以下、液体収容容器及びこれを備える記録装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。記録装置は、例えば、用紙等の媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって、文字、写真等の画像を記録するインクジェット式のプリンターである。液体収容容器は、例えば、インクを収容可能なタンクである。
(第1実施形態)
図1に示すように、記録装置11は、筐体12を備える。筐体12は、直方体状に形成される。そのため、筐体12は、前面13、後面、上面15、下面、右側面17及び左側面の6つの面を有する。
記録装置11は、媒体99に液体を吐出して画像を記録する記録ヘッド21と、記録ヘッド21に供給する液体を収容可能な液体収容容器22と、記録ヘッド21及び液体収容容器22を搭載するキャリッジ23とを備える。キャリッジ23は筐体12に収容される。そのため、記録ヘッド21及び液体収容容器22は筐体12に収容される。
筐体12は、記録ヘッド21によって液体を吐出された媒体99が排出されるための排出口24を有する。筐体12において、排出口24が設けられる面が前面13である。画像を記録された媒体99は、排出口24を介して筐体12内から筐体12外に排出される。媒体99は、例えば筐体12の後面に開口する供給口を通じて筐体12内に供給される。すなわち、第1実施形態の記録装置11は、筐体12内において、筐体12の後面から前面13に向けて媒体99を搬送する。そのため、第1実施形態において、筐体12の後面から前面13に向かう方向が媒体99の搬送方向である。
筐体12は、その前面13に、開閉可能な前面カバー25を有する。前面カバー25は、筐体12の下面寄りとなる端部を軸に開閉可能である。図1における記録装置11においては、前面カバー25は閉じている。このときの前面カバー25は、排出口24を覆うとともに筐体12の前面13の少なくとも一部を構成する。前面カバー25を開くと、筐体12内が露出される。前面カバー25を開くことにより、排出口24から媒体99が排出可能となる。
筐体12は、その上面15に、開閉可能な上面カバー26を有する。上面カバー26は、筐体12の後面寄りとなる端部を軸に開閉可能である。図1における記録装置11においては、上面カバー26は閉じている。このときの上面カバー26は、筐体12の上面15の少なくとも一部を構成する。上面カバー26を開くと、筐体12内が露出される。記録装置11は、上面カバー26を開くことにより露出する開口を通じて媒体99を供給されてもよい。記録装置11は、筐体12に装着可能な媒体カセットから媒体99を供給されてもよい。
第1実施形態において、筐体12の前面13から後面に向かう方向が筐体12の奥行方向Yである。筐体12の奥行方向Yは、媒体99の搬送方向と反対方向となる。筐体12の前面13を正面に見たときに、右側に位置する側面が筐体12の右側面17であり、左側に位置する側面が筐体12の左側面である。筐体12の右側面17から筐体12の左側面に向かう方向が筐体12の幅方向Xである。筐体12の幅方向Xは、媒体99の幅方向と一致する。記録装置11は、通常、水平面上に配置された状態で使用される。このとき、筐体12の上面15から下面に向かう方向が鉛直方向Zとなる。
キャリッジ23は、筐体12内において幅方向Xに往復移動可能に設けられる。記録ヘッド21は、キャリッジ23とともに移動しながら液体を媒体99に吐出することによって、媒体99に画像を記録する。キャリッジ23は、例えば記録ヘッド21が記録を実行しない場合に、ホームポジションにおいて待機する。第1実施形態において、キャリッジ23のホームポジションは、幅方向Xにおいて筐体12の右側面17寄りとなる位置である。図1におけるキャリッジ23はホームポジションに位置する。キャリッジ23は、記録ヘッド21が媒体99に液体を吐出しない場合、すなわち記録装置11が待機状態である場合に、ホームポジションにおいて静止する。キャリッジ23のホームポジションは、幅方向Xにおいて筐体12の左側面寄りとなる位置とされてもよい。
筐体12は、筐体12内に位置する液体収容容器22を視認可能な開口30を有する。記録装置11は、開口30を介して、筐体12外から筐体12内を視認可能とされる。開口30は、筐体12を構成する複数の面のうち少なくとも1つの面に形成される。開口30は、筐体12の前面13、上面15、右側面17及び左側面のうち少なくとも1つの面に形成されることが好ましい。第1実施形態において、開口30は、筐体12の前面13及び上面15の2つの面にそれぞれ形成される。そのため、第1実施形態においては、筐体12の前面13に設けられる開口30を第1開口31、筐体12の上面15に設けられる開口30を第2開口32と称する。第2開口32は上面カバー26に形成される。
開口30は、筐体12において、記録ヘッド21が記録を実行しない場合にキャリッジ23が待機する位置であるホームポジションと対応する位置に形成される。すなわち、開口30は、幅方向Xにおいて筐体12の右側面17寄りとなる位置に形成される。これにより、記録装置11が待機状態である場合に、開口30を介して液体収容容器22を視認し易い。
第1開口31は、筐体12の前面13において、上面15寄り且つ右側面17寄りとなる位置に形成される。第1開口31は、前面13を正面に見た場合に、前面13において右上に位置する隅部分に形成される。第2開口32は、筐体12の上面15において、前面13寄り且つ右側面17寄りとなる位置に形成される。第2開口32は、上面15を正面に見た場合に、上面15において右下に位置する隅部分に形成される。
開口30は、筐体12の前面13、上面15に限らず、筐体12の後面、側面などに形成されてもよい。筐体12の側面に開口30が設けられる場合、その開口30を第3開口33と称する。ホームポジションが右側面17寄りに位置する場合、第3開口33は、右側面17及び左側面の2つの側面のうち、右側面17に設けられることが好ましい。ホームポジションが左側面寄りに位置する場合、第3開口33は、左側面に設けられることが好ましい。
第3開口33は、筐体12の右側面17において、例えば図1において2点鎖線で示す位置に形成される。第3開口33は、右側面17において、前面13寄り且つ上面15寄りとなる位置に形成される。第3開口33は、右側面17を正面に見た場合に、右側面17において左上に位置する隅部分に形成される。第3開口33が設けられる場合、第1開口31、第2開口32及び第3開口33は、前面13、上面15及び右側面17によって形成される筐体12の角部分の周辺に位置する。
開口30には、透明部材35が取り付けられる。透明部材35は、筐体12外から筐体12内を視認可能な程度の透明度を有する透明材料で形成される。透明部材35は、例えばプラスチック、ガラス、セラミックなどで形成される板状の部材である。開口30及び透明部材35は、液体収容容器22が収容する液体の残量を視認するための窓として機能する。開口30に透明部材35を取り付けることにより、筐体12外の塵埃が開口30を介して筐体12内に進入する虞を低減できる。第1実施形態において、透明部材35は、第1開口31、第2開口32のそれぞれに取り付けられる。第3開口33が設けられる場合は、第3開口33にも透明部材35が取り付けられる。
透明部材35は、開口30に対して着脱可能であることが好ましい。こうすると、例えば記録ヘッド21が吐出する液体の飛沫によって透明部材35が汚れた場合に、透明部材35を容易に清掃できる。
図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8及び図9に示すように、液体収容容器22は、液体を収容可能な容器本体41と、容器本体41に液体を注入可能な注入部42とを備える。容器本体41は、キャリッジ23に装着可能に構成される。容器本体41をキャリッジ23に装着することによって、容器本体41が収容する液体を記録ヘッド21に供給可能となる。
容器本体41は複数の面で構成される。第1実施形態における容器本体41は、前面43、後面44、上面45、下面46、右側面47及び左側面48の6つの面を有する。容器本体41は、容器本体41内を露出可能な開口48aを有する。第1実施形態の容器本体41において、幅方向Xにおいて右側面47と反対側に位置する部分、すなわち左側面48側に開口48aが形成される。
開口48aには、図3及び図9において2点鎖線で示すように、容器本体41内を封止する封止部材49が取り付けられる。そのため、容器本体41が開口48aを有する場合は、封止部材49が容器本体41の一面を構成する。第1実施形態において、封止部材49は、容器本体41の左側面48を構成する。
封止部材49は、例えばフィルム、シート、プレートなどで構成され、開口48aに溶着される。封止部材49は、開口48aに対して例えば熱溶着される。容器本体41は、開口48aに封止部材49が取り付けられることにより、液体を収容可能となる。開口48aは、容器本体41においてその上面45側、右側面47側など、その他の位置に形成されてもよい。容器本体41は開口48aを有していなくともよい。例えば、容器本体41は、封止部材49を有することなく液体を収容可能に形成されてもよい。容器本体41の前面43、後面44、上面45、下面46、右側面47及び左側面48は一体的に形成されてもよい。
図2に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の前面43、上面45及び右側面47を示す図である。図3に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の後面44、下面46及び左側面48を示す図である。図4に示す液体収容容器22の正面図は、容器本体41の前面43を示す図である。図5に示す液体収容容器22の背面図は、容器本体41の後面44を示す図である。図6に示す液体収容容器22の平面図は、容器本体41の上面45を示す図である。図7に示す液体収容容器22の底面図は、容器本体41の下面46を示す図である。図8に示す液体収容容器22の右側面図は、容器本体41の右側面47を示す図である。図9に示す液体収容容器22の左側面図は、容器本体41の左側面48を示す図である。
容器本体41の前面43、後面44、上面45、下面46、右側面47及び左側面48は、それぞれ筐体12の前面13、後面、上面15、下面、右側面17及び左側面に対応する面である。容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において、容器本体41の前面43は筐体12の前方を向く面である。容器本体41の後面44は筐体12の後方を向く面である。容器本体41の上面45は筐体12の上方を向く面である。容器本体41の下面46は筐体12の下方を向く面である。容器本体41の右側面47は筐体12の右側方を向く面である。容器本体41の左側面48は筐体12の左側方を向く面である。
第1実施形態において、容器本体41の前面43及び後面44は、筐体12の前面13及び後面と同様に、幅方向X及び鉛直方向Zに広がりを有する面である。容器本体41の上面45及び下面46は、筐体12の上面15及び下面と同様に、幅方向X及び奥行方向Yに広がりを有する面である。容器本体41の右側面47及び左側面48は、筐体12の右側面17及び左側面と同様に、奥行方向Y及び鉛直方向Zに広がりを有する面である。
注入部42は、筒状に設けられ、容器本体41の上面45から上方に向けて延びる。注入部42は、上面45において、前面43寄り且つ右側面47寄りとなる位置に設けられる。液体収容容器22は、液体を貯留する補充容器から注入部42を介して液体を補充される。補充容器は例えばボトルである。上面カバー26を開くと、液体収容容器22の注入部42が露出する。液体収容容器22は、キャリッジ23に搭載された状態で液体を補充可能とされる。注入部42は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合に、第2開口32から露出するように位置してもよい。こうすると、上面カバー26を開くことなく、第2開口32を介して注入部42から液体を注入できる。
容器本体41の上面45には、容器本体41内に向けて下方に凹む凹部45aが形成される。凹部45aは、上面45において、前面43寄りとなるその縁から、奥行方向Yにおいて中央よりも後面44寄りとなる位置に亘って形成される。凹部45aは、上面45において、右側面47寄りとなる位置に形成される。注入部42は、凹部45aから上方に向けて延びる。
容器本体41の少なくとも一部分は、収容する液体の残量を視認可能な透明度を有する透明材料で形成される。この透明材料は、透明部材35を形成する材料と同一の材料でもよいし、異なる材料でもよい。容器本体41において透明材料で形成された部分を介して、容器本体41が収容する液体の残量を視認できる。容器本体41において透明材料で形成された部分は、容器本体41が収容する液体の残量を視認可能な視認部50となる。
視認部50は、例えばプラスチック、ガラス、セラミックなどの透明材料で形成される。筐体12の開口30を介して容器本体41の視認部50を見ることにより、容器本体41が収容する液体の残量を筐体12外から視認できる。特に、記録装置11が待機状態である場合、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合に、開口30及び視認部50を介して容器本体41が収容する液体の残量を視認し易い。
開口30は、筐体12外から筐体12内に光を取り入れるための開口としても機能する。開口30を介して筐体12外から筐体12内に光が入射すると、筐体12内が照らされる。これにより、容器本体41が収容する液体の残量を視認し易くなる。特に、開口30を介して取り入れられる光が容器本体41内に入射すると、容器本体41が収容する液体の残量を一層視認し易くなる。
視認部50は、容器本体41において少なくとも1つの面に形成される。第1実施形態において、視認部50は、容器本体41の前面43及び上面45の2つの面にそれぞれ形成される。そのため、第1実施形態においては、容器本体41の前面43に設けられる視認部50を第1視認部51、容器本体41の上面45に設けられる視認部50を第2視認部52と称する。
第1視認部51は、容器本体41の前面43において、下面46寄り且つ左側面48寄りとなる位置に形成される。第2視認部52は、容器本体41の上面45において、前面43寄り且つ左側面48寄りとなる位置に形成される。第2視認部52は、上面45において、凹部45aと隣り合う位置に形成される。視認部50は、後面44、右側面47などに設けられてもよい。
視認部50は、容器本体41において、開口30が設けられる筐体12の面と対応する面に設けられることが好ましい。例えば、筐体12がその前面13に開口30を有する場合、視認部50は容器本体41の前面43に設けられることが好ましい。筐体12がその上面15に開口30を有する場合、視認部50は容器本体41の上面45に設けられることが好ましい。こうすると、開口30及び視認部50を介して、容器本体41が収容する液体の残量を視認し易くなる。
視認部50は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合に、開口30の位置と対応するように位置することが好ましい。例えば、第1視認部51は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合において筐体12の前方から第1開口31を見た際に、第1開口31と重なるように位置することが好ましい。すなわち、第1視認部51は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合において、奥行方向Yにおいて第1開口31と重なるように位置することが好ましい。
第2視認部52は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合において筐体12の上方から第2開口32を見た際に、第2開口32と重なるように位置することが好ましい。すなわち、第2視認部52は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合において、幅方向Xにおいて第2開口32と重なるように位置することが好ましい。こうすると、容器本体41が収容する液体の残量を一層視認し易くなる。
視認部50は、例えば容器本体41の右側面47に形成されてもよい。筐体12の右側面17に第3開口33が形成される場合、視認部50は、容器本体41の右側面47に形成されることが好ましい。第1実施形態において、容器本体41の右側面47に設けられる視認部50を第3視認部53と称する。第3視認部53は、例えば図2において2点鎖線で示す位置に形成される。第3視認部53は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合において筐体12の右側方から第3開口33を見た際に、第3開口33と重なるように位置することが好ましい。すなわち、第3視認部53は、キャリッジ23がホームポジションに位置する場合において、幅方向Xにおいて第3開口33と重なるように位置することが好ましい。
容器本体41は、その全体を透明材料で構成されてもよい。この場合、容器本体41全体が透明に形成されるため、容器本体41における全ての面が視認部50として機能する。こうすると、第1開口31、第2開口32及び第3開口33の何れからでも液体収容容器22が収容する液体の残量を視認できる。容器本体41の全体を透明に形成すると、開口30から入射する光が容器本体41内に到達し易くなり、容器本体41が収容する液体の残量を視認し易くなる。
次に、第1実施形態の液体収容容器22の作用及び効果について説明する。
(1)容器本体41の少なくとも一部分は、透明材料で形成される。そのため、容器本体41において透明材料で形成された部分を介して、容器本体41内を視認できる。容器本体41内を見ることにより、容器本体41に収容される液体を視認できる。したがって、上記第1実施形態によれば、容器本体41において透明材料で形成された部分を介して、容器本体41に収容される液体の残量を視認できる。
(2)筐体12外から筐体12の開口30を介して筐体12内を見ると、容器本体41の視認部50を視認できる。すなわち、筐体12の開口30を介して液体収容容器22が収容する液体の残量を筐体12外から視認できる。
(第2実施形態)
次に、液体収容容器22の第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点について主として説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と比較して、容器本体41の形状が異なる。
図10、図11、図12、図13、図14、図15及び図16に示すように、第2実施形態の容器本体41は傾斜面56を有する。すなわち、容器本体41を構成する複数の面のうち少なくとも1つの面が傾斜面56とされる。傾斜面56は、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において、下方から上方にかけて容器本体41の内部に向かうように傾斜する面である。すなわち、傾斜面56は、容器本体41において、上方を向く面である。傾斜面56は、容器本体41において上下に延びる。傾斜面56は、容器本体41において複数設けられてもよい。
容器本体41は、前面43、後面44、上面45、下面46、右側面47、左側面48を有する。図10に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の前面43、上面45及び右側面47を示す図である。図11に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の後面44、下面46及び左側面48を示す図である。図12に示す液体収容容器22の正面図は、容器本体41の前面43を示す図である。図13に示す液体収容容器22の背面図は、容器本体41の後面44を示す図である。図14に示す液体収容容器22の平面図は、容器本体41の上面45を示す図である。図15に示す液体収容容器22の右側面図は、容器本体41の右側面47を示す図である。図16に示す液体収容容器22の左側面図は、容器本体41の左側面48を示す図である。容器本体41の下面46は、第1実施形態における容器本体41の下面46と同様に、矩形状の平坦な面とされる。
傾斜面56は、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において容器本体41の前方及び上方を向く。そのため、第2実施形態において、傾斜面56は、前面43及び上面45により構成される。換言すると、傾斜面56は、前面43及び上面45を構成する。
第2実施形態における傾斜面56は、前面43と、上面45の一部分とを構成する。上面45は、幅方向X及び奥行方向Yに広がる水平な部分と、この水平な部分に対して傾斜する部分とを有する。上面45において傾斜する部分が、傾斜面56であり前面43でもある。傾斜面56は、上面45において容器本体41の前方寄りに位置する。凹部45aは、上面45において、幅方向X及び奥行方向Yに広がる水平な部分に位置する。
傾斜面56は、後面44、右側面47又は左側面48を構成するように設けられてもよい。傾斜面56は、後面44を構成する場合、容器本体41の後方及び上方を向く。傾斜面56は、右側面47を構成する場合、容器本体41の上方及び右側方を向く。傾斜面56は、左側面48を構成する場合、容器本体41の上方及び左側方を向く。
傾斜面56は、例えば前面43、上面45及び右側面47を構成するように設けられてもよい。この場合、傾斜面56は、容器本体41の前方、上方及び右側方を向くように傾斜する。このように、傾斜面56は、容器本体41において3つの方向を向くように傾斜する面としてもよい。傾斜面56を有する容器本体41の形状は任意に変更してよい。
傾斜面56は、容器本体41の前方、後方、右側方及び左側方のうちの少なくとも1つの方向と、上方とを向く面である。そのため、傾斜面56は、容器本体41に対して上方及び下方を除くその他の方向と、上方とから視認できる面である。第2実施形態において、傾斜面56は、容器本体41の前方及び上方から視認可能である。傾斜面56は、前面43、右側面47及び左側面48のうち少なくとも1つの面と、上面45とを構成することが好ましい。
傾斜面56の少なくとも一部分は、透明材料で形成される。そのため、傾斜面56には視認部50が設けられる。第2実施形態においては、傾斜面56においてその縁部分を除く領域が透明材料で形成される。これにより、傾斜面56を介して容器本体41内を視認できる。第2実施形態において、傾斜面56は前面43及び上面45を構成するため、傾斜面56に設けられる視認部50は、第1視認部51でもあり第2視認部52でもある。傾斜面56の全体を透明材料で形成してもよい。第2実施形態においては、第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
容器本体41が収容する液体の液面は、その液体の残量が減ることに伴って下降する。そのため、容器本体41が収容する液体の液面位置を見ると、その液体の残量を把握し易い。本明細書中において、液面位置とは、鉛直方向Zにおける液面の位置のことを指す。
容器本体41の前方から傾斜面56を見ると、傾斜面56に設けられる視認部50を介して液面位置を視認できる。これにより、例えば図12において、容器本体41が収容する液体の液面位置が傾斜面56において上方寄りに位置する場合、液体の残量が多いことを把握できる。図12において、液体の液面位置が傾斜面56において下方寄りに位置する場合、液体の残量が少ないことを把握できる。
容器本体41の上方から傾斜面56を見ると、傾斜面56に設けられる視認部50を介して液面の縁を視認できる。このとき、傾斜面56において液面の縁がどの位置にあるかを見ることにより、液面位置を視認できる。例えば図14において、容器本体41が収容する液体の液面の縁が傾斜面56において容器本体41の後方寄りに位置する場合、液体の液面位置が高い位置にあることを視認できる。すなわち、液体の残量が多いことを把握できる。図14において、液体の液面の縁が傾斜面56において容器本体41の前方寄りに位置する場合、液体の液面位置が低い位置にあることを視認できる。すなわち、液体の残量が少ないことを把握できる。
第2実施形態においては、容器本体41を上方から見ると、傾斜面56を視認できる。傾斜面56を見ると、傾斜面56に設けられる視認部50を介して容器本体41が収容する液体の液面位置を視認できる。これにより、容器本体41を前方から見た場合に限らず上方から見た場合でも、液体の残量を視認し易い。
視認部50には、容器本体41が収容する液体の残量を示す目盛57が設けられてもよい。目盛57は、塗料を用いて描いたり溝を彫ったりするなどして形成される。液体の液面位置と目盛57とを比較して見ると、液体の残量を視認し易い。
上記第2実施形態によれば、(1)及び(2)の効果に加えて以下の効果を得られる。
(3)傾斜面56は、下方から上方にかけて容器本体41の内部に向かうように傾斜する。そのため、容器本体41において、傾斜面56は上方を向く。傾斜面56が上方を向くことにより、容器本体41を上方から見る場合に傾斜面56を視認できる。傾斜面56が透明材料で形成されるため、容器本体41が収容する液体の液面位置を上方から傾斜面56を介して視認できる。液体の液面位置を見ることにより、液体の残量を視認できる。このように、上記第2実施形態によれば、容器本体41に収容される液体の残量を容器本体41の上方から視認し易くできる。
(第3実施形態)
次に、液体収容容器22の第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点について主として説明する。第3実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態と比較して、容器本体41の形状が異なる。
図17、図18、図19、図20、図21及び図22に示すように、第3実施形態の容器本体41は段差面59を有する。すなわち、容器本体41を構成する複数の面のうち少なくとも1つの面が段差面59とされる。段差面59は、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において下方から上方に向けて階段状をなす面である。段差面59は、容器本体41において上下に延びる。段差面59は、容器本体41において複数設けられてもよい。
容器本体41は、前面43、後面44、上面45、下面46、右側面47、左側面48を有する。図17に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の前面43、上面45及び右側面47を示す図である。図18に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の後面44、下面46及び左側面48を示す図である。図19に示す液体収容容器22の正面図は、容器本体41の前面43を示す図である。図20に示す液体収容容器22の平面図は、容器本体41の上面45を示す図である。図21に示す液体収容容器22の右側面図は、容器本体41の右側面47を示す図である。図22に示す液体収容容器22の左側面図は、容器本体41の左側面48を示す図である。容器本体41の後面44及び下面46は、第1実施形態における容器本体41の後面44及び下面46と同様に、矩形状の平坦な面とされる。
段差面59は、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において容器本体41の前方及び上方を向く。そのため、第3実施形態において、段差面59は、前面43及び上面45により構成される。換言すると、段差面59は、前面43及び上面45を構成する。第3実施形態の段差面59は、前面43と、上面45の一部分とを構成する。段差面59は、容器本体41において、奥行方向Yにおいて前面43の一部分と上面45の一部分とが交互に連続して並ぶことで形成される。これにより、段差面59は階段状をなす。
前面43は、下方から上方に向けて順に、第1前面431、第2前面432、第3前面433、第4前面434を有する。上面45は、奥行方向Yにおいて順に、第1上面451、第2上面452、第3上面453、第4上面454を有する。
段差面59は、第1前面431、第1上面451、第2前面432、第2上面452、第3前面433、第3上面453、第4前面434によって形成される。容器本体41において第1前面431、第1上面451、第2前面432、第2上面452、第3前面433、第3上面453、第4前面434の順に並ぶことにより、段差面59は階段状をなす。第4上面454には、注入部42及び凹部45aが設けられる。
段差面59は、後面44、右側面47又は左側面48を構成するように設けられてもよい。段差面59は、後面44を構成する場合、容器本体41の後方及び上方を向く。段差面59は、右側面47を構成する場合、容器本体41の上方及び右側方を向く。段差面59は、左側面48を構成する場合、容器本体41の上方及び左側方を向く。段差面59を有する容器本体41の形状は任意に変更してよい。
段差面59は、容器本体41の前方、後方、右側方及び左側方のうちの少なくとも1つの方向と、上方とを向く面である。そのため、段差面59は、容器本体41に対して上方及び下方を除くその他の方向と、上方とから視認できる面である。第3実施形態において、段差面59は、容器本体41の前方及び上方から視認可能である。段差面59は、前面43、右側面47及び左側面48のうち少なくとも1つの面と、上面45とを構成することが好ましい。
段差面59の少なくとも一部分は、透明材料で形成される。そのため、段差面59には視認部50が設けられる。第3実施形態においては、段差面59においてその縁部分を除く領域が透明材料で形成される。例えば、段差面59において、図17、図19及び図20において2点鎖線で示す部分が透明材料で形成される。これにより、段差面59を介して容器本体41内を視認可能となる。段差面59の全体を透明材料で形成してもよい。
視認部50は、段差面59において、第1前面431、第1上面451、第2前面432、第2上面452、第3前面433、第3上面453、第4前面434に亘って設けられる。第1前面431、第2前面432、第3前面433及び第4前面434に設けられる視認部50は、第1視認部51である。第1上面451、第2上面452及び第3上面453に設けられる視認部50は、第2視認部52である。そのため、視認部50は、段差面59において第1視認部51と第2視認部52とが交互に並ぶように形成される。第4上面454に視認部50を設けてもよい。第3実施形態においては、第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
図19に示すように、容器本体41の前方から段差面59を見ると、第1前面431、第2前面432、第3前面433及び第4前面434が下方から上方に向けて連続して並ぶように見える。そのため、第1前面431、第2前面432、第3前面433及び第4前面434にそれぞれ設けられる第1視認部51が上下に連続して並ぶように見える。このとき、第1視認部51を介して、容器本体41が収容する液体の液面位置を視認できる。これにより、図19において、容器本体41が収容する液体の液面位置が段差面59において上方寄りに位置する場合、液体の残量が多いことを把握できる。図19において、液体の液面位置が段差面59において下方寄りに位置する場合、液体の残量が少ないことを把握できる。
図20に示すように、容器本体41の上方から段差面59を見ると、第1上面451、第2上面452、第3上面453及び第4上面454が奥行方向Yにおいて連続して並ぶように見える。そのため、第1上面451、第2上面452及び第3上面453にそれぞれ設けられる第2視認部52が奥行方向Yに連続して並ぶように見える。このとき、容器本体41が収容する液体の残量に応じて、第2視認部52を介して容器本体41内を見たときの液体の見え方が異なる。
容器本体41が収容する液体の残量が多い場合、例えば液面位置が第3上面453よりも高い位置にある場合、第1上面451、第2上面452、第3上面453と、液面位置との鉛直方向Zにおける距離がそれぞれほぼ同じとなる。そのため、第1上面451、第2上面452、第3上面453の第2視認部52を介して容器本体41内を見たときの液体の見え方が一様となる。すなわち、第2視認部52を介して容器本体41内を見たときの液体の見え方が一様となる場合に、容器本体41において液面位置が高い位置にあることを視認できる。
容器本体41が収容する液体の残量が少ない場合、例えば液面位置が第1上面451よりも低い位置にある場合、第1上面451、第2上面452、第3上面453と、液面位置との鉛直方向Zにおける距離がそれぞれ異なる。具体的には、鉛直方向Zにおいて、第1上面451と液面位置との距離は、第2上面452と液面位置との距離よりも短くなる。鉛直方向Zにおいて、第2上面452と液面位置との距離は、第3上面453と液面位置との距離よりも短くなる。
通常、第2視認部52と液面位置との距離が長くなるほど、第2視認部52を介して容器本体41内を見たときの液体の視認性が低下する。そのため、液体の残量が少ない場合、第1上面451の第2視認部52を介する液体の視認性は高い一方で、第3上面453の第2視認部52を介する液体の視認性は低くなる。すなわち、液体の残量が少ない場合、第2視認部52を介して視認される液体の視認性が奥行方向Yに向かうにつれて低くなる。このようにして、容器本体41において液面位置が低い位置にあることを視認できる。
上述したように、第2視認部52を介して容器本体41内を見たときの液体の見え方の違いによって、液体の液面位置を視認できる。すなわち、容器本体41を前方から見た場合に限らず上方から見た場合でも、段差面59を介して液体の液面位置を視認できる。
上記第3実施形態によれば、(1)及び(2)の効果に加えて以下の効果を得られる。
(4)段差面59が下方から上方にかけて階段状をなすため、上方から容器本体41を見る場合に段差面59を視認できる。段差面59が透明材料で形成されることにより、容器本体41が収容する液体の液面位置を上方から段差面59を介して視認できる。このように、上記第3実施形態によれば、容器本体41に収容される液体の残量を視認し易くできる。
(第4実施形態)
次に、液体収容容器22の第4実施形態について示す。第4実施形態においては、第1実施形態から第3実施形態と異なる点について主として説明する。
図23、図24、図25、図26、図27及び図28に示すように、第4実施形態の容器本体41は柱61を有する。柱61は、容器本体41内に位置し、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において上下に延びるように設けられる。第4実施形態において、柱61は円錐台状に形成される。柱61は、円錐台状に限らず角錐台状でもよい。柱61は、円錐状、角錐状でもよいし、円柱状、角柱状でもよい。柱61の形状は任意に変更してよい。
柱61は、容器本体41の内底面から上方に向けて延びる。第4実施形態の柱61は、容器本体41の下面46の一部が容器本体41内に向けて凹むようにして形成される。柱61は、視認部50を介して視認可能な位置に位置する。第4実施形態において、柱61は、容器本体41内において、前面43寄り且つ左側面48寄りに位置する。柱61は、奥行方向Yにおいて第1視認部51と重なるように位置する。すなわち、柱61は、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51を介して柱61を視認できる。
柱61は鉛直方向Zにおいて第2視認部52と重なるように位置する。すなわち、柱61は、容器本体41を上方から見た場合に第2視認部52と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を上方から見た場合に第2視認部52を介して柱61を視認できる。
柱61は、第1視認部51及び第2視認部52を介してその外形が把握できる程度の大きさであることが好ましい。換言すると、第1視認部51、第2視認部52は、柱61の外形を把握できる程度の大きさであることが好ましい。第3実施形態における第1視認部51は、前面43において鉛直方向Zに延びる長方形状をなす。第2視認部52は、上面45において正方形状をなす。第4実施形態においては、第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
視認部50を介して容器本体41内を見ると、液体と柱61とを視認できる。このとき、容器本体41内において、柱61の一部分が液体の液面から突出している。液面から突出する柱61の突出量は、液体の液面位置によって変わる。そのため、液体の液面から突出する柱61の突出量を見ると、液体の残量を視認し易い。
容器本体41を前方から見ると、第1視認部51を介して液体と柱61とを視認できる。第1視認部51を介して視認される柱61の突出量が小さい場合、すなわち柱61の上端部分である先端部分だけが液面から突出する場合、液体の液面位置が高いことを視認できる。これにより、液体の残量が多いことを視認できる。
第1視認部51を介して視認される柱61の突出量が大きい場合、すなわち柱61の先端とは反対側の基端寄りとなる部分が液面から突出する場合、液体の液面位置が低いことを視認できる。これにより、液体の残量が少ないことを視認できる。このように、容器本体41内に柱61を設けることによって、液体の残量を視認し易くできる。
柱61は錐台状又は錐体状に形成するとよい。こうすると、容器本体41を上方から見る場合においても、液体の残量を視認し易くなる。容器本体41を上方から見ると、第2視認部52を介して液体と柱61とを視認できる。液体の残量が多い場合、すなわち液面位置が高い場合、柱61は、径が小さいその先端部分だけが液面から突出する。そのため、第2視認部52を介して視認される柱61の面積量が小さい。これにより、柱61の突出量が小さいことを視認できる。
液体の残量が少ない場合、すなわち液面位置が低い場合、柱61は、径が大きいその基端寄りの部分が液面から突出する。そのため、第2視認部52を介して視認される柱61の面積量が大きい。これにより、柱61の突出量が大きいことを視認できる。第2視認部52を介して、液面から突出する柱61の突出量を見ることにより、液面位置を視認できる。液面位置を見ることによって、液体の残量を把握できる。
視認部50を介して容器本体41内を見たときに、柱61が液面から突出していない場合がある。この場合、柱61の先端よりも液面位置の方が高い位置にある。そのため、柱61が液面から突出していない場合、液体の残量が多いことを視認できる。
柱61の内部に例えばLEDである発光体62を配置してもよい。こうすると、発光体62の発光により柱61がその内部から照らされることによって、柱61の突出量を視認し易くなる。
柱61には、目盛57が設けられてもよい。目盛57は、柱61の周面に沿って形成されるとよい。柱61に目盛57を設けることにより、液体の残量を視認し易くなる。
上記第4実施形態によれば、(1)及び(2)の効果に加えて以下の効果を得られる。
(5)視認部50を介して容器本体41内を見ると、容器本体41が収容する液体の液面から突出する柱61の突出量を視認できる。柱61の突出量が大きい場合、液体の残量が少ないことを視認できる。柱61の突出量が小さい場合、液体の残量が多いことを視認できる。このように、柱61を設けることによって、液体の残量を視認し易くできる。
(第5実施形態)
次に、液体収容容器22の第5実施形態について示す。第5実施形態においては、第1実施形態から第4実施形態と異なる点について主として説明する。
図29、図30、図31及び図32に示すように、第5実施形態の容器本体41は仕切板64を有する。仕切板64は、容器本体41内に位置し、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において上下に延びるように設けられる。仕切板64は、容器本体41内を仕切る。仕切板64は、容器本体41の前方から後方にかけて、下方から上方に向かうように延びる。そのため、仕切板64は、容器本体41の前面43、後面44、上面45、下面46に対して傾斜している。仕切板64は、その表面が上方を向くように傾斜しているともいえる。
仕切板64は、容器本体41の内底面から上方に向けて延びる。仕切板64は、視認部50を介して視認可能な位置に位置する。第5実施形態において、仕切板64は、容器本体41内において左側面48寄りに位置する。
仕切板64は、奥行方向Yにおいて第1視認部51と重なるように位置する。すなわち、仕切板64は、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51を介して仕切板64を視認できる。
仕切板64は鉛直方向Zにおいて第2視認部52と重なるように位置する。すなわち、仕切板64は、容器本体41を上方から見た場合に第2視認部52と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を上方から見た場合に第2視認部52を介して仕切板64を視認できる。
第5実施形態における第1視認部51は、前面43において鉛直方向Zに延びる長方形状をなす。第2視認部52は、上面45において奥行方向Yに延びる長方形状をなす。第5実施形態においては、第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
視認部50を介して容器本体41内を見ると、液体と仕切板64とを視認できる。このとき、容器本体41内において、仕切板64の一部分が液体の液面から突出している。液面から突出する仕切板64の突出量は、その液面位置によって変わる。そのため、液体の液面から突出する仕切板64の突出量を見ると、液体の残量を視認し易い。
容器本体41を前方から見ると、第1視認部51を介して液体と仕切板64とを視認できる。第1視認部51を介して視認される仕切板64の突出量が小さい場合、液体の液面位置が高いことを視認できる。これにより、液体の残量が多いことを視認できる。
第1視認部51を介して視認される仕切板64の突出量が大きい場合、液体の液面位置が低いことを視認できる。これにより、液体の残量が少ないことを視認できる。このように、容器本体41内に仕切板64を設けることによって、液体の残量を視認し易くできる。すなわち、仕切板64は、第4実施形態における柱61と同様に、液体の残量を視認し易くするための部材である。
容器本体41を上方から見ると、第2視認部52を介して液体と仕切板64とを視認できる。このとき、仕切板64の表面が上方を向くため、仕切板64上において液体の縁を視認できる。仕切板64上において液面の縁がどの位置にあるかを見ることにより、液面位置を視認できる。換言すると、仕切板64上において液体の縁がどの位置にあるかを見ることにより、液面から突出する仕切板64の突出量を視認できる。
図32において、容器本体41が収容する液体の液面の縁が仕切板64上において容器本体41の後方寄りに位置する場合、液体の液面位置が高い位置にあることを視認できる。このとき、液面から突出する仕切板64の突出量が少ないことを視認できる。すなわち、液体の残量が多いことを把握できる。
図32において、液体の液面の縁が仕切板64上において容器本体41の前方寄りに位置する場合、液体の液面位置が低い位置にあることを視認できる。このとき、液面から突出する仕切板64の突出量が多いことを視認できる。すなわち、液体の残量が少ないことを把握できる。
仕切板64には、目盛57が設けられてもよい。仕切板64に目盛57を設けると、液体の残量を視認し易くなる。
第5実施形態によれば、(1)及び(2)の効果に加えて以下の効果を得られる。
(6)視認部50を介して容器本体41内を見ると、容器本体41が収容する液体の液面から突出する仕切板の突出量を視認できる。仕切板の突出量が大きい場合、液体の残量が少ないことを視認できる。仕切板の突出量が小さい場合、液体の残量が多いことを視認できる。このように、仕切板を設けることによって、液体の残量を視認し易くできる。
(第6実施形態)
次に、液体収容容器22の第6実施形態について説明する。第6実施形態においては、第1実施形態から第5実施形態と異なる点について主として説明する。
図33、図34、図35及び図36に示すように、第6実施形態の容器本体41は仕切板66を有する。仕切板66は、容器本体41内に位置し、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において上下に延びるように設けられる。仕切板66は、第1視認部51を介して視認可能な位置に位置する。仕切板66は、奥行方向Yにおいて第1視認部51と重なるように位置する。すなわち、仕切板66は、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51を介して仕切板66を視認できる。
第6実施形態の仕切板66は、第1視認部51と一体的に形成される。そのため、仕切板66は、第1視認部51と同様に、ガラス、プラスチック、セラミックなどの透明材料で形成される。第6実施形態においては、第2視認部52及び第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
図37及び図38に示すように、第1視認部51は、容器本体41の前面43を構成する表面67と、その反対側の裏面68とを有する。仕切板66は、第1視認部51の裏面68からアーチ状をなすように湾曲して延びる。図37は、図35のC−C’部分及び図36のD−D’部分における、図35のA−A切断部端面図である。図38は、図35のC−C’部分及び図36のD−D’部分における、図35のB−B切断部端面図である。
仕切板66は、第1視認部51の裏面68において鉛直方向Zに延びる。鉛直方向Zにおいて、仕切板66の長さは、第1視認部51の長さと同等である。仕切板66は、幅方向Xにおいてアーチ状をなす。仕切板66は、容器本体41の上方又は下方から見た場合において半円状をなすように湾曲する。仕切板66は、第1視認部51の裏面68において、幅方向Xの中央寄りに位置する。そのため、幅方向Xにおいて、仕切板66の長さは、第1視認部51の長さよりも短い。
上下に延びる仕切板66の上端及び下端は開放されている。すなわち、第1視認部51及び仕切板66は、容器本体41内において、上下に延びる筒形状を形成する。第1視認部51及び仕切板66によって形成される空間Sには、容器本体41が収容する液体が流れる。この空間Sは容器本体41内の空間の一部である。そのため、仕切板66は容器本体41内を仕切る。
視認部50を介して容器本体41内を見ると、液体と仕切板66とを視認できる。このとき、容器本体41内において、仕切板66の一部分が液体の液面から突出している。液面から突出する仕切板66の突出量は、その液面位置によって変わる。そのため、液体の液面から突出する仕切板66の突出量を見ると、液体の残量を視認し易い。
仕切板66において空間Sに面するその内周面69に、例えばシボ加工を施してもよい。シボ加工を施した透明材料の表面では、光が反射され易くなる。仕切板66の内周面69においては、シボ加工を施すことによって、その透明度が低下する。これにより、仕切板66の内周面69は、光を反射し易くなる。
図33、図34、図35、図36、図37及び図38に示すように、仕切板66は、容器本体41内において、視認部50が設けられる面、すなわち前面43寄りとなる位置に位置する。そのため、容器本体41内において、視認部50が設けられる面と仕切板66との距離は、視認部50が設けられる面とは反対側の面と仕切板66との距離よりも短い。具体的には、容器本体41内において、前面43と仕切板66との距離は、後面44と仕切板66との距離よりも短い。
第1視認部51を介して容器本体41内を見る際、容器本体41内に入射した光が容器本体41内で反射することにより、容器本体41が収容する液体の残量を視認できる。一般的に、光の強度は、光源からの距離が長くなるほど小さくなる。そのため、容器本体41内において第1視認部51から入射した光が反射するまでの距離が短いほど、その反射する光の強度が大きくなる。すなわち、容器本体41内において第1視認部51から入射した光が反射するまでの距離が短いほど、容器本体41内から容器本体41外に向けて第1視認部51を透過する光の強度が大きくなる。このため、仕切板66は、容器本体41内において視認部50に近い位置に配置することが好ましい。こうすると、仕切板66と視認部50との間に位置する液体の液面位置が視認し易くなる。その結果、液体の残量を視認し易くなる。
第6実施形態において、第1視認部51から容器本体41内に入射する光の一部は、仕切板66の内周面69において反射する。そのため、仕切板66が前面43寄りに位置することにより、仕切板66と第1視認部51との間に位置する液体、すなわち空間Sに位置する液体の液面位置が視認し易くなる。
仕切板66は、透明材料で形成されていなくともよく、その他の材料で形成されてもよい。仕切板66が光を反射し易い材料で形成される場合、内周面69におけるシボ加工が不要となる。仕切板66は、第1視認部51と一体的に形成されていなくともよく、第1視認部51とは別に形成されてもよい。この場合、仕切板66は、図38において2点鎖線で示す部分を境に、第1視認部51とは別に形成される。
仕切板66が透明材料で形成されている場合であっても、その内周面69にシボ加工を施していなくともよい。現実的に、透過率100%の材料で仕切板66を形成することは難しい。そのため、透明材料からなる仕切板66を第1視認部51寄りに配置すると、その内周面69で少なからず光が反射する。容器本体41内に仕切板66を設けることにより、容器本体41内に仕切板66を設けない場合よりも、液体の残量を視認し易くできる。
第1視認部51には、目盛57が設けられてもよい。第1視認部51に目盛57を設けると、液体の残量を視認し易くなる。目盛57は、容器本体41を前方から見たときに、仕切板66と重なる位置に形成するとよい。
第6実施形態によれば、(1)、(2)及び(6)の効果に加えて以下の効果を得られる。
(7)容器本体41内において、仕切板は、視認部50が設けられる面寄りに配置される。そのため、仕切板は、視認部50寄りとなる位置で、視認部50から入射する光を反射する。これにより、液体の残量を視認し易くできる。
(第7実施形態)
次に、液体収容容器22の第7実施形態について説明する。第7実施形態においては、第1実施形態から第6実施形態と異なる点について主として説明する。
図39、図40及び図41に示すように、第7実施形態の容器本体41は仕切板71を有する。第7実施形態においては、その仕切板71の大きさが第6実施形態の仕切板66と異なるのみで、その他の構成については第6実施形態と同一である。
仕切板71は、容器本体41内において、第1視認部51寄りとなる位置に位置する。鉛直方向Zにおいて、仕切板71の長さは、第1視認部51の長さと同等である。仕切板71は、幅方向Xにおいてアーチ状をなす。すなわち、仕切板71は、容器本体41の上方又は下方から見た場合において半円状をなすように湾曲する。幅方向Xにおいて、仕切板71の長さは、第1視認部51の長さと同等である。そのため、幅方向Xにおいて、第7実施形態における仕切板71の長さは、第6実施形態における仕切板66の長さよりも長い。これに伴い、第7実施形態においてアーチ状に湾曲する仕切板71の曲率は、第6実施形態においてアーチ状に湾曲する仕切板66の曲率よりも小さい。
仕切板71は、第1視認部51の幅方向Xにおける両端部分から延びるように設けられる。そのため、第1視認部51と仕切板71とによって形成される筒形状は、容器本体41の上方又は下方から見たときにD字型をなす。
第7実施形態によれば、第6実施形態と同様の効果を得られる。すなわち、第7実施形態によれば、(1)、(2)、(6)及び(7)の効果を得られる。
(第8実施形態)
次に、液体収容容器22の第8実施形態について示す。第8実施形態においては、第1実施形態と異なる点について主として説明する。
図42、図43、図44及び図45に示すように、第8実施形態の容器本体41は仕切板73を有する。仕切板73は、容器本体41内に位置し、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において上下に延びるように設けられる。仕切板73は、容器本体41内を仕切る。仕切板73は、容器本体41の内底面から上方に向けて延びるように設けられる。
仕切板73は、第1視認部51を介して視認可能な位置に位置する。仕切板73は、奥行方向Yにおいて第1視認部51と重なるように位置する。すなわち、仕切板73は、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51を介して仕切板66を視認できる。第8実施形態においては、第2視認部52及び第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
視認部50を介して容器本体41内を見ると、液体と仕切板73とを視認できる。このとき、容器本体41内において、仕切板73の一部分が液体の液面から突出している。液面から突出する仕切板73の突出量は、その液面位置によって変わる。そのため、液体の液面から突出する仕切板73の突出量を見ると、液体の残量を視認し易い。
容器本体41を前方から見ると、第1視認部51を介して液体と仕切板73とを視認できる。第1視認部51を介して視認される仕切板73の突出量が小さい場合、液体の液面位置が高いことを視認できる。これにより、液体の残量が多いことを視認できる。
第1視認部51を介して視認される仕切板73の突出量が大きい場合、液体の液面位置が低いことを視認できる。これにより、液体の残量が少ないことを視認できる。このように、容器本体41内に仕切板73を設けることによって、液体の残量を視認し易くできる。
仕切板73は、容器本体41内において、視認部50が設けられる面、すなわち前面43寄りとなる位置に位置する。そのため、容器本体41内において、視認部50が設けられる面と仕切板73との距離は、視認部50が設けられる面とは反対側の面と仕切板73との距離よりも短い。具体的には、容器本体41内において、前面43と仕切板73との距離は、後面44と仕切板73との距離よりも短い。
第1視認部51から容器本体41内に入射する光の一部は、仕切板73において反射する。そのため、仕切板73が前面43寄りに位置することにより、仕切板73と第1視認部51との間に位置する液体の液面位置が視認し易くなる。
第8実施形態の仕切板73は、第1視認部51から入射する光を反射し易いように、例えば白色のプラスチック材料で形成される。こうすると、仕切板73と視認部50との間に位置する液体の液面位置が一層視認し易くなる。
図42、図44及び図46に示すように、仕切板73には溝74が形成される。図46は図44のF−F’部分及び図45のG−G’部分における、図44のE−E切断部端面図である。溝74は、仕切板73において、視認部50寄りとなる面に形成される。すなわち、溝74は、仕切板73において、第1視認部51を介して視認される面に形成される。溝74は、仕切板73において、蛇行しながら鉛直方向Zに延びるように形成される。溝74の形状は任意に変更してよい。溝74は、仕切板73において、幅方向Xに亘って複数形成される。溝74を設けることにより、仕切板73に付着した液体が下方に流れ易くなる。
第1視認部51を介して容器本体41内を見る際、仕切板73の表面に液体が付着していると、液面から突出する仕切板73の突出量を視認し難くなる。すなわち、液体の液面位置を視認し難くなる。そのため、仕切板73に溝74を設けることによって、仕切板73の表面に液体が残留することを抑制する。これにより、液体の液面位置が視認し難くなることが抑制される。その結果、液体の残量を視認し易くなる。
第1視認部51には、目盛57が設けられてもよい。第1視認部51に目盛57を設けると、液体の残量を視認し易くなる。目盛57は、容器本体41を前方から見たときに、仕切板73と重なる位置に形成するとよい。
第8実施形態によれば、(1)、(2)、(6)及び(7)の効果を得られる。
(第9実施形態)
次に、液体収容容器22の第9実施形態について示す。第9実施形態においては、第1実施形態から第8実施形態と異なる点について主として説明する。
図47、図48、図49及び図50に示すように、第9実施形態の容器本体41は、仕切板76を有する。仕切板76は、容器本体41内に位置し、容器本体41がキャリッジ23に装着された状態において上下に延びるように設けられる。仕切板76は、容器本体41内を仕切る。仕切板76は、容器本体41の内底面に設けられる。
仕切板76は、第1視認部51を介して視認可能な位置に位置する。仕切板76は、奥行方向Yにおいて第1視認部51と重なるように位置する。すなわち、仕切板76は、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51と重なるように位置する。こうすると、容器本体41を前方から見た場合に第1視認部51を介して仕切板76を視認できる。第9実施形態においては、第2視認部52及び第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
仕切板76は、容器本体41内において、視認部50が設けられる面、すなわち前面43寄りとなる位置に配置される。そのため、容器本体41内において、視認部50が設けられる面と仕切板76との距離は、視認部50が設けられる面と仕切板76とは反対側の面との距離よりも短い。具体的には、容器本体41内において、前面43と仕切板76との距離は、後面44と仕切板76との距離よりも短い。
第9実施形態において、第1視認部51から容器本体41内に入射する光の一部は、仕切板76において反射する。そのため、仕切板76が前面43寄りに位置することにより、仕切板76と第1視認部51との間に位置する液体の液面位置が視認し易くなる。
仕切板76は、幅方向Xにおける長さと比べて、鉛直方向Zにおける長さが短くなるように形成されている。そのため、第1視認部51を介して容器本体41内を見ると、容器本体41が収容する液体の残量によっては、仕切板76が液面から突出しない場合がある。
仕切板76は、容器本体41が収容する液体の残量が僅少になった場合に、その上端が液面から突出する。液体の液面位置が仕切板76の上端の位置を下回った際に、仕切板76を視認できる。すなわち、第1視認部51を介して仕切板76を視認できたことを以って、液体の残量が少ないと視認できる。仕切板76を視認できない場合は、液体の残量が多いと視認できる。
第9実施形態によれば、(1)、(2)、(6)及び(7)の効果を得られる。
(第10実施形態)
次に、液体収容容器22の第10実施形態について示す。第10実施形態においては、第1実施形態から第9実施形態と異なる点について主として説明する。
図51及び図52に示すように、第10実施形態の容器本体41は、目盛帯78を有する。目盛帯78は、目盛57を有するシート状の部材である。目盛帯78は、第1視認部51に取り付けられる。目盛帯78は、第1視認部51において、容器本体41の左側面48寄りに位置する。目盛帯78は、第1視認部51において、右側面47寄りに位置してもよい。目盛帯78は、第1視認部51において、前面13を構成する側の面(表面67)、容器本体41内に位置する側の面(裏面68)の何れに取り付けられてもよい。
目盛帯78は、鉛直方向Zに延びる長方形状をなす。鉛直方向Zにおいて、目盛帯78の長さは、第1視認部51の長さとほぼ同じである。幅方向Xにおいて、目盛帯78の長さは、第1視認部51の長さよりも短い。第10実施形態においては、第2視認部52及び第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。目盛帯78は、前面43において第1視認部51を除く領域に取り付けられてもよい。この場合、目盛帯78は、第1視認部51と幅方向Xにおいて隣り合うように位置することが好ましい。例えば、目盛帯78は、図52において2点鎖線で示す位置に位置してもよい。
第1視認部51を介して液体の液面位置を見る際に、目盛帯78を併せて見ることにより、液体の残量を視認し易い。
第10実施形態によれば、(1)及び(2)の効果を得られる。
(第11実施形態)
次に、液体収容容器22の第11実施形態について示す。第11実施形態においては、第1実施形態から第10実施形態と異なる点について主として説明する。
図53及び図54に示すように、第11実施形態の容器本体41は、収容する液体の残量を表示するための目盛57を有する。目盛57は、第1視認部51に形成される。目盛57の表示は任意に変更してよい。例えば、目盛57は、表示の間隔が大きい大目盛57aと、表示の間隔が小さい小目盛57bとを有してもよい。第11実施形態においては、第2視認部52及び第3視認部53を設けてもよいし設けなくともよい。
第1視認部51を介して液体の液面位置を見る際に、目盛57を併せて見ることにより、液体の残量を視認し易い。
第11実施形態によれば、(1)及び(2)の効果を得られる。
(第12実施形態)
次に、液体収容容器22の第12実施形態について示す。第12実施形態においては、第1実施形態から第11実施形態と異なる点について主として説明する。
図55、図56、図57、図58、図59及び図60に示すように、第12実施形態の液体収容容器22は、注入部42を複数有する。第12実施形態の液体収容容器22は、複数の液体を収容可能に構成される。液体収容容器22は、例えば4種類の液体を収容可能とされる。容器本体41は、4種類の液体をそれぞれ個別に収容可能とされる。注入部42は、それぞれ異なる種別の液体を容器本体41内に注入するために複数設けられる。
図54に示す液体収容容器22の斜視図は、容器本体41の前面43、上面45及び右側面47を示す図である。図55に示す液体収容容器22の正面図は、容器本体41の前面43を示す図である。図56に示す液体収容容器22の背面図は、容器本体41の後面44を示す図である。図57に示す液体収容容器22の平面図は、容器本体41の上面45を示す図である。図58に示す液体収容容器22の底面図は、容器本体41の下面46を示す図である。図59に示す液体収容容器22の右側面図は、容器本体41の右側面47を示す図である。第12実施形態における容器本体41の左側面48は、右側面47と対称的な形状である。
容器本体41は、収容する液体の残量を視認するための視認部50を複数有する。容器本体41は、その前面43に4つの視認部50を有する。そのため、容器本体41は、4つの第1視認部51を有する。4つの第1視認部51は、前面43において幅方向Xに並ぶ。第12実施形態においては、第2視認部52を設けてもよいし設けなくともよい。
第1視認部51には、それぞれ目盛57が形成される。これにより、複数の液体の残量を視認できる。
容器本体41は、収容する液体を識別するための識別マーク81を有する。識別マーク81は、視認部50の数に対応して設けられる。第12実施形態において、識別マーク81は、第1視認部51の上部に位置する。複数の識別マーク81は、幅方向Xにおいて左側面48側から右側面47側に向けて順に、例えば「C」、「M」、「Y」、「K」と文字を表示する。「C」は、シアンを示す。「M」は、マゼンタを示す。「Y」はイエローを示す。「K」はブラックを示す。そのため、第12実施形態の容器本体41は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを収容する。
識別マーク81は、前面43において第1視認部51が設けられる部分以外に形成されてもよい。識別マーク81は、上面45に形成されてもよい。識別マーク81は、第1視認部51との対応が分かるように位置していればよい。
第12実施形態によれば、(1)及び(2)の効果を得られる。
上記第1実施形態から上記第12実施形態は、以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記第1実施形態から上記第12実施形態は任意に組み合わせてもよい。また、上記第1実施形態から上記第12実施形態に含まれる構成と下記変更例に含まれる構成とを任意に組み合わせてもよいし、下記変更例に含まれる構成同士を任意に組み合わせてもよい。
・注入部42は、容器本体41の前面43、後面44などに位置してもよい。注入部42の位置は任意に変更してよい。
・注入部42は、円筒状に限らない。注入部42の形状は任意に変更してよい。
・容器本体41は凹部45aを備えなくともよい。
・液体収容容器22は、注入部42を覆うキャップを備えてもよい。
・開口30の形状は、視認部50の形状に応じて任意に変更してよい。
・記録ヘッド21は、幅方向Xに移動可能とされるシリアルヘッドタイプに限らず、幅方向Xに長尺に設けられるラインヘッドタイプでもよい。
・媒体99は、用紙に限らず、布帛、プラスチックフィルム、金属フィルムなどでもよい。
・キャリッジ23は、一の液体を収容可能な液体収容容器22を複数搭載してもよい。この場合、複数の液体収容容器22は、それぞれ種別の異なる液体を収容する。
・記録ヘッド21が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などでもよい。例えば、記録ヘッド21が液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材または色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射してもよい。