JP2019155780A - 成形装置 - Google Patents

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【課題】矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を容易に製造可能とする。【解決手段】いずれも水平に延びる第1〜第4の4つのスラットコンベア10A〜10Dを有し、第2スラットコンベア10Bは上下方向に変位可能であり、第3スラットコンベア10Cは左右方向に変位可能であり、第4スラットコンベア10Dは左右方向及び上下方向の両方向に変位可能である。4つのスラットコンベア10A〜10Dによって形成された矩形断面の空洞を未硬化の繊維強化発泡樹脂が、その4つのスラットコンベア10A〜10Dによって搬送される。4つのスラットコンベア10A〜10Dを加熱又は冷却するための加熱冷却機構が設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を製造する成形装置に関するものである。
近年、繊維強化発泡樹脂体が注目を集めている。すなわち、繊維強化発泡樹脂体は、軽量であるとともに高い強度を有しているため、種々の場面において好適に使用され得る。
繊維強化発泡樹脂体は、例えば、特許文献1に開示されている技術によって、成形されて製造される。
ところで、前述した背景により、棒状のものや帯板状のもの等、一方向に直線的に延びる製品についても、繊維強化発泡樹脂体によって形成されることが望まれている。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、2つの型によって形成されるキャビティ内に溶融状態の繊維強化発泡樹脂が射出されて成形されるものであり、一方向に長く延びるものを成形するのには適していない。
再表2011−142305号公報
本発明は、四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を容易に製造することができる成形装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するために、本発明の第1の態様は、四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を製造する成形装置であって、前記四角形断面の4つの各辺に対応して配設された4つのスラットコンベアを有し、前記4つのスラットコンベアによって形成された空洞を未硬化の繊維強化発泡樹脂が当該4つのスラットコンベアによって搬送される、成形装置である。
この態様の成形装置においては、4つのスラットコンベアによって形成された空洞内に供給された未硬化の繊維強化発泡樹脂が、当該4つのスラットコンベアによって搬送される際に、その空洞の断面に対応した形状に沿って硬化し得る。
こうして、その空洞の断面に対応する四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が成形され得る。
なお、「四角形」には、縦と横の寸法が同一又は同一に近い場合に限らず、縦と横の寸法が大きく異なる場合も含まれる。前者の場合は、角棒状の繊維強化発泡樹脂体が成形され、後者の場合は、帯板状の繊維強化発泡樹脂体が成形され得る。
このことは、本発明の他の態様においても同様である。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の成形装置であって、前記4つのスラットコンベアのうちの少なくとも一部が変位可能であり、前記空洞の断面の大きさ及び/又は形状が可変である、成形装置である。
この態様の成形装置では、第1の態様の成形装置の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、4つのスラットコンベアのうちの少なくとも一部が変位されることによって空洞の断面の大きさ及び/又は形状が変更され、前述のようにして成形される繊維強化発泡樹脂体の断面の大きさ及び/又は形状が変更されることとなる。
こうして、この発明の成形装置では、種々の大きさ及び/又は形状の四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が成形され得る。
本発明の第3の態様は、本発明の第1の態様の成形装置であって、前記4つのスラットコンベアとして第1スラットコンベア、第2スラットコンベア、第3スラットコンベア及び第4スラットコンベアを有し、前記第1スラットコンベアと前記第4スラットコンベアとが対向し、前記第2スラットコンベアと前記第3スラットコンベアとが対向しており、前記第2スラットコンベアが少なくとも自身の幅方向に変位可能であり、前記第3スラットコンベアが少なくとも前記第2スラットコンベアに対して接近・離隔する方向に変位可能であり、前記第4スラットコンベアが自身の幅方向に変位可能であるとともに、前記第1スラットコンベアに対して接近・離隔する方向に変位可能である、成形装置である。
この態様の成形装置では、第1の態様の成形装置の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、第2スラットコンベアが少なくとも自身の幅方向等に適宜変位され、第3スラットコンベアが少なくとも第2スラットコンベアに対して接近・離隔する方向等に適宜変位され、第4スラットコンベアが自身の幅方向に適宜変位されるとともに第1スラットコンベアに対して接近・離隔する方向に適宜変位されることによって、4つのスラットコンベアによって形成される空洞の断面の大きさ及び/又は形状が変更され、成形される繊維強化発泡樹脂体の断面の大きさ及び/又は形状が変更されることとなる。
こうして、この態様の成形装置では、種々の大きさ及び/又は形状の四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が成形され得る。
本発明の第4の態様は、矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を製造する成形装置であって、前記矩形断面の4つの各辺に対応して配設された4つのスラットコンベアを有し、前記4つのスラットコンベアとして第1スラットコンベア、第2スラットコンベア、第3スラットコンベア及び第4スラットコンベアを有し、前記第1スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの下辺に対応し、前記第2スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの左辺及び右辺のうちの一方に対応し、前記第3スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの左辺及び右辺のうちの他方に対応し、前記第4スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの上辺に対応し、前記第2スラットコンベアは上下方向に変位可能であり、前記第3スラットコンベアは左右方向に変位可能であり、前記第4スラットコンベアは左右方向及び上下方向の両方向に変位可能であり、前記4つのスラットコンベアによって形成された空洞を未硬化の繊維強化発泡樹脂が当該4つのスラットコンベアによって搬送される、成形装置である。
この態様の成形装置においては、第1〜第4スラットコンベアの4つのスラットコンベアによって形成された空洞内に供給された未硬化の繊維強化発泡樹脂が、当該4つのスラットコンベアによって搬送される際に、その空洞の断面に対応した形状に沿って硬化し得る。
こうして、その空洞の断面に対応する矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が成形され得る。
なお、「矩形」とは、「四角形」のうち、すべての角が直角のものをいう。すなわち、正方形及び長方形(狭義)のことをいい、広義の長方形のことをいう。
また、この態様の成形装置では、第2スラットコンベアが上下方向に適宜変位され、第3スラットコンベアが左右方向に適宜変位され、第4スラットコンベアが左右方向及び上下方向に適宜変位されることによって、4つのスラットコンベアによって形成される空洞の断面の大きさ及び/又は形状(縦横比)が変更され、成形される繊維強化発泡樹脂体の断面の大きさ及び/又は形状(縦横比)が変更されることとなる。
こうして、この発明の成形装置では、種々の大きさ及び/又は形状(縦横比)の矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が成形され得る。
本発明の第5の態様は、本発明の第1〜第4のいずれかの態様の成形装置であって、前記4つのスラットコンベアの少なくとも一部を加熱又は冷却するための加熱冷却機構が設けられている、成形装置である。
この態様の成形装置では、第1〜第4のいずれかの態様の成形装置の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、加熱冷却機構の作用に基づいて4つのスラットコンベアのうちの少なくとも一部が加熱又は冷却されることによって、4つのスラットコンベアによって形成された空洞内を未硬化の繊維強化発泡樹脂が当該4つのスラットコンベア搬送される際に、当該繊維強化発泡樹脂が加熱又は冷却される。
これによって、その未硬化の繊維強化発泡樹脂がより効率的に硬化し得る。
こうして、空洞の断面に対応する四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が、より効率的に成形され得る。
なお、この態様の一例として、4つのスラットコンベアのうちの少なくとも一部のうち、その長さ方向(未硬化の繊維強化発泡樹脂の搬送方向)における各部位において加熱又は冷却の度合いが異なるようにされ、各部位における温度が異なるようにされていてもよい。
本発明の第6の態様は、本発明の第5の態様の成形装置であって、前記加熱冷却機構は、前記スラットコンベアを通るダクトを有し、当該ダクトに加熱又は冷却用の流体が流れるものである、成形装置である。
この態様の成形装置では、第5の態様の成形装置の作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
すなわち、加熱又は冷却用の流体(気体又は液体)がダクトを流れることによって、スラットコンベアが効率的に加熱又は冷却される。
これによって、未硬化の繊維強化発泡樹脂がより効率的に加熱又は冷却され、より効率的に硬化し得る。
こうして、空洞の断面に対応する四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体が、より効率的に成形され得る。
本発明の一実施例の成形装置の最重要部を抽出して示す斜視図である。 本発明の一実施例の成形装置の要部を示す分解斜視図である。下流側から見た図である。このことは、図3A〜図4においても同様である。 本発明の一実施例の成形装置の要部の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施例の成形装置の要部の他の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施例の成形装置を示す縦断面図である。この成形装置の長さ方向と垂直な鉛直面によって仮想的に切断した断面を示す。 本発明の一実施例の成形装置を示す縦断面図である。この成形装置の長さ方向に延びる鉛直面によって仮想的に切断した断面を示す。 本発明の一実施例の成形装置を示す縦断面図である。この成形装置の長さ方向に延びる水平面によって仮想的に切断した断面を示す。 本発明の一実施例の成形装置のうちのスラット等を示す拡大図である。(a)はスラット連結体の一部の分解斜視図である。第1スラットコンベアについては、斜め下方から見た図である。(b)はスラットコンベアの要部を示す断面図である。 本発明の一実施例の成形装置の要部の一部を示す縦断面図である。この成形装置の長さ方向と垂直な鉛直面によって仮想的に切断した断面を示す。下流側から見た図である。これらのことは、図7B〜図8Bにおいても同様である。 本発明の一実施例の成形装置の要部の他の一部を示す縦断面図である。 本発明の一実施例の成形装置の要部を示す縦断面図である。空洞の断面が最大の大きさにされている状態を示す。 本発明の一実施例の成形装置の要部を示す縦断面図である。空洞の断面が最小の大きさにされている状態を示す。
次に、本発明の一実施例の成形装置について、図面に基づいて説明する。
まずは、その概要について、図1に基づいて説明する。
この成形装置は、4つのスラットコンベア(第1スラットコンベア10A,第2スラットコンベア10B,第3スラットコンベア10C,第4スラットコンベア10D)を有している。いずれも、その進行方向は水平(又はほぼ水平)である。
4つのスラットコンベア10A〜10Dに囲まれるようにして、空洞12が形成されている。
第1スラットコンベア10Aは、空洞12の下方に位置し、その幅方向は水平である。
第2スラットコンベア10Bは、被搬送物Wの進行方向を基準に空洞12の右側に位置し、その幅方向は鉛直である。
第3スラットコンベア10Cは、被搬送物Wの進行方向を基準に空洞12の左側に位置し、その幅方向も鉛直である。
第4スラットコンベア10Dは、空洞12の上方に位置し、その幅方向は水平である。
各スラットコンベア10A〜10Dは、水平(又はほぼ水平)に延びている。
第1スラットコンベア10Aと第4スラットコンベア10Dとは平行(又はほぼ平行)である。第2スラットコンベア10Bと第3スラットコンベア10Cとは平行(又はほぼ平行)である。
各スラットコンベア10A〜10Dは、多数の平板状のスラット20を有し、それらスラット20が循環することによって被搬送物Wが搬送される。なお、各スラットコンベア10A〜10Dのスラット20について、各々、スラット20A〜20Dとも示すこととする。
すなわち、4つのスラットコンベア10A〜10Dによって、矩形断面を有し一方向に直線的に延びる空洞12が形成されている。空洞12の断面の大きさは、その長さ方向におけるいずれかの部位においても同一である(又は、上流側から下流側に向かって徐々に小さくなっている)。
そして、未硬化の繊維強化発泡樹脂W1が、その空洞12を通って上流側から下流側に向けて搬送され、その際に固化することによって、空洞12の断面に対応した矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体W2が成形(製造)されるのである。
なお、空洞12の断面の大きさが上流側から下流側に向かって徐々に小さくなっている場合は、空洞12の最下流部の断面に対応した矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体W2が成形(製造)される。
また、第1スラットコンベア10Aは位置固定的に設けられているが、その他のスラットコンベア10B〜10Dは、変位(移動)可能である。
すなわち、第2スラットコンベア10Bは、上下方向(鉛直方向)に変位可能である。
第3スラットコンベア10Cは、左右方向(水平方向)に変位可能である。
第4スラットコンベア10Dは、左右方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に変位可能である。
こうして、上述したように4つのスラットコンベア10A〜10Dによって形成される空洞12の矩形断面の大きさ及び形状(縦横比)が、種々のものに変更され得る。
これによって、種々の大きさ及び形状(縦横比)の矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体W2を成形(製造)することができるのである。
次に、この成形装置について詳細に説明する。
図4に示すように、この成形装置は、ほぼ閉じた空間を形成するハウジング80内に設けられている。
ハウジング80は、被搬送物W(図1)の搬送方向に沿って長く延びる一対の側壁部83a,83b及び上板部84を有するとともに、上流端及び下流端における上流端壁部及び下流端壁部(いずれも符号省略)を有している。こうして、床面82とともに、ほぼ閉じた空間を形成している。
この成形装置は、ハウジング80内において、フレーム90を有している。
フレーム90は、図2〜図4に示すように、左右一対の下方長さ方向材91a,91b,多数の下方幅方向材92,左右に多対状の鉛直方向材93a,93b,多数の上方幅方向材94を有している。フレーム90(図4)は、これらが結合されて形成されている。各方向材91a,91b,92,93a,93b,94は、いずれも矩形断面を有し一方向に長く延びる棒状をしている。
図2〜図5Bに示すように、左右一対の下方長さ方向材91a,91bは、床面82(そのうちの溝状の凹部(符号省略))上に設置され、この成形装置の長さ方向(4つのスラットコンベア10A〜10Dの搬送方向)に沿って延びている。
下方幅方向材92は、この成形装置の幅方向に延び、この成形装置の長さ方向に沿って床面82上に多数設置されている。各下方幅方向材92は、左右一対の下方長さ方向材91a,91bを連結している。
鉛直方向材93a,93bは、鉛直方向に延び、左右に多対状に配設されいる。各鉛直方向材93a,93bは、各下方幅方向材92に対応して配設され、その下端部は左右一対の下方長さ方向材91a,91bに結合されている。
上方幅方向材94は、この成形装置の幅方向に延び、この成形装置の長さ方向に沿って多数配設されている。各上方幅方向材94は、各対状の鉛直方向材93a,93bの上端部同士を連結している。
図2〜図5Bに示すように、第1スラットコンベア10A〜第4スラットコンベア10Dは、フレーム90(図4)内に設けられている。また、この成形装置には、制御装置(図示省略)が伴っており、種々の制御がされる。
各スラットコンベア10A〜10Dは、その進行(循環)方向に沿って多数のスラット20(20A〜20D)を有している。多数のスラット20は無端状に連結されてスラット連結体(符号省略)が形成されており、そのスラット連結体は、一対のスプロケット15(図5A及び図5B)によって循環可能に支持されている。
図6に示すように、各スラット20は、ほぼ長方形の平板状をしており、そのおもて面は平面状をしている。
各スラット20の裏面には、左右一対の突出片21が設けられている。各突出片21は、所定の間隔を隔ててスラット20の進行(循環)方向に延びている。
なお、スラット連結体を形成する多数のスラット20のうち、その循環方向における1つおきの各スラット20において、両突出片21の間隔は異なっている。
ある1つおきの各スラット20における両突出片21の間隔は、スプロケット15(その歯)の厚さに対応している(その突出片21を狭隔突出片21Aということとする)。一方、他の1つおきの各スラット20における両突出片21の間隔は、それより若干幅広とされている(その突出片21を広隔突出片21Bということとする)。
各突出片21の下流端は、さらに下流側にかつスラット20のおもて面から離隔する方向に向けて斜めに突出し、その部分には下流側挿通孔22aが形成されている。
同様に、各突出片21の上流端は、さらに上流側にかつスラット20のおもて面から離隔する方向に向けて斜めに突出し、その部分には上流側挿通孔22bが形成されている。
そして、隣接するスラット20において、両狭隔突出片21Aの下流端/上流端が両広隔突出片21Bの上流端/下流端に嵌合され、下流側挿通孔22a及び上流側挿通孔22bに対してピン23が相対的に回動可能に貫通している。
こうして、隣接するスラット20同士がピン23を中心に回動可能に連結され、全体として無端ベルト状のスラット連結体が形成されている。
図5A及び図5Bに示すように、各スラットコンベア10A〜10Dにおいて、無端状のスラット連結体は、往路部13a,復路部13b,一対の折り返し部13cを有している。そして、スラット連結体は、各折り返し部13cにおいて、各スプロケット15によって支持されている。
その際、図6(b)に示すように、スプロケット15の各歯は、各スラット20の両突出片21の間であってスラット連結体の循環方向において隣り合う2本のピン23の間の空間に、嵌合している。
図5A及び図5Bに示すように、下流側のスプロケット15が駆動スプロケット15Aであり、上流側のスプロケット15が従動スプロケット15Bである。駆動スプロケット15Aは、モータ(図示省略)の駆動によって回転する。
図3A・図3B,図5A・図5B,図7A・図7Bに示すように、無端状のスラット連結体の内部には、一対のスラット支持体14が配設されている。図5A及び図5Bに示すように、スラット支持体14は、上流側の折り返し部13cの近傍から下流側の折り返し部13cの近傍まで長く延びている。
図3A及び図3Bにおいて、スラット支持体14は仮想的に切断されて記載されているが、この成形装置の長さ方向にさらに延びており、一対のスプロケット15の軸受16は、スラット支持体14によって支持されている。
図6に戻り、各スラット20の裏面の一対の突出片21の外側には、左右一対のメインローラ支持体24が設けられている。各メインローラ支持体24は各スラット20と垂直な板状をしており、その外面における下流端部及び上流端部近傍にはメインローラ25が回転可能に設けられている。各メインローラ25は、各スラット20の幅方向に延びる回転軸線を中心に回転可能である。
各スラット20の裏面における各メインローラ支持体24の外側近傍には、サイドローラ26が回転可能に設けられている。各サイドローラ26は、各スラット20の裏面の近傍において、各スラット20と垂直に延びる回転軸線を中心に回転可能である。
図6(b)に示すように、スラット支持体14のうちのスラット連結体の往路部13a及び復路部13b(図5A及び図5B)に対応する部分には、一対のサイドローラガイド壁36が設けられている。各サイドローラガイド壁36は、帯板状をなし、自身の長さ方向としてスラット支持体14の長さ方向に延びるとともに、自身の幅方向としてスラット支持体14の幅方向に延びている。
各サイドローラ26(図6(a))は、各サイドローラガイド壁36(その先端部の内側面)においてガイドされる。
図6(b)に示すように、各サイドローラガイド壁36の内側面には、メインローラガイド溝35が形成されている。メインローラガイド溝35も、スラット支持体14の長さ方向に延びている。各メインローラ25(図6(a))は、各メインローラガイド溝35(図6(b))内に嵌合され、ガイドされる。
こうして、各スラット20はスラット支持体14に沿って円滑に移動し、スラット連結体(その往路部13a及び復路部13b)は、スラット支持体14に沿って円滑に循環する。
図2〜図3B,図7A,図7Bに示すように、第1スラットコンベア10A〜第4スラットコンベア10Dは、各々、多数の第1コンベア支持体50A〜第4コンベア支持体50Dによって支持されている。
各コンベア支持体50A〜50Dは、この成形装置の長さ方向に沿って多数設けられている。
図3A及び図7Aに示すように、各第1コンベア支持体50Aは、一対の挟持材51Aを有している。
各第1コンベア支持体50Aは、フレーム90(図4)の一部である各下方幅方向材92に対して、位置固定的に設けられている。
多数の第1コンベア支持体50Aは、第1スラットコンベア10Aのスラット支持体14をその左右両側から支持し、第1スラットコンベア10Aを支持している。このことは、第2〜第4スラットコンベア10B〜10Dにおいても同様である。
図3A及び図7Aに示すように、各第2コンベア支持体50Bは、一対の挟持材51B及びベース材52Bを有している。
各第2コンベア支持体50Bは、以下のように、上下方向(鉛直方向)に移動可能に設けられている。
フレーム90(図4)の一部である右側(被搬送物Wの進行方向を基準に右側)の各鉛直方向材93a(その内側面)には、リニアガイド54Bが各々設けられている。各第2コンベア支持体50Bは、ベース材52Bにおいて、各リニアガイド54Bに沿って上下動可能とされている。
図7Aに示すように、フレーム90(図4)の一部である各下方幅方向材92(そのうち、被搬送物Wの進行方向を基準に右側の部分)に対して、第2コンベア用ジャッキ設置材65Bが設けられている。各第2コンベア用ジャッキ設置材65Bは、矩形断面を有し、この成形装置の幅方向に短く延びる棒状をしている。
各第2コンベア用ジャッキ設置材65Bには、第2コンベア用ジャッキ55Bが設けられている。各第2コンベア用ジャッキ55Bはねじ式のものであり、ロッド56Bを有している。各ロッド56B(その先端部)は、各第2コンベア支持材(下側の挟持材51B)に結合されている。
多数の第2コンベア用ジャッキ55Bは、1本の第2コンベア用ねじ軸57Bによって連結されている。第2コンベア用ねじ軸57Bは、第2コンベア用モータ(図示省略)によって、その軸回り方向に回転するようにされている。
そして、第2コンベア用モータの駆動に基づいて第2コンベア用ねじ軸57Bが回転することによって、すべての第2コンベア用ジャッキ55Bにおいてロッド56Bが同期して出没する。
こうして、第2スラットコンベア10Bは、第2コンベア支持体50Bとともに、上下方向(鉛直方向)に移動(変位)する。
図3B及び図7Bに示すように、各第3コンベア支持体50Cも、一対の挟持材51C及びベース材52Cを有している。
各第3コンベア支持体50Cは、以下のように、左右方向(成形装置の幅方向)に移動可能に設けられている。
図7Bに示すように、フレーム90(図4)の一部である各下方幅方向材92(そのうち、被搬送物Wの進行方向を基準に左側の部分)、及び、同じくフレーム90(図4)の一部である左側(同じく被搬送物Wの進行方向を基準に左側)の各鉛直方向材93bに対して、第3コンベア用ガイド設置材64Cが各々設けられている。各第3コンベア用ガイド設置材64Cは、いずれも矩形断面を有する縦材64Ca及び横材を64Cbを有し、全体としてL字状をしている。
各第3コンベア用ガイド設置材64C(その横材64Cbの上面)には、リニアガイド54Cが各々設けられている。各第3コンベア支持体50Cは、下側の挟持材51Cにおいて、各リニアガイド54Cに沿って左右方向に移動可能とされている。
フレーム90(図4)の一部である左側(被搬送物Wの進行方向を基準に左側)の各鉛直方向材93bには、第3コンベア用ジャッキ55Cが設けられている。各第3コンベア用ジャッキ55Cもねじ式のものであり、ロッド56Cを有している。各ロッド56C(その先端部)は、各第3コンベア支持体50C(ベース材52C)に結合されている。
図3B,図5B,図7Bに示すように、多数の第3コンベア用ジャッキ55Cも、1本の第3コンベア用ねじ軸57Cによって連結されている。第3コンベア用ねじ軸57Cは、第3コンベア用モータ58C(図5B)によって、その軸回り方向に回転するようにされている。
そして、第3コンベア用モータ58C(図5B)の駆動に基づいて第3コンベア用ねじ軸57Cが回転することによって、すべての第3コンベア用ジャッキ55C(図3B)においてロッド56Cが同期して出没する。
こうして、図7Bに示すように、第3スラットコンベア10Cは、第3コンベア支持体50Cとともに、左右方向(水平方向)に移動(変位)する。
図3B及び図7Bに示すように、各第4コンベア支持体50Dも、一対の挟持材51D及びベース材52Dを有している。
各第4コンベア支持体50Dは、以下のように、左右方向(成形装置の幅方向)及び上下方向(鉛直方向)に移動可能に設けられている。
各第3コンベア支持体50Cのうちの上側の挟持材51Cには第4コンベア用鉛直ガイド設置材64Dが各々固定され、すべての第4コンベア用鉛直ガイド設置材64Dの上端部にわたって、第4コンベア用ジャッキ設置材65Dが固定されている。
各第4コンベア用鉛直ガイド設置材64Dは、矩形断面を有し、各第3コンベア支持体50C(上方の挟持材51C)から鉛直上方に延び、フレーム90(図4)の一部である各上方幅方向材94の近傍にまで及んでいる。
第4コンベア用ジャッキ設置材65Dは、板状をなし、この成形装置の幅方向に短く延びているとともに、この成形装置の長さ方向に長く延びている。
各上方幅方向材94(その下面)には、水平リニアガイド54Daが各々設けられている。第4コンベア用ジャッキ設置材65Dは、各水平リニアガイド54Daに沿って左右方向(成形装置の幅方向)に移動可能とされている。
そして、前述したように各第3コンベア用ジャッキ55Cの作動に基づいて各第3コンベア支持体50C(第3スラットコンベア10C)が左右方向に移動することに伴って、各第4コンベア用鉛直ガイド設置材64D,第4コンベア用ジャッキ設置材65D,第4コンベア用ジャッキ55Dを介して、第4スラットコンベア10Dは、第4コンベア支持体50Dとともに、左右方向(水平方向)に移動(変位)する。
各第4コンベア用鉛直ガイド設置材64D(その右側(被搬送物Wの進行方向を基準に右側の面)には、鉛直リニアガイド54Dbが各々設けられている。各第4コンベア支持体50Dは、左側(被搬送物Wの進行方向を基準に左側)の挟持材51Dにおいて、各鉛直リニアガイド54Dbに沿って上下方向に移動可能とされている。
第4コンベア用ジャッキ設置材65Dには、第4コンベア用ジャッキ55Dが設けられている。各第4コンベア用ジャッキ55Dもねじ式のものであり、ロッド56Dを有している。各ロッド56D(その先端部)は、各第4コンベア支持体50D(ベース材52D)に結合されている。
図3B,図5A,図7Bに示すように、多数の第4コンベア用ジャッキ55Dも、1本の第4コンベア用ねじ軸57Dによって連結されている。第4コンベア用ねじ軸57Dは、第4コンベア用モータ58D(図5A)によって、その軸回り方向に回転するようにされている。
そして、第4コンベア用モータ58D(図5A)の駆動に基づいて第4コンベア用ねじ軸57Dが回転することによって、すべての第4コンベア用ジャッキ55D(図3B)においてロッド56Dが同期して出没する。
こうして、図7Bに示すように、第4スラットコンベア10Dは、第4コンベア支持体50Dとともに、上下方向(鉛直方向)に移動(変位)する。
図1に基づいて前述したように、4つのスラットコンベア10A〜10D(各往路部13a(図5A及び図5B))の各スラット20A〜20Dによって、矩形状の断面を有し一方向に直線的に延びる空洞12が形成される。
すなわち、4つのスラットコンベア10A〜10Dは、次のような位置関係にされている。
図7A〜図8Bに示すように、第1スラットコンベア10A(その右縁部(被搬送物Wの進行方向を基準に右側の縁部))と第2スラットコンベア10Bとが、接触又は近接する。
すなわち、前述したように第2スラットコンベア10Bは上下方向に移動するのであるが、そのいずれの位置に位置する状態でも、第1スラットコンベア10A(その往路13a(図5A及び図5B参照)。以下同様)のスラット20Aの右縁部と、第2スラットコンベア10Bのスラット20Bの幅方向におけるいずれかの部位とが接触又は近接する。
そして、いずれの状態においても、第1スラットコンベア10A(スラット20A)と第2スラットコンベア10B(スラット20B)とは垂直である。すなわち、両者の間の角度は直角である。
第2スラットコンベア10B(その上縁部)と第4スラットコンベア10Dとが、接触又は近接する。
すなわち、前述したように、第2スラットコンベア10Bは上下方向に移動し、第4スラットコンベア10Dは上下及び左右の両方向に移動するのであるが、両者がそのいずれの位置に位置する状態でも、第2スラットコンベア10Bのスラット20Bの上縁部と、第4スラットコンベア10Dのスラット20Dの幅方向におけるいずれかの部位とが接触又は近接する。そのように制御される。
そして、いずれの状態においても、第2スラットコンベア10B(スラット20B)と第4スラットコンベア10D(スラット20D)とは垂直である。すなわち、両者の間の角度は直角である。
第4スラットコンベア10D(その左縁部(被搬送物Wの進行方向を基準に左側の縁部))と第3スラットコンベア10Cとが、接触又は近接する。
すなわち、前述したように、第4スラットコンベア10Dは、第3スラットコンベア10Cに対して相対的に上下方向に移動するのであるが、相対的にそのいずれの位置に位置する状態でも、第4スラットコンベア10Dのスラット20Dの左縁部(被搬送物Wの進行方向を基準に左側の縁部)と、第3スラットコンベア10Cのスラット20Cの幅方向におけるいずれかの部位とが接触又は近接する。
そして、いずれの状態においても、第4スラットコンベア10D(スラット20D)と第3スラットコンベア10C(スラット20C)とは垂直である。すなわち、両者の間の角度は直角である。
第3スラットコンベア10C(その下縁部)と第1スラットコンベア10Aとが、接触又は近接する。
すなわち、前述したように第3スラットコンベア10Cは左右方向に移動するのであるが、そのいずれの位置に位置する状態でも、第3スラットコンベア10Cのスラット20Cの下縁部と、第1スラットコンベア10Aのスラット20Aの幅方向におけるいずれかの部位とが接触又は近接する。
そして、いずれの状態においても、第3スラットコンベア10C(スラット20C)と第1スラットコンベア10A(スラット20A)とは垂直である。すなわち、両者の間の角度は直角である。
また、上述のいずれの状態においても、各スラットコンベア10A〜10Dは、水平(又はほぼ水平)に延びている。
そして、そのいずれの状態においても、第1スラットコンベア10A(その往路部13a(図5A))と第4スラットコンベア10D(その往路部13a(図5A))とは平行(又はほぼ平行)である。同じく、第2スラットコンベア10B(その往路部13a(図5B))と第3スラットコンベア10C(その往路部13a(図5B))とは平行(又はほぼ平行)である。
こうして、上述のいずれの状態においても、4つのスラットコンベア10A〜10D(その往路部13a(図5A及び図5B))によって、矩形断面を有し一方向(この成形装置の長さ方向)に直線的に延びる空洞12が形成されている。
空洞12の断面の大きさは、その長さ方向におけるいずれかの部位においても同一である(又は、上流側から下流側に向かって徐々に小さくなっている)。
図8Aは、空洞12の断面が最大の大きさの矩形状にされた状態を示している。
すなわち、第2コンベア用ジャッキ55Bのロッド56Bが最大限に突出して、第2スラットコンベア10B(スラット20B)の鉛直方向における位置は、最も高い位置とされている。
第3コンベア用ジャッキ55Cのロッド56Cが最大限に没入して、第3スラットコンベア10C(スラット20C)及び第4スラットコンベア10D(スラット20D)の水平方向における位置は、最も後退した位置(第2スラットコンベア10Bから最も離隔した位置)とされている。
第4コンベア用ジャッキ55Dのロッド56Dが最大限に没入して、第4スラットコンベア10D(スラット20D)の鉛直方向における位置は、最も高い位置とされている。
こうして、空洞12の断面の幅及び高さが最大の矩形状とされている。
なお、図1〜図5A,図7A,図7Bも、その状態を示している。
一方、図8Bは、空洞12の断面が最小の大きさの矩形状にされた状態を示している。
すなわち、第2コンベア用ジャッキ55Bのロッド56Bが最大限に没入して、第2スラットコンベア10B(スラット20B)の鉛直方向における位置は、最も低い位置とされている。
第3コンベア用ジャッキ55Cのロッド56Cが最大限に突出して、第3スラットコンベア10C(スラット20C)及び第4スラットコンベア10D(スラット20D)の水平方向における位置は、最も前進した位置(第2スラットコンベア10Bから最も接近した位置)とされている。
第4コンベア用ジャッキ55Dのロッド56Dが最大限に突出して、第4スラットコンベア10D(スラット20D)の鉛直方向における位置は、最も低い位置とされている。
こうして、空洞12の断面の幅及び高さが最小の矩形状とされている。
そして、以下のようにされることによって、空洞12の断面は、上述の2つの大きさの中間の大きさの矩形状になる。
すなわち、第2スラットコンベア10B(スラット20B)が、高さ方向においていずれかの中間位置(最も高い位置と最も低い位置との間)に位置する。
第3スラットコンベア10C(スラット20C)が、第4スラットコンベア10D(スラット20D)とともに、左右方向においていずれかの中間位置(最も外側と最も内側との間)に位置する。
第4スラットコンベア10D(スラット20D)が、高さ方向においていずれかの中間位置(最も高い位置と最も低い位置との間)に位置する。
このようにして、空洞12の断面は、種々の縦横比で、上述の2つの大きさの中間の大きさの矩形状になる。
この成形装置は、次のように、加熱冷却機構を有している。
図4に示すように、ハウジング80の内部には、ともにハウジング80の外部に連通する給気管95(ダクト)及び給気管96が設けられている。
図5A及び図5Bに示すように、各給気管95は、ハウジング80の外部から各スラットコンベア10A〜10Dにまで及んでおり、その下流端の近傍は各スラット支持体14に形成された貫通孔(符号省略)を貫通し、その下流端はハウジング80内(各スラット支持体14の近傍)において開口している。
図4に戻り、給気管95の上流部(ハウジング80の外部)には、給気源(図示省略)が設けられている。給気源からは、高温,常温,低温のいずれかの空気が供給されるようにされている。こうして、図5A及び図5Bに示すように、各種の温度の空気が各スラットコンベア10A〜10D(スラット支持体14)に供給される。
さらには、この成形装置の上流側から下流側にかけて複数の区域に区画され、各区域ごとに給気源が設けられ、各区域(スラット支持体14のうちの各区域ごと)に各給気源からの空気が供給されている。こうして、各スラットコンベア10A〜10D(スラット支持体14)の各区域ごとに種々の温度の空気が供給される。
図4に戻り、各排気管96の上流端は、ハウジング80内のうちのフレーム90の外部の空間において開口し、各排気管96の下流端は、ハウジング80の外部において開口している(図示省略)。
こうして、給気管95から各種の温度の空気がハウジング80内に供給されることによって高圧となった空気の一部がハウジング80の外部に排出される。
次に、この成形装置の作用効果について説明する。
まず、基本的な作用としては、次のとおりである。
すなわち、図1に基づいて前述したように、この成形装置においては、第1〜第4スラットコンベア10A〜10Dの各スラット20(往路部13a(図5A及び図5B))によって形成された矩形断面の空洞12の上流端に供給された未効果の繊維強化発泡樹脂W1(被搬送物W)が、第1〜第4スラットコンベア10A〜10Dによって、その上流側から下流側に搬送される。
その際、第1〜第4スラットコンベア10A〜10Dの各スラット20A〜20D(図3A,図3B,図7A,図7B)によって押圧(加圧)されるとともに、給気管95(図4)を通って供給された空気に基づいて所定の温度にされた各スラット20A〜20Dによって、その被搬送物Wは適宜加熱又は冷却される。
こうして、図1に示すように、被搬送物Wが第1〜第4スラットコンベア10A〜10Dの各スラット20A〜20D(往路部13a(図5A及び図5B))によって形成された空洞12の下流端から流出する際には、繊維強化発泡樹脂体W2が成形される。
その繊維強化発泡樹脂体W2は、空洞12(その最下流部)の矩形断面に対応する矩形断面(長さ方向のいずれの部位においても同一の矩形断面)を有し、一方向に直線的に長く延び、固形状をなすものである。
そして、各種の所望の矩形断面を有する繊維強化発泡樹脂体W2は、次のように成形される。
上述の成形作業がされる前に、第2コンベア用ジャッキ55B〜第4コンベア用ジャッキ55D(図7A,図7B)が適宜作動し、第2スラットコンベア10B〜第4スラットコンベア10Dの位置が調整される。
すなわち、第2スラットコンベア10B(その往路部13a(図5A及び図5B参照)。以下同様)のスラット20Bの鉛直方向における位置が適宜調整される。第3スラットコンベア10Cのスラット20Cの水平方向における位置が適宜調整される。第4スラットコンベア10Dのスラット20Dの水平方向及び鉛直方向における位置が適宜調整される。
こうして、空洞12の断面の大きさ・形状(縦横比)が、最大の大きさ(図8A)〜最小の大きさ(図8B)の間の種々のものにされる。
このように空洞12の矩形断面(矩形状の断面)の大きさ及び形状が種々のものに調整されることによって、その断面に対応した大きさ・形状(縦横比)の矩形断面(矩形状の断面)を有し、一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体W2が成形(製造)されるのである。
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施例にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
例えば、第1スラットコンベア(10A)〜第4スラットコンベア(10D)によって形成される空洞(12)の断面形状は、矩形状に限らず、他の四角形でもよい。
その態様において、種々の大きさ及び形状の断面を有する繊維強化発泡樹脂体を成形する場合においては、第2スラットコンベア(10B)及び第3スラットコンベア(10C)は、左右方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)の両方向に移動(変位)可能とされる必要がある。
10A 第1スラットコンベア
10B 第2スラットコンベア
10C 第3スラットコンベア
10D 第4スラットコンベア
12 空洞
20(20A,20B,20C,20D) スラット
55B 第2コンベア用ジャッキ
55C 第3コンベア用ジャッキ
55D 第4コンベア用ジャッキ
95 給気管(ダクト)

Claims (6)

  1. 四角形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を製造する成形装置であって、
    前記四角形断面の4つの各辺に対応して配設された4つのスラットコンベアを有し、
    前記4つのスラットコンベアによって形成された空洞を未硬化の繊維強化発泡樹脂が当該4つのスラットコンベアによって搬送される、
    成形装置。
  2. 請求項1に記載の成形装置であって、
    前記4つのスラットコンベアのうちの少なくとも一部が変位可能であり、前記空洞の断面の大きさ及び/又は形状が可変である、
    成形装置。
  3. 請求項1に記載の成形装置であって、
    前記4つのスラットコンベアとして第1スラットコンベア、第2スラットコンベア、第3スラットコンベア及び第4スラットコンベアを有し、
    前記第1スラットコンベアと前記第4スラットコンベアとが対向し、前記第2スラットコンベアと前記第3スラットコンベアとが対向しており、
    前記第2スラットコンベアが少なくとも自身の幅方向に変位可能であり、前記第3スラットコンベアが少なくとも前記第2スラットコンベアに対して接近・離隔する方向に変位可能であり、
    前記第4スラットコンベアが自身の幅方向に変位可能であるとともに、前記第1スラットコンベアに対して接近・離隔する方向に変位可能である、
    成形装置。
  4. 矩形断面を有し一方向に直線的に延びる繊維強化発泡樹脂体を製造する成形装置であって、
    前記矩形状断面の4つの各辺に対応して配設された4つのスラットコンベアを有し、
    前記4つのスラットコンベアとして第1スラットコンベア、第2スラットコンベア、第3スラットコンベア及び第4スラットコンベアを有し、
    前記第1スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの下辺に対応し、前記第2スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの左辺及び右辺のうちの一方に対応し、前記第3スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの左辺及び右辺のうちの他方に対応し、前記第4スラットコンベアが前記4つの各辺のうちの上辺に対応し、
    前記第2スラットコンベアは上下方向に変位可能であり、前記第3スラットコンベアは左右方向に変位可能であり、
    前記第4スラットコンベアは左右方向及び上下方向の両方向に変位可能であり、
    前記4つのスラットコンベアによって形成された空洞を未硬化の繊維強化発泡樹脂が当該4つのスラットコンベアによって搬送される、
    成形装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の成形装置であって、
    前記4つのスラットコンベアの少なくとも一部を加熱又は冷却するための加熱冷却機構が設けられている、
    成形装置。
  6. 請求項5に記載の成形装置であって、
    前記加熱冷却機構は、前記スラットコンベアを通るダクトを有し、当該ダクトに加熱又は冷却用の流体が流れるものである、
    成形装置。
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