JP7261723B2 - 消火設備 - Google Patents
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Description
このような消火装置の選択方法が特許文献1に開示されており、特許文献1によれば、同一火源に対して複数の火災検知器(火源探査装置)が火源を検知した場合には、最も火源に近い消火装置を選択して消火を行うことができるとしている。
それは、防護半径の異なる消火装置が混在すると、火源に最も近い消火装置であっても、他よりも防護半径が小さいためにその火源を消火するのに最適ではないという状態が生じうるからである。
このような要素も考慮した消火装置の制御プログラムを作成することも可能であるが、設置高さ等は現場ごとに異なる要素であるため、現場に特化した制御プログラムをその都度作成する必要があり、制作コストが高額化するという問題がある。
以下、各構成を詳細に説明する。
火災感知器3は、煙感知器等の火災の発生を感知するものであり、消火領域5内を常に監視している。火災感知器3は、煙の検出などにより火災の発生を感知すると、火災信号(移報信号)を中央制御盤13に送信する。
消火装置11は、火源の位置を検知し、さらに火源として検知したものが炎であることを確定し火源を特定する火源探査装置7と、火源探査装置7に対応して設けられた回動式放水ノズル9とを備えるものであり、消火領域5に複数設置されている。消火装置11の各構成と動作について、図2を用いて説明する。
火源探査装置7は、中央制御盤13の起動指示(起動信号)に従って、水平方向に旋回及び垂直方向に俯仰して火源位置を検知し、該検知した火源15の方向に指向して炎特有の事象を検知することで火源15が炎であることを確定するものである。更に、火源15を特定時の旋回角及び俯角の情報を中央制御盤13に送信する。
赤外線リニアセンサ17と炎検知器19の動作については後述する。
回動式放水ノズル9(以降、単に「ノズル」ともいう)は、火源探査装置7と一体となって回動し、火源探査装置7が特定した火源15の方向に指向して放水するものである。回動式放水ノズル9の放水は、遠投・中投・近投ノズルを組み合わせて構成されており、設置位置の真下から所定の距離(防護半径)離れたところまで帯状に放水が可能である。さらに、180°回動可能であるので一つの回動式放水ノズル9の放水射程範囲は半円状となる。上述したように、この半円の半径(防護半径)は回動式放水ノズル9の放水性能及び設置高さによって定まる。
以上のように構成される消火装置11の火災発生時の動作について図2(a)~図2(e)を用いて説明する。
火災が発生すると、火災感知器3からの火災信号を受信した中央制御盤13から各消火装置11に起動信号が送信され、各消火装置11が一斉に起動し、火源探査を開始する(図2(b))。
その後、炎検知器19はその指向方向を赤外線リニアセンサ17が検知した火源15の位置に向け、炎検知器19が炎特有の波長や揺らぎを検知することで、炎であることを確定し、火源15を特定したこと及び火源位置検知時の水平方向の旋回角及び垂直方向の俯角の情報を中央制御盤13に送信する(図2(d))。
回動式放水ノズル9は、中央制御盤13から放水指示を受信すると、赤外線リニアセンサ17が検知した火源15の位置に指向して放水を実行する(図2(e))。
中央制御盤13は、各消火装置11から火源までの距離の計算を実行するのに必要な各種情報を記憶する記憶手段21と、火源検知角度取得手段23と、計算ペア選定手段25と、火源水平距離算出手段27と、消火装置選択手段29を備えている。なお、中央制御盤13に予め設定されたプログラムが実行されることで、各手段が実現される。
中央制御盤13の各構成について以下に説明する。
記憶手段21は、消火装置情報31、基準情報33、誤差補正情報35及び火災感知器3や消火装置11から取得した情報等を記憶するものである。
消火装置情報31は、消火設備1に設置された各消火装置11に関する情報であり、消火装置11の型式、設置高さ、防護半径等の情報を含むものである。
基準情報33は、各消火装置11が他のどの消火装置11と放水射程範囲が重なるまたは接しているかを示す情報や、2台の消火装置11を平面視で結んだ直線である基準線の長さ、基準線37と消火装置11の設置面とがなす角である基準角等の情報を含むものである。
誤差補正情報35は、後述する補正手段27aで使用する情報であり、基準線の長さに応じた誤差補正値等の情報を含むものである。
火源検知角度取得手段23は、火災感知器3からの火災信号を受信すると、火災感知器3の監視エリアに設置されている全ての消火装置11に対して起動信号を送信し、火源15を特定した消火装置11から旋回角及び俯角情報をそれぞれ取得するものである。取得した旋回角及び俯角等の情報は記憶手段21に記憶される。
計算ペア選定手段25は、火源水平距離算出手段27が、火源15までの距離を計算するのに用いる他の消火装置11を選定するものである。
本実施の形態における計算ペア選定手段25の選定対象となる他の消火装置11は、火源15を特定している消火装置11である。
計算ペアとして選定対象となる他の消火装置11が2台以上ある場合は、そのいずれかを計算ペアとして選定すればよい。
火源水平距離算出手段27は、各消火装置11に対して、水平方向における火源15までの距離(火源水平距離)をそれぞれ算出するものである。
本実施の形態における火源水平距離の算出方法は、計算ペアとして選定された2台の消火装置11について平面視で2台の消火装置11と火源15を結んだ三角形を想定し、2台の消火装置11の旋回角から三角関数を用いて算出する。
なお、具体的な計算方法は後述の実施例で詳細に説明する。
消火装置選択手段29は、火源水平距離算出手段27で算出した各消火装置11の火源水平距離及び記憶手段21に記憶された各消火装置11の防護半径に基づいて、火源15を消火するのに最適な消火装置11を選択し、放水を実行させるものである。例えば、防護半径から火源水平距離算出手段27で算出した火源水平距離を差し引いて、その値がもっとも大きい消火装置11を選択して放水を実行させるとよい。
まず、火災を感知した火災感知器3から火災信号を受信した中央制御盤13の火源検知角度取得手段23は、該当する消火領域5内に設置された全ての消火装置11に対して起動信号を送信する。
中央制御盤13から起動信号を受信した各消火装置11は一斉に火源15位置の探査を開始し、火源15を特定した消火装置11は中央制御盤13に火源検知角度を送信する(図2参照)。火源検知角度取得手段23は火源検知角度を受信し、この情報が記憶手段21に記憶される。
火源水平距離算出手段27は、火源水平距離の算出対象である一つの消火装置11と、計算ペアの他の消火装置11の旋回角や、基準情報などに基づいて火源水平距離を算出する。
消火装置選択手段29は、各消火装置11の火源水平距離と防護半径に基づいて、火源15を消火するのに最適な消火装置11を選択し、放水指示を送信する。
中央制御盤13から放水指示を受信した消火装置11は回動式放水ノズル9を火源15に指向して放水を実行する。
以下、上記優先条件を説明するために、まずは、火源検知角度の誤差に対する火源水平距離の算出誤差について図3を用いて説明する。
図3は対面して設置された消火装置Aと消火装置Bを平面視した状態である。破線はそれぞれの防護半径を示している。以降、複数の消火装置11を説明するにあたり、消火装置11とその位置を特定するためアルファベット(A、B、・・・)を付して説明する。
このlとl´の差が、2台の消火装置A、Bにそれぞれ1°測定誤差があった場合の火源水平距離の算出誤差である。そして、2台の消火装置A、Bと火源15の位置関係によって、同じ1°の測定誤差でも、算出誤差の大きさは異なる。その一例を図4に示す。
また、拡大図内の白抜き点はいずれも、消火装置A及び消火装置Bに1°の測定誤差があった時の火源検知位置であり、「消火装置A:-1°、消火装置B:-1°」「消火装置A:-1°、消火装置B:+1°」「消火装置A:+1°、消火装置B:-1°」「消火装置A:+1°、消火装置B:+1°」の4パターンを示している。
これらの理由により、測定誤差が最大であった時の4つの火源検知位置における火源水平距離の平均が最も実際の火源水平距離に近いのは図4(b)に示した交差角が90°の場合である。
従って、平面視において2台の消火装置11と火源15を結んだときに、一つの消火装置11と火源15を結んだ直線と、他の消火装置11と火源15を結んだ直線の交差角が90°に最も近い計算ペアによる計算結果を、火源水平距離として用いるのが好ましい。
火源15が基準線に近いほど、前述した交差角は180°に近い値となるので、例えば、前記交差角が160°以上になるような計算ペアについては、俯角を用いた算出方法とする。俯角を用いた算出方法では、2台の消火装置11の基準線を側面視した状態で、2台の消火装置11と火源を結んだ三角形を想定し、それぞれの俯角から三角関数を用いて算出する。
なお、一つの消火装置11における火源水平距離の候補が俯角を用いて求めたものしかなかった場合には、その中で最も大きい値を火源水平距離として確定すればよい。
俯角を用いた火源水平距離の算出方法は、後述の実施例で詳細に説明する。
測定誤差がある旋回角を用いて算出した場合の火源水平距離の誤差は、火源15が一点鎖線で示す基準線の近傍にあるとき大きくなると前述したが、さらにこの誤差は、基準線の長さが長い、即ち、計算ペアの消火装置11が遠いほど大きくなるものでもある。
誤差補正情報35の具体例については、後述の実施例で説明する。
図5に示すように、消火領域5である壁に囲まれた矩形状のホールには、消火装置A~Hが壁面に40m間隔で設置されている。破線は各消火装置A~Hの回動式放水ノズル9の放水射程範囲を示している。このように、各ノズルの放水射程範囲が互いに重なり、消火領域5をもれなく防護している。
このような消火設備1に対し、中央制御盤13には事前に消火装置情報31として、各ノズルの型式や、各消火装置A~Hの設置高さ、放水射程範囲の半径(防護半径)が予め記憶されている。
ここで、消火装置A~Dの設置高さは16m、消火装置E~Hの設置高さは12m、防護半径はすべて37mとする。
火災が発生すると、図示しない火災感知器3が煙の検出などにより火災の発生を感知し、火災信号(移報信号)を中央制御盤13に送信する。火災信号を受信した中央制御盤13の火源検知角度取得手段23は、消火装置A~Hに対し、起動指令を送信する。
火源15を特定した消火装置B、C、D、G、Hは、火源15を検知した角度である旋回角β及び俯角γを中央制御盤13に送信し、中央制御盤13の火源検知角度取得手段23はこれを取得する。
消火装置Bの火源探査装置7の旋回角βB=22.58°
消火装置Cの火源探査装置7の旋回角βC=52.31°
消火装置Dの火源探査装置7の旋回角βD=130.68°
消火装置Gの火源探査装置7の旋回角βG=116.79°
消火装置Hの火源探査装置7の旋回角βH=60.67°
中央制御盤13の計算ペア選定手段25は、表2に示した防護半径隣接消火装置の情報に基づいて、計算ペアを選定する。一つの消火装置につき、計算ペアとして選定対象となるのは、火源15を特定しており、かつ、本実施例では、加えて防護半径が隣接する関係にある消火装置である。例えば消火装置Bの場合、計算ペアとして選定されるのは、火源特定した消火装置(B、C、D、G、H)であり、かつ、防護半径が隣接する関係にある消火装置(A、C、E、F、G)である消火装置C、Gの2台である。消火装置C、D、G、Hについても同様に計算ペアを選定する。
火源水平距離を求める消火装置と、その計算ペアの他の消火装置と火源(ここでは便宜上火源Oとする)とを平面視でそれぞれを直線で結び三角形を形成する。例えば、消火装置Bの火源水平距離を求める場合、消火装置Bと、その計算ペアの消火装置Gと、火源Oによって形成する三角形は図7に一点鎖線で示す三角形BGOである。
消火装置Bの設置面と基準線BGがなす基準角αBG=57.17°
消火装置Gの設置面と基準線BGがなす基準角αGB=57.17°
基準線BGと直線BOがなす角である消火装置Bの偏り角θBG=34.59°
基準線BGと直線GOがなす角である消火装置Gの偏り角θGB=59.62°
直線BOと直線GOがなす角である火源頂点角φBG=85.79°
BO=BG/sin(φBG)・sin(θGB) ・・・(1)
ここで、求められた直線BOの長さ(63.82m)を、計算ペアとして消火装置Gを用いて算出した消火装置Bの暫定火源水平距離aとする。
火源特定した消火装置B、C、D、G、Hのそれぞれについて、各計算ペアを用いて算出した、偏り角θ、火源頂点角φ、暫定火源水平距離aをまとめたものを表4~表6に示す。計算ペアとして選定されていない組み合わせは計算を行わないので表中「-」としている。
俯角を用いた計算は、前述したように、基準線と火源が近いような計算ペアの場合に用いるものである。本実施例では、2つの偏り角θの和が20°以下、即ち、火源頂点角φが160°以上になるような計算ペアについては、俯角を用いて暫定火源水平距離aを算出している。以降に、俯角を用いた算出方法について説明する。
hc、hHは消火装置情報31に記憶されている消火装置C、Hの設置高さであり、前述したようにhc=16m、hH=12mである。
俯角γは図9に示すように、火源探査装置7が水平方向から火源方向まで下向きに回動した時の角度であり、消火装置C、Hの火源探査装置7の俯角γC、γHは以下のとおりである。
消火装置Cの火源探査装置7の俯角γC=24.33°
消火装置Hの火源探査装置7の俯角γH=13.09°
ここで、CC′、HH′、C″H″の長さは、それぞれ基準線長さ(消火装置間水平距離)に相当するので、基準情報33(表2)より73.38mである。
これらの情報から、下記に示す式(2)~(9)を用いて求められるC″Oの長さ(30.89m)を、計算ペアとして消火装置Hを用いて算出した消火装置Cの暫定火源水平距離aとする。
選択する消火装置は消火装置情報31に記憶されている防護半径から火源水平距離を差し引いた値が最も大きいものとする。本実施例では、表11に示すように、防護半径から火源水平距離を差し引いた距離Lが最も大きいのは消火装置Cであるので、消火装置選択手段29は消火装置Cを選択して放水を実行させる。
例えば、消火装置Bの計算ペアとして選定された消火装置C、Gの場合、火源頂点角φBCとφBGのうち、90°により近いのはφBGであるから、高信頼消火装置である消火装置Gを計算ペアとして算出した暫定火源水平距離bを消火装置Bの火源水平距離として確定し、消火装置Cを計算ペアとした演算は行わないようにしてもよい。このようにすることで、火源水平距離を算出するための演算処理を減らすことができる。
3 火災感知器
5 消火領域
7 火源探査装置
9 回動式放水ノズル
11 消火装置
13 中央制御盤
15 火源
17 赤外線リニアセンサ
19 炎検知器
21 記憶手段
23 火源検知角度取得手段
25 計算ペア選定手段
27 火源水平距離算出手段
27a 補正手段
29 消火装置選択手段
31 消火装置情報
33 基準情報
35 誤差補正情報
Claims (4)
- 火災感知器と、消火領域に複数設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルとを備える消火装置と、前記火災感知器の火災信号に基づいて前記消火装置を制御する中央制御盤とを備え、該中央制御盤が火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる消火設備であって、
前記中央制御盤は、
前記消火装置の放水射程範囲を示す防護半径を含む消火装置情報と、二つの前記消火装置を結んだ直線である基準線の長さ及び該基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を含む基準情報を記憶する記憶手段と、
火源を特定した消火装置から、前記火源探査装置の水平方向の旋回角を取得する火源検知角度取得手段と、
火源を特定した一つの消火装置に対し、火源を特定した他の消火装置を、前記一つの消火装置から前記火源までの水平距離である火源水平距離を計算するための計算ペアとして選定する計算ペア選定手段と、
前記一つの消火装置と前記他の消火装置間における前記基準線の長さ、前記基準角及び前記旋回角に基づいて、前記火源水平距離を算出する火源水平距離算出手段と、
該火源水平距離算出手段で算出した各消火装置の前記火源水平距離及び前記防護半径に基づいて、放水する消火装置を選択する消火装置選択手段と、を備え、
前記火源水平距離算出手段は、前記計算ペアとして他の消火装置が複数選定された場合、その中から、前記一つの消火装置と前記火源を結んだ直線と、前記他の消火装置と前記火源を結んだ直線との交差角が90°に最も近いものを高信頼計算ペアとして選出し、
前記一つの消火装置と前記高信頼計算ペアの他の消火装置間における前記基準線の長さ、前記基準角及び前記旋回角に基づいて、前記火源水平距離を算出することを特徴とする消火設備。 - 火災感知器と、消火領域に複数設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルとを備える消火装置と、前記火災感知器の火災信号に基づいて前記消火装置を制御する中央制御盤とを備え、該中央制御盤が火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる消火設備であって、
前記中央制御盤は、
前記消火装置の放水射程範囲を示す防護半径を含む消火装置情報と、二つの前記消火装置を結んだ直線である基準線の長さ及び該基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を含む基準情報を記憶する記憶手段と、
火源を特定した消火装置から、前記火源探査装置の水平方向の旋回角を取得する火源検知角度取得手段と、
火源を特定した一つの消火装置に対し、火源を特定した他の消火装置を、前記一つの消火装置から前記火源までの水平距離である火源水平距離を計算するための計算ペアとして選定する計算ペア選定手段と、
前記一つの消火装置と前記他の消火装置間における前記基準線の長さ、前記基準角及び前記旋回角に基づいて、前記火源水平距離を算出する火源水平距離算出手段と、
該火源水平距離算出手段で算出した各消火装置の前記火源水平距離及び前記防護半径に基づいて、放水する消火装置を選択する消火装置選択手段と、を備え、
前記火源探査装置は、垂直方向に俯仰して火源位置を検知する機能をさらに有し、
前記火源検知角度取得手段は、前記火源探査装置の垂直方向の俯角を取得し、
前記火源水平距離算出手段は、前記一つの消火装置と前記火源を結んだ直線と前記他の消火装置と前記火源を結んだ直線の交差角が160°以上となる前記計算ペアにおいては、前記旋回角に代えて、前記俯角を用いて前記火源水平距離を算出することを特徴とする消火設備。 - 火災感知器と、消火領域に複数設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルとを備える消火装置と、前記火災感知器の火災信号に基づいて前記消火装置を制御する中央制御盤とを備え、該中央制御盤が火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる消火設備であって、
前記中央制御盤は、
前記消火装置の放水射程範囲を示す防護半径を含む消火装置情報と、二つの前記消火装置を結んだ直線である基準線の長さ及び該基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を含む基準情報を記憶する記憶手段と、
火源を特定した消火装置から、前記火源探査装置の水平方向の旋回角を取得する火源検知角度取得手段と、
火源を特定した一つの消火装置に対し、火源を特定した他の消火装置を、前記一つの消火装置から前記火源までの水平距離である火源水平距離を計算するための計算ペアとして選定する計算ペア選定手段と、
前記一つの消火装置と前記他の消火装置間における前記基準線の長さ、前記基準角及び前記旋回角に基づいて、前記火源水平距離を算出する火源水平距離算出手段と、
該火源水平距離算出手段で算出した各消火装置の前記火源水平距離及び前記防護半径に基づいて、放水する消火装置を選択する消火装置選択手段と、を備え、
前記火源水平距離算出手段は、補正手段を有し、
該補正手段は、基準線長さに応じて予め設定された誤差補正値を前記火源水平距離に加算することを特徴とする消火設備。 - 火災感知器と、消火領域に複数設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルとを備える消火装置と、前記火災感知器の火災信号に基づいて前記消火装置を制御する中央制御盤とを備え、該中央制御盤が火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる消火設備であって、
前記中央制御盤は、
前記消火装置の放水射程範囲を示す防護半径を含む消火装置情報と、二つの前記消火装置を結んだ直線である基準線の長さ及び該基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を含む基準情報を記憶する記憶手段と、
火源を特定した消火装置から、前記火源探査装置の水平方向の旋回角を取得する火源検知角度取得手段と、
火源を特定した一つの消火装置に対し、火源を特定した他の消火装置を、前記一つの消火装置から前記火源までの水平距離である火源水平距離を計算するための計算ペアとして選定する計算ペア選定手段と、
前記一つの消火装置と前記他の消火装置間における前記基準線の長さ、前記基準角及び前記旋回角に基づいて、前記火源水平距離を算出する火源水平距離算出手段と、
該火源水平距離算出手段で算出した各消火装置の前記火源水平距離及び前記防護半径に基づいて、放水する消火装置を選択する消火装置選択手段と、を備え、
前記消火装置選択手段は、前記防護半径から前記火源水平距離を差し引いた値が最も大きい前記消火装置を選択することを特徴とする消火設備。
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