JP2014035292A - 微粒子検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブル内の絶縁体層の表面が静電気により帯電されるのを抑えて、微粒子の量を適切に検知できる微粒子検知システムを提供する。
【解決手段】被測定ガスEG中の微粒子Sの量を検知する微粒子検知システム1は、検知部10と、駆動検知回路210,240,230と、ケーブル160とを備える。ケーブル160は、第2電位配線161、第2電位配線161の径方向周囲を包囲する第1電位配線165、第2電位配線161と第1電位配線165との間を絶縁する2−1間絶縁体層164、第1電位配線165の径方向周囲を包囲する第3電位配線167、第1電位配線165の径方向周囲を包囲し、第1電位配線165と第3電位配線167との間を絶縁する1−3間絶縁体層166、1−3間絶縁体層166と一体とされてその径方向内側表面166Uを覆う導電性の第1導電被覆層166a、及び、1−3間絶縁体層166と一体とされてその径方向外側表面166Sを覆う導電性の第3導電被覆層166bを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子検知システムに関する。
ガス中の微粒子量を計測したい場合がある。例えば、内燃機関(例えば、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン)では、その排気ガス中にススなどの微粒子を含むことがある。
このような微粒子を含む排気ガスは、フィルタで微粒子を捕集して浄化することが行われている。しかるに、フィルタが破損するなどの不具合を生じた場合には、未浄化の排気ガスが直接、フィルタの下流に排出されることとなる。
そこで、排気ガス中の微粒子の量を直接計測したり、フィルタの不具合を検知すべく、フィルタ下流の排気ガス中の微粒子の量を検知可能な微粒子検知システムが求められている。
例えば、特許文献1には、粒子計測処理方法及び機器が開示されている。この特許文献1では、イオン化された正のイオン粒子を含む気体を噴射孔から噴射し、チャネル内に取り込んだ微粒子を含む被測定ガスと混合して微粒子を帯電させ、その後に排出する。そして、排出された帯電微粒子の量に応じて流れる電流(信号電流)を検知して、微粒子の濃度を検知する手法が開示されている。
WO2009/109688
このような微粒子検知システムにおいて、通気管に装着される検知部と、検知部を駆動し微粒子の量を検知する駆動検知回路とを、互いに離して配置するとともに、両者をケーブルを用いて接続した構成のものがある。これは、排気管などの通気管は高温となり得るので、高温となった排気管からの熱が回路に伝わりにくくするため、駆動検知回路の配置を容易とするためなどの理由による。
しかしながら、このようなケーブルは、複数の導電体と絶縁体から構成されており、ケーブルが振動すると、導電体と絶縁体との間に摩擦による静電気が発生して、絶縁体の表面が帯電する場合がある。そして、このような静電気による帯電が生じると、静電気ノイズが発生して、微粒子の量が適切に検知出来なくなる虞がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、ケーブル内の絶縁体層の表面に静電気が帯電するのを抑えて、微粒子の量を適切に検知できる微粒子検知システムを提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子検知システムであって、上記通気管に装着される検知部と、上記検知部を駆動し上記微粒子の量を検知する駆動検知回路と、上記検知部と上記駆動検知回路との間を電気的に接続する複数の配線材からなるケーブルと、を備え、上記検知部は、第1電位とされる第1電位部材、上記第1電位とは異なる第2電位とされる第2電位部材、及び、上記第1電位及び第2電位とは異なる第3電位とされる第3電位部材、を有し、上記ケーブルは、上記第2電位部材に導通する第2電位配線、上記第1電位部材に導通し、上記第2電位配線の径方向周囲を包囲し、編組及びらせん状に捲回した帯状金属箔の少なくともいずれかからなる第1電位配線、上記第2電位配線の径方向周囲を包囲し、上記第2電位配線と上記第1電位配線との間に配置されて、両者を絶縁する2−1間絶縁体層、上記第3電位部材に導通し、上記第1電位配線の径方向周囲を包囲し、編組及びらせん状に捲回した帯状金属箔の少なくともいずれかからなる第3電位配線、上記第1電位配線の径方向周囲を包囲し、上記第1電位配線と上記第3電位配線との間に配置されて、両者を絶縁する絶縁性の1−3間絶縁体層、上記1−3間絶縁体層と一体とされてその径方向内側表面を覆い、上記第1電位配線に接触する導電性の第1導電被覆層、及び、上記1−3間絶縁体層と一体とされてその径方向外側表面を覆い、上記第3電位配線に接触する導電性の第3導電被覆層、を有し、上記第1電位配線と上記第3電位配線とで、上記第2電位配線を二重に包囲するとともに、上記第3電位配線で上記第1電位配線を包囲する二重包囲ケーブルである微粒子検知システムである。
この微粒子検知システムでは、検知部と駆動検知回路との間を接続するケーブルとして上述の構成の二重包囲ケーブルを用いている。この二重包囲ケーブルは、第1電位配線と第3電位配線とで第2電位配線を二重に包囲するとともに、第3電位配線で第1電位配線を包囲している。そして、第1電位配線と第3電位配線の間には、両者を絶縁する1−3間絶縁体層が配置されている。しかも、1−3間絶縁体層の径方向内側表面は、この1−3間絶縁体層と一体とされた導電性の第1導電被覆層に覆われており、第1電位配線はこの第1導電被覆層に接触している。また、1−3間絶縁体層の径方向外側表面は、この1−3間絶縁体層と一体とされた導電性の第3導電被覆層に覆われており、第3電位配線はこの第3導電被覆層に接触している。
ここで、1−3間絶縁体層の径方向内側表面及び径方向外側表面に、第1導電被覆層及び第3導電被覆層が無い場合を考える。このようなケーブルが振動すると、導電体である第1電位配線及び第3電位配線と絶縁体である1−3間絶縁体層との間に摩擦による静電気が発生して、1−3間絶縁体層の内側表面及び外側表面が帯電しやすい。
しかるに、本システムでは、1−3間絶縁体層の内外表面に一体に、第1導電被覆層及び第3導電被覆層をそれぞれ設けてある。このため、ケーブルが振動しても、1−3間絶縁体層は、第1電位配線あるいは第3電位配線と触れておらず、これらとの間の摩擦が生じないので、1−3間絶縁体層に静電気による帯電を生じにくい。即ち、本システムでは、第1電位配線と第3電位配線との間に静電気が帯電するのを抑えることができる。かくして、微粒子の量を適切に検知することができる。
なお、1−3間絶縁体層、第1導電被覆層、及び第3導電被覆層としては、FEPなどのフッ素系の絶縁樹脂を1−3間絶縁体層に用い、その内外表面に、この樹脂にカーボンを添加した導電性の樹脂層を一体に形成したものが挙げられる。
さらに、上述の微粒子検知システムであって、前記検知部は、第1放電電極及び第2放電電極を含み、これらの間の気中放電により、イオンを生成するイオン源、上記イオン源の上記第1放電電極に導通してなり、前記通気管内を流通する前記被測定ガスの一部を上記イオン源で生成した上記イオンと混合して、上記一部の被測定ガス中の前記微粒子を上記イオンが付着した帯電微粒子として上記通気管内に戻す構成とされ、上記イオンのうち上記微粒子に付着しなかった浮遊イオンを捕集する捕集極をなす微粒子帯電部、上記第1放電電極及び上記微粒子帯電部に導通し、前記第1電位とされる前記第1電位部材である第1導通部材、上記第2放電電極に導通し、前記第2電位とされる前記第2電位部材である第2電極導通部材、及び、上記通気管に導通し、前記第3電位部材であり、前記第3電位である接地電位とされる接地電位部材、を有し、前記ケーブルは、上記第1導通部材に導通する前記第1電位配線と、前記第3電位配線であり、上記接地電位部材に導通する接地電位配線とで、上記第2電極導通部材に導通する前記第2電位配線を二重に電磁遮蔽するとともに、上記接地電位配線で上記第1電位配線を電磁遮蔽してなる微粒子検知システムとすると良い。
このシステムでは、第3電位配線である接地電位配線は、接地電位とされる接地電位部材に導通しており、第1電位配線は、イオン源の第1放電電極及び微粒子帯電部に導通する第1導通部材に導通している。そして、第1電位の第1電位配線と接地電位の接地電位配線とで、イオン源の第2放電電極及び第2電極導通部材に導通する第2電位の第2電位配線を二重に電磁遮蔽している。また、接地電位の接地電位配線で第1電位の第1電位配線を電磁遮蔽している。
さらに、このシステムでは、前述の微粒子帯電部を有しており、ここから帯電微粒子として通気管に戻された電荷の量が微粒子の量に対応する。ここで、微粒子帯電部の電位である第1電位と、通気管に導通した接地電位との間を流れる信号電流が、微粒子帯電部から通気管に戻された電荷の量に対応する。そして、本システムでは、第1電位配線は微粒子帯電部に導通し、第3電位配線である接地電位配線は接地電位とされる接地電位部材に導通している。また、第1電位配線と第2電位配線は、それぞれイオン源の第1放電電極と第2放電電極に導通し、両者の間に放電電流が流れる。
このため、第1電位配線、第2電位配線及び接地電位配線が、上述のような二重シールド構造を有し、互いに電磁遮蔽されていることにより、これらの配線間に発生する漏れ電流の影響や外部からの電磁ノイズの影響を受けにくくなる。さらには、前述したように、静電気の影響も抑えられるので、微粒子の量を適切に検知できる。
さらに、上述の微粒子検知システムであって、前記通気管は、車載した内燃機関の排気管であり、前記被測定ガスは、上記排気管内を流通する排気ガスである微粒子検知システムとすると良い。
このシステムを車載した場合、車の運転に伴って、ケーブルが振動しやすいので、ケーブル内で摩擦が発生しやすい。一方、本システムに用いるケーブルは、二重包囲ケーブル構造を有し、1−3間絶縁体層の内外表面を導電性の第1導電被覆層及び第3導電被覆層で覆っているので、車の運転による振動がケーブルに掛かっても、1−3間絶縁体層に摩擦による静電気が生じにくい。このため、微粒子の量を適切に検知できる。
実施形態にかかり、車両に搭載したエンジンの排気管に微粒子検知システムを適用した状態を説明する説明図である。 実施形態にかかる微粒子検知システムの概略構成を示す説明図である。 実施形態にかかる微粒子検知システムのうち、微粒子帯電部内での、微粒子の取り入れ、帯電、排出の様子を模式的に説明する説明図である。 実施形態にかかる微粒子検知システムのうち、ケーブルの構造を示す横断面図である。
本実施形態に係る微粒子検知システム1について、図面を参照して説明する。本実施形態の微粒子検知システム1は、車両AMに搭載したエンジンENG(内燃機関)の排気管EPに装着して、排気管EP内を流れる排気ガスEG中の微粒子S(ススなど)の量を検知する(図1参照)。このシステム1は、主として、検知部10と、回路部201と、ケーブル160とからなる(図2参照)。
検知部10は、排気管EP(通気管)のうち、取付開口EPOが穿孔された取付部EPTに装着されている。そして、その一部(図2中、取付部EPTよりも右側(先端側))は取付開口EPOを通じて排気管EP内に配置されており、排気ガスEG(被測定ガス)に接触する。
回路部201は、排気管EP外で、複数の配線材からなるケーブル160を介して検知部10に接続されている。この回路部201は、検知部10を駆動するとともに、後述する信号電流Isを検知する回路を有している。
先ず、本システム1のうち、回路部201の電気回路上の構成について説明する。回路部201は、計測制御回路220と、イオン源電源回路210と、補助電極電源回路240とを有している。
このうち、イオン源電源回路210は、第1電位PV1とされる第1出力端211と、第2電位PV2とされる第2出力端212とを有している。第2電位PV2は、具体的には、第1電位PV1に対して、正の高電位とされている。さらに具体的には、第2出力端212からは、第1電位PV1に対し、100kHz程度の正弦波を半波整流した、1〜2kV0-pの正のパルス電圧が出力される。なお、イオン源電源回路210は、その出力電流についてフィードバック制御され、自律的に、その実効値が予め定めた電流値(例えば、5μA)を保つ定電流電源を構成している。
一方、補助電極電源回路240は、第1出力端211に導通して第1電位PV1とされる補助第1出力端241と、補助電極電位PV3とされる補助第2出力端242とを有している。この補助電極電位PV3は、具体的には、第1電位PV1に対して、正の直流高電位であるが、第2電位PV2のピーク電位(1〜2kV)よりも低い、例えば、DC100〜200Vの電位にされている。
さらに、計測制御回路220の一部をなす信号電流検知回路230は、イオン源電源回路210の第1出力端211に接続する信号入力端231と、接地電位PVEに接続する接地入力端232とを有している。この信号電流検知回路230は、信号入力端231と接地入力端232の間を流れる信号電流Isを検知する。
加えて、この回路部201において、イオン源電源回路210及び補助電極電源回路240は、第1電位PV1とされる内側回路ケース250に包囲されている。イオン源電源回路210の第1出力端211、補助電極電源回路240の補助第1出力端241、及び、信号電流検知回路230の信号入力端231は、この内側回路ケース250に接続している。
なお、本実施形態では、この内側回路ケース250は、イオン源電源回路210、補助電極電源回路240及び絶縁トランス270の二次側鉄心271Bを収容して包囲すると共に、後述するケーブル160の第1電位配線165に導通している。
一方、絶縁トランス270は、その鉄心271が、一次側コイル272を捲回した一次側鉄心271Aと、電源回路側コイル273及び補助電極電源側コイル274が捲回された二次側鉄心271Bとに、分離して構成されている。但し、絶縁トランス270は、一次側鉄心271Aと二次側鉄心271Bとを、小さな隙間を介して離間させ、電気的に互いに絶縁しながらも、磁気回路的には両者を共通の磁束が通過するように構成することで、絶縁トランス270としての変成作用を果たす。なお、鉄心271のうち、一次側鉄心271Aは、接地電位PVEに導通し、二次側鉄心271Bは、第1電位PV1(イオン源電源回路210の第1出力端211)に導通している。
さらに、イオン源電源回路210、補助電極電源回路240、内側回路ケース250、及び、信号電流検知回路230を含む計測制御回路220は、信号電流検知回路230の接地入力端232に導通して接地電位PVEとされる外側回路ケース260に包囲されている。さらに、信号電流検知回路230の接地入力端232の他、絶縁トランス270の一次側鉄心271Aは、この外側回路ケース260に接続している。
なお、本実施形態では、この外側回路ケース260は、内部にイオン源電源回路210、補助電極電源回路240、内側回路ケース250、信号電流検知回路230を含む計測制御回路220及び絶縁トランス270の一次側鉄心271Aを収容して包囲すると共に、後述するケーブル160の第3電位配線167に導通している。
計測制御回路220は、レギュレータ電源PSを内蔵している。なお、このレギュレータ電源PSは、電源配線BCを通じて外部のバッテリBTで駆動される。
また、計測制御回路220は、マイクロプロセッサ100を含み、通信線CCを介して内燃機関を制御する制御ユニットECUと通信可能となっており、前述した信号電流検知回路230の測定結果(信号電流Isの大きさ)、これを微粒子量などに換算した値、あるいは、微粒子量が所定量を超えたか否かなどの信号を、制御ユニットECUに送信可能となっている。これにより、制御ユニットECUで、内燃機関の制御や、フィルタ(図示しない)の不具合警告を発するなどの動作が可能となる。
外部からレギュレータ電源PSを通じて計測制御回路220に入力された電力の一部は、絶縁トランス270を介して、イオン源電源回路210及び補助電極電源回路240に分配される。なお、絶縁トランス270においては、計測制御回路220の一部をなす一次側コイル272と、イオン源電源回路210の一部をなす電源回路側コイル273と、補助電極電源回路240の一部をなす補助電極電源側コイル274と、鉄心271(一次側鉄心271A,二次側鉄心271B)とは、互いに絶縁されている。このため、計測制御回路220から、イオン源電源回路210及び補助電極電源回路240に電力を分配できる一方、これら同士間の絶縁を保つことができる。
なお、本実施形態では、絶縁トランス270は、補助電極電源回路240に電力を供給する補助電極絶縁トランスをも兼ねている。
圧送ポンプ300は、自身の周囲の大気(空気)を取り込んで、先端部分が外側回路ケース260及び内側回路ケース250内に差し込まれた送気パイプ310を通じて、後述するイオン気体噴射源11に向けて、清浄な圧縮空気AKを圧送する。
次いで、ケーブル160について説明する(図2,図4参照)。このケーブル160は、二重包囲ケーブルであり、その中心部分には、銅線からなる第2電位配線161及び補助電位配線162と、PTFEからなる中空のエアパイプ163が配置されている。これらの径方向周囲は、内側絶縁体層164で包囲されている。具体的には、まず、第2電位配線161及び補助電位配線162を、それぞれFEPからなる絶縁性の第2電位配線被覆層164a及び補助電位配線被覆層164bで被覆している。さらに、これら第2電位配線被覆層164a、補助電位配線被覆層164b及びエアパイプ163の周囲及び相互間を、繊維の延伸方向をケーブル160の長手方向に揃えたガラス繊維からなる絶縁性の内側絶縁繊維部材164cで包囲している。さらに、第2電位配線被覆層164a、補助電位配線被覆層164b、エアパイプ163及び内側絶縁繊維部材164cの周りに、PTFEからなる絶縁テープを巻き付けて内側絶縁被覆層164dを形成している。かくして、第2電位配線161の径方向周囲は、第2電位配線被覆層164a、内側絶縁繊維部材164c及び内側絶縁被覆層164dの3つで包囲されている。また、補助電位配線162の径方向周囲は、補助電位配線被覆層164b、内側絶縁繊維部材164c及び内側絶縁被覆層164dの3つで包囲されている。即ち、これら第2電位配線被覆層164a、補助電位配線被覆層164b、内側絶縁繊維部材164c及び内側絶縁被覆層164dの4つからなる内側絶縁体層164(2−1間絶縁体層)で、第2電位配線161及び補助電位配線162の径方向周囲を包囲している。
さらに、この内側絶縁体層164(内側絶縁被覆層164d)の径方向周囲を、銅細線を編んだ編組からなる第1電位配線165で包囲している。加えて、この第1電位配線165の径方向周囲には、FEPからなる絶縁性の絶縁体被覆層166(1−3間絶縁体層)が配置されている。但し、絶縁体被覆層166の径方向内側表面166Uは、この絶縁体被覆層166と一体とされ、カーボン入りFEPからなる導電性の第1導電被覆層166aに覆われており、第1電位配線165は、この第1導電被覆層166aに接触している。また、絶縁体被覆層166の径方向外側表面166Sも、同じくこの絶縁体被覆層166と一体とされ、カーボン入りFEPからなる導電性の第3導電被覆層166bに覆われている。そして、さらにその径方向周囲は、銅細線を編んだ編組からなる第3電位配線167で被覆されている。従って、この第3電位配線167も、絶縁体被覆層166ではなく、第3導電被覆層166bに接触している。なお、この第3電位配線167の径方向周囲には、その保護のため、FEPからなる絶縁性の外側絶縁被覆層168が形成されている。かくして、このケーブル160では、第2電位配線161及び補助電位配線162の周囲を、内側絶縁体層164及び絶縁体被覆層166を介して、第1電位配線165及び第3電位配線167で二重に取り囲む形態となっている。
このように、絶縁体被覆層166(1−3間絶縁体層)の内外表面166U,166Sに一体に、第1導電被覆層166a及び第3導電被覆層166bを設けてあるので、ケーブル160が振動しても、絶縁体被覆層166と第1電位配線165あるいは第3電位配線167との間に摩擦が生じない。このため、絶縁体被覆層166に静電気が帯電しにくい。
加えて、このケーブル160は、エアパイプ163内の気体流通路163Hを通じて、ケーブル160の長手方向に、気体を流通させることができる。
なお、次述するように、本システム1では、第3電位配線167は、信号電流検知回路230の接地入力端232及び外側回路ケース260に接続、導通して接地電位PVEとされる接地電位配線167である。また、接地電位PVEが、第3電位配線167の電位である第3電位となる。
前述したように、回路部201は、このケーブル160と接続している(図2参照)。具体的には、イオン源電源回路210の第2出力端212は、第2電位配線161に接続、導通して、第2電位PV2とされている。また、補助電極電源回路240の補助第2出力端242は、補助電位配線162に接続、導通して、補助電極電位PV3とされている。さらに、イオン源電源回路210の第1出力端211は、補助電極電源回路240の補助第1出力端241、信号電流検知回路230の信号入力端231、内側回路ケース250及び第1電位配線165に接続、導通して、第1電位PV1とされている。加えて、信号電流検知回路230の接地入力端232は、外側回路ケース260及び接地電位配線167(第3電位配線)に接続、導通して、接地電位PVE(第3電位)とされている。
その他、圧送ポンプ300の送気パイプ310は、内側回路ケース250内を通じて、ケーブル160のエアパイプ163に連通されている。
次いで、検知部10について説明する(図2参照)。前述したように、検知部10は、エンジンENG(内燃機関)の排気管EP(通気管)のうち取付開口EPOを有する取付部EPTに装着され、排気ガスEG(被測定ガス)に接触する。この検知部10は、その電気的機能において、大別して、イオン気体噴射源11、微粒子帯電部12、第1導通部材13、針状電極体20及び補助電極体50から構成されている。
ケーブル160の第2電位配線161には、針状電極体20の延出部21が接続されている。この針状電極体20は、タングステン線からなり、第2電極導通部材(第2電位部材)である概略直棒状の延出部21と、その先端部分が針状に尖った形態とされた、イオン気体噴射源11の第2放電電極をなす針状先端部22を有する。
また、ケーブル160の補助電位配線162には、補助電極体50の延出部51が接続されている。この補助電極体50は、ステンレス線からなり、概略直棒状の延出部51と、U字状に曲げ返された先の先端部に位置し、補助電極をなす補助電極部53を有する。
一方、ケーブル160の第1電位配線165には、第1電位部材である第1導通部材13が接続されている。この第1導通部材13は、金属製で筒状をなし、ケーブル160の第1電位配線165及び内側回路ケース250を通じて、イオン源電源回路210の第1出力端211に導通し、第1電位PV1とされている。
また、第1導通部材13は、針状電極体20の延出部21及び補助電極体50の延出部51のうち、排気管EP外に位置する部位の径方向周囲を包囲している。
さらに、ケーブル160のエアパイプ163がなす気体流通路163Hを通じて、第1導通部材13内に圧縮空気AKが導き入れられる。この圧縮空気AKは、さらに先端側(図2中、右側)の放電空間DS(後述する)に圧送される。
また、ケーブル160の接地電位配線167(第3電位配線)には、接地電位部材(第3電位部材)である外側包囲部材14が接続されている。この外側包囲部材14は、金属製で筒状をなし、第1導通部材13の径方向外側に位置すると共に、排気管EPに装着されて、この排気管EPに導通し、接地電位PVE(第3電位)とされている。
さらに、第1導通部材13の先端側(図2中、右側)には、ノズル部31が嵌め込まれている。このノズル部31は、その中央が先端側に向かう凹形状とされ、その中心には、微細な透孔が形成されて、ノズル31Nとなっている。
また、ノズル部31は、第1導通部材13と電気的にも導通して、第1電位PV1とされている。
第1導通部材13の先端側にノズル部31が嵌め込まれることで、これらの内部に、放電空間DSが形成される。この放電空間DSには、針状電極体20の針状先端部22が突出しており、この針状先端部22は、ノズル部31の基端側の面であり凹形状をなす対向面31Tと向き合っている。また、放電空間DSには、イオン源向け通気路RAを通じて、白抜き矢印で示す圧縮空気AKが供給される。従って、針状先端部22とノズル部31(対向面31T)との間に高電圧を印加すると、気中放電が生じ、供給された圧縮空気AK中のN2,O2等が電離し、正イオン(例えば、N3+,O2+。以下、イオンCPともいう)が生成される。このため、ノズル部31のノズル31Nから、圧縮空気AKを起源とする空気ARが、これより先端側の混合領域MX(後述する)に向けて高速で噴射されると共に、圧縮空気AK(空気AR)に混じって、イオンCPも混合領域MXに噴射される。
さらに、ノズル部31の先端側(図2中、右側)には、微粒子帯電部12が構成されている。この微粒子帯電部12の側面には、(排気管EPの下流側に向けて開口する)取入口33Iと排出口43Oが穿孔されている。また、この微粒子帯電部12は、ノズル部31に電気的にも導通して、第1電位PV1とされている。
この微粒子帯電部12は、内側に膨出した捕集極42により、内側の空間がスリット状に狭められた形態とされており、これよりも基端側(図2中、左側)には、ノズル部31との間に円柱状の空間が形成されている。
微粒子帯電部12内の空間のうち、上述の円柱状の空間を、円柱状混合領域MX1とする。また、捕集極42で構成されるスリット状の内部空間を、スリット状混合領域MX2とする。そして、これら円柱状混合領域MX1及びスリット状混合領域MX2を併せて、混合領域MXとする。さらに、捕集極42よりも先端側にも、円柱状の空間が形成されており、排出口43Oに連通する排出路EXをなしている。加えて、捕集極42の基端側には、取入口33Iから混合領域MX(円柱状混合領域MX1)に連通する引き込み路HKが形成されている。
次いで、本実施形態の微粒子検知システム1の各部の電気的機能及び動作について、図2のほか、図3をも参照して説明する。なお、この図3は、本システム1の検知部10の電気的機能及び動作を理解容易のため模式的に示したものである。
針状電極体20の針状先端部22は、ケーブル160の第2電位配線161を通じて、イオン源電源回路210の第2出力端212に接続、導通している。従って、この針状先端部22は、前述したように、第1電位PV1に対して、100kHz,1〜2kV0-pの正の半波整流パルス電圧である、第2電位PV2とされる。
また、補助電極体50の補助電極部53は、ケーブル160の補助電位配線162を通じて、補助電極電源回路240の補助第2出力端242に接続、導通している。従って、この補助電極部53は、前述したように、第1電位PV1に対して、100〜200Vの正の直流電位である、補助電極電位PV3とされる。
さらに、第1導通部材13,ノズル部31,微粒子帯電部12は、ケーブル160の第1電位配線165を通じて、イオン源電源回路210の第1出力端211、補助電極電源回路240の補助第1出力端241、これらの回路を囲む内側回路ケース250、及び信号電流検知回路230の信号入力端231に接続、導通している。これらは、第1電位PV1とされる。
加えて、外側包囲部材14は、ケーブル160の接地電位配線167を通じて、信号電流検知回路230を含む計測制御回路220を囲む外側回路ケース260及び信号電流検知回路230の接地入力端232に接続、導通している。これらは、排気管EPと同じ、接地電位PVEとされる。
従って、前述したように、第1電位PV1とされるノズル部31(対向面31T)と、これよりも正の高電位である第2電位PV2とされる針状先端部22との間では、気中放電、具体的にはコロナ放電が生じる。さらに具体的には、正極となる針状先端部22の周りにコロナが発生する正針コロナPCを生じる。これにより、その雰囲気をなす大気(空気)のN2,O2等が電離等して、正のイオンCPが発生する。発生したイオンCPの一部は、放電空間DSに供給された圧縮空気AKを起源とする空気ARと共に、ノズル31Nを通って、混合領域MXに向けて噴射される。
本実施形態では、針状先端部22が第2放電電極に相当し、ノズル部31が第1放電電極に相当する。また、放電空間DSを囲む、ノズル部31(第1放電電極)、針状先端部22(第2放電電極)が、イオン源11となり、かつ、イオン気体噴射源11をなしている。
ノズル部31のノズル31Nを通じて、空気ARが混合領域MX(円柱状混合領域MX1)に噴射されると、この円柱状混合領域MX1の気圧が低下するため、取入口33Iから排気ガスEGが引き込み路HKを通じて、混合領域MX(円柱状混合領域MX1、スリット状混合領域MX2)に取り入れられる。取入排気ガスEGIは、空気ARと混合され、空気ARと共に、排出路EXを経由して、排出口43Oから排出される。
その際、排気ガスEG中に、ススなどの微粒子Sが含まれていた場合、図3に示すように、この微粒子Sも混合領域MX内に取り入れられる。ところで、噴射された空気ARには、イオンCPが含まれている。このため、取り入れられたススなどの微粒子Sは、イオンCPが付着して、正に帯電した帯電微粒子SCとなり、この状態で、混合領域MX及び排出路EXを通って、排出口43Oから、取入排気ガスEGI及び空気ARと共に排出される。
一方、混合領域MXに噴射されたイオンCPのうち、微粒子Sに付着しなかった浮遊イオンCPFは、補助電極体50の補助電極部53から斥力を受け、第1電位PV1とされた捕集極42をなす微粒子帯電部12に各部に付着し捕捉される。
従って、この帯電微粒子SCにより排出された排出イオンCPHの電荷量に対応する信号電流Isを信号電流検知回路230で検知することにより、排気ガスEG中の微粒子Sの量が検知できる。
本実施形態のシステム1はこのように構成されており、検知部10と回路部201との間を接続するケーブル160として二重包囲ケーブル160を用いている。この二重包囲ケーブル160は、第1電位配線165と第3電位配線である接地電位配線167とで第2電位配線161を二重に包囲するとともに、接地電位配線167で第1電位配線165を包囲している。そして、第1電位配線165と接地電位配線167の間には、両者を絶縁する絶縁体被覆層166(1−3間絶縁体層)が配置されている。しかも、絶縁体被覆層166の径方向内側表面166Uは、この絶縁体被覆層166と一体とされた導電性の第1導電被覆層166aに覆われており、第1電位配線165は、この第1導電被覆層166aに接触している。また、絶縁体被覆層166の径方向外側表面166Sは、この絶縁体被覆層166と一体とされた導電性の第3導電被覆層166bに覆われており、第3電位配線である接地電位配線167は、この第3導電被覆層166bに接触している。従って、絶縁体被覆層166は、第1電位配線165あるいは接地電位配線167と触れておらず、ケーブル160が振動しても、絶縁体被覆層166と第1電位配線165あるいは接地電位配線167との間の摩擦が生じない。このため、絶縁体被覆層166に静電気による帯電を生じにくい。即ち、本システム1では、第1電位配線165と接地電位配線167との間に静電気が帯電するのを抑えることができる。かくして、微粒子Sの量を適切に検知することができる。
さらに、本実施形態のシステム1では、第3電位配線である接地電位配線167は、接地電位PVEとされる外側包囲部材14(接地電位部材)に導通しており、第1電位配線165は、イオン源11の第1放電電極(本実施形態では、ノズル部31)及び微粒子帯電部12に導通する第1導通部材13に導通している。そして、第1電位PV1の第1電位配線165と接地電位PVEの接地電位配線167とで、イオン源11の第2放電電極(本実施形態では、針状先端部22)及び第2電極導通部材(本実施形態では、針状電極体20の延出部21)に導通する第2電位PV2の第2電位配線161を二重に電磁遮蔽している。また、接地電位PVEの接地電位配線167で第1電位PV1の第1電位配線165を電磁遮蔽している。
本実施形態のシステム1では、微粒子帯電部12を有しており、ここから帯電微粒子SCとして通気管EPに戻された電荷の量が微粒子Sの量に対応する。ここで、微粒子帯電部12の電位である第1電位PV1と、通気管EPに導通した接地電位PVEとの間を流れる信号電流Isが、微粒子帯電部12から通気管EPに戻された電荷の量に対応する。そして、本システムでは、第1電位配線165は微粒子帯電部12に導通し、第3電位配線である接地電位配線167は接地電位PVEとされる外側包囲部材14(接地電位部材)に導通している。また、第1電位配線165と第2電位配線161は、それぞれイオン源11の第1放電電極(ノズル部31)と第2放電電極(針状先端部22)に導通し、両者の間に放電電流が流れる。
このため、第1電位配線165、第2電位配線161及び接地電位配線167が、上述のような二重シールド構造を有し、互いに電磁遮蔽されていることにより、これらの配線間に発生する漏れ電流の影響や外部からの電磁ノイズの影響を受けにくくなる。さらには、前述したように、静電気の影響も抑えられるので、微粒子Sの量を適切に検知できる。
さらに、本実施形態のシステム1を車載した場合、車の運転に伴って、ケーブル160が振動しやすいので、ケーブル内で摩擦が発生しやすい。一方、本実施形態のシステム1に用いるケーブル160は、二重包囲ケーブル構造を有し、絶縁体被覆層166(1−3間絶縁体層)の内外表面166U,166Sを導電性の第1導電被覆層166aと第3導電被覆層166bが覆っているので、車の運転による振動がケーブル160に掛かっても、絶縁体被覆層166に摩擦による静電気が生じにくい。このため、微粒子Sの量を適切に検知できる。
以上において、本発明を実施形態のシステム1に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、ケーブル160において、第1電位配線165及び接地電位配線167(第3電位配線)のいずれも、銅細線を編んだ編組を用いた例を示したが、アルミニウム、銅などの金属テープ(帯状金属箔)を、内側絶縁被覆層164dあるいは絶縁体被覆層166(1−3間絶縁体層)の周りにらせん状に捲回して、これらを構成しても良い。あるいは編組で覆った上にさらに金属テープを巻き付けてこれらを構成しても良い。銅パイプ、アルミニウムパイプなどの金属パイプを、全部あるいは部分的に用いることもできる。
EP 排気管
EG 排気ガス
EGI 取入排気ガス
S 微粒子
SC 帯電微粒子
CP イオン
CPF 浮遊イオン
CPH 排出イオン
Is 信号電流
1 微粒子検知システム
10 検知部
11 イオン気体噴射源(イオン源)
12 微粒子帯電部
13 第1導通部材(第1電位部材)
14 外側包囲部材(接地電位部材、第3電位部材)
20 針状電極体
21 (針状電極体の)延出部(第2電極導通部材、第2電位部材)
22 (針状電極体の)針状先端部(イオン源、第2放電電極)
31 ノズル部(イオン源、第1放電電極、微粒子帯電部)
PV1 第1電位
PV2 第2電位
PV3 補助電極電位
PVE 接地電位(第3電位)
42 捕集極
50 補助電極体
51 (補助電極体の)延出部
53 (補助電極体の)補助電極部
160 ケーブル(二重包囲ケーブル)
161 第2電位配線
164 内側絶縁体層(2−1間絶縁体層)
165 第1電位配線
166 絶縁体被覆層(1−3間絶縁体層)
166a 第1導電被覆層
166b 第3導電被覆層
166U (絶縁体被覆層(1−3間絶縁体層)の)径方向内側表面
166S (絶縁体被覆層(1−3間絶縁体層)の)径方向外側表面
167 接地電位配線(第3電位配線)
168 外側絶縁被覆層
AK 圧縮空気
201 回路部
210 イオン源電源回路
220 計測制御回路
230 信号電流検知回路
240 補助電極電源回路

Claims (3)

  1. 通気管内を流通する被測定ガス中の微粒子の量を検知する微粒子検知システムであって、
    上記通気管に装着される検知部と、
    上記検知部を駆動し上記微粒子の量を検知する駆動検知回路と、
    上記検知部と上記駆動検知回路との間を電気的に接続する複数の配線材からなるケーブルと、を備え、
    上記検知部は、
    第1電位とされる第1電位部材、
    上記第1電位とは異なる第2電位とされる第2電位部材、及び、
    上記第1電位及び第2電位とは異なる第3電位とされる第3電位部材、を有し、
    上記ケーブルは、
    上記第2電位部材に導通する第2電位配線、
    上記第1電位部材に導通し、上記第2電位配線の径方向周囲を包囲し、編組及びらせん状に捲回した帯状金属箔の少なくともいずれかからなる第1電位配線、
    上記第2電位配線の径方向周囲を包囲し、上記第2電位配線と上記第1電位配線との間に配置されて、両者を絶縁する2−1間絶縁体層、
    上記第3電位部材に導通し、上記第1電位配線の径方向周囲を包囲し、編組及びらせん状に捲回した帯状金属箔の少なくともいずれかからなる第3電位配線、
    上記第1電位配線の径方向周囲を包囲し、上記第1電位配線と上記第3電位配線との間に配置されて、両者を絶縁する絶縁性の1−3間絶縁体層、
    上記1−3間絶縁体層と一体とされてその径方向内側表面を覆い、上記第1電位配線に接触する導電性の第1導電被覆層、及び、
    上記1−3間絶縁体層と一体とされてその径方向外側表面を覆い、上記第3電位配線に接触する導電性の第3導電被覆層、を有し、
    上記第1電位配線と上記第3電位配線とで、上記第2電位配線を二重に包囲するとともに、上記第3電位配線で上記第1電位配線を包囲する
    二重包囲ケーブルである
    微粒子検知システム。
  2. 請求項1に記載の微粒子検知システムであって、
    前記検知部は、
    第1放電電極及び第2放電電極を含み、これらの間の気中放電により、イオンを生成するイオン源、
    上記イオン源の上記第1放電電極に導通してなり、前記通気管内を流通する前記被測定ガスの一部を上記イオン源で生成した上記イオンと混合して、上記一部の被測定ガス中の前記微粒子を上記イオンが付着した帯電微粒子として上記通気管内に戻す構成とされ、上記イオンのうち上記微粒子に付着しなかった浮遊イオンを捕集する捕集極をなす微粒子帯電部、
    上記第1放電電極及び上記微粒子帯電部に導通し、前記第1電位とされる前記第1電位部材である第1導通部材、
    上記第2放電電極に導通し、前記第2電位とされる前記第2電位部材である第2電極導通部材、及び、
    上記通気管に導通し、前記第3電位部材であり、前記第3電位である接地電位とされる接地電位部材、を有し、
    前記ケーブルは、
    上記第1導通部材に導通する前記第1電位配線と、前記第3電位配線であり、上記接地電位部材に導通する接地電位配線とで、上記第2電極導通部材に導通する前記第2電位配線を二重に電磁遮蔽するとともに、上記接地電位配線で上記第1電位配線を電磁遮蔽してなる
    微粒子検知システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の微粒子検知システムであって、
    前記通気管は、車載した内燃機関の排気管であり、
    前記被測定ガスは、上記排気管内を流通する排気ガスである
    微粒子検知システム。
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