JP2019168243A - 微粒子センサ - Google Patents

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Hiroki Hattori
寛輝 服部
涼介 野田
Ryosuke Noda
涼介 野田
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Abstract

【課題】被測定ガスに含まれている微粒子がセパレータの外面(表面)に付着するのを低減することができる微粒子センサを提供する。【解決手段】微粒子センサ1のセンサ本体部5は、当該センサ本体部5の外部から内部に導入されるエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆき、内側金具30の内面とセパレータ41の外面とによって形成される第1センサ内空間SA1を通過して、放電空間DS内に導入された後、混合空間MX1内に導入される、第1センサ内エア流路FC1を有する。第1センサ内エア流路FC1のうち少なくとも第1センサ内空間SA1の内部に位置する流路は、第1センサ内空間SA1を軸線方向GHに挿通する挿通管55によって構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサに関する。
ガス中の微粒子量を計測したい場合がある。例えば、内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン)では、その排気ガス中にススなどの微粒子を含むことがある。このような微粒子を含む排気ガスは、フィルタで微粒子を捕集して浄化することが行われている。しかるに、フィルタが破損するなどの不具合を生じた場合には、未浄化の排気ガスが直接、フィルタの下流に排出されることとなる。そこで、排気ガス中の微粒子の量を直接計測したり、フィルタの不具合を検知すべく、フィルタ下流の排気ガス中の微粒子の量を検知可能な微粒子センサが求められている。
このような微粒子センサとして、特許文献1には、軸線方向に延びる形態をなすセンサ本体部を有し、センサ本体部のうち軸線方向の先端側の部位を通気管(排気管)の内部に配置して、接地電位とされた通気管の内部を流通する被測定ガス(排気ガス)中の微粒子の量を検知する微粒子センサが開示されている。
特開2017−166963号公報
特許文献1の微粒子センサは、センサ本体部の外部から内部にエアを取り入れるための第1エア取入部を有している。また、センサ本体部は、「通気管に装着されて接地電位とされる筒状の外側金具」と、「接地電位とは異なる基準電位とされ、外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具」とを備える。さらに、センサ本体部は、「軸線方向に延びる形態をなし、内側金具の内部に配置されて、接地電位及び基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体」と、「内側金具の内部に位置し、内側金具と放電電極体との間に介在して、放電電極体を含む放電電位部材と内側金具との間を電気的に絶縁するセパレータ」とを備える。
なお、放電電位部材とは、放電電位とされる部材である。また、セパレータによって内側金具との間を電気的に絶縁される「放電電極体を含む放電電位部材」は、「放電電極体と、放電電極体に接続する放電電位配線(ワイヤーケーブル)と、両者を接続して固定する接続端子」である。
内側金具は、セパレータよりも軸線方向の先端側に位置し、放電電極体の対極となる放電対極部を有する。この放電対極部は、放電電極体の先端部が配置される放電空間を有し、放電空間内において放電電極体の先端部との間で気中放電を発生させる部位である。さらに、内側金具は、放電対極部よりも軸線方向の先端側に位置し、気中放電により生じたイオンと被測定ガスとが導入されて混合される混合空間を構成する部位を有する。
また、特許文献1の微粒子センサでは、センサ本体部が、「第1エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されたエアが、センサ本体部の内部を軸線方向の後端側から先端側に流れてゆき、内側金具の内面とセパレータの外面とによって形成される第1センサ内空間の内部を通過して、放電空間内に導入された後、(放電空間内において気中放電により生じたイオンと共に)混合空間内に導入される」第1センサ内エア流路を有している。
この微粒子センサ(センサ本体部)では、第1エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されたエアが、放電空間から混合空間へ導入されることによって、放電空間内で生じたイオンが当該エアと共に混合空間内に導入される。さらには、通気管(排気管)内の被測定ガスが、混合空間内に導入される。このとき、混合空間内には、被測定ガス中の微粒子(ススなど)も導入され、この微粒子にイオンが付着することで、帯電した帯電微粒子が生成され、混合空間から排出される。そして、この微粒子センサでは、基準電位と接地電位との間に帯電微粒子の量に応じて流れる信号電流を用いて、被測定ガス中の微粒子の量を検知する。
ところで、このような微粒子センサでは、セパレータの外面に、被測定ガスに含まれているススなどの微粒子が付着することがあった。具体的には、例えば、通気管(排気管)の内部を被測定ガス(排気ガス)が流通している状態で、第1エア取入部を通じてセンサ本体部の内部にエアを供給することを停止(エアポンプを停止)して、第1センサ内エア流路内にエアが流通していない状態となった場合に、通気管の内部を流通している被測定ガスが、第1センサ内エア流路を逆流して、内側金具の内面とセパレータの外面とによって形成される第1センサ内空間の内部にまで進入することがあった。
これにより、被測定ガスに含まれているススなどの微粒子が、セパレータの外面に付着することがあった。このために、セパレータの外面の絶縁抵抗が低下し、これによって、放電電位とされる放電電極体を含む放電電位部材と基準電位とされる内側金具との間の電気絶縁性が低下して、微粒子の量を適切に検知することができなくなることがあった。例えば、セパレータ表面に付着したススなどの微粒子を通じて、内側金具と放電電極体を含む放電電位部材との間で微短絡が生じ、これによって、放電空間内において放電電極体の先端部と放電対極部との間で気中放電を適切に発生させることができなくなり、その結果、微粒子の量を適切に検知することができなくなることがあった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、被測定ガスに含まれている微粒子がセパレータの外面(表面)に付着するのを低減することができる微粒子センサを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線方向に延びる形態のセンサ本体部を有し、前記センサ本体部のうち前記軸線方向の先端側の部位を通気管の内部に配置して、接地電位とされた前記通気管の内部を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサであって、前記センサ本体部は、前記通気管に装着されて前記接地電位とされる筒状の外側金具と、前記接地電位とは異なる基準電位とされ、前記外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具と、前記軸線方向に延びる形態をなし、前記内側金具の内部に配置されて、前記接地電位及び前記基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体と、前記内側金具の内部に位置し、前記放電電極体を含む放電電位部材と前記内側金具との間に介在して両者を電気的に絶縁するセパレータと、を備え、前記内側金具は、前記セパレータよりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記放電電極体の対極となる放電対極部であって、前記放電電極体の先端部が配置される放電空間を有し、前記放電空間内において前記放電電極体の先端部との間で気中放電を発生させる放電対極部と、前記放電対極部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記気中放電により生じたイオンと前記被測定ガスとが導入されて混合される混合空間を構成する部位と、を有し、前記センサ本体部は、当該センサ本体部の外部から内部に導入されるエアが、前記センサ本体部の内部を前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆき、前記内側金具の内面と前記セパレータの外面とによって形成される第1センサ内空間を通過して、前記放電空間内に導入された後、前記混合空間内に導入される、第1センサ内エア流路を有し、前記第1センサ内エア流路のうち少なくとも前記第1センサ内空間の内部に位置する流路は、前記第1センサ内空間を前記軸線方向に挿通する挿通管によって構成されている微粒子センサである。
上述の微粒子センサのセンサ本体部は、「通気管に装着されて接地電位とされる筒状の外側金具」と、「接地電位とは異なる基準電位とされ、外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具」とを備える。さらに、センサ本体部は、「軸線方向に延びる形態をなし、内側金具の内部に配置されて、接地電位及び基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体」と、「内側金具の内部に位置し、内側金具と放電電極体との間に介在して、放電電極体を含む放電電位部材と内側金具との間を電気的に絶縁するセパレータ」とを備える。
なお、放電電位部材とは、放電電位とされる部材である。また、セパレータによって内側金具との間を電気的に絶縁される「放電電極体を含む放電電位部材」は、放電電極体のみであっても良いし、「放電電極体と、放電電極体に接続する放電電位配線(ワイヤーケーブル)と、両者を接続して固定する接続端子」であっても良い。
さらに、上述の微粒子センサでは、センサ本体部が、「センサ本体部の外部から内部に導入されるエアが、センサ本体部の内部を軸線方向の後端側から先端側に流れてゆき、内側金具の内面とセパレータの外面とによって形成される第1センサ内空間の内部を通過して、放電空間内に導入された後、(放電空間内において気中放電により生じたイオンと共に)混合空間内に導入される」第1センサ内エア流路を有している。
さらに、上述の微粒子センサでは、第1センサ内エア流路のうち少なくとも第1センサ内空間(内側金具の内面とセパレータの外面とによって形成される空間)の内部に位置する流路を、第1センサ内空間の内部を軸線方向に挿通する挿通管によって構成している。すなわち、上述の微粒子センサでは、第1センサ内空間を挿通する挿通管(当該挿通管の内部をエアが流通可能な挿通管)を設け、第1センサ内エア流路のうち少なくとも第1センサ内空間の内部に位置する流路を、挿通管によって構成している。
このようにすることで、センサ本体部の内部に導入されたエアは、第1センサ内エア流路のうち第1センサ内空間の内部を流通するときは、セパレータの外面に接触することなく、挿通管の内部を流通することになる。従って、通気管の内部を流通している被測定ガスが、第1センサ内エア流路を逆流した場合でも、第1センサ内エア流路のうち第1センサ内空間の内部を流通するときは、セパレータの外面に接触することなく、挿通管の内部を流通することになる。これにより、上述の微粒子センサでは、被測定ガスに含まれているススなどの微粒子が、セパレータの外面に付着することを低減することができる。従って、微粒子の量を適切に検知することができなくなることを低減することができる。
さらに、前記の微粒子センサであって、前記微粒子センサは、前記センサ本体部の外部から内部に前記エアを取り入れるための第1エア取入部を有し、前記センサ本体部は、前記セパレータよりも前記軸線方向の先端側に位置して前記放電電極体を保持するホルダを有し、前記ホルダは、当該ホルダを前記軸線方向に貫通する通気孔であって、前記第1センサ内エア流路の一部を構成する通気孔、を有し、前記挿通管は、その一端部が前記第1エア取入部に接続されると共に、その他端部が前記通気孔内に挿入された態様で、前記第1エア取入部と前記通気孔との間を連通しており、前記第1センサ内エア流路のうち前記第1エア取入部から前記通気孔までの流路は、前記挿通管によって構成されている微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサ(センサ本体部)は、セパレータよりも軸線方向の先端側に位置して(且つ、放電空間よりも軸線方向の後端側に位置して)放電電極体を保持するホルダを有している。このホルダは、当該ホルダを軸線方向に貫通する通気孔(第1センサ内エア流路の一部を構成する通気孔)を有している。
さらに、上述の微粒子センサでは、第1センサ内空間を挿通する挿通管(当該挿通管の内部をエアが流通可能な挿通管)について、その一端部(軸線方向について後端側に位置する後端部)を第1エア取入部に接続すると共に、その他端部(軸線方向について先端側に位置する先端部)をホルダの通気孔内に挿入した態様で、第1エア取入部とホルダの通気孔との間を挿通管によって連通している。これにより、第1センサ内エア流路のうち第1エア取入部からホルダの通気孔までの流路を、挿通管で構成するようにしている。
このようにすることで、第1エア取入部からセンサ本体部の内部に導入されるエアは、第1センサ内エア流路のうち第1エア取入部からホルダの通気孔に至るまでの間(流路範囲)において、挿通管の内部のみを流通することになる。すなわち、第1エア取入部からセンサ本体部の内部に導入されるエアは、第1エア取入部からホルダの通気孔までの範囲内(すなわち、第1センサ内エア流路のうちホルダの通気孔よりも軸線方向後端側に位置する流路)において、挿通管以外の部材(外側金具やセパレータなど)に接触することなく、挿通管のみに接触する。
従って、通気管の内部を流通している被測定ガスが、第1センサ内エア流路を逆流した場合でも、第1センサ内エア流路のうちホルダの通気孔よりも軸線方向の後端側に位置する流路を流通するときは、挿通管以外の部材(内側金具、外側金具、セパレータなど)に接触することなく、挿通管の内部のみを流通することになる。これにより、上述の微粒子センサでは、被測定ガスに含まれているススなどの微粒子が、セパレータのみならず、外側金具等の部材にも付着することを低減することができる。
すなわち、センサ本体部の内部のうちホルダよりも軸線方向後端側の部位では、被測定ガスに含まれているススなどの微粒子は、挿通管のみに付着することになる。このため、例えば、センサ本体部の内部のうちホルダよりも軸線方向後端側の部位に付着したススなどの微粒子を除去するために、センサ本体部の内部のうちホルダよりも軸線方向後端側の部位を洗浄する場合には、挿通管のみを洗浄すれば良いことになり、容易に且つ適切に洗浄することが可能となる。
さらに、前記の微粒子センサであって、前記微粒子センサは、前記第1エア取入部の他に、前記センサ本体部の外部から内部にエアを取り入れるための第2エア取入部を有し、前記センサ本体部は、絶縁性セラミックからなり、前記内側金具と前記外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサと、金属からなり、前記外側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第1介在部材と、金属からなり、前記内側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第2介在部材と、を備え、前記微粒子センサは、前記センサ本体部の前記軸線方向の先端側で、前記外側金具の内周面と前記内側金具の外周面との間に、前記被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有し、前記センサ本体部は、前記第1センサ内エア流路の他に、前記第2エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に導入された前記エアが、前記内側金具の外周面と前記外側金具の内周面との間の第2センサ内空間の内部を、前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、第2センサ内エア流路を有し、前記第1介在部材及び前記第2介在部材は、前記第2センサ内エア流路と前記被測定ガス進入空間との境界部に配置されており、前記絶縁スペーサのうち前記第1介在部材と接触する面、及び、前記絶縁スペーサのうち前記第2介在部材と接触する面には、前記第2センサ内エア流路を流通する前記エアを前記第2センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させる凹部を形成することなく、前記第1介在部材のうち前記外側金具と接触する環状の第1面、前記第1介在部材のうち前記絶縁スペーサと接触する環状の第2面、前記第2介在部材のうち前記内側金具と接触する環状の第3面、前記第2介在部材のうち前記絶縁スペーサと接触する環状の第4面、前記外側金具のうち前記第1介在部材と接触する環状の第5面、及び、前記内側金具のうち前記第2介在部材と接触する環状の第6面のうちの少なくともいずれかの面に、前記第2センサ内エア流路を流通する前記エアを前記第2センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させる凹部を形成している微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサは、センサ本体部の軸線方向の先端側で、外側金具の内周面と内側金具の外周面との間に、被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有している。換言すれば、この微粒子センサは、センサ本体部の軸線方向の先端側において、内側金具の外周面を外側金具の内周面が包囲することによって形成された(外側金具の内周面と内側金具の外周面とによって囲まれた)被測定ガス進入空間を有している。さらに、上述の微粒子センサ(センサ本体部)は、絶縁性セラミックからなり、内側金具と外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサを有している。
ところで、被測定ガス進入空間の内部には、被測定ガス(排気ガス)に含まれる微粒子(ススなど)も進入する。このため、従来の微粒子センサでは、被測定ガス進入空間の内部(特に、被測定ガスが滞留し易い箇所)において、ススなどの微粒子が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着し、堆積してゆくことがあった。これにより、基準電位とされる内側金具と接地電位とされる外側金具との間の電気絶縁性が低下し(例えば、堆積したススなどの微粒子を通じた微短絡が生じ)、被測定ガス(排気ガス)に含まれる微粒子の量を適切に検知することができなくなる虞があった。
これに対し、上述の微粒子センサは、第1エア取入部の他に、センサ本体部の外部から内部にエアを取り入れるための第2エア取入部を有している。さらに、センサ本体部は、第1センサ内エア流路の他に、第2エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されたエアが、内側金具の外周面と外側金具の内周面との間の第2センサ内空間の内部を、軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、第2センサ内エア流路を有している。
さらに、上述の微粒子センサは、外側金具と絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する金属製で環状の第1介在部材と、内側金具と絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する金属製で環状の第2介在部材とを備えている。この第1介在部材及び第2介在部材は、第2センサ内エア流路と被測定ガス進入空間との境界部に配置されている。
さらに、上述の微粒子センサでは、第1介在部材のうち外側金具と接触する(対向する)環状の第1面、第1介在部材のうち絶縁スペーサと接触する(対向する)環状の第2面、第2介在部材のうち内側金具と接触する(対向する)環状の第3面、第2介在部材のうち絶縁スペーサと接触する(対向する)環状の第4面、外側金具のうち第1介在部材と接触する(対向する)環状の第5面、及び、内側金具のうち第2介在部材と接触する(対向する)環状の第6面のうちの少なくともいずれかの面に、第2センサ内エア流路を流通するエアを第2センサ内エア流路から被測定ガス進入空間へ流出させる(放出する)凹部を形成している。
これにより、この凹部を通じて(詳細には、凹部を構成する面と当該凹部が形成されている面に接触する面とによって囲まれた空間を通じて)、第2センサ内エア流路を流通するエアを、第2センサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へ流出させる(放出する)ことができる。これにより、被測定ガス進入空間内においてエアの流れを形成することができるので、被測定ガス進入空間内において被測定ガスが滞留するのを防止できる。
これにより、被測定ガス(例えば、排気ガス)に含まれる微粒子(例えば、ススなど)が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着することを低減することができる。例えば、内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着しようとする微粒子を、エアで吹き飛ばすことができる。従って、上述の微粒子センサでは、被測定ガス進入空間において、基準電位とされる内側金具と接地電位とされる外側金具との間の絶縁性が低下し難くなり、微粒子の量を適切に検知することが可能となる。
ところで、上述の微粒子センサでは、前記凹部を、絶縁スペーサのうち第1介在部材と接触する(対向する)面、及び、絶縁スペーサのうち第2介在部材と接触する(対向する)面には形成していない。絶縁性セラミックからなる絶縁スペーサの表面に凹部を形成するよりも、金属製の第1介在部材等の表面に凹部を形成するほうが、形成容易で安価となるからである。
なお、凹部としては、例えば、第1介在部材の第1面及び第2面、並びに、第2介在部材の第3面及び第4面のうち、少なくともいずれかの面に形成された複数の溝部であって、センサ内エア流路側から被測定ガス進入空間側へ延びる形態の溝部を挙げることができる。凹部として溝部を形成することは容易であり、さらに、外側金具または内側金具よりも、第1介在部材または第2介在部材に溝部を形成したほうが、形成容易で安価となる。
さらに、前記いずれかの微粒子センサであって、前記ホルダは、当該ホルダを前記軸線方向に貫通し、前記放電電極体が挿入される挿入孔を有し、前記挿入孔は、前記軸線方向の後端側に開口して、前記放電電極体を前記ホルダに接着する接着剤を収容する、接着剤収容部を含み、前記放電対極部は、前記放電空間と前記混合空間とを連通して、前記第1センサ内エア流路の一部を構成する連通孔であって、前記放電空間内に導入された前記エアが当該連通孔を通じて前記混合空間内へ流通する連通孔を有する微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサでは、ホルダの挿入孔が、軸線方向の後端側に開口して、放電電極体をホルダに接着する接着剤を収容する、接着剤収容部を含んでいる。従って、上述の微粒子センサでは、放電電極体が、ホルダの挿入孔内に挿入されると共に、挿入孔のうち軸線方向の後端側に開口する接着剤収容部内に接着剤を収容(充填)することで、ホルダに放電電極体を固定している。
さらに、上述の微粒子センサでは、放電対極部は、放電空間と混合空間とを連通して、第1センサ内エア流路の一部を構成する連通孔であって、放電空間内に導入されたエアが当該連通孔を通じて混合空間内へ流通する連通孔を有している。
ところで、ホルダの接着剤収容部内に収容(充填)された接着剤には、例えば、センサ本体部を取り付けている通気管(例えば、内燃機関の排気管)の振動が伝わることがある。この振動により、接着剤収容部内に収容されている接着剤の表面に亀裂等が発生することで、接着剤の一部が砕けて粉状となり、この粉状となった接着剤(接着剤の粉)が接着剤収容部の外部に放出される虞がある。特に、接着剤として無機接着剤を使用した場合は、上述した接着剤の粉が生じやすい。そして、この微粒子センサは、第1エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されたエアが、センサ本体部の内部を軸線方向の後端側から先端側に流れてゆき、その後、ホルダの通気孔内に導入されるように構成されている。
従来、このような微粒子センサでは、接着剤収容部の外部に放出された接着剤の粉が、エアと共にホルダの通気孔内に進入する虞があった。
さらに、この微粒子センサは、ホルダの通気孔内に導入されたエアが、ホルダの通気孔内を軸線方向の後端側から先端側に通過して、放電空間内に導入され、その後、当該エアが連通孔を通じて放電空間から混合空間へ導入されることによって、放電空間内で生じたイオンが当該エアと共に混合空間内に導入されるように構成されている。なお、放電空間と混合空間とを連通する連通孔は、放電空間から混合空間へエアを噴射させるためのオリフィス孔とされ、微小な内径の孔とされることがある。
このため、接着剤の粉が、エアと共にホルダの通気孔内に進入した場合には、当該粉体がホルダの通気孔内を通過して放電空間内に導入され、当該接着剤の粉によって連通孔が閉塞される(詰まる)虞がある。このために、混合空間へエアを流入させることができなくなり、放電空間内で生じたイオンをエアと共に混合空間内に導入させることができる虞がある。これにより、被測定ガス中の微粒子の量を適切に検知することができなくなる虞がある。
これに対し、上述の微粒子センサでは、前述したように、第1センサ内空間を挿通する挿通管(当該挿通管の内部をエアが流通可能な挿通管)について、その一端部(軸線方向について後端側に位置する後端部)を第1エア取入部に接続すると共に、その他端部(軸線方向について先端側に位置する先端部)をホルダの通気孔内に挿入した態様で、第1エア取入部とホルダの通気孔との間を挿通管によって連通している。これにより、第1センサ内エア流路のうち第1エア取入部からホルダの通気孔までの流路を、挿通管で構成するようにしている。
このようにすることで、接着剤収容部の外部に接着剤の粉が放出された場合でも、当該接着剤の粉が挿通管内に進入することがないので、当該接着剤の粉がホルダの通気孔内に進入することを防止できる。このため、接着剤の粉によって連通孔が閉塞される(詰まる)ことを防止でき、放電空間内で生じたイオンをエアと共に混合空間内に導入させることができなくなることを防止できる。
実施形態にかかる微粒子センサを車両のエンジンの排気管に装着した状態を示す概略図である。 実施形態にかかる微粒子センサの斜視図である。 同微粒子センサの縦断面図である。 同微粒子センサの他の縦断面図であり、図3とは直交する方向の縦断面図である。 同微粒子センサを排気管に取り付けた状態の縦断面図である。 同微粒子センサの分解斜視図である。 第1ケーブル及び第2ケーブルの横断面図である。 実施形態にかかる微粒子検知システムの概略構成を示す図である。 微粒子センサにおける微粒子の取り入れ、帯電、排出の様子を模式的に示す図である。 実施形態にかかる第1外側金具の下面図(先端側の平面図)である。 微粒子センサの横断面図であって、微粒子センサを図3のF−Fの位置で切断した断面図である。 微粒子センサの横断面図であって、微粒子センサを図3のG−Gの位置で切断した断面図である。 実施形態にかかるセンサ取付部の斜視図である。 同センサ取付部の上面図(後端側の平面図)である。 実施形態にかかる第1介在部材の側面図である。 同第1介在部材の上面図(後端側の平面図)である。 同第1介在部材の下面図(先端側の平面図)である。 図15のD部拡大図である。 実施形態にかかる第2介在部材の側面図である。 同第2介在部材の上面図(後端側の平面図)である。 同第2介在部材の下面図(先端側の平面図)である。 図19のE部拡大図である。 図4のB部拡大図である。 実施形態にかかるホルダの側面図である。 同ホルダの上面図(後端側の平面図)である。 同ホルダの下面図(先端側の平面図)である。 図25のH−H断面図である。 図25のJ−J断面図である。 図3のC部拡大図である。 微粒子センサ内のホルダを後端側から見た斜視図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、実施形態にかかる微粒子センサ1を、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着した状態を示す概略図である。図2は、微粒子センサ1の斜視図である。図3は、微粒子センサ1の縦断面図である。図4は、微粒子センサ1の他の縦断面図であり、図3とは直交する方向の縦断面図である。図5は、センサ本体部5を排気管EPに取り付けた状態の縦断面図である。図6は、微粒子センサ1の分解斜視図である。
なお、微粒子センサ1の軸線方向GH(軸線AXに沿う方向、図3〜図5において上下方向)のうち、排気管EP(通気管)に装着される側(図3〜図5において下方)を先端側GS、排気管EPの外部に配置される側(図3〜図5において上方)を後端側GKとする。
まず、本実施形態の微粒子検知システム200について説明する。微粒子検知システム200は、図1に示すように、微粒子センサ1と、この微粒子センサ1を駆動する回路部201とを備える。
微粒子センサ1は、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着され、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)中のススなどの微粒子Sを検知する。詳細には、微粒子センサ1のセンサ本体部5が、排気管EPに固定されているセンサ取付部120に取り付けられることで、センサ本体部5の先端側GSの部位が、排気管EP内に配置されて(図5参照)排気ガスEGに晒される。
回路部201は、排気管EPの外部で、第1ケーブル90及び第2ケーブル100を通じて、微粒子センサ1のセンサ本体部5に接続されている。この回路部201は、微粒子センサ1を駆動するとともに、後述する信号電流を検知する回路を有している。
ここで、本実施形態の微粒子センサ1について詳細に説明する。微粒子センサ1は、センサ本体部5と、このセンサ本体部5と回路部201との間を電気的に接続するケーブル(第1ケーブル90及び第2ケーブル100)とを備える(図2及び図3参照)。このうち、センサ本体部5は、軸線方向GHに延びる形態をなし、接地電位PVEとされた金属製の排気管EPに固定されているセンサ取付部120に取り付けられる(図5及び図8参照)。また、センサ本体部5から延出する第1ケーブル90及び第2ケーブル100は、外部の回路部201に接続される(図8参照)。
センサ本体部5は、外側金具10、内側金具30、放電電極体70、及び補助電極体80を有する(図3参照)。このうち、外側金具10は、金属からなり、軸線方向GHに延びる円筒状であり、内側金具30とは離間して絶縁された状態で、内側金具30の径方向周囲を囲む。この外側金具10は、接地電位PVEとされた排気管EPに固定(溶接)されているセンサ取付部120に装着されて、接地電位PVEとされる(図5及び図8参照)。外側金具10は、第1外側金具11と、この第1外側金具11の後端側GKに溶接された第2外側金具15とによって構成される。なお、センサ取付部120も接地電位PVEとされる。
第1外側金具11は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材である。この第1外側金具11は、円筒状の第1本体部11aと、第1本体部11aの先端側GSに位置して径方向外側に膨出する円環状の鍔部11cと、鍔部11cから径方向内側に膨出する円環状の外側保持部11b(図4参照)と、その先端側GSに位置する平面視七角形状のセンサ側位置決め部11k(図10参照)と、その先端側GSに位置するシール部11mを有している(図3及び図4参照)。
第1本体部11aの径方向周囲には、後述する締結部材60が、第1外側金具11に対し回転自在に配置されている。また、外側保持部11bは、後述する内側金具30(ホルダ50)の内側保持部51fとの間に、円筒状でアルミナ製の絶縁スペーサ47を保持する部位であり、円環状の第1介在部材48を介して、絶縁スペーサ47に先端側GSから全周にわたり係合している。
鍔部11cは、後述するように、締結部材60を用いて微粒子センサ1(センサ本体部5)を排気管EPに固定(溶接)されているセンサ取付部120に取り付けるときに、締結部材60の先端部が当接する部位である。また、シール部11mは、軸線方向GHの先端側GSに向かうにしたがって縮径する環状のテーパ面であり、後述するように、微粒子センサ1(センサ本体部5)を排気管EPに固定(溶接)されているセンサ取付部120に取り付けたとき、センサ取付部120の座面部122に接触して、第1外側金具11とセンサ取付部120との間を気密にする部位である。
絶縁スペーサ47は、絶縁性セラミックからなり、内側金具30(詳細には、ホルダ50のうち円環状の内側保持部51f)と外側金具10(詳細には、第1外側金具11のうち円環状の外側保持部11b)との間に配置されて、内側金具30と外側金具10とを電気的に絶縁している。なお、絶縁スペーサ47のうち、軸線方向GHの先端側GSを向く円環状の面(図3〜図6及び図23において下面)を先端面47b、軸線方向GHの後端側GKを向く円環状の面(図3〜図6及び図23において上面)を後端面47cとする。なお、図23は、図4のB部拡大図であり、後述する第2センサ内エア流路FC2を流通するエアARの流れを示す図である。
また、第1介在部材48は、金属製(具体的には、ステンレス製)で、図15〜図17に示すように、平板円環状をなしている。この第1介在部材48は、円環状の第1面48b(図15及び図23において下面)と、その反対側を向く円環状の第2面48c(図15及び図23において上面)とを有する。第1介在部材48は、第1面48bを軸線方向GHの先端側GSに向けると共に第2面48cを軸線方向GHの後端側GKに向けて、外側金具10(詳細には、第1外側金具11の外側保持部11b)と絶縁スペーサ47(詳細には、絶縁スペーサ47の先端面47b)とに接触しつつ両者の間に介在している(軸線方向GHに挟まれている、図3〜図6及び図23参照)。このようにすることで、第1介在部材48を、外側金具10と絶縁スペーサ47との間に安定して介在させることができる。
なお、図15は、第1介在部材48の側面図である。図16は、第1介在部材48の上面図(後端側GKから見た平面図)である。図17は、第1介在部材48の下面図(先端側GSから見た平面図)である。また、外側金具10(第1外側金具11の外側保持部11b)のうち第1介在部材48の第1面48bと接触する(対向する)円環状の面を、第5面11gとする(図23参照)。
また、微粒子センサ1は、センサ本体部5の軸線方向GHの先端側GSで、外側金具10(第1外側金具11)の内周面11nと内側金具30の外周面30nとの間に(外側金具10の内周面11nと内側金具30の外周面30nとによって囲まれた)、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)が進入する、略円筒形状の被測定ガス進入空間ISを有している(図4、図5参照)。なお、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)は、例えば、センサ取付部120の包囲部125のガス導入窓125hを通じて、この被測定ガス進入空間IS内に進入する(図13参照)。
第2外側金具15は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材であり、軸線方向GHに延びる形態をなし、第2外側金具15の後端部15gを貫通する第1貫通孔15b及び第2貫通孔15cを有する(図3参照)。さらに、第2外側金具15は、図4に示すように、第2外側金具15の後端部15gを軸線方向GHに貫通する第3貫通孔15dと、第2外側金具15の中央部を径方向(軸線方向GHに直交する方向)に貫通する第4貫通孔15fとを有する。この第2外側金具15の先端部は、第1外側金具11の第1本体部11a内に後端側GKから挿入され、全周にわたり溶接されている。
さらに、第2外側金具15には、第1エア取入部25と第2エア取入部27とが設けられている(図2、図4、及び図5参照)。第1エア取入部25及び第2エア取入部27は、センサ本体部5の外部から内部にエアARを取り入れるための部位である。
このうち、第1エア取入部25は、軸線方向GHに延びる筒状をなし、第2外側金具15の後端部から後端側GKに向けて突出する筒状のチューブ取付部材21と、このチューブ取付部材21に対し先端側GSに隣接する筒状のシール部材22とを有する。チューブ取付部材21は、金属からなり、第3貫通孔15dに形成されている雌ネジ穴に螺合する雄ネジ部21cと、第2外側金具15よりも後端側GKに位置して後述するエアチューブ40bが取り付けられる取付部21bとを有する。このチューブ取付部材21は、その雄ネジ部21cが第2外側金具15の第3貫通孔15dに形成されている雌ネジに螺合する態様で、第2外側金具15に固定される(図4参照)。シール部材22は、電気絶縁性のゴムからなり、チューブ取付部材21の先端部(雄ネジ部21c)に接触する態様で、第3貫通孔15d内に挿入(圧入)されている。
チューブ取付部材21の取付部21bには、エアチューブ40bの一端部が接続される(図8参照)。エアチューブ40bの他端部は、外部に設置された圧送ポンプ330に接続されている(図8参照)。これにより、圧送ポンプ330で生成された清浄なエア(圧縮空気)ARが、エアチューブ40bを通じて、第1エア取入部25に供給される。第1エア取入部25に供給されたエアARは、チューブ取付部材21の軸孔である通気孔21d及びシール部材22の軸孔である通気孔22dの内部に導入される態様で、センサ本体部5の内部に導入される(図4参照)。
第2エア取入部27は、金属からなり、軸線方向GHに延びる筒状の取付部27bと、第4貫通孔15fに形成されている雌ネジに螺合する筒状の雄ネジ部27cとを有する。この第2エア取入部27は、その雄ネジ部27cが第2外側金具15の第4貫通孔15fに形成されている雌ネジに螺合する態様で、第2外側金具15に固定される。第2エア取入部27の内部には、取付部27bから雄ネジ部27cまでの間を貫通する断面L字状の通気孔27dが形成されている。
第2エア取入部27の取付部27bには、後述するエアチューブ40cの一端部が接続される(図8参照)。エアチューブ40cの他端部は、外部に設置された圧送ポンプ330に接続されている(図8参照)。これにより、圧送ポンプ330で生成された清浄なエア(圧縮空気)ARが、エアチューブ40cを通じて、第2エア取入部27に供給される。第2エア取入部27に供給されたエアARは、通気孔27dの内部を通過して、センサ本体部5の内部(第2外側金具15の内部)に導入される(図4参照)。
また、第2外側金具15の内部から後端側GKに向けて、2本のケーブル(第1ケーブル90及び第2ケーブル100)が延出している。具体的には、図3に示すように、第2外側金具15の第1貫通孔15bの後端側GKには、第1Oリング23及び円筒状の第1リテーナ325が挿入されており、これらに第1ケーブル90が挿通された態様で、第1ケーブル90が第2外側金具15に保持されている。
第1リテーナ325は、軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の挿入部325cと、これよりも後端側GKに位置する円筒状の加締め接続部325bとを有する。このうち、挿入部325cは、第2外側金具15の第1貫通孔15b内に、後端側GKから挿入される部位である。また、加締め接続部325bは、第1接地電位配線97の先端部97bに接続する部位である。この加締め接続部325bは、自身の内部に第1接地電位配線97の先端部97bを挿入配置した状態で、径方向内側に加締められることで、第1接地電位配線97の先端部97bに圧接した状態で導通している。第1リテーナ325のうち、挿入部325cよりも後端側GKの部位(加締め接続部325bを含む部位)は、第2外側金具15の後端から第2外側金具15の外部に突出して配置されている。
さらに、第2外側金具15の第2貫通孔15cの後端側GKには、第2Oリング24及び円筒状の第2リテーナ326が挿入されており、これらに第2ケーブル100が挿通された態様で、第2ケーブル100が第2外側金具15に保持されている。
第2リテーナ326は、軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の挿入部326cと、これよりも後端側GKに位置する円筒状の加締め接続部326bとを有する。このうち、挿入部326cは、第2外側金具15の第2貫通孔15c内に、後端側GKから挿入される部位である。また、加締め接続部326bは、第2接地電位配線107の先端部107bに接続する部位である。この加締め接続部326bは、自身の内部に第2接地電位配線107の先端部107bを挿入配置した状態で、径方向内側に加締められることで、第2接地電位配線107の先端部107bに圧接した状態で導通している。第2リテーナ326のうち、挿入部326cよりも後端側GKの部位(加締め接続部326bを含む部位)は、第2外側金具15の後端から第2外側金具15の外部に突出して配置されている。
次に、第1ケーブル90及び第2ケーブル100について説明する。なお、図7は、第1ケーブル90及び第2ケーブル100の横断面図である。
第1ケーブル90は、トライアキシャルケーブルであり、図3及び図7に示すように、銅の芯線からなる放電電位配線91と、その径方向外側に位置し、銅細線を編んだ編組からなる円筒状の第1基準電位配線93と、放電電位配線91の径方向周囲を包囲し、放電電位配線91と第1基準電位配線93との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる第1絶縁体層92とを有している。さらに、第1ケーブル90は、第1基準電位配線93の径方向周囲を包囲し、銅細線を編んだ編組からなる円筒形状の第1接地電位配線97と、第1基準電位配線93の径方向周囲を包囲し、第1基準電位配線93と第1接地電位配線97との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる絶縁性の第2絶縁体層95とを有する。
さらに、第1ケーブル90は、図7に示すように、第2絶縁体層95の径方向内側表面95bに密着して径方向内側表面95bを覆い、第1基準電位配線93に接触する第1半導電被覆層94と、第2絶縁体層95の径方向外側表面95cに密着して径方向外側表面95cを覆い、第1接地電位配線97に接触する第2半導電被覆層96とを有する。第1半導電被覆層94及び第2半導電被覆層96は、カーボン入りFEPからなり、半導電性(導電性)を有している。さらに、第1ケーブル90は、第1接地電位配線97の径方向周囲を被覆する、FEPからなる絶縁性の外側絶縁被覆層98を有している。このように、第1ケーブル90は、第1基準電位配線93と第1接地電位配線97とによって放電電位配線91を二重に包囲すると共に、第1接地電位配線97で第1基準電位配線93を包囲する二重包囲ケーブルとなっている。
この第1ケーブル90のうち、放電電位配線91の先端部91bは、第1絶縁体層92の先端よりも第1ケーブル90の先端側(図3において上方)に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この放電電位配線91の先端部91bは、図3に示すように、第1接続端子77による加締め接続により、放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)に接続されている。これにより、放電電位配線91が、放電電極体70に導通する。
なお、放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)とが、第1接続端子77を通じて接続された部位を、放電電位接続部111とする(図3参照)。
また、第1基準電位配線93の先端部93bは、第1半導電被覆層94の先端よりも第1ケーブル90の先端側に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この第1基準電位配線93の先端部93bは、図3に示すように、内側金具30(基準電位部材)の内筒31に接続されている。これにより、第1基準電位配線93が、内側金具30(基準電位部材)に導通する。
また、第1接地電位配線97の先端部97bは、外側絶縁被覆層98の先端よりも第1ケーブル90の先端側に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この第1接地電位配線97の先端部97bは、図3に示すように、第2外側金具15の第1貫通孔15b内に挿入された筒状で金属製の第1リテーナ325が外嵌し、この第1リテーナ325を通じて第2外側金具15(接地電位部材)に接続されている。これにより、第1接地電位配線97が、外側金具10(接地電位部材)に導通する。
次に、第2ケーブル100について説明する。この第2ケーブル100も、トライアキシャルケーブルであり、図3及び図7に示すように、銅の芯線からなる補助電位配線101と、その径方向外側に位置し、銅細線を編んだ編組からなる円筒状の第2基準電位配線103と、補助電位配線101の径方向周囲を包囲し、補助電位配線101と第2基準電位配線103との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる第1絶縁体層102とを有している。さらに、第2ケーブル100は、第2基準電位配線103の径方向周囲を包囲し、銅細線を編んだ編組からなる円筒形状の第2接地電位配線107と、第2基準電位配線103の径方向周囲を包囲し、第2基準電位配線103と第2接地電位配線107との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる絶縁性の第2絶縁体層105とを有する。
さらに、第2ケーブル100は、図7に示すように、第2絶縁体層105の径方向内側表面105bに密着して径方向内側表面105bを覆い、第2基準電位配線103に接触する第1半導電被覆層104と、第2絶縁体層105の径方向外側表面105cに密着して径方向外側表面105cを覆い、第2接地電位配線107に接触する第2半導電被覆層106とを有する。第1半導電被覆層104及び第2半導電被覆層106は、カーボン入りFEPからなり、半導電性(導電性)を有している。さらに、第2ケーブル100は、第2接地電位配線107の径方向周囲を被覆する、FEPからなる絶縁性の外側絶縁被覆層108を有している。このように、第2ケーブル100は、第2基準電位配線103と第2接地電位配線107とによって補助電位配線101を二重に包囲すると共に、第2接地電位配線107で第2基準電位配線103を包囲する二重包囲ケーブルとなっている。
この第2ケーブル100のうち、補助電位配線101の先端部101bは、第1絶縁体層102の先端よりも第2ケーブル100の先端側(図3において上方)に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この補助電位配線101の先端部101bは、図3に示すように、第2接続端子87による加締め接続により、補助電極体80の第2延出部81の後端部(露出部)に接続されている。これにより、補助電位配線101が、補助電極体80に導通する。
なお、補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部(露出部)とが、第2接続端子87を通じて接続された部位を、補助電位接続部112とする(図3参照)。
また、第2基準電位配線103の先端部103bは、第1半導電被覆層104の先端よりも第2ケーブル100の先端側に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この第2基準電位配線103の先端部103bは、図3に示すように、内側金具30(基準電位部材)の内筒31に接続されている。これにより、第2基準電位配線103が、内側金具30(基準電位部材)に導通する。
また、第2接地電位配線107の先端部107bは、外側絶縁被覆層108の先端よりも第2ケーブル100の先端側に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この第2接地電位配線107の先端部107bは、図3に示すように、第2外側金具15の第2貫通孔15c内に挿入された筒状で金属製の第2リテーナ326が外嵌し、この第2リテーナ326を通じて第2外側金具15(接地電位部材)に接続されている。これにより、第2接地電位配線107が、外側金具10(接地電位部材)に導通する。
次に、締結部材60について説明する。この締結部材60は、第1外側金具11の第1本体部11aの径方向周囲に、回転自在に配置されている。締結部材60は、雄ネジ部61と、この雄ネジ部61の後端側GKに位置する工具係合部63とからなる筒状の部材である(図2〜図6参照)。このうち雄ネジ部61は、外周に雄ネジが形成された円筒状の部位である。一方、工具係合部63は、外形が六角形状の筒状で、センサ本体部5を排気管EPに固定されているセンサ取付部120に取り付ける際に工具を係合させる部位である。
排気管EPは、当該排気管EPの壁部を貫通する貫通孔EPHを構成する孔構成部EPZを有する(図5参照)。この孔構成部EPZには、センサ取付部120が取り付けられる(溶接されて固定される)と共に、微粒子センサ1のセンサ本体部5をセンサ取付部120に取り付けるときに、センサ本体部5のうち軸線方向GHの先端側GSの部位が挿通される。
図5及び図13に示すように、センサ取付部120は、円筒状の取付本体部123と、この取付本体部123よりも先端側GSに位置する円筒状の包囲部125とを有する。このセンサ取付部120は、排気管EPの貫通孔EPHを通じて包囲部125を排気管EP内に配置(挿入)すると共に、取付本体部123の下面123bを排気管EPに接触させた状態で、取付本体部123と排気管EPとの間を隅肉溶接(全周溶接)することで、排気管EPに固定されている。
取付本体部123の内周面のうち後端側GKには、雌ネジ124が形成されている。さらに、取付本体部123の内周面のうち先端側GSには、先端側GSに向かうにしたがって縮径するテーパ状の座面部122が形成されている。さらに、取付本体部123の内周面のうち座面部122の後端側GKには、センサ側位置決め部11kに適合する平面視七角形状の管側位置決め部121が形成されている(図13及び図14参照)。
包囲部125は、微粒子センサ1のセンサ本体部5がセンサ取付部120に取り付けられた状態(図5に示す状態)において、センサ本体部5のうち排気管EPの内部に配置された部位(管内配置部5Aとする)の径方向周囲を包囲する。この包囲部125は、センサ本体部5がセンサ取付部120に取り付けられた状態において、軸線方向GHについて、排気管EPの孔構成部EPZの位置から、センサ本体部5の管内配置部5Aのうち、後述するガス取入口35hの位置よりも先端側GSにまで延びる形態を有する。また、包囲部125には、平面視U字状の切り欠きからなるガス導入窓125hが形成されている(図5及び図13参照)。なお、センサ取付部120は、ガス導入窓125hが排気管EPの下流側(図5において左側)に開口する向きで、排気管EPに固定されている。
微粒子センサ1のセンサ本体部5を、排気管EPに固定されているセンサ取付部120に装着するときは、センサ本体部5のうち軸線方向GHの先端側GSの部位を、センサ取付部120の内側に挿通させて、センサ本体部5(第1外側金具11)のセンサ側位置決め部11kを、センサ取付部120の管側位置決め部121内に挿入(嵌合)させると共に、センサ本体部5(第1外側金具11)のシール部11mを、センサ取付部120の座面部122に接触させる。
なお、センサ本体部5(第1外側金具11)のセンサ側位置決め部11kを、センサ取付部120の管側位置決め部121内に挿入して、センサ側位置決め部11kと管側位置決め部121を嵌合させることで、センサ取付部120に対するセンサ本体部5の周方向位置(軸線AX周りの位置)を、一定の周方向位置に位置決めすることができる。これにより、排気管EP内におけるガス取入口35hの周方向位置を、一定の第1周方向位置(ガス取入口35hが排気管EPの下流側に開口する位置)に位置決めすることができる(図5参照)。
この状態で、締結部材60の雄ネジ部61を取付本体部123の雌ネジ124に螺合させて、締結部材60によってセンサ本体部5とセンサ取付部120とを締結すると、締結部材60の先端部によって第1外側金具11の鍔部11cが先端側GSに押圧されることによって、センサ本体部5のシール部11mがセンサ取付部120の座面部122に密着する。これにより、センサ本体部5(第1外側金具11)とセンサ取付部120との間が気密にされた状態で、微粒子センサ1のセンサ本体部5が、排気管EPに固定されているセンサ取付部120に対し、着脱可能に装着(固定)される。なお、締結部材60は、センサ本体部5に対して回転自在に配置されているので、センサ本体部5のセンサ取付部120への装着は、センサ本体部5を回転させることなく、締結部材60のみを回転させることによって行うことができる。
次に、内側金具30について説明する。この内側金具30は、金属からなり、図3及び図4に示すように、軸線方向GHに延びる外形円柱状であり、前述のように、外側金具10の径方向内側に、外側金具10とは離間し絶縁された状態で配置されている。内側金具30は、第1ケーブル90の第1基準電位配線93及び第2ケーブル100の第2基準電位配線103を通じて、外部の回路部201に接続され、接地電位PVEとは異なる基準電位PV1とされる。この内側金具30は、後端側GKから先端側GSへ順に並ぶ、内筒31と、ホルダ50と、ノズル部材35と、混合排出部材37と、蓋部材39とによって構成されている(図3、図4、図6参照)。
ホルダ50は、ステンレス製で円柱状のホルダ本体部51を有する(図24〜図30参照)。このホルダ50は、セパレータ41よりも軸線方向GHの先端側GSに位置し、且つ、放電空間DSよりも軸線方向GHの後端側GKに位置している。ホルダ50は、その後端側GKの部位が内筒31の先端部内に嵌め込まれた態様で、内筒31に対し固定されている(図4参照)。
なお、図24は、ホルダ50の側面図である。また、図25は、ホルダ50の上面図(ホルダ50を後端側GKから見た平面図)である。図26は、ホルダ50の下面図(ホルダ50を先端側GSの平面図)である。図27は、図25のH−H断面図である。図28は、図25のJ−J断面図である。図24〜図28では、挿通管55が装着された状態のホルダ50を示している。図29は、図3のC部拡大図である。但し、図29では、ホルダ50の付近に位置する部材の図示を一部省略している。図30は、微粒子センサ1のセンサ本体部5内に位置するホルダ50を後端側GKから斜めに見た斜視図である。但し、図30では、ホルダ50の付近に位置する部材の図示を一部省略している。
ホルダ本体部51は、ホルダ本体部51を軸線方向GHに貫通する孔であって放電電極体70が挿入される第1挿入孔52と、ホルダ本体部51を軸線方向GHに貫通する孔であって補助電極体80が挿入される第2挿入孔53とを有する。さらに、ホルダ本体部51は、ホルダ本体部51を軸線方向GHに貫通する通気孔56を有している。通気孔56は、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、当該通気孔56を通じて軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流通する通気孔である(図4及び図28参照)。
ホルダ本体部51の通気孔56内には、後述する挿通管55のうち先端側GSの部位(先端部55d)が、挿入(圧入)されて固定される(図4及び図28参照)。挿通管55は、軸線方向GHに延びる円筒形状のパイプであり、当該挿通管55を軸線方向GHに貫通する中空部55b(中空孔)を有する。この挿通管55は、後述するように、第1センサ内空間SA1(セパレータ41の溝部41fと内筒31の内周面とによって囲まれた空間)を軸線方向GHに挿通する(図4参照)。
この挿通管55のうち後端側GKの部位(後端部55c)は、図4に示すように、第1エア取入部25に接続されている。具体的には、挿通管55の後端部55cは、シール部材22の通気孔22dの内部に挿入(圧入)されて固定されている。従って、本実施形態では、挿通管55によって、第1エア取入部25とホルダ本体部51の通気孔56との間が連通されている。従って、第1エア取入部25の内部に導入されたエアARは、挿通管55の内部(中空部55b)を通過して、ホルダ50の通気孔56内に導入された後、通気孔56の先端側GSの開口から外部に放出される(図28参照)。
また、第1挿入孔52は、軸線方向GHの後端側GKに開口して接着剤59を収容する接着剤収容部52b(接着剤収容空間)と、接着剤収容部52bよりも軸線方向GHの先端側GSに位置する挿入孔本体部52cとを有する(図25〜図27参照)。挿入孔本体部52cの内径(孔径)が、接着剤収容部52bの内径(孔径)よりも小さくされることで、第1挿入孔52は、段差を有する二段の孔となっている。挿入孔本体部52cは、軸線方向GHに真っ直ぐ延びる円筒形状をなし、ホルダ本体部51の先端側GSに開口している(図27参照)。
一方、接着剤収容部52bは、平面視長円形状で軸線方向GHに延びる筒形状をなし、軸線方向GHの後端側GKに開口する後端側収容開口部52dを有している。接着剤収容部52bの後端側収容開口部52dは、ホルダ本体部51の後端面51cに開口している。接着剤収容部52bの内部には、放電電極体70が挿入(挿通)された状態で、接着剤59が収容(充填)されている(図29及び図30参照)。これにより、放電電極体70がホルダ50に接着されるので、放電電極体70をホルダ50に固定することができる。
また、第2挿入孔53は、軸線方向GHの後端側GKに開口して接着剤59を収容する接着剤収容部53b(接着剤収容空間)と、接着剤収容部53bよりも軸線方向GHの先端側GSに位置する挿入孔本体部53cとを有する(図25〜図27参照)。挿入孔本体部53cの内径(孔径)が、接着剤収容部53bの内径(孔径)よりも小さくされることで、第2挿入孔53も、段差を有する二段の孔となっている。挿入孔本体部53cは、軸線方向GHに真っ直ぐ延びる円筒形状をなし、ホルダ本体部51の先端側GSに開口している(図27参照)。
一方、接着剤収容部53bは、平面視長円形状で軸線方向GHに延びる筒形状をなし、軸線方向GHの後端側GKに開口する後端側収容開口部53dを有している。接着剤収容部53bの後端側収容開口部53dは、ホルダ本体部51の後端面51cに開口している。接着剤収容部53bの内部には、補助電極体80が挿入(挿通)された状態で、接着剤59が収容(充填)されている(図29及び図30参照)。これにより、補助電極体80がホルダ50に接着されるので、補助電極体80をホルダ50に固定することができる。
また、ホルダ50は、その外周面から径方向外側に膨出する円環状をなし、外側金具10の外側保持部11bとの間で絶縁スペーサ47を保持する内側保持部51fを有している(図4、図6参照)。この内側保持部51fは、円環状の第2介在部材49を介して絶縁スペーサ47に後端側GKから全周にわたり係合して、第1外側金具11の外側保持部11bとの間に絶縁スペーサ47を挟んで保持している(図3及び図4参照)。
第2介在部材49は、金属製(具体的には、ステンレス製)で、図19〜図21に示すように、平板円環状をなしている。この第2介在部材49は、円環状の第3面49c(図19及び図23において上面)と、その反対側を向く円環状の第4面49b(図19及び図23において下面)とを有する。第2介在部材49は、第3面49cを軸線方向GHの後端側GKに向けると共に第4面49bを軸線方向GHの先端側GSに向けて、内側金具30(詳細には、ホルダ50のうち円環状の内側保持部51f)と絶縁スペーサ47(詳細には、絶縁スペーサ47の後端面47c)とに接触しつつ両者の間に介在している(軸線方向GHに挟まれている)。このようにすることで、第2介在部材を49、内側金具30(ホルダ50)と絶縁スペーサ47との間に安定して介在させることができる。
なお、図19は、第2介在部材49の側面図である。図20は、第2介在部材49の上面図(後端側GKから見た平面図)である。図21は、第2介在部材49の下面図(先端側GSから見た平面図)である。また、内側金具30(ホルダ50の内側保持部51f)のうち第2介在部材49の第3面49cと接触する(対向する)円環状の面を、第6面51gとする(図23参照)。
ノズル部材35は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKからホルダ50の先端部が嵌め込まれて、これに固定されている。このノズル部材35は、ホルダ50よりも軸線方向GHの先端側GSに位置し、放電電極体70の対極となる放電対極部35dを有している。この放電対極部35dは、放電電極体70の先端部である針状先端部73が配置される放電空間DSを有し、この放電空間DS内において放電電極体70の針状先端部73との間で気中放電を発生させる(図3及び図9参照)。
詳細には、放電対極部35dは、ノズル部35aと、このノズル部35aよりも後端側GKに位置する後端側筒壁部35cとを有する。このうち、ノズル部35aは、軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに向かうにしたがって縮径するテーパ形状の内面を有し、その先端部には、放電空間DSと後述する円筒状混合領域MX1(混合空間)とを連通する連通孔35fが形成されている。連通孔35fは、放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へエアARを噴射させるためのオリフィス孔とされ、微小な内径の孔となっている(図3及び図9参照)。
さらに、ノズル部材35は、放電対極部35dよりも軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の先端側筒壁部35bを有する。この先端側筒壁部35bは、気中放電により生じたイオンCPと排気ガスEG(被測定ガス)とが導入されて混合される円筒状の混合空間(円筒状混合領域MX1という)を構成している。この円筒状混合領域MX1(混合空間)は、ノズル部35aの連通孔35fを通じて、放電空間DSと連通している(図3及び図9参照)。
また、この先端側筒壁部35bには、排気管EPの下流側に向けて開口し、この円筒状混合領域MX1に繋がる1つのガス取入口35hが設けられている(図3及び図4参照)。排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)は、センサ取付部120の包囲部125のガス導入窓125h及び先端側筒壁部35bのガス取入口35hを通じて、円筒状混合領域MX1(混合空間)内に導入される。
混合排出部材37は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKからノズル部材35の先端部内に嵌め込まれて、これに固定されている。この混合排出部材37は、後端側GKに位置する排出後端部37aと、この排出後端部37aの周縁から先端側GSに延出した円筒状の筒壁部37bとからなる。このうち、排出後端部37aには、径方向内側に膨出する捕集極37cが設けられており、この捕集極37cによって、スリット状の空間であるスリット状混合領域MX2が形成されている。このスリット状混合領域MX2は、前述の円筒状混合領域MX1と連通している(図4参照)。
一方、筒壁部37b内には、円柱状の空間であるガス排出路EXが形成されている。このガス排出路EXは、スリット状混合領域MX2と連通する。また、筒壁部37bには、排気管EPの下流側に向けて開口し、ガス排出路EXに繋がる1つのガス排出口37hが設けられている(図3及び図4参照)。ガス排出口37hは、円筒状混合領域MX1(混合空間)よりも軸線方向GHの先端側GSに位置し、円筒状混合領域MX1内に導入された排気ガスEGをセンサ本体部5の外部に排出する。
また、蓋部材39は、円板状でステンレス製の部材であり、混合排出部材37の先端側GSを閉塞している。
内筒31は、軸線方向GHに延びる円筒形状をなすステンレス製の筒状部材である(図3、図4、図6参照)。この内筒31は、半円筒状の第1部材32と半円筒状の第2部材34とからなり、第1部材32と第2部材34が組み合わされることで形成されている。第1部材32と第2部材34は、同一形状をなしている。具体的には、第1部材32と第2部材34は、内筒31を軸線方向GHに二等分した半筒状をなしている。
第1部材32は、半円筒状をなすセパレータ被覆部32bと、その後端側GKに位置する半円柱状の接触導通部32cとを有する。このうち、接触導通部32cは、軸線方向GHに接触導通部32cを貫通する筒状の通気口を有する。なお、第2部材34も、第1部材32と同等の形態を有している。
上述の第1部材32と第2部材34とを組み合わせた内筒31の内部には、電気絶縁性のセパレータ41が収容されている(図3及び図4参照)。詳細には、第1部材32のセパレータ被覆部32bと第2部材34のセパレータ被覆部34bとによって形成される円筒部内(円筒状のセパレータ収容空間)に、セパレータ41が接触して収容されている。これにより、セパレータ41が内筒31によって保持されている。
また、第1部材32の接触導通部32cと第2部材34の接触導通部34cとによって形成される2つの円筒状接触面の内部には、それぞれ、第1基準電位配線93と第2基準電位配線103とが接触して配置されている(図11参照)。これにより、内筒31が、第1基準電位配線93と第2基準電位配線103とに接触して導通する。
この内筒31は、センサ本体部5の内部に固定されている。具体的には、内筒31の先端部がホルダ50の後端部に外嵌されて、この外嵌部分(内筒31の先端部とホルダ50の後端部)が溶接されることで、内筒31の先端部がセンサ本体部5の内部に固定されている。
また、内筒31は、その後端部が、円筒状の金属保持部材42の内側に挿入されて固定された状態で、金属保持部材42によって保持されている。これにより、第1部材32と第2部材34とが組み合わされて円筒状の内筒31とされた状態を保つことができると共に、内筒31の後端部がセンサ本体部5の内部に固定される。なお、内筒31の後端部と金属保持部材42とは、溶接されて固定されている。
金属保持部材42は、軸線方向GHに延びる円筒状の側壁部42bと、この側壁部42bの後端部に接続する円環状の底部42cとを有する(図4、図6参照)。底部42cには、円形状の貫通孔42dが設けられている。この貫通孔42dの内部を、挿通管55が軸線方向GHに挿通している(図4参照)。さらに、第2部材34の接触導通部34cと金属保持部材42との間に形成される空間内を、挿通管55が軸線方向GHに挿通している(図11参照)。
金属保持部材42の後端部は、半円筒状の2つの絶縁部材43bと43cを組み合わせた円筒状の絶縁部材43内に配置されて、絶縁部材43に保持されている。更に、この絶縁部材43の後端側GKには、円環状のゴム部材44が配置され、更にその後端側GKには、C環状のワッシャ45が配置されている(図4、図6参照)。
セパレータ41は、電気絶縁性部材(アルミナを主成分としたセラミック)からなり、軸線方向GHに延びる柱状をなしている(図3、図4、図6参照)。このセパレータ41は、当該セパレータ41を軸線方向GHに貫通する第1貫通孔41b及び第2貫通孔41cを有する(図12参照)。第1貫通孔41bと第2貫通孔41cは、別個独立した貫通孔であり、セパレータ41の壁部を挟んで軸線方向GHに直交する方向(図3及び図12において左右方向)に離間している。
セパレータ41の第1貫通孔41bの内部には、第1ケーブル90の先端部及び放電電極体70の第1延出部71が挿入されている。そして、第1貫通孔41bの内部には、放電電位接続部111(放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部とが、第1接続端子77を通じて接続された部位)が配置されている。なお、放電電位接続部111を構成する放電電位配線91、放電電極体70、及び第1接続端子77は、放電電位部材に相当する。
また、セパレータ41の第2貫通孔41cの内部には、第2ケーブル100の先端部及び補助電極体80の第2延出部81が挿入されている。そして、第2貫通孔41cの内部には、補助電位接続部112(補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部とが、第2接続端子87を通じて接続された部位)が配置されている。
これにより、放電電位PV2となる放電電位接続部111と補助電位PV4となる補助電位接続部112とが、セパレータ41によって電気的に絶縁されている。さらには、放電電位PV2となる放電電位接続部111と基準電位PV1となる内側金具30(内筒31など)との間も、セパレータ41によって電気的に絶縁されている。さらには、補助電位PV4となる補助電位接続部112と基準電位PV1となる内側金具30(内筒31など)との間も、セパレータ41によって電気的に絶縁されている。
次に、放電電極体70について説明する。この放電電極体70は、タングステン線からなる放電電極本体部70Aと、放電電極本体部70Aの周囲に位置する第1絶縁パイプ75とを有する。放電電極本体部70Aは、図3に示すように、直棒状の第1延出部71と、その先端部分に位置し、針状に尖った形状の針状先端部73とからなる。この放電電極本体部70A(針状先端部73)は、第1ケーブル90の放電電位配線91を通じて、外部の回路部201に接続され、放電電位PV2とされる。なお、放電電位PV2は、基準電位PV1に対し正の高電位であり、ピーク電位が1〜2kVの電位とされる。
第1延出部71は、その径方向周囲を絶縁セラミックからなる円筒状の第1絶縁パイプ75で被覆されている。但し、第1延出部71の後端部は、第1接続端子77によって放電電位配線91の先端部91bと接続するために、第1絶縁パイプ75で被覆されることなく露出している。
一方、針状先端部73は、放電対極部35dによって構成されている放電空間DS内に配置されており、放電対極部35dと共にイオン源を構成する。即ち、後述するように、基準電位PV1とされる放電対極部35dと、放電電位PV2とされる針状先端部73とは、これらの間において気中放電を発生させ、この気中放電によって微粒子Sに付着させるイオンCPを生成する。
次に、補助電極体80について説明する。この補助電極体80は、ステンレス線からなる補助電極本体部80Aと、補助電極本体部80Aの周囲に位置する円筒状の第2絶縁パイプ85とを有する。補助電極本体部80Aは、図3に示すように、直棒状の第2延出部81と、その先端側GSでU字状に曲げ返された曲げ返し部82と、曲げ返し部82から後端側GKに延びる共に先端が針状に尖った形状の補助電極部83とからなる。
第2延出部81は、その周囲を絶縁セラミックからなる円筒状の第2絶縁パイプ85で被覆されている。但し、第2延出部81の後端部は、第2接続端子87によって補助電位配線101の先端部101bと接続するために、第2絶縁パイプ85で被覆されることなく露出している。また、曲げ返し部82は、ガス排出路EX内に配置されている。
一方、補助電極部83は、スリット状混合領域MX2内に配置されている。この補助電極体80(補助電極部83)は、第2ケーブル100の補助電位配線101を通じて、外部の回路部201に接続され、補助電位PV4とされる。この補助電位PV4は、基準電位PV1に対して正の高電位であるが、放電電位PV2のピーク電位(1〜2kV)よりも低い、例えば、DC100〜200Vの電位にされている。
ところで、本実施形態の微粒子センサ1では、セパレータ41は、図6及び図12に示すように、その外周面に、軸線方向GHに延びる溝部41fを有している。溝部41fは、セパレータ41の外周面41dの一部が径方向内側に凹んだ形態で、軸線方向GHについてセパレータ41の先端から後端にまで延びている。そして、内筒31によってセパレータ41の外周が覆われた状態において、セパレータ41の溝部41fと内筒31の内周面とによって囲まれた第1センサ内空間SA1が形成されている(図4及び図12参照)。
そして、本実施形態の微粒子センサ1(センサ本体部5)は、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆく、第1センサ内エア流路FC1を有している(図4、図8参照)。より具体的には、この第1センサ内エア流路FC1は、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆき、セパレータ41の溝部41f(外面)と内側金具30(内筒31)の内周面とによって形成される第1センサ内空間SA1の内部を通過し、その後、ホルダ50の通気孔56内を通過して放電空間DS内に導入された後、さらに、ノズル部35aの連通孔35fを通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)内へ導入される流路である(図4参照)。
なお、上述の第1センサ内空間SA1及びホルダ50の通気孔56は、第1センサ内エア流路FC1の一部を構成する部位である。
また、エアARが、ノズル部35aの連通孔35fを通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へ導入されるとき、放電空間DS内で生じたイオンCPが当該エアARと共に円筒状混合領域MX1(混合空間)内に導入される(図4、図8、図9参照)。
また、本実施形態の微粒子センサ1(センサ本体部5)は、第2エア取入部27を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆき、その後、外側金具10(第1外側金具11)の内周面11nと内側金具30の外周面30nとの間の第2センサ内空間SA2(図4参照)の内部を、軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆく、第2センサ内エア流路FC2を有している。この第2センサ内エア流路FC2は、その軸線方向GHの先端側GSで、第1介在部材48及び第2介在部材49を間に挟んで、被測定ガス進入空間ISと隣接している(図4、図23参照)。換言すれば、第1介在部材48及び第2介在部材49は、センサ内エア流路FC(詳細には、第2センサ内エア流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとの境界部に配置されている。
なお、本実施形態の微粒子センサ1は、後述するように、気中放電を発生させることでイオンCPを生成し、このイオンCPを排気ガスEGに含まれる微粒子Sに付着させることによって、帯電した帯電微粒子SCを生成する。より具体的には、放電空間DS内において、放電電極体70の針状先端部73と放電対極部35dとの間で気中放電を発生させ、その後、円筒状混合領域MX1(混合空間)内において、当該気中放電により生じたイオンCPを排気ガスEGに含まれる微粒子Sに付着させることで、帯電した帯電微粒子SCを生成する。そして、この帯電微粒子SCの量に応じて基準電位PV1と接地電位PVEとの間に流れる信号電流を用いて、排気ガスEG中の微粒子Sの量を検知する。
ところで、従来、微粒子センサでは、セパレータ41の外面に、排気ガスEGに含まれているススなどの微粒子Sが付着することがあった。具体的には、排気管EPの内部を排気ガスEGが流通している状態で、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部にエアARを供給することを停止(圧送ポンプ330を停止)して、第1センサ内エア流路FC1内にエアARが流通していない状態となった場合に、排気管EPの内部を流通している排気ガスEGが、第1センサ内エア流路FC1を逆流して、セパレータ41の溝部41f(外面)と内筒31(内側金具30)の内周面とによって囲まれた第1センサ内空間SA1の内部にまで進入することがあった。
これにより、排気ガスEGに含まれているススなどの微粒子Sが、セパレータ41の外面に付着することがあった。このために、セパレータ41の外面の絶縁抵抗が低下し、これによって、放電電位PV2とされる放電電極体70を含む放電電位部材(放電電位接続部111など)と基準電位PV1とされる内側金具30(内筒31など)との間の電気絶縁性が低下して、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することができなくなることがあった。例えば、セパレータ41表面に付着したススなどの微粒子Sを通じて、内側金具30(内筒31など)と放電電位部材(放電電位接続部111など)との間で微短絡が生じ、これによって、放電空間DS内において放電電極体70の針状先端部73と放電対極部35dとの間で気中放電を適切に発生させることができなくなり、その結果、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することができなくなることがあった。
これに対し、本実施形態の微粒子センサ1では、第1センサ内エア流路FC1のうち少なくとも第1センサ内空間SA1の内部に位置する流路を、第1センサ内空間SA1の内部を軸線方向GHに挿通する挿通管55によって構成している。すなわち、第1センサ内空間SA1を挿通する挿通管55を設け、第1センサ内エア流路FC1のうち少なくとも第1センサ内空間SA1の内部に位置する流路を、挿通管55によって構成している(図4及び図5参照)。
このようにすることで、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARは、第1センサ内エア流路FC1のうち第1センサ内空間SA1の内部を流通するときは、セパレータ41の外面に接触することなく、挿通管55の内部を流通することになる(図4及び図5参照)。従って、排気管EPの内部を流通している排気ガスEGが、第1センサ内エア流路FC1を逆流した場合でも、第1センサ内エア流路FC1のうち第1センサ内空間SA1の内部を流通するときは、セパレータ41の外面に接触することなく、挿通管55の内部を流通することになる。
これにより、本実施形態の微粒子センサ1では、排気ガスEGに含まれているススなどの微粒子Sが、セパレータ41の外面に付着することを低減することができる。従って、「放電電極体70を含む放電電位部材(放電電位接続部111など)と内側金具30(内筒31など)との間の電気絶縁性が低下することによって、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することができなくなること」を低減することができる。
特に、本実施形態の微粒子センサ1では、前述したように、第1センサ内空間SA1を挿通する挿通管55について、その一端部(軸線方向GHについて後端側GKに位置する後端部55c)を第1エア取入部25に接続すると共に、その他端部(軸線方向GHについて先端側GSに位置する先端部55d)をホルダ50の通気孔56内に挿入した態様で、第1エア取入部25とホルダ50の通気孔56との間を挿通管55によって連通している。これにより、第1センサ内エア流路FC1のうち第1エア取入部25からホルダ50の通気孔56までの流路を、挿通管55で構成するようにしている。
このようにすることで、第1エア取入部25からセンサ本体部5の内部に導入されるエアARは、第1センサ内エア流路FC1のうち第1エア取入部25からホルダ50の通気孔56に至るまでの間(流路範囲)において、挿通管55の内部のみを流通することになる。すなわち、第1エア取入部25からセンサ本体部5の内部に導入されるエアARは、第1エア取入部25からホルダ50の通気孔56までの範囲内(すなわち、第1センサ内エア流路FC1のうちホルダ50の通気孔56よりも軸線方向GHの後端側GKに位置する流路)において、挿通管55以外の部材(外側金具10やセパレータ41など)に接触することなく、挿通管55のみに接触する。
従って、排気管EPの内部を流通している排気ガスEGが、第1センサ内エア流路FC1を逆流した場合でも、第1センサ内エア流路FC1のうちホルダ50の通気孔56よりも軸線方向GHの後端側GKに位置する流路を流通するときは、挿通管55以外の部材(内側金具30、外側金具10、セパレータ41など)に接触することなく、挿通管55の内部のみを流通することになる。これにより、本実施形態の微粒子センサ1では、排気ガスEGに含まれているススなどの微粒子Sが、セパレータ41のみならず、外側金具10等の部材にも付着することを低減することができる。
すなわち、センサ本体部5の内部のうちホルダ50よりも軸線方向GHの後端側GKの部位では、排気ガスEGに含まれているススなどの微粒子Sは、挿通管55のみに付着することになる。このため、例えば、センサ本体部5の内部のうちホルダ50よりも軸線方向GHの後端側GKの部位に付着したススなどの微粒子Sを除去するために、センサ本体部5の内部のうちホルダ50よりも軸線方向GHの後端側GKに位置する部位を洗浄する場合には、挿通管55のみを洗浄すれば良いことになり、容易に且つ適切に洗浄することが可能となる。
ところで、被測定ガス進入空間IS内には、排気ガスEG(被測定ガス)に含まれる微粒子S(ススなど)も進入する。このため、従来の微粒子センサでは、被測定ガス進入空間の内部(特に、排気ガスEGが滞留し易い箇所)において、排気ガスEGに含まれるススなどの微粒子Sが、被測定ガス進入空間ISを形成する内側金具30の外周面30n及び第1外側金具11の内周面11nに付着し、堆積してゆくことがあった。これにより、基準電位PV1とされる内側金具30と接地電位PVEとされる外側金具10との間の電気絶縁性が低下し(例えば、堆積したススなどの微粒子Sを通じた微短絡が生じ)、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することができなくなる虞があった。
これに対し、本実施形態の微粒子センサ1では、第1介在部材48のうち、外側金具10(第1外側金具11の外側保持部11b)と接触する(対向する)円環状の第1面48b、及び、絶縁スペーサ47の先端面47bと接触する(対向する)円環状の第2面48cに、第2センサ内エア流路FC2を流れるエアARを第2センサ内エア流路FC2から被測定ガス進入空間ISへ流出させる(放出する)複数の溝部48h(凹部)を形成している(図15〜図18参照)。
第1介在部材48の溝部48hは、第2センサ内エア流路FC2側(第1介在部材48の外周48j側)から被測定ガス進入空間IS側(第1介在部材48の内周48k側)へ延びる形態を有している。より具体的には、第1介在部材48の溝部48hは、第1介在部材48の外周48jから内周48kにわたって延びる形態をなし、第2センサ内エア流路FC2と被測定ガス進入空間IS側とを連通している(図16、図17、図23参照)。
さらに、第2介在部材49のうち、内側金具30(ホルダ50の内側保持部51f)と接触する(対向する)環状の第3面49c、及び、絶縁スペーサ47の後端面47cと接触する(対向する)環状の第4面49bに、第2センサ内エア流路FC2を流れるエアARを第2センサ内エア流路FC2から被測定ガス進入空間ISへ流出させる(放出する)複数の溝部49h(凹部)を形成している(図19〜図22参照)。
第2介在部材49の溝部49hは、第2センサ内エア流路FC2側(第2介在部材49の外周49j側)から被測定ガス進入空間IS側(第2介在部材49の内周49k側)へ延びる形態を有している。より具体的には、第2介在部材49の溝部49hは、第2介在部材49の外周49jから内周49kにわたって延びる形態をなし、第2センサ内エア流路FC2と被測定ガス進入空間IS側とを連通している(図20、図21、図23参照)。
これにより、第1介在部材48の溝部48hを通じて(詳細には、第1介在部材48の第1面48bのうち溝部48hを構成する面と外側金具10の第5面11gとによって囲まれた空間からなる連通路を通じて)、エアARを、第2センサ内エア流路FC2から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができる(図23参照)。さらには、第2介在部材49の溝部49hを通じて(詳細には、第2介在部材49の第3面49cのうち溝部49hを構成する面と内側金具30の第6面51gとによって囲まれた空間からなる連通路を通じて)、エアARを、第2センサ内エア流路FC2から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができる(図23参照)。
このようにすることで、被測定ガス進入空間IS内においてエアARの流れを形成することができるので、被測定ガス進入空間IS内において排気ガスEG(被測定ガス)が滞留し難くなる。これにより、排気ガスEG(被測定ガス)に含まれる微粒子S(例えば、ススなど)が、被測定ガス進入空間ISを形成する内側金具30の外周面30n及び外側金具10の内周面11nに付着(堆積)することを低減することができる。例えば、内側金具30の外周面30n及び外側金具10の内周面11nに付着しようとする微粒子Sを、エアARで吹き飛ばすことができる。従って、本実施形態の微粒子センサ1では、被測定ガス進入空間IS内において、基準電位PV1とされる内側金具30と接地電位PVEとされる外側金具10との間の電気絶縁性が低下し難くなり、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することが可能となる。
ところで、第1介在部材48の第2面48cに溝部48h(凹部)を形成することなく、絶縁スペーサ47の先端面47bに溝部(凹部)を形成することで、第1介在部材48の第2面48cと絶縁スペーサ47の先端面47bとの間をエアARが流れるようにして、第2センサ内エア流路FC2を流通するエアARを被測定ガス進入空間ISへ放出することが可能である。
同様に、第2介在部材49の第4面49bに溝部49h(凹部)を形成することなく、絶縁スペーサ47の後端面47cに溝部(凹部)を形成することで、第2介在部材49の第4面49bと絶縁スペーサ47の後端面47cとの間をエアARが流れるようにして、第2センサ内エア流路FC2を流通するエアARを被測定ガス進入空間ISへ放出することも可能である。
しかしながら、本実施形態では、絶縁スペーサ47の先端面47b(第1介在部材48に接触する面)に溝部(凹部)を形成することなく、第1介在部材48の第2面48cに溝部48h(凹部)を形成することで、第1介在部材48の第2面48cと絶縁スペーサ47の先端面47bとの間をエアARが流れるようにしている。同様に、絶縁スペーサ47の後端面47c(第2介在部材49に接触する面)に溝部(凹部)を形成することなく、第2介在部材49の第4面49bに溝部48h(凹部)を形成することで、第2介在部材49の第4面49bと絶縁スペーサ47の後端面47cとの間をエアARが流れるようにしている。
その理由は、絶縁性セラミックからなる絶縁スペーサ47の先端面47b及び後端面47cに凹部(溝部)を形成するよりも、金属製の第1介在部材48の第2面48c及び第2介在部材49の第4面49bに凹部(溝部)を形成するほうが、形成容易で安価となるからである。
また、エンジンENGの運転中は、センサ本体部5を取り付けている排気管EPが振動し、この振動が、ホルダ50の接着剤収容部52b,53b内に収容(充填)されている接着剤59に伝わることがある。この振動により、接着剤収容部52b,53b内に収容されている接着剤59の表面59bに亀裂等が発生して、接着剤59の一部が砕けて粉状となり、さらには、この粉状となった接着剤59(接着剤59の粉)が接着剤収容部52b,53bの外部に放出される虞がある。
そして、微粒子センサ1は、前述したように、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに(図3〜図5において上方から下方に)流れてゆき、セパレータ41の溝部41f(外面)と内側金具30(内筒31)の内周面とによって形成される第1センサ内空間SA1の内部を通過し、その後、ホルダ50の通気孔56内に導入されるように構成されている。
さらに、ホルダ50の通気孔56内に導入されたエアARが、ホルダ50の通気孔56内を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに通過して、放電空間DS内に導入され、その後、当該エアARが連通孔35fを通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へ導入されることによって、放電空間DS内で生じたイオンCPが当該エアARと共に円筒状混合領域MX1内に導入されるように構成されている。そして、放電空間DSと円筒状混合領域MX1とを連通する連通孔35fは、放電空間DSから円筒状混合領域MX1へエアARを噴射させるためのオリフィス孔とされ、微小な内径の孔とされている。
このため、従来、このような微粒子センサでは、接着剤収容部52b,53bの外部に放出された接着剤59の粉が、エアARと共にホルダ50の通気孔56内に進入して、放電空間DSに導入される虞があった。さらには、この接着剤59の粉によって、放電空間DSと円筒状混合領域MX1とを連通する連通孔35fが閉塞され、放電空間DS内で生じたイオンCPをエアARと共に円筒状混合領域MX1内に導入させることができなくなる虞があった。
これに対し、本実施形態の微粒子センサ1では、前述したように、第1センサ内空間SA1を挿通する挿通管55について、その一端部(軸線方向GHについて後端側GKに位置する後端部55c)を第1エア取入部25に接続すると共に、その他端部(軸線方向GHについて先端側GSに位置する先端部55d)をホルダ50の通気孔56内に挿入した態様で、第1エア取入部25とホルダ50の通気孔56との間を挿通管55によって連通している。これにより、第1センサ内エア流路FC1のうち第1エア取入部25からホルダ50の通気孔56までの流路を、挿通管55で構成するようにしている。
このようにすることで、接着剤収容部52b,53bの外部に接着剤59の粉が放出された場合でも、当該接着剤59の粉が挿通管55内に進入することがないので、当該接着剤59の粉がホルダ50の通気孔56内に進入することを防止できる。このため、接着剤59の粉によって連通孔35fが閉塞される(詰まる)ことを防止でき、放電空間DS内で生じたイオンCPをエアARと共に円筒状混合領域MX1(混合空間)内に導入させることができなくなることを防止できる。
次いで、微粒子センサ1の電気的機能及び動作について説明する(図8及び図9参照)。まず、外部の回路部201の駆動により、基準電位PV1とされた内側金具30のノズル部35a(放電対極部35d)と、これよりも正の高電位である放電電位PV2とされた放電電極体70の針状先端部73との間において、気中放電(コロナ放電)を発生させる。この気中放電により、大気(空気)中のN2,O2 等が電離した正のイオンCPが発生する。一方で、第1エア取入部25を通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、放電空間DS内に供給される。このため、発生したイオンCPの一部は、エアARと共に、連通孔35f(オリフィス孔)を通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1に噴射される。
このエアARが、円筒状混合領域MX1に噴射されると、円筒状混合領域MX1の気圧が低下するため、排気管EP内を流通する排気ガスEGが、ガス取入口35hから円筒状混合領域MX1に取り入れられる。この取入ガスEGIは、エアARと混合され、スリット状混合領域MX2及びガス排出路EXを経由して、ガス排出口37hから排出される。その際、排気ガスEG中のススなどの微粒子Sも円筒状混合領域MX1内に取り入れられる。この微粒子Sは、イオンCPが付着して、正に帯電した帯電微粒子SCとなり、この状態でガス排出口37hからエアARと共に排出される。一方、円筒状混合領域MX1に噴射されたイオンCPのうち、微粒子Sに付着しなかった浮遊イオンCPFは、補助電位PV4とされた補助電極体80の補助電極部83から斥力を受け、捕集極37cに付着することで、ガス排出口37hからの排出が抑制される。
前述の気中放電の際、外部の回路部201から放電電極体70の針状先端部73に、放電電流Idが供給される。この放電電流Idの多くは、ノズル部35aに受電電流Ijとして流れ込み、回路部201に戻る。一方、捕集極37cで捕集された浮遊イオンCPFの電荷に起因する捕集電流Ihも、回路部201に戻る。つまり、受電電流Ijと捕集電流Ihの和である受電捕集電流Ijh(=Ij+Ih)が回路部201に戻る。
但し、この受電捕集電流Ijhは、帯電微粒子SCに付着して排出された排出イオンCPHの電荷に対応する電流分だけ、放電電流Idよりも小さい値となる。このため、放電電流Idと受電捕集電流Ijhとの差分(放電電流Id−受電捕集電流Ijh)に相当する信号電流が、基準電位PV1と接地電位PVEとの間を流れる。
従って、この帯電微粒子SCにより排出された排出イオンCPHの電荷量に対応する信号電流を回路部201で検知することにより、排気ガスEG中の微粒子Sの量を検知できる。このため、本実施形態では、帯電微粒子SCの電荷量に基づいて(詳細には、帯電微粒子SCの電荷量に応じて、基準電位PV1と接地電位PVEとの間を流れる信号電流に基づいて)、排気ガスEG(被測定ガス)中の微粒子Sの量を検知する。
なお、微粒子センサ1によって検知する「微粒子Sの量」としては、排気ガスEG中の微粒子Sの表面積の合計に比例する値を得てもよいし、微粒子Sの質量の合計に比例する値を得てもよい。また、排気ガスEGの単位体積中に含まれる微粒子Sの個数に比例する値を得てもよい。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
1 微粒子センサ
5 センサ本体部
10 外側金具
11 第1外側金具
11g 第5面
11n 内周面
15 第2外側金具
25 第1エア取入部
27 第2エア取入部
30 内側金具
30n 外周面
31 内筒
35d 放電対極部
35f 連通孔(オリフィス孔)
35h ガス取入口
37h ガス排出口
41 セパレータ
47 絶縁スペーサ
47b 先端面(第1介在部材と接触する面)
47c 後端面(第2介在部材と接触する面)
48 第1介在部材
48b 第1面
48c 第2面
48h,49h 溝部(凹部)
49 第2介在部材
49b 第4面
49c 第3面
50 ホルダ
51g 第6面
52 第1挿入孔
52b,53b 接着剤収容部
55 挿通管
56 通気孔
59 接着剤
70 放電電極体
73 針状先端部
80 補助電極体
111 放電電位接続部(放電電位部材)
201 回路部
330 圧送ポンプ(エアポンプ)
AR エア
CP イオン
DS 放電空間
EP 排気管(通気管)
EG 排気ガス(被測定ガス)
FC1 第1センサ内エア流路
FC2 第2センサ内エア流路
GH 軸線方向
GS 軸線方向の先端側
GK 軸線方向の後端側
IS 被測定ガス進入空間
MX1 円筒状混合領域(混合空間)
PVE 接地電位
PV1 基準電位
PV2 放電電位
S 微粒子
SC 帯電微粒子
SA1 第1センサ内空間
SA2 第2センサ内空間

Claims (4)

  1. 軸線方向に延びる形態のセンサ本体部を有し、前記センサ本体部のうち前記軸線方向の先端側の部位を通気管の内部に配置して、接地電位とされた前記通気管の内部を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサであって、
    前記センサ本体部は、
    前記通気管に装着されて前記接地電位とされる筒状の外側金具と、
    前記接地電位とは異なる基準電位とされ、前記外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具と、
    前記軸線方向に延びる形態をなし、前記内側金具の内部に配置されて、前記接地電位及び前記基準電位とは異なる放電電位とされる放電電極体と、
    前記内側金具の内部に位置し、前記放電電極体を含む放電電位部材と前記内側金具との間に介在して両者を電気的に絶縁するセパレータと、を備え、
    前記内側金具は、
    前記セパレータよりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記放電電極体の対極となる放電対極部であって、前記放電電極体の先端部が配置される放電空間を有し、前記放電空間内において前記放電電極体の先端部との間で気中放電を発生させる放電対極部と、
    前記放電対極部よりも前記軸線方向の先端側に位置し、前記気中放電により生じたイオンと前記被測定ガスとが導入されて混合される混合空間を構成する部位と、を有し、
    前記センサ本体部は、
    当該センサ本体部の外部から内部に導入されるエアが、前記センサ本体部の内部を前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆき、前記内側金具の内面と前記セパレータの外面とによって形成される第1センサ内空間を通過して、前記放電空間内に導入された後、前記混合空間内に導入される、第1センサ内エア流路を有し、
    前記第1センサ内エア流路のうち少なくとも前記第1センサ内空間の内部に位置する流路は、前記第1センサ内空間を前記軸線方向に挿通する挿通管によって構成されている
    微粒子センサ。
  2. 請求項1に記載の微粒子センサであって、
    前記微粒子センサは、前記センサ本体部の外部から内部に前記エアを取り入れるための第1エア取入部を有し、
    前記センサ本体部は、前記セパレータよりも前記軸線方向の先端側に位置して前記放電電極体を保持するホルダを有し、
    前記ホルダは、当該ホルダを前記軸線方向に貫通する通気孔であって、前記第1センサ内エア流路の一部を構成する通気孔、を有し、
    前記挿通管は、その一端部が前記第1エア取入部に接続されると共に、その他端部が前記通気孔内に挿入された態様で、前記第1エア取入部と前記通気孔との間を連通しており、
    前記第1センサ内エア流路のうち前記第1エア取入部から前記通気孔までの流路は、前記挿通管によって構成されている
    微粒子センサ。
  3. 請求項2に記載の微粒子センサであって、
    前記微粒子センサは、前記第1エア取入部の他に、前記センサ本体部の外部から内部にエアを取り入れるための第2エア取入部を有し、
    前記センサ本体部は、
    絶縁性セラミックからなり、前記内側金具と前記外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサと、
    金属からなり、前記外側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第1介在部材と、
    金属からなり、前記内側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第2介在部材と、を備え、
    前記微粒子センサは、前記センサ本体部の前記軸線方向の先端側で、前記外側金具の内周面と前記内側金具の外周面との間に、前記被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有し、
    前記センサ本体部は、前記第1センサ内エア流路の他に、前記第2エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に導入された前記エアが、前記内側金具の外周面と前記外側金具の内周面との間の第2センサ内空間の内部を、前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、第2センサ内エア流路を有し、
    前記第1介在部材及び前記第2介在部材は、前記第2センサ内エア流路と前記被測定ガス進入空間との境界部に配置されており、
    前記絶縁スペーサのうち前記第1介在部材と接触する面、及び、前記絶縁スペーサのうち前記第2介在部材と接触する面には、前記第2センサ内エア流路を流通する前記エアを前記第2センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させる凹部を形成することなく、
    前記第1介在部材のうち前記外側金具と接触する環状の第1面、前記第1介在部材のうち前記絶縁スペーサと接触する環状の第2面、前記第2介在部材のうち前記内側金具と接触する環状の第3面、前記第2介在部材のうち前記絶縁スペーサと接触する環状の第4面、前記外側金具のうち前記第1介在部材と接触する環状の第5面、及び、前記内側金具のうち前記第2介在部材と接触する環状の第6面のうちの少なくともいずれかの面に、前記第2センサ内エア流路を流通する前記エアを前記第2センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させる凹部を形成している
    微粒子センサ。
  4. 請求項2または請求項3に記載の微粒子センサであって、
    前記ホルダは、当該ホルダを前記軸線方向に貫通し、前記放電電極体が挿入される挿入孔を有し、
    前記挿入孔は、前記軸線方向の後端側に開口して、前記放電電極体を前記ホルダに接着する接着剤を収容する、接着剤収容部を含み、
    前記放電対極部は、前記放電空間と前記混合空間とを連通して、前記第1センサ内エア流路の一部を構成する連通孔であって、前記放電空間内に導入された前記エアが当該連通孔を通じて前記混合空間内へ流通する連通孔を有する
    微粒子センサ。
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