JP2005224524A - 消火用液体放出ノズルの制御システム - Google Patents

消火用液体放出ノズルの制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】 消火用液体を放出する放出ノズルを備える消火用液体放出ノズルの制御システムにおいて、有効放出範囲を特に射程方向において大幅に拡大することにより、屋内型大空間施設における消火活動の安全性を格段に向上させ、人命保護・財産保全に貢献する。
【解決手段】 所定の消火ポンプ47から給水配管46を介して供給された水を放出する放水砲40を備える放水砲消火システム1であって、放水砲40の放水ノズル43の俯仰角度を変化させるための俯仰駆動部44(俯仰角度可変手段)と、放水ノズル43からの放水中に所定の角度範囲内で放水ノズル43の俯仰角度を増減させるように自動的に俯仰駆動部44を往復制御する現場操作盤50の制御部52(俯仰制御手段)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、消火用液体放出ノズルの制御システムに関する。
従来より、ドーム型スタジアム、大規模展示場、吹き抜け等の高天井大空間部分を有する建築物、等の屋内型大空間施設に放水砲を設置し、この放水砲の動作を自動的に又は人為的に制御することによって所望の消火活動を行う「消火用放水システム(装置)」が提案され、実用化されている。
例えば、放水砲の砲身を一定の角度範囲内で自動的に旋回運動(首振り運動)させながら放水を行わせるように構成した消火用放水装置が提案されている(特許文献1参照。)。また、ノズル本体と、このノズル本体の外側に往復動自在に取り付けられた外筒と、を有する放水ノズルを設け、この放水ノズルの外筒を駆動部で往復動させることにより放水範囲を周期的に変化させるように構成した消火用放水装置が提案されている(特許文献2参照。)。
また、近年においては、放水ノズルの俯仰角度や噴霧角度の値を適宜組み合わせることにより、例えば図8に示すような複数の有効放水範囲(「直近」、「近N」、「近F」、「中」、「遠」)を予め設定し、火災発生時には、放水ノズルから火源までの距離に応じた最適な有効放水範囲を選択して放水するシステムが提案されている。
実公昭58−26681号公報(第1頁、第3図) 特開2002−291920号公報(第3頁、第1図)
しかし、特許文献1に記載の技術を採用すると、放水ノズルの位置と、放出された水が届く位置と、を結ぶ直線の延在方向(以下「射程方向」という)における放水範囲を拡大することができない。また、特許文献2に記載の技術においては、放水ノズルの外筒を往復動させて放水範囲を変化させる構成を採用しているため、ノズルの構造上、放水範囲の拡大領域は必然的に限定されてしまう。従って、これら特許文献1や特許文献2に記載の技術を各々単独で採用しても、屋内型大空間施設における火災を充分に消し止めることができない場合がある。
一方、図8に示すような消火用放水システムを採用すると、発生した火災の位置に応じて最適な有効放水範囲を選択して放水するため、良好な消火効果が期待できるが、設定する有効放水範囲の数が多くなると、その設定作業に手間がかかるという問題がある。また、有効放水範囲を作業者が選択する場合には、有効放水範囲の選択肢が多くなるほどその選択に手間がかかることとなり、場合によっては誤操作が発生して、確実な消火活動が実施できなくなることがある。
本発明の課題は、消火用液体放出ノズルの制御システムにおいて、有効放出範囲を特に射程方向において大幅に拡大することにより、屋内型大空間施設における消火活動の安全性を格段に向上させ、人命保護・財産保全に貢献することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
所定の消火ポンプから給液配管を介して供給された消火用液体を放出する放出ノズルを備える消火用液体放出ノズルの制御システムであって、
前記放出ノズルの俯仰角度を変化させるための俯仰角度可変手段と、
前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの俯仰角度を増減させるように自動的に前記俯仰角度可変手段を往復制御する俯仰制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、俯仰制御手段で俯仰角度可変手段を自動的に往復制御することにより、放出ノズルからの消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で放出ノズルの俯仰角度を増減させることができる。従って、「射程方向」における有効放出範囲を拡大することができるので、屋内型大空間施設における大規模な火災にも対応することができ、きわめて安全・確実な消火活動を実現させることができる。
また、前記した「選択放水システム」に本発明を適用した場合には、有効放水範囲の各々を拡大することができるので、設定する有効放水範囲の数を低減することができる。この結果、有効放水範囲の設定作業や選択に要する手間を格段に低減することができる。また、有効放水範囲の選択肢が少なくなるため、選択の際の誤操作を低減(又は防止)することができ、より確実な消火活動が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の消火用液体放出ノズルの制御システムにおいて、
前記放出ノズルの噴霧角度を変化させるための噴霧角度可変手段と、
前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの噴霧角度を増減させるように自動的に前記噴霧角度可変手段を往復制御する噴霧制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、噴霧制御手段で噴霧角度可変手段を自動的に往復制御することにより、放出ノズルからの消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で放出ノズルの噴霧角度を増減させることができる。従って、「射程方向」における有効放出範囲を一層拡大することができるので、より確実かつ安全な消火活動を実現させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の消火用液体放出ノズルの制御システムにおいて、
前記放出ノズルの旋回角度を変化させるための旋回角度可変手段と、
前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの旋回角度を増減させるように自動的に前記旋回角度可変手段を往復制御する旋回制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、旋回制御手段で旋回角度可変手段を自動的に往復制御することにより、放出ノズルからの消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で放出ノズルの旋回角度を増減させることができる。従って、「射程方向」における有効放出範囲を拡大することができることに加え、「幅方向」における有効放出範囲も拡大することができるので、より確実かつ安全な消火活動を実現させることができる。
請求項4に記載の発明は、
所定の消火ポンプから給液配管を介して供給された消火用液体を放出する放出ノズルを備える消火用液体放出ノズルの制御システムであって、
前記放出ノズルの噴霧角度を変化させるための噴霧角度可変手段と、
前記放出ノズルの旋回角度を変化させるための旋回角度可変手段と、
前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの噴霧角度を増減させるように自動的に前記噴霧角度可変手段を往復制御する噴霧制御手段と、
前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの旋回角度を増減させるように自動的に前記旋回角度可変手段を往復制御する旋回制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、噴霧制御手段で噴霧角度可変手段を自動的に往復制御することにより、放出ノズルからの消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で放出ノズルの噴霧角度を増減させることができる。また、旋回制御手段で旋回角度可変手段を自動的に往復制御することにより、放出ノズルからの消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で放出ノズルの旋回角度を増減させることができる。従って、「射程方向」における有効放出範囲を拡大することができることに加え、「幅方向」における有効放出範囲も拡大することができる。この結果、屋内型大空間施設における大規模な火災にも対応することができ、きわめて安全・確実な消火活動を実現させることができる。
また、前記した「選択放水システム」に本発明を適用した場合には、有効放水範囲の各々を拡大することができるので、設定する有効放水範囲の数を低減することができる。この結果、有効放水範囲の設定作業や選択に要する手間を格段に低減することができる。また、有効放水範囲の選択肢が少なくなるため、選択の際の誤操作を低減(又は防止)することができ、より確実な消火活動が可能となる。
本発明によれば、消火用液体放出ノズルの制御システムの有効放出範囲を、特に射程方向において大幅に拡大することにより、屋内型大空間施設における消火活動の安全性を格段に向上させることができ、人命保護・財産保全に貢献することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、本発明に係る消火用液体放出ノズルの制御システムの一例として「放水砲消火システム」を挙げて説明することとする。本実施の形態に係る放水砲消火システムは、図2に示すような南北に長い矩形のフィールドFと、その周囲に設けられた略円形のスタンドSと、を有する屋内競技場Dに設置されて消火活動を行うものである。
まず、図1〜図5を用いて、本実施の形態に係る放水砲消火システム1の構成について説明する。
本実施の形態に係る放水砲消火システム1は、図1に示すように、2台の赤外線火災検出器10、2台の火災検出器画像処理盤20、4台のITVカメラ30、2台の放水砲40、2台の現場操作盤50、中央操作卓60、等を備えて構成されている。図2に示すように、放水砲消火システム1の2台の赤外線火災検出器10は東西のスタンドSに設置され、2台の放水砲40は南北のスタンドSに設置されている。また、4台のITVカメラ30は、フィールドFの四隅付近に設置されている。
赤外線火災検出器10は、火炎から放射される赤外線放射エネルギを検出する赤外線センサと、この赤外線センサの水平・垂直方向における走査を実現させる走査機構と、を有しており、屋内競技場D内を連続的に走査して火災を検出するものである。赤外線火災検出器10は、中央操作卓60の指令に基づいて火災検出器画像処理盤20の制御部により駆動制御される。
火災検出器画像処理盤20は、中央操作卓60からの指令に基づいて赤外線火災検出器10やITVカメラ30を駆動制御する制御部を有しており、赤外線火災検出器10によって検出された屋内競技場D内の赤外線放射エネルギを画像データに変換して、赤外線放射エネルギ分布図(熱画像)を生成する。火災検出器画像処理盤20で生成された熱画像は中央操作卓60に伝送され、中央操作卓60の制御部により火災位置が特定されることとなる。
ITVカメラ30は、火災検出器画像処理盤20の制御部によって制御されることにより、赤外線火災検出器10等で検出された火災位置に対する自動照準を行い、火災の画像情報を取得する。ITVカメラ30によって取得した火災の画像情報は、中央操作卓60のモニタに表示される。なお、本実施の形態においては、火災に最も近いITVカメラ30で取得した火災の画像情報を中央操作卓60のモニタに表示するようにしている。
放水砲40は、赤外線火災検出器10等で検出された火災に対する放水・消火を行うものである。放水砲40は、図3に示すように、所定の設置場所に固定され内部に給水配管が設けられた柱体41、柱体41の上端部に取り付けられ内部に給水配管が設けられた砲身42、砲身42の先端に設けられ給水配管を経由して供給された水の放出口となる放水ノズル43、俯仰駆動部44、旋回駆動部45、等を備えて構成されている。
放水ノズル43は、ノズル本体と、このノズル本体の外周に取り付けられた外筒と、この外筒を往復動させる駆動部と、を有しており、駆動部で外筒を往復動させることにより、放水ノズル43の噴霧角度(ノズルから放出された直後の水流の広がり角度)を変化させることができる。すなわち、これら(図示されていない)ノズル本体、外筒及び駆動部は、本発明における噴霧角度可変手段を構成する。
本実施の形態においては、放水ノズル43の外筒を駆動する駆動部として、減速機付のACサーボモータ及びスクリュージャッキを採用しており、「0°〜110°」の範囲で噴霧角度を変化させることができるようになっている。また、放水ノズル43の噴霧角度を、ACサーボモータに内蔵されたロータリエンコーダで検出するようにしている。
俯仰駆動部44は、本発明における俯仰角度可変手段であり、略水平方向に延在する回転軸を中心に砲身42を回動させることにより、砲身42(放水ノズル43)の俯仰角度を変化させるものである。本実施の形態においては、俯仰駆動部44として、減速機付のACサーボモータ及びウォームギアを採用しており、「−35°〜90°」の範囲で俯仰角度を変化させることができるようになっている。また、放水ノズル43の俯仰角度を、ACサーボモータに内蔵されたロータリエンコーダで検出するようにしている。
旋回駆動部45は、本発明における旋回角度可変手段であり、略鉛直方向に延在する回転軸を中心に砲身42を回動させることにより、砲身42(放水ノズル43)の旋回角度を変化させるものである。本実施の形態においては、旋回駆動部45としても減速機付のACサーボモータ及びウォームギアを採用しており、「−165°〜165°」の範囲で旋回角度を変化させることができるようになっている。また、放水ノズル43の旋回角度を、ACサーボモータに内蔵されたロータリエンコーダで検出するようにしている。
なお、放水砲40の噴霧角度可変手段、俯仰駆動部44及び旋回駆動部45を構成するACサーボモータは、現場操作盤50や中央操作卓60の制御部により遠隔制御されるか、又は、現場操作盤50や中央操作卓60に設けられた操作部を介して遠隔操作される。
また、放水砲40の柱体41の内部に設けられた給水配管は、図1に示すように、外部の給水配管46を介して消火ポンプ47に接続されている。そして、外部の給水配管46には電動弁48が設けられている。消火ポンプ47及び電動弁48は、放水砲40の放水ノズル43から所定のタイミングで放水を行わせるためのものである。消火ポンプ47は、中央操作卓60の制御部により遠隔制御されるか、中央操作卓60に設けられた操作部を介して遠隔操作される。電動弁48は、現場操作盤50の制御部52により遠隔制御されるか、現場操作盤50の操作部51を介して遠隔操作される。
現場操作盤50は、図3に示すように、放水砲40を遠隔操作するための操作部51を有している。作業者が現場操作盤50の操作部51を操作することにより、放水砲40のACサーボモータ等を駆動制御して、放水ノズル43の俯仰角度、旋回角度、噴霧角度等を変化させることができる。また、作業者が現場操作盤50の操作部51を操作することにより、放水砲40に接続された電動弁48を駆動制御して、所望の放水動作を実現させることができる。
また、現場操作盤50は、図3に示すように、中央操作卓60からの指令に基づいて放水砲40の各駆動部を制御する制御部52を有している。現場操作盤50の制御部52は、作業者が中央操作卓60の操作部を操作することにより送出された所定の指令(操作信号)、又は、中央操作卓60の制御部から自動的に送出された所定の指令を受けて、放水砲40のACサーボモータ等を駆動制御して、放水ノズル43の俯仰角度、旋回角度、噴霧角度等を変化させることができる。すなわち、現場操作盤50の制御部52は、本発明における俯仰制御手段、旋回制御手段及び噴霧制御手段として機能する。
俯仰制御手段としての制御部52は、中央操作卓60からの指令を受けて俯仰駆動部44を往復制御することにより、例えば図4に示すように、基準俯仰角度である「仰角15°」を中心とした有限角度範囲「仰角10°〜仰角20°」内で放水ノズル43の仰角を周期的に増減させることができる。従って、図4に示すように、「仰角10°」の時の有効放水範囲から「仰角20°」の時の有効放水範囲までの拡大された有効放水範囲において消火を行うことができる。
旋回制御手段としての制御部52は、中央操作卓60からの指令を受けて旋回駆動部45を往復制御することにより、例えば図4(b)又は図5(b)に示すように、基準旋回角度である「2.5°」を中心とした有限角度範囲「0°〜5°」内で放水ノズル43の旋回角度を周期的に増減させることができる。従って、図4(b)又は図5(b)に示すように、「旋回角度0°」の時の有効放水範囲から「旋回角度5°」の時の有効放水範囲までの拡大された有効放水範囲において消火を行うことができる。
噴霧制御手段としての制御部52は、中央操作卓60からの指令を受けて放水ノズル43の駆動部を往復制御することにより、例えば図5に示すように、基準噴霧角度である「20°」を中心とした有限角度範囲「10°〜30°」内で放水ノズル43の噴霧角度を周期的に増減させることができる。従って、図5に示すように、「噴霧角度10°」の時の有効放水範囲から「噴霧角度30°」の時の有効放水範囲までの拡大された有効放水範囲において消火を行うことができる。
また、現場操作盤50の制御部52は、作業者が中央操作卓60の操作部を操作することにより送出された所定の指令(操作信号)、又は、中央操作卓60の制御部により自動的に送出された所定の指令を受けて、放水砲40に接続された電動弁48を駆動制御して、所望の放水動作を実現させることができる。
中央操作卓60は、放水砲消火システム1の集中監視及び統合制御を行うものであり、各種情報を表示するモニタ、各種操作を行う操作部、各種制御を行う制御部、等を備えている。
中央操作卓60の制御部は、放水砲40の放水ノズル43からの放水中に、所定の基準俯仰角度を中心とした有限角度範囲内で砲身42(放水ノズル43)の俯仰角度を周期的に増減させるための指令(往復制御指令)を現場操作盤50に対して送出する。かかる往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52(俯仰制御手段)は、自動的に俯仰駆動部44を往復制御する。
また、中央操作卓60の制御部は、放水砲40の放水ノズル43から放水する間、所定の基準旋回角度を中心とした有限角度範囲内で砲身42(放水ノズル43)の旋回角度を周期的に増減させるための指令(往復制御指令)を現場操作盤50に対して送出する。かかる往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52(旋回制御手段)は、自動的に旋回駆動部45を往復制御する。
また、中央操作卓60の制御部は、放水砲40の放水ノズル43から放水する間、所定の基準噴霧角度を中心とした有限角度範囲内で放水ノズル43の噴霧角度を周期的に増減させるための指令(往復制御指令)を現場操作盤50に対して送出する。かかる往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52(噴霧制御手段)は、自動的に放水ノズル43の駆動部を往復制御する。
次に、図6及び図7を用いて、本実施の形態に係る放水砲消火システム1の制御動作について説明する。本実施の形態においては、図2に示した屋内競技場DのフィールドFの中央付近で発生した火災Aを消火する際の制御動作について説明する。
まず、作業者が、図7に示すような3種類の有効放水範囲(「近」、「中」、「遠」)毎に、基準俯仰角度、基準噴霧角度及び放水圧力を現場操作盤50の制御部52に設定する。また、作業者は、3種類の有効放水範囲毎に、基準俯仰角度を中心とした俯仰角度の有限角度範囲を設定するとともに、基準噴霧角度を中心とした噴霧角度の有限角度範囲を設定し、かつ、旋回角度の有限角度範囲を設定する(初期設定工程:S1)。
本実施の形態における有効放水範囲「近」は、図7に示すように、射程方向における放水範囲が、放水砲40の後方約2mから放水砲40の前方約25mまでの「約27m」とされ、幅方向における放水範囲が「約5m」とされる長円形状の範囲である。そして、本実施の形態においては、有効放水範囲「近」に対応する基準俯仰角度として「仰角−20°」を採用し、基準俯仰角度を中心とした有効角度範囲として「仰角−35°〜仰角−15°」を採用している。また、有効放水範囲「近」に対応する基準噴霧角度として「80°」を採用し、基準噴霧角度を中心とした有効角度範囲として「50°〜110°」を採用している。また、有効放水範囲「近」に対応する放水圧力として「0.4MPa」を採用している。
本実施の形態における有効放水範囲「中」は、図7に示すように、射程方向における放水範囲が、放水砲40の前方約20mから約55mまでの「約35m」とされ、幅方向における放水範囲が「約5m」とされる略長円形状の範囲である。そして、本実施の形態においては、有効放水範囲「中」に対応する基準俯仰角度として「仰角15°」を採用し、基準俯仰角度を中心とした有効角度範囲として「仰角10°〜仰角20°」を採用している。また、有効放水範囲「中」に対応する基準噴霧角度として「35°」を採用し、基準噴霧角度を中心とした有効角度範囲として「30°〜40°」を採用している。また、有効放水範囲「中」に対応する放水圧力として「0.8MPa」を採用している。
本実施の形態における有効放水範囲「遠」は、図7に示すように、射程方向における放水範囲が、放水砲40の前方約50mから約102mまでの「約52m」とされ、幅方向における放水範囲が「約5m」とされる略長円形状の範囲である。そして、本実施の形態においては、有効放水範囲「遠」に対応する基準俯仰角度として「仰角25°」を採用し、基準俯仰角度を中心とした有効角度範囲として「仰角20°〜仰角30°」を採用している。また、有効放水範囲「遠」に対応する基準噴霧角度として「10°」を採用し、基準噴霧角度を中心とした有効角度範囲として「0°〜20°」を採用している。また、有効放水範囲「遠」に対応する放水圧力として「1.2MPa」を採用している。
また、本実施の形態においては、放水砲40の砲身42が火災の方向を向いた状態の旋回角度を基準旋回角度(0°)とした場合に、基準旋回角度を中心とした有限角度範囲「−2.5°〜2.5」内で砲身42(放水ノズル43)の旋回角度を周期的に増減させるように設定している。さらに、作業者は、初期設定工程S1において、自動照準モードと手動照準モードの何れかを選択して設定するとともに、自動放水モードと手動放水モードの何れかを選択して設定しておく。
初期設定工程S1を経た後、中央操作卓60の制御部は、火災検出器画像処理盤20の制御部を介して2台の赤外線火災検出器10を駆動制御することにより、屋内競技場D内の赤外線放射エネルギを検出する。そして、この赤外線放射エネルギに基づいて火災検出器画像処理盤20で生成された熱画像を参照して、火災Aの位置を特定する(火災位置特定工程:S2)。
火災位置特定工程S2で火災Aの位置を特定した中央操作卓60の制御部は、火災検出器画像処理盤20の制御部に対して自動照準指令を送出する。かかる指令を受けた火災検出器画像処理盤20の制御部は、ITVカメラ30を駆動制御して火災Aに対する自動照準を行わせる(カメラ自動照準工程:S3)。カメラ自動照準工程S3で自動照準を行った4台のITVカメラ30のうち、火災Aに最も近い地点に設置されている北西のITVカメラ30で取得した火災の画像情報が中央操作卓60のモニタに表示される。
次いで、中央操作卓60の制御部は、初期設定工程S1において自動照準モードが設定されているか、手動照準モードが設定されているか、を判定する(照準モード判定工程:S4)。
照準モード判定工程S4において、自動照準モードが設定されていると判定された場合には、中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50の制御部52に対して自動照準指令を送出する。かかる指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の旋回駆動部45を駆動制御して、火災Aに対する自動照準を行わせる(旋回自動照準工程:S5)。旋回自動照準工程S5により、2台の放水砲40の砲身42(放水ノズル43)が火災Aの方向に向けられることとなるが、中央操作卓60の制御部は、火災Aに近い北側の放水砲40を選択する。そして、中央操作卓60の制御部は、選択した放水砲40から火災Aまでの距離に応じた最適な有効放水範囲(例えば「遠」)を選択する(放水範囲自動選択工程:S6)。
放水範囲自動選択工程S6を経た中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50の制御部52を介して、選択した放水砲40の俯仰駆動部44を駆動制御し、放水砲40の砲身42(放水ノズル43)の俯仰角度を、選択した有効放水範囲に対応する基準俯仰角度(例えば仰角25°)に設定するとともに、放水ノズル43の噴霧角度を、選択した有効放水範囲に対応する基準噴霧角度(例えば10°)に設定する(基準値自動設定工程:S7)。
その後、中央操作卓60の制御部は、初期設定工程S1において自動放水モードが設定されているか、手動放水モードが設定されているか、を判定する(放水モード判定工程:S8)。
放水モード判定工程S8において、自動放水モードが設定されていると判定された場合には、中央操作卓60の制御部は、所定時間(例えば3分)経過したか否かを判定し(経時判定工程:S9)、所定時間経過した場合には、消火ポンプ47を駆動制御するとともに現場操作盤50の制御部52を介して電動弁48を駆動制御して、選択した有効放水範囲に対応する放水圧力(例えば1.2MPa)で放水を開始させる(自動放水開始工程:S10)。
一方、照準モード判定工程S4において、手動照準モードが設定されていると判定された場合には、現場操作盤50及び中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50又は中央操作卓60の操作部への入力待ちを行う。そして、作業者が現場操作盤50又は中央操作卓60の操作部を用いて照準操作を行うことにより、放水砲40の旋回駆動部45を駆動制御して、放水砲40の砲身42を火災Aの方向に向けるとともに、火災Aに近い放水砲40を選択する(旋回照準操作工程:S5a)。その後、作業者は、現場操作盤50又は中央操作卓60の操作部を用いて、選択した放水砲40から火災Aまでの距離に応じた最適な有効放水範囲を選択する(放水範囲手動選択工程:S6a)。
放水範囲手動選択工程S6aにおいて最適な有効放水範囲が選択されると、中央操作卓60の制御部は、前記した基準値自動設定工程S7と同様に、現場操作盤50の制御部52を介して、放水砲40の砲身42(放水ノズル43)の俯仰角度を基準俯仰角度に設定するとともに、放水ノズル43の噴霧角度を基準噴霧角度に設定する(基準値自動設定工程:S7a)。
基準値自動設定工程S7aを経た後、放水モード判定工程S8で手動放水モードが設定されていると判定された場合には、中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50又は中央操作卓60の操作部への入力待ちを行う。そして、作業者が現場操作盤50又は中央操作卓60の操作部を用いて消火ポンプ47及び電動弁48を駆動制御して、選択した有効放水範囲に対応する放水圧力で放水を開始させる(手動放水開始工程:S10a)。
自動放水開始工程S10又は手動放水開始工程S10aを経た後、中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50に対して往復制御指令を送出する。かかる往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の旋回駆動部45を往復制御することにより、基準旋回角度を中心とした有限角度範囲(例えば−2.5°〜2.5°)で砲身42(放水ノズル43)の旋回角度を周期的に増減させる。また、中央操作卓60からの往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の俯仰駆動部44を往復制御することにより、基準俯仰角度を中心とした有効角度範囲(例えば仰角20°〜仰角30°)内で砲身42(放水ノズル43)の仰角を周期的に増減させる。さらに、中央操作卓60からの往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の放水ノズル43の駆動部を往復制御することにより、基準噴霧角度を中心とした有効角度範囲(例えば0°〜20°)内で放水ノズル43の噴霧角度を周期的に増減させる(複合往復制御工程:S11)。
次いで、作業者は、中央操作卓60のモニタに表示される画像情報を視認して屋内競技場D内の火災の状況を再度確認し、火災位置の変更や火災規模の拡大等により有効放水範囲を変更する必要があるか否か、又は、放水砲40の旋回角度、俯仰角度又は噴霧角度を変更する必要があるか否かを判定する(放水態様変更判定工程:S12)。
放水態様変更判定工程S12で、作業者が有効放水範囲を変更する必要があると判定して有効放水範囲を変更した場合、又は、作業者が放水砲40の旋回角度、俯仰角度又は噴霧角度を変更する必要があると判定して操作部を用いて変更した場合には、中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50の制御部52を介して、新たな基準旋回角度に砲身42(放水ノズル43)を向けるように放水砲40の旋回駆動部45を駆動制御する。また、中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50の制御部52を介して、放水砲40の砲身42(放水ノズル43)の俯仰角度を、変更後の有効放水範囲に対応した新たな基準俯仰角度に設定するとともに、放水ノズル43の噴霧角度を、変更後の有効放水範囲に対応した新たな基準噴霧角度に設定する(新基準値自動設定工程:S13)。
新基準値自動設定工程S13を経た後、中央操作卓60の制御部は、現場操作盤50に対して往復制御指令を送出する。かかる往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の旋回駆動部45を往復制御することにより、新たな基準旋回角度を中心とした新たな有限角度範囲で砲身42(放水ノズル43)の旋回角度を周期的に増減させる。また、中央操作卓60からの往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の俯仰駆動部44を往復制御することにより、新たな基準俯仰角度を中心とした新たな有効角度範囲内で砲身42(放水ノズル43)の仰角を周期的に増減させる。さらに、中央操作卓60からの往復制御指令を受けた現場操作盤50の制御部52は、放水砲40の放水ノズル43の駆動部を往復制御することにより、新たな基準噴霧角度を中心とした新たな有効角度範囲内で放水ノズル43の噴霧角度を周期的に増減させる(更新複合往復制御工程:S14)。
その後、作業者は、中央操作卓60のモニタに表示される画像情報を視認して完全に消火したことを確認した後、現場操作盤50又は中央操作卓60の操作部を用いて放水停止操作を行う(放水停止工程:S15)。
一方、放水態様変更判定工程S12で、作業者が有効放水範囲を変更する必要がないと判定して有効放水範囲を変更しない場合、又は、作業者が放水砲40の旋回角度、俯仰角度又は噴霧角度を変更する必要がないと判定してこれら角度を変更しない場合には、中央操作卓60の制御部は、前記した新基準値自動設定工程S13及び更新複合往復制御工程S14を実施することなく、作業者による放水停止操作(放水停止工程:S15)がなされるまで複合往復制御工程S11における制御を続行する。
以上説明した実施の形態に係る放水砲消火システム1においては、現場操作盤50の制御部52(俯仰制御手段)により、放水砲40の放水ノズル43から放水を行う間に所定の基準俯仰角度を中心とした有限角度範囲内で放水ノズル43の俯仰角度を周期的に増減させることができる。従って、図4に示すように、「射程方向」における有効放水範囲を拡大することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る放水砲消火システム1においては、現場操作盤50の制御部52(噴霧制御手段)により、放水砲40の放水ノズル43から放水を行う間に所定の基準噴霧角度を中心とした有限角度範囲内で放水ノズル43の噴霧角度を周期的に増減させることができる。従って、図5に示すように、「射程方向」における有効放水範囲を拡大することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る放水砲消火システム1においては、現場操作盤50の制御部52(旋回制御手段)により、放水砲40の放水ノズル43から放水を行う間に所定の基準旋回角度を中心とした有限角度範囲内で放水ノズル43の旋回角度を周期的に増減させることができる。従って、図4及び図5に示すように、「幅方向」における有効放水範囲を拡大することができる。
このように、放水砲40の放水ノズル43の俯仰角度及び旋回角度を連続的に変化させる(すなわち放水ノズル43を上下左右に動かす)とともに、放水ノズル43の噴霧角度を連続的に変化させながら放水を行うので、放出した水に複合的な運動エネルギを付与することができ、放水砲40の有効放水範囲を大幅に拡大することができる。
この結果、屋内競技場Dにおける大規模な火災にも対応することができ、きわめて安全な消火活動を実現させることができる。また、図7に示すように、放水砲40の後方まで有効放水範囲を拡大することができるので、放水砲40付近で火災が発生した場合においても対応することができる。さらに、大幅に拡大された有効放水範囲により、赤外線火災検出器10等による火災位置の検出誤差(約±2m)を補うことができる。
また、以上説明した実施の形態に係る放水砲消火システム1においては、各有効放水範囲を大幅に拡大することができるので、従来のシステム(図8参照)と比較して、設定する有効放水範囲の数を低減することができる(図7参照)。この結果、有効放水範囲の設定作業や選択に要する手間を格段に低減することができる。また、有効放水範囲の選択肢が少なくなるため、選択の際の誤操作を低減(又は防止)することができ、より確実な消火活動が可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、屋内競技場Dに放水砲消火システム1を設置して消火活動を行った例を示したが、他の屋内型大空間施設(吹き抜けを有する建築物や大規模展示場等)に放水砲消火システム1を設置して消火活動を行うこともできる。
また、以上の実施の形態に係る放水砲消火システム1においては、図7に示すような3種類の有効放水範囲(「近」、「中」、「遠」)を設定したが、有効放水範囲の数はこれに限られるものではない。例えば、放水ノズル43の基準俯仰角度とこれを中心とした俯仰角度の有限角度範囲を変更したり、放水ノズル43の基準噴霧角度とこれを中心とした噴霧角度の有限角度範囲を変更したり、放水ノズル43の旋回角度の有限角度範囲を変更したりすることにより、有効放水範囲をさらに拡大して、有効放水範囲を2種類(「近」、「遠」)に低減させることもできる。
また、以上の実施の形態に係る放水砲消火システム1のように3種類の有効放水範囲(「近」、「中」、「遠」)を設定した場合においても、放水ノズル43の基準俯仰角度及び俯仰角度の有限角度範囲や、放水ノズル43の基準噴霧角度及び噴霧角度の有限角度範囲を変更することにより、各有効放水範囲の「射程方向」における放水範囲を変更することができる。また、放水ノズル43の旋回角度の有限角度範囲を変更することにより、各有効放水範囲の「幅方向」における放水範囲を変更することができる。
また、以上の実施の形態においては、放水ノズル43のノズル本体と、外筒と、この外筒を駆動する駆動部(ACサーボモータ及びスクリュージャッキ)と、によって本発明における噴霧角度可変手段を構成した例を示したが、噴霧角度可変手段の構成はこれに限られるものではない。
また、以上の実施の形態においては、本発明における俯仰角度可変手段及び旋回角度可変手段として、ACサーボモータ及びウォームギアからなる俯仰駆動部44及び旋回駆動部45を採用した例を示したが、俯仰角度可変手段及び旋回角度可変手段の構成はこれに限られるものではない。
また、以上の実施の形態においては、放水ノズル43の俯仰角度、噴霧角度及び旋回角度を、所定の「基準角度(基準俯仰角度、基準噴霧角度及び基準旋回角度)」を中心として周期的に増減させるように往復制御した例を示したが、このような「基準角度」を中心とした「周期的往復制御」を必ずしも採用する必要はない。すなわち、放水ノズル43の俯仰角度、噴霧角度及び旋回角度を、所定の角度範囲内で「任意に(非周期的に)」増減させた場合においても本発明の目的を達成することができる。
また、以上の実施の形態においては、現場操作盤50の制御部52が放水砲40の各駆動部を直接的に往復制御する例(すなわち、現場操作盤50の制御部52が俯仰制御手段、旋回制御手段及び噴霧制御手段として機能する例)を示したが、これに限らず、中央操作卓60の制御部が(現場操作盤50を介して又は直接)放水砲40の各駆動部を往復制御するように構成することもできる。かかる場合には、中央操作卓60の制御部が、本発明における俯仰制御手段、旋回制御手段及び噴霧制御手段として機能することとなる。
また、作業者が、現場操作盤50の操作部51や中央操作卓60の操作部を用いて、放水砲40の各駆動部を往復操作してもよい。作業者が中央操作卓60の操作部を用いて放水砲40の各駆動部を往復操作する場合には、中央操作卓60の操作部からの操作信号を受けて、現場操作盤50の制御部52が放水砲40の各駆動部を往復制御するため、現場操作盤50の制御部52が本発明における俯仰制御手段、旋回制御手段及び噴霧制御手段として機能することとなる。
また、以上の実施の形態においては、本発明に係る消火用液体放出ノズルの制御システムの一例として、「放水砲」を備えたシステム(放水砲消火システム)を採用したが、本発明はこの放水砲消火システムに限られるものではなく、水以外の消火用液体(液状消火剤や発泡液等)を放出する放出ノズルを備えたシステムにも適用することができる。
本発明の実施の形態に係る消火用液体放出ノズルの制御システム(放水砲消火システム)の構成を説明するための説明図である。 図1に示した放水砲消火システムの放水砲等を屋内競技場に設置した状態を示す配置図である。 図1に示した放水砲消火システムの放水砲の構成を説明するためのものであり、(a)は放水砲の上面図、(b)は放水砲の側面図である。 図1に示した放水砲消火システムの放水砲の俯仰角度及び旋回角度を変化させた場合の有効放水範囲を説明するためのものであり、(a)は放水砲の放水状態を側方から見た図、(b)は放水砲及び有効放水範囲を上方から見た図である。 図1に示した放水砲消火システムの放水砲の噴霧角度及び旋回角度を変化させた場合の有効放水範囲を説明するためのものであり、(a)は放水砲の放水状態を側方から見た図、(b)は放水砲及び有効放水範囲を上方から見た図である。 図1に示した放水砲消火システムの制御動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した放水砲消火システムにおいて予め設定されている3種類の有効放水範囲を説明するための説明図である。 従来の放水砲消火システムにおいて予め設定されている5種類の有効放水範囲を説明するための説明図である。
符号の説明
1 放水砲消火システム(消火用液体放出ノズルの制御システム)
43 放水ノズル(放出ノズル)
44 俯仰駆動部(俯仰角度可変手段)
45 旋回駆動部(旋回角度可変手段)
46 給水配管(給液配管)
47 消火ポンプ
52 現場操作盤の制御部(俯仰制御手段、噴霧制御手段、旋回制御手段)

Claims (4)

  1. 所定の消火ポンプから給液配管を介して供給された消火用液体を放出する放出ノズルを備える消火用液体放出ノズルの制御システムであって、
    前記放出ノズルの俯仰角度を変化させるための俯仰角度可変手段と、
    前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの俯仰角度を増減させるように自動的に前記俯仰角度可変手段を往復制御する俯仰制御手段と、
    を備えることを特徴とする消火用液体放出ノズルの制御システム。
  2. 前記放出ノズルの噴霧角度を変化させるための噴霧角度可変手段と、
    前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの噴霧角度を増減させるように自動的に前記噴霧角度可変手段を往復制御する噴霧制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の消火用液体放出ノズルの制御システム。
  3. 前記放出ノズルの旋回角度を変化させるための旋回角度可変手段と、
    前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの旋回角度を増減させるように自動的に前記旋回角度可変手段を往復制御する旋回制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火用液体放出ノズルの制御システム。
  4. 所定の消火ポンプから給液配管を介して供給された消火用液体を放出する放出ノズルを備える消火用液体放出ノズルの制御システムであって、
    前記放出ノズルの噴霧角度を変化させるための噴霧角度可変手段と、
    前記放出ノズルの旋回角度を変化させるための旋回角度可変手段と、
    前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの噴霧角度を増減させるように自動的に前記噴霧角度可変手段を往復制御する噴霧制御手段と、
    前記放出ノズルからの前記消火用液体放出中に、所定の角度範囲内で前記放出ノズルの旋回角度を増減させるように自動的に前記旋回角度可変手段を往復制御する旋回制御手段と、
    を備えることを特徴とする消火用液体放出ノズルの制御システム。
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