JPH07225061A - 吸収式冷温水機の制御装置 - Google Patents

吸収式冷温水機の制御装置

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JPH07225061A
JPH07225061A JP1830094A JP1830094A JPH07225061A JP H07225061 A JPH07225061 A JP H07225061A JP 1830094 A JP1830094 A JP 1830094A JP 1830094 A JP1830094 A JP 1830094A JP H07225061 A JPH07225061 A JP H07225061A
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JP
Japan
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flow rate
temperature
deviation
water flow
valve opening
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Application number
JP1830094A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Mizukami
和明 水上
Yoshio Ozawa
芳男 小澤
Masahiro Furukawa
雅裕 古川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B49/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25B49/04Arrangement or mounting of control or safety devices for sorption type machines, plants or systems
    • F25B49/043Operating continuously

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Flow Control (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収式冷温水機の運転状態に拘わらず常に整
定時間の短いPID制御を実現出来る新規な制御装置を
提供する。 【構成】 再生器への入熱量をPID制御する吸収式冷
温水機の制御装置において、演算装置7は、センサー群
6から冷水出口温度及び冷水流量を取り込んで、冷水出
口温度の実測値の目標値に対する偏差を算出する共に、
該偏差と冷水流量を乗算して蒸発器出口熱量偏差を算出
し、これをPID制御の入力としてPIDコントローラ
8へ送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍機に代表さ
れる吸収式冷温水機において、再生器への入熱量をPI
D制御する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、二重効用型の吸収式冷凍機を示
しており、凝縮器(11)及び低温再生器(12)からなる上胴
(1)、蒸発器(21)及び吸収器(22)からなる下胴(2)、バ
ーナ(31)を内蔵した高温再生器(3)、高温熱交換器
(4)、低温熱交換器(5)等が相互に配管接続されて、効
率の高い冷凍サイクルを構成している。
【0003】高温再生器(3)のバーナ(31)にはガス弁(3
2)を経て燃料ガスが供給され、下胴(2)の蒸発器(21)を
経て流出する冷水の出口温度が目標値(例えば7℃)とな
る様、ガス弁(32)の開度が調整される。
【0004】ガス弁開度の調整には、従来より下記1式
で表わされるPID制御が用いられている。ここで、Δ
Vは弁開度の変化量、eTcは冷水出口温度の偏差、P、
I、Dは夫々、比例動作係数、積分動作係数、微分動作
係数である。
【0005】
【数1】
【0006】比例動作係数P、積分動作係数I、及び微
分動作係数Dからなる制御パラメータの決定に際して
は、予め工場出荷時に、冷水流量、冷却水流量、及び冷
却水温度を定格値付近で一定に維持した試験運転を行な
い、ここで冷水出口温度偏差のみを変化させたときの最
適な制御パラメータを設定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PID制御においては、前述の如く制御パラメータが定
格運転状態を基準とする最適値に設定されていたため、
例えば冷水流量が定格値からずれると、図8に実線で示
す如く、冷水出口温度が目標値に至るまでに大きく変動
して、整定時間が長くなる問題があった。
【0008】即ち、冷水流量が定格値よりも多くなった
場合、冷水入口温度が同一であっても、蒸発器(21)への
入熱量は増大する。この場合、従来の制御では、蒸発器
(21)への入熱量に対するガス弁開度の増加量は小さいの
で、冷水出口温度が上昇し、偏差が増大する。逆に、冷
水流量が定格値よりも少なくなった場合は、冷水出口温
度が低下し、偏差が増大する。この偏差を解消するため
の制御動作に因って、整定時間が長くなるのである。
【0009】又、図7は、冷凍負荷を変数、冷却水温度
をパラメータとして、吸収器の熱交換量の変化をグラフ
化したものである。このグラフからも明らかな様に、冷
却水温度が低くなると、吸収器の熱交換量は減少する。
吸収器の熱交換量が少ないということは、再生器への入
熱量が少なく、冷凍機の能率が高いことを意味してい
る。しかしながら、冷却水温度が定格値よりも低い場
合、従来のPID制御では、冷凍機の効率が高いにも拘
わらず、ガス弁開度が必要以上に大きくなるので、冷水
出口温度が低下し、偏差が増大する。逆に、冷却水温度
が定格値よりも高い場合は、冷水出口温度が上昇して、
偏差が増大する。この偏差を解消するための制御動作に
因って、整定時間が長くなる。冷却水流量が定格値から
ずれた場合も同様に、冷水出口温度の偏差が増大し、こ
れに因って整定時間が長くなるのである。
【0010】本発明の目的は、吸収式冷温水機の運転状
態に拘わらず常に整定時間の短いPID制御を実現出来
る新規な制御装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る第1の制御装
置は、冷水出口温度及び冷水流量を実測或いは演算を含
む測定によって得る測定手段と、冷水出口温度の目標値
を設定する目標温度設定手段と、PID制御の入力とし
て、冷水出口温度の実測値の目標値に対する偏差と冷水
流量を乗算して得られる蒸発器出口熱量偏差、或いは該
偏差を定格値で正規化した冷凍負荷偏差を設を設定する
演算手段とを具えている。
【0012】本発明に係る第2の制御装置は、冷水出口
温度、冷水流量、冷却水温度、冷却水流量、及び冷凍負
荷を実測或いは演算を含む測定によって得る測定手段
と、冷凍負荷の変化に対する弁開度の変化率が、冷却水
温度をパラメータとして予め格納されたメモリ手段と、
測定手段から得られる冷水流量を定格値で除算して冷水
流量比を算出すると共に、測定手段から得られる冷凍負
荷及び冷却水温度に基づいて、前記メモリ手段から対応
する弁開度変化率を読み出し、該弁開度変化率に前記冷
水流量比を乗算して、修正係数を算出する演算手段と、
PID制御の比例動作係数P、積分動作係数I、及び微
分動作係数Dに夫々前記修正係数を乗算して、これらの
係数を修正する修正手段と、修正された係数に基づい
て、弁開度をPID制御する制御手段とを具えている。
【0013】本発明に係る第3の制御装置は、冷水出口
温度、冷水流量、冷却水温度、冷却水流量、及び冷凍負
荷を実測或いは演算を含む測定によって得る測定手段
と、冷水出口温度の目標値を設定する目標温度設定手段
と、PID制御の入力として、冷水出口温度の実測値の
目標値に対する偏差と冷水流量を乗算して得られる蒸発
器出口熱量偏差、或いは該偏差を定格値で正規化した冷
凍負荷偏差を設定する演算手段と、冷凍負荷の変化に対
する弁開度の変化率が、冷却水温度をパラメータとして
予め格納されたメモリ手段と、測定手段から得られる冷
凍負荷及び冷却水温度に基づいて、前記データ格納手段
から対応する弁開度変化率を読み出し、PID制御の比
例動作係数P、積分動作係数I、及び微分動作係数Dに
夫々前記弁開度変化率を乗算して、これらの係数を修正
する修正手段と、修正された係数に基づいて、弁開度を
PID制御する制御手段とを具えている。
【0014】
【作用】上記第1の制御装置においては、PID制御の
入力として、冷水出口温度の実測値の目標値に対する偏
差と冷水流量の積、即ち蒸発器出口熱量の偏差が設定さ
れるから、仮に冷水入口温度が一定のまま、冷水流量が
定格値よりも多くなった場合、PID制御の入力が増大
して、再生器への入熱量が増大する。逆に、冷水入口温
度が一定のまま、冷水流量が定格値よりも少なくなった
場合は、PID制御の入力が減少して、再生器への入熱
量が減少する。即ち、蒸発器への入熱量の変化と対応し
て、再生器への入熱量が加減される。従って、再生器へ
の入熱量は、冷水流量の大小に拘わらず、常に適切な値
に設定される。この結果、整定時間の短いPID制御が
実現される。
【0015】上記第2制御装置は、PID制御の比例動
作係数P、積分動作係数I、及び微分動作係数Dをリア
ルタイムに修正することによって、整定時間の短縮を図
るものである。ところで、図4は、冷水流量が定格値の
状態において、冷却水温度をパラメータして、冷凍負荷
に対するガス弁開度の最適値をグラフ化したものであ
る。この冷凍負荷−ガス弁開度曲線から明らかな様に、
冷凍負荷の変化に対するガス弁開度の変化率、即ち曲線
の傾きは、冷凍負荷及び冷却水温度によって変化する。
【0016】即ち、同じ冷凍負荷でも、冷却水温度が高
ければ曲線の傾きは大きくなり、冷却水温度が高けれ
ば、曲線の傾きは小さくなる(図4のA点、B点)。又、
冷却水温度が一定でも、冷凍負荷が大きければ、曲線の
傾きは大きくなり、冷凍負荷が小さければ、曲線の傾き
は小さくなる(図4のB点、C点)。このことから、冷凍
負荷、冷却水温度、冷却水流量の値によって、制御パラ
メータをどの程度に修正すればよいかという問題は、冷
凍負荷−ガス弁開度曲線上の動作点(現在の冷却水温度
に対応する冷凍負荷−ガス弁開度曲線において、現在の
冷凍負荷に対応する曲線上の点)を求め、その点での傾
きを求めるという問題と同じであることがわかる。
【0017】そこで、上記第2制御装置においては、図
4の曲線の傾き、即ち弁開度変化率が予めメモリ手段に
格納される。そして、冷凍負荷及び冷却水温度の実測値
に基づいて、メモリ手段から対応する弁開度変化率が読
み出される。
【0018】但し、冷凍負荷が同じであっても、冷水流
量の大小によって、冷水入口温度と冷水出口温度の差
(冷水温度差)が変る。例えば、冷水流量がn倍に増大す
ると、冷水温度差はn分の1に減少することになる。従
って、冷水入口温度が同じならば、冷水出口温度は冷水
温度差の変化分だけ大きくなる。これは、同じ冷凍負荷
であっても、冷水流量が定格値よりも大きくなれば、冷
水出口温度の偏差が増大することを意味している。この
場合、制御パラメータを大きく設定して、偏差の迅速な
解消を図る必要がある。
【0019】そこで、上記第2制御装置においては、冷
水流量の実測値を定格値で除算して冷水流量比を算出
し、該冷水流量比によって前記弁開度変化率を修正す
る。即ち、メモリ手段から読み出した弁開度変化率に冷
水流量比を乗算して修正係数を算出し、該修正係数によ
って制御パラメータを修正するのである。修正された制
御パラメータに基づくPID制御においては、冷凍負
荷、冷却水温度、及び冷却水流量に応じて、再生器への
入熱量が加減されるから、整定時間の短いPID制御が
実現される。
【0020】上記第3の制御装置では、PID制御の入
力として、蒸発器出口熱量の偏差を定格値で正規化した
冷凍負荷偏差が設定されるから、上記第1実施例と同様
に、蒸発器への入熱量の変化と対応して、再生器への入
熱量が加減される。
【0021】又、上記第2の制御装置と同様に、図4の
曲線の傾き、即ち弁開度変化率が予めメモリ手段に格納
される。そして、冷凍負荷及び冷却水温度の実測値に基
づいて、メモリ手段から対応する弁開度変化率が読み出
される。
【0022】但し、第3の制御装置では、冷水流量が定
格値からずれることに因る冷水出口温度偏差の増大につ
いては、PID制御の入力として冷凍負荷偏差を設定す
ることで対処されているから、第3の制御装置において
は、弁開度変化率をそのまま、制御パラメータに対する
修正係数として用いる。修正された制御パラメータに基
づくPID制御においては、整定時間の短いPID制御
が実現される。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る吸収式冷温水機の制御装置
においては、運転状態の定格値からのずれがPID制御
の入力や制御パラメータに反映されることによって、従
来よりも整定時間の短いPID制御が実現される。
【0024】
【実施例】以下、本発明を図9に示す二重効用型の吸収
式冷凍機に実施した幾つかの例につき、図面に沿って詳
述する。尚、図9に示す冷凍機は、冷媒として水、吸収
液として臭化リチウム(LiBr)溶液を用いたもので、
凝縮器(11)及び低温再生器(12)からなる上胴(1)、蒸発
器(21)及び吸収器(22)からなる下胴(2)、バーナ(31)を
内蔵した高温再生器(3)、高温熱交換器(4)、低温熱交
換器(5)等を相互に配管接続して構成されている。これ
ら複数の機器の媒体入出力部には、必要なセンサー(図
示省略)が取り付けられており、後述の各種物理量が測
定される。クーリングタワー(図示省略)から供給される
温度の低い冷却水は、先ず吸収器(22)を通過した後、凝
縮器(11)を通過し、これによって温度が上昇した冷却水
は再びクーリングタワーへ戻される。又、室内ユニット
(図示省略)からの温度の高い冷水は蒸発器(21)を通過
し、これによって冷却された温度の低い冷水が室内ユニ
ットへ供給される。
【0025】第1実施例 図1は制御装置の第1の構成例を表わしており、図9に
示すガス弁(32)を開閉駆動する弁開閉モータ(33)がPI
Dコントローラ(8)によって制御されている。演算装置
(7)には、冷水入口温度の目標値が入力されると共に、
センサー群(6)からは、冷水出口温度及び冷水流量が入
力される。
【0026】演算装置(7)は、下記数2に基づいて蒸発
器出口熱量偏差eQevaを算出し、その結果をPIDコン
トローラ(8)へ供給する。
【数2】eQeva=(Tc_out−Tc_out_tg)×Vc ここで、Tc_outは冷水出口温度、Tc_out_tgは冷水出
口温度の目標値、Vcは冷水流量である。
【0027】PIDコントローラ(8)では、下記数3に
基づいてガス弁開度の変化量を算出して、その結果に応
じて弁開閉モータ(33)に対する駆動電流を発生する。
【数3】
【0028】ここで、ΔVはガス弁開度の変化量、P、
I、Dは夫々比例動作係数、積分動作係数、微分動作係
数である。上記制御装置によれば、冷水流量の大小に拘
わらず、常に適切なガス弁の操作量が算出されて、負荷
変動時にも、冷水出口温度を迅速に目標値に戻すことが
可能になる。
【0029】第2実施例 図2に示す実施例においては、制御コンピュータ(9)が
吸収式冷温水機本体(10)を制御しており、該制御コンピ
ュータ(9)には、PIDコントローラ(8)と制御パラメ
ータ修正回路(81)が構成されている。
【0030】図3に示す如く制御コンピュータ(9)は、
冷凍機の運転時にセンサー群(6)から得られる冷水入口
温度Tc_in、冷水出口温度Tc_out及び冷水流量Vcか
ら、下記数4に基づいて冷凍負荷Lcを算出(85)する。
【0031】
【数4】 Lc={(Tc_in−Tc_out)×Vc/(Tc_in_n−Tc_out_n)×Vc_n}×100 [%] ここで、Tc_in_nは冷水入口温度の定格値、Tc_out_n
は冷水出口温度の定格値、Vc_nは冷水流量の定格値で
ある。
【0032】制御コンピュータ(9)には、冷却水入口温
度及び冷却水流量をパラメータとして、冷凍負荷と最適
ガス弁開度の関係(冷凍負荷−ガス弁開度曲線)が複数求
められ、テーブル化、或いは近似式によって関数化され
てメモリに格納されている。そこで、制御コンピュータ
(9)は、センサー群(6)から得られる冷却水入口温度及
び冷却水流量に基づいて、前記メモリから対応する冷凍
負荷−ガス弁開度曲線の近似式を選択(86)する。
【0033】次に制御コンピュータ(9)は、選択された
冷凍負荷−ガス弁開度曲線の近似式に基づき、前記数4
による冷凍負荷の計算値から、その時の動作点での冷凍
負荷−ガス弁開度曲線の傾き、即ちガス弁開度変化率k
を計算(87)する。更に、下記数5に基づいて、ガス弁開
度変化率kを補正する。
【0034】
【数5】nk=(Vc/Vc_n)×k ここで、nkは補正されたガス弁開度変化率である。
【0035】そして、この補正されたガス弁開度変化率
nkを用いて下記数6の如くPID制御のパラメータを
修正(88)する。
【数6】P=np×nk I=ni×nk D=nd×nk ここで、np、ni、ndは、夫々実験的に求めた従来の
比例動作係数、積分動作係数、微分動作係数である。
【0036】制御コンピュータ(9)は、この修正された
制御パラメータを下記数7のPID制御方程式に代入し
て、ガス弁操作量の変化量を計算(89)し、ガス弁開度の
PID制御を行なう。
【数7】 ここで、ΔVgはガス弁開度の操作量、eTc_outは冷水
出口温度の目標値に対する偏差(冷水出口温度偏差)であ
る。該PID制御によれば、冷凍負荷、冷却水温度、冷
却水流量及び冷水流量の値に拘わらず、常に適切なガス
弁の操作量が算出されて、負荷変動時にも、冷水出口温
度を迅速に定格値に戻すことが可能になる。
【0037】第3実施例 図5に示す実施例においては、制御コンピュータ(9)に
よって、PIDコントローラ(8)、制御パラメータ修正
回路(82)及び冷凍負荷偏差計算回路(83)が形成されてい
る。
【0038】制御コンピュータ(9)は、上記第2実施例
と同様、図6に示す如くセンサー群(6)から得られる冷
水入口温度Tc_in、冷水出口温度Tc_out及び冷水流量
Vcから、上記数4に基づいて冷凍負荷Lcを算出(91)す
る。
【0039】又、制御コンピュータ(9)は、センサー群
(6)から得られる冷水入口温度Tc_in、冷水出口温度T
c_out、冷水流量Vc及び冷水出口温度の目標値から、下
記数8に基づいて冷凍負荷の目標値Lc_tgを計算し、更
に下記数9に基づいて冷凍負荷偏差eLcを計算(95)す
る。
【0040】
【数8】 Lc_tg={(Tc_in−Tc_out_tg)×Vc/(Tc_in_n−Tc_out_n)×Vc_n}×100
【数9】 eLc=Lc−Lc_tg ={(Tc_out−Tc_out_tg)×Vc/(Tc_in_n−Tc_out_n)×Vc_n}×100
【0041】制御コンピュータ(9)には、冷却水入口温
度及び冷却水流量をパラメータとして、冷凍負荷と最適
ガス弁開度の関係(冷凍負荷−ガス弁開度曲線)が複数求
められ、テーブル化、或いは近似式によって関数化され
てメモリに格納されている。そこで、制御コンピュータ
(9)は、センサー群(6)から得られる冷却水入口温度及
び冷却水流量に基づいて、前記メモリから対応する冷凍
負荷−ガス弁開度曲線の近似式を選択(92)する。
【0042】次に制御コンピュータ(9)は、選択された
冷凍負荷−ガス弁開度曲線の近似式に基づき、前記数4
に基づく冷凍負荷の計算値から、その時の動作点での冷
凍負荷−ガス弁開度曲線の傾き、即ちガス弁開度変化率
kを計算(93)する。
【0043】そして、このガス弁開度変化率kを用いて
PID制御の制御パラメータを修正(94)し、修正された
制御方程式を用いてガス弁操作量の変化量を計算(96)し
て、ガス弁開度のPID制御を行なう。下記数10は、
この制御方程式を表わしている。
【0044】
【数10】 ここで、ΔVgはガス弁開度の操作量、nI及びnDは夫
々実験によって決定する従来の積分動作係数及び微分動
作係数である。尚、数10において、制御入力は冷凍負
荷偏差であるから、PID制御の微分項(P項)では、動
作点での傾き(ガス弁開度変化率k)がそのまま比例動作
係数に設定されている。
【0045】上記数9から明らかな様に、冷水出口温度
が目標値に等しくなれば、冷凍負荷偏差はゼロになる。
又冷水出口温度が目標値よりも大きければ冷凍負荷偏差
は正の値となり、目標値よりも小さければ負の値とな
る。従って、PID制御の入力に冷凍負荷偏差を用いて
も、冷水出口温度を目標値に保持することが可能であ
る。
【0046】又、上記数10においては、PID制御の
入力として、冷凍負荷偏差eLcが用いられており、然も
制御パラメータが冷凍負荷、冷却水温度、及び冷却水流
量の値に応じてリアルタイムに修正されるから、常に適
切なガス弁の操作量が算出されて、負荷変動時にも、冷
水出口温度を迅速に定格値に戻すことが可能になる。図
8の鎖線は、本発明の制御装置によって整定時間が短縮
された様子を表わしている。
【0047】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。例えば第2実施例或いは第3実施例におい
て、冷却水温度としては、冷却水入口温度、冷却水中間
温度、冷却水出口温度のいずれか1つ、或いは複数の平
均値を採用することが出来る。又、冷凍負荷−ガス弁開
度曲線は、冷却水温度及び冷却水流量の他に、吸収液濃
度、吸収液流量、吸収液温度、再生器温度等をパラメー
タとして加えたものも採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第2の制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】第2の制御装置の動作を表わすブロック図であ
る。
【図4】冷凍負荷−ガス弁開度曲線を表わすグラフであ
る。
【図5】第3の制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第3の制御装置の動作を表わすブロック図であ
る。
【図7】冷却水温度の変化によって吸収器の熱交換量が
変化することを表わすグラフである。
【図8】従来の制御装置と本発明の制御装置の整定時間
を比較したグラフである。
【図9】吸収式冷凍機の構成を示す図である。
【符号の説明】
(10) 吸収式冷温水機本体 (21) 蒸発器 (3) 高温再生器 (31) バーナ (32) ガス弁 (7) 演算装置 (8) PIDコントローラ (9) 制御コンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生器への入熱量をPID制御する吸収
    式冷温水機の制御装置において、冷水出口温度及び冷水
    流量を実測或いは演算を含む測定によって得る測定手段
    と、冷水出口温度の目標値を設定する目標温度設定手段
    と、PID制御の入力として、冷水出口温度の実測値の
    目標値に対する偏差と冷水流量を乗算して得られる蒸発
    器出口熱量偏差、或いは該偏差を定格値で正規化した冷
    凍負荷偏差を設定する演算手段とを具えたことを特徴と
    する吸収式冷温水機の制御装置。
  2. 【請求項2】 冷水出口温度の偏差を入力として、再生
    器への入熱量を加減する弁の開度をPID制御する吸収
    式冷温水機の制御装置において、 冷水出口温度、冷水流量、冷却水温度、冷却水流量、及
    び冷凍負荷を実測或いは演算を含む測定によって得る測
    定手段と、 冷凍負荷の変化に対する弁開度の変化率が、少なくとも
    冷却水温度をパラメータとして予め格納されたメモリ手
    段と、 測定手段から得られる冷水流量を定格値で除算して冷水
    流量比を算出すると共に、測定手段から得られる冷凍負
    荷及び冷却水温度に基づいて、前記メモリ手段から対応
    する弁開度変化率を読み出し、該弁開度変化率に前記冷
    水流量比を乗算して、修正係数を算出する演算手段と、 PID制御の比例動作係数P、積分動作係数I、及び微
    分動作係数Dに夫々前記修正係数を乗算して、これらの
    係数を修正する修正手段と、 修正された係数に基づいて、弁開度をPID制御する制
    御手段とを具えたことを特徴とする吸収式冷温水機の制
    御装置。
  3. 【請求項3】 再生器への入熱量を加減する弁の開度を
    PID制御する吸収式冷温水機の制御装置において、 冷水出口温度、冷水流量、冷却水温度、冷却水流量、及
    び冷凍負荷を実測或いは演算を含む測定によって得る測
    定手段と、 冷水出口温度の目標値を設定する目標温度設定手段と、 PID制御の入力として、冷水出口温度の実測値の目標
    値に対する偏差と冷水流量を乗算して得られる蒸発器出
    口熱量偏差、或いは該偏差を定格値で正規化した冷凍負
    荷偏差を設定する演算手段と、 冷凍負荷の変化に対する弁開度の変化率が、少なくとも
    冷却水温度をパラメータとして予め格納されたメモリ手
    段と、 測定手段から得られる冷凍負荷及び冷却水温度に基づい
    て、前記データ格納手段から対応する弁開度変化率を読
    み出し、PID制御の比例動作係数P、積分動作係数
    I、及び微分動作係数Dに夫々前記弁開度変化率を乗算
    して、これらの係数を修正する修正手段と、 修正された係数に基づいて、弁開度をPID制御する制
    御手段とを具えたことを特徴とする吸収式冷温水機の制
    御装置。
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