JP2019162088A - 水田作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】整地装置を作業装置と機体の後輪との間に配置した水田作業機において、整地装置への伝動系を適切に配置することにより、フロートの全長を確保する。【解決手段】整地装置26に左右方向に沿って配置された駆動軸34と整地体35とが設けられる。フロート9の前部が、平面視で、フロート9の前部の左右中央部9aに対してフロート9の前部の右部9b及び左部9cが後側に位置するように形成される。機体からの動力を受け取って駆動軸34に達する整地入力部29が、駆動軸34におけるフロート9の前部の右部9b又は左部9cの前方の部分に取り付けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、田面を整地する整地装置を備えた乗用型田植機や乗用型播種機等の水田作業機において、整地装置への伝動構造に関する。
水田作業機に備えられる整地装置としては、左右方向に沿って配置された駆動軸と、駆動軸に取り付けられて駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられたものがある。
前述のような整地装置を備えた水田作業機の一例である乗用型田植機として、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1では、機体の後部に支持されて後側に延出されたリンク機構に、苗植付装置(作業装置に相当)が支持されており、整地装置が、苗植付装置と機体の後輪との間に配置されている。
機体に搭載されたエンジンの動力が伝動軸を介して、後輪を支持する後車軸ケースに伝達されており、後車軸ケースの直前から分岐した動力が、整地伝動軸を介して、整地装置に伝達されている。これにより、後輪に伝達される動力が分岐して整地装置に伝達され、整地装置の駆動軸が回転駆動される。
特開2017−23067号公報
前述のように、機体からの動力を整地装置に伝達する場合、ベベルギヤ等を内装する整地入力部(伝動ケース等)が、整地装置の駆動軸に取り付けられ、機体からの整地伝動軸が整地入力部に接続されるように構成することがある。
水田作業機では、作業装置にフロートが支持されており、フロートの前部が作業装置の前部に延出されているので、整地装置(整地入力部)が作業装置の前側に配置されると、整地装置の整地入力部とフロートの前部との干渉を避ける為に、フロートの全長を短いものにする必要がある。
フロートの全長が短いものに構成されると、フロートの機能(田面の整地機能や接地追従機能等)の低下を招くので、改善の余地がある。
本発明は、整地装置を作業装置と機体の後輪との間に配置した水田作業機において、整地装置への伝動系を適切に配置することにより、フロートの全長を確保することができるようにすることを目的としている。
本発明の水田作業機は、
機体の後部に昇降自在に支持されて後側に延出されたリンク機構と、
前記リンク機構の後部に支持され、田面に接地するフロートが設けられて、田面に農用資材を供給する作業装置と、
前記作業装置と前記機体の後輪との間に配置された整地装置とが備えられ、
前記整地装置に、左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられ、
前記フロートの前部が、平面視で、前記フロートの前部の左右中央部に対して、前記フロートの前部の右部及び左部が後側に位置するように形成され、
前記機体からの動力を受け取って前記駆動軸に伝達する整地入力部が、前記駆動軸における前記フロートの前部の右部又は左部の前方の部分に取り付けられている。
本発明によると、作業装置に設けられるフロートにおいて、平面視で、フロートの前部の左右中央部に対して、フロートの前部の右部及び左部が後側に位置するように、フロートの前部が形成されている(例えば、フロートの前部が、平面視で先細り形状や円弧形状に形成される)。
これにより、フロートの前部が平面視で左右方向に沿った直線形状に形成される場合(フロートの前部の左右中央部、右部及び左部が、前後方向で同じ位置に形成される場合)に対して、本発明によると、フロートの前部の右部又は左部の前方の部分に空間が形成される。
本発明によると、整地装置が作業装置と機体の後輪との間に配置されて、整地装置の整地入力部が整地装置の記駆動軸に取り付けられる場合、整地装置の整地入力部が、フロートの前部の右部又は左部の前方に配置されて、フロートの前部の右部又は左部の前方の空間に入りこむ状態となる。
これにより、フロートの前部を前側に延出しても、整地装置の整地入力部とフロートの前部との干渉が無理なく避けられるので、フロートの全長を容易に確保することができ、フロートの機能(田面の整地機能や接地追従機能等)の低下を避けることができる。
本発明において、
前記フロートが、前記作業装置の左右中央部に支持されたセンターフロートであると好適である。
本発明によると、整地装置の整地入力部が、センターフロートの前部の右部又は左部の前方に配置されて、整地装置の左右中央付近に配置されるので、整地装置の左右バランスを良いものにすることができる。
整地装置の整地入力部が整地装置の左右中央付近に配置されると、機体からの動力を伝達する整地伝動軸の延出方向を、右側又は左側に大きく変えなくても、整地装置の整地入力部に無理なく接続することができる。
本発明において、
前記機体に支持された出力軸と、前記整地入力部に支持された入力軸と、前記出力軸と前記入力軸とに亘って接続された整地伝動軸とが備えられて、
前記機体からの動力が、前記出力軸及び前記整地伝動軸を介して前記入力軸に伝達され、
前記整地伝動軸に、
外面にスプライン部が形成されて、前記出力軸に接続されたスプライン軸と、
内面にスプライン部が形成された筒状で、前記入力軸に接続され、前記スプライン軸がスライド自在に挿入されたスプライン筒軸とが設けられていると好適である。
機体からの動力を伝達する整地伝動軸を整地装置の整地入力部に接続する場合、整地伝動軸に、スプライン構造による伸縮機能を備えることがある。
本発明によると、整地伝動軸にスプライン軸及びスプライン筒軸を設けた場合、スプライン軸が機体側の出力軸に接続され、スプライン筒軸が整地装置側の入力軸に接続されており、スプライン軸が挿入されるスプライン筒軸の開口部が、田面から上側に離れた位置に配置される。
これにより、スプライン筒軸の開口部に泥等が付着する可能性を小さくすることができて、整地伝動軸の耐久性を向上させることができる。
本発明において、
前記スプライン筒軸と前記入力軸とを接続及び分離自在は着脱部が備えられていると好適である。
本発明によると、例えば整地装置のメンテナンス作業を行う場合、整地入力部の入力軸と整地伝動軸のスプライン筒軸とを分離することにより、整地装置から整地伝動軸を取り外した状態で、整地装置のメンテナンス作業を行うことができるので、作業性の良いものとなる。
本発明において、
前記機体からの動力を前記整地入力部に伝達する伝動位置、及び前記機体から前記整地入力部への動力の伝達を遮断する遮断位置に操作自在な整地クラッチが備えられていると好適である。
作業形態に応じて整地クラッチを操作することにより、整地装置を作動及び停止させることができるので、作業性の良いものとなる。
本発明において、
前記作業装置が田面に接地する位置まで前記リンク機構が下降操作されると、前記整地クラッチを前記伝動位置に操作し、前記作業装置が田面から上側に離れる位置まで前記リンク機構が上昇操作されると、前記整地クラッチを前記遮断位置に操作する整地クラッチ操作機構が備えられていると好適である。
本発明によると、作業装置が田面に接地する位置までリンク機構が下降操作されると、作業装置による作業を行う状態であり、整地装置を作動させるべき状態であるので、整地クラッチが自動的に伝動位置に操作される。
作業装置が田面から上側に離れる位置までリンク機構が上昇操作されると、作業装置による作業を行わない状態であり、整地装置を停止させるべき状態であるので、整地クラッチが自動的に遮断位置に操作される。
このように、リンク機構の昇降操作により、整地クラッチが自動的に伝動位置及び遮断位置に操作されるので、操作性の良いものとなる。
乗用型田植機の左側面図である。 苗植付装置及び整地装置の概略平面図である。 整地装置の支持構造及び昇降構造を示す縦断左側面図である。 後車軸ケースから整地装置への伝動系を示す左側面図である。 整地装置の整地入力部及びセンターフロートの付近の横断平面図である。 後車軸ケースの横断平面図である。 後車軸ケースの縦断左側面図である。 整地伝動軸の縦断左側面図である。 着脱部の縦断左側面図である。 着脱部の縦断正面図である。 制御装置と各部との連係状態を示す概略図である。 発明の実施の第1別形態において、後車軸ケースの縦断左側面図である。
本発明の実施形態において、水田作業機の一例である乗用型田植機が示されている。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
(乗用型田植機の全体構造)
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1と、右及び左の後輪2とを備えた機体11の後部に、リンク機構3が昇降自在に支持されて後側に延出されており、リンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4が備えられている。
リンク機構3の後部に苗植付装置5(作業装置に相当)が支持されており、苗植付装置5の前部に、整地装置26が支持されている。機体11に、運転座席13及び前輪1を操向操作する操縦ハンドル14が備えられている。
(苗植付装置の全体構造)
図1及び図2に示すように、苗植付装置5は支持フレーム12、フィードケース15、植付伝動ケース6、回転ケース7、植付アーム8、センターフロート9(フロートに相当)及びサイドフロート53,54、苗のせ台10等を備えている。
図2に示すように、センターフロート9が、平面視で苗植付装置5の左右中央部に支持(配置)されている。平面視でセンターフロート9の右側及び左側に、サイドフロート53,54が支持(配置)されている。
支持フレーム12は、断面が四角形状のパイプ状であり、苗植付装置5の下部の前部に左右方向に沿って配置されている。支持フレーム12の左右中央部にフィードケース15が連結されている。
図1,2,4に示すように、リンク機構3に、機体11に上下に揺動自在に支持された上リンク3a及び下リンク3b、上リンク3a及び下リンク3bの後部に接続された縦リンク3cが備えられている。リンク機構3の縦リンク3cの下部に、フィードケース15が前後方向の軸芯P11周りにローリング自在に連結されており、苗植付装置5が、軸芯P11周りにローリング自在に支持されている。
4個の植付伝動ケース6が、支持フレーム12の後面部に左右方向に所定間隔を置いて連結されて、後側に延出されている。植付伝動ケース6の後部の右側部及び左側部に、回転ケース7が回転自在に支持されており、回転ケース7の両端部に、一対の植付アーム8が回転自在に支持されている。
以上の構成により、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が図1の反時計方向に回転駆動されて、2組の植付アーム8が、苗のせ台10の下部から交互に苗(農用資材に相当)を取り出して、田面G(図11参照)に植え付ける(供給する)。
(前輪及び後輪への走行伝動系の構造)
図1に示すように、機体11の前部に、ミッションケース17が支持されており、ミッションケース17の前部に連結された支持フレーム18に、エンジン19が支持されている。
ミッションケース17の左の横側部に、静油圧型式の無段変速装置20が連結されており、エンジン19の動力が伝動ベルト21を介して無段変速装置20に伝達される。無段変速装置20は、中立位置、前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成されており、操縦ハンドル14の左の横側に備えられた変速レバー22により、無段変速装置20を操作することができる。
無段変速装置20の動力が、ミッションケース17の内部の副変速装置(図示せず)及び前輪デフ装置(図示せず)を介して右及び左の前輪1に伝達される。
右及び左の後輪2を支持する後車軸ケース23が、機体11の後部に支持されており、前輪デフ装置の直前から分岐した動力が、伝動軸24を介して後車軸ケース23に伝達される。
(後車軸ケースの構造)
図1に示すように、右及び左の上リンク42が、機体11の下部に上下に揺動自在に支持されて後側に延出されている。右及び左の下リンク43が、機体11の下部に上下に揺動自在に支持されて後側に延出されている。
上リンク42及び下リンク43の後部に、後車軸ケース23が接続されており、機体11と後車軸ケース23とに亘って、ラテラルロッド(図示せず)が接続されている。機体11と後車軸ケース23とに亘って、右及び左のサスペンションバネ44が接続されている。以上の構成により、後車軸ケース23が、5リンク型式のサスペンション機構によって、機体11の後部に取り付けられている。
図2,4,6に示すように、後車軸ケース23において、後車軸ケース23の前面部に水平方向の前向きのボス部23aが備えられており、ボス部23aに入力軸45が前向きに支持されている。伝動軸24(図1参照)が入力軸45に接続されて、エンジン19の動力が入力軸45に伝達される。
図6及び図7に示すように、後車軸ケース23の内部に左右方向に沿って、後輪伝動軸46が支持されている。後車軸ケース23の内部において、入力軸45に一体的にベベルギヤ45aが設けられ、後輪伝動軸46にベベルギヤ46aが連結されており、入力軸45のベベルギヤ45aと後輪伝動軸46のベベルギヤ46aとが咬合している。
後輪伝動軸46の右部及び左部にサイドクラッチ47が備えられている。後車軸ケース23の右部及び左部に、伝動軸48及び車軸49が備えられており、車軸49に後輪2が支持されている。サイドクラッチ47の伝動ギヤ47aと、伝動軸48の伝動ギヤ48aとが咬合しており、伝動軸48の伝動ギヤ48bと、車軸49の伝動ギヤ49aとが咬合している。
以上の構成により、伝動軸24から入力軸45に伝達された動力は、入力軸45のベベルギヤ45a、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、後輪伝動軸46、サイドクラッチ47、伝動軸48及び車軸49を介して、右及び左の後輪2に伝達される。
(サイドクラッチの操作系の構造)
図6に示すように、サイドクラッチ47は、内装されるバネ47bにより伝動状態に付勢されている。後車軸ケース23のボス部23cに、操作軸50が回転自在に支持されており、前輪1を操向操作する操向部材(図示せず)と操作軸50のアーム部50aとが、連係部材65により接続されている。
直進位置を挟んだ右及び左の設定角度の範囲内に前輪1が操向操作されていると、サイドクラッチ47のバネ47bにより、右及び左のサイドクラッチ47は伝動状態に操作されており、右及び左の後輪2に動力が伝達される。
前輪1が右(左)の設定角度を超えて右(左)に操向操作されると、右(左)の連係部材65が前輪1の操向部材側に引き操作されることにより、右(左)の操作軸50が回転操作される。
右(左)の操作軸50が回転操作されることによって、右(左)の操作軸50の端部により、カラー64が右(左)のサイドクラッチ47側に押し操作され、右(左)のサイドクラッチ47のバネ47bに抗して、右(左)のサイドクラッチ47が遮断状態に操作される。これにより、左(右)の後輪2に動力が伝達され、右(左)の後輪2が自由回転する状態で、右旋回(左旋回)が行われる。
前輪1が右及び左の設定角度の範囲内に操向操作されると、サイドクラッチ47のバネ47bにより、右(左)のサイドクラッチ47が伝動状態に操作され、右及び左の後輪2に動力が伝達される状態に戻る。
図6に示すように、後車軸ケース23のボス部23cにおいて、操作軸50にカラー66が外嵌されている。後車軸ケース23のボス部23cに、バネ67が外嵌されており、バネ67の一方の端部が操作軸50のアーム部50aに接続され、バネ67の他方の端部が後車軸ケース23に接続されている。
この場合、バネ67の他方の端部が後車軸ケース23に接続され部分に、バネ67の他方の端部が外れるのを防止する外れ止め部材(図示せず)が取り付けられている。
バネ67により操作軸50が戻り側(サイドクラッチ47の伝動状態側)に付勢されている。これにより、前述のように、前輪1が右及び左の設定角度の範囲内に操向操作された際、サイドクラッチ47のバネ47bにより、右(左)のサイドクラッチ47が伝動状態に操作されることに加えて、バネ67により操作軸50が戻り側(サイドクラッチ47の伝動状態側)に回転操作される。
後車軸ケース23に規制部材68が取り付けられている。バネ67により操作軸50が戻り側(サイドクラッチ47の伝動状態側)に回転操作された際、操作軸50のアーム部50aが規制部材68に当たることによって、操作軸50が戻り側の所定位置で止められる。
(苗植付装置への伝動系の構造)
図1に示すように、ミッションケース17の内部に、株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ38(図11参照)が備えられている。
ミッションケース17において、無段変速装置20と副変速装置(前項の(前輪及び後輪への走行伝動系の構造)を参照)との間から分岐した動力が、株間変速装置及び植付クラッチ38を介して伝動軸25に伝達され、伝動軸25からフィードケース15の内部の伝動機構(図示せず)に伝達される。
伝動軸25の動力が、フィードケース15の伝動機構から、苗のせ台10の横送り軸(図示せず)に伝達されるのであり、伝動軸(図示せず)を介して植付伝動ケース6に伝達され、植付伝動ケース6の内部の伝動機構(図示せず)を介して回転ケース7に伝達される。
(昇降操作レバーによる苗植付装置の昇降構造)
図1及び図11に示すように、運転座席13の右側に、昇降操作レバー39が備えられている。昇降操作レバー39は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在であり、植付クラッチ38と機械的に接続されている。
図11に示すように、制御装置40が備えられており、昇降操作レバー39の操作位置が制御装置40に入力されている。油圧シリンダ4に作動油を給排操作する電磁操作型式の制御弁41が備えられており、制御装置40により制御弁41が操作される。
昇降操作レバー39が上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作されると、制御弁41及び植付クラッチ38が、以下の説明のように操作される。
昇降操作レバー39が上昇位置に操作されると、植付クラッチ38が遮断状態に操作されて、制御弁41が上昇位置に操作され、油圧シリンダ4が収縮作動して、苗植付装置5が上昇する。
昇降操作レバー39が中立位置に操作されると、植付クラッチ38が遮断状態に操作されて、制御弁41が中立位置に操作され、油圧シリンダ4が停止して、苗植付装置5の昇降が停止する。
昇降操作レバー39が下降位置に操作されると、植付クラッチ38が遮断状態に操作されて、制御弁41が下降位置に操作され、油圧シリンダ4が伸長作動して、苗植付装置5が下降する。
昇降操作レバー39が下降位置に操作され状態で、センターフロート9が田面Gに接地すると、後述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、苗植付装置5の昇降制御が作動する状態となる。これにより、植付アーム8による苗の植付深さが設定深さに維持されるように、制御弁41及び油圧シリンダ4が作動して、苗植付装置5が自動的に昇降操作される状態となる。
昇降操作レバー39が植付位置に操作されると、前述の下降位置と同様に、苗植付装置5の昇降制御が作動し、且つ、植付クラッチ38が伝動状態に操作される。
植付クラッチ38が伝動状態に操作されると、苗植付装置5に動力が伝達されて、前述の(苗植付装置の全体構成)に記載のように、苗植付装置5が作動する。
(苗植付装置の昇降制御)
この乗用型田植機では、図11に示すように、苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持されるように、油圧シリンダ4によりリンク機構3を昇降操作し、苗植付装置5を昇降操作して、植付アーム8による苗の植付深さを設定深さに維持する昇降制御機能が備えられている。
植付伝動ケース6の下部に、支持軸55が左右方向の軸芯P5周りに回転自在に支持されており、支持軸55に連結された支持アーム55aが後側に延出されている。センターフロート9及びサイドフロート53,54の後部が、支持アーム55aの後部の左右方向の軸芯P6周りに上下に揺動自在に支持されている。
植付深さレバー56が支持軸55に連結されて斜め前の上側に延出されており、支持フレーム12に連結されたレバーガイド57に、植付深さレバー56が挿入されている。植付深さレバー56をレバーガイド57に係合させて位置固定することにより、苗植付装置5に対して、軸芯P6(支持軸55の支持アーム55a)の位置が決められるのであり、設定高さH1が決められる。
ポテンショメータ型式の高さセンサー58が支持フレーム12に支持されており、高さセンサー58の検出アーム58aと、センターフロート9の前部とに亘って。連係部材59が接続されている。
以上の構成により、田面Gに接地追従するセンターフロート9に対して、連係部材59を介して高さセンサー58により、田面G(センターフロート9)から苗植付装置5までの高さが検出されて、高さセンサー58の検出値が制御装置40に入力される。
高さセンサー58の検出値に基づいて、制御装置40により制御弁41が操作され、油圧シリンダ4が伸縮作動して、苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持されるように、苗植付装置5が昇降操作される。これにより、植付アーム8による苗の植付深さが、設定高さH1に対応する設定深さに維持される。
植付深さレバー56を操作して、軸芯P6(支持軸55の支持アーム55a)の位置を変更することにより、設定高さH1を変更することができる。
これにより、変更された設定高さH1に維持されるように、苗植付装置5が昇降操作されるのであり、植付アーム8による苗の植付深さ(設定深さ)を変更することができる。
(整地装置の全体構造)
図2及び図3に示すように、整地装置26において、左右方向に沿って配置された駆動軸34、駆動軸34に取り付けられて駆動軸34と一体で回転駆動されることによって田面Gを整地する整地体35、駆動軸34を回転自在に支持する整地入力部29及び軸支持部30、泥除けカバー36及びスペーサ37等が備えられている。
後述の(整地装置の支持構造)に記載のように、苗植付装置5において、支持フレーム12に整地装置26が以下の説明のように支持されており、整地装置26が、図1に示すように、側面視で苗植付装置5と後車軸ケース23(後輪2)との間に配置されている。
(整地装置の支持構造)
図2,3,4に示すように、支持フレーム12の前面部に、ブラケット27が連結されて前側に延出されている。丸パイプ状の支持軸28が、左右方向の軸芯P1周りに回転自在にブラケット27に支持されており、支持軸28が支持フレーム12に沿って配置されている。
支持軸28に、3個の支持アーム28aが連結されて前側に延出されている。支持軸28の支持アーム28aの前端部に、整地入力部29及び軸支持部30のアーム部29a,30aが、左右方向の軸芯P2周りに揺動自在に支持されている。
ブラケット27の左右方向の軸芯P3周りに、支持アーム98が上下に揺動自在に支持されて、支持アーム98の前端部に、整地入力部29及び軸支持部30のアーム部29a,30aが、左右方向の軸芯P4周りに揺動自在に支持されている。
以上の構造により、ブラケット27、支持軸28及び支持軸28の支持アーム28a及び支持アーム98等を備えた支持機構51が、支持フレーム12に支持されている。
整地装置26(整地入力部29及び軸支持部30)が、支持機構51を介して支持フレーム12に支持されており、後述の(整地装置の昇降構造)に記載のように、支持軸28(支持アーム28a)を軸芯P1周りに回転操作(揺動操作)することにより、整地装置26を苗植付装置5(支持フレーム12)に対して昇降操作することができる。
(整地装置の昇降構造)
図2,3,5に示すように、支持フレーム12において、支持軸28の中央の支持アーム28aの付近に、支持部材16が連結されて上側に延出されている。支持部材16のブラケット16aの軸芯P3周りに、側面視で扇形状の昇降ギヤ31が上下揺動自在に支持されている。
整地入力部29のアーム部29aの上部に、昇降ギヤ31の前端部が、軸芯P4周りに揺動自在に接続されている。支持部材16に、ギヤケース32及び電動モータ33が支持されており、ギヤケース32のピニオンギヤ32aが昇降ギヤ31に咬合している。支持部材16の上部と整地入力部29とに亘ってバネ63が接続されており、バネ63により整地装置26が上昇側に付勢されている。
以上の構造により、昇降ギヤ31、ギヤケース32(ピニオンギヤ32a)及び電動モータ33等を備えた昇降機構52が、支持フレーム12に設けられている。
昇降機構52において、電動モータ33によりギヤケース32のピニオンギヤ32aが回転駆動されることにより、昇降ギヤ31が軸芯P3周りに上下に揺動駆動され、整地入力部29を介して支持軸28の支持アーム28aが上下に揺動操作されて、整地装置26の位置が上下に変更される。
(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)
図4,6,7に示すように、後車軸ケース23において、後車軸ケース23の後面部に斜め下向きで後向きのボス部23bが備えられている。ボス部23bに出力軸60が支持されており、出力軸60が後車軸ケース23の後面部に斜め下向きの後向きに支持されている。
後車軸ケース23(ボス部23b)の内部において、出力軸60にベベルギヤ61が相対回転自在に外嵌されており、後輪伝動軸46のベベルギヤ46aと出力軸60のベベルギヤ61とが咬合している。
後車軸ケース23(ボス部23b)の内部において、出力軸60とベベルギヤ61との間に、整地クラッチ62が備えられている。整地クラッチ62に、スプライン構造により出力軸60と一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフト部材69、シフト部材69をベベルギヤ61側に付勢するバネ70とが備えられている。
整地クラッチ62において、シフト部材69をバネ70によりベベルギヤ61に咬合する伝動位置に操作すると、入力軸45の動力が、後輪伝動軸46のベベルギヤ46aからベベルギヤ61を介して、出力軸60に伝達される。出力軸60から、後述する(整地装置への伝動系における整地装置側の構造)に記載ように、整地伝動軸71を介して、整地装置26(整地入力部29)に伝達される。
整地クラッチ62において、シフト部材69をバネ70に抗してベベルギヤ61から離れる遮断位置に操作すると、入力軸45から出力軸60への動力の伝達が遮断される。
後車軸ケース23のボス部23aの内径が、入力軸45のベベルギヤ45aの外径よりも少し大きなものに設定されている。これにより、メンテナンス作業等において、後車軸ケース23のボス部23aから、入力軸45(ベベルギヤ45a)を無理なく抜き出すことができる。
後車軸ケース23のボス部23bの内径が、出力軸60のベベルギヤ61の外径よりも少し大きなものに設定されている。これにより、メンテナンス作業等において、後車軸ケース23のボス部23bから、出力軸60(ベベルギヤ61)及び整地クラッチ62を無理なく抜き出すことができる。
(整地クラッチの操作系の構造)
図4及び図6に示すように、整地クラッチ62において、シフト部材69をバネ70に抗して遮断位置に操作する操作軸72が、後車軸ケース23のボス部23bに回転自在に支持されている。リンク機構3の下リンク3bと操作軸72とに亘って、整地クラッチ操作機構76が備えられている。
図4に示すように、リンク機構3の下リンク3bにブラケット73が取り付けられ、操作ロッド74が上下スライド自在にブラケット73に挿入されており、操作ロッド74の下端部が、操作軸72のアーム部72aに接続されている。操作ロッド74におけるブラケット73の上側の部分に、バネ75が外嵌されている。
以上のように、整地クラッチ操作機構76は、ブラケット73、操作ロッド74及びバネ75を備えている。前述の(昇降操作レバーによる苗植付装置の昇降構造)に記載のように、リンク機構3(苗植付装置)が昇降操作されると、整地クラッチ操作機構76により、整地クラッチ62が以下の説明のように伝動位置及び遮断位置に操作される。
苗植付装置5(センターフロート9及びサイドフロート53,54)が田面Gに接地する位置まで、リンク機構3が下降操作されると、操作ロッド74が下降操作されることによって、バネ70によりシフト部材69(整地クラッチ62)が伝動位置に操作される。
リンク機構3が上昇操作されると、ブラケット73及びバネ75が操作ロッド74に沿って上昇する。バネ75の上端部が操作ロッド74の上端部に達してから、リンク機構3がさらに上昇操作されると、苗植付装置5(センターフロート9及びサイドフロート53,54)が田面Gから上側に離れるのであり、操作ロッド74がブラケット73及びバネ75と一緒に上昇操作される。
これにより、操作軸72が回転操作され、バネ70に抗してシフト部材69(整地クラッチ62)が遮断位置に操作される。
シフト部材69(整地クラッチ62)が遮断位置に達してから、リンク機構3がさらに上昇操作されると、バネ75が圧縮されるので、シフト部材69(整地クラッチ62)が遮断位置を超えるように操作されることはない。
(整地装置への伝動系における整地装置側の構造)
図2,4,5に示すように、整地装置26において、駆動軸34が整地入力部29及び軸支持部30により、左右方向に沿って配置されて回転自在に支持されている。駆動軸34の中央部において、外面部が断面で円形のスペーサ37が、駆動軸34と一体回転するように駆動軸34に外嵌されている。スペーサ37は、センターフロート9の前側に配置されており、センターフロート9の前部の左右幅とほぼ同じ横幅を備えている。
図5に示すように、センターフロート9の前部において、平面視でセンターフロート9の前部の左右中央部9aに対して、センターフロート9の前部の右部9b及び左部9cが後側に位置するように、センターフロート9の前部が平面視で円弧状に形成されている。
整地入力部29がスペーサ37の左端部に取り付けられており、整地入力部29が、駆動軸34におけるセンターフロート9の前部の左部9cの前方の部分に取り付けられている。これにより、センターフロート9の前部が、平面視で、右側の整地体35と整地入力部29(左側の整地体35)との間に入り込んだ状態となっている。センターフロート9の前部が、側面視で、整地入力部29(整地体35)と重複する状態となっている。
図4及び図5に示すように、整地入力部29において、整地入力部29の前面部に斜め上向きで前向きのボス部29bが備えられている。ボス部29bに入力軸77が支持されており、入力軸77が整地入力部29の前面部に斜め上向きの前向きに支持されている。
図2及び図4に示すように、整地伝動軸71の前部が、自在継手78を介して、後車軸ケース23の出力軸60(図6及び図7参照)と接続されている。整地伝動軸71の後部が、自在継手79を介して整地入力部29の入力軸77(図5参照)に接続されている。
図5に示すように、整地入力部29の内部において、入力軸77にベベルギヤ77aが一体的に設けられている。入力軸77のベベルギヤ77aに対して、スペーサ37における左側(センターフロート9の反対側)の部分に、ベベルギヤ37aが連結されている。入力軸77のベベルギヤ77aと、スペーサ37のベベルギヤ37aとが咬合している。
(整地装置の整地状態)
前述の(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)の記載、及び図6に示すように、整地クラッチ62が伝動位置に操作されると、後車軸ケース23において、入力軸45の動力が後輪伝動軸46のベベルギヤ46aからベベルギヤ61を介して、出力軸60に伝達されるのであり、図2,4,5に示すように、出力軸60から整地伝動軸71を介して、整地装置26(整地入力部29)の入力軸77に伝達される。
これにより、整地装置26において、駆動軸34が図1及び図4の反時計方向に回転駆動される。駆動軸34と一体で整地体35が回転駆動されることによって、整地体35により田面Gが整地されるのであり、整地体35により泥が後側に飛ばされても、飛ばされた泥は泥除けカバー36により止められる。
図2に示すように、後輪2の後側に軸支持部30が位置し、整地装置26において軸支持部30の部分に整地体35は設けられていないが、軸支持部30の後側にサイドフロート53が位置している。後輪2の通過部分は、整地装置26による整地は行われずに、サイドフロート53によって田面Gの凹凸が均される。
前述と同様に、整地装置26においてスペーサ37の部分に、整地体35は設けられていないが、スペーサ37の後側にセンターフロート9が位置している。スペーサ37の部分では、整地装置26による整地は行われずに、センターフロート9によって田面Gの凹凸が均される。
前項の(整地装置への伝動系における後車軸ケース側の構造)に記載のように、整地クラッチ62が遮断位置に操作されると、後車軸ケース23において、入力軸45から出力軸60への動力の伝達が遮断されて、整地装置26(駆動軸34)が停止する。
(整地伝動軸の構造)
図4及び図8に示すように、整地伝動軸71に、スプライン軸80、スプライン筒軸81及びカバー82が備えられている。
スプライン軸80は、外面にスプライン部が形成されており、自在継手78を介して後車軸ケース23の出力軸60に接続されている。スプライン筒軸81は、内面にスプライン部が形成された筒状であり、自在継手79を介して整地装置26(整地入力部29)の入力軸77に接続されている。
スプライン軸80がスプライン筒軸81に挿入されて、スプライン軸80及びスプライン筒軸81が互いにスライド自在な状態となっている。
カバー82は、ゴム製でジャバラ形状に形成されて伸縮自在である。カバー82がスプライン軸80とスプライン筒軸81の端部とに亘って取り付けられており、カバー82により、スプライン軸80のスプライン筒軸81への挿入部分が覆われている。
図2及び図5に示すように、機体11(苗植付装置5)の左右中央線CLに対して、後車軸ケース23のボス部23a,23b(入力軸45、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、出力軸60及び整地クラッチ62)が、平面視で右側に配置されている。
左右中央線CLに対して、整地装置26(整地入力部29)の入力軸77が、平面視で左側に配置されている。
出力軸60と入力軸77とに亘って接続される整地伝動軸71が、平面視で、左右中央線CLと斜めに交差するように配置されている。
苗植付装置5への伝動軸25は、平面視で左右中央線CLと重複するように左右中央線CLの位置に配置されており、後車軸ケース23及び整地伝動軸71の上側に配置されている。
(着脱部の構造)
図4及び図8に示すように、整地伝動軸71のスプライン筒軸81と整地装置26(整地入力部29)の入力軸77とを接続及び分離自在な着脱部83が備えられている。具体的には、着脱部83により、スプライン筒軸81と自在継手79の軸部79aとを、接続及び分離することができる。
図9及び図10に示すように、着脱部83に、本体部84、操作軸85、カバー86,87、バネ88及びシール部材89が備えられている。
本体部84は、内面にスプライン部84aが形成されている。本体部84の一方の端部がスプライン筒軸81に連結されており、本体部84の他方の端部に、ゴム製のカバー87が取り付けられている。
操作軸85の中間部分に、円周方向に沿ってリング状の凹部85aが形成されている。本体部84のボス部84bに、操作軸85がスライド自在に挿入されており、本体部84のボス部84bと操作軸85との間に、シール部材89が取り付けられている。
本体部84のボス部84bから出る操作軸85の部分に、操作軸85を突出側に付勢するバネ88が取り付けられており、操作軸85の突出部分及びバネ88が、ゴム製のカバー86によって覆われている。
自在継手79の軸部79aの外面に、スプライン部79bと、スプライン部79bの円周方向に沿ってリング状に形成された凹部79cと、リング状の溝部79dとが形成されている。
図9に示す状態は、本体部84(着脱部83)が、自在継手79の軸部79aから分離された状態である。
この状態において、操作軸85を押し操作して本体部84のボス部84bの中に押し込み、操作軸85の凹部85aを本体部84のスプライン部84aに位置させて、本体部84に自在継手79の軸部79aを挿入する。
自在継手79の凹部79cが、操作軸85の凹部85aの位置に達すると、操作軸85の押し操作を止めて、バネ88により操作軸85を突出側にスライドさせて、図8及び図10に示すように、操作軸85を自在継手79の凹部79cに入り込ませる。カバー87を、自在継手79の溝部79dに嵌め込む。
これにより、自在継手79の軸部79aが本体部84(着脱部83)から抜けなくなるのであり、スプライン筒軸81と自在継手79の軸部79aとが接続された状態となる。
スプライン筒軸81と自在継手79の軸部79aとを分離する場合は、操作軸85を押し操作して、操作軸85の凹部85aを本体部84のスプライン部84aに位置させて、本体部84(着脱部83)から自在継手79の軸部79aを抜き操作すればよい。
整地装置26を取り外す場合等に、スプライン筒軸81と自在継手79の軸部79aとを分離する。この場合、整地伝動軸71が機体11(後車軸ケース23)側に残るので、ワイヤやロープ等(図示せず)により、整地伝動軸71をリンク機構3に吊り下げておけばよい。
(整地装置の制御系の構成)
図11に示すように、苗植付装置5に、設定深さ設定部90及び整地設定操作部91が備えられており、設定深さ設定部90及び整地設定操作部91の操作信号が、制御装置40に入力されている。整地設定操作部91は人為的に押し操作される押しボタン型式であり、設定深さ設定部90は人為的に回転操作されるダイヤルスイッチ型式である。
植付深さレバー56の操作位置を検出することにより、センターフロート9の苗植付装置5に対する支持位置を検出する操作位置センサー92が備えられており、操作位置センサー92の検出値が制御装置40に入力されている。
昇降ギヤ31の角度を検出することにより、整地装置26の苗植付装置5に対する支持位置を検出する整地位置センサー93が備えられており、整地位置センサー93の検出値が制御装置40に入力されている。
(整地装置の昇降制御)
図11に示すように、設定深さ設定部90及び整地設定操作部91の操作信号、操作位置センサー92及び整地位置センサー93の検出値に基づいて、制御装置40により以下の説明のように、電動モータ33が作動操作されて、整地装置26が昇降操作される。
整地装置26が田面Gに接地する作業位置、及び整地装置26が田面Gから大きく上昇した退避位置が設定されている。
整地設定操作部91を押し操作することにより、退避位置の整地装置26を作業位置に下降させることができる。整地設定操作部91を押し操作することにより、作業位置の整地装置26を退避位置に上昇させることができる。
整地装置26が作業位置に位置している状態において、整地装置26の整地体35が田面Gに少し入り込で回転することにより、田面Gの整地が行われる。
操作位置センサー92により設定高さH1が検出され、整地位置センサー93により整地装置26の苗植付装置5に対する支持位置が検出されることによって、整地装置26の田面Gに対する高さが検出されるのであり、整地装置26の整地体35が田面Gに入り込む整地深さが検出される。
設定深さ設定部90を操作することにより、設定整地深さを設定及び変更することができる。前述のように、整地装置26の整地深さが検出されることにより、整地装置26の整地深さが設定整地深さとなるように、整地装置26が昇降操作される。
整地装置26は苗植付装置5(支持フレーム12)に支持されているので、前項の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、植付深さレバー56により設定高さH1が変更されると(植付アーム8による植付深さが変更されると)、整地装置26の整地深さが変化する。
植付深さレバー56により設定高さH1を低くすると(植付アーム8による植付深さを深くすると)、設定高さH1を低くした分だけ、整地装置26が苗植付装置5に対して上昇操作される。これにより、整地装置26の整地深さが設定整地深さに維持される。
植付深さレバー56により設定高さH1を高くすると(植付アーム8による植付深さを浅くすると)、設定高さH1を高くした分だけ、整地装置26が苗植付装置5に対して下降操作される。これにより、整地装置26の整地深さが設定整地深さに維持される。
(発明の実施の第1別形態)
後車軸ケース23において、図6及び図7に代えて、図12に示すように構成してもよい。
図12に示すように、後車軸ケース23のボス部23bが、後車軸ケース23のボス部23aと同様に、水平方向の後向きに形成されており、出力軸60が、後車軸ケース23のボス部23bに、水平方向の後向きに支持されている。出力軸60にベベルギヤ61が一体的に設けられており、出力軸60のベベルギヤ61が後輪伝動軸46のベベルギヤ46aと咬合している。
出力ケース94が、後車軸ケース23のボス部23bの後側に位置するように、出力軸60に外嵌されている。出力ケース94の下部に、出力軸95が水平方向の後向きに支持されており、出力軸95が、入力軸45、後輪伝動軸46及び出力軸60よりも低い位置に、水平方向に支持されている。
出力ケース94の内部において、出力軸60に連結された伝動ギヤ96と、出力軸95に相対回転自在に外嵌された伝動ギヤ97とが咬合している。
出力ケース94の内部において、出力軸95と伝動ギヤ97との間に、整地クラッチ62が備えられている。整地クラッチ62に、スプライン構造により出力軸95と一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフト部材69、シフト部材69を伝動ギヤ97側に付勢するバネ70とが備えられている。
図4及び図8に示すように、整地伝動軸71の前部が、自在継手78を介して出力ケース94の出力軸95と接続されており、整地伝動軸71の後部が、自在継手79を介して整地入力部29の入力軸77に接続されている。
(発明の実施の第2別形態)
図6及び図7に示す後車軸ケース23において、図12に示すように、後車軸ケース23のボス部23bが、後車軸ケース23のボス部23aと同様に、水平方向の後向きに形成されるように構成してもよい。この構造によると、入力軸45、後輪伝動軸46及び出力軸60が同じ高さに配置される。
(発明の実施の第3別形態)
図6及び図7に示す後車軸ケース23において、図12に示す出力ケース94及び出力軸95、整地クラッチ62の構成を採用してもよい。
この構造によると、後車軸ケース23の斜め下向きで後向きのボス部23b及び出力軸60において、出力軸60にベベルギヤ61が一体的に設けられ、出力軸95及び整地クラッチ62を備えた出力ケース94が、出力軸60に外嵌される。
(発明の実施の第4別形態)
整地入力部29をスペーサ37の右端部に取り付けて、整地入力部29を、駆動軸34におけるセンターフロート9の前部の右部9bの前方の部分に取り付けることにより、整地装置26(整地入力部29)の入力軸77が、左右中央線CLに対して、平面視で右側に配置されるように構成してもよい。
前述のように構成すると、後車軸ケース23のボス部23a,23b(入力軸45、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、出力軸60及び整地クラッチ62、出力ケース94及び出力軸95)を、左右中央線CLに対して、平面視で左側に配置すればよい。
これにより、出力軸60と入力軸77とに亘って接続される整地伝動軸71が、平面視で、左右中央線CLと斜めに交差するように配置される。
(発明の実施の第5別形態)
整地入力部29をスペーサ37の左端部に取り付けて、整地入力部29を、駆動軸34におけるセンターフロート9の前部の左部9cの前方の部分に取り付けた場合(整地装置26(整地入力部29)の入力軸77が、左右中央線CLに対して、平面視で左側に配置された場合)、後車軸ケース23のボス部23a,23b(入力軸45、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、出力軸60及び整地クラッチ62、出力ケース94及び出力軸95)を、左右中央線CLに対して、平面視で同じ左側に配置してもよい。
これにより、出力軸60と入力軸77とに亘って接続される整地伝動軸71が、平面視で、左右中央線CLと交差せずに、左右中央線CLに沿って左側に配置される。
(発明の実施の第6別形態)
整地入力部29をスペーサ37の右端部に取り付けて、整地入力部29を、駆動軸34におけるセンターフロート9の前部の右部9bの前方の部分に取り付けた場合(整地装置26(整地入力部29)の入力軸77が、左右中央線CLに対して、平面視で右側に配置された場合)、後車軸ケース23のボス部23a,23b(入力軸45、後輪伝動軸46のベベルギヤ46a、出力軸60及び整地クラッチ62、出力ケース94及び出力軸95)を、左右中央線CLに対して、平面視で同じ右側に配置してもよい。
これにより、出力軸60と入力軸77とに亘って接続される整地伝動軸71が、平面視で、左右中央線CLと交差せずに、左右中央線CLに沿って右側に配置される。
(発明の実施の第7別形態)
出力軸60を後車軸ケース23に設けるのではなく、出力軸60をエンジン19やミッションケース17から機体11の後部まで延出するように構成してもよい。
この場合、出力軸60及び整地装置26(整地入力部29)の入力軸77と、左右中央線CLとの位置関係は、前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第4別形態)〜(発明の実施の第6別形態)に記載のように構成すればよい。
(発明の実施の第8別形態)
センターフロート9の前部を、平面視で円弧状ではなく三角形状に形成することによって、センターフロート9の前部が、平面視で、センターフロート9の前部の左右中央部9aに対して、センターフロート9の前部の右部9b及び左部9cが後側に位置するように構成してもよい。
(発明の実施の第9別形態)
整地入力部29を、駆動軸34におけるサイドフロート53,54の前方の部分に、前述のように配置してもよい。
苗植付装置5において、苗のせ台10の右又は左の端部を折り畳んで、苗のせ台10の横幅を狭くする折り畳み機構(図示せず)を備える場合、整地装置26の整地入力部29とは左右方向で反対側に、折り畳み機構を備えればよい。
後車軸ケース23をサスペンション機構によって、機体11に支持するのではなく、機体11の後部の前後方向の軸芯周りに、後車軸ケース23をローリング自在に支持してもよい。
整地装置26を苗植付装置5に支持するのではなく、機体11や後車軸ケース23から後側に延出されたリンク機構(図示せず)に、整地装置26が支持されるように構成してもよい。
本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、田面Gに種子(農用資材に相当)を供給する播種装置(図示せず)(作業装置に相当)を機体11の後部に支持した乗用型播種機にも適用できるのであり、田面Gに肥料や薬剤(農用資材に相当)を供給する供給装置(図示せず)(作業装置に相当)を機体11の後部に支持した水田作業機にも適用できる。
2 後輪
3 リンク機構
5 苗植付装置(作業装置)
9 センターフロート(フロート)
9a 左右中央部
9b 右部
9c 左部
11 機体
26 整地装置
29 整地入力部
34 駆動軸
35 整地体
60 出力軸
62 整地クラッチ
71 整地伝動軸
76 整地クラッチ操作機構
77 入力軸
80 スプライン軸
81 スプライン筒軸
83 着脱部
G 田面

Claims (6)

  1. 機体の後部に昇降自在に支持されて後側に延出されたリンク機構と、
    前記リンク機構の後部に支持され、田面に接地するフロートが設けられて、田面に農用資材を供給する作業装置と、
    前記作業装置と前記機体の後輪との間に配置された整地装置とが備えられ、
    前記整地装置に、左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられ、
    前記フロートの前部が、平面視で、前記フロートの前部の左右中央部に対して、前記フロートの前部の右部及び左部が後側に位置するように形成され、
    前記機体からの動力を受け取って前記駆動軸に伝達する整地入力部が、前記駆動軸における前記フロートの前部の右部又は左部の前方の部分に取り付けられている水田作業機。
  2. 前記フロートが、前記作業装置の左右中央部に支持されたセンターフロートである請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記機体に支持された出力軸と、前記整地入力部に支持された入力軸と、前記出力軸と前記入力軸とに亘って接続された整地伝動軸とが備えられて、
    前記機体からの動力が、前記出力軸及び前記整地伝動軸を介して前記入力軸に伝達され、
    前記整地伝動軸に、
    外面にスプライン部が形成されて、前記出力軸に接続されたスプライン軸と、
    内面にスプライン部が形成された筒状で、前記入力軸に接続され、前記スプライン軸がスライド自在に挿入されたスプライン筒軸とが設けられている請求項1又は2に記載の水田作業機。
  4. 前記スプライン筒軸と前記入力軸とを接続及び分離自在は着脱部が備えられている請求項3に記載の水田作業機。
  5. 前記機体からの動力を前記整地入力部に伝達する伝動位置、及び前記機体から前記整地入力部への動力の伝達を遮断する遮断位置に操作自在な整地クラッチが備えられている請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。
  6. 前記作業装置が田面に接地する位置まで前記リンク機構が下降操作されると、前記整地クラッチを前記伝動位置に操作し、前記作業装置が田面から上側に離れる位置まで前記リンク機構が上昇操作されると、前記整地クラッチを前記遮断位置に操作する整地クラッチ操作機構が備えられている請求項5に記載の水田作業機。
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