JP2019151816A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート Download PDF

Info

Publication number
JP2019151816A
JP2019151816A JP2018175617A JP2018175617A JP2019151816A JP 2019151816 A JP2019151816 A JP 2019151816A JP 2018175617 A JP2018175617 A JP 2018175617A JP 2018175617 A JP2018175617 A JP 2018175617A JP 2019151816 A JP2019151816 A JP 2019151816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sensitive adhesive
pressure
layer
adhesive sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018175617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6553792B1 (ja
Inventor
将志 関
Masashi Seki
将志 関
上山 弘徳
Hironori Kamiyama
弘徳 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6553792B1 publication Critical patent/JP6553792B1/ja
Publication of JP2019151816A publication Critical patent/JP2019151816A/ja
Priority to PCT/JP2019/036990 priority Critical patent/WO2020059855A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B3/00Layered products comprising a layer with external or internal discontinuities or unevennesses, or a layer of non-planar shape; Layered products comprising a layer having particular features of form
    • B32B3/26Layered products comprising a layer with external or internal discontinuities or unevennesses, or a layer of non-planar shape; Layered products comprising a layer having particular features of form characterised by a particular shape of the outline of the cross-section of a continuous layer; characterised by a layer with cavities or internal voids ; characterised by an apertured layer
    • B32B3/30Layered products comprising a layer with external or internal discontinuities or unevennesses, or a layer of non-planar shape; Layered products comprising a layer having particular features of form characterised by a particular shape of the outline of the cross-section of a continuous layer; characterised by a layer with cavities or internal voids ; characterised by an apertured layer characterised by a layer formed with recesses or projections, e.g. hollows, grooves, protuberances, ribs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B37/00Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding
    • B32B37/14Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the properties of the layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/04Interconnection of layers
    • B32B7/06Interconnection of layers permitting easy separation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J201/00Adhesives based on unspecified macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/30Adhesives in the form of films or foils characterised by the adhesive composition
    • C09J7/38Pressure-sensitive adhesives [PSA]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】リワーク性を備えた粘着シートを提供する。【解決手段】化粧シート1は、貼り付け後に表面となる表層シートとしての基材11及び樹脂層12と、その裏面に積層された粘着層13と、粘着層13の基材11及び樹脂層12とは反対側に積層された剥離性基材シート14と、を備え、粘着層13は、その両面に複数の凹形状13aを備えている。凹形状13aが吸着作用を発揮することにより、被着体に対する粘着力を生じ、また、リワーク性を確保できる。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着シートに関するものである。
化粧材を作製する際は、化粧シートに接着材を塗工し、木材や不燃材等にラミネート(貼り付け)を行うことが行われている。
また、接着材の代わりに粘着材を使用することも可能であるが、従来の粘着材を用いてラミネートする形態の化粧シートは、再剥離して貼り直す等の再利用が困難であり、例えば、貼り付け時に皺が発生して化粧材作製に失敗すると化粧シートを剥いで廃棄したり、被着体を再利用する場合は被着体表面に残留する粘着剤層清掃したりする必要があった。このため、化粧シートを利用した化粧材の作製、及び、化粧シートを貼り付ける施工には、特別な設備が必要であったり、熟練した技術(者)が必要であったりして、難易度が高かった。そこで、化粧シートを利用しやすくするために、貼り付けを失敗した場合に剥がしてそのまま再度貼り付けを行える、所謂リワーク性を高めることが望まれていた。
また、化粧シートに限らず、各種用途においても粘着性を有する粘着シートについて、リワーク性が高いことが望まれている。
一方、被着体側表面に多数の微小な吸盤群を有する粘着層からなるマイクロ吸盤膜に関する技術が、特許文献1に開示されている。このマイクロ吸盤膜は被着体との間で可逆的な貼り付け及び剥離が可能な為、斯かるマイクロ吸盤膜からなる粘着層を粘着シートに設けることができれば、リワーク性を備えた粘着シートとすることが可能と考えられる。しかし、特許文献1に開示されている組成物は、常温程度の温度でもマイクロ吸盤膜を作製可能とされているものの、塗布された組成物を常温で乾燥するとなると、非常に長い乾燥時間が必要となり、現実的には、加熱しながらの乾燥が必要であった。粘着シートには、意匠性を高めるための凹凸形状が賦型された樹脂層が設けられていたり、印刷層が設けられていたりする場合が多い。樹脂層や印刷層等を備える粘着シートでは、マイクロ吸盤膜の形成のために製造時に加熱されてしまうと、凹凸形状の形状が変化して甚だしい場合は凹凸形状が消失したり、或いは樹脂層や印刷層等がダメージを受けてしまうおそれがあり、粘着シートに上記組成物を塗布して利用することができなかった。
特開2017−36404号公報
本発明の課題は、リワーク性を備えた粘着シートを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、第1シート(10)と、前記第1シート(10)の裏面に積層された粘着層(13)と、前記粘着層(13)の前記第1シート(10)とは反対側に積層された第2シート(14)と、を備え、前記粘着層(13)は、その両面に複数の凹形状(13a)を備えている粘着シート(1)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の粘着シート(1)において、前記凹形状(13a)は、前記粘着層(13)の両面に均等に形成されていること、を特徴とする粘着シート(1)である。
第3の発明は、第2の発明に記載の粘着シート(1)において、前記第1シート(10)側の面に開口する前記凹形状(13a)の各開口部の直径の平均値をDave とし、前記第2シート(14)側に開口する前記凹形状(13a)の各開口部の直径の平均値をDave としたときに、|Dave −Dave |/Dave ≦0.5の関係を満たすこと、を特徴とする粘着シート(1)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の粘着シート(1)において、前記粘着層(13)の層厚tは、20μm≦t≦40μmの範囲にあること、を特徴とする粘着シート(1)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかに記載の粘着シート(1)において、前記粘着層(13)は、液状の樹脂組成物(130)に気泡を含めて乾燥させたことにより前記気泡に基づく前記凹形状(13a)が両面に複数形成されていること、を特徴とする粘着シート(1)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の粘着シート(1)において、前記第1シート(10)及び前記第2シート(14)は、いずれも剥離性基材シート(14)により構成されていること、を特徴とする粘着シート(1)である。
第7の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の粘着シート(1)において、前記第1シート(10)は、貼り付け後に表面となる表層シート(10)であり、前記第2シート(14)は、剥離性基材シート(14)であること、を特徴とする粘着シート(1)である。
第8の発明は、第7の発明に記載の粘着シート(1)において、前記粘着層(13)は、前記剥離性基材シート(14)に液状の樹脂組成物(130)を塗工して乾燥させた後に、前記表層シート(10)がラミネートされて構成されていること、を特徴とする粘着シート(1)である。
第9の発明は、第7の発明又は第8の発明に記載の粘着シート(1)において、前記表層シート(10)は、紙、又は、熱可塑性樹脂により形成されていること、を特徴とする粘着シート(1)である。
本発明によれば、リワーク性を備えた粘着シートを提供することができる。
本発明による化粧シートの第1実施形態を示す図である。 化粧シート1の使用時の形態を順次示す図である。 化粧シート1の製造装置を示す図である。 化粧シート1の製造方法を説明する図である。 実施例の化粧シート1の粘着層13を被着体側の方向からみて拡大した写真である。 実施例の化粧シート1の粘着層13のシート面に直交する方向の断面で拡大した図である。 実施例及び比較例の剥離力を示す図である。 サンプル1の観察結果を示す図である。 サンプル2の観察結果を示す図である。 サンプル3の観察結果を示す図である。 サンプル4の観察結果を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本発明による化粧シートの第1実施形態を示す図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
なお、以下の説明では、粘着シートの一例として、第1シートが基材11とラミネート後に観察可能に外部に露出する側の面、即ち表面に凹凸形状(凹凸模様)を有する樹脂層12を備えた表層シート10から成る化粧シート1を挙げて説明するが、例えば基材11上に樹脂層12を備えずに印刷層のみを備えた各種粘着シートであってもよいし、基材11上に樹脂層12と印刷層とを備えていてもよく、或いは基材11上に樹脂層12を備えず基材表面に凹凸形状のみを備えていてもよい。化粧シート以外の形態の各種粘着シートにおいても、同様な構成を適用可能である。
図1に図示する第1実施形態において、化粧シート1は、基材11と樹脂層12とを積層貼り合せしてなる第1シートと、粘着層13と、剥離性基材シート14とを備えている。
基材11は、樹脂層12の形成に必要なベースとなる層である。基材11は、例えば、紙を素材として用いてもよいし、樹脂シートを素材として用いてもよい。
樹脂層12は、基材11の表側の面に積層されており、複数の凹凸形状がその表面に形成されている。なお、理解を容易にするために、図1に示す樹脂層12は、単層として示しているが、樹脂層12は、異なる組成及び構造を備える複数の層により構成されていてもよい。樹脂層12の凹凸形状は、例えば、木材の導管を表現したり、布地の表面凹凸形状を表現したり、石材の凹凸形状を表現したりしてもよく、その形態(模様)はどのような形態であってもよい。
樹脂層12を形成する樹脂としては、例えば、セルロース樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、スチレンブタジエン樹脂(スチレンブタジエンゴム)、ポリイソプレン、天然ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレンジエン三元共重合体ゴム(EPDM)、ポリノルボルネン、ポリブタジエン、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム(EVA)、ポリウレタン、シリコーンゴム、フッ素ゴム、エチレンアクリルゴム、ポリエステルエラストマー、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、塩素化ポリエチレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン;ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、及びポリスチレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。なお、上記例示した樹脂以外を用いてもよい。
また、図1で例示する本実施形態では、第1シート10は、樹脂層12上に基材11が直接積層貼り合せされて構成されている例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、基材11と樹脂層12との間に、さらに別の層を設けてもよい。例えば、基材11と樹脂層12との間に、絵柄を印刷した印刷層(絵柄層)を設けて、樹脂層12の全部又は一部を透明な樹脂により構成してもよい。
粘着層13は、基材11の樹脂層12とは反対側(図1上では、下側となる面であり、これを基材11の裏面側とも呼称する)の面に積層されており、被着体50(図2参照)に対する粘着性を有する層である。粘着層13は、その両面に開口した複数の凹形状13aを備えている。また、粘着層13は、弾性を備えており、複数の凹形状13aがそれぞれ微細な吸盤として作用することから、様々な被着体50に対して粘着力(吸着力)を発揮することができる(図2(c)参照)。
粘着層13は、例えば、特許文献1(特開2017−36404号公報)に開示されている液状の樹脂組成物(アクリルエマルジョン)を用いて後述する製造方法により形成される。粘着層13の層厚tは、1μm以上、500μm以下であることが望ましい。上記層厚範囲の下限値を下回ると、凹形状の形成が困難になったり、凹形状の大きさが小さくなりすぎて、粘着(吸着)特性が低下したりする。また、上記層厚範囲の上限値を越えると、化粧シートの柔軟性が低下して、作業性が悪くなる。
さらに、粘着層13の両面に凹形状13aを均等に設けるためには、粘着層13の層厚tは、20μm≦t≦40μmの範囲とすることが望ましい。この点については、後述する。
粘着層13の凹形状13aの大きさや密度は、後述する製造工程における各種条件を変更することにより、調整可能である。例えば、粘着層13は、凹形状13aが含まれる程度を表す指標として、粘着層13の密度を用いることができる。この粘着層13の密度としては、特に限定されないが、例えば、0.1g/cm以上、0.6g/cm以下とすることができる。また、凹形状13aの大きさは、特に限定されないが、例えば、1μm以上、300μm以下とすることができる。
剥離性基材シートである第2シート14は、粘着層13の基材11とは反対側(図1上では、下側となる面であり、これを粘着層13の裏面側とも呼称する)に積層されている。剥離性基材シート14は、化粧シート1を使用するまでの間の取扱性を考慮して設けられるものであり、化粧シート1の使用時、即ち被着体50上に化粧シート1を貼り合せる際に剥離される。剥離性基材シート14としては、従来公知の離型フィルム、セパレート紙、セパレートフィルム、セパ紙、剥離フィルム、剥離紙等の各種形態のものを適宜使用できる。例えば、上質紙、コート紙、含浸紙、プラスチックフィルム等の片面又は両面に離型層を形成したものを用いてもよい。離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙げることができる。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。離型層を備えた離型フィルムを用いる場合には、例えば、シリコーン離型タイプのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、未処理PETフィルム、PPフィルム、シリコーン離型タイプの紙等を用いることができる。
剥離性基材シート14の厚さは、例えば、10μm以上、100μm以下とすることが望ましく、20μm以上、60μm以下とすることがさらに望ましい。上記層厚範囲の下限値を下回ると、コシがなく、剥離しづらくなる。また、上記層厚範囲の上限値を越えると、コシが強すぎて貼り付け時の作業性が低下するからである。
また、剥離性基材シート14としては、市販のものを使用してもよく、例えば、片面にシリコーン系剥離剤による易剥離処理が施されている厚さ38μmのポリエステルフィルム(三井化学東セロ株式会社製、商品名:SP−PET−01)等が挙げられる。
図2は、化粧シート1の使用時の形態を順次示す図である。
上述した化粧シート1は、図2(a)に示すように、剥離性基材シート14を備えている。化粧シート1を被着体50に貼り付けるときには、剥離性基材シート14を剥離する(図2(b))。そして、露出した粘着層13を被着体50に貼り付けて、その表面に適度な圧力を加えることにより、粘着層の露出面に多数存在する凹形状13aが弾性変形することにより従来のマイクロ吸盤と同様な作用によって被着体50に対して吸着(粘着)することとなる(図2(c))。
すなわち、凹形状13aの周囲の弾性変形によって、凹形状13aには、変形状態から元の形状に戻ろうとする力が働く。この力により、凹形状13a内の密閉空間が負圧となって、被着体50への吸着作用が生じる。なお、凹形状13a単体での吸着力は、弱いものであるが、多数の凹形状13aが形成されているので、全体としては必要な吸着力を確保できる。また、粘着層13の作製時に、凹形状13aが含まれる量を、例えば、密度をパラメータとして調整すれば、粘着層13の粘着力(吸着力)を調整可能である。
次に、化粧シート1の製造方法について説明する。
図3は、化粧シート1の製造装置を示す図である。
図4は、化粧シート1の製造方法を説明する図である。
化粧シート1の製造を行うためには、先ず、粘着層13を形成するための特許文献1に開示されているアクリルエマルジョンの組成物を攪拌機に入れ、この組成物中に窒素ガスを混合しながら攪拌を行い、組成物中に気泡を含め、気泡含有組成物130を作製する(図中のP1:泡立て工程)。
次に、剥離性基材シート(第2シート)14上に気泡含有組成物130を塗工する(図中のP2:塗工工程)。塗工工程では、例えば、コンマコータを用いることができるが、その他の公知の塗工手法を用いてもよい。
剥離性基材シート14上に気泡含有組成物130を塗工したら、気泡含有組成物130を加熱しながら乾燥させて粘着層13を形成する(図中のP3:乾燥工程)。乾燥工程では、例えば、温度を60℃〜140℃程度の乾燥炉を用いることができる。乾燥時間としては、例えば、30秒〜10分程度を例示することができる。また、乾燥工程では、気泡含有組成物130に対して送風を行いながら乾燥を促進してもよい。乾燥工程を行うことにより、気泡含有組成物130の両面に凹形状13aが形成されて、粘着層13が形成される。この凹形状13aは、気泡含有組成物130中に含まれていた気泡が破泡して気泡の形状の一部が残ることにより形成される。ここで、気泡含有組成物130の硬化が不十分な状態で気泡が破泡すると凹形状13aが残りにくくなる。一方、気泡が破泡する前に気泡含有組成物130が硬化してしまうと、凹形状13aが形成されないおそれがある。よって、ある程度、気泡含有組成物130の硬化が進んだ状態で破泡が行われる条件で乾燥工程が行われることが望ましい。したがって、乾燥工程における温度や送風量が、凹形状13aの状態に大きく影響を与える。
乾燥工程により粘着層13を形成した後、別途用意した基材11及び樹脂層12を備える表層シート(第1シート)10を粘着層13と接合させる(図中のP4:ラミネート工程)。このラミネート工程では、粘着層13の凹形状13aによる吸着力(粘着力)によってラミネートを行うので、加熱が不要であり、また、僅かな加圧力だけで接合が可能である。よって、表層シートである基材11及び樹脂層12にダメージを与えることがない。
上記ラミネート工程が完了すれば、化粧シート1が完成する。
以上のように、本実施形態の化粧シート1の製造では、表層シートに粘着層13形成時の熱によるダメージを与えることなく、化粧シート1を効率よく製造可能である。なお、化粧シートは、その後、ロール状に巻き取ってもよいし、必要なサイズに裁断されてもよい。
次に、本実施形態の化粧シート1を実際に作製した例を示し、比較例と比較した結果を説明する。
実施例の化粧シート1では、剥離性基材シート14に離型性を備えた2軸延伸PETフィルム上に、200μmのクリアランスを有するコンマコータを用いて泡立て工程済みの気泡含有組成物130を塗布した。これを100℃の乾燥路内で1分間乾燥を行って粘着層13を形成し、表層シートをラミネートして化粧シート1を得た。なお、この場合の粘着層13の密度は、0.39g/cmであり、厚さ50μmであった。
図5は、実施例の化粧シート1の粘着層13を被着体側の方向からみて拡大した写真である。
図6は、実施例の化粧シート1の粘着層13のシート面に直交する方向の断面で拡大した図である。
図5及び図6に示すように、粘着層13には、多数の凹形状13aが形成されていることが確認できる。
比較例1として、泡だけ工程を行わない他は、上記実施例と同様にして作製した化粧シートを作製した。作製後の粘着層の密度は、0.87g/cmであり、厚さ100μmであった。
比較例2として、アクリル樹脂である綜研化学社製:SK2094を用いて粘着層を作製した化粧シート(アクリル粘着Aタイプとする)を用意した。
比較例3として、アクリル樹脂である綜研化学社製:SK1502Cを用いて粘着層を作製した化粧シート(アクリル粘着Bタイプとする)を用意した。
以上の4種類の化粧シートを用意し、剥離力について比較した。
図7は、実施例及び比較例の剥離力を示す図である。
図7中の剥離力は、引っ張り試験機を用いて、引っ張り速度300mm/minで180°剥離を行って、そのときの剥離力を測定した結果である。また、剥離力の測定は、貼り付け直後(0時間)と、貼り付け後1000時間経過とについて行った。
実施例では、貼り付け直後及び1000時間経過後の双方において、比較的小さな剥離力で剥離できることがわかる。この程度の剥離力であれば、自然に剥がれてしまうことはなく、かつ、剥がそうとして力を加えれば簡単に剥がすことが可能である。しかも、凹形状13aによる吸着であることから、剥離後に被着体50表面に粘着層13の残留が無く、また、粘着層13自体の粘着力(剥離力)も実質上の変化は無く、再貼り付け可能であった。
比較例1は、小片であれば比較的小さな剥離力で剥離できるが、大サイズの場合は剥離にある程度の力が必要であった。また、剥離後には被着体表面に粘着層の残留が見られ、完全な再貼り付けは不可能であった。
比較例2は、大サイズの場合は剥離にある程度の力が必要であり、貼り付け直後であれば、剥がすことは可能であるが、1000時間経過後では、剥離力が大幅に上昇してしまっており、手作業では剥離が困難であったり、無理に剥がすと表層シートが破損したりするおそれがある状態になっていた。
比較例3は、貼り付け直後から剥離力が大きすぎて、手作業では剥離が困難であったり、無理に剥がすと表層シートが破損したりするおそれがある状態になっていた。
また、比較例2及び比較例3のいずれも、剥離後は、被着体に粘着材が一部残ってしまったり、粘着力の低下があったりして、再貼り付けには適していなかった。
(粘着層13の凹形状13aについて検証実験)
上述したように、本発明において、粘着層13の凹形状13aが、粘着力に大きな影響を与える。凹形状13aが粘着層13の両面に均等に設けられていないと、粘着層の一方の面が他方の面に比べて粘着力(吸着力)が低下、又は、増加してしまうおそれがある。また、凹形状13aが粘着層13の両面に均等に設けられることにより、粘着層13の物理的性質も均質になり、表層シート(第1シート)と剥離性基材シート(第2シート)、又は、表層シート(第1シート)と被着体との両者に対する十分な粘着力及び被着体との再剥離性の発現の上でも好ましい。
凹形状13aを粘着層13の両面に均等に設けるためには、粘着層13の塗布量(層厚t)の管理が重要である。この点、特許文献1(特開2017−36404号公報)においては、何ら考慮されておらず、単にマイクロ吸盤が形成されていればよいとされている。特許文献1では、WET膜厚800μmとして形成した実施例1の断面写真である図2(特許文献1の図2)において、マイクロ吸盤を有する面として示されている部分には、微細な吸盤構造が形成されているものの、ガラス基板から剥離した面として示されている部分には、先の微細な吸盤構造とは比べものにならない程巨大な気泡と思われる構成が確認できる。すなわち、特許文献1の構成では、粘着層の一方の面にはマイクロ吸盤(本実施形態における凹形状13aに相当)が形成されているが、他方の面には、マイクロ吸盤(凹形状13a)が略形成されていない。
この点を本件出願人においても、検証実験を行なった。
検証実験として、4種類の粘着層のサンプルを作製し、その両面の凹形状13aをSEMで観察した。サンプルは、以下の4種類である。
サンプル1:粘着層の層厚t=25μm
サンプル2:粘着層の層厚t=30μm
サンプル3:粘着層の層厚t=35μm
サンプル4:粘着層の層厚t≒2000μm
なお、上記サンプルの層厚は、乾燥後の層厚である。また、サンプル1〜3については、コーターを用いてガラス面に発泡処理後の気泡含有組成物を塗工し、100度の乾燥炉を用いて乾燥処理を行なった。サンプル4については、ガラス面への滴下塗布とし、常温下の自然乾燥とした。なお、サンプル4について乾燥条件を変えたのは、特許文献1における常温乾燥で十分であるとの記載についても検証するためである。また、いずれのサンプルも、発泡処理後の粘着層の密度は、0.4g/cmとした。
図8は、サンプル1の観察結果を示す図である。
図9は、サンプル2の観察結果を示す図である。
図10は、サンプル3の観察結果を示す図である。
図11は、サンプル4の観察結果を示す図である。
図8から図9のように、粘着層の層厚tを管理したサンプル1からサンプル3については、微細な凹形状13aが両面に均等に形成されていることが確認できた。
これに対して、図11に示す膜厚が厚いサンプル4では、乾燥面とガラス側面とで凹形状13aの大きさに極端な差異が認められ、特許文献1の図2と同様な結果が得られた。
よって、粘着層13の両面に凹形状13aを均等に設けるためには、粘着層13の層厚tは、20μm≦t≦40μmの範囲とすることが望ましいと判断できる。
ここで、この凹形状13aが粘着層13の両面に均等に設けられている状態について、より詳しくは、以下に示すような関係を満たすことが望ましい。
表層シート(第1シート)側の面に開口する凹形状13aの各開口部の直径の平均値をDave とし、剥離性基材シート(第2シート)側に開口する凹形状13aの各開口部の直径の平均値をDave としたときに、
|Dave −Dave |/Dave ≦0.5
の関係を満たすことが望ましい。
また、
|Dave −Dave |/Dave ≦0.25
の関係を満たすことがさらに望ましい。
これらの関係を満たすことにより、粘着層の両面における粘着力の差異を少なくすることができ、また、表層シート(第1シート)と剥離性基材シート(第2シート)、又は、表層シート(第1シート)と被着体との両者に対する十分な粘着力及び被着体との再剥離性を良好に発現させることができる。
なお、各開口部の直径の平均値とは、全ての開口部の平均を求めることは現実的には不可能であるので、ここでは、1500μm×1100μmの観察範囲内において、直径が大きい開口部から順に3個の開口部について直径の計測を行ない、その平均値とした。
ここで、図8から図11のサンプルについて、開口部の計測を行ない、|Dave −Dave |/Dave を求めたところ、サンプル1:0.04、サンプル2:0.06、サンプル3:0.12、サンプル4:0.69であった。
(適用例)
以上の説明では、本発明の粘着シートの形態として、各種の被着体表面に所望の意匠外観を附与する化粧シートを例に挙げて説明した。ここで、化粧シートには、より細かく分類すると様々な用途があり、本発明の粘着シートは、これら様々な用途において適用可能である。さらに、化粧シートに限らず、本発明の粘着シートは、様々な用途に適用可能である。以下、本発明の粘着シートを好適に適用可能な具体例を例示する。
(床用化粧シート)
本発明の粘着シートは、床用化粧シートとして適用することができる。より具体的には、例えば、クッションフロアに適用したり、尺角タイルに適用したり、階段の滑り止めシートに適用したり、絨緞に適用したり、或いはバスマット(浴室床用敷物)やキッチンマット(厨房床用敷物)に適用することができる。
本発明の粘着シートの剥離容易性及び再貼り付け可能な特性により、家屋建築時の作業性を高めることができるだけではなく、家屋の建築後における居住者自身による内装の化粧直し作業、すなわち、簡易リフォームを容易に施工することが可能となる。また、これら床用化粧シートは、多数の微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、簡単に剥離可能であり、糊残りもなく、被着体の破損も防げることから、床用化粧シートの貼り付け前の状態へ簡単に復元することも可能である。
(壁用化粧シート)
本発明の粘着シートは、壁用化粧シートとして適用することができる。より具体的には、例えば、壁紙、不燃ボード、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、コンクリート、アルミニウム板等に適用することができる。
本発明の粘着シートの剥離容易性及び再貼り付け可能な特性により、家屋建築時の作業性を高めることができるだけではなく、家屋の建築後における居住者自身による内装の化粧直し作業、すなわち、簡易リフォームを容易に施工することが可能となる。特に、従来の壁紙のように水糊を用いる必要がないことから、施工が簡単である。また、この壁用化粧シートは、多数の微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、簡単に剥離可能であり、糊残りもなく、被着体の破損も防げることから、壁用化粧シートの貼り付け前の状態へ簡単に復元することも可能である。
(天井用化粧シート)
本発明の粘着シートは、天井用化粧シートとして適用することができる。天井用化粧シートの具体例は、上記壁用化粧シートに例示したものと同様である。
本発明の粘着シートの剥離容易性及び再貼り付け可能な特性により、家屋建築時の作業性を高めることができるだけではなく、家屋の建築後における居住者自身による内装の化粧直し作業、すなわち、簡易リフォームを容易に施工することが可能となる。特に、天井への施工は、通常の壁紙を利用すると施工が困難であるが、従来の壁紙のように水糊を用いる必要がないことから、施工が簡単である。また、この天井用化粧シートは、多数の微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、簡単に剥離可能であり、糊残りもなく、被着体の破損も防げることから、天井用化粧シートの貼り付け前の状態へ簡単に復元することも可能である。
(建具用化粧シート)
本発明の粘着シートは、建具用化粧シートとして適用することができる。
本発明の粘着シートの剥離容易性及び再貼り付け可能な特性により、建具製造時の作業性を高めることができるだけではなく、家屋の建築後における居住者自身による建具外観の化粧直し作業における作業の作業性を高めることもできる。この建具用化粧シートは、多数の微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、簡単に剥離可能であり、糊残りもなく、被着体の破損も防げることから、建具用化粧シートの貼り付け前の状態へ簡単に復元することも可能である。
建具用化粧シートの貼り付け対象物である建具としては、例えば、手すり、窓枠(サッシ)、扉、扉枠、ふすま、造作部材(廻り縁、鴨居、腰壁、敷居)等を例示できるが、その他、どのようなものであってもよい。
(家具用化粧シート)
本発明の粘着シートは、家具用化粧シートとして適用することができる。本発明の粘着シートの剥離容易性及び再貼り付け可能な特性により、家具製造時の作業性を高めることができるだけではなく、家具購入後の利用者自身による家具外観の化粧直し作業における作業の作業性を高めることもできる。この家具用化粧シートは、多数の微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、簡単に剥離可能であり、糊残りもなく、被着体の破損も防げることから、家具用化粧シートの貼り付け前の状態へ簡単に復元することも可能である。
家具用化粧シートの貼り付け対象物である家具としては、例えば、机、食卓等のテーブル、箪笥、棚、ベッド等を例示できるが、その他、どのようなものであってもよい。
(外装用シート)
本発明の粘着シートは、上述した家屋内における各種化粧シートとしての利用に限られず、屋外で主に用いる外装用シートとして用いてもよい。
本発明の粘着シートの剥離容易性及び再貼り付け可能な特性により、外装の一時的な化粧直し作業の作業性を高めることができる。この外装用シートは、多数の微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、簡単に剥離可能であり、糊残りもなく、被着体の破損も防げることから、外装用シートの貼り付け前の状態へ簡単に復元することも可能である。
外装用シートの貼り付け対象物としては、例えば、玄関ドア、各種エクステリア、窓、窓枠、外壁等の家屋に関する物の他、車両等の移動体を貼り付け対象物としてもよく、どのようなものであってもよい。
(窓用フィルム)
また、本発明の粘着シートは、内装用、外装用に限らず、窓に貼り付けられる窓用シートに用いてもよい。窓用シートでは、単に意匠性を主とした化粧シートとしてだけでなく、各種機能を付与した機能性シートであってもよい。機能性シートとしては、例えば、赤外線、紫外線等の特定の波長域の光を吸収又は反射する光学フィルターの機能を備えていてもよいし、防汚機能を備えていてもよく、公知の機能を適宜付与可能である。また、ステンドグラス調の模様やカッドガラス調の模様等の装飾を備える化粧シートであってもよい。
(粘着シートのその他の用途)
本発明の粘着シートは、ラベル、シール、ワッペンに適用してもよい。各種包裝容器、特に、ペットボトル、硝子瓶等の容器では、廃棄や廃品回収再生の際にラベルと容器とを簡単に分離することが要求されるので、このような用途に好適に用いることができる。
本発明の粘着シートは、貼り付けることにより簡易的にホワイトボード(白板)や黒板の機能を提供可能な筆記面形成シートに適用してもよい。これにより、様々な壁面をホワイトボード面等として利用可能となり、また、簡単に元の状態に戻すことができる。
本発明の粘着シートは、ポスターや各種広告表示に用いることができる。これにより、どのような壁面であっても、広告等を表示でき、また、被着体上に糊残り無く簡単に元の状態に戻すことができる。
本発明の粘着シートは、建築物や各種車両の窓に貼り付けて透過光量を調整するサンバイザーフィルムや防曇フルムに用いることができる。これにより、利用者が自分の好みに応じてサンバイザーや防曇の機能を付与できるだけでなく、簡単に元の状態に戻すことができる。
本発明の粘着シートは、メニューや値札、バーコード等に用いることができる。月ごとにメニューを貼り替えたり、一時的に値札やバーコードを貼り替えたりする用途に好適である。
本発明の粘着シートは、封筒や箱のフラップ(蓋)部分に用いることができる。これにより、簡易的に封をすることができ、開閉自在な封筒や箱を実現できる。
これらシート等の基材と粘着シートの間に密着性を良好にするプライマー層などがあっても良く、そのプライマー層は基材側にあった方が使いやすく、またそのプライマーの材質、厚み等は問わない。
本発明の粘着シートは、付箋の全面、又は、一部に用いてもよい。本発明の粘着シートは、粘着力の作り分けを容易に行うことができるので、用途に応じた粘着力を備えた貼り付け可能な付箋を容易に実現できる。また、本発明の粘着シートは、付箋と近い利用形態として、行き先表示板や名札等に用いてもよい。
本発明の粘着シートは、各種ディスプレイ装置の表示面に貼り付けられる反射防止、電磁波遮蔽、光学フィルター、視野角の拡大乃至は制限、帯電防止等の各種機能を発現する各種機能性シートに用いることができる。この各種機能性シートは、工場等におけるディスプレイ装置製造時に貼り付けられるものであってもよいし、ディスプレイ装置の利用者が別途購入して貼り付けられるものであってもよい。
本発明の粘着シートは、塗装等の各種加工の際に用いる養生テープやマスキングテープに用いてもよい。
本発明の粘着シートは、面ファスナーとして用いる面ファスナーシート、面ファスナーテープ等に用いてもよい。また、本発明の粘着シートは、面ファスナーと近い利用形態として、包帯止め具に用いてもよい。
本発明の粘着シートは、シート状の車載アンテナや車載センサ等に用いてもよい。
本発明の粘着シートは、配送伝票等の帳票に用いてもよい。これにより、例えば、配送が終わった後、帳票を剥がして配送箱の再利用が可能となる。
本発明の粘着シートは、テーブルクロスや、タイル等、滑り止めが必要な掛け物等に用いてもよい。本発明の粘着シートは、微細な凹形状13aによる吸着力(粘着力)によって被着体へ吸着(粘着)するので、十分な滑り止め効果を発揮可能である。
本発明の粘着シートは、上述した化粧シートのように、貼り付け後に第1シートが残る利用形態に限らず、粘着層のみが最終的に被着体に残る形態、すなわち、両面(粘着)テープとして用いてもよい。その場合、粘着層を挟むように配置される第1シート及び第2シートの双方を剥離性基材シートにより構成するとよい。
以上説明したように、本実施形態の化粧シート(粘着シート)1は、粘着層13の両面に気泡に基づく凹形状が複数形成されている。よって、表層シートを加熱することなく粘着シートの形態の化粧シートとすることができ、表層シートにダメージを与えることなく容易に製造可能である。
また、粘着層13の粘着力は、凹形状13aの吸着力によるものであるから、リワーク性が高く、貼り付けを失敗したとしても張り直しが容易であり、使い勝手がよい。
さらに、凹形状13aは、微細なサイズであって多数設けられていることから、被着体の表面に多少の凹凸が有ったとしても、粘着力(吸着力)を発揮することができる。
さらにまた、化粧シート1を剥がした後の被着体の表面には、糊残りのような現象は発生しないことから、清掃の必要がなく、そのまま再貼り付けを行うことができ、作業性が良好である。
また、本実施形態の化粧シート(粘着シート)1は、加熱することなく粘着層13を形成可能であることから、熱に弱い表層シートを含め、様々な形態の表層シートを利用して粘着シートを構成することが可能である。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態において、樹脂層を備えた化粧シートの例を挙げて、粘着シートの説明を行ったが、これに限らず、例えば、ポスター等の通常の印刷物を粘着シートの形態としてもよい。
(2)実施形態において、表層シートの構成は、基材と樹脂層とを備える構成である例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、表層シートは、単層であってもよいし、3層以上のより複雑な構成であってもよい。また、表層シートの素材は、実施例に挙げた例の他、紙や熱可塑性樹脂等により構成されていてもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 化粧シート
10 表層シート(第1シート)
11 基材
12 樹脂層
13 粘着層
13a 凹形状
14 剥離性基材シート(第2シート)
50 被着体
130 気泡含有組成物

Claims (9)

  1. 第1シートと、
    前記第1シートの裏面に積層された粘着層と、
    前記粘着層の前記第1シートとは反対側に積層された第2シートと、
    を備え、
    前記粘着層は、その両面に複数の凹形状を備えている粘着シート。
  2. 請求項1に記載の粘着シートにおいて、
    前記凹形状は、前記粘着層の両面に均等に形成されていること、
    を特徴とする粘着シート。
  3. 請求項2記載の粘着シートにおいて、
    前記第1シート側の面に開口する前記凹形状の各開口部の直径の平均値をDave とし、前記第2シート側に開口する前記凹形状の各開口部の直径の平均値をDave としたときに、
    |Dave −Dave |/Dave ≦0.5
    の関係を満たすこと、
    を特徴とする粘着シート。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の粘着シートにおいて、
    前記粘着層の層厚tは、20μm≦t≦40μmの範囲にあること、
    を特徴とする粘着シート。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の粘着シートにおいて、
    前記粘着層は、液状の樹脂組成物に気泡を含めて乾燥させたことにより前記気泡に基づく前記凹形状が両面に複数形成されていること、
    を特徴とする粘着シート。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の粘着シートにおいて、
    前記第1シート及び前記第2シートは、いずれも剥離性基材シートにより構成されていること、
    を特徴とする粘着シート。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の粘着シートにおいて、
    前記第1シートは、貼り付け後に表面となる表層シートであり、
    前記第2シートは、剥離性基材シートであること、
    を特徴とする粘着シート。
  8. 請求項7に記載の粘着シートにおいて、
    前記粘着層は、前記剥離性基材シートに液状の樹脂組成物を塗工して乾燥させた後に、前記表層シートがラミネートされて構成されていること、
    を特徴とする粘着シート。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の粘着シートにおいて、
    前記表層シートは、紙、又は、熱可塑性樹脂により形成されていること、
    を特徴とする粘着シート。
JP2018175617A 2018-03-01 2018-09-20 粘着シート Active JP6553792B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/036990 WO2020059855A1 (ja) 2018-03-01 2019-09-20 粘着シート

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018036975 2018-03-01
JP2018036975 2018-03-01

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019070301A Division JP6747539B2 (ja) 2018-03-01 2019-04-02 粘着シート
JP2019070302A Division JP6747540B2 (ja) 2018-03-01 2019-04-02 粘着シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6553792B1 JP6553792B1 (ja) 2019-07-31
JP2019151816A true JP2019151816A (ja) 2019-09-12

Family

ID=67473296

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018175617A Active JP6553792B1 (ja) 2018-03-01 2018-09-20 粘着シート
JP2019070301A Active JP6747539B2 (ja) 2018-03-01 2019-04-02 粘着シート
JP2019070302A Active JP6747540B2 (ja) 2018-03-01 2019-04-02 粘着シートの製造方法

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019070301A Active JP6747539B2 (ja) 2018-03-01 2019-04-02 粘着シート
JP2019070302A Active JP6747540B2 (ja) 2018-03-01 2019-04-02 粘着シートの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (3) JP6553792B1 (ja)
WO (1) WO2020059855A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020022497A1 (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 大日本印刷株式会社 壁紙シート
JP6900972B2 (ja) * 2018-07-31 2021-07-14 大日本印刷株式会社 シート状の粘着層、積層体およびそれらの製造方法
WO2020026989A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 大日本印刷株式会社 化粧シート
JP7259606B2 (ja) * 2019-07-16 2023-04-18 大日本印刷株式会社 床材、床用材の施工方法、床構造
JP7388033B2 (ja) * 2019-07-30 2023-11-29 大日本印刷株式会社 包装袋
JP7388034B2 (ja) * 2019-07-30 2023-11-29 大日本印刷株式会社 包装袋
JP7437685B2 (ja) 2020-04-15 2024-02-26 住江織物株式会社 車両用床表示フィルム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05124141A (ja) * 1991-10-30 1993-05-21 Nichias Corp 制振材
JP2002338905A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Oji Paper Co Ltd 記録用粘着シート
JP2002348548A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Katsuhiko Kuwahata ミクロ吸盤粘着剤付き広告ポスターシートの製造方法
JP2011241358A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Bridgestone Corp 粘着剤層、粘着シート及び表装用シート
JP2012103673A (ja) * 2010-10-13 2012-05-31 Katsuhiko Kuwahata 内貼り透視シート
JP2013190496A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Nitto Denko Corp フラットパネルディスプレイの製造方法
JP2015160934A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 ソマール株式会社 粘着シート及び被着体積層物の製造方法
JP2017052168A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 バンドー化学株式会社 印刷用フィルム
JPWO2016047610A1 (ja) * 2014-09-24 2017-07-06 日東電工株式会社 積層体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5724967A (en) * 1980-07-22 1982-02-09 Canon Inc Scanning exposure type copying machine
JP5068089B2 (ja) * 2007-03-02 2012-11-07 日東電工株式会社 剥離ライナー付き粘着シートおよび剥離ライナー
JP2017036404A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 日本ペイントホールディングス株式会社 組成物、マイクロ吸盤膜の製造方法、マイクロ吸盤膜および物品

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05124141A (ja) * 1991-10-30 1993-05-21 Nichias Corp 制振材
JP2002338905A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Oji Paper Co Ltd 記録用粘着シート
JP2002348548A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Katsuhiko Kuwahata ミクロ吸盤粘着剤付き広告ポスターシートの製造方法
JP2011241358A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Bridgestone Corp 粘着剤層、粘着シート及び表装用シート
JP2012103673A (ja) * 2010-10-13 2012-05-31 Katsuhiko Kuwahata 内貼り透視シート
JP2013190496A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Nitto Denko Corp フラットパネルディスプレイの製造方法
JP2015160934A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 ソマール株式会社 粘着シート及び被着体積層物の製造方法
JPWO2016047610A1 (ja) * 2014-09-24 2017-07-06 日東電工株式会社 積層体
JP2017052168A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 バンドー化学株式会社 印刷用フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6553792B1 (ja) 2019-07-31
JP6747540B2 (ja) 2020-08-26
JP2019151845A (ja) 2019-09-12
JP2019151844A (ja) 2019-09-12
WO2020059855A1 (ja) 2020-03-26
JP6747539B2 (ja) 2020-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6553792B1 (ja) 粘着シート
US20090075055A1 (en) Adhesive sheet
AU2012275496B2 (en) Laminate window film having micro through holes
JP2007269928A (ja) 高光沢粘着シート
JP2012103673A (ja) 内貼り透視シート
JPH079601A (ja) 装飾用フィルム
JP2019151718A (ja) 粘着シートの製造方法
JP2010229247A (ja) 両面貼着体とその製造方法
JP6183666B2 (ja) 吸着シートの製造方法と吸着シート
JP2001139903A (ja) 貼着用機能性複合フィルム
JP2011183742A (ja) 窓貼り用積層フィルム
TW201241136A (en) Adhesive functional film
JP3609700B2 (ja) 凹凸ガラス面用装飾シート
KR20100108043A (ko) 비산방지필름, 이를 포함하는 장식용 유리패널 및 이의 제조방법
JPH0735032U (ja) 自着性プラスチックシート
JP2002348548A (ja) ミクロ吸盤粘着剤付き広告ポスターシートの製造方法
JP2019196481A (ja) 扉用化粧粘着シート
JP2020164612A (ja) 部分装飾用化粧シート、部分装飾用化粧シートの施工方法、および既存化粧シートと部分装飾用化粧シートの積層体
JP2019172988A (ja) 建材用粘着シート
JP5307961B2 (ja) 粘着シート
JPH07140900A (ja) 自着性多色ステッカー
JP7207175B2 (ja) 壁紙シート
JP3154134U (ja) 吸着性印刷シート
JP2020162782A (ja) 防滑床用化粧シート
CN207659372U (zh) 一种可uv打印的软性墙贴

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181214

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181214

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6553792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150