JP2007305842A - 熱交換器、光源装置及びプロジェクタ - Google Patents

熱交換器、光源装置及びプロジェクタ Download PDF

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JP2007305842A
JP2007305842A JP2006133604A JP2006133604A JP2007305842A JP 2007305842 A JP2007305842 A JP 2007305842A JP 2006133604 A JP2006133604 A JP 2006133604A JP 2006133604 A JP2006133604 A JP 2006133604A JP 2007305842 A JP2007305842 A JP 2007305842A
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Akira Egawa
明 江川
Kunihiko Takagi
邦彦 高城
Koichi Saito
功一 斉藤
Kenji Matsuyama
賢司 松山
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Abstract

【課題】製造コストを低減でき、かつ容易に製造することが可能な熱交換器、その熱交換
器を用いた光源装置、及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】波形状を有する波状板部36と、波状板部36を収納し、流体を流動させる
流体流動部35と、流体流動部35を構成する第1構造体31と、流体流動部35を構成
し、第1構造体31より熱源側に設けられた第2構造体52と、かしめにより第1構造体
31及び第2構造体52を接合させるかしめ部51と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器、光源装置及びプロジェクタ、特に、プロジェクタの光源装置に好
適な熱交換器の技術に関する。
固体光源、特に、発光ダイオード素子(LED)は、小型である、瞬時の点灯及び消灯
が可能である、高い色純度、長寿命である等の特長から、小型なプロジェクタの光源装置
に用いることが期待されている。LEDへ投入される電流の多くは熱に変換されるため、
LEDを高輝度化させるほど、発熱量の増大による発光効率の低下を招くこととなる。よ
って、LEDの発光効率を高めるために、LEDの放熱効率を高めることが望まれる。L
EDの放熱効率を高めるには、従来採用されているファンによる空冷方式では不十分であ
ることから、冷媒を流動させることによりLEDを冷却する技術が提案されている。LE
Dは発熱密度が高いことから、冷媒はできるだけ熱源に近い位置で流動させることが望ま
しい。また、数μm〜数百μm幅の多数の微細流路へ冷媒を流す構成とすることにより、
冷媒と流路壁との接触面積を増加させ、熱交換の効率化を図れる。微細流路は、一般的に
は、エッチングやワイヤ放電加工を施すことで成形可能である。但し、エッチングやワイ
ヤ放電加工は時間がかかる上高コストであるから、微細流路は、熱交換器を大量生産する
観点から、他の簡易な加工法により形成することが望ましい。例えば、特許文献1には、
低コストで簡易な加工により複数の微細流路を形成するための技術が提案されている。
特開2005−85887号公報
特許文献1には、外殻プレートによりコルゲートフィン(波状板部材)を取り囲んだ冷
却プレートの構成が開示されている。外殻プレートは、成形加工された2つの板材を接合
することにより構成される。かかる冷却プレートを製造する場合、2つの部材を接合する
ためのロウ付け工程等が必要となる。ロウ付け等の加熱を伴う工程が必要となると、熱交
換器の製造コストの低減や、熱交換器を容易に製造することが困難であるという問題を生
じる。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、製造コストを低減でき、かつ
容易に製造することが可能な熱交換器、その熱交換器を用いた光源装置、及びプロジェク
タを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、波形状を有する波状
板部と、波状板部を収納し、流体を流動させる流体流動部と、流体流動部を構成する第1
構造体と、流体流動部を構成し、第1構造体より熱源側に設けられた第2構造体と、かし
めにより第1構造体及び前記第2構造体を接合させるかしめ部と、を有することを特徴と
する熱交換器を提供することができる。
第1構造体及び第2構造体よりなる流体流動部に波状板部を収納することにより、流体
流動部中に複数の微細流路が形成される。熱交換器は、複数の微細流路を形成することに
より、流体と流路壁との接触面積を増加させ、熱交換の効率化を図れる。かしめ部は、部
材を塑性変形させるかしめにより第1構造体及び第2構造体を接合させるため、部材を塑
性変形させる成形加工のみによって流体流動部全体を形成することが可能となる。流体流
動部の形成にロウ付け等の工程が不要であるため、熱交換器の製造コストを低減し、かつ
熱交換器を容易に製造することが可能となる。これにより、製造コストを低減でき、かつ
容易に製造することが可能な熱交換器を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、かしめ部において第1構造体及び第2構造体を
密閉させる密閉部材を有することが望ましい。これにより、流体流動部のうち第1構造体
及び第2構造体の継目からの流体の漏れを防止することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、かしめ部は、第1構造体及び第2構造体の少な
くとも一方を変形させることにより形成されることが望ましい。例えば第2構造体を変形
させる場合、かしめ部は、第2構造体で第1構造体をかしめる構成とすることができる。
これにより、部品点数を増加させずに、第1構造体及び第2構造体を接合させることがで
きる。
また、本発明の好ましい態様としては、かしめ部は、第1構造体及び第2構造体を挟持
する挟持部材を有することが望ましい。かしめ部は、挟持部材により第1構造体及び第2
構造体をかしめる構成とすることができる。かしめ部における第1構造体及び第2構造体
の変形が不要であるため、流体流動部の形成を容易に行うことが可能となる。これにより
、流体流動部の形成を容易に行うことができる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1構造体は、波状板部のうち第1構造体側の
部分を嵌め込み可能に形成された切り欠き部を備えることが望ましい。切り欠き部に波状
板部を嵌め込んだ状態で流体流動部を形成することにより、波状板部を正確に位置決めす
ることが可能となる。切り欠き部に波状板部を嵌め込むことで、第2構造体に波状板部を
固着しなくても、流体流動部のうち熱源に対応する位置に波状板部を固定することができ
る。また、切り欠き部は、絞り加工等による第1構造体の成形とともに形成することが可
能である。これにより、正確な位置に波状板部が配置された熱交換器を容易に製造するこ
とができる。
また、本発明の好ましい態様としては、波状板部は、第1構造体側に形成された第1折
り返し部と、第2構造体側に形成された第2折り返し部と、を有し、第1折り返し部と第
1構造体との間に設けられ、第2折り返し部を第2構造体へ押圧させる押圧部材を有する
ことが望ましい。熱交換器は、押圧部材を用いた簡易な構成により、流体流動部のうち熱
源側の第2構造体に波状板部の第2折り返し部を確実に当接させることができる。熱交換
器は、第2構造体に第2折り返し部を確実に当接させることにより熱源からの熱を効率良
く波状板部へ伝え、高い効率で熱交換を行うことが可能となる。また、折り返し部を同じ
高さで並列させるための追加工や、第2構造体と波状板部を接合する工程を不要とするこ
とで、少ない工数により熱交換器を製造することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、波状板部の押圧に伴い、第1構造体のうち少な
くとも波状板部に対応する部分を変形させることにより成形された押圧変形部を有するこ
とが望ましい。押圧変形部は、例えば、金属部材により構成された第1構造体のうち波状
板部に対応する部分及びその周辺部を変形可能な程度薄く形成することにより得られる。
押圧変形部は、波状板部による押圧に対する復元力により、波状板部を第2構造体側へ押
し返す。押圧変形部によって波状板部が第2構造体へ押し当てられることで、熱交換器は
、第2構造体に波状板部を確実に当接させることができる。熱交換器は、第2構造体に波
状板部を確実に当接させることにより熱源からの熱を効率良く波状板部へ伝え、高い効率
で熱交換を行うことが可能となる。また、折り返し部を同じ高さで並列させるための追加
工や、第2構造体と波状板部を接合する工程を不要とすることで、少ない工数により熱交
換器を製造することができる。
さらに、本発明によれば、光を供給する光源部を有し、上記の熱交換器を用いて光源部
の放熱を行うことを特徴とする光源装置を提供することができる。上記の熱交換器を用い
ることにより、光源装置は、製造コストを低減でき、かつ容易に製造することができる。
これにより、製造コストを低減でき、かつ容易に製造することが可能な光源装置を得られ
る。
さらに、本発明によれば、上記の光源装置を備えることを特徴とするプロジェクタを提
供することができる。上記の光源装置を用いることにより、プロジェクタは、製造コスト
を低減でき、かつ容易に製造することができる。これにより、製造コストを低減でき、か
つ容易に製造することが可能なプロジェクタを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る光源装置10の概略構成を示す。光源装置10は、光
を供給する光源部11を有する。光源装置10は、熱交換器50を用いて光源部11の放
熱を行う。熱交換器50は、光源部11の出射側とは反対側に設けられている。熱交換器
50は、光源部11から冷媒へ熱を伝播させることにより光源部11の放熱を行う。
図2は、光源部11の上面構成を示す。固体光源であるLEDチップ17は、主に上面
から光を放出する面発光光源である。LEDチップ17は、略正方形形状を有する。LE
Dチップ17は、サブマウント18上にフリップチップ実装されている。図1に戻って、
LEDチップ17は、サブマウント18ごと基台16上に実装されている。サブマウント
18は、熱伝導性の接着剤、例えば銀ペーストにより基台16上に固定されている。リフ
レクタ19は、基台16の上面のうち、LEDチップ17の周囲に形成されている。リフ
レクタ19は、LEDチップ17からの光を反射させる。樹脂フレーム20は、リフレク
タ19の周囲に形成されている。キャップ23は、樹脂フレーム20により周囲が囲まれ
た空間を覆うように設けられている。キャップ23と樹脂フレーム20とによって囲まれ
る空間には、シリコンオイル等が充填されている。
樹脂フレーム20には、アウターリード21がインサードモールドされている。アウタ
ーリード21の一端は、金ワイヤ22に接続されている。アウターリード21のうち金ワ
イヤ22と接続された側とは反対側の端は、不図示のフレキシブル基板に接続されている
。アウターリード21は、金ワイヤ22を介して、サブマウント18上に形成された接続
パットと接続されている。LEDチップ17は、フレキシブル基板、アウターリード21
、及び金ワイヤ22を介して電流が供給される。
LEDチップ17へ電流が供給されると、LEDチップ17は、光を放出する。LED
チップ17からの光は、直接又はリフレクタ19で反射した後キャップ23へ入射する。
キャップ23は、LEDチップ17からの光を透過させる。なお、図2にはアウターリー
ド21に3本の金ワイヤ22を接続する構成を示しているが、金ワイヤ22の本数は、L
EDチップ17へ供給する電力量に応じて適宜変更することができる。
熱交換器50は、第1構造体31と、第2構造体52とを有する。第2構造体52は、
第1構造体31より熱源であるLEDチップ17側に設けられている。第1構造体31及
び第2構造体52は、例えば、銅部材を用いて構成されている。第2構造体52と光源部
11とは、例えば熱伝導グリスを介在させ、ネジ等により固定されている。第1構造体3
1と第2構造体52により構成される流体流動部35は、流体である冷媒を流動させる。
流体流動部35は、光源部11のうちLEDチップ17が設けられた位置に対応して配
置されている。流体流動部35は、波状板部36を収納する。波状板部36は、流体流動
部35内にて第1構造体31及び第2構造体52により挟持されている。第1構造体31
は、流入部33、及び流出部34を備える。流入部33は、流体流動部35へ冷媒を流入
させる。流出部34は、流体流動部35から冷媒を流出させる。熱交換器50は、流入部
33及び流出部34を備える構成とすることで、循環部13と容易に接続することができ
る。
循環部13は、流体である冷媒を循環させる流路を形成する。循環部13は、流入部3
3及び流出部34に接続されている。循環部13には、循環ポンプ14及び放熱フィン1
5が設けられている。循環ポンプ14は、図中矢印で示すように、循環部13及び流体流
動部35において冷媒を循環させる。放熱フィン15は、冷媒の熱を外部へ放出する。光
源装置10は、放熱フィン15において放熱された後の冷媒を継続して流体流動部35へ
供給することができる。放熱フィン15は、優れた熱伝導性を備える部材、例えば、鉄、
銅、アルミニウム等の金属部材や、金属部材を混合した部材を用いて構成されている。さ
らに、放熱フィン15からの放熱を促すための空冷ファンを設けても良い。光源装置10
は、かかる構成により、冷媒を介して、LEDチップ17からの熱を外部へ放出する。
循環ポンプ14及び放熱フィン15の位置、及び循環部13にて冷媒を循環させる向き
は、図示するものに限られない。冷媒は、光源装置10を構成する各部材に対して非腐食
性である液体から選定される。冷媒は、小さい蒸気圧、低い凝固点、優れた熱安定性、及
び高い熱伝導率を持つ液体であることが望まれる。これらを考慮すると、冷媒としては、
例えば、プロピレングリコール系、ビフェニルジフェニルエーテル系、アルキルベンゼン
系、アルキルビフェニル系、トリアリールジメタン系、アルキルナフタレン系、水素化テ
ルフェニル系、ジアリールアルカン系の液体や、シリコン系、フッ素系の液体を用いるこ
とができる。
図3は、熱交換器50の斜視構成を示す。図4は、図3のAA断面構成を示す。第1構
造体31は、凹部37を有する。第1構造体31は、波状板部36の高さと略等しい深さ
の凹部37に波状板部36を収納する。第1構造体31は、凹部37に波状板部36を収
納可能であれば良く、図示する形状を適宜変更しても良い。第2構造体52は、かしめ部
51が形成された外縁部以外の部分であって、流体流動部35を構成する部分が平板形状
を有する。流体流動部35は、第2構造体52の平板形状部分と第1構造体31の凹部3
7とを組み合わせることにより構成される。
第2構造体52のうち第1構造体31と接合する部分は、第1構造体31の外縁部を挟
み込むように変形されている。かしめ部51は、第2構造体52で第1構造体31をかし
めることにより構成されている。かしめ部51は、かしめにより第1構造体31及び第2
構造体52を接合させる。
パッキン53は、第1構造体31のうち第2構造体52と接合する位置に設けられてい
る。パッキン53は、かしめ部51において第1構造体31及び第2構造体52を密閉さ
せる密閉部材である。パッキン53は、かしめ部51と同様に、流体流動部35の周囲に
設けられている。熱交換器50は、パッキン53を設けることにより、流体流動部35の
うち第1構造体31及び第2構造体52の継目からの冷媒の漏れを防止することができる
。密閉部材は、かしめ部51において第1構造体31及び第2構造体52を密閉可能であ
れば良く、パッキン53に限られない。例えば、密閉部材として、冷媒の漏れを防止可能
なシール部材を用いても良い。
波状板部36は、図5に示すように、板状部材を交互に山折り及び谷折りして成形され
た波形状を有する。波状板部36は、例えば、歯車形ロールを用いたプレス加工により形
成することができる。波状板部36は、例えば、50μm〜150μmの板厚を有する。
波状板部36は、例えば、第1構造体31及び第2構造体52と同様に銅部材により構成
されている。第1構造体31、第2構造体52及び波状板部36を構成する銅部材は、熱
伝導性に優れ、かつ高い加工性を有する。銅部材により第1構造体31、第2構造体52
及び波状板部36を構成することにより、熱交換器50は、熱伝導性及び加工性に優れた
構成とすることができる。なお、熱交換器50からの冷媒の漏れを防ぐために、第1構造
体31及び第2構造体52に対して波状板部36が優先的に腐食するように腐食電位差を
設けることとしても良い。例えば、波状板部36に亜鉛を添加することにより、第1構造
体31及び第2構造体52に対して波状板部36が優先的に腐食する腐食電位差を設ける
ことができる。
図6は、図3のBB断面構成を示す。第1構造体31及び第2構造体52よりなる流体
流動部35に波状板部36を収納することにより、流体流動部35中に複数の微細流路が
形成される。微細流路は、例えば数十μm〜数百μm幅で形成される。LEDチップ17
(図1参照)からの熱は、第2構造体52及び波状板部36を経て、微細流路を通過する
冷媒へ伝達される。このようにして、熱交換器50は、流体流動部35から見て第2構造
体52側に設けられた光源部11の放熱を行う。流体流動部35中に複数の微細流路を形
成することにより、熱交換器50は、冷媒と流路壁との接触面積を増加させ、熱交換の効
率化を図れる。また、流体流動部35は、略矩形形状の断面を有する空間に微細流路を並
列させる。このため、熱交換器50は、流体流動部35内の各微細流路へ均一に冷媒を流
すことができる。
図4に戻って、波状板部36は、流体流動部35のうち、流入部33に連結された部分
と、流出部34に連結された部分との間に配置されている。流入部33及び流出部34の
間に波状板部36を配置することにより、流体流動部35のうち流入部33が連結された
部分、及び流出部34が連結された部分に空間が形成される。流体流動部35のうち流入
部33が連結された部分、及び流出部34が連結された部分に空間を設けることで、流体
流動部35内の各微細流路へ均一に冷媒を流すことができる。
波状板部36と第2構造体52とは、熱伝導性接着剤等を用いて接合されている。光源
部11(図1参照)、第2構造体52及び波状板部36をいずれも熱伝導性部材を用いて
接合することにより、熱源であるLEDチップ17からの熱を効率良く冷媒へ伝達させる
ことが可能となる。なお、光源部11、第2構造体52及び波状板部36は、効率良く熱
を伝達可能であれば良く、互いに固着される場合に限られない。光源部11と第2構造体
52、又は第2構造体52と波状板部36を互いに接触させるのみとしても良く、また、
それぞれにロウ付けを施すこととしても良い。互いに接触させるのみとする場合、光源部
11と第2構造体52、又は第2構造体52と波状板部36を接合する工程を不要とする
ことで、熱交換器50を製造するための工数を減少させることができる。
かしめ部51は、第1構造体31の外縁部を挟み込むように第2構造体52を塑性変形
させることで形成できる。かしめ部51における塑性変形により第1構造体31及び第2
構造体52を接合させるため、部材を塑性変形させる成形加工のみによって流体流動部3
5全体を形成することが可能となる。流体流動部35の形成にロウ付け等の工程が不要と
なるため、熱交換器50の製造コストを低減し、かつ熱交換器50を容易に製造すること
が可能となる。これにより、熱交換器50及び光源装置10の製造コストを低減でき、か
つ熱交換器50を容易に製造することができるという効果を奏する。光源装置10は、プ
ロジェクタの光源装置として用いる場合に適している。
平板形状部分を備える第2構造体52は、例えば平板の切り出し等により用意できる。
このため第2構造体52については、かしめ部51における塑性変形以外の複雑な加工が
不要であって、主に第1構造体31について加工を施すことにより流体流動部35を成形
することが可能となる。よって、熱交換器50を製造するための工数を低減することがで
きる。第1構造体31の凹部37は、絞り加工、例えば深絞りにより成形することができ
る。
第1構造体31の流入部33及び流出部34は、凹部37を成形するための絞り加工と
ともに形成することができる。凹部37とともに流入部33、流出部34を形成すること
により、流入部33及び流出部34のみを成形するための追加工を不要にできる。追加工
を不要とすることで、第1構造体31を製造するための工数及び費用を低減することがで
きる。このように、凹部37、流入部33、流出部34を備える第1構造体31も、少な
い工数で容易に形成することが可能である。
第2構造体52のうち流体流動部35を構成する部分を平板形状とすることにより、光
源部11のうち熱源であるLEDチップ17が設けられている部分に流体流動部35を密
着させることを可能とし、効率的な熱交換を行うことができる。これにより、少ない工数
で熱交換器50及び光源装置10を容易に製造でき、かつ熱交換器50により効率的な熱
交換を行うことができる。効率的な熱交換を行うことにより、光源装置10は、投入電力
を増加させ、明るい光を供給することが可能となる。光源装置10は、LEDチップ17
を用いる構成に限られず、他の固体光源、例えば半導体レーザ等を用いる構成としても良
い。
図7は、本実施例の変形例1に係る熱交換器55の断面構成を示す。本変形例の熱交換
器55は、第1構造体57のうち第2構造体32と接合する部分が、第2構造体32の外
縁部を挟み込むように変形されている。第2構造体32は、平板形状を有する。かしめ部
56は、第1構造体57で第2構造体32をかしめることにより構成されている。パッキ
ン53は、第2構造体32のうち第1構造体57と接合する位置に設けられている。かし
め部56は、第2構造体32の外縁部を挟み込むように第1構造体57を塑性変形させる
ことで形成できる。
図4及び図7を用いて説明するように、かしめ部は、第1構造体及び第2構造体の少な
くとも一方を塑性変形させることで形成することが可能である。これにより、部品点数を
増加させずに、第1構造体及び第2構造体を接合させることができる。また、パッキン5
3は、第1構造体、第2構造体のいずれに設けることとしても良く、さらに後述の変形例
と同様に、第1構造体及び第2構造体の間に別途設けることとしても良い。
図8は、本実施例の変形例2に係る熱交換器60の断面構成を示す。本変形例の熱交換
器60は、挟持部材62が設けられたかしめ部61を有する。挟持部材62は、第1構造
体31及び第2構造体32の外縁部に設けられている。挟持部材62は、第1構造体31
、パッキン63及び第2構造体32を挟持する。挟持部材62は、かしめ部61と同様に
、流体流動部35の周囲に設けることができる。
挟持部材62を用いてかしめ部61を構成する場合、かしめ部61における第1構造体
31及び第2構造体32の変形が不要である。かしめ部61における第1構造体31及び
第2構造体32の変形を不要とすることで、流体流動部35の形成を容易に行うことが可
能となる。また、パッキン63は、第1構造体31及び第2構造体32の間に別途設ける
他、第1構造体31又は第2構造体32に設けることとしても良い。
図9は、本実施例の変形例3に係る熱交換器65の断面構成を示す。本変形例の熱交換
器65は、ピン67が設けられたかしめ部であるピンかしめ部66を有する。ピン67は
、第1構造体31及び第2構造体32の外縁部において、第1構造体31、パッキン63
及び第2構造体32に貫通させて設けられている。ピン67は、第1構造体31側へ突出
させた端部、及び第2構造体32側へ突出させた端部がいずれも潰されている。これによ
り、ピン67は、第1構造体31、パッキン63及び第2構造体32を挟持する。ピン6
7は、流体流動部35の周囲に複数設けることができる。
ピン67を用いてピンかしめ部66を構成する場合、本実施例の変形例2の場合と同様
に、ピンかしめ部66における第1構造体31及び第2構造体32の変形が不要である。
ピンかしめ部66における第1構造体31及び第2構造体32の変形を不要とすることで
、流体流動部35の形成を容易に行うことが可能となる。また、パッキン63が、第1構
造体31及び第2構造体32の間に別途設ける他、第1構造体31又は第2構造体32に
設けることとしても良い。
図10は、本実施例の変形例4に係る熱交換器40の断面構成を示す。本変形例の熱交
換器40は、第1構造体31に形成された切り欠き部41を有することを特徴とする。第
1構造体31の凹部37は、波状板部36の高さより浅くなるように形成されている。切
り欠き部41は、第1構造体31のうち波状板部36が接する部分を切り欠くことにより
形成されている。切り欠き部41は、波状板部36のうち第1構造体31側の部分を嵌め
込み可能に形成されている。波状板部36は、切り欠き部41に嵌め込まれて配置されて
いる。図10に示す切り欠き部41は、流体流動部35中にて冷媒を流動させる方向につ
いて波状板部36を位置決めする。
図11は、図10のCC断面構成を示す。流体流動部35は、流体流動部35中にて冷
媒を流動させる方向に直交する方向についての幅が、波状板部36の幅より小さくなるよ
うに形成されている。切り欠き部42は、図10に示す断面のみならず図11に示す断面
においても、第1構造体31のうち波状板部36が接する部分を切り欠くようにして形成
されている。図11に示す切り欠き部42は、流体流動部35中にて冷媒を流動させる方
向に直交する方向について、波状板部36を位置決めする。
切り欠き部41、42に波状板部36を嵌め込んだ状態で流体流動部35を形成するこ
とにより、波状板部36を正確に位置決めすることが可能となる。切り欠き部41、42
に波状板部36を嵌め込むことで、第2構造体52に波状板部36を固着しなくても、流
体流動部35のうち熱源に対応する位置に波状板部36を固定することができる。また、
切り欠き部41、42は、絞り加工等による第1構造体31の成形とともに形成すること
が可能である。これにより、正確な位置に波状板部36が配置された熱交換器40を容易
に製造することができる。なお、切り欠き部41、42は、波状板部36の一部を嵌め込
み可能であれば良く、図示する形状及び位置とする場合に限られない。
図12は、本発明の実施例2に係る熱交換器70の断面構成を示す。熱交換器70は、
上記実施例1に係る光源装置10に適用することができる。本実施例の熱交換器70は、
押圧部材を有することを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
第1構造体71の凹部37のうち流入部33及び流出部34の間の部分は、波状板部3
6の高さより浅くなるように形成されている。切り欠き部73は、流入部33及び流出部
34の間の部分のうち波状板部36が設けられる部分を切り欠くことにより形成されてい
る。切り欠き部73は、波状板部36のうち第1構造体71側の部分を嵌め込み可能に形
成されている。
ポーラス金属部材72は、波状板部36と第1構造体71との間に設けられている。ポ
ーラス金属部材72は、押圧部材である。切り欠き部73は、ポーラス金属部材72の厚
みよりも深く形成されている。波状板部36を切り欠き部73に嵌め込むことにより、波
状板部36と第1構造体71との間にポーラス金属部材72を固定することができる。ま
た、切り欠き部73は、上記の熱交換器40(図10参照)と同様に、波状板部36の位
置決めをする機能も果たしている。ポーラス金属部材72は、多数の空孔を備える多孔質
部材である。ポーラス金属部材72は、例えば、第1構造体71や第2構造体52と同様
に、銅部材により構成されている。
図13は、図12のBB断面構成を示す。ポーラス金属部材72は、波状板部36のう
ち第1構造体71側に形成された第1折り返し部74と第1構造体71との間に設けられ
ている。第1構造体71の切り欠き部73は、ポーラス金属部材72及び第2構造体52
の間隔が、波状板部36の第1折り返し部74から第2構造体52側の第2折り返し部7
5までの長さより短くなるように形成されている。
第1構造体71の凹部37に波状板部36を配置した状態で第1構造体71と第2構造
体52とを接合すると、ポーラス金属部材72は、波状板部36の第1折り返し部74が
押し付けられることにより変形する。ポーラス金属部材72は、波状板部36の押し付け
に対する復元力により、波状板部36を第2構造体52側へ押し返す。このようにして、
ポーラス金属部材72は、波状板部36のうち第2構造体52側に形成された第2折り返
し部75を第2構造体52へ押圧させる。
図14は、ポーラス金属部材72と第1折り返し部74との接触部、及び第2構造体5
2と第2折り返し部75との接触部について説明するものである。第1構造体71と第2
構造体52とを接合したときに第2折り返し部75と第2構造体52との間に隙間を生じ
る場合、第2構造体52から波状板部36へ熱が伝播しないために、効率的な熱交換が困
難となる。また、第1構造体71と第2構造体52とを接合したときに第2折り返し部7
5が第2構造体52によって押し潰される場合、流体流動部35の微細流路の変形により
冷媒の流動が不均一となるために、効率的な熱交換が困難となる。
さらに、歯車形ロールを用いたプレス加工等により波状板部36を形成する場合、第1
折り返し部74から第2折り返し部75までの長さにばらつきが生じる場合がある。ポー
ラス金属部材72は、波状板部36のうち第1折り返し部74側の形状に応じて自在に変
形可能である。ポーラス金属部材72を自在に変形させることで、第2構造体52の平板
形状部分に対して確実に第2折り返し部75を当接させることが可能となる。
熱交換器70は、第2構造体52に波状板部36を確実に当接させることにより熱源か
らの熱を効率良く波状板部36へ伝えることができる。熱源からの熱を波状板部36へ効
率良く伝播させることにより、熱交換器70は、高い効率で熱交換を行うことができる。
また、ポーラス金属部材72を用いることで、第2折り返し部75を同じ高さで並列させ
るための追加工や第2構造体52への波状板部36の固着を行わなくても、第2構造体5
2に波状板部36を確実に当接させることが可能となる。よって、少ない工数により熱交
換器70を製造することができる。
なお、熱交換器70は、第1構造体71、第2構造体52及びポーラス金属部材72の
全てを銅部材により構成する場合に限られない。例えば、ポーラス金属部材72に対して
第1構造体31及び第2構造体52の少なくとも一方が優先的に腐食する腐食電位差を設
けることとしても良い。これにより、長期に渡り第2構造体52に波状板部36を当接さ
せることを可能とし、高い効率での熱交換を継続して行うことが可能となる。また、押圧
部材は、第2折り返し部75を第2構造体52へ押圧可能、かつ冷媒に不溶な部材であれ
ば良く、ポーラス金属部材72以外の部材であっても良い。押圧部材としては、例えば、
ポーラス金属部材72以外の他の多孔質部材や、ゴム等の弾性部材を用いることができる
図15は、本発明の実施例3に係る熱交換器80の断面構成を示す。図16は、図15
のBB断面構成を示す。熱交換器80は、上記実施例1に係る光源装置10に適用するこ
とができる。本実施例の熱交換器80は、第1構造体81に設けられた押圧変形部82を
有することを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説
明は省略する。押圧変形部82は、第1構造体81のうち流入部33及び流出部34の間
の部分、言い換えると、第1構造体81のうち波状板部36に対応する部分及びその周辺
部に設けられている。
図17は、第1構造体81に波状板部36を押圧させる前の第1構造体81を示す。第
1構造体81のうち波状板部36に対応する部分、即ち変形前の押圧変形部82は、平板
形状を有する。変形前の押圧変形部82は、流入部33及び流出部34の間の部分を変形
可能な程度薄く形成することにより得られる。第1構造体81は、第1構造体81のうち
第2構造体52と接する面S1と波状板部36に対応する部分との間隔(図中両矢印参照
)が、波状板部36の第1折り返し部74から第2折り返し部75(図16参照)までの
長さより短くなるように予め形成される。
第1構造体81の凹部37に波状板部36を配置した状態で第1構造体81と第2構造
体52とを接合すると、押圧変形部82は、波状板部36が押し付けられることにより、
図15に示すように変形する。押圧変形部82は、波状板部36の押圧に伴い、第1構造
体81のうち波状板部36に対応する部分、及びその周辺部を変形させることにより成形
される。押圧変形部82は、波状板部36の押し付けに対する復元力により、波状板部3
6を第2構造体52側へ押し返す。このようにして、押圧変形部82は、波状板部36の
うち第2構造体52側に形成された第2折り返し部75を第2構造体52へ押圧させる。
押圧変形部82により第2折り返し部75を第2構造体52へ押圧させることにより、第
2構造体52の平板形状部分に対して確実に第2折り返し部75を当接させることが可能
となる。なお、波形状を有する波状板部36は押圧変形部82の変形に対して十分剛性を
確保できるため、第2折り返し部75を押し潰すこと無く押圧変形部82を成形すること
が可能である。
熱交換器80は、第2構造体52に波状板部36を確実に当接させることにより熱源か
らの熱を効率良く波状板部36へ伝えることができる。熱源からの熱を波状板部36へ効
率良く伝播させることにより、熱交換器80は、高い効率で熱交換を行うことができる。
また、押圧変形部82は、第1構造体81及び第2構造体52の接合とともに容易に成形
することが可能である。さらに、押圧変形部82を用いることで、第2折り返し部75を
同じ高さで並列させるための追加工や第2構造体52への波状板部36の固着を行わなく
ても、第2構造体52に波状板部36を確実に当接させることが可能となる。よって、少
ない工数により容易に熱交換器80を製造することができる。
図18は、本実施例の変形例1の第1構造体86の断面構成を示す。本変形例の第1構
造体86は、上記の熱交換器80に適用することができる。本変形例の第1構造体86は
、第1構造体86のうち波状板部36に対応する部分の中央部を波状板部36の側へ凸に
させた状態から変形させることにより成形された押圧変形部87を備えることを特徴とす
る。第1構造体86のうち波状板部36に対応する部分、即ち変形前の押圧変形部87は
、中央部を凸にさせた曲面形状をなす。
例えば、第2構造体52に略平行な平板形状の押圧変形部87へ波状板部36を押圧さ
せる場合、図19に示すように、波状板部36の外縁部のみが強く押圧変形部87へ押し
当てられることがある。波状板部36の外縁部のみが強く押圧変形部87へ押し当てられ
る場合、波状板部36のうち特に中央部を第2構造体52に当接させることが困難となる
。波状板部36を均等に第2構造体52に当接させることができなければ、熱源からの熱
を効率良く波状板部36へ伝えることが困難になる。また、波状板部36の全体を第2構
造体52に当接させるための追加工が必要となると、熱交換器の製造に必要な工数が増加
してしまう。
第1構造体86のうち波状板部36に対応する部分の中央部を予め波状板部36の側へ
凸にさせることにより、波状板部36の第1折り返し部74を確実に押圧変形部87へ押
し当てることが可能となる。波状板部36の第1折り返し部74を確実に押圧変形部87
へ押し当てることで、波状板部36の第2折り返し部75を均等に第2構造体32へ押し
当てることができる。これにより、さらに高い効率で熱交換を行うことができる。
図20は、本実施例の変形例2に係る熱交換器90の断面構成を示す。本変形例の熱交
換器90は、溝部が形成された押圧変形部92を有することを特徴とする。図21に示す
ように、押圧変形部92は、複数の溝部93を備える。溝部93は、波状板部36のうち
第1構造体91側の第1折り返し部74に対応させて設けられている。
図22は、押圧変形部92と第1折り返し部74との接触部、及び第2構造体52と第
2折り返し部75との接触部について説明するものである。第1構造体91と第2構造体
52とを接合したときに第2折り返し部75と第2構造体52との間に隙間を生じる場合
、第2構造体52から波状板部36へ熱が伝播しないために、効率的な熱交換が困難とな
る。また、第1構造体91と第2構造体52とを接合したときに第2折り返し部75が第
2構造体52によって押し潰される場合、流体流動部35の微細流路の変形により冷媒の
流動が不均一となるために、効率的な熱交換が困難となる。さらに、歯車形ロールを用い
たプレス加工等により波状板部36を形成する場合、第1折り返し部74から第2折り返
し部75までの長さにばらつきが生じる場合がある。押圧変形部92は、溝部93を形成
することにより、第1折り返し部74を確実に第2構造体52側へ押し返すことができる
第1折り返し部74を確実に第2構造体52側へ押し返すことで、第1折り返し部74
から第2折り返し部75までの長さにばらつきがある場合でも、第2構造体52の平板形
状部分に対して確実に第2折り返し部75を当接させることが可能となる。これにより、
さらに高い効率で熱交換を行うことができる。なお、熱交換器は、上記各実施例の構成を
適宜組み合わせることとしても良い。
図23は、本発明の実施例4に係るプロジェクタ100の概略構成を示す。プロジェク
タ100は、スクリーン108に光を供給し、スクリーン108で反射する光を観察する
ことで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。プロジェクタ100は、赤
色(R)光用光源装置101R、緑色(G)光用光源装置101G、及び青色(B)光用
光源装置101Bを有する。R光用光源装置101Rは、R光を供給する。G光用光源装
置101Gは、G光を供給する。B光用光源装置101Bは、B光を供給する。各光源装
置101R、101G、101Bは、いずれも上記実施例1の光源装置10(図1参照)
と同様の構成を有する。
重畳レンズ102Rは、R光用光源装置101Rからの光束をR光用空間光変調装置1
05R上で重畳させる。反射ミラー103は、重畳レンズ102Rからの光をR光用空間
光変調装置105Rの方向へ反射させる。R光用空間光変調装置105Rは、R光を画像
信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。R光用空間光変調装置105Rで変
調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム106へ入射する。
重畳レンズ102Gは、G光用光源装置101Gからの光束をG光用空間光変調装置1
05G上で重畳させる。G光用空間光変調装置105Gは、G光を画像信号に応じて変調
する透過型の液晶表示装置である。G光用空間光変調装置105Gで変調されたG光は、
クロスダイクロイックプリズム106へ入射する。
重畳レンズ102Bは、B光用光源装置101Bからの光束をB光用空間光変調装置1
05B上で重畳させる。反射ミラー104は、重畳レンズ102Bからの光をB光用空間
光変調装置105Bの方向へ反射させる。B光用空間光変調装置105Bは、B光を画像
信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。B光用空間光変調装置105Bで変
調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム106へ入射する。なお、プロジェクタ
100は、光束の強度分布を均一化させる均一化光学系、例えば、ロッドインテグレータ
やフライアイレンズを配置しても良い。
クロスダイクロイックプリズム106は、互いに略直交するように配置された2つのダ
イクロイック膜106a、106bを有する。第1ダイクロイック膜106aは、R光を
反射させ、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜106bは、B光を反射さ
せ、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム106は、それぞれ異な
る方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ107の方向へ出射させる
。投写レンズ107は、クロスダイクロイックプリズム106からの光をスクリーン10
8へ投写させる。
上記の光源装置10と同様の光源装置101R、101G、101Bを用いることによ
り、プロジェクタ100は、製造コストを低減でき、かつ容易に製造することができる。
なお、各光源装置101R、101G、101Bは、それぞれ独自に設けられた循環部を
用いて冷媒を循環させる構成に限られず、共通の循環部を用いる構成としても良い。各光
源装置101R、101G、101Bは、それぞれの熱交換器を循環部により連結するこ
とにより、共通の循環部を用いて冷媒を循環させることができる。共通の循環部を用いる
場合、循環ポンプ、放熱フィンを共用とすることが可能となる。光源装置101R、10
1G、101Bごとに循環ポンプや放熱フィンを設ける必要を無くすことで、プロジェク
タ100は、部品点数を減少させ、簡易な構成にすることができる。
プロジェクタ100は、3つの透過型液晶表示装置を設ける構成に限られない。例えば
、反射型液晶表示装置(LCOS)を用いた構成や微小ミラーアレイデバイスを用いた構
成、光の回折効果を利用して光の向きや色等を制御する投影デバイス(例えば、GLV(
Grating Light Valve))を用いた構成であっても良い。プロジェクタは、フロント投写
型プロジェクタに限らず、スクリーンの一方の面に光を投写し、スクリーンの他方の面か
ら出射する光を観察することにより画像を鑑賞するリアプロジェクタであっても良い。
以上のように、本発明に係る熱交換器は、プロジェクタの光源装置に用いる場合に適し
ている。
本発明の実施例1に係る光源装置の概略構成を示す図。 光源部の上面構成を示す図。 熱交換器の斜視構成を示す図。 図3のAA断面構成を示す図。 波状板部の形状を説明する図。 図3のBB断面構成を示す図。 実施例1の変形例1に係る熱交換器の断面構成を示す図。 実施例1の変形例2に係る熱交換器の断面構成を示す図。 実施例1の変形例3に係る熱交換器の断面構成を示す図。 実施例1の変形例4に係る熱交換器の断面構成を示す図。 図10のCC断面構成を示す図。 本発明の実施例2に係る熱交換器の斜視構成を示す図。 図12のBB断面構成を示す図。 ポーラス金属部材と第1折り返し部との接触部等について説明する図。 本発明の実施例3に係る熱交換器の断面構成を示す図。 図15のBB断面構成を示す図。 第1構造体に波状板部を押圧させる前の第1構造体を示す図。 実施例3の変形例1の第1構造体の断面構成を示す図。 平板形状の押圧変形部へ波状板部を押圧させる場合について説明する図。 実施例3の変形例2に係る熱交換器の断面構成を示す図。 押圧変形部に設けられた溝部を示す図。 押圧変形部と第1折り返し部との接触部等について説明する図。 本発明の実施例4に係るプロジェクタの概略構成を示す図。
符号の説明
10 光源装置、11 光源部、13 循環部、14 循環ポンプ、15 放熱フィン
、16 基台、17 LEDチップ、18 サブマウント、19 リフレクタ、20 樹
脂フレーム、21 アウターリード、22 金ワイヤ、23 キャップ、31 第1構造
体、33 流入部、34 流出部、35 流体流動部、36 波状板部、37 凹部、5
0 熱交換器、51 かしめ部、52 第2構造体、53 パッキン、55 熱交換器、
56 かしめ部、57 第1構造体、32 第2構造体、60 熱交換器、61 かしめ
部、62 挟持部材、63 パッキン、65 熱交換器、66 ピンかしめ部、67 ピ
ン、40 熱交換器、41、42 切り欠き部、70 熱交換器、71 第1構造体、7
2 ポーラス金属部材、73 切り欠き部、74 第1折り返し部、75 第2折り返し
部、80 熱交換器、81 第1構造体、82 押圧変形部、S1 面、86 第1構造
体、87 押圧変形部、90 熱交換器、91 第1構造体、92 押圧変形部、93
溝部、100 プロジェクタ、101R R光用光源装置、101G G光用光源装置、
101B B光用光源装置、102R、102G、102B 重畳レンズ、103、10
4 反射ミラー、105R R光用空間光変調装置、105G G光用空間光変調装置、
105B B光用空間光変調装置、106 クロスダイクロイックプリズム、106a
第1ダイクロイック膜、106b 第2ダイクロイック膜、107 投写レンズ、108
スクリーン

Claims (9)

  1. 波形状を有する波状板部と、
    前記波状板部を収納し、流体を流動させる流体流動部と、
    前記流体流動部を構成する第1構造体と、
    前記流体流動部を構成し、前記第1構造体より熱源側に設けられた第2構造体と、
    かしめにより前記第1構造体及び前記第2構造体を接合させるかしめ部と、を有するこ
    とを特徴とする熱交換器。
  2. 前記かしめ部において前記第1構造体及び前記第2構造体を密閉させる密閉部材を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記かしめ部は、前記第1構造体及び前記第2構造体の少なくとも一方を変形させるこ
    とにより形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記かしめ部は、前記第1構造体及び前記第2構造体を挟持する挟持部材を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  5. 前記第1構造体は、前記波状板部のうち前記第1構造体側の部分を嵌め込み可能に形成
    された切り欠き部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換
    器。
  6. 前記波状板部は、前記第1構造体側に形成された第1折り返し部と、前記第2構造体側
    に形成された第2折り返し部と、を備え、
    前記第1折り返し部と前記第1構造体との間に設けられ、前記第2折り返し部を前記第
    2構造体へ押圧させる押圧部材を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の熱交換器。
  7. 前記波状板部の押圧に伴い、前記第1構造体のうち少なくとも前記波状板部に対応する
    部分を変形させることにより成形された押圧変形部を有することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 光を供給する光源部を有し、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱交換器を用いて前記光源部の放熱を行うことを
    特徴とする光源装置。
  9. 請求項8に記載の光源装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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