JP2019160832A - コールドプレート - Google Patents
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Abstract
Description
一方、フィンの上面とカバーとをロウ付けする場合には、溶融したロウ材がフィン同士の間に入り込むおそれがある。この場合、フィンおよび冷媒間の伝熱面積が小さくなることで、冷却性能が低下してしまう。
また、少なくとも1つの前記溝の深さが、当該溝の幅よりも大きくてもよい。
また、前記複数の溝が延びる方向に直交する断面視において、少なくとも1つの前記溝の先端形状が鋭角であってもよい。
以下、第1実施形態のコールドプレートについて図面に基づいて説明する。
図1(a)、(b)に示すように、コールドプレート10は、ベースプレート20と、カバー30と、を備える。図2に示すように、ベースプレート20は、並列された複数のフィン21を有する。カバー30には、冷媒流入口33および冷媒流出口34が形成されている。このコールドプレート10では、冷媒が冷媒流入口33から流入し、コールドプレート10内を通過して、冷媒流出口34から流出する。コールドプレート10は、コンピュータに搭載されるCPUなどの発熱体を冷却するように構成されている。
ここで本実施形態では、XYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。Y方向は、複数のフィン21が延びる方向である。X方向は、複数のフィン21が並列されている方向である。Z方向を上下方向といい、上下方向におけるカバー30側を上方といい、ベースプレート20側を下方という。
本実施形態では、ベースプレート20とフィン21とが一体に形成されている。
ロウ材1がカバー30とフィン21との間に位置する状態で、カバー30を加熱することで、ロウ材1が溶融する。溶融したロウ材1を冷却して凝固させることで、カバー30とフィン21とをロウ付けすることができる。
複数の溝31bにより、凹凸部Aが構成されている。凹凸部Aは、内部空間Sのうち、フィン21の上面と対向する部分に設けられている。
なお、本実施形態では、全ての溝31bについて、D>WかつW<P1となっている。
これらの構成により、溶融したロウ材1が表面張力によって溝31b内に留まろうとする力が大きくなる。従って、ロウ材1がフィン21同士の間に向けて流動することをより確実に抑えられる。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態では、フィン21の上面とカバー30の頂壁31との間に、波形板部材2が設けられている。なお、図6はYZ断面図であり、図2(XZ断面図)とは断面の方向が異なっている。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、本実施形態では、フィン21の上面とカバー30の頂壁31との間に、発泡金属部材3が設けられている。
また、波形板部材2の山部および谷部が延びる方向と、フィン21が延びる方向とが、互いに平行であってもよい。
同様に、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせて、カバー30の下面31aに溝31bを形成し、さらに発泡金属部材3をフィン21とカバー30との間に設けてもよい。
Claims (9)
- 並列された複数のフィンを有するベースプレートと、
前記複数のフィンを覆い、前記ベースプレートとの間に内部空間を画成するカバーと、を備え、
前記内部空間のうち、前記複数のフィンの上面に対向する部分には凹凸部が設けられている、コールドプレート。 - 前記カバーの頂壁における下面には、上方に向けて窪む複数の溝が形成され、
前記複数の溝によって前記凹凸部が構成されている、請求項1に記載のコールドプレート。 - 前記複数の溝が延びる方向と前記複数のフィンが延びる方向とが互いに直交している、請求項2に記載のコールドプレート。
- 少なくとも1つの前記溝の幅が、前記複数のフィン同士の間の間隔よりも小さい、請求項2または3に記載のコールドプレート。
- 少なくとも1つの前記溝の深さが、当該溝の幅よりも大きい、請求項2から4のいずれか1項に記載のコールドプレート。
- 前記複数の溝が延びる方向に直交する断面視において、少なくとも1つの前記溝の先端形状が鋭角である、請求項2から5のいずれか1項に記載のコールドプレート。
- 前記複数のフィンと前記カバーの頂壁との間に、ロウ材を含む波形板部材が設けられ、
前記波形板部材によって前記凹凸部が構成されている、請求項1に記載のコールドプレート。 - 前記波形板部材の山部および谷部が延びる方向と、前記複数のフィンが延びる方向とが互いに直交している、請求項7に記載のコールドプレート。
- 前記複数のフィンと前記カバーの頂壁との間に、ロウ材を含む発泡金属部材が設けられ、
前記凹凸部が前記発泡金属部材の表面に形成されている、請求項1に記載のコールドプレート。
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