JP2019149939A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1では、機体の後部に支持されて後側に延出されたリンク機構に、苗植付装置(作業装置に相当)が支持されており、整地装置が、苗植付装置と機体の後部との間に配置されている。
機体の後部に支持され、前記機体の後輪の後側に配置されて、田面に農用資材を供給する作業装置と、
前記機体の後部の左右方向の軸芯周りに上下に揺動自在に支持されて、後側に延出されたリンク機構と、
前記リンク機構の後部に支持されて、前記作業装置と前記後輪との間に配置された整地装置とが備えられて、
前記整地装置に、左右方向に沿って回転駆動自在に配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられ、
前記リンク機構の下降状態において、側面視で、前記整地体の外端部の回転軌跡の前端部が、前記後輪の外端部の回転軌跡の後端部を通る鉛直線よりも、前側に位置している。
前記リンク機構の下降状態において、側面視で、前記駆動軸が前記鉛直線と同じ位置に位置していると好適である。
これにより、水田作業機の全長(機体の前端部から作業装置の後端部までの長さ)をさらに抑えることができて、水田作業機の走行性能を向上させることができる。
前記リンク機構の下降状態において、側面視で、前記駆動軸が前記鉛直線よりも前側に位置していると好適である。
これにより、水田作業機の全長(機体の前端部から作業装置の後端部までの長さ)をさらに抑えることができて、水田作業機の走行性能を向上させることができる。
前記作業装置が、前記リンク機構の後部に支持されて、前記後輪の後側に配置され、
前記整地装置が、前記作業装置に支持されて前記作業装置を介して前記リンク機構の後部に支持され、前記作業装置と前記後輪との間に配置されていると好適である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1と、右及び左の後輪2とを備えた機体11の後部に、リンク機構3が、左右方向の軸芯P12,P13(図6参照)周りに、上下に揺動自在に支持されて後側に延出されており、リンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4が備えられている。
図1及び図2に示すように、苗植付装置5は支持フレーム12、フィードケース15、植付伝動ケース6、回転ケース7、植付アーム8、フロート9,53,54及び苗のせ台10等を備えている。
図1に示すように、機体11の前部に、ミッションケース17が支持されており、ミッションケース17の前部に連結された支持フレーム18に、エンジン19が支持されている。
右及び左の後輪2を支持する後車軸ケース23が、機体11の後部に支持されており、前輪デフ装置の直前から分岐した動力が、伝動軸24を介して後車軸ケース23に伝達され、後車軸ケース23の内部の伝動軸(図示せず)を介して、右及び左の後輪2に伝達される。
図1に示すように、ミッションケース17の内部に、株間変速装置(図示せず)及び植付クラッチ(図示せず)が備えられている。
植付クラッチを遮断状態に操作すると、苗植付装置5への動力が遮断されて、苗植付装置5が停止し、苗のせ台10及び回転ケース7が停止する。
図2及び図3に示すように、整地装置26は、左右方向に沿って回転駆動自在に配置された駆動軸34、駆動軸34に取り付けられて駆動軸34と一体で回転駆動されることによって田面Gを整地する整地体35、駆動軸34を回転自在に支持する軸支持部29,30、泥除けカバー36及びスペーサ37等を備えている。
図2及び図3に示すように、支持フレーム12の前面部12aに、ブラケット27が連結されて前側に延出されている。丸パイプ状の支持軸28が、左右方向の軸芯P1周りに回転自在にブラケット27に支持されており、支持軸28が、支持フレーム12の前面部12aから前側に間隔W3を開けて、支持フレーム12に沿って配置されている。
これにより、支持機構51(支持軸28)の左右幅W1が、整地装置26(駆動軸34)の左右幅W2よりも狭いものに設定されている。
図2及び図3に示すように、支持フレーム12において、支持軸28の中央の支持アーム28aの付近に、支持部材16が連結されて上側に延出されている。支持部材16に連結されたブラケット16aの左右方向の軸芯P3周りに、側面視で扇形状の昇降ギヤ31が上下揺動自在に支持されている。
図2及び図3に示すように、駆動軸34は、断面が4角形状のパイプによって形成されており、軸支持部29,30により、左右方向に沿って配置されて、左右方向の軸芯P5周りに回転自在に支持されている。
図2及び図3に示すように、駆動軸34と一体で整地体35が回転駆動されることによって、整地体35により田面Gが整地されるのであり、整地体35により泥が後側に飛ばされても、飛ばされた泥は泥除けカバー36により止められる。
この乗用型田植機では、苗植付装置5が田面Gから設定高さHに維持されるように、油圧シリンダ4によりリンク機構3を昇降操作し、苗植付装置5を昇降操作して、植付アーム8による苗の植付深さを設定深さに維持する昇降制御機能を備えている。
前述の(苗植付装置の昇降制御の概要)の苗植付装置5が田面Gから設定高さH1に維持される状態について、さらに詳細に説明すると、以下の説明のような操作が行われる。
図5及び図6に示すように、支持フレーム12に、ブラケット44が連結されて斜め前の上側に延出されている。高さセンサー支持部45が備えられて、高さセンサー支持部45に高さセンサー41が連結されている。ブラケット44の左右方向の支持軸44aに、高さセンサー支持部45が上下に揺動自在に支持されている。
図5及び図6に示すように、植付深さレバー46を上下に操作することにより、支持軸40(支持アーム40a)を軸芯P6周りに回転させて、軸芯P7の位置を上下に変更することができるのであり、植付深さレバー46をレバーガイド47に係合させて位置固定することによって、軸芯P7の位置が固定される。
図5及び図6に示すように、設定高さH1を高くすると、植付アーム8による植付深さが浅くなる。
図6に示すように、押しボタン型式の整地作業スイッチ61、及びダイヤル操作型式の整地深さスイッチ62が備えられて、整地作業スイッチ61及び整地深さスイッチ62の操作信号が制御装置38に入力されている。
整地作業スイッチ61を操作することにより、制御装置38により昇降機構52(電動モータ33)が作動操作されて、整地装置26の昇降範囲の上限位置である非作業位置、及び下限位置付近の作業位置に、整地装置26を昇降操作することができる。
非作業位置において、整地装置26は田面Gよりも上側に位置して田面Gの整地を行わない。作業位置において、整地装置26は田面Gに接地して田面Gの整地を行う。
作業位置において、操作位置センサー55の検出値(設定高さH1)と、整地高さセンサー56の検出値とにより、整地装置26の整地深さH3(整地装置26が田面Gに入り込む深さ)が、整地深さスイッチ62により設定された設定値となるように、制御装置38により昇降機構52(電動モータ33)が作動する。
図3及び図4に示すように、後輪2の外端部の回転軌跡K2の後端部K21を通る鉛直線L1を想定する。
図2及び図4に示すように、平面視及び側面視で、フロート9,53,54の前部が、支持フレーム12の前面部12aよりも前側(整地装置26側)に位置している。
整地装置26が支持機構51(支持軸28の支持アーム28a)の前部に支持されて、側面視で支持機構51(支持軸28の支持アーム28a)の下側に配置され、フロート9,53の前部の前側に配置されている。
これにより、フロート53,54が揺動範囲Bで揺動しても、フロート53,54が整地装置26(泥除けカバー36)に接触することはない。
これにより、フロート9が揺動範囲Bで揺動しても、フロート9が整地装置26(軸支持部29及びスペーサ37)に接触することはない。
これにより、図4に示すように、整地装置26が昇降範囲の下限位置に下降操作された状態で、フロート9が揺動範囲Bで揺動した場合、側面視でフロート9の前部と支持軸28の中央の支持アーム28aとが重複する状態となっても、フロート9の左前部と支持軸28の中央の支持アーム28aとは左右に離れており、フロート9の左前部が支持軸28の中央の支持アーム28aに接触することはない。
図7,8,9に示すように、板材を折り曲げて形成された支点ブラケット63が備えられており、支点ブラケット63は、基板部64及び支点部65,66を備えている。
図10に示すように、右のフロート54においても、左のフロート54と同じ支点ブラケット63、支点軸67、カラー68、ワッシャ69及びピン70、バネ71が使用される。
図11に示すように、フロート9,53を支持する支持軸40の支持アーム40aにおいて、左に向く規制ピン40dが連結されている。
支持機構51を、支持フレーム12の前面部12aではなく、支持フレーム12の上面部12d又は下面部12cに連結して前側に延出するように構成してもよい。
昇降機構52を支持機構51の右又は左の端部に配置してもよい。
図12に示すように、後輪2の外端部の回転軌跡K2の後端部K21を通る鉛直線L1を想定した場合に、リンク機構3(苗植付装置5)の下降状態(フロート9,53,54が田面Gに接地する状態)において、整地体35の外端部の回転軌跡K1の前端部K11が、側面視で、鉛直線L1よりも前側(機体11側)に位置し、駆動軸34が鉛直線L1と同じ位置に位置するように構成してもよい。
図13に示すように、後輪2の外端部の回転軌跡K2の後端部K21を通る鉛直線L1を想定した場合に、リンク機構3(苗植付装置5)の下降状態(フロート9,53,54が田面Gに接地する状態)において、整地体35の外端部の回転軌跡K1の前端部K11が、側面視で、鉛直線L1よりも前側(機体11側)に位置し、駆動軸34が鉛直線L1よりも前側に位置するように構成してもよい。
右及び左のフロート54において、図2に示す右(左)のフロート54の位置から少し右(左)の外側の位置に、右及び左のフロート54を配置した仕様の異なる乗用型田植機がある。
この場合、右及び左のフロート54において、図15の右側のフロート54に示すように、フロート54の薄肉部54cを開口しておく。
これに対して、図14及び図15の右側のフロート54に示すように、左のフロート54において、支点ブラケット63の支点部65が左の外側に位置するように、支点ブラケット63を左のフロート54の後部に設置する。
右のフロート54の凸部54bを、支点ブラケット63(基板部64)の第2開口部64bに入り込ませ、ボルト72を右のフロート54の薄肉部54c(開口部)及び支点ブラケット63(基板部64)のナット64cに挿入して、支点ブラケット63を右のフロート54の後部に連結する。
フロート9、53,54の前部に、泥除け部分を上向きに一体的に形成してもよい。この構成によると、整地装置26において、泥除けカバー36が不要になる。
整地装置26を苗植付装置5(支持フレーム12)に支持するのではなく、機体11の後部から後側に延出されたリンク機構(図示せず)や、リンク機構3から後側に延出されたリンク機構(図示せず)に、整地装置26を支持するように構成してもよい。
3 リンク機構
5 苗植付装置(作業装置)
11 機体
26 整地装置
34 駆動軸
35 整地体
G 田面
K1 整地体の外端部の回転軌跡
K11 整地体の外端部の回転軌跡の前端部
K2 後輪の外端部の回転軌跡
K21 後輪の外端部の回転軌跡の後端部
L1 鉛直線
P12 軸芯
P13 軸芯
Claims (4)
- 機体の後部に支持され、前記機体の後輪の後側に配置されて、田面に農用資材を供給する作業装置と、
前記機体の後部の左右方向の軸芯周りに上下に揺動自在に支持されて、後側に延出されたリンク機構と、
前記リンク機構の後部に支持されて、前記作業装置と前記後輪との間に配置された整地装置とが備えられて、
前記整地装置に、左右方向に沿って回転駆動自在に配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられ、
前記リンク機構の下降状態において、側面視で、前記整地体の外端部の回転軌跡の前端部が、前記後輪の外端部の回転軌跡の後端部を通る鉛直線よりも、前側に位置している水田作業機。 - 前記リンク機構の下降状態において、側面視で、前記駆動軸が前記鉛直線と同じ位置に位置している請求項1に記載の水田作業機。
- 前記リンク機構の下降状態において、側面視で、前記駆動軸が前記鉛直線よりも前側に位置している請求項1に記載の水田作業機。
- 前記作業装置が、前記リンク機構の後部に支持されて、前記後輪の後側に配置され、
前記整地装置が、前記作業装置に支持されて前記作業装置を介して前記リンク機構の後部に支持され、前記作業装置と前記後輪との間に配置されている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。
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