JP5601928B2 - 高密度積層型熱交換器 - Google Patents
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Description
これは各インナーフィンがプレス打ち抜き加工されて、それが多数の並列した縦部材とその縦部材間を連結する斜めの部材とで構成する。そして、その各インナーフィンを積層してそれぞれの縦部材を整合させるとともに、斜め部材は互いに重ならないように配置したものである。そして、積層方向の上下両端に端板を配置し、その端板に被冷却用の発熱体を接合したものである。
そこで、本発明は可能な限り高密度で且つ、ろう材による目詰まりがなく、伝熱性の高い積層型熱交換器を提供することを課題とする。
その熱交換器本体(4)の前記偏平な流路に挿入され、多数の細長いフィンプレート(5)がその厚み方向へ高密度に積層されるフィンプレート積層体(6)と、
を具備する高密度積層型熱交換器において、
それぞれの前記フィンプレート(5)は、前記偏平な流路(2)の前記高さhに整合する高さを有する平坦な細長い金属板からなり、その金属板にプレス成形によりその厚み方向に、凸部(7)が複数互いに離間して突設され、
隣接するフィンプレート(5)の凸部(7)どうしまたは、その凸部(7)とフィンプレート(5)とが互いに接触して、全体が前記溝状の幅wに整合する前記フィンプレート積層体(6)を構成し、
本体プレート(1)の幅方向中間部に位置するプレートフィン(5)は、半抜きの凸部(7)が互いに対向して接触し、それらのプレートフィン(5)間の隙間が凸部(7)の二倍となり、
本体プレート(1)の幅方向両端部に位置する一対の端部プレートフィン(5a)の凸部(7)は、それ単体で本体プレート(1)に直接接触し、その端部フィンプレート(5a)と本体プレート(1)間との隙間が前記中間部の半分の間隔になり、
前記本体プレート(1)と、各フィンプレート(5)の高さ方向の両端面とのみがろう付けされ、各フィンプレート(5)どうしは、ろう付けされないように構成した高密度積層型熱交換器である。
前記本体プレート(1)の内面には、ろう材(1a)が被覆された金属板が用いられ、各フィンプレート(5)の表面にはろう材が存在しない金属板が用いられ、それらの組立て体が炉内で一体にろう付け固定されてなる高密度積層型熱交換器である。
しかも、各フィンプレート5はその高さ方向に本体プレート1とろう付けされ、その本体プレート1の偏平な外面に被冷却用の発熱体16が接触されるので、その熱は本体プレート1を介して直接各フィンプレート5に伝熱され、内部を流通する冷却液3によって効率よく熱交換される。
また、本体プレート1の幅方向両端部に位置する流路2の隙間が、本体プレート1の幅方向中間部に位置する流路2の隙間の半分の間隔になるように形成している。即ち、本体プレート1に流通する冷却液3が少なく流入する幅方向中間部と、多く流入する幅方向両端部とで、その流路2の間隔を異にしているので、目詰まりが起こりにくい場所と、目詰まりの起こりやすい場所とで、流路間隔の変更を容易に行うことができ、効率的に熱交換を行うことができる。
さらに、高密度でコンパクトな伝熱性の良い熱交換器を容易に量産できる。
本発明の高密度積層型熱交換器14は、図3に示すごとく上下一対の本体プレート1とその内部に挿入されるフィンプレート積層体6とを有する。
本体プレート1は、周縁にフランジ部13を有する細長く浅い皿状に形成され、その長手方向両端にそれぞれ半筒部10が形成されている。上下一対の本体プレート1を各フランジ部13が接触するように重ね合わせたとき、内部に流路2が形成される。その流路2の高さhは、その幅wに比べて著しく小である。各本体プレート1はこの例ではアルミニウム材からなり、その内面側にろう材が被覆されたものが用いられる。また、本体プレート1の長手方向両端には一対の出入口パイプ11が嵌着される。
なお、各フィンプレート5および端部フィンプレート5aは、その表面にろう材が被覆されていないアルミニウム材又はその合金が使用される。或いは、その両面に犠牲陽極材を被覆したアルミ合金を使用することができる。
この高密度積層型熱交換器14は一例として車両に取付けられ、冷却液3としてエンジン冷却水が導入される。そして、発熱体16としては各種電子部品等がその表面に接合され、その放熱を良好に行い、それが所定温度以上、上昇することを防止し、その性能を維持する。
同熱交換器の要部断面図であって、ろう付け後の状態を示す。この例が、前記実施例の図1、図6の例と異なる点は、凸部7の形状およびプレス成形の仕方である。この例は、凸部7がプレス機械により、切り起こし形成されたものである。その凸部7の高さは、フィンプレート5の厚みと同一である。なお、端部フィンプレート5aでは、その外側の凸部が板厚の半分の厚さであり、内側のそれは端部フィンプレート5aの厚みと同一である。
1a ろう材
2 流路
3 冷却液
4 熱交換器本体
5 フィンプレート
5a 端部フィンプレート
7 凸部
8 マニホールド
9 凹部
10 半筒部
11 出入口パイプ
13 フランジ部
14 高密度積層型熱交換器
15 ろうフィレット
16 発熱体
Claims (2)
- 少なくとも一方が溝状に形成された一対の細長い本体プレート(1)を有し、その一対の本体プレート(1)の幅方向の縁部どうしが互いに接合されて内部に、その幅wがその高さhに比して著しく広い偏平な流路(2)を形成し、その内部に冷却液(3)がその長手方向に流通し、偏平な外面に被冷却用の発熱体(16)が接続される熱交換器本体(4)と、
その熱交換器本体(4)の前記偏平な流路に挿入され、多数の細長いフィンプレート(5)がその厚み方向へ高密度に積層されるフィンプレート積層体(6)と、
を具備する高密度積層型熱交換器において、
それぞれの前記フィンプレート(5)は、前記偏平な流路(2)の前記高さhに整合する高さを有する平坦な細長い金属板からなり、その金属板にプレス成形によりその厚み方向に、凸部(7)が複数互いに離間して突設され、
隣接するフィンプレート(5)の凸部(7)どうしまたは、その凸部(7)とフィンプレート(5)とが互いに接触して、全体が前記溝状の幅wに整合する前記フィンプレート積層体(6)を構成し、
本体プレート(1)の幅方向中間部に位置するプレートフィン(5)は、半抜きの凸部(7)が互いに対向して接触し、それらのプレートフィン(5)間の隙間が凸部(7)の二倍となり、
本体プレート(1)の幅方向両端部に位置する一対の端部プレートフィン(5a)の凸部(7)は、それ単体で本体プレート(1)に直接接触し、その端部フィンプレート(5a)と本体プレート(1)間との隙間が前記中間部の半分の間隔になり、
前記本体プレート(1)と、各フィンプレート(5)の高さ方向の両端面とのみがろう付けされ、各フィンプレート(5)どうしは、ろう付けされないように構成した高密度積層型熱交換器。 - 請求項1に記載の高密度積層型熱交換器において、
前記本体プレート(1)の内面には、ろう材(1a)が被覆された金属板が用いられ、各フィンプレート(5)の表面にはろう材が存在しない金属板が用いられ、それらの組立て体が炉内で一体にろう付け固定されてなる高密度積層型熱交換器。
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