JP2019164708A - 火災検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災検出装置の使用性を向上させることが可能となる、火災検出装置を提供することを目的とする。【解決手段】火災検出装置20は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、監視領域から検出対象光が入射される回転鏡と、回転鏡にて入射された検出対象光に基づいて、火災が検出されたか否かを判定する判定部34aと、回転鏡を第1旋回軸を中心に旋回させることにより、監視領域に対する水平方向の走査を行うための水平走査モータと、回転鏡を第2旋回軸を中心に旋回させることにより、監視領域に対する垂直方向の走査を行うための垂直走査モータと、水平走査モータ及び垂直走査モータの各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御部34bと、を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、火災検出装置に関する。
従来、監視領域の火災を検出する火災検出装置を対象として、広範囲な監視領域の火災を検出するための技術の一つとして、監視領域の視野の水平走査及び垂直走査を光学的に行うことで火災を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、この水平走査の方法については、例えば火災検出装置の水平走査モータによって火災検出装置の赤外線センサ及び集光光学系を水平回りに断続的に旋回させることで行い、この垂直走査の方法については、例えば火災検出装置の垂直走査モータによって走査ミラーを垂直回りに連続的に旋回させて、赤外線センサの視野を垂直回りに走査させることで行う。
特開2016−59426号公報
ここで、上記従来の技術においては、上述したように、水平走査で水平走査モータによって赤外線センサと集光光学系(水平旋回部)による視野を水平回りに断続的に旋回させると、水平旋回部が停止するタイミングで慣性力によって水平旋回部が振動することにより振動音が生じていた。これにより、例えば、監視領域内にいる人が上記振動音を煩わしく感じるおそれがあることから、使用性の観点から改善の余地があった。特に静音な環境が求められる音楽会場、講演会場等では振動音による騒音が問題であった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、火災検出装置の使用性を向上させることが可能となる、火災検出装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出装置は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、前記監視領域から検出対象光が入射される入射手段と、前記入射手段にて入射された前記検出対象光に基づいて、前記火災の有無を判定する判定手段と、前記入射手段を第1旋回軸を中心に旋回させることにより、前記監視領域に対する第1走査方向の走査を行うための第1走査駆動手段と、前記入射手段を前記第1旋回軸とは異なる第2旋回軸を中心に旋回させることにより、前記監視領域に対する走査であって前記第1走査方向とは異なる第2走査方向の走査を行うための第2走査駆動手段と、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御手段と、を備えた。
請求項2に記載の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置において、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する前記駆動制御手段を備え、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段を準連続的に駆動させる際に複数回実行される準連続旋回ステップであって、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の旋回及び旋回停止を行う準連続旋回ステップの停止時間を、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段を断続的に駆動させる際に複数回実行される断続旋回ステップであって、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の旋回及び旋回停止を行う断続旋回ステップの停止時間よりも短くした。
請求項3に記載の火災検出装置は、請求項2に記載の火災検出装置において、所定方法にて取得した旋回角度であって、前記入射手段の前記第1旋回軸又は前記第2旋回軸回りの旋回角度と、所定方法にて取得した旋回時間であって、前記旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、前記準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段を備えた。
請求項4に記載の火災検出装置は、請求項3に記載の火災検出装置において、前記決定手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記準連続旋回ステップのステップ数を決定する。
請求項5に記載の火災検出装置は、請求項1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記入射手段にて入射された前記検出対象光に基づいて、前記火災の位置を特定する特定手段と、前記特定手段にて特定された前記火災の位置を報知するための報知手段と、を備える。
請求項6に記載の火災検出装置は、請求項5に記載の火災検出装置において、所定方法にて取得した補正情報に基づいて、前記特定手段にて特定された前記火災の位置を補正する補正手段を備え、前記報知手段は、前記補正手段にて補正された前記火災の位置を報知する。
請求項7に記載の火災検出装置は、請求項6に記載の火災検出装置において、前記補正情報は、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の連続的駆動に対応する補正情報である連続的補正情報と、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の準連続的駆動に対応する補正情報である準連続的補正情報と、を含む。
請求項8に記載の火災検出装置は、請求項6又は7に記載の火災検出装置において、前記補正情報は、前記監視領域が動的に変化する前の状態に対応する補正情報である変化前補正情報と、前記監視領域が動的に変化した後の状態に対応する補正情報である変化後補正情報と、を含む。
請求項9に記載の火災検出装置は、請求項1から8のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記駆動制御手段は、前記判定手段にて前記火災を検出したと判定されるまで、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的のいずれか一方で駆動させるように制御し、前記判定手段にて前記火災を検出したと判定された後、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する。
請求項10に記載の火災検出装置は、請求項1から9のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記駆動制御手段は、所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的のいずれか一方で駆動させるように制御し、前記所定操作が受け付けられた後又は前記所定時間が到来した後、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する。
請求項1に記載の火災検出装置によれば、入射手段を第1旋回軸を中心に旋回させることにより、監視領域に対する第1走査方向の走査を行うための第1走査駆動手段と、入射手段を第2旋回軸を中心に旋回させることにより、監視領域に対する第2走査方向の走査を行うための第2走査駆動手段と、第1走査駆動手段及び第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御手段と、を備えたので、第1走査駆動手段及び第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させることで第1走査方向の走査及び第2走査方向の走査を行うことができ、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させる場合に比べて、第1走査方向の走査中又は第2走査方向の走査中に少なくとも入射手段を振動しにくくすることができる。よって、少なくとも入射手段の振動に伴って生じる振動音を低減できることから、火災検出装置の使用性を向上できる。
請求項2に記載の火災検出装置によれば、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を準連続的に駆動させる際に複数回実行される準連続旋回ステップの停止時間を、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させる際に複数回実行される断続旋回ステップの停止時間よりも短くしたので、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させる場合に比べて、第1走査方向の走査中又は第2走査方向の走査中に少なくとも入射手段を振動しにくくすることができ、少なくとも入射手段の振動に伴って生じる振動音を低減できる。
請求項3に記載の火災検出装置によれば、入射手段の第1旋回軸又は第2旋回軸回りの旋回角度と、旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段を備えたので、第1走査方向の走査に関する準連続旋回ステップのステップ数を容易に決定でき、火災検出装置の使用性を一層向上できる。
請求項4に記載の火災検出装置によれば、決定手段が、判定手段の判定結果に基づいて、準連続旋回ステップのステップ数を決定するので、監視領域の状況に応じた準連続旋回ステップのステップ数を決定することができる。よって、例えば、火災が検出された場合の準連続旋回ステップのステップ数を、火災が検出されていない場合の準連続旋回ステップのステップ数よりも小さくすることで、火災の有無を正確に検出できる。
請求項5に記載の火災検出装置によれば、入射手段にて入射された検出対象光に基づいて、火災の位置を特定する特定手段と、特定手段にて特定された火災の位置を報知するための報知手段と、を備えるので、特定手段にて特定された火災の位置を外部装置に対して報知することができ(例えばスタジアムや展示場の場内のどこで火災が発生したか明確に位置を報知することができ)、火災の検出におけるユーザの利便性を向上できる。
請求項6に記載の火災検出装置によれば、所定方法にて取得した補正情報に基づいて、特定手段にて特定された火災の位置を補正する補正手段を備え、報知手段が、補正手段にて補正された火災の位置を報知するので、補正手段にて補正した火災の位置を報知でき、火災の検出におけるユーザの利便性を一層向上できる。
請求項7に記載の火災検出装置によれば、補正情報が、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段の連続的駆動に対応する連続的補正情報と、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段の準連続的補正情報に対応する準連続的補正情報と、を含むので、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段の駆動状態に応じた補正情報に基づいて、火災の位置の補正を行うことができ、火災の位置を高精度に特定することが可能となる。
請求項8に記載の火災検出装置によれば、補正情報が、監視領域が動的に変化する前の状態に対応する変化前補正情報と、監視領域が動的に変化した後の状態に対応する変化後補正情報と、を含むので、監視領域の状態に応じた補正情報に基づいて火災の位置の補正を行うことができ、火災の位置を高精度に特定することが可能となる。
請求項9に記載の火災検出装置によれば、駆動制御手段が、火災が検出されるまで第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を連続的又は準連続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査又は第2走査方向の走査を静音で行うことができる。また、駆動制御手段が、火災が検出された後に第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査及び第2走査方向の走査において火災の有無を比較的正確に検出できる。したがって、火災検出装置の使用性をさらに一層向上できる。
請求項10に記載の火災検出装置によれば、駆動制御手段が、所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を連続的又は準連続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査又は第2走査方向の走査を静音で行うことができる。また、駆動制御手段が、所定操作が受け付けられた後又は所定時間が到来した後に第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査及び第2走査方向の走査において火災の有無を比較的正確に検出できる。したがって、火災検出装置の使用性をさらに一層向上できる。
実施の形態に係る消火システムを概念的に示す図である。 火災検出装置を示す図であり(一部図示省略)、(a)は斜視図であり、(b)は回転鏡の回転状況を示す正面図である。 火災検出装置の走査範囲を示す図である。 火災検出装置の電気的構成を示したブロック図である。 補正テーブルの構成例を示す図である。 実施の形態に係る火災検出処理のフローチャートである。 初期設定処理のフローチャートである。 検証結果を示す図であり、横軸は瞬時視野の中心位置の移動量、縦軸は床面距離を示す。
以下に、本発明に係る火災検出装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置に関するものである。
ここで、「火災検出装置」は、実施の形態では、監視領域を光学的な走査を行うことにより火災を検出して報知する装置であり、例えば、光学的な走査型火災感知器や走査型火災警報器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、監視の対象となる領域であって、例えば、建物の内部の領域、建物の外部の領域等を含む概念である。また、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、イベント施設、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「報知する」とは、例えば、所定情報を外部装置に向けて出力すること、所定情報を出力手段(表示手段又は音声出力手段)を介して表示又は音声出力すること等を含む概念である。
また、火災検出装置の走査は、第1走査方向の走査と、第1走査方向とは異なる第2走査方向の走査を含む概念であり、実施の形態では、第1走査方向の走査を水平方向の走査として説明し、第2走査方向の走査を垂直方向の走査として説明する。また、この水平方向の走査における後述の水平走査モータの制御方法については、後述の水平走査モータを連続的又は準連続的に駆動させるように制御することを含む概念であるが、実施の形態では、後述の水平走査モータを準連続的に駆動させるように制御することとして説明する。ここで、「準連続的に駆動」とは、断続的な駆動であるものの、実質的に連続的に近い駆動を意味する。また、この垂直方向の走査における後述の垂直走査モータの制御方法については、後述の垂直走査モータを連続的又は準連続的に駆動させるように制御することを含む概念であるが、実施の形態では、後述の垂直走査モータを連続的に駆動させるように制御することとして説明する。
以下、実施の形態では、「火災検出装置」が、「光学的な走査型火災感知器」であり、「監視領域」が「イベント施設(例えば、ドーム球場等)の内部の領域」である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、実施の形態に係る火災検出装置が適用される消火システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る消火システムを概念的に示す図である。以下の説明では、図1のX方向を消火システムの左右方向(+X方向を消火システムの左方向、−X方向を消火システムの右方向)、図1のY方向を消火システムの前後方向(+Y方向を消火システムの前方向、−Y方向を消火システムの後方向)、図1のZ方向を消火システムの上下方向(+Z方向を消火システムの上方向、−Z方向を消火システムの下方向)と称する。
消火システム1は、後述する図3の監視領域2で発生した火災の消火を行うためのシステムであり、図1に示すように、放水銃11、操作装置12、開閉弁13、放水制御装置14、エアコンプレッサ15、ポンプ設備16、ポンプ制御装置17、受信機18、及び火災検出装置20を備えている。より具体的には、受信機18が1台設けられ、この1台の受信機18に対して、放水銃11、操作装置12、開閉弁13、放水制御装置14、エアコンプレッサ15、ポンプ設備16、ポンプ制御装置17、及び火災検出装置20の各々が少なくとも1台以上設けられている。ただし、この消火システム1の構成については、上述した構成に限られず、例えば、この1台の受信機18に対して、これらの装置に加えて、これらの装置以外の装置(例えば、分電盤、中継装置、照明装置等)からなる他のシステムを少なくとも1つ以上設けることで、受信機18が他のシステムに関する制御も行ってもよい。以下、実施の形態では、消火システム1においては、1台の受信機18に対して、放水銃11、操作装置12、開閉弁13、放水制御装置14、及び火災検出装置20の各々が複数台設けられていると共に、エアコンプレッサ15、ポンプ設備16、及びポンプ制御装置17の各々が1台設けられているものとして説明する。
また、消火システム1の構成要素の設置位置については任意であるが、実施の形態では、放水銃11、操作装置12、及び火災検出装置20は、建物の内部に設置されており、例えば、放水銃11及び火災検出装置20は、建物にいる人が触れにくい位置に設置されており、操作装置12は、建物にいる人が操作可能な位置に設置されている。また、開閉弁13、放水制御装置14、エアコンプレッサ15、ポンプ設備16、ポンプ制御装置17、及び受信機18は、建物の内部又は外部に設置されており、特に、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、及び受信機18は、建物の管理者(ユーザ)が操作可能な位置に設置されている。
また、各装置の接続形態については、以下に示す通りに設定されている。すなわち、図1に示すように、受信機18は、操作装置12、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、及び火災検出装置20の各々と配線3を介して電気的に接続されている。また、放水制御装置14は、放水銃11及び開閉弁13と配線3を介して電気的に接続されており、ポンプ制御装置17は、ポンプ設備16と配線3を介して電気的に接続されている。また、ポンプ設備16は、放水銃11と開閉弁13及び配水管4を介して接続されていると共に(なお、配水管4のうち、放水銃11と開閉弁13とを接続する配水管4は、図示しない排水槽と排水管6を介して接続されている)、エアコンプレッサ15は、放水銃11と空気配管5を介して接続されている。このような接続により、受信機18と、操作装置12、開閉弁13、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、火災検出装置20、及び受信機18の各々との相互間で通信を行うことができると共に、受信機18から操作装置12、開閉弁13、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、火災検出装置20、及び受信機18の各々に向けて電力を供給することができる。また、ポンプ設備16から放水銃11に向けて消火用水を供給することができると共に、エアコンプレッサ15から放水銃11に向けて給気することができる。なお、「消火用水」とは、消火に用いられる液体を意味し、後述のポンプ設備16の貯水タンクに蓄えられた雨水や水道水、又は、これら雨水や水道水に消火用の化学薬品を添加した液体等を含む概念である。
(構成−放水銃)
次に、放水銃11の構成について説明する。放水銃11は、消火用水の放水により消火を行うための消火手段である。この放水銃11は、例えば公知の放水銃を用いて構成されており、建物の壁部(図示省略)の上部(又は図示しない天井部(図示省略))に設けられており、壁部(又は天井部)に設けられた架台(図示省略)に対して水平回り又は垂直回りに旋回可能に固定されている。
(構成−操作装置)
次に、操作装置12の構成について説明する。操作装置12は、放水銃11を操作するための操作手段である。この操作装置12は、例えば公知の有線式の操作装置等を用いて構成されており、放水銃11の放水を開始させる放水開始ボタン、放水銃11の放水を停止させる放水停止ボタン、放水銃11の旋回を開始させる旋回開始ボタン、及び放水銃11の旋回を停止させる旋回停止ボタンを備えている(いずれも図示省略)。これら放水開始ボタン、放水停止ボタン、旋回開始ボタン、又は旋回停止ボタンが建物にいる人によって押圧された場合に、当該押圧されたボタンに応じた操作信号(すなわち、放水開始信号、放水停止信号、旋回開始信号、旋回停止信号)を放水制御装置14に出力することで、放水制御装置14によって放水銃11の放水を開始又は停止させたり、あるいは放水銃11の旋回を開始又は停止させることができる。
(構成−開閉弁)
次に、開閉弁13の構成について説明する。開閉弁13は、放水銃11の作動時に放水を停止させたい場合や放水銃11の保守作業を行う場合等に配水管4を閉栓するための弁であり、例えば公知の電動式の開閉弁等を用いて構成されている。
(構成−放水制御装置)
次に、放水制御装置14の構成について説明する。放水制御装置14は、放水銃11及び開閉弁13を制御するための装置である。この放水制御装置14は、例えば公知の放水銃用の制御装置を用いて構成されており、操作部、通信部、出力部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
このうち、操作部は、放水制御装置14に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、放水銃11、開閉弁13、操作装置12、及び受信機18の各々との間で通信する通信手段である。出力部は、制御部の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段であり、例えばLED等の公知の表示手段やスピーカ等の公知の音声出力手段等を用いて構成されている(なお、後述するポンプ制御装置17の出力部、及び後述する受信機18の出力部についても同様とする)。電源部は、受信機18から供給された電力を、放水銃11及び開閉弁13、並びに放水制御装置14の各部に供給する電源手段である。制御部は、放水制御装置14を制御する制御手段である。この制御部は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述するポンプ制御装置17の制御部、後述する受信機18の制御部、及び火災検出装置20の制御部34についても同様とする)。記憶部は、放水制御装置14の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、後述するポンプ制御装置17の記憶部、後述する受信機18の記憶部、及び火災検出装置20の記憶部35についても同様とする)。
(構成−エアコンプレッサ)
次に、エアコンプレッサ15の構成について説明する。エアコンプレッサ15は、外気を放水銃11に向けて給気するための給気手段であり、例えば公知のエアコンプレッサを用いて構成されている。
(構成−ポンプ設備)
次に、ポンプ設備16の構成について説明する。ポンプ設備16は、消火用水を放水銃11に供給するための供給手段である。このポンプ設備16は、例えば公知の消火用のポンプ設備等を用いて構成されており、消火用水を貯えるための貯水タンクと、貯水タンクの消火用水を放水銃11に向けて供給するためのポンプとを備えている(いずれも図示省略)。
(構成−ポンプ制御装置)
次に、ポンプ制御装置17の構成について説明する。ポンプ制御装置17は、例えば公知のポンプ設備用の制御装置を用いて構成されており、操作部、通信部、出力部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
このうち、操作部は、ポンプ制御装置17に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、ポンプ設備16及び受信機18の各々との間で通信する通信手段である。出力部は、制御部の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段である。電源部は、受信機18から供給された電力を、ポンプ設備16及びポンプ制御装置17の各部に供給する電源手段である。制御部は、ポンプ制御装置17を制御する制御手段である。記憶部は、ポンプ制御装置17の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成−受信機)
次に、受信機18の構成について説明する。受信機18は、操作装置12、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、又は火災検出装置20から受信された信号に基づいて所定処理を行う装置である。この受信機18は、例えば公知の防災用受信機等を用いて構成されており、操作部、通信部、移報信号送信部、出力部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
このうち、操作部は、受信機18に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部は、操作装置12、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、及び火災検出装置20の各々との間で通信する通信手段である。移報信号送信部は、火災の報知を示す火災情報を含む信号(以下、「移報信号」と称する)を図示しない通報装置を介して消火システム1の外部に送信するものである。出力部は、制御部の制御に基づいて各種の情報を出力する出力手段である。電源部は、商用電源から供給された電力を、操作装置12、放水制御装置14、ポンプ制御装置17、及び火災検出装置20と、受信機18の各部とに供給する電源手段である。制御部は、受信機18を制御する制御手段である。記憶部は、受信機18の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成−火災検出装置)
次に、火災検出装置20の構成について説明する。図2は、火災検出装置20を示す図であり(一部図示省略)、(a)は斜視図であり、(b)は後述の回転鏡22の回転状況を示す正面図である。図3は、火災検出装置20の走査範囲を示す図である。図4は、火災検出装置20の電気的構成を示したブロック図である。火災検出装置20は、監視領域2を光学的な水平方向の走査及び垂直方向の走査を行うことにより火災を検出して報知する装置である。この火災検出装置20は、建物の壁部の上部(又は図示しない天井部)の位置であって放水銃11の近傍位置に設けられている。具体的には、図3に示すように、監視領域2に対して斜め上方の位置であると共に、火災検出装置20の垂直方向の走査を開始する方向が監視領域2における0°方向に一致し、且つ火災検出装置20の垂直方向の走査を終了する方向が監視領域2における90°方向に一致する位置に配置されている。また、この火災検出装置20は、図2(a)に示すように、建物の内部に設けられた筐体21の内部において、回転鏡22、対物レンズ23、反射鏡24、スリット部25、集光レンズ26、検出素子27、水平走査モータ28、垂直走査モータ29、及び制御ユニット30を一体に収容して構成されている。
(構成−火災検出装置−筐体)
筐体21は、火災検出装置20の基本構造体であり、回転鏡22、対物レンズ23、反射鏡24、スリット部25、集光レンズ26、検出素子27、水平走査モータ28、垂直走査モータ29、及び制御ユニット30を外部から保護する保護手段である。この筐体21は、例えば金属材料等にて形成された中空の略円柱状体であり、図2(a)に示すように、回転鏡22、対物レンズ23、反射鏡24、スリット部25、集光レンズ26、検出素子27、及び垂直走査モータ29を収容する旋回部21aと、旋回部21aよりも上方に配置されたベース部21bであって、水平走査モータ28及び制御ユニット30を収容するベース部21bとを備えている。また、この旋回部21aは、ベース部21bに対して水平回りに旋回自在に取り付けられており、ベース部21bは、壁部に対して固定具等にて取り付けられている。
(構成−火災検出装置−回転鏡)
回転鏡22は、監視領域2から検出対象光が入射される入射手段である。ここで、「検出対象光」とは、火災を検出するために検出の対象となる光であり、例えば赤外線光等を含む概念である。また、この回転鏡22は、例えば公知の両面ミラー等を用いて構成されており、図2(a)に示すように、後述する垂直走査モータ29の第2旋回軸29bに対して固定具等によって固定されている。このような構成により、図2(b)に示すように、回転鏡22が垂直回りに45°回転することで、火災検出装置20の垂直方向の走査を0°から90°の範囲で行うことができる。
(構成−火災検出装置−対物レンズ)
対物レンズ23は、回転鏡22にて反射された検出対象光を集光するレンズである。この対物レンズ23は、例えば公知の対物レンズ等を用いて構成されており、図2(a)に示すように、回転鏡22から反射された検出対象光が入射可能な位置に設けられており、旋回部21aに対して固定具等によって固定されている。
(構成−火災検出装置−反射鏡)
反射鏡24は、対物レンズ23にて集光された検出対象光をスリット部25に向けて反射するための鏡である。この反射鏡24は、例えば公知の片面ミラー等を用いて構成されており、図2(a)に示すように、対物レンズ23にて集光された検出対象光が入射可能な位置に設けられており、旋回部21aに対して固定具等によって固定されている。
(構成−火災検出装置−スリット部)
スリット部25は、火災検出装置20の瞬時視野SSを設定するための部材である。ここで、「瞬時視野SS」とは、回転鏡22が静止していると仮定した場合の監視視野を意味する。このスリット部25は、例えば開口25aを有する金属製の板状体であり、図2(a)に示すように、反射鏡24にて反射された検出対象光が入射可能な位置に設けられており、旋回部21aに対して固定具等によって固定されている。また、このスリット部25の開口25aの形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では、水平方向の瞬時視野SS=1.0°、垂直方向の瞬時視野SS=0.43°になる長方形状に設定されている。
(構成−火災検出装置−集光レンズ)
集光レンズ26は、スリット部25の開口25aを通過した検出対象光を集光するレンズである。この集光レンズ26は、例えば公知の集光レンズ等を用いて構成されており、図2(a)に示すように、スリット部25の開口25aを通過した検出対象光が入射可能な位置に設けられており、旋回部21aに対して固定具等によって固定されている。
(構成−火災検出装置−検出素子)
検出素子27は、集光レンズ26にて集光された検出対象光を受光する素子である。この検出素子27は、例えば、公知の検出素子(一例として、赤外線検出素子等)を用いて構成されており、図2(a)に示すように、集光レンズ26にて集光された検出対象光が入射可能な位置に設けられており、旋回部21aに対して固定具等によって固定されている。
(構成−火災検出装置−水平走査モータ)
水平走査モータ28は、回転鏡22を後述の第1旋回軸28bを中心に旋回させることにより、監視領域2に対する水平方向(第1走査方向)の走査を行うための第1走査駆動手段であり、図2(a)に示すように、水平駆動部28a及び第1旋回軸28bを備えている。
このうち、水平駆動部28aは、第1旋回軸28bを回転駆動させるためのものであり、例えば公知のモータ(一例として、ステッピングモータ等)を用いて構成されており、ベース部21bに対して固定具等によって固定されている。また、第1旋回軸28bは、回転鏡22を収容する旋回部21aを水平回りに旋回するための軸部材である。この第1旋回軸28bは、例えば公知の長尺なシャフト材等を用いて構成されており、図2(a)に示すように、第1旋回軸28bの長手方向が垂直方向に沿うように配置されており、水平駆動部28aと旋回部21aに接続された連結部材とに対して固定具等によってそれぞれ接続されている。
(構成−火災検出装置−垂直走査モータ)
垂直走査モータ29は、回転鏡22を後述の第2旋回軸29bを中心に旋回させることにより、監視領域2に対する垂直方向(第2走査方向)の走査を行うための第2走査駆動手段である。この垂直走査モータ29は、図2(a)に示すように、回転鏡22の近傍に設けられており、垂直駆動部29a及び第2旋回軸29bを備えている。
このうち、垂直駆動部29aは、第1旋回軸28bを回転駆動させるためのものであり、例えば公知のモータ(一例として、DCブラシレスモータ等)を用いて構成されている。また、第2旋回軸29bは、垂直駆動部29aを垂直回りに旋回するための軸部材である。この第2旋回軸29bは、例えば公知の長尺なシャフト等を用いて構成されており、図2(a)に示すように、第2旋回軸29bの長手方向が水平方向に沿うように配置されており、垂直駆動部29aと回転鏡22とに対して固定具等によってそれぞれ接続されている。
(構成−火災検出装置−制御ユニット)
制御ユニット30は、火災検出装置20を制御するためのユニットであり、図4に示すように、操作部31、通信部32、電源部33、制御部34、及び記憶部35を備えて構成されている。
(構成−火災検出装置−制御ユニット−操作部、通信部、電源部)
操作部31は、火災検出装置20に対する操作入力を受け付ける操作手段である。通信部32は、受信機18との間で通信する通信手段である。電源部33は、受信機18から供給された電力を、火災検出装置20の各部に供給する電源手段である。
(構成−火災検出装置−制御ユニット−制御部)
制御部34は、火災検出装置20を制御する制御手段であり、図4に示すように、機能概念的に、判定部34a、駆動制御部34b、決定部34c、特定部34d、報知部34e、及び補正部34fを備えている。
判定部34aは、回転鏡22にて入射された検出対象光に基づいて、火災の有無を判定する判定手段である。
駆動制御部34bは、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御手段である。
決定部34cは、所定方法にて取得した旋回角度であって、回転鏡22の第1旋回軸28b又は第2旋回軸29b回りの旋回角度と、所定方法にて取得した旋回時間であって、旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段である。ここで、「準連続旋回ステップ」とは、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を準連続的に駆動させる際に複数回実行されるステップであって、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29の旋回及び旋回停止を行うステップを意味する。また、この準連続旋回ステップの停止時間の設定については任意であるが、実施の形態では、断続旋回ステップの停止時間よりも短く設定しており、一例として、断続旋回ステップの停止時間の10分の1程度に設定してもよい。なお、「断続旋回ステップ」とは、駆動制御部34bが、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させる場合において、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させる際に複数回実行されるステップであって、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29の旋回及び旋回停止を行うステップを意味する。このような設定により、準連続旋回ステップの停止時間を断続旋回ステップの停止時間よりも短くでき、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させる場合に比べて、水平方向の走査中(又は垂直方向の走査中)に旋回部21a、回転鏡22を振動しにくくすることができ、旋回部21a、回転鏡22の振動音を低減できる。
特定部34dは、回転鏡22にて入射された検出対象光に基づいて、火災の位置を特定する特定手段である。
報知部34eは、特定部34dにて特定された火災の位置を報知するための報知手段である。
補正部34fは、所定方法にて取得した後述の補正情報に基づいて、特定部34dにて特定された火災の位置を補正する補正手段である。なお、この制御部34によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−火災検出装置−制御ユニット−記憶部)
記憶部35は、火災検出装置20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。また、この記憶部35は、図4に示すように、補正テーブル35aを備えている。
(構成−火災検出装置−制御ユニット−記憶部−補正テーブル)
補正テーブル35aは、補正情報を格納する補正情報格納手段である。ここで、「補正情報」とは、特定部34dにて特定された火災の位置を補正するための情報である。
図5は、補正テーブル35aの構成例を示す図である。図5に示すように、補正テーブル35aは、項目「床面距離」及び項目「補正値」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「床面距離」に対応する情報は、火災検出装置20から床面までの水平方向の距離(以下、「床面距離」と称する)を示す床面距離情報であり、例えば、図5に示す床面距離である「0m」、「50m」、「100m」、「200m」等が該当する。また、項目「補正値」に対応する情報は、補正情報であり、例えば、図5に示す補正値(補正距離)である「0mm」、「−24mm」、「−12mm」、「12mm」等に該当する。
(火災検出処理)
次に、上述したように構成される火災検出装置20によって実行される火災検出処理について説明する。図6は、実施の形態に係る火災検出処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。火災検出処理は、概略的には、監視領域2を光学的な水平方向の走査及び垂直方向の走査を行うことにより火災を検出する処理である。この火災検出処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、火災検出装置20の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
火災検出処理が起動されると、図6に示すように、SA1において火災検出装置20の制御部34は、初期設定処理を起動する。
(火災検出処理−初期設定処理)
次に、図6のSA1の初期設定処理について説明する。図7は、初期設定処理のフローチャートである。初期設定処理は、火災検出処理に関する初期設定を行うための処理である。
図7に示すように、SB1において火災検出装置20の制御部34は、水平方向の走査における旋回角度(すなわち、回転鏡22の第1旋回軸28b回りの旋回角度。より具体的には、旋回部21aの基準となる角度から旋回可能な角度)と、この旋回角度に対応する旋回時間が取得されたか否かを判定する。この旋回角度及び旋回時間の取得方法については任意であるが、例えば、旋回角度及び旋回時間を示す情報が管理者によって操作部31を介して入力された場合(又は外部装置から受信した場合)に、当該入力された情報(又は当該受信した情報)を取得すべき旋回角度及び旋回時間として設定する。そして、火災検出装置20の制御部34は、上記旋回角度及び旋回時間が取得されるまで待機し(SB1、No)、上記旋回角度及び旋回時間が取得された場合(SB1、Yes)にはSB2に移行する。
SB2において、火災検出装置20の決定部34cは、SB1にて取得された旋回角度及び旋回時間に基づいて、水平方向の走査に関する準連続旋回ステップのステップ数を決定する。ここで、準連続旋回ステップのステップ数を決定する方法については任意であるが、例えば、下記式(1)から下記式(3)を用いて決定してもよい。
準連続旋回ステップのステップ数=SB1にて取得された旋回角度/1ステップあたりの旋回角度・・・式(1)
SB1にて取得された旋回時間<許容される旋回時間(例えば、60sec等)・・・式(2)
SB1にて取得された旋回時間/SB1にて取得された旋回角度<水平走査モータ28における旋回角度1°あたりの最短旋回時間(例えば、50msec等)・・・式(3)
SB3において、火災検出装置20の制御部34は、操作部31を介して後述するSA5にて特定された火災の位置を補正する指示が受け付けられたか否かを判定する。そして、火災検出装置20の制御部34は、上記指示が受け付けられた場合には(SB3、Yes)、SB4において当該指示を示す指示フラグを立てた後に(この指示フラグは、立っていない状態を初期値とするものであって、記憶部35に記憶される)、初期設定処理を終了する。一方、上記指示が受け付けられなかった場合には(SB3、No)、上記指示フラグを立てることなく、初期設定処理を終了する。
図6に戻り、SA2において、火災検出装置20の制御部34は、火災を検出するタイミング(以下、「検出タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この検出タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、操作部31を介して所定操作が受け付けられたか否かに基づいて判定し、又はSA1の処理が終了してから所定時間が経過したか否かに基づいて判定する。ここで、上記所定操作が受け付けられた場合又は上記所定時間が経過した場合には検出タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合及び上記所定時間が経過していない場合には検出タイミングが到来していないと判定する。そして、火災検出装置20の制御部34は、検出タイミングが到来するまで待機し(SA2、No)、検出タイミングが到来したと判定された場合(SA2、Yes)にはSA3に移行する。
SA3において、火災検出装置20の駆動制御部34bは、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御することにより、水平方向の走査及び垂直方向の走査を実行する。
ここで、水平方向の走査を実行する方法については任意であるが、例えば、SB1にて取得された旋回角度及び旋回時間とSB2にて設定されたステップ数とに基づいて水平走査モータ28を準連続的に駆動させるように制御することにより、筐体21の旋回部21aを水平回りに準連続的に旋回させる。
また、垂直方向の走査を実行する方法については任意であるが、例えば、記憶部35にあらかじめ定められた回転鏡22の第2旋回軸29b回りの旋回角度と、所定の分解能から特定される連続旋回ステップのステップ数とに基づいて垂直走査モータ29を連続的に駆動させるように制御することにより、回転鏡22を垂直回りに連続的に旋回させる。ここで、「連続旋回ステップ」とは、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を連続的に駆動させる際に複数回実行されるステップであって、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29の旋回のみを行うステップを意味する。また、垂直方向の走査を行う際の設定の一例については、例えば、以下に示す通りとなる。すなわち、垂直走査モータ29の回転速度=500rpmである場合に、回転鏡22の1回転(360°)の時間=60sec/500=120msecが設定される。また、両面ミラーにて構成された回転鏡22の第2旋回軸29b回りの旋回角度=90°である場合に、回転鏡22の片面が上記旋回角度を旋回するのに要する時間=回転鏡22の1回転の時間×45°/360°=120×45/360=15msecが設定される。また、この場合において、旋回角度0.1°の分解能で回転鏡22を旋回させる場合には、旋回角度0.1°あたりの周期=回転鏡22の片面が上記旋回角度を旋回するのに要する時間/連続旋回ステップ=15/900≒16.7μsecが設定される。
SA4において、火災検出装置20の判定部34aは、当該SA4の処理時に検知素子から取得した検出対象光であって検知素子にて受光された検出対象光に基づいて、火災の有無を判定する。この火災の有無の判定方法については任意であるが、例えば、所定のタイミング毎に検知素子にて受光された検出対象光の受光量が閾値以上であるか否かに基づいて判定し、上記閾値以上である場合には火災が検出されたと判定し、上記閾値以上でない場合には火災が検出されていないと判定する。なお、上記所定のタイミングについては、例えば、水平方向の走査については旋回角度0.72°毎に設定されており、垂直方向の走査については旋回角度0.1°毎に設定されている。そして、火災検出装置20の判定部34aは、火災が検出されていないと判定された場合(SA4、No)にはSA3に移行し、火災が検出されたと判定された場合(SA4、Yes)にはSA5に移行する。
SA5において、火災検出装置20の特定部34dは、SA4にて取得された検出対象光に基づいて、火災の位置を特定する。
ここで、火災の位置の特定方法については任意であるが、例えば、以下の通りに特定してもよい。なお、以下の例では、旋回部21aにおける水平回りの旋回角度を示す情報と、回転鏡22における垂直回りの旋回角度を示す情報と、火災位置の座標を示す情報(以下、「火災位置情報」と称する)と、床面距離情報とを相互に関連付けて格納する火災位置テーブル(図示省略)が記憶部35にあらかじめ設けられていることを前提として説明する。
すなわち、SA1の処理において指示フラグが立てられなかった場合には、まず、火災検出装置20の特定部34dは、SA4にて火災が検出されたと判定されたタイミングでの旋回部21aにおける水平回りの旋回角度及び回転鏡22における垂直回りの旋回角度を算出する。そして、火災検出装置20の特定部34dは、火災位置テーブルに格納されている火災位置情報の中から、上記算出した水平回りの旋回角度及び垂直回りの旋回角度に対応する火災位置情報を抽出し、当該抽出した火災位置情報の座標を特定すべき火災の位置として特定する。
また、SA1の処理において指示フラグが立てられた場合には、まず、火災検出装置20の特定部34dは、上記SA1の処理において指示フラグが立てられなかった場合と同様に、火災位置テーブルから火災位置情報を抽出し、当該抽出した火災位置情報の座標を仮の火災の位置として特定する。次に、火災検出装置20の補正部34fは、火災位置テーブルに格納されている床面距離情報の中から、上記抽出した火災位置情報に対応する床面距離情報を抽出する。次いで、火災検出装置20の補正部34fは、補正テーブル35aに格納されている補正情報の中から上記抽出した床面距離情報に対応する補正情報を抽出する。次に、火災検出装置20の補正部34fは、上記抽出した床面距離情報の床面距離に上記抽出した補正情報の補正値を加算する。そして、火災検出装置20の補正部34fは、記憶部35にあらかじめ格納されている火災検出装置20の座標と上記特定した仮の火災の位置の座標とを通過する直線上にある座標のうち、上記補正値を加算した床面距離に対応する座標を算出し、当該算出した座標を特定すべき火災の位置として特定する。
SA6において、火災検出装置20の報知部34eは、報知処理を実行する。ここで、「報知処理」とは、SA4にて火災が検出された旨と、SA5にて特定された火災の位置とを報知する処理を意味する。具体的には、火災検出装置20の報知部34eは、SA4にて火災が検出された旨を示す情報と、SA5にて特定された火災の位置を示す情報を含む信号(以下、「火災信号」と称する)を受信機18に向けて出力する。これにより、火災が検出された旨及び火災の位置を受信機18等の外部装置に対して報知することができ、火災の検出における管理者の利便性を向上できる。具体的には、受信機18の制御部は、火災検出装置20から入力された火災信号に含まれる火災の位置を示す情報に基づいて、監視領域内での火災位置座標等を計算して、消火に最適な位置にある放水銃11を特定し、上記特定された放水銃11に対応する放水制御装置14に対して当該放水銃11による放水を行わせる旨を指示する信号を送信し、上記対応する放水制御装置14の制御部は、受信機18から受信した上記指示する信号に含まれる火災位置座標を示す情報に基づいて上記特定された放水銃11による放水を行うための制御を行うことが可能となる。また、補正部34fにて補正した火災の位置を報知でき、火災の検出における管理者の利便性を一層向上できる。
ただし、上述した処理に限らず、他の処理を行ってもよい。例えば、後述するSA7の終了タイミングが到来するまでにSA3からSA7の処理のサイクルが複数回繰り返される場合において、所定のサイクルのSA4にて火災が検出されたと判定された後には火災信号を受信機18に出力しないものの、それ以降のサイクルのSA4にて所定時間内に所定回数以上火災が検出され、且つそれ以降のSA5にて同じ火災位置又はその近傍位置が複数回以上特定された場合に、火災信号を出力してもよい。このような処理により、火災が誤って検出されることを防止でき、火災の検出精度を一層向上できる。
SA7において、火災検出装置20の制御部34は、火災検出処理を終了するタイミング(以下、「終了タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この終了タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、操作部31を介して管理者の所定操作が行われたか否かに基づいて判定し、又は受信機18等から復旧信号が受信されたか否かに基づいて判定し、上記所定操作が行われた場合又は復旧信号が受信された場合には終了タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が行われていない場合及び復旧信号が受信されていない場合には終了タイミングが到来していないと判定する。そして、火災検出装置20の制御部34は、終了タイミングが到来していないと判定された場合(SA7、No)にはSA3に移行し、以降同様に、SA3からSA7の処理のサイクルを繰り返す。一方で、終了タイミングが到来したと判定された場合(SA7、Yes)には火災検出処理を終了する。
このような火災検出処理により、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々を連続的又は準連続的に駆動させることで水平方向の走査及び垂直方向の走査を行うことができ、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させる場合に比べて、水平方向の走査中又は垂直方向の走査中に旋回部21a、回転鏡22を振動しにくくすることができる。よって、旋回部21a、回転鏡22の振動音を低減できることから、火災検出装置20の使用性を向上できる。
(検証結果)
次に、本件出願人が行った検証結果について説明する。ここでは、水平方向の走査を準連続的に行い、且つ垂直方向の走査を連続的に行った場合の瞬時視野と床面距離との関係を確認した検証結果について説明する。
まず、この検証結果を得るための検証方法については、以下の要件を満たすように水平方向の走査及び垂直方向の走査を行うことと仮定し、その場合における火災検出装置の瞬時視野の中心位置の移動量を床面距離に応じて算出することにより検証する。すなわち、垂直方向の走査については、回転鏡の1回転の時間=120msecで走査し、水平方向の走査については、回転時間=60msecで準連続旋回ステップの1ステップ(0.72°)で走査する。また、水平方向の走査の回転時間=15msecで旋回角度=0.18°で回転している間に、垂直方向の走査を旋回角度=90°(連続旋回ステップ=900ステップ)で行う。また、垂直方向の走査における連続旋回ステップの1ステップが行われている間(16.7μsec)において、水平方向の走査の旋回角度=0.18°/900=0.0002°とする。また、例えば、設置高さ=20mである火災検出装置からの床面距離=150mの地点(垂直方向の旋回角度=62.5°となる地点)で、水平位置を火災検出装置の真正面として調整する。
次に、上記検証結果の詳細について説明する。図8は、検証結果を示す図であり、横軸は瞬時視野の中心位置の移動量、縦軸は床面距離を示す。また、図8においては、上記検証結果を太線で示すと共に、水平方向の走査を断続的に行い、且つ垂直方向の走査を連続的に行った場合の瞬時視野の移動量を点線で示す。図8に示すように、瞬時視野の中心は、床面距離=0.0mからスタートする。この時、火災検出装置は、真正面位置よりわずかに左を向いているが、瞬時視野は真下にある。そして、水平方向の走査及び垂直方向の走査が行われるにしたがって、瞬時視野は前方(図8では、左方向)に移動した。さらに、水平方向の走査及び垂直方向の走査が行われることで、瞬時視野の中心位置の移動量=−25mm程度になるまで瞬時視野は図8の左方向へ移動した後に、位置合わせを行った地点(すなわち、床面距離=150mとなる地点)で瞬時視野の中心位置の移動量=0mmとなり、その後瞬時視野は図8の右方向へ移動した。そしてさらに、水平方向の走査及び垂直方向の走査が行われると、床面距離=200mで、瞬時視野の中心位置の移動量=+25mm程度になった。なお、水平方向の走査を断続的に行い、且つ垂直方向の走査を連続的に行った場合の瞬時視野の移動量については、水平走査の旋回停止中に検知素子にて受光された検出対象光に基づいて火災位置を特定することになるので、床面距離の長さに関係なく、常に瞬時視野の中心位置の移動量=0mmとなる。
この図8に示す検証結果より、床面距離=0mから200mに至るように水平方向の走査及び垂直方向の走査が行われた場合に、瞬時視野の中心位置の移動量が25mm程度に収まっていることがわかり、瞬時視野から得られる火災の位置の信頼性が高いことが確認できた。よって、水平方向の走査を準連続的に行い、且つ垂直方向の走査を連続的に行うことの有効性が確認できた。なお、水平方向の走査及び垂直方向の走査の条件が上述した条件と異なることで、瞬時視野の中心位置の移動量が25mm程度よりも上回ることが想定されるが、その場合には、上述した補正情報を用いて火災の位置を補正することが望ましい。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、回転鏡22を第1旋回軸28bを中心に旋回させることにより、監視領域2に対する水平方向の走査を行うための水平走査モータ28と、回転鏡22を第2旋回軸29bを中心に旋回させることにより、監視領域2に対する垂直方向の走査を行うための垂直走査モータ29と、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御部34bと、を備えたので、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々を連続的又は準連続的に駆動させることで水平方向の走査及び垂直方向の走査を行うことができ、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させる場合に比べて、水平方向の走査中又は垂直方向の走査中に旋回部21a、回転鏡22を振動しにくくすることができる。よって、旋回部21a、回転鏡22の振動に伴って生じる振動音を低減できることから、火災検出装置20の使用性を向上できる。
また、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を準連続的に駆動させる際に複数回実行される準連続旋回ステップの停止時間を、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させる際に複数回実行される断続旋回ステップの停止時間よりも短くしたので、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させる場合に比べて、水平方向の走査中又は垂直方向の走査中に旋回部21a、回転鏡22を振動しにくくすることができ、旋回部21a、回転鏡22の振動に伴って生じる振動音を低減できる。
また、回転鏡22の第1旋回軸28b又は第2旋回軸29b回りの旋回角度と、旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段を備えたので、水平方向の走査に関する準連続旋回ステップのステップ数を容易に決定でき、火災検出装置20の使用性を一層向上できる。
また、回転鏡22にて入射された検出対象光に基づいて、火災の位置を特定する特定部34dと、特定部34dにて特定された火災の位置を報知するための報知部34eと、を備えるので、特定部34dにて特定された火災の位置を外部装置に対して報知することができ、火災の検出におけるユーザの利便性を向上できる。
また、所定方法にて取得した補正情報に基づいて、特定部34dにて特定された火災の位置を補正する補正部34fを備え、報知部34eが、補正部34fにて補正された火災の位置を報知するので、補正部34fにて補正した火災の位置を報知でき、火災の検出におけるユーザの利便性を一層向上できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、火災検出装置20を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部34を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に記憶部35を設けてもよい。
(消火システムについて)
上記実施の形態では、放水銃11と火災検出装置20とが別装置として構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、放水銃11と火災検出装置20とを組み合わせて1つの装置として構成されてもよい。
(火災検出装置について)
上記実施の形態では、火災検出装置20における第1走査方向の走査が水平方向の走査であり、火災検出装置20における第2走査方向の走査が垂直方向の走査であると説明したが、これに限らない。例えば、火災検出装置20における第1走査方向の走査が垂直方向の走査であり、火災検出装置20における第2走査方向の走査が水平方向の走査であってもよい。あるいは、火災検出装置20における第1走査方向の走査が水平方向及び垂直方向以外の方向(例えば左斜め上方向)の走査であり、火災検出装置20における第2走査方向の走査が水平方向及び垂直方向以外の方向(例えば右斜め上方向)の走査であってもよい。
また、上記実施の形態では、回転鏡22が入射手段であると説明したが、これに限らない。例えば、検出素子27が入射手段であってもよい。この場合には、回転鏡22、対物レンズ23、反射鏡24、スリット部25、及び集光レンズ26を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、火災検出装置20が、決定部34cを備えていると説明したが、これに限らない。例えば、水平方向の走査に関する準連続旋回ステップのステップ数が記憶部35にあらかじめ記録されている場合には、決定部34cを省略してもよい。この場合には、図7の初期設定処理のSB1及びSB2を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、火災検出装置20が、特定部34dを備えていると説明したが、これに限らない。例えば、火災の位置を外部装置に報知する必要がない場合(一例として、消火システム1が放水銃11を備えていない場合等)には、特定部34dを省略してもよい。この場合には、図6の火災検出処理のSA5を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、火災検出装置20が、補正部34fを備えていると説明したが、これに限らない。例えば、検証結果の条件で水平方向の走査を準連続的に行い、且つ垂直方向の走査を連続的に行う場合には、補正部34fを省略してもよい。この場合には、補正テーブル35aを省略したり、図7の初期設定処理のSB3を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、火災検出装置20が、1つの補正情報を含む補正テーブル35aを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、複数の補正情報を含む補正テーブル35aを備えてもよい。一例として、監視領域2が動的に変化する場合(例えば、建物がイベント施設である場合には、座席の有無に応じて監視領域2が動的に変化する場合等)には、監視領域2が動的に変化する前の状態に対応する補正情報である変化前補正情報と、監視領域2が動的に変化した後の状態に対応する補正情報である変化後補正情報とを含む補正テーブル35aを備えてもよい。これにより、所定方法(例えば、操作部31を介して所定操作を受け付けること、受信機18等から所定信号を受信すること等)により変化前補正情報又は変化後補正情報を切り替えることで、監視領域2の状態に応じた補正情報に基づいて火災の位置の補正を行うことができ、火災の位置を高精度に特定することが可能となる。
(火災検出処理について)
上記実施の形態では、SA4の判定結果に関わらず、SA1の初期設定処理にて水平方向の走査に関する準連続旋回ステップのステップ数が用いられていると説明したが、これに限らない。例えば、SA1の初期設定処理の後に、火災検出装置20の決定部34cは、SA4の判定結果に基づいて、上記準連続旋回ステップのステップ数を決定してもよい。一例として、SA4にて火災が検出されていないと判定されるまで、SA1の初期設定処理にて決定された上記準連続旋回ステップのステップ数が用いられるものの、SA4にて火災が検出されたと判定された場合には、所定方法で算出(又は取得)したステップ数であって、SA1の初期設定処理にて決定された上記準連続旋回ステップのステップ数とは異なるステップ数が決定すべきステップ数として決定されてもよい。これにより、監視領域2の状況に応じた準連続旋回ステップのステップ数を決定することができる。よって、例えば、火災が検出された場合の準連続旋回ステップのステップ数を、火災が検出されていない場合の準連続旋回ステップのステップ数よりも小さくすることで、火災の有無を正確に検出できる。
また、上記実施の形態では、SA4の判定結果に関わらず、水平方向の走査が準連続的に行われ、且つ垂直方向の走査が連続的に行われると説明したが、これに限らない。
例えば、火災検出装置20の駆動制御部34bは、SA4の判定結果に基づいて、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させてもよい。一例として、SA4にて火災が検出されていないと判定されるまで、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々が準連続的又は連続的のいずれか一方で駆動されるものの、SA4にて火災が検出されたと判定された場合には、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々が準連続的、連続的、又は断続的に駆動されてもよい(あるいは、水平走査モータ28又は/及び垂直走査モータ29の駆動が準連続的、連続的、又は断続的のいずれかに変更されてもよい)。これにより、火災が検出されるまで水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を連続的又は準連続的に駆動させることができ、水平方向の走査又は垂直方向の走査を静音で行うことができる。また、火災が検出された後に水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させることができ、水平方向の走査又は垂直方向の走査において火災の有無を比較的正確に検出できる。したがって、火災検出装置20の使用性をさらに一層向上できる。この場合において、補正テーブル35aは、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29の連続的駆動に対応する補正情報である連続的補正情報と、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29の準連続的駆動に対応する補正情報である準連続的補正情報と、を含むように構成されてもよい(なお、後述するSA4の判定結果以外の他の条件に基づいて、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させる場合についても同様とする)。また、これら連続的補正情報及び準連続的補正情報が用いられる例示については、例えば、垂直走査モータ29が連続的に駆動され、水平走査モータ28が準連続的又は断続的に駆動される場合において、垂直走査モータ29が45°回転する時間よりも水平走査モータ28の停止時間が短くなることにより、垂直走査中に水平方向に旋回が行われる場合等が該当する(特に、水平走査モータ28が断続的に駆動される場合には、垂直走査モータ29の準連続的補正情報のみが用いられる)。これにより、例えば判定結果に応じて連続的補正情報又は準連続的補正情報を切り替えることにより、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29の駆動状態に応じた補正情報に基づいて火災の位置の補正を行うことができ、火災の位置を高精度に特定することが可能となる。なお、例えば、これら連続的補正情報及び準連続的補正情報を用いて火災の位置を補正することに加えて、床面距離に対応する補正情報である床面距離補正情報(具体的には、床面距離が長くなるにつれて補正値が大きくなる補正情報)を用いて火災の位置をさらに補正してもよい。
また、例えば、火災検出装置20の駆動制御部34bは、SA4の判定結果以外の他の条件に基づいて、水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させてもよい。一例として、所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々が準連続的又は連続的のいずれか一方で駆動されるものの、所定操作が受け付けられた後又は所定時間が到来した後、水平走査モータ28及び垂直走査モータ29の各々が準連続的、連続的、又は断続的に駆動されてもよい(あるいは、水平走査モータ28又は/及び垂直走査モータ29の駆動が準連続的、連続的、又は断続的のいずれかに変更されてもよい)。これにより、所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を連続的又は準連続的に駆動させることができ、水平方向の走査又は垂直方向の走査を静音で行うことができる。また、所定操作が受け付けられた後又は所定時間が到来した後に水平走査モータ28又は垂直走査モータ29を断続的に駆動させることができ、水平方向の走査又は垂直方向の走査において火災の有無を比較的正確に検出できる。したがって、火災検出装置20の使用性をさらに一層向上できる。
(付記)
付記1の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、前記監視領域から検出対象光が入射される入射手段と、前記入射手段にて入射された前記検出対象光に基づいて、前記火災の有無を判定する判定手段と、前記入射手段を第1旋回軸を中心に旋回させることにより、前記監視領域に対する第1走査方向の走査を行うための第1走査駆動手段と、前記入射手段を前記第1旋回軸とは異なる第2旋回軸を中心に旋回させることにより、前記監視領域に対する走査であって前記第1走査方向とは異なる第2走査方向の走査を行うための第2走査駆動手段と、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御手段と、を備えた。
付記2の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する前記駆動制御手段を備え、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段を準連続的に駆動させる際に複数回実行される準連続旋回ステップであって、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の旋回及び旋回停止を行う準連続旋回ステップの停止時間を、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段を断続的に駆動させる際に複数回実行される断続旋回ステップであって、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の旋回及び旋回停止を行う断続旋回ステップの停止時間よりも短くした。
付記3の火災検出装置は、付記2に記載の火災検出装置において、所定方法にて取得した旋回角度であって、前記入射手段の前記第1旋回軸又は前記第2旋回軸回りの旋回角度と、所定方法にて取得した旋回時間であって、前記旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、前記準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段を備えた。
付記4の火災検出装置は、付記3に記載の火災検出装置において、前記決定手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記準連続旋回ステップのステップ数を決定する。
付記5の火災検出装置は、付記1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記入射手段にて入射された前記検出対象光に基づいて、前記火災の位置を特定する特定手段と、前記特定手段にて特定された前記火災の位置を報知するための報知手段と、を備える。
付記6の火災検出装置は、付記5に記載の火災検出装置において、所定方法にて取得した補正情報に基づいて、前記特定手段にて特定された前記火災の位置を補正する補正手段を備え、前記報知手段は、前記補正手段にて補正された前記火災の位置を報知する。
付記7の火災検出装置は、付記6に記載の火災検出装置において、前記補正情報は、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の連続的駆動に対応する補正情報である連続的補正情報と、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の準連続的駆動に対応する補正情報である準連続的補正情報と、を含む。
付記8の火災検出装置は、付記6又は7に記載の火災検出装置において、前記補正情報は、前記監視領域が動的に変化する前の状態に対応する補正情報である変化前補正情報と、前記監視領域が動的に変化した後の状態に対応する補正情報である変化後補正情報と、を含む。
付記9の火災検出装置は、付記1から8のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記駆動制御手段は、前記判定手段にて前記火災を検出したと判定されるまで、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的のいずれか一方で駆動させるように制御し、前記判定手段にて前記火災を検出したと判定された後、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する。
付記10の火災検出装置は、付記1から9のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記駆動制御手段は、所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的のいずれか一方で駆動させるように制御し、前記所定操作が受け付けられた後又は前記所定時間が到来した後、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する。
(付記の効果)
付記1に記載の火災検出装置によれば、入射手段を第1旋回軸を中心に旋回させることにより、監視領域に対する第1走査方向の走査を行うための第1走査駆動手段と、入射手段を第2旋回軸を中心に旋回させることにより、監視領域に対する第2走査方向の走査を行うための第2走査駆動手段と、第1走査駆動手段及び第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御手段と、を備えたので、第1走査駆動手段及び第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させることで第1走査方向の走査及び第2走査方向の走査を行うことができ、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させる場合に比べて、第1走査方向の走査中又は第2走査方向の走査中に少なくとも入射手段を振動しにくくすることができる。よって、少なくとも入射手段の振動に伴って生じる振動音を低減できることから、火災検出装置の使用性を向上できる。
付記2に記載の火災検出装置によれば、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を準連続的に駆動させる際に複数回実行される準連続旋回ステップの停止時間を、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させる際に複数回実行される断続旋回ステップの停止時間よりも短くしたので、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させる場合に比べて、第1走査方向の走査中又は第2走査方向の走査中に少なくとも入射手段を振動しにくくすることができ、少なくとも入射手段の振動に伴って生じる振動音を低減できる。
付記3に記載の火災検出装置によれば、入射手段の第1旋回軸又は第2旋回軸回りの旋回角度と、旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段を備えたので、第1走査方向の走査に関する準連続旋回ステップのステップ数を容易に決定でき、火災検出装置の使用性を一層向上できる。
付記4に記載の火災検出装置によれば、決定手段が、判定手段の判定結果に基づいて、準連続旋回ステップのステップ数を決定するので、監視領域の状況に応じた準連続旋回ステップのステップ数を決定することができる。よって、例えば、火災が検出された場合の準連続旋回ステップのステップ数を、火災が検出されていない場合の準連続旋回ステップのステップ数よりも小さくすることで、火災の有無を正確に検出できる。
付記5に記載の火災検出装置によれば、入射手段にて入射された検出対象光に基づいて、火災の位置を特定する特定手段と、特定手段にて特定された火災の位置を報知するための報知手段と、を備えるので、特定手段にて特定された火災の位置を外部装置に対して報知することができ(例えばスタジアムや展示場の場内のどこで火災が発生したか明確に位置を報知することができ)、、火災の検出におけるユーザの利便性を向上できる。
付記6に記載の火災検出装置によれば、所定方法にて取得した補正情報に基づいて、特定手段にて特定された火災の位置を補正する補正手段を備え、報知手段が、補正手段にて補正された火災の位置を報知するので、補正手段にて補正した火災の位置を報知でき、火災の検出におけるユーザの利便性を一層向上できる。
付記7に記載の火災検出装置によれば、補正情報が、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段の連続的駆動に対応する連続的補正情報と、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段の準連続的補正情報に対応する準連続的補正情報と、を含むので、第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段の駆動状態に応じた補正情報に基づいて、火災の位置の補正を行うことができ、火災の位置を高精度に特定することが可能となる。
付記8に記載の火災検出装置によれば、補正情報が、監視領域が動的に変化する前の状態に対応する変化前補正情報と、監視領域が動的に変化した後の状態に対応する変化後補正情報と、を含むので、監視領域の状態に応じた補正情報に基づいて火災の位置の補正を行うことができ、火災の位置を高精度に特定することが可能となる。
付記9に記載の火災検出装置によれば、駆動制御手段が、火災が検出されるまで第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を連続的又は準連続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査又は第2走査方向の走査を静音で行うことができる。また、駆動制御手段が、火災が検出された後に第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査及び第2走査方向の走査において火災の有無を比較的正確に検出できる。したがって、火災検出装置の使用性をさらに一層向上できる。
付記10に記載の火災検出装置によれば、駆動制御手段が、所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を連続的又は準連続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査又は第2走査方向の走査を静音で行うことができる。また、駆動制御手段が、所定操作が受け付けられた後又は所定時間が到来した後に第1走査駆動手段又は第2走査駆動手段を断続的に駆動させることができ、第1走査方向の走査及び第2走査方向の走査において火災の有無を比較的正確に検出できる。したがって、火災検出装置の使用性をさらに一層向上できる。
1 消火システム
2 監視領域
3 配線
4 配水管
5 空気配管
6 排水管
11 放水銃
12 操作装置
13 開閉弁
14 放水制御装置
15 エアコンプレッサ
16 ポンプ設備
17 ポンプ制御装置
18 受信機
20 火災検出装置
21 筐体
21a 旋回部
21b ベース部
22 回転鏡
23 対物レンズ
24 反射鏡
25 スリット部
25a 開口
26 集光レンズ
27 検出素子
28 水平走査モータ
28a 水平駆動部
28b 第1旋回軸
29 垂直走査モータ
29a 垂直駆動部
29b 第2旋回軸
30 制御ユニット
31 操作部
32 通信部
33 電源部
34 制御部
34a 判定部
34b 駆動制御部
34c 決定部
34d 特定部
34e 報知部
34f 補正部
35 記憶部
35a 補正テーブル
SS 瞬時視野

Claims (10)

  1. 監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、
    前記監視領域から検出対象光が入射される入射手段と、
    前記入射手段にて入射された前記検出対象光に基づいて、前記火災の有無を判定する判定手段と、
    前記入射手段を第1旋回軸を中心に旋回させることにより、前記監視領域に対する第1走査方向の走査を行うための第1走査駆動手段と、
    前記入射手段を前記第1旋回軸とは異なる第2旋回軸を中心に旋回させることにより、前記監視領域に対する走査であって前記第1走査方向とは異なる第2走査方向の走査を行うための第2走査駆動手段と、
    前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的に駆動させるように制御する駆動制御手段と、
    を備えた火災検出装置。
  2. 前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する前記駆動制御手段を備え、
    前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段を準連続的に駆動させる際に複数回実行される準連続旋回ステップであって、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の旋回及び旋回停止を行う準連続旋回ステップの停止時間を、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段を断続的に駆動させる際に複数回実行される断続旋回ステップであって、前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の旋回及び旋回停止を行う断続旋回ステップの停止時間よりも短くした、
    請求項1に記載の火災検出装置。
  3. 所定方法にて取得した旋回角度であって、前記入射手段の前記第1旋回軸又は前記第2旋回軸回りの旋回角度と、所定方法にて取得した旋回時間であって、前記旋回角度を旋回するのに要する旋回時間とに基づいて、前記準連続旋回ステップのステップ数を決定する決定手段を備えた、
    請求項2に記載の火災検出装置。
  4. 前記決定手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記準連続旋回ステップのステップ数を決定する、
    請求項3に記載の火災検出装置。
  5. 前記入射手段にて入射された前記検出対象光に基づいて、前記火災の位置を特定する特定手段と、
    前記特定手段にて特定された前記火災の位置を報知するための報知手段と、を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置。
  6. 所定方法にて取得した補正情報に基づいて、前記特定手段にて特定された前記火災の位置を補正する補正手段を備え、
    前記報知手段は、前記補正手段にて補正された前記火災の位置を報知する、
    請求項5に記載の火災検出装置。
  7. 前記補正情報は、
    前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の連続的駆動に対応する補正情報である連続的補正情報と、
    前記第1走査駆動手段又は前記第2走査駆動手段の準連続的駆動に対応する補正情報である準連続的補正情報と、を含む、
    請求項6に記載の火災検出装置。
  8. 前記補正情報は、
    前記監視領域が動的に変化する前の状態に対応する補正情報である変化前補正情報と、
    前記監視領域が動的に変化した後の状態に対応する補正情報である変化後補正情報と、を含む、
    請求項6又は7に記載の火災検出装置。
  9. 前記駆動制御手段は、
    前記判定手段にて前記火災を検出したと判定されるまで、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的のいずれか一方で駆動させるように制御し、
    前記判定手段にて前記火災を検出したと判定された後、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の火災検出装置。
  10. 前記駆動制御手段は、
    所定操作が受け付けられるまで又は所定時間が到来するまで、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的又は準連続的のいずれか一方で駆動させるように制御し、
    前記所定操作が受け付けられた後又は前記所定時間が到来した後、前記第1走査駆動手段及び前記第2走査駆動手段の各々を連続的、準連続的、又は断続的に駆動させるように制御する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の火災検出装置。
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