JP6433309B2 - 三次元造形装置 - Google Patents

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本発明は、三次元造形装置に関し、さらに詳細には、熱溶解積層法により三次元造形物を作製する三次元造形装置に関する。
従来より、作成する三次元造形物の形状を表す三次元データに基づいて、線状に加工した熱可塑性樹脂(以下、「線状に加工した熱可塑性樹脂」を、「フィラメント樹脂」と適宜に称することとする。)が供給されるヘッドから、当該フィラメント樹脂を溶解して吐出し、吐出した樹脂を積層して三次元造形物を作製する技術が知られている。
即ち、こうした三次元造形装置は、供給されたフィラメント樹脂を溶解して吐出するヘッドと、ヘッドから溶解された樹脂を積層して三次元造形物が作成されるテーブルとが、XYZ直交座標系におけるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の三軸方向に相対的に移動自在に配設され、このヘッドから断面画像データに基づいて、ヘッドから溶解した樹脂をテーブル上に吐出する。こうした樹脂は、吐出されると冷却されて硬化(固化)して硬化層を形成し、こうした断面画像データに基づく硬化層を積み重ねて三次元造形物を作製する。
ところで、こうした三次元造形装置のヘッドでは、フィラメント樹脂が供給され、供給されたフィラメント樹脂を溶解し、溶解した樹脂をノズルから吐出することとなる。
ここで、図1には、従来の技術による三次元造形装置におけるヘッドの概略構成説明図が示されており、この図1に示すヘッド100は、スプールから巻き解かれたフィラメント樹脂200を、後述するヒーターノズル104に送り出す搬送ギア102a、102bと、搬送ギア102a、102bにより押し出されたフィラメント樹脂を、溶解して吐出するヒーターノズル104とを有して構成されている。
こうした構成において、ヘッド100から樹脂を吐出するには、ヘッド100の外部より挿入されたフィラメント樹脂200を搬送ギア102a、102bに挟持するようにセットし、搬送ギア102a、102bをフィラメント樹脂200に向かって(矢印方向)回転することでフィラメント樹脂200を下方側に搬送する。
こうして搬送ギア102a、102bにより下方側に搬送されたフィラメント樹脂200は、ヒーターノズル104の上端部104aに設けられた開口部(図示せず。)よりヒーターノズル104内に導入され、導入されたフィラメント樹脂200は、ヒーターノズル104において溶解されて、ヒーターノズル104の下端部104bより吐出されることとなる。
なお、フィラメント樹脂200は、三次元造形装置において、スプールに巻き付けられた状態でセットされ、スプールから巻き解かれたフィラメント樹脂200は、三次元造形装置内部に引き込まれて、三次元造形装置内に配設されたヘッド100に挿入される。
そして、フィラメント樹脂200は、所定の搬送機構により三次元造形装置内に搬送されるとともに、ヘッド100内部に設けられた搬送ギア102a、102bによりヒーターノズル104に搬送されることとなる。
また、三次元造形装置において、所定の搬送機構および搬送ギア102a、102bによりフィラメント樹脂200が搬送不可能な状態となると、取り付けられたスプールのフィラメント樹脂200を全て使用したものと判断し、新たに、フィラメント樹脂200’が巻き付けられたスプールに交換し、新たなフィラメント樹脂200’の補充を行う。
その後、交換したスプールに巻き付けられたフィラメント樹脂200を所定の搬送機構および搬送ギア102a、102bにより搬送可能な状態にセットし、新たなフィラメント樹脂200を使用することとなる。
ここで、ヘッド100においては、所定のスプールから巻き解かれたフィラメント樹脂200が搬送不可能な状態となると、搬送ギア102a、102bとヒーターノズル104との間に、フィラメント樹脂200が残ってしまう(図2(a)を参照する。)。
このため、三次元造形装置において、交換されたスプールに巻き回されたフィラメント樹脂200’を補充する際には、フィラメント樹脂200’をヘッド100の搬送ギア102a、102bに搬送可能な状態にセットする前に、ヘッド100の内部に残っているフィラメント樹脂200を取り除かなければならず、こうした処理が作業者にとって面倒な作業となっていた。
なお、こうした作業を省くために、交換されたスプールに巻き回された新たなフィラメント樹脂200’により、ヘッド100内部に残っているフィラメント樹脂200を押圧して、フィラメント樹脂200をヒーターノズル104に導入することが考えられる。
具体的には、フィラメント樹脂200’を搬送ギア102a、102bに搬送可能な状態にセットし、フィラメント樹脂200’の先端部200’aにより、フィラメント樹脂200の後端部200aを下方側に向かって押圧し、残ったフィラメント樹脂200をヒーターノズル104に搬送するようにする(図2(b)を参照する。)。
しかしながら、こうした手法では、搬送ギア102a、102bによりフィラメント樹脂200’を下方側に搬送する際(つまり、フィラメント樹脂200’によりフィラメント樹脂200を押圧する際である。)に、フィラメント樹脂200’とフィラメント樹脂200とが湾曲してしまい(図2(c)を参照する。)、フィラメント樹脂200’およびフィラメント樹脂200をヒーターノズル104に導入することができなくなることがあった。
このため、新たなフィラメント樹脂200’を補充する際に、ヘッド100に残ったフィラメント樹脂200を取り除くことなく、フィラメント樹脂200およびフィラメント樹脂200’をヒーターノズル104に導入することができるようにした三次元造形装置の提案が望まれていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、新たなフィラメント樹脂を補充する際に、ヘッドに残ったフィラメント樹脂を取り除くことなく、各フィラメント樹脂をヒーターノズルに導入することができるようにした三次元造形装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、溶解したフィラメント樹脂を吐出して三次元造形物を作製する三次元造形装置において、導入されたフィラメント樹脂を溶解して吐出する吐出手段と、大径の第1の領域と小径の第2の領域とが交互に形成された略円筒形状に成形された回転部材を備え、上記回転部材を回転してフィラメント樹脂を搬送する搬送手段と、所定の領域に凹凸構造が形成され、該凹凸構造に上記搬送手段の上記第1の領域および上記第2の領域が接触することなく嵌合するように配設され、上記搬送手段により搬送されたフィラメント樹脂を上記吐出手段まで直線的に誘導する第1の誘導手段とを有するようにしたものである。
また、本発明は、溶解したフィラメント樹脂を吐出して三次元造形物を作製する三次元造形装置において、導入されたフィラメント樹脂を溶解して吐出する吐出手段と、凸部に形成された第1の領域と、凹部に形成された第2の領域とが交互に形成されたベルトが無端状に配設された回転部材を備え、上記回転部材を回転してフィラメント樹脂を搬送する搬送手段と、 所定の領域に凹凸構造が形成され、該凹凸構造に上記搬送手段の上記第1の領域および上記第2の領域が接触することなく嵌合するように配設され、上記搬送手段により搬送されたフィラメント樹脂を上記吐出手段まで直線的に誘導する第1の誘導手段とを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明において、さらに、上記搬送手段にフィラメント樹脂を誘導する第2の誘導手段とを有するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、新たなフィラメント樹脂を補充する際に、ヘッドに残ったフィラメント樹脂を取り除くことなく、各フィラメント樹脂をヒーターノズルに導入することができるという優れた効果を奏するものである。
図1は、従来の技術による三次元造形装置におけるヘッドの概略構成説明図である。 図2(a)は、図1に示すヘッドにおいて、フィラメント樹脂が残った状態を示す説明図であり、また、図2(b)は、ヘッド内部にフィラメント樹脂が残った状態で新たなフィラメント樹脂をセットした状態を示す説明図であり、また、図2(c)は、図2(b)に示す状態から、新たなフィラメント樹脂の搬送を行った状態を示す説明図である。 図3は、本発明による三次元造形装置の概略構成斜視説明図である。 図4は、搬送ギアの概略構成説明図である。 図5(a)は、ガイド部材の概略構成斜視説明図であり、また、図5(b)は、ガイド部材における側方部材の概略構成説明図である。 図6は、図3におけるヘッドの要部を模式的に示すI矢視図である。 図7(a)は、ヘッドにおいて、フィラメント樹脂が残った状態を示す説明図であり、また、図7(b)は、ヘッド内部にフィラメント樹脂が残った状態で新たなフィラメント樹脂をセットした状態を示す説明図であり、また、図7(c)は、図7(b)に示す状態から、新たなフィラメント樹脂の搬送を行った状態を示す説明図である。 図8は、フィラメント樹脂が搬送ギアに挟持された状態を示す説明図である。 図9(a)は、本発明による三次元造形装置のヘッドにおける変形例を示す説明図であり、また、図9(b)は、変形例として追加されたガイド部材の概略構成斜視説明図である。 図10(a)は、本発明による三次元造形装置のヘッドにおける変形例を示す説明図であり、また、図10(b)は、搬送ベルトの一部拡大図であり、また、図10(c)は、搬送ベルトの変形例を示す説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による三次元造形装置の実施の形態の一例を詳細に説明することとする。
なお、図1および図2を参照しながら説明した従来の技術による三次元造形装置と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用効果の説明は適宜に省略することする。
図3には、本発明による三次元造形装置の概略構成説明図が示されており、この図3に示す三次元造形装置10は、筐体12内の底部に配置されたガイドレール14上にXYZ直交座標系におけるY軸方向に移動自在に配設されて三次元造形物が積層されるテーブル16と、テーブル16の上方側において、X軸方向に平行に延長し、筐体12の側面12a、12bにその両端部を係止される一対のガイドレール18と、一対のガイドレール18に支持されてX軸方向に沿って移動可能に配設された移動部材22と、移動部材22の前面に配設され、筐体12内に引き込まれたフィラメント樹脂200を溶解し、溶解した樹脂を吐出するヘッド20とを有して構成されている。
なお、この三次元造形装置10の全体の動作は、マイクロコンピューター(図示せず。)により制御される。
より詳細には、ヘッド20は、筐体12内部において、一対のガイドレール18に移動自在に配設された移動部材22の前面に、Z軸方向に移動自在に配設されている。
即ち、ヘッド20は、移動部材22の前面において、例えば、Z軸方向に延長されたガイドレール(図示せず。)に移動自在に配設され、マイクロコンピューター(図示せず。)の制御により、ヘッド20に設けられたモーター(図示せず。)を駆動して、ヘッド20を当該ガイドレールに沿ってZ軸方向において上方側および下方側に移動することとなる。
なお、移動部材22は、X軸方向に延設された一対のガイドレール18に移動自在に配設されており、マイクロコンピューター(図示せず。)の制御により、移動部材22に設けられたモーター(図示せず。)を起動して、X軸方向において左方側および右方側に移動する。
従って、移動部材22に配設されたヘッド20は、Z軸方向へ移動可能であるとともに、移動部材22を介してX軸方向にも移動可能な構成となっている。
ここで、テーブル16は、筐体12の底面にY軸方向に延長して設けられたガイドレール14上に、移動自在に配設されている。そして、このテーブル16には、モーター(図示せず。)が配設されており、マイクロコンピューター(図示せず。)の制御によりこのモーターを起動することによって、テーブル16をガイドレール14に沿ってY軸方向において前方側および後方側に移動する。
これにより、三次元造形装置10においては、ヘッド20とテーブル16との相対的な位置関係が三次元で変化するような構成となっている。
また、ヘッド20は、下面板20aに配設されたヒーターノズル104と、ヒーターノズル104の上方側において、フィラメント樹脂200を挟持してフィラメント樹脂200に向かって回転することにより、フィラメント樹脂200を下方側に送り出す搬送ギア24、26と、ヒーターノズル104と搬送ギア24、26との間に配設され、搬送ギア24、26から搬出されたフィラメント樹脂200をヒーターノズル104へ誘導するガイド部材28とを備えている。
搬送ギア24および搬送ギア26は、フィラメント樹脂200を挟むことが可能な間隔を設けて配設される。
この搬送ギア24は、大径で形成され、外周面に凹凸構造が形成された略円板形状のギア部24−1と、小径で形成され、外周面に凹凸構造が形成されていない円柱部24−2とが交互に形成された形状となっている(図4を参照する。)。
このとき、ギア部24−1と円柱部24−2とは、一体的に成形して搬送ギア24を形成するようにしてもよいし、それぞれ別体に成形したものを組み合わせて搬送ギア24を形成するようにしてもよい。
また、このとき、ギア部24−1と円柱部24−2とは、その中心軸が同一直線上に位置するように形成される。
こうした搬送ギア24は、モーター30により生じた熱がフィラメント樹脂200へ伝導することを防止するために、熱伝導率の低い材料、例えば、エポキシ樹脂により形成される。
また、搬送ギア24は、その中心に設けられた孔24aに、モーター30から延設された回転軸30aが挿通される。そして、この回転軸30aの前方側端部には、搬送ギア24を貫装した後に留め具34が装着されることとなる(図6を参照する。)。これにより、搬送ギア24は、回転軸30aから脱落することがないように係止される。
そして、搬送ギア24は、モーター30の駆動により、回転軸30aを介してフィラメント樹脂200が位置する方向(つまり、図3においては矢印A方向である。)に回転するようになされている。
搬送ギア26は、大径で形成され、外周面に凹凸構造が形成された略円板形状のギア部26−1と、小径で形成され、外周面に凹凸構造が形成されていない円柱部26−2とが交互に形成された構成となっている(図4を参照する。)。
このとき、ギア部26−1と円柱部26−2とは、一体的に形成して搬送ギア26を形成するようにしてもよいし、それぞれ別体に形成したものを組み合わせて搬送ギア26を形成するようにしてもよい。
また、このとき、ギア部26−1と円柱部26−2とは、その中心軸が同一直線上に位置するように形成される。
こうした搬送ギア26は、モーター32により生じた熱がフィラメント樹脂200へ伝導することを防止するために、熱伝導率の低い材料、例えば、エポキシ樹脂により形成される。
また、搬送ギア26は、その中心に設けられた孔26aに、モーター32から延設された回転軸32aが挿入される。そして、この回転軸32aの前方側端部には、搬送ギア26を貫装した後に留め具36が装着されることとなる(図6を参照する。)。これにより、搬送ギア26は、回転軸32aから脱落することがないように係止される。
そして、搬送ギア26は、モーター32の駆動により、回転軸32aを介してフィラメント樹脂200が位置する方向(つまり、図3においては矢印B方向である。)に回転するようになされている。
ガイド部材28は、搬送ギア24、26とヒーターノズル104との間に配設され、側方部材28−1、28−2の前面に板状部材28−3が配設されるとともに、後面に板状部材28−4が配設された構成となっている。
そして、側方部材28−1、28−2および板状部材28−3、28−4により貫通孔Hが形成されている(図5(a)を参照する。)。なお、こうした貫通孔Hは、三次元造形装置10において使用するフィラメント樹脂200を挿通することが可能な大きさに設計されている。
また、ガイド部材28は、ヒーターノズル104に設けられたフィラメント樹脂200の導入口(図示せず。)の真上に、貫通孔Hが位置するように配設される。
側方部材28−1の上面28−1aには、凹部28−1aaと凸部28−1abとが交互に形成されており、側方部材28−1の上面28−1aに形成された凹部28−1aaおよび凸部28−1abに、搬送ギア24に形成されたギア部24−1および円柱部24−2が嵌合することが可能なように形成されている。
従って、凹部28−1aaの幅W1は、ギア部24−1の幅w1よりやや大きく形成するとともに、凸部28−1abの幅W2は、円柱部24−2の幅w2よりやや小さく形成する。また、凸部28−1abの高さh1は、ギア部24−1と円柱部24−2との径の差分l1と一致する、あるいは、ほぼ一致するように形成することが好ましい。
また、凹部28−1aaの幅W1と凸部28−1abの幅W2とは、一致するようにしてもよいし、一方が他方より大きくなるようにしてもよいが、その値は、フィラメント樹脂200の径よりも十分に小さい値とする。
また、側方部材28−2は、側方部材28−2の上面28−2aには、凹部28−2aaと凸部28−1abとが交互に形成されており、側方部材28−2の上面28−2aに形成された凹部28−2aaおよび凸部28−2abに、搬送ギア26に形成されたギア部26−1および円柱部26−2が嵌合することが可能なように形成されている。
従って、凹部28−2aaの幅W3は、ギア部26−1の幅w3よりやや大きく形成するとともに、凸部28−2abの幅W4は、円柱部26−2の幅w4よりやや小さく形成する。また、凸部28−2abの高さh2は、ギア部26−1と円柱部26−2との径の差分l2と一致する、あるいは、ほぼ一致するように形成することが好ましい。また、凹部28−2aaの幅W3と凸部28−2abの幅W4とは、一致するようにしてもよいし、一方が他方より大きくなるようにしてもよいが、その値は、フィラメント樹脂200の径よりも十分に小さい値とする。
こうしたガイド部材28は、側方部材28−1の上面28−1aに形成された凹部28−1aaおよび凸部28−1abと、搬送ギア24に形成されたギア部24−1および円柱部24−2とが嵌合するとともに、側方部材28−2の上面28−2aに形成された凹部28−2aaおよび凸部28−2abと、搬送ギア26に形成されたギア部26−1および円柱部26−2とが嵌合するように配設される(図6を参照する。)。
なお、このとき、凹部28−1aaおよび凸部28−1abとギア部24−1および円柱部24−2とは互いに接触せず、凹部28−2aaおよび凸部28−2abとギア部26−1および円柱部26−2とは互いに接触しないように配設される。
また、このとき、ガイド部材28は、下方側において、ヒーターノズル104の上端部104aとわずかな空間を空けるようにしてもよいし、上端部104aと密着するようにしてもよい。
以上の構成において、本発明による三次元造形装置10で、新たなフィラメント樹脂200’の補充を行うには、まず、フィラメント樹脂200が残った状態のヘッド20に対して、新たなフィラメント樹脂200’をセットする。
フィラメント樹脂200がヘッド20内に残った状態においては、図7(a)に示すように、フィラメント樹脂200は、ガイド部材28の貫通孔H内に位置するとともに、後端部200aが搬送ヘッド24、26よりの下方側に位置することとなる。
ここで、筐体12の側面12aの外部には、フィラメント樹脂200が巻き付けられていたスプール202が配設されており、このスプール202を取り外し、新たにフィラメント樹脂200’が巻き付けられているスプール202’を取り付ける。
その後、スプール202’から巻き解かれたフィラメント樹脂200’を、側面12aに穿設された孔12aaから三次元造形装置10の内部に引き込み、フィラメント樹脂200’を搬送ギア24、26に挟持した状態とする。
このとき、フィラメント樹脂200’は、搬送ギア24、26のギア部24−1、26−1と接した状態となる(図8を参照する。)。
こうした状態で、搬送ギア24、26を駆動すると、フィラメント樹脂200’の先端部200’aがフィラメント樹脂200の後端部200aと当接し(図7(b)を参照する。)、さらに搬送ギア24、26を起動すると、下方側に送り出されるフィラメント樹脂200’によって、フィラメント樹脂200が下方側に押圧される。
これにより、フィラメント樹脂200が下方側に搬送されることとなり、フィラメント樹脂200がヒーターノズル104に導入される(図7(c)を参照する。)。
このとき、フィラメント樹脂200’とフィラメント樹脂200とは、ガイド部材28の貫通孔H内に位置しているため、フィラメント樹脂200’およびフィラメント樹脂200はともに、ガイド部材28に形成された貫通孔Hに沿って真っ直ぐに誘導されてヒーターノズル104に送り出されることとなる。
以上において説明したように、本発明による三次元造形装置10は、ヘッド20において、搬送ギア24、26とヒーターノズル104との間に、フィラメント樹脂200を挿通することが可能な貫通孔Hが形成されたガイド部材28を設けるようにした。
これにより、本発明による三次元造形装置10においては、新たなフィラメント樹脂200’を補充する際には、ヘッド20内に残ったフィラメント樹脂200を取り除かずに、新たなフィラメント樹脂200’を搬送ギア24、26により下方側に搬送することにより、フィラメント樹脂200’がフィラメント樹脂200を押圧しながら、フィラメント樹脂200’およびフィラメント樹脂200を貫通孔Hに沿って真っ直ぐにヒーターノズル104に導入することができるようになる。
このため、本発明による三次元造形装置10によれば、ヘッド20の内部に残ったフィラメント樹脂200を取り除く必要がなくなり、容易に、新たなフィラメント樹脂200’の補充作業を行うことができるようになる。
また、本発明による三次元造形装置10は、搬送ギア24、26をそれぞれ、ギア部24−1、26−1と円柱部24−2、26−2とを交互に形成するようにし、ガイド部材28は、搬送ギア24と接続される側方部材28−1の上面28−1aに、凹部28−1aaと凸部28−1abとを交互に形成するようにするとともに、搬送ギア26と接続される側方部材28−2の上面28−2aに、凹部28−2aaと凸部28−2abとを交互に形成するようにしたものである。
これにより、本発明による三次元造形装置10においては、貫通孔Hの内周面では、搬送ギア24と側方部材28−1の上面28−1aとが、櫛の目が噛み合ったような状態で対向することとなり、搬送ギア24、26により搬送されるフィラメント樹脂200(200’)が搬送ギア24あるいは搬送ギア26に巻き込まれることがなくなる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(7)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、ヘッド20がX軸方向およびZ軸方向に移動するようにし、テーブル16がY軸方向に移動するようにして、ヘッド20とテーブル16との位置関係が三次元で変化するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、テーブル16が固定され、ヘッド20がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するような構成としてもよいし、ヘッド20が固定され、テーブル16がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動するような構成としてもよく、要は、ヘッド20とテーブル16との位置関係が三次元で変化するような構成であれば、どのような構成としてもよい。
(2)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、図9(a)に示すように、搬送ギア24、26の上方側に、搬送ギア24、26にフィラメント樹脂200を誘導するためのガイド部材40を配設するようにしてもよい。
具体的には、ガイド部材40は、貫通孔H’が設けられた四角筒形状に形成される(図9(b)を参照する。)。
なお、こうしたガイド部材40における下面においては、搬送ギア24、26と対向する領域に、側方部材28−1の上面28−1aや側方部材28−2の上面28−2aに形成したような凹凸形状を形成するようにしてもよいし、当該凹凸形状を形成しないようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、フィラメント樹脂200を下方側に搬送するための手段として、搬送ギア24、26を設けるようにしたがこれに限られるものではないことは勿論である。
即ち、図10(a)に示すように、搬送ギア24、26に換えて、搬送機構44、46を設けるようにしてもよい。
具体的には、搬送機構44は、モーター30の回転軸30aに固定されたプーリー50と、プーリー50の上方側に所定の間隔を空けて配設されたプーリー52との間に、無端状に搬送ベルト54が張設される。
また、搬送機構46は、モーター32の回転軸32aに固定されたプーリー60と、プーリー60の上方側に所定の間隔を空けて配設されたプーリー62との間に、無端状に搬送ベルト64が張設される。
そして、搬送ベルト54、64は、例えば、ゴムなどの高い弾性を示す材料により形成され、モーター30、32の駆動によりフィラメント樹脂200に向かって回転する。具体的には、搬送ベルト54は矢印C方向に回転するとともに、搬送ベルト64は矢印D方向に回転する。
こうした搬送ベルト54の外周面には、その幅方向(Y軸方向)において、凸部54−1と凹部54−2とを形成するようにし、搬送ベルト54と側方部材28−1の上面28−1aとが対向する部分において、櫛の目が?みあった状態とする。なお、凸部54−1には、搬送ベルト54の幅方向(Y軸方向)に延設された凸部が所定の間隔で形成されている(図10(b)を参照する。)。
同様に、搬送ベルト64の外周面には、その幅方向(Y軸方向)において、凸部64−1と凹部64−2とを形成するようにし、搬送ベルト64と側方部材28−2の上面28−2aとが対向する部分において、櫛の目が?みあった状態とする。なお、凸部64−1には、搬送ベルト64の幅方向(Y軸方向)に延設された凸部が所定の間隔で形成されている(図10(b)を参照する。)。
従って、凸部54−1および凹部54−2は、側方部材28−1の上面28−1aに形成された凹部28−1aaおよび凸部28−1abに嵌合するように、凸部54−1の幅w5は、凹部28−1aaの幅W1よりやや小さく形成されるとともに、凹部54−2の幅w6は、凸部28−1abの幅W2よりやや大きく形成される。
また、凸部64−1および凹部64−2は、側方部材28−2の上面28−2aに形成された凹部28−2aaおよび凸部28−2abに嵌合するように、凸部64−1の幅w7は、凹部28−2aaの幅W3よりやや小さく形成されるとともに、凹部64−2の幅w8は、凸部28−2abの幅W4よりやや大きく形成される。
なお、搬送機構44、46を設けた場合には、ガイド部材28の側方部材28−1の上面28−1a、28−2aに凹部28−1aa、28−2aaおよび凸部28−1ab、28−2abを設けず、搬送ベルト54、64の外周面に、その幅方向に凹凸形状を形成しないようにしてもよい(図10(c)を参照する。)。
(4)上記した実施の形態においては、ガイド部材28を四角筒形状に形成するとともに、貫通孔Hを四角孔となるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、ガイド部材28は、貫通孔Hが設けられるとともに、搬送ギア24、26と対向する領域にギア部24−1、26−2および円柱部24−2、26−2が嵌合することが可能な凹凸構造を形成していれば、例えば、円筒形状や多角筒形状など、どのような形状であってもよい。
また、貫通孔Hの形状は、フィラメント樹脂200が挿通可能であれば、例えば、丸孔や多角孔など、どのような形状であってもよい。
(5)上記した実施の形態においては、ガイド部材28を、側方部材28−1、28−2の前面に板状部材28−3を配設するとともに、後面に板状部材28−4を配設するようにしたが、側方部材28−1、28−2および板状部材28−3、28−4は、一体的に成形してガイド部材28を形成するようにしてもよいし、それぞれ別体で成形したものと組み合わせてガイド部材28を形成するようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、2つの搬送ギアおよび2つのモーターを用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、搬送ギアの1つをプーリーとしてもよいものであり、また、モーターを1つにして一方の搬送ギアにのみ動力を与えるようにしてもよいものである。
この場合、例えば、1つの搬送ギアのみをモーターにより直接駆動するようにし、もう一方の搬送ギア等を図示しないプーリーや他の回転ギアを介するなどして動力を伝達させて駆動するようにしてもよいし、1つの搬送ギアのみをモーターにより直接駆動し、もう一方の搬送ギア等には動力を伝達させずに、フィラメント樹脂の動きに沿って回転させるようにしてもよい。
即ち、こうした2つの搬送ギアは、それぞれが内側方向に向かって回転することにより、搬送ギア間でフィラメント樹脂を搬送することが可能であれば、従来の駆動方法を適宜に用いて駆動させればよいものである。
(7)上記した実施の形態ならびに上記した(1)および(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、溶解したフィラメント樹脂を積層して三次元造形物を作製する三次元造形装置として用いて好適である。
10 三次元造形装置、12 筐体、14 ガイドレール、16 テーブル、18 一対のガイドレール、20、100 ヘッド、22 移動部材、24、26、102a、102b 搬送ギア、28、40 ガイド部材、30、32 モーター、44、46 搬送機構、54、64 搬送ベルト、200、200’ フィラメント樹脂、202 スプール

Claims (3)

  1. 溶解したフィラメント樹脂を吐出して三次元造形物を作製する三次元造形装置において、
    導入されたフィラメント樹脂を溶解して吐出する吐出手段と、
    大径の第1の領域と小径の第2の領域とが交互に形成された略円筒形状に成形された回転部材を備え、前記回転部材を回転してフィラメント樹脂を搬送する搬送手段と、
    所定の領域に凹凸構造が形成され、該凹凸構造に前記搬送手段の前記第1の領域および前記第2の領域が接触することなく嵌合するように配設され、前記搬送手段により搬送されたフィラメント樹脂を前記吐出手段まで直線的に誘導する第1の誘導手段と
    を有することを特徴とする三次元造形装置。
  2. 溶解したフィラメント樹脂を吐出して三次元造形物を作製する三次元造形装置において、
    導入されたフィラメント樹脂を溶解して吐出する吐出手段と、
    凸部に形成された第1の領域と、凹部に形成された第2の領域とが交互に形成されたベルトが無端状に配設された回転部材を備え、前記回転部材を回転してフィラメント樹脂を搬送する搬送手段と、
    所定の領域に凹凸構造が形成され、該凹凸構造に前記搬送手段の前記第1の領域および前記第2の領域が接触することなく嵌合するように配設され、前記搬送手段により搬送されたフィラメント樹脂を前記吐出手段まで直線的に誘導する第1の誘導手段と
    を有することを特徴とする三次元造形装置。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、さらに、
    前記搬送手段にフィラメント樹脂を誘導する第2の誘導手段と
    を有することを特徴とする三次元造形装置。
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