JP2019141245A - 粒子線照射システム、粒子線照射システムの制御装置、及び粒子線照射システムの制御方法 - Google Patents

粒子線照射システム、粒子線照射システムの制御装置、及び粒子線照射システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粒子線の照射中にビーム輸送系の途中における粒子線を測定可能な粒子線照射システムを提供する。【解決手段】本実施形態による粒子線照射システムは、粒子線を加速する加速装置と、加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、ビーム輸送系に設けられ、粒子線の照射装置への輸送を停止可能である粒子線遮断装置と、加速装置のビーム輸送系への出射口と粒子線遮断装置との間のビーム輸送系に設けられ、粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、粒子線照射システム、粒子線照射システムの制御装置、及び粒子線照射システムの制御方法に関する。
加速した粒子線をビーム輸送系により粒子線照射装置まで輸送する粒子線照射システムが知られている。この粒子線照射システムでは、輸送中の粒子線のサイズ、線量等を確認するための粒子線モニタが設けられている。この粒子線モニタにより、照射対象への照射を開始する前に、粒子線の特性がテストされ、安全に粒子線の照射が行えることを担保している。一方で、粒子線モニタは、粒子線の特性に影響を与えてしまう恐れがあるので、照射対象への照射中にはビーム軸上から退避させられる。このような粒子線モニタの使用方法では、照射中の粒子線の状態を確認できないため、何らかの要因で粒子線の特性が変化した場合に対応できなくなってしまう。
このため、粒子線への影響を抑制するために、照射対象の直前におけるビーム輸送系内の位置に粒子線モニタを設け、照射中にも退避させずに測定を継続させることも行われている。この場合、照射中のビーム状態に変化があると、粒子線の軌道を偏向する電磁石によりビーム輸送系の途中から粒子線をビームダンプが配置される分岐経路に向けて分岐させ、分岐経路内の粒子線モニタにより粒子線の特性を測定する技術が知られている。ところが、粒子線の照射中にはビーム輸送系の途中までの粒子線の測定を行うことができず、粒子線の照射中におけるビーム輸送系の途中までの粒子線の状態を確認することが困難となってしまう。また、分岐経路内の粒子線モニタによる測定では、偏向電磁石による偏向の影響を受けた粒子線の特性が測定され、粒子線の特性が変更されてしまう恐れがある。
特許第5074915号公報
発明が解決しようとする課題は、粒子線の照射中にビーム輸送系の途中における粒子線を測定可能な粒子線照射システムを提供することである。
本実施形態による粒子線照射システムは、
粒子線を加速する加速装置と、
前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、
前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、
前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を停止可能である粒子線遮断装置と、
前記加速装置の前記ビーム輸送系への出射口と前記粒子線遮断装置との間のビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、
を備える。
本実施形態による粒子線照射システムの制御装置は、
粒子線を加速する加速装置と、前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、前記加速装置の前記ビーム輸送系への出射口と前記粒子線遮断装置との間のビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、を備える粒子線照射システムの制御装置であって、
制御装置は、前記モニタの測定値が所定の範囲内である場合に、前記粒子線遮断装置に前記照射装置へビームを輸送する側に前記粒子線を偏向させる粒子線遮断装置制御部を有する。
本実施形態による粒子線照射システムの制御方法は、
粒子線を加速する加速装置と、前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、前記加速装置の前記ビーム輸送系への出射口と前記粒子線遮断装置との間のビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、を備える粒子線照射システムの制御方法であって、
前記モニタの測定値が所定の範囲内である場合に、前記粒子線遮断装置に前記照射装置へビームを輸送する側に前記粒子線を偏向させる工程を有する。
本実施形態による粒子線照射システムは、
粒子線を加速する加速装置と、
前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、
前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、
前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、を備え、
前記粒子線遮断装置は、励磁電流が供給される場合に前記ビーム輸送系側に前記粒子線を偏向させ、前記励磁電流が供給されない場合にビームダンプを有する分岐経路側に前記粒子線を輸送させる電磁石を有する。
粒子線の照射中にビーム輸送系の途中における粒子線を測定可能な粒子線照射システムを提供することができる。
第1実施形態に係る粒子線照射システムの全体構成を示す図。 照射装置の詳細な構成を示す図。 ラスタースキャニング方式によるスライス上の走査パターンの一例を示す図。 準非破壊型の粒子線モニタの詳細な構成を示す図。 非破壊型の粒子線モニタの詳細な構成を示す図。 粒子線遮断装置の詳細な構成を示す図。 粒子線モニタの測定値と正線量モニタの測定値とを表示装置に表示させている図。 第2実施形態に係る粒子線照射システムの構成を示す構成図。 薄膜の構成例を示す図。 電極の構成例を示す図。 判定部の判定処理による制御例を示すフローチャート。 判定部の判定処理例を説明する図。 第3実施形態に係る粒子線遮断装置の構成を示す構成図。 照射装置の照射を開始する前の電磁石のONとOFFを示す図。 通常の動作時における粒子線の経路を示す図。 照射装置の照射中における電磁石のONとOFFを示す図。
以下、本発明の実施形態に係る粒子線照射システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る粒子線照射システム1の概略的な全体構成を示す図である。この図1に示すように粒子線照射システム1は、炭素イオン等の粒子線を患者900の患部に照射して治療を行うシステムである。より具体的には、この粒子線照射システム1は、加速装置100と、ビーム輸送系200と、照射装置300と、回転ガントリ400と、粒子線モニタ500と、信号処理回路550と、粒子線遮断装置600と、制御装置700と、中央制御装置800とを、備えて構成されている。図1は更に、患者900と、移動床1000とを示している。
加速装置100は、粒子線を加速する。この加速装置100は、イオン発生源102と、加速器(シンクロトロン)104と、を備えて構成されている。このイオン発生源102は、加速器104に接続されており、生成した炭素イオンや、陽子等の荷電粒子を初期速度まで加速して、加速器104に供給する。イオン発生源102と加速器104との間に前段加速器を備えてもよい。
加速器104は、例えばシンクロトロンであって、イオン発生源102で生成させた荷電粒子を加速させ、粒子線を生成する。すなわち、加速器104は、高周波加速空洞106と、複数の偏向電磁石108と、複数の四極電磁石110と、出射用偏向器112と、を備えて構成されている。
高周波加速空洞106は、高周波加速空洞106内に高周波電圧を印加し、加速器104内を周回する粒子線を加速する。偏向電磁石108は、粒子線の速度に応じた強度を有する磁場を生成し、粒子線を加速器104内の所定軌道に沿って周回させる。また、四極電磁石110が生成する磁場は、加速器104内を周回する粒子線を収束させるように作用する。
出射用偏向器112は、加速器104が加速した粒子線をビーム輸送系200へと出射する。
ビーム輸送系200は、ダクト202と、複数の偏向電磁石204と、複数の四極電磁石206とを備えて構成されている。ダクト202は、真空に保たれた輸送管である。ダクト202は、加速器104のダクトと接続され、加速装置100の出射口である202aから照射装置300の照射口202bの間に配置されている。偏向電磁石204は、粒子線の速度に応じた強度を有する磁場を生成し、粒子線をダクト202内の所定軌道に沿って進行させる。また、四極電磁石206が生成する磁場は、ダクト202内を進行する粒子線を収束させるように作用する。
ダクト202の出口部には、照射装置300が接続されている。これにより、ビーム輸送系200は、加速装置100により加速された粒子線を照射装置300へと輸送する。
照射装置300は、回転ガントリ400に設けられており、ビーム輸送系200により輸送された粒子線を患者900に照射する。粒子線は、患者900の体内を通過する際に運動エネルギーを失って停止するが、特に停止位置の近傍にブラッグピークを形成して多くのエネルギーを失う。このため、粒子線の停止位置を患者900の患部に合わせることで、正常な組織への損傷を抑制しつつ、患部細胞、例えば癌細胞にダメージを与えることが可能となる。なお、照射装置300の詳細な構成は後述する。
回転ガントリ400は、例えば全周回転ガントリであり、回転駆動部の回転によって回転軸の周りを回転する。回転ガントリ400が照射装置300とともに回転軸の周りを回転することにより、照射装置300のビーム軸の方向を変えることができる。
粒子線モニタ500は、ビーム輸送系200における加速装置100のダクト202への出射口202aと粒子線遮断装置600との間に設けられ、ビーム輸送系内を進行する粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する。なお、粒子線の線量は強度と呼ばれる場合もある。また、粒子線モニタ500をビーム輸送系200内の複数の箇所に設けてもよい。粒子線モニタ500の詳細な構成は後述する。
信号処理回路550は、例えばAD変換器を有する処理回路であり、粒子線モニタ500から得られたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
粒子線遮断装置600は、ビーム輸送系200に設けられ、粒子線の照射装置300への輸送を遮断可能である。粒子線遮断装置600は、後述する制御装置700の制御により、粒子線の照射装置300への輸送を遮断したり、遮断を解放したりする。なお、粒子線遮断装置600の詳細な構成は後述する。また、粒子線遮断装置600をビーム輸送系20内の複数の箇所に設けてもよい。
本実施形態に係る制御装置700は、加速装置100、ビーム輸送系200、照射装置300、回転ガントリ400、及び粒子線遮断装置600を制御する。また、制御装置700は、ネットワークを介して中央制御装置800と接続されている。すなわち、この制御装置700は、加速装置制御部702と、輸送装置制御部704と、照射装置制御部706と、粒子線遮断装置制御部708と、記憶部710と、表示装置712と、操作装置714とを備えて構成されている。前述の制御部の1つに中央制御装置の役割を合わせて担わせてもよい。なお、制御装置700の詳細な構成も後述する。
中央制御装置800は、例えばサーバであり、ネットワーク8を介して粒子線照射システム1の全体を制御可能であるとともに、患者900の治療計画情報を制御装置700に送信する。
移動床1000は、回転ガントリ400の内部空間に設けられ、回転ガントリ400の回転とは無関係に水平でフラットな床面を維持する。この移動床1000を利用して、治療の前後で技師や看護師が患者900にアクセスしたり、緊急時に患者900が治療台から降りたりする。
図2は、照射装置300の詳細な構成を示す図である。この図2に示すように、照射装置300は、例えばラスタースキャニング方式、スポットスキャニング方式により患者900の患部を3次元的に照射可能な装置である。すなわち、この照射装置300は、X用電磁石302と、Y用電磁石304と、正線量モニタ306と、副線量モニタ308と、位置モニタ310と、リッジフィルタ312と、レンジシフタ314とを備えて構成されている。なお、本実施形態に係る照射方式はラスタースキャニング方式、及びスポットスキャニング方式のうちのいずれかであるが、これらに限定されずワブラー方式などの他の照射方式を用いてもよい。ワブラー方式では、均一に広げた粒子線をボーラス、及びコリメータを用いて、腫瘍の形状に合わせて照射する。また、加速装置100側で粒子線のエネルギーを調整する場合には、レンジシフタ314は設け無くともよい。
より具体的には、照射装置300は、患者900の患部902を粒子線の軸と垂直方向(Z軸と垂直方向)にスライスと呼ばれる平板状の単位で分割し、分割したスライスZi、スライスZi+1、スライスZi+2等の各スライス上の2次元格子点を順次走査する。上述のように、本実施形態では照射装置300のビーム軸方向をZ軸とし、Z軸に直交する方向をX軸とし、Z軸及びX軸に直交する方向をY軸とする。
図3は、ラスタースキャニング方式によるスライス上の走査パターンの一例を示す図である。図3に示すように、点がスライス(図2)上の2次元格子点を示している。左上の格子点から右下の格子点に到る軌跡パターンに沿って粒子線が走査される。ラスタースキャニング方式では、粒子線は連続的に照射されるが、照射スポット毎に線量の管理がされる。また、ラスタースキャニング方式では、スライス間の移動時には、粒子線の出射を停止する。
一方で、スポットスキャニング方式は、照射スポット毎に粒子線がON/OFFされる。すなわち、照射スポット毎に線量の管理がされ、照射スポット間の移動時には、粒子線の出射が停止されている。
図2に示すように、X用電磁石302は、ビーム輸送系200(図1)から導入された粒子線をX方向に偏向させる。Y用電磁石304は、ビーム輸送系200から導入された粒子線をY方向に偏向させる。これにより、粒子線は、例えば図3で示した軌跡に沿って、照射方向が切り替えられ、スライス面上を2次元状に走査される。
正線量モニタ306は、例えば粒子線による気体との電離作用によって生じた電荷を平行電極で収集する電離箱を有しており、照射する粒子線の線量を計測して、粒子線における線量の情報を有する電気信号を出力する。副線量モニタ308は、正線量モニタ306と同等の構成であり、照射する粒子線の線量を計測して、粒子線の線量の情報を有する電気信号を出力する。
位置モニタ310は、粒子線の照射位置を計測する。より具体的には、位置モニタ310は、例えばX方向及びY方向に夫々並列に配列された線状電極を有し、線状電極が出力する電気信号に基づき、粒子線の重心の位置情報を含む信号を出力する。
リッジフィルタ312は、ブラッグピークをビーム軸方向に拡散させるために設けられている。例えば、リッジフィルタ312は、断面が略2等辺三角形のアルミニウム棒状部材を複数並べて構成されている。
レンジシフタ314は、粒子線のエネルギーを調整し、粒子線がZ軸方向に停止する位置、すなわちスライスの位置を制御する。レンジシフタ314は、例えば複数の厚さのアクリル板から構成されており、これらのアクリル板を組み合わせることによってレンジシフタ314を通過する粒子線のエネルギーが調整される。なお、レンジシフタ314は、加速装置100で粒子線のエネルギーを調整する場合には、設けなくともよい。
図4及び図5に基づき、粒子線モニタ500の詳細な構成例を説明する。
図4は、準非破壊型の粒子線モニタ500の詳細な構成を示す図である。ここで、非破壊型の粒子線モニタ500とは、粒子線の測定により粒子線の性状(線量、位置、サイズ、エネルギーなど)に影響を与えない粒子線モニタを意味する。一方で、準非破壊型の粒子線モニタ500とは、測定による粒子線への影響が限定的である粒子線モニタを意味する。例えば準非破壊型の粒子線モニタ500では、粒子線の一部が粒子線モニタ500の有感部と作用することで粒子線の測定が行われるが、この作用に寄与する粒子線は粒子線線量のごく一部であるため、粒子線の測定を行わない場合と同等の粒子線を照射可能となる。
この図4に示すように、準非破壊型の粒子線モニタ500は、薄膜504と、電源506と、電極508と、電流増幅器510とを備えて構成されている。薄膜504は、例えば99.9%以上の粒子線を透過する薄膜である。この薄膜504を構成する原子に粒子線が衝突すると、粒子線が薄膜で失ったエネルギーに比例した量の二次電子が放出される。
電源506は、電極508に正電圧を印加する。電極508は、薄膜504が放出した二次電子に比例する電流を電流増幅器510に供給する。或いは、電流増幅器510を薄膜504に接続して。放出した二次電子に相当する電流を測定してもよい。
電流増幅器510は、供給された電流を増幅し信号処理回路550に供給する。このように、準非破壊型の粒子線モニタ500によれば、粒子線への影響を抑制した状態で、粒子線の線量を測定可能となる。このため、照射装置300の照射中においてもビーム輸送系200内の粒子線の測定が可能となる。
図5は、非破壊型の粒子線モニタ500の詳細な構成を示す図である。この図5に示すように、粒子線モニタ500は、粒子線の線量を維持させる非破壊型であり、磁気コア512と、定電流源514と、ホール素子516と、増幅器518とを備えて構成されている。磁気コア512は、電荷を帯びた粒子線に応じた磁束を生成する。
ホール素子516は、磁気コア512内の空隙部に配置された磁電変換素子である。このホール素子516は、電荷を帯びた粒子線により発生した空隙部の磁束密度を検出する。すなわち、このホール素子516のホール電圧が磁束密度の2乗に比例する。増幅器518は、ホール素子516のホール電圧を増幅する。
このように、非破壊型の粒子線モニタ500によれば、ホール素子516のホール電圧を測定することにより、粒子線へ影響を与えずに、粒子線の線量を測定可能となる。このため、照射装置300の照射中においても粒子線の測定が可能となる。
図6は、粒子線遮断装置600の詳細な構成を示す図である。この図6に示すように、粒子線遮断装置600は、偏向電磁石602と、ビームダンプ604とを備えて構成されている。また、この図6は、更に分岐経路208を図示している。
偏向電磁石602は、制御装置の制御に基づき、偏向磁界を生成する。これにより、粒子線は偏向され、分岐経路208側を進行する。ビームダンプ604は、粒子線のエネルギーを吸収し、粒子線を遮断する。このように、粒子線遮断装置600は、照射装置300へ輸送される前の粒子線を遮断できる。
図1に基づき制御装置700の詳細な構成を説明する。加速装置制御部702は、加速装置100の制御を行う制御部であり、イオン発生源102における粒子の生成の開始、粒子の生成量、及び粒子の生成の停止と、加速器104の高周波加速空洞106における粒子線の加速と、出射用偏向器112を通して出射される粒子線の出射及び停止とを制御する。これにより、加速装置制御部702は、加速装置100からビーム輸送系200に出射される粒子線のエネルギー、出射の開始タイミング、及び出射の停止タイミングを制御することが可能となる。
輸送装置制御部704は、ビーム輸送系200の制御を行う。より具体的には、輸送装置制御部704は、ビーム輸送系200が有する偏向電磁石204及び四極電磁石206に流す励磁電流を制御し、加速装置100から出射された粒子線を照射装置300に輸送させる。
照射装置制御部706は、X用電磁石302及びY用電磁石304(図2)の励磁制御を行い、例えば図3に示す走査パターンに従う照射を照射装置300に行わせる。また、照射装置制御部706は、正線量モニタ306、副線量モニタ308、及び位置モニタ310の出力信号に基づき、停止信号を出力する。例えば、照射装置制御部706は、正線量モニタ306の測定値と治療計画に基づく線量との差分が所定値よりも大きい場合、正線量モニタ306の測定値と、副線量モニタ308の測定値との差分が所定値よりも大きい場合、位置モニタ310により計測された粒子線の照射位置と治療計画に基づく照射位置との差分が所定値よりも大きい場合などに、停止信号を出力する。
粒子線遮断装置制御部708は、粒子線遮断装置600の制御を行う。より具体的には、粒子線遮断装置制御部708は、粒子線の遮断を行う場合に、粒子線遮断装置600の偏向電磁石602の励磁制御を行い、粒子線を分岐経路208側に進行させる。
記憶部710は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。記憶部710は、制御装置700により実行されるプログラムと、中央処理装置800から供給された患者900の治療計画などを記憶している。
表示装置712は、例えばモニタであり、各種の情報を表示する。この表示装置712は、制御装置700の表示信号に基づき、粒子線の線量値、位置、サイズなどの情報を画像として表示する。
操作装置714は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して制御装置700に出力する。例えば、操作装置714は、粒子線遮断装置600に粒子線を遮断させる遮断指示信号や、粒子線遮断装置600に遮断させる遮断条件等を操作者から受け付ける。例えば、操作装置714は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。
図7は、粒子線モニタ500の測定値と正線量モニタ306とを表示装置712に並べて表示している例を示す図である。上側の図は粒子線モニタ500の測定値を示す図であり、下側の図は正線量モニタ306の測定値を示す図である。上側の図の縦軸は粒子線モニタ500の測定値を示し、下側の図の縦軸は正線量モニタ306の測定値を示し、横軸はそれぞれ時間を示している。
この図7に示すように、技師などの操作者は、表示装置712に表示される粒子線モニタ500の測定信号、照射装置300の正線量モニタ306、副線量モニタ308、及び位置モニタ310からの測定信号を監視している。また、操作者は、粒子線モニタ500の測定信号と、正線量モニタ306、副線量モニタ308、及び位置モニタ310からの測定信号とを比較することにより、粒子線の異常状態を容易に把握することが可能となる。例えば操作者は、粒子線モニタ500の測定値と正線量モニタ306の測定値との差が大きくなっている場合などに、操作装置714を介して粒子線遮断装置制御部708に遮断信号を入力する。
これにより、粒子線遮断装置制御部708は、粒子線遮断装置600の偏向電磁石602の励磁制御を行い、粒子線を分岐経路208側に進行させ、粒子線を遮断させる。このように、操作者の操作によっても、粒子線遮断装置600に粒子性の遮断を行わせることが可能であり、無効照射を回避させることができる。ここでの無効照射とは、治療計画に基づき定められた粒子線の照射線量と実際に照射された照射線量との差分が所定値よりも大きくなることを意味する。或いは、治療計画に基づき定められた粒子線の照射位置と実際に照射された照射位置との差分が所定値よりも大きくなることを意味する。
なお、本実施形態に係る制御装置700は、例えば、プロセッサにより構成される。ここで、プロセッサという文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit: ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device: SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device: CPLD)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array: FPGA)等の回路を意味する。プロセッサは、記憶部710に保存されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現する。なお、記憶部710にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成して構わない。また、複数の独立したプロセッサを組み合わせて制御装置700を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
以上説明したように、本実施形態によれば、粒子線モニタ500をビーム輸送系200における加速装置100のダクト202への出射口202aと粒子線遮断装置600との間に設けたので、照射装置300の照射中も継続してビーム輸送系の途中における粒子線の測定を行うことが可能となる。この場合、照射装置300のX用電磁石302及びY用電磁石304の偏向を受ける前の粒子線の測定が可能となり、X用電磁石302及びY用電磁石304の影響を除いた粒子線の測定値を得ることができる。また、粒子線遮断装置600により粒子線を遮断した場合にも、遮断する前の粒子線と遮断後の粒子線を同一の粒子線モニタ500により測定が可能であり、遮断前と遮断後の粒子線の測定を連続して行うことができる。さらにまた、粒子線モニタ500を準非破壊型、又は非破壊型とすることにより、粒子線の測定による粒子線への影響を抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る粒子線照射システムは、粒子線モニタの測定値に基づき、粒子線遮断装置に遮断させるか否かを判定する判定部を更に設けた点で第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態と相違する点について説明する。
図8は、第2実施形態に係る粒子線照射システム1の構成を示す構成図である。図8に示すように、制御装置700は、判定部716を備えることで第1態に係る粒子線照射システム1と相違する。判定部716は、粒子線モニタ500の測定値に基づき、粒子線遮断装置600に粒子線の遮断を行わすか否かを判定する。
図9A及び図9Bは、第2実施形態に係る粒子線モニタ500の構成例を示す図である。図9Aは、モニタ520、522薄膜504の構成例を示す図であり、(a)は、分割薄膜を水平配置したモニタ520の構成例を示す図であり、(b)は、分割薄膜を垂直配置したモニタ522の構成例を示す図であり、(c)は、モニタ520、522を重ねた状態例を示す図である。
図9Bは、モニタ520、522と二次電子収集膜(薄膜)524との構成例を示す図である。(a)は、モニタ522とカレントアンプ、信号処理回路50の接続例を示す図であり、(b)は、モニタ520、522と二次電子収集膜(薄膜)524の配置例を示す図である。
図9Aの(a)図に示すように、モニタ520は、複数の分割薄膜520Aを配置している。複数の分割薄膜520Aのそれぞれが絶縁されている。図9Aの(b)図に示すように、モニタ522もモニタ520と同等の構成であり、複数の分割薄膜522Aを配置している。複数の分割薄膜522Aのそれぞれが絶縁されている。図9Aの(c)図に示すように、モニタ520、522を重ねた状態例では、複数の分割薄膜520Aと複数の分割薄膜522Aとが格子状に配置される。
図9Bの(a)に示すように、モニタ522の複数の分割薄膜522Aのそれぞれの出力電流は、カレントアンプ510により増幅され、信号処理回路550で信号処理される。これから分かるように、信号処理回路550の出力信号により、粒子線が通過したX方向の位置及び通過した粒子線量を検出可能である。同様にモニタ520の複数の分割薄膜520A(図9A)のそれぞれの出力電流は、カレントアンプ510により増幅され、信号処理回路550で信号処理される。これにより、信号処理回路550の出力信号により、粒子線が通過したY方向の位置及び通過した粒子線量を検出可能である。図9Bの(b)に示すように、モニタ520、522を構成する薄膜520A、522Aを構成する原子に粒子線が衝突すると、粒子線が薄膜で失ったエネルギーに比例した量の二次電子が放出される。これらの二次電子は、複数の二次電子収集膜(薄膜)524のいずれかに収集される。このように、本実施形態に係る粒子線モニタ500は、粒子線が通過したX及びY方向の位置及び通過した粒子線量を検出できる。ここで、X方向は水平方向で有り、Y方向は水平方向と直交する重力方向である。
図10は、判定部716の判定処理による制御例を示すフローチャートである。図11は、判定部716の判定処理例を説明する図である。図11の上図は、粒子線モニタの500の各電極508aの信号が信号処理回路550により加算され、測定信号としてデジタル信号に変換された例を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は出力信号の値を示している。下図は、判定部716が出力信号の値が規定値を超えている場合に停止信号を出力している例を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は停止信号の値を示している。
この図10に示すように、まず、加速装置100により生成された粒子線がビーム輸送系200へと出射され、照射装置300からの照射が開始される(ステップS100)。粒子線モニタの500の各電極508aの信号が信号回路によりデジタル信号に変換され、測定信号として判定部716に出力される(ステップS102)。
判定部716は、図11に示すように、測定信号が規定値内か否かを判定する(ステップS104)。判定部716は、測定信号の値が規定値内である場合(ステップS104のYES)、測定信号の監視を継続する。一方で、判定部716は、測定信号の値が規定値を超えると(ステップS104のNO)、遮断信号を粒子線遮断装置600に出力する。これにより、粒子線遮断装置600は、分岐経路208(図6)側に粒子線を進行させ、粒子線をビームダンパ604により遮断する(ステップS106)。
次に、判定部716は、粒子線遮断装置600に粒子線の遮断を維持させた状態で、照射継続が必要か否かを判定する(ステップS108)。判定部716は、照射継続が不要の場合(ステップS108のYES)、全体処理を終了する。一方で、判定部716は、照射継続が必要である場合(ステップS108のNO)、測定信号が規定値内か否かの判定を継続する(ステップS110)。判定部716は、測定信号の値が規定値内である場合(ステップS110のYES)、判定部716は、遮断信号の粒子線遮断装置600への出力を停止する。これにより、粒子線遮断装置600は、ダクト202(図6)側に粒子線を進行させ、粒子線の遮断を解除する(ステップS112)。一方で、測定信号の値が規定値を超えていると(ステップS110のNO)、ステップS106からの処理を繰り返す。このように制御装置700は、粒子線モニタ500の測定値が所定の範囲内である場合に、粒子線をダクト202に進行させる電磁石602(図6)の励磁制御を行う。第2実施形態のその他の動作は、第1実施形態と同様である。したがって、第2実施形態は、第1実施形態の効果をも得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、判定部716は、測定信号の値が規定値内である場合に、ダクト202側に粒子線を進行させ、照射装置300の照射を継続させる。一方で、判定部716は、測定信号の値が規定値を超えた場合に、粒子線遮断装置600の分岐経路208側に粒子線を進行させ、照射装置300の照射を停止させる。これにより、照射装置300の照射中に、粒子線遮断装置600の上流側における粒子線の特性が所定の範囲を超える場合に、粒子線の患者900への照射を停止できる。この場合、照射装置300のX用電磁石302及びY用電磁石304の偏向を受ける前の粒子線の特性が測定可能であるので、より高精度に粒子線遮断装置600の制御が可能となる。このため、患者への無効照射をより高精度に抑制できる。また、粒子線遮断装置600の上流側において粒子線の特性が所定の範囲に戻ると、患者900への照射を再開するので、患者900の負担を低減できる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る粒子線照射システムは、フェ−ルセーフ機能を設けた点で第2実施形態と相違する。以下では、第2実施形態と相違する点について説明する。
図12Aは、第3実施形態に係る粒子線遮断装置600の構成を示す構成図である。第2実施形態に係る粒子線遮断装置600と同等の構成には同一の番号を付して説明を省略する。図12Aに示すように、粒子線遮断装置600は、偏向電磁石606と、偏向電磁石608と、4極電磁石610と、偏向電磁石612とを備えて構成されている。図12Bは、照射装置300の照射を開始する前の偏向電磁石606、偏向電磁石608、4極電磁石610、及び偏向電磁石612の励磁電流のONとOFFを示す図である。これら図12A及び図12Bに示すように、偏向電磁石608に何らかの要因により励磁電流が供給されない場合には、粒子線はビームダンプ604側へ進行するように構成されている。例えば、偏向電磁石608の電源を商用の電力系統にすると、電力系統に停電が生じた場合に、照射装置300の照射が停止される。これにより、照射装置300の照射が停止され、電力系統の停電時などの場合には、即時に被検体への照射が回避される。
図13Aは、通常の動作時における粒子線の経路を示す図である。図13Bは、照射装置300の照射中における偏向電磁石606、偏向電磁石608、4極電磁石610、及び偏向電磁石612の励磁電流のONとOFFを示している。これら図13A及び図13Bに示すように、偏向電磁石606、偏向電磁石608、4極電磁石610、及び偏向電磁石612に励磁電流が供給されると、粒子線はダクト202側へ進行するように構成されている。このように、粒子線遮断装置600内の全ての電磁石に励磁電流が供給された場合に、照射装置300の照射が行われる。これにより、偏向電磁石606、偏向電磁石608、4極電磁石610、及び偏向電磁石612への励磁電流の供給源に何らかのトラブルが生じた場合に照射装置300の照射が停止され、被検体への照射が回避される。このように、本実施形態に係る粒子線照射システム1は、フェ−ルセーフ機能により、何らかのトラブルが生じた場合には、照射装置300への粒子線の輸送を遮断させるように構成されている。第3実施形態のその他の動作は、第2実施形態と同様である。したがって、第3実施形態は、第2実施形態の効果をも得ることができる。なお、偏向電磁石606が無くとも粒子線をビームダンプ604側へ進行させるように構成してもよい。この場合、偏向電磁石606を設けなくともよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、粒子線遮断装置600内の全ての電磁石に励磁電流が供給された場合に、照射装置300側のダクト202に粒子線を進行させ、偏向電磁石608に何らかの要因により励磁電流が供給されない場合に、ビームダンプ604側へ粒子線を進行させるように構成した。これにより、停電などの何らかのトラブルが生じた場合には、照射装置300への粒子線の輸送を遮断させ、被検体への照射が回避される。
上述した実施形態で説明した制御装置700の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、制御装置700の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、制御装置700の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:粒子線粒子線照射システム、8:ネットワーク、100:加速装置、200:ビーム輸送系、202:ダクト、208:分岐経路、300:照射装置、500:粒子線モニタ、504:薄膜、508:電極、600:粒子線遮断装置、700:制御装置

Claims (13)

  1. 粒子線を加速する加速装置と、
    前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、
    前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、
    前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、
    前記加速装置の前記ビーム輸送系への出射口と前記粒子線遮断装置との間の前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、
    を備える、粒子線照射システム。
  2. 前記粒子線モニタの測定値に基づき、前記粒子線遮断装置の制御を行う制御装置を更に備える、請求項1に記載の粒子線照射システム。
  3. 前記制御装置は、前記粒子線モニタの測定値が所定の範囲を超えた場合に、前記粒子線遮断装置に前記粒子線を遮断させる、請求項2に記載の粒子線照射システム。
  4. 前記制御装置は、前記粒子線の測定値が所定の範囲内になった場合に、前記粒子線遮断装置に前記粒子線の遮断を解除させる、請求項3に記載の粒子線照射システム。
  5. 前記照射装置は、前記ビーム輸送系内の粒子線の線量を測定する線量モニタを有しており、
    前記制御装置は、前記粒子線モニタの測定値と、前記線量モニタの測定値とを並べて表示装置に表示させる、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の粒子線照射システム。
  6. 前記ビーム輸送系には、前記ビーム輸送系の途中から分岐する分岐経路が設けられており、
    前記粒子線遮断装置は、前記ビーム輸送系及び前記分岐経路の少なくとも一方に前記粒子線を偏向する電磁石と、前記分岐経路に設けられたビームダンプと、を有しており、
    前記制御装置は、前記電磁石の励磁制御を行う、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の粒子線照射システム。
  7. 前記制御装置は、前記電磁石が生成する磁界の強度が所定値より小さい場合に、前記粒子線を前記分岐経路側に輸送させる、請求項6に記載の粒子線照射システム。
  8. 前記制御装置は、前記粒子線モニタの測定値が所定の範囲内である場合に、前記粒子線を前記ビーム輸送系に輸送させる前記電磁石の励磁制御を行う、請求項6に記載の粒子線照射システム。
  9. 前記粒子線モニタは、前記粒子線の透過率が所定値より大きな薄膜と、薄膜から放出された電子が流入する電極とを有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の粒子線照射システム。
  10. 前記粒子線モニタは、前記粒子線の線量を維持させる非破壊型である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の粒子線照射システム。
  11. 粒子線を加速する加速装置と、前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、前記加速装置の前記ビーム輸送系への出射口と前記粒子線遮断装置との間の前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、を備える粒子線照射システムの制御装置であって、
    制御装置は、前記粒子線モニタの測定値が所定の範囲内である場合に、前記照射装置へビームを輸送する側に前記粒子線を偏向させる粒子線遮断装置制御部を有する、粒子線照射システムの制御装置。
  12. 粒子線を加速する加速装置と、前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、前記加速装置の前記ビーム輸送系への出射口と前記粒子線遮断装置との間のビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の線量、位置、及びサイズの少なくともいずれかを測定する粒子線モニタと、を備える粒子線照射システムの制御方法であって、
    前記粒子線モニタの測定値が所定の範囲内である場合に、前記粒子線遮断装置に前記照射装置へビームを輸送する側に前記粒子線を偏向させる工程を有する、粒子線照射システムの制御方法。
  13. 粒子線を加速する加速装置と、
    前記加速された粒子線を輸送するビーム輸送系と、
    前記ビーム輸送系を介して輸送された粒子線を患者に照射する照射装置と、
    前記ビーム輸送系に設けられ、前記粒子線の前記照射装置への輸送を遮断可能である粒子線遮断装置と、を備え、
    前記粒子線遮断装置は、励磁電流が供給される場合に前記照射装置へ前記粒子線を輸送する側に前記粒子線を偏向させる電磁石を有する、粒子線照射システム。
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