜き加工等で作製して、これらを溶接、ろう接等で接続して作製することができる。
金属枠体3もまたセラミック基板1にろう材4で接合されている。あらかじめ金属回路板2の形状に加工した金属板をセラミック基板1に接合する場合であれば、金属回路板2の接合と同時に、同じろう材4を用いて接合することができる。大きい金属板を接合してエッチング加工して金属回路板2を形成する場合には、金属回路板2を形成した後に再度金属枠体3を接合する。また、図6および図8に示す例のように、金属放熱板5を介して金属枠体3をセラミック基板1に接合する場合は、金属回路板2および金属放熱板5を接合した後に、金属放熱板5の上に金属枠体3を接合することができる。この場合のろう材4は、活性金属を含まないもの、低融点のものなど、金属回路板2等を接合するろう材とは異なるものを用いることができる。あるいは、図7に示す例のように、金属放熱板5ではなく、金属枠体3を接合するための枠状金属板7をセラミック基板1に接合しておき、この枠状金属板7の上に金属枠体3を接合することもできる。このときの枠状金属板7は、金属枠体3と同様の金属で形成することができる。上述したように、金属枠体3は金属回路板2と比較して大きく、枠状金属板7も大きいものとなるので、これらにはセラミック基板1との熱膨張係数の差がより小さい、例えば、鉄―ニッケル―コバルト(Fe−Ni−Co)合金や鉄―ニッケル(Fe−Ni)合金等の比較的低熱膨張の金属を用いることができる。
金属回路板2、金属枠体3、ろう材4および金属放熱板5の露出面には、金属皮膜(図
示せず)を設けることができる。この金属皮膜は、金属回路板2の腐食防止、電子部品20の接合材(不図示)による金属回路板2への接合性、ボンディングワイヤ21の接合性あるいは金属枠体3への蓋体30の接合性を高めるための皮膜である。金属皮膜は、例えばめっき法によってセラミック基板1に接合された金属回路板2の上面に、ニッケルなどのめっき皮膜層として形成することができる。
上記のようなセラミック回路基板10の金属枠体3の第2枠部3bに蓋体30を接合することでパッケージ40となる。金属枠体3の第2枠部3bと蓋体30との接合は、セラミック回路基板10の金属回路板2(搭載金属板2a)に電子部品20が搭載されてから行なわれる。
蓋体30の金属枠部材31は、例えば、厚みが0.05mm〜1mmで外寸が金属枠体3の第2枠部3bの外寸と同程度で、内寸が金属枠体3の第2枠部3bの内寸以下であり、金属枠体3に接合した状態で平面視したときに、搭載される電子部品20の少なくとも一部が見える大きさである。
金属枠部材31は、金属枠体3と同様の金属、例えば、Fe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金等の金属からなるものであり、このような金属の板材を打ち抜き加工あるいはエッチング加工することで作製することができる。金属枠体3と同程度の熱膨張係数を有するものであれば、接合後の熱応力を小さくすることができる。金属枠部材31の表面には、腐食防止、金属枠体3との接合性のためにめっき被膜を設けることができる。従来周知の、電解めっき法あるいは無電解めっき法などによりめっき皮膜を形成することができる。
蓋体30の透光性部材33は、透光性材料すなわち光を透過する材料からなる板状体である。ここでいう光は、電子部品20で発光するあるいは受光する光、例えば可視光である。例えばソーダガラスまたはホウケイ酸ガラス等の透明なガラス、またはサファイア等の板状の部材である。金属枠部材31の窓部を塞いで接合することのできる寸法であり、金属枠部材31の内寸より大きく、金属枠体3の第2枠部材3bの内寸より小さい。蓋体30が、セラミック枠部材32を備えている場合であれば、セラミック枠部材32の窓部を塞いで接合することのできる寸法であり、セラミック枠部材32の内寸より大きく、セラミック枠部材32の透光性部材33が接合される面の外寸より小さい。
透光性部材33は、例えば、上記のような透光性材料からなる大型の板材を切断して所定の大きさの矩形状の板材(以下、矩形板体とも呼ぶ。)に加工することで作製される。例えば、大型の板材の主面に、レーザーやダイシング等で溝を形成し、溝に機械応力や熱応力を加えることで切断することができる。この切断により得た矩形板体の側面は、ほぼ平面で形成されたものとなる。このまま透光性部材33として使用してもよいが、矩形板体の両主面と側面のなす直角の角部、側面同士のなす直角に対して45°の角度で角部を研磨によってC面を形成した場合には、角部に欠けが発生し難くなり、透光性部材33に応力が加わった場合にも割れ難くなる。
透光性部材33は、上記のような材料の板材の表面に、反射防止膜、光学フィルター膜等の光学膜を備えるものとすることできる。このような光学膜は、例えば誘電体の薄膜で形成することができ、誘電体の種類や組み合わせ、層数を設定することで所定光学特性を有するものとなる。また、例えば光の入射あるいは出射角度を制限するための遮光膜を設けることもできる。金属枠部材31またはセラミック枠部材32の内寸を調節することで遮光膜として機能させることもできる。
蓋体30が、セラミック枠部材32を備えている場合のセラミック枠部材32は、例え
ば、セラミック基板1と同様のセラミック材料からなるものである。セラミック枠部材32の外寸は金属枠部材31の内寸より大きく、内寸は金属枠部材31の外寸より小さいものである。図10および図11に示す例のセラミック枠部材32は、金属枠部材31に接合されている面(上面)とは反対側の面(下面)と内側面との間の角部が切りかかれて段差面を有する、縦断面形状がL字型(かぎ型)の枠体であるが、断面形状が矩形の平板枠状のセラミック枠部材32とすることもできる。縦断面形状がL字型であると、透光性部材33とセラミック枠部材32との接合面積を増やすことができる。
セラミック枠部材32が、例えば、酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、以下のようにして作製することができる。まず、アルミナ(Al2O3)またはシリカ(SiO2)、カルシア(CaO)、マグネシア(MgO)等の原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒等を添加混合して泥漿状とし、これを周知のスプレードライ法等を用いて顆粒を作製する。次に、この顆粒を周知の乾式プレス法を用いて、上記したような形状の成形体を得る。その後、この成形体を、例えば、約1600(℃)の温度で焼成することによりセラミック枠部材32が製作される。
蓋体30がセラミック枠部材32を備えていない場合には、金属枠部材31と透光性部材33とはガラスで接合することができる。
蓋体30がセラミック枠部材32を備えている場合には、例えば、金属枠部材31とセラミック枠部材32とは活性金属を含むろう材で接合し、セラミック枠部材32と透光性部材33とはガラスで接合することができる。
上記のようなパッケージ40のセラミック回路基板10に電子部品20を搭載することで、図10および図11に示す例のような電子装置100となる。
電子部品20は、例えばCCD(Charged-Coupled Device)およびCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子、光スイッチおよびミラーデバイス等のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子、レーザーダイオード(LD;Laser Diode)およびLED(Light Emitting Diode)等の発光素子のような光学素子で
ある。電子部品20が、LDやLED発光素子である場合には、プロジェクターや自動車のヘッドライト等の光源となる。図10および図11に示す例では、3つの電子部品20が搭載されている。例えば、発光色がR(赤)、G(緑)、B(青)のように異なるものとすることができる。上記のようなセラミック回路基板10は放熱性に優れているので、ハイパワーで発熱量の大きい電子部品20を搭載するのに有利である。
電子部品20は、接合材(不図示)によってセラミック回路基板10の金属回路板2(中央の搭載金属板2a)に接合されて固定される。接合材は、例えば、はんだまたは銀ナノペーストを用いることができる。
電子部品20は、電子部品20の電極(不図示)と金属回路板2(外側の搭載金属板2a)とは接続部材で電気的に接続される。接続部材としては、図10および図11に示す例のような、ボンディングワイヤ21が用いられ、例えば、銅もしくはアルミニウム製のものを用いることができる。
金属枠体3の内側の金属回路板2(搭載金属板2a)に電子部品20が搭載された後、セラミック回路基板10の金属枠体3(の第2枠部3b)と蓋体30(の金属枠部材31)とが接合されて、金属枠体3の内側に収容された電子部品20が気密に封止される。この接合は、例えばシームウエルドによって行なわれる。蓋体30の金属枠部材31を金属枠体3の第2枠部3bにローラーで押さえつけながら電流を印加して接合する。このとき
、金属枠体3が変形しやすく接合される蓋体3は変形し難いので、気密封止性および光学特性に優れた電子装置100となる。
1・・・セラミック基板
1a・・・第1面
1b・・・第2面
2・・・金属回路板
2a・・・搭載金属板
2b・・・端子金属板
2c・・・配線金属板
2d・・・貫通金属柱
3・・・金属枠体
3a・・・第1枠部
3b・・・第2枠部
3c・・・第3枠部
4・・・ろう材
5・・・金属放熱板
6・・・セラミック放熱板
7・・・枠状金属板
10・・・セラミック回路基板
20・・・電子部品
21・・・ボンディングワイヤ
30・・・蓋体
31・・・金属枠部材
32・・・セラミック枠部材
33・・・透光性部材
40・・・パッケージ
100・・・電子装置

Claims (8)

  1. セラミック基板と、
    該セラミック基板の表面に接合されており、電子部品が搭載される搭載金属板および端子金属板を含む金属回路板と、
    前記搭載金属板を取り囲んで前記セラミック基板の表面に接合されており、蓋体が接合される金属枠体と、を備えており、
    該金属枠体は、
    前記セラミック基板に接合されている平板枠状の第1枠部と、
    前記蓋体が接合される平板枠状の第2枠部と、
    前記第1枠部と前記第2枠部とを接続している筒状の第3枠部と、
    を有しているセラミック回路基板。
  2. 前記第1枠部と前記第2枠部とは、平面視で重なる部分を有している請求項1に記載のセラミック回路基板。
  3. 前記第1枠部と前記第2枠部のうちの一方は、他方と全面が重なっている請求項2に記載のセラミック回路基板。
  4. 前記第1枠部の幅と前記第2枠部の幅とが同じである請求項3に記載のセラミック回路基板。
  5. 前記第3枠部は、前記第1枠部および前記第2枠部の内端または外端に接続されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセラミック回路基板。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセラミック回路基板と、
    該セラミック回路基板の前記金属枠体の前記第2枠部に接合されている蓋体と、を備え、該蓋体は、前記金属枠体に接合される、窓部を有する板状の金属枠部材および前記窓部を塞いで前記金属枠部材に接合された透光性部材を有しているパッケージ。
  7. 前記蓋体は、前記金属枠部材と前記透光性部材との間に、セラミック枠部材を備えている請求項6に記載のパッケージ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のパッケージと、
    前記セラミック回路基板の前記金属回路板上に搭載された電子部品と、を備えている電子装置。
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