JP2015108697A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクターは、液晶パネルを冷却する冷却装置を備える。冷却装置は、液晶パネルの熱を受熱する受熱部51と、受熱部51の熱を吸熱する吸熱部52a、および吸熱部52aが熱を吸熱することにより発熱する発熱部52bを有するペルチェ素子52と、発熱部52bに熱伝導可能に配置されるヒートシンク53と、内部に作動液を収容し、発熱部52bの熱を受熱して作動液が還流することにより熱移動が行われるヒートパイプ57と、を備え、ヒートシンク53は、ペルチェ素子52側から見て、ペルチェ素子52に重なる積層部、およびペルチェ素子52から飛び出す突出部を有し、ヒートパイプ57は、ペルチェ素子52と積層部との間に位置する内装部、および突出部に沿って延出する延出部を有する。
【選択図】図4
Description
そして、光変調装置で生じた熱は、光学素子保持部を介して冷却液体に伝達され、この冷却液体は、液体循環部材を介して受熱ジャケットに流動し、受熱ジャケット内を流動する際、受熱ジャケットに熱を伝達する。受熱ジャケットに伝達された熱は、ペルチェ素子、放熱側伝熱部材への熱伝達経路をたどり、放熱側伝熱部材のフィン部材を介して、冷却ファンから吐出される空気により放熱される。受熱ジャケット内の冷却液体は、熱電変換ユニットにより熱が放熱されることにより冷却され、液体循環部材等を介して光学素子保持部に流動して光変調装置を冷却する。
この構成によれば、ヒートシンクは、積層部および突出部を有し、熱電変換素子より大きく形成されている。そして、ヒートパイプは、上述したように、熱電変換素子とヒートシンクの積層部との間に位置する内装部、および突出部に沿って延出する延出部を有している。すなわち、熱電変換素子の発熱部が発する熱は、積層部および内装部に伝わることとなる。
これによって、ヒートパイプにおいて、内装部を蒸発部とし、延出部を凝縮部として構成することができるので、このヒートパイプによって、熱電変換素子から伝わる熱をヒートシンクの突出部に充分伝えることが可能となる。よって、ヒートパイプを備えない構成においては、ヒートシンクにおける積層部から突出部に充分伝えることができなかった熱をヒートパイプによって効率良く突出部に伝えることができる。よって、熱電変換素子より大きなヒートシンクを形成しても、ヒートシンクの能力を充分に発揮させて受熱部の熱を放熱させ、光学素子を効率良く冷却することが可能となる。したがって、長期に亘って画質の良好な画像を投写できるプロジェクターの提供が可能となる。
また、プロジェクターがヒートシンクを放熱するための冷却ファンを備える構成においては、小型の冷却ファンを用いることや冷却ファンの低電力駆動が可能となるので、プロジェクターの大型化の抑制や、低騒音化が可能となる。
また、必要とされる冷却能力が異なるプロジェクターに対応してこの熱電変換素子の数を設定することができるので、大きさの異なる熱電変換素子を新たに製造することなく、この熱電変換素子を共通化して多種のプロジェクターに搭載可能なものとすることができる。
また、冷却装置の必要とされる冷却能力が異なるプロジェクターに対応してこの熱電変換素子の数を設定し、その複数の熱電変換素子に合ったサイズの熱伝導部材を用いれば、サイズの大きな受熱部を新たに製造することなく、光学素子を効率良く冷却できるプロジェクターが可能となる。よって、構造が複雑で高価な受熱部を多種のプロジェクターに搭載できる共通の部材として構成することが可能となる。
これによって、光源からの光によって、光学素子で発生した熱を冷却液体を介して受熱部に伝導させることができる。そして、冷却装置は、上述したように、熱電変換素子およびヒートパイプによって受熱部の熱をヒートシンクに効率良く伝導させるので、冷却液体を効率良く冷却することができる。よって、受熱部で冷却した冷却液体が流通する光学素子保持部の冷却、ひいては光学素子の効率的な冷却が可能となる。
以下、第1実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の主な構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源311を有する光学ユニット3、および冷却装置4を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源311や制御部に電力を供給する電源装置等が配置されている。なお、図1において、冷却装置4については、一部を示している。また、以下では、説明の便宜上、プロジェクター1にて変調された光の射出方向を+Y方向(前方向)、壁等に設置された投写面に横長の画像を投写する横置き姿勢におけるプロジェクター1の上側を+Z側、横置き姿勢におけるプロジェクター1を後方から見た右側を+X方向として記載する。
光学ユニット3は、図1に示すように、一対の光源装置31A,31B、反射ミラー31C、照明光学装置32、色分離光学装置33、光変調装置を有する光学装置34、投写光学装置としての投写レンズ35、およびこれら各部材31A,31B、32〜34を内部に収納する光学部品用筐体36を備える。
液晶パネル341は、図示しない複数の微小画素がマトリックス状に設けられた矩形状の画像形成領域を有し、各画素が画像情報に応じた光透過率に設定される。色分離光学装置33で分離された各色光は、各液晶パネル341にて画像情報に応じてそれぞれ変調され、クロスダイクロイックプリズム344にて合成され、投写レンズ35にてスクリーン等(図示略)に投写される。
冷却装置4は、図2に示すように、3つの光学素子保持部41、液体圧送部42、供給タンク43、熱交換ユニット5、複数の管状部材45、および冷却ファン46を備えている。
3つの光学素子保持部41は、詳細な図示は省略するが、液晶パネル341R,341G,341Bをそれぞれ保持すると共に、内部に冷却液体が流動する流路が設けられている。液晶パネル341R用の光学素子保持部41を41R、液晶パネル341G用の光学素子保持部41を41G、液晶パネル341B用の光学素子保持部41を41Bとする。
供給タンク43には、内部に冷却液体を注入するための注入口、冷却液体が流入する流入口、および冷却液体が流出する流出口が設けられている。すなわち、供給タンク43には、冷却装置4が組み立てられた後、注入口から冷却液体が注入される。
ここで、熱交換ユニット5について詳細に説明する。
図3は、熱交換ユニット5の斜視図であり、(a)は、後方斜めから見た図、(b)は前方斜めから見た図である。図4は、熱交換ユニット5の分解図であり、(a)は、後方斜めから見た図、(b)は前方斜めから見た図である。図5は、熱交換ユニット5の断面図である。
熱交換ユニット5は、図5に示すように、受熱部51、熱伝導部材54、ペルチェ素子52、支持部材56に固定されたヒートパイプ57、およびヒートシンク53が積層された構成を有している。
また、図4(b)に示すように、受熱部51の四隅には、ネジSC(図3(b)参照)が螺合されるネジ溝51Sが形成されている。
また、図4(b)に示すように、熱伝導部材54には、受熱部51のネジ溝51Sに対応する位置にネジSC(図3(b)参照)が挿通される挿通孔541が形成されている。
ペルチェ素子52は、具体的な図示は省略するが、p型半導体とn型半導体とが金属片で接合されたPN接合を複数有し、一方の側に吸熱部52a、他方の側に発熱部52bが設けられている。2つのペルチェ素子52は、吸熱部52aが熱伝導部材54に熱伝導可能に、熱伝導部材54の長手方向に沿って並設される。そして、ペルチェ素子52は、電力が供給されると、熱伝導部材54を介して受熱部51の熱を吸熱部52aで吸熱し、発熱部52bで発熱する。なお、ペルチェ素子52には、図3(a)に示すように、ケーブルCA、コネクターCNが接続されており、このケーブルCA、コネクターCNを介して電源装置から電力が供給される。
ペルチェ素子52は、略直方体状に形成され、平面サイズは、縦横ともに受熱部51の平面サイズより小さい形状を有している。そして、並設された2つのペルチェ素子52は、図6(a)に示すように、熱伝導部材54の短手方向(Z方向)において、受熱部51の略中央に配置され、熱伝導部材54の長手方向(Y方向)において、受熱部51から一部が飛び出るように配置される。
一方、熱伝導部材54は、図6(a)に示すように、並設された2つのペルチェ素子52を覆う形状を有し、2つのペルチェ素子52は、熱伝導部材54の略中央に配置される。
また、熱伝導部材54を備えない構成においては、並設された2つのペルチェ素子52が受熱部51から飛び出すことにより、ペルチェ素子52の吸熱部52aの一部は、受熱部51からの熱を吸熱する機能を充分発揮できないが、熱伝導部材54を介することによって、ペルチェ素子52の吸熱部52a全てを使って受熱部51からの熱を吸熱することができる。
固定枠55は、図4に示すように、平面視長方形状に形成され、長手方向の大きさが熱伝導部材54の長手方向の大きさより大きく形成されており、中央部には、2つのペルチェ素子52が配置される開口部551が設けられている。2つのペルチェ素子52は、吸熱部52aおよび発熱部52bが固定枠55から露出し、外縁部と開口部551の周縁部との間にシール剤が注入されて固定枠55に保持される。
支持部材56は、アルミニウム等の熱伝導性部材で平面視長方形の板状に形成されており、長手方向が固定枠55の長手方向と略同じ大きさの形状を有し、固定枠55のリブ552,553間に配置される。
また、支持部材56には、図4(b)に示すように、受熱部51のネジ溝51Sに対応する位置にネジSC(図3(b)参照)が挿通される挿通孔562、固定枠55の突起554が挿通される位置決め孔563が設けられている。
本実施形態のヒートパイプ57は、図4(b)に示すように、略直線に沿って延出する形状を有し、支持部材56の凹部561に配置される。
ヒートパイプ57は、図5に示すように、凹部561に配置された状態で、ヒートシンク53側の面が支持部材56のヒートシンク53側の面と略面一となるように形成されている。そして、ヒートパイプ57が取り付けられた支持部材56とヒートシンク53とが組み合わされた際に、支持部材56とヒートシンク53、およびヒートパイプ57とヒートシンク53とが良好に熱伝導する。
ベース部531は、支持部材56の平面形状と同等の平面形状を有し、ヒートパイプ57が支持された支持部材56に重ねられ、支持部材56およびヒートパイプ57に熱伝導可能に配置される。すなわち、ヒートシンク53は、支持部材56を介してペルチェ素子52の発熱部52bに熱伝導可能に配置される。
ベース部531および支持部材56は、図6(b)に示すように、短手方向がペルチェ素子52を覆う大きさに形成されており、2つのペルチェ素子52は、ベース部531および支持部材56に対し、長手方向の略中央に配置される。
また、ベース部531には、図4(b)に示すように、受熱部51のネジ溝51Sに対応する位置にネジSC(図3(b)参照)が挿通される挿通孔5311、固定枠55の突起554が挿通される位置決め孔5312が設けられている。
第1の突出部53B、第2の突出部53Cがヒートシンク53の長手方向において略同等の長さを有していると同様に、第1の延出部57Bの長さと、第2の延出部57Cの長さも略同等に形成されている。
そして、ヒートパイプ57は、内装部57Aが作動液の蒸発する蒸発部の機能を有し、第1の延出部57B、第2の延出部57Cが凝縮部の機能を有することとなり、内装部57Aと第1の延出部57B、第2の延出部57Cとの間で熱移動が行われる。
熱交換ユニット5が一体化されることによって、受熱部51〜熱伝導部材54〜ペルチェ素子52〜支持部材56、支持部材56〜ヒートパイプ57〜ヒートシンク53、支持部材56〜ヒートシンク53への熱伝達経路が形成される。なお、熱伝導可能に配置される互いの部材の間、例えば、ペルチェ素子52と支持部材56との間や、ヒートパイプ57が取り付けられた支持部材56とヒートシンク53との間に、より熱伝導性が高まるように熱伝導性のグリスを塗布するように構成してもよい。
ここで、冷却装置4による冷却動作について説明する。
冷却装置4は、液体圧送部42が駆動されることによって、管状部材45を介して、液体圧送部42、供給タンク43、熱交換ユニット5、光学素子保持部41、液体圧送部42の順で冷却液体を還流させ、液晶パネル341R,341G,341Bを冷却する。
受熱部51に伝導した熱は、熱伝導部材54を介してペルチェ素子52の吸熱部52aに伝導する。ペルチェ素子52は、吸熱部52aに熱が伝えられると、この熱を吸熱し、発熱部52bが発熱する。発熱部52bの熱は、支持部材56を介して、ヒートシンク53、およびヒートパイプ57に伝導する。
ヒートシンク53の積層部53A、およびヒートパイプ57の内装部57Aは、支持部材56を介して発熱部52bに対向する位置にあるため、発熱量が特に大きくなる。
積層部53A、第1の突出部53Bおよび第2の突出部53Cに伝わった熱は、フィン532に伝導し、冷却ファン46から送風される冷却空気により放熱される。
このように、受熱部51に伝導した熱は、熱伝導部材54、ペルチェ素子52、支持部材56およびヒートパイプ57を介してヒートシンク53に伝えられ、冷却ファン46によって放熱される。なお、ヒートシンク53を冷却した空気は、光源装置31A,31Bを冷却した後、外装筐体2に設けられた排気口(図示省略)からプロジェクター1外部に排気される。
そして、受熱部51に伝導した熱が熱交換ユニット5で放熱されることにより、受熱部51内の冷却液体は、冷却され、光学素子保持部41B、光学素子保持部41G、光学素子保持部41Rの順で、これらの部材に流動し、液晶パネル341B,341G,341Rを冷却する。
このように、冷却装置4は、ヒートパイプ57を有する熱交換ユニット5を備え、ヒートシンク53の大きさを有効に利用して、液晶パネル341R,341G,341Bを冷却する。
(1)ヒートパイプ57において、内装部57Aを蒸発部とし、第1の延出部57B、第2の延出部57Cを凝縮部として構成することができるので、このヒートパイプ57によって、ペルチェ素子52から伝わる熱をヒートシンク53の第1の突出部53Bおよび第2の突出部53Cに効率良く伝えることが可能となる。よって、ペルチェ素子52より大きなヒートシンク53を形成しても、ヒートシンク53の能力を充分に発揮させて受熱部51の熱を放熱させ、液晶パネル341を効率良く冷却することが可能となる。したがって、長期に亘って画質の良好な画像を投写できるプロジェクター1の提供が可能となる。
また、ヒートシンク53を放熱するための冷却ファン46として小型のファンを用いることや、冷却ファン46の低電力駆動が可能となるので、プロジェクター1の大型化の抑制や、低騒音化が可能となる。
また、必要とされる冷却能力が異なるプロジェクターに対応してペルチェ素子52の数を設定することができるので、大きさの異なるペルチェ素子を新たに製造することなく、このペルチェ素子52を共通化して多種のプロジェクターに搭載可能なものとすることができる。
また、冷却装置の必要とされる冷却能力が異なるプロジェクターに対応してこのペルチェ素子52の数を設定し、その複数のペルチェ素子52に合ったサイズの熱伝導部材を用いれば、サイズの大きな受熱部を新たに製造することなく、液晶パネル341を効率良く冷却できるプロジェクターが可能となる。よって、構造が複雑で高価な受熱部51を多種のプロジェクターに搭載できる共通の部材として構成することが可能となる。
これによって、光源311からの光によって、液晶パネル341で発生した熱を冷却液体を介して受熱部51に伝導させることができる。そして、冷却装置4は、上述したように、ペルチェ素子52およびヒートパイプ57によって受熱部51の熱をヒートシンク53に効率良く伝導させるので、冷却液体を効率良く冷却することができる。よって、受熱部51で冷却した冷却液体が流通する光学素子保持部41の冷却、ひいては液晶パネル341の効率的な冷却が可能となる。
以下、第2実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態のプロジェクター1と同様の構成および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図7は、本実施形態の熱交換ユニット7の斜視図である。図8は、熱交換ユニット7の分解図であり、(a)は一方の側から見た図、(b)は、他方の側から見た図である。図9は、熱交換ユニット7の断面図である。
そして、ペルチェ素子52は、受熱部51の略中央に位置するように配置される。
ヒートシンク71は、図8(a)に示すように、板状のベース部711、およびベース部711の一方の面から突出する複数のフィン712を有している。
ヒートパイプ73は、図8(a)に示すように、ペルチェ素子52と積層部71Aの間に位置する内装部73A、第1の突出部71Bに沿って延出する第1の延出部73B、および第2の突出部71Cに沿って延出する第2の延出部73Cを有している。
熱交換ユニット7が一体化されることによって、受熱部51〜ペルチェ素子52〜ヒートシンク71、ペルチェ素子52〜ヒートパイプ73〜ヒートシンク71への熱伝達経路が形成される。
熱交換ユニット7は、第1実施形態の熱交換ユニット5に比べ、熱交換の能力は劣るが、部品点数が少なく、また小型軽量化となる構成なので、製造の簡素化や、小型軽量化を図った冷却装置が可能となる。よって、例えば、第1実施形態のプロジェクター1の投写光より明るさが低い投写光を投写するプロジェクターの冷却装置にこの熱交換ユニット7を搭載することで、製造の簡素化や、小型軽量化を図った冷却装置を備えたプロジェクターの提供が可能となる。
(変形例1)
前記実施形態の熱交換ユニット5,7は、略直線に沿った形状の1つのヒートパイプ57,73を備えるように構成されているが、ヒートパイプの数や形状は、これに限らない。
図10(a)〜(d)は、1つのペルチェ素子52を備えた熱交換ユニット7の変形例を示す熱交換ユニット8A,8B,8C,8Dの模式図であり、ペルチェ素子52、ヒートパイプおよびヒートシンク82を示す平面図である。
図10(a)に示す熱交換ユニット8Aのように、第2実施形態のヒートパイプ73の長さの略半分の長さのヒートパイプ81Aを2つ備え、この2つのヒートパイプ81Aが1本の直線に沿うように配置されるように構成してもよい。
図10(b)〜(d)に示す形態は、ヒートシンク82におけるペルチェ素子52から飛び出す突出部に、ヒートパイプの延出部を広範囲に沿わせることができるので、ペルチェ素子52からの熱をより効率良くヒートシンク82に伝えることが可能となる。
第1実施形態の熱交換ユニット5は、第1の突出部53Bの長さと、第2の突出部53Cの長さとが略同等となるように構成されているが、第1の突出部53Bの長さと、第2の突出部53Cの長さとが異なるように構成してもよい。
また、冷却空気を送風する冷却ファン46側に位置する第1の突出部53Bの長さが、第2の突出部53Cの長さより短くなるように熱交換ユニット5を構成してもよい。すなわち、ペルチェ素子52からの飛び出し量が小さい側(第1の突出部53B側)から大きい側(第2の突出部53C側)に向けて冷却空気が送風される。これによって、ヒートシンク53の積層部53Aに近い側、すなわちヒートシンク53における温度が高くなる部位に近い側から冷却空気をヒートシンク53に送風するので、ヒートシンク53をより効率良く放熱させることが可能となる。
また、熱交換ユニット5,7は、積層部53A,71Aの両側に突出部が設けられているが、積層部53A,71Aの片側に突出部を設けるように構成してもよい。
第1実施形態の熱交換ユニット5は、ペルチェ素子52を2つ備えて構成されているが、ペルチェ素子52を3つ以上備えるように熱交換ユニットを構成してもよい。
前記実施形態では、液晶パネル341を光学素子として構成しているが、液晶パネル341以外の光学部品、例えば、入射側偏光板342、射出側偏光板343、偏光変換素子323や、光源311を光学素子として構成してもよい。そして、冷却装置4がこれらの光学素子を冷却するように構成してもよい。
また、光学ユニット3が位相差板や、光の位相のずれを補償する補償素子等を備える構成とし、この位相差板や補償素子等を光学素子として構成してもよい。そして、冷却装置4がこれらの光学素子を冷却するように構成してもよい。
また、前記実施形態の光変調装置は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、2つの光源装置31A,31Bを備えているが、これに限らず、1つあるいは3つ以上の光源装置を備えるように構成してもよい。また、光源装置は、放電型の光源311を用いたものに限らず、その他の方式の光源や発光ダイオード、レーザー等の固体光源を用いたものであってもよい。
Claims (7)
- 光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光を投写するプロジェクターであって、
当該プロジェクター内部の光学素子を冷却する冷却装置を備え、
前記冷却装置は、
前記光学素子の熱を受熱する受熱部と、
前記受熱部の熱を吸熱する吸熱部、および前記吸熱部が熱を吸熱することにより発熱する発熱部を有する熱電変換素子と、
前記発熱部に熱伝導可能に配置されるヒートシンクと、
内部に作動液を収容し、前記発熱部の熱を受熱して前記作動液が還流することにより熱移動が行われるヒートパイプと、
を備え、
前記ヒートシンクは、前記熱電変換素子側から見て、前記熱電変換素子に重なる積層部、および前記熱電変換素子から飛び出す突出部を有し、
前記ヒートパイプは、前記熱電変換素子と前記積層部との間に位置する内装部、および前記突出部に沿って延出する延出部を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記冷却装置は、
並設される複数の前記熱電変換素子を備え、
前記突出部は、前記複数の熱電変換素子の並設方向に設けられていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記冷却装置は、
前記受熱部と前記複数の熱電変換素子との間に配置され、前記受熱部の熱を前記複数の熱電変換素子の前記吸熱部に伝導させる熱伝導部材をさらに備え、
前記熱伝導部材は、前記受熱部側から見て、前記複数の熱電変換素子を覆う大きさを有していることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記ヒートシンクにおける前記突出部は、前記積層部の一方の側に位置する第1の突出部、および前記積層部の他方の側に位置する第2の突出部を有し、
前記ヒートパイプにおける前記延出部は、前記第1の突出部に沿う第1の延出部、および前記第2の突出部に沿う第2の延出部を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項4に記載のプロジェクターであって、
前記冷却装置は、
前記第1の突出部の前記熱電変換素子からの飛び出し量が、前記第2の突出部の前記熱電変換素子からの飛び出し量より小さく構成され、
前記第1の突出部側から前記ヒートシンクに冷却空気を送風する冷却ファンをさらに備えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記ヒートパイプは、毛細管力によって前記作動液を移動させる毛細管状の流路を有することを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記受熱部は、内部に冷却液体が流通する流路を有し、
前記冷却装置は、
内部に前記冷却液体が流通する流路を有し、前記光学素子を保持する光学素子保持部と、
前記冷却液体を吸入および圧送する液体圧送部と、
内部に前記冷却液体を貯留する供給タンクと、
前記光学素子保持部、前記液体圧送部、前記供給タンク、および前記受熱部に前記冷却液体が環状に流通するように、前記光学素子保持部、前記液体圧送部、前記供給タンク、および前記受熱部を接続する管状部材と、
をさらに備えることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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