JP5936718B2 - 粒子線回転照射装置及び粒子線治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、がん治療等で使用される粒子線治療装置、特に、患者周りに回転自在に照射可能な粒子線回転照射装置に関する。
近年、がん治療を目的とした放射線治療装置では、陽子や重イオン等の粒子線を用いたがん治療装置(特に、粒子線治療装置と呼ばれる)の開発や建設が進められている。周知のとおり、粒子線を用いた粒子線治療はX線、ガンマ線等の従来の放射線治療に比べて、がん患部に集中的に照射することができ、正常細胞に影響を与えずに治療することが可能である。
シンクロトロン等の加速器(円形加速器)で荷電粒子を周回加速させ、高エネルギーまで加速された荷電粒子(主に陽子や炭素イオン)をその周回軌道から取り出し、ビーム状となった荷電粒子(荷電粒子ビーム、粒子線とも称する)は、ビーム輸送系で輸送して所望の対象物に照射する物理実験や、癌の治療などの粒子線治療に利用されている。加速した荷電粒子による癌治療、所謂、粒子線治療においては、治療する際、重要臓器を避けるためや、正常組織に損傷を与えることを防ぐために、照射方向を変えることが一般的に行われている。患者に対して任意の方向から照射するために粒子線回転照射装置が設けられる場合が多い。粒子線回転照射装置(適宜、回転照射装置とも呼ぶ)は、回転ガントリに搭載された粒子線を照射する照射ノズルを備える。回転ガントリは、粒子線を照射する照射ノズルを回転させ、患者に対して任意の回転角度から荷電粒子ビームを照射できるように構成されている。
照射ノズルを回転させ、患者に対して任意の回転角度から照射可能とした場合、患者が固定される治療台は、回転する照射ノズルに対して固定させておく必要があるため、建屋側に設けた固定部側から張り出した構成になる。したがって、治療を行う医者もしくは放射線技師などが、常に患者に近づいて作業ができるようにアクセスフロアが設けられるが、このアクセスフロアは回転ガントリの回転角度に係わらず常に床としての機能を保っておく必要がある。
上記のように、アクセスフロアが必要となるが、アクセスフロアは回転ガントリに搭載された照射ノズルの通過エリアと干渉するため、照射ノズルとアクセスフロアの干渉エリアは、照射ノズルが通過時に、退避しなければならない。そのため、照射ノズルがアクセスフロアを通過する時のみ退避可能なアクセスフロア(以下、移動床と呼ぶ)と固定されたアクセスフロアを設ける必要がある。
例えば、特許文献1には開閉式床を備えた粒子線回転照射装置が記載されている。図7は、従来型の粒子線回転照射装置を示す図である。建屋106に設置された粒子線回転照射装置は、フレーム101、回転リング102、回転駆動装置103、ガントリローラ104、ブレーキ装置105、ビーム輸送機器107、照射ノズル108、治療台109、移動床110、アクセスフロア115を備える。フレーム101、回転リング102、回転駆動装置103及びガントリローラ104は連結されており、回転駆動装置103が回転することでフレーム101が回転する。照射ノズル108が回転により移動床110に近づくと、移動床110を構成する分割された移動床が一枚ずつ、回転軸方向に退避する。照射ノズル108の回転が進むにつれ、移動床110が回転軸方向に退避する。
また、特許文献2には、他のタイプの粒子線回転照射装置、所謂コークスクリュー (corkscrew)型の粒子線回転照射装置が記載されている。このコークスクリュー型の粒子線回転照射装置は、ビーム輸送ラインが回転ガントリの回転軸に対して垂直になるように2個の偏向電磁石で一度偏向し、その後、ガントリの中心軸に対して垂直な面内で荷電粒子ビームがアイソセンタ(ガントリ回転軸とビーム軸の交点であり、照射目標の基準である)を向くよう2個の偏向電磁石で再度荷電粒子ビームを偏向させて荷電粒子ビームを導いている。このようなビーム輸送ラインは、回転軸方向に対しての回転ガントリの長さを短くすることができる。なお、偏向電磁石は、通常、磁極が2つである2極電磁石である。
特開2001―259058号公報(図1、図3) 特開2000―140134号公報(図1、図2)
図8を用いて、特許文献1のような従来型の回転照射装置70と、特許文献2のようなコークスクリュー型の回転照射装置80との違いを説明する。従来の回転照射装置70は、3つの偏向電磁石71a、71b、71cを有するビーム輸送機器107を備えている。コークスクリュー型の回転照射装置80は、4つの偏向電磁石71a、71b、71c、71dを有するビーム輸送機器(ビーム輸送ライン)を備えている。図8における符号72、73、74は、それぞれガントリ回転軸、ガントリ外枠、アイソセンタである。回転照射装置70、80間における大きな違いはガントリ回転軸72の方向の幅であり、コークスクリュー型の回転照射装置80における回転軸方向の幅L2は、従来の回転照射装置70の回転軸方向の幅L1に比べて大幅に狭い。コークスクリュー型の回転照射装置80は従来型の回転照射装置70と比べてコンパクトであり、コークスクリュー型の回転照射装置80を採用することで、粒子線治療装置全体の施設面積を小さくすることができ、コスト、工程面で非常に有用である。
特許文献2のようなコークスクリュー型の粒子線回転照射装置は、回転ガントリの回転軸方向に小さくなるが、照射ノズルの形状や、治療台のスペースは従来型の粒子線回転照射装置と変わらないため、治療台周りに設置するアクセスフロアのスペースは変わらない。そのため、特許文献2のコークスクリュー型の粒子線回転照射装置に、特許文献1の移動床を設置する場合には、移動床の退避スペースがなくなるので、コークスクリュー型の粒子線回転照射装置では、特許文献1の移動床の技術が採用できない。
本発明は、コークスクリュー型の粒子線回転照射装置であっても、照射ノズルが移動する際に退避可能な移動床を備えた粒子線回転照射装置を得ることを目的とする。
本発明に係る粒子線回転照射装置は、荷電粒子ビームを照射対象に照射する照射ノズルと、照射ノズルを支持する共に、荷電粒子ビームの照射基準であるアイソセンタを中心に回転するフレームと、フレームの内周側に設けられ、照射ノズルを支持する照射ノズル支持体と、フレームの回転軸を中心とする円周方向に移動可能なローラを有する移動床と、フレームの内周側における円周方向に設けられ、ローラを支持する移動床レールとを備え、照射ノズル支持体及び移動床は、それぞれ互いに着脱可能な結合部を有し、この2つの結合部は、着脱の際の方向がフレームの回転軸を中心とする円周方向であることを特徴とする。
本発明に係る粒子線回転照射装置によれば、照射ノズルが移動床に近づくと照射ノズル支持体を介して移動床と照射ノズルとが一体化し、移動床が照射ノズル共に円周方向に移動するので、コークスクリュー型であっても照射ノズルが移動する際に退避可能な移動床をフレーム内に設置することができる。
本発明の実施の形態1による粒子線回転照射装置を示す図である。 本発明の実施の形態1による粒子線治療装置の概略構成図である。 図2の粒子線照射装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1による移動床を示す側面図である。 本発明の実施の形態1による移動床と移動床レールを示す図である。 本発明の実施の形態1による移動床の非干渉位置を示す図である。 従来型の粒子線回転照射装置を示す図である。 従来型の回転照射装置とコークスクリュー型の回転照射装置との比較図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による粒子線回転照射装置を示す図である。図2は本発明の実施の形態1による粒子線治療装置の概略構成図であり、図3は図2の粒子線照射装置の構成を示す図である。図4は本発明の実施の形態1による移動床を示す側面図であり、図5は本発明の実施の形態1による移動床と移動床レールを示す図である。図6は本発明の実施の形態1による移動床の非干渉位置を示す図である。粒子線回転照射装置20は、荷電粒子ビーム31を患者45に照射する照射ノズル1と、荷電粒子ビーム31を輸送するビーム輸送部21と、照射ノズル1及びビーム輸送部21を支持する共に回転する回転ガントリ19を備える。回転ガントリ19は、ガントリフレーム2と、移動床3と、軸受けリング4と、軸受けローラ5と、移動床レール7と、照射ノズル支持体12とを備える。ガントリフレーム2は、照射ノズル1と、ビーム輸送部21を支える構造体である。ビーム輸送部21は、例えば4つの偏向電磁石22a、22b、22c、22dと、複数の4極電磁石23を有する。なお、図1において偏向電磁石22aは、外部から見えないが、白抜きの破線で示した。照射ノズル1は、粒子線照射装置58における回転ガントリ19に搭載する構成機器であり、例えば後述する照射制御計算機39を除いた部分である。
ビーム輸送部21は、回転ガントリ19の回転軸と照射ノズル1の照射軸を含む面から外れた位置に複数の偏向電磁石22a、22b、22c、22dを有している。この偏向電磁石22a、22b、22c、22dの配置は、図8の回転照射装置80と同様である。回転ガントリ19の回転軸と照射ノズル1の照射軸を含む面は、図8におけるガントリ回転軸72とアイソセンタ74を含み、図8の紙面に垂直な面(ビーム輸送面と呼ぶことにする)である。図8の偏向電磁石71a、71b、71c、71dを偏向電磁石22a、22b、22c、22dに読み替えると、全ての偏向電磁石22a、22b、22c、22dにおける荷電粒子ビームのビーム経路はビーム輸送面から外れており、全ての偏向電磁石22a、22b、22c、22dは、そのビーム経路がビーム輸送面から外れるように配置されている。偏向電磁石22aのビーム経路は、ビーム輸送面から外れるように曲がっている。したがって、ビーム輸送部21は、回転ガントリ19の回転軸と照射ノズル1の照射軸を含むビーム輸送面から荷電粒子ビームのビーム経路が一度外れて、再度ビーム輸送面に戻るように配置された複数の偏向電磁石22a、22b、22c、22dを有している。
照射ノズル支持体12及び移動床3は、お互いが結合するための結合部9を有している。照射ノズル支持体12には、移動床3と結合する結合部9を構成する第一係合部10が設けられ、移動床3には照射ノズル支持体12と結合する結合部9を構成する第ニ係合部11が設けられている。照射ノズル支持体12は、移動床3が時計回り方向と反時計回り方向のいずれの方向から近づいてきても結合可能にするため、両端部に第一係合部10を有している。図4に示すように、移動床3は、照射ノズル1が時計回り方向と反時計回り方向のいずれの方向から近づいてきても結合可能にするため、両端部に第ニ係合部11を有している。
図4、図5に示すように、移動床3は、移動床板14と、移動床ローラ6と、移動床ローラの軸16と、軸16を支持する軸支持部15と、移動床ローラ6の回転を止めるブレーキ8と、前述した結合部9の第ニ係合部11とを備えている。移動床3は、回転ガントリ19の回転軸を中心とする円周方向に移動するように設置される。具体的には、移動床3の移動床ローラ6が回転ガントリ19の円周方向に回転可能なように、移動床ローラ6の軸16は回転ガントリ19の回転軸と平行に設置される。ガントリフレーム2には、照射ノズル1が回転ガントリ19の円周方向に移動する際に、移動床3が回転ガントリ19の円周方向に退避するために、移動床ローラ6のガイドとなる移動床レール7を有する。
図5に示すように、移動床3が円周方向に移動する際に移動床3がガントリフレーム2から脱線することがないように、移動床レール7には、移動床ローラ6の外周部(ローラ面)17と対向する両側にガイド部18を備えている。したがって、移動床レール7は、両側に設けられたガイド部18によって、移動床ローラ6の離脱防止機能を有している。移動床ローラ6の外周部17は、ガイド部18の間を回転しながら移動する。照射ノズル1が移動床3と干渉しない位置、すなわち図6に示す非干渉位置にあるときは、治療台25が設置されたアクセスフロア13と同等の高さに位置する。移動床3がこの非干渉位置にある場合は、医者や放射線技師などがアクセスフロア13及び移動床3を自由に移動することができる。
図2及び図3を用いて、粒子線治療装置51及び粒子線照射装置58を説明する。粒子線治療装置51は、ビーム発生装置52と、ビーム輸送系59と、粒子線照射装置58a、58bとを備える。ビーム発生装置52は、イオン源(図示せず)と、前段加速器53と、荷電粒子加速器54とを有する。粒子線照射装置58bは粒子線回転照射装置20を構成するように回転ガントリ19(図1参照)に設置される。粒子線照射装置58aは回転ガントリ19を有しない治療室に設置される。ビーム輸送系59の役割は荷電粒子加速器54と粒子線照射装置58a、58bの連絡にある。ビーム輸送系59の一部は回転ガントリ(図示せず)に設置され、その部分には複数の偏向電磁石22a、22b、22c、22dを有する(図1参照)。
イオン源で発生した陽子線等の粒子線である荷電粒子ビーム31は、前段加速器53で加速され、入射装置46から荷電粒子加速器54に入射される。荷電粒子加速器54は、例えばシンクロトロンである。荷電粒子ビーム31は、所定のエネルギーまで加速される。荷電粒子加速器54の出射装置47から出射された荷電粒子ビーム31は、ビーム輸送系59を経て粒子線照射装置58a、58bに輸送される。粒子線照射装置58a、58bは荷電粒子ビーム31を患者45の患部に照射する。粒子線照射装置の符号は、総括的に58を用い、区別して説明する場合に58a、58bを用いる。
ビーム発生装置52で発生され、所定のエネルギーまで加速された荷電粒子ビーム31は、ビーム輸送系59を経由し、粒子線照射装置58へと導かれる。図3において、粒子線照射装置58は、荷電粒子ビーム31に垂直な方向であるX方向及びY方向に荷電粒子ビーム31を走査するX方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33と、位置モニタ34と、線量モニタ35と、線量データ変換器36と、ビームデータ処理装置41と、走査電磁石電源37と、粒子線照射装置58を制御する照射管理装置38とを備える。照射管理装置38は、照射制御計算機39と照射制御装置40とを備える。線量データ変換器36は、トリガ生成部42と、スポットカウンタ43と、スポット間カウンタ44とを備える。なお、図3において荷電粒子ビーム31の進行方向は−Z方向である。
X方向走査電磁石32は荷電粒子ビーム31をX方向に走査する走査電磁石であり、Y方向走査電磁石33は荷電粒子ビーム31をY方向に走査する走査電磁石である。位置モニタ34は、X方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33で走査された荷電粒子ビーム31が通過するビームにおける通過位置(重心位置)やサイズを演算するためのビーム情報を検出する。ビームデータ処理装置41は、位置モニタ34が検出した複数のアナログ信号からなるビーム情報に基づいて荷電粒子ビーム31の通過位置(重心位置)やサイズを演算する。また、ビームデータ処理装置41は、荷電粒子ビーム31の位置異常やサイズ異常を示す異常検出信号を生成し、この異常検出信号を照射管理装置38に出力する。
線量モニタ35は、荷電粒子ビーム31の線量を検出する。照射管理装置38は、図示しない治療計画装置で作成された治療計画データに基づいて、患者45の患部における荷電粒子ビーム31の照射位置を制御し、線量モニタ35で測定され、線量データ変換器36でデジタルデータに変換された線量が目標線量に達すると荷電粒子ビーム31を次の照射位置へ移動する。走査電磁石電源37は、照射管理装置38から出力されたX方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33への制御入力(指令)に基づいてX方向走査電磁石32及びY方向走査電磁石33の設定電流を変化させる。
ここでは、粒子線照射装置58のスキャニング照射方式を、荷電粒子ビーム31の照射位置を変えるときに荷電粒子ビーム31を停止させないラスタースキャニング照射方式であり、スポットスキャニング照射方式のようにビーム照射位置がスポット位置間を次々と移動していく方式とする。スポットカウンタ43は、荷電粒子ビーム31のビーム照射位置が停留している間の照射線量を計測するものである。スポット間カウンタ44は、荷電粒子ビーム31のビーム照射位置が移動している間の照射線量を計測するものである。トリガ生成部42は、ビーム照射位置における荷電粒子ビーム31の線量が目標照射線量に達した場合に、線量満了信号を生成するものである。
次に、移動床3の動作を説明する。照射ノズル1が回転ガントリ19の回転に伴って移動し、照射ノズル支持体12の第一係合部10が移動床の第ニ係合部11に接触するまでは、移動床3はアクセスフロア13と同じ高さの位置(非干渉位置)にあり、移動床ローラ用のブレーキ8の作用により、回転ガントリ19に対して固定されている。移動床3には、例えば、第一係合部10と第ニ係合部11とが接触したことを検出する接触センサ26が設けられている。接触センサ26は、圧力センサや、赤外線を用いて距離を検出する距離センサ等を用いることができる。
照射ノズル1が移動床3に近づき結合部9(ドッキング用の治具)が接触した場合、接触センサ26が接触状態を検出し、ブレーキ8が解除状態にされ、移動床ローラ6を回転可能にする。さらに照射ノズル1が移動すると、移動床3と照射ノズル支持体12が連結され、回転ガントリ19の駆動モータ(図示せず)の駆動力にて移動床3を回転ガントリ19の円周方向に移動させる。移動床3と照射ノズル支持体12が連結された場合は、移動床3は照射ノズル1と共に回転ガントリ19の円周方向に移動するので、移動床3は照射ノズル1との距離を一定に保ちながら退避することができる。移動床3は移動床レール7に沿って円周方向に退避し、このとき常に照射ノズル1と一体化している。移動床3が退避している際は、移動床3はアクセスフロア13に対して斜めになるが、移動床3は脱落することなく、移動床レール7のガイド部18によって保持されている。
次に移動床3が退避状態から非干渉位置に戻る動作を説明する。移動床3と照射ノズル1とが一体になっている退避状態から、照射ノズル1を逆回転させと、移動床3がアクセスフロア13と同等の高さの位置まで移動床3の自重により自然に戻ってくる。アクセスフロア13と同等の高さの位置まで戻ってきて、接触センサ26が第一係合部10と第ニ係合部11との非接触状態を検出すると、ブレーキ8は移動床ローラ6を回転しないように、移動床3を回転ガントリ19に対して固定する。
移動床3が退避状態にある場合における、医者や放射線技師が足をかけることができる床について説明する。照射ノズル支持体12は図1に示すように第一係合部10が設置される板状の平面部を有しており、この平面部は照射ノズル1が回転ガントリの下側(下部)にある場合には、医者や放射線技師が乗ることができる床の役割を持っている。照射ノズル1が回転ガントリ19の回転軸の真下にくる場合には、照射ノズル支持体12の平面部は、アクセスフロア13と同等の高さになっており、図6に示した非干渉位置の状態と同様に、医者や放射線技師などがアクセスフロア13及び照射ノズル支持体12の平面部を自由に移動することができる。この場合も移動床3は、照射ノズル1と一体化しており、退避状態にある。移動床3が退避状態にある場合であって、照射ノズル支持体12の平面部とアクセスフロア13が同等の高さになっていない場合には、移動床3及び照射ノズル支持体12の平面部はアクセスフロア13に対して斜めになるが、角度が緩い状態では移動床3や照射ノズル支持体12に足をかけることができる。
なお、移動床3に接触センサ26が搭載されている例で説明したが、移動床3に接触センサ26が搭載されずに、移動床3のブレーキ8を手動で操作してもよい。通常、医者や放射線技師などは回転ガントリ19を回転させる前に移動床3から離れた位置にいる。回転ガントリ19を回転させる際に、医者や放射線技師などがブレーキ8を手動で解除する。ブレーキ8の解除タイミングは、回転ガントリ19が回転を開始する前である。また、ブレーキ8の固定動作タイミングは、移動床3が非干渉位置に戻り、回転ガントリ19の回転が停止した後である。
実施の形態1の粒子線回転照射装置20は、移動床3が照射ノズル支持体12の結合部9により連結できるので、照射ノズル1が移動する際に照射ノズル1と移動床3が一体となって円周方向に移動することにより、移動床3を照射ノズル1から退避することができる。実施の形態1の粒子線回転照射装置20は、移動床3が回転ガントリ19の回転軸方向に退避する従来と異なり、移動床3が回転ガントリ19の円周方向に退避するので、照射ノズル1が移動する際に退避可能な移動床3を回転ガントリ19内に設置することができる。実施の形態1の粒子線回転照射装置20は、照射ノズル1が移動する際に退避可能な移動床3を回転ガントリ19内に設置できるので、医者や放射線技師が移動床3に足を載せて回転ガントリ19の内部で作業することができる。コークスクリュー型の粒子線回転照射装置に移動床3が設置できない場合は、医者や放射線技師が回転ガントリで作業する際に、回転ガントリ19の奥側に行けないが、実施の形態1の粒子線回転照射装置20では照射ノズル1が移動する際に退避可能な移動床3を備えるので、医者や放射線技師が回転ガントリ19で作業する際に、回転ガントリ19の奥側に入ることができる。
実施の形態1の粒子線回転照射装置20は、照射ノズル1が移動する際に退避可能な移動床3と、平面部を有する照射ノズル支持体12を備えるので、照射ノズル1が360度の任意の角度であっても、医者や放射線技師が回転ガントリ19で作業する際に、回転ガントリ19の奥側に入って、移動床3や照射ノズル支持体12の平面部に足を載せて回転ガントリ19の内部で作業することができる。
実施の形態1の粒子線回転照射装置20は、荷電粒子ビーム31を照射対象(患者45)に照射する照射ノズル1と、照射ノズル1を支持する共に、荷電粒子ビーム31の照射基準であるアイソセンタを中心に回転するフレーム(ガントリフレーム2)と、フレーム(ガントリフレーム2)の内周側に設けられ、照射ノズル1を支持する照射ノズル支持体12と、フレーム(ガントリフレーム2)の回転軸を中心とする円周方向に移動可能なローラ(移動床ローラ6)を有する移動床3と、フレーム(ガントリフレーム2)の内周側における円周方向に設けられ、ローラ(移動床ローラ6)を支持する移動床レール7とを備え、照射ノズル支持体12及び移動床3は、それぞれ互いに着脱可能な結合部9を有するので、照射ノズルが移動床に近づくと照射ノズル支持体を介して移動床と照射ノズルとが一体化し、移動床が照射ノズル共に円周方向に移動することができ、コークスクリュー型であっても、照射ノズル1が移動する際に退避可能な移動床3を回転ガントリ19内に設置することができる。
実施の形態1の粒子線治療装置51は、荷電粒子ビーム31を発生させ、この荷電粒子ビーム31を加速器(荷電粒子加速器54)で加速させるビーム発生装置52と、加速器(荷電粒子加速器54)により加速された荷電粒子ビーム31を輸送するビーム輸送系59と、ビーム輸送系59で輸送された荷電粒子ビーム31を照射対象(患者45)に照射する照射ノズル1と、照射ノズル1を搭載した粒子線回転照射装置20とを備えたので、照射ノズルが移動床に近づくと照射ノズル支持体を介して移動床と照射ノズルとが一体化し、移動床が照射ノズル共に円周方向に移動することができ、コークスクリュー型であっても、照射ノズル1が移動する際に退避可能な移動床3を回転ガントリ19内に設置することができる。
1…照射ノズル、2…ガントリフレーム、3…移動床、6…移動床ローラ、
7…移動床レール、9…結合部、12…照射ノズル支持体、
13…アクセスフロア、18…ガイド部、20…粒子線回転照射装置、
21…ビーム輸送部、22a、22b、22c、22d…偏向電磁石、
25…治療台、31…荷電粒子ビーム、45…患者、
51…粒子線治療装置、52…ビーム発生装置、
54…荷電粒子加速器、58、58a、58b…粒子線照射装置、
59…ビーム輸送系。

Claims (6)

  1. 荷電粒子ビームを照射対象の周囲に回転自在に照射する粒子線回転照射装置であって、前記荷電粒子ビームを前記照射対象に照射する照射ノズルと、
    前記照射ノズルを支持する共に、前記荷電粒子ビームの照射基準であるアイソセンタを中心に回転するフレームと、
    前記フレームの内周側に設けられ、前記照射ノズルを支持する照射ノズル支持体と、
    前記フレームの回転軸を中心とする円周方向に移動可能なローラを有する移動床と、
    前記フレームの内周側における円周方向に設けられ、前記ローラを支持する移動床レールとを備え、
    前記照射ノズル支持体及び前記移動床は、それぞれ互いに着脱可能な結合部を有し、
    この2つの前記結合部は、着脱の際の方向が前記フレームの回転軸を中心とする円周方向であることを特徴とする粒子線回転照射装置。
  2. 前記移動床レールは、前記ローラと対向する両端にガイド部を有することを特徴とする請求項1記載の粒子線回転照射装置。
  3. 前記移動床は、前記照射ノズルと干渉しない非干渉位置にある場合に、前記照射対象を前記アイソセンタ側に移動させる治療台が設置されたアクセスフロアの上面と同等の高さに、当該移動床における前記回転軸側の面が配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の粒子線回転照射装置。
  4. 前記照射ノズル支持体は、前記フレームの内周側に延伸した平面部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の粒子線回転照射装置。
  5. 前記フレームと共に回転し、前記荷電粒子ビームを前記照射ノズルに導くビーム輸送部を備え、
    前記ビーム輸送部は、前記フレームの回転軸と前記照射ノズルの照射軸を含むビーム輸送面から前記荷電粒子ビームのビーム経路が一度外れて、再度前記ビーム輸送面に戻るように配置された複数の偏向電磁石を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の粒子線回転照射装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の粒子線回転照射装置と、
    荷電粒子ビームを発生させ、この荷電粒子ビームを加速器で加速させるビーム発生装置と、
    前記加速器により加速された荷電粒子ビームを前記粒子線回転照射装置が備えている前記照射ノズルまで輸送するビーム輸送系と、を備えたことを特徴とする粒子線治療装置。
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