JP2019155788A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット印刷装置において、吸着された状態で印刷が行われる被印刷媒体の印刷品質を向上させる。【解決手段】インクジェット印刷装置1は、被印刷媒体(用紙S)を吸着しながら搬送する吸着搬送部20と、この吸着搬送部20によって吸着された被印刷媒体(用紙S)にインクIKを吐出することによって印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷部10と、吸着搬送部20によって連続的に搬送される複数枚の被印刷媒体(用紙S)のうち、1枚目の被印刷媒体(用紙S1)には印刷ジョブに基づく印刷を行わず、2枚目(用紙S2)以降の被印刷媒体から印刷ジョブに基づく印刷を開始(ステップS5,S6)するように、印刷部10を制御する制御部61とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェット印刷装置に関する。
従来、インクジェット印刷装置において、インクジェットヘッドに対向して配置される搬送部として、無端帯状の搬送ベルトと、この搬送ベルトに設けられた貫通孔から気体を吸引することで被印刷媒体を吸着する吸引ファンとを有する吸着搬送部が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような吸着搬送部が被印刷媒体を吸着しながら搬送することによって、インクジェットヘッドは、被印刷媒体との間隔が一定に保たれた状態でインクを吐出することができる。
特開2009−298567号公報
ところで、上述のように被印刷媒体が吸着されながら搬送される場合、1枚目に搬送される被印刷媒体の搬送方向下流側は、被印刷媒体によって搬送ベルトの上面が覆われない開放空間となる。そのため、1枚目の被印刷媒体に対してインクジェットヘッドから吐出されたインクは、吸引の影響を強く受ける。これにより、サテライト(吐出されたインクの主滴ではない微小インク滴)の増加、インクの着弾精度の悪化などが引き起こされ、1枚目の被印刷媒体の特に先頭部分の印刷品質が悪化する。
本発明の目的は、吸着された状態で印刷が行われる被印刷媒体の印刷品質を向上させることができるインクジェット印刷装置を提供することである。
1つの態様では、インクジェット印刷装置は、被印刷媒体を吸着しながら搬送する吸着搬送部と、前記吸着搬送部によって吸着された前記被印刷媒体にインクを吐出することによって印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷部と、前記吸着搬送部によって連続的に搬送される複数枚の前記被印刷媒体のうち、1枚目の前記被印刷媒体には前記印刷ジョブに基づく印刷を行わず、2枚目以降の前記被印刷媒体から前記印刷ジョブに基づく印刷を開始するように、前記印刷部を制御する制御部とを備える。
前記態様によれば、吸着された状態で印刷が行われる被印刷媒体の印刷品質を向上させることができる。
一実施の形態に係るインクジェット印刷装置を示す構成図である。 一実施の形態に係るインクジェット印刷装置を示す制御構成図である。 (a)〜(c)は、吸着搬送に起因する印刷品質の悪化を説明するための説明図である。 一実施の形態における印刷方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、一実施の形態における片面印刷が行われる用紙の合流の可否を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は、一実施の形態における片面印刷が行われる表裏のある用紙の合流の可否を説明するための説明図である。 (a)〜(d)は、一実施の形態における両面印刷が行われる用紙の合流の可否を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施の形態に係るインクジェット印刷装置1を示す構成図である。
図2は、インクジェット印刷装置1を示す制御構成図である。
図1及び図2に示すように、インクジェット印刷装置1は、印刷部10と、吸着搬送部20と、給紙部30と、排紙部40とを備える。また、インクジェット印刷装置1は、図1に示す搬送ローラ51及び切替機構52と、図2に示す、制御部61、記憶部62、操作パネル部63、原稿読取部64、及びインターフェース部65とを更に備える。
印刷部10は、吸着搬送部20によって吸着された枚葉紙である用紙SにインクIK(図3(a)〜(c)参照)を吐出することによって印刷を行う。また、印刷部10は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型のインクジェットヘッドを有する。なお、用紙Sは、被印刷媒体の一例である。
また、印刷部10は、例えば、原稿読取部64によって読み取られた画像データ、又はインターフェース部65によってパーソナルコンピュータなどの外部機器から受信した画像データを含む印刷ジョブに基づく印刷を行う。
吸着搬送部20は、ベルト用ローラ21と、搬送ベルト22と、吸引ファン23とを有する。
ベルト用ローラ21は、複数(例えば3つ)配置されている。複数のベルト用ローラ21のうちの1つのベルト用ローラ21が駆動モータ(アクチュエータ)から動力を伝達される駆動ローラであり、その他のベルト用ローラ21が従動ローラである。
搬送ベルト22は、複数のベルト用ローラ21に架け渡された例えば無端帯状のベルトである。搬送ベルト22には、吸引ファン23によって吸引される気体を通すための貫通孔が複数形成されている。
吸引ファン23は、例えば搬送ベルト22の内部に配置され、下方に気体を吸引する。
なお、ベルト用ローラ21及び搬送ベルト22は、用紙Sを搬送する搬送手段の一例であり、吸引ファン23は、気体を吸引することによって用紙Sを吸着する吸引手段の一例である。すなわち、吸着搬送部20は、搬送手段及び吸引手段を有する。
給紙部30は、給紙台31と、スクレーパローラ32と、ピックアップローラ33とを有する。
給紙台31には、印刷前の用紙Sが積載される。
スクレーパローラ32は、給紙台31に積載された用紙Sのうち最上位に位置する用紙Sを繰り出して搬送する繰り出しローラである。
ピックアップローラ33は、スクレーパローラ32によって繰り出された用紙Sを搬送路R1へ搬送する。
排紙部40は、排紙台41と、排出ローラ42とを有する。
排紙台41には、インクジェット印刷装置1の内部(搬送路R1)から排出された印刷済みの用紙Sが積載される。
排出ローラ42は、インクジェット印刷装置1の内部から排紙台41へ用紙Sを排出する一対のローラである。
搬送ローラ51は、インクジェット印刷装置1内の搬送路R1に複数配置され、用紙Sを搬送する。
切替機構52は、用紙Sに両面印刷を行うために或いは後述する白紙とされた用紙Sを印刷部10に再搬送するために、印刷部10を通過した搬送路R1内の用紙Sの搬送経路を、印刷部10に再搬送するための循環搬送路R2側と排紙台41側とに切り替える。なお、循環搬送路R2において、用紙Sは表裏が反転する。
図2に示す制御部61は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部61は、インクジェット印刷装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit)を有する。
記憶部62は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置などである。
操作パネル部63は、各種操作を行うための操作キー、各種情報を表示する表示部などを有することでインクジェット印刷装置1の入力部及び表示部として機能する。操作パネル部63は、例えば、後述する、先端画質優先モードや、用紙Sを白紙として排出することが許容されるかなどのユーザによる設定を受け付ける。
原稿読取部64は、原稿から画像データを読み取るスキャナを有する。
インターフェース部65は、有線又は無線で接続されるパーソナルコンピュータなどの各種機器との間での各種情報の授受を行う。上述のように、インターフェース部65は、パーソナルコンピュータなどの外部機器から画像データを含む印刷ジョブを受信可能であるとよい。
なお、上述のインクジェット印刷装置1は、あくまで一例であり、インクジェット印刷装置1としては、用紙Sを吸着しながら搬送する吸着搬送部20と、この吸着搬送部20によって吸着された用紙SにインクIKを吐出することによって印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷部10と、この印刷部10を制御する制御部61とを備えるものであればよい。
図3(a)〜(c)は、吸着搬送部20による吸着搬送に起因する印刷品質の悪化を説明するための説明図である。
図3(a)に示すように、吸着搬送部20によって吸着されながら搬送される1枚目の用紙S1の搬送方向Dの下流側(図3(a)における右側)は、用紙Sによって搬送ベルト22の上面が覆われない開放空間となる。そのため、1枚目の用紙S1に対して印刷部10のインクジェットヘッドから吐出される破線で示すインクIKは、吸引ファン23による吸引の影響を強く受ける。これにより、インクIKの着弾位置が搬送方向Dの下流側にずれたり、或いは、サテライト(吐出されたインクIKの主滴ではない微小インク滴)が増加したりする。したがって、1枚目の用紙S1の印刷品質が悪化する。
なお、図3(b)に示すように印刷部10のうち搬送方向Dの下流側から吐出されるインクIKは、図3(a)に示すように印刷部10のうち搬送方向Dの上流側から吐出されるインクIKと比較して、1枚目の用紙S1が開放空間を覆う面積が大きくなるため、吸引の影響を受けにくい。したがって、印刷品質の悪化を招きにくい。また、図示はしないが、1枚目の用紙S1のうち搬送方向Dの後端部分に吐出されるインクIKは、1枚目の用紙S1の先端部分が開放空間の一部を覆うため、先端部分よりも吸引の影響を受けにくい。
また、図3(c)に示すように、1枚目の用紙S1と連続的に搬送される2枚目の用紙S2の搬送方向Dの下流側は、1枚目の用紙S1によって開放空間の一部が覆われる。そのため、2枚目の用紙S2に対して印刷部10から吐出されるインクIKは、吸引の影響を受けにくい。なお、連続的に搬送される用紙Sは、例えば、搬送方向Dにおいて、用紙Sの1枚分未満の長さの紙間で搬送される。より望ましくは、連続的に搬送される用紙Sは、数10mm以下或いは数10msec以下の紙間で搬送されるとよい。
本実施の形態では、上述の吸引ファン23による吸引の影響を回避するため、制御部61は、吸着搬送部20によって搬送される1枚目の用紙S1には印刷ジョブに基づく印刷を行わず、連続的に搬送される複数枚の用紙Sのうちの2枚目以降の用紙Sから印刷ジョブに基づく印刷を開始するように、印刷部10を制御する。
図4は、本実施の形態における印刷方法を示すフローチャートである。
なお、図4に示す各処理は、図2に示す制御部61によって行われる処理である。
まず、制御部61は、先端画質優先モードが設定されているかを判定する(ステップS1)。この先端画質優先モードは、用紙Sの先頭部分(例えば、図3(a)〜(c)に示す搬送方向Dにおける中央部分よりも先端側)の印刷品質を悪化させない条件で印刷を行うために設定されるモードであるが、先端画質優先モードに代えて、印刷速度よりも印刷品質を優先される高精細モードなどの他のモードであるか否かによって判定が行われてもよい。また、これらのモードは、上述のように操作パネル部63においてユーザによって設定されてもよいし、或いは、インターフェース部65が、パーソナルコンピュータ等の外部機器においてユーザによって選択された情報を取得することで設定されてもよい。
先端画質優先モードが設定されている場合(ステップS1:YES)、制御部61は、印刷ジョブの画像データに基づき、先頭部分の印刷内容が画像悪化条件を満たすかを判定する(ステップS2)。この画像悪化条件は、例えば、搬送方向Dにおける用紙Sの先端から所定の距離までの範囲における印字率である。印字率については、上述のように、印刷部10のうち搬送方向Dの上流側から吐出されるインクIKよりも下流側から吐出されるインクIKの方が吸引の影響を受けやすいため、下流側から吐出されるインクIKのみを条件としたり或いは下流側から吐出されるインクIKの比重を高めた条件としたりするとよい。また、例えば黄色よりも黒色の方が、上述の吸着搬送部20の吸引による印刷品質の悪化が目立ちやすいため、一部の印刷色(例えば黒色)のみに基づく条件であってもよいし、或いは、印刷色ごとに重み付けが行われた条件であってもよい。また、用紙Sの先頭部分の印刷の有無、すなわち印字率が0%か否かという条件であってもよい。また、用紙Sの先端からの距離が近いほど比重が高くなるように、用紙Sのうち区切られた領域ごとの印字率から演算が行われる条件であってもよい。
制御部61は、先端画質優先モードが設定されていない場合(ステップS1:NO)、又は先頭部分の印刷内容が画像悪化条件を満たさない場合(ステップS2:NO)、印刷部10に通常印刷動作を実行させる(ステップS3)。すなわち、制御部61は、図1に示す搬送路R1において吸着搬送部20によって吸着されながら搬送される用紙Sごとに印刷部10に印刷動作を実行させる。
制御部61は、先頭部分の印刷内容が画像悪化条件を満たす場合(ステップS2:YES)、吸着搬送部20によって搬送される図3(a)等に示す1枚目の用紙S1には印刷ジョブに基づく印刷を印刷部10に行わせずに、この印刷部10を通過した1枚目の用紙S1を図1に示す循環搬送路R2を経て印刷部10に再搬送するか(ステップS5)或いは排紙台41に白紙として排出するか(ステップS6)、すなわち用紙Sの合流の可否を判定する(ステップS4)。この合流の可否の判定処理は、印刷条件(例えば、印刷枚数、片面印刷であるか両面印刷であるか、用紙Sのサイズ、このサイズによって定まる後述する循環間隔Cなど)に基づいて行われるとよい。
1枚目の用紙S1が合流可能であれば(ステップS4:YES)、制御部61は、1枚目の用紙S1を白紙とし、2枚目の用紙S2から印刷を開始し、1枚目の用紙S1は循環搬送路R2を経て印刷部10に再搬送させるように印刷部10、切替機構52等を制御する(ステップS5)。
1枚目の用紙S1が合流可能でなければ(ステップS4:NO)、制御部61は、1枚目の用紙S1を白紙とし、2枚目の用紙S2から印刷を開始し、1枚目の用紙S1は白紙として排紙部40に排出されるように印刷部10、切替機構52等を制御する(ステップS6)。
なお、1枚目の用紙S1を白紙として排紙部40に排出する場合であっても、ユーザにそのことを知らせるために、1枚目の用紙S1に、白紙で排出された用紙であることを表す印刷(例えば、「この用紙には印刷品質向上のため印刷は行っておりません」など)、すなわち印刷ジョブに基づかない印刷を行ってもよい。
また、印刷が開始される用紙Sは、連続的に搬送される複数枚の用紙Sのうち2枚目の用紙S2ではなく3枚目以降の用紙Sであってもよい。
また、用紙Sを白紙として排出することが許容されるか否かをユーザによって設定可能であってもよい。用紙Sを白紙として排出することが許容されない設定がされている場合には、制御部61は、1枚目の用紙S1であっても印刷ジョブに基づく印刷を印刷部10に行わせる。
上述の合流の可否の判定処理(ステップS4)に関して、まず、図5(a)及び(b)に示すように、用紙Sに片面印刷が行われる場合で、且つ、循環搬送路R2を経て印刷部10に再搬送されるまでの循環間隔Cが3枚の場合(間に他の2枚の用紙Sが搬送可能な場合)を例に考える。なお、以下の説明では、循環搬送路R2において用紙Sを待機させることができず、用紙Sが循環間隔Cのタイミングで合流することになるものとする。また、網掛けの1枚目の用紙S1の「白」は、印刷が行われないことを表す。また、用紙Sの括弧内の数字は、印刷が行われる順番を表す。
まず、図5(a)に示すように、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)以上の場合、1枚目の用紙S1を白紙にすると(すなわち、連続的に搬送される複数枚の用紙Sのうち1枚目に印刷が行わないようにすると)、2枚目の用紙S2に1回目の印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の印刷が行われた後に、再搬送される1枚目の用紙S1に3回目の印刷が行われる。このように、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)以上の場合には、1枚目の用紙S1を合流させることができる。
一方、図5(b)に示すように、印刷枚数が循環回数C(例えば3枚)未満の場合(例えば2枚の場合)、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が印刷部10に再搬送されてくるが、既に印刷が終了しているため、1枚目の用紙S1が白紙として排紙部40に排出されることになる。したがって、1枚目の用紙S1を合流させることができない。
次に、図6(a)〜(c)に示すように、表裏がある用紙Sの例えば表面のみに片面印刷が行われる場合を例に考える。
まず、図6(a)に示すように、印刷枚数が2C−1(例えば5枚)以上の場合、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が印刷部10に再搬送されるが、この段階では循環搬送路R2によって表裏が反転するため、1枚目の用紙S1の印刷部10側の面が裏面となっている。そのため、再び1枚目の用紙S1を白紙にし、4枚目の用紙S4に3回目の印刷が行われ、5枚目の用紙S5に4回目の印刷が行われた後に、再搬送される1枚目の用紙S1に5回目の印刷が行われる。このように、印刷枚数が2C−1(例えば5枚)以上の場合には、表裏のある1枚目の用紙S1を合流させることができる。
一方、図6(b)に示すように、印刷枚数が2C−1(例えば5枚)未満の場合(例えば4枚の場合)、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が印刷部10に再搬送されるが、この段階では1枚目の用紙S1の印刷部10側の面が裏面となっている。そのため、再び1枚目の用紙S1を白紙にすると、4枚目の用紙S4に3回目の印刷が行われ、5枚目の用紙S4に4回目の印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が再搬送されてくる。しかし、既に4回の印刷が終了しているため、1枚目の用紙S1が白紙として排紙部40に排出されることになる。したがって、1枚目の用紙S1を合流させることができない。
なお、図6(c)に示すように、印刷枚数が2C−1(例えば5枚)未満の場合であっても、1枚目の用紙S1を白紙にした後、二点鎖線で示す2枚分の印刷間隔を空けて(2枚の用紙Sの搬送を行わずに)、再搬送される裏面となる1枚目の用紙S1を再び白紙にし、2枚目の用紙S2に1回目の印刷を行い、3枚目の用紙S3に2回目の印刷を行った後に、再搬送される1枚目の用紙S1に3回目の印刷を行うことができる。このように、表裏のある用紙Sであっても、白紙排出を抑制するために所定枚数(例えば2枚)分の用紙Sの搬送を行わないようにすれば(印刷時間を遅らせることができれば)、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)以上である場合に、表裏のある1枚目の用紙S1を合流させることができる。
次に、図7(a)〜(d)に示すように、用紙Sに両面印刷が行われる場合を例に考える。なお、黒色の用紙Sは、裏面印刷が行われる用紙Sを表す。
まず、図7(a)に示すように、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)の倍数の場合、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の表面印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の表面印刷が行われた後に、再搬送される1枚目の用紙S1に3回目の表面印刷が行われる。その後、再搬送される2枚目の用紙S2に1回目の裏面印刷が行われ、再搬送される3枚目の用紙S3に2回目の裏面印刷が行われ、再搬送される1枚目の用紙S1に3回目の裏面印刷が行われる。その後は、4,5,6枚目の用紙S4,S5,S6に4,5,6回目の表面印刷が順に行われ、再搬送される4,5,6枚目の用紙S4,S5,S6に4,5,6回目の裏面印刷が順に行われる。その後、同様に、3枚ずつ用紙Sに表面印刷が順に行われ、再搬送される3枚の用紙Sに裏面印刷が順に行われる。このように、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)の倍数の場合には、1枚目の用紙S1を合流させることができる。
なお、図7(b)に示すように、印刷枚数が2C−1の場合であっても、1枚目の用紙S1を2回再搬送させることで(すなわち印刷部10を2回通過させて3回目に印刷が行われるようにすることで)、合流させることができる。
例えば、図7(b)に示すように、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の表面印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の表面印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が再搬送されるが、再び1枚目の用紙S1を白紙にし、再搬送される2枚目の用紙S2に1回目の裏面印刷が行われ、再搬送される3枚目の用紙S3に2回目の裏面印刷が行われる。その後、再搬送される1枚目の用紙S1に3回目の表面印刷が行われ、4枚目の用紙S4に4回目の表面印刷が行われ、5枚目の用紙S5に5回目の表面印刷が行われ、再搬送される1,4,5枚目の用紙S1,S4,S5に3,4,5回目の裏面印刷が順に行われる。その後、3枚ずつ用紙Sに表面印刷が順に行われ、再搬送される3枚の用紙Sに裏面印刷が順に行われる。このように、印刷枚数が2C−1の場合にも、1枚目の用紙S1を合流させることができる。
図7(b)の例では、図6(a)の例と同様に、1枚目の用紙S1を2回再搬送させるため、1枚目の用紙S1の表面印刷を表面に行うことができる。すなわち、表裏のある用紙Sに両面印刷を行う場合に、1枚目の用紙S1を合流させることができる。なお、図7(a)において最初に白紙とする1枚目の用紙S1を、図6(c)に示すように予め白紙とした後に2枚分の用紙Sの搬送を行わずに再搬送した1枚目の用紙S1とすることで、1枚目の用紙S1を2回再搬送し、表面印刷を表面に行うことができる。したがって、このようにすることで、図7(a)の例のように印刷枚数が循環間隔Cの倍数であっても、表裏のある用紙Sに両面印刷を行う場合に、1枚目の用紙S1を合流させることができる。
一方、図7(c)に示すように、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)でも2C−1(例えば5枚)でもない場合(例えば2枚の場合)、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の表面印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の表面印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が再搬送される。この段階で2回の表面印刷が終了しているため、再び1枚目の用紙S1を白紙にすると、再搬送される2枚目の用紙S2に1回目の裏面印刷が行われ、再搬送される3枚目の用紙S3に2回目の裏面印刷が行われた後に1枚目の用紙S1が再搬送されてくる。しかし、既に表面印刷及び裏面印刷が終了しているため、1枚目の用紙S1が白紙として排出されることになる。したがって、1枚目の用紙S1を合流させることができない。
また、図7(d)に示すように、印刷枚数が循環間隔C(例えば3枚)でも2C−1(例えば5枚)でもない場合(例えば4枚の場合)、1枚目の用紙S1を白紙にすると、2枚目の用紙S2に1回目の表面印刷が行われ、3枚目の用紙S3に2回目の表面印刷が行われた後に1枚目の用紙S1に3回目の表面印刷が行われる。その後、再搬送される2枚目の用紙S2に1回目の裏面印刷が行われ、再搬送される3枚目の用紙S3に2回目の裏面印刷が行われ、再搬送される1枚目の用紙S1に3回目の裏面印刷が行われる。その後、4枚目の用紙S4に4回目の表面印刷が行われるが、この段階で4回の表面印刷が終了する。そのため、4枚目の用紙S4の裏面印刷を行うために、2枚分の用紙Sの搬送を行わず、その後、4枚目の用紙S4に4回目の裏面印刷を行う必要がある。しかし、4回目の裏面印刷が行われるとき、4枚目の用紙S4は、搬送間隔を空けて搬送されるため、連続的に搬送される複数枚の用紙Sのうち1枚目の用紙S1と同視できる。したがって、吸引ファン23による吸引の影響を受ける。そのため、2枚分の用紙Sの搬送を行わないのではなく、1枚分のみ用紙Sの搬送を行わずに5枚目の用紙S5を白紙にすることになる。その後、再搬送される4枚目の用紙Sに4回目の裏面印刷が行われると、既に表面印刷及び裏面印刷が終了しているため、5枚目の用紙S5が白紙として排出されることになる。したがって、1枚目と同視できる5枚目の用紙S5を合流させることができない。
以上説明した本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、被印刷媒体の一例である用紙Sを吸着しながら搬送する吸着搬送部20と、この吸着搬送部20によって吸着された用紙SにインクIKを吐出することによって印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷部10と、吸着搬送部20によって連続的に搬送される複数枚の用紙Sのうち、1枚目の用紙S1には印刷ジョブに基づく印刷を行わず、2枚目以降の用紙Sから印刷ジョブに基づく印刷を開始(図4のステップS5,S6)するように、印刷部10を制御する制御部61とを備える。
そのため、図3(c)に示すように、印刷が行われる用紙S(例えば2枚目の用紙S2)の搬送方向Dの下流側に位置する用紙S(例えば1枚目の用紙S1)が搬送ベルト22の上面を覆うことができる。これにより、印刷部10から吐出されたインクIKが、吸引手段の一例である吸引ファン23による気体の吸引の影響を受けにくくなり、インクIKの着弾位置が搬送方向Dの下流側にずれたり、或いは、サテライト(吐出されたインクIKの主滴ではない微小インク滴)が増加したりするのを抑制することができる。したがって、1枚目の用紙S1の特に吸引の影響を受けやすい先頭部分の印刷品質が悪化するのを防止することができる。よって、本実施の形態によれば、吸着された状態で印刷が行われる被印刷媒体(1枚目の用紙S1)の印刷品質を向上させることができる。
また、本実施の形態では、制御部61は、1枚目の用紙S1の先頭部分へ印刷される印刷内容に基づき、この1枚目の用紙S1に印刷部10による印刷を行うか否かを判定する(図4のステップS2)。これにより、吸引ファン23の吸引による印刷品質の影響を受けにくい用紙Sについては1枚目の用紙S1であっても印刷を行うことで、印刷終了までの時間を短縮することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体を吸着しながら搬送する吸着搬送部と、
前記吸着搬送部によって吸着された前記被印刷媒体にインクを吐出することによって印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷部と、
前記吸着搬送部によって連続的に搬送される複数枚の前記被印刷媒体のうち、1枚目の前記被印刷媒体には前記印刷ジョブに基づく印刷を行わず、2枚目以降の前記被印刷媒体から前記印刷ジョブに基づく印刷を開始するように、前記印刷部を制御する制御部と
を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
[付記2]
前記制御部は、前記1枚目の被印刷媒体の先頭部分へ印刷される印刷内容に基づき、当該1枚目の被印刷媒体に前記印刷部による印刷を行うか否かを判定する
ことを特徴とする付記1記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
10 印刷部
20 吸着搬送部
21 ベルト用ローラ
22 搬送ベルト
23 吸引ファン
30 給紙部
31 給紙台
32 スクレーパローラ
33 ピックアップローラ
40 排紙部
41 排紙台
42 排出ローラ
51 搬送ローラ
52 切替機構
61 制御部
62 記憶部
63 操作パネル部
64 原稿読取部
65 インターフェース部
R1 搬送路
R2 循環搬送路
S 用紙

Claims (2)

  1. 被印刷媒体を吸着しながら搬送する吸着搬送部と、
    前記吸着搬送部によって吸着された前記被印刷媒体にインクを吐出することによって印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷部と、
    前記吸着搬送部によって連続的に搬送される複数枚の前記被印刷媒体のうち、1枚目の前記被印刷媒体には前記印刷ジョブに基づく印刷を行わず、2枚目以降の前記被印刷媒体から前記印刷ジョブに基づく印刷を開始するように、前記印刷部を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記1枚目の被印刷媒体の先頭部分へ印刷される印刷内容に基づき、当該1枚目の被印刷媒体に前記印刷部による印刷を行うか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
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