JP2823335B2 - 吸収冷凍機の制御装置 - Google Patents

吸収冷凍機の制御装置

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JP2823335B2 JP19950990A JP19950990A JP2823335B2 JP 2823335 B2 JP2823335 B2 JP 2823335B2 JP 19950990 A JP19950990 A JP 19950990A JP 19950990 A JP19950990 A JP 19950990A JP 2823335 B2 JP2823335 B2 JP 2823335B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は吸収冷凍機に関し、特に発生器の加熱量を制
御する吸収冷凍機の制御装置に関する。
(ロ)従来の技術 例えば特開昭62−73054号公報には、蒸発器、吸収
器、発生器、及び凝縮器などを配管接続して冷凍サイク
ルを形成した吸収冷凍機において、蒸発器の冷水出口温
度を検出し、発生器の加熱量をPI制御(比例動作+積分
動作による制御)や、PID制御(比例動作+積分動作+
微分動作による制御)で行う吸収冷凍機が開示されてい
る。
(ハ)発明が解決しようとする課題 上記従来の技術において、吸収冷凍機の設置後の例え
ば試運転時に強制的に負荷を変化させ、冷水出口温度の
変化に基づいて、例えば設置業者が比例動作、積分動
作、或いは微分動作の各パラメータを調節していた。こ
のように設置業者がパラメータを調節する場合、設置業
者が負荷を複数回変化させ、負荷を変動させた毎に各パ
ラメータを調節するので、パラメータの調節作業が大変
煩雑になるという問題が発生していた。特に、パラメー
タが複数ある場合には調節作業がさらに煩雑になった。
又、上記のようにしてパラメータを設定した場合にも、
吸収冷凍機に最適なパラメータが設定されていない場合
には、吸収冷凍機の運転時、負荷が変動した場合に、冷
水出口温度が設定値に安定するまで長い時間を要した
り、冷水出口温度が安定するまでの加熱量の変動即ち加
熱量制御弁の最大開度と最小開度との差が大きくなるな
どの問題が発生するおそれがあった。
本発明は吸収冷凍機の設置時などに発生器の加熱量制
御のためのパラメータを吸収冷凍機に合せて容易に設定
する吸収冷凍機の制御装置を提供することを目的とす
る。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、発生器(1)の
加熱量を負荷変動に基づいて比例制御、積分制御、或い
は微分制御するコントローラ(28)を備えた吸収冷凍機
の制御装置において、上記比例制御、積分制御、或いは
微分制御のパラメータをファジィ推論によって調節する
ファジィ推論プロセッサ(30)を備えたことを特徴とす
る。
また、本発明の制御装置は、冷水出口温度の整定時間
と加熱量制御弁(17)の操作変化量と冷水出口温度の振
幅減衰比との間にファジィ・ルールを構成し、コントロ
ーラ(28)でのPID制御のパラメータのメンバー・シッ
プ関数を構成し、整定時間と操作変化量と振幅減衰比と
ファジィ・ルールとメンバー・シップ関数とに基づいて
ファジィ推論してPID制御のパラメータの調節を行うフ
ァジィ推論プロセッサ(30)を備えたことを特徴とす
る。
さらに、本発明の制御装置は、冷水出口温度の整定時
間及び振幅減衰比と加熱量制御弁(17)の操作変化量を
出力する演算装置(25)と、加熱量制御弁(17)を制御
するコントローラ(28)の最適な制御パラメータをファ
ジィ推論するための冷水出口温度の整定時間と加熱量制
御弁の操作変化量と冷水出口温度の振幅減衰比との間に
ファジィ・ルール、及び制御パラメータのメンバー・シ
ップ関数とを記憶する記憶装置(31)と、演算装置(2
5)の出力、ファジィ・ルール、及びメンバー・シップ
関数に従ってファジィ推論によりコントローラ(28)の
制御パラメータの調節を行うファジィ推論プロセッサ
(30)を備えたことを特徴とする。
(ホ)作 用 吸収冷凍機の設置後の例えば試運転時などに、強制的
に負荷を変化させ、比例制御、積分制御、或いは微分制
御のパラメータを人間の経験に基づいてファジィ推論に
よってオートチューニングし、各パラメータのチューニ
ングを従来のように人間が経験に基づいて行う場合と比
較して容易に、かつ正確に行うことが可能になる。
又、吸収冷凍機の試運転時などに、負荷を変化させ、
冷水出口温度の整定時間、及び振幅減衰比と燃料制御弁
(17)の操作変化量とファジィ・ルールとメンバー・シ
ップ関数とに基づいてファジィ推論してPID制御のパラ
メータを調節するので、各パラメータの調節を容易に行
うことが可能になり、かつ、上記、整定時間、振幅減衰
比、及び操作変化量が小さくなるようにファジィ推論し
て各パラメータを調節し、負荷が変動したときの制御特
性を最適にすることが可能になる。
さらに吸収冷凍機の試運転時などに負荷を変化させ、
演算装置(25)が冷水出口温度の整定時間及び振幅減衰
比と燃料制御弁(17)の操作変化量を出力し、ファジィ
推論プロセッサ(30)で上記整定時間、振幅減衰比及び
操作変化量と記憶装置(31)に記憶されていた人間の経
験に基づくファジィ・ルール及びメンバー・シップ関数
に基づいてファジィ推論が実行される。これにより、制
御パラメータを吸収冷凍機に合せて最適に調節すること
が可能になり、かつ、調節作業を大幅に簡略化すること
が可能になる。
(ヘ)実施例 以下、本発明の第1の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は冷媒に水、吸収剤(溶液)に臭化リチウム
(LiBr)水溶液を使用した二重効用吸収冷凍機を示し、
(1)はバーナー(1B)を備えた高温発生器、(2)は
低温発生器、(3)は凝縮器、(4)は蒸発器、(5)
は吸収器、(6)は吸収液ポンプ、(7),(8)はそ
れぞれ低温熱交換器及び高温熱交換器、(10)は稀吸収
液配管、(11)は中間吸収液配管、(12)は濃吸収液配
管、(13)は冷媒配管、(14)は冷媒液流下管、(15)
は冷媒液循環管であり、それぞれは第1図に示したよう
に接続されている。そして、冷媒液循環管(15)の途中
に冷媒ポンプ(15P)が設けられている。又、(16)は
バーナー(1B)に接続された燃料供給管であり、この燃
料供給管(16)の途中に燃料制御弁(17)が設けられて
いる。又、(20)は冷水配管であり、この冷水配管(2
0)の途中に蒸発器熱交換器(21)が設けられている。
さらに(22)は冷却水配管である。
(23)は吸収冷凍機のマイコン制御盤、(24)は蒸発
器(4)の出口側の冷水配管(20)に設けられた冷水出
口温度検出器であり、この冷水出口温度検出器(24)と
燃料制御弁(17)とがマイコン制御盤(23)に接続され
ている。そして、マイコン制御盤(23)には演算装置
(25)とマイクロプロセッサ(26)とが設けられてい
る。マイクロプロセッサ(26)はPID制御装置(コント
ローラ)(28)とパラメータ演算装置(29)とファジィ
推論プロセッサ(30)と記憶装置(31)とから構成され
ている。演算装置(25)は冷水出口温度検出器(24)の
温度データを入力し、PID制御装置(28)及びファジィ
推論プロセッサ(30)へデータを出力する。又、演算装
置(25)は冷水出口温度が安定しているときに負荷変動
が発生した場合の冷水出口温度の2回目のオーバーシュ
ート量を1回目のオーバーシュート量で割った評価値で
ある振幅減衰比(ダンピング比)(DP)を算出してファ
ジィ推論プロセッサ(30)へデータを出力する。さら
に、演算装置(25)は冷水出口温度が安定しているとき
に負荷変動が発生した場合に冷水出口温度が再び安定す
るまでの時間、即ち評価値である整定時間(TS)を求め
ファジィ推論プロセッサ(30)へ出力する。この整定時
間(TS)を求めるときには、冷水出口温度が設定値±0.
1℃以内に5分間保たれていた場合に安定したと判断
し、それまでの時間を整定時間(TS)としている。又、
演算装置(25)は冷水出口温度が安定しているときに、
負荷変動が発生した場合に、負荷変動が発生してから例
えば5分(系の無駄時間)以降冷水出口温度が再び安定
するまでに動作する燃料制御弁(17)の最大値と最小値
との差、即ち評価値である弁操作変化量(IE)を算出し
てファジィ推論プロセッサ(30)へ出力する。
PID制御装置(28)は演算装置(25)から冷水出口温
度のデータを入力し、例えば下記の式に基づいて弁操
作量(M)%を算出する。
ここで、M:弁操作量(%)、P:比例帯(℃)、I:積分
時間(sec)、D:微分時間(sec)、τ:サンプリング時
間(sec)、tc:設定温度(℃)、tcho:冷水出口温度
(℃)、en:n番目の設定温度(tc)と現在温度(tcho)
との偏差(℃)。
又、上記比例帯(P)のスケールは0〜10、積分時間
(I)のスケールは0〜2500、微分時間のスケール
(D)は0〜100である。
記憶装置(31)はファジィ推論プロセッサ(30)で実
行されるファジィ推論演算に必要なファジィ・ルール
(制御ルール)、及びメンバー・シップ関数を記憶す
る。上記ファジィ・ルールは人間の経験に基づいて構成
され、第2図ないし第10図に示したものであり、第2
図、第3図、及び第4図は比例帯(P)の修正係数指数
(mp)を求めるファジィ推論時に用いられるマトリック
ス状のファジィ・ルールを示し、第5図、第6図、及び
第7図は積分時間(I)の修正係数指数(mi)を求める
ファジィ推論時に用いられるマトリックス状のファジィ
・ルールを示し、第8図、第9図、及び第10図は微分時
間(D)の修正係数指数(md)を求めるファジィ推論時
に用いられるマトリックス状のファジィ・ルールを示
す。第2図ないし第10図において、PB(Positive Big)
は正に大、PM(Positive Medium)は正に中、ZRはゼ
ロ、NB(Negative Big)は負に大のことである。
第11図は弁操作変化量(IE)を定性的に評価するため
のメンバー・シップ関数、第12図は振幅減衰比(DP)を
定性的に評価するためのメンバー・シップ関数、第13回
は整定時間(TS)を定性的に評価するためのメンバー・
シップ関数である。又、第14図、第15図、及び第16図は
それぞれ定性的に評価されたメンバー・シップ値を定量
的な比例帯修正係数指数(mp)、積分時間修正係数指数
(mi)、及び微分時間修正係数指数(md)に評価するた
めのメンバー・シップ関数を示した図である。そして、
各メンバー・シップ関数は上記各ファジィ・ルールと共
に、記憶装置(31)に記憶されている。
ファジィ推論プロセッサ(30)は演算装置(25)から
弁操作変化量(IE)、振幅減衰比(DP)、及び整定時間
(TS)を入力し、記憶装置(31)に記憶されている各フ
ァジィ・ルール及びメンバー・シップ関数に基づいてフ
ァジィ推論を行う。そして、比例帯修正係数指数(m
p)、積分時間修正係数指数(mi)、及び微分時間修正
係数指数(md)をパラメータ演算装置(29)へ出力す
る。
パラメータ演算装置(29)は、ファジィ推論プロセッ
サ(30)から各修正係数指数(mp)、(mi)、及び(m
d)を入力し、下記の式、、及びによって各修正
係数(KP),(KI)、及び(KD)を求める。
KP=2mp(0.5≦KP≦2,−1≦mp≦1) …… KI=2mi(0.5≦KI≦2,−1≦mi≦1) …… KD=2mD(0.5≦KD≦2,−1≦md≦1) …… さらに、上記各修正係数(KP),(KI)、及び(KD
と旧のパラメータ(Pn-1)、(In-1)、及び(Dn-1)か
ら下記の式、、及びによって新しいパラメータ
(Pn)、(In)、及び(Dn)を算出してPID制御装置(2
8)へ出力する。
Pn=Pn-1×KP …… In=In-1×KI …… Dn=Dn-1×KD …… そして、PID制御装置(28)で式の比例帯(P)、
積分時間(I)、及び微分時間(D)が新しいパラメー
タ(Pn)、(In)、及び(Dn)に修正されて、PID制御
によって弁操作量が制御される。
以下、燃料制御弁(17)の操作量をPID制御するとき
の、各パラメータのファジィ推論によるオートチューニ
ングについて説明する。
上記吸収冷凍機の例えば設置後の試運転時には、従来
の吸収冷凍機と同様に高温発生器(1)のバーナー(1
B)が燃焼し、吸収液ポンプ(6)及び冷媒ポンプ(15
P)が運転する。バーナー(1B)の燃焼によって吸収液
から分離した冷媒蒸気は従来の吸収冷凍機と同様に冷媒
配管(13)を流れ、低温発生器(2)で凝縮した冷媒液
が凝縮器(3)へ流れる。又、低温発生器(2)で中間
吸収液から分離した冷媒蒸気が凝縮器(3)で凝縮し、
凝縮器(3)に溜った冷媒液が蒸発器(4)へ流下す
る。蒸発器(4)に流れた冷媒液は冷媒ポンプ(15P)
の運転によって蒸発器熱交換器(21)に散布され、蒸発
器熱交換器(21)で温度で低下した冷水が負荷に供給さ
れる。蒸発器(4)で気化した冷媒蒸気は吸収器(5)
の濃吸収液に吸収され、吸収液ポンプ(6)の運転によ
って稀吸収液が高温発生器(1)へ送られる。
上記のように吸収冷凍機が運転しているとき、演算装
置(25)は冷水出口温度検出器(24)から温度データを
入力し、PID制御装置(28)へ出力する。PID制御装置
(28)は式によって燃料制御弁(17)の操作量(M)
を算出して、燃料制御弁(17)へ信号を出力する。ここ
で、各パラメータ(P)、(I)、及び(D)の初期設
定値は「P=10.0(℃)、I=500(sec)、D=20(se
c)」である。
上記のように吸収冷凍機が試運転されているとき、負
荷を例えば40%から80%に変化させる。そして、冷水出
口温度のデータを演算装置(25)を介して入力したPID
制御装置(28)がPID制御に基づく操作量を燃料制御弁
(17)へ出力し、燃料制御弁(17)の開度は変化する。
又、演算装置(25)は冷水出口温度と燃料制御弁(17)
から入力した操作量とのデータから例えば第44図に示し
た負荷変動応答波形を求める。そして、この波形から、
弁操作変化量(IE)、振幅減衰比(DP)、及び整定時間
(TS)を得る。
ここで、弁操作変化量(IE)が例えば4.0%、振幅減
衰比(DP)が0.5(MAX値)整定時間(TS)が40min(MAX
値)の各値が得られた場合、各値をファジィ推論プロセ
ッサ(30)が入力して第17図、第18図、及び第19図に示
したように、前件部から弁操作変化量(IE)、振幅減衰
比(DP)、及び整定時間(TS)のメンバー・シップ値を
得る。以下、弁操作変化量をIE、振幅減衰比をDP、整定
時間をTSとする。そして、IE=4.0%からZR=0.68及びP
M=0.40を得る。同様にして、振幅減衰比(DP)が0.5か
らPB=1.00、整定時間(TS)=40minからPB=1.00を得
る。これらの値から第2図ないし第10図のファジィ・ル
ールから適応されるルールを求めると、以下のようにな
り、適合度が求まる。第20図ないし第25図はファジィ・
ルールの表にメンバー・シップ値を記入したものであ
り、適合度は各前件部のメンバー・シップ値の最小値を
取るこよって求められる。
(1)比例帯修正係数指数(mp)について、 IEがPMであり、DPがPBであり、TSがPBであるときのmp
がZRである適合度は第20図から0.40。
IEがZRであり、DPがPBであり、TSがPBであるときにmp
がNBである適合度は第21図から0.68。
(2)積分帯修正係数指数(mi)について IEがPMであり、DPがPBであり、TSがPBであるときにmi
がNBである適合度は第22図から0.40。
IEがZRであり、DPがPBであり、TSがPBであるときにmi
がNBである適合度は第23図から0.68。
(3)微分帯修正係数指数(md)について IEがPMであり、DPがPBであり、TSがPBであるときにmd
がZRである適合度は第24図から0.40。
IEがZRであり、DPがPBであり、TSがPBであるときにmd
がPBである適合度は第25図から0.68。
上記のように各適合度(メンバー・シップ値)は前件
部のメンバー・シップ値の最小値を取ることによって求
められる。
次に、第26図、第27図、及び第28図に示したように各
適合度に基づいて後件部のメンバー・シップ値の適合度
以上を切り捨てる。そして、得られた図形の外郭
(A)、(B)、及び(C)がそれぞれ各修正係数指数
(mp)、(mi)、及び(md)のメンバー・シップ値にな
る。さらに、各メンバー・シップ値の重心(G1)、
(G2)、及び(G3)を求め、比例帯修正係数指数(m
p)、積分帯修正係数指数(mi)、及び微分帯修正係数
指数(md)の値を得る。ここで、比例帯修正係数指数
(mp)は−0.34、積分帯修正係数指数(mi)は−0.60、
微分帯修正係数指数(md)は0.34である。
上記の各修正係数指数はファジィ推論プロセッサ(3
0)からパラメータ演算装置(29)へ送られる。そし
て、各修正係数指数から、上記式、及びから修正
係数(KP)、(KI)、及び(KD)が算出され、さらに上
記式、、及びで示されているように旧の各パラメ
ータと各修正係数を掛けて下記のように各パラメータ
(P)、(I)、(D)が求められる。
P=10.0×2−0.34=10.0×0.79=7.9 I=500×2−0.60=500×0.66=330 D=20×20.34=20×1.27=25 上記の新しい各パラメータはパラメータ演算装置(2
9)からPID制御装置(28)に与えられ、PID制御装置(2
8)は新しいパラメータを用いた式によって弁操作量
(M)%を算出して燃料制御弁(17)の開度が制御され
る。
その後、負荷を40%に戻し、冷水出口温度が安定して
から負荷を再び40%から80%へ変える。そして、冷水出
口温度の変化、及び燃料制御弁(17)の操作量の変化か
ら負荷変動応答波形が求められる。この波形は第45図の
ようになり、この波形からIE=10.6、DP=0.35、及びTS
=25が演算装置(25)にて得られる。そして、第29図、
第30図、及び第31図に示したように前件部から各メンバ
ー・シップ値を得る。そして、IE=10.6からPM=0.95
と、PB=0.21と、ZR=0.13とを得る。又、DP=0.35から
PM=0.60と、PB=0.50とを得る。さらに、TS=25からZR
=0.5とPM=0.50とを得る。これらの値と第2図ない
し、第10図に示したファジィ・ルールとから適応される
ルールを求める。第32図ないし第40図はファジィ・ルー
ルの表に各メンバー・シップ値を記入したものであり、
適合度は最初のオートチューニングのときと同様に求め
られる。
そして、第41図、第42図、及び第43図に示した図形
(D)、(E)、及び(F)が各修正係数指数(mp)、
(mi)、及び(md)のメンバー・シップ値である。さら
に、各メンバー・シップ値の重心(G4)、(G5)、及び
(G6)を求め、比例帯修正係数指数(mp)、積分帯修正
係数指数(mi)、及び微分帯修正係数指数(md)の値が
求められ、各修正係数指数はそれぞれmp=0.24,mi=−
0.20,md=−0.24である。
上記各修正係数指数はファジィ推論プロセッサ(30)
からパラメータ演算装置(29)へ送られ、下記のように
新しいパラメータ(P)、(I)、(D)が求められ
る。
P=7.9×20.24=7.9×1.18=9.3 I=330×2−0.20=330×0.87=290 D=25×2−0.24=25×0.85=21 上記のように得られた各パラメータはPID制御装置(2
8)に与えられ、PID制御装置(28)は新しい各パラメー
タを用いて燃料制御弁(17)の開度を制御する。
その後、負荷を40%に戻し、冷水出口温度が安定して
から負荷を40%から80%に再び変える。このとき、上記
負荷変動のときと同様に負荷変動応答波形が求められ
る。この波形は第46図のようになり、この波形からIE、
PM、及びPBの各値が求められる。そして、上記と同様に
ファジィ推論が行われ、比例帯修正係数指数(mp)、積
分帯修正係数指数(mi)、及び微分帯修正係数指数(m
d)が求められ、各修正係数変数はそれぞれ、mp=0.08,
mi=−0.29,md=−0.09である。
上記各修正係数指数はファジィ推論プロセッサ(30)
からパラメータ演算装置(29)に与えられ、下記のよう
に新しいパラメータ(P)、(I)、(D)が求められ
る。
P=9.3×20.08=9.3×1.06=9.9 I=290×2−0.29=290×0.82=240 D=21×2−0.09=21×0.94=20 上記のように得られた各パラメータはPID制御装置(2
8)に与えられ、PID制御装置(28)は新しい各パラメー
タを用いて燃料制御弁(17)の開度を制御する。
その後、負荷を40%に戻してから、負荷を再び80%に
変え、負荷変動応答波形を求めると第47図のようにな
る。そして、同様にファジィ推論を行い各修正係数指数
(mp)、(mi)、及び(md)がそれぞれ、0.00になる。
このため、新しいパラメータ(P)、(I)、(D)
は、それぞれ、上記と等しく各パラメータは収束し、チ
ューニングが終了する。
その後、吸収冷凍機の運転時にはPID制御装置(28)
が上記各パラメータを用いた式によって弁操作量を算
出して燃料制御弁(17)の開度が制御される。
従来、吸収冷凍機の試運転時などにサービスマン等が
負荷変動後の冷水出口温度の変化、及び弁操作量の変化
などを確認しながら、時間をかけてPID制御のパラメー
タをチューニングしていたのが、上記実施例によれば、
弁操作変化量(IE)、振幅減衰比(DP)、及び整定時間
(TS)を求め、ファジィ推論によるオートチューニング
を利用することによって、人間の経験に基づいて、パラ
メータのチューニングを容易に行うことができる。又、
冷凍能力などが異なる吸収冷凍機においても、ファジィ
推論によってパラメータのチューニングを容易に行うこ
とができ、又、各パラメータを吸収冷凍機に合せて最適
に調節することができ、吸収冷凍機の運転時に高温発生
器(1)の無駄な加熱などを回避して成績係数の向上を
図ることができる。
又、上記実施例において、PID制御装置(28)の各パ
ラメータをオートチューニングしたが、例えば高温発生
器(1)の加熱量、即ち、燃料制御弁(17)の操作量を
例えば比例制御と積分制御とに基づいて制御した場合、
又は比例制御と微分制御とに基づいて制御する吸収冷凍
機の制御装置においても、ファジィ推論して各パラメー
タ、即ち比例帯、積分時間、又は微分時間をチューニン
グすることにより、各パラメータを容易に、かつ吸収冷
凍機に合せて最適に調節することができる。
又、パラメータ演算装置(29)とファジィ推論プロセ
ッサ(30)と記憶装置(31)と弁操作変化量(IE)、振
幅減衰比(DP)、及び整定時間(TS)を求める演算装置
とから吸収冷凍機のオートチューニング装置を構成す
る。そして、概に設置されている吸収冷凍機に上記オー
トチューニング装置を接続して、上記実施例のように複
数回負荷を変化させて、比例帯積分時間、又は微分時間
の各パラメータをチューニングすることにより、使用さ
れている吸収冷凍機の制御装置のパラメータを正確に設
定しなおすことができ、成績係数を向上させることがで
きる。
又、上記実施例において、高温発生器(1)は例えば
バーナー(1B)を備えたものであったが、高温発生器
(1)は上記実施例に限定されるものではなく、加熱源
に高温蒸気を使用した高温発生器においても、高温発生
器への蒸気の供給量を調節する蒸気制御弁の開度を制御
する制御装置において、各パラメータを上記実施例と同
様に調節することによって、上記実施例と同様の作用効
果を得ることができる。又、メンバー・シップ関数、及
びマトリックス状のファジィ・ルールは上記実施例に限
定されるものではなく、吸収冷凍機の能力などに応じて
構成される。
(ト)発明の効果 以上に説明したように本発明によれば、吸収冷凍機の
試運転時などに人間の経験に基づいて制御パラメータの
調節を容易にかつ、正確に行うことができる。よって、
吸収冷凍機の運転時の負荷変動に対する発生器の加熱量
を最適に制御し、負荷変動したときの冷水出口温度を短
時間で安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す吸収冷凍機の回路構成
図、第2図ないし第10図は弁操作変化量と振幅減衰比と
整定時間と修正係数指数との間に構成されたマトリック
ス状のファジィ・ルールを示す図、第11図は弁操作変化
量のメンバー・シップ関数を示す図、第12図は振幅減衰
比のメンバー・シップ関数を示す図、第13図は整定時間
のメンバー・シップ関数を示す図、第14図は比例帯修正
係数指数のメンバー・シップ関数を示す図、第15図は積
分時間修正係数指数のメンバー・シップ関数を示す図、
第16図は微分時間修正係数指数のメンバー・シップ関数
を示す図、第17図ないし第19図は1回目のチューニング
時のファジィ推論を説明するための前件部のメンバー・
シップ関数を示す図、第20図ないし第25図は同じくファ
ジィ推論を説明するためのファジィ・ルールを示す図、
第26図ないし第28図は同じく後件部のメンバー・シップ
関数を示す図、第29図ないし第31図は2回目のチューニ
ング時の前件部のメンバー・シップ関数を示す図、第32
図ないし第40図は同じくファジィ・ルールを示す図、第
41図ないし第43図は同じく後件部のメンバー・シップ関
数を示す図、第44図ないし第47図はチューニング後に負
荷が変化したときの負荷変動応答波形を示す図である。 (1)……高温再生器、(3)……凝縮器、(4)……
蒸発器、(5)……吸収器、(17)……燃料制御弁、
(23)……マイコン制御盤、(24)……冷水出口温度検
出器、(28)……PID制御装置、(29)……パラメータ
演算装置、(30)……ファジィ推論プロセッサ、(31)
……記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 正弘 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−73054(JP,A) 特開 平4−43265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 15/00 306

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発器、吸収器、発生器、および凝縮器な
    どを配管接続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱
    量を負荷変動に基づいて比例制御、積分制御、或いは微
    分制御するコントローラを備えた吸収冷凍機の制御装置
    において、上記比例制御、積分制御、或いは微分制御の
    パラメータをファジィ推論によって調節するファジィ推
    論プロセッサを備えたことを特徴とする吸収冷凍機の制
    御装置。
  2. 【請求項2】蒸発器、吸収器、発生器、および凝縮器な
    どを配管接続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱
    量制御弁を冷水出口温度に基づいてPID制御するコント
    ローラを備えた吸収冷凍機の制御装置において、冷水出
    口温度の整定時間と加熱量制御弁の操作変化量と冷水出
    口温度の振幅減衰比との間にファジィ・ルールを構成
    し、PID制御のパラメータのメンバー・シップ関数を構
    成し、上記整定時間と操作変化量と振幅減衰比とファジ
    ィ・ルールとメンバー・シップ関数とに基づいてファジ
    ィ推論して上記PID制御のパラメータの調節を行うファ
    ジィ推論プロセッサを備えたことを特徴とする吸収冷凍
    機の制御装置。
  3. 【請求項3】蒸発器、吸収器、発生器、および凝縮器な
    どを配管接続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱
    量制御弁を冷水出口温度に基づいて制御するコントロー
    ラを備えた吸収冷凍機の制御装置において、冷水出口温
    度の整定時間及び振幅減衰比と上記加熱量制御弁の操作
    変化量を出力する演算装置と、コントローラの最適な制
    御パラメータをファジィ推論するための冷水出口温度の
    整定時間と加熱量制御弁の操作変化量と冷水出口温度の
    振幅減衰比との間にファジィ・ルール、及び制御パラメ
    ータのメンバー・シップ関数とを記憶する記憶装置と、
    上記演算装置の出力、上記ファジィ・ルール、及びメン
    バー・シップ関数に従ってファジィ推論により上記コン
    トローラの制御パラメータの調節を行うファジィ推論プ
    ロセッサを備えたことを特徴とする吸収冷凍機の制御装
    置。
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