JP2015215207A - 微粒子検知システム及び微粒子検知方法 - Google Patents

微粒子検知システム及び微粒子検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微粒子の量をより正確に検知することができる微粒子検知システムを提供する。
【解決手段】微粒子検知システム1は、気中放電によりイオンCPを生成するイオン源11と、イオン源電源回路210と、信号電流検知回路230と、気中放電を生じさせる放電期間T2に、イオン源電源回路210に放電電圧V2をイオン源11へ印加させ、放電期間T2以外の非放電期間T1のうち計測期間T1eに、イオン源電源回路210に非放電電圧V1eをイオン源11へ印加させるイオン源駆動手段S4,S8と、放電期間T2に、信号電流検知回路230により検知される信号電流Isを取得する信号電流取得手段S9と、計測期間T1eに、信号電流検知回路230により検知される非放電電流Iseを取得する非放電電流取得手段S5と、非放電電流Iseを用いて、放電期間T2中に検知される信号電流Isの値を補正する信号電流補正手段S6,S10とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、被測定ガス中の微粒子を検知する微粒子検知システム及びこの微粒子検知システムにおける微粒子検知方法に関する。
従来より、コロナ放電によってイオンを生成し、このイオンによって排ガス中の微粒子を帯電させることにより、排ガス中の微粒子の量を検知する微粒子検知システムが知られている。
このような微粒子検知システムのセンサ本体では、例えば、特許文献1に示すように、コロナ放電を生じさせるイオン源は、放電電圧が印加される放電電極(特許文献1における針状電極体20の針状先端部22)と、その周囲を包囲して基準電位(センサGND)とされる金属の包囲部(特許文献1における微粒子帯電部12)とを有している。そして、このセンサGNDとされる金属の包囲部は、センサ本体のうち、車両の排気管等に導通してシャーシGNDとされる他の金属部位(特許文献1における外側包囲部14)と、セラミック製の絶縁体(特許文献1における第1絶縁スペーサ121等)により絶縁されている。
そして、イオン源(放電電極)に放電電圧を印加するイオン源駆動回路は、センサGNDを基準に動作し、一方、微粒子の量(具体的には、微粒子にイオンが付着した帯電微粒子の量)に応じて変化する信号電流の大きさを検知する信号電流検知回路は、シャーシGNDを基準に動作している。
特開2013−195069号公報
ところで、上述したセラミック製の絶縁体に異物が付着するなどして、絶縁体の表面の絶縁性が低下すると、この絶縁体の表面を通じて漏れ電流が流れることがある。そして、このような漏れ電流が流れると、検知される信号電流に誤差を生じ、微粒子の量を正確に検知することができない。
本発明は、かかる知見に鑑みてなされたものであって、微粒子の量をより正確に検知することができる微粒子検知システム、及び、この微粒子検知システムにおける微粒子検知方法を提供することを目的とする。
その一態様は、気中放電によりイオンを生成するイオン源と、上記イオン源に電圧を印加するイオン源電源回路と、被測定ガス中の微粒子に上記イオンが付着した帯電微粒子の量に応じて変化する信号電流の大きさを検知する信号電流検知回路とを備える微粒子検知システムであって、上記イオン源電源回路は、上記気中放電が生じる放電電圧、及び、上記放電電圧よりも低く、上記気中放電が生じない非放電電圧を選択して、上記イオン源に印加可能に構成されてなり、上記気中放電を生じさせる放電期間に、上記イオン源電源回路に、上記放電電圧を上記イオン源へ印加させ、上記放電期間以外の上記気中放電を生じさせない非放電期間のうち、計測期間に、上記イオン源電源回路に、上記非放電電圧を上記イオン源へ印加させるイオン源駆動手段と、上記放電期間に、上記信号電流検知回路により検知される上記信号電流を取得する信号電流取得手段と、上記計測期間に、上記信号電流検知回路により検知される非放電電流を取得する非放電電流取得手段と、上記非放電電流を用いて、上記放電期間中に検知される上記信号電流の値を補正する信号電流補正手段とを備える微粒子検知システムである。
この微粒子検知システムでは、非放電期間のうちの計測期間に、気中放電が生じない非放電電圧をイオン源に印加し、この計測期間中に信号電流検知回路により検知される非放電電流を取得する。そして、この非放電電流を用いて、放電期間中に検知される信号電流の値を補正する。
ところで、非放電電流は、イオン源で気中放電を生じていないのに、信号電流検知回路で検知される電流である。これは、例えば、イオン源の各部表面の絶縁性の低下などに伴って流れる漏れ電流が検知されたものであると考えられる。そして、放電期間中に検知される信号電流中にも、この非放電電流に対応する電流が含まれていると考えられる。なお、非放電電流に対応する電流は、微粒子に起因する本来の信号電流ではない電流(以下、非信号電流という)であり、検知される信号電流に誤差を生じさせている。
そこで、非放電電流を用いて、放電期間中に検知される信号電流の値を補正することで、信号電流に含まれる非信号電流の影響を低減し、補正された信号電流によって、微粒子の量をより正確に検知することができる。
ここで、放電期間は、放電電圧をイオン源に印加して、イオン源で気中放電を生じさせる期間である。また、非放電期間は、放電期間以外の期間をいい、イオン源で気中放電を生じさせない期間である。また、この非放電期間のうち、計測期間は、放電電圧よりも低く、気中放電が生じない非放電電圧をイオン源に印加する期間であり、非放電期間のうち一部または全部が該当する。
放電期間と非放電期間とが周期的に交代するように非放電期間を設けると良く、さらに、非放電期間の一部または全部を計測期間とすると良い。あるいは、周期的に到来する複数の非放電期間に1回の割合で、計測期間を設けても良い。
非放電電流を用いた補正の手法としては、放電期間中に検知された信号電流から非放電電流を差し引いて、補正後の信号電流とする手法のほか、非放電電流に所定の係数を乗じた値を、検知された信号電流から差し引いて、補正後の信号電流とする手法が挙げられる。
また、この補正に用いる非放電電流としては、1つの計測期間に非放電電流を1回測定し、これを用いても良いが、1つの計測期間に非放電電流を複数回測定し、その複数の測定値から非放電電流の値を得ると良い。具体的には、複数の測定値の平均値を用いると良い。また、複数の測定値のうち、最大値と最小値を除いた測定値の平均値を用いても良い。
なお、このような補正を行うにあたっては、非放電電圧と放電電圧の大きさの比を考慮して、放電期間中に検知された信号電流の値を補正すると良い。例えば、上述の補正の手法のうち、非放電電流に所定の係数を乗じた値を用いる手法において、非放電電圧と放電電圧の大きさの比を、係数として用いると良い。具体的には、非放電電流Iseに、非放電電圧V1eに対する放電電圧V2の比α(=V2/V1e)を乗じた値α×Iseを得、これを放電期間中に検知された信号電流Isから差し引いた値(Is−α×Ise)を、補正後の信号電流Isとすると良い。
また、放電電圧及び非放電電圧を選択してイオン源に印加可能な構成のイオン源電源回路としては、例えば、出力電圧を、放電電圧及び非放電電圧の2段階、または、放電電圧及び非放電電圧を含む3段階以上の電圧に切り換えて出力可能な構成とした電源のほか、出力電圧を、放電電圧及び非放電電圧を含む電圧の範囲で、連続的に変化可能とした構成の電源が挙げられる。
さらに、上述の微粒子検知システムであって、前記信号電流補正手段は、前記計測期間中に検知される前記非放電電流から、前記放電期間中に検知される前記信号電流に含まれると推定される推定非信号電流を得る推定非信号電流取得手段と、上記放電期間中に検知された上記信号電流から、上記推定非信号電流を差し引いて、補正済信号電流を得る補正済信号電流取得手段とを有する微粒子検知システムとすると良い。
前述したように、非放電電流は、例えば、漏れ電流が検知されたものであると考えられ、放電期間中に検知される信号電流中にも、この非放電電流に対応する非信号電流が含まれていると考えられる。
そこで、この微粒子検知システムでは、非放電電流から推定非信号電流を得て、放電期間中に検知された信号電流から、この推定非信号電流を差し引いて、補正済信号電流を得る。
なお、推定非信号電流としては、例えば、前述した非放電電流に所定の係数(非放電電圧と放電電圧の大きさの比αなど)を乗じた値が挙げられる。
これにより、信号電流に含まれる非信号電流の影響を適切に低減することができる。
さらに、上述の微粒子検知システムであって、前記非放電電圧は、前記放電電圧の1/αの大きさ(α>1)であり、前記推定非信号電流取得手段は、前記推定非信号電流として、前記非放電電流に上記αを乗じた値を取得する微粒子検知システムとすると良い。
漏れ電流などの非信号電流の大きさは、印加する電圧の大きさに比例すると考えられる。そこで、この微粒子検知システムでは、非放電電圧V1eと放電電圧V2の大きさの比α(=V2/V1e)に比例して、放電期間中には、非放電電流のα倍の非信号電流が流れると推定し、信号電流から、これを差し引いている。
これにより、簡易な手法によって、信号電流に含まれる非信号電流を適切に補正することができる。
また、他の態様は、気中放電によりイオンを生成するイオン源と、上記イオン源に電圧を印加するイオン源電源回路と、被測定ガス中の微粒子に上記イオンが付着した帯電微粒子の量に応じて変化する信号電流の大きさを検知する信号電流検知回路とを備える微粒子検知システムにおける微粒子検知方法であって、上記イオン源電源回路は、上記気中放電が生じる放電電圧、及び、上記放電電圧よりも低く、上記気中放電が生じない非放電電圧を選択して、上記イオン源に印加可能に構成されてなり、上記気中放電を生じさせる放電期間に、上記イオン源電源回路に、上記放電電圧を上記イオン源へ印加させるイオン源放電駆動ステップと、上記放電期間以外の上記気中放電を生じさせない非放電期間のうち、計測期間に、上記イオン源電源回路に、上記非放電電圧を上記イオン源へ印加させるイオン源非放電駆動ステップと、上記放電期間に、上記信号電流検知回路により検知される上記信号電流を取得する信号電流取得ステップと、上記計測期間に、上記信号電流検知回路により検知される非放電電流を取得する非放電電流取得ステップと、上記非放電電流を用いて、上記放電期間中に検知される上記信号電流の値を補正する信号電流補正ステップとを備える微粒子検知方法である。
この微粒子検知システムの微粒子検知方法は、イオン源放電駆動ステップと、イオン源非放電駆動ステップと、信号電流取得ステップと、非放電電流取得ステップと、信号電流補正ステップとを備える。
微粒子検知システムでの微粒子検知にあたり、非放電電流を用いて信号電流を補正することで、微粒子の量をより正確に検知することができる。
実施形態に係る微粒子検知システムを、車両に搭載したエンジンの排気管に装着した状態を説明する説明図である。 実施形態に係る微粒子検知システムの概略構成を示す説明図である。 実施形態に係る微粒子検知システムのうち、微粒子帯電部内での、微粒子の取り入れ、帯電、排出の様子を模式的に説明する説明図である。 実施形態に係る微粒子検知システムのうち、微粒子検知の処理を実行するマイクロプロセッサの動作を示すフローチャートである。 実施形態に係り、信号電流の補正処理を説明するタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る微粒子検知システム1(以下、単にシステム1ともいう)は、車両AMに搭載したエンジンENGの排気管EPに装着され、排気管EP内を流通する排気ガスEG(被測定ガス)中の微粒子S(煤など)を検知する(図1参照)。なお、このシステム1は、主として、検知部10と、回路部201と、圧送ポンプ300とからなる(図2参照)。
検知部10は、排気管EPのうち、取付開口EPOが穿孔された取付部EPTに装着されている。そして、その一部(図2中、取付部EPTよりも右側(先端側))は取付開口EPOを通じて排気管EP内に配置されており、排気ガスEGに接触する。
回路部201は、排気管EP外で、複数の配線材からなるケーブル160を介して検知部10に接続されている。この回路部201は、検知部10を駆動するとともに、後述する信号電流Isを検知する回路を有している。
先ず、本システム1のうち、回路部201の電気回路上の構成について説明する。回路部201は、計測制御回路220と、イオン源電源回路210と、補助電極電源回路240とを有している。
このうち、イオン源電源回路210は、センサGND電位SGNDとされる第1出力端211と、放電電位PV2とされる第2出力端212とを有している。放電電位PV2は、具体的には、センサGND電位SGNDに対して、正の高電位とされている。これにより、センサGND電位SGNDと第2出力端212との間には、放電電圧V2が印加され、本実施形態では、その大きさは、V2=3kVとされている。なお、イオン源電源回路210は、その出力電流についてフィードバック制御され、自律的に、その実効値が予め定めた電流値(例えば、5μA)を保つ定電流電源を構成している。
一方、補助電極電源回路240は、センサGND電位SGNDとされる補助第1出力端241と、補助電位PV3とされる補助第2出力端242とを有している。この補助電位PV3は、具体的には、センサGND電位SGNDに対して、正の直流高電位であるが、放電電位PV2のピーク電位よりも低い、例えば、DC100〜200Vの電位にされている。これにより、センサGND電位SGNDと補助第2出力端242との間には、DC100〜200Vの補助電圧V3が印加される。
さらに、計測制御回路220の一部をなす信号電流検知回路230は、イオン源電源回路210の第1出力端211に接続する信号入力端231と、接地電位PVEに接続する接地入力端232とを有している。なお、接地電位PVEとセンサGND電位SGNDとは、互いに絶縁されており、信号電流検知回路230は、信号入力端231(センサGND電位SGND)と接地入力端232(接地電位PVE)との間を流れる信号電流Isを検知する。
加えて、この回路部201において、イオン源電源回路210及び補助電極電源回路240は、センサGND電位SGNDとされる内側回路ケース250に包囲されている。イオン源電源回路210の第1出力端211、補助電極電源回路240の補助第1出力端241、及び、信号電流検知回路230の信号入力端231は、この内側回路ケース250に接続している。
なお、本実施形態では、この内側回路ケース250は、イオン源電源回路210、補助電極電源回路240及び絶縁トランス270の二次側鉄心271Bを収容して包囲すると共に、ケーブル160のセンサGND配線165に導通している。
一方、絶縁トランス270は、その鉄心271が、一次側コイル272を捲回した一次側鉄心271Aと、電源回路側コイル273及び補助電極電源側コイル274が捲回された二次側鉄心271Bとに、分離して構成されている。このうち、一次側鉄心271Aは、接地電位PVEに導通し、二次側鉄心271Bは、センサGND電位SGND(イオン源電源回路210の第1出力端211)に導通している。
さらに、イオン源電源回路210、補助電極電源回路240、内側回路ケース250、及び、信号電流検知回路230を含む計測制御回路220は、信号電流検知回路230の接地入力端232に導通して接地電位PVEとされる外側回路ケース260に包囲されている。さらに、信号電流検知回路230の接地入力端232の他、絶縁トランス270の一次側鉄心271Aは、この外側回路ケース260に接続している。
なお、本実施形態では、この外側回路ケース260は、内部にイオン源電源回路210、補助電極電源回路240、内側回路ケース250、信号電流検知回路230を含む計測制御回路220及び絶縁トランス270の一次側鉄心271Aを収容して包囲すると共に、ケーブル160の接地電位配線167に導通している。
計測制御回路220は、レギュレータ電源PSを内蔵している。なお、このレギュレータ電源PSは、電源配線BCを通じて外部のバッテリBTで駆動される。
また、計測制御回路220は、マイクロプロセッサ100を含み、通信線CCを介して内燃機関を制御する制御ユニットECUと通信可能となっており、前述した信号電流検知回路230の測定結果(信号電流Isの大きさ)、または、これを微粒子量などに換算した値などを、ECUに送信可能となっている。さらに、計測制御回路220には、ECUから出力される微粒子検知開始の指示信号ST(後述する)が、通信線CCを介して入力される。マイクロプロセッサ100は、この指示信号STを検知可能になっている。
外部からレギュレータ電源PSを通じて計測制御回路220に入力された電力の一部は、絶縁トランス270を介して、イオン源電源回路210及び補助電極電源回路240に分配される。なお、絶縁トランス270においては、計測制御回路220の一部をなす一次側コイル272と、イオン源電源回路210の一部をなす電源回路側コイル273と、補助電極電源回路240の一部をなす補助電極電源側コイル274と、鉄心271(一次側鉄心271A,二次側鉄心271B)とは、互いに絶縁されている。このため、計測制御回路220から、イオン源電源回路210及び補助電極電源回路240に電力を分配できる一方、これら同士間の絶縁を保つことができる。
圧送ポンプ300は、自身の周囲の大気(空気)を取り込んで、先端部分が外側回路ケース260及び内側回路ケース250内に差し込まれた送気パイプ310を通じて、後述するイオン気体噴射源11に向けて、清浄な圧縮空気AKを圧送する。
次いで、ケーブル160について説明する(図2参照)。このケーブル160の中心部分には、銅線からなる放電電位配線161及び補助電位配線162と、樹脂からなる中空のエアパイプ163が配置されている。そして、これらの径方向周囲を、図示しない絶縁体層を挟んで、銅細線を編んだ編組からなるセンサGND配線165及び接地電位配線167が包囲している。
前述したように、回路部201は、このケーブル160と接続している(図2参照)。具体的には、イオン源電源回路210の第2出力端212は、放電電位配線161に接続、導通している。また、補助電極電源回路240の補助第2出力端242は、補助電位配線162に接続、導通している。さらに、イオン源電源回路210の第1出力端211は、補助電極電源回路240の補助第1出力端241、信号電流検知回路230の信号入力端231、内側回路ケース250及びセンサGND配線165に接続、導通して、センサGND電位SGNDとされている。加えて、信号電流検知回路230の接地入力端232は、外側回路ケース260及び接地電位配線167に接続、導通して、接地電位PVEとされている。
その他、圧送ポンプ300の送気パイプ310は、内側回路ケース250内を通じて、ケーブル160のエアパイプ163に連通されている。
次いで、検知部10について説明する(図2参照)。前述したように、検知部10は、エンジンENGの排気管EPのうち取付開口EPOを有する取付部EPTに装着され、排気ガスEG(被測定ガス)に接触する。この検知部10は、その電気的機能において、大別して、イオン気体噴射源11、微粒子帯電部12、第1導通部材13、針状電極体20及び補助電極体50から構成されている。
第1導通部材13は、金属製で円筒状をなし、ケーブル160の先端側に外嵌されて、ケーブル160のセンサGND配線165に加締め接続され、このセンサGND配線165と導通している。また、ケーブル160のうち、放電電位配線161、補助電位配線162及びエアパイプ163が、第1導通部材13の内部で保持されている。
ケーブル160の放電電位配線161の先端側は、第1導通部材13内で、針状電極体20に接続されている。この針状電極体20は、タングステン線からなり、その先端部分が針状に尖った形態とされた針状先端部22を有する。
また、ケーブル160の補助電位配線162の先端側は、第1導通部材13内で、補助電極体50に接続されている。この補助電極体50は、ステンレス線からなり、その先端側は、U字状に曲げ返されており、さらにその先の先端部分に、針状に尖った補助電極部53を有する。
一方、第1導通部材13は、ケーブル160のセンサGND配線165及び内側回路ケース250を通じて、イオン源電源回路210の第1出力端211に導通し、センサGND電位SGNDとされている。
また、第1導通部材13は、針状電極体20及び補助電極体50のうち、排気管EP外に位置する部位の径方向周囲を包囲している。
さらに、第1導通部材13の径方向周囲は、排気管EPに装着されて、これに導通する外装部材14に絶縁された状態で包囲されている。この外装部材14は、ケーブル160の接地電位配線167に導通し、接地電位PVEとされている。
また、ケーブル160のエアパイプ163は、第1導通部材13内で、その先端が開放されている。そして、送気パイプ310及びケーブル160のエアパイプ163を通じて、圧送ポンプ300から供給され、エアパイプ163から放出された圧縮空気AKは、さらに先端側(図2中、右側)の放電空間DS(後述する)に圧送される。
さらに、第1導通部材13の先端側(図2中、右側)には、ノズル部31が嵌め込まれている。このノズル部31は、その中央が先端側に向かう凹形状とされ、その中心には、微細な透孔が形成されて、ノズル31Nとなっている。
また、ノズル部31は、第1導通部材13と電気的にも導通して、センサGND電位SGNDとされている。
第1導通部材13の先端側にノズル部31が嵌め込まれることで、これらの内部に、放電空間DSが形成される。この放電空間DSには、針状電極体20の針状先端部22が突出しており、この針状先端部22は、ノズル部31の基端側の面であり凹形状をなす対向面31Tと向き合っている。従って、針状先端部22とノズル部31(対向面31T)との間に高電圧を印加すると、気中放電が生じ、大気中のN2,O2等が電離し、正イオン(例えば、N3+,O2+。以下、イオンCPともいう)が生成される。また、ケーブル160のエアパイプ163から放出された圧縮空気AKも、この放電空間DSに供給される。このため、ノズル部31のノズル31Nから、圧縮空気AKを起源とする空気ARが、これより先端側の混合領域MX(後述する)に向けて高速で噴射されると共に、圧縮空気AK(空気AR)に混じって、イオンCPも混合領域MXに噴射される。
さらに、ノズル部31の先端側(図2中、右側)には、微粒子帯電部12が構成されている。この微粒子帯電部12の側面には、(排気管EPの下流側に向けて開口する)取入口33Iと排出口43Oが穿孔されている。また、この微粒子帯電部12は、ノズル部31に電気的にも導通して、センサGND電位SGNDとされている。
この微粒子帯電部12は、内側に膨出した捕集極42により、内側の空間がスリット状に狭められた形態とされており、これよりも基端側(図2中、左側)には、ノズル部31との間に円柱状の空間が形成されている。
微粒子帯電部12内の空間のうち、上述の円柱状の空間を、円柱状混合領域MX1とする。また、捕集極42で構成されるスリット状の内部空間を、スリット状混合領域MX2とする。そして、これら円柱状混合領域MX1及びスリット状混合領域MX2を併せて、混合領域MXとする。さらに、捕集極42よりも先端側にも、円柱状の空間が形成されており、排出口43Oに連通する排出路EXをなしている。加えて、捕集極42の基端側には、取入口33Iから混合領域MX(円柱状混合領域MX1)に連通する引き込み路HKが形成されている。
次いで、本システム1の各部の電気的機能及び動作について、図2のほか、図3をも参照して説明する。なお、この図3は、本システム1の検知部10の電気的機能及び動作を理解容易のため模式的に示したものである。
針状電極体20は、ケーブル160の放電電位配線161を介して、イオン源電源回路210の第2出力端212に接続、導通しており、センサGND電位SGNDと、この針状電極体20との間に、放電電圧V2(=3kV)が印加される。
また、補助電極体50は、ケーブル160の補助電位配線162を介して、補助電極電源回路240の補助第2出力端242に接続、導通しており、センサGND電位SGNDと、この補助電極体50との間に、DC100〜200Vの補助電圧V3が印加される。
さらに、第1導通部材13,ノズル部31,微粒子帯電部12は、ケーブル160のセンサGND配線165を介して、イオン源電源回路210の第1出力端211、補助電極電源回路240の補助第1出力端241、これらの回路を囲む内側回路ケース250、及び信号電流検知回路230の信号入力端231に接続、導通している。これらは、センサGND電位SGNDとされる。
加えて、外装部材14は、ケーブル160の接地電位配線167を介して、信号電流検知回路230を含む計測制御回路220を囲む外側回路ケース260及び信号電流検知回路230の接地入力端232に接続、導通している。これらは、排気管EPと同じ、接地電位PVEとされる。
従って、前述したように、センサGND電位SGNDとされるノズル部31(対向面31T)と針状先端部22との間に高電圧の放電電圧V2が印加されると、気中放電、具体的にはコロナ放電が生じる。さらに具体的には、正極となる針状先端部22の周りにコロナが発生する正針コロナPCを生じる。これにより、その雰囲気をなす大気(空気)のN2,O2等が電離等して、正のイオンCPが発生する。発生したイオンCPの一部は、放電空間DSに供給された圧縮空気AKを起源とする空気ARと共に、ノズル31Nを通って、混合領域MXに向けて噴射される。
本実施形態では、針状先端部22が放電電極をなしている。また、放電空間DSを囲むノズル部31及び針状先端部22(放電電極)が、イオン源11となり、かつ、イオン気体噴射源11をなしている。
ノズル部31のノズル31Nを通じて、空気ARが混合領域MX(円柱状混合領域MX1)に噴射されると、この円柱状混合領域MX1の気圧が低下するため、取入口33Iから排気ガスEGが引き込み路HKを通じて、混合領域MX(円柱状混合領域MX1、スリット状混合領域MX2)に取り入れられる。取入排気ガスEGIは、空気ARと混合され、空気ARと共に、排出路EXを経由して、排出口43Oから排出される。
その際、排気ガスEG中に、ススなどの微粒子Sが含まれていた場合、図3に示すように、この微粒子Sも混合領域MX内に取り入れられる。ところで、噴射された空気ARには、イオンCPが含まれている。このため、取り入れられたススなどの微粒子Sは、イオンCPの付着により、正に帯電した帯電微粒子SCとなり、この状態で、混合領域MX及び排出路EXを通って、排出口43Oから、取入排気ガスEGI及び空気ARと共に排出される。
一方、混合領域MXに噴射されたイオンCPのうち、微粒子Sに付着しなかった浮遊イオンCPFは、補助電極体50の補助電極部53から斥力を受け、センサGND電位SGNDとされた捕集極42をなす微粒子帯電部12に各部に付着し捕捉される。
図2に示すように、イオン気体噴射源11における気中放電に伴って、イオン源電源回路210の第2出力端212から針状先端部22に、放電電流Idが供給される。この放電電流Idの多くは、ノズル部31に受電電流Ijとして流れ込み、イオン源電源回路210の第1出力端211へと流れる。一方、捕集極42で捕集された浮遊イオンCPFの電荷に起因する捕集電流Ihも、イオン源電源回路210の第1出力端へと流れる。つまり、イオン源電源回路210の第1出力端211には受電電流Ijと捕集電流Ihの和である受電捕集電流Ijh(=Ij+Ih)が流れ込む。
但し、この受電捕集電流Ijhは、帯電微粒子SCに付着して排出された排出イオンCPHの電荷に対応する電流分だけ、放電電流Idよりも小さい値となる。このため、放電電流Idと受電捕集電流Ijhとの差分(放電電流Id−受電捕集電流Ijh)に相当する信号電流Isが、センサGND電位SGNDと接地電位PVEの間を流れてバランスする。
従って、この帯電微粒子SCにより排出された排出イオンCPHの電荷量に対応する信号電流Isを信号電流検知回路230で検知することにより、排気ガスEG中の微粒子Sの量が検知できる。
このように、本実施形態のシステム1では、イオン源11(針状電極体20の針状先端部22)に放電電圧V2を印加してコロナ放電(気中放電)を生じさせ、このときの信号電流Isを検知することで、排気ガスEG中の微粒子Sを検知している。
ところで、このシステム1は、イオン源11の微粒子帯電部12及び第1導通部材13がセンサGND電位SGNDとされる一方、これらと、接地電位PVEとされる排気管EP及びこれに導通する外装部材14との間には、図示しないセラミック製の絶縁部材が介在し、これらの間を絶縁している。
しかしながら、この絶縁部材に異物が付着するなどして、イオン源11の各部表面の絶縁性が低下すると、イオン源11や絶縁部材の表面各所を通じて、信号電流Isを検知しているセンサGND電位SGNDと接地電位PVEとの間に、漏れ電流が流れることがある。そして、この漏れ電流のように、微粒子Sに起因する本来の信号電流Isではない電流(非信号電流Ie)が、センサGND電位SGNDと接地電位PVEとの間に流れると(図2参照)、検知される信号電流Isに非信号電流Ieが含まれることによる誤差を生じ、微粒子Sの量を正確に検知することができない。
そこで、本実施形態のシステム1では、イオン源11で気中放電を生じさせない非放電期間T1(計測期間T1e)に、放電電圧V2よりも低く、気中放電が生じない大きさに予め設定された非放電電圧V1eをイオン源11に対して印加して、信号電流検知回路230で検知される非放電電流Iseを取得している。さらに、この非放電電流Iseを用いて、イオン源11で気中放電を生じさせる放電期間T2中に信号電流Isに含まれると推定される推定非信号電流Ime(非信号電流Ieの推定値)を得て、信号電流Isの値を補正している。そして、補正された信号電流Is(以下、補正済信号電流Isaともいう)から微粒子Sの量を検知している。
以下、この信号電流Isの補正に関して、システム1のうち、微粒子検知の処理を実行するマイクロプロセッサ100の動作について、図4のフローチャート及び図5のタイミングチャートを参照して説明する。
図4に示すように、エンジンENGのキースイッチ(図示しない)がONにされると、システム1(計測制御回路220のマイクロプロセッサ100)が起動され、ステップS1で必要な初期設定がなされる。その後、ステップS2において、ECUからの微粒子検知開始の指示信号ST(図2参照)の有無を検知する。
ECUからの微粒子検知開始の指示信号STが無い場合(No)には、ステップS2を繰り返して、ECUからの微粒子検知開始の指示信号STの入力を待つ。そして、ECUからの微粒子検知開始の指示信号STを検知した場合(Yes)には、ステップS3に進む。
ステップS3では、現在のタイミングが非放電期間T1であるか否か、即ち、予め定めた所定タイミング毎の非放電期間T1であるか、それ以外の放電期間T2であるかを判断する(図5参照)。なお、このタイミングは、マイクロプロセッサ100の図示しないタイマによって、決定されており、本実施形態では、長さ100msecの非放電期間T1が1秒周期で到来する。即ち、長さ100msecの非放電期間T1と長さ900msecの放電期間T2とが交互に繰り返すようになっている。そして、非放電期間T1である場合(Yes)には、ステップS4に進み、放電期間T2である場合(No)には、ステップS8に進む。
ステップS4では、非放電期間T1の全期間にわたって、放電電圧V2よりも低く、気中放電が生じない非放電電圧V1eをイオン源11に印加する。即ち、非放電期間T1全体が非放電電圧V1eを印加する計測期間T1eとなっている(非放電期間T1=計測期間T1e)。ここで、非放電電圧V1eは、放電電圧V2の1/αの大きさである(V1e=V2/α)。具体的には、V2=3kV、V1e=1kV、α=3である。イオン源電源回路210は、マイクロプロセッサ100からの指示に基づいて、イオン源11に印加する電圧として、放電電圧V2及び非放電電圧V1eの2つを選択可能に構成されている。
次いで、ステップS5では、信号電流検知回路230で、イオン源11に非放電電圧V1eを印加したときに流れる非放電電流Ise(n)を取得する。なお、本実施形態では、この非放電電流Ise(n)の値は、n回目の1つの非放電期間T1(計測期間T1e)において、複数回測定した値の平均値である。図5に示すように、次述する信号電流Is(n)の補正には、直前の非放電期間T1に取得した非放電電流Ise(n)の値を用いる。なお、nは整数である。
さらに、続くステップS6では、ステップS5で取得した非放電電流Ise(n)を用いて、放電期間T2中の推定非信号電流Ime(n)=α×Ise(n)を算出する。即ち、図5に示すように、非放電期間T1毎に、最新の推定非信号電流をIme(n)=α×Ise(n),Ime(n+1)=α×Ise(n+1)と推定する。
次いで、ステップS7に進み、非放電期間T1であるか否か、即ち、非放電期間T1が継続しているか否かを判断する。非放電期間T1が継続している場合(Yes)には、このステップS7を繰り返して、非放電期間T1が終了するのを待つ。そして、非放電期間T1が終了すると(No)、ステップS13に進む。
ステップS13では、エンジンENGのキースイッチがOFFになったか否かを判断する。そして、エンジンENGのキースイッチがOFFになっていない場合(No)には、ステップS3に戻り、微粒子検知の処理を継続する。一方、エンジンENGのキースイッチがOFFになった場合(Yes)には、微粒子検知の処理を終了する。
また、ステップS3で、放電期間T2である場合(No)に、ステップS8に進むと、イオン源11に放電電圧V2を印加して、コロナ放電を発生させる。
次いで、ステップS9では、信号電流検知回路230で、イオン源11に放電電圧V2を印加したときに流れる信号電流Is(n)を取得する。なお、本実施形態では、この信号電流Is(n)の値は、n回目の放電期間T2において、複数回測定した値の平均値である。
さらに、続くステップS10では、ステップS9で取得した信号電流Is(n)を、ステップS6で取得した推定非信号電流Ime(n)(=α×Ise(n))を用いて補正する。具体的には、信号電流Is(n)から推定非信号電流Ime(n)を差し引いた補正済信号電流Isa(n)=(Is(n)−Ime(n))=(Is(n)−α×Ise(n))を算出する。
さらに、ステップS11で、ECUに対して、微粒子Sの測定結果として、補正済信号電流Isa(n)を出力する。
次いで、ステップS12に進み、放電期間T2であるか否か、即ち、放電期間T2が継続しているか否かを判断する。放電期間T2が継続している場合(Yes)には、このステップS12を繰り返して、放電期間T2が終了するのを待つ。そして、放電期間T2が終了すると(No)、ステップS13に進む。
ステップS13では、既に説明したように、エンジンENGのキースイッチがOFFになったか否かを判断する。そして、エンジンENGのキースイッチがOFFになっていない場合(No)には、ステップS3に戻って、微粒子検知の処理を継続し、エンジンENGのキースイッチがOFFになった場合(Yes)には、微粒子検知の処理を終了する。
以上で述べたように、本実施形態のシステム1では、気中放電を生じさせる放電期間T2以外の非放電期間T1(=計測期間T1e)に、放電電圧V2よりも低く、気中放電が生じない非放電電圧V1eをイオン源11に印加し、この非放電期間T1に、信号電流検知回路230により検知される非放電電流Ise(n)を取得している。そして、この非放電電流Ise(n)を用いて、放電期間T2中に検知される信号電流Is(n)の値を補正している。
これにより、信号電流Is(n)に含まれる非信号電流Ie(n)の影響を低減し、補正された信号電流Is(n)(補正済信号電流Isa(n))によって、微粒子Sの量をより正確に検知することができる。
さらに、本実施形態のシステム1では、非放電電流Ise(n)から、放電期間T2中に検知される信号電流Is(n)に含まれると推定される推定非信号電流Ime(n)を得て、放電期間T2中に検知された信号電流Is(n)から、この推定非信号電流Ime(n)を差し引いて、補正済信号電流Isa(n)を得ている。
これにより、信号電流Is(n)に含まれる非信号電流Ie(n)の影響を適切に低減することができる。
さらに、本実施形態のシステム1では、非放電電圧V1e(具体的には、V1e=1kV)と放電電圧V2(具体的には、V2=3kV)の大きさの比α(具体的には、α=3)に比例して、放電期間T2中には、非放電電流Ise(n)のα倍の非信号電流Ie(n)が流れると推定し(推定非信号電流Ime(n)=α×Ise(n))、信号電流Is(n)から、これを差し引いている。
これにより、簡易な手法によって、信号電流Is(n)に含まれる非信号電流Ie(n)を適切に補正することができる。
また、本実施形態のシステム1で用いた微粒子検知方法によれば、微粒子検知にあたり、非放電電流Iseを用いて信号電流Isを補正することで、微粒子Sの量をより正確に検知することができる。
本実施形態において、ステップS4,S8を実行しているマイクロプロセッサ100が、イオン源駆動手段に相当する。
また、ステップS9を実行しているマイクロプロセッサ100が、信号電流取得手段に相当し、ステップS5を実行しているマイクロプロセッサ100が、非放電電流取得手段に相当する。また、ステップS6,S10を実行しているマイクロプロセッサ100が、信号電流補正手段に相当し、このうち、ステップS6を実行しているマイクロプロセッサ100が、推定非信号電流取得手段に相当し、ステップS10を実行しているマイクロプロセッサ100が、補正済信号電流取得手段に相当する。
また、本実施形態において、ステップS8を実行しているマイクロプロセッサ100が、イオン源放電駆動ステップに相当し、ステップS4を実行しているマイクロプロセッサ100が、イオン源非放電駆動ステップに相当する。
また、ステップS9を実行しているマイクロプロセッサ100が、信号電流取得ステップに相当し、ステップS5を実行しているマイクロプロセッサ100が、非放電電流取得ステップに相当する。また、ステップS6,S10を実行しているマイクロプロセッサ100が、信号電流補正ステップに相当する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態では、非放電期間T1全体を、非放電電圧V1eを印加する計測期間T1eとしたが、非放電期間T1の一部を計測期間T1eとしても良い。具体的には、非放電期間T1のうち一部の期間(例えば、T1=100msecのうち前半の50msecの期間)を計測期間T1eとして、イオン源11に非放電電圧V1eを印加する一方、非放電期間T1のうち残りの期間は、イオン源11に印加する電圧をさらに小さくしたり、電圧の印加を停止する(V1e=0V)ようにしても良い。
また、実施形態では、非放電電流Ise及び信号電流Isとして、1つの計測期間T1e及び放電期間T2内に複数回測定した値の平均値を用いたが、1つの計測期間T1e,放電期間T2で非放電電流Ise,信号電流Isを1回測定し、この値を用いても良い。また、複数の測定値のうち、最大値と最小値を除いた測定値の平均値を用いても良い。
また、実施形態では、コロナ放電を放電空間DS内で生じさせ、イオンCPを発生させるようにしたが、針状電極体20の針状先端部22を混合領域MX(円柱状混合領域MX1)内に配置し、針状先端部22と混合領域MXを囲む微粒子帯電部12の内面との間でコロナ放電を生じさせて、イオンCPを発生させ、混合領域MX内でイオンCPをススなどの微粒子Sに付着させるようにしても良い。
AM 車両
ENG エンジン
EP 排気管
EG 排気ガス
S 微粒子
SC 帯電微粒子
CP イオン
CPF 浮遊イオン
CPH 排出イオン
Is 信号電流
Ie 非信号電流
Ise 非放電電流
Ime 推定非信号電流
Isa 補正済信号電流
T1 非放電期間
T1e 計測期間
T2 放電期間
1 微粒子検知システム
10 検知部
11 イオン気体噴射源(イオン源)
12 微粒子帯電部
20 針状電極体
22 (針状電極体の)針状先端部(イオン源)
31 ノズル部(イオン源)
31N ノズル
SGND センサGND電位
PV2 放電電位
PV3 補助電位
PVE 接地電位
V1e 非放電電圧
V2 放電電圧
V3 補助電圧
MX 混合領域
42 捕集極
50 補助電極体
53 (補助電極体の)補助電極部
160 ケーブル
AK 圧縮空気
AR 空気
300 圧送ポンプ
100 マイクロプロセッサ
201 回路部
210 イオン源電源回路
220 計測制御回路
230 信号電流検知回路
240 補助電極電源回路
S4,S8 イオン源駆動手段
S8 イオン源放電駆動ステップ
S4 イオン源非放電駆動ステップ
S9 信号電流取得手段,信号電流取得ステップ
S5 非放電電流取得手段,非放電電流取得ステップ
S6,S10 信号電流補正手段,信号電流補正ステップ
S6 推定非信号電流取得手段
S10 補正済信号電流取得手段

Claims (4)

  1. 気中放電によりイオンを生成するイオン源と、
    上記イオン源に電圧を印加するイオン源電源回路と、
    被測定ガス中の微粒子に上記イオンが付着した帯電微粒子の量に応じて変化する信号電流の大きさを検知する信号電流検知回路とを備える
    微粒子検知システムであって、
    上記イオン源電源回路は、
    上記気中放電が生じる放電電圧、及び、上記放電電圧よりも低く、上記気中放電が生じない非放電電圧を選択して、上記イオン源に印加可能に構成されてなり、
    上記気中放電を生じさせる放電期間に、上記イオン源電源回路に、上記放電電圧を上記イオン源へ印加させ、
    上記放電期間以外の上記気中放電を生じさせない非放電期間のうち、計測期間に、上記イオン源電源回路に、上記非放電電圧を上記イオン源へ印加させる
    イオン源駆動手段と、
    上記放電期間に、上記信号電流検知回路により検知される上記信号電流を取得する信号電流取得手段と、
    上記計測期間に、上記信号電流検知回路により検知される非放電電流を取得する非放電電流取得手段と、
    上記非放電電流を用いて、上記放電期間中に検知される上記信号電流の値を補正する信号電流補正手段とを備える
    微粒子検知システム。
  2. 請求項1に記載の微粒子検知システムであって、
    前記信号電流補正手段は、
    前記計測期間中に検知される前記非放電電流から、前記放電期間中に検知される前記信号電流に含まれると推定される推定非信号電流を得る推定非信号電流取得手段と、
    上記放電期間中に検知された上記信号電流から、上記推定非信号電流を差し引いて、補正済信号電流を得る補正済信号電流取得手段とを有する
    微粒子検知システム。
  3. 請求項2に記載の微粒子検知システムであって、
    前記非放電電圧は、前記放電電圧の1/αの大きさ(α>1)であり、
    前記推定非信号電流取得手段は、
    前記推定非信号電流として、前記非放電電流に上記αを乗じた値を取得する
    微粒子検知システム。
  4. 気中放電によりイオンを生成するイオン源と、
    上記イオン源に電圧を印加するイオン源電源回路と、
    被測定ガス中の微粒子に上記イオンが付着した帯電微粒子の量に応じて変化する信号電流の大きさを検知する信号電流検知回路とを備える
    微粒子検知システムにおける微粒子検知方法であって、
    上記イオン源電源回路は、
    上記気中放電が生じる放電電圧、及び、上記放電電圧よりも低く、上記気中放電が生じない非放電電圧を選択して、
    上記イオン源に印加可能に構成されてなり、
    上記気中放電を生じさせる放電期間に、上記イオン源電源回路に、上記放電電圧を上記イオン源へ印加させるイオン源放電駆動ステップと、
    上記放電期間以外の上記気中放電を生じさせない非放電期間のうち、計測期間に、上記イオン源電源回路に、上記非放電電圧を上記イオン源へ印加させるイオン源非放電駆動ステップと、
    上記放電期間に、上記信号電流検知回路により検知される上記信号電流を取得する信号電流取得ステップと、
    上記計測期間に、上記信号電流検知回路により検知される非放電電流を取得する非放電電流取得ステップと、
    上記非放電電流を用いて、上記放電期間中に検知される上記信号電流の値を補正する信号電流補正ステップとを備える
    微粒子検知方法。
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