JP2019156214A - ベビーカー - Google Patents

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Makiro Hasuike
槙郎 蓮池
雄一 澤田
Yuichi Sawada
雄一 澤田
雅多郎 水野
Gataro Mizuno
雅多郎 水野
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Abstract

【課題】背もたれ部を倒したときに、乳幼児の頭の位置ができるだけ高い位置になるようなリクライニング機構付きベビーカーを提供する。【解決手段】ベビーカー1は、前輪3を有する前脚、後輪7を有する後脚9、後脚及び前脚の上端近傍に設けられた座部11、座部の後端に連続して設けられた背もたれ部13、下端が後脚に取り付けられて背もたれ部の両側外方を上方に延出する手押し杆15とを有し、座部の後端と、背もたれ部の下端が枢着され、背もたれ部と座部が傾動可能なリクライニングシート部17を構成し、背もたれ部の下端から所定の高さの両側部が手押し杆に傾動可能に連結され、座部の下面が、下端が前脚に枢着され上端が座部に支持可能に枢着された支持リンク部材41で進退可能かつ上下動可能に支持され、背もたれ部を後方に傾動することで、座部が支持リンク部材に支持されて前方に移動すると共に上方にせり上がるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、乳幼児を乗せて外出するためのベビーカーに関し、特に背もたれ部の傾斜角度を変えることのできるリクライニング機構を有するベビーカーに関する。
ベビーカーのリクライニング機構としては、背もたれ部の左右に設けられた角度固定装置をそれぞれ操作してロックを解除し、希望角度に設定したり、或いは背もたれ部の枠全体を持ち上げることにより角度調整を行うようにしたものがある。
しかし、上記の操作は面倒であり、また、乳幼児を抱いた状態で操作することや、腕力の弱い使用者では操作自体が困難である等との問題がある。
そこで、乳幼児を抱いたまま片手でも背もたれ部の角度調整が可能なリクライニング機構付ベビーカーが特許文献1に提案されている。
特許文献1に開示されたリクライニング機構付ベビーカーは、「背当て部を構成する枠パイプをベビーカー本体に揺動可能に枢着し、上記枠パイプの先端部に、上記ベビーカー本体に設けられた複数の係止段部に選択的に係止する係止部材を進退可能に設けるとともに、上記枠パイプの頂部水平杆部に、上記係止部材を引き上げ係止段部との係合を解除するロック解除操作装置を設けたことを特徴とする。」(特許文献1の請求項1参照)ものである。
特許文献1の背当て部を構成する枠パイプの下端部はベビーカーの本体に揺動可能に枢着されているが、乳幼児が座る座部とは連結されることなく、背当て部と座部とは連動することなく独立して動作するようになっている。
特開2003−205842号公報
ベビーカーにおいて、夏場のように路面の照り返しが強い時期には、寝かしている乳幼児の頭の位置ができるだけ路面から離れた高い位置にあることが好まれる。
しかし、特許文献1では、背当て部が座部とは独立してその傾斜角度を変えるようにされているため、乳幼児が座った状態では、その顔の位置が高いが、背当て部を倒しても座部の高さ方向の位置が変わらず、頭の位置が低くなり、上記のような要求を満たすことができない。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、背もたれ部を倒したときに、乳幼児の頭の位置ができるだけ高い位置になるようなリクライニング機構付きベビーカーを提供することを目的としている。
(1)本発明に係るベビーカーは、下端に前輪を有する前脚と、下端に後輪を有する後脚と、該後脚及び前記前脚の上端近傍に設けられた座部と、該座部の後端に連続して設けられた背もたれ部と、下端が前記後脚に取り付けられて前記背もたれ部の両側外方を上方に延出する手押し杆とを有するベビーカーであって、
前記座部の後端と、前記背もたれ部の下端が枢着されて、該背もたれ部と前記座部が傾動可能なリクライニングシート部を構成し、
該リクライニングシート部は、
前記背もたれ部の下端から所定の高さの両側部が傾動可能に支持され、前記座部の下面が、下端が前脚に枢着され上端が座部に支持可能に枢着された支持リンク部材で進退可能かつ上下動可能に支持され、前記背もたれ部を後方に傾動することで、前記座部が前記支持リンク部材に支持されて前方に移動すると共に上方にせり上がるように構成されていることを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、リクライニングの解除機構を有し、背もたれ部の背面に操作部が設けられていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記背もたれ部を傾動可能に支持する軸部と同軸上に、日陰を作る幌の回動軸と、折り畳み機構の回動軸が設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係るベビーカーは、下端に前輪を有する前脚と、下端に後輪を有する後脚と、該後脚及び前記前脚の上端近傍に設けられた座部と、該座部の後端に連続して設けられた背もたれ部と、下端が前記後脚に取り付けられて前記背もたれ部の両側外方を上方に延出する手押し杆とを有するベビーカーであって、前記座部の後端と、前記背もたれ部の下端が枢着されて、該背もたれ部と前記座部が傾動可能なリクライニングシート部を構成し、該リクライニングシート部は、前記背もたれ部の下端から所定の高さの両側部が傾動可能に支持され、前記座部の下面が、下端が前脚に枢着され上端が座部に支持可能に枢着された支持リンク部材で進退可能かつ上下動可能に支持され、前記背もたれ部を後方に傾動することで、前記座部が前記支持リンク部材に支持されて前方に移動すると共に上方にせり上がるように構成されていることにより、背もたれ部を倒したときに、乳幼児の頭の位置をできるだけ高い位置に保つことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るベビーカーの斜視図である。 図1に示したベビーカーの主要な構成部で、図1の状態からリクライニングシート部の背もたれ部を少し後方に倒した状態を示す斜視図である。 図2の状態から背もたれ部をさらに後方に倒した状態を示す斜視図である。 リクライニングシート部の機構を説明する説明図であって、リクライニング前の状態を示す図である。 リクライニングシート部の機構を説明する説明図であって、リクライニング後の状態を示す図である。 図1に示したベビーカーの一部を拡大して示す拡大図である。 図1に示すベビーカーにおける背もたれ部を傾動可能に支持する軸部の回転機構部の分解斜視図である(その1)。 図1に示すベビーカーにおける背もたれ部を傾動可能に支持する軸部の回転機構部の分解斜視図である(その2)。 背もたれ部を傾動可能に支持する軸部の回転機構部の説明図であって、リクライニング前の状態を示している。 背もたれ部を傾動可能に支持する軸部の回転機構部の説明図であって、図9の状態から背もたれ部を傾動させた状態であって、背もたれ部を所定の傾動角度で固定する前の状態を示している。 リクライニング部を操作する操作機構を説明する説明図である。 リクライニング操作部の説明図であって、背もたれ部を背面側から見た状態を示す図である。 リクライニング操作部の説明図であって、図12の状態から背もたれ部を傾動させて、かつ操作部をリクライニング可能な状態に操作している状態を示す図である。
本実施の形態に係るベビーカー1は、図1〜図3に示すように、下端に前輪3を有する前脚5と、下端に後輪7を有する後脚9と、後脚9及び前脚5の上端近傍に設けられた座部11と、座部11の後端に連続して設けられた背もたれ部13と、下端が後脚9に取り付けられて背もたれ部13の両側外方を上方に延出する手押し杆15とを有するものであって、座部11の後端と背もたれ部13の下端が枢着されて、背もたれ部13と座部11が傾動可能なリクライニングシート部17を構成している。
なお、図1〜図3においては、ベビーカー1の骨格を構成する部材のみが示され、乳幼児が乗るための座部シートや日よけのための幌等は図示が省略されている。
なお、本明細書において方向を表す用語としての「前」とはベビーカー1の前側であり、「後」とはベビーカー1の後ろ側をいう。また、「内方」「内側」と表記した場合の「内」とはベビーカー1を正面から見た状態での幅方向の側のことであり、「外方」「外側」と表記した場合の「外」とはこの逆方、逆側である。
以下、各構成を詳細に説明する。
<前脚>
前脚5は、図2に示すように、略U字状をしており、その下端に双輪からなる前輪3が設けられ、上端が後脚9の上端に枢着(回動可能に連結)されている。
前脚5の上端を後脚9の上端に回動可能に連結することで、折り畳み状態では前脚5と後脚9の上端部の成す角度が小さくなり、前脚5と後脚9が近づく状態となる。
なお、前脚5には、図1に示すように、前脚5を覆うカバー体19が設けられて、カバー体19にはフットレスト21が設けられている。
<後脚>
後脚9は、左右一対からなり、各後脚9の下端に後輪7がそれぞれ設けられている。後脚9の上端は前脚5の上端に枢着されている。
左右の後脚9は高さ方向で略平行に設けられた後脚連結ステー23によって連結されている。
また、左右の後脚9の高さ方向の中程より少し上方の位置には、手押し杆15の下端を連結するための連結部25が設けられている。
なお、図4、図5に示すように、前脚5と後脚9とは、前端が前脚5に枢着されて後端が手押し杆15の下端に枢着されたへ字状の第1リンク27と、前端が第1リンク27の後端と共に手押し杆15の下端に枢着され、後端が後脚9に枢着された短い真っ直ぐな第2リンク29によって連結されている。
第1リンク27は、前脚5に沿って斜め上方に延出する傾斜部27aと、座部11の下方で水平方向に延出する水平部27bを有している。
<手押し杆>
手押し杆15は逆U字状で、その下端が連結部25に取り付けられている。手押し杆15におけるU字の湾曲部の近傍にはブレーキレバー31が設けられている。
また、手押し杆15とリクライニングシート部17を構成する背もたれ部13との間には、リクライニングシート部17の傾動軸となる回転機構部33が設けられている。
また、一端が回転機構部33に枢着され、他端が前脚5と後脚9の連結部に枢着された肘掛部35が設けられている。
<リクライニングシート部>
リクライニングシート部17は、後脚9及び前脚5の上端近傍に設けられた座部11と、座部11の後端に連続して設けられた背もたれ部13とによって構成されている。そして、座部11の後端と、背もたれ部13の下端が枢着されて、背もたれ部13と座部11の成す角度が調整可能になっている。
また、背もたれ部13には、ほぼ全周に亘って枠部37が設けられており、枠部37の下部両側(背もたれ部13の下端よりも少し上の位置)が回転機構部33に回動可能に取り付けられている。
背もたれ部13の回動角度を変えることで、リクライニングの角度を変えることができる。本実施の形態では、4段階の傾動角度の変更が可能になっている。
また、座部11の下面は、図4、図5に示すように、下端が前脚5に枢着され上端が座部11の下面に枢着部材39を介して枢着された略L字状の支持リンク部材41で進退可能かつ上下動可能に支持されている。そして、図4に示すように、リクライニング前の状態では、枢着部材39が第1リンク27の水平部27bに移動可能に支持されている。これによって、座部11に乗った乳幼児の重さを支持可能になっている。
リクライニングシート部17の動作について、図4、図5に基づいて説明する。
リクライニングしていない状態、すなわち背もたれ部13を立てた状態では、前述したように、座部11の下面に設けられた枢着部材39が第1リンク27の水平部27bに支持された状態になっている(図4参照)。
この状態から、背もたれ部13を後方に傾動させると、傾動軸となる回転機構部33が背もたれ部13の下端よりも少し上に設けられていることから、図5の矢印Aで示すように、背もたれ部13と座部11との枢着部が斜め上方で前方に移動する。これと同時に、支持リンク部材41が座部11を支持した状態で、下端を回動軸として図中反時計回りに回動し、座部11が矢印Bで示すように前方に移動すると共に上方にせり上がる。
以上のように、本実施の形態のリクライニングシート部17においては、背もたれ部13の下端から所定の高さの両側部が手押し杆15に傾動可能に連結され、座部11の下面が支持リンク部材41で進退可能かつ上下動可能に支持されているので、背もたれ部13を後方に傾動することで、座部11が支持リンク部材41に支持されて前方に移動すると共に上方にせり上がる。このため、リクライニング時において、乳幼児の頭の位置が高くなり、例えば夏場のように路面の照り返しが強い時期において、寝かしている乳幼児の頭の位置を路面から離れた高い位置にすることができ、好適である。
なお、上記の例では、背もたれ部13の下端から所定の高さの両側部が手押し杆15に連結されて支持されている例であるが、本発明では、前記両側部を傾動可能に支持する部材は手押し杆15に限られず、他のベビーカーを構成する他のフレーム部材であってもよい。
背もたれ部13が後方に傾動した状態を保持するのは、回転機構部33であり、この回転機構部33の構造について、図6〜図13に基づいて以下に説明する。
まず、図6〜図13の各図について説明する。
図6は、図1に示した回転機構部33の近傍の拡大図であって、手押し杆15と背もたれ部13を除いた状態を示している。また、図7は、図6の分解斜視図であり、さらに、図8は図7と見る方向を変えた分解斜視図である。さらに、図9は、図6の状態からリクライニング機構に関連する部品のみを抽出して示した図であり、図10は図9と同様の部品のリクライニング動作途中の状態を示す図である。また、図11は背もたれ部13の内部構造を示した図であり、リクライニングを操作する操作機構を説明するための説明図であり、図12、図13は背もたれ部13の背面側を示した図であり、本発明の操作部としてのリクライニング操作部107の説明図である。
まず、回転機構部33を構成する部品について、主として図7、図8に基づいて説明する。回転機構部33は、カバー43と、係止片45と、係止片45を傾動可能に保持する係止片保持部材47と、基部品49と、雌側傾動規制板51と、雄側傾動規制板53と、大バネ55と、小バネ57と幌下骨保持リング59と、幌保持リング保持部材61と、幌上骨保持リング63とを備えて構成されている。
上記の部品のうち、カバー43、係止片45、係止片保持部材47及び雌側傾動規制板51が手押し杆15に固定され、基部品49と幌保持リング保持部材61が背もたれ部13の枠部37に固定され、他の部品は、基部品49と幌保持リング保持部材61側に回転又は軸方向移動可能に設けられるものである。
各部品の機能についてさらに詳細に説明する。
《係止片》
係止片45は、係止片保持部材47に軸部45aを傾動軸として傾動可能に取り付けられる。係止片45の下部には係止部45bが設けられ、肘掛部35の係合部65(図8参照)に係止可能になっている。係止片45は、下端が係止片45に当接し、上端が係止片保持部材47に当接する押圧バネ67によって常時係止方向に付勢されている。そして、ベビーカー1の使用状態で、係止片45が肘掛部35の係合部65aに係止することで、使用状態、すなわちベビーカー1が開いた状態を維持するようになっている。
ベビーカー1を折り畳む際には、手押し杆15のハンドルに設けられた折り畳み操作部68を操作することで、係止片45がワイヤ69によって引っ張られて、係止部45bの係止が解除して、折り畳み可能状態となる。
《係止片保持部材》
係止片保持部材47は、上述したように手押し杆15に固定されて係止片45を傾動可能に保持する。また、この機能に加えて、雌側傾動規制板51の固定部としても機能する。このため、係止片保持部材47は、後述する基部品49の開口部49aに挿通される凸部71を有し、凸部71に雌側傾動規制板51が小固定ネジ73で固定されている。
《基部品》
基部品49は、幌保持リング保持部材61と共に背もたれ部13の枠部37に固定され、手押し杆15に回転可能に支持されている。基部品49は、有底円筒形状をしており、底部に前述した開口部49aが設けられている。筒部49bには、雌側傾動規制板51、雄側傾動規制板53及び小バネ57が収容される。
また、基部品49の外周部には外方に張り出すフランジ部49cが設けられ、大バネ55の支持部として機能する。
《雌側傾動規制板》
雌側傾動規制板51は、内面側に雄側傾動規制板53の雄歯83が噛み合う雌歯75が設けられている。雌側傾動規制板51の中央には、後述する雄側傾動規制板53の外側中心軸部85が挿通される丸孔77が設けられている。また、雌側傾動規制板51には、板面に3個の長孔79が設けられているが、これは、図7に示す基部品49に設けられているボス軸81を挿通するためのものである。
《雄側傾動規制板》
雄側傾動規制板53は、外面側に雌歯75に噛み合う5個の雄歯83を有し、5個の雄歯83は周方向で略均等な位置に設けられている。雄側傾動規制板53の外面側には雌側傾動規制板51側に延出する外側中心軸部85が設けられ、雄側傾動規制板53の内面側には、先端にワイヤ105の連結部86を有し内側に延出する内側中心軸部87が設けられている。また、雄側傾動規制板53の板面には、3個の小径のガイド孔89が設けられている。このガイド孔89は、後述する幌保持リング保持部材61の外面側に設けられた3本のボス軸97及び基部品49のボス軸81が挿通されることで、雄側傾動規制板53がこれらボス軸81、97にガイドされて内外方向に移動可能になっている。
《大バネ》
大バネ55は大径の弦巻バネからなり、基部品49と幌下骨保持リング59との間に設けられて、幌下骨保持リング59を常時、幌保持リング保持部材61側に付勢する機能を有している。
《小バネ》
小バネ57は小径の弦巻バネからなり、雄側傾動規制板53の内側中心軸部87に挿通され、一端が雄側傾動規制板53の内面に他端が幌保持リング保持部材61の外面に当接することで、雄側傾動規制板53を常時外方、即ち雌側傾動規制板51側に付勢する機能を有している。
《幌下骨保持リング》
幌下骨保持リング59は、幌下骨保持部90を有する円筒体からなり図1に示す幌の下骨91を保持するものである。幌下骨保持リング59は、その一部が幌保持リング保持部材61に挿入されて幌保持リング保持部材61に対して回転可能になっている。幌下骨保持リング59の内面側には、突片部93が設けられ、後述する幌保持リング保持部材61に設けられた4箇所の凹部95に係合可能になっている。
《幌保持リング保持部材》
幌保持リング保持部材61は、略円盤状からなり、外面側には3本のボス軸97が設けられ、大固定ネジ99によって、幌保持リング保持部材61と基部品49が連結固定される。
《幌上骨保持リング》
幌上骨保持リング63は、幌上骨保持部101を有する円筒体からなり図1に示す幌の上骨103を保持するものであり、幌保持リング保持部材61の外周面が挿入され、該外周面に沿って無段階で回動可能になっている。
以上のように構成された回転機構部33の機能について、リクライニング、折り畳み、及び幌の開閉のそれぞれを個別に説明する。
<リクライニング関連機構>
まず、最も主要な機能として、リクライニングに関連する機能について図9〜図13に基づいて説明する。
図9、図10は、図8に示した回転機構部33の部品のうちのリクライニング機構の関連する部品のみを示した図であり、図9はリクライニング前の状態を示し、図10はリクライニングが可能な状態であって、背もたれ部13を所定の傾動角度で固定する前の状態を示している。
図9、図10に示すように、リクライニングに関連する主な部品は、雄側傾動規制板53と、雌側傾動規制板51である。雄側傾動規制板53は、小バネ57(図8参照)によって常時雌側傾動規制板51側に付勢されている。雄側傾動規制板53の内側中心軸部87には、図11に示すように、背もたれ部13の内面に沿うように設けられたワイヤ105の一端が連結されている。そして、ワイヤ105の他端は、図12に示す背もたれ部13の背面に設けられたリクライニング操作部107に連結されている。
背もたれ部13がリクライニングしていない状態では、図9に示すように、雄側傾動規制板53と雌側傾動規制板51とは互いの歯75、83が噛み合った状態になっている。前述したように、雄側傾動規制板53は背もたれ部13側に設けられ、雌側傾動規制板51は手押し杆15側に固定されているので、図9に示す状態では、雄側傾動規制板53は回転できず、よって背もたれ部13はリクライニング前の状態を保持できる。
リクライニングをする場合には、図13に示すように、リクライニング操作部107を操作することで、ワイヤ105に張力を与えると、図9の矢印で示す方向に雄側傾動規制板53が引っ張られる。これによって、雄側傾動規制板53は小バネ57の付勢力に抗して内方に移動して、図10に示すように、雄側傾動規制板53と雌側傾動規制板51の噛み合いが外れる。歯75、83の噛み合いが外れると、背もたれ部13が傾動可能になるので、操作者が背もたれ部13を下方に押すことで背もたれ部13が、図2、図3に示すように、その傾動角度を大きくする。このとき、前述したように、座部11が斜め上方にせり上がるリクライニングが行われる。
所定の角度まで背もたれ部13を傾動させた後、リクライニング操作部107を離すと、雄側傾動規制板53が小バネ57の付勢力によって雌側傾動規制板51側に移動して再び雄側傾動規制板53と雌側傾動規制板51が噛み合い、背もたれ部13がその傾動角度を維持することになる。
リクライニングを起こす際には、上記と同様に、リクライニング操作部107を操作して雄側傾動規制板53と雌側傾動規制板51の噛み合いを外して、傾斜角度を小さくする方向に背もたれ部13を起こすようにすればよく、所定の傾斜角度になったときにリクライニング操作部107を離すことで、背もたれ部13は当該傾斜角度を維持した状態となる。
以上の説明から分かるように、雌側傾動規制板51、雄側傾動規制板53及びリクライニング操作部107が本発明のリクライニング解除機構を構成している。
以上のように、本実施の形態のベビーカー1では、簡易な操作でリクライニングと、リクライニングの解除を行うことができる。
<折り畳み関連機構>
折り畳みに関連する部品は、係止片45と係止片保持部材47であり、ベビーカー1を使用する状態(図1の状態)では、係止片45の係止部45bが肘掛部35の係合部65aに係止しており、肘掛部35は手押し杆15に対して回転できないので、ベビーカー1は使用状態を維持することができる。
ベビーカー1を折り畳む際には、手押し杆15のハンドルに設けられた折り畳み操作部68を操作することで、係止片45がワイヤ69によって引っ張られて、係止部45bの係止が解除して、肘掛部35が手押し杆15に対して回転可能となるので、前脚5と後脚9の上端部の成す角度が小さくなるように前脚5と後脚9を近づけることが可能となり、折り畳むことができる。
折り畳んだ状態で、折り畳み操作部68を離すと、再び操作片の操作部が肘掛部35の係合部65bに係止して折り畳み状態を維持する。
<幌の開閉関連機構>
幌の開閉に関連する主な部品は、幌下骨保持リング59と、幌保持リング保持部材61及び幌上骨保持リング63である。
幌の下骨91を保持する幌下骨保持リング59は、大バネ55によって常時幌保持リング保持部材61に押し付けられ、幌下骨保持リング59に設けられた突片部93が幌保持リング保持部材61に設けられた4箇所の凹部95に係合して所定の位置で保持可能になっている。これによって、幌の開閉状態を所定の状態にすることができる。
なお、大バネ55による押し付け力はそれ程強くないので、幌の下骨91を操作することで、突片部93と凹部95との係合位置を変えることができる。
幌上骨保持リング63は、幌保持リング保持部材61の外周面に沿って無段階で回動可能になっており、これによって幌の下骨91と成す角度を調整でき、幌の開閉を調整することができる。
以上のように、本実施の形態のベビーカー1は、背もたれ部13の枠部37と手押し杆15との間に設けた回転機構部33において、背もたれ部13の傾動、幌の回動、折り畳みの際の回転の3つの機能を持たせており、それ故に、背もたれ部13を傾動可能に支持する軸部と同軸上に、日陰を作る幌の回動軸と、折り畳み機構の回動軸を設けることが可能となり、図1に示すようにベビーカー1全体の構造をシンプルにすることができる。
1 ベビーカー
3 前輪
5 前脚
7 後輪
9 後脚
11 座部
13 背もたれ部
15 手押し杆
17 リクライニングシート部
19 カバー体
21 フットレスト
23 後脚連結ステー
25 連結部(後脚)
27 第1リンク
27a 傾斜部
27b 水平部
29 第2リンク
31 ブレーキレバー
33 回転機構部
35 肘掛部
37 枠部
39 枢着部材
41 支持リンク部材
43 カバー
45 係止片
45a 軸部
45b 係止部
47 係止片保持部材
49 基部品
49a 開口部
49b 筒部
49c フランジ部
51 雌側傾動規制板
53 雄側傾動規制板
55 大バネ
57 小バネ
59 幌下骨保持リング
61 幌保持リング保持部材
63 幌上骨保持リング
65 係合部
65a 係合部(ベビーカーを使用する状態)
65b 係合部(折り畳み状態)
67 押圧バネ
68 折り畳み操作部
69 ワイヤ
71 凸部
73 小固定ネジ
75 雌歯
77 丸孔
79 長孔
81 ボス軸(基部品)
83 雄歯
85 外側中心軸部
86 連結部(雄側傾動規制板)
87 内側中心軸部
89 ガイド孔
90 幌下骨保持部
91 下骨
93 突片部
95 凹部
97 ボス軸(幌保持リング保持部材)
99 大固定ネジ
101 幌上骨保持部
103 上骨
105 ワイヤ(リクライニング関連機能)
107 リクライニング操作部

Claims (3)

  1. 下端に前輪を有する前脚と、下端に後輪を有する後脚と、該後脚及び前記前脚の上端近傍に設けられた座部と、該座部の後端に連続して設けられた背もたれ部と、下端が前記後脚に取り付けられて前記背もたれ部の両側外方を上方に延出する手押し杆とを有するベビーカーであって、
    前記座部の後端と、前記背もたれ部の下端が枢着されて、該背もたれ部と前記座部が傾動可能なリクライニングシート部を構成し、
    該リクライニングシート部は、
    前記背もたれ部の下端から所定の高さの両側部が傾動可能に支持され、前記座部の下面が、下端が前脚に枢着され上端が座部に支持可能に枢着された支持リンク部材で進退可能かつ上下動可能に支持され、前記背もたれ部を後方に傾動することで、前記座部が前記支持リンク部材に支持されて前方に移動すると共に上方にせり上がるように構成されていることを特徴とするベビーカー。
  2. リクライニングの解除機構を有し、背もたれ部の背面に操作部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のベビーカー。
  3. 前記背もたれ部を傾動可能に支持する軸部と同軸上に、日陰を作る幌の回動軸と、折り畳み機構の回動軸が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベビーカー。
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