JP2019151796A - 樹脂組成物及びその樹脂成形体 - Google Patents
樹脂組成物及びその樹脂成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019151796A JP2019151796A JP2018039560A JP2018039560A JP2019151796A JP 2019151796 A JP2019151796 A JP 2019151796A JP 2018039560 A JP2018039560 A JP 2018039560A JP 2018039560 A JP2018039560 A JP 2018039560A JP 2019151796 A JP2019151796 A JP 2019151796A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- group
- cardanol
- resin composition
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F265/00—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated monocarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F20/00
- C08F265/04—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of unsaturated monocarboxylic acids or derivatives thereof as defined in group C08F20/00 on to polymers of esters
- C08F265/06—Polymerisation of acrylate or methacrylate esters on to polymers thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/13—Phenols; Phenolates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/10—Esters of organic acids, i.e. acylates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/10—Esters of organic acids, i.e. acylates
- C08L1/12—Cellulose acetate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/10—Esters of organic acids, i.e. acylates
- C08L1/14—Mixed esters, e.g. cellulose acetate-butyrate
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L33/00—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L33/04—Homopolymers or copolymers of esters
- C08L33/06—Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, which oxygen atoms are present only as part of the carboxyl radical
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L51/00—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L51/06—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to homopolymers or copolymers of aliphatic hydrocarbons containing only one carbon-to-carbon double bond
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L67/00—Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L67/04—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids, e.g. lactones
Abstract
【課題】引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物を提供する。【解決手段】セルロースアシレート(A)と、ポリヒドロキシアルカノエートであるポリエステル樹脂(B)と、一般式(CDN1)で表される水酸基を有するカルダノール系化合物を含有するカルダノール組成物(C)と、を含む樹脂組成物である。(一般式(CDN1)中、R1は、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。R2は、水酸基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。P2は0以上4以下の整数を表す。なお、P2が2以上である場合において複数存在するR2は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよい。)【選択図】なし
Description
本発明は、樹脂組成物及びその樹脂成形体に関する。
従来、樹脂組成物としては種々のものが提供され、各種用途に使用されている。樹脂組成物は、特に、家電製品や自動車の各種部品、筐体等に使用されている。また、事務機器、電子電気機器の筐体などの部品にも熱可塑性樹脂が使用されている。
近年では、植物由来の樹脂が利用されており、従来から知られている植物由来の樹脂の一つにセルロースエステル化合物がある。
近年では、植物由来の樹脂が利用されており、従来から知られている植物由来の樹脂の一つにセルロースエステル化合物がある。
例えば、特許文献1には、「セルロースエステル樹脂と、アジピン酸エステルを含む化合物と、ポリヒドロキシアルカノエート樹脂と、を含有する樹脂組成物」が開示されている。
ところで、セルロースアシレート(A)に、ポリエステル樹脂(B)を配合した樹脂組成物を成形した樹脂成形体では、引張破断歪の向上が要求されている。
本発明の課題は、セルロースアシレート(A)に、ポリエステル樹脂(B)と、のみを含む樹脂組成物に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物を提供することである。
本発明の課題は、セルロースアシレート(A)に、ポリエステル樹脂(B)と、のみを含む樹脂組成物に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、
<1> セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、水酸基を有するカルダノール系化合物を含有するカルダノール組成物(C)と、を含む樹脂組成物。
<1> セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、水酸基を有するカルダノール系化合物を含有するカルダノール組成物(C)と、を含む樹脂組成物。
<2> コア層と前記コア層の表面上に(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体を含むシェル層とを有するコアシェル構造の重合体、及び、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上含むオレフィン重合体から選択される少なくとも1種の重合体(D)を含む、前記<1>に記載の樹脂組成物。
<3> (メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を50質量部以上含むポリ(メタ)アクリレート化合物(E)を含む前記<1>又は<2>に記載の樹脂組成物。
<4> 前記セルロースアシレート(A)が、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、及びセルロースアセテートブチレート(CAB)から選択される少なくとも1種である前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<5> 前記ポリエステル樹脂(B)が、ポリヒドロキシアルカノエートである前記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<6> 前記ポリエステル樹脂(B)が、ポリ乳酸である前記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<7> 前記カルダノール組成物(C)が、フェノール骨格を有するカルダノール系化合物を含む前記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<8> 前記カルダノール組成物(C)は、一般式(CDN1)で表される化合物、及び一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体から選択される少なくとも一種以上の化合物を含む前記<7>に記載の樹脂組成物。
(一般式(CDN1)中、R1は、置換基を有していてもよいアルキル基、又は、二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。R2は、水酸基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。P2は0以上4以下の整数を表す。なお、P2が2以上である場合において複数存在するR2は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよい。)
<9> 前記カルダノール組成物(C)の水酸基価が、100mgKOH/g以上である前記<1>〜<8>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<10> 前記セルロースアシレート(A)に対する、前記ポリエステル樹脂(B)の質量比(B/A)が、0.05以上0.5以下である前記<1>〜<9>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<11> 前記セルロースアシレート(A)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/A)が、0.01以上0.3以下である前記<1>〜<10>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<12> 前記ポリエステル樹脂(B)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/B)が、0.15以上3.75以下である前記<1>〜<11>のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
<13> 前記セルロースアシレート(A)、前記ポリエステル樹脂(B)及び前記カルダノール組成物(C)の合計に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/(A+B+C))が、0.015以上0.245以下である前記<11>又は<12>に記載の樹脂組成物。
<14> 前記<1>〜<13>のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂成形体。
<15> セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、を含み、引張弾性率が1470MPa以上であり、且つ、引張破断歪が16%以上である樹脂成形体。
<16> 射出成形体である前記<14>又は<15>に記載の樹脂成形体。
<1>、<2>、<3>、<7>又は<8>に記載の発明によれば、セルロースアシレート(A)に、ポリエステル樹脂(B)と、のみを含む樹脂組成物に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<4>に記載の発明によれば、セルロースアセテート(A)がセルロースジアセテート(DAC)である場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<5>に記載の発明によれば、ポリエステル樹脂(B)がポリエチレンテレフタレートである場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<6>に記載の発明によれば、ポリエステル樹脂(B)がポリヒドロキシブチレートヘキサノエートである場合に比べ、引張弾性率に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<9>に記載の発明によれば、水酸基価が100mgKOH/g未満であるカルダノール組成物(C)を含む樹脂組成物である場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<10>に記載の発明によれば、セルロースアシレート(A)に対する、前記ポリエステル樹脂(B)の質量比(B/A)が、0.05未満である場合に比べ、引張弾性率に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。また、セルロースアシレート(A)に対する、前記ポリエステル樹脂(B)の質量比(B/A)が、0.5超えである場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<11>に記載の発明によれば、セルロースアシレート(A)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/A)が、0.01未満0.3超えである場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<12>に記載の発明によれば、ポリエステル樹脂(B)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/B)が、0.15未満である場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。また、ポリエステル樹脂(B)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/B)が、0.375超えである場合に比べ、引張弾性率に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<13>に記載の発明によれば、場合に比べ、セルロースアシレート(A)、前記ポリエステル樹脂(B)及び前記カルダノール組成物(C)の合計に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/(A+B+C))が、0.015未満である場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られる。また、樹脂組成物が、0.245超えである場合に比べ、引張弾性率に優れる樹脂成形体が得られる樹脂組成物が提供される。
<14>、<15>又は<16>に記載の発明によれば、セルロースアシレート(A)に、ポリエステル樹脂(B)と、のみを含む樹脂組成物を適用した場合に比べ、引張破断歪に優れる樹脂成形体が提供される。
なお、本明細書において、対象物中の各成分の量は、対象物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合、特に断らない限り、対象物中に存在する当該複数種の物質の合計の含有率又は含有量を意味する。
また、「Aの重合体」との表記は、Aのみの単独重合体に加え、AとA以外の単量体との共重合体も包含する表現である。同様に、「AとBとの共重合体」との表記は、A及びBのみの共重合体(以下、便宜上「単独共重合体」とも称する)に加え、AとBとA及びB以外の単量体との共重合体も包含する表現である。
また、「Aの重合体」との表記は、Aのみの単独重合体に加え、AとA以外の単量体との共重合体も包含する表現である。同様に、「AとBとの共重合体」との表記は、A及びBのみの共重合体(以下、便宜上「単独共重合体」とも称する)に加え、AとBとA及びB以外の単量体との共重合体も包含する表現である。
セルロースアシレート(A)、ポリエステル樹脂(B)、カルダノール組成物(C)、重合体(D)、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)及びエステル化合物(F)は、各々、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)及び成分(F)とも称する。
―樹脂組成物―
本実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、カルダノール組成物(C)と、を含む樹脂組成物である。本実施形態に係る樹脂組成物は、重合体(D)、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)及びエステル化合物(F)等、その他の成分を含んでもよい。
本実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、カルダノール組成物(C)と、を含む樹脂組成物である。本実施形態に係る樹脂組成物は、重合体(D)、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)及びエステル化合物(F)等、その他の成分を含んでもよい。
セルロースアシレート(A)(具体的には、水酸基の一部がアシル基で置換されたセルロースアシレート)は、非可食資源からなり、化学重合を必要としない一次誘導体であるため、環境に優しい樹脂材料である。また、樹脂材料としては高い弾性率を有し、さらに、透明性が高いという特長がある。
一方で、一般にセルロースアシレート(A)とポリエステル樹脂(B)とを含む樹脂組成物を用いて成形した樹脂成形体は、セルロースアシレート(A)のみを含む樹脂成形体と比べ、成形温度が低く、成形性が高まる傾向にある。しかしながら、この樹脂成形体は、引張破断歪が低下する傾向にある。この引張破断歪が低くなる要因は、明確ではないが、以下のように推定される。
セルロースアシレート(A)とポリエステル樹脂(B)とを含む樹脂組成物は、成分(A)が海部、成分(B)が島部を形成していると考えられる。成分(A)及び成分(B)が海部及び島部を形成していると、海部と島部の界面の強度が低下し易い。海部と島部の界面の強度が低下すると、樹脂成形体の材質が脆くなる傾向にある。その結果、樹脂成形体の引張破断歪が低下し易くなる。
それに対して、第一実施形態に係る樹脂組成物は、セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)とを含む樹脂組成物に対して、更にカルダノール組成物(C)を含むことにより、引張破断歪に優れた樹脂成形体が得られる。この理由としては、以下のように推測される。
本実施形態のカルダノール組成物(C)は、水酸基と芳香族環と脂肪族側鎖とを有する構造をもつ。カルダノール組成物(C)を、セルロースアシレート(A)とポリエステル樹脂(B)とからなる樹脂組成物に配合すると、カルダノール組成物(C)が、海部と島部の界面に介在する。より具体的には、カルダノール組成物(C)の脂肪族側鎖の部位が、セルロースアシレート(A)とポリエステル樹脂(B)との界面に局在し、カルダノール組成物(C)の水酸基部位が、セルロースアシレート(A)及びポリエステル樹脂(B)それぞれに局在する傾向にある。これにより、海部と島部の界面に介在したカルダノール組成物(C)の脂肪族側鎖が、分子間で絡み合い、相互作用し易くなる。また、カルダノール組成物(C)の芳香族環の部位が、分子間で互いに相互作用(スタッキング)し易くなる。その結果、海部と島部の界面における強度が向上し、樹脂成形体とした際の引張破断歪が向上すると考えられる。
以上から、本実施形態に係る樹脂成形体は、引張破断歪に優れる樹脂成形体を形成する樹脂組成物が得られると推測される。
以下、本実施形態に係る樹脂組成物の成分を詳細に説明する。
[セルロースアシレート(A):成分(A)]
セルロースアシレート(A)は、例えば、セルロースにおける水酸基の少なくも一部がアシル基により置換(アシル化)されたセルロース誘導体の樹脂である。具体的には、セルロースアシレート(A)は、例えば、一般式(CE)で表されるセルロース誘導体である。
セルロースアシレート(A)は、例えば、セルロースにおける水酸基の少なくも一部がアシル基により置換(アシル化)されたセルロース誘導体の樹脂である。具体的には、セルロースアシレート(A)は、例えば、一般式(CE)で表されるセルロース誘導体である。
一般式(CE)中、RCE1、RCE2、及びRCE3は、それぞれ独立に、水素原子、又はアシル基を表す。nは2以上の整数を表す。ただし、n個のRCE1、n個のRCE2、及びn個のRCE3のうちの少なくとも一部はアシル基を表す。
なお、RCE1、RCE2、及びRCE3で表されるアシル基は、炭素数1以上6以下のアシル基が好ましい。
なお、RCE1、RCE2、及びRCE3で表されるアシル基は、炭素数1以上6以下のアシル基が好ましい。
一般式(CE)中、nの範囲は特に制限されないが、200以上1000以下が好ましく、500以上1000以下がより好ましい。
一般式(CE)中、RCE1、RCE2、及びRCE3がそれぞれ独立にアシル基を表すとは、一般式(CE)で表されるセルロース誘導体の水酸基の少なくとも一部がアシル化されていることを示している。
つまり、一般式(CE)で表されるセルロース誘導体の分子中にn個あるRCE1は、全て同一でも一部同一でも互いに異なっていてもよい。同様に、n個あるRCE2、及びn個あるRCE3も、各々、全て同一でも一部同一でも互いに異なっていてもよい。
つまり、一般式(CE)で表されるセルロース誘導体の分子中にn個あるRCE1は、全て同一でも一部同一でも互いに異なっていてもよい。同様に、n個あるRCE2、及びn個あるRCE3も、各々、全て同一でも一部同一でも互いに異なっていてもよい。
ここで、セルロースアシレート(A)は、アシル基として、炭素数1以上6以下のアシル基を有することが好ましい。炭素数7以上のアシル基を有する場合に比べ、透明性の低下を抑制しつつ、耐衝撃性に優れた樹脂成形体が得られ易くなる。
アシル基は「−CO−RAC」の構造で表され、RACは、水素原子、又は炭化水素基(より好ましくは炭素数1以上5以下の炭化水素基)を表す。
RACで表される炭化水素基は、直鎖状、分岐状、及び環状のいずれであってもよいが、直鎖状であることがより好ましい。
RACで表される炭化水素基は、飽和炭化水素基でも不飽和炭化水素基でもよいが、飽和炭化水素基であることがより好ましい。
RACで表される炭化水素基は、炭素及び水素以外の他の原子(例えば酸素、窒素等)を有していてもよいが、炭素及び水素のみからなる炭化水素基であることがより好ましい。
RACで表される炭化水素基は、直鎖状、分岐状、及び環状のいずれであってもよいが、直鎖状であることがより好ましい。
RACで表される炭化水素基は、飽和炭化水素基でも不飽和炭化水素基でもよいが、飽和炭化水素基であることがより好ましい。
RACで表される炭化水素基は、炭素及び水素以外の他の原子(例えば酸素、窒素等)を有していてもよいが、炭素及び水素のみからなる炭化水素基であることがより好ましい。
アシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基(ブタノイル基)、プロペノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。
これらの中でもアシル基としては、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、炭素数2以上4以下のアシル基がより好ましく、炭素数2以上3以下のアシル基がさらに好ましい。
これらの中でもアシル基としては、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、炭素数2以上4以下のアシル基がより好ましく、炭素数2以上3以下のアシル基がさらに好ましい。
セルロースアシレート(A)としては、セルロースアセテート(セルロースモノアセテート、セルロースジアセテート(DAC)、セルローストリアセテート)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートブチレート(CAB)等が挙げられる。
セルロースアシレート(A)は、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
セルロースアシレート(A)は、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
これらの中でも、セルロースアシレート(A)としては、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートブチレート(CAB)が好ましく、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)がより好ましい。
セルロースアシレート(A)の重量平均重合度は、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、から、200以上1000以下が好ましく、500以上1000以下がより好ましい。
ここで、重量平均重合度は、以下の手順で重量平均分子量(Mw)から求める。
まず、セルロースアシレート(A)の重量平均分子量(Mw)を、テトラヒドロフランを用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ装置(GPC装置:東ソー社製、HLC−8320GPC、カラム:TSKgelα−M)にてポリスチレン換算で測定する。
次いで、セルロースアシレート(A)の構成単位分子量で割ることで、セルロースアシレート(A)の重合度を求める。なお、例えば、セルロースアシレートの置換基がアセチル基の場合、構成単位分子量は、置換度が2.4のとき263、置換度が2.9のとき284となる
まず、セルロースアシレート(A)の重量平均分子量(Mw)を、テトラヒドロフランを用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ装置(GPC装置:東ソー社製、HLC−8320GPC、カラム:TSKgelα−M)にてポリスチレン換算で測定する。
次いで、セルロースアシレート(A)の構成単位分子量で割ることで、セルロースアシレート(A)の重合度を求める。なお、例えば、セルロースアシレートの置換基がアセチル基の場合、構成単位分子量は、置換度が2.4のとき263、置換度が2.9のとき284となる
セルロースアシレート(A)の置換度は、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、2.1以上2.85以下が好ましく、置換度2.2以上2.85以下がより好ましく、2.3以上2.8以下がさらに好ましく、2.35以上2.8以下が特に好ましい。
なお、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)において、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、アセチル基とプロピオニル基との置換度の比(アセチル基/プロピオニル基)は、5/1以上1/20以下が好ましく、3/1以上1/15以下がより好ましい。
セルロースアセテートブチレート(CAB)において、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、アセチル基とブチリル基との置換度の比(アセチル基/ブチリル基)は、5/1以上1/20以下が好ましく、4/1以上1/15以下がより好ましい。
セルロースアセテートブチレート(CAB)において、樹脂組成物の成形性向上と共に、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、アセチル基とブチリル基との置換度の比(アセチル基/ブチリル基)は、5/1以上1/20以下が好ましく、4/1以上1/15以下がより好ましい。
ここで、置換度とは、セルロースが有する水酸基がアシル基により置換されている程度を示す指標である。つまり、置換度は、セルロースアシレート(A)のアシル化の程度を示す指標となる。具体的には、置換度は、セルロースアシレートのD−グルコピラノース単位に3個ある水酸基がアシル基で置換された置換個数の分子内平均を意味する。
そして、置換度は、H1−NMR(JMN−ECA/JEOL RESONANCE社製)にて、セルロース由来水素とアシル基由来ピークの積分比から測定する。
そして、置換度は、H1−NMR(JMN−ECA/JEOL RESONANCE社製)にて、セルロース由来水素とアシル基由来ピークの積分比から測定する。
[ポリエステル樹脂(B):成分(B)]
ポリエステル樹脂(B)は、例えば、ヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の重合体、多価カルボン酸と多価アルコールとの重縮合体、環状ラクタムの開環重縮合体等である。
ポリエステル樹脂(B)としては、脂肪族ポリエステル樹脂がよい。脂肪族ポリエステルとしては、ポリヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカノエートの重合体)、脂肪族ジオールと脂肪族カルボン酸との重縮合体等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、ポリエステル樹脂(B)としては、ポリヒドロキシアルカノエートが好ましい。
ポリエステル樹脂(B)は、例えば、ヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の重合体、多価カルボン酸と多価アルコールとの重縮合体、環状ラクタムの開環重縮合体等である。
ポリエステル樹脂(B)としては、脂肪族ポリエステル樹脂がよい。脂肪族ポリエステルとしては、ポリヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカノエートの重合体)、脂肪族ジオールと脂肪族カルボン酸との重縮合体等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、ポリエステル樹脂(B)としては、ポリヒドロキシアルカノエートが好ましい。
ポリヒドロキシアルカノエートとしては、例えば、一般式(PHA)で表される構造単位を有する化合物が挙げられる。
なお、一般式(PHA)で表される構造単位を有する化合物おいて、高分子鎖の末端(主鎖の末端)は、両端ともがカルボキシル基であってもよいし、片末端のみがカルボキシル基でもう一方の末端が他の基(例えば水酸基)であってもよい。
なお、一般式(PHA)で表される構造単位を有する化合物おいて、高分子鎖の末端(主鎖の末端)は、両端ともがカルボキシル基であってもよいし、片末端のみがカルボキシル基でもう一方の末端が他の基(例えば水酸基)であってもよい。
一般式(PHA)中、RPHA1は、炭素数1以上10以下のアルキレン基を表す。nは、2以上の整数を表す。
一般式(PHA)中、RPHA1が表すアルキレン基としては、炭素数3以上6以下のアルキレン基が好ましい。RPHA1が表すアルキレン基は、直鎖状、分岐状のいずれであってもよいが、分岐状が好ましい。
ここで、一般式(PHA)中、RPHA1がアルキレン基を表すとは、1)RPHA1が同じアルキレン基を表す[O−RPHA1−C(=O)−]構造を有すること、2)RPHA1が異なるアルキレン基(RPHA1が炭素数又は分岐が異なるアルキレン基)を表す複数の[O−RPHA1−C(=O)−]構造(即ち、[O−RPHA1A−C(=O)−][O−RPHA1B−C(=O)−]構造)を有することを示している。
つまり、ポリヒドロキシアルカノエートは、1種のヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の単独重合体であってもよいし、2種以上のヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の共重合体であってもよい。
つまり、ポリヒドロキシアルカノエートは、1種のヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の単独重合体であってもよいし、2種以上のヒドロキシアルカノエート(ヒドロキシアルカン酸)の共重合体であってもよい。
一般式(PHA)中、nの上限は特に限定されないが、例えば、20000以下が挙げられる。nの範囲は、500以上10000以下が好ましく、1000以上8000以下がより好ましい。
ポリヒドロキシアルカノエートとしては、ヒドロキシアルカン酸(乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシイソヘキサン酸、6−ヒドロキシヘキサン酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオン酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシ−n−オクタン酸等)の単独重合体、又はこれら2種以上のヒドロキシアルカン酸の共重合体が挙げられる。
これらの中でも、ポリヒドロキシアルカノエートは、得られる樹脂成形体の透明性の低下抑制及び耐衝撃性向上の観点から、炭素数2以上4以下の分岐状のヒドロキシアルカン酸の単独重合体、炭素数2以上4以下の分岐状のヒドロキシアルカン酸と炭素数5以上7以上の分岐状のヒドロキシアルカン酸との単独共重合体が好ましく、炭素数3の分岐状のヒドロキシアルカン酸の単独重合体(つまりポリ乳酸)、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸との単独共重合体(つまりポリヒドロキシブチレートヘキサノエート)がより好ましく、炭素数3の分岐状のヒドロキシアルカン酸の単独重合体(つまりポリ乳酸)がさらに好ましい。
なお、ヒドロキシアルカン酸の炭素数はカルボキシル基の炭素も含む数である。
なお、ヒドロキシアルカン酸の炭素数はカルボキシル基の炭素も含む数である。
ポリ乳酸は、乳酸がエステル結合によって重合した高分子化合物である。
ポリ乳酸としては、L−乳酸のホモポリマー、D−乳酸のホモポリマー、L−乳酸及びD−乳酸の少なくとも一方の重合体を含むブロックコポリマー、及び、L−乳酸及びD−乳酸の少なくとも一方の重合体を含むグラフトコポリマーが挙げられる。
上記「L−乳酸又はD−乳酸と共重合可能な化合物」としては、グリコール酸、ジメチルグリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシプロパン酸、3−ヒドロキシプロパン酸、2−ヒドロキシ吉草酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、テレフタル酸等の多価カルボン酸及びこれらの無水物;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、テトラメチレングリコール、1,4−ヘキサンジメタノール等の多価アルコール;セルロース等の多糖類;α−アミノ酸等のアミノカルボン酸;5−ヒドロキシ吉草酸、2−ヒドロキシカプロン酸、3−ヒドロキシカプロン酸、4−ヒドロキシカプロン酸、5−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒドロキシメチルカプロン酸、マンデル酸等のヒドロキシカルボン酸;グリコリド、β−メチル−δ−バレロラクトン、γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等の環状エステル;等が挙げられる。
ポリ乳酸は、ラクチドを経由するラクチド法;溶媒中で乳酸を減圧下加熱し、水を取り除きながら重合させる直接重合法;などによって製造できることが知られている。
ポリヒドロキシブチレートヘキサノエートにおいて、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、3−ヒドロキシ酪酸(3−ヒドロキシブチレート)と3−ヒドロキシヘキサン酸(3−ヒドロキシヘキサノエート)との共重合体に対する3−ヒドロキシヘキサン酸(3−ヒドロキシヘキサノエート)の共重合比は、3モル%以上20モル%以下が好ましく、4モル%以上15モル%以下がより好ましく、5モル%以上12モル%以下がさらに好ましい。
なお、3−ヒドロキシヘキサン酸(3−ヒドロキシヘキサノエート)の共重合比の測定方法は、H1−NMRを用い、ヘキサノエート末端とブチレート末端由来のピークの積分値からヘキサノエート比率を算出する。
ポリエステル樹脂(B)の重量平均分子量(Mw)は、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、10,000以上1,000,000以下(好ましくは50,000以上800,000以下、より好ましくは100,000以上600,000以下)であることがよい。
ポリエステル樹脂(B)の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定される値である。具体的には、GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー(株)製、HLC−8320GPCを用い、東ソー(株)製カラム・TSKgel GMHHR−M+TSKgel GMHHR−M(7.8mmI.D.30cm)を使用し、クロロホルム溶媒で行う。そして、重量平均分子量(Mw)は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
[カルダノール組成物(C):成分(C)]
本実施形態に係る樹脂組成物に含まれるカルダノール組成物(C)は、少なくとも水酸基を有するカルダノール系化合物を含む。
ここで、「カルダノール組成物」とは、カシューを原料とする天然由来の化合物の混合物、又はその混合物からの誘導体を表す。カシューを原料とする天然由来の化合物の混合物には、例えば下記(1)〜(4)の化合物が含まれる。
そして、カルダノール組成物(C)に含まれる「水酸基を有するカルダノール系化合物」とは、カシューを原料とする天然由来の化合物に含まれる成分(例えば下記(1)〜(4)の化合物)、又はその成分からの誘導体であって、かつ分子構造中に水酸基を有する化合物を指す。
本実施形態に係る樹脂組成物に含まれるカルダノール組成物(C)は、少なくとも水酸基を有するカルダノール系化合物を含む。
ここで、「カルダノール組成物」とは、カシューを原料とする天然由来の化合物の混合物、又はその混合物からの誘導体を表す。カシューを原料とする天然由来の化合物の混合物には、例えば下記(1)〜(4)の化合物が含まれる。
そして、カルダノール組成物(C)に含まれる「水酸基を有するカルダノール系化合物」とは、カシューを原料とする天然由来の化合物に含まれる成分(例えば下記(1)〜(4)の化合物)、又はその成分からの誘導体であって、かつ分子構造中に水酸基を有する化合物を指す。
つまり、本実施形態に係る樹脂組成物は、カルダノール組成物(C)として、カシューを原料とする天然由来の化合物の混合物(以下単に「カシュー由来混合物」とも称す)であって、少なくとも水酸基を有するカルダノール系化合物を含む混合物を含んでもよい。
また、カシューを原料とする天然由来の化合物の混合物(カシュー由来混合物)からの誘導体であって、少なくとも水酸基を有するカルダノール系化合物を含む誘導体を含んでもよい。
なお、前記誘導体としては、例えば以下の混合物や単体等が挙げられる。
・前記カシュー由来混合物中の各成分の組成比を調整した混合物
・前記カシュー由来混合物中から特定の成分のみを単離した単体
・前記カシュー由来混合物中の成分をさらに変性した変性体を含む混合物
・前記カシュー由来混合物中の成分をさらに重合した重合体を含む混合物
・前記カシュー由来混合物中の成分をさらに変性しかつ重合した変性重合体を含む混合物
・前記組成比を調整した混合物中の成分をさらに変性した変性体を含む混合物
・前記組成比を調整した混合物中の成分をさらに重合した重合体を含む混合物
・前記組成比を調整した混合物中の成分をさらに変性しかつ重合した変性重合体を含む混合物
・前記単離した単体をさらに変性した変性体
・前記単離した単体をさらに重合した重合体
・前記単離した単体をさらに変性しかつ重合した変性重合体
なお、前記重合体は、2量体及び3量体等の多量体も含まれるものとする。
なお、前記誘導体としては、例えば以下の混合物や単体等が挙げられる。
・前記カシュー由来混合物中の各成分の組成比を調整した混合物
・前記カシュー由来混合物中から特定の成分のみを単離した単体
・前記カシュー由来混合物中の成分をさらに変性した変性体を含む混合物
・前記カシュー由来混合物中の成分をさらに重合した重合体を含む混合物
・前記カシュー由来混合物中の成分をさらに変性しかつ重合した変性重合体を含む混合物
・前記組成比を調整した混合物中の成分をさらに変性した変性体を含む混合物
・前記組成比を調整した混合物中の成分をさらに重合した重合体を含む混合物
・前記組成比を調整した混合物中の成分をさらに変性しかつ重合した変性重合体を含む混合物
・前記単離した単体をさらに変性した変性体
・前記単離した単体をさらに重合した重合体
・前記単離した単体をさらに変性しかつ重合した変性重合体
なお、前記重合体は、2量体及び3量体等の多量体も含まれるものとする。
カルダノール組成物(C)における水酸基を有するカルダノール系化合物の含有率としては、樹脂成形体における引張破断歪の向上の観点から、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、75質量%以上であることがさらに好ましい。
なお、カルダノール組成物(C)に含まれる水酸基を有するカルダノール系化合物は、水酸基を分子構造中のどこに有していてもよい。例えば、ベンゼン環に直に結合する位置に水酸基を有していても、ベンゼン環に対して他の基を介して結合していてもよい(例えば前記(1)〜(4)の化合物におけるRCDNで表される基の一部に水酸基が置換する形で存在していてもよい)。
ただし、フェノール骨格を有するカルダノール系化合物、つまりベンゼン環に直に結合する位置に水酸基を有していることが好ましい。フェノール骨格を有するカルダノール系化合物を含むことで、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。
ただし、フェノール骨格を有するカルダノール系化合物、つまりベンゼン環に直に結合する位置に水酸基を有していることが好ましい。フェノール骨格を有するカルダノール系化合物を含むことで、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。
−一般式(CDN1)−
カルダノール組成物(C)に含まれる水酸基を有するカルダノール系化合物は、一般式(CDN1)で表される化合物、及び一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体から選択される少なくとも一種の化合物であることが好ましい。
一般式(CDN1)で表される化合物、及び一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体から選択される少なくとも一種の化合物を含むことで、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。
カルダノール組成物(C)に含まれる水酸基を有するカルダノール系化合物は、一般式(CDN1)で表される化合物、及び一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体から選択される少なくとも一種の化合物であることが好ましい。
一般式(CDN1)で表される化合物、及び一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体から選択される少なくとも一種の化合物を含むことで、引張破断歪に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。
(一般式(CDN1)中、R1は、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。R2は、水酸基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。P2は0以上4以下の整数を表す。なお、P2が2以上である場合において複数存在するR2は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよい。)
一般式(CDN1)において、R1を表す置換基を有していてもよいアルキル基は、炭素数3以上30以下のアルキル基であることが好ましく、炭素数5以上25以下のアルキル基であることがより好ましく、炭素数8以上20以下のアルキル基であることがさらに好ましい。
置換基としては、例えば水酸基、エポキシ基が挙げられる。
置換基を有していてもよいアルキル基の例としては、ペンタデカン−1−イル基、ヘプタン-1-イル基、オクタン-1-イル基、ノナン-1-イル基、デカン-1-イル基、ウンデカン-1-イル基、ドデカン-1-イル基、テトラデカン-1-イル基等が挙げられる。
置換基としては、例えば水酸基、エポキシ基が挙げられる。
置換基を有していてもよいアルキル基の例としては、ペンタデカン−1−イル基、ヘプタン-1-イル基、オクタン-1-イル基、ノナン-1-イル基、デカン-1-イル基、ウンデカン-1-イル基、ドデカン-1-イル基、テトラデカン-1-イル基等が挙げられる。
一般式(CDN1)において、R1を表す二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基は、炭素数3以上30以下の不飽和脂肪族基であることが好ましく、炭素数5以上25以下の不飽和脂肪族基であることがより好ましく、炭素数8以上20以下の不飽和脂肪族基であることがさらに好ましい。
不飽和脂肪族基が有する二重結合の数は、1以上3以下であることが好ましい。
置換基としては、前記アルキル基の置換基として列挙したものが同様に挙げられる。
二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基の例としては、ペンタデカ−8−エン−1−イル基、ペンタデカ−8,11−ジエン−1−イル基、ペンタデカ−8,11,14−トリエン−1−イル基、ペンタデカ−7−エン−1−イル基、ペンタデカ−7,10−ジエン−1−イル基、ペンタデカ−7,10,14−トリエン−1−イル基等が挙げられる。
二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基の例としては、ペンタデカ−8−エン−1−イル基、ペンタデカ−8,11−ジエン−1−イル基、ペンタデカ−8,11,14−トリエン−1−イル基、ペンタデカ−7−エン−1−イル基、ペンタデカ−7,10−ジエン−1−イル基、ペンタデカ−7,10,14−トリエン−1−イル基等が挙げられる。
一般式(CDN1)において、R1としては、ペンタデカ−8−エン−1−イル基、ペンタデカ−8,11−ジエン−1−イル基、ペンタデカ−8,11,14−トリエン−1−イル基、ペンタデカ−7−エン−1−イル基、ペンタデカ−7,10−ジエン−1−イル基、ペンタデカ−7,10,14−トリエン−1−イル基が好ましい。
一般式(CDN1)において、R2を表す置換基を有していてもよいアルキル基及び二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基としては、前記R1を表す置換基を有していてもよいアルキル基及び二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基として列挙したものが同様に好ましい例として挙げられる。
一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体とは、少なくとも2つ以上の一般式(CDN1)で表される化合物が、連結基を介して又は介さずに重合された重合体をいう。
一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体としては、例えば下記一般式(CDN2)で表される化合物が挙げられる。
(一般式(CDN2)中、R11、R12及びR13は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。R21、R22及びR23は、それぞれ独立に、水酸基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。P21及びP23は、それぞれ独立に、0以上3以下の整数を表し、P22は0以上2以下の整数を表す。L1及びL2は、それぞれ独立に、2価の連結基を表す。nは、0以上15以下の整数を表す。なお、P21が2以上である場合において複数存在するR21、P22が2以上である場合において複数存在するR22、及びP23が2以上である場合において複数存在するR23は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよい。また、nが2以上である場合において複数存在するR12、R22、及びL1は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよく、nが2以上である場合において複数存在するP22は、同じ数であっても異なる数であってもよい。)
一般式(CDN2)において、R11、R12、R13、R21、R22及びR23を表す置換基を有していてもよいアルキル基及び二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基としては、前記一般式(CDN1)におけるR1を表す置換基を有していてもよいアルキル基及び二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基として列挙したものが同様に好ましい例として挙げられる。
一般式(CDN2)において、L1及びL2を表す2価の連結基としては、例えば、置換基を有していてもよいアルキレン基(好ましくは炭素数2以上30以下のアルキレン基、より好ましくは炭素数5以上20以下のアルキレン基)が挙げられる。
なお、上記置換基としては、前記一般式(CDN1)のR1において置換基として列挙したものが同様に挙げられる。
なお、上記置換基としては、前記一般式(CDN1)のR1において置換基として列挙したものが同様に挙げられる。
一般式(CDN2)において、nとしては、1以上10以下が好ましく、1以上5以下がより好ましい。
また、一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体としては、例えば少なくとも3つ以上の一般式(CDN1)で表される化合物が、連結基を介して又は介さずに三次元的に架橋重合された重合体であってもよい。この一般式(CDN1)で表される化合物が三次元的に架橋重合された重合体は、例えば以下のような構造の化合物が挙げられる。
(上記構造式において、R10、R20、P20、及びL10は、それぞれ前記一般式(CDN1)におけるR1、R2、P2、及びL1と同義である。なお、複数存在するR10、R20、及びL10は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよい。複数存在するP20は、同じ数であっても異なる数であってもよい。)
水酸基を有するカルダノール系化合物を含有するカルダノール組成物(C)としては、市販品を用いてもよい。
市販品としては、例えばCardolite社製のNX−2024、Ultra LITE 2023、NC−510、LITE 2020、NX−9001、NX−9004、NX−9007、NX−9008、NX−9201、NX−9203、東北化工社製のLB−7000、LB−7250、CD−5L等が挙げられる。
市販品としては、例えばCardolite社製のNX−2024、Ultra LITE 2023、NC−510、LITE 2020、NX−9001、NX−9004、NX−9007、NX−9008、NX−9201、NX−9203、東北化工社製のLB−7000、LB−7250、CD−5L等が挙げられる。
カルダノール組成物(C)の水酸基価は、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、100mgKOH/g以上が好ましく、120mgKOH/g以上がより好ましく、150mgKOH/g以上がさらに好ましい。また、カルダノール組成物(C)の水酸基価の上限値は、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点からは、350mgKOH/g以下が好ましく、200mgKOH/g以下がより好ましい。
カルダノール組成物(C)の水酸基価の測定は、ISO14900(2001)のA法に従って行われる。
[重合体(D):成分(D)]
重合体(D)は、コア層と前記コア層の表面上に(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体を含むシェル層とを有するコアシェル構造の重合体、及び、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上含むオレフィン重合体から選択される少なくとも1種の重合体である。
重合体(D)は、例えば、常温(25℃)において弾性を有し、高温において熱可塑性樹脂と同じく軟化する性質を有するもの(熱可塑性エラストマー)であることがよい。
重合体(D)を樹脂組成物に含ませると、樹脂組成物を射出成形する際の可塑化が容易になる。
重合体(D)は、コア層と前記コア層の表面上に(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体を含むシェル層とを有するコアシェル構造の重合体、及び、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上含むオレフィン重合体から選択される少なくとも1種の重合体である。
重合体(D)は、例えば、常温(25℃)において弾性を有し、高温において熱可塑性樹脂と同じく軟化する性質を有するもの(熱可塑性エラストマー)であることがよい。
重合体(D)を樹脂組成物に含ませると、樹脂組成物を射出成形する際の可塑化が容易になる。
(コアシェル構造の重合体)
本実施形態に係るコアシェル構造の重合体は、コア層と前記コア層の表面上にシェル層とを有するコアシェル構造の重合体である。
コアシェル構造の重合体は、コア層を最内層とし、シェル層を最外層とする重合体(具体的には、コア層となる重合体に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体をグラフト重合してシェル層とした重合体)である。
なお、コア層とシェル層との間には、1層以上の他の層(例えば1層以上6層以下の他の層)を有してよい。なお、他の層を有する場合、コアシェル構造の重合体は、コア層となる重合体に、複数種の重合体をグラフト重合して多層化した重合体である。
本実施形態に係るコアシェル構造の重合体は、コア層と前記コア層の表面上にシェル層とを有するコアシェル構造の重合体である。
コアシェル構造の重合体は、コア層を最内層とし、シェル層を最外層とする重合体(具体的には、コア層となる重合体に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体をグラフト重合してシェル層とした重合体)である。
なお、コア層とシェル層との間には、1層以上の他の層(例えば1層以上6層以下の他の層)を有してよい。なお、他の層を有する場合、コアシェル構造の重合体は、コア層となる重合体に、複数種の重合体をグラフト重合して多層化した重合体である。
コア層は、特に限定されるものではないが、ゴム層であることがよい。ゴム層は、(メタ)アクリルゴム、シリコーンゴム、スチレンゴム、共役ジエンゴム、α−オレフィンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、ポリエステルゴム、ポリアミドゴム、これら2種以上の共重合体ゴム等の層が挙げられる。
これらの中も、ゴム層は、(メタ)アクリルゴム、シリコーンゴム、スチレンゴム、共役ジエンゴム、α−オレフィンゴム、これら2種以上の共重合体ゴム等の層が好ましい。
なお、ゴム層は、架橋剤(ジビニルベンゼン、アリルアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート等)を共重合して架橋させたゴム層であってもよい。
これらの中も、ゴム層は、(メタ)アクリルゴム、シリコーンゴム、スチレンゴム、共役ジエンゴム、α−オレフィンゴム、これら2種以上の共重合体ゴム等の層が好ましい。
なお、ゴム層は、架橋剤(ジビニルベンゼン、アリルアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート等)を共重合して架橋させたゴム層であってもよい。
(メタ)アクリルゴムとしては、例えば、(メタ)アクリル成分(例えば、(メタ)アクリル酸の炭素数2以上6以下のアルキルエステル等)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
シリコーンゴムとしては、例えば、シリコーン成分(ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルシロキサン等)で構成されたゴムが挙げられる。
スチレンゴムとしては、例えば、スチレン成分(スチレン、α−メチルスチレン等)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
共役ジエンゴムとしては、例えば、共役ジエン成分(ブタジエン、イソプレン等)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
α−オレフィンゴムは、α−オレフィン成分(エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
共重合体ゴムとしては、例えば、2種以上の(メタ)アクリル成分を重合した共重合体ゴム、(メタ)アクリル成分とシリコーン成分を重合した共重合体ゴム、(メタ)アクリル成分と共役ジエン成分とスチレン成分との共重合体等が挙げられる。
シリコーンゴムとしては、例えば、シリコーン成分(ポリジメチルシロキサン、ポリフェニルシロキサン等)で構成されたゴムが挙げられる。
スチレンゴムとしては、例えば、スチレン成分(スチレン、α−メチルスチレン等)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
共役ジエンゴムとしては、例えば、共役ジエン成分(ブタジエン、イソプレン等)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
α−オレフィンゴムは、α−オレフィン成分(エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン)を重合した重合体ゴムが挙げられる。
共重合体ゴムとしては、例えば、2種以上の(メタ)アクリル成分を重合した共重合体ゴム、(メタ)アクリル成分とシリコーン成分を重合した共重合体ゴム、(メタ)アクリル成分と共役ジエン成分とスチレン成分との共重合体等が挙げられる。
シェル層を構成する重合体において、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸オクタデシル等が挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アルキル鎖の水素の少なくとも一部が置換されていてもよい。その置換基としては、例えば、アミノ基、ヒドロキシル基、ハロゲン基等が挙げられる。
これらの中でも、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体として、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、アルキル鎖の炭素数が1以上8以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体が好ましく、アルキル鎖の炭素数が1以上2以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体がより好ましく、アルキル鎖の炭素数が1の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体がさらに好ましい。特に、アルキル鎖の炭素数が異なる2種以上のアクリル酸アルキルエステルの共重合体が好ましい。
シェル層を構成する重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル以外に、グリシジル基含有ビニル化合物、及び不飽和ジカルボン酸無水物から選択される少なくとも1を重合した重合体であってもよい。
グリシジル基含有ビニル化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、イタコン酸グリシジル、イタコン酸ジグリシジル、アリルグリシジルエーテル、スチレン−4−グリシジルエーテル、4−グリシジルスチレン等が挙げられる。
不飽和ジカルボン酸無水物としては、例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸等が挙げられる。これらの中もでも、無水マレイン酸が好ましい。
なお、コア層とシェル層との間に有する1層以上の他の層は、シェル層で説明した重合体の層が例示される。
シェル層の重合体の含有量は、コアシェル構造の重合体全体に対して、1質量%以上40質量%以下が好ましく、3質量%以上30質量%以下がより好ましく、5質量%以上15質量%以下がさらに好ましい。
シェル層の重合体の含有量は、コアシェル構造の重合体全体に対して、1質量%以上40質量%以下が好ましく、3質量%以上30質量%以下がより好ましく、5質量%以上15質量%以下がさらに好ましい。
コアシェル構造の重合体の平均一次粒子径は、特に限定されるものではないが、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点で、50nm以上500nm以下であることが好ましく、50nm以上400nm以下であることがより好ましく、100nm以上300nm以下であることがさらに好ましく、150nm以上250nm以下であることが特に好ましい。
なお、平均一次粒径とは、次の方法により測定された値をいう。走査型電子顕微鏡により粒子を観察し、一次粒子の最大径を一次粒子径とし、粒子100個について、一次粒子径を測定し、平均した数平均一次粒子径である。具体的には、樹脂組成物中のコアシェル構造の重合体の分散形態を走査型電子顕微鏡により観察することにより求める。
なお、平均一次粒径とは、次の方法により測定された値をいう。走査型電子顕微鏡により粒子を観察し、一次粒子の最大径を一次粒子径とし、粒子100個について、一次粒子径を測定し、平均した数平均一次粒子径である。具体的には、樹脂組成物中のコアシェル構造の重合体の分散形態を走査型電子顕微鏡により観察することにより求める。
コアシェル構造の重合体は、公知の方法により作製することができる。
公知の方法としては、乳化重合法が挙げられる。製造方法として具体的には次の方法が例示される。まず単量体の混合物を乳化重合させてコア粒子(コア層)を作った後、他の単量体の混合物をコア粒子(コア層)の存在下において乳化重合させてコア粒子(コア層)の周囲にシェル層を形成するコアシェル構造の重合体を作る。
また、コア層とシェル層との間に他の層を形成する場合は、他の単量体の混合物の乳化重合を繰り返して、目的とするコア層と他の層とシェル層とから構成されるコアシェル構造の重合体を得る。
公知の方法としては、乳化重合法が挙げられる。製造方法として具体的には次の方法が例示される。まず単量体の混合物を乳化重合させてコア粒子(コア層)を作った後、他の単量体の混合物をコア粒子(コア層)の存在下において乳化重合させてコア粒子(コア層)の周囲にシェル層を形成するコアシェル構造の重合体を作る。
また、コア層とシェル層との間に他の層を形成する場合は、他の単量体の混合物の乳化重合を繰り返して、目的とするコア層と他の層とシェル層とから構成されるコアシェル構造の重合体を得る。
コアシェル構造の重合体の市販品としては、例えば、三菱ケミカル(株)製“メタブレン”(登録商標)、(株)カネカ製“カネエース”(登録商標)、ダウ・ケミカル日本(株)“パラロイド”(登録商標)、アイカ工業(株)製“スタフィロイド”(登録商標)、(株)クラレ製“パラフェイス”(登録商標)等が挙げられる。
(オレフィン重合体)
オレフィン重合体は、オレフィン重合体は、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの重合体であって、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上含むオレフィン重合体が好ましい。
オレフィン重合体は、オレフィン重合体は、α−オレフィンと(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの重合体であって、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上含むオレフィン重合体が好ましい。
オレフィン重合体において、α−オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン等が挙げられる。樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、炭素数2以上8以下のα−オレフィンが好ましく、炭素数2以上3以下のα−オレフィンがより好ましい。これらの中でも、エチレンがさらに好ましい。
一方、α−オレフィンと重合する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸オクタデシル等が挙げられる。樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、アルキル鎖の炭素数が1以上8以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、アルキル鎖の炭素数が1以上4以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルがより好ましく、アルキル鎖の炭素数が1以上2以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルがさらに好ましい。
ここで、オレフィン重合体としては、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、エチレンとアクリル酸メチルとの重合体、エチレンとアクリル酸エチルとの重合体であるものが好ましい。
オレフィン重合体において、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上97質量%以下含むことが好ましく、70質量%以上85質量%以下含むことがより好ましい。
オレフィン重合体は、α−オレフィンに由来する構成単位、及び、(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位以外の他の構成単位を有していてもよい。ただし、他の構成単位は、オレフィン重合体における全構成単位に対して10質量%以下とすることがよい。
[ポリ(メタ)アクリレート化合物(E):成分(E)]
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を50質量%以上(好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%、さらに好ましくは100質量%)含む化合物(樹脂)である。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)を樹脂組成物に含ませると、得られる樹脂成形体の弾性率が向上し易くなる。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を50質量%以上(好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%、さらに好ましくは100質量%)含む化合物(樹脂)である。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)を樹脂組成物に含ませると、得られる樹脂成形体の弾性率が向上し易くなる。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)は、(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体に由来する構成単位を含む化合物(樹脂)であってもよい。
なお、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)が有する構成単位(単量体に由来する単位)は、1種の単独であってもよいし、2種以上であってもよい。
なお、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)が有する構成単位(単量体に由来する単位)は、1種の単独であってもよいし、2種以上であってもよい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸イソヘキシル、(メタ)アクリル酸イソヘプチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル鎖の炭素数が1以上8以下(好ましくは1以上4以下、より好ましくは1以上2以下、さらに好ましくは1)の(メタ)アクリル酸アルキルエステルがよい。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)のアルキル鎖が短いほうが、SP値がポリエステル樹脂(C)に近づくため、ポリ(メタ)アクリレート化合物(C)とポリエステル樹脂(C)の相溶性が向上し、ヘイズが良化する。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)のアルキル鎖が短いほうが、SP値がポリエステル樹脂(C)に近づくため、ポリ(メタ)アクリレート化合物(C)とポリエステル樹脂(C)の相溶性が向上し、ヘイズが良化する。
つまり、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)は、アルキル鎖の炭素数が1以上8以下(好ましくは1以上4以下、より好ましくは1以上2以下、さらに好ましくは1)の(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を50質量%以上(好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%、さらに好ましくは100質量%)含む重合体がよい。
そして、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)としては、アルキル鎖の炭素数が1以上8以下(好ましくは1以上4以下、より好ましくは1以上2以下、さらに好ましくは1)の(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位が100質量%である重合体がよい。すなわち、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)としては、アルキル鎖の炭素数が1以上8以下(好ましくは1以上4以下、より好ましくは1以上2以下、さらに好ましくは1)のポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルがよい。なお、アルキル鎖の炭素数が1のポリ(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、ポリメタクリル酸メチルが好ましい。
なお、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)において、(メタ)アクリル酸エステル以外の単量体としては、
スチレン類[例えば、スチレン、アルキル置換スチレン(例えば、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン等)、ハロゲン置換スチレン(例えば2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン等)、ビニルナフタレン(2−ビニルナフタレン等)、ヒドロキシスチレン(4−エテニルフェノール等)等のスチレン骨格を有する単量体]、
不飽和ジカルボン酸無水物[例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸等の「エチレン性二重結合とジカルボン酸無水物基とを有する化合物」]
等が挙げられる。
スチレン類[例えば、スチレン、アルキル置換スチレン(例えば、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2−エチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン等)、ハロゲン置換スチレン(例えば2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−クロロスチレン等)、ビニルナフタレン(2−ビニルナフタレン等)、ヒドロキシスチレン(4−エテニルフェノール等)等のスチレン骨格を有する単量体]、
不飽和ジカルボン酸無水物[例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコニット酸等の「エチレン性二重結合とジカルボン酸無水物基とを有する化合物」]
等が挙げられる。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)の重量平均分子量(Mw)は、特に限定されるものではないが、15,000以上120,000以下(好ましくは20,000超100,000以下、より好ましくは22,000以上100,000以下、さらに好ましくは25,000以上100,000以下)がよい。
特に、樹脂成形体の耐面衝撃性を向上する観点から、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)の重量平均分子量(Mw)は、50,000未満(つまり、5万未満)が好ましく、40,000以下がより好ましく、35,000以下がさらに好ましい。ただし、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)の重量平均分子量(Mw)は、15,000以上がよい。
ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定される値である。具体的には、GPCによる分子量測定は、測定装置として東ソー社製、HLC−8320GPCを用い、東ソー社製カラム・TSKgelα−Mを使用し、テトラヒドロフラン溶媒で行う。そして、重量平均分子量(Mw)は、この測定結果から単分散ポリスチレン標準試料により作成した分子量校正曲線を使用して算出する。
[エステル化合物(F):成分(F)]
エステル化合物(F)は、エステル基(−C(=O)O−)を有し、分子量250以上2000以下(好ましくは250以上1000以下、より好ましくは250以上600以下)の化合物である。
なお、2種以上のエステル化合物(F)を併用する場合、各々、分子量が250以上2000以下のエステル化合物を併用する。
エステル化合物(F)は、エステル基(−C(=O)O−)を有し、分子量250以上2000以下(好ましくは250以上1000以下、より好ましくは250以上600以下)の化合物である。
なお、2種以上のエステル化合物(F)を併用する場合、各々、分子量が250以上2000以下のエステル化合物を併用する。
エステル化合物(F)としては、脂肪酸エステル化合物、芳香族カルボン酸エステル化合物等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、エステル化合物(F)としては、脂肪酸エステル化合物が好ましい。
これらの中でも、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、エステル化合物(F)としては、脂肪酸エステル化合物が好ましい。
脂肪酸エステル化合物としては、脂肪族モノカルボン酸エステル(酢酸エステル等)、脂肪族ジカルボン酸エステル(コハク酸エステル、アジピン酸エステル含有化合物、アゼライン酸エステル、セバシン酸エステル、ステアリン酸エステル等)、脂肪族トリカルボン酸エステル(クエン酸エステル、イソクエン酸エステル等)、エステル基含有エポキシ化化合物(エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化菜種脂肪酸イソブチル、エポキシ化脂肪酸2−エチルヘキシル)、脂肪酸メチルエステル、ショ糖エステル等が挙げられる。
芳香族カルボン酸エステル化合物としては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、テレフタル酸エステル、等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、脂肪族ジカルボン酸エステル、脂肪族トリカルボン酸エステルが好ましく、アジピン酸エステル含有化合物、クエン酸エステルがより好ましく、アジピン酸エステル含有化合物がさらに好ましい。
アジピン酸エステル含有化合物(アジピン酸エステルを含む化合物)とは、アジピン酸エステル単独の化合物、又は、アジピン酸エステルとアジピン酸エステル以外の成分(アジピン酸エステルとは異なる化合物)との混合物であることを示す。ただし、アジピン酸エステル含有化合物は、アジピン酸エステルを全成分に対して50質量%以上で含むことがよい。
アジピン酸エステルとしては、例えば、アジピン酸ジエステルが挙げられる。具体的には、下記一般式(AE)で示されるアジピン酸ジエステル等が挙げられる。
一般式(AE)中、RAE1及びRAE2は、それぞれ独立に、アルキル基、又はポリオキシアルキル基[−(CxH2X−O)y−RA1](ただし、RA1はアルキル基を、xは1以上10以下の整数を、yは1以上10以下の整数を、表す。)を表す。
一般式(AE)中、RAE1及びRAE2が表すアルキル基は、炭素数1以上6以下のアルキル基が好ましく、炭素数1以上4以下のアルキル基がより好ましい。RAE1及びRAE2が表すアルキル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよいが、直鎖状、分岐状が好ましい。
一般式(AE)中、RAE1及びRAE2が表すポリオキシアルキル基[−(CxH2X−O)y−RA1]において、RA1が表すアルキル基は、炭素数1以上6以下のアルキル基が好ましく、炭素数1以上4以下のアルキル基がより好ましい。RA1が表すアルキル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよいが、直鎖状、分岐状が好ましい。
一般式(AE)中、各符号が表す基は、置換基で置換されていてもよい。置換基としては、アルキル基、アリール基、ヒドロキシル基等が挙げられる。
一方、クエン酸エステルとしては、クエン酸の炭素数1以上12以下(好ましくは1以上8以下)のアルキルエステルが挙げられる。クエン酸エステルは、アルキルカルボン酸無水物(例えば、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸、無水吉草酸等の直鎖状又は分岐鎖状で炭素数2以上6以下(好ましくは2以上3以下)のアルキルカルボン酸無水物)でアシル化されたクエン酸エステルであってもよい。
[成分(A)〜成分(F)の含有量又は質量比]
各成分の含有量又は質量比について説明する。各成分の含有量又は質量比は、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、次の範囲が好ましい。なお、各成分の略称は次の通りである。
成分(A)=セルロースアシレート(A)
成分(B)=ポリエステル樹脂(B)
成分(C)=カルダノール組成物(C)
成分(D)=重合体(D)
成分(E)=ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)
成分(F)=エステル化合物(F)
各成分の含有量又は質量比について説明する。各成分の含有量又は質量比は、樹脂成形体の引張破断歪を向上する観点から、次の範囲が好ましい。なお、各成分の略称は次の通りである。
成分(A)=セルロースアシレート(A)
成分(B)=ポリエステル樹脂(B)
成分(C)=カルダノール組成物(C)
成分(D)=重合体(D)
成分(E)=ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)
成分(F)=エステル化合物(F)
成分(A)に対する成分(B)の質量比(B/A)は、0.05以上0.5以下が好ましく、0.06以上0.35以下がより好ましく、0.075以上0.25以下がさらに好ましい。
成分(A)に対する成分(C)の質量比(C/A)は、0.01以上0.3以下が好ましく、0.03以上0.25以下がより好ましく、0.05以上0.2以下がさらに好ましい。
成分(C)に対する成分(B)の質量比(C/B)は、0.15以上3.75以下が好ましく、0.5以上3以下がより好ましく、0.75以上2以下がさらに好ましい。
成分(A)に対する成分(D)の質量比(D/A)は、0.03以上0.20以下が好ましく、0.03以上0.15以下がより好ましく、0.05以上0.1以下がさらに好ましい。
成分(A)に対する成分(E)の質量比(E/A)は、0.01以上0.2以下が好ましく、0.01以上0.1以下がより好ましく、0.03以上0.075以下がさらに好ましい。
成分(A)、成分(B)、及び成分(C)の合計に対する、成分(C)の質量比((C)/((A)+(B)+(C)))は、0.015以上0.245以下が好ましく、0.05以上0.2以下がより好ましく、0.075以上0.2以下がさらに好ましい。
成分(A)に対する成分(F)の質量比(F/A)は、0.01以上0.3以下が好ましく、0.015以上0.125以下がより好ましく、0.025以上0.1以下がさらに好ましい。
ここで、樹脂組成物に対する成分(A)の含有量は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。
[その他の成分]
本実施形態に係る樹脂組成物は、その他成分を含んでもよい。
その他成分としては、例えば、難燃剤、相溶化剤、酸化防止剤、離型剤、耐光剤、耐候剤、着色剤、顔料、改質剤、ドリップ防止剤、帯電防止剤、加水分解防止剤、充填剤、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維、タルク、クレー、マイカ、ガラスフレーク、ミルドガラス、ガラスビーズ、結晶性シリカ、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、ボロンナイトライド等)などが挙げられる。
また、必要に応じて、酢酸放出を防ぐための受酸剤、反応性トラップ剤などの成分(添加剤)を添加してもよい。受酸剤としては、例えば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどの酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイトなどの金属水酸化物;炭酸カルシウム;タルク;などが挙げられる。
反応性トラップ剤としては、例えば、エポキシ化合物、酸無水物化合物、カルボジイミドなどが挙げられる。
これらの成分の含有量は、樹脂組成物全量に対してそれぞれ、0質量%以上5質量%以下であることが好ましい。ここで、「0質量%」とはその他の成分を含まないことを意味する。
本実施形態に係る樹脂組成物は、その他成分を含んでもよい。
その他成分としては、例えば、難燃剤、相溶化剤、酸化防止剤、離型剤、耐光剤、耐候剤、着色剤、顔料、改質剤、ドリップ防止剤、帯電防止剤、加水分解防止剤、充填剤、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維、タルク、クレー、マイカ、ガラスフレーク、ミルドガラス、ガラスビーズ、結晶性シリカ、アルミナ、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、ボロンナイトライド等)などが挙げられる。
また、必要に応じて、酢酸放出を防ぐための受酸剤、反応性トラップ剤などの成分(添加剤)を添加してもよい。受酸剤としては、例えば、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどの酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイトなどの金属水酸化物;炭酸カルシウム;タルク;などが挙げられる。
反応性トラップ剤としては、例えば、エポキシ化合物、酸無水物化合物、カルボジイミドなどが挙げられる。
これらの成分の含有量は、樹脂組成物全量に対してそれぞれ、0質量%以上5質量%以下であることが好ましい。ここで、「0質量%」とはその他の成分を含まないことを意味する。
本実施形態に係る樹脂組成物は、上記樹脂(セルロースアシレート(A)、ポリエステル樹脂(B)、ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)等)以外の他の樹脂を含有していてもよい。ただし、他の樹脂を含む場合、樹脂組成物の全量に対する他の樹脂の含有量は、5質量%以下がよく、1質量%未満であることが好ましい。他の樹脂は、含有しないこと(つまり0質量%)がより好ましい。
他の樹脂としては、例えば、従来公知の熱可塑性樹脂が挙げられ、具体的には、ポリカーボネート樹脂;ポリプロピレン樹脂;ポリエステル樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエステルカーボネート樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂;ポリフェニレンスルフィド樹脂;ポリスルホン樹脂;ポリエーテルスルホン樹脂;ポリアリーレン樹脂;ポリエーテルイミド樹脂;ポリアセタール樹脂;ポリビニルアセタール樹脂;ポリケトン樹脂;ポリエーテルケトン樹脂;ポリエーテルエーテルケトン樹脂;ポリアリールケトン樹脂;ポリエーテルニトリル樹脂;液晶樹脂;ポリベンズイミダゾール樹脂;ポリパラバン酸樹脂;芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、およびシアン化ビニル化合物からなる群より選ばれる1種以上のビニル単量体を、重合若しくは共重合させて得られるビニル系重合体若しくは共重合体;ジエン−芳香族アルケニル化合物共重合体;シアン化ビニル−ジエン−芳香族アルケニル化合物共重合体;芳香族アルケニル化合物−ジエン−シアン化ビニル−N−フェニルマレイミド共重合体;シアン化ビニル−(エチレン−ジエン−プロピレン(EPDM))−芳香族アルケニル化合物共重合体;塩化ビニル樹脂;塩素化塩化ビニル樹脂;などが挙げられる。これら樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
他の樹脂としては、例えば、従来公知の熱可塑性樹脂が挙げられ、具体的には、ポリカーボネート樹脂;ポリプロピレン樹脂;ポリエステル樹脂;ポリオレフィン樹脂;ポリエステルカーボネート樹脂;ポリフェニレンエーテル樹脂;ポリフェニレンスルフィド樹脂;ポリスルホン樹脂;ポリエーテルスルホン樹脂;ポリアリーレン樹脂;ポリエーテルイミド樹脂;ポリアセタール樹脂;ポリビニルアセタール樹脂;ポリケトン樹脂;ポリエーテルケトン樹脂;ポリエーテルエーテルケトン樹脂;ポリアリールケトン樹脂;ポリエーテルニトリル樹脂;液晶樹脂;ポリベンズイミダゾール樹脂;ポリパラバン酸樹脂;芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、およびシアン化ビニル化合物からなる群より選ばれる1種以上のビニル単量体を、重合若しくは共重合させて得られるビニル系重合体若しくは共重合体;ジエン−芳香族アルケニル化合物共重合体;シアン化ビニル−ジエン−芳香族アルケニル化合物共重合体;芳香族アルケニル化合物−ジエン−シアン化ビニル−N−フェニルマレイミド共重合体;シアン化ビニル−(エチレン−ジエン−プロピレン(EPDM))−芳香族アルケニル化合物共重合体;塩化ビニル樹脂;塩素化塩化ビニル樹脂;などが挙げられる。これら樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
−樹脂組成物の製造方法−
本実施形態に係る樹脂組成物は、例えば、セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、カルダノール組成物(C)と、必要に応じて、その他成分等と、を含む混合物を溶融混練することにより製造される。他に、本実施形態に係る樹脂組成物は、例えば、上記成分を溶剤に溶解することによっても製造される。
溶融混練の手段としては公知の手段が挙げられ、具体的には、例えば、二軸押出機、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、コニーダ等が挙げられる。
本実施形態に係る樹脂組成物は、例えば、セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、カルダノール組成物(C)と、必要に応じて、その他成分等と、を含む混合物を溶融混練することにより製造される。他に、本実施形態に係る樹脂組成物は、例えば、上記成分を溶剤に溶解することによっても製造される。
溶融混練の手段としては公知の手段が挙げられ、具体的には、例えば、二軸押出機、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、単軸スクリュー押出機、多軸スクリュー押出機、コニーダ等が挙げられる。
―樹脂成形体―
本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物を含む。つまり、本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物と同じ組成で構成されている。
本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物を含む。つまり、本実施形態に係る樹脂成形体は、本実施形態に係る樹脂組成物と同じ組成で構成されている。
本実施形態に係る樹脂成形体の成形方法は、形状の自由度が高い点で、射出成形が好ましい。この点で、樹脂成形体は、射出成形によって得られた射出成形体であることが好ましい。
射出成形のシリンダ温度は、例えば160℃以上280℃以下であり、好ましくは180℃以上240℃以下である。射出成形の金型温度は、例えば40℃以上90℃以下であり、40℃以上60℃以下がより好ましい。
射出成形は、例えば、日精樹脂工業社製NEX500、日精樹脂工業社製NEX150、日精樹脂工業社製NEX70000、日精樹脂工業社製PNX40、住友機械社製SE50D等の市販の装置を用いて行ってもよい。
射出成形のシリンダ温度は、例えば160℃以上280℃以下であり、好ましくは180℃以上240℃以下である。射出成形の金型温度は、例えば40℃以上90℃以下であり、40℃以上60℃以下がより好ましい。
射出成形は、例えば、日精樹脂工業社製NEX500、日精樹脂工業社製NEX150、日精樹脂工業社製NEX70000、日精樹脂工業社製PNX40、住友機械社製SE50D等の市販の装置を用いて行ってもよい。
本実施形態に係る樹脂成形体を得るための成形方法は、前述の射出成形に限定されず、例えば、押し出し成形、ブロー成形、熱プレス成形、カレンダ成形、コーティング成形、キャスト成形、ディッピング成形、真空成形、トランスファ成形などを適用してよい
本実施形態に係る樹脂成形体は、電子・電気機器、事務機器、家電製品、自動車内装材、玩具、容器などの用途に好適に用いられる。より具体的には、電子・電気機器や家電製品の筐体;電子・電気機器や家電製品の各種部品;自動車の内装部品;ブロック組み立て玩具;プラスチックモデルキット;CD−ROMやDVD等の収納ケース;食器;飲料ボトル;食品トレイ;ラップ材;フィルム;シート;などである。
なお、他の実施形態に係る樹脂成形体として、セルロースアシレート(A)と、ポリエステル樹脂(B)と、を含み、引張弾性率が1470MPa以上であり、且つ、引張破断歪が16%以上である樹脂成形体も挙げられる。
セルロースアシレート(A)及びポリエステル樹脂(B)を含み、引張弾性率及び引張破断歪を上述の範囲内とする手法としては、例えば、水酸基を有するカルダノール系化合物を含有するカルダノール組成物(C)を更に含む構成とすることが挙げられる。ただし、上述の特性が得られるならば、セルロースアシレート(A)及びポリエステル樹脂(B)の他に、含まれる構成成分は特に限定されない。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例により限定されるものではない。なお、特に断りがない限り「部」は「質量部」を意味する。
[各材料の準備]
下記の材料を準備した。
下記の材料を準備した。
―セルロースアシレート(A)の準備―
・CA1:セルロースアセテートプロピオネート
(CAP482−20、 イーストマンケミカル社製)
・CA2:セルロースアセテートプロピオネート
(CAP482−0.5、イーストマンケミカル社製)
・CA3:セルロースアセテートプロピオネート
(CAP504−0.2、イーストマンケミカル社製)
・CA4:セルロースアセテートブチレート
(CAB171−15、イーストマンケミカル社製)
・CA5:セルロースアセテートブチレート
(CAB381−20 イーストマンケミカル社製)
・CA6:セルロースアセテートブチレート
(CAB500−5 イーストマンケミカル社製)
・CA7:ジアセチルセルロース
(L50、ダイセル社製)
・CA8:トリアセチルセルロース
(LT−35、ダイセル社製)
・CA1:セルロースアセテートプロピオネート
(CAP482−20、 イーストマンケミカル社製)
・CA2:セルロースアセテートプロピオネート
(CAP482−0.5、イーストマンケミカル社製)
・CA3:セルロースアセテートプロピオネート
(CAP504−0.2、イーストマンケミカル社製)
・CA4:セルロースアセテートブチレート
(CAB171−15、イーストマンケミカル社製)
・CA5:セルロースアセテートブチレート
(CAB381−20 イーストマンケミカル社製)
・CA6:セルロースアセテートブチレート
(CAB500−5 イーストマンケミカル社製)
・CA7:ジアセチルセルロース
(L50、ダイセル社製)
・CA8:トリアセチルセルロース
(LT−35、ダイセル社製)
―ポリエステル樹脂(B)の準備―
・PE1:ポリ乳酸
(Ingeo3001D、ネイチャーワークス社製)
・PE2:ポリ乳酸
(テラマックTE2000、ユニチカ社製)
・PE3:ポリ乳酸
(レイシアH10、三井化学社製)
・PE4:ポリヒドロキシブチレートヘキサノエート
(アオニレックスX151A、カネカ社製)
・PE5:ポリヒドロキシブチレートヘキサノエート
(アオニレックスX131A カネカ社製)
・PE6:ポリエチレンテレフタレート
(バイロペットEMC500 東洋紡社製)
・PE1:ポリ乳酸
(Ingeo3001D、ネイチャーワークス社製)
・PE2:ポリ乳酸
(テラマックTE2000、ユニチカ社製)
・PE3:ポリ乳酸
(レイシアH10、三井化学社製)
・PE4:ポリヒドロキシブチレートヘキサノエート
(アオニレックスX151A、カネカ社製)
・PE5:ポリヒドロキシブチレートヘキサノエート
(アオニレックスX131A カネカ社製)
・PE6:ポリエチレンテレフタレート
(バイロペットEMC500 東洋紡社製)
―カルダノール組成物(C)の準備―
・CN1:カルダノールを含むカルダノール組成物
(NX−2024、Cardolite社製、水酸基価=186mgKOH/g)
・CN2:
カルダノール系化合物を含むカルダノール組成物
(Ultra LITE 2023、Cardolite社製、水酸基価=186mgKOH/g)
・CN3:3-n-ペンタデシルフェノールを含むカルダノール組成物
(NC−510、Cardolite社製、水酸基価=186mgKOH/g)
・CN4:カルダノールのフェノール性水酸基をヒドロキシエチル化した
カルダノール系化合物を含むカルダノール組成物
(LITE 2020、Cardolite社製、水酸基価=162mgKOH/g)
・CN5:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9001、Cardolite社製、水酸基価=175mgKOH/g)
・CN6:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9004、Cardolite社製、水酸基価=185mgKOH/g)
・CN7:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9007、Cardolite社製、水酸基価=175mgKOH/g)
・CN8:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9008、Cardolite社製、水酸基価=340mgKOH/g)
・CN9 :カルダノール系ジオールを含むカルダノール組成物
(多量体、重量平均分子量3603)
(NX−9201、Cardolite社製、水酸基価=75mgKOH/g)
・CN10:カルダノール系ジオールを含むカルダノール組成物
(多量体、重量平均分子量2646)
(NX−9203、Cardolite社製、水酸基価=85mgKOH/g)
・CN1:カルダノールを含むカルダノール組成物
(NX−2024、Cardolite社製、水酸基価=186mgKOH/g)
・CN2:
カルダノール系化合物を含むカルダノール組成物
(Ultra LITE 2023、Cardolite社製、水酸基価=186mgKOH/g)
・CN3:3-n-ペンタデシルフェノールを含むカルダノール組成物
(NC−510、Cardolite社製、水酸基価=186mgKOH/g)
・CN4:カルダノールのフェノール性水酸基をヒドロキシエチル化した
カルダノール系化合物を含むカルダノール組成物
(LITE 2020、Cardolite社製、水酸基価=162mgKOH/g)
・CN5:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9001、Cardolite社製、水酸基価=175mgKOH/g)
・CN6:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9004、Cardolite社製、水酸基価=185mgKOH/g)
・CN7:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9007、Cardolite社製、水酸基価=175mgKOH/g)
・CN8:カルダノール系ポリオールを含むカルダノール組成物(多量体)
(NX−9008、Cardolite社製、水酸基価=340mgKOH/g)
・CN9 :カルダノール系ジオールを含むカルダノール組成物
(多量体、重量平均分子量3603)
(NX−9201、Cardolite社製、水酸基価=75mgKOH/g)
・CN10:カルダノール系ジオールを含むカルダノール組成物
(多量体、重量平均分子量2646)
(NX−9203、Cardolite社製、水酸基価=85mgKOH/g)
―重合体(D)の準備―
・AE1:コアシェル構造の重合体(コア層となる「アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸n−ブチルの共重合体ゴム」に、「メタクリル酸メチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとの単独重合体ゴム」をグラフト重合してシェル層とした重合体、平均一次粒径=200nm)
(メタブレンW−600A、三菱ケミカル(株)社製)、
・AE2:コアシェル構造の重合体(コア層が「シリコン・アクリルゴム」、シェル層が「メタクリル酸メチルの重合体」からなる重合体、平均一次粒径=200nm)
(メタブレンS−2006、三菱ケミカル(株)社製)
・AE3:コアシェル構造の重合体(コア層となる「ポリアクリル酸ブチルを主成分とするゴム」に、「メタクリル酸メチルの重合体」をグラフト重合してシェル層とした重合体、平均一次粒径=200nm)
(パラロイドEXL−2315、ダウ・ケミカル日本(株)社製)
・AE4:オレフィン重合体(エチレンとアクリル酸メチルとの共重合体であって、エチレンに由来する構成単位を71質量%含むオレフィン重合体、平均一次粒径=300nm)
(Lotoryl 29MA03、アルケマ社製)
・AE1:コアシェル構造の重合体(コア層となる「アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸n−ブチルの共重合体ゴム」に、「メタクリル酸メチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとの単独重合体ゴム」をグラフト重合してシェル層とした重合体、平均一次粒径=200nm)
(メタブレンW−600A、三菱ケミカル(株)社製)、
・AE2:コアシェル構造の重合体(コア層が「シリコン・アクリルゴム」、シェル層が「メタクリル酸メチルの重合体」からなる重合体、平均一次粒径=200nm)
(メタブレンS−2006、三菱ケミカル(株)社製)
・AE3:コアシェル構造の重合体(コア層となる「ポリアクリル酸ブチルを主成分とするゴム」に、「メタクリル酸メチルの重合体」をグラフト重合してシェル層とした重合体、平均一次粒径=200nm)
(パラロイドEXL−2315、ダウ・ケミカル日本(株)社製)
・AE4:オレフィン重合体(エチレンとアクリル酸メチルとの共重合体であって、エチレンに由来する構成単位を71質量%含むオレフィン重合体、平均一次粒径=300nm)
(Lotoryl 29MA03、アルケマ社製)
―ポリ(メタ)アクリレート化合物(E)の準備―
・PM1:ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、Mw=55,000)
(デルペット720V、旭化成社製)
・PM2:ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、Mw=25,000)
(デルパウダー500V、旭化成社製)
・PM3:ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、Mw=9,5000)
(スミペックMHF、住友化学工業社製)
・PM4:メタクリル酸メチル(MMA)とスチレン(St)と無水マレイン酸(MAH)との単独共重合体(質量比=MMA:St:MAH=67:14:19、Mw=110,000)
(デルペット980N、旭化成社製)
・PM1:ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、Mw=55,000)
(デルペット720V、旭化成社製)
・PM2:ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、Mw=25,000)
(デルパウダー500V、旭化成社製)
・PM3:ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA、Mw=9,5000)
(スミペックMHF、住友化学工業社製)
・PM4:メタクリル酸メチル(MMA)とスチレン(St)と無水マレイン酸(MAH)との単独共重合体(質量比=MMA:St:MAH=67:14:19、Mw=110,000)
(デルペット980N、旭化成社製)
―エステル化合物(F)の準備―
・PL1:アジピン酸エステル含有化合物
(アジピン酸エステルの分子量=326〜378)
(Daifatty101、大八化学工業(株)社製)
・PL1:アジピン酸エステル含有化合物
(アジピン酸エステルの分子量=326〜378)
(Daifatty101、大八化学工業(株)社製)
[実施例1〜56及び比較例1〜8]
―ペレットの製造及び射出成形―
表1及び表2に示す仕込み組成比と温度で、実施例1〜56及び比較例1〜8について、2軸混練装置(labtech engineering社製、LTE20−44)にて混練を実施し、樹脂組成物(ペレット)を得た。
表1及び表2に示す仕込み組成比と温度で、実施例1〜56及び比較例1〜8について、2軸混練装置(labtech engineering社製、LTE20−44)にて混練を実施し、樹脂組成物(ペレット)を得た。
得られたペレットについて、射出成形機(日精樹脂工業社製、NEX500I)を用い、射出ピーク圧力が180MPaを越えず、かつ表1及び表2に示すシリンダ温度、及び金型温度60℃で、次の樹脂成形体を成形した。
・ISO多目的ダンベル(測定部幅10mm×厚さ4mm)
・ISO多目的ダンベル(測定部幅10mm×厚さ4mm)
[評価]
得られた成形体及びペレットについて、次の評価を実施した。評価結果を表2に示す。
得られた成形体及びペレットについて、次の評価を実施した。評価結果を表2に示す。
―引張破断歪―
得られたISO多目的ダンベル試験片について、万能試験装置(島津製作所社製、オートグラフAG−Xplus)を用いて、ISO527(2012)に準拠する方法で引張破断歪の測定を行った。
得られたISO多目的ダンベル試験片について、万能試験装置(島津製作所社製、オートグラフAG−Xplus)を用いて、ISO527(2012)に準拠する方法で引張破断歪の測定を行った。
―引張弾性率―
得られたISO多目的ダンベル試験片について、万能試験装置(島津製作所社製、オートグラフAG−Xplus)を用いて、ISO527(2012)に準拠する方法で引張弾性率の測定を行った。
得られたISO多目的ダンベル試験片について、万能試験装置(島津製作所社製、オートグラフAG−Xplus)を用いて、ISO527(2012)に準拠する方法で引張弾性率の測定を行った。
表1及び表2で示されるように、実施例1〜56の樹脂成形体は、本実施形態における構成を有さない比較例1〜8の樹脂成形体と比べ、一定の引張弾性率を維持しつつ、引張破断歪が優れていることがわかった。
Claims (16)
- セルロースアシレート(A)と、
ポリエステル樹脂(B)と、
水酸基を有するカルダノール系化合物を含有するカルダノール組成物(C)と、
を含む樹脂組成物。 - コア層と前記コア層の表面上に(メタ)アクリル酸アルキルエステルの重合体を含むシェル層とを有するコアシェル構造の重合体、及び、α−オレフィンに由来する構成単位を60質量%以上含むオレフィン重合体から選択される少なくとも1種の重合体(D)を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
- (メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を50質量部以上含むポリ(メタ)アクリレート化合物(E)を含む請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記セルロースアシレート(A)が、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、及びセルロースアセテートブチレート(CAB)から選択される少なくとも1種である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリエステル樹脂(B)が、ポリヒドロキシアルカノエートである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリエステル樹脂(B)が、ポリ乳酸である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記カルダノール組成物(C)が、フェノール骨格を有するカルダノール系化合物を含む請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記カルダノール組成物(C)は、一般式(CDN1)で表される化合物、及び一般式(CDN1)で表される化合物が重合された重合体から選択される少なくとも一種以上の化合物を含む請求項7に記載の樹脂組成物。
(一般式(CDN1)中、R1は、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。R2は、水酸基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、又は二重結合を有し且つ置換基を有していてもよい不飽和脂肪族基を表す。P2は0以上4以下の整数を表す。なお、P2が2以上である場合において複数存在するR2は、それぞれ同じ基であっても異なる基であってもよい。) - 前記カルダノール組成物(C)の水酸基価が、100mgKOH/g以上である請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記セルロースアシレート(A)に対する、前記ポリエステル樹脂(B)の質量比(B/A)が、0.05以上0.5以下である請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記セルロースアシレート(A)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/A)が、0.01以上0.3以下である請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記ポリエステル樹脂(B)に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/B)が、0.15以上3.75以下である請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記セルロースアシレート(A)、前記ポリエステル樹脂(B)及び前記カルダノール組成物(C)の合計に対する、前記カルダノール組成物(C)の質量比(C/(A+B+C))が、0.015以上0.245以下である請求項11又は請求項12に記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂成形体。
- セルロースアシレート(A)と、
ポリエステル樹脂(B)と、
を含み、
引張弾性率が1470MPa以上であり、且つ、引張破断歪が16%以上である樹脂成形体。 - 射出成形体である請求項14又は請求項15に記載の樹脂成形体。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018039560A JP2019151796A (ja) | 2018-03-06 | 2018-03-06 | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 |
US16/977,621 US11834567B2 (en) | 2018-03-06 | 2018-07-27 | Resin composition and molded article thereof |
CN201880090855.4A CN111836852B (zh) | 2018-03-06 | 2018-07-27 | 树脂组合物及其树脂成型体 |
PCT/JP2018/028354 WO2019171612A1 (ja) | 2018-03-06 | 2018-07-27 | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 |
EP18908445.2A EP3763781A4 (en) | 2018-03-06 | 2018-07-27 | RESIN COMPOSITION AND MOLDED ARTICLE FROM IT |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018039560A JP2019151796A (ja) | 2018-03-06 | 2018-03-06 | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019151796A true JP2019151796A (ja) | 2019-09-12 |
Family
ID=67846621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018039560A Pending JP2019151796A (ja) | 2018-03-06 | 2018-03-06 | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11834567B2 (ja) |
EP (1) | EP3763781A4 (ja) |
JP (1) | JP2019151796A (ja) |
CN (1) | CN111836852B (ja) |
WO (1) | WO2019171612A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10899912B2 (en) | 2018-08-31 | 2021-01-26 | Eastman Chemical Company | Resin composition and resin molded article |
WO2023127609A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 日本ゼオン株式会社 | 可塑剤組成物、樹脂組成物、樹脂成形体および積層体 |
JP7463688B2 (ja) | 2019-10-31 | 2024-04-09 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019151796A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 |
WO2021119240A1 (en) * | 2019-12-10 | 2021-06-17 | Ticona Llc | Cellulose ester composition containing other bio-based polymers |
CN116769270B (zh) * | 2023-06-25 | 2024-03-08 | 广东丙辛新材料有限公司 | 一种低密度高压聚乙烯闭孔泡沫塑料板及其生产工艺 |
Family Cites Families (57)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2098824A (en) * | 1933-12-21 | 1937-11-09 | Harvel Corp | Process of destructively distilling cashew nut shell liquid |
US6495656B1 (en) * | 1990-11-30 | 2002-12-17 | Eastman Chemical Company | Copolyesters and fibrous materials formed therefrom |
AU664831B2 (en) * | 1990-11-30 | 1995-12-07 | Eastman Chemical Company | Blends of cellulose esters and copolyesters and optionally other esters |
DE602004029339D1 (de) * | 2003-03-28 | 2010-11-11 | Toray Industries | Polymilchsäure-harzzusammensetzung, herstellungsverfahren dafür, biaxial gedehnter polymilchsäurefilm und daraus geformte artikel |
JP2006274110A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Toray Ind Inc | プリプレグおよび繊維強化複合材料 |
WO2007043358A1 (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Konica Minolta Opto, Inc. | セルロースエステルフィルムの製造方法、セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置 |
BRPI0600787A (pt) | 2006-02-24 | 2007-11-20 | Phb Ind Sa | composição polimérica ambientalmente degradável e seu método de obtenção |
JP5853697B2 (ja) * | 2009-10-05 | 2016-02-09 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂およびその製造方法 |
EP2602267B1 (en) * | 2010-08-06 | 2017-01-18 | Nec Corporation | Cellulose-based resin |
JP5786861B2 (ja) | 2010-08-06 | 2015-09-30 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂組成物 |
US20120101190A1 (en) * | 2010-10-22 | 2012-04-26 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Resin composition and resin molded article |
FI20115218A0 (fi) * | 2011-03-03 | 2011-03-03 | Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy | Menetelmä lämpömuokattavan plastisoidun sellulloosakuitu-PLA-kompaundin valmistamiseksi ja PLA-selluloosakompaundin iskulujuuden parantamiseksi |
JP2012219112A (ja) | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Nec Corp | セルロース系樹脂およびその製造方法 |
JP5935796B2 (ja) * | 2011-04-04 | 2016-06-15 | 日本電気株式会社 | セルロース系樹脂およびその製造方法 |
EP2952540A4 (en) * | 2013-01-30 | 2016-07-06 | Nec Corp | CELLULOSIC RESIN COMPOSITION, FORMAL MATERIAL AND FORM BODY |
JP2014162804A (ja) * | 2013-02-21 | 2014-09-08 | Nec Corp | セルロース系樹脂組成物 |
JP6439356B2 (ja) | 2014-09-26 | 2018-12-19 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物、及び樹脂成形体 |
US9605140B2 (en) * | 2014-09-26 | 2017-03-28 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Resin composition and resin shaped product |
US9441096B2 (en) * | 2014-09-26 | 2016-09-13 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Resin composition and resin shaped product |
CN104744725A (zh) * | 2014-12-23 | 2015-07-01 | 安徽美东生物材料有限公司 | 一种腰果酚改性增塑剂及其制备方法 |
JP2016183283A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP6202029B2 (ja) * | 2015-03-26 | 2017-09-27 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2017114938A (ja) * | 2015-12-21 | 2017-06-29 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP6896997B2 (ja) * | 2016-02-02 | 2021-06-30 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 樹脂組成物、樹脂成形体、及び樹脂組成物の製造方法 |
EP3480247B1 (en) * | 2016-08-31 | 2023-11-08 | FUJIFILM Business Innovation Corp. | Resin composition and resin molded article |
JP2018039560A (ja) | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 三菱マテリアルテクノ株式会社 | 磁性アルミニウム缶、磁性アルミニウム缶製造方法、磁性アルミニウム缶搬送装置及び磁性アルミニウム缶ハンドリング装置 |
WO2018089573A1 (en) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | Eastman Chemical Company | Cellulose ester and impact modifier compositions and articles made using these compositions |
JP6323970B1 (ja) | 2016-12-06 | 2018-05-16 | 国立大学法人九州大学 | 蓄光体および蓄光素子 |
JP2018127579A (ja) * | 2017-02-10 | 2018-08-16 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
US10308790B2 (en) * | 2017-02-13 | 2019-06-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Resin composition and resin molding |
JP6365728B1 (ja) * | 2017-05-25 | 2018-08-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019026700A (ja) * | 2017-07-27 | 2019-02-21 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP6399180B1 (ja) * | 2017-09-26 | 2018-10-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物およびその樹脂成形体 |
JP2019059830A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP6323605B1 (ja) * | 2017-09-26 | 2018-05-16 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019059831A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019059832A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物およびその樹脂成形体 |
JP2019151789A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2019151791A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019151790A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物、樹脂成形体及び多孔質樹脂成形体の製造方法 |
JP2019151792A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019151795A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2019151797A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP7114942B2 (ja) * | 2018-03-06 | 2022-08-09 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019151793A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2019151796A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 |
JP2019151787A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物および樹脂成形体 |
JP2020037606A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2020037613A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2020037610A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP7271112B2 (ja) * | 2018-08-31 | 2023-05-11 | イーストマン ケミカル カンパニー | 樹脂組成物、及び樹脂成形体 |
JP2020037616A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP7444536B2 (ja) * | 2018-08-31 | 2024-03-06 | イーストマン ケミカル カンパニー | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2020037617A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2020037605A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP7311251B2 (ja) * | 2018-08-31 | 2023-07-19 | イーストマン ケミカル カンパニー | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP7463688B2 (ja) * | 2019-10-31 | 2024-04-09 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
-
2018
- 2018-03-06 JP JP2018039560A patent/JP2019151796A/ja active Pending
- 2018-07-27 US US16/977,621 patent/US11834567B2/en active Active
- 2018-07-27 WO PCT/JP2018/028354 patent/WO2019171612A1/ja unknown
- 2018-07-27 EP EP18908445.2A patent/EP3763781A4/en not_active Withdrawn
- 2018-07-27 CN CN201880090855.4A patent/CN111836852B/zh active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10899912B2 (en) | 2018-08-31 | 2021-01-26 | Eastman Chemical Company | Resin composition and resin molded article |
JP7463688B2 (ja) | 2019-10-31 | 2024-04-09 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
WO2023127609A1 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-06 | 日本ゼオン株式会社 | 可塑剤組成物、樹脂組成物、樹脂成形体および積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3763781A1 (en) | 2021-01-13 |
CN111836852A (zh) | 2020-10-27 |
EP3763781A4 (en) | 2021-11-24 |
WO2019171612A1 (ja) | 2019-09-12 |
US20210040292A1 (en) | 2021-02-11 |
CN111836852B (zh) | 2023-02-03 |
US11834567B2 (en) | 2023-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019151796A (ja) | 樹脂組成物及びその樹脂成形体 | |
JP6323605B1 (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
US11845861B2 (en) | Resin composition and molded article thereof | |
US20200157319A1 (en) | Resin composition and resin molded article | |
JP2019151789A (ja) | 樹脂組成物及び樹脂成形体 | |
JP7114942B2 (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
US10889701B2 (en) | Resin composition and resin molded article | |
JP2019151790A (ja) | 樹脂組成物、樹脂成形体及び多孔質樹脂成形体の製造方法 | |
JP2019151792A (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
JP2019151795A (ja) | 樹脂組成物及び樹脂成形体 | |
JP6399180B1 (ja) | 樹脂組成物およびその樹脂成形体 | |
JP2019151799A (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
JP2019151793A (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
JP2019151798A (ja) | 多孔質樹脂成形体、及び多孔質樹脂成形体成形用成形セット | |
JP2020037614A (ja) | 樹脂組成物及び樹脂成形体 | |
JP2019059830A (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
WO2019171610A1 (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
WO2019171611A1 (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
JP2020037606A (ja) | 樹脂組成物及び樹脂成形体 | |
JP2020037605A (ja) | 樹脂組成物及び樹脂成形体 | |
JP2020037609A (ja) | 樹脂組成物、及び樹脂成形体 |