JP2020180900A - 微粒子センサ - Google Patents

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寛輝 服部
Hiroki Hattori
寛輝 服部
大澤 敬正
Takamasa Osawa
敬正 大澤
涼介 野田
Ryosuke Noda
涼介 野田
佳祐 田島
Keisuke Tajima
佳祐 田島
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Abstract

【課題】エアロゾルによってエア流出路が閉塞される(あるいは、当該エアロゾルがエア流路内に留まることによってエア流出路が狭くなる、あるいは、当該エアロゾルがエア流路の上流側開口に留まることによってエア流出路の上流側開口が狭くなる)ことを生じ難くすることができる微粒子センサを提供する。【解決手段】微粒子センサ1は、エアポンプ330とセンサ本体部5のエア取入部15tとを繋ぐエア流路GCの途中に設けられたエアフィルタ120を有する。エアフィルタ120は、エア流出路ECの横切断面においてエア流出路ECに内接する内接円ICの直径よりも小さい所定値の粒径を有する粒子を捕捉可能なエアフィルタ120である。【選択図】図19

Description

本発明は、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサに関する。
ガス中の微粒子量を計測したい場合がある。例えば、内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン)では、その排気ガス中にススなどの微粒子を含むことがある。このような微粒子を含む排気ガスは、フィルタで微粒子を捕集して浄化することが行われている。しかるに、フィルタが破損するなどの不具合を生じた場合には、未浄化の排気ガスが直接、フィルタの下流に排出されることとなる。そこで、排気ガス中の微粒子の量を直接計測したり、フィルタの不具合を検知したりすべく、フィルタ下流の排気ガス中の微粒子の量を検知可能な微粒子センサが求められている。
このような微粒子センサとして、特許文献1には、軸線方向に延びる形態をなすセンサ本体部を有し、センサ本体部のうち軸線方向の先端側の部位を通気管(排気管)の内部に配置して、接地電位とされた通気管の内部を流通する被測定ガス(排気ガス)中の微粒子の量を検知する微粒子センサが開示されている。
特開2018−194316号公報
特許文献1の微粒子センサ(センサ本体部)は、センサ本体部の外部に設けられたエアポンプから送出されたエア(圧縮空気)を、センサ本体部の内部に取り入れるためのエア取入部を有する。さらに、この微粒子センサ(センサ本体部)は、通気管に装着されて接地電位とされる金属製で筒状の外側金具と、接地電位とは異なる基準電位とされ、外側金具によって径方向周囲を囲まれた金属製の内側金具と、内側金具と外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサとを備える。さらに、この微粒子センサは、センサ本体部の軸線方向の先端側で、外側金具の内周面と内側金具の外周面との間に、被測定ガス(排気ガス)が進入する被測定ガス進入空間を有している。また、センサ本体部は、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されたエアが、センサ本体部の内部を軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、センサ内エア流路を有している。
さらに、上述の微粒子センサは、外側金具と絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する金属製で環状の第1介在部材と、内側金具と絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する金属製で環状の第2介在部材とを備えている。この第1介在部材及び第2介在部材は、センサ内エア流路と被測定ガス進入空間との境界部に配置されている。
さらに、上述の微粒子センサでは、第1介在部材と外側金具との間、第1介在部材と絶縁スペーサとの間、第2介在部材と内側金具との間、及び、第2介在部材と絶縁スペーサとの間のうち、少なくともいずれかに、センサ内エア流路を流通するエアの一部をセンサ内エア流路から被測定ガス進入空間へ流出させるエア流出路が形成されている。
従って、上述の微粒子センサでは、エア流出路を通じて、エアを、センサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へ流出させる(放出する)ことができる。これにより、被測定ガス進入空間内においてエアの流れを形成して、被測定ガス進入空間内において被測定ガスが滞留するのを防止して、被測定ガス(例えば、排気ガス)に含まれる微粒子(例えば、ススなど)が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着することを低減する。具体的には、例えば、内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着しようとする微粒子を、エアで吹き飛ばすことができる。このようにすることで、被測定ガス進入空間において、基準電位とされる内側金具と接地電位とされる外側金具との間の絶縁性が低下し難くなり、被測定ガスに含まれる微粒子の量を適切に検知することが可能となる。
ところで、空気中には多数のエアロゾル(空気中に浮遊する粒子)が含まれているため、センサ本体部の外部に設けられたエアポンプからセンサ本体部のエア取入部に向けて送出されたエアにも、多数のエアロゾルが含まれることになる。このため、特許文献1の微粒子センサでは、多数のエアロゾルを含むエアが、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されて、センサ内エア流路内を流れてゆき、その後、当該エアの一部が、エア流出路を通じて、センサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へ流出するようになっていた。このため、例えば、エア流出路を通過できない粒径を有するエアロゾルが含まれている場合には、当該エアロゾルによってエア流出路が閉塞される(あるいは、当該エアロゾルがエア流路内に留まることによってエア流出路が狭くなる、あるいは、当該エアロゾルがエア流路の上流側開口に留まることによってエア流出路の上流側開口が狭くなる)虞があった。その結果、エア流出路を通じて、センサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へエアを適切に流出させることができなくなる虞があった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、エアロゾルによってエア流出路が閉塞される(あるいは、当該エアロゾルがエア流出路内に留まることによってエア流出路が狭くなる、あるいは、当該エアロゾルがエア流出路の上流側開口に留まることによってエア流出路の上流側開口が狭くなる)ことを生じ難くすることができる微粒子センサを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、軸線方向に延びる形態のセンサ本体部を有し、前記センサ本体部のうち前記軸線方向の先端側の部位を通気管の内部に配置して、接地電位とされた前記通気管の内部を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサであって、前記センサ本体部は、前記微粒子センサの外部に設けられたエアポンプから送出されたエアを、前記センサ本体部の内部に取り入れるためのエア取入部と、金属からなり、前記通気管に装着されて前記接地電位とされる筒状の外側金具と、金属からなり、前記接地電位とは異なる基準電位とされ、前記外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具と、絶縁性セラミックからなり、前記内側金具と前記外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサと、金属からなり、前記外側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第1介在部材と、金属からなり、前記内側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第2介在部材と、を備え、前記微粒子センサは、前記センサ本体部の前記軸線方向の先端側で、前記外側金具の内周面と前記内側金具の外周面との間に、前記被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有し、前記センサ本体部は、前記エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に導入された前記エアが、前記センサ本体部の内部を前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、センサ内エア流路を有し、前記第1介在部材及び前記第2介在部材は、前記センサ内エア流路と前記被測定ガス進入空間との境界部に配置されており、前記第1介在部材と前記外側金具との間、前記第1介在部材と前記絶縁スペーサとの間、前記第2介在部材と前記内側金具との間、及び、前記第2介在部材と前記絶縁スペーサとの間のうち、少なくともいずれかに、前記エアの少なくとも一部を前記センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させるエア流出路が形成されており、前記微粒子センサは、前記エアポンプと前記エア取入部とを繋ぐエア流路の途中に設けられたエアフィルタを有し、前記エアフィルタは、前記エア流出路の横切断面において前記エア流出路に内接する内接円の直径よりも小さい所定値の粒径を有する粒子を捕捉可能なエアフィルタである微粒子センサである。
上述の微粒子センサは、エアポンプとエア取入部とを繋ぐ(エアポンプとエア取入部との間を連通する)エア流路の途中に設けられたエアフィルタを有している。このエアフィルタは、エア流出路の横切断面(エア流出路をその長さ方向に直交する方向に切断した切断面)においてエア流出路に内接する内接円の直径(例えば、40μm)よりも小さい所定値(例えば、10μmあるいは10nm)の粒径を有する粒子を捕捉可能なエアフィルタである。
従って、上述の微粒子センサでは、微粒子センサの外部に設けられたエアポンプから送出されたエアが、センサ本体部のエア取入部を通じてセンサ本体部の内部に取り入れられる前に、当該エアから、エアフィルタによって、少なくとも、エア流出路を通過できない粒径(すなわち、前記内接円の直径と同等以上の粒径)を有するエアロゾルを捕捉して除去することができる。これにより、エア流出路を通過できない粒径を有するエアロゾルを含まないエアを、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に取り入れることができるので、エアロゾルによってエア流出路が閉塞される(あるいは、当該エアロゾルがエア流出路内に留まることによってエア流出路の一部が狭くなる、あるいは、当該エアロゾルがエア流出路の上流側開口に留まることによってエア流出路の上流側開口が狭くなる)ことが生じ難くなる。
本発明の他の態様は、軸線方向に延びる形態のセンサ本体部を有し、前記センサ本体部のうち前記軸線方向の先端側の部位を通気管の内部に配置して、接地電位とされた前記通気管の内部を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサであって、前記センサ本体部は、前記微粒子センサの外部に設けられたエアポンプから送出されたエアを、前記センサ本体部の内部に取り入れるためのエア取入部と、金属からなり、前記通気管に装着されて前記接地電位とされる筒状の外側金具と、金属からなり、前記接地電位とは異なる基準電位とされ、前記外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具と、絶縁性セラミックからなり、前記内側金具と前記外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサと、金属からなり、前記外側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第1介在部材と、金属からなり、前記内側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第2介在部材と、を備え、前記微粒子センサは、前記センサ本体部の前記軸線方向の先端側で、前記外側金具の内周面と前記内側金具の外周面との間に、前記被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有し、前記センサ本体部は、前記エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に導入された前記エアが、前記センサ本体部の内部を前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、センサ内エア流路を有し、前記第1介在部材及び前記第2介在部材は、前記センサ内エア流路と前記被測定ガス進入空間との境界部に配置されており、前記第1介在部材と前記外側金具との間、前記第1介在部材と前記絶縁スペーサとの間、前記第2介在部材と前記内側金具との間、及び、前記第2介在部材と前記絶縁スペーサとの間のうち、少なくともいずれかに、前記エアの少なくとも一部を前記センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させるエア流出路が形成されており、前記微粒子センサは、前記エアポンプと前記エア取入部とを繋ぐエア流路の途中に設けられたエアフィルタを有し、前記エアフィルタは、前記エアに含まれる硫酸塩粒子を捕捉可能なエアフィルタである微粒子センサである。
前述したように、空気中には多数のエアロゾル(空気中に浮遊する粒子)が含まれているため、センサ本体部の外部に設けられたエアポンプからセンサ本体部のエア取入部に向けて送出されるエアにも、多数のエアロゾルが含まれることになる。このため、従来(例えば、特許文献1)の微粒子センサでは、多数のエアロゾルを含むエアが、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に導入されて、センサ内エア流路内を流れてゆき、その後、当該エアの少なくとも一部が、エア流出路を通じて、センサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へ流出するようになっていた。
このような微粒子センサでは、エアロゾルとしてエアに含まれる硫酸塩粒子が、エア流出路の内部に堆積してゆき、エア流出路の一部が狭くなる(横断面積が小さくなる)ことがあった。このため、エア流出路を通じて、センサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へエアを適切に流出させることができなくなることがあった。
これに対し、上述の微粒子センサは、エアポンプとエア取入部とを繋ぐ(エアポンプとエア取入部との間を連通する)エア流路の途中に設けられたエアフィルタを有している。このエアフィルタは、エアに含まれる硫酸塩粒子(これと同等の粒径を有する粒子)を捕捉可能な(物理的に捕捉可能な)エアフィルタである。従って、上述の微粒子センサでは、センサ本体部の外部に設けられたエアポンプから送出されたエアが、センサ本体部のエア取入部を通じてセンサ本体部の内部に取り入れられる前に、当該エアから、エアフィルタによって、エアロゾルである硫酸塩粒子(さらには、これと粒径が同等以上のエアロゾル)を捕捉して除去することができる。これにより、硫酸塩粒子(さらには、これと粒径が同等以上のエアロゾル)を含まないエアを、エア取入部を通じてセンサ本体部の内部に取り入れることができるので、エアロゾルがエア流出路内に堆積し難くなる。
なお、エアロゾルである硫酸塩粒子を捕捉可能なエアフィルタとしては、例えば、ろ過度が10nmのエアフィルタを挙げることができる。また、硫酸塩粒子としては、硫酸アンモニウム粒子が代表例として挙げられるが、硫酸カルシウム粒子等も挙げることができる。
さらに、前記いずれかの微粒子センサであって、気中放電で発生させたイオンを、前記被測定ガス中に含まれる前記微粒子に付着させることによって、帯電した帯電微粒子を生成し、前記基準電位と前記接地電位との間に前記帯電微粒子の量に応じて流れる信号電流を用いて、前記被測定ガス中の前記微粒子の量を検知する微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサは、気中放電を発生させることでイオンを生成し、このイオンを被測定ガス中に含まれる微粒子に付着させることによって、帯電した帯電微粒子を生成する。より具体的には、例えば、微粒子センサの放電空間内において、放電電極体の先端部と放電対極部との間で気中放電を発生させ、その後、混合空間内において、当該気中放電により生じたイオンを被測定ガスに含まれる微粒子に付着させることで、帯電した帯電微粒子を生成する。そして、この帯電微粒子の量に応じて基準電位と接地電位との間に流れる信号電流を用いて、被測定ガス中の微粒子の量を検知する。
このような微粒子センサでは、被測定ガスに含まれるススなどの微粒子が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着して堆積してゆくことで、基準電位とされる内側金具と接地電位とされる外側金具との間の絶縁性が低下する(例えば、堆積したススなどの微粒子を通じた微短絡が生じる)と、被測定ガスに含まれる微粒子の量を適切に検知することができなくなる虞がある。
これに対し、上述の微粒子センサでは、前述のエアフィルタによってろ過されたエアを、エア流出路を通じてセンサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へ流出させる(放出する)ことによって、被測定ガス進入空間内においてエアの流れを適切に形成することができる。これにより、被測定ガスに含まれる微粒子が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着することを低減することができる。従って、上述の微粒子センサでは、被測定ガス進入空間において、内側金具と外側金具との間の絶縁性が低下し難くなり、被測定ガスに含まれる微粒子の量を、長期間にわたって適切に検知することが可能となる。
さらに、前記いずれかの微粒子センサであって、前記通気管は、内燃機関の排気管であり、前記被測定ガスは、排気ガスである微粒子センサとすると良い。
上述の微粒子センサは、排気管の内部を流通する排気ガス中の微粒子(ススなど)の量を検知する微粒子センサである。従って、被測定ガス進入空間内には、ススなどの微粒子を含む排気ガスが進入することになる。このような微粒子センサでは、排気ガスに含まれるススなどの微粒子が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着して堆積してゆくと、基準電位とされる内側金具と接地電位とされる外側金具との間の絶縁性が低下し易い。
これに対し、上述の微粒子センサでは、前述のエアフィルタによってろ過されたエアを、エア流出路を通じてセンサ内エア流路から被測定ガス進入空間内へ流出させる(放出する)ことによって、被測定ガス進入空間内においてエアの流れを適切に形成することができる。これにより、排気ガスに含まれる微粒子が、被測定ガス進入空間を形成する内側金具の外周面及び外側金具の内周面に付着することを低減することができる。従って、上述の微粒子センサでは、被測定ガス進入空間において、内側金具と外側金具との間の絶縁性が低下し難くなり、排気ガスに含まれる微粒子の量を、長期間にわたって適切に検知することが可能となる
実施形態にかかる微粒子センサを車両のエンジンの排気管に装着した状態を示す概略図である。 実施形態にかかる微粒子センサの斜視図である。 同微粒子センサの縦断面図である。 同微粒子センサの他の縦断面図であり、図3とは直交する方向の縦断面図である。 同微粒子センサを排気管に取り付けた状態の縦断面図である。 同微粒子センサの分解斜視図である。 第1ケーブル及び第2ケーブルの横断面図である。 実施形態にかかる微粒子検知システムの概略構成を示す図である。 微粒子センサにおける微粒子の取り入れ、帯電、排出の様子を模式的に示す図である。 実施形態にかかる第1介在部材の側面図である。 同第1介在部材の上面図(後端側の平面図)である。 同第1介在部材の下面図(先端側の平面図)である。 図10のD部拡大図である。 実施形態にかかる第2介在部材の側面図である。 同第2介在部材の上面図(後端側の平面図)である。 同第2介在部材の下面図(先端側の平面図)である。 図14のE部拡大図である。 図4のB部拡大図である。 実施形態にかかる微粒子センサの構成を示す外観概略図である。 第1エア流出路の横切断面である。 第2エア流出路の横切断面である。 第3エア流出路の横切断面である。 第4エア流出路の横切断面である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、実施形態にかかる微粒子センサ1を、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着した状態を示す概略図である。図2は、微粒子センサ1の斜視図である。図3は、微粒子センサ1の縦断面図である。図4は、微粒子センサ1の他の縦断面図であり、図3とは直交する方向の縦断面図である。図5は、センサ本体部5を排気管EPに取り付けた状態の縦断面図である。図6は、微粒子センサ1の分解斜視図である。また、図18は、図4のB部拡大図であり、エアARの流れを示す図である。また、図19は、微粒子センサ1の構成を示す外観概略図である。なお、微粒子センサ1の軸線方向GH(軸線AXに沿う方向、図3〜図5において上下方向)のうち、排気管EP(通気管)に装着される側(図3〜図5において下方)を先端側GS、排気管EPの外部に配置される側(図3〜図5において上方)を後端側GKとする。
まず、本実施形態の微粒子検知システム200について説明する。微粒子検知システム200は、図1に示すように、微粒子センサ1と、この微粒子センサ1を制御する回路部201とを備える。
微粒子センサ1は、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着され、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)中のススなどの微粒子Sを検知する。詳細には、微粒子センサ1のセンサ本体部5が、排気管EPに固定され、センサ本体部5の先端側GSの部位が、排気管EP内に配置されて(図5参照)排気ガスEGに晒される。
回路部201は、排気管EPの外部で、第1ケーブル90及び第2ケーブル100を通じて、微粒子センサ1のセンサ本体部5に接続されている。この回路部201は、微粒子センサ1を制御するとともに、後述する信号電流を検知する回路を有している。
ここで、本実施形態の微粒子センサ1について詳細に説明する。微粒子センサ1は、センサ本体部5と、このセンサ本体部5と回路部201との間を電気的に接続するケーブル(第1ケーブル90及び第2ケーブル100)と、センサ本体部5から延出するエアチューブ40と、エアフィルタ120とを備える(図2、図3、及び図19参照)。このうち、センサ本体部5は、軸線方向GHに延びる形態をなし、センサ本体先端部6と、この後端側GKに位置するセンサ本体後端部7とを有する。センサ本体先端部6は、接地電位PVEとされた金属製の排気管EPの管取付部EPTに装着され、センサ本体後端部7が排気管EPの外部に配置される(図5及び図8参照)。
また、センサ本体部5から延出するエアチューブ40は、外部のエアポンプ330(圧送ポンプ)に接続される(図8参照)。詳細には、エアチューブ40は、第1エアチューブ40bと第2エアチューブ40cとからなる。このうちの第1エアチューブ40bは、センサ本体部5とエアフィルタ120との間を連結する。また、第2エアチューブ40cは、エアフィルタ120とエアポンプ330(圧送ポンプ)との間を連結する。エアポンプ330は、外部から導入した空気を圧縮して圧縮空気(エアAR)を生成し、この圧縮空気(エアAR)をエアチューブ40(第1エアチューブ40b及び第2エアチューブ40c)及びエアフィルタ120を通じて、センサ本体部5に供給する。また、センサ本体部5から延出する第1ケーブル90及び第2ケーブル100は、外部の回路部201に接続される(図8参照)。
センサ本体部5は、外側金具10、内側金具30、放電電極体70、及び補助電極体80を有する(図3参照)。このうち、外側金具10は、金属からなり、軸線方向GHに延びる円筒状であり、内側金具30とは離間して絶縁された状態で、内側金具30の径方向周囲を囲む。この外側金具10は、接地電位PVEとされた排気管EPの管取付部EPTに装着されて、接地電位PVEとされる(図5及び図8参照)。外側金具10は、第1外側金具11と、この第1外側金具11の後端側GKに溶接された第2外側金具15とによって構成される。
第1外側金具11は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材である。この第1外側金具11は、円筒状の第1本体部11aと、第1本体部11aの先端側GSに位置して径方向外側に膨出する環状の金具取付部11cと、金具取付部11cから径方向内側に膨出する円環状の外側保持部11b(図4参照)と、この外側保持部11bから先端側GSに延びる円筒状の先端部11dとを有する。なお、金具取付部11cは、その先端側GSに位置する円環状のセンサ座面部11fを有している(図3及び図4参照)。また、先端部11dには、先端側GSに開口する平面視U字状の切り欠きからなるガス導入窓11hが形成されている(図3〜図6参照)。
また、微粒子センサ1は、センサ本体部5の軸線方向GHの先端側GSで、外側金具10(第1外側金具11)の内周面11kと内側金具30の外周面30kとの間に(外側金具10の内周面11kと内側金具30の外周面30kとによって囲まれた)、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)が進入する、略円筒形状の被測定ガス進入空間ISを有している(図4、図5参照)。換言すれば、微粒子センサ1は、センサ本体部5の軸線方向GHの先端側GSにおいて、内側金具30の外周面30kを外側金具10(第1外側金具11)の内周面11kが包囲することによって形成された(外側金具10の内周面11kと内側金具30の外周面30kとによって囲まれた)被測定ガス進入空間ISを有している。なお、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)は、例えば、第1外側金具11のガス導入窓11hを通じて、この被測定ガス進入空間IS内に進入する。微粒子センサ1のセンサ本体部5のうち、第1外側金具11の金具取付部11cから先端側GSの部分(金具取付部11cを含む先端側GSの部分)が、前述のセンサ本体先端部6であり、第1外側金具11の第1本体部11aから後端側GKの部分(第1本体部11aを含む後端側GKの部分)が、前述のセンサ本体後端部7である。
第1本体部11aの径方向周囲には、後述する締結部材60が、第1外側金具11に対し回転自在に配置されている。また、外側保持部11bは、後述する内側金具30(ホルダ50)の内側保持部51fとの間に、円筒状でアルミナ製の絶縁スペーサ47を保持する部位であり、円環状の第1介在部材48を介して、絶縁スペーサ47に先端側GSから全周にわたり係合している。
絶縁スペーサ47は、絶縁性セラミックからなり、内側金具30(詳細には、ホルダ50のうち円環状の内側保持部51f)と外側金具10(詳細には、第1外側金具11のうち円環状の外側保持部11b)との間に配置されて、内側金具30と外側金具10とを電気的に絶縁している。なお、絶縁スペーサ47のうち、軸線方向GHの先端側GSを向く円環状の面(図3〜図6及び図18において下面)を先端面47b、軸線方向GHの後端側GKを向く円環状の面(図3〜図6及び図18において上面)を後端面47cとする。
また、第1介在部材48は、金属製(具体的には、ステンレス製)で、図10〜図12に示すように、平板円環状をなしている。この第1介在部材48は、円環状の第1面48b(図10及び図18において下面)と、その反対側を向く円環状の第2面48c(図10及び図18において上面)とを有する。第1介在部材48は、第1面48bを軸線方向GHの先端側GSに向けると共に第2面48cを軸線方向GHの後端側GKに向けて、外側金具10(詳細には、第1外側金具11の外側保持部11b)と絶縁スペーサ47(詳細には、絶縁スペーサ47の先端面47b)とに接触しつつ両者の間に介在している(軸線方向GHに挟まれている、図3〜図6及び図18参照)。このようにすることで、第1介在部材48を、外側金具10と絶縁スペーサ47との間に安定して介在させることができる。
なお、図10は、第1介在部材48の側面図である。図11は、第1介在部材48の上面図(後端側GKから見た平面図)である。図12は、第1介在部材48の下面図(先端側GSから見た平面図)である。また、外側金具10(第1外側金具11の外側保持部11b)のうち第1介在部材48の第1面48bと接触する(対向する)円環状の面を、第5面11gとする(図18参照)。
一方、金具取付部11cは、後述するように、締結部材60が係合して、排気管EPの管取付部EPTに取り付けられる部位である。また、センサ座面部11fは、後述するように、円環状でステンレス合金製のガスケット18を介して、管取付部EPTの管座面部EPZに対し間接に接する。
第2外側金具15は、図6に示すように、円筒状でステンレス製の部材であり、軸線方向GHに延びる第1貫通孔15b及び第2貫通孔15cを有する(図3参照)。この第2外側金具15の先端部は、第1外側金具11の第1本体部11a内に後端側GKから挿入され、全周にわたり溶接されている。第2外側金具15には、後端側GKに向けて突出する筒状のエア取入部15tが設けられている(図4及び図6参照)。このエア取入部15tは、センサ本体部5のうち軸線方向GHの後端側GKに位置し、センサ本体部5の外部から内部にエアARを取り入れるための部位である。
エア取入部15tには、第1エアチューブ40bが接続され、円筒状の取付リング16によって加締め固定されている。この第1エアチューブ40bは、エア取入部15tとエアフィルタ120との間を連結(連通)する。また、第2エアチューブ40cは、エアフィルタ120と外部に設置されたエアポンプ330(圧送ポンプ)との間を連結(連通)する(図8及び図19参照)。これにより、エアポンプ330で生成されたエア(圧縮空気)ARが、第2エアチューブ40c、エアフィルタ120、及び第1エアチューブ40bによって構成されるエア流路GCを通じて、第2外側金具15内(センサ本体部5内)に供給される。
また、第2外側金具15の内部から後端側GKに向けて、2本のケーブル(第1ケーブル90及び第2ケーブル100)が延出している。具体的には、図3に示すように、第2外側金具15の第1貫通孔15bの後端側GKには、第1Oリング23及び円筒状の第1リテーナ25が挿入されており、これらに第1ケーブル90が挿通された態様で、第1ケーブル90が第2外側金具15に保持されている。
第1リテーナ25は、軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の挿入部25cと、これよりも後端側GKに位置する円筒状の加締め接続部25bとを有する。このうち、挿入部25cは、第2外側金具15の第1貫通孔15b内に、後端側GKから挿入される部位である。また、加締め接続部25bは、第1接地電位配線97の先端部97bに接続する部位である。この加締め接続部25bは、自身の内部に第1接地電位配線97の先端部97bを挿入配置した状態で、径方向内側に加締められることで、第1接地電位配線97の先端部97bに圧接した状態で導通している。第1リテーナ25のうち、挿入部25cよりも後端側GKの部位(加締め接続部25bを含む部位)は、第2外側金具15の後端から第2外側金具15の外部に突出して配置されている。
さらに、第2外側金具15の第2貫通孔15cの後端側GKには、第2Oリング24及び円筒状の第2リテーナ26が挿入されており、これらに第2ケーブル100が挿通された態様で、第2ケーブル100が第2外側金具15に保持されている。
第2リテーナ26は、軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の挿入部26cと、これよりも後端側GKに位置する円筒状の加締め接続部26bとを有する。このうち、挿入部26cは、第2外側金具15の第2貫通孔15c内に、後端側GKから挿入される部位である。また、加締め接続部26bは、第2接地電位配線107の先端部107bに接続する部位である。この加締め接続部26bは、自身の内部に第2接地電位配線107の先端部107bを挿入配置した状態で、径方向内側に加締められることで、第2接地電位配線107の先端部107bに圧接した状態で導通している。第2リテーナ26のうち、挿入部26cよりも後端側GKの部位(加締め接続部26bを含む部位)は、第2外側金具15の後端から第2外側金具15の外部に突出して配置されている。
次に、第1ケーブル90及び第2ケーブル100について説明する。なお、図7は、第1ケーブル90及び第2ケーブル100の横断面図である。
第1ケーブル90は、トライアキシャルケーブルであり、図3及び図7に示すように、軟銅線を撚った撚り線からなる放電電位配線91と、その径方向外側に位置し、銅細線を編んだ編組からなる円筒状の第1基準電位配線93と、放電電位配線91の径方向周囲を包囲し、放電電位配線91と第1基準電位配線93との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる第1絶縁体層92とを有している。さらに、第1ケーブル90は、第1基準電位配線93の径方向周囲を包囲し、銅細線を編んだ編組からなる円筒形状の第1接地電位配線97と、第1基準電位配線93の径方向周囲を包囲し、第1基準電位配線93と第1接地電位配線97との間に配置されて両者を絶縁する、PFAからなる絶縁性の第2絶縁体層95とを有する。
さらに、第1ケーブル90は、図7に示すように、第2絶縁体層95の径方向内側表面95bに密着して径方向内側表面95bを覆い、第1基準電位配線93に接触する第1半導電被覆層94と、第2絶縁体層95の径方向外側表面95cに密着して径方向外側表面95cを覆い、第1接地電位配線97に接触する第2半導電被覆層96とを有する。第1半導電被覆層94及び第2半導電被覆層96は、カーボン入りPFAからなり、半導電性(導電性)を有している。さらに、第1ケーブル90は、第1接地電位配線97の径方向周囲を被覆する、PFAからなる絶縁性の外側絶縁被覆層98を有している。このように、第1ケーブル90は、第1基準電位配線93と第1接地電位配線97とによって放電電位配線91を二重に包囲すると共に、第1接地電位配線97で第1基準電位配線93を包囲する二重包囲ケーブルとなっている。
この第1ケーブル90のうち、放電電位配線91の先端部91bは、第1絶縁体層92の先端よりも第1ケーブル90の先端側(図3において上方)に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この放電電位配線91の先端部91bは、図3に示すように、第1接続端子77による加締め接続により、放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)に接続されている。これにより、放電電位配線91が、放電電極体70に導通する。
なお、放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)とが、第1接続端子77を通じて接続された部位を、放電電位接続部111とする(図3参照)。放電電位接続部111は、放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部(露出部)と第1接続端子77とにより構成される。
また、第1基準電位配線93の先端部93bは、第1半導電被覆層94の先端よりも第1ケーブル90の先端側に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この第1基準電位配線93の先端部93bは、図3に示すように、内側金具30(基準電位部材)の内筒31に接続されている。これにより、第1基準電位配線93が、内側金具30(基準電位部材)に導通する。
また、第1接地電位配線97の先端部97bは、外側絶縁被覆層98の先端よりも第1ケーブル90の先端側に延びる形態で、第1ケーブル90の外部に露出している。この第1接地電位配線97の先端部97bは、図3に示すように、第2外側金具15の第1貫通孔15b内に挿入された第1リテーナ25が外嵌し、この第1リテーナ25を通じて第2外側金具15(接地電位部材)に接続されている。これにより、第1接地電位配線97が、外側金具10(接地電位部材)に導通する。
次に、第2ケーブル100について説明する。この第2ケーブル100も、トライアキシャルケーブルであり、図3及び図7に示すように、軟銅線を撚った撚り線からなる補助電位配線101と、その径方向外側に位置し、銅細線を編んだ編組からなる円筒状の第2基準電位配線103と、補助電位配線101の径方向周囲を包囲し、補助電位配線101と第2基準電位配線103との間に配置されて両者を絶縁する、PTFEからなる第1絶縁体層102とを有している。さらに、第2ケーブル100は、第2基準電位配線103の径方向周囲を包囲し、銅細線を編んだ編組からなる円筒形状の第2接地電位配線107と、第2基準電位配線103の径方向周囲を包囲し、第2基準電位配線103と第2接地電位配線107との間に配置されて両者を絶縁する、PFAからなる絶縁性の第2絶縁体層105とを有する。
さらに、第2ケーブル100は、図7に示すように、第2絶縁体層105の径方向内側表面105bに密着して径方向内側表面105bを覆い、第2基準電位配線103に接触する第1半導電被覆層104と、第2絶縁体層105の径方向外側表面105cに密着して径方向外側表面105cを覆い、第2接地電位配線107に接触する第2半導電被覆層106とを有する。第1半導電被覆層104及び第2半導電被覆層106は、カーボン入りPFAからなり、半導電性(導電性)を有している。さらに、第2ケーブル100は、第2接地電位配線107の径方向周囲を被覆する、PFAからなる絶縁性の外側絶縁被覆層108を有している。このように、第2ケーブル100は、第2基準電位配線103と第2接地電位配線107とによって補助電位配線101を二重に包囲すると共に、第2接地電位配線107で第2基準電位配線103を包囲する二重包囲ケーブルとなっている。
この第2ケーブル100のうち、補助電位配線101の先端部101bは、第1絶縁体層102の先端よりも第2ケーブル100の先端側(図3において上方)に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この補助電位配線101の先端部101bは、図3に示すように、第2接続端子87による加締め接続により、補助電極体80の第2延出部81の後端部(露出部)に接続されている。これにより、補助電位配線101が、補助電極体80に導通する。
なお、補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部(露出部)とが、第2接続端子87を通じて接続された部位を、補助電位接続部112とする(図3参照)。補助電位接続部112は、補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部と第2接続端子87とにより構成される。
また、第2基準電位配線103の先端部103bは、第1半導電被覆層104の先端よりも第2ケーブル100の先端側に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この第2基準電位配線103の先端部103bは、図3に示すように、内側金具30(基準電位部材)の内筒31に接続されている。これにより、第2基準電位配線103が、内側金具30(基準電位部材)に導通する。
また、第2接地電位配線107の先端部107bは、外側絶縁被覆層108の先端よりも第2ケーブル100の先端側に延びる形態で、第2ケーブル100の外部に露出している。この第2接地電位配線107の先端部107bは、図3に示すように、第2外側金具15の第2貫通孔15c内に挿入された第2リテーナ26が外嵌し、この第2リテーナ26を通じて第2外側金具15(接地電位部材)に接続されている。これにより、第2接地電位配線107が、外側金具10(接地電位部材)に導通する。
次に、締結部材60について説明する。この締結部材60は、センサ本体後端部7の径方向周囲、具体的には、第1外側金具11の第1本体部11aの径方向周囲に、回転自在に配置されている。締結部材60は、雄ネジ部61と、この雄ネジ部61の後端側GKに位置する工具係合部63とからなる筒状の部材である(図3〜図6参照)。このうち雄ネジ部61は、外周に雄ネジが形成された円筒状の部位である。一方、工具係合部63は、外形が六角形状の筒状で、センサ本体部5を排気管EPの管取付部EPTに取り付ける際に工具を係合させる部位である。
図5に示すように、排気管EPの管取付部EPTは、円環状の管座面部EPZと、この管座面部EPZから排気管EPの径方向外側に延出し、内周に雌ネジが形成された円筒状の雌ネジ部EPYとを有する。微粒子センサ1のセンサ本体部5を排気管EPの管取付部EPTに装着するにあたり、締結部材60の雄ネジ部61を管取付部EPTの雌ネジ部EPYにねじ込むと、締結部材60の雄ネジ部61の先端が、センサ本体先端部6のうち第1外側金具11の金具取付部11cに係合して、第1外側金具11を含むセンサ本体部5が先端側GSに移動する。
そして、金具取付部11cのうち先端側GSに位置するセンサ座面部11fが、管取付部EPTの管座面部EPZに、ガスケット18を介して間接に接する。締結部材60の雄ネジ部61と管取付部EPTの管座面部EPZとの間に、金具取付部11cが挟持されて、管取付部EPTに第1外側金具11が保持され、管取付部EPTにセンサ本体部5が気密に固定される。なお、締結部材60は、センサ本体部5に対して回転自在に配置されているので、上述のセンサ本体部5の管取付部EPTへの装着は、センサ本体部5を回転させることなく、締結部材60のみを回転させることによって行うことができる。
次に、内側金具30について説明する。この内側金具30は、金属からなり、図3及び図4に示すように、軸線方向GHに延びる外形円柱状であり、前述のように、外側金具10の径方向内側に、外側金具10とは離間し絶縁された状態で配置されている。内側金具30は、第1ケーブル90の第1基準電位配線93及び第2ケーブル100の第2基準電位配線103を通じて、外部の回路部201に接続され、接地電位PVEとは異なる基準電位PV1とされる。この内側金具30は、後端側GKから先端側GSへ順に並ぶ、内筒31と、ホルダ50と、ノズル部材35と、混合排出部材37と、蓋部材39とによって構成されている(図3、図4、図6参照)。
ホルダ50は、ステンレス製で円柱状をなしている。このホルダ50は、その後端側GKの部位が内筒31の先端部内に嵌め込まれた態様で固定されている(図4参照)。ホルダ50は、ホルダ50を軸線方向GHに貫通する孔であって放電電極体70が挿入される第1挿入孔52と、ホルダ50を軸線方向GHに貫通する孔であって補助電極体80が挿入される第2挿入孔53とを有する(図3参照)。
また、第1挿入孔52は、軸線方向GHの後端側GKに開口して接着剤59を収容する接着剤収容部(接着剤収容空間)を有する。この接着剤収容部の内部には、放電電極体70が挿入(挿通)された状態で、接着剤59が収容(充填)されている(図3参照)。これにより、放電電極体70がホルダ50に接着されるので、放電電極体70をホルダ50に固定することができる。
また、第2挿入孔53は、軸線方向GHの後端側GKに開口して接着剤59を収容する接着剤収容部(接着剤収容空間)を有する。この接着剤収容部の内部には、補助電極体80が挿入(挿通)された状態で、接着剤59が収容(充填)されている(図3参照)。これにより、補助電極体80がホルダ50に接着されるので、補助電極体80をホルダ50に固定することができる。
さらに、ホルダ50は、ホルダ50を軸線方向GHに貫通する通気孔57を有している(図4参照)。この通気孔57は、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、当該通気孔57を通じて軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流通する通気孔である。また、ホルダ50は、その外周面から径方向外側に膨出する円環状をなし、外側金具10の外側保持部11bとの間で絶縁スペーサ47を保持する内側保持部51fを有している(図4、図6参照)。この内側保持部51fは、円環状の第2介在部材49を介して絶縁スペーサ47に後端側GKから全周にわたり係合して、第1外側金具11の外側保持部11bとの間に絶縁スペーサ47を挟んで保持している(図3及び図4参照)。
第2介在部材49は、金属製(具体的には、ステンレス製)で、図14〜図16に示すように、平板円環状をなしている。この第2介在部材49は、円環状の第3面49c(図14及び図18において上面)と、その反対側を向く円環状の第4面49b(図14及び図18において下面)とを有する。第2介在部材49は、第3面49cを軸線方向GHの後端側GKに向けると共に第4面49bを軸線方向GHの先端側GSに向けて、内側金具30(詳細には、ホルダ50のうち円環状の内側保持部51f)と絶縁スペーサ47(詳細には、絶縁スペーサ47の後端面47c)とに接触しつつ両者の間に介在している(軸線方向GHに挟まれている)。このようにすることで、第2介在部材を49、内側金具30と絶縁スペーサ47との間に安定して介在させることができる。
なお、図14は、第2介在部材49の側面図である。図15は、第2介在部材49の上面図(後端側GKから見た平面図)である。図16は、第2介在部材49の下面図(先端側GSから見た平面図)である。また、内側金具30(ホルダ50の内側保持部51f)のうち第2介在部材49の第3面49cと接触する(対向する)円環状の面を、第6面51gとする(図18参照)。
ノズル部材35は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKからホルダ50の先端部が嵌め込まれて、これに固定されている。このノズル部材35は、ホルダ50よりも軸線方向GHの先端側GSに位置し、放電電極体70の対極となる放電対極部35dを有している。この放電対極部35dは、放電電極体70の先端部である針状先端部73が配置される放電空間DSを有し、この放電空間DS内において放電電極体70の針状先端部73との間で気中放電を発生させる(図3及び図9参照)。
詳細には、放電対極部35dは、ノズル部35aと、このノズル部35aよりも後端側GKに位置する後端側筒壁部35cとを有する。このうち、ノズル部35aは、軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに向かうにしたがって縮径するテーパ形状の内面を有し、その先端部には、放電空間DSと後述する円筒状混合領域MX1(混合空間)とを連通する連通孔35fが形成されている。連通孔35fは、放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へエアARを噴射させるためのオリフィス孔とされ、微小な内径の孔となっている(図3及び図9参照)。
さらに、ノズル部材35は、放電対極部35dよりも軸線方向GHの先端側GSに位置する円筒状の先端側筒壁部35bを有する。この先端側筒壁部35bは、気中放電により生じたイオンと排気ガスEG(被測定ガス)とが導入されて混合される円筒状の混合空間(円筒状混合領域MX1という)を構成している。この円筒状混合領域MX1(混合空間)は、ノズル部35aの連通孔35fを通じて、放電空間DSと連通している(図3及び図9参照)。
また、この先端側筒壁部35bには、排気管EPの下流側に向けて開口し、この円筒状混合領域MX1に繋がる1つのガス導入口35hが設けられている(図3及び図4参照)。排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)は、第1外側金具11のガス導入窓11h及び先端側筒壁部35bのガス導入口35hを通じて、円筒状混合領域MX1(混合空間)内に導入される。
混合排出部材37は、外形円柱状でステンレス製の部材であり、後端側GKからノズル部材35の先端部内に嵌め込まれて、これに固定されている。この混合排出部材37は、後端側GKに位置する排出後端部37aと、この排出後端部37aの周縁から先端側GSに延出した円筒状の筒壁部37bとからなる。このうち、排出後端部37aには、径方向内側に膨出する捕集極37cが設けられており、この捕集極37cによって、スリット状の空間であるスリット状混合領域MX2が形成されている。このスリット状混合領域MX2は、前述の円筒状混合領域MX1と連通している(図4参照)。
一方、筒壁部37b内には、円柱状の空間であるガス排出路EXが形成されている。このガス排出路EXは、スリット状混合領域MX2と連通する。また、筒壁部37bには、排気管EPの下流側に向けて開口し、ガス排出路EXに繋がる1つのガス排出口37hが設けられている(図3及び図4参照)。
また、蓋部材39は、円板状でステンレス製の部材であり、混合排出部材37の先端側GSを閉塞している。
内筒31は、軸線方向GHに延びる円筒形状をなすステンレス製の筒状部材である(図3、図4、図6参照)。この内筒31は、半円筒状の第1部材32と半円筒状の第2部材34とからなり、第1部材32と第2部材34が組み合わされることで形成されている。第1部材32と第2部材34は、同一形状をなしている。具体的には、第1部材32と第2部材34は、内筒31を軸線方向GHに二等分した半筒状をなしている。
第1部材32は、半円筒状をなすセパレータ被覆部32bと、その後端側GKに位置する半円柱状の接触導通部32cとを有する。このうち、接触導通部32cは、軸線方向GHに接触導通部32cを貫通する筒状の通気口を有する。なお、第2部材34も、第1部材32と同等の形態を有している。
上述の第1部材32と第2部材34とを組み合わせた内筒31の内部には、電気絶縁性のセパレータ41が収容されている(図3及び図4参照)。詳細には、第1部材32のセパレータ被覆部32bと第2部材34のセパレータ被覆部とによって形成される円筒部内(円筒状のセパレータ収容空間)に、セパレータ41が接触して収容されている。これにより、セパレータ41が内筒31によって保持されている。
また、第1部材32の接触導通部32cと第2部材34の接触導通部34cとによって形成される2つの円筒状接触面の内部には、それぞれ、第1基準電位配線93と第2基準電位配線103とが接触して配置されている。これにより、内筒31が、第1基準電位配線93と第2基準電位配線103とに接触して導通する。
この内筒31は、センサ本体部5の内部に固定されている。具体的には、内筒31の先端部がホルダ50の後端部に外嵌されて、この外嵌部分(内筒31の先端部とホルダ50の後端部)が溶接されることで、内筒31の先端部がセンサ本体部5の内部に固定されている。
また、内筒31は、その後端部が、円筒状の金属保持部材42の内側に挿入されて固定された状態で、金属保持部材42によって保持されている。これにより、第1部材32と第2部材34とが組み合わされて円筒状の内筒31とされた状態を保つことができると共に、内筒31の後端部がセンサ本体部5の内部に固定される。なお、内筒31の後端部と金属保持部材42とは、溶接されて固定されている。
金属保持部材42は、軸線方向GHに延びる円筒状の側壁部42bと、この側壁部42bの後端部に接続する円環状の底部42cとを有する(図4、図6参照)。底部42cには、円形状の通気孔42dが設けられている。前述の第2外側金具15内に供給されたエア(圧縮空気)ARは、金属保持部材42の通気孔42dを通じて、センサ本体部5内を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流通する。
金属保持部材42の後端部は、半円筒状の2つの絶縁部材43bと43cを組み合わせた円筒状の絶縁部材43内に配置されて、絶縁部材43に保持されている。更に、この絶縁部材43の後端側GKには、円環状のゴム部材44が配置され、更にその後端側GKには、C環状のワッシャ45が配置されている(図4、図6参照)。
セパレータ41は、電気絶縁性部材(アルミナを主成分としたセラミック)からなり、軸線方向GHに延びる柱状をなしている(図3、図4、図6参照)。このセパレータ41は、当該セパレータ41を軸線方向GHに貫通する第1貫通孔41b及び第2貫通孔41cを有する。第1貫通孔41bと第2貫通孔41cは、別個独立した貫通孔であり、セパレータ41の壁部を挟んで軸線方向GHに直交する方向(図3において左右方向)に離間している。
セパレータ41の第1貫通孔41bの内部には、第1ケーブル90の先端部及び放電電極体70の第1延出部71が挿入されている。そして、第1貫通孔41bの内部には、放電電位接続部111(放電電位配線91の先端部91bと放電電極体70の第1延出部71の後端部とが、第1接続端子77を通じて接続された部位)が配置されている。
また、セパレータ41の第2貫通孔41cの内部には、第2ケーブル100の先端部及び補助電極体80の第2延出部81が挿入されている。そして、第2貫通孔41cの内部には、補助電位接続部112(補助電位配線101の先端部101bと補助電極体80の第2延出部81の後端部とが、第2接続端子87を通じて接続された部位)が配置されている。
これにより、放電電位PV2となる放電電位接続部111と補助電位PV4となる補助電位接続部112とが、セパレータ41によって電気的に絶縁されている。
従って、本実施形態の微粒子センサ1は、セパレータ41によって、放電電位接続部111と補助電位接続部112とが適切に電気絶縁された微粒子センサとなる。
次に、放電電極体70について説明する。この放電電極体70は、タングステン線からなる放電電極本体部70Aと、放電電極本体部70Aの周囲に位置する第1絶縁パイプ75とを有する。放電電極本体部70Aは、図3に示すように、直棒状の第1延出部71と、その先端部分に位置し、針状に尖った形状の針状先端部73とからなる。この放電電極本体部70A(針状先端部73)は、第1ケーブル90の放電電位配線91を通じて、外部の回路部201に接続され、放電電位PV2とされる。なお、放電電位PV2は、基準電位PV1に対し正の高電位であり、ピーク電位が1〜2kVの電位とされる。
第1延出部71は、その径方向周囲を絶縁セラミックからなる円筒状の第1絶縁パイプ75で被覆されている。但し、第1延出部71の後端部は、第1接続端子77によって放電電位配線91の先端部91bと接続するために、第1絶縁パイプ75で被覆されることなく露出している。
一方、針状先端部73は、放電対極部35dによって構成されている放電空間DS内に配置されており、放電対極部35dと共にイオン源を構成する。即ち、後述するように、基準電位PV1とされる放電対極部35dと、放電電位PV2とされる針状先端部73とは、これらの間において気中放電を発生させ、この気中放電によって微粒子Sに付着させるイオンCPを生成する。
次に、補助電極体80について説明する。この補助電極体80は、ステンレス線からなる補助電極本体部80Aと、補助電極本体部80Aの周囲に位置する円筒状の第2絶縁パイプ85とを有する。補助電極本体部80Aは、図3に示すように、直棒状の第2延出部81と、その先端側GSでU字状に曲げ返された曲げ返し部82と、曲げ返し部82から後端側GKに延びる共に先端が針状に尖った形状の補助電極部83とからなる。
第2延出部81は、その周囲を絶縁セラミックからなる円筒状の第2絶縁パイプ85で被覆されている。但し、第2延出部81の後端部は、第2接続端子87によって補助電位配線101の先端部101bと接続するために、第2絶縁パイプ85で被覆されることなく露出している。また、曲げ返し部82は、ガス排出路EX内に配置されている。
一方、補助電極部83は、スリット状混合領域MX2内に配置されている。この補助電極体80(補助電極部83)は、第2ケーブル100の補助電位配線101を通じて、外部の回路部201に接続され、補助電位PV4とされる。この補助電位PV4は、基準電位PV1に対して正の高電位であるが、放電電位PV2のピーク電位(1〜4kV)よりも低い、例えば、DC100〜200Vの電位にされている。
ところで、本実施形態の微粒子センサ1では、セパレータ41は、図6に示すように、その外周面に、軸線方向GHに延びる溝部41fを有している。溝部41fは、セパレータ41の外周面41dの一部が径方向内側に凹んだ形態で、軸線方向GHについてセパレータ41の先端から後端にまで延びている。そして、内筒31によってセパレータ41の外周が覆われた状態において、セパレータ41の溝部41fと内筒31の内周面とによって囲まれた通気孔AHが形成されている(図4参照)。さらに、この通気孔AHは、ホルダ50の通気孔57に連通している。
従って、本実施形態の微粒子センサ1では、エア取入部15tと放電空間DSとの間にセパレータ41を設けていても、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れたエアARを、適切に、センサ本体部5内の軸線方向GHの先端側の放電空間DS内に導入することができる。
本実施形態の微粒子センサ1(センサ本体部5)は、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆく、センサ内エア流路FCを有している(図4、図8参照)。より具体的には、このセンサ内エア流路FCは、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆき、セパレータ41の溝部41fと内筒31の内周面とによって囲まれた通気孔AHを通り、その後、ホルダ50の通気孔57内を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに通過して放電空間DS内に導入された後、さらに、ノズル部35aの連通孔35fを通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へ導入される第1流路FC1を含んでいる(図4参照)。なお、エアARが、ノズル部35aの連通孔35fを通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へ導入されるとき、放電空間DS内で生じたイオンが当該エアARと共に円筒状混合領域MX1(混合空間)内に導入される(図4、図8、図9参照)。
また、このセンサ内エア流路FCは、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に導入されたエアARが、センサ本体部5の内部を軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆき、その後、センサ本体部5の内部のうち内筒31の外側及びホルダ50の外側を、軸線方向GHの後端側GKから先端側GSに流れてゆく第2流路FC2も含んでいる。この第2流路FC2は、その軸線方向GHの先端側GSで、第1介在部材48及び第2介在部材49を間に挟んで、被測定ガス進入空間ISと隣接している(図4、図18参照)。換言すれば、第1介在部材48及び第2介在部材49は、センサ内エア流路FC(詳細には、第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとの境界部に配置されている。
なお、本実施形態の微粒子センサ1は、後述するように、気中放電を発生させることでイオンCPを生成し、このイオンCPを排気ガスEGに含まれる微粒子Sに付着させることによって、帯電した帯電微粒子SCを生成する。より具体的には、放電空間DS内において、放電電極体70の針状先端部73と放電対極部35dとの間で気中放電を発生させ、その後、円筒状混合領域MX1(混合空間)内において、当該気中放電により生じたイオンCPを排気ガスEGに含まれる微粒子Sに付着させることで、帯電した帯電微粒子SCを生成する。そして、この帯電微粒子SCの量に応じて基準電位PV1と接地電位PVEとの間に流れる信号電流を用いて、排気ガスEG中の微粒子Sの量を検知する。
ところで、被測定ガス進入空間IS内には、排気ガスEG(被測定ガス)に含まれる微粒子S(ススなど)も進入する。このため、従来の微粒子センサでは、被測定ガス進入空間IS内のうち排気ガスEGが滞留し易い箇所(例えば、被測定ガス進入空間ISのうち、ガス導入口35hよりも軸線方向GHの後端側GKに位置する領域)において、ススなどの微粒子Sが、被測定ガス進入空間ISを形成する内側金具30の外周面30k及び第1外側金具11の内周面11kに付着し、堆積してゆくことがあった。これにより、被測定ガス進入空間ISにおいて、基準電位PV1とされる内側金具30と接地電位PVEとされる外側金具10との間の電気絶縁性が低下し(例えば、堆積したススなどの微粒子Sを通じた微短絡が生じ)、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することができなくなる虞があった。
これに対し、本実施形態の微粒子センサ1では、第1介在部材48のうち、外側金具10(第1外側金具11の外側保持部11b)と接触する(対向する)円環状の第1面48b、及び、絶縁スペーサ47の先端面47bと接触する(対向する)円環状の第2面48cに、センサ内エア流路FCを流通するエアARの一部(第2流路FC2を流れるエアAR)をセンサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間ISへ流出させる(放出する)ための複数の溝部48h(凹部)を形成している(図10〜図13参照)。
第1介在部材48の溝部48hは、センサ内エア流路FC側(第1介在部材48の外周48j側)から被測定ガス進入空間IS側(第1介在部材48の内周48k側)へ延びる形態を有している。より具体的には、第1介在部材48の溝部48hは、第1介在部材48の外周48jから内周48kにわたって延びる形態をなし、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとを連通している(図11、図12、図18参照)。詳細には、第1介在部材48の第1面48bのうち溝部48hを構成する面と外側金具10の第5面11gとによって囲まれた空間からなる第1エア流出路EC1によって、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとを連通している。さらには、第1介在部材48の第2面48cのうち溝部48hを構成する面と絶縁スペーサ47の先端面47bとによって囲まれた空間からなる第2エア流出路EC2によって、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとを連通している。
これにより、第1介在部材48の溝部48hを通じて、エアARを、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができる(図18参照)。詳細には、第1エア流出路EC1を通じて、エアARを、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)と共に、第2エア流出路EC2を通じて、エアARを、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができる(図18、図20、及び図21参照)。
さらに、第2介在部材49のうち、内側金具30(ホルダ50の内側保持部51f)と接触する(対向する)環状の第3面49c、及び、絶縁スペーサ47の後端面47cと接触する(対向する)環状の第4面49bに、センサ内エア流路FCを流通するエアARの一部(第2流路FC2を流れるエアAR)をセンサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間ISへ流出させる(放出する)ための複数の溝部49h(凹部)を形成している(図14〜図17参照)。
第2介在部材49の溝部49hは、センサ内エア流路FC側(第2介在部材49の外周49j側)から被測定ガス進入空間IS側(第2介在部材49の内周49k側)へ延びる形態を有している。より具体的には、第2介在部材49の溝部49hは、第2介在部材49の外周49jから内周49kにわたって延びる形態をなし、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとを連通している(図15、図16、図18参照)。詳細には、第2介在部材49の第3面49cのうち溝部49hを構成する面と内側金具30の第6面51gとによって囲まれた空間からなる第3エア流出路EC3によって、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとを連通している。さらには、第2介在部材49の第4面49bのうち溝部49hを構成する面と絶縁スペーサ47の後端面47cとによって囲まれた空間からなる第4エア流出路EC4によって、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)と被測定ガス進入空間ISとを連通している。
これにより、第2介在部材49の溝部49hを通じて、エアARを、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができる(図18参照)。詳細には、第3エア流出路EC3を通じて、エアARを、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができると共に、第4エア流出路EC4を通じて、エアARを、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出させる(放出する)ことができる(図18、図22、及び図23参照)。
このようにすることで、被測定ガス進入空間IS内においてエアARの流れを形成することができるので、被測定ガス進入空間IS内において(被測定ガス進入空間ISのうち、ガス導入口35hよりも軸線方向GHの後端側GKに位置する領域においても)、排気ガスEG(被測定ガス)が滞留するのを防止できる。これにより、排気ガスEG(被測定ガス)に含まれる微粒子S(例えば、ススなど)が、被測定ガス進入空間ISを形成する内側金具30の外周面30k及び外側金具10の内周面11kに付着(堆積)することを低減することができる。例えば、内側金具30の外周面30k及び外側金具10の内周面11kに付着しようとする微粒子Sを、エアARで吹き飛ばすことができる。従って、本実施形態の微粒子センサ1では、被測定ガス進入空間ISにおいて、基準電位PV1とされる内側金具30と接地電位PVEとされる外側金具10との間の電気絶縁性が低下し難くなり、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1介在部材48において、各々の溝部48hが、複数のエア導入部48dと、1つのエア放出部48fと、複数のエア導入部48dと1つのエア放出部48fとを連結する連結部48gとを有している(図11及び図12参照)。ここで、エア導入部48dは、溝部48hのうち、センサ内エア流路FC側(第1介在部材48において外周48j側)に位置する部位であって、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)からエアARを当該溝部48h内に導入する部位である。一方、エア放出部48fは、被測定ガス進入空間IS側(第1介在部材48において内周48k側)に位置する部位であって、エア導入部48dから導入されたエアARを被測定ガス進入空間ISへ放出する部位である。
さらに、本実施形態では、第2介在部材49において、各々の溝部49hが、複数のエア導入部49dと、1つのエア放出部49fと、複数のエア導入部49dと1つのエア放出部49fとを連結する連結部49gとを有している(図15及び図16参照)。ここで、エア導入部49dは、溝部49hのうち、センサ内エア流路FC側(第2介在部材49において外周49j側)に位置する部位であって、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)からエアARを当該溝部49h内に導入する部位である。一方、エア放出部49fは、被測定ガス進入空間IS側(第2介在部材49において内周49k側)に位置する部位であって、エア導入部49dから導入されたエアARを被測定ガス進入空間ISへ放出する部位である。なお、溝部48h,49hは、例えば、平板円環形状をなす金属製(ステンレス製)の部材に対し、エッチング処理またはプレス加工を行うことで形成することができる。
ところで、空気中には多数のエアロゾル(空気中に浮遊する粒子)が含まれているため、センサ本体部5の外部に設けられたエアポンプ330からセンサ本体部5のエア取入部15tに向けて送出されたエアARにも、多数のエアロゾルが含まれることになる。このため、従来の微粒子センサでは、多数のエアロゾルを含むエアARが、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に導入されて、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)内を流れてゆき、その後、当該エアARの一部が、エア流出路ECを通じて、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出するようになっていた。
このため、例えば、エア流出路ECを通過できない粒径を有するエアロゾルが含まれている場合には、当該エアロゾルによってエア流出路ECが閉塞される(あるいは、当該エアロゾルがエア流出路EC内に留まることによってエア流出路ECが狭くなる、あるいは、当該エアロゾルがエア流出路ECの上流側開口に留まることによってエア流出路ECの上流側開口が狭くなる)虞があった。その結果、エア流出路ECを通じて、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へエアARを適切に流出させることができなくなる虞があった。
これに対し、本実施形態の微粒子センサ1は、エアポンプ330とエア取入部15tとを繋ぐ(エアポンプ330とエア取入部15tとの間を連通する)エア流路GCの途中に設けられたエアフィルタ120を有している(図4、図8、及び図19参照)。エアフィルタ120は、エレメント122と、これを収容するケース121とを備える。このエアフィルタ120は、エア流出路EC(第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、第4エア流出路EC4)の横切断面(エア流出路ECをその長さ方向に直交する方向に切断した切断面、図20〜図23参照)においてエア流出路EC(第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、第4エア流出路EC4)に内接する内接円ICの直径(例えば、40μm)よりも小さい所定値(本実施形態では10nm)の粒径を有する粒子を捕捉可能なエアフィルタである。なお、第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、及び、第4エア流出路EC4の横切断面は、いずれも同形状(同寸法)である。従って、第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、及び第4エア流出路EC4に内接する内接円ICの直径は、同等になる。
従って、本実施形態の微粒子センサ1では、微粒子センサ1の外部に設けられたエアポンプ330から送出されたエアARが、センサ本体部5のエア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れられる前に、当該エアARから、エアフィルタ120によって、エア流出路EC(第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、第4エア流出路EC4)を通過できない粒径(すなわち、内接円ICの直径と同等以上の粒径)を有するエアロゾルを捕捉して除去することができる。これにより、エア流出路EC(第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、第4エア流出路EC4)を通過できない粒径を有するエアロゾルを含まないエアARを、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れることができるので、エアロゾルによってエア流出路EC(第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、第4エア流出路EC4)が閉塞される(あるいは、当該エアロゾルがエア流出路EC内に留まることによってエア流出路ECの一部が狭くなる、あるいは、当該エアロゾルがエア流出路ECの上流側開口に留まることによってエア流出路ECの上流側開口が狭くなる)ことが生じ難くなる。
なお、従来の微粒子センサでは、エアロゾルとしてエアARに含まれる硫酸アンモニウム粒子が、エア流出路ECの内部に堆積してゆき、エア流出路ECの一部が狭くなる(横断面積が小さくなる)ことがあった。このために、エア流出路ECを通じて、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へエアARを適切に流出させることができなくなることがあった。さらには、エア流出路ECの一部が狭くなる(横断面積が小さくなる)ことによって、センサ内エア流路FCのうち第2流路FC2から被測定ガス進入空間IS内へ流出するエアARの流量が低下する分、センサ内エア流路FCの第1流路FC1を流れるエアARの流量が増加して、ノズル部35aの連通孔35fを通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1(混合空間)へ導入されるエアARの流量が増加することがあった。これにより、排気ガスEGに含まれる微粒子Sの量を適切に検知することができなくなる虞があった。
これに対し、本実施形態の微粒子センサ1は、前述したように、エアポンプ330とエア取入部15tとを繋ぐ(エアポンプ330とエア取入部15tとの間を連通する)エア流路GCの途中に設けられたエアフィルタ120を有している(図4、図8、及び図19参照)。このエアフィルタ120のろ過度は、10nmである。すなわち、エアフィルタ120は、10nm以上の粒径を有する粒子を捕捉することができる。一方、エアロゾルである硫酸塩粒子としての代表例である硫酸アンモニウム粒子は、10nmよりも大きい。従って、エアフィルタ120は、エアARに含まれる硫酸アンモニウム粒子(これと同等の粒径を有する粒子)を捕捉可能な(物理的に捕捉可能な)エアフィルタである。
従って、本実施形態の微粒子センサ1では、センサ本体部5の外部に設けられたエアポンプ330から送出されたエアARが、センサ本体部5のエア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れられる前に、当該エアARから、エアフィルタ120によって、エアロゾルである硫酸塩粒子としての硫酸アンモニウム粒子(さらには、これと粒径が同等以上のエアロゾル)を捕捉して除去することができる。これにより、硫酸アンモニウム粒子(さらには、これと粒径が同等以上のエアロゾル)を含まないエアARを、エア取入部15tを通じてセンサ本体部5の内部に取り入れることができるので、エアロゾルがエア流出路EC(第1エア流出路EC1、第2エア流出路EC2、第3エア流出路EC3、第4エア流出路EC4)内に堆積し難くなる。従って、本実施形態の微粒子センサ1では、センサ内エア流路FC(第2流路FC2)から被測定ガス進入空間IS内へ流出するエアARの流量が低下することを抑制することができる。
次いで、微粒子センサ1の電気的機能及び動作について説明する(図8及び図9参照)。まず、外部の回路部201の制御により、基準電位PV1とされた内側金具30のノズル部35a(放電対極部35d)と、これよりも正の高電位である放電電位PV2とされた放電電極体70の針状先端部73との間において、気中放電(コロナ放電)を発生させる。この気中放電により、空気中のN2,O2 等が電離した正のイオンCPが発生する。一方で、エアARが、センサ本体部5の後端側GKから放電空間DS内に供給される。このため、発生したイオンCPの一部は、エアARと共に、連通孔35f(オリフィス孔)を通じて放電空間DSから円筒状混合領域MX1に噴射される。
このエアARが、円筒状混合領域MX1に噴射されると、円筒状混合領域MX1の気圧が低下するため、排気管EP内を流通する排気ガスEGが、ガス導入口35hから円筒状混合領域MX1に取り入れられる。この取入ガスEGIは、エアARと混合され、スリット状混合領域MX2及びガス排出路EXを経由して、ガス排出口37hから排出される。その際、排気ガスEG中のススなどの微粒子Sも円筒状混合領域MX1内に取り入れられる。この微粒子Sは、イオンCPが付着して、正に帯電した帯電微粒子SCとなり、この状態でガス排出口37hからエアARと共に排出される。一方、円筒状混合領域MX1に噴射されたイオンCPのうち、微粒子Sに付着しなかった浮遊イオンCPFは、補助電位PV4とされた補助電極体80の補助電極部83から斥力を受け、捕集極37cに付着することで、ガス排出口37hからの排出が抑制される。
前述の気中放電の際、外部の回路部201から放電電極体70の針状先端部73に、放電電流Idが供給される。この放電電流Idの多くは、ノズル部35aに受電電流Ijとして流れ込み、回路部201に戻る。一方、捕集極37cで捕集された浮遊イオンCPFの電荷に起因する捕集電流Ihも、回路部201に戻る。つまり、受電電流Ijと捕集電流Ihの和である受電捕集電流Ijh(=Ij+Ih)が回路部201に戻る。
但し、この受電捕集電流Ijhは、帯電微粒子SCに付着して排出された排出イオンCPHの電荷に対応する電流分だけ、放電電流Idよりも小さい値となる。このため、放電電流Idと受電捕集電流Ijhとの差分(放電電流Id−受電捕集電流Ijh)に相当する信号電流が、基準電位PV1と接地電位PVEとの間を流れる。
従って、この帯電微粒子SCにより排出された排出イオンCPHの電荷量に対応する信号電流を回路部201で検知することにより、排気ガスEG中の微粒子Sの量を検知できる。このため、本実施形態では、帯電微粒子SCの電荷量に基づいて(詳細には、帯電微粒子SCの電荷量に応じて、基準電位PV1と接地電位PVEとの間を流れる信号電流に基づいて)、排気ガスEG(被測定ガス)中の微粒子Sの量を検知する。
なお、微粒子センサ1によって検知する「微粒子Sの量」としては、排気ガスEG中の微粒子Sの表面積の合計に比例する値を得てもよいし、微粒子Sの質量の合計に比例する値を得てもよい。また、排気ガスEGの単位体積中に含まれる微粒子Sの個数に比例する値(微粒子Sの濃度)を得てもよい。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
1 微粒子センサ
5 センサ本体部
10 外側金具
11 第1外側金具
11k 内周面
15 第2外側金具
15t エア取入部
30 内側金具
30k 外周面
31 内筒
35d 放電対極部
47 絶縁スペーサ
48 第1介在部材
48h,49h 溝部(凹部)
49 第2介在部材
50 ホルダ
70 放電電極体
120 エアフィルタ
330 エアポンプ
AR エア
CP イオン
DS 放電空間
EC エア流出路
EC1 第1エア流出路
EC2 第2エア流出路
EC3 第3エア流出路
EC4 第4エア流出路
EG 排気ガス(被測定ガス)
EP 排気管(通気管)
FC センサ内エア流路
FC1 第1流路
FC2 第2流路
GH 軸線方向
GK 軸線方向の後端側
GS 軸線方向の先端側
IC 内接円
IS 被測定ガス進入空間
PVE 接地電位
PV1 基準電位
S 微粒子
SC 帯電微粒子

Claims (2)

  1. 軸線方向に延びる形態のセンサ本体部を有し、前記センサ本体部のうち前記軸線方向の先端側の部位を通気管の内部に配置して、接地電位とされた前記通気管の内部を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサであって、
    前記センサ本体部は、
    前記微粒子センサの外部に設けられたエアポンプから送出されたエアを、前記センサ本体部の内部に取り入れるためのエア取入部と、
    金属からなり、前記通気管に装着されて前記接地電位とされる筒状の外側金具と、
    金属からなり、前記接地電位とは異なる基準電位とされ、前記外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具と、
    絶縁性セラミックからなり、前記内側金具と前記外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサと、
    金属からなり、前記外側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第1介在部材と、
    金属からなり、前記内側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第2介在部材と、を備え、
    前記微粒子センサは、前記センサ本体部の前記軸線方向の先端側で、前記外側金具の内周面と前記内側金具の外周面との間に、前記被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有し、
    前記センサ本体部は、前記エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に導入された前記エアが、前記センサ本体部の内部を前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、センサ内エア流路を有し、
    前記第1介在部材及び前記第2介在部材は、前記センサ内エア流路と前記被測定ガス進入空間との境界部に配置されており、
    前記第1介在部材と前記外側金具との間、前記第1介在部材と前記絶縁スペーサとの間、前記第2介在部材と前記内側金具との間、及び、前記第2介在部材と前記絶縁スペーサとの間のうち、少なくともいずれかに、前記エアの少なくとも一部を前記センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させるエア流出路が形成されており、
    前記微粒子センサは、前記エアポンプと前記エア取入部とを繋ぐエア流路の途中に設けられたエアフィルタを有し、
    前記エアフィルタは、前記エア流出路の横切断面において前記エア流出路に内接する内接円の直径よりも小さい所定値の粒径を有する粒子を捕捉可能なエアフィルタである
    微粒子センサ。
  2. 軸線方向に延びる形態のセンサ本体部を有し、前記センサ本体部のうち前記軸線方向の先端側の部位を通気管の内部に配置して、接地電位とされた前記通気管の内部を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子センサであって、
    前記センサ本体部は、
    前記微粒子センサの外部に設けられたエアポンプから送出されたエアを、前記センサ本体部の内部に取り入れるためのエア取入部と、
    金属からなり、前記通気管に装着されて前記接地電位とされる筒状の外側金具と、
    金属からなり、前記接地電位とは異なる基準電位とされ、前記外側金具によって径方向周囲を囲まれた内側金具と、
    絶縁性セラミックからなり、前記内側金具と前記外側金具との間に配置されて両者を電気的に絶縁する筒状の絶縁スペーサと、
    金属からなり、前記外側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第1介在部材と、
    金属からなり、前記内側金具と前記絶縁スペーサとに接触しつつ両者の間に介在する環状の第2介在部材と、を備え、
    前記微粒子センサは、前記センサ本体部の前記軸線方向の先端側で、前記外側金具の内周面と前記内側金具の外周面との間に、前記被測定ガスが進入する被測定ガス進入空間を有し、
    前記センサ本体部は、前記エア取入部を通じて前記センサ本体部の内部に導入された前記エアが、前記センサ本体部の内部を前記軸線方向の後端側から先端側に流れてゆく、センサ内エア流路を有し、
    前記第1介在部材及び前記第2介在部材は、前記センサ内エア流路と前記被測定ガス進入空間との境界部に配置されており、
    前記第1介在部材と前記外側金具との間、前記第1介在部材と前記絶縁スペーサとの間、前記第2介在部材と前記内側金具との間、及び、前記第2介在部材と前記絶縁スペーサとの間のうち、少なくともいずれかに、前記エアの少なくとも一部を前記センサ内エア流路から前記被測定ガス進入空間へ流出させるエア流出路が形成されており、
    前記微粒子センサは、前記エアポンプと前記エア取入部とを繋ぐエア流路の途中に設けられたエアフィルタを有し、
    前記エアフィルタは、前記エアに含まれる硫酸塩粒子を捕捉可能なエアフィルタである
    微粒子センサ。
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