JP2019152401A - 熱源機、熱源機の運転方法、暖房システム、暖房システムの運転方法 - Google Patents

熱源機、熱源機の運転方法、暖房システム、暖房システムの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、実測流量に応じた湯水を暖房端末に供給可能な技術を提供することを目的とする。【解決手段】熱媒を加熱する加熱部Hを備え、加熱部Hから少なくとも一の暖房端末20に熱媒を供給する熱源機10であって、熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部32と、加熱部Hから暖房端末20に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、暖房端末20についての定格流量に対応する開閉弁Vの開時間を、実測流量と定格流量との比較に基づいて補正し、実測流量に対応する開閉弁Vの開時間を求める補正部33と、実測流量と、実測流量に対応する開閉弁Vの開時間とに基づいて、暖房端末20に熱媒を供給する運転制御部34と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱源機、熱源機の運転方法、暖房システム、暖房システムの運転方法に関する。
特許文献1には、熱源機、床暖房端末及び床暖房用リモコンが配管及び配線で接続されている床暖房システムが開示されている。床暖房システムの試運転では、各床暖房端末に熱源機で生成した湯水を供給する。この床暖房端末への湯水の供給は、熱源機と床暖房端末との間に設けられた熱動弁を、所定時間に設定されたサイクル時間内において開閉することで行われる。これにより、熱源機において加熱した湯水を、熱源機と床暖房端末との間で間欠的に循環させて床暖房端末を加温している。
そして、床暖房端末に設けた床温検出器で検出した床温が所定の温度に達するか否かによって、湯水の張り状態、誤配管及び誤配線の確認などを行う。
特開平10−9592号公報
前述のように床暖房端末に湯水を供給する場合、床暖房端末の定格流量に対して、サイクル時間内における熱動弁の開閉時間が設定されている。例えばサイクル時間が20分であり定格流量が1.0L/minである場合、加熱能力に応じて異なるが、例えば熱動弁は8分のあいだ開弁され、12分のあいだ閉弁されるように設定されている。つまり、熱動弁の開閉時間は、熱媒が床暖房端末に定格流量で供給されていることを想定して設定されている。
しかし、床暖房端末に供給される熱媒の流量を実際に計算或いは測定してみると、床暖房端末には定格流量とは異なる流量の熱媒が供給されていることが多く、例えば、実際の流量が定格流量よりも大きい場合には、床暖房端末には、床温度を所定温度にするために必要な熱量よりも多い湯水が供給されていることになる。この場合、床暖房端末には、床温度を所定温度するよりも過剰な湯水が供給されている。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、実際の流量に応じた湯水を暖房端末に供給可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る熱源機の特徴構成は、
熱媒を加熱する加熱部を備え、前記加熱部から少なくとも一の暖房端末に熱媒を供給する熱源機であって、
熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部と、
前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める補正部と、
前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する運転制御部と、
を備える点にある。
本特徴構成によれば、補正部は、加熱部から暖房端末に実際に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得する。そして、補正部は、定格流量に対応する開閉弁の開時間を補正し、実測流量に対応する開閉弁の開時間を求める。そして、運転制御部が、補正された開閉弁の開時間と実測流量とに基づいて暖房端末に熱媒を供給する。このような実測流量に基づいて補正された開時間により暖房端末に熱媒が供給されるため、所望の加熱能力に応じた熱媒量が概ね過不足なく暖房端末に供給できる。
例えば、定格流量が実測流量より少ないとする(定格流量<実測流量)。この場合、実測流量により加熱部から暖房端末に熱媒が供給されるにも関わらず、定格流量に対応して設定された開時間を用いて開閉弁が制御されると、暖房端末には過剰に熱媒が供給されてしまう。本特徴構成によれば、実測流量に基づいて開閉弁の開時間を補正するため、所望の加熱能力に応じた熱媒量を概ね過不足なく暖房端末に供給できる。これにより、過剰な熱媒を供給することを抑制し、省エネを図ることもできる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記補正部は、前記実測流量が前記定格流量よりも多い場合には、前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を減らす補正を行い、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める点にある。
定格流量は、加熱部からの熱媒の供給による暖房端末の暖房能力を保証するため、通常は、実測流量よりも少なくなっている(定格流量<実測流量)。そこで、本特徴構成によれば、補正部は、定格流量に対応する開閉弁の開時間を減らすことで、実測流量に対応する開閉弁の開時間を求める。そして、運転制御部が、補正された開閉弁の開時間と実測流量とに基づいて暖房端末に熱媒を供給する。よって、所望の加熱能力に応じた熱媒量を概ね過不足なく暖房端末に供給できる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記補正部は、前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量に対する前記定格流量の比(定格流量/実測流量)に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める点にある。
本特徴構成によれば、実測流量に対応する開時間は、定格流量に対応する開時間を、実測流量に対する定格流量の比により按分して容易に求めることができる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記補正部は、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を次式により求める点にある。
AOpen=(ROpen+(ROpen×(定格流量/実測流量))/2
ROpenは、前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間、
AOpenは、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間である。
本特徴構成の上記式により、補正部は、ROpen×(定格流量/実測流量)を算出することで、定格流量に対応する開時間を、実測流量に対する定格流量の比により按分して、実測流量に対応する仮の開時間を求める。さらに、補正部は、上記式により、この実測流量に対応する仮の開時間と、定格流量に対応する開時間との平均をとることで、実測流量に対応する開時間を求める。
前述のように、実測流量に対応する仮の開時間は、単純に定格流量に対応する開時間を、実測流量に対する定格流量の比により按分して求めている。よって、(定格流量<実測流量)の場合は、実測流量に対応する仮の開時間は、実測流量に対する定格流量の比の分だけ、定格流量に対応する開時間の場合よりも短くなる。この場合、実測流量と仮の開時間とに基づいて熱源機から暖房端末に熱媒を供給すると、暖房端末に供給される熱媒の供給量が過剰に少なくなり、暖房端末において所望の加熱能力を得ることができない場合がある。
そこで、本特徴構成のように、実測流量に対応する仮の開時間と、定格流量に対応する開時間との平均をとって実測流量に対応する開時間を求めることで、熱媒の供給量の減少により放熱量が過剰に小さくなるのを抑制できる。よって、運転制御部は、暖房端末を所望の加熱能力で運転することができる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記暖房端末についての前記定格流量を受け付ける入力受付部と、
前記加熱部から前記暖房端末に熱媒を供給する流路である一の熱媒往き路と、を備え、
前記実測流量を計測する流量計が、前記熱媒往き路に設けられている点にある。
熱源機内の熱媒往き路に設けた流量計によって、暖房端末に供給される熱媒の実測流量を測定することができる。熱源機内において、入力受付部が定格流量を受け付けるとともに、流量計が実測流量を測定し、補正部が、定格流量及び実測流量を考慮し、定格流量に対応する開閉弁の開時間を補正し、実測流量に対応する開閉弁の開時間を求める。つまり、熱源機内において、定格流量と実測流量とを関連付けて比較し、実測流量に対応する開閉弁の開時間を求めるという処理を完結できる。よって、分散した複数の機能部を関連付ける手間を省き、簡潔な構成にできる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記暖房端末には、第1定格流量が設定され、第1実測流量によって熱媒が供給される第1暖房端末と、第2定格流量が設定され、第2実測流量によって熱媒が供給される第2暖房端末が含まれており、
前記運転制御部が、前記第1暖房端末及び前記第2暖房端末の両方に熱媒を供給しており、
前記第1定格流量と前記第1実測流量とを比較した第1比較値が、前記第2定格流量と前記第2実測流量とを比較した第2比較値よりも小さい場合、
前記補正部は、前記第1定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記第1実測流量と前記第1定格流量との比較に基づいて補正し、前記第1実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、さらに、前記第2定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記第1実測流量と前記第1定格流量との比較に基づいて補正し、前記第2実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、
前記運転制御部は、前記第1実測流量と、前記第1実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記第1暖房端末に熱媒を供給し、前記第2実測流量と、前記第2実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記第2暖房端末に熱媒を供給する点にある。
実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenは、実測流量と定格流量との比較値(流量差分、流量比等)に基づいて、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正することで求められる。よって、実測流量と定格流量との比較値(流量差分、流量比等)が大きいと、実測流量と定格流量との比較値(流量差分、流量比等)が小さい場合に比べて、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenは、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenに対して比較的に大きく補正される。
本特徴構成では、複数の第1及び第2暖房端末が運転される場合、補正部は、第1比較値が第2比較値よりも小さいため(第1比較値<第2比較値)、第1定格流量に対応する熱動弁の開時間と、第1定格流量と、第1実測流量とに基づいて、第1実測流量に対応する熱動弁の開時間を求める。また、第2定格流量に対応する熱動弁の開時間と、第1定格流量と、第1実測流量とに基づいて、第2実測流量に対応する熱動弁の開時間を求める。
そして、運転制御部は、第1床暖房端末の運転を、第1定格流量と第1実測流量との比較により求めた熱動弁の開時間と、第1実測流量とに基づいて制御する。また、運転制御部は、第2床暖房端末の運転を、第1定格流量と第1実測流量との比較により求めた熱動弁の開時間と、第2実測流量とに基づいて制御する。これにより、第2床暖房端末に概ね過不足なく熱媒を供給できるとともに、第1床暖房端末への熱媒の供給量が不足してしまうのを抑制できる。
本発明に係る熱源機の運転方法の特徴構成は、
熱媒を加熱する加熱部を備え、前記加熱部から少なくとも一の暖房端末に熱媒を供給する熱源機の運転方法であって
前記熱源機は、
熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部を備え、
前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、
前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する点にある。
本特徴構成によれば、実測流量に基づいて開閉弁の開時間を補正するため、所望の加熱能力に応じた熱媒量を概ね過不足なく暖房端末に供給できる。これにより、過剰な熱媒を供給することを抑制し、省エネを図ることもできる。
本発明に係る暖房システムの特徴構成は、
熱媒を加熱する加熱部を有する熱源機と、前記加熱部から前記熱媒の供給を受ける少なくとも一の暖房端末とを備える暖房システムであって、
熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部と、
前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める補正部と、
前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する運転制御部と、
を備える点にある。
本特徴構成によれば、実測流量に基づいて開閉弁の開時間を補正するため、所望の加熱能力に応じた熱媒量を概ね過不足なく暖房端末に供給できる。これにより、過剰な熱媒を供給することを抑制し、省エネを図ることもできる。
本発明に係る暖房システムの運転方法の特徴構成は、
熱媒を加熱する加熱部を有する熱源機と、前記加熱部から前記熱媒の供給を受ける少なくとも一の暖房端末とを備える暖房システムの運転方法であって、
前記暖房システムは、
熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部を備え、
前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、
前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する点にある。
本特徴構成によれば、実測流量に基づいて開閉弁の開時間を補正するため、所望の加熱能力に応じた熱媒量を概ね過不足なく暖房端末に供給できる。これにより、過剰な熱媒を供給することを抑制し、省エネを図ることもできる。
床暖房システムの全体概略構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されたテーブルの一例である。 熱動弁の開時間の補正処理の流れを示すフローチャートの一例である。 記憶部に記憶されたテーブルの一例である。 記憶部に記憶されたテーブルの一例である。
〔実施形態〕
以下に、本発明の実施形態に係る熱源機10及び床暖房システム1について説明する。
(1)床暖房システムの構成
図1に示すように、床暖房システム1は、熱媒(これに限定されないが、例えば、水)を加熱する熱源機10と、熱源機10から加熱された熱媒の供給を受ける床暖房端末(暖房端末)20(20A、20B)と、床暖房端末20への熱媒の供給を断続する熱動弁V(VA、VB)と、床暖房システム1の制御を行う制御部30と、利用者からの入力を受け付ける操作部40とを備えている。
床暖房端末20は、利用者からの操作部40への入力に基づいて制御される。操作部40は、例えば、床暖房端末20による暖房対象空間に設けられており、第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれに対する作動、停止及び温度設定等を利用者から受け付ける。
床暖房端末20は、暖房対象空間の床材の下方に配置されており、熱源機10からの加熱された熱媒の通流により加熱作動する。床暖房端末20は、パネル材21に熱媒通流管23が蛇行状に埋入状態で設けられて構成されている。本実施形態では、床暖房端末20として、定格流量の異なる第1床暖房端末20Aと、第2床暖房端末20Bとが熱源機10に接続されている。例えば、第1床暖房端末20Aと第2床暖房端末20Bとは、熱媒が通流するパネル材21の大きさの違いにより、定格流量がそれぞれ異なっている。各床暖房端末20A、20Bにおいて、パネル材21A、21B及び熱媒通流管23A、23Bの構成は同様である。
熱源機10の後述の熱媒往き路L1は、第1床暖房端末20Aの熱媒通流管23Aの入口に接続される第1暖房往き路L3と、第2床暖房端末20Bの熱媒通流管23Bの入口に接続される第2暖房往き路L4とに分岐している。そして、第1暖房往き路L3には熱動弁VAが設けられ、第2暖房往き路L4には熱動弁VBが設けられている。制御部30が熱動弁VA、VBの開閉を制御することにより、第1及び第2床暖房端末20A、20Bに熱媒が間欠的に供給される。
よって、例えば、制御部30が熱動弁VAを開弁すると、熱源機10で加熱された熱媒が、熱媒往き路L1から第1暖房往き路L3を介して第1床暖房端末20Aに通流される。そして、第1床暖房端末20Aにおいて熱媒から熱が放熱され暖房対象空間が暖房される。第2床暖房端末20Bも同様に、熱動弁VBが開弁されると、熱源機10から第2暖房往き路L4を介して熱媒が供給され、暖房対象空間が暖房される。第1床暖房端末20Aにおける熱媒通流管23Aの出口及び第2床暖房端末20Bにおける熱媒通流管23Bの出口は、暖房戻り路L5に接続されている。そして、第1及び第2床暖房端末20A、20Bから出た熱媒は、暖房戻り路L5を介して熱源機10に戻り、熱媒戻り路L2と合流する。
熱源機10は、床暖房端末20に供給する熱媒を加熱する加熱部Hと、熱動弁Vの制御及び熱源機10の制御等を行う制御部30とを備えている。
加熱部Hは、熱媒用バーナg及び熱交換器EXを備えている。熱媒用バーナgには、燃料ガス(例えば、都市ガス13A)が供給され、燃料ガスを燃焼する。この燃料ガスの燃焼により生じる燃焼排ガスの熱が熱交換器EXに供給される。熱交換器EXの入口には、熱媒戻り路L2が接続されており、熱交換器EXの出口には、第1及び第2暖房往き路L3、L4への分岐点まで延びる熱媒往き路L1が接続されている。よって、熱媒戻り路L2に設けられたポンプPが駆動(所定の一定出力で駆動)されると、熱媒戻り路L2を介して熱交換器EXに熱媒が供給される。そして、熱交換器EXは、この供給された熱媒と燃焼排ガスの熱との間で熱交換を行い、熱媒を所定の温度に加熱し、熱媒往き路L1へ排出する。そして、熱交換器EXで加熱された熱媒は、前述の通り、熱媒往き路L1から第1及び第2暖房往き路L3、L4を介して床暖房端末20A、20Bに供給される。
熱媒往き路L1には、熱媒往き路L1を通流する熱媒の流量を測定する流量計Sが設けられている。
制御部30は、床暖房端末20への操作に対する入力を受け付ける入力受付部31と、熱源機10及び熱動弁Vを制御するための情報を記憶する記憶部32と、熱動弁Vの開閉時間を補正する補正部33と、熱動弁Vの開閉及び熱源機10の運転等を制御する運転制御部34とを備えている。
入力受付部31は、利用者による操作部40の操作に基づいて、第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれについての作動、停止及び温度設定等の入力を受け付ける。また、入力受付部31は、利用者による操作部40の操作に基づいて、第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれについて、試運転の開始及び定格流量等の入力を受け付ける。
例えば、入力受付部31は、操作部40への利用者の操作に基づいて、第1床暖房端末20Aについて、試運転の開始を受け付けるとともに、定格流量として1.0L/minを受け付ける。また、例えば、入力受付部31は、第2床暖房端末20Bについて、試運転の開始を受け付けるとともに、定格流量として1.5L/minを受け付ける。なお、入力受付部31は、試運転を受け付けた場合、試運転の対象の各第1及び第2床暖房端末20A、20Bに対する定格流量の入力を、例えば操作部40を通じて利用者に促すように報知してもよい。
記憶部32は、定格流量と、一サイクル時間における熱動弁Vの開時間及び閉時間とを対応づけたテーブルを記憶している。定格流量とは、熱媒の単位時間当たりの供給量である。一サイクル時間とは、開閉弁について1回の開時間と1回の閉時間とから構成される時間である。一サイクル時間は、これに限定されないが、例えば20分である。
記憶部32は、一例として、図2(a)に示すように、定格流量(1.0L/min)と、一サイクル時間における熱動弁Vの開閉時間のデューティー比(開時間/閉時間)とを対応づけたテーブルを記憶している。図2(a)のテーブルでは、床暖房端末20の加熱能力に応じて、複数段階の熱動弁Vの開閉時間のデューティー比(開時間/閉時間)が対応付けられて記憶されている。例えば、加熱能力として目盛り1〜9が設定されている。そして、定格流量(1.0L/min)に対して、目盛り1〜9それぞれについて、熱動弁Vの開時間ROpen及び閉時間RCloseが対応づけられている。
例えば、図2(a)では、一サイクル時間が20分に設定されており、定格流量(1.0L/min)に対して、熱動弁Vの開閉時間のデューティー比(開時間ROpen/閉時間RClose)が、目盛り1〜9まで設定されている。具体的には、目盛り1に「3分/17分」、目盛り2に「5分/15分」、目盛り3に「8分/12分」、目盛り4に「10分/10分」、目盛り6に「12分/8分」、目盛り6に「14分/6分」、目盛り7に「16分/4分」、目盛り8に「18分/2分」、目盛り9に「20分/0分」が設定されている。
上記では、定格流量(1.0L/min)に対する熱動弁Vの開閉時間の例を示した。しかし、記憶部32は、複数の異なる定格流量それぞれに対して、熱動弁Vの開閉時間を定義した複数のテーブルを記憶していてもよい。
また、記憶部32は、熱源機10の制御のためのプログラム等を記憶している。
入力受付部31が、第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれについて、試運転の開始及び定格流量等の入力を受け付けると、運転制御部34は、第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれの運転を開始する。第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれの運転が開始されると、熱媒往き路L1上の流量計Sが作動し、流量計Sは、第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれへ供給される熱媒の実測流量を取得する。
例えば、試運転の対象として第1床暖房端末20Aが選択された場合を考える。なお、試運転の対象が第2床暖房端末20Bであっても同様の処理が行われる。
入力受付部31は、第1床暖房端末20Aについて試運転の開始を受け付け、定格流量として1.0L/minの入力を受け付ける。運転制御部34は、第1床暖房端末20Aの運転を開始し、熱動弁VAを開弁する。このとき、熱動弁VBは閉弁されており、第2床暖房端末20Bには熱媒は供給されない。これにより、加熱部Hで加熱された熱媒が、熱媒往き路L1及び第1暖房往き路L3を介して第1床暖房端末20Aに供給される。
この第1床暖房端末20Aの試運転の開始時には、運転制御部34は、入力された定格流量(1.0L/min)に対応する熱動弁VAの開閉時間のデューティー比(開時間ROpen/閉時間RClose)に基づいて熱動弁VAを制御する。このとき、運転制御部34は、例えば入力受付部31が受け付けた温度設定、第1床暖房端末20Aのパネル材21Aの表面温度、定格流量及び第1床暖房端末20Aの加熱能力等に基づいて、図2(a)のテーブルから例えば目盛り6を選択する。そして、運転制御部34は、目盛り6に基づいて、1サイクル時間において、熱動弁VAを開時間ROpen(14分)のあいだ開弁し、閉時間RClose(6分)のあいだ閉弁する。
このように第1床暖房端末20Aの試運転が開始されると、熱媒往き路L1を熱媒が通流する。流量計Sは、熱媒往き路L1を通流し、第1床暖房端末20Aへ供給される熱媒の実測流量を測定する。ここでは、流量計Sは、実測流量として1.68L/minを取得している。
次に、補正部33での実測流量に対応する熱動弁Vの開時間の算出について説明する。補正部33は、入力受付部31から定格流量(1.0L/min)を取得する。また、補正部33は、流量計Sから実測流量(1.68L/min)を取得する。なお、定格流量は、例えば、加熱部Hから床暖房端末20に単位時間に供給されることが概ね保証されている熱媒の流量である。例えば、定格流量は、熱動弁Vによる熱媒の供給能力等により定めされている。その他、定格流量は、熱源機10(ポンプP)による熱媒の供給能力、熱源機10、床暖房端末20及びこれらを接続する流路等の圧力損失等によって定められていてもよい。そして、定格流量は、加熱部Hからの熱媒の供給による床暖房端末20の暖房能力を保証するため、通常は、実測流量よりも少なく設定されている(定格流量<実測流量)。
補正部33は、定格流量と実測流量と比較に基づいて、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを補正し、実測流量に対応する開時間AOpenを求める。ここでは、定格流量(1.0L/min)の場合に、目盛り6により熱動弁VAの開閉が行われている。よって、補正部33は、記憶部32のテーブルを参照し、定格流量(1.0L/min)に対応する熱動弁VAの開時間ROpen(14分)を取得する。そして、補正部33は、開時間ROpen(14分)を、定格流量と実測流量との比較に基づいて補正し、実測流量(1.68L/min)に対応する開時間AOpenを取得する。
なお、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを補正し、実測流量に対する開時間AOpenを求める際において、熱媒の温度は概ね一定とする。
ここで、前述の通り、(定格流量<実測流量)の関係にある。そのため、熱動弁VAが定格流量に対応する開時間ROpenで開弁され、実測流量により第1床暖房端末20Aに供給される熱媒は、熱動弁VAが定格流量に対応する開時間ROpenで開弁され、定格流量により第1床暖房端末20Aに供給される熱媒よりも多い。
つまり、定格流量に基づいて定められた開閉弁の開時間ROpenが用いられたままで、第1床暖房端末20Aが運転されて熱源機10から床暖房端末20に実測流量により熱媒が供給されると、床暖房端末20には過剰に熱媒が供給されてしまう。第1床暖房端末20Aには、例えば、(実測流量−定格流量)×開時間ROpen分に相当する熱媒が過剰に供給される。
例えば、図2(a)のテーブルにおいて、目盛り6では、定格流量(1.0L/min)において熱動弁VAの開時間ROpenが14分及び閉時間RCloseが6分である。この場合、1サイクル時間が経過した場合、定格流量(1.0L/min)及び熱動弁VAの開時間ROpenが14分で熱媒が供給されていると仮定すると、第1床暖房端末20Aには、定格流量(1.0L/min)×開時間ROpen(14分)=14Lの熱媒が供給される。
一方、実測流量(1.68L/min)及び熱動弁VAの開時間ROpenが14分で熱媒が供給されていると仮定すると、第1床暖房端末20Aには、実測流量(1.68L/min)×開時間ROpen(14分)=23.52Lの熱媒が供給される。
よって、定格流量(1.0L/min)に対応する熱動弁VAの開時間ROpen(14分)を、実測流量(1.68L/min)の場合においてもそのまま用いると、実測流量(1.68L/min)により第1床暖房端末20Aに供給される熱媒(23.52L)は、定格流量により第1床暖房端末20Aに供給される熱媒(14L)よりも9.52L多い。よって、(定格流量<実測流量)であるため、定格流量で熱媒を供給する場合に比べて、実測流量で熱媒を供給する場合には、第1床暖房端末20Aに過剰の熱媒が供給される。
よって、定格流量が実測流量より少ない場合(定格流量<実測流量)に熱媒の過剰供給を抑制するには、実測流量に対応する開閉弁の開時間AOpenは、定格流量に対応する開閉弁の開時間ROpenよりも少なくする必要がある(AOpen<ROpen)。
そこで、補正部33は、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを減らす補正を行うことで、実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenを求める。そして、運転制御部34は、一サイクル時間において、実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenのあいだ、実測流量に基づいて熱媒を熱源機10から概ね過不足なく供給できる。よって、床暖房端末20に過剰な熱媒を供給するのを抑制できるため、省エネを図ることができる。
例えば、補正部33は、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを、実測流量に対する定格流量の比(定格流量/実測流量)に基づいて補正し、実測流量に対応する開閉弁の開時間AOpenを求める。この場合、補正部33は、定格流量に対応する開時間ROpen(14分)を、定格流量(1.0L/min)/実測流量(1.68L/min)に基づいて補正し、実測流量に対応する開時間AOpen(8.3分)を求める。具体的には、下記式1により実側流量に対応する開時間AOpenを求める。
(式1)AOpen=(ROpen×(定格流量/実測流量))
この方法によれば、実測流量に対応する開時間AOpenは、定格流量に対応する開時間ROpenを、実測流量に対する定格流量の比により按分して容易に求めることができる。
また、例えば、補正部33は、実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenを下記式2により求めることができる。
(式2)AOpen=(ROpen+(ROpen×(定格流量/実測流量)))/2
補正部33は、(ROpen×(定格流量/実測流量))を算出することで、定格流量に対応する開時間ROpenを、実測流量に対する定格流量の比により按分して、実測流量に対応する仮の開時間POpenである(ROpen×(定格流量/実測流量))を求める。さらに、補正部33は、上記数式により、この実測流量に対応する仮の開時間POpenと、定格流量に対応する開時間ROpenとの平均をとることで、実測流量に対応する開時間AOpenを求める。
前述のように、実測流量に対応する仮の開時間POpenは、単純に定格流量に対応する開時間ROpenを、実測流量に対する定格流量の比により按分して求めている。よって、実測流量に対応する仮の開時間POpenは、実測流量に対する定格流量の比の分だけ、定格流量に対応する開時間の場合よりも短くなる。この場合、実測流量と仮の開時間POpenとに基づいて熱源機10から床暖房端末20に熱媒を供給すると、床暖房端末20に供給される熱媒の供給量が過剰に少なくなる傾向にあり、床暖房端末20において所望の加熱能力を得ることができない。
そこで、上記式の通り、実測流量に対応する仮の開時間POpenと、定格流量に対応する開時間ROpenとの平均をとって、実測流量に対応する開時間AOpenを求めることで、熱媒の供給量の減少により放熱量が過剰に小さくなるのを抑制できる。よって、床暖房端末20が所望の加熱能力で運転される。
なお、実測流量に対応する閉時間ACloseは、一サイクル時間(20分)から実測流量に対応する開時間AOpenを差し引くことで求められる。
具体的に目盛り6の場合について、定格流量に対応する開時間AOpen(14分)、定格流量(1.0L/min)、実測流量(1.68L/min)から、式2により実測流量に対応する開時間AOpenを算出すると次の通りである。
(式)11分=
(14分+(14分×(1.0L/min)/(1.68L/min)))/2
また、補正部33は、一サイクル時間(20分)から実測流量に対応する開時間AOpen(11分)を差し引くことで、実測流量に対応する閉時間AClose(9分)を求める。
運転制御部34は、補正部33が上記の通り算出した実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenと、実測流量とに基づいて、第1床暖房端末20Aに熱媒を供給する。つまり、目盛り6の場合、運転制御部34は、1サイクル時間(20分)において、熱動弁VAを11分のあいだ開弁し、実測流量(1.68L/min)で熱源機10から第1床暖房端末20Aに熱媒を供給する。また、運転制御部34は、1サイクル時間(20分)において、熱動弁VAを9分のあいだ閉弁する。
補正部33は、上記式2を用いて、同様の手順で目盛り1〜9について、実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpen及び閉時間ACloseを算出する。記憶部32は、補正部33での算出結果を図2(b)に示すように記憶する。
運転制御部34が、図2(b)に示す実測流量に対応する熱動弁VAの開時間と、実測流量とに基づいて、第1床暖房端末20Aに熱媒を供給することで、所望の加熱能力に応じた熱媒量を第1床暖房端末20Aに概ね過不足なく供給できる。
なお、前述の通り、各床暖房端末20に供給される熱媒の実測流量を測定する流量計Sは、熱源機10内の熱媒往き路L1に設けられている。よって、熱源機10内において、入力受付部31が各床暖房端末20の定格流量を受け付けるとともに、流量計Sが各床暖房端末20の実測流量を測定し、補正部33が、定格流量及び実測流量を考慮し、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正し、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenを求める。つまり、熱源機10内において、定格流量と実測流量とを関連付けて比較し、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenを求めるという処理を完結できる。よって、分散した複数の機能部を関連付ける手間を省き、簡潔な構成にできる。
なお、補正部33は、定格流量と実測流量との流量差分に基づいて、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを補正し、実測流量に対応する開時間AOpenを求めてもよい。
(2)熱動弁Vの開時間の補正処理の流れ
次に、床暖房システム1における、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正し、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenを求める補正処理について図3を用いて説明する。
ステップS1:入力受付部31は、操作部40への利用者の操作に基づいて、床暖房端末20A、20Bのいずれかについて、試運転の開始を受け付けると(ステップS1においてYes)、ステップS2に処理を進める。そうでない場合(ステップS1においてNo)は、入力受付部31は待機する。
ステップS2:入力受付部31は、操作部40への利用者の操作に基づいて、試運転の対象として選択された床暖房端末20について、定格流量を受け付ける。補正部33は、入力受付部31から、選択された床暖房端末20に対する定格流量を取得する。
ステップS3:運転制御部34は、試運転の開始時には、入力された定格流量に対応する熱動弁Vの開閉時間のデューティー比(開時間ROpen/閉時間RClose)に基づいて、選択された床暖房端末20に対応する熱動弁Vを制御する。
ステップS4:流量計Sは、熱媒往き路L1を通流し、選択された床暖房端末20へ供給される熱媒の実測流量を測定する。補正部33は、流量計Sから、選択された床暖房端末20に対する実測流量を取得する。
ステップS5:補正部33は、定格流量と実測流量との流量差分を求める。補正部33は、流量差分が閾値以上の場合には、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正すると判断し(ステップS5においてYes)、ステップS6に処理を進める。補正部33は、閾値以上の流量差分がない場合には、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正しないと判断し(ステップS5においてNo)、ステップS8に処理を進める。
なお、上記では、定格流量及び実測流量間の流量差分と閾値とを比較することで、熱動弁Vの開時間ROpenを補正するか否かを判断している。しかし、流量差分を閾値と比較せず、単に定格流量と実測流量との流量差分があるか否かにより、選択された床暖房端末20における定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正するか否かを判断してもよい。
なお、補正部33は、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを補正しない場合には、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを、実測流量に対応する開時間AOpenとする。
ステップS6:補正部33は、定格流量と実測流量とに基づいて、定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを補正し、実測流量に対応する開時間AOpenを求める。
ステップS7:運転制御部34は、選択された床暖房端末20の実測流量と、補正部33が求めた実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenとに基づいて、選択された床暖房端末20に熱媒を供給する。
ステップS8:運転制御部34は、選択された床暖房端末20の実測流量と、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenとに基づいて、選択された床暖房端末20に熱媒を供給する。
ここで、上述の通り、定格流量に対応する開時間ROpenを補正せずに実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenとした場合(ステップS5においてNo)には、当該実測流量に対応する開時間AOpenは定格流量に対応する開時間ROpenと同じである。
ステップS9:入力受付部31が選択された床暖房端末20の運転停止を受け付けると(ステップS9においてYes)、運転制御部34は、選択された床暖房端末20の運転を停止する。そうでない場合は(ステップS9においてNo)、運転制御部34は、選択された床暖房端末20の運転を継続する。
〔他の実施形態〕
(1)上記実施形態では、一の床暖房端末のみが選択されて運転される場合について説明した。しかし、複数の床暖房端末20が運転され、それらの運転時間が重複していてもよい。この場合の熱動弁Vの開時間の補正処理について以下に説明する。
熱動弁Vの開時間の補正処理の方法として、一例であるが、以下に2つの方法を例に挙げて説明する。
(1−1)第1の方法
第1の方法では、例えば、記憶部32は、複数の床暖房端末20に共通の開時間のテーブルを記憶している。以下に、複数の床暖房端末20を第1の方法により運転する場合について説明する。
図1において、試運転ではない通常運転の対象として、第1及び第2床暖房端末20A、20Bの両方が選択されたとする。なお、試運転時において、入力受付部31は、第1床暖房端末20Aの第1定格流量として1.0L/minを受け付け、第2床暖房端末20Bの第2定格流量として1.5L/minを受け付けて、記憶部32に記憶している。
また、記憶部32は、図4に示すように、定格流量(1.0L/min)及び定格流量(1.5L/min)に共通の開時間テーブルを記憶している。図4(a)では、定格流量(1.0L/min)及び定格流量(1.5L/min)と、一サイクル時間における熱動弁Vの開閉時間のデューティー比(開時間/閉時間)とを対応づけたテーブルを記憶している。
また、試運転時において、流量計Sは、第1床暖房端末20Aの第1実測流量として1.68L/minを取得し、第2床暖房端末20Bの第2実測流量として2.32L/minを取得している。
このように定格流量が異なる2つの第1及び第2床暖房端末20A及び20Bが運転される場合、補正部33は、2つの床暖房端末20A及び20Bのうち、定格流量と実測流量との流量差分が小さいものに着目する。そして、流量差分が小さい床暖房端末20の定格流量に対応する開時間を補正することで、実測流量に対応する開時間を求める。そして、補正により求めた開時間を、定格流量が異なる2つの第1及び第2床暖房端末20A及び20Bのいずれの運転にも用いる。具体的に以下に説明する。
補正部33は、第1定格流量と第1実測流量との流量差分である第1流量差分と、第2定格流量と第2実測流量との流量差分である第2流量差分とを比較する。つまり、第1定格流量(1.0L/min)と第1実測流量(1.68L/min)との流量差分である第1流量差分(0.68L/min)と、第2定格流量(1.5L/min)と第2実測流量(2.32L/min)との流量差分である第2流量差分(0.82L/min)とが比較される。補正部33は、比較の結果、第1流量差分(0.68L/min)が、第2流量差分(0.82L/min)よりも小さいと判断する。
そして、補正部33は、第1定格流量(1.0L/min)に対応する熱動弁VAの開時間を、第1実測流量(1.68L/min)と第1定格流量(1.0L/min)との比較に基づいて補正し、熱動弁VAの開時間AOpenを求める。
同様に、補正部33は、第2定格流量(1.5L/min)に対応する熱動弁VAの開時間を、第1実測流量(1.68L/min)と第1定格流量(1.0L/min)との比較に基づいて補正し、熱動弁VAの開時間AOpenを求める。
つまり、補正部33は、第1実測流量(1.68L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpenを、第1実測流量(1.68L/min)と第1定格流量(1.0L/min)との比較に基づいて求める。さらに、補正部33は、第2実測流量(2.32L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpenについても、第1実測流量(1.68L/min)と第1定格流量(1.0L/min)との比較に基づいて求める。
このように、補正部33は、定格流量と実測流量との流量差分が小さい方に着目し、流量差分が小さい定格流量に対応する開時間ROpenを補正することで、実測流量に対応する開時間AOpenを求める。この補正結果が、図4(b)のテーブルに示す、実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpen及び閉時間ACloseである。図4(b)のテーブルでは、定格流量の異なる2つの第1及び第2床暖房端末20A、20Bについて、共通の開時間AOpen及び閉時間ACloseが記憶されている。
なお、図4(a)では、定格流量(1.0L/min)及び定格流量(1.5L/min)の両方において、熱動弁Vの開時間ROpenが同じである。よって、図4(b)では、第1実測流量(1.68L/min)及び第2実測流量(2.32L/min)の両方において、熱動弁Vの開時間AOpenが同じ値として算出されている。
第1及び第2床暖房端末20A、20Bが運転される際には、記憶部32の目盛りのうち、例えば2つの第1及び第2床暖房端末20A、20Bに共通の目盛りが選択されてもよい。
あるいは、記憶部32の目盛りのうち、各第1及び第2床暖房端末20A、20Bそれぞれに対して異なる目盛りが選択されてもよい。
例えば、記憶部32の目盛りのうち、2つの第1及び第2床暖房端末20A、20Bに対して共通の目盛り7が選択されているとする。
運転制御部34は、目盛り7に基づいて、熱動弁VAの開時間AOpenとして13分を取得する。運転制御部34は、第1実測流量(1.68L/min)と、熱動弁VAの開時間AOpen(13分)と、に基づいて、第1床暖房端末20Aに熱媒を供給する。また、運転制御部34は、第2実測流量(2.32L/min)と、熱動弁VAの開時間AOpen(13分)とに基づいて、第2床暖房端末20Bに熱媒を供給する。
例えば、記憶部32の目盛りのうち、第1床暖房端末20Aに対して目盛り2が選択され、第2床暖房端末20Bに目盛り7が選択されているとする。
運転制御部34は、目盛り2に基づいて、第1実測流量(1.68L/min)に対応して算出された、熱動弁VAの開時間AOpenとして2分を取得する。運転制御部34は、第1実測流量(1.68L/min)と、熱動弁VAの開時間AOpen(2分)と、に基づいて、第1床暖房端末20Aに熱媒を供給する。
また、運転制御部34は、目盛り7に基づいて、第1実測流量(1.68L/min)に対応して算出された、熱動弁VAの開時間AOpenとして13分を取得する。運転制御部34は、第2実測流量(2.32L/min)と、熱動弁VAの開時間AOpen(13分)とに基づいて、第2床暖房端末20Bに熱媒を供給する。
なお、上記では、2つの第1床暖房端末20Aにおける実測流量及び定格流量間の流量差分と、第2床暖房端末20Bにおける実測流量及び定格流量間の流量差分とを比較して、流量差分の小さいものに基づいて、熱動弁VAの開時間AOpenを求めている。しかし、2つの第1床暖房端末20Aにおける実測流量及び定格流量間の比と、第2床暖房端末20Bにおける実測流量及び定格流量間の比とを比較して、比の小さいものに基づいて、熱動弁VAの開時間AOpenを求めてもよい。
ここで、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenは、実測流量と定格流量との比較値(流量差分、流量比等)に基づいて、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenを補正することで求められる。よって、実測流量と定格流量との比較値(流量差分、流量比等)が大きいと、実測流量と定格流量との比較値(流量差分、流量比等)が小さい場合に比べて、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenは、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間ROpenに対して比較的に大きく補正される。
例えば、各床暖房端末20A、20Bについて、実測流量に対応する開時間は、定格流量に対応する開時間に基づいて次のように求められる。第1実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenは、第1実測流量と第1定格流量との比に基づいて、第1定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenを補正することで求められる。同様に、第2実測流量に対応する熱動弁VBの開時間AOpenは、第2実測流量と第2定格流量との比に基づいて、第2定格流量に対応する熱動弁VBの開時間ROpenを補正することで求められる。
ここで、例えば、第2比較値(例えば、第2実測流量と第2定格流量との流量差分、流量比等)が、第1比較値(例えば、第1実測流量と第1定格流量との流量差分、流量比等)よりも大きいと、第2定格流量に対応する熱動弁VBの開時間ROpenの補正量は、第1定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenの補正量よりも大きくなる傾向にある。この場合、第1床暖房端末20Aの運転が、第2実測流量に対応する熱動弁VBの開時間AOpen(第2定格流量に対応する熱動弁VBの開時間ROpenが比較的に大きく補正されて算出された開時間)に基づいて制御されると、第1床暖房端末20Aへの熱媒の供給量が不足してしまう場合がある。
上記では、複数の第1及び第2床暖房端末20A、20Bが運転される場合、補正部33は、第1比較値(流量差分、流量比等)が第2比較値(流量差分、流量比等)よりも小さいため(第1比較値<第2比較値)、第1定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenと、第1定格流量と、第1実測流量とに基づいて、第1実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenを求める。また、第2定格流量に対応する熱動弁VAの開時間ROpenと、第1定格流量と、第1実測流量とに基づいて、第2実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenを求める。
そして、運転制御部34は、第1床暖房端末20Aの運転を、第1定格流量と第1実測流量との比較により求めた熱動弁VAの開時間AOpenと、第1実測流量とに基づいて制御する。また、運転制御部34は、第2床暖房端末20Bの運転を、第1定格流量と第1実測流量との比較により求めた熱動弁VAの開時間AOpenと、第2実測流量とに基づいて制御する。これにより、第2床暖房端末20Bに概ね過不足なく熱媒を供給できるとともに、第1床暖房端末20Aへの熱媒の供給量が不足してしまうのを抑制できる。
(1−2)第2の方法
第2の方法では、例えば、記憶部32は、複数の床暖房端末20それぞれについて異なる開時間のテーブルを記憶している。以下に、複数の床暖房端末20を第2の方法により運転する場合について説明する。
第1の方法と異なり、補正部33は、第1実測流量(1.68L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpenと、第2実測流量(2.32L/min)に対応する熱動弁VBの開時間AOpenとをそれぞれ求めてもよい。ここで、第1実測流量(1.68L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpenは、図2(b)のテーブルに示されている。
補正部33は、第2実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenを、上記実施形態の式2に基づいて算出する。図5(a)には、第2定格流量(1.5L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpen及び閉時間ACloseが定義されたテーブルが示されている。第2実測流量(2.32L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpen及び閉時間ACloseは、第2定格流量(1.5L/min)に対応する熱動弁VAの開時間ROpen及び閉時間RCloseが式2により補正されることで求められる。求められた第2実測流量(2.32L/min)に対応する熱動弁VAの開時間AOpen及び閉時間ACloseは、図4(b)のテーブルに示されている。
運転制御部34は、第1床暖房端末20Aの運転を、第1実測流量に対応する熱動弁VAの開時間AOpenと、第1実測流量とに基づいて制御する。また、運転制御部34は、第2床暖房端末20Bの運転を、第2実測流量に対応する熱動弁VBの開時間AOpenと、第2実測流量とに基づいて制御する。これにより、第1及び第2床暖房端末20A、20Bに概ね過不足なく熱媒を供給できる。
(2)上記実施形態では、制御部30が熱源機10に備えられている。しかし、制御部30は、熱源機10の外部に設けられていてもよい。例えば、床暖房システム1が、熱源機10とは別途に、熱源機10、熱動弁VA、VB及び操作部40等と通信可能である制御部30を備えていてもよい。また、制御部30の機能の一部が熱源機10に設けられ、残りの一部が熱源機10の外部に設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、流量計Sは、熱源機10内の熱媒往き路L1に設けられている。しかし、流量計Sは、熱源機10の外部において、床暖房端末20(20A、20B)それぞれに設けられていてもよい。例えば、床暖房端末20Aでの熱媒の実測流量を測定するための流量計SAが第1暖房往き路L3に設けられ、床暖房端末20Bの熱媒の実測流量を測定するための流量計SBが第2暖房往き路L4に設けられていてもよい。これにより、各床暖房端末20A,20Bに供給される熱媒の量を、各流量計SA、ABそれぞれにより測定できる。
(4)上記実施形態の暖房システムでは、試運転において、床暖房端末20に対応する熱動弁Vの開閉時間を、実測流量に基づいて補正している。この場合、例えば、床暖房端末20が試運転において合格せず、試運転が再度行われるなど、試運転が複数回行われる場合がある。この場合には、試運転の度に、上記処理が行われ、実測流量に基づいた熱動弁Vの開閉時間が求められてもよい。
さらには、実測流量に基づいた熱動弁Vの開閉時間の算出は、試運転時に限られず、試運転以外の通常運転等の場合にも行うことができる。つまり、通常運転においても、床暖房端末20が運転される度に、上記処理が行われ、実測流量に基づいた熱動弁Vの開閉時間の補正が行われてもよい。
なお、上記処理は、試運転の度及び通常運転の度等に行われる必要は無く、最初の試運転の際及び最初の通常運転の際に一度行われ、実測流量に対応する熱動弁Vの開閉時間が記憶部32に記憶されていてもよい。
(5)上記実施形態では、記憶部32は、図2(a)に示すように、加熱能力ごとに、1.0L/minの定格流量と、一サイクル時間における熱動弁Vの開時間及び閉時間とを対応づけたテーブルを記憶している。しかし、記憶部32は、加熱能力ごとに定格流量と熱動弁の開閉時間とを関係づけた関係式を記憶してもよい。運転制御部34は、加熱能力に応じて関係式から開時間及び閉時間を算出し、算出結果に基づいて熱動弁Vを制御してもよい。
また、上記実施形態では、記憶部32は、図2(b)に示すように、加熱能力ごとに、実測流量に対する熱動弁Vの開閉時間を算出したテーブルを記憶している。しかし、記憶部32は、定格流量に対する熱動弁Vの開閉時間と、実測流量に対する熱動弁Vの開閉時間とを対応付けた関係式を記憶してもよい。
(6)上記実施形態では、補正部33は、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間を、定格流量と実測流量との流量差分に基づいて補正し、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間を算出している。そして、1サイクル時間から、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間を差し引くことで、実測流量に対応する熱動弁Vの閉時間が算出される。
しかし、補正部33は、定格流量に対応する熱動弁Vの閉時間を、定格流量と実測流量とに基づいて補正し、実測流量に対応する熱動弁Vの閉時間を算出してもよい。そして、1サイクル時間から、実測流量に対応する熱動弁Vの閉時間を差し引くことで、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間が算出されてもよい。
(7)上記実施形態では、実測流量が定格流量よりも多い場合について、補正部33は、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間を、実測流量と定格流量とに基づいて補正し、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間を算出する。この場合、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間は、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間よりも短くなる。これにより、床暖房端末20の所望の加熱能力に応じた熱媒量を過剰供給を抑制できる。
しかし、逆に、定格流量が実測流量よりも多い場合には、実測流量と、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenとを用いて、加熱部Hから床暖房端末20に熱媒が供給されると、床暖房端末20に供給される熱媒が不足してしまう。そこで、補正部33は、前述と同様であるが、定格流量が実測流量よりも多い場合にも、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間AOpenを、実測流量と定格流量とに基づいて補正し、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間を算出する。この場合、実測流量に対応する熱動弁Vの開時間は、定格流量に対応する熱動弁Vの開時間よりも長くなる。これにより、床暖房端末20に所望の加熱能力に応じた熱媒量を概ね不足なく供給できる。
(8)上記実施形態の床暖房システム1では、暖房端末として2台の床暖房端末20A、20Bが含まれるが、床暖房端末20は1台であってもよく、3台以上であってもよい。また、暖房端末として複数台の床暖房端末である場合、複数台の床暖房端末それぞれの定格流量は同一であってもよく、異なっていてもよい。実測流量についても同一であってもよく、異なっていてもよい。
さらに、上記実施形態では、暖房端末として床暖房端末20を例に挙げたが、暖房端末としてはこれに限定されない。例えば、暖房端末としては、浴室乾燥機等であってもよい。また、複数の暖房端末として異なる種類の装置が用いられてもよい。例えば、暖房端末として、床暖房端末及び浴室乾燥機等が用いられてもよい。
(9)上記実施形態では、熱動弁Vを用いているが、流路の開閉を行うことができる弁であればこれに限定されない。例えば、電気信号により開閉する電磁弁等の開閉弁が用いられてもよい。
(10)上記実施形態では、ポンプPは熱媒戻り路L2に設けられているが、ポンプPにより床暖房システム1において熱媒を循環できればよく、設置位置は熱媒戻り路L2に限定されない。例えば、ポンプPは、熱媒往き路L1に設けられていてもよい。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
10 :熱源機
20 :床暖房端末
32 :記憶部
33 :補正部
34 :運転制御部
H :加熱部
V :熱動弁

Claims (9)

  1. 熱媒を加熱する加熱部を備え、前記加熱部から少なくとも一の暖房端末に熱媒を供給する熱源機であって、
    熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部と、
    前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める補正部と、
    前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する運転制御部と、
    を備える、熱源機。
  2. 前記補正部は、前記実測流量が前記定格流量よりも多い場合には、前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を減らす補正を行い、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める、請求項1に記載の熱源機。
  3. 前記補正部は、前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量に対する前記定格流量の比(定格流量/実測流量)に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める、請求項1又は2に記載の熱源機。
  4. 前記補正部は、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を次式により求める、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱源機。
    AOpen=(ROpen+(ROpen×(定格流量/実測流量))/2
    ROpenは、前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間、
    AOpenは、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間である。
  5. 前記暖房端末についての前記定格流量を受け付ける入力受付部と、
    前記加熱部から前記暖房端末に熱媒を供給する流路である一の熱媒往き路と、を備え、
    前記実測流量を計測する流量計が、前記熱媒往き路に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱源機。
  6. 前記暖房端末には、第1定格流量が設定され、第1実測流量によって熱媒が供給される第1暖房端末と、第2定格流量が設定され、第2実測流量によって熱媒が供給される第2暖房端末が含まれており、
    前記運転制御部が、前記第1暖房端末及び前記第2暖房端末の両方に熱媒を供給しており、
    前記第1定格流量と前記第1実測流量とを比較した第1比較値が、前記第2定格流量と前記第2実測流量とを比較した第2比較値よりも小さい場合、
    前記補正部は、前記第1定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記第1実測流量と前記第1定格流量との比較に基づいて補正し、前記第1実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、さらに、前記第2定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記第1実測流量と前記第1定格流量との比較に基づいて補正し、前記第2実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、
    前記運転制御部は、前記第1実測流量と、前記第1実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記第1暖房端末に熱媒を供給し、前記第2実測流量と、前記第2実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記第2暖房端末に熱媒を供給する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の熱源機。
  7. 熱媒を加熱する加熱部を備え、前記加熱部から少なくとも一の暖房端末に熱媒を供給する熱源機の運転方法であって
    前記熱源機は、
    熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部を備え、
    前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、
    前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する、熱源機の運転方法。
  8. 熱媒を加熱する加熱部を有する熱源機と、前記加熱部から前記熱媒の供給を受ける少なくとも一の暖房端末とを備える暖房システムであって、
    熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部と、
    前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求める補正部と、
    前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する運転制御部と、
    を備える、暖房システム。
  9. 熱媒を加熱する加熱部を有する熱源機と、前記加熱部から前記熱媒の供給を受ける少なくとも一の暖房端末とを備える暖房システムの運転方法であって、
    前記暖房システムは、
    熱媒の単位時間当たりの供給量である定格流量に対して設定されている、一サイクル時間における開閉弁の開時間及び閉時間を記憶する記憶部を備え、
    前記加熱部から前記暖房端末に供給される熱媒の単位時間当たりの実測流量を取得し、前記暖房端末についての前記定格流量に対応する前記開閉弁の開時間を、前記実測流量と前記定格流量との比較に基づいて補正し、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間を求め、
    前記実測流量と、前記実測流量に対応する前記開閉弁の開時間とに基づいて、前記暖房端末に熱媒を供給する、暖房システムの運転方法。
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