JP2019160832A - コールドプレート - Google Patents

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【課題】溶融したロウ材がフィン同士の間に入り込むことを抑制する。【解決手段】コールドプレート10は、並列された複数のフィン21を有するベースプレート20と、複数のフィン21を覆い、ベースプレート20との間に内部空間Sを画成するカバー30と、を備える。内部空間Sのうち、複数のフィン21の上面に対向する部分には凹凸部が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、コールドプレートに関する。
従来から、下記特許文献1に示されるようなコールドプレートが知られている。このコールドプレートは、並列された複数のフィンを有するベースプレートと、複数のフィンを覆い、ベースプレートとの間に内部空間を画成するカバーと、を備えている。カバーには、内部空間に連通する冷媒流入口および冷媒流出口が形成されている。このコールドプレートによれば、冷媒流入口から内部空間に流入した冷媒が、複数のフィン同士の間の流路を通って冷媒流出口から流出することで、ベースプレートの熱を奪ってこれを冷却することができる。
特開2010−123881号公報
この種のコールドプレートでは、冷媒の圧力によって、カバーの頂壁が上方に向けて撓むように変形してしまう場合がある。そこで、フィンの上面とカバーとをロウ付けにより固定し、カバーの強度を向上させることが考えられる。
一方、フィンの上面とカバーとをロウ付けする場合には、溶融したロウ材がフィン同士の間に入り込むおそれがある。この場合、フィンおよび冷媒間の伝熱面積が小さくなることで、冷却性能が低下してしまう。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、溶融したロウ材がフィン同士の間に入り込むことを抑制したコールドプレートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るコールドプレートは、並列された複数のフィンを有するベースプレートと、前記複数のフィンを覆い、前記ベースプレートとの間に内部空間を画成するカバーと、を備え、前記内部空間のうち、前記複数のフィンの上面に対向する部分には凹凸部が設けられている。
上記態様によれば、フィンの上面に対向する凹凸部が設けられていることで、ロウ材が溶融したときに、この凹凸部の表面でロウ材を保持することができる。従って、ロウ材がフィン同士の間に入り込むことを抑制することができる。
ここで、前記カバーの頂壁における下面には、上方に向けて窪む複数の溝が形成され、前記複数の溝によって前記凹凸部が構成されていてもよい。
この場合、溶融したロウ材が溝の内面に接触した際に生じる毛管力(表面張力)によって、このロウ材を保持することができる。従って、ロウ材がフィン同士の間に入り込むことをより確実に抑制することができる。さらに、溶融したロウ材が溝に沿って広がるように流動するため、フィンとカバーとをより均等にロウ付けすることができる。
また、前記複数の溝が延びる方向と前記複数のフィンが延びる方向とが互いに直交していてもよい。
この場合、ロウ材が溶融したとき、ロウ材は毛管力によって溝が延びる方向に沿って流動する。つまり、平面視において、フィン同士の間の隙間を横切るようにロウ材が流動するため、フィン同士の間にロウ材がより入りにくくなる。また、フィンとカバーとをより均等にロウ付けすることができる。
また、少なくとも1つの前記溝の幅が、前記複数のフィン同士の間の間隔よりも小さくてもよい。
また、少なくとも1つの前記溝の深さが、当該溝の幅よりも大きくてもよい。
また、前記複数の溝が延びる方向に直交する断面視において、少なくとも1つの前記溝の先端形状が鋭角であってもよい。
これらの場合、溶融したロウ材が表面張力によって溝内に留まろうとする力が大きくなる。従って、ロウ材がフィン同士の間に向けて流動することを、より確実に抑えられる。
また、前記複数のフィンと前記カバーの頂壁との間に、ロウ材を含む波形板部材が設けられ、前記波形板部材によって前記凹凸部が構成されていてもよい。
この場合、溶融したロウ材が波形板部材の表面に保持されて、フィン同士の隙間に向けて流動することが抑えられる。また、製造上のばらつきなどによってフィンとカバーとの間の隙間が不均一であったとしても、フィンとカバーとで波形板部材を変形させるように挟むことで、波形板部材を介してより確実にフィンとカバーとを接合することができる。
また、前記波形板部材の山部および谷部が延びる方向と、前記複数のフィンが延びる方向とが互いに直交していてもよい。
この場合、ロウ材が溶融したとき、ロウ材は表面張力によって山部および谷部が延びる方向に沿って流動する。つまり、フィン同士の間の隙間を横切るようにロウ材が流動するため、フィン同士の間にロウ材がより入りにくくなる。
また、前記複数のフィンと前記カバーの頂壁との間に、ロウ材を含む発泡金属部材が設けられ、前記凹凸部が前記発泡金属部材の表面に形成されていてもよい。
この場合、溶融したロウ材が発泡金属部材の表面に保持されて、フィン同士の隙間に向けて流動することが抑えられる。また、製造上のばらつきなどによってフィンとカバーとの間の隙間が不均一であったとしても、フィンとカバーとで発泡金属部材を変形させるように挟むことで、発泡金属部材を介してより確実にフィンとカバーとを接合することができる。
本発明の上記態様によれば、溶融したロウ材がフィン同士の間に入り込むのを抑制することができる。
(a)は第1実施形態に係るコールドプレートの平面図である。(b)は(a)の側面図である。 図1(a)のII-II断面矢視図である。 図1のカバー単体の下面図である。 図3のIV-IV断面矢視図の拡大図である。 (a)は変形例に係る溝の形状を示す図である。(b)は他の変形例に係る溝の形状を示す図である。 第2実施形態に係るコールドプレートの断面図である。 第3実施形態に係るコールドプレートの断面図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のコールドプレートについて図面に基づいて説明する。
図1(a)、(b)に示すように、コールドプレート10は、ベースプレート20と、カバー30と、を備える。図2に示すように、ベースプレート20は、並列された複数のフィン21を有する。カバー30には、冷媒流入口33および冷媒流出口34が形成されている。このコールドプレート10では、冷媒が冷媒流入口33から流入し、コールドプレート10内を通過して、冷媒流出口34から流出する。コールドプレート10は、コンピュータに搭載されるCPUなどの発熱体を冷却するように構成されている。
(方向定義)
ここで本実施形態では、XYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。Y方向は、複数のフィン21が延びる方向である。X方向は、複数のフィン21が並列されている方向である。Z方向を上下方向といい、上下方向におけるカバー30側を上方といい、ベースプレート20側を下方という。
ベースプレート20は、例えば銅やアルミニウムなどの熱伝導率の大きい材質により形成されている。ベースプレート20に、例えばCPUなどの発熱体を接触させることで、この発熱体の熱をベースプレート20が奪い、フィン21を介して冷媒に伝えることで、発熱体を冷却することができる。冷媒としては、例えば水やアルコールの他、公知の化合物などを適宜用いることができる。
フィン21の厚みは例えば0.3〜0.5mmであり、フィン21同士の間の間隔(ピッチP1)は例えば0.3〜0.5mmである。このように、フィン21の厚みおよびピッチP1を小さくしたマイクロチャンネル構造を採用することにより、熱交換性能を向上させることができる。なお、フィン21の寸法は適宜変更してもよい。
本実施形態では、ベースプレート20とフィン21とが一体に形成されている。
カバー30の材質としては、銅などの金属を用いることができる。カバー30は下方に向けて開口する箱状に形成されており、頂壁31および周壁32を有している。頂壁31はXY平面内に延びる矩形の板状に形成されている。周壁32は、頂壁31の外縁から下方に向けて延びている。カバー30は、複数のフィン21を覆っている。周壁32の下端部は、ロウ付けなどによってベースプレート20に固定されている。これにより、冷媒流入口33および冷媒流出口34が形成された部分を除き、内部空間Sは密閉されている。
図2に示すように、ベースプレート20とカバー30との間には、内部空間Sが画成されている。冷媒流入口33および冷媒流出口34は、内部空間Sに連通している。冷媒流入口33および冷媒流出口34は、不図示のポンプなどに接続されている。これにより、冷媒流入口33から流入した冷媒が、内部空間Sを通って冷媒流出口34から流出する。
冷媒流入口33から流入させる冷媒の圧力は、例えば約0.5MPaである。冷媒の圧力が大きいほど、コールドプレート10の冷却能力が高まる。その一方で、冷媒の圧力が大きいと、カバー30の頂壁31が上方に向けて撓むように変形してしまう場合がある。そこで本実施形態では、耐圧強度を高めるために、フィン21とカバー30とがロウ付けされている。フィン21の上面とカバー30の頂壁31との間には、溶融後固化した状態のロウ材1が設けられている。
ロウ材1としては、銀または銀ロウなどの金属を用いることができる。銀ロウとは、銀に銅、亜鉛などを添加した合金である。ロウ材1としては、フィン21およびカバー30の融点よりも低い融点を有する金属が好適である。例えば、フィン21およびカバー30の材質が銅(融点:約1085℃)であり、ロウ材1の材質が銀ロウ(融点:600〜900℃)であってもよい。
ロウ付けの方法としては、例えばフィン21とカバー30の頂壁31との間に、ロウ材1によって形成されたシートを挟み、カバー30を加熱してもよい。あるいは、ロウ材1を含むペーストを頂壁31の下面31aに塗布したり、メッキによってロウ材1の層を下面31aに形成したりした後、カバー30を加熱してもよい。
ロウ材1がカバー30とフィン21との間に位置する状態で、カバー30を加熱することで、ロウ材1が溶融する。溶融したロウ材1を冷却して凝固させることで、カバー30とフィン21とをロウ付けすることができる。
ここで、フィン21とカバー30とをロウ付けする際に、溶融したロウ材1がフィン21同士の間に入り込んでしまう場合がある。特に、先述のマイクロチャンネル構造を採用すると、フィン21同士の間が狭いため、溶融したロウ材1に作用する毛管力も大きくなる。従って、溶融したロウ材1が、毛管力によってフィン21同士の間に広がるように流動しやすい。ロウ材1がフィン21同士の間に位置した状態で凝固すると、フィン21同士の間の流路が狭くなったり、フィン21と冷媒との接触面積が小さくなったりすることで、熱交換効率が低下してしまう。
そこで本実施形態では、図3および図4に示すように、カバー30の頂壁31における下面31aに、上方に向けて窪む複数の溝31bが形成されている。複数の溝31bは、Y方向に並べられるとともに、X方向に延びている。一方、複数のフィン21はY方向に延びている。従って、複数の溝31bが延びる方向(X方向)と、複数のフィン21が延びる方向(Y方向)とは、互いに直交している。Y方向における溝31b同士が配置された間隔(ピッチP2)は、例えば0.2〜0.4mm程度である。
図3には、下面31aのうち、溝31bが形成された領域Bを一点鎖線で示している。領域Bは、平面視において、複数のフィン21が設けられた範囲と重なっている。つまり、領域Bは、カバー30とフィン21とがロウ付けされる範囲と重なっている。
複数の溝31bにより、凹凸部Aが構成されている。凹凸部Aは、内部空間Sのうち、フィン21の上面と対向する部分に設けられている。
図4に示すように、本実施形態の溝31bは、溝31bが延びる方向(X方向)に直交する断面視(YZ断面視)において、三角形状に形成されている。溝31bの先端形状は、上方に向けて凸の鋭角に形成されている。少なくとも1つの溝31bについて、上下方向における深さDが、Y方向における幅Wよりも大きい。また、少なくとも1つの溝31bについて、Y方向における幅Wが、X方向におけるフィン21同士の間の間隔(ピッチP1)よりも小さい。幅Wおよび深さDは、例えば0.2〜0.5mm程度である。
なお、本実施形態では、全ての溝31bについて、D>WかつW<P1となっている。
溝31bをカバー30に形成する方法としては、カバー30をベースプレート20に固定する前に、頂壁31の下面31aに切削加工やプレス加工などの機械加工、またはエッチング処理などを施してもよい。あるいは、カバー30を鋳型などで成形する場合には、溝31bを形成するための突起を鋳型に設けてもよい。
以上説明したように、本実施形態のコールドプレート10によれば、複数のフィン21の上面に対向する部分に、凹凸部Aが設けられている。このため、凹凸部Aの表面で、溶融したロウ材1を保持することができる。従って、溶融したロウ材1がフィン21同士の間に入り込むことを抑制することができる。特に、フィン21同士の間隔(ピッチP1)が極めて小さいときに、毛細管現象によってロウ材1がフィン同士の間に向けて流動することが抑えられる。
また、カバー30の頂壁31における下面31aには、複数の溝31bが形成され、この溝31bによって凹凸部Aが構成されている。これにより、溶融したロウ材1が溝31bの内面に接触した際の毛管力(表面張力)によって、このロウ材1を保持することができる。従って、ロウ材1がフィン21同士の間に入り込むことをより確実に抑制することができる。さらに、溶融したロウ材1が溝31bに沿って広がるように流動するため、フィン21とカバー30とを均等にロウ付けすることができる。また、溶融したロウ材1を保持するための凹凸部Aを、簡易な構成で実現することができる。
また、平面視において、複数の溝31bが延びる方向と、複数のフィン21が延びる方向とは、互いに直交している。ロウ材1が溶融したとき、ロウ材1は毛管力によって溝31bが延びる方向に沿って流動する。つまり、平面視において、フィン21同士の間の隙間を横切るようにロウ材1が流動するため、ロウ材1が下方に垂れにくくなり、フィン21同士の間により入りにくくなる。さらに、フィン21とカバー30とをより均等にロウ付けすることができる。
また、溝31bの幅Wが、フィン21のピッチP1よりも小さい。また、溝31bの深さDが、溝31bの幅Wよりも大きく、溝31bの先端形状が鋭角となっている。
これらの構成により、溶融したロウ材1が表面張力によって溝31b内に留まろうとする力が大きくなる。従って、ロウ材1がフィン21同士の間に向けて流動することをより確実に抑えられる。
なお、溝31bの形状は図4の例に限られず、適宜変更してもよい。例えば図5(a)に示すように、溝31bは、上方に向けて凸の曲面状(U字状)に形成されていてもよい。あるいは図5(b)に示すように、溝31bは、矩形状(台形状)に形成されていてもよい。これらの場合でも、溶融したロウ材1が表面張力によって溝31b内に留まろうとするため、フィン21同士の間にロウ材1が入り込むことを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態では、フィン21の上面とカバー30の頂壁31との間に、波形板部材2が設けられている。なお、図6はYZ断面図であり、図2(XZ断面図)とは断面の方向が異なっている。
波形板部材2は、フィン21とカバー30とをロウ付けするためのロウ材を含んでいる。ロウ材の具体的な材質は、第1実施形態で述べたものと同様である。波形板部材2は、例えば銅などの金属製の波形板状の基材に、ロウ材を塗布することで構成されていてもよい。あるいは、前記基材の表面に、メッキによるロウ材の膜が形成されることで、波形板部材2が構成されていてもよい。これらの場合、基材の融点はロウ材の融点よりも高いことが好ましい。なお、波形板部材2自体がロウ材によって形成されていてもよい。
波形板部材2における山部および谷部は、X方向に沿って延びている。このため、波形板部材2の形状は、図6に示すYZ断面では波形状を呈するが、XZ断面(不図示)では波形状を呈さない。波形板部材2の山部および谷部が延びる方向(X方向)と、フィン21が延びる方向(Y方向)とは、互いに直交している。
本実施形態のコールドプレート10を製造する際には、上下方向における波形板部材2全体の厚みを、フィン21の上面とカバー30の下面31aとの間の間隔よりも大きくしておくことが好ましい。この場合、カバー30をベースプレート20に取り付けた際に、波形板部材2が上下方向で潰れるように変形し、波形板部材2とカバー30、および波形板部材2とフィン21を確実に接触させることができる。このように、波形板部材2がカバー30およびフィン21の両者に接触した状態で、波形板部材2に含まれるロウ材を溶融させることで、カバー30とフィン21との接合強度を高めることができる。
そして本実施形態では、フィン21の上面に対向する凹凸部Aが、波形板部材2の下面によって構成されている。これにより、溶融したロウ材が波形板部材2の表面に保持されて、フィン21同士の隙間に向けて流動することが抑えられる。また、製造上のばらつきなどによってフィン21とカバー30との間の隙間が不均一であったとしても、フィン21とカバー30とで波形板部材2を変形させるように挟むことで、波形板部材2を介してより確実にフィン21とカバー30とを接合することができる。
さらに、波形板部材2の山部および谷部が延びる方向と、フィン21が延びる方向とが互いに直交している。これにより、ロウ材が溶融したとき、ロウ材は毛管力によって前記山部および谷部が延びる方向に沿って流動する。つまり、平面視において、フィン21同士の間の隙間を横切るようにロウ材が流動するため、ロウ材が下方に垂れにくくなり、フィン21同士の間により入りにくくなる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態では、フィン21の上面とカバー30の頂壁31との間に、発泡金属部材3が設けられている。
発泡金属部材3の内部には多数の空隙が形成されており、この空隙が発泡金属部材3の表面に開口している。このため、発泡金属部材3の表面には凹凸形状が形成されている。発泡金属部材3は、フィン21とカバー30とをロウ付けするためのロウ材を含んでいる。ロウ材の具体的な材質は、第1実施形態で述べたものと同様である。なお、発泡金属部材3は、例えば銅などの発泡金属の基材にロウ材が塗布又は含浸された構成であってもよい。この場合、基材の融点はロウ材の融点よりも高いことが好ましい。あるいは、発泡金属部材3自体がロウ材によって形成されていてもよい。
本実施形態のコールドプレート10を製造する際には、上下方向における発泡金属部材3の厚みを、フィン21の上面とカバー30の下面31aとの間の間隔よりも大きくしておくことが好ましい。この場合、カバー30をベースプレート20に取り付けた際に、発泡金属部材3が上下方向で潰れるように変形し、発泡金属部材3とカバー30、および発泡金属部材3とフィン21を確実に接触させることができる。このように、発泡金属部材3がカバー30およびフィン21の両者に接触した状態で、発泡金属部材3に含まれるロウ材を溶融させることで、カバー30とフィン21との接合強度を高めることができる。
そして本実施形態では、フィン21の上面に対向する凹凸部Aが、発泡金属部材3の表面に形成されている。これにより、溶融したロウ材が発泡金属部材3の表面に保持されて、フィン21同士の隙間に向けて流動することが抑えられる。また、製造上のばらつきなどによってフィン21とカバー30との間の隙間が不均一であったとしても、フィン21とカバー30とで発泡金属部材3を変形させるように挟むことで、発泡金属部材3を介してより確実にフィン21とカバー30とを接合することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、溝31bが延びる方向とフィン21が延びる方向とが、互いに平行であってもよい。また、溝31bの寸法を適宜変更してもよく、D<WまたはW>P1であってもよい。
また、波形板部材2の山部および谷部が延びる方向と、フィン21が延びる方向とが、互いに平行であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、カバー30の下面31aに溝31bを形成し、さらに波形板部材2をフィン21とカバー30との間に設けてもよい。
同様に、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせて、カバー30の下面31aに溝31bを形成し、さらに発泡金属部材3をフィン21とカバー30との間に設けてもよい。
2…波形板部材 3…発泡金属部材 10…コールドプレート 20…ベースプレート 21…フィン 30…カバー 31…頂壁 31a…下面 31b…溝 A…凹凸部 S…内部空間

Claims (9)

  1. 並列された複数のフィンを有するベースプレートと、
    前記複数のフィンを覆い、前記ベースプレートとの間に内部空間を画成するカバーと、を備え、
    前記内部空間のうち、前記複数のフィンの上面に対向する部分には凹凸部が設けられている、コールドプレート。
  2. 前記カバーの頂壁における下面には、上方に向けて窪む複数の溝が形成され、
    前記複数の溝によって前記凹凸部が構成されている、請求項1に記載のコールドプレート。
  3. 前記複数の溝が延びる方向と前記複数のフィンが延びる方向とが互いに直交している、請求項2に記載のコールドプレート。
  4. 少なくとも1つの前記溝の幅が、前記複数のフィン同士の間の間隔よりも小さい、請求項2または3に記載のコールドプレート。
  5. 少なくとも1つの前記溝の深さが、当該溝の幅よりも大きい、請求項2から4のいずれか1項に記載のコールドプレート。
  6. 前記複数の溝が延びる方向に直交する断面視において、少なくとも1つの前記溝の先端形状が鋭角である、請求項2から5のいずれか1項に記載のコールドプレート。
  7. 前記複数のフィンと前記カバーの頂壁との間に、ロウ材を含む波形板部材が設けられ、
    前記波形板部材によって前記凹凸部が構成されている、請求項1に記載のコールドプレート。
  8. 前記波形板部材の山部および谷部が延びる方向と、前記複数のフィンが延びる方向とが互いに直交している、請求項7に記載のコールドプレート。
  9. 前記複数のフィンと前記カバーの頂壁との間に、ロウ材を含む発泡金属部材が設けられ、
    前記凹凸部が前記発泡金属部材の表面に形成されている、請求項1に記載のコールドプレート。
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