JP2019150930A - 溶接ロボット動作教示システム、溶接ロボット動作教示方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
ダイレクトティーチングは古くから用いられてきた手法であり、専用のコントローラでロボットを実際に操作しながら作業箇所を教示し、教示した箇所を作業するプログラムを作成する手法である。作業箇所は目視によって教示するためロボットをゆっくり動かす必要があり、熟練者であっても教示に多くの時間がかかってしまう。また、実際にロボットを操作しているため、教示中は生産を一度止める必要があるなど問題がある。
荒尾らは、ロボットの手先にカメラを取り付けて対象物を撮影し、取得した画像とCGで作成した対象物を比較することで設置誤差と絶対位置誤差を補正可能なことを示した(非特許文献2参照)。しかし、全ての対象物のCGモデルが必要であるという問題がある。
特許文献2には、オフラインティーチングによるティーチング作業の負荷を低減する作業ロボットの教示データ生成装置が記載されている。
特許文献3には、オフラインプログラム等作成済み教示プログラムを視覚センサ手段を用いて補正するロボットの教示プログラムの補正方法が記載されている。
特許文献4には、ワーク上で発生する様々な誤差に対応することができる教示データ補正方法及び教示データ補正装置が記載されている。
特許文献5には、対象ワークの設置誤差に加えて形状誤差をも考慮した上で、作業ロボットの教示点を補正することのできる教示点補正装置及び教示点補正方法が記載されている。
特許文献6には、基準部位の相関関係が異なっていた場合も、その誤差の影響を緩和し、ティーチングデータを精度良く補正するための教示ライン補正装置、教示ライン補正方法、及びそのプログラムが記載されている。
特許文献7には、ビジュアルサーボによるロボットアームの制御にあって、画像処理上の工夫により応答性の向上を図ったロボット制御装置が記載されている。
特許文献8には、溶接点のずれを的確に補正する溶接ロボット教示位置補正システム及び溶接ロボット教示位置補正方法が記載されている。
特許文献9には、各軸サーボ遅れの差や摩擦その他の非線形な要因があっても、見込み教示後の動作軌跡と教示軌跡のずれを許容値以内にすることができるロボット位置教示装置が記載されている。
このように、従来においては、溶接ロボットの動作教示を行うために、オフラインティーチングと3次元モデルが必要であり、動作教示に時間がかかってしまい、多品種少量生産を行う中小企業で使用するには不向きである。
特許文献10に記載された溶接ロボットのティーチング装置では、上述した誤差を抑制できるものの、溶接ロボット(マニピュレータ)の動作教示時に、実際の溶接時における溶接ロボットの動作と同じ動作を溶接ロボットに行わせる必要がある。つまり、特許文献10に記載された溶接ロボットのティーチング装置では、溶接ロボットの動作教示時に、実際の溶接時における溶接ロボットの動作と同じ動作を溶接ロボットに行わせるための高価な制御ソフトウェアなどが必要になってしまう。また、動作教示に時間がかかってしまう。そのため、特許文献10に記載された溶接ロボットのティーチング装置は、少品種大量生産の現場に適しているものの、例えば多品種少量生産が行わる中小企業の現場には適していない。
詳細には、本発明によれば、3次元モデルを予め準備する必要がなく、設置誤差および絶対位置誤差の抑制を考慮しつつ、溶接ロボットの動作教示を短時間で行うことができる溶接ロボット動作教示システム、溶接ロボット動作教示方法およびプログラムを提供することができる。
図1は第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の一例の概略構成図である。
図1に示す例では、溶接ロボット動作教示システム1が、溶接ロボット11と、撮影部12と、制御用コンピュータ13と、マニピュレータコントローラ14と、ティーチングペンダント15と、溶接トーチ16とを備えている。
溶接ロボット11は、例えばアーク溶接などのような溶接を自動で行う。溶接ロボット11は、マニピュレータ11Aと、ツールチェンジャ11Bとを備えている。マニピュレータ11Aは、複数のアーム部と、それらを回動可能に連結する関節部とを備えている。
ツールチェンジャ11Bは、マニピュレータ11Aの手先部に取り付けられる撮影部12と溶接トーチ16との交換を行う。詳細には、溶接ロボット11の動作教示時に、ツールチェンジャ11Bによって、撮影部12がマニピュレータ11Aに取り付けられる。溶接ロボット11による溶接時には、ツールチェンジャ11Bによって、撮影部12がマニピュレータ11Aから取り外され、溶接対象物WA、WBの溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2に対して溶接を行う溶接トーチ16が、マニピュレータ11Aに取り付けられる。
図1に示す例では、溶接ロボット11がアーク溶接を行うが、他の例では、溶接ロボット11が例えばレーザービーム溶接などのようなアーク溶接以外の溶接を行ってもよい。
図1に示す例では、溶接対象物WAの溶接箇所WA1、WA2と、溶接対象物WBの溶接箇所WB1、WB2とに対して溶接が行われるが、他の例では、溶接対象物の数および溶接箇所の数を任意に設定することができる。
図1に示す例では、撮影部12が、撮影部12と溶接対象物WA、WBなどとの間の距離を計算する。他の例では、後述する位置情報生成部13Aが、撮影部12によって撮影された溶接対象物WA、WBなどの画像に基づいて、撮影部12と溶接対象物WA、WBなどとの間の距離を計算してもよい。
マニピュレータ制御部14Bは、マニピュレータ11Aの動作の制御を行う。マニピュレータ11Aのアクチュエータ(図示せず)を制御するための信号は、マニピュレータ制御部14Bからマニピュレータ11Aに送られる。マニピュレータ11Aの位置および姿勢を示すマニピュレータ11Aのアクチュエータの状態(例えば関節部の角度を示すモータのステータに対するロータの回転方向位置など)の情報は、マニピュレータ位置姿勢情報としてマニピュレータ11Aからマニピュレータ情報取得部14Aに送られる。
例えば、撮影部12によって溶接箇所WA1、WA2の画像を撮影する必要がある場合、作業指示者は、撮影部12が撮影している画像をモニタ(図示せず)で確認しながら、溶接箇所WA1、WA2がその画像に含まれるように、ティーチングペンダント15を介してマニピュレータ11Aを操作する。溶接箇所WA1、WA2が含まれる画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報(マニピュレータ位置姿勢情報)は、上述したようにマニピュレータ11Aからマニピュレータ情報取得部14Aに送られる。
溶接箇所WA1、WA2の画像の他に、溶接箇所WB1または溶接箇所WB2の画像を撮影する必要がある場合、作業指示者は、撮影部12が撮影している画像をモニタで確認しながら、溶接箇所WB1または溶接箇所WB2がその画像に含まれるように、ティーチングペンダント15を介してマニピュレータ11Aを操作する。溶接箇所WB1または溶接箇所WB2が含まれる画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報は、マニピュレータ11Aからマニピュレータ情報取得部14Aに送られる。
図2に示す例では、溶接対象物WAが、ボルトWAYによって支持部材(図示せず)に固定され、溶接対象物WBが、ボルトWBYによって支持部材に固定されている。
溶接対象物WAは、互いに交差する平面WAPと平面WAQとを有する。つまり、溶接対象物WAは、平面の組み合わせによって構成されている。溶接対象物WAの溶接箇所WA1、WA2は、平面WAPと平面WAQとの境界線上に位置する。平面WAPのうちの溶接箇所WA1、WA2を除く部分が、非溶接箇所WAPXである。つまり、溶接箇所WA1と非溶接箇所WAPXとは、共に、平面WAP上に位置する。また、平面WAQのうちの溶接箇所WA1、WA2を除く部分が、非溶接箇所WAQXである。
溶接箇所WA1の溶接が溶接箇所WA1の左端位置WA11から開始される場合には、左端位置WA11が溶接開始位置になり、右端位置WA12が溶接終了位置になる。左端位置WA11から右端位置WA12まで延びている溶接箇所WA1の全体は、同一の平面WAP上に位置する。
溶接対象物WBは、互いに交差する平面WBPと平面WBQとを有する。溶接対象物WBの溶接箇所WB1は、平面WBP上に位置する。平面WBPのうちの溶接箇所WB1を除く部分が、非溶接箇所WBPXである。溶接対象物WBの溶接箇所WB2は、平面WBQ上に位置する。平面WBQのうちの溶接箇所WB2を除く部分が、非溶接箇所WBQXである。
また、図3に示す例では、図3(C)および図3(D)に示すように、溶接ロボット11による溶接時に、撮影部12がマニピュレータ11Aに取り付けられない。また、溶接ロボット11による溶接時(詳細には、溶接箇所WA1、WA2の溶接時および溶接箇所WB1、WB2の溶接時)には、溶接トーチ16の先端部の中心軸線16Xが、Z軸と角度θ1をなし、かつ、X−Z平面に含まれるように、マニピュレータ11Aの姿勢が設定される。
つまり、図3に示す例では、溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2の画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの姿勢(図3(A)および図3(B)参照)と、溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2の溶接時におけるマニピュレータ11Aの姿勢(図3(C)および図3(D)参照)とがほぼ同一である。このようにすることにより、設置誤差と絶対位置誤差とを考慮した溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2の3次元モデルを得ることができる。
詳細には、図3に示す例では、溶接箇所WA1、WA2の溶接中に、マニピュレータ11Aの姿勢が、図3(C)および図3(D)に示す姿勢に維持されると共に、溶接箇所WB1、WB2の溶接中に、マニピュレータ11Aの姿勢が、図3(C)および図3(D)に示す姿勢に維持される。
この例では、溶接箇所WA1、WA2の溶接時におけるマニピュレータ11Aの姿勢が、溶接箇所WA1、WA2の画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの姿勢とほぼ同一に設定される。また、溶接箇所WB1、WB2の溶接時におけるマニピュレータ11Aの姿勢が、溶接箇所WB1、WB2の画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの姿勢とほぼ同一に設定される。
詳細には、この例では、溶接箇所WA1、WA2の溶接中に、マニピュレータ11Aの姿勢が、溶接箇所WA1、WA2の画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの姿勢とほぼ同一の姿勢に維持される。また、溶接箇所WB1、WB2の溶接中に、マニピュレータ11Aの姿勢が、溶接箇所WB1、WB2の画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの姿勢とほぼ同一の姿勢に維持される。
図4に示す例では、溶接ロボット11の動作教示時に、マニピュレータ11Aが静止させられた状態で、撮影部12が、図4(A)に示すような溶接箇所WA1、WA2の画像を撮影する。つまり、その画像には、溶接箇所WA1の溶接開始位置WA11と溶接終了位置WA12とが含まれる。また、その画像には、溶接箇所WA1が含まれるのみならず、溶接箇所WA1を含む平面WAP上に位置する他の溶接箇所WA2も含まれる。
他の例では、溶接ロボット11の動作教示時に、マニピュレータ11Aが移動している状態で、撮影部12が、図4(A)に示すような溶接箇所WA1、WA2の画像を撮影してもよい。
ところで、図4(A)に示す画像に含まれる溶接対象物WBの一部は、溶接箇所WA1の溶接時のマニピュレータ11Aの位置の軌跡TR1の生成、および、溶接箇所WA2の溶接時のマニピュレータ11Aの位置の軌跡TR2の生成に必要ない。
そのため、図4に示す例では、位置情報生成部13Aが、図4(A)に示す画像に対する修正(溶接対象物WBを削除する修正)を行う。その結果、図4(B)に示すような画像が得られる。
また、マニピュレータ情報取得部14Aは、図4(A)に示す画像の撮影時におけるマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報(マニピュレータ位置姿勢情報)を取得する。
また、位置情報生成部13Aは、図4(B)に示す画像に基づいて、その画像に含まれる溶接箇所WA1、WA2以外の非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報(非溶接箇所位置情報)を生成する。更に、位置情報生成部13Aは、溶接箇所WA1の位置情報を生成するために、非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報を用いる。
同様に、位置情報生成部13Aは、図4(B)に示す画像に基づいて、溶接箇所WA2の位置情報(溶接箇所位置情報)を生成する。また、位置情報生成部13Aは、位置情報生成部13Aは、溶接箇所WA2の位置情報を生成するために、非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報を用いる。
また、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの姿勢の軌跡として、図3(C)および図3(D)に示すマニピュレータ11Aの姿勢を生成する。つまり、溶接箇所WA1の溶接開始から溶接終了まで、マニピュレータ11Aの姿勢は一定に維持される。
詳細には、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WA1の位置情報と、他の溶接箇所WA2の位置情報と、図4(A)に示す画像の撮影時のマニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成する。つまり、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成するために、溶接箇所WA1の位置情報のみならず、他の溶接箇所WA2の位置情報を用いる。
溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成するために、つまり、マニピュレータ軌跡生成部13Bが、他の溶接箇所WA2の位置情報を用いなくてもよい。
また、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの姿勢の軌跡として、図3(C)および図3(D)に示すマニピュレータ11Aの姿勢を生成する。つまり、溶接箇所WA2の溶接開始から溶接終了まで、マニピュレータ11Aの姿勢は一定に維持される。
詳細には、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WA2の位置情報と、他の溶接箇所WA1の位置情報と、図4(A)に示す画像の撮影時のマニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成する。つまり、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成するために、溶接箇所WA2の位置情報のみならず、他の溶接箇所WA1の位置情報を用いる。
溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成するために、マニピュレータ軌跡生成部13Bが、他の溶接箇所WA1の位置情報を用いなくてもよい。
他の例では、溶接箇所WA1の溶接終了位置WA12の溶接時におけるマニピュレータ11Aの姿勢と、溶接箇所WA1の溶接開始位置WA11の溶接時におけるマニピュレータ11Aの姿勢とを異ならせてもよい。ただし、この例では、3次元モデルに絶対位置誤差が含まれるため、溶接箇所WA1の溶接開始から溶接終了まで、マニピュレータ11Aの姿勢が一定に維持される図4に示す例よりも、絶対位置誤差を除くためのマニピュレータ軌跡生成部13Bの演算負荷が大きくなる。
図5に示す例では、ステップS10において、溶接ロボット11の動作教示の準備が行われる。
図6に示す例では、ステップS11において、図2に示すように、溶接対象物WAが、例えばボルトWAYによって支持部材(図示せず)に固定され、溶接対象物WBが、例えばボルトWBYによって支持部材に固定される。
次いで、ステップS13では、例えば作業指示者が、例えばペンなどによって、溶接箇所WA1、WA2を示す線を溶接対象物WAに引くと共に、溶接箇所WB1、WB2を示す線を溶接対象物WBに引く。線幅は例えば1〜2mmであり、線の長さは例えば20mm以上である。
図6に示す例では、溶接箇所WA1、WA2を示す線、および、溶接箇所WB1、WB2を示す線が同一色である。他の例では、溶接箇所WA1を示す線の色と、溶接箇所WA2を示す線の色と、溶接箇所WB1を示す線の色と、溶接箇所WB2を示す線の色とを互いに異ならせ、線の色が溶接の順序を示すようにしてもよい。
図6に示す例では、ステップS13が、ステップS11とステップS14との間に配置されているが、他の例では、ステップS13を、図6に示す例とは異なる位置に配置してもよい。
次いで、ステップS15では、撮影部12および制御用コンピュータ13が起動され、制御用コンピュータ13に組み込まれたプログラムが立ち上げられる。
図7は図5のステップS20において実行される処理の詳細を示すフローチャートである。詳細には、図7は溶接対象物WA、WBの溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2に対して溶接が行われる場合に図5のステップS20において実行される処理を示す。
図7に示す例では、ステップS21Aにおいて、作業指示者がティーチングペンダント15に対して入力操作を行い、マニピュレータ11Aは、撮影部12を図4(A)に示す溶接箇所WA1、WA2の画像を撮影するための撮影位置まで移動させる。
次いで、ステップS21Bでは、撮影部12が、図4(A)に示す溶接箇所WA1、WA2の画像(詳細には、溶接対象物WAの全体を含む画像)を撮影し、位置情報生成部13Aが、その画像に対する上述した修正を行う。また、マニピュレータ情報取得部14Aが、その画像の撮影時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報(マニピュレータ位置姿勢情報)を取得する。
次いで、ステップS21Cでは、位置情報生成部13Aが、修正後の画像に基づいて、その画像に含まれる溶接箇所WA1、WA2以外の非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報(非溶接箇所位置情報)を生成する。非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報は、例えば、オフライン教示ソフトにおいて読み込み可能な3次元モデルとして生成される。
次いで、ステップS21Dでは、位置情報生成部13Aが、非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報を利用しつつ、修正後の画像に基づいて、溶接箇所WA1、WA2の位置情報(溶接箇所位置情報)を生成する。溶接箇所WA1、WA2の位置情報は、例えば、オフライン教示ソフトにおいて読み込み可能な3次元モデルとして生成される。
他の例では、ステップS21Dにおいて、位置情報生成部13Aが、非溶接箇所WAPX、WAQXの位置情報を利用することなく、修正後の画像に基づいて、溶接箇所WA1、WA2の位置情報(溶接箇所位置情報)を生成してもよい。
次いで、ステップS22Bでは、撮影部12が、溶接箇所WB1、WB2の画像(詳細には、溶接対象物WBの全体を含む画像)を撮影し、位置情報生成部13Aが、その画像に対する修正を行う。また、マニピュレータ情報取得部14Aが、その画像の撮影時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報(マニピュレータ位置姿勢情報)を取得する。
次いで、ステップS22Cでは、位置情報生成部13Aが、修正後の溶接箇所WB1、WB2の画像に基づいて、その画像に含まれる溶接箇所WB1、WB2以外の非溶接箇所WBPX、WBQXの位置情報(非溶接箇所位置情報)を生成する。非溶接箇所WBPX、WBQXの位置情報は、例えば、オフライン教示ソフトにおいて読み込み可能な3次元モデルとして生成される。
次いで、ステップS22Dでは、位置情報生成部13Aが、非溶接箇所WBPX、WBQXの位置情報を利用しつつ、修正後の溶接箇所WB1、WB2の画像に基づいて、溶接箇所WB1、WB2の位置情報(溶接箇所位置情報)を生成する。溶接箇所WB1、WB2の位置情報は、例えば、オフライン教示ソフトにおいて読み込み可能な3次元モデルとして生成される。
他の例では、ステップS22Dにおいて、位置情報生成部13Aが、非溶接箇所WBPX、WBQXの位置情報を利用することなく、修正後の溶接箇所WB1、WB2の画像に基づいて、溶接箇所WB1、WB2の位置情報(溶接箇所位置情報)を生成してもよい。
溶接対象物WA、WBの溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2に対して溶接が行われる図7に示す例では、ステップS21A〜S21Dと、ステップS22A〜S22Dとが実行されるが、他の例では、溶接箇所の数に応じて(つまり、撮影部12の移動回数に応じて)、ステップS21A〜S21Dと同様の処理が繰り返される。
次いで、ステップS23Bでは、撮影部12が、マニピュレータ11Aの周辺画像(詳細には、マニピュレータ11Aの動作範囲内の障害物を把握するための画像)を撮影し、位置情報生成部13Aが、上述した修正と同様の修正をその周辺画像に対して行う。また、マニピュレータ情報取得部14Aが、その周辺画像の撮影時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報(周辺画像撮影時マニピュレータ位置姿勢情報)を取得する。
図7に示す例では、撮影部12が、ステップS21Bにおいて溶接対象物WAの全体を含む画像を撮影し、ステップS22Bにおいて溶接対象物WBの全体を含む画像を撮影するが、他の例では、撮影部12が、ステップS23Bにおいて溶接対象物WAの全体を含む画像と、溶接対象物WBの全体を含む画像とを撮影してもよい。
また、ステップS24では、マニピュレータ軌跡生成部13Bが、溶接箇所WB1の位置情報と、溶接箇所WB2の位置情報と、溶接箇所WB1、WB2の画像の撮影時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報とに基づいて、溶接箇所WB1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成する。また、マニピュレータ軌跡生成部13Bは、溶接箇所WB1の位置情報と、溶接箇所WB2の位置情報と、溶接箇所WB1、WB2の画像の撮影時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報とに基づいて、溶接箇所WB2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成する。マニピュレータ軌跡生成部13Bは、例えばオフライン教示ソフトを用いることによって、溶接箇所WB1、WB2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成する。
つまり、ステップS24では、各溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡が生成される。
溶接対象物WA、WBの溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2に対して溶接が行われる図7に示す例では、ステップS24において、溶接箇所WA1、WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡と、溶接箇所WB1、WB2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡とが生成されるが、他の例では、溶接箇所の数に応じて(つまり、撮影部12の移動回数に応じて)、溶接箇所の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡の生成が繰り返される。
次いで、ステップS40では、溶接ロボット11による溶接が実行される。具体的には、マニピュレータ11Aが、マニピュレータ軌跡生成部13Bによって生成されたマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を辿り、溶接ロボット11が、溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2に対して溶接を自動で行う。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1では、上述したように、溶接ロボット11の動作教示が実行されるステップS20において、撮影された溶接箇所WA1、WA2の画像に基づいて、溶接箇所WA1、WA2の位置情報が生成される。また、溶接箇所WA1、WA2の位置情報と、溶接箇所WA1、WA2の画像の撮影時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢の情報とに基づいて、溶接箇所WA1、WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡が生成される。
そのため、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1では、例えば特許文献10に記載された技術とは異なり、溶接ロボット11の動作教示中に、マニピュレータ11Aの位置および姿勢を、溶接箇所WA1の溶接開始時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢から、溶接箇所WA1の溶接終了時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢まで変化させる必要がない。また、溶接ロボット11の動作教示中に、マニピュレータ11Aの位置および姿勢を、溶接箇所WA2の溶接開始時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢から、溶接箇所WA2の溶接終了時のマニピュレータ11Aの位置および姿勢まで変化させる必要もない。すなわち、溶接ロボット11の動作教示中に、溶接ロボット11による溶接中のマニピュレータ11Aの動作を、実際に行わせる必要がない。
つまり、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1では、溶接ロボット11の動作教示中に、マニピュレータ11Aの位置および姿勢を、溶接箇所WA1の溶接開始時の位置および姿勢から、溶接箇所WA1の溶接終了時の位置および姿勢まで変化させ、溶接箇所WA2の溶接開始時の位置および姿勢から、溶接箇所WA2の溶接終了時の位置および姿勢まで変化させるための専用の制御ソフトウェア(例えば特許文献10に記載された技術で用いられているような制御ソフトウェア)が必要ない。
すなわち、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、実際の溶接時における溶接ロボット11の動作と同じ動作を溶接ロボット11の動作教示中に溶接ロボット11に行わせる必要なく、溶接ロボット11の動作教示を容易に行うことができる。詳細には、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、例えば特許文献10に記載された技術で用いられているような制御ソフトウェアを、溶接ロボット11の動作教示のために用意する必要性を排除することができる。
このようにすることにより、非溶接箇所WAPXの位置情報が用いられることなく、溶接箇所WA1の位置情報が生成される場合よりも正確に、溶接箇所WA1の位置情報の生成することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の他の例では、非溶接箇所WAPXの位置情報を用いることなく、溶接箇所WA1の位置情報を生成してもよい。
このようにすることにより、溶接箇所WA1、WA2の画像の撮影時のマニピュレータ11Aの姿勢と溶接箇所WA1、WA2の溶接時のマニピュレータ11Aの姿勢とが異なる場合よりも、溶接箇所WA1、WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成するマニピュレータ軌跡生成部13Bの演算負荷を低減することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の他の例では、溶接箇所WA1、WA2の画像の撮影時のマニピュレータ11Aの姿勢と溶接箇所WA1、WA2の溶接時のマニピュレータ11Aの姿勢とを異ならせてもよい。
このようにすることにより、溶接トーチ16がマニピュレータ11Aに取り付けられている状態で撮影部12が溶接箇所WA1、WA2の画像を撮影する場合よりも広い視野を確保することができ、マニピュレータ11Aの位置および姿勢の全軌跡を生成するために必要な画像の数を低減することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の他の例では、溶接トーチ16がマニピュレータ11Aに常設されていてもよい。
このようにすることにより、溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2の溶接時以外の時にマニピュレータ11Aおよび溶接トーチ16がマニピュレータ11Aの動作範囲内の障害物と干渉してしまうおそれを抑制することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の他の例では、ボルトWAYを含む画像、ボルトWBYを含む画像およびマニピュレータ11Aの周辺画像に基づくことなく、マニピュレータ軌跡生成部13Bがマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡を生成してもよい。つまり、この例では、溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2の溶接時以外におけるマニピュレータ11Aの動作が、ティーチングペンダント15を介する作業指示者の手動入力操作に基づいて行われてもよい。
このようにすることにより、溶接箇所WA2の位置情報に基づくことなく溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR1が生成される場合よりも、溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR1を高精度に生成することができる。また、溶接箇所WA1の位置情報に基づくことなく溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR2が生成される場合よりも、溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR2を高精度に生成することができる。
また、このようにすることにより、溶接箇所WA1、WA2を含む一つの画像に基づいて、溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR1と、溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR2とを生成することができる。その結果、マニピュレータ11Aの位置および姿勢の全軌跡を生成するために必要な画像の数を低減することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の他の例では、マニピュレータ軌跡生成部13Bが、溶接箇所WA2の位置情報に基づくことなく、溶接箇所WA1の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR1を生成してもよい。また、マニピュレータ軌跡生成部13Bが、溶接箇所WA1の位置情報に基づくことなく、溶接箇所WA2の溶接に必要なマニピュレータ11Aの位置および姿勢の軌跡TR2を生成してもよい。
また、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1は、少品種大量生産の現場ではなく、多品種少量生産の現場に適した溶接ロボット動作教示システムである。第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によって、中小企業で多い一品ものの溶接作業を自動化することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の溶接ロボット11は、一巡経路のような溶接箇所ではなく、区間が短い(つまり、左端位置WA11と右端位置WA12との距離が短い)多数の溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2、…の溶接に適している。
また、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、従来のオフラインティーチングの問題点を解消することができる。具体的には、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、従来のオフラインティーチングと比較して、補正に要する時間を大幅に短縮することができる。
また、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、溶接ロボット11の据え付け(設置)や動作精度に依存しない動作教示を実現することができる。具体的には、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1では、マニピュレータ11Aの手先部が有する座標系と同一の座標系を有する溶接対象物WA、WBなどの画像に基づいて、溶接箇所WA1、WA2、WB1、WB2などの位置情報が生成される。そのため、第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、設置誤差および絶対位置誤差の影響を排除することができる。
第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1の溶接ロボット11は、単品ものの溶接を実行することも、複数の溶接対象物に対して同一の溶接を繰り返して実行することもできる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の溶接ロボット動作教示システム、溶接ロボット動作教示方法およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の溶接ロボット動作教示システム1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の溶接ロボット動作教示システム1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の溶接ロボット動作教示システム1と同様の効果を奏することができる。
図1に示す例では、制御用コンピュータ13と、マニピュレータコントローラ14と、ティーチングペンダント15とが備えられているが、図8に示す例では、それらの代わりに、溶接ロボット動作教示システム本体部1Aが備えられている。
図1に示す例では、制御用コンピュータ13が撮影部12に接続され、撮影部12が撮影した画像のデータが制御用コンピュータ13に送られるが、図8に示す例では、溶接ロボット動作教示システム本体部1Aが撮影部12に接続され、撮影部12が撮影した画像のデータが溶接ロボット動作教示システム本体部1Aに送られる。
図1に示す例では、位置情報生成部13Aと、マニピュレータ軌跡生成部13Bとが、制御用コンピュータ13に備えられているが、図8に示す例では、位置情報生成部13Aと、マニピュレータ軌跡生成部13Bとが、溶接ロボット動作教示システム本体部1Aに備えられている。
図1に示す例では、マニピュレータコントローラ14がマニピュレータ11Aに接続されているが、図8に示す例では、溶接ロボット動作教示システム本体部1Aがマニピュレータ11Aに接続されている。
図1に示す例では、マニピュレータ情報取得部14Aと、マニピュレータ制御部14Bとが、マニピュレータコントローラ14に備えられているが、図8に示す例では、マニピュレータ情報取得部14Aと、マニピュレータ制御部14Bとが、溶接ロボット動作教示システム本体部1Aに備えられている。
図8に示す例では、例えば、撮影部12によって溶接箇所WA1、WA2の画像を撮影する必要がある場合、作業指示者は、撮影部12が撮影している画像をモニタ(図示せず)で確認しながら、溶接箇所WA1、WA2がその画像に含まれるように、操作部1A1を介してマニピュレータ11Aを操作する。また、撮影部12によって溶接箇所WB1、WB2の画像を撮影する必要がある場合、作業指示者は、撮影部12が撮影している画像をモニタで確認しながら、溶接箇所WB1、WB2がその画像に含まれるように、操作部1A1を介してマニピュレータ11Aを操作する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
Claims (10)
- 溶接対象物の溶接箇所に対して溶接を行う溶接トーチが取り付け可能に構成されたマニピュレータと、
前記マニピュレータに取り付けられて、前記溶接箇所の画像を撮影する撮影部と、
前記画像に基づいて前記溶接箇所の位置情報である溶接箇所位置情報を生成する位置情報生成部と、
前記画像の撮影時における前記マニピュレータの位置および姿勢の情報であるマニピュレータ位置姿勢情報を取得するマニピュレータ情報取得部と、
前記溶接箇所位置情報と前記マニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、前記溶接箇所の溶接に必要な前記マニピュレータの位置および姿勢の軌跡を生成するマニピュレータ軌跡生成部とを備え、
前記画像は、前記撮影部によって撮影され、
前記画像には、前記溶接箇所に対する溶接が開始される第1位置と、前記溶接箇所に対する溶接が終了する第2位置とが含まれ、
前記第2位置の溶接時における前記マニピュレータの位置および姿勢の少なくともいずれかが、前記第1位置の溶接時における前記マニピュレータの位置および姿勢とは異なる、
溶接ロボット動作教示システム。 - 前記第1位置から前記第2位置まで延びている前記溶接箇所の全体が同一の平面上に位置する、
請求項1に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 前記位置情報生成部は、
前記画像に基づいて、前記画像に含まれる前記溶接箇所以外の非溶接箇所の位置情報である非溶接箇所位置情報を更に生成し、
前記非溶接箇所位置情報を用いることによって、前記溶接箇所位置情報を生成する、
請求項2に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 前記溶接箇所と前記非溶接箇所とが前記平面上に位置する、
請求項3に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 前記画像の撮影時における前記マニピュレータの姿勢と、前記溶接箇所の溶接時における前記マニピュレータの姿勢とがほぼ同一である、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 前記溶接トーチが前記マニピュレータに取り付けられていない状態で、前記撮影部が前記画像を撮影する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 前記画像は、前記溶接対象物の全体を含み、
前記撮影部は、前記マニピュレータの周辺画像を更に撮影し、
前記マニピュレータ情報取得部は、前記周辺画像の撮影時における前記マニピュレータの位置および姿勢の情報である周辺画像撮影時マニピュレータ位置姿勢情報を更に取得し、
前記マニピュレータ軌跡生成部は、前記画像と、前記マニピュレータ位置姿勢情報と、前記周辺画像と、前記周辺画像撮影時マニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、前記マニピュレータの全動作のうちの前記溶接箇所の溶接時の動作以外の動作に必要な前記マニピュレータの位置および姿勢の軌跡を生成する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 前記画像には、前記溶接箇所と、前記平面上に位置する他の溶接箇所とが含まれ、
前記位置情報生成部は、前記画像に基づいて前記他の溶接箇所の位置情報である他の溶接箇所位置情報を更に生成し、
前記マニピュレータ軌跡生成部は、前記溶接箇所位置情報と前記他の溶接箇所位置情報と前記マニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、前記溶接箇所および前記他の溶接箇所の溶接に必要な前記マニピュレータの位置および姿勢の軌跡を生成する、
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の溶接ロボット動作教示システム。 - 溶接対象物の溶接箇所に対して溶接を行う溶接トーチが取り付け可能に構成されたマニピュレータと、
前記マニピュレータに取り付けられる撮影部とを備える溶接ロボット動作教示システムの溶接ロボット動作教示方法であって、
前記撮影部によって前記溶接箇所の画像を撮影する撮影ステップと、
前記画像に基づいて前記溶接箇所の位置情報である溶接箇所位置情報を生成する位置情報生成ステップと、
前記撮影ステップにおける前記マニピュレータの位置および姿勢の情報であるマニピュレータ位置姿勢情報を取得するマニピュレータ情報取得ステップと、
前記溶接箇所位置情報と前記マニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、前記溶接箇所の溶接に必要な前記マニピュレータの位置および姿勢の軌跡を生成するマニピュレータ軌跡生成ステップとを含み、
前記画像には、前記溶接箇所に対する溶接が開始される第1位置と、前記溶接箇所に対する溶接が終了する第2位置とが含まれ、
前記第2位置の溶接時における前記マニピュレータの位置および姿勢の少なくともいずれかが、前記第1位置の溶接時における前記マニピュレータの位置および姿勢とは異なる、
溶接ロボット動作教示方法。 - 溶接対象物の溶接箇所に対して溶接を行う溶接トーチが取り付け可能に構成されたマニピュレータと、
前記マニピュレータに取り付けられる撮影部とを備える溶接ロボット動作教示システムが有するコンピュータに、
前記撮影部によって前記溶接箇所の画像を撮影する撮影ステップと、
前記画像に基づいて前記溶接箇所の位置情報である溶接箇所位置情報を生成する位置情報生成ステップと、
前記撮影ステップにおける前記マニピュレータの位置および姿勢の情報であるマニピュレータ位置姿勢情報を取得するマニピュレータ情報取得ステップと、
前記溶接箇所位置情報と前記マニピュレータ位置姿勢情報とに基づいて、前記溶接箇所の溶接に必要な前記マニピュレータの位置および姿勢の軌跡を生成するマニピュレータ軌跡生成ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記画像には、前記溶接箇所に対する溶接が開始される第1位置と、前記溶接箇所に対する溶接が終了する第2位置とが含まれ、
前記第2位置の溶接時における前記マニピュレータの位置および姿勢の少なくともいずれかが、前記第1位置の溶接時における前記マニピュレータの位置および姿勢とは異なる、
プログラム。
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